APR は満期まで借りた場合の年率なので、途中で借り換える場合はこの数字が変わります。あくまでも一つの目安としてご利用ください。銀行に自分でローンを打診するよりも、モーゲージ・ブローカー（仲買人）を利用した方が良いでしょうか。モーゲージ・ブローカーや独立系ファイナンシャル・ア住宅ローンと関連する保険について＊＊＊＊＊＊＊主なモーゲージ金利用語解説＊＊＊＊＊＊＊ます。彼らは不動産購入やモーゲージのプロとして顧客に ● Tracker Rate: 一定期間、指標金利（中央銀行政策これまで価格が高いためになかなか手が出なかった英国の不動産ですが、その価格が下落傾向を見せ始めていることに加えて、円高や低いローン金利と、不動産購入についての有利な条件がそろってきたようです。そこで今回は、昨今の住宅ローン市場とそれに関する保険についてお話致します。ドバイザー（IFA）は英国内のほとんどのローンを扱ってい最適なローンを選択するだけでなく、申し込み手続き代理、金利など）に連動する変動金利。例: 3年間、中央銀行政不動産エージェントや弁護士との連携、また不動産購入に策金利（0.5%）＋2% ＝2.5%。ローン返済額は金利に応かかわるあらゆる事項に対して顧客の立場に立ちバックじて変動する。アップしてくれます。ご自身で各銀行に打診するよりは時間の節約になりますし、不動産の購入を完了するまで専門 ● Fixed Rate: 一定期間適用される固定金利。期間中家がバックアップしてくれるので安心です。ローン返済額は一定。例: 3年間、4％の固定金利。上記どちらの金利も通常手数料（Arrangement Fee）が、また期間中に返済するとペナルティーが課せられる。モーゲージを借りたら生命保険を強く勧められました。加入しなければなりませんか。 ● Standard Variable Rate: 銀行が提示する通常の変モーゲージを出す銀行は、自行が斡旋する保険に加入動金利。市場金利に連動するが、各銀行が金利を決定するするよう借り手に強制してはいけないことになっています。最近の住宅ローン市場（モーゲージ）の動向はどうなっていますか。ので銀行間格差がある。Tracker や Fixed などの特別な保険は長期契約となりますから、色々な会社の保険を検討金利の期間が終了すると自動的にこの金利となる。し、保険料が割安となるものを選ぶべきですね。前述の通 2008年秋から2009年春にかけての金融危機や昨今＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊り、IFA や保険ブローカーは英国内のほとんどの保険を扱っのユーロ危機の影響で、市場金利はますます低下、それを受けて住宅ローン金利も歴史的に見て最も低い状況にあります。一方、銀行は資本強化や利益率向上のため、ローンており、最適な保険の選択に関する助言や申し込み代行をしています。また昨今ではオンラインで保険を比較できる競争力のあるモーゲージ金利（35万ポンド借り入れ・25年間元利金等返済の例）ウェブサイトも出てきているようです。貸し出し条件を厳しくしているというのが現状です。金融危機以前は、頭金がなくても購入資金の100％に相当するローンを借りることが可能でしたが、現在は少なくとも 10％、良い条件のローンを組むには25％の頭金が必要です。更に、家計収支を銀行が厳しく審査するようになって Tracker Rate（3年間） LTV 金融機関名特別金利月返済額 90% Yorkshire Building Society 4.19% £1696 4.99% £1824 £495 Co-operative Bank 4.69% £1785 4.69% £1785 なし 4.8% 75% Beverley 2.75% £1211 4.75% £1465 £995 4.4% 75% Yorkshire Building Society 3.09% £1257 4.99% £1501 £995 4.6% SVR 月返済額手数料 APR います。 90% ローンの借り入れ限度額はどのように割り出すのですか。 SVR 月返済額手数料 APR 4.9% 会社で保険に入っていますが、更に保険が必要でしょうか。会社を通して加入している保険は離職するとなくなります。その際には加齢しているので保険料は高くなりますし、健康を害していたりすると更に保険料が割高に、最悪の場合は保険に加入すらできなかったりするかもしれません。会社の保険は別として、保険料が低い若いころから自分の状況に適した保険を検討することが大事です。銀行により様々ですが、ローンの限度額を割り出すには大まかに2つの必要十分条件があります。一つは物件に対するローンの割合で「Loan to Value（LTV）」と呼ばれています。例えば頭金が3万ポンド（約360万円）、物件価格が20万ポンド、ローンが17万ポンドとしますと、 LTV 企業名特別金利月返済額 90% HSBC 4.79% £1803 3.94% £1677 £999 4.5% 財政的に困る家族がいる場合に検討の価値大です。