サプライヤー向け行動規範 2013 2013 年 1 月 24 日改定 はじめに:リード・エルゼビア最高財務責任者 Duncan Palmer からの挨拶 当社では企業ならびに個人の行動に対して高い基準を設けており、それは リード・エルゼビア社倫理お よび業務上の行動規範で詳しく紹介されています。株主のためにも、サプライヤーの方々には同様の行 動規範に従っていただくことを期待しています。その期待を綴ったものが、次に紹介する「リード・エ ルゼビア社サプライヤー向け行動規範」です。すべてのサプライヤーの方々が本文書に署名し、内容を 各従業員と共有していただければと思います。 当社では、一年を通して、オンラインセミナー「リード・エルゼビア・サプライヤーアカデミー」を利 用し、サプライヤーに対する支援を提供しています。行動規範ならびに各規定に関する皆様のどのよう な質問にも喜んでお答えいたします。もしご質問があれば、リード・エルゼビアまで直接お問い合わせ ください。 倫理的行動に対する責任を共有することで私たちは、それぞれのお客様、従業員、投資家、さらにその 他の人々に対し、両企業の名声を高めることになると確信しております。 2013 年 1 月 24 日改定 リード・エルゼビアならびにそのすべての子会社、関連部門、事業会社、正規代理店(以下まとめて「リー ド・エルゼビア」)は、以下について、真摯に取り組んでいます: 当社の事業のすべての側面、ならびに世界の各地におけるエクセレンス基準 すべての業務において、法的及び倫理的に責任ある行動 個人の権利の尊重、すなわち o 人権保護 o 公平で差別のない労働慣行 環境に対する関心と配慮 当社では、サプライヤー、製造業者、サービスプロバイダー、提携会社ならびにその子会社、関連会社、 下請け会社等の方々にも(以下まとめて「サプライヤー」)、同様の取り組みを期待しています。 最低限、当社のすべてのサプライヤーには以下の基準に対応していただきます: 児童労働 サプライヤーは、児童を労働力として使用しません。 ここで「児童」とは、15歳未満(または現地の法律によっては14歳)の子供、あるいは、現地の法律に よって雇用年齢や義務教育終了年齢がそれより高い場合は、その年齢未満の子供を指します。 児童の定義にあてはまらない18歳未満の者を雇用しているサプライヤーは、適用されるすべての法規則 を遵守しなくてはなりません。 強制労働 サプライヤーは、いかなる形であれ強制的な、拘束された、または非任意な労働力を使用したり、参加 したり、またはそれから利益を得たりしてはいけません。こうした労働力としては、服役者による労働、 拘束労働、年季強制労働、軍捕虜による労働、奴隷労働、またはいかなる形の人身売買も含みます。 強要やいやがらせ サプライヤーは各従業員を威厳と尊敬をもって処遇しなければならず、体罰、暴力による脅迫、あるい は他のいかなる肉体的、性的、心理的、または言動によるいやがらせや、酷使、威嚇を行ってはいけま せん。 差別の禁止 サプライヤーは、雇用または雇用業務において、あるいは賃金、福利、昇進、規律、解雇、退職を含む 労働条件において、差別をしてはならず、また、部品調達の際にも、人種、宗教、年齢、国籍、社会的 または民族的素性、性別、婚姻状況、政治的意見、障害、または法律で保護される他のいかなる分野に 基づいて差別してはなりません。 組合 サプライヤーは、従業員が法律の下で平和的な手段により、連携したり、組合を組織したり、交渉する 権利を、罰則を課したり法的に干渉することなく、尊重しなくてはなりません。 安全衛生 サプライヤーは従業員に対し、該当する法律や規則に準拠した形で安全で衛生的な職場を提供しなけれ ばなりません。その際には、最低限、飲料水や衛生施設、消火設備、適切な照明や空調に対する相応な アクセスを確保します。 サプライヤーはまた、その従業員の社宅にも、同じ安全衛生基準を確保しなければなりません。 2013 年 1 月 24 日改定 報復行為 サプライヤーは、職権乱用、脅迫、差別、いやがらせ、またはいかなる法律違反または本行動規範に対 する違反について誠実に報告したいかなる従業員、またはそうした報告の調査に協力した従業員に対し て、いかなる報復行為も許してはなりません。 賃金および労働時間 当社では、賃金が従業員の基本的な要求を満たす本質的なものであることをサプライヤーにも認識して いただきたく思っています。