Machida International Friendship Association 新年に寄せて

MIFA ニュース 1,2 月号
ま
い
ふ
ぁ
No.95 Jan/Feb
2012
ま ち だ 地 域 国 際 交 流 協 会
Machida International
Friendship Association
ボランティア団体/会長
大和田
昭文
URL:www.geocities.jp/mifaworld/
新年に寄せて
会長
大和田昭史
皆様、新年あけましておめでとうございます。
昨年は、今までに経験したことのない未曾有の災害に見舞われました。そして、人間同士の絆の大
切さを改めて認識し、「がんばろう日本」のスローガンのもと、それぞれの人が、それぞれの分野
で頑張ってきた 1 年であったと思います。今年は、復興の年。世界中に明るいニュースが少ない環
境の中ではありますが、1 日でも早い復興を願い、日本全体に活力が生まれてくることを期待して
やみません。
私達 MIFA も、今までにない経験をいたしました。震災直後から、学習者の数が一気に 40%近
くも減ってしまったのです。お蔭様で現在では、かなり回復し、震災以前と比べて、あと一歩のと
ころまで戻ってきました。そのような訳で、ここ数年来継続して実施してきた「日本語ボランティ
ア養成講座」は実施を見合わさざるを得ませんでした。しかしながら、その他の活動については、
各部役員の尽力や、支援者及び学習者の皆様方のご協力によって、例年にもまして活発であったと
思います。新しい試みもありました。本年も、MIFA の理念(異文化交流を通じて外国人との共生
関係を築く)を基本に、同様の活動を継続しつつ、会の更なる活性化と強化のためにも、養成講座
を復活できればと思っております。毎年、年が明けますと、悩
ましい問題である来期の役員人事にとりかからなければなり
目
新年に寄せて
次
大和田昭史
国際理解講座
1
2
ません。当たり前のことですが、MIFA は全会員のものであり、 ボランティアフェスティバル
役員のものではありません。多くの会員の方々には、是非とも
積極的に会の運営に参加していただきたいと思います。皆様方
のご理解とご協力を心よりお願い申し上げます。
1
二胡について
長尾勝人
章 佳紅
3
4
状況表
4
お知らせ
5
役員会便り
5
2、3 月予定
6
MIFA ニュース 1,2 月号
国際理解講座:世界いろいろ
国際理解講座:世界いろいろ パキスタン編
2012 年 1 月 21 日(土)13:30~15:30 町田市文化交流センター
MIFA 会員
赤木寿春さん
(出席者 31 名)
アフガニスタンとインドに挟まれたところに位置するパキスタンが、今
回のテーマです。まずパキスタンの概要、正式国名はパキスタン・イスラ
ム共和国、人口 1 億 8000 万人、国土は 80 万 km2、公用語が、国語であ
るウルドゥ語と英語、首都はイスラマバードといったことで始まりました。
その他、核ミサイル保有国であること、核搭載を目的とした宇宙ロケット
開発、北朝鮮との交易、爆弾テロ多発国、麻薬否禁止国であること、日本
での登録パキスタン人は 1 万人強だが、実際にはもっと多いと思われることなど、現在の世界情勢
の中での解説です。それに続いて同国の歴史、遺跡のハラッパー、モヘンジョダロが有名な古代イ
ンダス文明は、B.C.2600~1800 年頃インダス川流域で繁栄したものです。しかし、遺跡は交通不
便なところが多く、宿泊設備もないことから観光資源としては今一つのようです。また、近代から
現代史に目を向けると、ムガール帝国の支配の後、19 世紀半ばにイギリスの植民地になったこと、
第 2 次世界大戦中に独立したが、その際イスラム教とヒンドゥー教の対立のため、イスラム教エリ
アがパキスタンとなったが、インドをはさんで東西パキスタンとなっていたこと。しかし、1971
年には東パキスタンがバングラディッシュとして独立したことや、インドのカシミール地方の取り
合いでの軍事衝突が独立当時から未だに続いていることなど、激動の歴史がよくわかりました。後
半のお話は、人工的に作られたという首都イスラマバードの様子や、人々の服装サルワール・カミ
ーズ(サルワールはズボン、カミーズはチュニック
の意味)、生活一般のあれこれ、おいしそうな食べ
物や、山盛り・ド派手なトラック、バスの様子、
yes-no の動作が日本とは逆である(首を縦に振る
と no、横に振ると yes)とか、名前には苗字がな
いなど、いろいろと多方面の情報について、たくさ
んの写真で面白おかしく紹介してくださいました。
お話の後は皆さんからの質問も相次ぎ、和やかに散
会となりました。
(広報 鈴木記)
2
MIFA ニュース 1,2 月号
第 20 回全国ボランティアフェスティバル TOKYO 見聞記
2011 年 11 月 12 日(土)
、13 日(日)、両国国技館、青山学院大学など
顧問
長尾 勝人
小春日和の好天、多数の観客にもまれながら、60 数個のブースや分科会を見て回りましたが、
地域、子供、若者、高齢者、食物、医療、催し物等々、明るく活気あり、楽しさいっぱい、いい勉
強になりました。
「大震災!