ロー 90% Norwich P Building Society 5.29% £1895 4.99% £1848 £295 5.3% ローンを完済することができ、ご家族が住む住居は安泰で 75% Leeds Building Society 3.95% £1378 5.69% £1595 £999 5.3% 75% Cumberland 3.96% £1380 4.49% £1444 £299 4.4% 170,000÷200,000＝85% が LTV です。こちらが低ければ低いほど、つまり頭金が多いほど、条件の良い金利でローンが借りられます。 2つ目の条件は借り手の収入です。ローンは通常、給与などの勤労所得の4、5倍まで借りられることになっています。例えば年収が3万5000ポンドであれば、14万〜17 万5000ポンドまで、前例のように LTV が85％であれば例えばどのような保険を検討すべきですか。 Fixed Rate（5年間）「Life Insurance（生命保険）」は通常、本人が死亡し、ン金額を保険金としておけば、本人死亡時には保険金で www.moneyadviceservice.org.uk 2012年7月2日付す。独身の方であれば、事故や病気で収入が途絶える場合、また失業した場合にローン返済や生活費を払ってくれる「Income Protection, Unemployment Insurance（生活保障保険・失業保険）」を検討された方が良いかもしれません。「Critical Illness（疾病保険）」では、がん、脳卒中、 17万ポンドまで借り入れ可能です。「収入」の定義として、心臓発作などの疾病と診断されると、その後の回復の有無基本給は100％まで計算に入れられますが、ボーナス、残にかかわらず、ローン残高に該当する保険金が支払われ、業手当などは50〜60％まで、金利収入などの投資所得は収入として見なされず、配当所得や家賃所得などは半分までが計算に組み込まれます。モーゲージの固定金利の期間があと数カ月で終了します。その後は別の条件の良いモーゲージを探した方が良いですよね。結果としてローンを全額返済することができます。 ※次回のマネー教室は 10 月 11 日に掲載致します。本コラムのバックナンバーにつきましては、英国ニュースダイジェストのウェブサイト（www.news-digest.co.uk）をご参照ください。ローン提示条件が厳しくなっているので、必ずしもそう APRとは何ですか。どうして銀行により違うのでしょう。と言えないと思います。特に LTV が90% を超える場合、新しいモーゲージを申し込むのはかなり困難な状態です。不動産価格が下がっているので、たとえ不動産を購入したまずページ中央上の「主なモーゲージ金利用語解説」をときは LTV が85％でも、現在はそれ以上になっている可ご参照ください。モーゲージ金利は、「Tracker」「Fixed」能性が大ですよね。まずは現行の銀行に固定金利終了後などの特別金利期間が終了すると、SVR という変動金利（通常は特別期間の金利より高い）になります。また様々などのような金利を提示できるか打診してから、ほかのモーゲージと比べてみましょう。手数料も絡んできます。そこで各ローンを比較するため、満期までの総合的なローン・コストを年率で表す指標としてAPR （Annual Percentage Rate）が利用されています。次に「競争力のあるローン固定金利表」にて、Leeds と私は駐在員で、Tier2ビザを保持しているのですが、住宅ローンを申し込むことはできますか。 Cumberland のローンを比べてみてください。最初の5 年間の固定金利は3.95％、3.96％とほぼ同じですが、その後の SVR が5.69%、4.49％と大きく異なり、Leeds 通常、滞在許可期間が2年半程度残っていれば、住宅ローンを申し込むことはできます。ただし、帰国して英国の非の手数料が高いですよね。従いまして、満期までローン居住者になる場合はローン継続が不可能になったり、ローを借りたとすると、平均年率金利である APR が Leeds ン条件を大幅に変更されることもあります。帰国後のことは5.3％、Cumberland が 4.4％と大きく違ってきます。も考えて借入先銀行を選択するようにしましょう。お金に関する質問受付中！このコラムで取り上げて欲しいトピックやご質問などを随時受け付けています。ご要望などがありましたら、以下のメールアドレスまでどしどしお寄せください。 editorial@news-digest.co.uk ※件名に「マネー教室」とご記載ください。 ※郵送でも受け付けております。編集部宛にお送りください。住宅ローンを滞納しますと、物件を差し押さえられる可能性があります。当コラムは2012年7月時点の法制と税制に基づき一般的なガイダンスのために作成されており、皆様のご理解を深めるために内容を簡素化してあります。専門家の助言なしに記載情報にのみ基づき行動することは何卒お控えください。その場合、筆者は一切責任を負いません。和枝ドゥルーリー Dip.PFS 日本人ファイナンシャルアドバイザー（FA）。十数年間の米英系投資銀行勤務を経て、FAとして独立。日英両方の資格を有する。大手独立系FA会社に所属。 e-mail: info@kazuedrury-ifa.co.uk URL: www.kazuedrury-ifa.co.uk 9 August 2012 vol.1364 www.news-digest.co.uk 1