少なくともサプライヤーは、最低賃金、残業、最長労働時間、単価、また 賃金の他の側面について、賃金および労働の適用されるすべての法規則を遵守し、法で定められた福利 厚生を提供しなければなりません。例外的な業務環境を除き、サプライヤーは、次の中から最も少ない 労働時間を超えて、パート従業員を働かせてはいけません。 年平均で一週間48時間の労働および12時間の残業 現地の法律で定められた標準的労働時間および残業の限度 法定労働時間が現地で定められていない場合、その国における標準的労働時間および12時間の残 業 サプライヤーの従業員は、これらの時間を超えて自発的に働くことができますが、強要されて働いては いけません。また、サプライヤーは、最長労働時間に関するすべての法律、規則、基準を遵守しなくて はなりません。さらに、例外的な業務環境を除き、従業員には毎7日間ごとに少なくとも1日の休日を得 る権利があります。 サプライヤーは、法律で定められた特別な時給で従業員に残業手当を与えなくてはなりません。特別な 時給に関する法律がない場合は、少なくとも標準賃金と同額の時給とします。 現地の業界基準が法的要件よりも高い場合、当社は、サプライヤーが高い基準に合わせることを希望し ます。 環境保護 サプライヤーは適用されるすべての環境法および規則を遵守し、環境に関して 国連グローバル・コンパ クトで定められた下記の三つの原則に従わなければなりません。 1) 環境変化に対する予防的な施策を支援 2) 環境に対してより大きな責任を持つためのイニシアチブを実行 3) 環境にやさしい技術の開発や普及を奨励 こうした原則を遵守するために、サプライヤーは、常に以下のような資源や材料を使わなければなりま せん。 持続可能 リサイクル可能 リード・エルゼビアからの特別な要請がない限り、廃棄物を最小限に抑えた効率的な資源利用 プロセスは環境への影響が確実に最小限となるような方法で計画、監視、実施する 実施可能であれば、サプライヤーはまた、環境に対して有害な作用を及ぼさない技術を用いなければな りません。有害作用が避けられない場合は、被害を最小限に止めなければなりません。 2013 年 1 月 24 日改定 汚職行為の禁止 サプライヤーは、いかなる政府職員または民間企業の従業員や関係者に対し、賄賂、着服、恐喝、リベー ト、または他のいかなる形の汚職行為を認めたり、許可したり、関与したりしてはいけません。サプラ イヤーは、すべての適用される現地法、国内法、国際法、特に米国海外汚職行為防止法、英国贈収賄防 止法、そして国連グローバル・コンパクトの関連する原則に従わなくてはなりません。国連グローバル・ コンパクトでは「恐喝や賄賂を含め、すべての汚職行為は、ビジネスに反すべき行為である」としてい ます。 サプライヤーおよびその役員、取締役、従業員、ならびに代理人が従事すべきは、合法的な事業及び倫 理的な商業経営のみであり、間接・直接を問わず、サプライヤーまたは他の関係者を助ける目的や意図 のもとで、いかなる価値あるものを別の関係者に対して支払ったり、その支払をオファーしたり、約束 したり、承認したりしてはなりません。さらにサプライヤーは、いかなる行為や自制に対する一種の誘 因手段や報酬として、あるいはリード・エルゼビアのために、または同社によって処理された事業また は事物に関連して、いかなる金銭的支払いや他の利益を受け取ってはなりません。 企業および個人情報の機密保護 サプライヤーは、リード・エルゼビアの指示のもとで収集、受領、または使用可能とされた目的に対し てのみ、リード・エルゼビアのためにデータを扱い、処理しなくてはなりません。その作業は技術的お よび組織的機密保護手段の下で行いますが、それらは情報をデータ損失、改ざん、不正開示、不正アク セス、または他のいかなる非合法的なデータ処理から守るセーフガードとして必要です。 その他の法律 サプライヤーは、製造、価格設定、販売および配給、関連商品および/またはサービスの安全に関して、 またこれに限定されることなく、適用されるすべての現地法、国内法、国際法、規則、条約、業界基準 に遵守します。 万一、適用される現地法、国内法、国際法よりも本行動規範の要件が厳しい場合は、サプライヤーは本 行動規範を遵守するものとします。ただし、本行動規範の要件と、適用される現地法、国内法、国際法 の要件がお互いに抵触するような場合は、サプライヤーは、現地法、国内法、国際法を遵守するものと します。