その時、仙台の外国人は?」をプレゼンした仙台国際交流協会は、活動場所が被災の
ため、日本語教室のすべてが一時、活動停止しましたが、その後、学習者の状況を確認し、徐々に
活動を再開、外国人の集まる場所となり、被災体験を共有し、外国人が安心することができるよう
になったとのこと。また、そこでは、やさしい日本語での情報提供が必要とのことでしたが、やさ
しい日本語は難しいのです。ルールをきちんと学んで、支援者が共通理解しておくことが重要であ
るとともに、日本人にとっても、やさしい日本語が求められるようです。これは、避難所でラジオ
を聞いていた人の意見です。今後、必要な取組事項は、誰にもわかりやすい情報の作り方、伝え方、
やさしい日本語、多言語情報、とのことでした。全くその通りです。私は今、MIFA の Next one
教室で、日本語の古典を 7~8 人の仲間と学習していますが、古典は古代日本語で書かれています。
この古代日本語は、現在の日本語とはかなり違っていて、ほとんど外国語、即ち多言語情報です。
同じ日本語でも、全く意味不明だったり反対だったりします。「あはれ」、「をかし」などその類で
す。文法など気にしないで読めるようになれば、これがベストです。
100 万都市仙台の国際交流協会の皆さんの貴重な経験を生かし、日本語学習支援を深め、国際交
流の輪を広げたいとの意を強くしました。
3
MIFA ニュース 1,2 月号
に
こ
ちゅうごく
二胡について
もくよう ご ぜ ん
しえんしゃ
みずこし も と こ
章 佳紅(ザン ジャホン、 中 国 :木曜午前・支援者 水越元子)
ねんまえ
にし
つた
かいりょう
二胡は、1300年前に西アジア、シルクロードから伝わってきました。改 良
どくそう が っ き
げんざい
だいひょう
げん
ほんたい
されて、独奏楽器になりました。現在では中国を 代 表 する弦楽器です。本体
かた
き
つく
どう
かわ
は
ほん
は堅い木で作られています。胴にはニシキヘビの皮が張られています。2本の
あいだ
うま
しっぽ
け
たけせい
ゆみ
こす
えんそう
弦の 間 を馬の尻尾の毛を張った竹製の弓で擦って演奏します。
☆
さくねん
☆
がつ
にち
ねんまつ さ い ご
☆
がくしゅう び
さ わ か い
ひら
昨年12月22日、年末最後の 学 習 日に木曜午前クラスでは茶話会を開きま
ときかいじょう
えんそう
き
したが、その時 会 場 で章さんが、二胡の演奏を聴かせてくださいました。
きしょうどうぶつ
にほん
も
こ
きん
二胡は、稀少動物ニシキヘビの皮でできているため、日本への持ち込みが禁じられているのですが、
えんそうか
はじ
やわ
章さんはプロの演奏家なので、持ってくることができたのだそうです。演奏が始まると、柔らかい
おと
せかい
つつ
しつ
ちが
ふ ん い き
きょくもく
さい ば
はな
音の世界に包まれ、いつもの学習室がまったく違う雰囲気になりました。 曲 目 は「賽馬」「花」、
かいさい
はる
それにアンコールにこたえて「ジングルベル」でした。章さんは 2 月 11 日に開催される「春のつ
たの
どい」でも演奏してくださいます。みなさん、楽しみにしていてください。
こうほう
す ず き き
(広報 鈴木記)
状況表
2011.12.24 現在
学習者数 77
学習中
待機
曜日別支援状況
学習者国籍
74
月曜日
14
中国
39 ブラジル
2
3
火曜日
9
韓国
8 ペルー
2
12
台湾
6 インド
1
ベトナム
4 ウガンダ
1
インドネシア
3 カナダ
1
木曜午前
支援者数 119
木曜夜
7
支援中
73
土曜日 F
17
待機
18
土曜日 S
9
フィリピン
3 カンボジア
1
休会
28
親子教室
6
アメリカ
2 ミャンマー
1
タイ
2 ロシア
1
計
74
計(16 ヶ国)77(待機者含む)
待機者含まず
4
MIFA ニュース 1,2 月号
*ブラッシュアップ講座のお知らせ*
ブラッシュアップ講座のお知らせ*
下記日程でブラッシュアップ講座を開きます。みなさんの参加をお待ちしています
