THE CHIKUMAKAIHO 千 曲 会 報 信州大学繊維学部同窓会 一 般 社 団 法 人 千 曲 会 JAN.2014 No.306 [広告] 繊維製品品質管理士(TES)資格 ファッションを科学で�えるスペシャリスト 繊維製品品質管理士(Textiles Evaluation Specialist=TES)は、昭和56年度に通商産業省の告示(平成9年12月18日廃止) に基づいて生まれたもので、消費者に供給される繊維製品の品質・性能の向上を図ったり、繊維製品の品質について消費 者からクレームが出ないように、それらの品質の製造や販売を行う企業のなかで活躍するスペシャリストです。その狙いは 企業活動の合理化、消費者利益の保護、企業・消費者間の信頼関係の改善にあります。昭和57年度から行われている試 験で、すでに6400名(2014年1月)のTESが誕生し、繊維・ファッション業界のさまざまな企業で活躍しています。 2014年 TES試験の��計画 �試験日 平成26年7月20日(日) �日� �4月1日 �5月10日�5月20日 �7月20日(日) �11月1日 �試験会� 東京試験� TESになるためには TESになるためには、日本衣料管理協会の行う認定試験 に合格しなければなりません。試験は、繊維製品の品質管理 の業務に必要とされる基礎的知識および識見・応用能力を試 要項発� 出�の���間 試験日 ��日 すために、次の5科目により行われます。出題の範囲の概要や 評価の基準は次のとおりです。 �答��基礎知識を問う� � 繊維に関する一�知識�繊維一�� 文化学園大学 東京都渋谷区代々木3-22-1 1)繊維の種類と性質 2)糸、布地等の種類・製造・性質 3)染色・加工 名古屋試験� 椙山女学園大学 愛知県名古屋市千種区星ヶ丘元町17-3 � ��用繊維製品の製造と品質に関する知識�製造・品質� 1)衣料品等の企画・設計・製造 関�試験� 福井試験� 京都女子大学 2)衣料品等の要求項目と消費性能および試験法 京都府京都市東山区今熊野北日吉町35 3)品質管理と品質保証 福井大学 文京キャンパス 福井県福井市文京3-9-1 3 ��用繊維製品の流通、消費と消費者問題に関する知識�流通・消費� 1)消費者行動とその調査方法 2)消費者問題と消費者政策 倉敷試験� 福岡試験� 倉敷ファッションセンター 3)経済の変化と衣料の流通・消費 岡山県倉敷市児島駅前1-46 4)衣料品等の消費と消費者苦情・環境問題 福岡商工会議所 福岡県福岡市博多区博多駅前2-9-28 ����識見・応用能力を問う� 4 事例 事例の試験は、繊維製品の品質・性能に関する消費者苦情の発 ��験資格 学�、年�を問わ��でも�けることができます 生を未然に防止するための製品企画および品質管理に関する応用 能力の有無を問うものです。評価は苦情発生原因の究明、再発防 止策など問題解決の的確性に主眼を置きます。 ��数料の� ��験料��� ��験料��� ����定��料 ���料 14�040� ���験の�� 10�800� ����験の�� 6�480� 13�880� 5 論文 論文の試験は、社会および繊維産業の現状の理解のうえ に、繊維製品品質管理士として必要な識見を問うものです。 評価は、解答の論点の的確性、内容の深さおよび論旨の 一貫性によります。 ���の���・問合せ�� 一�社�法� 日本衣料管理協会 �105-0011 東京都�区��園2-11-13-205 TE��03-3437-6416 ����03-3437-3194 E-�ail��asta��t���i�lo�e�ne��p 試験科目の取り�め方� 合格した科目は合格した次の年から数えて3年間有効です。 したがって5科目を4年間で段階的に取得してTESの資格を とることができます。 目 次 『千曲会報』第 306 号 ●新年のあいさつ 東雲祭を終えて··············································································· 21 繊維学部同窓会一般社団法人千曲会 生物機能科学課程 是澤 怜 理事長 白井 汪芳································································ 2 学生の学会受賞··············································································· 22 信州大学繊維学部 学部長 濱田 州博································································ 3 ●繊維学部からの話題 ●年 賀··································································································· 24 ●会員からの話題 繊維・ファイバー工学を先導するリーダーの ブラジル在住会員より······························································· 27 養成コースが大学院に設置される·································· 4 繊維学部の研究から化粧品が誕生するまで·············· 27 「繊維・ファイバー工学コース」の取り組み··············· 4 ダイワボウノイ㈱工学博士 築城 寿長 信州大学繊維学部の産学連携の取り組みについて 仙台だより·························································································· 29 ··················································································································· 6 東北大学教授 小林 長夫 上田紬活性化プロジェクト······················································· 7 クラス会······························································································· 29 地域資源の桑を活用して····························································· 8 桑の実ジャム························································································ 9 退職者からのあいさつ······························································· 10 ●千曲会より 旧千曲会館の手入れ···································································· 34 ・40 年間にわたるシルク研究を振返って 会員交流部主催 親睦ゴルフコンペ開催さる··········· 34 生物資源・環境科学課程 塚田 益裕 一般社団法人千曲会 第 74 回定期総会議事録········ 35 ・私を育ててくれた人と施設 ・平成 25 年度事業報告 生物資源・環境科学課程 金勝 廉介 ・平成 26 年度事業計画 ・繊維学部を退職するにあたって ・平成 26 年度役員業務分担 先進繊維工学課程 三浦 幹彦 支会だより·························································································· 40 研究紹介······························································································· 13 寄付・維持支援金の御礼·························································· 43 ・異方的機能を持つナノ・マイクロファイバー 繊維学部同窓会・千曲会関係の年間行事予定········· 43 集合体の創製 事務局のつぶやき·········································································· 44 化学・材料系教授 木村 睦 会費領収······························································································· 45 ホームカミングデーが開催される···································· 15 ・ホームカミングデー同窓会 学生会費納入者··············································································· 45 維持支援金領収··············································································· 46 海外留学体験記··············································································· 16 会報への改善要望にお応えして········································· 47 コマ大戦における繊維学部学生の活動························· 20 投稿される方へ··············································································· 48 博士課程 1 年 加納 徹 物故会員······························································································· 48 機能高分子課程 平成 25 年度夏季ソフトボール大会 広告掲載のお願い·········································································· 48 ················································································································ 21 機能高分子課程 4 年 篠原 英祐 表紙の写真 朝廷献上馬を育成し、 「駒の里」として知られる長野県佐久市望月町。 草競馬大会が 89 年から再開したと聞き、また 2014 年が午年でもあり、いい機会と思い見に行ってき ました。楽しいポニーレースやサラブレッドの白熱したレースがありました。このサラブレッドの様に、 同窓生が今年一年を力強く駆け抜けられることを祈っています。 (近畿支会 学工 20 能勢健吉) 千 曲 会 報 (2) 第 306 号 千曲会理事長あいさつ 平成 26 年 1 月 1 日 信州大学繊維学部同窓会・一般社団法人千曲会 理事長 白井 汪芳(学化 12) 新年おめでとうございます。 れています。このような母校の国際的活躍は千曲会員 会員の皆様におかれましては、 にとっても大きな喜びであり、誇りであります。母校 2014 年の新春を健やかにお迎 の世界的活動を応援しようではありませんか。 えのこととお慶び申しあげます。 さて、千曲会におきましては新法人への移行が最大の また、日頃より千曲会に対する 課題でありましたが、長野県より認可の通知を受け、昨年 深いご理解とご協力に対し厚く 10 月 1 日、一般社団法人千曲会が発足しました。昨年 11 お礼申しあげます。 月の総会は新法人として初めての記念すべき総会となり 昨年は、政権が交代し混迷していた政治課題が動き ました。今後は従来の官僚的運営ではなく、歴史ある同 出し、経済成長戦略を核とするアベノミクス、東京オ 窓会として支会活動だけでなくクラス会、 研究室同門会、 リンピック開催の決定、TPP 参加、中国ビジネスの クラブ OB 会も含めた会員交流を主体として、学部支援 変調など国内外に新たな環境変化が生じておりました。 を図れるように理事会で組織的検討に入っております。 産業界で活躍する多くの千曲会員にとってこれらの環 一昨年から始まった卒業生、在学生、保護者が大学 境変化が良い風となるよう祈るところであります。 を理解し、みんなで協力し支え合うホームカミング 母校、繊維学部におきましても、繊維科学技術に関 デーは、昨年も 10 月に学部と千曲会の共催で新しい する唯一の高等教育機関として我が国オンリーワン大 プログラムも加わって開催されました。卒業生の参加 学から世界のナンバーワン大学に向かって着実な発展 はいま一つ少ない状況でありました。クラス会、各支 を続けております。大学院修士課程では文部科学省の 会等に来年度の参加の呼びかけをお願い致します。 大学連携共同教育推進事業による「繊維・ファイバー 一昨年、千曲会中国同窓会員 20 名が繊維学部、千 工学コース」の開設、欧州繊維系大学連合への加盟。 曲会役員と交流会を開催しましたが、今年は重慶で開 大学院博士課程では、国内外の第一級の教員・学生を 催が予定され準備が進んでいます。海外で活躍する同 結集して産学官で世界に通用する人材を育成する「博 窓会活動も引き続き支援していきたいと思います 士課程教育リーディングプログラム」に最近採用され、 毎年申し上げておりますが、大学の価値は卒業生が マスコミでも大きく取り上げられました。 母校にどれだけ愛着をもっているか「愛校心の強さ」 文部科学省科学技術・学術審議会の研究論文に着目 によって決まるといわれ「大学は愛校心」の視点で選 した日本の大学ベンチマーキング 2011 によれば、繊 べといわれております。卒業してもずっと関わりをも 維学部のこの 10 年間の研究が注目を集めています。 ち、年齢を超えてお互い助け合える場としての強い組 この 10 年間の中で論文数が高い伸び率を示した大学 織千曲会を目指したいと思います。同窓生の皆さんに の第 7 位に、世界被引用率は化学分野で世界の上位 は一層のご理解・ご支援・ご協力をお願いいたします。 50 位以内に、繊維材料分野で世界の 35 位にランクさ 一般社団法人千曲会へ移行のお知らせ 信州大学繊維学部同窓会は 73 年前(昭和 15 年)に 明してまいりました。 社団法人千曲会と認定され、公益法人となりました。 第 73 回定期総会に諮り、承認を得ましたので、こ しかしながら、今般の公益法人に係る法律改正によ の結果を受けて、5 月 14 日に認可申請手続きを行い、 り、一般法人化することになりました。この新法人化 9 月 20 日に認可が下りましたので、10 月 1 日を以て につきましては、定期総会等の機会をとらえて法人化 旧法人の解散及び新法人の設立登記がされましたこと に対する基本的な考え方と定款案を会員の皆様にご説 をお知らせいたします。 千 曲 会 報 平成 26 年 1 月 1 日 第 306 号 (3) このことにより、一般社団法人千曲会は定款の目的 ようになりました。今後ともなお一層の御理解とご支 として会員交流を主体としつつ繊維学部支援を謳える 援を賜りますよう、あらためてお願い申し上げます。 繊維学部長あいさつ -繊維学部:飛躍の年に- 信州大学繊維学部学部長 濱田 州博 謹んで新春のご挨拶を申し上 Textiles(AUTEX、加盟大学 28 カ国 37 大学)に平 げます。 成 24 年度より加盟し、加盟大学とより密な交流を行っ 繊維学部長に就任してから 4 ております。この交流により学生の短期・長期留学が 年目となりました。ちょうど現 増える傾向にあります。3 つ目は、 「キャンパス内施設・ 在の 4 年生と同じ歩みをしたと 設備を活用した産学官連携体制の構築」で、 ファイバー 言えます。就任した初年度(平 イノベーション・インキュベーター(Fii)施設を活用 成 22 年度)は、繊維学部創立 した産学官連携を行い、研究開発、人材育成、情報の 100 周年に当たり、千曲会報への挨拶の中で、 「次の 収集と発信が行える体制の構築を目指しております。 100 年に向けて、新時代の“ファイバー工学”をさら 2 つ目と 3 つ目の取組の成果として、文部科学省博士 に進化させるべく活動を活性化していきたいと思いま 課程教育リーディングプログラム (オンリーワン型) に 「ファ す。豊かな自然に抱かれた蚕都上田で新たな歴史を共 イバールネッサンスを先導するグローバルリーダーの養 に刻むことができるよう、皆様方のご支援、ご協力を 成」 が採択され、 Fiiも活用し、 海外連携校とも協力してファ 切にお願い申し上げます。 」と述べました。次の 100 イバー工学分野における産業界で活躍できるグローバル 年にかける思いは今も変わりません。 リーダーを育成する予定です(平成 26 年 4 月より第 1 期 ここでは、繊維学部の重点的な取組を紹介させてい 生受入) 。本プログラムを通して、人材・技術・研究のハ ただきたいと思います。1 つ目は、 「ファイバー工学分 ブとなるべくさらに飛躍していきたいと考えております。 野における大学間連携の推進」で、信州大学大学院理 最後に 1 点お願いがあります。一般社団法人となっ 工学系研究科、京都工芸繊維大学大学院工芸科学研究 た千曲会は、繊維学部支援に対する活動を大きくし、 科、福井大学大学院工学研究科の修士課程に平成 25 繊維学部支援会としての色合いを濃くしていくことに 年 4 月 1 日付で繊維・ファイバー工学コースを設置し なっております。この活動を円滑なものとするために たことについては、以前の千曲会報でふれました。現 は、すべての在学生に入会いただき、一人でも多くの 在、3 大学合わせて 16 名の学生が本コースのカリキュ 卒業生にご協力いただく必要があります。保護者の皆 ラムを履修しております。海外著名教授の授業、他大 様にはぜひ千曲会の新たな側面をご理解いただき、入 学の研究室で学ぶアカデミックインターンシップ、一 会に関してご考慮いただけましたら幸甚です。 同が介して企業技術者とともに学ぶ繊維系合同研修等 今後とも“ファイバー工学”を機軸に研究、教育、 が主な授業内容です。2 つ目は、 「グローバル化を見 社会連携に取り組んでいき、誰もが誇れる Global Best 据えた教育研究の推進」で、欧州の大学を中心に設立 One の繊維学部を築いていきたいと考えております。 された繊維系大学連合 Association of Universities for 皆様方のご支援、ご協力を切にお願い申し上げます。 (4) 第 306 号 千 曲 会 報 平成 26 年 1 月 1 日 繊維学部からの話題 繊維・ファイバー工学を先導するリーダーの 養成コースが大学院に設置される ―大学院において授業料減免・奨励金を受けながら専門教育を学べる― 繊維学部での教育研究内容は、衣料分野だけでなく、 建築・土木、航空機などの輸送体、電気・電子材料、 メディカルなど広範囲な分野と関係しており、日本の 課程を統合した 5 年一貫教育を実施 2.平成 26 年 4 月入学の学生から募集開始(定員 10 名、 国際募集) 産業基盤を支えている。繊維学部での教育研究は、繊 3.奨励金(年間 200 万円程度) 、授業料の減免、国 維・ファイバーの原料からプロセス、システム、評価 際会議派遣経費、英語の論文発表支援、研究費支援 まですべての専門知識を教授し、広く多分野モノづく など、学生への経済的支援、環境整備の実施 り技術に関して理解・推進できる人材の育成を行って 4.長期海外派遣(欧州繊維系大学連合(AUTEX; いる。これをさらに発展させるために平成 25 年度文 28 カ国 37 大学)が運営する修士課程プログラム派 部科学省博士課程教育リーディングプログラム公募事 遣など) 、海外招聘教員による講義、海外教員も含 業へ「ファイバールネッサンスを先導するグローバル めた複数指導体制、原則として英語による教育研究 リーダー養成」プログラム(オンリーワン型)を申請 指導、などによるグローバル教育の実践 したところみごと採択(全大学申請数 43 件・採択数 5.長期インターンシップ、Fii(繊維学部内にある 4 件)されました。予算規模は、総額;17 億 8 千万円 パイロットファクトリー)内での実践教育、企業と (7 年間) (内訳:1 年目:1 億 5 千万円、2 - 7 年目; のプロジェクト研究など、産業界で活躍できるリー 2 億 7 千万円) 。 ダーの育成に努めると共に、学生のキャリアパス支 このプログラムは、繊維・ファイバー工学分野にお 援の実施 ける高度かつ総合的な専門性、広い科学技術的視野と 国際的視野、分野間のコーディネート力、技術力だけ 6.幅広い知識を持った専門人を育成するために、異 分野の教育も受けられるように教育体制を構築 でなく人間力を見抜く力を備えた、主に産業界で活躍 7.博士前期課程から後期課程への進学には、厳格な する「ファイバールネッサンスを先導するグローバル 資格試験を行い、博士授与に関しては、海外研究者 リーダー」を養成するものです。日本唯一の繊維学部 も含めた審査体制を組み、世界に通用する質保証を が、物・人・情報の受発信基地としての“ハブ”機能 実施 を有する世界 No.1 の繊維系教育研究機関に発展する 8.国内でも繊維に関する教育者が減少しており、大 ことを目指すものです。このプログラムの主な特徴を 学、研究所、産業界、官界の人材を結集し、さらに 下記に列記します。 海外からの研究者にも協力を仰いで、オールジャパ 1.従来の博士前期(修士)課程、博士後期(博士) ン体制で「繊維・ファイバー」に関する教育を実施 文部科学省「大学間連携共同教育推進事業」 繊維系大学連合による次世代繊維・ファイバー工学分野の人材育成 「繊維・ファイバー工学コース」の取り組み状況について 大学間連携共同教育推進事業 プログラムコーディネーター 塚田 益裕 千曲会報前号にて、文部科学省「大学間連携共同教 後、順調に事業が進んでおりますので、これまでの実 育推進事業」に採択され、昨年 4 月に面接・選考会を 績をご紹介いたします。 経て繊維・ファイバー工学コース第 1 期生 17 名(信 本コースは、大学院修士課程を対象としており、学 州大学 7 名・福井大学 5 名・京都工芸繊維大学 5 名) 生は所属する専攻・研究室での研究を進めながら、追 を決定したことをご報告させていただきました。その 加でいくつかの講義を履修することになります。今年 平成 26 年 1 月 1 日 千 曲 会 報 第 306 号 (5) 度のコース生は、その負担にも関わらず積極的に受講 ちろんのこと、どなたでも参加可能です。講演会の情 してくれています。コースの特徴としましては、福井 報は、ホームページでご案内しております。 大学・京都工芸繊維大学の学生や教員と直接交流がで 「アカデミックインターンシップ」では、夏休み期 きる点が挙げられます。各大学の特色に触れることに 間の約 2 週間を活用して、自分の所属以外の連携大学 より、視野が広がり、連携大学の同年代の意欲的な学 の研究室に滞在して研究を行いました。信州大学から 生から様々な刺激を受ける機会にも巡り会えます。 は、福井大学へ 2 名・京都工芸繊維大学へ 4 名を派遣 本年度はこれまでに、 「海外招へい教員による講義」 ・ し、逆に、福井大学から 1 名・京都工芸繊維大学か 「アカデミックインターンシップ」 ・ 「繊維系合同研修」 ら 4 名を受け入れました。他大学の研究室で同年代の などの特色ある講義を実施してきました。 仲間と接する中で、コース生は様々な学術的な刺激を 前期には、国立シンガポール大学の Lim Chwee 受け、「日々の研究とは違う環境で新しい学問をする Teck 教授を招き、繊維機能を利用した病気の診断 ことの大切さを身につけることができ、満足した」と と 治 療 に 関 す る 成 果 を、 ま た 香 港 理 工 大 学 の Tao の感想を寄せてくれました。また、研究面だけでなく、 Xiaoming 教授には、繊維の多面的な機能活用による 人との交流という面でも充実した滞在をしたようであ スマートファイバーに関連する先端的な研究成果を講 り、受入れ大学の研究室の学生にとっても良い刺激と 義して頂きました。後期には、仏国ボルドー大学の なったようです。 Mertin E.R.Shanahan 教授から接着科学に関する講義、 「繊維系合同研修」は、紅葉を間近に控えた軽井沢に 米国ノースカロライナ州立大学の Jon P.Rust 教授か おいて、9 月の第 3 週に 3 泊 4 日の日程で開催されま ら繊維・ファイバー工学に関する講義を実施していた した。連携する三大学が距離的に隣接していないため、 だき、さらにコース生が英語で研究発表するなど講師 この合同研修はコース生・関係教員全員が一堂に集ま との交流の場を設けました。 (写真 1)また、三大学 り、顔を合わせて交流する貴重な機会となりました。研 間で講義をテレビ配信したり、後で e-ラーニングシス 修は、グループワークを中心として行い、二日目には企 テムで復習出来るよう全講義ビデオ撮影を行うなど工 業経験者 4 名(現役・OB)を講師に招き、各々の成功・ 夫して実施しております。なお、講師の先生方の講演 失敗事例などの体験談を講演していただいた後、各グ 会は一般向けにも開放しており、千曲会員の皆様はも ループのアドバイザーとして最終日まで指導・サポート (写真 1-1)Lim 教授の講演会の様子 (写真 2-1)繊維系合同研修の参加者 (写真 1-2)Shanahan 教授の講義の様子 (写真 2-2)繊維系合同研修でのグループワークの様子 (6) 第 306 号 千 曲 会 報 平成 26 年 1 月 1 日 を行っていただきました。最終日には、グループワーク の繋がりは、将来必ず役に立つものと信じております。 の結果を学生にプレゼンテーションしてもらいました。 繊維学部 OB である千曲会員の皆様および保護者の スケジュール的にはかなりハードな研修となりまし 皆様には、こうした取り組みを広く知っていただき、 たが、教員からの示唆に加えて、アドバイザーからは コース生の就職の機会拡大に繋げて頂くようぜひとも 異なる目線から助言して頂いたお陰で、実践的な知識 お願いいたします。 