357KB - 東京古典会

2009 年 8 月
PRESS RELEASE
奈 良 時 代 か ら 幕 末 以 前 の 古 書 約 2000 点 が 一 堂 に 会 す る
世界唯一の古典籍のオークション
「古典籍展観大入札会」展覧会
「和本の世界へ~千年の時を超えた書物との出会い~」
11 月 13 日 (金 )、 14 日 ( 土 ) に 出 品 作 品 を 一 般 公 開
古典籍を専門に取り扱う古書店で組織される「東京古典会」は、世界唯一の古典籍専門オークション
「平成 21 年度古典籍展観大入札会」展覧会を、
「和本の世界へ~千年の時を超えた書物との出会い~」
と題し、11 月 13 日(金)および 14 日(土)の 2 日間、東京古書会館(東京都千代田区神田小川町)
で開催します。
古典籍とは、奈良から江戸以前の書写または印刷された資料で現在価値が認められる古書のことで
す。和本(写本、版本)、古筆、古文書、古地図、錦絵、中国朝鮮本などがあり、それらのうち、
日本のものを「和本」
、中国のものを「唐本」と呼びます。
「古典籍展観大入札会」は、古典籍の中でも特に希少価値の高い作品を選りすぐり、年に一度開催
するオークションです。全国の和本を扱う古書業者をはじめ、収集家、名家から預かった、奈良から
江戸以前まで、古書の中でも歴史的に最も古い部類の貴重な書物約 2000 点が一堂に集まります。
今回、
「和本の世界へ~千年の時を超えた書物との出会い~」と題して
開催する本展覧会は、通常、有資格者の古書業者のみ出入りできる
東京古書会館のオークション会場で、国宝重要文化財級の貴重な書物を
手に取ってご覧いただける数少ない機会です。
会場では、
古書籍の目利きであり、
各品の歴史的・文化的な背景にも精通したガイドが、古書に詳しくない
初心者の方にも出品作品について分かりやすく解説します。欲しい書物が
ある場合は入札もしていただけます(*入札方法は次頁参照)
。
昨年度の本展覧会では、テレビドラマの主人公にもなった天璋院篤姫
の輿入れの様子を記録した日記=写真=が初公開され、大変多くの方に
来場いただきました。昨今、収集家や研究家のみならず、若い方や女性
など、幅広い層の方々に高い関心をお寄せいただいている「古典籍展観
大入札会」の本年度出品物は、9 月中旬に決定予定です。
本年度「古典籍展観大入札会」
ポスター(※画像が必要な場合
は、下記広報代行までご連絡く
ださい。
)
一般の方の問い合わせ先
報道関係者の問い合わせ先(掲載不可)
東京古書組合
東京古典会広報代行
03-3293-0161
㈱ブレインズ・カンパニー(荻野・横山)
東京古典会ウェブサイト
TEL
http://www.kosho.ne.jp/~kotenkai/
03-3496-1091 FAX
03-3496-2216
〒150-0031 東京都渋谷区桜丘町 2-9 カスヤビル
e-mail:ogino@pjbc.co.jp
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開催概要
名
称:
「平成 21 年度古典籍展観大入札会」展覧会
「和本の世界へ~千年の時を超えた書物との出会い~」
日
時:
11 月 13 日(金)
10:00~18:00
14 日(土) 10:00~16:30
一般非公開で古書業者のみ参加可能な入札会(オークション)は
15 日(日)および 16 日(月)に実施します。
場
出
所:
品
東京古書会館(東京都千代田区神田小川町 3-22)
物: 古写本、古版本を始め、江戸時代の写本、版本、名家古筆、古文書、古地図、錦絵、
絵巻物、かるた、書画幅や屏風、中国朝鮮本など、約 2,000 点。
主
催:
東京古典会
入
場:
無料
「古典籍展観大入札会」の入札システム
11 月 13 日(金)および 14 日(土)に開催される展覧会で、出品物を見ていただきます。欲しい
品がある場合は、その場で古書業者に入札を委託できます。その後、11 月 15 日(日)および 16 日
(月)の入札会(*一般の方は入場できません)で、委託を受けた古書業者がお客様の希望価格で代
理入札をし、最高値をつけた方が落札できるというものです。一点 10 万円から落札可能です。
(ただ
し、額、幅、嵩物は 30 万円以上、屏風は 100 万円以上)初めてオークションに参加する方も、会場
に控える古書の専門家が入札価格などの相談に応じますので、安心して入札していただけます。
昨年度(平成 20 年度)
「古典籍展観大入札会」で注目された出品物
 『天璋院篤姫御付女中実兄 仙波市左衛門日記』 八冊=写真上 2 点=
著者:仙波市左衛門(薩摩藩主 島津斉彬側役)
篤姫の警護を担って薩摩から上京した薩摩藩士が記述した日記。篤姫の輿入れの模様などが
詳細に書かれている。江戸の薩摩藩邸は、幕末に焼き討ちに遭い、史料の多くが焼失している
ため、この日記は当時を知る記録として極めて重要。また、当時は女性についての記録も少な
く、幕末史と女性史の空白を生める重要な史料。
 『白描源氏物語絵巻』 室町後期写 二巻=写真下 2 点=
作者:伝土佐光信女画
鎌倉・室町・安土桃山時代に、縮小された画面に、超細密画ともいうべき
細緻極まりない鮮麗な源氏絵をモノトーンで描いた白描源氏絵巻の世界が展
開された。本巻はかなり複雑な構成をとる人物・衣服・建物などを描きだし、
その素晴らしいでき映えは美術史的にも貴重な資料。
「東京古典会」
古典籍を主に扱う古書業者で構成する「東京古典会」は、その歴史を遡ること約 100 年、明治 45
年(1912 年)に「東京書林定市会(通称:和本市)
」として発足しました。現在、古書店の老舗 28
店が加盟しています。毎週火曜日には、東京古書会館で主に古典籍を取引する市(いち)が開かれ、
全国から集まる和本、唐本、書画、古文書のほか、それらに関わる学術書や研究書などが古書店の間
で取引されています。近年、同会の若手会員たちが、和本を紹介する DVD「DOCUMENTARY 和本-WAHON-」
を制作し、日本独自の文化に国内外から大きな反響をいただきました。
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