そうした抵触が発覚した場合、サプライヤーは、リード・エルゼビアに書面で通知しなければ なりません。 下請 サプライヤーは、リード・エルゼビア向けの製品、サービス、あるいは紙、板、インク等の材料を除く 部品を、製造、生産、提供するために、リード・エルゼビアからの書面による明瞭な同意を受ける努力 なしに、またはサプライヤーとともに行動規範を遵守するという書面による契約を下請け会社と交わす ことなく、下請け会社を使用してはいけません。 公開 サプライヤーは、本行動規範の規定項目を、リード・エルゼビアの業務に携わっている職場のすべての 従業員に知らせなくてはなりません。その際、例えば「作業員用掲示板(Workers Notice Board)」など、 従業員が常にアクセスできる場所に、現地の言葉で書かれた本行動規範コピーを掲示するなど、様々な 手段を取ります。行動規範に対する違反の疑いがある場合は、リード・エルゼビア社会責任サプライ ヤー・ネットワークまでご報告ください。アドレスはsrs@reedelsevier.comです。 2013 年 1 月 24 日改定 監視およびコンプライアンス サプライヤーは、リード・エルゼビアおよびその指定代理人、監査、ならびに第三者機関の代表らが、 本行動規範の遵守を確認するための監視活動に従事することを承認しなければなりません。監視活動と しては、サプライヤー及び下請け会社の職場ならびに社宅における予告なしの現場点検、従業員および 環境に関する記帳や記録の審査、従業員との個人面談などが含まれます。サプライヤーは、従業員がリー ド・エルゼビアの仕事に従事しているすべての現場で、本行動規範の遵守を示すのに必要と思われるす べての書類を保管しなければなりません。サプライヤーは、サプライヤーや同社の顧客、および消費者 の機密情報を含む記録や場所に対し、さらに適用される情報保護法によって保護されている記録に対し、 リード・エルゼビア代表者のアクセスを制限することができます。 リード・エルゼビアがコンプライアンス監査を実施する権利は、現行の注文書や契約には拘束されませ ん。リード・エルゼビア・サプライヤーとして承認された事業所では、リード・エルゼビアはいつでも コンプライアンス監査を実施することができます。 リード・エルゼビア代表者が経営および/または記録を監視することに対し、その承認を怠ったり、拒 否したサプライヤーまたは下請け会社には、監査費用ならびに関連する旅費に相当する罰金が課せられ ます(事業所の場所にもよりますが、500~3,000米ドルの範囲になります)。誤った連絡先情報を提供 した、あるいは連絡先情報の更新を怠ったサプライヤーに対しては、1,000米ドルの罰金が課せられます。 リード・エルゼビアは各代表者に対し、サプライヤーの事業所に行って監査を行う前に、本同意書のコ ピーをよく読んで、条件を遵守することに同意するよう義務付けています。 2013 年 1 月 24 日改定 サプライヤー承諾書 サプライヤーは、下記に署名することにより以下を承諾します。すなわち、サプライヤーはすでにリー ド・エルゼビア行動規範(以下「規範」)を受領しており、リード・エルゼビアPLCおよび/またはリー ド・エルゼビアNV、および/またはその子会社、関連部門、事業会社、正規代理店(以下まとめて「リー ド・エルゼビア」)と業務を行っているすべての事業所、子会社、関連部門、提携会社、事業会社、正 規代理店および/または下請け会社もまた、規範を受領する予定であり、その条件に従うことを確認し ます。 サプライヤーはまた、リード・エルゼビアの条件、要件、方針、または手順について、本行動規範、あ るいはリード・エルゼビア・サプライヤー向け行動規範に記載される条件を含むが、それに限定されず、 それらの条件に対する遵守を怠った場合、リード・エルゼビアが既存の注文を取消し、かつサプライヤー との事業関係も打ち切る可能性があることを、ここに承諾します。サプライヤーはまた、サプライヤー 向けリード・エルゼビア行動規範の遵守に同意したからといって、リード・エルゼビアがサプライヤー と仕事をしたり、注文を出す義務はないことを理解します。 署名: 楷書体: 役職: 会社: 日付: 2013 年 1 月 24 日改定 署名_0001
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