を得ることができたとコース生に好評でした。 (写真 2) 今後も繊維・ファイバー工学コースの使命に向かっ 本事業は、繊維系大学と産業関連団体・繊維系資格 て前向きに取り組む所存ですので、どうぞよろしくお 関係団体・繊維系関係学会とが連携しながら実施して 願い申し上げます。 おり、将来の繊維分野を担う人材の育成を目指してい 【繊維・ファイバー工学コースホームページ】 ます。コース生の受講姿勢は 4 月当初に比べて大きく コースの詳細は、繊維学部ホームページからご覧頂 変化しており、次世代を担う技術者・研究者を育成す けます。 る上で役立つ取り組みであると自負しております。ま http://www.shinshu-u.ac.jp/research/project/sfk- た、このコースを通じて得ることができた様々な人と renkei/ 信州大学繊維学部の産学連携への取り組みについて 信州大学繊維学部 副学部長 産学連携室長 阿部 康次 ●信州大学繊維学部とは ようなイメージで私たちは繊維学部を捉えています。 繊維というと衣服、あるいは布や糸などのイメージ ●繊維学部の位置づけ が強いのですが、実際は食物繊維や光ファイバー、最 2011 年に文部科学省がまとめた大学の研究に関す 近ではジャンボジェット機の機体の主要な構成材料で る評価(大学が出した論文が他の人たちにどのくらい ある炭素繊維、私たちの体を構成する筋肉や神経の組 引用されているかを一つの基準にして選んでいます) 織、そういったものもすべて繊維の仲間であると考え によると、世界 50 位以内に入る分野を持つ大学は日 ています。したがって新しい定義として「繊維とは細 本全国で 21 大学しかありません。信州大学は 2 つの くて長い形体を有する材料である」という一つのコン カテゴリーで入っており、1 つは繊維の分野で、世界 セプトで私たちは新しくファイバー工学の分野を切り 35 位という評価を受けています。2 つめは炭素繊維な 拓いてきました。 どを使った飛行機や車に使うような複合材料の分野で 2009 年に政府の諮問機関である産業競争力懇談会 世界 50 位になっていて、この 2 つの分野が信州大学 が、日本の産業基盤として必要な分野なのに、日本の の強みになっています。これらの分野は、繊維学部の 高等教育機関で教育がほとんど行われなくなってきた 業績といっても過言ではありません。 学科を「絶滅危惧学科」と指定しました。 「繊維工学」 論 文 の 数 だ け で い く と、 少 し 古 い デ ー タ で す が もその中に入っています。これは当然のことで、繊維 2003 年から 2007 年の 5 年間で調べてみるとファイ に関した学部は信州大学のみ、すなわち日本でオン バーや繊維の分野は世界第 1 位です。すなわち、世界 リーワンとなってしまったのです。この報告を受け、 の繊維系論文の 1 割弱の論文を信州大学繊維学部の先 関西の主要な企業で構成する関西経済連合会は、2011 生方が出しています。今、繊維学部は日本オンリーワ 年 8 月に我が国の産業を支える基盤技術の維持に向け ンに満足せず、世界ベストワンを目指しているといっ て提言書を出しました。その中で、 「基盤技術の一つ てもそんなに言いすぎではないだろうという状況まで である繊維工学は信州大学繊維学部が国内大学で唯一 きています。 守り続けている。従来の繊維工学に先端分野を融合し ●繊維学部の取り組み たファイバー工学という分野を展開してここで生み出 繊維の分野の市場規模は、日本化学繊維協会が取り されたファイバー素材は衣料分野のみならず建築土木、 まとめた資料によると先端産業分野、ヘルスケア産業 輸送機材など幅広い産業分野で活用され、我が国の産 分野、新エネルギー産業分野、クリエイティブ産業分 業競争力の源泉となっている。 」 (抜粋)と評価をいた 野の中で何百兆円という市場がまだあると考えられて だきました。私たちは学問分野にこだわるのではなく、 います。特に航空・宇宙産業、医療機器、風力発電や 合言葉として「細くて長い形体を有する材料」に集約 太陽光発電などのエネルギー分野、ファッションなどに していますので非常に広い分野をカバーしているつも 先端繊維がこれから出てくるだろうといわれています。 りです。いわゆる総合理工学、化学のデパートという もう 1 つ、繊維学部が一生懸命取り組んでいるのが 千 曲 会 報 平成 26 年 1 月 1 日 第 306 号 (7) 国際連携です。国際連携とは学生を外国に送り出した きます。 いという私たちの強い希望もあるのですが、いわゆる Fii 施設は、レンタルラボとパイロットファクトリー グローバルに活躍できる人を育てることです。現在、 スペース、分析評価施設の 3 つが主な中身です。パイ 交流協定を締結している海外の連携大学・研究機関・ ロットファクトリースペースというのが非常に特徴的 企業が 53 機関になりました。特にアメリカのノース で、これまで大学は研究室で研究するのが中心でした。 カロライナ州立大学と香港理工大学、イギリスのマン なので、ものを作るといっても 1g というオーダーで チェスター大学とはお互いにグローバルセンターとい ものを作っています。ところが企業に実際に技術移転 う部屋をつくり、共同研究も含めて密に接触をしてい して作ってもらおうとすると実は量的には何百キロと ます。この中には、学生が留学しているところも何か か何トンのオーダーで作るわけです。ですからグラム 所かあるのですが、企業から相談を受けることもあり オーダーでものを作っているのと何百キロオーダーで ます。例えば中国へ進出したいが、まずは中国で共同 ものを作るというのは、やり方も違えば途中の経路も 研究をしたいので中国の先生を紹介してくれないかと 全く違います。それなら大学の中に試作品ぐらいまで 依頼を受けました。そこで中国のある大学を紹介して はできる小さなミニ工場をつくってしまおうというこ 共同研究を行い、杭州に工場を建てることが決まった とでパイロットファクトリースペースを設置しました。 ようです。また、この一環として、昨年欧州繊維系大 この 3 つが一体となって産学連携を行うようすること 学連合(AUTEX;27 か国 38 大学が加盟)に、準メ が Fii 施設の役割です。 ンバーとして加盟することができました。 ●最後に また、昨年、国のナショナルプロジェクトである、 今、上田市で行っている産学連携の中心はこの Fii 「リーディング大学院プログラム」に採択されました と AREC です。先ほど言いましたようにすみ分けは (ファイバールネッサンスを先導するグローバルリー ある程度していますが、Fii と AREC が一体化してプ ダーの養成) 。このプログラムは、大学院の修士課程と ラザをつくり、講演会等も一緒に行っています。しか 博士課程を統合した 5 年一貫教育を行い、産業界で活 も例えば AREC に入った企業が Fii の機械を使うよ 躍できるグローバルリーダーの養成を目指すものです。 うなことも当然できるようになります。繊維学部とし ● Fii について ては技術部という皆さんが機械を使いたいときにお手 上田市が建てた浅間リサーチエクステンションセン 伝いをしたり、分析を行ったりする部隊がいます。し ター(AREC)と新しくできた Fii(ファイバーイノベー たがって機械を使うにはある程度お金がかかりますが ションインキュベーター施設)とを一体運営していま AREC・Fii プラザに入っていただく、もしくは入居 す。すみ分けとしては主に AREC は地域密着、Fii は していただくと非常に安い学内料金で機械を借りたり、 全国区としたいと思っております。また、新たに来年 先生方と自由にディスカッションができるようになり からは国際ファイバー工学研究所というのができ、こ ます。この AREC と Fii をうまく活用していただい れらが教育、研究、国際交流の中心を担う形になって て産学連携がうまくいくことを願っております。 上田紬活性化プロジェクト 金勝 廉介 田紬で作られた文庫本/新書本用ブックカバーの使い 勝手が気に入り、長年愛用し続けています。 実はこんにち、上田紬はその原料のすべてを輸入品 に頼っているのが実情です。そして時として原糸の品 「蚕飼姫(こがいひめ)プロジェクト」 :これがプロ 質不均一に、織り手の方々が悩まされることがしばし ジェクトの別名です。数年間の検討期間を経て、本年 ばなのだそうです。 度からいよいよ原料生産(繭生産 ── カイコ飼育) 上田紬活性化プロジェクトは、こんな状況下、せめ 部門の活動が具体的に始まりました。 てそのうちのごく一部でも良いから、上田産の絹糸材 千曲会員の皆様は、上田市の伝統地場工芸である、 料を用いた、「真の上田紬」を復活させようというプ 「上田紬」を良くご存じのことと思います。蚕種製造 ロジェクトです。上田でカイコを飼って、正真正銘上 業が栄えた西上田地区で、いわば産業廃棄物として発 田産の紬反物を作りたい ! ── この熱い願いがプロ 生するぼう大な量の 「出殻繭」 。これを再活用するため、 ジェクトを始動させました。 紬糸に加工したのがその源流だと思われます。上田紬 上田商工会議所が中心となり、この動機に賛同する は井原西鶴の「日本永代蔵」にもすでに「上田縞」の 上田紬生産者組合・繊維学部関係者などが会員になっ 呼び名で登場しており、少しカジュアルな和服生地と て始められました。しかし国内有数の果樹生産地でも して時代をこえて人気があります。私自身はまた、上 ある上田では、クワの葉は常に農薬汚染の不安を拭い (8) 第 306 号 千 曲 会 報 平成 26 年 1 月 1 日 切れません。 ところですでに紹介したとおり、蚕飼姫のメンバー そこで、カイコを飼うのは繊維学部の農場で行おう の方々は全くの無償労働協力をして下さっています。 ということになりました。市内の蚕史研究会をはじめ、 プロジェクトでは、そんな会員の皆さんのために時 カイコに関心をもつ市民にも広く声をかけ、主婦会員 折、 「学習会」を企画して来ました。駒ヶ根市のシル を中心に 20 名を超えるボランティア飼育活動のメン ク・ミュージアム見学会(7 月)は大変充実した楽し バーが集まってくださいました。 「蚕飼姫」と名づけ い一日でした。また、繊維学部の学生実験室をお借り られた会員の皆さんは、クワ取りから給飼、さらに上 し、 「生糸曳き実習」 (8 月)や、 「真綿つくり実習」 (11 月) 蔟・収繭まで実にいきいきと活躍してくださいました。 などの勉強会も開くことができました。とりわけ、真 附属農場の技術職員の方々がていねいな技術指導をし 綿つくり実習は、上田紬に関心ある会員にとって、楽 てくれたこともあり、春蚕期には生繭 80㎏が収穫さ しみだったようです。 れ、生糸が作られました。乾繭を経ずに曳かれた純白 参加者は、キャンパスの講義棟に入れたことや、同 に輝く生糸を前に会員一同心から感激したものでした。 時企画した「講堂見学」などに真に満足してくれたよ 蚕飼姫プロジェクトはこのように、初年度で大成功 うです。一般市民としては、大学内の見学はしてみた を収めました。そしてまたうれしいことに、秋からは い。けれども敷居は高い ..... という気持も無理のない 早くももう一つの拠点会員が誕生しました。小牧地区 ことですから。会員の方々は、さらにお昼ごはんを生 の呉服屋さんがこの趣旨に賛同し、自力でカイコを飼 協食堂で楽しんで学生気分を味わうこともでき、大満 うことを始めました。この店では「和遊学舎」という 足の学習会となりました。 名の就労支援 NPO 法人を運営しており、養護学校の 生徒さんたちに主として和裁関係の職業訓練の場を提 供しています。そして 11 月からは、ここで収穫され た秋繭から座繰りで生糸を曳く体験実習も始めました。 一方、原料部門と並行して、繊維利用部門にも一つ の動きが生まれています。シルク短繊維から「ガラ紡 糸」をつむぎ、織物に応用してみよう ── 当学部の 繊維科学技術職員さんらの協力のもと、その試みが進 行中と聞きます。ここでは、原料繭はもちろんのこ と、 「ガラ紡糸機」という装置自体がまさに Made in Japan の技法です。 プロジェクトの作業風景 附属農場技術職員(右手前)・ボランティア会員たちと共同で 5 齢期除沙の作業に加わる筆者(左) 地域資源の桑を活用して サテライト・ベンチャー・ビジネス・ラボラトリー(SVBL)助教 中西 弘充(応生 12) 松本市が実家の私は地元の信州大学 繊維学部 応用 植物がどのようにして葉緑体を獲得してきたかの謎を 生物科学科に 1996 年に入学しました。モデル植物シ 解明することに貢献しました。 ロイヌナズナの全ゲノム配列が決まる 2000 年頃は分 この頃から地元長野県の為にできることを探してい 子生物学の分野が盛り上がり、進学した博士課程では たところ、信州大学 SVBL で桑の研究を推進する研究 植物の光合成に必要なクロロフィル代謝に関わる遺伝 員の募集がありました。当時は桑のことを深く知りま 子を解明しました。博士課程修了後は理化学研究所 せんでしたが、養蚕業の拠点として栄えた上田、かつ、 で植物の葉緑体の分裂に関する研究に取り組みました。 研究拠点として 500 品種を越える桑を維持・管理する 当時の研究室のボスは私の 3 歳年上で数多くの論文を 繊維学部で桑を研究することに興味を持ちました。ま 執筆するトップレベルの研究者で、研究室の立ち上げ た、漢方薬の原料となる桑に、分子生物学の研究経験 から一緒にでき多くのことを学びました。そこでは葉 を重ねることで新しい価値を導き出せると考えました。 緑体の分裂面制御に関わる遺伝子の単離と同定を行い、 SVBL は社会と大学をつなぐ、産業の芽となる研究 千 曲 会 報 平成 26 年 1 月 1 日 第 306 号 (9) ザインした学生から「長野県の食物連鎖の頂点がツキ ノワグマであることを授業で聞き、長野県内の桑を好 む『くわのはぐま』を考えた」と聞き、なるほどと納 得したものです。特徴は胸にある桑葉の模様と、桑葉 の形をした肉球と尻尾です。可愛らしさから商品を手 にしてもらおうと、パッケージに採用しました。パッ ケージの色も工夫して、食欲をそそる色、そして真田 幸村のイメージカラーの赤を採用しました。 初めは「くわりんとう」のみの名称でしたが、山沢 学長に試食いただいた時に、信州大学を付けたらと提 の推進と起業意欲に富む人材を育成する組織です。自 案され、「信州大学くわりんとう」になりました。 「く 身の桑の研究にプラスして、 「桑まるごと活用塾」をス わりんとう」は称呼の商標を、「くわのはぐま」は称 タッフ・学生と一緒に立ち上げ、桑の葉や実を用いたレ 呼と図表の商標を取得したので、文具や服飾のデザイ シピを開発し、桑を地域資源として広める取り組みを始 ンにキャラクターを使い、知的財産を活用しながら地 めました。SVBL 成果報告会で桑葉粉末を練り込んだ 域ブランドの発展にも結びつけたいと考えています。 かりんとう「くわりんとう」の試食会を実施したところ、 商品開発における一連の活動では、日経新聞主催の 信濃毎日新聞に掲載されて地域企業から共同開発の誘 社会人基礎力育成グランプリ 2013 に出場したところ、 いを受け、2012 年 10 月に商品化に至りました。当初は その教育効果が評価され準優秀賞を受賞しました。学 糖尿病に効く成分を含むことを強調したかったのです 生が商品開発に取り組み、社会で活躍できる力の基礎 が、薬事法の関係で記載できないことから、美味しく手 を鍛えることができたことから、人材育成には実践が に取ってもらう為の工夫を学生と一緒に考えました。 必要な事を実感しました。今後も桑の地域資源として 1 つはキャラクターで、 「くわのはぐま」と名付け の価値を高めて、研究・教育・産業の発展に貢献して ました。はじめは「何故くま ?」と思いましたが、デ いきたい所存です。 桑の実ジャム 信州大学繊維学部附属農場 当農場では桑園面積約 114aのうち見本桑園約 24a 約 488 品種の桑を系統保存し、養蚕飼育桑園として 40a、桑の実収穫用に 50aを栽培しています。 桑の実の栄養価は表 1 のとおりで、ブルーベリーよ り栄養素がとても多いことがわかります。桑の実は他 の果物と比較しても栄養素がより多く含まれている果 表 1 桑の実とブルーベリーの栄養比較(㎎ /100g) 栄養素 桑の実 88 アントシアニン 907 339 マグネシウム 70 5 カ ル シ ウ ム 32 8 0.4 鉄 0.2 ン 24 9 3 1 139 70 カ リ ウ ム 日本食品分析センター調べより 桑の実は鳥の食害と糞の混入を防ぐために網ハウス 内で栽培し、泥はねを防ぐた めに収穫網を収穫通路前面に 張り、熟して落下した実だけ を 6 月中旬~ 7 月上旬にかけ て 収 穫 し て い ま す。毎年約 1,500㎏の収穫量があり、平 成 23 年度まではすべて外部 写真 1 桑の実 86.4 ナ ト リ ウ ム リ 物といえます。 業者に販売してきましたが、 ブルーベリー 分 水 写真 2 桑の実ジャム 千 曲 会 報 (10) 第 306 号 平成 26 年 1 月 1 日 平成 24 年度から収穫量の一部を当農場で桑の実ジャ 誤をしながら、現在の桑の実ジャム販売に至っていま ムとして販売が出来ないか検討した結果、ジャム製造 す。販売は小瓶 400 円(150g入り)、大瓶 700 円(275 業者に製造を委託することで販売は可能になりました。 g入り)で繊維学部会計係で販売しております。是非 そこで、ジャムの味を製造業者と何度も検討し試行錯 ご賞味ください。 退職者からのあいさつ 40 年間にわたるシルク研究を振返って 生物資源・環境科学課程 塚田 益裕(学工 18) 我が国の蚕糸事情の変遷とシルク研究 蚕糸・昆虫農業技術研究所となり、 東京都・杉並区にあった農林省の蚕糸試験場に就職 さらに 13 年後、(独)農業生物資 したのは昭和 48 年のことでした。その後、筑波移転 源研究所となりました。つくば市 を経てつくば研究学園都市でシルクタンパク質に関す の研究所で 2008 年に定年退官するまでの合計 35 年間、 る研究に長年従事し、そこで 2008 年に定年退職を迎 シルクの新素材開発の研究テーマで研究を続けること えました。その後、母校の繊維学部に 5 年間勤務する ができました。つくば市で退職を迎えた後、故郷の長 機会を頂き研究と教育活動に従事し、2013 年、3 月末、 野県に戻り、繊維学部の応用生物科学科での教員とし 信州大学繊維学部を定年退職しました。 て教育と研究に従事するという貴重な機会が得られ充 試験場での研究仕事に始まり大学での教育活動に至 実した教員生活を送ることができました。 るまでの通算 40 年間を振り返ってみることにします。 シルクに関する主な研究成果 蚕糸試験場は、我が国が近代化を進める上で大きな推 私がこれまでに扱ってきた研究の素材は、カイコの 進力を発揮し、蚕糸科学に関する研究と教育では唯一 シルクタンパク質です。天然の生体高分子であるシル の我が国の研究機関でした。シルクの生産量を上げ、 クは、枯渇する恐れのある石油資源からの素材とは違 絹の需要を拡大することが蚕糸試験場に科せられた使 い生体には優しい素材です。純粋なシルクタンパク質 命であり、私が就職した頃は、製糸工程を完全に自動 はカイコを通して随時多量に生産でき、加工法を変え 化させようとの研究に着手した年でもありました。 ると膜状、粉末状、繊維状、あるいはナノファイバー 農林省の試験場であるため、シルクを伝統的な和服 形状等、色々な形の素材が製造できるため非衣料分野 用の衣料素材として利用する他、絹の新規用途を拡大 での新しい展開が期待できます。 することが産業省庁の研究所の務めであるとの考え方 つくば市における私の研究活動の突破口となったの はすべての職員に浸透しており、新機能性のシルク素 は、工業技術院の製品科学研究所との酸素透過性シル 材の開発研究と取り組みました。しかし、低調状態に ク膜の共同研究であり、シルク膜の酸素透過量は、2 あった日本の養蚕業はその後も低迷状態を余儀なくさ -ビトロキシエチルメタクリレート膜の透過量の値に れ、蚕糸、養蚕分野で働く私たちには「シルクの需要 匹敵することを確かめ、民間企業を巻き込んでシルク 低下」が究めて深刻な問題でした。蚕糸業のこうした コンタクトレンズへの応用研究を進めました。さらに、 低迷状態を打破しようとの試みから研究体制の見直し 家蚕フィブロイン膜におけるマウス由来の繊維芽細胞 があり、東京にあった試験場は、1980 年、筑波移転 L929 の付着・増殖状態が良好であることを初めて実 で茨城県に移りました。当時、つくば大学が新設され、 験的に確かめました。絹フィブロインは、コラーゲン つくば市に移転する国立研究機関は、農林、通産、建 に匹敵する優れた細胞付着・増殖能力を有することが 設、科学技術庁関連の 43 機関でした。 わかり、免疫工学あるいは細胞工学分野で広く利用さ 蚕糸事情がその後もますます悪化し、研究所の機構 れる可能性があるため世界の研究者から関心が寄せら 改革と再編合理化が進み、蚕糸試験場の再編縮小で定 れました。 員が半分に削減しました。東京にあった蚕糸試験場は、 繊維学部での 5 年間 筑波移転と組織替えにより、1988 年に蚕糸試験場が 繊維学部では、学生と活気に満ちた研究活動や課外 平成 26 年 1 月 1 日 千 曲 会 報 第 306 号 (11) 活動を行うことができ、つくば市の研究所では体験す がシルクに効率的に吸着することが明らかとなり、シ ることのできない貴重な経験となりました。繊維学部 ルクが環境浄化に役立つグリーン素材であるとの結果 は、フランス国での大学院に相当する ENSAIT と呼 が得られました。 ぶグランゼコールと学術協定を締結しています。先 シルク研究の今後の展望 方の先端繊維素材コース 2 年生の Aude Morel 嬢と、 カイコの絹タンパク質は、優れた生体適合性、細胞 Tessnim Shgaier 嬢の 2 名の短期交換留学生を別々に 付着増殖性、酸素透過性、水蒸気透過性を持つこと、 受け入れ、シルク複合ナノファイバーの製造に関する そして優れた機械的な特性を有していることが確かめ 研究活動を行いました。 られました。医用分野でのバイオ材料としてシルクが極 2011 年、10 月には、タイ国の Ramkham Haeng 大 めて有望であり、先端的な臨床化学分析用材料や高分 学、 化 学 部 の Soontaree tansuwan 教 授 と Thidarat 子医療用材料として先端分野の新素材となるはずです。 Eksittikul 教授 2 名を 1 ヶ月受け入れ、タイシルクの 絹フィブロインの分子側鎖は、化学反応の拠点とな 特性解明と新素材開発の研究を行いました。海外から るため、化学修飾加工により天然にはない新たな機能 訪問した教員や学生が研究室所属の学生や院生と和気 をもつシルクが創製できます。免疫工学や細胞工学と 藹々と研究活動を行う様子は実に微笑ましい印象を受 いったバイオテクノロジーを支える先端産業の関連分 けました。 野や先端医療分野に展開するうえで絹タンパク質が有 繊維学部の担当研究室では、学生や院生に研究指導 益な素材です。先端材料として絹タンパク質の新しい を行い、シルク研究を幅広くい展開させました。家蚕 用途を開発するには、高分子化学、細胞学、免疫学、 や野蚕のシルク、セリシンを素材にしてナノファイ 生物学、医学、薬学、生物学、基礎医学などの専門分 バーを製造するための最適な条件を見出し、新素材の 野の研究者が境界領域の研究を効率的に進めることが 応用技術の開発を行いました。シルク新素材を再生医 特に重要です。 療分野で応用するため、生分解性素材であるポリ乳酸 末筆となりますが、千曲会が同窓生の交流の場、連 とシルクとの複合膜や複合ナノファイバーを創製する 携の場として更に機能し、会員諸氏の力量が大いに発 研究を行いました。また、排水中に含まれる有害金属 散する場として発展することを祈念します。 私を育ててくれた人と施設 生物資源・環境科学課程 金勝 廉介 みと好ましいゆとりを備えた象徴的な存在だったよう な気がいたします。 就任後間もなく、学科教職員の親睦会(こまくさ会) 2013 年 3 月に、お世話になった繊維学部を退職い の歓迎会をこの 2 階洋室で開いていただきました。当 たしました。在任中公私にわたりご厚意をかけてくだ 時この洋室は大変きれいに整備されていて、印象ぶか さった教職員の皆様、そして卒業生・在学生の皆さん いものでした。それでいて、部屋の隅のドアを開けて に心から感謝申し上げます。 覗くと、その控え室に、養蚕関係・繊維技術関係の古 1975 年 4 月に採用していただいた繊維農学科(現: い道具類が物置がわりに閉じこめられていたことも面 応用生物科学)では、所属する講座主任の長島栄一先 白く思いました。こんな会館洋室の雰囲気が気に入っ 生(家蚕遺伝学)をはじめ、武田 晃 先生(動物生理 て、私自身も後年、所属する学会の庶務幹事を仰せつ 学)・加藤泰正先生(植物生理学)など、大変立派な 先生方が私を親身に歓迎してくださいました。未熟な 若手教官の私を、それでも半人前くらいにまで育てて くださった先生方でした。お三かたとも故人となって しまいましたが、今でも感謝の気持ちで一杯です。 このように私にとって過ぎるほどの恵まれた人的環 境でありましたが、ここではもう一つ、私を育ててく れた学内施設の思い出を述べたいと思います。その一 つが、学部図書館裏手にある旧千曲会館です。この会 館では、玄関入ってすぐ右の洋室に理髪室が駐在して いたなど、今の大学にもう一度取り戻して欲しい暖か 浦里小学校 3 年生クラスと校内のクワの木を前に、 稚蚕期に必要なクワの摘みかたを指導中の筆者 千 曲 会 報 (12) 第 306 号 平成 26 年 1 月 1 日 かったときに何度か、学会委員会の会場として使わせ ど何らかの積極的な形での保存をしてほしいと願う気 ていただくなど、結構頻繁にご厄介になりました。 持ちで一杯です。昨年、ある市民グループのために講 会館 1 階には二間続きの和室が整えられていて、学 堂見学会を企画したことがありました。その時、会員 園祭のたびに茶道部のお茶会がここで開かれました。 の一人が講堂の窓越しにこの旧千曲会館のたたずまい お茶の心得など何も知らぬ私もそのたびに呼んでいた を見かけ、強い関心を示してくれたことを印象深く憶 だき、少しずつですがお茶の作法の一端にふれること えています。 ができたような気がいたします。 立派な先生方、千曲会館等、思い出ふかい学内施 そしてこの 1 階和室についての最も大きな思い出は、 設、そして私にいろいろ努力するきっかけを与えてく 学科有志の学生さん達と続けた分子生物学のゼミナー れた学生さんたち ..... そう言えば、応用生物科学科の ルであったと思います。この輪読会は、ひとりの繊維 ある女子学生さんもその一人 ──「私たちが実習で 農学科学生さんの一言がきっかけになって始められた 育てた繭から実際に糸ができる仕組みを知りたい」─ ものでした。