THE CHIKUMAKAIHO JAN.2015 No.308 信州大学繊維学部同窓会 一 般 社 団 法 人 千 曲 会 [広告] 繊維製品品質管理士(TES)資格 ファッションを科学で支えるスペシャリスト 繊維製品品質管理士(Textiles Evaluation Specialist=TES)は、昭和56年度に通商産業省の告示(平成9年12月18日廃止) に基づいて生まれたもので、消費者に供給される繊維製品の品質・性能の向上を図ったり、繊維製品の品質について消費 者からクレームが出ないように、それらの品質の製造や販売を行う企業のなかで活躍するスペシャリストです。その狙いは 企業活動の合理化、消費者利益の保護、企業・消費者間の信頼関係の改善にあります。昭和57年度から行われている試 験で、すでに6860名(2015年1月)のTESが誕生し、繊維・ファッション業界のさまざまな企業で活躍しています。 2015年 TES試験の実施計画 ●試験日 2015年7月19日(日) ●日程 ■4月1日 ■5月10日~5月20日 ■7月19日(日) ■11月1日 ●試験会場 東京試験場 TESになるためには TESになるためには、日本衣料管理協会の行う認定試験 に合格しなければなりません。試験は、繊維製品の品質管理 の業務に必要とされる基礎的知識および識見・応用能力を試 要項発表 出願の受付期間 試験日 登録日 すために、次の5科目により行われます。出題の範囲の概要や 評価の基準は次のとおりです。 短答式〈基礎知識を問う〉 1 繊維に関する一般知識〔繊維一般〕 文化学園大学 1)繊維の種類と性質 東京都渋谷区代々木3-22-1 2)糸、布地等の種類・製造・性質 3)染色・加工 名古屋試験場 椙山女学園大学 愛知県名古屋市千種区星ヶ丘元町17-3 2 家庭用繊維製品の製造と品質に関する知識〔製造・品質〕 1)衣料品等の企画・設計・製造 関西試験場 福井試験場 京都女子大学 2)衣料品等の要求項目と消費性能および試験法 京都府京都市東山区今熊野北日吉町35 3)品質管理と品質保証 福井大学 文京キャンパス 福井県福井市文京3-9-1 3 家庭用繊維製品の流通、消費と消費者問題に関する知識〔流通・消費〕 1)消費者行動とその調査方法 2)消費者問題と消費者政策 倉敷試験場 福岡試験場 倉敷ファッションセンター 3)経済の変化と衣料の流通・消費 岡山県倉敷市児島駅前1-46 4)衣料品等の消費と消費者苦情・環境問題 福岡商工会議所 福岡県福岡市博多区博多駅前2-9-28 記述式〈識見・応用能力を問う〉 4 事例 事例の試験は、繊維製品の品質・性能に関する消費者苦情の発 ●受験資格 学歴、年齢を問わず誰でも受けることができます 生を未然に防止するための製品企画および品質管理に関する応用 能力の有無を問うものです。評価は苦情発生原因の究明、再発防 止策など問題解決の的確性に主眼を置きます。 ●手数料の額 ■受験料[A] 14,040円 〔初受験の人〕 ■受験料[B] 10,800円 〔継続受験の人〕 ■免除判定申請料 6,480円 ■登録料 13,880円 5 論文 論文の試験は、社会および繊維産業の現状の理解のうえ に、繊維製品品質管理士として必要な識見を問うものです。 評価は、解答の論点の的確性、内容の深さおよび論旨の 一貫性によります。 《願書の申込先・問合せ先》 一般社団法人 日本衣料管理協会 試験科目の取りだめ方式 〒105-0011 東京都港区芝公園2-11-13-205 TEL:03-3437-6416 FAX:03-3437-3194 E-mail:jasta@mtb.biglobe.ne.jp したがって5科目を4年間で段階的に取得してTESの資格を 合格した科目は合格した次の年から数えて3年間有効です。 とることができます。 目 次 ●新年のあいさつ ●会員からの話題 ・繊維学部同窓会一般社団法人千曲会 リピーター卒業生の声······························································· 23 ································ 2 理事長 白井 汪芳(学化 12) 化学実験棟の思い出···································································· 24 ・信州大学繊維学部 佐久支会長就任に当たって思う········································· 25 学部長 濱田 州博··························································· 3 富岡製糸場の世界遺産登録に寄せて······························· 26 繊維学部長殿····················································································· 27 ●繊維学部からの話題 クラス会······························································································· 27 高分子研究所閉所式······································································· 4 国際ファイバー工学研開所······················································· 4 ●年 賀··································································································· 35 H26 年度ホームカミングデーの報告とH 27 の案内··········· 5 SVBL 三大イベント········································································ 7 ●千曲会より ISO 自転車の講演会········································································ 9 一般社団法人千曲会第 75 回定期総会議事録············ 38 上田と鉄道~北陸新幹線延伸開業によせて~········· 10 顧問事業開始····················································································· 44 学部人事異動····················································································· 11 千曲会とは·························································································· 44 研究紹介······························································································· 12 千曲会館宿泊料金の変更のお知らせ······························· 46 小林長夫氏学会賞受賞······························································· 14 支会だより·························································································· 46 榎本祐嗣先生叙勲·········································································· 15 行事予定······························································································· 50 追 悼····································································································· 16 事務局のつぶやき·········································································· 52 ・飯塚先生を偲んで 寄付の御礼·························································································· 53 ・阿部先生を偲んで 維持支援金御礼··············································································· 53 ・剣持先生を偲んで 会費領収······························································································· 53 学生会費納入者··············································································· 54 ●学生の話題 物故会員······························································································· 55 海外留学体験記··············································································· 18 広告掲載のお願い·········································································· 55 東雲際報告·························································································· 20 投稿される方へ··············································································· 56 学生の学会賞受賞·········································································· 21 編集後記······························································································· 56 表紙の写真【大室農場の羊】 繊維学部付属大室(おおむろ)農場は繊維学部の東、車で約 30 分の東御市和(かのう)地籍に約 10 ヘク タールの面積を持つが、現在ここには主にサフォーク種の羊 30 数頭が飼育されている。サフォーク種は肉 用種であるが繊維学部学生のために“毛刈り”の実習が行われている。 