日時:2 月 20 日(月)
、3 月 10 日(土)
両日とも 13:30~15:30
場所:町田ボランティアサロン
講師:久保田美映先生 (桜美林大学日本語プログラム)
役員会便り
会長
12 月 13 日、1 月 10 日に行われた役員会の報告です
・11 月 19 日に行われたスピーチ大会は非常に好評で、来年以降も実施を考えてもよいか
もしれません
・定時総会に向けての準備をスタートさせます
語学部 ・震災後、減少した学習者数が少しずつ戻る傾向にあり、支援者の待ち状態は、木曜午前
を除いて、ほぼ解消しました
・国際理解講座 1 月 21 日(土)および、ブラッシュアップ講座 2 月 20 日(月)、3 月 10 日(土)
を開催予定ですので、みなさん、ぜひご参加ください
・2 月 26 日(日)、国際交流センター、まちだ日本語の会、MIFA、3 者合同開催の日本語
発表会が開催されます。MIFA からも 3 名が参加予定です
友好
・恒例の新春の集いが、今年は会場予約の都合で、2 月 11 日(土)建国記念の日になりまし
た。名前も「春の集い」です。詳しくは別紙をご覧ください
会計
・特にありません
広報
・次号発行予定に向けてのスケジュールおよび掲載予定項目をお知らせしました
・HP のメンテナンスについての確認をしました
5
MIFA ニュース 1,2 月号
総務
・2012 年度定時総会は、4 月 26 日(木) 13:30~ フォーラム 4 階第 2 学習室に決定です
・従来、議案書は総会出席者に、当日配布していましたが、2012 年度より、事前に会員
全員に配布することとします
・3 月役員会にて、各部活動報告書および活動報告案を提出、読み合わせをします
Next one
・月曜午後の「古典の会」
、土曜午前の「中国語教室」ともに開催しています
2 月~3 月予定
2 月 11 日(土)春の集い
フォーラム 3 階調理室、和室
12:30~16:30
2 月 14 日(火)役員会
ボランティアサロン
13:30~15:30
2 月 20 日(月)ブラッシュアップ講座
ボランティアサロン
13:30~15:30
2 月 26 日(日)日本語発表会
フォーラム 3 階ホール
13:30~16:00
3 月 10 日(土)ブラッシュアップ講座
ボランティアサロン
13:30~15:30
3 月 13 日(火)役員会
ボランティアサロン
13:30~15:30
3 月 31 日(土)MIFA ニュース 3、4 月号発行
編集後記
○地球環境の変化で日本だけでなく世界中で自然災害が発生、一方、経済情勢も活気に乏しく、明
るい話題がない今日このごろ、皆さんと共に、できるだけ前向きの姿勢で、これからの今年に向
かって歩んでいきたいと思います(あ)
○先日、地震、放射能汚染について、専門家に現状と今後の対処をきく機会がありました。私たち
の取り組みと共に学習者に私たちでできることを考えておかねばと痛感しました(か)
○昨年は日本にとって、本当にとても辛い年でした。今年は明るい年になってくれるよう願ってや
みません(す)
○今年は、昨年の経済、社会両方の泥沼から抜けだす為に、「どじょう」が「龍」に変身して上向
きなって欲しいです。広報担当として「MIFA ニュース」が皆様の勉強や交流に少しでも役立つ
ように、より愛読されるよう情報提供等に尽力するつもりです(た)
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MIFA ニュース
編集委員
No.95
Jan/Feb 2012
鈴木礼子 高田道子
発行日:2012 年 1 月 28 日
赤木寿春 金子洋子
問合せ先:鈴木礼子(tel:042-736-0776)
e-mail:mifa_machida@ybb.ne.jp
ホームページ:http://www.geocities.jp/mifaworld
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