当時学科のカリキュラムにはなかった ─ このひと言が、それまで繊維科学など全く念頭に 「『分子生物学』を勉強したい」と。以来、年どしの学 なかった私を、本気でその勉強に駆り立てた ..... など 生さんたちがつないでくれて、25 年間以上続けるこ など、繊維学部で出会った人々や施設が私の成長を支 とができました。 えてくれました。多くのすばらしい宝物に恵まれたと その頃は和室前の庭園もきれいに整備されていまし 感謝しています。 た。池の奥に植えられた「フトイ」── 畳表をつく 今は身につけた蚕糸科学の知識を活用し、いわば国 るイグサの仲間で、幹が 1㎝くらいの太さになる植物 の将来を担ってくれる若い世代を教育するお手伝いを ── のすがすがしい緑色が、縁側に脚をぶら下げて 楽しくやっております。とりわけ小学校 3 年生の先生 英語のテキストを読む私たちの眼に一ときのやすらぎ 方からは、しばしば依頼が舞い込みます。 「対価を求 を与えてくれたものでした。 めぬ教育」でこれに応えることは、純粋な喜びです。 この旧千曲会館については、今後修復・保存の計画 改めて会員の皆様、ありがとうございました。 はないとのことで、少し残念です。できれば資料館な 繊維学部を退職するにあたって 先進繊維工学課程 三浦 幹彦 信州大学繊維学部で 33 年間お 迎えてくれたスーツ姿のマンチェスターの先生方に対し 世 話 になり、昨 年 3 月で 退 職 い て、白井先生が日本を離れた時から身に着けていたジャ たしました。振り返ってみますと、 ンパーと少し皺のよったズボン、私も自宅を出た時のま 色々な出来事が甦ってきます。研究室の学生達との恒 まのしわくちゃの登山用ヤッケとズボン、それにスニー 例の乗鞍ゼミ合宿。伊那市内の旅館に泊まり込んで行っ カーといういでたちで出席したのでした。事情が分かる た農学部での統計学集中講義。入試委員長の際の入試 までの、相手方の当惑された顔が目に浮かんできます。 問題ミス。この時は、上田市役所の会議室で当時の白 中国については楽しい思い出が多くあります。銀川 井学部長(現千曲会理事長)と一緒に記者会見を行い という砂漠に近い場所にシルク会議ででかけたことが テレビで放映されました。上海空港とマンチェスター空 あります。会議の前に地元のテレビ局から木口先生 (す 港での荷物のトラブル。いずれも成田で預けた荷物が でにご退職)と私にインタビューの申し込みがありま どこかに消えてしまった事件です。前者では、宿泊先 した。あらかじめ日本のシルクの現状についてまとめ の蘇州から毎日上海まで通い、2 日後に山のように積ま ておき、準備万端でテレビカメラの前に座ったのです れた荷物の中から自分のものを見つけることができまし が、インタビューワーの質問は、全く予想していなかっ た。この時は、白倫先生を始め多くの蘇州大学(当時 た「これから中国が経済発展していくためには、経済 は蘇州絲稠工学院)のスタッフに助けていただきまし 政策をどのように進めていったらいいでしょうか」で た。後者は、国際交流協定の会議に白井学部長と共に した。不意打ちを食らって一瞬たじろいだ私に対して、 出かけた時のことです。私と白井先生の荷物がどこか 隣の木口先生は、顔色一つ変えずに話を始めていまし に消えてしまいました。このため、翌日の会議には、出 た。私も何か答えましたが、何をしゃべったかさっぱ 平成 26 年 1 月 1 日 千 曲 会 報 第 306 号 (13) り覚えていません。翌日、砂漠のオアシスへの旅に招 は我々のためではなく、同行していた他の要人のため 待されました。我々二人が乗った黒塗り高級車は、パ でありました。 トカーに先導されて、黄信号が点滅する中を砂漠のオ 退職のご挨拶が思い出話となってしまいましたが、 アシスに向かいました。オアシスの池を船で渡る時は、 現在は、新たな目標に向かって忙しい毎日を送ってお 銃を備えた大きな警備艇が我々の船を両側から警備し ります。繊維学部在職中は、大変充実して過ごすこと ていました。生まれて初めての VIP 経験に酔いしれ ができました。これも学部の先生方や職員の皆様のお たのですが、帰路はパトカーの先導もなく、渋滞する かげと感謝しております。繊維学部がさらに発展され 道路で何度も赤信号に会いました。パトカーや警備艇 ることを心より祈っております。 研 究 紹 介 異方的機能を持つナノ・マイクロファイバー集合体の創製 信州大学繊維学部化学・材料系 教授 木村 睦(大院後 2) ふ はく はじめに 繊維は“細く長い”一次元構造を持ち、編 ば、複数機能を持つ布帛上アンビ 織によって多次元のテキスタイルとなる。古代からテ エントデバイスになる。このプロ キスタイルは衣服として我々の身体を守り・飾り・快 ジェクトでは、有機・無機材料の 適性を付与してきた。また、テキスタイルは温かみや ナノ材料化、ナノ材料の繊維への 柔らかな光の反射を与えるため、車両や住環境におい 実装、デバイス構築のための電子・ て我々が手に触れる多くの部分には繊維からなるテキ 光機能繊維の創製等の研究開発を スタイルが使われている。近年、エレクトロニクスや 行ってきた。 ナノテクノロジーとの融合によって身近なテキスタイ 1.ナノファイバー集積体の異方的機能 エレクトロ ルを次世代デバイス構築のためのプラットフォームと スピニング・メルトスピニング・自己組織化・鋳型合 する試みが行われている(図 1) 。本稿では、電子機 成など成形手法の進歩に伴い、繊維径をナノスケール 能材料をナノおよびマイクロファイバー化し、ファイ 化にすることによってのみ得られる機能の探索につい バーの配向による異方的機能発現に関する最近の我々 ても研究が進められている。繊維径のナノスケール化 の研究成果を紹介する。 で、一本の繊維内に含まれる高分子鎖数は限定される。 ファイバー集積体における異方的機能 ナノテクノロ これまでの繊維の物性は高分子集合体としての平均的 ジーは、原子・分子による機能ユニットおよび自己組 な物性によって支配されてきたのに対し、ナノスケー 織化によるモジュール化によってデバイスの小型化・ ル化したナノファイバーでは高分子鎖一本の物性を反 高機能化が期待できる。ナノテクノロジーで得られた 映した物性や機能が発現する。 小型デバイスを繊維上に実装し、さらに様々な機能を 成形手法の中でエレクトロスピニング法は、多くの 持つ繊維同士を編織によって階層化することができれ 汎用高分子材料に適応可能であり、比較的簡易な装置 図 1. 布帛上アンビエントデバイス実現のための繊維加工・ 編織プロセス (14) 第 306 号 千 曲 会 報 平成 26 年 1 月 1 日 によってナノファイバーを紡糸することができる。エ 性が低い、柔軟性に乏しい、機械的強度が弱いなどの レクトロスピニング法とは、紡糸ノズル内の高分子 欠点を持つ。そこで、有機物である導電性高分子を用 溶液に高電圧を印加することにより、ノズルから押し いた導電性繊維を紡糸し、導電性繊維からなる布帛状 出された溶液が電荷を帯び、極細繊維となってコレク 心拍センサを開発した。 ター上に蓄積する方法である。 また、 回転型コレクター 一般的な化学繊維の紡糸法として溶融紡糸と湿式紡 を用いることにより、配向ナノファイバー集合体を得 糸法が使われている。溶融紡糸は高分子の融点以上に ることができる。 加熱し、ノズルから押し出し空気中での冷却によって 生体内ではナノ・マイクロ構造制御によって、異方 繊維化させる方法である。PEDOT:PSS の場合、加熱 的な運動・吸着・摩擦・ぬれ性などの生命活動に必要 しても溶融しないことから溶融紡糸法による繊維化 な機能が発現する。そこで、エレクトロスピニング法 はできない。湿式紡糸法は、溶融紡糸法に比べ加熱 で作製した配向ナノファイバー集合体の持つ異方的機 温度も低く、溶媒に溶解すれば様々な高分子を繊維 能について検討を行った。エレクトロスピニング法に 化することができる。しかしながら、連続的かつ安 より直径 350nm 程度のポリビニルピロリドンを少量含 定な紡糸には高分子溶液の粘度・凝固浴中での溶媒 むポリ(メタクリル酸メチル)ナノファイバーを紡糸し の除去速度・凝固過程での高分子の結晶化制御手法 た。回転型コレクターを使用することによって、ナノ が必要となる。さらに、紡糸条件によって得られる ファイバーは配向し配列ナノファイバー集合体を得る PEDOT:PSS 繊維の導電性および機械的強度が大きく ことができた。配向ナノファイバー集合体に導電性高 変化する。高分子溶液および紡糸プロセスの最適化に 分子であるポリ(3,4- エチレンジオキシチオフェン)/ よって、PEDOT:PSS を含むポリビニルアルコール溶 ポリ(4- スチレンスルホン酸) (PEDOT:PSS)水分散 液の湿式紡糸が可能であることを見いだした。 液を複合化することによって、ナノファイバー集合体 そこで、布帛作製に必要な 100g スケールの紡糸を可 を含む PEDOT:PSS フィルムを作製した。PEDOT:PSS 能とするため、プロジェクト内の協働企業の協力のも は電圧印加によって体積変化をおこす。ナノファイバー と、パイロットスケールの湿式紡糸装置を信州大学に 集合体を含む PEDOT:PSS フィルムへの電圧印加を 導入した。パイロットスケールでの連続・安定紡糸の 行ったところ、ナノファイバーの配向方向では体積変 ためには、高分子溶液粘度・温度・ノズル設計・凝固 化が抑制され、配向に対し垂直方向では大きな体積変 浴組成・紡糸速度・乾燥温度等の最適化が必要であり、 化を示した。このことより、ナノファイバーの配向に 協働企業の指導のもと信州大学繊維学部技術部ととも よる異方的な体積変化が得られることがわかった。 に試行錯誤を繰り返した。その結果、 導電性繊維の連続・ 2.導電性高分子の繊維化とアンビエントデバイス化 均質紡糸に成功し、数時間で 100g 程度の導電性繊維 テキスタイルプラットフォームによるアンビエント を得ることのできる条件を確立することができた。 デバイスを実現するためには、電子・光・磁気機能を 導電性繊維を布帛化し、布帛上の電極を試作した。 持つ軽くフレキシブルな繊維が必要となる。導電性を 布帛状電極に両手をのせるだけで、心拍数と周期を測 持つ繊維として、これまでに無電解メッキによる金属 定できた。導電性繊維を衣類やインテリアの中に導入 メッキ繊維、金属細線やカーボンを含む繊維、金属ナ することによって、いつでもどこでも健康状態をモニ ノ粒子を含む繊維などが開発されてきているが、導電 タすることが可能となる。 田口印刷株式会社 長野県上田市殿城425-1 〒386-0004 TEL(0268)22-0680 FAX(0268)24-7757 E-mail:taguchi425@po14.ueda.ne.jp 千 曲 会 報 平成 26 年 1 月 1 日 第 306 号 (15) ホームカミングデーが開催される 10 月 11 日㈯に本年度のホームカミングデーが開催 ルカムパーティーでは、昨年の学会等での受賞者及び された。繊維学部教職員と千曲会メンバーから構成さ 叙勲者の紹介が行われた。生協店長から学生の健康を れる実行委員会(委員長:藤松仁教授)が中心になっ 食事の面から支えている現状についての説明もあった。 て企画し、マルベリーホール及び講堂を主会場として、 午後のプログラムでは、講堂において、 「学会及び 卒業生・保護者・名誉教授・在学生等 90 名の参加の 国際会議等で受賞された本学部教員による講演会」、 もと開催された。まず、マルベリーホールで開会式が 「研究成果講演会 TEXPO 2013」、「本学部の卒業生に 行われ、濱田繊維学部長より歓迎の挨拶および繊維学 よる講演会」、「学会等で受賞及び留学体験した学生に 部の現状について、特に繊維・ファイバー工学分野に よるミニ講演会」が行われた。講演後、各学科・課程 おいて国際的なリーダーの養成を目指す大学院教育プ に分かれて卒業生・保護者・教員・学生等との意見交 ログラムがはじまることについての紹介があった。次 換・交流会が行われた。キャンパスツアー・研究室公 に、千曲会の石坂専務理事から挨拶および「千曲会の 開等もあり、近年大きく変化している学部内の研究室 学部支援と学生支援について」の紹介があった。ウェ や主要施設の見学があった。 ウェルカムパーティでの濱田学部長挨拶 石坂千曲会専務理事挨拶 ホームカミングデー同窓会:機高5 会場に入り、誰であるのかわからないくらい風貌が変 7 月、同窓生の二重作君が久方ぶりに大学を訪れて 戻った。懐かしくて、楽しくて、話は尽きない。午前 くれた。話を聞くと、会社で製造している材料の新た 2 時過ぎまで飲んで騒いだが、名残惜しくて後ろ髪を な販路を開拓するため、あらゆる人脈を通じて色々 引かれるような思いの中、3 年後の再会を誓い散会と な企業と接触しているとのこと。話を聞きながら、人 なった。下記は、一次会での集合写真。左から、 (敬 と人との繋がりの大切さをいまさらながら再認識し 称略)池上、吉川、船橋、佐藤、窪田、荒木夫人、荒 た。そういえば、我々の同期はどうしているのだろう 木、千石、宮本、田中、前川、天野、松村、若松、藤 ということになり、繋がりをつけるため名簿整理を始 本、成田、高木、小山。(藤本記) めた。連絡がつく同窓生の輪を広げるように皆と 協力して連絡先をつきとめていった。どうしても 連絡先がわからない同窓生もいたが、充実してき た名簿をみて、思い切って同窓会をやってみよう と決意した。吉川君に相談に乗ってもらいながら、 同窓会をホームカミングデーの日に企画した。昭 和 61 年 3 月卒業以来、実に 27 年振りである。ど れだけの人が参加してくれるのか最初は不安だっ たが、 何と 17 名の同窓生の参加を得た。感激した。 化した友もいたが、1 分も経たない内に皆 27 年前に 千 曲 会 報 (16) 第 306 号 ホームカミングデー同窓会:感性工学 感性工学科が設立されて今年で 18 年目。卒業生も 平成 26 年 1 月 1 日 維工学科清水研究室 OB)、森川、徳山、麻生(旧姓: 市村)、清水、川村、上條、林、菅原、土肥、佐渡山、 権(敬称略)。(上條記) 多くの企業で活躍し、結婚し、家庭を築き、第 1 期生 は 30 歳代後半になりはじめている。学科内の教員も 発足当初からの教員は、高寺先生のみとなった。大き く学科の様子が変わって来た今年度、学科創立以来は じめて、同窓会を森川陽、清水義雄、佐渡山亜兵、吉 田宏昭、上條正義研究室が連合してホームカミング デーに合わせて開催した。日中はホームカミングデー のイベントに参加した後、夜は沓掛温泉で同窓会を 行った。近況や、思い出を語らい気づいたら午前 3 時。 時間の経つのが非常に早く感じた。来年の再会を誓い 散会した。写真は、 散会前の集合写真。左から葉山(繊 ホームカミングデー同級会:学農18 カミングデーの企画が昨年と同じと思い、参加者が減 昭和 44 年度繊維農学科卒は、昨年からホームカミ 突然東京にいる田嶋さんから電話があり、全員が代わ ングデーに参加の後、同級会を行うようになった。卒 る代わる電話に出て、懐かしいモッチャン(旧姓望月 業後数十年、現役を離れて懐かしい母校を訪れる機会 澄子さん)の声を聞いたのが、一番のごちそうになっ となるホームカミングデーだった。2013.10.12 ㈯本年 た。参加者は、昨年は 13 人だったが、九州から土屋、 度のホームカミングデーの内容は昨年より充実してい 大坂から、浅野、宮城、三重から伊藤、神奈川から、 た。3 人の先生方の受賞研究は、学部の変化を知る良 奥田、桑名、県内は、林と石坂 8 名となった。 り、夜の同級会だけの参加者が多くなった。宴席では、 (記:石坂) い機会だったが、限られた時間の急ぎ足の講演で理解 しにくかった。もう少し一人当りの時間 を取った方が良いと感じた。卒業生講演 は、重工業界で活躍する様子が興味深 かった。毎年、こんな講演が聞けるなら、 近くの同窓生が来ないのは勿体ないかも しれない。講演後の研究室訪問で先生方 のお話を聞けるのも変化が感じ取れて楽 しかった。 今年の我がクラスの参加者は、ホーム 応用生物学系教授との懇談風景 左から奥田、石坂、土屋、桑名、下坂先生、中垣先生 海外留学体験記 繊維学部では国際交流推進室が中心となって学部生、大学院生の海外留学を支援しています。今回、2013 年に 海外留学を経験した 6 名の学生から体験記を寄稿していただきました。 マンチェスター大学素材学部(イギリス) 繊維・感性工学専攻 2 年 有地 保 た。マンチェスターは産業革命発祥の地であり、繊維 産業発祥の地でもあります。マンチェスター大学はイ ギリスで最も多くの学部を持つ大学ですが、その中で 私は 2013 年の 1 月から 6 月の半年間、イギリスの も繊維工学科は歴史ある学部として、産業革命の時代 マンチェスター大学で学ぶ機会を得ることができまし から少しずつ姿を変えながら現在まで存続しています。 平成 26 年 1 月 1 日 千 曲 会 報 第 306 号 (17) 私は繊維工学科の修士課程に所属させて頂き、30 名 程の学生と授業や実習に参加しました。クラスは非常 に国際色豊かで、クラスは約 20 カ国の国籍の学生が 世界中から集まっていました。 留学して最も良かったと思うことは、海外で友人を 作れたことです。半年間ほぼ毎日、同世代の学生と毎 日色々な話をして、一緒に食事に行きました。よく一 緒に行動していた学生は、インド人・タイ人・スペイ ン人・台湾人の 4 人で、日替わりでそれぞれの国の料 理を作ったり、旅行に行ったり、それぞれの国の文化 について話しました。 今となっては笑い話ですが、違っ たバックグラウンドを持つ学生が集まると、毎日仲良 ことは困難でしたが、良い経験になりました。 くできるわけはなく、友人同士の衝突を幾度も経験し 今回の留学で初めて日本から出た私にとっては毎 ました。しかし、それぞれの母国に皆帰国した現在で 日が非常に刺激的であり、楽しいことも悲しいことも、 も、連絡を取り合える友人が出来たことは何事にも替 全て良い経験になりました。留学の準備から帰国まで、 えられないと思います。もちろん、マンチェスター大 両親や、信州大学の方々、日本も含めて世界中の温か 学で学業を学べたことも非常に貴重な経験です。担当 い人々に幾度となく助けられて今回の留学が出来まし 教授や技術者の方と英語で交渉しながら実験を進める た。本当にありがとうございました。 カリフォルニア州立大学チコ校(アメリカ) 先進繊維工学課程 3 年 大越 康裕 で授業となると最初は本当に理解するのに苦しんだ。 選択科目は、私は、クロスカルチュラルアウェアネ スという授業をとった。ALCI の生徒は、多くの国の 私は、今年の夏休みにカリフォルニアに語学研修に 出身者がいて、その中で互いの国の文化を知ろうとい 行ってきた。カリフォルニア州立大学チコ校付属の集 うコンセプトの授業であった。ALCI で授業を受けて 中英語コースであるアメリカン・ランゲージ・アンド・ みて、他の国の人の授業に積極的に参加していこうと カルチャー・インスティチュート(ALCI)に通った。 いう態度が日本人とは違うと感じた。良い面では、自 研修先へと行くまでに飛行機でおよそ 10 時間、バス 分の意見を発信して伝えていこうということである。 で 4 時間ほどかかるとても遠い地方であった。初日は、 最初は、この積極性にみんなすごいなと圧倒されるば 信州大学から派遣された人達とホストファミリーとで かりであったが、授業についていくには積極的に発言 パーティーをした。 この場に行って、 自分のホストファ していかないとアメリカに行った意味はないことに気 ミリーに会ってようやく一か月間ここに滞在するとい づき、今日本に帰ってからも自分の意見は以前にもま うことを楽しみとともに怖く思った。翌日、オリエン して言うようになった。これは自分が成長したと思う テーションがあり、いろいろな人に話しかけてみたと 点である。しかし、悪い面として感じたのは、質問に ころ、自分の英語はなんとか少しは通用することがわ ついて他の人が指名されているのにもかかわらず、自 かり、不安は少しだけ解消することができた。 分が自分が、で発言していたことである。先生に何度 私達信州大学生が受けた授業は、リスニング、スピー も注意されて、次やったら出て行けと言われるまで発 キング、グラマー、選択科目の 4 つであった。リスニ 言することをやめないこともあり、授業が進まないし ングは、いろいろな国の古代人の発明について、どう やる気もそがれることもあった。しかし、こうするこ いう目的でつくったのか時代背景とともに下調べをし、 とにより良くも悪くも周りの人の印象には残るし、自 クラスメイトと話し合うというものであった。スピーキ 己中心的とまではいかなくとも自分を出していくには ングは、週末にやったことやホームカントリーのことな 必要なことなのだろうなと思った。これからの生活に どを互いに質問し合うことや、自分のことについて全員 活かしていこうと思っている。自分を成長させてくれ の前で発表をした。グラマーは、基本的な文法を学んだ。 た、今回の研修をコーディネイトしてくれた人たちと 中学生で学ぶような過去形、完了形であったが、英語 サポートしてくれた親に感謝したい。 千 曲 会 報 (18) 第 306 号 カリフォルニア州立大学チコ校(アメリカ) 生物機能科学課程 3 年 眞島 京子 平成 26 年 1 月 1 日 ことは授業に参加していないのと同じだというような雰 囲気が漂っていました。発言の際、学生たちは間違いを 決して恥ずかしがっている様子はありませんでした。わ 私は今年の夏休みの一ヶ月間をカリフォルニアのチ からないことははっきりとわからないと言います。それ コという学生街で過ごしました。ただ単に、英語をは に比べ日本では、そのような学生は少ないように感じま じめとした様々な言語が飛び交う環境で、苦戦しつつ す。私は日本の学生もこのような積極性を持つべきだと も英語でコミュニケーションを交わす楽しさを知り、 強く思いました。また一方では、自国の文化を紹介する 異文化を体感し、アメリカらしい自由な生活の時間を プレゼンテーションの授業で、ある国の学生が、違法な 旅していたというだけではありません。たった一ヶ月 車のレース事故で人の手が吹っ飛んでいる映像を紹介し 間の滞在でしたが、毎日様々な場に出向き、様々な人 ていて驚きました。日本ではそのような映像を選ぶ人は に出会い、友人になりました。 いないだろうし、そのような映像自体あまり存在しませ 一日のうちのほとんどは、同じ語学学校に通う留学 ん。日本ではありえないことでも他国では何事もないこ 生と共に勉強し、アクティビティを楽しんでいまし ととして扱われることがあるということを強く感じました。 た。留学して良かったことは、他国の留学生と関わっ あくまで主観的ではありますが、今回の留学を通し て、自分たちとの相違点を見つけることで、 「日本ら て、良い「日本らしさ」も良くない「日本らしさ」も しさ」を感じ、考えることができたことです。こう言 気付きました。その上で大切なことは、良いと感じた うと、少し漠然としているかもしれませんが、他国の ことは守っていき、良くないと感じたことは改善して 文化や習慣、国民性を垣間見ることで、日本のそれを いくことではないかと思います。留学中に自分が感じ、 自分の中で特徴づけることができました。 考えたことを今後の人生に生かしてこそ留学に行った 例えば、授業中では「日本らしさ」が顕著に表れ、感 意味が活かされるでしょう。最後になりましたが、私 じられたように思います。他国からの留学生は先生が当 に貴重な経験を与えてくださった関係者の方々、あり てるよりもすぐに発言します。授業で発言しないという がとうございました。 マレーシアプトラ大学(マレーシア) 材料化学工学課程 4 年 志知龍之介 旅で培っていた。その後の生活は面白かった。急に視界 がひらけてきて、マレーシアの生活を有意義に過ごせた。 大学では先生の授業、質問に対しての反応がとても良い 私は 2013 年の半年間、マレーシアの KL にあるプトラ ので、講義が円滑にすすみフィードバックで講義の質が 大学に交換留学へ行った。信州大学から本大学へは二人 良くなっていくことを肌で感じた。友人はたくさん出来 目の派遣。欧米に行く選択肢もあったが、新興国で新た た。友人たちはみな優しく外国人である僕に興味を持っ な発見が沢山あって刺激的な毎日を送れそう、英語が通 てくれた。政治や国内での人種差別について話し合い愚 じる、普通の人があまり行かない、これらの僕の希望条 痴も聞かされた。国の総選挙の時は友人の大半が多額の 件を満たしてくれる東南アジアの一国マレーシアを派遣 交通費を掛けてバスや飛行機を使い実家に帰り、貴重な 先に選んだ。確かに刺激的だった。30℃を越える蒸し暑 一票を投じていた。その選挙で与党にひどい不正が見つ いクーラーなしの大学寮で生活した。毎晩裸になって汗 かった時、 野党を支持していた友人にこう言われた。 「リュ ばみながら寝た。水道水は飲めない。トイレは和式、紙 ウのいる日本は、少なくともこんなことないよね」僕はド はなく備え付けのシャワーノズルから出る水で左手を スンと大きな衝撃を受けた。マレーシアでは政党によっ 使って洗った。イスラム国なので一日五回あるお祈りの時 て国民の生活に本当に直結するので学生にとっても選挙、 間帯は運転手もお祈りに行くのでバスが全く動かず、授 政治は一番の感心事なのだ。政治に興味のなかった自分 業に行けなかった。異性と接触禁止のムスリムの女性に の中にとても強く心に残っている言葉だ。こういった考え プリント渡すとき不意にちょこっと手が触れあって、ぎゃ 方の違いを感じたり、野良猫が勝手に僕の部屋で出産す あと甲高い悲鳴を上げられ心が傷ついた。日本で当た るなど、確かに僕が留学前に求めていた刺激的な毎日を り前だったことが当たり前でない環境がそこにはあった。 過ごすことができた。最後に、留学に関わり様々なお手 だが、そんな環境にも一ヶ月もすれば慣れた。周りの環 伝いをして下さった諸先生方、お陰で沢山の経験知識を 境に素早く順応する力は、趣味である自転車の長期野宿 得ることができました。本当にありがとうございました。 平成 26 年 1 月 1 日 千 曲 会 報 オート・アルザス大学 南アルザス国立高等理工学院(フランス) 繊維・感性工学専攻 1 年 冨田 孝行 第 306 号 (19) 性豊かな価値観を持 つ人々に触れること により、今まで培っ 私は大学の交換留学制度を利用し、半年間フランス てきた価値観を崩し、 のグランゼコールである ENSISA で学びました。研 新たな視点を組み込 究留学という形で、繊維・感性工学関連のプロジェク んだ価値観を再構築 トに携わらせていただきました。日本とは実験環境や することができまし 実験手順、アプローチの仕方等異なる点が多く苦労し た。2 つ目は「コミュ ましたが、現地でできた友人達にフォローしてもらい ニケーション能力の 乗り越えて、充実した成果を得ることができました。 