題字変更 今号(308 号)より会報の表紙題字を白井理事長の揮毫に変更しました。 千 曲 会 報 (2) 第 308 号 平成 27 年 1 月 1 日 新年のあいさつ 千曲会理事長あいさつ 信州大学繊維学部同窓会・一般社団法人千曲会 理事長 白井 汪芳(学化 12) 新年明けましておめでとうご 指導されてきた藤枝さんを基調講演に、懇親会では元 ざいます。 繊維学部軽音楽サークルファイバーズメンバーによる 会員の皆様におかれましては、 演奏会など多彩な企画により二百人以上参加し大変盛 2015 年の新春を健やかにお迎 大に行われました。ホームカミングデイ前後でのクラ えのこととお喜び申し上げます。 ス会も開かれるようになり同窓生の親睦が一層図られ また、日頃より千曲会に対する るようになってきました。来年は 10 月 10 日に新しい 深いご理解とご協力に対し厚く 企画で行われます。信州上田はその時期マツタケシー 御礼を申し上げます。 ズンでございます、今年は豊作でしたので信州観光を さて、地球温暖化による異常気象や絶えない民族間 兼ねてのクラス会、ご家族で温泉旅行など是非大勢参 の争い、デング熱のような新型ウィルスなど人類を脅 加して頂くようお願いいたします。 かす様々な問題が世界的に危惧されています。我が国 千曲会中国同窓会は 3 回目を 5 月重慶西南大学で開 では昨年暮れには政府は経済政策「アベノミクス」の 催され四十名以上の卒業生が集まり交友を深めました。 実績や成長戦略によるデフレ脱却を訴え解散選挙に突 本会からは中垣監事、森川理事、下坂教授が参加し上 入しました。期待された経済効果もまだまだ中小企業 田の地での先生方、友人との交友などの思いに盛り上 や地方、家庭には実感がなく超高齢時代の我が国は多 がったようです。母校繊維学部は現在世界 50 大学以 くの問題を抱えています。小手先でなく、我が国が世 上と提携し活発な国際交流を続けております、同窓会 界に誇る科学技術を基盤とした地道な産業の育成と振 としましても海外の同窓会活動にも国際交流の面から 興が最も重要と思います。 も支援していければと思います。 母校は我が国唯一の繊維科学技術に関する高等教育 千曲会の会員数は、物故者を除き 14740 人、そのう 機関として濱田学部長のリーダシップにより「ファイ ち住所がわかっているのが 9659 人で 34% の 4794 人 バールネッサンスを先導するグローバルリーダーを目 が不明者であります。不明者や会費未納者数は格段に 指す博士課程リーディングプログラム」の実施、国際 改善しつつありますが今後とも不明者の情報を含め一 ファイバー研究所の設置など着実に進歩を続けており 層のご協力をお願いいたします。昨年より千曲会館 3 ます。 階を企業に賃貸し、屋上には太陽光発電を設置して法 一昨年の一般社団法人に移行により農水省監督下か 人経営の安定化を図りました。 ら県の監督下になり千曲会は会員交流と学部・学生支 毎年申し上げておりますが、大学の価値は卒業生が 援を主要事業として会員、学部と一層強い絆での運営 母校にどれだけ愛着をもっているか「愛校心の強さ」 を行うようになりました。そのため、会員交流支援で によって決まるといわれ「大学は愛校心」の視点で選 の本部助成も 3 支会増やし、支会総会への学部からの べといわれております。本年は同窓会が発足して 100 講師派遣も 9 支会になり学部教員との連携も深化しつ 年、社団法人化後 75 年であります。富岡の官立製糸 つあります。 所が昨年世界遺産になり近代国家の礎(もとい)となっ 卒業生、在学生、保護者が大学を理解しみんなで協 た「蚕糸業」が注目されています、 本学の前身上田 力し支え合うホームカミングデイは全国の大学で活発 蚕糸専門学校はその人財養成を担ったわが国唯一の国 化しておりますが、母校でも平井学部長時代に信州大 立の高等蚕糸専門学校であります。同窓会と繊維学部 学では最初にスタートし昨年は 7 年目を迎え学部と千 の強い絆を築き将来を見据えた千曲会 100 周年記念事 曲会の共催により学部中垣学部委員長、藤松副理事長、 業実行委員会を総会で発足させて頂きました。絶大な 小山庶務理事の下で 10 月 11 日に皇后陛下の御養蚕を るご支援ご協力をお願いいたします。 千 曲 会 報 平成 27 年 1 月 1 日 繊維学部長あいさつ -繊維学部:大学改革の渦の中で- 第 308 号 (3) 信州大学繊維学部学部長 濱田 州博 謹んで新春のご挨拶を申し上 支援により継続した取り組みを行っております。 げます。 5.大学間連携共同教育推進事業(平成 24 年度~) 旧年中はご支援、ご協力を賜 信州大学大学院理工学系研究科、京都工芸繊維大学 り、心よりお礼を申し上げます。 大学院工芸科学研究科、福井大学大学院工学研究科 本年もご厚情を賜れば幸甚です。 の修士課程に繊維・ファイバー工学コースを設置し、 さて、繊維学部長に就任して 「ファイバー工学分野における大学間連携」を文部科 から 5 年近くが経過しました。 学省の支援のもとに推進しています。平成 25 年度に この 5 年間で行ってきた重点的 最初のコース学生を受け入れ、現在 2 期目のコース学 な取り組みについてまとめて報告させていただきます。 生も履修しております。 1.繊維学部創立 100 周年記念(平成 22 年度) 6.博士課程教育リーディングプログラム 100 周年記念事業として、国際先進ファイバー工学 (平成 25 年度~) 教育拠点基金の創設、繊維学部講堂(有形文化財)の 繊維・ファイバー工学分野における高度かつ総合的 修復、エコキャンパスの整備、創立百周年記念誌の刊 な専門性を有し、広い科学技術的視野と国際的視野、 行、記念シンポジウム、記念式典、祝賀会、記念講演 分野間のコーディネート力、技術力だけでなく人間 会等を行いました。千曲会の皆様には、ご寄付や会の 力を見抜く力を備えた「ファイバールネッサンスを先 運営をはじめ、様々な面でご協力いただきました。改 導するグローバルリーダー」を養成することを目的に、 めましてお礼申し上げます。 文部科学省の支援のもとに進めています。平成 25 年 2.ファイバーイノベーション・インキュベーター(Fii) 度に最初のコース学生 8 名を受け入れ、着実にプログ 施設(平成 23 年度~) ラムを進めております。 経済産業省・平成 21 年度地域企業立地促進等共用 7.国際ファイバー工学研究所(平成 26 年度~) 施設整備費補助金事業のご支援を受けて完成した施設 フロンティアファイバー、バイオ・メディカル、ス で、パイロット設備により企業と大学が協働で試作品 マートテキスタイル、感性・ファッション工学の 4 つ を製造・開発する共用スペースと企業等が賃貸してそ の研究部門からなる国際ファイバー工学研究所を全学 の中で研究開発が行えるプロジェクトスペースからな 組織として開所しました。これに伴い附属高分子工業 ります。繊維の製造から評価までの様々な設備を設置 研究施設を閉所し、時代に即応した繊維・ファイバー し、それら設備を利用した研究開発だけでなく、繊維 工学に関する研究を展開しております。 技術や繊維人材のデータベース整備も進行中です。多 大学改革の渦の中で、毎年のように新たな取り組み くの皆様のご利用をお待ちしております。 を展開しております。特に、現在声高に叫ばれており 3.先進植物工場研究教育センター(SU-PLAF) ますグローバル化に関しての取り組みには力を入れて おり、平成 24 年度に繊維系大学連合 Association of (平成 23 年度~) 経済産業省・平成 21 年度先進的植物工場施設整備 Universities for Textiles(AUTEX)へ加盟したのを 費補助金事業のご支援により整備された施設で、 「太 はじめ、平成 25 年度には米国:コーネル大学、英国: 陽光利用完全制御型コンテナ植物工場」の開発を通し リーズ大学、平成 26 年度にはモロッコ:繊維衣料工 て、植物工場の普及・拡大を行っています。施設 2 階 業高等学院、スウェーデン:ボロース大学、スロベニ には、レンタルラボを備え、多くの植物工場関係者と ア:リュブリャナ大学、中国:武漢紡織大学、ベルギー: 連携し、情報交換、共同研究、人材育成を行っており ゲント大学と学術協定を締結し、学生交換や共同研究 ます。この施設に関しても多くの皆様のご利用をお待 等を進めています。 ちしております。 信州大学全体の改革としては、平成 26 年度に上述 4.卓越した大学院拠点形成(平成 24 年度~) した国際ファイバー工学研究所の他、カーボン科学研 平成 24、25 年度は、文部科学省「卓越した大学院 究所、環境・エネルギー材料科学研究所、山岳科学研 拠点形成支援補助金」 (研究拠点形成費等補助金(若 究所、バイオメディカル研究所を含む先鋭領域融合研 手研究者養成費) )の支援により、グローバル COE 究群が設置され、信州大学の研究を牽引する特徴的な プログラムで展開してきた「国際ファイバー工学コー 取り組みをはじめました。また、教育組織の改編と ス」の取り組み(大学院博士課程学生の支援)を継続 しては、平成 27 年度に理学部と農学部が改組を行い、 して行いました。文部科学省の補助金終了後も大学の それぞれ 2 学科と 1 学科体制となります。平成 28 年 (4) 第 308 号 千 曲 会 報 平成 27 年 1 月 1 日 度には経済学部、教育学部、工学部、繊維学部が改組 りと定め、前を見据えて進んでいきたいと思っており を行う予定で、現在文部科学省と折衝中です。また、 ます。そのためには、千曲会皆様にこれまで以上のご 大学院修士課程の理工学系研究科、農学系研究科、教 支援、ご協力を賜る必要があります。学部と一体となっ 育学研究科についても平成 28 年度の改組を目指して た取り組みをお願いできれば幸甚です。 おります。 大学改革の渦は一層激しさを増してきそうですが、 このように、他の国立大学法人と同様に、大幅な組 そのような渦の中でも確実な進路が確保できる繊維学 織改編を行いつつありますが、上田キャンパスにあっ 部を築いていきたいとの決意を表明して、新年の挨拶 ては、「繊維・ファイバー工学」という軸足をしっか とさせていただきます。 繊維学部からの話題 平成 26 年 7 月 26 日 附属高分子工業研究施設閉所式開催 信州大学繊維学部長・附属高分子工業研究施設長 濱田 州博 附属高分子工業施設の母体となっている信州大学繊 と高分子工業の発展と技術の開発をはかるため学部内 維学部は、上田蚕糸専門学校として明治 43 年、1910 各学科と協力し高分子に関する総合的研究を行い産業 年に、養蚕業と製糸業の近代化を目的として創立され の振興に寄与する目的のもとに、高分子合成研究部門 ました。今日まで 104 年の間、最先端科学技術の研究 をもって発足しました。1974 年に高分子物性部門の を持続的に行い、衣服中心の“繊維工学”から様々な 増設が認可され、生体高分子、特に、タンパク質の化 分野における要素技術としての“ファイバー工学”へ 学合成、光応答性生体関連高分子の合成、生体高分子 展開を図ってきました。その取組が評価され、約 15 の構造・物性、高分子液晶の構造・物性などの研究で 年前から化学材料分野の卓越拠点 COE となり、21 世 成果を上げてきました。2008 年に行われた繊維学部 紀 COE プログラム、グローバル COE プログラムを の改組により専任教員は学部に移動しましたので、そ 実施し、ファイバー工学の国際的教育研究拠点として れ以降は学部長が兼任する施設長と兼任教員により運 認知されております。また、国内唯一の繊維学部とし 営されてきました。