2015/10 今号の一枚 No.03 常総・水害被災地で ボランティア 茨城大学ニュースダイジェスト 9月10日に発生した関東・東北 豪雨。鬼怒川決壊で大きな被 害を受けた常総市で、学生た ちが民家や農地の片付けなど のボランティア活動に参加。 発行:茨城大学広報室 029-228-8008 koho-prg@ml.ibaraki.ac.jp 地域 関東・東北豪雨調査団を結成 全学部から研究者が参加 9月10日に関東・東北地方で発生した豪雨による大規模な水害に対し、短期的・中長期的な視 野で研究・支援を行う「茨城大学 平成27年関東・東北豪雨調査団」(団長:伊藤哲司地球 変動適応科学研究機関長)を結成。水害発生以降、多くの教職員、学生らが自主的に調査や 支援を始動していましたが、それらの活動の情報を相互に共有し、協働による研究や支援を推 進するため、各分野のグループをつなぐ形で調査団が発足しました。人文、教育、理、工、 農の全学部から32名(うち3名は他機関より参加)の研究者がメンバーになっています(10月1 日現在)。調査団は、地圏環境、農業・生態系、空間モニタリング、情報伝達・避難行動、 史料レスキュー、住宅被害、住民ケア支援、学生ボランティア・教育の8つのグループで活動。 今後、10月中旬に第一弾の報告書を発表し、11月中旬には中間報告会を開く予定です。 研究 学長学術表彰の表彰式を実施 受賞者3人の記念講演会は10月28日開催 先進的、独創的な研究に取り組んでいる研究者の特筆すべき成果をたたえる「学長学術表彰」 の表彰式が行われました。平成27年度の優秀賞は、著書『変格探偵小説入門―奇想の遺産』 で第67回日本推理作家協会賞を受賞した人文学部の谷口 基 教授と、隕石研究への長年の貢献 により第11回日本鉱物科学会賞を受賞した理学部の木村 眞 教授に贈られました。また、高感度 のDNA損傷マーカー技術を用いた応用研究に取り組む理学部の中村麻子准教授には奨励賞が贈 られました。表彰式で三村信男学長は、「日本の学術文化を進めるためにもがんばって研究に 取り組んでもらうとともに、学生たちにも学術的な刺激をどんどん与え続けてほしい」と話しました。 10月28日(水)には、3人の受賞者による記念講演会を開催します。 地域 農学部で一般向け「ゼロからはじめるヤギ飼育講座」開講 飼育場で実習も 9月24日(木)、ヤギを飼いたい方や最近飼い始めた方を対象とした「ゼロからはじめるヤギ飼育 講座」(平成27年度COC地域人材育成事業)を、農学部の附属フィールドサイエンス教育研究 センターで実施しました。県内のヤギの飼育数は年々増加傾向にあり、近年は遊休農地を利用 した小規模ソーラー発電設備の敷地の除草を目的とした飼育への関心も高まっています。講座で は、農学部の安江 健 教授(畜産学)が、ヤギの特徴や食べ物についての注意点、飼育のポイ ントを解説したあと、水戸市の種村獣医科医院の種村高一院長が、特にヤギの感染症について 細かく説明。その後はヤギ飼育場に移動し、安江教授のゼミに所属する学生も協力し、蹄切りな どの実習体験を行いました。今後も要望があれば講座などの取り組みを続けていく予定です。 教育 教育学部・齋藤芳徳ゼミが DIYメーカーのデザインコンペでW受賞 DIY製品のメーカー「株式会社染 めQテクノロジィ」(本社:茨城県五 霞町)主催のデザインコンペ「染め Qガレージデザイン2015」で、教 育学部情報文化課程の齋藤芳徳 教授とゼミ学生による作品が、 「大賞」と「染めQ」賞をダブル 受賞。住宅のガレージやお店の駐 車場をDIYしながら新たな価値を生 み出す提案が好評を得ました。 おもな メディア 掲載 研究 理学部・藤谷渉助教が 日本地球化学会の奨励賞を受賞 理学部・地球環境科学コースの藤 谷渉助教が、日本地球化学会の奨 励賞を受賞しました。同賞は、地球 化学の進歩に寄与するすぐれた研 究をなした35歳以下の学会員に授 与されるもの。藤谷助教は水や有 機物を豊富に含む小惑星の形成と 進化に関する、隕石の年代測定と 数値シミュレーションを用いた理論 的研究による成果が評価されました。 9/4 茨城新聞「来場者前で絵画制作 東海で片口さん」(教育・片口直樹准教授の作品展)/9/6 東京新聞「『水戸を車いす バスケの街に』 茨城大でチーム発足目指す」/9/22 NHK Eテレ『すイエんサー』「超おもしろ動画を自分で作りた~い!」 (工・矢内准教授が出演)/ 9/29 日本経済新聞(夕刊)「豪雨で水没 史料を救え 常総 茨城大教授ら500点回収」/ 9/30 茨城新聞「学生の力で地域活性 小美玉市 茨城大と連携協定」/ 9/30 NHK(水戸)「豪雨被害 茨城大が“調査団”結成」 ● 「茨城大学ニュースダイジェスト」では、茨城大学の研究や活動についての最新情報をお伝えしています。茨城大学のホームページ内 (http://www.ibaraki.ac.jp/generalinfo/pr/publish/)から最新号のPDF版をダウンロードいただけます。内容についてのお問い合わせ や情報提供は、茨城大学広報室(koho-prg@ml.ibaraki.ac.jp/029-228-8008)までお願いします。
© Copyright 2024 Paperzz