理解」です。コミュ ENSISA がある mulhouse は、フランスとドイツと ニケーションの能力とはどういったものか、何が重要 スイスの国境付近に位置する街で、EU 圏内外の様々 であるかを理解することが出来たと感じています。3 な国民性の人々が生活しており、多種多様な異文化に つ目は「経験値や判断力の向上」です。自ら考えて行 触れることができました。また山脈が近く水質が良い 動しなければいけないという状況に身を置き経験した ため、繊維・染色産業が発達した街で、国立の鉄道や ことで、物事に対しての判断力を養うことができまし 自動車の博物館もあり、繊維・工学関係を勉強するに た。4 つ目は「脱海外コンプレックス」です。過去に は最適の街でした。また、私自身は今回の留学を通し 感じていた海外への恐怖心や語学の壁をなくすことが て大きく 4 つの点で成長できたと感じています。まず できました。これらの点で私は成長でき、心から留学 1 つ目は「自分の価値観の再構成」です。様々な国民 に行って良かった実感しております。 バンクーバー・アイランド大学(カナダ) 先進繊維工学課程 3 年 宮下 大 クティビティに参加するなどとても充実した日々を送 ることができました。1 ケ月弱の間このような生活を 送っていく中で、カナダ人の気さくで大らかな性格や 私は 3 年次の夏休みを利用して 8 月 6 日から 9 月 1 英語で意思疎通をすることの素晴らしさを感じること 日までの 1 ケ月弱の間、カナダ語学研修のプログラム ができました。ホストマザーを含め現地の人々は僕が に参加してきました。研修先はカナダ西部に位置する 話しかけると相手がアジア人とか関係なく目を合わせ バンクーバーアイランドに行き、現地の大学の授業や て笑顔を見せてくれるので、私も現地の人々と会話を ホームステイを経験しました。私はもともと海外に興 するのはとても楽しかったです。一方で日本人は外国 味があって英語を勉強していたというわけではなく、 人に話しかけられると心を閉ざしてしまいがちですが、 信州大学で企画されたこのプログラムを知って応募し カナダで過ごす中で国際的な視野を持つことや他国の た時に初めて海外に興味を持ち始めました。今回の研 文化を受け入れることの大切さを学ぶことができまし 修プログラムは 1 年生から大学院生までの 14 名の信 た。現地で生活する中でホストマザーや学校の先生が 大生が参加したのですが、そこには 60 名以上の応募 話す英語を理解できず困ったことが度々ありましたが、 があったと聞き、誰でも参加できるというわけではな 相手の話している英語が聞き取れた時や英語で会話で いこのプログラムに選ばれ、参加できたことはとても きた時はとても嬉しい瞬間でした。そのように英語で 運が良かったのだと思います。参加することが決まっ 国の違う相手と話すことの楽しさを感じることができ たのは良いのですが、私は今までに留学経験が無く、 たのは自分の中で一番の収穫だったのではないかと思 日本にいる間にどのような英語の学習をすればいいの います。本気で英語を話せるようになりたいという気 か、ホームステイはどのような雰囲気なのかが全く分 持ちを持ち、勉強を積み重ねていけばきっと不自由な からず、現地に行くまではとても不安でした。実際に く英語で会話できるようになるのだと思うことができ 現地では一緒に生活していたホストマザーがとても優 ました。今回の研修を無駄にするような事は絶対にし しい人で自由に生活できていたので、不安などは全く たくないので、これからも英語に携われる機会があれ なく過ごすことができました。一方、現地の大学では ばどんどんチャレンジしていきたいと思います。 英語の勉強の他にカナダの文化を学び、放課後にはア (20) 第 306 号 千 曲 会 報 コマ大戦における繊維学部学生の活動 平成 26 年 1 月 1 日 信州大学大学院総合工学系研究科 感性生産システム工学講座 博士課程 1 年 加納 徹 平成 25 年 7 月 6 日、信州大学繊維学部にて、大日 そして 7 月 6 日、コマ大戦県別団体戦が開催され、 本製造業コマ大戦 G3 県別団体戦 信州場所が開催され 信州大学繊維学部からは特別枠ということで「信大繊 ました。コマ大戦とは、全国の中小企業が自社の持つ 維学生連盟」が参戦しました。受付の際にはコマが 2 技術を注ぎ込んで直径 2㎝以内のコマを製作し、一対 ㎝のゲージを通ることを確認しなければなりませんが、 一で戦わせることで技術力の高さを競う、とても熱く、 学生のコマは 7 つの内 4 つがゲージを通らないという 大人げのない大会です。このコマ大戦に、信州大学繊 トラブルがありました。すぐに旋盤を回しに行きコマ 維学部の学生達(河村研究室、金研究室、Pataky 研 の表面を削ることで、なんとか全てのコマを無事エン 究室、学生ベンチャー「モック」 「ArkOak」 )が参戦 トリーすることができましたが、ハラハラさせられま の意思を表明しました。コマ作りといっても何から始 した。練習でコマの表面についた傷を、ゲージチェッ めればいいのかわからない学生も多かったため、機能 ク前にしっかりと磨いておく必要があったようです。 機械学科出身の博士課程の学生 4 名がコマ作りを円滑 団体戦本戦では、7 つのコマから 5 つのコマを選抜 に進めるためのサポートを行いました。コマ大戦参加 し、勝ち抜き形式で戦わせます。一回戦の相手は神奈 学生は、SolidWorks 等の 3D CAD ソフトによる簡単 川県代表で多様なコマが登場しましたが、学生の先鋒 な設計技術を学び、より長く回るコマを設計するため が 3 連勝し、次鋒が 2 連勝することで、一回戦を突破 の物理エンジンを用いたシミュレーション技術を学び、 しました。この勝利で、信州大学繊維学部の学生が作っ どのような材料であれば設計通りに工作できるのか、 たコマが、製造業の方々にも通用することが証明され 材料に関する知識を学んだ上で、コマの製作を開始し ました。続く二回戦は茨城県代表でした。茨城県の先 ました。 鋒のコマはとても小さく、右手で左回し(通常と逆回 6 月 22 日には、県別団体戦の長野県代表を決定す 転)を行う投げ手でした。片方が逆回転の場合、軽い るための長野県予選が開催され、8 組の繊維学部学生 コマは重いコマの回転を奪う性質を持っており、逆回 チームと 18 の企業が参加しました。対戦の方式は合 転の対策をしてこなかった学生チームは為す術もな 計 26 チームの総当り戦で、上位 7 チームのコマが代 くこの小さなコマに全敗してしまいました。今回学生 表として選ばれます。学生チームは最大で 11 勝 14 敗 チームは二回戦敗退という結果でしたが(優勝は長野 という戦績を残しましたが、残念ながら学生として長 県代表)、本大会は企業にとっては「学生には負けて 野県代表に選ばれたチームはいませんでした。しかし、 いられない」という焦りが、学生にとっては「頑張れ 製造業の方々の予想を超える善戦を学生が繰り広げた ば企業に通用するものが作れる」という希望が、お互 ことが高く評価され、本戦において特別に「信州大学 い良い刺激になった素晴らしい機会に感じました。そ 学生枠」を設けて頂くことになりました。この日、7 の後、諏訪市や上田市で開催されたコマ大戦にも繊維 つの学生チームが 1 つの団体となり、 「信大繊維学生 学部学生は進んで参戦しており、今後更なる学生の活 連盟」として本戦に向けて、新しい 7 つのコマの製作 躍が期待されます。 にとりかかりました。 平成 26 年 1 月 1 日 千 曲 会 報 第 306 号 (21) 機能高分子学課程 平成 25 年度夏季ソフトボール大会 機能高分子学課程 4 年 篠原 英祐 6 月 15 日㈯に行われた機能高分子学課程恒例の夏 た。千曲会館がこのような大人数でのコンパに最適だ 季ソフトボール大会を、信州大学繊維学部のグラウン と思ったことは、まず買い出しのためのスーパーマー ドで行いました。参加チームは 3 年生チームと各研究 ケットがとても近くにあったこと、また千曲会館には 室チームの計 8 チームでした。この大会は、普段関わ 調理室があり、簡単な料理やお酒を冷やすための冷蔵 ることのない先輩、後輩、また同級生と接することの 庫の利用が可能で、会場には十分な数のテーブルがあ できる貴重で伝統のある大会です。またこの大会は り大人数でコンパを行うための設備が充実しているこ トーナメント方式で行われ、勝ち進んだ上位 2 チーム と、さらになんといっても利用時間が 19 時 30 分まで と 5 位のチームには賞品が贈られることも醍醐味の一 と大変ゆっくりと利用できることです。 つです。そのため各チームはこの日のために練習して 写真にあるように打ち上げの様子は大変盛況で、初 きました。 めて会う他研究室の先輩や後輩、また初めて話す同年 各チームにはそれぞれ違った良い特徴があり、とて 代の友達との交流を深めることができ、これからの大 も興味深い大会となりました。例えば、強打者揃いの 学生活に役立つのはもとより、きっと卒業後の懐か チームや守備が良いチーム、またこの大会では女子 1 しい思い出になるのではないかと思いました。この会 人につき 1 点が入るという特別ルールがあるので女子 館が同窓生によって建てられた同窓会館であることや、 をピッチャーなどにして点を稼ぐチームなどです。勝 宿泊施設も充実していることから、今後も皆でもっと ち負け関係なくどのチームも団結してプレイをしてい 活用したいと実感しました。 ました。炎天下の中でしたが、とても良い経験になっ この歴史ある行事の打ち上げパーティーを素晴らし たと実感しました。 い施設の整った同窓会館で行うことができ、感慨無量 本年度のソフトボール大会は 5 位に英・鈴木研チー です。今後も末永く続く課程の行事となるよう、後輩 ム、 2 位に阿部・寺本研チーム、 そして 1 位に木村研チー に引き継いでいきたいと思いました。 ムという結果になりました。各研究室内のまとまりが より一層強くなったことは非常にうれしいことですし、 このような素晴らしい大会を後輩にも伝え、これから も伝統のある大会として続けていってもらいたいと思 いました。 恒例の夏季ソフトボール大会の打ち上げを、17 時 30 分から 19 時 30 分まで千曲会館 3 階の大会議室で 行いました。参加者は 3 年生 5 人、4 年生 25 人、大 学院生 50 人、合計 80 人の大人数でしたが、お借りし た大会議室は定員 200 名の広さがあり大変助かりまし 東雲祭を終えて 信州大学繊維学部 生物機能科学課程 3 年 是澤 怜 平成 25 年 10 月 19 日㈯、20 日㈰に第 25 回東雲祭 ことだというのは分かっているが、やるのなら今まで が繊維学部常田キャンパスで開催されました。千曲会 以上のものにしようという目標のもと、去年は主に先 の通年に渡るご支援をはじめ、地域の皆様、ご支援し 輩方の補助として活動していたメンバーが主体となり、 てくださった企業・商店の方々、学生委員長をはじめ 本格的に活動を始めました。 とする大学関係の皆様、足を運んで下さった方々に心 これに向け、最初は三年生だけで何度も集まり、今 よりお礼申し上げます。 後の方針を固め、徐々に活動を展開していきました。 今年の東雲祭を振り返ってみたいと思います。私た 勧誘の甲斐あってか、新二年生が予想以上に多く集ま ち東雲祭実行委員会は今年の 4 月頃に、とても大変な り、よりたくさんの地域の方々に声をかけて回ること 千 曲 会 報 (22) 第 306 号 平成 26 年 1 月 1 日 ができ、多くの方にスポンサーとして協力していただく 微笑ましく感じました。 ことが出来ました。また、単純に人手が増えたため、去 学生はもちろん、学外 年には無かった企画や、過去の東雲祭には無かったよう の多くの方にも楽しん な企画も提案、実行でき、大きな成功を収めることがで でいただけていれば幸 きました。お祭りを彩る露店では、出店数が大幅に増え、 いです。 いつもとは全く違うキャンパスを見ることができました。 委員長として、東雲 一風変わった商品や、フリーマーケットなども好評で学 祭実行委員の中心とし 外からも多くのお客さんにきていただきました。恒例と て今回活動してきた中 なっているスポーツフェスタでは、体育館が工事で使用 で、非常に多くの経験 できなかったため、グランドでの種目を増やしたところ、 をし、学ぶことができ 例年と変わらず多数の参加者が集まりました。二日目が ました。委員のみんな あいにくの雨だったため、予定していたソフトボールを を取りまとめるのはもちろん、一番大きな経験となった 開催できなかったのがとても心残りです。教室展示で のは、開催に関わっていただいた多くの企業、住民の は、毎回写真展を楽しみにされている方などファンが多 方々とのやりとりでした。資金を援助していただくスポ く、大きな宣伝も出来ていない中、多くの方の来訪があ ンサーさんはもちろん、露店の出店にあたり、ガスを貸 りました。来年以降はもっと教室展示の宣伝に力を入れ していただいた企業、ステージを設営していただいた られればと思います。文化祭の顔ともいえるステージパ 企業、テントを貸していただいた地域の学校の方々な フォーマンスでは、例年より少し学生の参加は減ったも ど。東雲祭の開催にはみんなが知らないところでとても のの、外部からのゲストが非常に多く、ヒグチアイさん、 多くの方が協力してくださっているのだということを知 コードポーザーさん、Bring Into A Silences さん、セ りました。そうした方々とのやりとりの中で、色々と問 ンチメンタルボーイズさん、FINLANDS さんの五組の 題もありましたが、みなさんとても暖かく力を貸して下 アーティストさんにお越しいただき、友情出演という形 さいました。とても感謝しています。最後になりました でライブを行っていただきました。ゲストアーティスト が、千曲会の方々にも東雲祭を強力に後押しして頂きま さんによるライブはこの目標にむけて何度もミーティン した。当初は千曲会についてほとんど知っておらず、大 グをして計画を練り、PR 活動をした結果、とても好評 変な失礼をいたしました。そんな中で協力して頂いたこ で、ライブ終了後に話しかけている学生などが多数見 とにとても感謝しています。ありがとうございました。 受けられました。私事ながら、委員長という立場もあり、 来年の東雲祭実行委員会は今回手伝ってくれた後輩 アーティストの皆様とは挨拶等させていただいたのです たちが中心となって活動していきます。今回得られた成 が、そのうちの FINLANDS さんとは現在も SNS で交 果、反省を生かし、しっかりと引き継ぎ、今年以上のも 流が続いています。東雲祭を通してとても素晴らしい出 のなるよう我々も協力していきます。そのためにはやは 会いがあったと感じています。また、マジックショーが り多くの方々の協力を仰ぐこととなるかと思います。次 今年も行われ、多くの人が魅了されていました。その中 回からの東雲祭も暖かく見守っていただけますようお願 で、地域の子供がマジックを手伝う場面があり、とても い申し上げます。 学生の学会賞受賞 ■平成 25 年度 繊維学会 年次大 会で若手優秀発表賞を受賞 総合工学系研究科 生命機能・ 山口 穂高 さん ステージ企画 マジック & バルーンショーの様子 おける下肢のむくみと血流量に関する研究」と題する 発表を行ない、若手優秀発表賞を受賞しました。 ■ The 9th Asia Pacific Conference on Sustainable Energy & Environmental Technologies で Best Poster Award を受賞 ファイバー工学専攻 博士課程 2 理工学系研究科 化学・材料専攻 修士課程 2 年 年 の 山 口 穂 高 さ ん は、2013 年 6 の 深 尾 英 臣 さ ん は、2013 年 7 月 5 日 ~ 8 日 に 東 横 月 12 日~ 14 日にタワーホール船 イ ン 成 田 空 港 で 行 な わ れ た The 9th Asia Pacific 堀で行なわれた平成 25 年度繊維 Conference on Sustainable Energy & Environmental 学会年次大会において「着座時に Technologies において、 「Experimental and Theoret- 千 曲 会 報 平成 26 年 1 月 1 日 第 306 号 (23) ical Study on CO2 Chemical Abs- 研チームは小林亮太さん(4 年)、酒井紫帆さん(4 年) 、 orption in Cross-Flow Membrane 宮坂諭さん(4 年)、志村亮祐さん(M1)、渡辺貴広 Contactors」と題する発表を行な さん(M1) 、田中直人さん(M1)らで、 「戦国ロボッ い、Best Poster Award を受賞し ト大戦」と題し、真田と徳川の戦いをテーマにプレゼ ました。 ンを行いました。 深尾 英臣 さん ■第 15 回日本感性工学会大会で優秀発表賞を受賞 理工学系研究科 繊維・感性工 学専攻 修士課程 2 年の両角理人 さ ん は、2013 年 9 月 5 ~ 7 日 に 東京女子大学で行なわれた第 15 回日本感性工学会大会において、 優秀発表賞を受賞しました。審査 両角 理人 さん 対象となったのは、第 14 回大会 (2013 年 8 月 30 日~ 9 月 1 日、東京電機大学)で行 なわれた発表で、発表題目は「布おむつに対する母親 後列左から 渡辺 貴広 田中 直人 前列左から 小林 亮太 酒井 紫帆 さん、志村 亮祐 さん、 さん さん、宮坂 諭 さん、 さん の評価構造の分析と風合いの評価」です。 ■計測自動制御学会中部支部シンポジウム 2013 で 発表賞、生体計測賞、計測賞を受賞 ■日本生体医工学会甲信越支部大会で優秀賞を 2 名 が受賞 理工学系研究科 繊維・感性工学専攻 修士課程 1 2013 年 9 月 20 日に信州大学工学部で行なわれた計 年 高木翼さんは、2013 年 10 月 26 日に信州大学繊維 測自動制御学会中部支部シンポジウム 2013 において、 学部で行なわれた第 33 回日本生体医工学会甲信越支 理工学系研究科 繊維・感性工学専攻 修士課程 1 年 部大会において、「FBG センサを用いた無拘束最低血 岩崎周平さんは、 「非侵襲血糖値計測における表面 圧計測」と題する発表を行ない、また先進繊維工学課 反射光の影響」と題する発表を行ない、発表賞を受賞 程 4 年 大島知洋さんは、 「非侵襲血糖値計測における しました。また、同専攻 修士課程 1 年 田沢省吾さん スペクトル定条件の最適化」と題する発表を行い、そ は、「近赤外分光法を用いた生体情報計測に関する検 れぞれ優秀賞を受賞しました。 討」と題する発表を行ない、生体計測賞を受賞しまし た。さらに、創造工学系先進繊維工学課程 4 年 工藤 数基さんは、「中赤外分光法を用いた繊維製品の混用 率試験―内部標準法による混用率予測精度向上―」と 題する発表を行ない、計測賞を受賞しました。 高木 翼 さん 大島 知洋 さん ■成形加工シンポジア ’13 でポスター発表賞を受賞 理工学研究科 繊維・感性工学 専攻 修士課程 2 年の的場兵和さ 岩崎 周平 さん 田沢 省吾 さん 工藤 数基 さん んは、2013 年 11 月 7 日~ 8 日に、 岡山県倉敷市で行なわれた成形加 ■日本機械学会主催「ロボコンプロデュース 2013」 で河村研チームが優秀賞を受賞 工シンポジア’13(プラスチック 2013 年 9 月 8 日に岡山大学で行われた日本機械学 において、「レーザー延伸を用い 会主催「ロボコンプロデュース 2013」において、総 た繊維直径の精密制御」と題する発表を行ない、ポス 合工学系研究科(繊維学部機能機械学課程)准教授 ター発表賞を受賞しました。 河村隆研究室のチームが優秀賞を受賞しました。河村 成形加工学会第 21 回秋季大会) 的場 兵和 さん (24) 第 306 号 千 曲 会 報 平成 26 年 1 月 1 日 2014年元旦 本年もよろしくお願いします 一般社団法人千曲会理事長 信州大学名誉教授・特任教授 学校法人 佐久学園副理事長 (兼) 佐久大学 信州短期大学部学長 中国 蘇州大学名誉教授 白 井 汪 芳 一般社団法人千曲会名誉顧問 信州大学名誉教授 北 條 舒 正 信州大学繊維学部長 一般社団法人千曲会名誉会長 濱 田 州 博 〒 386-1321 上田市保野 611 電話(0268)38 - 7266 〒 386-8567 上田市常田 3-15-1 電話(0268)21 - 5301 (0268)21 - 5411 信州大学名誉教授 一般社団法人千曲会顧問 信州大学名誉教授 一般社団法人千曲会顧問 信州大学名誉教授 一般社団法人千曲会 顧問 〒 386-0012 上田市中央 4-6-10 電話(0268)23 - 0807 〒 386-0001 上田市上田 972 電話(0268)23 - 0807 〒 386-0034 上田市中之条 280 電話(0268)24 - 0813 化学・材料系 機能高分子学課程教授 化学・材料系 材料化学工学課程教授 〒 386-0407 上田市長瀬 2496 電話(0268)43 - 2008 田 中 一 行 阿 部 康 次 武 井 隆 三 宇佐美 久 尚 中 沢 賢 千曲会近畿支会 役 員 会 〒 386-0005 上田市古里 1928-29 〒 386-8567 上田市常田 3-15-1 電話(0268)21 - 5459 化学・材料系 材料化学工学課程教授 応用生物科学系 生物資源・環境科学課程教授 〒 386-8567 上田市常田 3-15-1 電話(0268)21 - 5610 〒 386-8567 上田市常田 3-15-1 電話(0268)21 - 5557 副会長 榎本 誠治 学紡13 グリーン・クラブ 副会長 北 哲彦 学化14 会長補佐 化学・材料系 応用化学課程教授 繊維・感性工学系 先進繊維工学課程教授 副会長 馬渕 洸 学工16 会員名簿 副会長 坂元 龍三 学工18 会長補佐 副会長 能勢 健吉 学工20 事務局長兼務 副会長 武村 治 学工22 懇親会担当 理 事 西山 聰 学紡13 グリーン・クラブ補佐 理 事 太田 豊和 機 4 トレッキング 理 事 桜井 重信 学化18 懇親会補佐 梶 浦 善 太 理 事 伊藤 実 化工8 懇親会補佐 〒 386-8567 上田市常田 3-15-1 電話(0268)21 - 5498 〒 386-8567 上田市常田 3-15-1 電話(0268)21 - 5337 理 事 横山 樹人 素化5 若手の会補佐 理 事 田中 大輔 感性3 若手の会補佐 化学・材料系 機能高分子学課程教授 繊維・感性工学系 感性工学課程教授 理 事 蔵野 道久 応生16 若手の会補佐 理 事 石原 大樹 応生17 若手の会補佐 理事兼監事 善積 寛明 学化9 トレッキング補佐 理事兼監事 田中 伸一 学工19 懇親会補佐 相談役 小林 幸雄 学農10 顧 問 横井 博正 学紡9 阿 部 隆 夫 石 渡 勉 海老沼 宏 安 大 越 豊 〒 386-8567 上田市常田 3-15-1 電話(0268)21 - 5410 〒 386-8567 上田市常田 3-15-1 電話(0268)21 - 5364 化学・材料系 機能高分子学課程教授 応用生物科学系 生物資源・環境科学課程教授 市 川 結 伊 藤 恵 啓 上 條 正 義 〒 386-8567 上田市常田 3-15-1 電話(0268)21 - 5489 〒 386-8567 上田市常田 3-15-1 電話(0268)21 - 5521 繊維・感性工学系 感性工学課程教授 繊維・感性工学系 先進繊維工学課程教授 乾 滋 〒 386-8567 上田市常田 3-15-1 電話(0268)21 - 5525 木 村 裕 和 〒 386-8567 上田市常田 3-15-1 電話(0268)21 - 5362 役職 氏名 卒回 会 長 大前 保夫 学紡13 担当 統括 若手を登用し、 会の活性化を進めます。 千 曲 会 報 平成 26 年 1 月 1 日 第 306 号 (25) 2014年元旦 本年もよろしくお願いします 信州大学名誉教授 一般社団法人千曲会顧問 寿証券株式会社 取締役社長 山 浦 和 男 〒 386-0012 上田市中央 4-19-7 電話(0268)22 - 2056 機械・ロボット学系 機能機械学課程教授 小 泉 安 郎 小 森 榮 三 〒 460-0008 名古屋市中区栄 3-7-2 電話(052)261 - 0234 応用生物科学系 生物機能科学課程教授 下 坂 誠 千曲会 愛知支会 支 会 長 信吉 治(学化18) 副支会長 長谷川敏紀(学工29) 幹 事 小林 和子(化工22) 幹 事 大野 和彦(素化8) 元気で明るい愛知支会 ! 本年もよろしくお願いします。 〒 386-8567 上田市常田 3-15-1 電話(0268)21 - 5429 〒 386-8567 上田市常田 3-15-1 電話(0268)21 - 5341 機械・ロボット学系 機能機械学課程教授 化学・材料系 材料化学工学課程教授 機械・ロボット学系 バイオエンジニアリング課程教授 〒 386-8567 上田市常田 3-15-1 電話(0268)21 - 5435 〒 386-8567 上田市常田 3-15-1 電話(0268)21 - 5455 〒 386-8567 上田市常田 3-15-1 電話(0268)21 - 5617 機械・ロボット学系 バイオエンジニアリング課程教授 繊維・感性工学系 感性工学課程教授 繊維・感性工学系 先進繊維工学課程教授 〒 386-8567 上田市常田 3-15-1 電話(0268)21 - 5445 〒 386-2202 上田市本原 2000-26 電話(0268)21 - 5536 大学院総合工学系研究科 生物機能科学講座教授 化学・材料系 材料化学工学課程教授 〒 386-8567 上田市常田 3-15-1 電話(0268)21-5346 〒 386-8567 上田市常田 3-15-1 電話(0268)21 - 5462 小 西 哉 小 林 俊 一 志 田 敏 夫 支 会 長 長谷川栄一 副 支 会 長 八木 貞文 S38 S47 学化11 学化20 幹事長・本部理事 幹 事 幹 事 幹 事 幹 事 幹 事 幹 事 幹 事 幹 事 幹事(会計) 監 査 三輪 哲也 山本 昭稔 小林 幸夫 桑名 好治 今井 孝次 今泉 光博 坂元 浩之 石橋 勇人 森 正雄 五島 敏之 土屋 成令 S61 S41 S43 S45 S50 S55 S55 H2 H7 H7 S35 機高5 学農14 化工2 学農18 化工9 化工14 化工14 機高9 応生7 機高14 学紡8 相 相 相 近藤 髙男 近藤 成敏 千村 一平 S26 S29 S35 化 9 学糸2 学化8 役 役 役 高 寺 政 行 神奈川支会の総会を 6 月に予定して ます。