附属高分子工業施設は、繊維学部 て、長きにわたり繊維業界に貢献してきたことが認め の中核組織として今日まで学部の発展を支えてきまし られ、繊研新聞社が毎年贈呈している「繊研賞」に、 た。これもひとえに中心となって教育研究等を行って 2010 年度受賞団体の一つとして繊維学部が選ばれて きた専任教員によるところはもちろんのこと、関係教 おります。 員、関係大学、関係研究機関、関係企業等のお陰と感 このような繊維学部にあって、附属高分子工業研究 謝しております。この場をお借りして厚くお礼を申し 施設の建物は、長野県、上田市並びに業界、特に日本 上げます。 化学繊維協会のご協力を得た繊維学部改新期成同盟 附属高分子工業研究施設は閉所致しますが、その精 会により計画され、1963 年 6 月に完成しております。 神は新しく開所します国際ファイバー工学研究所に受 建物は、改新期成同盟会より直ちに寄付され、増築さ け継がれていきます。附属高分子工業研究施設に賜り れた後、附属高分子工業研究施設が 1966 年に設置さ ましたご厚情を今後は繊維学部並びに国際ファイバー れております。繊維を形成しうる物質はすべて高分子 工学研究所に賜りますようお願い申し上げます。 化合物であり、高分子科学の知識がなくては天然繊維 50 年の長きにわたってのご支援、ご協力、誠にあ の改良も新しい合成繊維の創造もあり得ないとの理念 りがとうございました。 信州大学、 「国際ファイバー工学研究所」の開所式を開催 信州大学は 7 月 26 日、 上田キャンパスで展開する「国 に、独創的で最先端の研究を推進、世界のファイバー 際ファイバー工学研究所」の開所式を開いた。大学改 研究の核となることを目指す。 革の一環として設けた「先鋭領域融合研究群」を構成 同研究所は、今年 3 月発足。常勤教員は 21 人で、 する 5 研究所の一つ。従来の繊維学部の研究成果を基 うち専任教員は 8 人。繊維学部付属の高分子工業研究 平成 27 年 1 月 1 日 千 曲 会 報 第 308 号 (5) 施設を廃止、改修して使用しており、開所式に先立っ 内の①フロンティアファイバー②バイオ・メディカル て、高分子工業研究施設の閉所式も開いた。 ファイバー③スマート・テキスタイル④感性・ファッ 繊維学部の総合研究棟で開いた開所式には、信大教 ション工学―の 4 研究部門の代表が各部門の説明を行 職員と近隣自治体の首長ら約 60 人が出席。あいさつ いながら、研究の発展に向けて決意を表明した。 した信大理事の武田三男・副学長は、融合研究群につ 開所式終了後、東京工業大学大学院教授で、一般社 いて「大学改革の柱となるもの。研究の原動力となる 団法人繊維学会長の鞠谷雄士氏による「ファイバー工 若手の研究者の育成に努めるとともに、海外からも多 学のこれから」と題した記念講演会が行われた。また, くの研究者を招きたい」などと抱負を述べた。また、 新研究所前でテープカットを行い、研究所発足を祝った。 同研究群長の濱田州博・繊維学部長は 「国際ファイバー 工学研究所は、次世代のファ イバー工学を担う重要な研究 所。世界に例を見ない先鋭的 研究に取り組みたい」と、あ いさつした。 研究所長の高寺政行・繊維 学部教授が研究所の概略を説 明、「ファイバー・繊維分野 は、研究・生産・市場がます ます国際化しており、研究の 国際競争力を備えるとともに、 国際連携と協調に努めたい」 と強調した。次いで、研究所 信州大学繊維学部 第 7 回ホームカミングデー 2014 が 盛大に開催されました ! 「お帰りなさい。そして、ようこそ、信州大学繊維 これにより、各イベントの参加希望人数がある程度把 学部へ !」と題して、2014 年 10 月 11 日㈯に、繊維学 握できたので、準備に役立てることができました。 部 第 7 回ホームカミングデー 2014 が繊維学部と同窓 「オープニング」は、信州真田六文銭太鼓保存会の 会「千曲会」の共催で開催されました。卒業生や卒業 子供たちの太鼓演奏で、太鼓の音が体の芯にまで響く 生の家族、在学生の保護者の方々、201 名の皆様にご 堂々とした勇ましい演奏でした。オープニング後、マ 参加いただきました。 ルベリーホールで、濱田学部長と白井理事長から歓 毎年恒例の「歓迎挨拶・ウェルカムパーティー」、 「講 迎挨拶があり、繊維学部の近況や同窓会の活動につい 演会」 などに加えて、 本年度新たに 「オープニング」、 「懇 てお話がありました。その後のウェルカムパーティー 親会」 、 「真田の郷見学ツアー」などのイベントも行い では、在学生の男女二名による明るく爽やかな司会で、 ました。また、 参加申込には、 メールフォームを利用し、 盛大に行われました。 千曲会のホームページから申し込めるようにしました。 (6) 第 308 号 千 曲 会 報 平成 27 年 1 月 1 日 午後は、キャンパスツアーで資料館や研究施設の見 夕刻からの「懇親会」も在学生の司会で開宴し、三 学のあと、講堂にて講演会が開催されました。研究成 度の乾杯と尺八の演奏、軽音楽部 OB 会「Fibers」に 果講演では、機能機械学課程の鮑力民教授に、繊維強 よる、懐かしくも心躍るライブ演奏があり、最高に盛 化複合材料の新機能に関する論文賞受賞研究について、 り上がりました。また、生協食堂より提供された料理 わかりやすくお話しいただきました。続いて、卒業生 は、最近上田でブームになっているご当地グルメの 「美 講演では、富岡製糸場の世界文化遺産登録を記念して、 味(おい)だれ焼き鳥」をはじめ、馬刺しや上田なら 宮内庁紅葉山御養蚕所の主任をされておられる藤枝 ではの珍味などで、地ビール・地酒とともに、大変お 貴和様に、「蚕品種を維持する場合の注意点と皇后陛 いしくいただきました。特に「美味(おい)だれ焼き 下の御養蚕について」という題目で講演していただき、 鳥」は是非ご賞味いただきたい逸品です。 皇后陛下の御養蚕のエピソードや実際に作業をされて いる様子なども映像でご紹介いただきました。本公演 は、上田伝統の絹織物「上田紬」を地元の糸で織る活 動をしている 「蚕飼姫プロジェクト」 のメンバーの方々 も聴講されていました。在学生の活動を紹介する学生 ミニ講演では、学生ベンチャーコンテストでチャレン ジ賞を受賞した森田久美さんと準グランプリ賞を受賞 した猪股良平君にコンテストでのプレゼンテーション を紹介してもらいました。また、計測自動制御学会中 部支部シンポジウム 2014 で発表賞を受賞した大木篤 夢君に、月面探査ローバの開発研究の一端を紹介して もらいました。 徳川家康に『日の本一の兵(つわもの) 』と言わし めた上田ゆかりの戦国武将、真田幸村の生涯をドラ 講演会の後は、 「課程(学科)別ミーティング」と マ化した NHK 大河ドラマ「真田丸」の 2016 年放送 称して、参加者に所属の課程(旧学科)ごとに集まっ 決定を記念して、「真田の郷」の史跡見学ツアーを翌 ていただき、最新の研究紹介や研究室の見学、保護者 日の 10 月 12 日㈰の午前に行いました。真田氏歴史館、 の方にはカリキュラムや進路に関する個別の相談にも 長谷寺、信綱寺や御屋敷公園など、真田氏を語るうえ 対応してもらいました。それぞれのスタイルで で重要な舞台となる史跡を上田市観光課で紹介しても 和やかな雰囲気で行われました。 らったボランティアのガイドさんに詳しく説明してい 千 曲 会 報 平成 27 年 1 月 1 日 第 308 号 (7) ただきながら廻りました。参加者 20 名が充実した半 した。ありがとうございました。来年度以降も、皆様 日を過ごすことができました。これでドラマをより楽 のご意見を参考にして、卒業生・在学生保護者・繊維 しむための予習が少しはできたのでなないでしょうか。 学部・同窓会のつながりの場となるホームカミング 参加者からご回答いただいたアンケートには、ホー デーの益々の充実を目指していきます。 ムカミングデーに期待する多数のご意見をいただきま (第 7 回ホームカミングデー 2014 実行委員会) 信州大学繊維学部 第 8 回ホームカミングデー 2015 のご案内 下記の日程で、信州大学繊維学部 第 8 回ホーム ホームカミングデーは、卒業生・在学生保護者・ カミングデー 2015 が繊維学部と同窓会「千曲会」 繊維学部・同窓会「千曲会」が相互の繋がりを深め の共催で開催されます。ご参加よろしく、お願いし るためのイベントとして、毎年体育の日の前々日の ます。 土曜日に開催されています。本年度のホームカミン 「卒業生の皆様へ」 :年に一度、同級生あるいは研究 グデーでは、懇親会で軽音楽部の OB が演奏を披露 室 OB が集まる機会にしてみてはいかがで してくれました。また、メインイベントの翌日には しょう ? 家族に懐かしい上田の街を紹介しま 「真田の郷」見学ツアーも開催されました。来年度は、 せんか。同級会・OB 会を千曲会が助成します。 さらに参加者自らが楽しめるホームカミングデーに 「在学生保護者の皆様へ」 :お子さん達が学生生活を 送るキャンパスへ是非おいでください。紅葉・ なるよう、また、在学生との交流の場が増えるよう、 皆様のアイデアとご協力をよろしく、お願いします。 温泉・真田氏の史跡・新蕎麦・松茸と秋の観 光シーズン真っ只中の、信州上田へ、家族旅 行の計画はいかがでしょう ? 日時:2015 年 10 月 10 日㈯ 10:00 ~ (予定) 場所:信州大学繊維学部 内容:オープ二ング、 歓迎挨拶、 講演会 (研究紹介、 卒業生講演、 学生ミニ講演) 、 課程 (学科) 別 ミーティング、 キャンパスツアー、 ウェルカ ムパーティー・懇親会などを予定しています。 信州大学 SVBL で取り組まれた三大イベント 信州大学 SVBL 助教 中西弘允(応生 12)/特任教授 藤松 仁(化工 6) 2014 年の秋に信州大学 SVBL(サテライト・ベン ているもので、第 11 回目に当たる 2014 年は信州大学 チャー・ビジネス・ラボラトリー)が中心となって取 が担当大学となり、信州大学 SVBL のある繊維学部を り組まれた大きな三つの大きなイベント、第 11 回全 会場に 33 大学 49 名が参加し 2 日間にわたって開催さ 国 VBL フォーラム、SVBL10 周年記念シンポジウム、 れた。これは信州大学 SVBL が継続的に取り組んで 信州ベンチャーコンテス 2014 について紹介する。い きたユニーク活動(SVBL に設置されている機器の操 ずれも、信州大学 SVBL が行ってきた種々の継続的 作・測定技術を学生が主体となって計画的に習得する な取り組みが次第に評価され、社会的に認知されてき 活動「P-DEX」 、繊維学部の農場に系統保存されてい ていることを印象づけるものであった。 る 400 種以上の桑に注目して取り組んでいる桑の機能 ◇第 11 回全国 VBL フォーラム を発掘・活用する「桑丸ごと活用塾」など)が全国か (開催期間:2014 年 9 月 19 日㈮~ 20 日㈯午前まで) ら注目されたことから実現したものである。1 日目は このフォーラムは、全国の国立大学の VBL や産学 長野県内でベンチャーマインド教育と地域貢献に取り 官連携支援に携わる関係者が一堂に会し、大学のベン 組んでいる産学官の各関係者からの多様な実例が紹介 チャー創出・支援やベンチャーマインド醸成等、VBL された。交流会では信州大学 SVBL で活動しているベ 活動についての状況や意見を交換するために開催され ンチャー団体の学生からの報告が行われ、活発な活動 千 曲 会 報 (8) 第 308 号 平成 27 年 1 月 1 日 の様子が多くの参加者に感銘を与えた。2 日目は全国 「社会への貢献」などについて、3 人の創業者及び白 の VBL の在り方としての課題となっているアントレプ 井氏が学生代表からの質問に答える形式で議論が行わ レナー教育(起業教育)について議論が行われた。