老いも若きも情報交換の場、思 い出を語る一時に是非ご参加くださ い。お待ちしております。 西 川 敦 西 松 豊 典 〒 386-0018 上田市常田 3-15-32 東京支会 高 塚 透 応用生物科学系 生物資源・環境科学課程教授 神奈川支会 談 談 談 杉 本 渉 玉 田 靖 〒 386-8567 上田市常田 3-15-1 電話(0268)21 - 5359 信州大学繊維学部特任教授 塚 田 益 裕 〒 386-8567 上田市常田 3-15-1 電話(0268)21 - 5359 応用生物科学系 生物資源・環境科学課程教授 中 垣 雅 雄 〒 386-0005 上田市古里 1666-7 電話(0268)25 - 4307 機械・ロボット学系 機能機械学課程教授 倪 慶 清 〒 386-8567 上田市常田 3-15-1 電話(0268)21 - 5438 支会長 本部理事 武居 正和 S50 学工23 副支会長 三村 光代 S36 副支会長 菱川 信也 S44 副支会長 桑津昇太郎 S45 監査役 東京同窓会幹事 薬袋 正彦 S53 学蚕9 学工17 学工18 幹 事 長 飯田 寛子 S30 代表幹事 中沢 哲 S52 学化3 機 24 幹事(会計) 清水 重人 S50 幹 事 河辺 誠 S63 幹 事 菊池雄一郎 H3 学工23 機高7 幹 事 学工26 シス工2 花之内智彦 H10 シス工10 幹事(庶務) 岡島 正章 H12 シス工11 幹 事 池田 典仁 H4 高分子27 相 談 役 水出 通男 相 談 役 岡本 克己 相 談 役 横沢 三夫 相談役 本部顧問 浅山 俊幸 相談役 本部顧問 西澤 厚男 S25 S32 S34 糸 37 学糸5 学紡7 S35 学紡8 S39 学紡糸12 千 曲 会 報 (26) 第 306 号 平成 26 年 1 月 1 日 2014年元旦 本年もよろしくお願いします 応用生物科学系 生物機能科学課程教授 信州大学先進植物工場研究教育センター長 応用生物科学系 生物資源・環境科学課程教授 化学・材料系 応用化学課程教授 〒 386-8567 上田市常田 3-15-1 電話(0268)21 - 5353 〒 386-8567 上田市常田 3-15-1 電話(0268)21 - 5356 〒 386-8567 上田市常田 3-15-1 電話(0268)21 - 5402 化学・材料系 機能高分子学課程教授 機械・ロボット学系 機能機械学課程教授 繊維・感性工学系 先進繊維工学課程教授 〒 386-8567 上田市常田 3-15-1 電話(0268)21 - 5487 〒 386-8567 上田市常田 3-15-1 電話(0268)21 - 5431 〒 386-8567 上田市常田 3-15-1 電話(0268)21 - 5372 信州大学名誉教授 一般社団法人千曲会理事 応用生物科学系 生物機能科学課程教授 機械・ロボット学系 バイオエンジニアリング課程教授 〒 386-8567 上田市常田 3-15-1 電話(0268)21 - 5405 〒 386-8567 上田市常田 3-15-1 電話(0268)21 - 5518 〒 386-8567 上田市常田 3-15-1 電話(0268)21 - 5444 応用生物科学系 生物資源・環境科学課程教授 化学・材料系 材料化学工学課程教授 繊維・感性工学系 感性工学課程教授 〒 386-8567 上田市常田 3-15-1 電話(0268)21 - 5660 〒 386-8567 上田市常田 3-15-1 電話(0268)21 - 5458 〒 386-8567 上田市常田 3-15-1 電話(0268)21 - 5631 野 末 雅 之 英 謙 二 平 井 利 博 林 田 信 明 千曲会上小支会 支 会 長 飯島 興 S39 学紡12 副支会長 荒井 英明 S42 学農15 〃 吾妻 直 S40 学農13 幹事(庶務) 中嶋 和彦 S47 学化20 幹事(会計) 松倉 實 S45 化工4 幹 S31 蚕別5 事 山崎文四郎 〃 岡田 基幸 H6 精素4 〃 宮島 忠平 S42 学農15 〃 池田 豊久 S57 学農30 〃 片岡 康二 S61 学工34 平 林 公 男 姫 野 修 廣 藤 井 敏 弘 藤 松 仁 応用生物科学系 生物機能科学課程教授 理事長 機械・ロボット学系 機能機械学課程教授 鮑 力 民 〒 386-8567 上田市常田 3-15-1 電話(0268)21 - 5423 繊維・感性工学系 先進繊維工学課程教授 松 本 陽 一 〒 386-0022 上田市緑ヶ丘 1-15-6 学工22 信州大学繊維学部特任教授 〃 池田 嘉邦 S40 学紡13 〃 富山 昌臣 S39 学農12 三 浦 幹 彦 学農17 〃 北村 佳文 S45 学農18 岩木 邦男 S41 学化14 斉藤 晴夫 S51 学化24 監 事 〃 和 田 功 〒 386-8567 上田市常田 3-15-1 電話(0268)21 - 5350 S49 S44 森 川 裕 久 保 地 眞 一 柳沢 昭男 横山 好範 森 川 英 明 信州大学繊維学部同窓会 一般社団法人千曲会 〃 〃 本吉谷 二 郎 〒 386-0151 上田市芳田 1380-88 化学・材料系 材料化学工学課程教授 村 上 泰 〒 386-8567 上田市常田 3-15-1 電話(0268)21 - 5453 白井 汪芳 副理事長 夏目 駿一 学化12 学化15 全般総括 〃 藤松 仁 化工6 〃 理 事 石坂 征洋 学農18 事務局 〃 飯島 興 学紡12 会館運営 〃 岩木 邦男 学化14 学部支援 〃 大前 保夫 学紡13 会員交流 〃 大屋 正明 機 1 総務 〃 上條 正義 学工35 広報 〃 河村 隆 〃 小山 俊樹 機高2 総務 〃 小井土忠夫 化工11 会計 〃 高寺 政行 学工29 会計 〃 武居 正和 学工23 会員交流 〃 能勢 健吉 学工20 学部支援 〃 信吉 修 学化18 〃 〃 平井 利博 学化18 学部支援 〃 藤本 哲也 機高5 総務 〃 三輪 哲也 機高5 広報 〃 森川 英明 学工30 海外交流 監 事 江元 研一 学紡12 〃 中垣 雅雄 学農20 学生支援 千 曲 会 報 平成 26 年 1 月 1 日 第 306 号 (27) 会員からの話題 ブラジル在住会員より 千曲会 御中 ご無沙汰しております。 はるか遠国のブラジルの千曲会員より、お知らせいたします。 千曲会報は、305 号まで拝読しております。 この度、私の学友かつ親友だった「五味克人」氏、学糸 3 回、(ブラタク製糸会社役員、昭栄ブラタク 会社社長、定年退職中)が、2013 年 10 月 13 日に逝去されました。80 歳、死因は脳梗塞でした。五味 氏は、谷内先輩や丸山とともに、ブラタク製糸会社を盛り上げてきました。誠に残念、さびしい限りです。 日本からの進出 6 社を含めブラジルに製糸会社が 20 社以上ありましたが、今や、日本蚕系技術による 機械製糸はブラタク 1 社 2 工場だけが、生き残っております。日本向け中心だったブラタクの生糸販売は、 その日本からヨーロッパ中心に売り先が移り、銘柄高質生糸として、大変高い値段で販売されており、プ ラタク社は生産縮小ながら、がんばっております。 ブラジル千曲会員は 代表 谷内 利男 丸山 栄 百瀬 嘉英(よしひで) 宮沢 住門 薬師神忠市 ブラタク製糸会社 住所 名誉会長 BASTOS-SP 定年退職中 BASTOS-SP ロンドリーナ工場長 LONDRINA-PR 同 経営審議会委員 同 同 同 同 BASTOS-SP BASTOSSP このほかに、千曲会員のブラタク社員「佐竹将温(まさはる) 」氏は 10 年以上前に逝去しています。ブ ラタク社以外に、かつて、ブラジルに信大繊維学部同窓生が居られたようですが、今は、聞いておりません。 以上、お知らせまで。 Rua Alm. Alexandrino, 742 BASTOS-SP Cep, 17690-000 BRASIL. Sakae Maruyama 丸山 栄 2013 年 10 月 17 日 繊維学部の研究から化粧品が誕生するまで ダイワボウノイ㈱ 築城 寿長(機高 4) フタロシアニンは金属錯体 学構造が似ていることから、同様の機能があるのでは の一種。元々は染料、顔料と ないかと研究を始めたのが白井汪芳名誉教授(以下、 して作られていたものが、そ 白井名誉教授)であった。その研究は、電子伝達、酵 の構造の特徴から、世界中で 素機能のモデル化へと広範囲に広がり、当時学生だっ 研究対象として取り上げられ、 た小生も「人工酵素」というキーワードに惹かれ、こ 先端機能材料として注目され の研究にたずさわることとなった。 ている物質の 1 つである。 機能性フタロシアニンを繊維に担持することにより、 葉緑素や赤血球の活性中心であるポルフィリンと化 工業的には応用範囲が広がり、いかに繊維がいろいろ (28) 第 306 号 千 曲 会 報 平成 26 年 1 月 1 日 ンはブルー~グリーンをしており、そんな色の化粧品 が受け入れられるか、という問題が立ちはだかった。 しかし、化粧品原料としての認可、他社品との目隠し 比較試験、市場調査などから、担当者の努力により 1 つずつ問題をクリアし、平成 23 年 12 月にオールイン ワンナイトジェル「ナイトリッチブルーオーラ」が誕 生した(製品広告を巻末に掲載)。 肌は本来皮脂や水分を出し潤う力を持っている。そ れなのに、今の化粧品は本来排泄器官である皮膚に対 なところで使われているかを実感した。最初は、酸化 して微小化した成分をどんどん入れようとしている。 酵素をモデルにした消臭繊維が昭和 59 年に世に出て、 こうしたことに疑問を持つ消費者がこの考え方に賛同 時期早尚ではあったが、在宅介護用の消臭布団として、 し、平成 25 年春の長野県、静岡県のメディアミック 大和紡績㈱から発売された。 スによる販売テスト、そして、同年秋の首都圏での学 その後、世の中の清潔志向が高まり、抗菌とともに 術発表(生物機能科学課程:藤井敏弘教授ほか)後に 消臭機能を持った繊維製品が多く誕生し、家電、イン 販売を開始し、化粧品の安全性の問題が大きく取り上 テリア、医療分野での製品が多く販売されるように げられる中、大躍進の販売を続けている。 なった。 フタロシアニンは皮膚に浸透しない。そして、フタ この消臭繊維は、たとえば、ギプスの中の消臭のた ロシアニンの持つ、今まで繊維で培ってきた様々な機 めに使ってみれば、ギプスの中が蒸れてもかゆくない、 能が肌表面で働き、アレルゲン、PM2.5、菌、化学物 義足の切断面の消臭に使ってみれば、皮膚の治りが早 質など外部からの刺激物を防御してくれる。その防御 いなど、消臭ではない機能があることが、少しずつ分 により、皮膚の内部で本来行われるべきことが本来の かってきた。その後、褥瘡や火傷の治癒、アトピー性 力を存分に発揮できる。これが、化粧品の機能として 皮膚炎のかゆみ鎮静、脳梗塞などで拘縮状態となった は地味ではあるが、フタロシアニンでなければならな 皮膚の健常化など、この消臭繊維が皮膚に対して、非 い所以である。 常にいい効果があることが分かってきたが、いずれも 何度もの挫折の中を這いあがっての化粧品の誕生。 薬事に関わることであり、認可を取るには至らなかった。 そこには、強いリーダーシップと常識にとらわれない そんなとき、繊維学部内にある上田市産学官連携支 発想と一人一人の妥協のない可能性への追求があった。 援施設(AREC)の生物資源利用・環境研究会でテー そして、この繊維学部から誕生した化粧品を繊維学部 マを探索していた「㈱いいもの王国(現:㈱アイフォー に関わる方には、男女問わず、是非一度お使いいただ レ)」が、白井名誉教授との対話の中で、フタロシア きたい。 ニンの存在を知り、小生にその話をいただいた。当初 最後に、この商品化にご尽力いただいた、信州大学 は、ボディソープや洗剤、ベビーパウダーなどの試作 白井汪芳名誉教授、㈱ファンケル池森賢二会長、田多 を行っていたが、皮膚に対しての有効性から化粧品に 井毅副社長、㈱アイフォーレ岩間登美子取締役、宮本 できないかとの話に至った。 達主席研究員に深く感謝申し上げます。 化粧品で有用なものを繊維に加工することはあった が、繊維で実績のあるものが化粧品になるのは前例の ないこと。当時、㈱ファンケルの関連会社であった㈱ いいもの王国は、㈱ファンケルの OB や研究員の力を 借りて、その成分としての可能性を探り、白井名誉教 授のアドバイスも受けながら、製品化へと向かって いった。しかし、そこには、①繊維に使う原料そのま まを化粧品にはできない、②フタロシアニンがその分 子構造から皮膚に浸透せず、成分を皮膚に浸透させる 化粧品が主流である中で売れるのか、③フタロシアニ 平成 26 年 1 月 1 日 千 曲 会 報 仙台だより 第 306 号 (29) 東北大教授 小林 長夫(学化 21) 震災から 2 年を経過し、仙台での人々の生活は平常 論生を世の中に送り出した。景気が悪くなったり、災 を取り戻したように見える。実際夜の飲屋街は金曜は 害がおこったりすると学生がまじめになる傾向が有る 満杯で不景気を感じさせない。しかし一歩海岸線領域 のは喜ばしいことである。団結力が増し、まじめに勉 に足を踏み込めば震災後と全くかわらない。耕作地は 学に励んでいる。研究室は 10 月から 3 年生の配属が どこにもなく、毎年実る筈の稲もどこにもない。家屋 あり(4 年からでは卒論に短すぎるという議論から、 は流されたままで、集団移転も皆の意見が纏まらず 20 年以上前から 3 年の後半から配属になった)26 名 家々の建設が始まらない。ここまで生活が破壊される である。幸いにして研究室の人気としては 15 研究室 とその影響は 10 年単位で続く。仮に家ができたとこ のうち 2 番目であり、定年を前にしてうれしい限りだ。 ろでその借金など親子の世代を超えて引き継がれるの 毎日研究室に 12 時間は滞在しパソコンと学生の実験 が大半であろう。 台の間を行き来する生活ができるのは本当に感謝であ 大学は今が改修、補修のまっただ中である。海岸線 る。殆どの先生は定年近くなると実験等殆どしないか 沿いの事業が進まないため、作業員が漸く内陸部に移 する時間が無いが、若い人々と研究の話ができる時間 ってきた。小学校、中学校、高校も含め、来年の 3 月 が今年位からとれるようになった。今までデータの収 までに必要な工事の 95%を終わらせるのが目標であ 集が不十分で纏めてなかった研究を定年までに片付け る。東北大の工事も来年 3 月まで至るところで続いて ようと思い始めている。しかし血圧は約 180-110 と いる。建物全体がひびだらけで、建物の周り全体に足 高く、いつまで元気に生きられるかと不安が常にどこ 場をくむ為、工事が非常に長期化する。私の研究室は かにあり、昔の様に夜遅く帰宅し、夕食後更に論文を 実験に適さないと判断された 7 階に有るが、学生が残 書くという生活は控える様に努力している。 った研究室としては最上階で被害も大きかったため, 一番に補修された。去年の段階で殆どの部屋の内装ま で終わった。今年に入って焼けただれた部屋が 9 月末 までに改修され、 荷物を運び込む事ができた。しかし、 装置に関してはまだ半分程度の回復ぶりである。エバ ポレータ、天秤、ホットプレート等はまだ半分程度し か無い。しかし、日本全国でほかの地域にまわすお金 を優先的にまわして頂き、ありがたい事だと思ってい る。いつもの年より勿論少なめのデータで卒論生、修 クラス会 第 24 回バドミントン部 OG・OB 会開催 東北大学 小林研究室 研究室の飲み会 ↑小林 対応施設の併用化が進められることで工事に入り、今 年度いっぱい使用できない状態になっています。 OG・OB 会を例年通り行うべく他の施設も当たり ましたが、日程が合わず、今年は交歓試合を取りやめ、 平成 25 年 6 月に 3 年順繰りで行われている三大学 夜 6 時からのマルベリーホールでの懇親会だけにし、 体育大会(通称:三繊)が上田の学部体育館で行われ、 11 月 16 日に在校生の骨折りで行った。 団体戦、個人戦とも上位を独占したとのことです。そ 4 年連続参加の田中助一氏(学化 20)、本間 拓氏 (素 の体育館も、7 月から 3.11 災害から体育館等の避難所 化 15) 、刈谷太一氏(感性 12) 、山浦(学紡 13)、昨 年も参加の学生友松君、中島君、平澤君、塩崎君、大 坪さん、迫上さんに加え 2 年生の須永君、横田さん計 12 人で自己紹介もしながら 9 時までバドミントン談 義をし、来年の再開を約し解散した。 当日、上田バドミントン協会発行の印刷したての創 立 40 周年記念誌を全員に渡すことができ、ここ 10 年 ばかりの信大クラブの活躍を見て頂くことができた。 (学工 13 山浦和男記) (30) 第 306 号 千 曲 会 報 学化 10 クラス会報告 (昭和 37 年卒) 平成 26 年 1 月 1 日 回中部地域での再開を楽しみに散会した。 (報告者:岩月) 昨年 5 月 9 日、会員 21 名中 12 名が熱海の伊豆山温 泉に集まった。 好天の下、相模湾を一望できる絶景を眺めながら天 然温泉に浸かりゆったりとして夕方を迎えた。卒業 51 年振りで参加した人もあり宴会では各自の近況報 告で盛り上がった。 修己寮歌や「信濃の国」の斉唱で、上田で過ごした 青春時代に立ち戻り、部屋に移ってからも深夜まで思 い出話に花が咲いた。 翌朝は MOA 美術館を訪れ、熱海駅前で昼食後、次 学化 31 卒業 30 周年記念同窓会 上段左より:白井利彦、小松榮一、鷲尾保俊、塩川克爾、 佐渡本克介、清水昌 下段左より:岩月誠、甲田英行、緒方邦夫、山本利彦、 安部吉昭、押田洋 コップで盛り土をして上機嫌の私達、ご推察のとおり 植えっぱなしです。教務との交渉、植木屋さんの紹介、 挙句の果てに水遣りまで…。石渡先生には卒業生とし 去る 5 月 18 日、学化 31 のおじさん 15 名、おばさん てあるまじきお願いをして、桜は何とか今夏の猛暑を 8 名が全国より母校繊維学部に集まり、卒業 30 周年記 乗り切ってくれたようです。教授をあごで使う不届き 念同窓会を開催しました。好天に恵まれた当日、集合 な小生を同郷のよしみでお許しください。お駄賃はお 場所の講堂前は頭髪、体形、しわに激変の友がずらり 花見の独占使用権です。これには研究費の足しに、学 と並び、苦笑や驚愕の中で再会を果たしました。お忙 内で花見を催して稼ぐことも含まれます。大儲けして しい中、恩師の三石先生、石渡先生も駆けつけていた くださいね。 だき講堂前で記念撮影をしました。デジカメに写る姿 冗談が過ぎました。祝宴は場所を上田温泉ホテル祥 と持参していた 30 年前に撮った同じ場所の卒業写真 園に移して盛大に行ないました。恩師の山浦先生、本 とを見比べて、年月の冷酷さが骨身にしみました。添 吉谷先生それから繊維学会会長としてお忙しい平井先 付の写真はたまたま通りかかった学生さんに撮っても 生にも、東京でのお仕事を会長特権で早めに切り上げ らったものです。親切な彼に「30 年後はあなたもこう ていただき(勝手な想像です)、宴の途中から合流し なるの」といらないアドバイスを投げかけておきました。 ていただきました。みんな大喜びで当時の師弟に戻り、 我らが誇る美女軍団に恐れおののくことなく、手ぶれ 思い出話に花を咲かせました。 せずよく撮ってくれました。きっと大物になるでしょう。 夜はお決まりコースで袋町に出かけました。当時と 記念撮影後に旧繊維工業化学科の裏庭に移動して、 比べて少し寂しくなったような気がしました。「ここ 石渡先生にご紹介いただいた植木屋さんのお世話で記 で酔っ払いに絡まれたよな」とか「お前そのとき逃げ 念植樹を行ないました。かわいいしだれ桜です。ス たやないか」など頭の片隅にあった記憶が鮮明に蘇り、 ここでもまた旧交(?)を温めることができました。 翌朝は当然のことながら寝不足と二日酔いのダブル パンチと戦いながら朝食を済ませ、いつの日か満開の しだれ桜に集まることを約束して別れを告げました。 5 年ほど前、関西在住者のミニ同窓会の時に話しが 出た「卒業 30 周年記念同窓会」が、たくさんの恩師、 友人の参加を得て滞りなく開催でき、またみんなが喜 んでくれたことに感謝の気持ちでいっぱいです。あり がたいやら悲しいやらで、永久無償幹事の称号もいた だいたことですから、また忘れた頃に何か企画します 講堂の前で三石先生、 石渡先生を囲んで ね。それまでみんな元気で ! (八木敏之 記) 平成 26 年 1 月 1 日 千 曲 会 報 繊維学部 紡織工学科 昭和 36 年入学 同級会開催 第 306 号 (31) 2 時間タップリと詳細な見学ができました。想像を遥 かに超える変化に皆驚きの連続でした。 大学の暖かい心使いと配慮に心よりお礼を申し上げます。 信大繊維学部紡織工学科 昭和 36 年入学の同級会が 2 年後の 2015 年 3 月は、大学を卒業して 50 年の節 戸倉上山田温泉 「笹屋ホテル」 で 9 月19日㈭に開催された。 目となることから、2 年後の記念開催を望む声が多く 36 年入学の同級生は 38 名ですが、その内の 21 名 出ました。全員が元気で 2 年後にまた再会しようと強 が参加しました。鹿児島、福岡や関西、名古屋などの く約束を交して同級会は無事に終わりました。 (幹事:田中 肇) 遠くから駈けつけてくれた人が多く、52 年前の入学 時から現在までの経緯に、夜のふけるのも忘れて談笑 に花が咲きました。 紡織工学科の昭和 36 年入学の同級生は現在まで一 人も亡くなった人がおらず、70 歳を過ぎても皆が健 在であることは、同級会での大きな自慢となりました。 翌日の 20 日㈮には信大繊維学部の構内を全員で見 学しました。同級生でもある山浦和男教授の引率と同 時に、大学からも 2 名の案内人を付けていただき、約 学化 4 回生(昭 31 年卒) 同級会報告 にわたって伊豆網代温泉の網代観光ホテルで開催しま した。 参加者は長野、上田市や加古川、奈良市などから 繊維化学科大学 4 回生の第 10 回目の同級会(2004 の遠方組を含めて 8 名(卒業 25 名、現在 20 名)。第 年から毎年開催)を、2013 年 5 月 21 日、22 日の両日 1 日はまず熱海駅発の遊覧バスで熱海市内を観光の後、 JR で網代駅へ移動して同級会場に入りました。 その夜はホテル自慢の活魚料理を堪能しながらお酒 を酌み交わし、学生時代や現在の活動状況、健康法や 病気などの四方山話に花を咲かせました。出席者は流 石に元気、80 歳前後とは思われないアルコール量で 皆充分に満足して夜を過ごしました。 翌朝は二日酔いの人もなく、食べきれない程の海鮮 料理を平らげた後、名残を惜しみつつもあっさりと解 写真は後列左から 野崎悦宏、河合良一、池内 鼎、宮沢守男 前列左から 片桐 康、小笠原眞次、小池幸澄、宇羽野元 学糸 6 回・クラス会 卒業後 55 年の今年、札幌・定山渓温泉で開催 散しました。 来年は 5 月下旬に東京で開催する予定です。 (小笠原・片桐 記) 宴会が始まる頃には長旅の疲れも温泉で元気を取戻 した皆をみて一安心する。全員座卓使用の宴会が始ま る。食が細くなったのか、面倒なのか「毛がに」も箸 隔年でクラス会を開催しており、今回札幌市定山渓 温泉で開催。開催場所決定はアンケートに依りました。 7 月 3 日、新千歳空港に田部さん(新潟・五泉)濱名 夫妻(東京・八王子)古畑さん(東京・練馬)が次々と 元気一杯やって来た。昼食もそこそこに JR で札幌に移動。 前日函館観光を済ませ、札幌入りした関島さん(茨 城・つくば)池田さん(千葉・長生村) 、家族で北海道 旅行中の安藤さん(大阪・枚方)と札幌駅北口で合流し、 バスで定山渓に向かい、午後 3 時にはチェックイン。 学糸 6・同期会 in 札幌・定山渓温泉 平成 25 年 7 月 3 日・4 日 写真左から関島・池田・熊谷・田部・濱名・安藤・古畑 (32) 第 306 号 千 曲 会 報 平成 26 年 1 月 1 日 つかずのまま。飲む酒は少なめ、にも拘わらず会場は 後、各自の予定に会わせ順次、自由行動をとる。寿司 多いに盛り上がる。研究室選択のくだり、就職先の判 屋で昼食後 160 mの展望・JR タワーヘ。快晴で石狩 断、街中での下宿生活の様子等話題は尽きない。終盤 湾、更に遠く小樽も見える。近くに北大、道庁赤レンガ、 は会津魂を感じさせる田部さんのワンマンショー。尖 大通公園時計台、歓楽街ススキノ等を見て、 「ほっと 閣諸島、竹島の領土問題を最後に宴会は幕とし 2 次会 一息」する。眺望化粧室も無論使用する。そして北大 の席に移る。 構内へ。クラーク像、総合博物館で時間を過ごし、2 2 日日、予報に反し好天に恵まれた。定山渓グラ 年後東京での再開を楽しみに別れを告げた。 ンドホテル前で記念撮影後、出発する。札幌駅到着 学化 7 回同級会 金沢、柳沢が幹事で、同級会を 10 月 1 日に大津市 (北海道民・熊谷良一記) の鯉、蝗(いなご)のこと、研究室で、蛇を料理して食っ たことなどが話題にのぼり賑わった。 (後で分かったこ とであるが、 当日峰村が亡くなった。哀悼の意を表する。 ) 雄琴町見晴らし台の雄山荘で開いた。地名が見晴らし 台だけあって、琵琶湖が一望できるスポットにあった。 とくに夜景はすばらしかった。 出席者は 6 名。他は止むをえない事情があったよう である。紅一点だった北島(旧姓)さんの出席もあっ て華やいだ。 三石先生が出席してくれた。当時、先生はちょっと年 長の遊び仲間だった。登山の話が多かったように思う が、たまたま食い物の話になった時、栄養豊かな稲田 学紡 11 回生(昭和 38 年卒) 同級会 後列左より柳沢、中嶋、島田、越野 前列左より黒沢、三石、金沢 ら当時を偲ぶ話となった。 翌日は、 “はとバス”で下町観光、あいにく台風 22 号による時折の強い雨で浅草寺、仲見世は足早にきり 平成 25 年 10 月 1 日~ 2 日に同級会(ピンピン会) あげ、 “墨田川下り”をまった。船からのスカイツリー を東京で開催した。今年は、関東グループが幹事役で、 を期待したが厚い雲で覆われ、全く姿を見せなかった。 東京見物のお上りさんをきめこんだ。 ただ、隅田川にかかる橋の歴史とそれぞれの趣のある 東京駅に集合、参加は 11 名であった。まず、昨年 かたちを楽しんだ。日の出桟橋で下船し再び、東京駅 竣工当時(大正 3)の姿に復元された丸の内駅舎に出 にもどり新丸ビルで昼食をとり散会した。久しぶりに た。赤レンガの建造物、南北ロームの外観は、まわり 参加した基泰君から河原拓朗君の近況をなつかしく聞 の高層ビル群の中にあって、ひときわ趣がある。駅南 くことができた。また、リハビリ中の同輩からも頑張っ 口にオープンしたばかりの旧中央郵便局の一部を残し ているとのコメントを寄せてくれた。無理は禁物なが た JP タワー(KITTE)に入った。広い吹き抜けのあ らも、がんばってほしい。来年も多くのクラスメート るビル内はゆったりとして心地よい。この丸ノ内界隈 に会えることを願っている。 (記 西田) をあとにして両国駅に向かった。両国では江戸東京博 物館をみた。江戸東京の歴史と文化を学べるというこ とで小中学生の団体でにぎわっていた。このあと、3 日前まで大相撲秋場所が開催されていた国技館のそば を通り駅前のホテルに入った。夕食までの時間、この 界隈に詳しい幹事の白木君の案内で、回向院、本所松 坂吉良邸跡、勝海舟生誕の地などを散策した。 夜は両国らしく、ちゃんこ料理屋での宴会、いつも のように遠慮のない会話が弾んだ。ただ今回、小山恵 久君の訃報が伝えられ、研究室で同僚であった森君か 写真は国技館前 後列左から 鈴木(基)、鈴木(勝)、白木、中村、森 前列左から 三浦、保坂、鈴木(直)、高村、山岡、西田 平成 26 年 1 月 1 日 千 曲 会 報 「化 7 会」in 田沢温泉 第 306 号 (33) 相応の加齢症を抱え、酒量は衰えたものの、名産の松茸 を味わいながら、信濃路の仲秋を堪能する会となった。 10 月 I5 日、 旧 制 繊 維 化 学 科 7 回( 昭 和 24 年 卒 ) 翌朝、道の駅「あおき」に立ち寄り、松茸を購入す の同級会を 26 号台風接近中の青木村田沢温泉「和泉 るなど、台風一過の上田駅で来年の再会を約して解散 家」にて開催。 した。 (供野 記) ここ 20 数年は毎年全国各地に居住する会員が交互 に幹事を努め、各地において開催してきたが、会員の 高齢化に伴い一昨年から集まりやすく、移動も短く、 母校に近い閑静な当地を選択し 本年で 3 回目となる。 今回は卒業者 36 名中、鬼籍に入った者 16 名、体調 不良者等を除く 6 名の参加となり、当然のことながら 逐年寂しさの増すこととなった。 戦後最初の入学で旧軍関係学校より転じた者も多く、 (今回も出席者中 3 名が経験者)戦中、戦後、そして物 資乏しい中での学生生活等々、亡き師・友を偲びつつ、 過ぎまった記憶を確かめながら、談論風発、それぞれが 学工 24(昭和 51 年卒) 同級会報告 右より 依田 達郎、小林 義定、西沢 寛大、芝田 充男、 荒井 溝、供野 邦敏 ん、土屋攝子さんをお迎えし上田温泉ホテル祥園にて 盛大に開催しました。ちょうど還暦の年回りとなる人 が多い今年は 7 年前神戸開催での約束事でしたので幹 我々繊維工学科卒業生は去る 10 月 19 日㈯、第 5 回 事としても事前に数回の会合をしてかなり気合を入れ 同級会(47 名中 29 名参加)を恩師鳥羽栄治先生、奈 ました。そんな準備の甲斐があり前述のように大勢の 倉正宣先生及び当時お世話になった職員山田順子さ 参加者を得て大成功を納めることができました。卒業 以来 37 年。長い年月は個人差もありますが人の外見 を大きく変えるものです。特に頭とお腹回り。しかし、 少し話し始めると心根はあまり変わらないことに気づ き自然と当時にタイムスリップします。近況や思い出 ばなしに時間の経つのも忘れて楽しいひと時を共有し、 そしてお互い元気をもらいあい、最後は「春は小諸の 懐古園…」の寮歌に全員の想いもひとつになり次回 3 年後富山での再会を約束し合いました。現在、47 名 全員健在らしい。互いの健康、そして参加者に感謝です。 土屋陽一郎(学工 24) 繊維機械学科第 1 回卒業生 (S40 卒) /同級会開催 我々繊維機械学科第 1 回生は卒業し半世紀近くが経 過した事に驚きと懐かしさがこみ上げます。平成 25 年 10 月 30 / 31 日に兵庫県の有馬温泉にて第 5 回同 級会を開催しました。 当日は秋晴れの快晴で美味しい宴会、カラオケ大会、 想い出話に時の過ぎるのを忘れ夜遅くまで続きました。 少し寂しいのは我々の恩師(柳沢/高木/内田/村上 /一志/青沼 各教授)は全員天国に召された事、又 (当日の出席者) 青木邦熙/青山尚生/伊東克章/大屋正明/佐野寛/鳴海聡/ 野村龍一/秦良康/冨士谷武/法橋侯博/横関晴弘/山本真名夫 千 曲 会 報 (34) 第 306 号 平成 26 年 1 月 1 日 同級生も早 12 名が物故者になってしまった事でした。 事を決め、その時には全員必ず再会する事を約束して 宴会の前に全員の冥福を心より祈りました。宴会の最 解散しました。 (法橋侯博 記) 後に 1 - 2 年後に第 6 回同級会を中部地区で開催する 千曲会より 旧千曲会館の手入れ 旧千曲会館があまりにも荒れ放題なので、見るに忍 上小支会長 飯島 興(学紡 12) れて何か良い活用が図られることを願うばかりです。 びなく、上小支会としてできる事をしようということ になり、5 月 31 日、有志 11 人(飯島興、矢野信友(学 蚕 6)、水澤正(学化 2) 、清水昌(学化 10) 、白井利 彦( 学 化 10)、 冨 山 昌 臣( 学 農 12) 、 吾 妻 直( 学 農 13)、岩木邦男(学化 14) 、松倉實(化工 4) 、石坂征 洋(学農 18) 、中嶋和彦(学化 20) )が集まり、学部 の許可を得て、庭の草刈り清掃を行った。会館内は足 の踏み場もない程、実験機材が放置されていたが、そ の後片付けられた。 旧千曲会館は昭和 10 年に学校創立 25 周年に合わせ 同窓会千曲会が建設した歴史ある建物である。整備さ 千曲会交流部主催 親睦ゴルフコンペ開催さる 74 回千曲会総会は平成 25 年 11 月 23 日に開催 されたが、この機会を利用して千曲会交流部主催 の親睦ゴルフ大会がその翌日の 24 日㈰に浅間高 原カントリー倶楽部にて総勢 21 名で開催された。 当日は快晴でカラマツなどの紅葉をめでながら、 絶好のゴルフ日和であった。若干の手違いがあっ たものの、臨機応変に対応し、始め 5 組であった が、6 組に編成し直して、8 時 45 分に会員交流部、 大前理事の挨拶でゴルフ大会が始まった。基本的 参加メンバー集合写真 にはゴルフをするのが好きな人の集まりでもあるが、 ことは間違いない。このゴルフ大会が来年も引き続き 久しぶりにゴルフクラブを握り、枯れ木も山の賑わい 開催されることを暗黙の了承事項として、次回の再開 という気持ちで参加した人もいないわけでもなかった。 を期して夕闇の迫る中をそれぞれが家路に急いだので クラブを置き忘れたりする人もいたが、広々とした眺 あった。 (上小支会:中嶋和彦:学化 20) めの良いコースでもあり、トリッキーな池などもあっ て楽しめたようであった。 新ペリア方式でハンディを決め、ゴルフレビュー の茶話会で成績が披露された。優勝は佐々木孔基氏 (NET 72.8 GROSS 92 近 畿 支 会 学 工 21) 準 優勝は中村康二氏(NET74.8 GROSS 94 佐久支 会 学紡 10)でした。因みに 80 台 3 名、90 台 8 名、 100 台 6 名、110 以上台が 4 名であり、ベスグロは 84 の荒井英明氏(上小支会 学農 15)でした。 久しぶりの大会でしたが、千曲会の交流事業として ゴルフ大会が開催されたことは意義あることであった 平成 26 年 1 月 1 日 千 曲 会 報 第 306 号 (35) 一般社団法人千曲会 第 74 回定期総会議事録 総会は、平成 25 年 11 月 23 日㈯ 10 時 30 分から、千曲会館 3 階大会議場で、代議員 50 名 の出席を得て開催された。 1.開会 藤松副理事長より、本総会の議案は定款 18 条第 1 項に該当するため、現在の代議員総数 68 名の過半数 の出席が必要であること。また、本日の代議員出席者 数が 50 名であり定足数を超えているので本総会は成 立していることが告げられ、開会が宣言された。総会 の進行に先立ち、9 月 30 日までに亡くなられた 93 名 の方に黙祷が捧げられた。 2.白井理事長挨拶(要旨) 社会情勢の諸々の変化の中、繊維学部の論文数など の活躍ぶりに触れられた。 社団法人千曲会が、一般法人千曲会となり、今後は 同窓会色を明確にできるので、支会活動だけでなく、 クラス会、研究室会、同好会 OB 会も含めた会員交流 を主体として、学部支援を図れるようにしたいとのご 挨拶があった。 3.名誉会長(濱田繊維学部長)挨拶(要旨) 国立大学法人は大学改革が進められ 2 年以内に改革 するよう求められており、繊維学部は、偏差値は高い 状況にあるが、今後どうなるかわからない状況にあり、 繊維学部は東信地域を中心に地域連携を展開していき たいと述べられた。また、 繊維学部が採択された「リー ディング大学院」という大きなプログラムについて本 年度は準備期間で、来年 4 月より学生を入れて教育し、 企業にリーダーとして送り出すのが使命であること、 そのためには、いろいろな企業あるいは海外でのイン ターンシップ等を実施する必要があり、いろいろな方 のご協力なしでは進められない事業であるので、同窓 生のご協力支援をお願いしたいとのご挨拶があった。 4.議長並びに議事録署名人選出 議長として宮下忠芳氏(埼玉支会・学農 12) 、副議 長として田中助一氏(奥信濃支会・学化 29) 、議事録 署名人として松倉實氏(上松支会・化工 4) 、山本博 規(学部支会・応生 1)が選出された。 5.議事 ⑴ 報告事項 第 1 号議案 平成 25 年度会務並びに事業報告 石坂事務局担当理事(学農 18)より会務報告があり、 一般法人への移行手続きのための会議が多かったこと、 会費収入が危ぶまれたため補正予算、短期借入の検討 の必要性から理事会が通年より多い 4 回行われたこと、 大学の方で各学部の同窓会を束ねて校友会を創ろうと いう動きがあり、それに対応するための三役会が多 かったことが報告された。また、小山総務担当理事 (機 高 2)より事業報告があり、新法人への移行が最大の 課題であったが、無事 10 月 1 日一般社団法人の設立 登記が完了したこと、それに伴い代議員選挙が行われ 2 月に代議員が選出されたことが報告された。会員交 流に関して、定期総会で 3 支会(愛知、茨城、京滋) の活動報告発表会を行い情報交換を図ったこと、支会 活動の実態を探るためのアンケート調査が実施された ことなどが説明された。また、学部、学生支援に関し て、ホームカミングデーの学部との共催、新入生ゼミ などへの支援、大学祭への助成について、広報事業に 関して、千曲会報の 3 回の発行、会報のホームページ への掲載、フェイスブックの施行の開始などについて 説明がなされた。総務関係に関しては、会費納入依頼 文の見直し、維持支援金のお願いにより多大なご支援 があったことなどの報告があった。審議の結果、第 1 号議案は提案通り賛成多数により承認された。 ⑵ 協議事項 第 2 号議案 平成 25 年度一般会計決算及び会計監 査報告承認の件 高寺会計担当理事(学工 20)より平成 25 年度一般 会計収支決算書について報告があり、会費収入等の増 加により補正をかけたが事業活動収入が若干増加した こと、支出に関しては、事務局を中心とする節約によ り事業費支出が予算を下回ったこと、管理費支出に関 してはほぼ予算どおり執行されたこと、手持ちの運営 資金が年明けに不足したため短期借入金収入とその 返済支出があったことなどについて説明があった。続 いて、中沢監事(学紡 8)より会計監査の結果、正確 かつ適正に処理されていることを確認した旨の報告が あった。審議の結果、第 2 号議案は提案通り賛成多数 で承認された。 第 3 号議案 平成 26 年度事業計画承認の件 小山理事より事業計画について報告があった。本年 度は、新法人制度移行後の初年度であり、公益事業も 継続的に行う必要があるが、より同窓会色を強めて会 員交流、学部支援を活発に行いたいとの説明があった。 会員交流事業では、支会へのアンケート結果を生かし、 通信費など支会活動の援助、助成方法の見直しを図 ること、同窓会、研究室会など支会以外の会員活動に ついても支援方法について検討することが説明された。 学部、学生支援に関しては、ホームカミングデーを学 部と共催し、卒業生講演会を含めた同窓会の役割がア ピールできるイベントを企画する、在学生の自主的な (36) 第 306 号 千 曲 会 報 活動、起業活動への支援などの計画が示された。広報 事業に関しては、千曲会報の発行を年 2 回とし、より 充実したものにすること、WEB 版会報の読者を増や しメーリングリストを整備する計画が示された。会計 部に関しては新法人制度移行に伴う会計の確立、節税 方法の検討などが、また総務部に関して、名簿の強化・ 管理システムの再検討、ロゴマーク制定のための調査 計画について説明がなされた。 審議の結果、第 3 号議案は提案通り賛成多数により 承認された。 第 4 号議案 平成 26 年度一般会計予算承認の件 高寺理事より 26 年度一般会計予算案について提案 があった。経常収益の受取会費を前年度より低めに見 積もったこと、経常費用の修繕費は会館の雨樋の補修 費であること、会報発行回数が 2 回になることに伴い 前年度より編集出版費を低く見積もったこと、管理費 はほぼ前年度並みであること、また経常外費用として、 退職金給付積立金のほか建物補修準備金を計上したと の説明がなされた。第 3 号議案、第 4 号議案が一括審 議され、提案通り賛成多数で承認された。 第 5 号議案 役員補選の件 小山理事より、理事(上小支会)1 名の退任に伴い、 理事会運営の都合上、理事 1 名を本総会の議決により 選任したいとの提案がなされた。また、これまで所属 平成 26 年 1 月 1 日 会員数の多い支会の支会長が理事に選任されている経 緯を鑑み、上小支会長の飯島興氏(学紡 12)が候補 者として推薦された。この件について特に意見はなく、 第 5 号議案は全会一致で承認された。 第 6 号議案 顧問推戴の件 小山理事より顧問推戴の件について説明があり、西 澤厚男氏(学紡糸 12、元副理事長)、関川利治氏(学 蚕 9、前理事・事務局長)を顧問に推戴することが提 案された。この件に関しても異議はなく、第 6 号議案 は賛成多数により承認された。 議長は、以上を以って協議事項をすべて終了したこ とを告げ、退席した。 6.会員表彰 栃木支会長を 25 年の永年にわたり務められ、千曲 会、栃木支会の発展に寄与された岩下嘉光氏(蚕 37) が表彰された。 7.閉会 夏目副理事長より閉会の挨拶があり、本総会は閉会 した。 (記録係:藤本哲也、滝澤辰洋) 第 1 号議案 平成 25 年度会務並びに事業報告(1-2) 一般社団法人 千曲会 平成 25 年度 事業報告 本年度は、新法人への移行期限となり、これが最大 の課題であったが、申請の後、一般社団法人千曲会と して認可された。また、これに伴う第 1 回代議員選挙 を行った。 新入生の入会者数の減少傾向は、努力したが修正で きず、補正予算を組むことになった。卒業生会費並び に維持支援金は呼び掛け文の改良で増加があった。 〇新法人移行検討委員会 第 73 回定期総会決定の下に、県の修正指導を受 け、5 月 20 日長野県に電子申請を行った。9 月 20 日付けで認可の通知を受け、10 月 1 日社団法人千曲 会の解散登記、並びに一般社団法人千曲会の設立登 記を行った。 ○代議員選挙管理委員会 新法人の代議員選挙を各支会から候補者を選出後、 全会員から投票が行われ、2 月代議員が選出された。 〇会員交流部 ①第 73 回定期総会において 3 支会 (愛知、 茨城、京滋) の活動発表会が行われ、支会活動の一端を知り、 啓蒙される支会が複数あり、本年も継続される運 びとなった。 ②昨年 6 支会のところ、本年は 8 支会の総会に延べ 9 名の学部の先生方が出席し、講演並びに大学の 状況を報告した。 ③支会活動の実態を知り、本会としての支援策を探 るべく、アンケート募集を行った。結果は、次年 度に生かす予定である。また、総会後に懇親をは かるため、ゴルフコンペを実施した。 ④産学官連携支援関係では、㈶上田繊維科学振興会 が運営する AREC プラザの団体会員として参画 した。 ⑤会員表彰は、栃木支会長を 25 年続け功績のあった 岩下嘉光氏の表彰を決めた。また、高額寄付者の 藤松仁氏には感謝の意を込めて記念品を贈呈した。 ○学部支援事業部 ①ホームカミングデ―を学部と共催し、本会では卒 業生講演会として、斎藤浩氏(機 24)に「最新航空・ 船舶に関わる技術開発に携わって」という演題で 講演していただいた。また、昨年に続きマルベリー ホール 2 階に学部展示と共に千曲会ブースを設け 千曲会のアピールをした。 ②繊維学部留学生支援の会に対し、団体会員として 参画し支援した。 ③学生に千曲会を知ってもらうことを目的に、学系 の開催する新入生ゼミなどを支援した。 ④ AREC への助成を行った。 ○学生支援部事業 千 曲 会 報 平成 26 年 1 月 1 日 ①大学祭(東雲祭)への助成を行った。 ②卒業学生会員に卒業記念品を贈呈した。 ○広報事業部 千 曲 会 報 303 号(7200 部 ) 、304 号(11000 部 )、 305 号(7200 部)を発行送付した。また同時にこれ をホームページに掲載した。305 号の理事長と学部 長の対談は好評であった。お知らせもホームページ に随時掲載した。フェイスブックの試行を開始した。 第 306 号 (37) ○千曲会館運営事業部 繊維学部に協力して研究者や学生並びに会員の研 修などに千曲会館施設を提供した。 ○総務部 会費納入依頼文を見直し、成果を得た。維持支援 金をお願いし、多大なご支援を頂いた。一般社団法 人移行に合わせて、千曲会のロゴマークの募集およ び学生表彰規程を起案した。 第 2 号議案 平成 25 年度一般会計決算承認の件(2-1) 平成 25 年度一般会計収支計算書 平成 24 年 10 月 1 日~平成 25 年 9 月 30 日 科 目 Ⅰ 事業活動収支の部 事業活動収入 基本財産運用収入 事業準備金積立金運用収入 入会金収入 会費収入 会員会費 学生会員会費 維持支援金 事業収入 技術研究支援事業収入 出版事業収入 広告費収入 寄附金収入 寄附金 雑収入 受取利子収入 雑収入 繰入金 事業活動収入 計 事業活動支出 事業費支出 事業担当者手当支出 福利厚生費支出 調査研究費支出 地域活動事業費 旅費交通費支出 助成金支出 負担金支出 表彰費支出 繊維科学情報提供事業 編集・出版費支出 印刷物発送費支出 情報機器管理費支出 繊維研究教育推進事業 講演会開催費支出 助成金支出 負担金支出 技術研究支援事業 光熱水費支出 消耗什器購入支出 消耗品費支出 修繕費支出 人件費支出 役務費支出 設備点検費支出 操出金支出 事業費支出 計 管理費支出 担当者給与・手当支出 予算額 円 補正予算額 円 決算額 円 差異 円 備 考 455,265 △ 2,265 基本財産利息(国債) 173 27 事業準備・建物補修準備金利息 222,000 18,000 11,284,800 △ 1,534,800 3,621,900 △ 1,221,900 納入 155 名(昨年 120 名) 6,112,000 188,000 入会 150 名(155 名) 1,550,900 △ 500,900 納入 247 名(234 名) 1,463,080 △ 3,080 1,102,980 △ 2,980 研修施設利用料 9,100 10,900 書籍販売 351,000 △ 11,000 会報広告料 0 105,000 △ 5,000 23,346 △ 12,546 546 254 22,800 △ 12,800 0 13,553,664 △ 1,539,664 453,000 200 240,000 9,900,000 2,400,000 6,400,000 1,100,000 1,440,000 1,100,000 40,000 300,000 453,000 200 240,000 9,750,000 2,400,000 6,300,000 1,050,000 1,460,000 1,100,000 20,000 340,000 300,000 10,800 800 10,000 0 12,344,000 100,000 10,800 800 10,000 0 12,014,000 1,690,000 148,000 100,000 630,000 100,000 350,000 120,000 60,000 3,700,000 1,600,000 1,700,000 400,000 1,300,000 150,000 1,100,000 50,000 1,950,000 900,000 40,000 20,000 100,000 600,000 190,000 100,000 0 9,518,000 1,820,000 148,000 100,000 630,000 100,000 350,000 120,000 60,000 3,340,000 1,240,000 1,700,000 400,000 1,200,000 150,000 1,000,000 50,000 1,750,000 900,000 40,000 20,000 30,000 470,000 190,000 100,000 0 8,988,000 1,820,000 252,630 30,500 631,592 130,000 427,480 50,000 24,112 3,167,975 1,274,430 1,619,810 273,735 635,000 0 585,000 50,000 1,609,878 940,006 0 20,757 21,000 329,500 175,765 122,850 0 8,147,575 0 △ 104,630 69,500 △ 1,592 △ 30,000 △ 77,480 70,000 35,888 172,025 △ 34,430 80,190 126,265 565,000 150,000 415,000 0 140,122 △ 40,006 40,000 △ 757 9,000 140,500 14,235 △ 22,850 0 840,425 1,300,000 1,300,000 1,300,000 0 事務局長給与 同上社会保険料 理事等派遣旅費 支会活動(会費集金) AREC、同窓会連合会会費 会報 303,304,305 編集・発行 会報発送費 HP 経費・PC 管理費 研究助成 105,000、学生 480,000 留学生支援の会 研修施設関係 エアコン修理 管理人手当 クリーニング等 消防設備点検料 科 目 予算額 補正予算額 福利厚生費支出 5,000 10,000 会議費支出 50,000 35,000 総会費支出 100,000 110,000 旅費交通費支出 1,300,000 1,400,000 通信運搬費支出 60,000 60,000 消耗什器品費支出 70,000 65,000 消耗品費支出 80,000 70,000 備品費支出 0 0 修繕費支出 0 0 印刷費支出 210,000 200,000 会費集金費支出 210,000 210,000 送金手数料支出 100,000 100,000 光熱水費支出 50,000 50,000 保険金支出 70,000 70,000 短期借入支払い利息 46,588 交際費支出 50,000 50,000 委託費支出 370,000 430,000 租税公課支出 75,000 78,000 雑支出 100,000 100,000 管理費支出 計 4,200,000 4,384,588 事業活動支出 計 13,718,000 13,372,588 事業活動収支差額 △ 1,374,000 △ 1,358,588 Ⅱ 投資活動収支の部 利付国債売却収入 0 0 基本財産普通預金取崩収入 0 0 事業準備金取崩収入 0 0 投資活動収入 計 0 0 基本財産取得支出 240,000 240,000 利付国債取得支出 0 0 定期預金預入支出 240,000 240,000 固定資産取得支出 0 0 什器備品購入支出 0 0 繰入金支出 80,000 80,000 事業準備金預金繰入 0 0 建物補修準備金預金繰入 0 0 退職給付引当預金繰入 80,000 80,000 投資活動支出 計 320,000 320,000 投資活動収支差額 △ 320,000 △ 320,000 Ⅲ 財務活動収支の部 財務活動収入 計 0 3,000,000 短期借入金収入 3,000,000 財務活動支出 計 0 3,000,000 短期借入返済支出 3,000,000 財務活動収支差額 0 0 Ⅳ 予備費 1,260,572 1,242,572 当期収支差額 △ 1,694,000 △ 1,678,588 前期繰越収支差額 2,891,572 2,891,572 次期繰越収支差額 0 0 決算額 差異 0 10,000 15,320 19,680 109,442 558 1,430,600 △ 30,600 54,803 5,197 61,703 3,297 80,142 △ 10,142 0 0 0 0 178,295 21,705 220,974 △ 10,974 100,540 △ 540 48,184 1,816 70,550 △ 550 46,588 0 75,000 △ 25,000 423,645 6,355 77,600 400 39,427 60,573 4,332,813 51,775 12,480,388 892,200 1,073,276 △ 2,431,864 0 0 0 0 222,000 0 222,000 0 0 80,173 127 32 80014 302,173 △ 302,173 備 考 理事会、法人検討会 総会代議員旅費、役員等旅費 コピー機レンタル料 集金依頼文書等印刷 納入依頼文書発送、振替用紙印刷 郵便振替送金手数料 事務所関係 火災、障害、労働、雇用保険等 慶弔費、自治会費 公認会計士、司法書士業務委託費 法人税 0 0 0 0 18,000 0 18,000 0 0 △ 173 △ 127 △ 32 △ 14 17,827 △ 17,827 3,000,000 0 3,000,000 0 3,000,000 0 3,000,000 0 0 0 0 1,242,572 771,103 △ 2,449,691 2,891,572 0 3,662,675 △ 3,662,675 第 3 号議案 平成 26 年度事業計画(案)承認の件 一般社団法人千曲会 平成 26 年度事業計画書 本年度は、新法人制度移行後の会員交流と学部支援 を前提にした同窓会千曲会の初年度であり、会員交流 の活発化、学部支援のあり方、新入生の入会促進、新 法人会計の確立、節税方法の検討、などが重点課題と なる。 1.会員交流事業部 ①昨年度実施した支会へのアンケートの結果を生かし た支会活動の援助方法を見出し、試行する。支会総 会には、新規参加者を増やし会員交流の拡大を図る ため、本会または学部から理事または教員を積極的 に派遣する。また、通信費の支援方法も検討する。 繊維学部支会の活性化に注力する。 ②支会活動支援として、支会総会開催への助成を試行 する。 ③同級会、研究室会、同好会等の会員活動への支援方 法を検討する。 ④永年、支会において顕著な活動をされた会員を表彰 する。 ⑤繊維学部外国人留学生および海外在住の会員の組織 千 曲 会 報 (38) 第 306 号 化を検討する。 