こ れ、「儲けにこだわらず社会への貢献などの創業理念 の教育において先進的な取り組みを行っている九州大 の重要性」、「自分の考えが正しいと確認された後は諦 学と大阪大学から報告がなされ、それを元に各大学の めないこと」、「信頼できるパートナーを得ること」な 課題を解決するための議論が行われた。引き続き行わ どの重要性が浮き彫りにされた。 れた施設長会議で、今後のアントレプレナー教育の普 及に向けて前向きに取り組んでいくことが確認された。 ◇信州ベンチャーコンテスト 2014 (開催期間:2014 年 10 月 4 日㈯) 長野県、県内の大学、企業、金融機関等との協同に より、「信州ベンチャーコンテスト 2014」が信州大学 松本キャンパスで開催された。これは信州大学 SVBL が例年取り組んできたベンチャー関連の教育やベン チャーコンテストの実績を踏まえて、長野県から一緒 に開催したいとの強い申し入れがあったことを受け入 れたことから、信州大学 SVBL がこれまで学内で実 施してきたベンチャーコンテストを拡大発展させて実 現したものである。 報告会の様子 信州大学 SVBL が事務局を担当することとなり、 複数回の会議を持って検討し、「信州を元気にする」 ◇信州大学 SVBL10 周年記念シンポジウム というテーマで新規ビジネスアイディア・プランを、 (開催期間:2014 年 9 月 20 日㈯午後) 一般・大学生・高校生から募集することとなった。合 信州大学 SVBL が 2014 年で設立 10 周年を迎えた 計 76 件の応募があった中から、書類選考された各部 ことを記念してシンポジウムが開催された。一代で大 門 5 件が最終選考である発表会に出場し、各部門のグ きな企業に成長させたことで注目されている 3 人の ランプリ、準グランプリ、奨励賞が選出された。審査 創業者を迎えての講演会が行われた。株式会社 AOKI 員長は LINE ㈱代表取締役社長の森川亮氏(写真前列 ホールディングス 青木擴憲 代表取締役会長は「人間 中央) 、審査員は㈱八十二銀行 法人部長の矢島充博氏 を磨き“格”を高める経営」というテーマで、株式会 、㈲アクシス 代表取締役の羽田靖子氏(前 (前列左端) 社ドトールコーヒー 鳥羽博道 名誉会長は「成功する 、㈱羽生田鉄工所 代表取締役の羽生 列左から 2 人目) 考え方」というテーマで、株式会社ファンケル池森賢 、長野県産業労働部 産 田豪太氏(前列右から 2 人目) 二代表取締役会長・グループ CEO は「ファンケル創 業立地・経営支援課長の内田雅啓氏(前列右端)の体 業の原点“不の解消” 」というテーマで講演された。 制で行われた。 これに引き続き、濱田繊維学部長のファシリテート 高校生部門のグランプリは塩尻志学館高校の加藤真 のもと、3 人の創業者の他に、元信州大学理事 白井 美さんが、高齢者の買い物の不便さを解消する為に提 汪芳 信州大学名誉教授及び学生代表 2 名を加えた 7 案した「買い物同行サービス」で受賞した(後列左か 人でパネルディスカッションが行われ、次代を担う若 ら 4 人目)。大学生部門のグランプリは長野工業高等 者にとっての 「挑戦することの意義」 「働くことの意味」 専門学校の柳澤陸旺さんが、観光案内地図などに利用 10 周年記念シンポジウム パネルディスカッションの様子 審査員と各部門受賞者 平成 27 年 1 月 1 日 千 曲 会 報 第 308 号 (9) できる複雑な紙の折り方を自動でできる紙折り装置の 一般部門のグランプリは、SVBL で㈲ HighHope の 2 提案で受賞した(後列左から 5 人目) 。大学生部門の 代目代表取締役として活躍した山崎一也さんが、製品 準グランプリは、SVBL で桑まるごと活用塾の代表を デザインを自分で決めることができる新しいものづく 経験したバイオエンジニアリング課程 4 年の猪股良平 りのスタイルについての発表で受賞した(後列左から さんが、所属研究室のテーマを産業界に結びつけるビ 6 人目) 。基調講演には長野市にも拠点を置くゲーム ジネスプランについての発表で受賞した(後列左から 企画・開発などの株式会社アソビズムの大手智之代表 2 人目)。観客の投票で決定するオーディエンス賞と 取締役が講演した。 環境講演会「エコ、健康のため都市交通に自転車を活かせ」開催される 繊維学部環境委員会 野川優洋(応生 3)・武田昌昭 NPO 法人自転車活用推進研究会理事 疋田智氏を らに車道を走っている車のドライバーからは歩道は 講師としてお招きして、繊維学部環境委員会主催の環 ガードレールや街路樹などによって見えにくい死角に 境講演会「エコ、健康のため都市交通に自転車を活か なっていることに加えて、ドライバーは歩道に歩行者 せ」が 10 月 4 日に開催されました。最近、自転車が がいるか自転車が走っているかということに注意を払 ちょっとしたブームになってきていますが、講師の疋 わない、心の死角にもなっています。その結果、交差 田氏は自転車通勤を始めたところ健康になった自らの 点で自動車と自転車の事故が多発することになるので 体験から、自転車通勤の効能を広めるために自ら「自 す。一方、自転車で車道を走ると自動車のドライバー 転車ツーキニスト」と名乗り、自転車の利用を進める には邪魔だと思われますが、自動車のドライバーに自 ため「自転車利用のオピニオンリーダー」として多方 転車が走っていることが認識されます。この結果、ド 面で活躍されています。今回の講演会では、主に 3 つ ライバーが注意深く自転車を避けることになるので自 のトピックスを話していただきました。 転車は歩道を走っているよりも安全になります。特に 1 つ目は、 「自転車と健康」です。ドイツに、 「トラッ 大事なのは、自転車も自動車と同じように左側通行を クいっぱいの薬よりも 1 台の自転車」ということわざ 徹底することです。逆走は大変に危険です。 があるのですが、疋田氏は片道 12㎞の自転車通勤を 3 つ目は「自転車を町の活性化に生かす」です。今、 始めたところ 2 年程度で 17㎏体重が落ち、人間ドッ 地方都市では大きなショッピングモールが進出し町の クの様々な検査項目が正常にもどったそうです。素晴 中心街から人が少なくなってシャッター街になってし らしいのは、リバウンドすることなくその健康状態を まう事例が多く見受けられますが、ドイツで一番の自 今も保っていることです。ところで、自転車は歩くと 転車先進都市であるミュンスター市は中心市街地へ きの 3 倍のカロリーを消費します。疋田さんの 17㎏ の車の流入を制限することで中心街を活性化させまし もの減量は、毎日の自転車通勤が 1 時間半から 2 時間 た。もともとミュンスター市が自転車活用を推進した ぐらいの有酸素運動なっていたからです。スポーツ用 のは、渋滞削減、医療費の削減が理由でした。ミュン の自転車は意外に速く走ることができるので、5 から スター市は城郭都市で直径 5㎞の城郭にかこまれた部 10㎞の距離の移動は自動車から自転車に置き換えるこ 分は、バス、タクシー、トラック以外は進入禁止にして、 とができます。毎日の生活で自転車に乗ることは健康 さらに中心部 500m は自転車も規制され歩行者天国に に良いだけでなく、自動車の使用量を減らし、ついで なっています。ミュンスター市でも郊外に大きなショッ に自動車関係の支出も減らすことができます。 ピングモールができましたが、中心街からお客を奪う 2 つ目は「安全に自転車に乗るためには」です。自 転車通勤をする人が増えてきた結果、自転車が交通事 故を引き起こす、巻き込まれる例が多くなってきまし た。今、自転車を安全に利用するためには、自転車は 車道での左側通行を徹底することであると強調されて いました。一般常識として自転車は歩道を走るものと 思われていますが、法律上は軽車両で許可された歩道 以外を走行することは違法です。自動車が怖いからと 自転車で歩道を走っていると歩行者と自転車の交通事 故で自転車が加害者になる可能性が高くなります。さ 千 曲 会 報 (10) 第 308 号 ことができずに撤退してしまいました。日本で巨大 平成 27 年 1 月 1 日 まうということでした。中心街はもともと徒歩や自転 ショッピングモールにお客さんが集まってくる理由が 車で来ることができる便利なところであるにもかかわ 「ショッピングモールの中では、子供の手を放すことが らず、車優先の施策をとることで安全を手放してしまっ できるから(子供がはぐれても、 探してもらえるし、 モー た結果、ショッピングモールに負けてしまうことになっ ルの内部なら自動車にひかれる可能性もない) 」であ た。ミュンスター市は、便利な中心街から車を排除して、 るということがアンケートの結果分かりましたが、地 歩行者や買い物客の安全を確保して、毎日、中心街に 方都市の人たちは、ショッピングモールに人が集まる 人が来ることができるように様々なイベントを行いま のは車で行くことができるからだと考えてしまいまし した。そして、週一回モールで買い物するよりもなじ た。その結果、中心街に車で来ることができるように、 みの町で毎日買い物ができる幸せな町になりました。 大きな駐車場を作ったり、車の走りやすい道を作って 上田のような地方都市は、ミュンスター市の様に町 しまいました。車に便利な中心街になるということは、 を再生できる可能性があります。自転車を使った、健 中心街を車が走ることになり買い物にくる家族にとっ 康で幸せな町になれる大きな可能性を感じた講演会で ては子供の手が離せない安全ではない場所になってし した。 上田と鉄道 ~北陸新幹線延伸開業によせて~ 平成 27 年 3 月 14 日に北陸新幹線が長野から金沢ま 現在も運行している上田電鉄別所線です。こちらは塩 で延伸開業します。この機会に北陸新幹線沿線である 田方面に鉄道をという地元の要望から建設が進んだ路 上田と鉄道の関わりをご紹介させていただきます。 線でした。大正 13 年(1924)に千曲川にかかる鉄橋 まずはいきなり大先輩方の時代、明治 43 年(1910) ができ、念願の上田駅とつながりました。会員の方々 の上田蚕糸専門学校開校当時に遡ってみます。その頃上 にとっては、上田の風景の記憶として上田橋からの千 田にはすでに鉄道がありました。開校をさらに遡ること 曲川の流れがあるのではないでしょうか。苦労の末に 17 年前の明治 26 年(1893)には、国家として重要な交 かけられた赤い鉄橋は当時と変わらず水面とともに夕 通網を意味する官設鉄道(信越本線)として上野から直 日に輝いています。 江津までが整備開通したのです。同じく官設鉄道として 一方、上田駅から真田方面に伸びていた上田電鉄の できた東海道本線が新橋-神戸間で開通したのが明治 路線に真田、傍陽線がありました。こちらは別所線よ 22 年(1889)ですから、そのわずか 4 年後に上田と東 りわずかに遅れて昭和 4 年(1929)に開業しています。 京が鉄道で結ばれていたということは、早くから上田と 大正から昭和初期の鉄道建設ブームに乗ったとはいえ、 鉄道は深いつながりがあったことを物語っています。昨 このように上田は山深い地方都市としてはめずらしく、 年 100 周年を迎えた東京駅ができる 20 年も前のことです。 鉄道網がめぐらされた交通先進都市でした。 当時最盛期を迎えつつあった長野県内の蚕糸業で ここまでの隆盛を誇った上田の鉄道でしたが、会員 は、各地の原料繭を製糸工場に運び、そこで生産した でもその当時を覚えている方はわずかになってきてい 生糸を海外に輸出するために鉄道輸送が大きな役割を るのではないでしょうか。私も記録文や当時の写真を 担っていました。上田周辺でも、丸子町(現上田市) もとに、この文を書かせていただいているわけですが、 に製糸工場ができ、それら製品の輸送のために大正 7 実際の痕跡を追うことはとても難しくなっています。す 年(1918)大屋駅との間に鉄道が建設されました。大 でにご紹介した路線のうち、別所線を除く路線は、昭 正 14 年(1925)には上田東駅まで延伸されましたが、 和 40 年代にはすべて廃線となってしまっています。こ それが昭和 44 年 (1969) まで繊維学部の東側に線路が れらの要因は様々ありましたが、やはり自動車の普及 あった上田丸子電鉄丸子線です。貨物の輸送目的で建 (当初はバス、 次第に自家用車)が一番大きいものでした。 設された鉄道路線でしたが、上田への乗り入れが始ま ここまでの話で、上田と鉄道の関わりはすでに過去 ると乗客が増え、上田駅周辺とともに海野町から東方 のものとなっているかのような印象ですが、首都圏と 面の都市化が進みました。しかしながら蚕糸業が衰退 上田を結ぶ幹線としての鉄道は、昭和から現在に至 をたどる第二次世界大戦以降は貨物輸送も減少し、旅 るまで大きな役割を果たし続けてきました。明治 42 客はバス路線が拡大した影響で、現在の繊維学部に直 年(1909)には、難所だった長野 - 群馬県境の碓氷峠 接つながる各学科が設置された頃の昭和 30 年代には が早くも電化されて、トンネル内で蒸気機関車の煙に だいぶ経営が厳しかったようです。 悩まされることなく、スピードアップがなされました。 さて、上田の鉄道路線として忘れてはならないのが、 その後は昭和 38 年(1963)にやはり碓氷峠に新線が 平成 27 年 1 月 1 日 千 曲 会 報 第 308 号 (11) 建設され、強力な電気機関車とともに輸送力が大幅に 城口正面には公共施設や商業施設が入居するビルがで 増えました。そして今も新幹線にその名を残す、特急 き、様子も大きく変わりました。さらに今年卒業する あさまが昭和 41 年(1966)登場します。とにかく上 学部 4 年生が入学した平成 23 年(2011)には、イトー 田駅で特急といえばあさまでした。当時を上田で過 ヨーカドーが閉店し、代わって JT 上田工場跡地にア ごされた会員の多くも乗られたのではないでしょうか。 リオができました。駅前商業施設に関してはかえって 昭和 40 年代から上田に停車した特急列車はこのほか 衰退しているかのような印象も持ちます。 にも白山がありました。こちらは上野と金沢を結ぶ列 さて、鉄道の方に戻りますと、いよいよ今年の 3 月 車で、最大で 1 日 3 往復ではありましたが、上田と北 14 日に北陸新幹線長野 - 金沢間が開業します。上田 陸方面を結ぶ最速の手段になっていました。最速と -金沢の所要時間は 1 時間 40 分程になります。現在 いっても上田から金沢まで約 3 時間 40 分を要してい 直通の列車がないこともあり、時間短縮の衝撃は東京 ましたから、この当時から今に至るまで北陸は距離以 - 上田間に新幹線が開通した時よりも大きなものにな 上に時間がかかる地域でした。 るでしょう。人の交流が増えれば、繊維学部にとって 昭和 62 年(1987)の国鉄から JR への移行は鉄道 も北陸地方の繊維業界とのつながりはより強くなるで の歴史にとっては大きな変化でしたが、上田を走る列 しょうし、志願者も多くなることが予想されます。新 車には大きな変化はなく、特急あさまは毎日碓氷峠 しい線路に対する期待の大きさは明治時代と変わって を上り下りして首都圏との大動脈を担い続けていまし いません。人々の生活に様々な変化をもたらした上田 た。そんな中、信越本線に大きな変化をもたらす出来 と鉄道の関係によって、繊維学部は更に発展するに違 事は平成に入って長野オリンピックの開催決定ととも いありません。 にやってきました。平成 9 年(1997)北陸新幹線の高 編集委員 山辺典昭(大院後 16) 崎-長野間の開業です。上田と東京が 70 分で結ばれ ることとなり、首都圏日帰りは当たり前のこととなり ました。それまで 100 年以上幹線を担ってきた信越本 線は、碓氷峠の横川 - 軽井沢間が廃線となり、長野県 内の軽井沢から篠ノ井間は第三セクターのしなの鉄道 となりました。そしてあさまの名は 1 日の空白もなく、 新幹線に引き継がれて現在に至ったのでした。開業時、 その早さの衝撃については、信越本線時代をご存知の 会員の皆様にはおわかりいただけるかと思います。 新幹線開業を前後して上田駅前が再開発されて、お ・11 月 18 日死亡 学部人事移動 機能高分子学課程 教授 阿部 康次 採用・昇進・退職 2015 年 3 月退職予定教員 ・9月1日採用 材料化学工学課程 助教 吉田裕安材 ・バイオエンジニアリング課程 教授 木村 建 ・10 月1日昇進 ・バイオエンジニアリング課程 教授 森川 裕久 機能機械学課程(助教から准教授へ) 鈴木 智 ・生物資源・環境科学課程 教授 中垣 雅雄 千 曲 会 報 (12) 第 308 号 平成 27 年 1 月 1 日 研 究 紹 介 心と体の快適/ストレス状態を計測する。 感性をはかって、感性価値あるモノを創る! 繊維・感性工学系 感性工学 課程 感性を人と人、ヒトとモノとの関係を互いに理解し合うコミュニケー ションツールとして考えるとたくさんのコミュニケーション方法があれば、 人と人とはより深く理解し合えます。さらに、“着心地”、“座り心地”、 “触り心地”、“使い心地”、“寝心地”、“乗り心地”、“見易さ”な どの製品との関係も詳しく分かります。脳、心臓、筋肉などの生理反応は 体から得られる情報。生理反応から、体の健康や快適/ストレス状態を伝え る言葉が作れるはず。人が発する情報を計測して、心地を伝える新しい尺 度をつくる研究は、あらゆる産業から注目されています。 上條研究室 研究から広がる未来 自動車の運転のしやすさを筋や心臓などの生理活動を計測すること によって評価する研究 『考える被服:インテリジェントClothing(IC)』の 開発が将来の目標です。ICは着装者の健康データを 24時間測り、快適/ストレス状態を見える化します。 さらに、暑いときには体を冷やし、寒いときには保 温するなど、人が健康で快適に過ごせるように生活 を支援してくれるツールです。ICによって、人の快 適/ストレスがいつも計測でき、着心地、乗り心地、 座り心地、寝心地などの心地を見える化できます。 上條 正義 教授 卒業後の未来像 諏訪東京理科大学助手、 信州大学繊維学部助手、 助教授、准教授を経て、 生理反応や心理反応を測定して製品を評価できる感 現職に至る。研究分野は、 性計測は、自動車、化粧品、寝具、住居、家電、文 感性工学、特に感性に係 房具、情報などあらゆる産業で注文されています。 わる計測(感性計測)。 様々な産業の研究開発、企画開発の技術者として卒 業生は活躍しています。 機械・ロボット学系 バイオエンジニ アリング課程 「いい笑顔」「眠そうな顔」「疲れている?」表情から人の状態を 推測できます。表情を感性を測る指標とするための研究 なんでこんなかたちをしているの? 生体組織の「かたち」の不思議を探求! 人工物は直線や平面で構成されたものが多いのに、生物の骨ってどう してこんなぐねぐねした「かたち」をしているのでしょうか? そして、骨の「かたち」が人それぞれで違うのはなぜでしょうか? その一つの理由として、力の加わり方によって骨の「かたち」が変化す るリモデリングと呼ばれる機能が挙げられます。小関研究室では、病院 で使われているX線CT装置を使って患者さんそれぞれの骨の「かた ち」をモデル化し、体の中で骨がどのように運動し、どのような力が加 わっているのか、コンピュータを使って解析しています。 小関研究室 研究から広がる未来 歯科医師と共に、歯を噛み締めたときにあごの骨に加わる力を解析 小関 道彦 准教授 富士通株式会社、東京工 業大学大学院理工学研究 科機械制御システム専攻 助手等を経て、2009年 より現職。骨体の力学シ ミュレーションだけでな く、医用画像計測機器の 性能を向上させる研究も 行う。 しています。この結果は虫歯治療や歯列矯正に使われます 私たちの骨の「かたち」と力の加わり方の関係がわ かれば、成長を予測することが可能となり、骨に負 担がかからないように予防することができます。ま た、病気や怪我の際、医師はコンピュータシミュ レーション結果に基づいて診断や治療方法を決定し、 患者は結果を見ながら説明を受けることにより自分 サイズ の症状をよく理解できるようになります。目指して W7.5cm×H4.35cm いるのは、お医者さんにも患者さんにも優しい未来 です。 配置位置 横11cm、縦7.8cm 卒業後の未来像 小関研究室では、「生物」を対象に「機械工学」の 考え方を「情報工学」を使って検討しています。 このため卒業研究を通じて幅広い分野の知識と問題 解決能力が身に付きます。卒業後の進路も多彩で、 どんな分野でも活躍できるでしょう。 顎関節症という病気を診断するために、骨だけが動いて見えるシス テムを作りました。これにより医師も患者も安心して治療できます 千 曲 会 報 平成 27 年 1 月 1 日 化学・材料系 機能高分子学 課程 第 308 号 (13) 天然素材から作る体に優しい材料。 高分子材料は体の修復の手助けもできる!? 私たちは本来有している治癒能力では修復不可能なくらい大きな 障害を受けてしまったら、その部分を代替えする物を使って修復し なければなりません。人工的な材料は生体にとって異物として認識 されるため、生体はそれを体外に排除したり、無毒化しようとしま す。実際の医療に用いられている多くの高分子材料もまた生体には 異物であり、生体にとって優しいものではありません。生体に、よ り適合した新しい高分子材料を考え開発することは、様々な疾病の 治療を行うためにもとても重要なことです。 寺本研究室 研究から広がる未来 体の中で組織細胞はたくさんの生体高分子が絡み 合った細胞外マトリックス(ECM)と呼ばれる高分 子集合体に囲まれて存在しています。体の器官を修 復させるためには、細胞だけでなくこのECMを作り 出すことが必要です。私たちは天然物であるタンパ ク質や多糖類を素材として人工的なECMの開発を試 みています。この様な素材は再生医療などの臨床へ の応用が期待されます。 寺本 彰 准教授 民間乳業会社研究員、信 州大学繊維学部教務員、 助手等を経て、2008年 より現職。 研究分野は細胞培養用基 材の開発、培養細胞の機 能評価など。 応用生物科学系 生物機能科学 課程 セルロースをナノファイバー化した不織布上で増殖しているマウス の骨芽細胞 卒業後の未来像 卒業後の進路としては、様々な業種へ進んでいますが、 主として材料メーカー、化学メーカーなどへ就職して います。医療器具メーカー、再生医療のような臨床応 無菌状態を維持できる装置中で、作製した素材を敷き詰めたシャー 用を指向した企業で活躍している人もいます。 レを用いて組織細胞を長期間培養し、機能について検討を行う 遺伝子工学する細菌アグロバクテリウムを 利用する アグロバクテリウムは自分の持っている遺伝子を植物に輸送して、 染色体に組込む細菌です。つまり遺伝子工学をするすごい細菌です。 海外では除草剤耐性ダイズなどの遺伝子組換え作物が栽培されていま す。これらの遺伝子組換え作物はこの細菌の力を利用して作出されて います。野川研究室では、このアグロバクテリウムを使って、いろい ろな作物で遺伝子導入法の開発や、アグロバクテリウムを植物に感染 させて有用物質を作る研究、アグロバクテリウムを遺伝子工学的に改 良してもっとすごい力を持つ細菌にする研究を行っています。 野川研究室 研究から広がる未来 遺伝子組換えはアグロバクテリウムの例を見て分か るように自然界でも行われている現象です。