平成 26 年 1 月 1 日 増やしメーリングリストの整備を進める。 ③本会会員への情報提供及び繊維学部在学生の就職活 動支援のために、支会、各部の協力を得て企業広告 及び求人広告を募集し千曲会報へ掲載する。 2.学部支援事業部 ①繊維学部と共催のホームカミングデーにおいて卒業 生講演を含めた同窓会の役割をアピールできるイベ ントを企画・実行する。 ②繊維学部の教育・研究支援および産学官連携事業に 支援する。 ③就職支援等を 目的とした催しは、学部の計画を側 面から支援する。 ④学部 Fii 施設活用のための千曲会員(学部 OB)の 関わりを促進する取組を検討する。 5. 千曲会館運営事業部 ①繊維学部と連携する研究者及び教員・在学生の活動 の支援を目的として千曲会館の会議室及び宿泊施設を 提供する。 ②同窓生へ会館利用を PR すると共に、会館の環境整 備に努める。 6.会計部 3.学生支援事業部 新法人制度移行に伴う法人会計を確立するとともに、 節税方法について検討する。 ①昨年同様に大学祭助成と卒業記念品の贈呈をする。 ②進路の悩み相談等、学部と連携した在学生支援のあ り方について検討を進める。 ③技術者・研究者育成を目的として、在学生の自主的 な活動、起業活動などを支援する。 ④新入生入会記念品の贈呈を検討する。 7.総務部 ①名簿の強化・管理システムの再検討を行う。 ②新規入会対象者への PR を強化し会員増強を図る。 ③会員動静を把握するため、音信不通会員との連絡方 法を検討する。 ④千曲会ロゴマークの制定の調査、表彰規程等内規の 見直しを行う。 4.広報事業部 ①千曲会報を年 2 回発行する。活躍されている会員の 活動を紹介する記事等のより親しまれる千曲会報と するため内容の検討を随時行う。 ②ホームページに掲載している WEB 版会報の読者を 8.その他本会の目的を達成するために必要 と認めた事業を行う。 第 4 号議案 平成 26 年度一般会計予算書(案)承認の件 平成 26 年度予算書(正味財産増減計算書様式) 科 目 継 1 その他 1 法人会計 繊維研究教育推進 会員相互の交流等 配分比 予算額 配分比 予算額 配分比 予算額 Ⅰ 一般正味財産の部 経 常 収 益 基本財産運用益 基本財産受取利息 事業準備積立金利息 受取入会金 受 取 会 費 会員受取会費 学生会員受取会費 受取維持支援金 0 事 業 収 益 技術研究支援事業収益 80 出版事業収益 100 広告事業収入 受取寄附金 受取寄附金(無指定) 受取寄附金(指定) 雑収入 受取利息 雑収益 繰入金 経 常 収 益 計 経 常 費 用 事 業 費 常勤職員給与手当 30 同上福利厚生費 30 パート職員給与手当 30 同上福利厚生費 30 臨時職員賃金 30 調査研究費 10 建物・設備・備品減価償却費 50 管理役務費 50 施設点検費 50 光熱水費 50 備品費 0 修繕費 50 研究・教育活動助成 100 学生活動助成金 100 活動負担金 100 地域活動旅費交通費 10 地域活動助成金 10 表彰費 30 編集出版費 20 印刷物発送費 20 情報機器管理費 10 操出金 特別会計 事 業 費 計 計 前年度 決算額 0 0 0 0 0 40 0 100 0 0 0 100 0 100 0 100 455,000 200 220,000 455,000 200 220,000 455,265 173 222,000 1,120,000 60 6,200,000 0 0 100 1,680,000 0 1,000,000 2,800,000 6,200,000 1,000,000 3,621,900 6,112,000 1,550,900 880,000 10 10,000 0 0 100 0 0 0 0 0 0 0 890,000 110,000 10 0 0 350,000 0 0 0 100 0 0 0 100 0 100 0 7,780,000 110,000 0 0 0 100,000 0 0 500 10,000 0 3,575,700 1,100,000 10,000 350,000 1,102,980 9,100 351,000 100,000 0 105,000 0 500 10,000 0 12,245,700 546 22,800 0 13,553,664 1,820,000 148,000 1,110,000 0 350,000 150,000 3,200,000 180,000 123,000 989,000 0 360,000 900,000 250,000 170,000 150,000 600,000 50,000 1,000,000 1,200,000 400,000 0 0 13,150,000 1,820,000 252,630 1,300,000 0 329,500 30,500 3,411,648 175,765 122,850 988,190 0 21,000 335,000 250,000 100,000 130,000 427,480 24,112 1,274,430 1,619,810 273,735 0 0 12,886,650 546,000 44,400 333,000 0 105,000 15,000 1,600,000 90,000 61,500 494,500 0 180,000 900,000 250,000 170,000 15,000 60,000 15,000 200,000 240,000 40,000 0 0 5,359,400 60 60 60 70 50 90 40 50 50 50 0 50 0 0 0 90 90 70 70 70 80 1,092,000 88,800 666,000 0 175,000 135,000 1,280,000 90,000 61,500 494,500 0 180,000 0 0 0 135,000 540,000 35,000 700,000 840,000 320,000 0 0 6,832,800 10 10 10 0 20 0 10 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 10 10 10 0 0 182,000 14,800 111,000 0 70,000 0 320,000 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 100,000 120,000 40,000 0 0 957,800 注)その他 1 事業は、従来の地域活動・情報提供・技術研究支援の各事業の総称である 活動負担金:連合会、AREC、留学生の会 研究・教育活動助成:講演会含む 科 目 管 理 費 会議費 役員会費 総会費 旅費交通費 役員旅費 通信運搬費 消耗機器什器費 消耗品費 印刷費 会費集金費 送金手数料 保険料 短期借入支払利息 交際費 業務委託費 租税公課 雑支出 管理費計 経 常 費 用 計 当期経常費増減 経常外増減の部 経常外収益 経常外収益計 経常外費用 基本財産預入支出 事業準備金等預入支出 建物補修準備金繰入 退職給付積立金預入支出 固定資産取得支出 固定資産除去損 経常外費用計 当期経常外増減 内部取引控除 当期一般正味財産増減額 一般正味財産期首残高 一般正味財産期末残高 Ⅱ 指定正味財産増減の部 当期指定財産増減額 指定正味財産期首残高 指定正味財産期末残高 Ⅲ 正味財産期末残高 継 1 その他 1 法人会計 繊維研究教育推進 会員相互の交流等 配分比 予算額 配分比 予算額 配分比 予算額 0 0 0 0 0 0 0 30 30 30 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 18,000 0 34,500 0 0 0 0 0 0 0 0 0 52,500 5,411,900 △ 4,521,900 0 40 40 40 0 0 0 0 0 0 0 0 0 注)保険料:火災、傷害、労働、雇用 0 100 0 100 0 24,000 0 46,000 0 0 0 0 0 0 0 0 0 70,000 6,902,800 877,200 100 30 30 30 100 100 100 100 100 100 100 100 100 前年度 決算額 計 30,000 110,000 30,000 110,000 15,320 109,442 1,430,000 18,000 0 34,500 180,000 221,000 101,000 71,000 0 20,000 430,000 78,000 50,000 2,773,500 3,731,300 △ 155,600 1,430,000 60,000 0 115,000 180,000 221,000 101,000 71,000 0 20,000 430,000 78,000 50,000 2,896,000 16,046,000 △ 3,800,300 1,430,600 54,803 61,703 100,899 178,295 220,974 100,540 70,550 46,588 75,000 423,645 77,600 39,427 3,005,386 15,892,036 △ 2,338,372 0 0 0 0 0 0 220,000 0 100,000 80,000 220,000 222,000 0 127 100,000 32 80,000 80,014 0 0 0 0 400,000 400,000 302,173 △ 400,000 △ 400,000 △ 302,173 300,000 302,173 △ 3,900,300 △ 2,338,372 155,029,526 157,447,898 151,129,226 155,029,526 △ 3,900,300 △ 2,418,372 0 0 0 0 151,129,226 155,029,526 千 曲 会 報 平成 26 年 1 月 1 日 第 306 号 (39) 平成 26 年度 一般社団法人千曲会役員業務分担 (任期:平成 24 年 11 月定期総会~平成 26 年 11 月定期総会) 理 事 会 理 事 長 三 役 会 副理事長 担当 氏 名 専務理事 事 理 事 管 理 部 門 総 務 務 局 部 会 計 部 事業部門 学 部 支 援 事 業 部 白井 汪芳 夏目 駿一 藤松 仁 石坂 征洋 大屋 正明 小山 俊樹 藤本 哲也 高寺 政行 小井土忠夫 平井 利博 森川 英明(兼) 岩木 邦男 能勢 健吉 学生支援 河村 隆 事 業 部 広報事業部 上條 正義 三輪 哲也 河村 隆(兼) 会 員 交 流 大前 保夫 事 業 部 信吉 修 武居 正和 飯島 興(兼) 藤本 哲也(兼) 森川 英明 会 館 運 営 飯島 興 事 業 部 石坂 征洋(兼) (兼):兼務 監 事 江元 研一 中垣 雅雄(兼) 支 会 卒回(入会) 上小 愛知 学部 上小 茨城 学部 学部 学部 佐久 学部 主な分担業務/委員会 学化12 学化15 化工6 学農18 機 1 機高2 機高5 学工29 化工11 学化18 上小 近畿 再任 再任 財務・渉外・会員・支会全般総括総括 再任 (材料化学工学)運営・企画・事業・本部全般総括 再任 (下表参照) 再任 茨城支会長 (下表参照) 再任 (機能高分子) 再任 (応用化学) 再任 (感性工学) 予算編成・予算執行・財務管理 再任 〃 再任 (機能高分子) Fii 担当 研究教育推進事業全般 学化14 再任 産学官連携研究教育 学工20 再任 〃 学部 H 16 再任 学部 学工35 再任 神奈川 機高5 再任 (機能機械) 在学生の支援事業検討・推進 (感性工学) 繊維科学情報の広報/会報編集・発行 HP 企画・運営・管理・監査 近畿 愛知 東京 学紡13 再任 学化18 再任 学工23 再任 近畿支会長 愛知支会長 東京支会長 上小支会長 学部支会長 (先進繊維) 上小支会長 会員交流・支会活動の支援と活性化 〃 〃 〃 〃 海外支会支援・交流/留学生支援 千曲会館の運営及び環境整備 学部 上小 学工30 再任 学紡12 新任 佐久 大学 千曲会業務監査/会計・財務監査 学紡12 再任 顧問 学農20 再任 (生物資源・環境) 〃 分担業務の内容 学 部 支 援 事 業 繊維科学技術及び先端科学に関する研究教育の支援 繊維学部が推進する産官学連携事業(AREC,Fii など)及び国際交流事業の支援 学 生 支 援 事 業 繊維学部在学生に対する後援活動/「学生支援の会(繊維学部後援会)」設立の検討 広 報 事 業(広報)繊維科学技術情報の広報/図書の発行 (会報)千曲会報企画,編集,発行/保存資料の管理 (HP)HP の企画,運営,管理,掲載事項の監査 会 員 交 流 事 業 会員の交流,情報交換の支援/支会活動支援・活性化 海外支会支援・交流,留学生支援/「留学生支援の会」等との連携活動 会館運営事業部 千曲会館の運営及び環境整備 事 務 局 会員名簿管理業務/会計の出納業務/文書発送受理管理業務/ HP 掲載業務/会員及び役員への連絡調整/他団体と の連絡調整/総会・役員会等の準備 総 務 部 総会・役員会の企画運営/事務局管理/会財務健全化検討/会員の掌握/千曲会主催講演会の企画実施/他の事業部 に属さない事項/各事業部間の調整 会 計 部 予算編成,予算執行,財務管理 法 人 制 度 対 策 新法人制度への移行申請に必要な資料等の作成並びに対応/委員会運営/新代議員選挙管理 一般社団法人千曲会 第 74 回定期総会 開催さる 平成 25 年 11 月 23 日㈯例年のように定期総会が開 寛子さん(学化 3)に中締めをして頂き、来年の再会 催されました。 を約して楽しく終了することが出来ました。 一般社団法人として初回の総会ですが、名称の変 更の扱いとなり 74 回と継続になりました。 総会は無事終了し、午後の学部長講演では大学と 学部の現状と近未来が語られ、支会活動発表会では、 上小支会、東京支会の発表があり、共に参考になる 話が聞け、大変有意義でした。懇親会も、3 人もの 乾杯者【宮下忠芳氏(学農 12) 、金田健男氏(機 3)、 船戸一佳氏(化工 19) 】が現れたり、飛び入りの尺 八演奏もあり、藤松仁氏(化工 6)の音頭で全員の 寮歌斉唱があり、終りは、東京支会の若々しい飯田 千 曲 会 報 (40) 第 306 号 平成 26 年 1 月 1 日 支会だより 神奈川支会総会報告 平成 25 年 6 月 8 日㈯横浜駅近くのかながわ県民セ ンターに於いて開催しました。 報告、会計報告、役員の一部変更につき報告、提案が あり了承された。2)本部における課題の報告;「新法 人への移行」はほぼ順調に進み、今秋には承認の予定。 「千曲会全体の財政の逼迫」について会費徴収率のアッ 当日は来賓として、繊維学部先進繊維工学課程教授 プ、支出の削減につき説明があった。 の森川英明先生(千曲会理事)をお招きし、支会員 17 時頃からは場所を宴会場に移して、初参加の人、 20 名が出席されました。15 時からの総会では森川先 久しぶり参加の人、常連参加の人それぞれに会話が弾 生から「繊維学部に於ける教育、研究、産官学連携」 み、和食に舌鼓を打ちながらこの上ない交流が出来ま と題してご講演を頂きました。今の世の中は人、モノ、 した。2 時間があっという間に過ぎてしまい、最後に カネ、情報が国境を越えて動いている。繊維の世界で 森川先生を囲み記念の一枚を撮って終了しました。 もこの動きは避けられない。学部としても米、欧、ア (H25/7 月 長谷川記) ジアを中心とする大学、研究機関との連携交流を 推進している。 “繊維は着るもの中心”の考えを 捨て、次世代の繊維であるナノファイバー、バイ オファイバー(例くもの糸) 、オプトエレクトロ ニクスファイバーなど幅広い研究を他の学部とも 連携し研究を進めている。当然産業界との繋が りも大切でる。各種の産官学の連携の推進拠点 は Fii が事業を開始して、成果が期待されている。 と言った内容のお話を聞きまして、苦労も多いで しょうが将来の夢が膨らんだ気がしました。 議事案件は 1)支会からの報告;24 年度の活動 前列左より:今泉 今井 清水 熊谷 近藤 森川先生 西久保 寺島 土屋 吉田 後列左より:森 富川 坂元 八木 長谷川 山本 岩月 久保 五島 桑名 写真にいない方:小林さんが出席 (敬称略) 佐久支会総会開催報告 に居るような雰囲気を大切にしていく」というモッ 師走の 12 月 1 日㈰、一般社団法人千曲会 佐久支 活しているよう思えました。また、介護は施設のみな 会総会を開催いたしました。 らず地域の人々との係わりを大切にと言う考え方から、 佐久支会では、本年も支会総会のイベントとして施 ボランティアの方々が地域全体で百名以上いることに 設見学を計画しました。見学先は上田市豊殿地区に点 も驚かされました。さらに、介護する側のことも考慮 在する介護 6 施設のうち特別養護老人ホーム「ローマ され天井移動式クレーンや床移動式クレーン(写真) ンうえだ」、サテライト特養「上野の里」及び小規模 も配備されており、介護する側と、される側双方の負 多機能型居宅介護「上野の家」です。 「利用者が自宅 担を軽減する先進的取り組みに介護の将来像を見た気 特別養護老人ホーム「ローマンうえだ」 床移動式介護クレーン試乗体験 トーに感心し、そのせいか利用者が生き生きとして生 平成 26 年 1 月 1 日 千 曲 会 報 第 306 号 (41) がしました。 夕方から佐久市内の料理店「こんどう」で支会総会 を開催しました。本会総会の報告、支会の活動報告会 計報告があり、役員改選では支会長には中村康二氏 (学 紡 10)、副支会長に矢野重夫氏(化工 6)美斎津晃氏(機 15)が選出されました。 今回も多数の皆様のご寄付ありがとうございました。 御礼申し上げます。 (支会長 土屋 競) 佐久支会総会 左上 小井土忠夫、中村康二、矢野重夫、土屋競、小林喜胤、 内藤善永 左下 鬼久保哲男、樫山幹男、鈴木公人、有賀啓久 (敬称略) 平成 25 年度愛知支会総会が 盛会に行われた 生方のご講演から、母校が歴史ある繊維の技術・考え 方を基礎として、新たな領域を含め世界に向けて、ま た、将来に向けて大きく前進しようとしている様子を 本年度の愛知支会総会・懇親会が平成 25 年 10 月 伺うことができたと思う。 26 日に盛会に行われた。今回は、繊維学部から千曲 講演会・総会の司会は鈴木雅雄君(学工 28)が取 会副理事長の藤松 仁教授並びに石渡 勉教授、西川 敦 り仕切り、冒頭 4 名の物故者に黙祷したのち、信吉 教授をお迎えし、名古屋駅前の名鉄ニューグランドホ 修支会長(学化 18)から「愛知支会の現状と今後に テルで行われた。 課題について」と題して報告があり、参加者による今 愛知支会からの参加者は、昭和 25 年卒の小森栄三 後の課題を共有することができた。続く懇親会の司会 先輩(糸 37)を筆頭に 43 名が参加した。中でも、平 は佐藤 真君(機高 11)が盛り上げる中、今年は松井 成 22 年卒の藤波 崇君(素材化学)をはじめとする若 義夫先輩(学化 18)の紹介による『夢街道』さんの 手、今回初参加となる佐藤昌彦君(機 19)や三田裕 ステージがあり、魅惑的なハモリの心地よさに魅了さ 史君(機能 1)をふくむ中堅、そしてベテラン勢も皆 れ、皆さんで杯をかさねた。懇親会では、大先輩から さんかわりなく、愛知支会の元気なところを自他共に 若い後輩達まで垣根がなく中身の濃い大変懐かしい時 再確認し、幅広い年代から構成される開かれた愛知支 間が流れ、あっという間に楽しい 2 時間半が経過した。 会を実践できた。 最後になりましたが、今回ご都合で参加されなかっ 総会開催前の講演会では、まず、藤松先生から「国 た方々からも多くの寄付をいただいています。本紙面 立大学法人化後の大学の現状と大学の使命」と題して、 をお借りしてお礼申し上げます。 母校をとりまく環境の変化に対応して躍進する学部の 変貌ぶりをご説明いただいた。ま た、石渡先生から「様々な有機化 合物の金属ナノ粒子研究の活用」 と題して、先生が取り組まれてい るナノの世界を美しい画像ととも に分かりやすく説明していただけ た。また、西川先生から「ヒトと ロボットのインタラクション―手 術・治療の支援からヒトの手の動 きの再現まで―」と題して、実用 化を視野に入れた医工産連携研究 の推進による今後の発展性を分か りやすく説明していただけた。先 愛知支会事務局:長谷川敏紀(学工 29) (42) 第 306 号 千 曲 会 報 北信支会総会報告 病気になっても医者の言いなりにならないで、 自分のことは自分で判断するのが基本 平成 26 年 1 月 1 日 判断だが、それをアドバイスとして受け入れ、最終的 に「自分の命の使い方は自分が選択すべき」という吉 川学長のご指摘に、参加者は大いに感銘を受けました。 今回の総会は、例年並みの 14 名参加。近況報告では、 平成 25 年 7 月 31 日に開催された北信支会総会に合 学糸 1(S28)田中實さんが昨年 12 月 27 日に逝去さ わせて、初めての試みとして清泉女学院大学の吉川武 れたことが報告されました。総会後の懇親会では、参 彦学長にお願いして、教養講座を開催しまた。 加者を増やすために来年の総会でもこのような企画を 「医療はどこまで人間を理解しているか~その虚と やってほしいという声が出ました。 実~」というテーマで、最近ベストセラーになってい (支会長 八重田修) る「医者に殺されない 47 の心得」について、精神科 医の立場からお話しいただきました。著者の近藤誠氏 は「癌になったら治療するな。薬は飲むな。 」という ようなかなり過激な主張をされていますが、吉川学長 によると、この本に書かれている言葉はエキセント リックだが、患者は自分の人生をどう生きるかという 観点から「なぜ自分で考えないのか」と読者に訴えて いるのだということです。病気をどう直すかは医者の 千曲会北陸支会の開催報告 なく、名実ともに千曲会北陸支会となりました。さら 2013 年 8 月 3 日㈯に金沢駅東口から徒歩 1 分に位 会発足の見届けをして頂きました。その後、濱田学部 置するホテル金沢にて、12 時 30 分から約 2 時間千曲 長からご祝辞を頂戴し、かつ信州大学繊維学部の沿革 会北陸支会の発足式並びに懇親会が開催されました。 と近未来構想の説明をして頂きました。参加者の大多 参加者の内訳は、富山県 3 名、石川県 10 名、福井 数が卒業後 30 年以上経過した方々だったので母校の 県 4 名(計 17 名)の 50 代から 80 代の方々でした。 学科名の変遷に戸惑いも感じながら、過去の懐かしい この開催にあたっては森北陸支会長と同期卒業生にあ 場面もあり感慨ひとしおの様子でした。 たる千曲会本部事務局長の石坂征洋様の後押しとご協 次いで、参加者最高齢ながらますます意気軒昂な石 力があったお蔭で無事開催の運びとなりました。この 川県の北澤亨様(化学 7 期卒)による乾杯の音頭にて 場を借りて深い感謝を申し上げます。 懇親会が始まり、途中、各参加者による近状報告や自 開会にあたっては、まず森支会長から「千曲会北陸 己アピールなどがあり、終始和やかな雰囲気で会が進 支会の発足宣言」をして頂き、形だけの北陸支会では 行し、瞬く間に終宴の時間になりました。 に濱田州博繊維学部長のご臨席を賜り、千曲会北陸支 最後に、長野県民や信州大学に在 籍した学生がよく歌っていた「信濃の 国」を参加者全員で合唱し、次いで福 井県の中川祐一(機械 9 期卒)様の一 本締めにて、次回の開催を期しながら 無事終了しました。 当面、北陸支会は森久芳会長(機械 6 期卒) 、洲崎俊男事務局代表(機械 7 期卒)が千曲会代議員として、また北 陸支会運営を致しますのでご協力のほ ど宜しくお願いいたします。 文責:北陸支会事務局 洲崎俊男 平成 26 年 1 月 1 日 千 曲 会 報 第 306 号 (43) 寄付の御礼 下記の方々から高額の(10 万円以上)ご寄付を頂きました。 厚くお礼申しあげます。 篤志 寄付 匿名希望 1 名 維持支援金の御礼 会費納入が滞っており、会費完納の方から維持支援金としてご寄 付いただきました。厚くお礼申しあげます。 維持支援金(積算額 10 万円以上の方) 西田 正徳 (学紡11) 村山 守生 (学化1) 山本 宏 (学化13) 近藤 高男 (化 9) 維持支援金(8 回以上納入の方) 佐藤 勇二 (蚕 33) 長谷川栄一 (学化11) 近藤 成敏 (学糸2) 上野 昌彦 (学化2) 矢野 信友 (学蚕6) 山口 邦友 (学蚕2) 金子 隆一 (学化4) 乾 康利 (学化6) 田中袈裟平 (蚕 28) 高橋 重造 (化 7) 碓井 実 (学紡5) 柄沢 浩一 (学化34) 小野 貞雄 (紡 23) 金井 宏彰(機 18) 宮下 識(学紡4) 安保 正一(学化18) 石橋 渡(糸 30) 佐藤 政弘(学糸7) 白井 利彦(学化10) 近藤 高男(化 9) 塚田 長治(農 2) 竹花 亮一(学化2) 西澤 和人(農 4) 日向 弘(紡 28) 勝野 貞哉(蚕 35) 小出 倫平(紡 26) 権田昭一郎(蚕 35) 中澤 夏男(学紡8) 松沢 宗一(農 4) 繊維学部同窓会・千曲会関係の年間行事予定表 ◆一般社団法人 千曲会 第 75 回定期総会予定 日 時:平成26年11月22日㈯ 10時30分~ 場 所:千曲会館 ◆ホームカミングデー予定 学部・千曲会共催 日 時:平成26年10月11日㈯ 10時30分~ 場 所:繊維学部 ※参加後、同級会を開催される場合は助成します。 ◆繊維学部 2014 年スケジュール リーディング大学院シンポジウム:3月 卒業式:3月24日 入学式:4月4日 ホームカミングデー:10月11日 オープンキャンパス第 1 回目:7月27日(予定) オープンキャンパス第 2 回目:10月26日(予定) センター入試:1月17、 18日(予定) 前期日程入試:2月25日 後期日程入試:3月12日 卒業式:3月24日 ◆最終講義 日 時:2月7日㈮ 16:00 ~ 17:00 場 所:ミーティングルーム 1(総合研究棟 7 階) 藤松 仁 先生 13:00 ~ 14:15 高塚 透 先生 14:30 ~ 15:45 阿部隆夫 先生 16:00 ~ 17:15 ◆藤松先生、高塚先生、阿部先生を囲む会 日 時:2月7日㈮ 17:30 ~ 19:00 場 所:マルベリーホール 会 費:3,000 円(当日会場受付にて申し受けます) 申込み:1月31日㈮までに、下記までご連絡下さい。 村上 泰 yasmura@shinshu-u.ac.jp ◆信大繊維学部群馬県同窓会(群馬支会総会) 日 時:平成26年1月25日㈯ 15:00 ~ 17:00 場 所:アニバーサリーコート・ラシーネ (JR 新前橋駅東口 徒歩 2 分) 会 費:7,000 円 幹 事:毛利弘(S56.3 繊維農学科卒) TEL. 027-283-0323 群馬支会以外の方の参加も受け付けておりますので、 是非ご参加下さい。 ◆静岡支会総会 日 時:2014年1月26日㈰ 11時から (例年 1 月第 4 日曜日) 場 所:マイホテル竜宮(静岡市葵区伝馬町 10-5) 講演講師:先進繊維工学課程 森川英明教授 連絡先:静岡支会 事務局 bwcpk273@yahoo.co.jp ◆茨城支会総会 日 時:平成26年3月15日㈯11時 場 所:ばんどう太郎 牛久中央店 連絡先:大屋正明:oya-masaaki@aist.go.jp ◆神奈川支会総会予定 日 時:平成26年6月7日㈯ 15時 場 所:神奈川県民センター(横浜駅近く) 詳細は今後詰めまして、5 月までには支会員に連絡 いたします。 ◆上小支会の年間予定 4月中旬~下旬の土曜日を予定 上小支会総会及び親睦会 5月30日頃 旧千曲会館 清掃作業 9月27日頃 近隣名所散策 (44) 第 306 号 千 曲 会 報 10月17日頃 上小支会ゴルフ予行演習 10月~11月 ホームカミングデー、総会のサポート 11月 千曲会総会前後のゴルフ大会支援 ◆愛知支会の行事予定 連絡先:長谷川敏紀(学工 29) 新年拡大幹事会 (予定)1月25日㈯ 18時/名駅前みどり 納涼拡大幹事会 (予定)6月21日㈯ 18時/名駅前みどり 愛知支会総会 (予定)10月25日㈯ 15時/名鉄グランド H ◆平成 26 年千曲会近畿支会行事予定 ① 3月6~7日 春期ゴルフ大会(丹後半島) ② 5月17日㈯ 箕面、 勝尾寺ハイキング(初心者) 事務局のつぶやき 昭和 19 年 9 月卒業 千曲会館には、色々な資料が保存されている。保 存されていると言っても、分類整理されていないから、 ハッキリ言うと埃だらけのごみの山だった。これをお宝 発見にでも出して処分してしまおうかと思っていたら、 理事長から、当時しかるべく理事会で決定して購入し た歴史的資料があるから、軽々しく処分しないように とくぎを刺された。かといってこのままではごみの山だ。 この悩みを聞いてくれたのが、上小支会の清水昌さ ん(学化 10)と白井利彦さん(同)だ。全資料を 10 カ月かけて、目録作り・分類整理番号付け・整理保管 作業をボランティアでして下さった。お二人の姿勢を 見て、先輩方の母校愛を感じ、それを一つにする場所 が千曲会なのかと気付かされた。貴重な品々が写真 データにもなって整理された。いずれ HP 等で閲覧で きるようになるかもしれない。 最後の片付けの後、お二人からこれだけはどうし ていいか分からないので事務局にお任せしたいと渡さ れた紙の山がある。中に四つに畳んで茶色に変色し た紙があった。広げると新聞紙 1 ページくらいの用紙 に名刺大の顔写真が 31 枚貼ってある。糊の跡があり 剥がれ落ちてなくなっているものもある。裏を見ると UYEDA COLLEGE OF SERICULTURE JAPAN と あるから専門学校時代のものだ。名前が書いてあるの で名簿からいつ頃の写真か調べてみた。養蚕科昭和 19 年 9 月卒で 37 名のクラスの入学時の写真だった。名 簿上では 3 人だけが御健在であった。昭和 16 年から 20 年までの大戦中は、9 月に 2 年半で繰上げて卒業さ せ、戦争に行かせる時代だったのだ。19 才で卒業して いることになる。18 年には 49 名が学徒出陣もしている。 千曲会の会員数は、14500 人いるが、7700 人は会費 完納者だ。会費の収入が少ないので会費を払い終わっ た人には、維持支援金という寄付をお願いしている。 7 月になり今年も届き始めた。その中に、 「主人は先 ごろ亡くなりました。長い間お世話になりました」と ③ 7月5日㈯ ④ 7月20~25日 ⑤ 9月5日㈮ ⑥ 9月下旬 ⑦ 10月中旬 ⑧ 11月下旬 平成 26 年 1 月 1 日 近畿支会総会(於大阪産業創造館) 立山、剣岳登山 秋期ゴルフ大会(ルート 25) 六甲ハイキング(初心者) 若手勉強会 幹事会 ◆岡山支会総会兼懇親会 日 時:平成26年10月4日㈯ 18時~ 場 所:岡山駅前近辺 連絡先:岡山支会長 滝本 寿照 TEL. 086-462-4828 e-mail: taki2600@kfy.biglobe.ne.jp 岡山支会 事務局 信谷 哲也 TEL. 0869-26-8045 e-mail: nobutani@xlan.co.jp メモ書きのある振 込があった。御主 人の気持ちを代 わって表わして下 さる方もいること を知り、胸が熱く なる。 事務員の A さん が 気 付 い た。「 そ の方は、この写真 の方ですよ」 。昭 和 19 年 卒 の 写 真 の中の 3 人のご健 在者の一人だった。 下から 2 番目の右 端、宮原さんである。このセピア色の古い写真、戦中 に過ごした専門学校、これまでの幾年月と奥様のお気 持ち。感じ入るしか言葉がない。 それから 2 週間ほど後、今度は群馬の馬場さんとい う方の奥様から電話があった。「主人は病んでおりま したが、88 才で亡くなりまして葬儀も終わり、気持 ちもやっと落ち着きました。維持支援金を送りますが、 まだ間に合うでしょうか。遅くなりまして申し訳あり ません」 。A さんがまた気付いた。 「その方もこの写 真の方ですよ」1 番上の左から 2 番目の方だった。奥 様にこの写真のことをお話し、若かりし頃の御主人の 写真をお送りしましょうか」とお尋ねすると、 「いいえ、 主人は皆と一緒にいる方が嬉しいと思いますので、そ のままにして置いて下さい」 清水さん、白井さんが見つけ出した昭和 19 年 9 月 卒者の写真。亡くなった御主人に代わり維持支援金を 送って下さる奥様がこの写真の残った生存者 3 名の中 の 2 人だった。そのことを知らされる意味は何かある のだろうか。単なる偶然の重なりに過ぎないのだろう か。この時代の方々の母校を思う気持ちには、時代を 生き抜いた深い精神までも感じてしまう。日本で唯一 の繊維学部として生き残れたのもこういう方々の深い 思いと無縁ではないような気がしてきた。 2013.7.29 事務局 石坂征洋(学農 18) 千 曲 会 報 平成 26 年 1 月 1 日 平成 25 年 6 月 1 日から平成 25 年 12 月 20 日迄に次の方々から会費を納 入頂きました。◎印は完納の方です。これをもって領収書に代えさせてい ただきますのでご了承ください。ご協力ありがとうございました。 会 費 領 収 1回分 中込 譲次 (学農16) 三船 義博 (学農22) 中谷 敏文 (機 14) 上條 純子 (学化18) 溝畑 博夫 (化工16) 北沢 昭義 (学紡9) 宮澤 琢也 (完成3) 石川 浩章 (資源課2) 吉川 正信 (機 16) 八重田 修 (学工18) 吉野 悟 (学農32) 寺島 優司 (学工22) 山本 勉 (機 8) 伊藤 茂樹 (学化26) 田尻 博昭 (学農21) 黒田かみな (学農32) 福田 末隆 (学農22) 塚田 勉 (化工14) 長沢 雅史 (化工16) 木下 俊 (応生22) 比嘉 健太 (システム22) 渡邉研二郎 (応化課2) 山本 正宏 (学工18) 今井 久亥 (学化29) 土山 春男 (学化28) 熊谷 郷 (機高25) 宇留賀朋子 (学化18) 和田 富広 (学農23) 内田 哲雄 (学化22) 春原 正幸 (化工8) 大山 恭平 (材化課1) 中元 真弓 (化工16) 小林 善晴 (学蚕10) 長屋 隆信 (学化28) 鈴木 浩太 (機械課2) 中元 節夫 (化工16) 伊藤富士夫 (学工22) 林 文彦 (学化29) 森田稲吉郎 (学紡13) 田原 幸男 (化工18) 2回分 ◎中山威四郎 (糸 36) 第 306 号 (45) 宮島 栄一 (学紡2) 天野 定夫 (化 1) 宮坂 修 (材化課2) 酒井 秀雄 (機 2) 3回分 ◎朴木 秀樹 (機 1) 須田 仁 (学紡糸11) 横沢 聡 (機 16) 青沼 秀彦 (化工2) 箱山 晋 (学農16) 渡辺 誠 (機 16) 4回分 ◎山中 則昭 (学化15) 降旗 久男 (機 10) 入枝 玲子 (学紡5) 5回分 ◎大久保善司 (学化24) ◎洲崎 俊男 (機 7) 大沢 啓司 (化工16) 鈴木 正稔 (学化18) 小林 洋平 (学工15) 芥川 穣 (機 5) 成田 正行 (大院前20) 石田 晴彦 (学化29) 安藤 勉 (学糸9) 倉科あき子 (学化18) 袖山 栄次 (化工14) 岸田 美帆 (素材科21) 王 玉軍 (大院後17) 6回分 ◎古川 元彦 (学紡5) 7回分 ◎斎藤 晴夫 (学化24) ◎浅部 仁志 (学化24) 古川 武 (学化22) 柳原 譲 (学農17) 佐藤慎一郎 (素化21) 学生会費納入者 (6 月 1 日~ 12 月 10 日納入) (20回) 大西 晏典 (化学・材料系) 刀根 将晃 (応用生物科学系) 足立 晴彦 (応用生物科学系) 藪谷 和眞 (化学・材料系) 佐藤隆太郎 (応用生物科学系) 森山 舞 (化学材料系) 近藤 稜大 (応用生物科学系) 10回分 ◎島田 隆(学工23) 田中樹里子(学化32) 麻田 哲史(繊工課2) 竹尾 久慧(繊工課2) 上野 絢子(生能課2) 中村知枝子(学工24) 村井 智哉(材化課2) 奈須 浩(化工10) 海老名亮祐(機高課1) 松原 寛彦(化工2) 柳田 駿悟(応化課2) 原田 直哉(繊工課2) 12回分 ◎中村 全夫(学農17) 石井 昭典(機高3) 野口 賢治(学化22) 尾崎 彰(機高課2) 室賀 享(機 16) 16回分 篠原 勝彦(学化16) 17回分 ◎北村 彰伴(学紡7) 20回分 ◎酒井 吉弘(学工27) ◎新居田 集(学糸8) ◎六川 洋輔(学工24) ◎横関 延久(学糸4) ◎村山 雄亮(生能課2) ◎池田 正輝(機 11) ◎青木 健史(繊工課2) ◎近松 正雄(学工22) ◎田中 良弥(資源課2) ◎長沼 宏樹(材化課2) ◎縣 勇次(学紡13) 朝日 一裕(機 7) 柳 孝志(大院後10) 吉田 昌弘(機能機6) 中島 健一(大院後18) 海老名敬樹(学工15) 安田 圭吾(バイオ課2) 蜂須賀彩羽(機高30) 津田 卓哉(応化課2) 内村 公一(学化27) 南沢 健三(学紡糸12) 吉田 和男(化工2) 藤沢 秀(機高30) 小林 富一(機 7) 星沢 裕子(大院後19) 渡辺 春男(学工26) 岡島 正章(システム11) 26回分 ◎青柳 徹(機 20) 27回分 ◎鈴木 穂積(農 5) ◎南部 育(学化19) 宮本 孝信(機 20) 30回分 ◎小出進一郎(学農24) 32回分 ◎三谷 俊次(学化19) 34回分 ◎南出 直樹(学化18) 38回分 ◎武田 晴夫(化工5) 39回分 ◎大東 隆夫(学紡7) 40回分 ◎斉藤 康二(化工9) ◎坂口 将貴(感性課1) ◎谷口 英樹(機 13) ◎清水 良(応化課1) ◎仁木 佳文(化工18) ◎田村 明博(機 10) 千曲会の会費(20 回分)納入を頂き心から感謝申し上げます。 本来ならば、皆様に領収書をお送りするところでありますが、この紙面 にお名前を掲載して領収書に代えさせていただきますのでご了承ください。 千曲会館は千曲会員の施設です。お気軽にご利用ください。 高志 知彰(機械・ロボット学系) 山崎 秀徳(先進繊維工学) 櫻木 健太(化学・材料系) 鈴木 志織(化学・材料系) 上野 大(機械・ロボット学系) 石倉 希(化学・材料系) 熊倉 健太(化学・材料系) 山本 桜子(化学・材料系) 江頭 周平(化学・材料系) 宮下 俊希(化学・材料系) 安江くるみ(先進繊維工学) 篠原 新(化学・材料系) 青山奈々恵(機能高分子) 前田 拓見(先進繊維工学) 西沢 翔(化学・材料系) 野口 大輝(機械・ロボット学系) 千 曲 会 報 (46) 第 306 号 維持支援金領収 平成 26 年 1 月 1 日 平成 25 年 6 月 1 日から 12 月 10 日までに次の方々からご納入いただき ました。ありがとうございました。失礼ながらこれをもって領収に替えさ せて頂きますのでご了承の程お願い申し上げます。 ここに感謝の意を表してお名前を掲載します。敬称は略させていただきます。 (納入月日順) 石坂 征洋 学農18 白井 汪芳 学化12 春日 正策 機 6 宮澤喜久男 学蚕4 中村 克彦 学紡13 滝澤 寛三 学蚕3 佐藤 栄作 化工22 大屋 正尚 化 9 新田 佳男 糸 36 土屋 競 学蚕5 斉田 新次 学糸2 松沢 宗一 農 4 西澤 和人 農 4 江元 研一 学紡12 小林 俊一 機 2 松本 陽子 教 8 小出 倫平 紡 26 小山祐一郎 学化14 中沢 夏男 学紡6 本多 健夫 糸 38 畑 弘文 学化22 日向 弘 紡 28 柳沢 俊男 学蚕6 小泉 勝夫 学蚕7 井関 美穂 化工23 竹内 秀行 学化25 金井 昭夫 学紡4 白木 孝典 学紡11 永嶋 春治 学紡12 山崎 努 機能機4 三島 政信 精素9 坂口 文吾 蚕 34 鷹野 泰 学紡8 蒲生 卓磨 学蚕5 小井戸忠夫 化工11 小池 三夫 蚕別8 夏目 駿一 学化15 中山 啓市 化工6 木下 雄喜 感性1 江口 正彦 化工1 清水 重貞 学紡1 関 文夫 学糸2 河原 拓朗 学紡11 森岡 光 学化13 杉浦 文憲 機 7 宮原 豊 蚕 32 杉崎 義朗 糸 34 﨤町 曉夫 機 5 荒川 純男 学糸7 加賀美敬信 学紡7 藤松美喜子 学化18 貝原 智之 素材化8 近藤 成敏 学糸2 田村 治男 佐藤 政弘 新井 輝昭 田島三喜夫 平林 公男 安田圭三郎 荻原とみ子 古川 幸孝 橋本久之介 塚田 長治 工藤 亮 鈴木 勝 滝沢 幸彦 久保田禎二 尾﨑 行也 乾 康利 岩元 淳 小島 吉男 金井 宏彰 斎藤 正三 古藤 公子 北 哲彦 信吉 修 森 忠司 金子 隆一 藤井 正裕 湯澤 慶彦 近藤 伸一 近藤 高男 小林 要吉 勝野 貞哉 金井 保 吉玉 拓生 傳田 雅彬 矢野 信友 伊藤 智夫 山地 博一 笠井 忠光 小宮 良雄 松岡 俶夫 土屋 二郎 萬羽 昭夫 石坂 利暢 高遠 祐一 島田袈裟幸 川村雄二郎 小林 茂雄 清水 勝郎 井出 義和 伊藤 裕信 柳澤 清充 中村 克美 島田登志夫 浜村 敏雄 農 5 学糸7 蚕別4 紡 22 教授 農 1 教 5 学化17 蚕別2 農 2 学糸3 学紡11 蚕 36 蚕別4 学化4 学化6 機高11 学農11 機 18 農 3 学化16 学化14 学化18 学化22 学化4 機 9 機 2 紡 29 化 9 学化5 蚕 35 蚕 34 化工20 機 3 学蚕6 学化4 学農25 学糸2 学化14 学化16 学工15 学化21 学化2 学化15 学化7 蚕 37 学紡8 糸 37 学紡1 学化31 学紡8 化 7 学工25 学農23 徳武 正人 松尾 介石 宮川 英一 仲吉 安隆 岡田 純 永田助次郎 吉田 哲朗 亀山 浩一 坂口 安弘 滝本 寿照 新美 敦志 北條 舒正 野口平八郎 上原 光雄 小久保和孝 山岸哲太郎 今村 理則 宮下 巌 川上 道輔 鷲見 保俊 小口 哲男 小口トヨ子 小林 幌 佐藤 勇二 永井 敏之 小泉 求 滝沢 啓造 平野 長男 長谷川栄一 村瀬 忠男 権田昭一郎 古畑 栄 宮澤津多登 母袋 健一 田中袈裟平 小宮山利治郎 斉藤 磯雄 堀内 竜也 関口 貞雄 古橋 広美 米田 茂則 中沢 賢 中嶋 和彦 松倉 實 板倉 絋三 河邊 謙 小林 鉄男 碓井 實 山浦 和男 濱田 州博 長谷川俊彦 坂本 龍三 小林 進 竹花 亮一 学紡8 化 3 学蚕3 機 8 農 2 学紡12 学工17 化工15 化 9 学化11 機 12 化 1 学化15 学紡1 学農34 学化13 学蚕6 機 3 学紡2 学化10 蚕 38 養 10 蚕別2 蚕 33 学化12 化工9 学紡5 紡 24 学化11 糸 35 蚕 35 学糸6 蚕 36 紡 28 蚕 28 学糸2 学紡13 機高19 学化2 素材化13 学化28 学紡8 学化20 化工4 学工16 紡 30 蚕別3 学紡5 学工13 学部長 化 2 学工18 学農11 学化2 春田 孝次 斉藤 貴夫 山岸 秀樹 上野 昌彦 小野 貞雄 中島 和明 浜脇 溢夫 小平 律子 三浦袈裟弘 竹花 実男 柄澤 浩一 高平 寿子 伊藤 明治 湯原 清 高橋 重造 伊藤 雄二 桑野 浩介 山浦 逸雄 神林 英雄 片岡 康二 飯島 昇 田中 一行 白井 利彦 土屋 仁士 赤地 庸 山口 邦友 龍野 重治 林 利金 矢野 重夫 石橋 博 中野 国雄 片井 弘雄 安藤 泰行 山本 宏 五島佐登美 中村 清 縣 和一 飯島 誠 北條 博史 山林 右二 関川 利治 百瀬 久 関田 章 中村 英人 三谷 俊次 谷口 英樹 福井 眞吾 久保山保雄 吉山 雅幸 平出真一郎 濱名 定雄 徳永 茂徳 西田 正徳 久米 亮 学化15 学化26 機 8 学化2 紡 23 学工17 学化8 学農19 化工1 学工27 学化34 教 8 学蚕5 学糸3 化 9 機 10 学工15 元教授 蚕 32 学工34 蚕別4 蚕 35 学化10 学農18 学紡3 学蚕2 糸 37 学化2 化工6 学化3 糸 36 学蚕5 化工22 学化13 機高3 学農10 学蚕7 学蚕8 化 9 学化26 学蚕9 蚕 31 化 9 紡 19 学化19 機 13 機 10 蚕 36 化工24 学化26 学糸6 機 4 学紡11 機高9 千 曲 会 報 平成 26 年 1 月 1 日 江尻 公機 大前 保夫 遠藤 翼 平井 里香 宮澤 達彦 矢島 卓也 学工14 学紡13 精素18 学化35 糸 35 学糸1 奥田 稔 大東 隆夫 小林 正毅 山本 光雄 上條 岳穂 大須賀理人 学農18 学紡7 学紡糸11 システム4 機能機15 応生18 藤松 仁 澤田 克行 中曽 偉人 井沢 葉子 長澤 武夫 樋口榮四郎 第 306 号 (47) 化工6 学糸8 学化17 養 7 学農16 学化4 会報への改善要望にお応えして 小川 雄大 西澤 厚男 中山 徳重 高橋 展久 システム17 学紡糸12 紡 30 素材化7 平成 25 年 9 月 3 日 T.K(学紡 10) 様 会報 305 号の感想ありがとうございました。ご指摘 な部分は切り取り分かりやすくすることを仰っておら は、一つ一つごもっともと感じ入っております。 れると思いますが、その通りと思っております。 千曲会報の編集委員は学部の教職員の先生方 6 名 3.伝説『金色姫物語』を養蚕神社に伝わる伝説『金 が担当しております。事務局は、編集委員ではありま 色姫物語』に……、これだけで、え ? 養蚕神社っ せんが、原稿集め、広告集め、忙しい先生方に代わり、 てどこにあるの ? というふうに読者を引きつけて 編集や校正日程の連絡、印刷会社との価格や納期交渉 欲しい。 などをサポートしております。独立行政法人化された この文章は、茨城支会からの支会報告に添えられて 今の大学の先生方は大変忙しく、編集委員の先生方は、 いたものですのでそのまま載せました。 熱意はあるものの集まった原稿をレイアウトし、校正を 4.8 月開催予定の中国支部総会に関し、我々は教授 するだけで精いっぱいの状況です。会費を頂いて発行 や学長に興味があるのではなく、留学生○○君が来 している以上、言い訳はできませんが、気の毒な位です。 ているかに興味がある。○○年卒○○氏(現清華大 ご指摘の事項について改善するよう努力致しますので、 学教授)の表記が良いのでは ? 更には出席者全員 今後ともご指導ご支援をよろしくお願い致します。 の氏名を公表し……、同窓生や関係者との交流の設 大変忙しい編集委員に代わり、事務局がお返事する 定等の企画等、千曲会発展の種は多い。 次第です。できれば T.K さんの様なお方が近くにお 初めての開催で千曲会への連絡等が遅く、実態が分 られ、編集委員になって頂けたらありがたいのにと からないまま、記事を書いてもらったという経過でし 思っております。 た。最後のご指摘は、大変参考になりました。これを 以下、ご指摘の事項についての事情(対策・感想) 機に千曲会の中に海外支会担当の理事をおくようにな を申し上げます。 りました。 1.○○長といった方の、あるいは○○長に関する記 5.『キックオウフォアーラム開催』等の見出しの誤記、 事が多すぎる。旧態依然。要旨のみを明確に……。 全くその通りだと思います。私も事務局に来る前は お詫び文がおろそかにし過ぎる。取組み姿勢が問わ れているように感じる。 自宅でそう思って読んでおりました。 今後、全員で気をつけるように編集委員の先生方に ○○長といった方は、編集委員の上長に当ることが 注意をお願いします。 多く、そういう方の文章に手を入れる事に遠慮もある ようです。また要旨のみを脈絡を途切れさせずに明確 にするには、それなりの技量と時間が必要なこともあ ります。けれども T.K さんのようなご意見が直接届 くことによって、勇気をもって圧縮することが出来る と思います。 2.文章を圧縮し趣旨を浮かび上がらせ記事の掘り下 げができないか。……。要は参加してくれた人や団 体等の名称はより具体的に明確に標記し、流れの変 化は的確に伝えて欲しい。 これも 1 項と同じく具体的に標記すべきこと、冗長 (一社)千曲会事務局 石坂 征洋 千 曲 会 報 (48) 第 306 号 平成 26 年 1 月 1 日 投稿される方へ 会員からの声、クラス会、支会総会、同好会などの記事はもちろん、日々折々の出来事を綴ったエッセイな どの投稿もお待ちしております。 1.原稿の書き方 ◆パソコンの場合…CD、メモリー、メールでお送り下さい。写真は、文章データと別々にお送り下さい。 ◆手 書 き の 場 合…横書きの原稿用紙にお書き下さい。 2.文字数 ◆クラス会、支会総会、同好会などの記事…最大 700 字+写真 1 枚(350 字相当) ◆読者のページ…最大 1800 字+写真 1 枚(350 字相当)内容によっては、これを超えることも可能です。 ※プリントされた写真は原則としてお返ししませんので、返却が必要な場合は、その旨記載して下さい。 ※編集委員会で手を入れさせて頂く場合がありますが、ご了承ください。 3.送付先 〒 386-0018 上田市常田 3-8-37 (一社)千曲会 編集委員会 TEL.0268-22-4465 FAX.0268-22-4460 E-mail: schikuma@siren.ocn.jp 次号(307 号)の原稿締切日は 4 月 25 日です。 物故会員 氏 名 新谷 英世 大久保琢也 清水 紀和 吉田 浩二 越 利文 二階堂栄子 持田 正彦 島田猪一郎 小山 恵久 赤尾 勇 岩下 孝 斉藤 平市 芹澤 弘文 宮原 豊 赤羽 安雄 神林 英雄 杉本 佳英 窪田 聖美 中島 睦男 丸山 きよ 小島 克英 (学科卒回) (学紡糸11) (学紡糸11) (学紡糸11) (学化11) (学工19) (教 6) (学蚕3) (蚕 31) (学紡11) (糸 33) (応生3) (糸 29) (蚕 32) (蚕 32) (紡 24) (蚕 32) (紡 28) (学糸5) (蚕 3) (養 5) (学農12) 平成25年12月20日までに次の方々が亡くなられたとの連絡がありました。 千曲会へのご協力に感謝申し上げ、謹んで哀悼の意を表します。 忌日 H24.11 H24.5 不明 H22.4 H23.9 H24.12.10 H25.6.20 H25.6.17 H25.2.10 H25.6.18 H25.4.26 H23.3.16 H24.2.10 H25.4.29 H25.6.26 H25.5.6 H24.5.13 H25.7.8 H24.7.26 H25.7.14 不明 住所 珠洲市 横須賀市 足立区 岡崎市 横浜市 さいたま市 長野市 鶴ヶ島市 印旛郡 白河市 新発田市 岡谷市 甲斐市 生駒郡 前橋市 江南市 諏訪市 狛江市 飯能市 上尾市 ❖ 広告掲載のお願い ❖ 本会報発行に当り、右記の企業等様から賛助広告をい ただきました。ご協力ありがとうございました。厚くお 礼申しあげます。今後とも引き続き広告の掲載をお願い いたします。 また広告掲載の募集もいたしております。詳細につき ましては、千曲会事務局までお問い合わせください。 氏 名 飯島 千春 影山 剛 日野 弘 柳沢 信 深井 靖男 井沢 新一 峯村 勲弘 伊藤 文郎 五味 克人 岡田 敏 工藤 和雄 萩原 秀治 代田 久郎 中曽根和夫 佐藤 秀夫 水野 潔 相野田文雄 岡本 英二 勝野 貞哉 中垣 寿彦 清水 哲夫 (学科卒回) (化 7) (蚕 33) (学化22) (紡 24) (学蚕2) (蚕別7) (学化7) (紡 22) (学糸3) (学化2) (農 5) (化 2) (化 2) (化 8) (蚕 30) (学紡糸11) (糸 31) (学工15) (蚕 35) (糸 36) (化 6) 忌日 H25.8.22 H25.9.12 H25.8.29 H25.9.15 H25.9.12 H25.9.5 H25.10.1 H25.10.2 H25.10.9 H25.7.17 不明 H25.9.12 H25.11.16 H25.7.27 不明 不明 H25.4.3 H25.12.11 H25.12.19 H25.11.15 H25.11.23 住所 印旛郡 水戸市 杉並区 上田市 埴科郡 上田市 高槻市 桑名市 ブラジル 杉並区 佐久市 上田市 飯田市 上田市 小山市 常滑市 松本市 福山市 上田市 松本市 練馬区 広告掲載企業 株式会社アイフォーレ………………裏表紙 上田第一ホテル…………………………3頁 上田東急イン……………………………3頁 田口印刷株式会社………………………14頁 株式会社長興……………………………14頁 一般社団法人日本衣料管理協会……表紙裏 プラザホテル……………………………28頁 株式会社丸陽……………………………34頁 株式会社宮嘉組…………………………47頁 編集後記 明けまして、おめでとうございます。本年も宜しくお願い申し上げます。 今号の「千曲会報」は、千曲会が一般社団法人に移行後の第一号会報となります。これまでは、公益法人という 制約の中での会報作りでしたが、これからは同窓会誌としての編集が可能です。編集委員一同、同窓会誌にふさわ しい会報作りを目指していく所存ではありますが、会員の皆様のお知恵も拝借したいと考えております。同窓会誌 らしい、これまでにない企画、特集といったアイディアがございましたら、事務局までお知らせください。会員相 互の親睦が深まり、心温まる会報にしたいと考えております。今後ともよろしくお願い申し上げます。 (編集委員:上條正義、岩木邦男、寺本彰、瀧澤辰洋、野川優洋、野村隆臣、林光彦、藤本哲也) 千 曲 会 報 No.306 平成 26 年 1 月 1 日 発行 編集発行人 発 行 所 印 刷 白井 汪芳 一般社団法人 千 曲 会 長野県上田市常田 3 丁目 8 番 37 号 TEL.(0268) 22-4456 FAX.(0268) 22-4460 E-mail: schikuma@siren.ocn.ne.jp http://www.chikumakai.org 田口印刷株式会社 長野県上田市殿城 425-1 TEL.(0268)22-0680 FAX.(0268)24-7757
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