これを 応用する事で、現在海外で栽培されている農薬を必 要としない作物だけではなく、工業原料や医薬品の 原料も植物で作ることができるようになります。今 は石油から作られている工業原料が遺伝子組換え植 物を使うと太陽エネルギーとCO₂から作られるよう になるでしょう。 野川 優洋 准教授 長岡技術科学大学助手、 卒業後の未来像 信州大学繊維学部助手を 経て、2009年より現職。 野川研究室では、やはり生物関係なので食品会社へ 主な研究分野は、植物や の就職は多いですが、コンピュータ関係、化学関係 微生物の遺伝子工学や応 などいろいろな会社に卒業生が就職しています。ま 用微生物学。 た、植物防疫など公務員として活躍している卒業生 もいます。 カブにアグロバクテリウムを アグロバクテリウムからの遺 接種する 伝子で青い色がついたカブ 遺伝子組換えでサイトカイニンの発現量を増やして頂芽優勢 の状態から枝分かれを促進された形態に変化したクワ (14) 第 308 号 千 曲 会 報 平成 27 年 1 月 1 日 小林長夫 氏(学化 21)が国際ポルフィリンとフタロシアニン学会の Linsted Career Award in Phthalocyanine Chemistry を受賞 小林氏は 1995 年から東北大学大学院理学研究科化 学専攻境界領域講座の機能分子化学研究室の教授と して機能性色素であるフタロシアニン(Pc)やポル フィリンの分子設計、合成、物性解明を通じて多くの 新しい興味深い分子を創出されてきました。この度先 生の 40 年にわたるポルフィリン・フタロシアニン研 究への貢献・業績が世界で高く評価されトルコ、イス タンブール市で開かれた 8th International Conference on Porphyrins and Phthalocyanines で Linsted Career Award in Phthalocyanine Chemistry を受賞されまし た。本賞はフタロシアニン の名づけ親である、1934 年 先生の研究は定量性に優れ、一般の化学で使えるモ 当時 ICI の研究者であった R. P. Linsted にちなんでフ デル系も沢山提出しました。例えば世界で初めての タロシアニン一般に関する研究で顕著な業績を挙げた 平行でねじれの無い対面型(1987 年)と平面 2 量体 研究者に贈られる、この関係では最も権威ある賞です。 (1994 年)、相互位置の明確な J 会合体モデルで(2007 国際ポルフィリン・フタロシアニン学会の前身は 1998 年) 、これらの例では解析方法も若い研究者に判る様 年英国エジンバラで開催された第 2 回フタロシアニン 明確に示しました。又高い対称性、低い対称性の Pc 会議で、その会場に現ポルフィリン・フタロシアニ の IR スペクトルがほぼ完璧に定量的に計算で再現で ン学会会長のヒューストン大学の Karl M. Kadish 教 きる事も示し(2004-2005 年)、もはや指紋領域の帰属 授が現れ、ドイツ国ブレーメン大学の Dieter Wohrle、 も出来る事を証明しました。その他天然物の絶対配置 東北大学の小林長夫教授との相談の結果、第 3 回のフ を、Pc を修飾しその発色団—発色団相互作用として タロシアニン会議をポルフィリンとあわせてフランス 解析したり(2004 年) 、フラーレンと Pc 誘導体を通 のディジョン市で 2000 年に開催する事になりました。 常は共役に関与しない sp3 炭素で結合しても、お互い その後隔年開催で今回で 8 回目を迎えましたが、日本 の軌道のエネルギーと対称性が一致すれば空間を通し 人ではこの賞を受賞したのは前回韓国済州島で開催さ ての相互作用がある事を証明しました(2007 年) 。応 れた時の小職(白井汪芳信州大学名誉教授・特任教授) 用に繋がる可能性のある研究としては 1000nm 以上に に次いで二人目です。 吸収を持つ Pc の報告があります。これは分子軌道の 受章理由は「フタロシニン分野での基礎化学の確立、 係数を巧みに考察した結果デザインされた分子で、軌 応用面での未解明の多くの問題に解を与えた」という 道エネルギーが低く安定性に富み、お札等見えない色 功績によります。理学部にいるため基礎理論を良く理 素としての応用が考えられています(2011, 2014 年)。 解し、それを応用に活かしました。低対称、歪みフタ 見えない色素ですので商品をこの Pc で染めておけば ロシアニン(2001 年)等を世界で初めて生み出す過 偽物の検出が容易になる訳です。又副生成物として 程で一置換 Pc をもたらすサブフタロシアニン開環法 得られた Pc 誘導体の一つは中心に 2 つの金属を含む (1990 年)、隣接の置換基が同じになる隣接 2 置換法 唯一の Pc 誘導体で、この化合物も 1000nm 以上の領 (1999 年)、立体障害を活かした対面位の置換基が同 域に大きな吸収を示し(2012 年)、しかも可視部に吸 じになる対面型 Pc 優先合成法等を見いだし、更に室 収がないので注目を集めています。この複核 Pc 化合 温で Pc を合成するリチウム法等(2000 年)を世界に 物は現在では主生成物として 20% 以上の収率で得ら 先駆けて報告しました。Pc は色の調節が大切ですが、 れています。また別の報告としては固体の Pc のスペ そしてそれは吸収スペクトルの位置、分裂と関係して クトルの説明に成功した事が特筆できます(2003 年)。 いますが、Pc 分子の対称性、置換基の数と位置を変 Pc は結晶形態で機能性能が異なる事が知られており、 える事でどのように変化するか郡論で理論的に証明し 固体スペクトルの解明が望まれていました。計算の結 た後(1996 年) 、実験で証明しました(2001-2014 年)。 果、Pc 環間の双極子相互作用、Pc 環の歪みの他に電 又対応して電気化学的性質がどのように変わるか、そ 荷移動状態を考慮する事により、又一つの Pc の周り れが分子軌道計算の係数の大きさで説明できる事を見 の最低 50 以上の Pc 間の相互作用を考慮する事によ 事に証明しました(2004-2005 年) 。 り、固体の Pc スペクトルの再現に成功しました。 千 曲 会 報 平成 27 年 1 月 1 日 第 308 号 (15) ここ 20 年程先生が行っている研究の中で注目を集 会から教科書の執筆を依頼され、2012 年、CD,MCD めているのがサブフタロシアニン(SubPc)と呼ばれ の教科書が英語で出版されました。 る化合物です。普通のフタロシアニンが 4 つのイソ 「私達の給料は人々の税金でまかなわれている。 よっ インドール環から成りほぼ正方形なのに対し、SubPc て世の中に還元、貢献しなければ成らない」と言うの は 3 つのイソインドール環から成り三角錐の形をし が先生の口癖で、先生はフタロシアニンと言う世の中 ています。このため置換基の位置で 2 つの異性体がで で応用され易い化合物を巧く用い、それを実践、達 き、更に各々の異性体は 2 つの対掌体からなっており、 成されてきたと言う事に成ります。先生の原著論文 分割できる可能性があります。この事を利用し、絶 は 400 報を越え、総説、共著の本は 60 報を越えます。 対構造と円偏光二色性(CD)の符合の相関関係を見 原著論文のうち 50 余報は化学会で最もレベルが高い つけました(2011 年) 。各々の化合物につき電子吸収、 と言われるアメリカ化学会誌、ドイツ応用化学会誌と CD, 磁気円偏光二色性(MCD)スペクトルを測定し、 言う事が先生のこの分野への貢献を物語っています これら 3 つのスペクトルを成分に分解し解析するので (東北大学でもこの二つの学会誌に 50 報以上論文があ すが、その際 3 つのスペクトルに対し成分数は同じ、 る先生は全学部で小林先生を含め歴代 2 人しかいない 対応する成分の位置と半値幅は同じと言う条件で解析 そうです)。 するので定量的で精度が格段に高く成ります。 以上の様に,小林先生は「機能分子の王様」と呼ば 先生は CD, MCD 分光法で世界的に知られ、右巻き れるフタロシアニンの基礎・応用の広い分野で多大な の環境下で負、左巻きの環境下で正の誘起 CD シグナ 貢献をし、今回の国際学会賞を受賞されました。 ルを与える事を 1999 年に示し、それが元で英国化学 本学名誉教授 榎本 祐嗣 2003 年から 2009 年まで本学 千曲会理事長 白井汪芳(学化 12) 先生 が叙勲されました 育にも注力されました。一方、大学運営において学部 繊維学部にて教鞭をとられた榎 長補佐、評議員を歴任され大学の発展に尽くされまし 本祐嗣先生が叙勲され、瑞宝中 た。このように多彩な教員活動の中、親しみやすい人 綬章を受賞されました。おめで 柄ゆえに、多くの学生、教職員から慕われました。2009 とうございます。 年 3 月定年退職された後は、富山県工業技術センター 榎本先生は、広島大学理学部 所長となられましたが、本年 4 月より信州大学特任教 から広島大学大学院で理学博士 授(研究)として再び繊維学部に戻って来られました。 の学位を受けられた後、当時の ご専門はトライボロジーですが、地震にともなう電磁 通商産業省工業技術院機械技術研究所に入所されまし 気現象にも造詣が深く、現在は主にそれらの分野の研 た。その後、1999 年名古屋工業技術研究所長、2000 年 究をなされています。また日本の技術史も守備範囲で、 独立行政法人産業技術総合研究所理事・中部センター 古文書に書かれている技術を再現するなどユニークな 所長を経て、2003 年 4 月より信州大学繊維学部機能機 実験もなされています。繊維学部着任後に調査収集さ 械学科教授として着任されました。大学においては、繊 れた蚕業・製糸に関する歴史的な資料は榎本コレクショ 維材料の摩擦特性に関する分野の研究を積極的に進め ンとして現在繊維学部資料館に収蔵されています。 られると同時に、学生ものづくり活動を支援するなど教 田口印刷株式会社 長野県上田市殿城425-1 〒386-0004 TEL(0268)22-0680 FAX(0268)24-7757 E-mail:taguchi425@po14.ueda.ne.jp 河村 隆(繊維学部機能機械学課程) 千 曲 会 報 (16) 第 308 号 平成 27 年 1 月 1 日 追 悼 飯塚 英策 先生 を偲んで やロマンがあり、情熱を注げられる研究テーマを提示 され、自ら白衣を着て学生と共に実験台に立ち、学生 「戦前、日本製の絹に悩まさ の後押しに徹せられた。ご自身で精密測定装置を設計・ れていたアメリカの繊維産業 試作され、実験に用いられることもしばしばあった。 が、日本製シルク産業を指導し 平成 8 年 3 月定年により退官され、同年 4 月信州大 ている日本の農林省に反撃した 学名誉教授の称号が贈られた。退官後も先生は非常勤 かったところへナイロンが開発 講師として研究を続けられた。 さ れ た た め、 農 林“NOLYN” 先生は、2 つの研究テーマをライフワークとして続 をひっくり返すという意味で けられた。1 つは繭糸に関する研究である。繭糸形成 “NYLON”と命名した。 」 は、蚕が吐糸する際の液状絹に作用する剪断力による 上記一文は、本学名誉教授飯塚英策先生が、信じる ことを明らかにし、この結果に基づいて多くの品種の に足る根拠がない只の噂話にすぎないと云いながらも 家蚕系繭、多くの属種の野蚕系繭の物理的性質の繊度 紹介されたナイロン命名の秘話である。 依存性に解釈を加えた。また、カリフォルニア大学留 その飯塚先生が、平成 26 年 9 月 28 日天に召された。 学時に Yang 教授と共同で、液状絹の旋光分散、円偏 平成 22 年 10 月 23 日先生が情熱を持って半生を教育 光二色性、赤外吸収スペクトルを測定し、それまで理 と研究に費やされた信州大学繊維学部の創立 100 周年 論的に存在が示唆されていたタンパク質の二次構造の 記念式典が催された。先生は記念式典に参列され、教 1 つであるβ構造を世界で初めて実際に存在すること え子である大阪府立大学理事・副学長(当時)安保正 を証明し、大きな評価を得た。同様の構造をヒゲナガ 一教授の記念招待講演に耳を傾けられ、心からの喜び トビゲラの液状絹にも見出し、昭和 46 年度日本蚕糸 を噛み締められていた。その後の祝賀会で旧知の人々 学会進歩賞を受賞しておられる。 と楽しいひと時を過ごされ、帰宅後も幸せの余韻に浸 もう一つの先生の研究は高分子液晶に関する研究で られていた。しかし、その 2 日後脳梗塞に襲われ、爾 ある。タンパク質のモデル化合物であるポリペプチド 来、約 4 年間のリハビリ生活を余儀なくされた。 が液晶を形成し、その液晶が電場や磁場等の外部環境 飯塚先生は、昭和 6 年東京で生を受けられた。昭和 に依存して変化することを明らかにした。この研究も 30 年 3 月東京教育大学(現筑波大学)理学部物理学 国内外から高い評価を受け、また、後に高強度繊維を 科を卒業後、すぐに農林省蚕糸試験場に奉職され、研 作成する際の液晶紡糸法の基礎的研究の端緒となった 究生活に入られた。先生が生涯の研究テーマとされ もので、社会的波及効果が大きかった。その後、液晶 た繭糸との出会いであった。昭和 39 年には東京教育 研究は、対象をポリペプチドから、リン脂質、鎌形ヘ 大学から理学博士の学位が授与され、同年から 2 年 モグロビン、核酸へと広げられた。 間農林省在外研究員として、カリフォルニア大学サ 先生は、何事にも誠意を持って臨まれた。宗教、と ンフランシスコ校心臓血管研究所生物物理学研究室 りわけ、キリスト教に対し実証自然科学者として真摯 (J.T.Yang 教授)に留学された。昭和 42 年信州大学 に向き合われ,近づこうとされた。退官後は益々その 繊維学部共通講座物理学担当の助教授として上田の地 思いを深められたようであり、ご夫妻でフランスのモ に赴任された。昭和 49 年繊維学部附属高分子工業研 ンサンミッシェルを始め多くのキリスト教聖地を訪れ、 究施設物性部門の新設に伴い教授として迎えられ、施 また、マザー・テレサを尋ねられ、お話を聞かれたこ 設での研究を研究室作りから始められた。平成元年に となど、その足跡からも窺い知れる。病気で倒れられ は機能高分子学科高分子加工崩壊学講座の教授に移ら てからは一層キリスト教に傾倒され、遂に、帰依され れ、教育・研究に加えて学科の管理・運営にも尽力さ ることを決断し、上田聖ミカエル及諸天主使教会の下 れた。高分子工業研究施設は学生の所属しない組織で 原太介司祭により洗礼を受けられ、ミカエルの洗礼名 あったため、毎年繊維工業化学科から卒業研究生を受 を授けられた。 け入れ、指導にあたられた。昭和 56 年からは、機能 先生の長年に渉る功績に対して、平成 26 年度秋の 高分子学科の協力講座として卒業研究生を、昭和 58 生存者叙勲の授与が進行していたが、その栄誉に浴す 年からは大学院機能高分子学専攻の設置に伴い大学院 ることなく逝かれたことは誠に残念である。尚、昨年 生の研究指導にあたられ、前述の安保正一教授をはじ 9 月 28 日付で正四位瑞宝中綬章が贈られた。 め幾多の優秀な人材を世に送り出された。先生は、夢 先生が亡くなられる 2 ケ月前の 7 月 26 日に、先生が 平成 27 年 1 月 1 日 千 曲 会 報 第 308 号 (17) 長年過ごされた高分子工業研究施設がその役割を終え、 先生を支えられ、4 年間献身的に看護を続けられ、ま 閉所式が執り行われた。何か因縁を感じざるをえない。 た、信仰の道を一緒に歩まれた奥様にお悔やみ申し上 茲に、先生のご冥福をお祈り申し上げますとともに、 げます。 (信州大学名誉教授 八森 章) ご家族の皆様、とりわけ、学者の妻として長年に渉り 阿部 康次 先生 を偲んで 生物医学領域で利用可能な高性能材料の開発を目指さ れました。そして、生体高分子材料を組織細胞の培養 信州大学繊維学部教授阿部 用基材に用いることにより細胞機能を制御できること、 康 次 先 生 が 平 成 26 年 11 月 18 天然高分子を分子レベルで混合した複合繊維の作製に 日享年 65 歳で逝去されました。 より新規特性が付与できること等を示され、再生医療 ここに謹んで哀悼の意を捧げ、 分野、再生繊維分野での応用に大きく貢献されました。 ご冥福をお祈り申し上げます。 これらの成果により平成 12 年に繊維学会賞、平成 13 先生は昭和 24 年にお生まれ 年に蚕糸学会進歩賞(技術賞)を受賞されております。 になり、早稲田大学大学院理工 先生はお写真のとおりの非常に温和な方で、教職員 学研究科博士課程を昭和 53 年 や学生達から大変慕われていました。見識が広く、議 3 月修了と同時に博士号を取得された後、化学会社等 論好き、話好きで、特にお酒が入ると研究室の学生 の勤務を経て昭和 53 年に新設された信州大学繊維学 と何時間も議論(説教 ?)しておられました。しかし、 部機能高分子学科に助手として昭和 54 年 10 月に着任 どんなに難しい場面においても声を荒げている所は一 されました。高分子加工・崩壊学講座の開設、授業・ 度も拝見したことがありません。「ムーミンパパ」を 学生実験の開講等、学科の教育研究の本格始動にご尽 自他共に認めておられました。 力いただきました。以来、機能高分子学科一筋に教育 また、 先生は非常に多趣味で、 野球、 ボーリング、 囲碁・ 研究に携わって来られ、同 56 年 10 月講師、同 62 年 将棋等色々なことをされておられましたが、多くの方 4 月助教授を経て、平成 10 年 3 月に教授に昇任され が感心されたのはやはりカラオケではないでしょうか。 ました。学部改組に伴い機能高分子学科は化学・材料 甘い声で情感たっぷりに歌われたあの「マイウェイ」 系機能高分子学課程に名称変更されて今日に至ってお をもう聞くことができないとは残念でなりません。 りますが、先生にはご着任以来 35 年の永きにわたっ 先生は繊維学部の産学官連携の推進役として大変お て「機能高分子」の発展に多大な貢献をいただきまし 忙しい毎日を送っておられました。私達教職員一同、 た。その間、研究室に配属された 300 人を超える学部 大学改革、学部改組が始まるこの大切な時機に先生を 生、大学院生(修士・博士課程)の研究指導に情熱を 失うことはまさに痛恨の極みであります。 注がれただけでなく、社会人の大学院生(修士・博士 去る 11 月 21 日に行われた告別式には、先生のご人 課程)も積極的に受け入れ、多くの優秀な人材を世に 徳と幅広いご交際の故を持って遠方からも大変多くの 送り出されました。 方にご参列いただきました。 また、先生は教育研究の傍ら大学・学部の管理運営 先生、長い間有難うございました。心よりご冥福を にも広範多岐にわたり重責を果たされました。機能高 お祈り申し上げます。 合掌 分子学科長(4 年) 、機能高分子学課程長(2 年)だけ でなく学生委員会委員長等の要職を歴任されると共に、 現千曲会理事長の白井汪芳先生(元機能高分子学科教 授)が学部長をされた頃から 20 年近く歴代の繊維学 部長を支え続けて来られました。そして、平成 18 年 4 月からは学部長補佐、平成 21 年 4 月からは副学部 長として学部だけでなく大学の管理運営にも力を尽く されました。さらに、教育研究の大型プロジェクトの 21 世紀 COE プログラム、 グローバル COE プログラム、 博士課程教育リーディングプログラム、大学間連携共 同教育推進事業等の企画・運営を先導されました。 先生のご専門は高分子材料化学で、赴任当初はライ フワークである「高分子錯体」を合成高分子を用いて アプローチされておりましたが、それらの知見を基に (信州大学繊維学部化学・材料系機能高分子学課程長 伊藤 恵啓) 千 曲 会 報 (18) 第 308 号 剱持 潔 先生 を偲んで 平成 27 年 1 月 1 日 先生は複合材料に関する国際学術交流も積極的にさ れました。十数回に渡り日欧複合材料国際会議の開催 信州大学繊維学部特任教授 にご尽力され、それらの功績に対して、フランス共和 (元繊維学部教授)剱持 潔先生 国教育功労賞が授与されております。さらに、中国に が平成 26 年 11 月 12 日に 71 歳 度々訪れ、学会の開催と特別講演などを通じて、中国 でご逝去されました。ここに謹 複合材料の学者との交流や教授をされ、中国の複合材 んで哀悼の意を捧げ、ご冥福を 料の学術レベルの向上に貢献されました。2010 年に お祈り申し上げます。 は中国複合材料学会から中日複合材料学術交流特別功 先 生 は 1943 年 に お 生 ま れ 績賞に推挙されました。 になり、1967 年に東京農工大 先生は、温和な性格で、教職員や学生達から大変慕 学を卒業後、工業技術院産業工芸試験所に入所され、 われておられました。大学在職中に、複合材料の理論 1993 年に物質工学工業技術研究所複合材料部室長に と成形方法を検証するため、研究室の学生を引率して 就任し、1996 年には同研究所複合材料部長に昇進さ CFRP で複合構造体滑空機を制作され、琵琶湖で開催 れ、34 年間工業技術院で研究と運営に携わられまし されている鳥人間コンテストに 3 回の出場を果たされ た。2001 年 4 月からは、産業技術総合研究所スマー ました。私立大学と航空宇宙関係の専門ばかりの出場 トストラクチャー研究センターの副センター長併任し 者の中で、国立大学かつ機械学科である信州大学の ながら信州大学繊維学部の教授となり、2009 年 3 月 チームは珍しい存在でした。ものづくりの厳しさと楽 の定年退官まで同学部で 8 年間教育、研究に従事され しさを味わい、大変勉強になったことを、今でもよい ました。 思い出としている卒業生はたくさんいます。 先生のご専門は主に複合材料で、47 年前に工業技 定年後、特任教授として繊維学部の産学官連携アド 術院に入所してから、当時では珍しい繊維強化プラス バイザを担当され、一緒に行っていた共同研究のいく チックのサンドイッチ構造を取り入れられ、その試 つかの論文と著書を投稿している最中での訃報でした 験方法を確立し、住宅用のサンドイッチパネルの産 ので、とても残念に思っております。先生の多大なる 業化を実現されました。先生が提案された WEB つき 功績を偲び、心よりご冥福をお祈り申し上げます。 FRP サンドイッチ材に関する研究は今も多くの研究 (信州大学繊維学部 教授 鮑 力民) 者が継続しています。 その後、 国の様々な研究プロジェ クトを担当され、スペースプレーン用の複合材料(C/ C コンポジェット)の開発、 新機能性材料の開発(CF/ GF Hybrid 材のシナジー効果の発見) 、資源の枯渇問 題と地球環境の保全のために、第五世代複合材料を提 案され、この一部分の複合材料の長寿命化(材料自己 修復機能)や多機能化(質量則を超える遮音材料)や 逆方向製造技術による 3R の促進などの研究を取り入 れ、多大な研究成果をあげられ、通商産業省からの表 彰や強化プラスチック協会の功労賞、日本複合材料学 会論文賞などを受賞されました。 学生の話題 海外留学体験記 繊維学部では国際交流推進室が中心となって学部生、大学院生の海外留学を支援しています。今回、学部で 初めてのダブルディグリープログラムによる、海外留学の体験記を寄稿していただきました。 平成 27 年 1 月 1 日 千 曲 会 報 第 308 号 (19) ENSAIT(フランス国立繊維工芸工業高等学院)ダブルディグリープログラム(DDP) 繊維・感性工学専攻 修士 2 年 石川 達也 私は、2012 年 7 月から 2014 年 9 月までの約 2 年間、 ⑷ 2013 年 10 月-2014 年 2 月:第 9 セメスター フランスの ENSAIT へ DDP 制度を利用して留学し ⑸ 2014 年 2-7 月:最終プロジェクト(企業での研究) ました。 ⑴:ENSAIT での授業がはじまる 2 ヶ月前に渡仏し、 ENSAIT は、フランスの技術系高等教育研究機関の フランス語能力を飛躍的に向上するため 5 週間の語学 グランゼコールの一校で、フランスにおける繊維関係の 研修を行います。ここでは、国際色豊かなメンバーと、 教育・研究のリーダーの役割を担ってきた教育機関で 授業でフランス語を勉強し、授業の後は課外活動を通 す。総生徒数は 400 人程度と小規模ですが、 少人数制の、 してフランス語を実践します。メンバーとは寝食を共 ゆき届いた教育が行われています。卒業後、企業で即 にするので喧嘩するときもありましたが、フランスの 戦力として活躍できる繊維エンジニアの養成を使命と 語を実践には最高の場所でした。 しており、 フランスの繊維エンジニアの約 70%、 ヨーロッ ⑵・⑷:他の欧州の大学と同じく、研究は PhD になっ パの繊維エンジニアの約 15% が ENSAIT の卒業生です。 てからで、修士課程では、講義、演習、実験、発表で また、DDP 制度は、日本の在学先大学と海外の 構成された授業中心の教育課程を履修します。授業に 留学先大学、二つの学位を同時に取得できる制度で、 は、織物・編物・紡績をはじめとした繊維系、経営戦 2007 年から繊維学部と ENSAIT の間で協定が結ばれ 略論や OR などのリーダー養成系、語学を学ぶグロー ています。信州大学側からの DDP 参加は、私がはじ バル系のものがあります。セメスターあたりの履修科 めてになります。 目数が多く、進行速度も速いので、予習・復習・課題 この制度では、通算三年間、大学院に在籍すること に大量の時間を費やします。また、試験のときは、基 になります。修士課程一年目の前期を信州大学院で履 本的に講義資料の持ち込みは許可されているのですが、 修した後、渡仏し、一年目の後期から三年目の前期ま 他人に説明できるレベルまで理解していないとパスで でを ENSAIT で履修します。その後、日本に帰国して、 きないので、試験勉強にも多くの時間を費やしました。 三年目の後期を信州大学院で履修します。現在、私は、 そのため、セメスター中の生活は忙しかったです。 この三年目の後期を履修しているところです。 ⑶・⑸:前述したフランスの技術系高等教育研究機 留学先の ENSAIT で、DDP の参加学生は現地の正 関のグランゼコールは、特定の分野で即戦力として活 規学生として扱われ、現地学生と同じ教育課程を履修 躍できる企業人の養成を使命としているため、企業で できます。しかし、授業は基本的にフランス語で行わ のインターンシップを学生に義務づけています。セメ れるため、留学前にフランス語を勉強しなければなり スター中に、インターンシップ求人サイトを利用して、 ません。 インターンシップを募集している企業を探し、履歴 留学へ出発する一年半前まで、私はフランス語を勉 書・志望動機書を作成し応募し、その後、面接を受け 強したことがなかったので、語学に対する不安は大い て、インターンシップを実施する企業を見つける必要 にありました。しかし、追い込まれれば勉強するもの があります。私は⑶を日系のフランス現地法人、⑸を で、渡仏するまでの一年半の間でフランス語能力を大 オランダ系のフランス現地法人で実施しました。イン きく伸ばすことができました。とはいっても、留学先 ターンシップを通して、これまでに学んだ内容を実際 で授業を問題なく理解できるレベルにはまだまだ至ら に活用しながら研究 なかったので、渡仏後も毎日勉強を続けて、語学の壁 を進める経験を得る を少しずつ克服していきました。 ことができ、同時に また二年間の長期留学だったので、DDP への参加 海外で働くというこ を決める前までは、金銭面の不安も感じておりました。 とを肌で感じること 幸い、給付型の奨学金制度が充実しており、日本学生 ができました。加え 支援機構留学生交流支援制度(長期派遣)に採択され、 て、面接の準備を通 金銭面の不安を払拭し留学できました。 して、自分をどうア 私の 2 年間の留学は、以下の五つに大別できます。 ピールしていくのか ⑴ 2012 年 7-8 月:語学研修 も大いに学ぶことが ⑵ 2012 年 9 月-2013 年 5 月:ENSAIT 第 7&8 セ メ できました。 スター ⑶ 2013 年 6-9 月:企業インターンシップ DDP 留 学 中 は、 留学先での学校生活、 Fig.1 友人との旅行(ベルギーにて) (20) 第 308 号 千 曲 会 報 平成 27 年 1 月 1 日 企業インターンシップなど、毎日がとても刺激的でし た。というのも、毎日が、思いもよらない困難との出 会いで、その困難を乗り越えるため、動揺しながらも 懸命に努力しました。結果論でみると、時には乗り越 えることができ、大半は挫折しました。しかし、 「動 揺しながらも懸命に努力する」 、この過程こそが、日々 に刺激を与える、私にとっての留学の醍醐味だったと 思います。 最後になりましたが、この留学を支えていただいた 家族、友人、信州大学の先生方に心より感謝申し上げ ます。 Fig.2 ENSAIT のクリスマスパーティー 平成 26 年度 東雲祭 信州大学繊維学部 機能機械学課程 菅ケ谷啓希 11 月 18 日㈯、19 日㈰に 27 回目となる東雲祭が行 させてもらい、ステージ側から来場者の顔を見た時に、 われました。今年も千曲会始め、地域の企業、住民の 皆それぞれに楽しそうな顔をしているのを見られて嬉 皆様のご支援のおかげで無事この学部祭を終わらせる しかったです。去年まではなかった題目として、ダン ことができました。3 月に先輩方から東雲祭実行委員 スパフォーマンスと腕相撲大会がありました。ダンス としての引継ぎがありました。毎年、学部の 3 回生が パフォーマンスでは美しい動きから激しい動きをする 中心となって企画、運営を行うのですが、今年はそ ものまで、見ている人が飽きないような構成のダン の 3 回生の数が少なく、一人あたりの役割はより重要 スを 1 時間に渡って行ってくれました。自分の孫が踊 となっていました。まず、今年も東雲祭を行うのかど る、と言って見に来てくれたおばあさんが観客の一 うかということから決めることになりました。これま 番後ろにいて見えづらそうにしていた時に、前の方の で 26 回も行われてきたこの学園祭ですが、いざ自分 人たちがしゃがんで見えるようにしていたのが印象的 たちが運営する側となってみると、本当にしっかりと で、出演者と観客が一つとなって祭りを作っているよ 運営できるのか不安は大きかったです。しかし、僕た うに感じました。腕相撲大会も思った以上の盛り上が ちの代でこの伝統を途絶えさせてしまうのは先輩方 りを見せました。僕の友人が決勝戦まで勝ち上がった に失礼だと思い、開催を決定しました。先輩から大筋 のですが、確実に学部で一番強いと思っていたその友 の仕事は教えていただけましたが、やはり初めての経 人が簡単に負けてしまい驚きました。フットサル、バ 験なので戸惑うことが多く、仕事はなかなか進みま レー、ソフトボールそれぞれの大会も行われ、日常的 せんでした。それでも、仲間や後輩のサポートを受け にサークル活動を行っている人や、普段は体を動かさ ながら、手探りで仕事をこなしていくうちに少しずつ ない人が全力でプレーしている姿が見られました。白 ですが要領を得ていき、どうにか当日に間に合わせる 熱した試合が行われる中で、喧嘩などがなかったこと ことができました。今年の東雲祭は去年のものよりも から、スポーツをすること自体を楽しめていたようで ステージ出演数が増え、初日、二日目ともに去年より よかったです。学園祭の終りが近づくにつれて、より も遅い時間まで行われました。僕自身もバンド演奏を 多くの人がステージ前に集まっていきました。日も落 ちてステージがより明るく照らされる中、最後の演奏 が終わりました。閉会のアナウンスが流れ、学生たち の満足気な顔が見られた時、なんとか学祭を終えられ た安心感と満足感がこみ上げてきました。閉会後、全 ての片付けも終わり、一段落したことで疲れが襲って きたのか、僕は風邪をひいてしまいましたが、後日友 人や先生方から声をかけてもらえて、人間として成長 できたように思い、うれしかったです。もちろん、今 年の東雲祭を成功させられたのは僕ひとりの力ではな く、仲間や協力してくださった企業、千曲会、盛り上 げてくれた学生や来場者、その他関わってくださった 千 曲 会 報 平成 27 年 1 月 1 日 第 308 号 (21) すべての人々のおかげです。それらの人々とこの祭り ます。こうして少しずつでも東雲祭を良いものにして を通して関わることができ、本当に良い経験とするこ いけたらと思います。最後となりますが、千曲会の援 とができました。来年度も後輩たちが素晴らしい学園 助が東雲祭を運営していく上でとても大きな支えとな 祭を行ってくれることでしょう。あとはその助けとな りました。重ねて御礼申し上げます。本当にありがと れるよう、今回の成果や反省点などを引き継いでいき うございました。 学生の学会賞受賞 Papers Competition)を受賞しました。 ■国際材料研究学会連合-アジア国際会議 2014 で 奨励賞を受賞 ■日本繊維機械学会ベストポスター発表賞を受賞 丸 弘樹 さん 理工学系研究科 機械・ロボッ 総合工学系研究科 生命機能・ ト学専攻 修士課程 1 年の所宏 ファイバー工学専攻 博士課程 1 美 さ ん は、2014 年 8 月 24 日 ~ 年の丸弘樹さんは、2014 年 5 月 30 日に福岡大学で行われた国際 30 日~ 31 日に大阪科学技術セン 学 会「IUMRS-ICA2014」 に お ターで行われた日本繊維機械学会 い て、「Development of a PVC 第 67 回年次大会において、「婦人 Gel Actuator Using Nano-Fiber 用ブラックフォーマルファブリッ Technology」と題する発表を行 クの視覚的風合い評価~一般消費 い、奨励賞を受賞しました。 所 宏美 さん 者群と専門検査員群の評価構造に関する検討~」と題 する発表を行ない、日本繊維機械学会賞 ベストポス ■ 2014 年度精密工学会北海道支部学術講演会で ター発表賞を受賞しました。 優秀プレゼンテーション賞を受賞 理工学系研究科 繊維・感性工 ■繊維学会年次大会若手優秀発表賞を受賞 学専攻 修士課程 2 年 杉山 聖貴さ 総合工学系研究科 生命機能・ んは、2014 年 8 月 30 日㈯に札幌 ファイバー工学専攻 博士課程 1 市立大学で行われた 2014 年度精 年 の 水 橋 秀 章 さ ん は、2014 年 6 密工学会北海道支部学術講演会に 月 11 日~ 13 日にタワーホール船 おいて、「クラウド環境での進化 堀で行われた平成 26 年度繊維学 杉山 聖貴 さん 会年次大会において、 「PP 混紡糸 によるインナーの着衣温熱快適性 計算用グリッドシステムの並列化 効率評価」と題する発表を行い、 水橋 秀章 さん 優秀プレゼンテーション賞を受賞しました。 評価」と題する発表を行ない、若 手優秀発表賞を受賞しました。 ■日本感性工学会優秀発表賞を 4 名が受賞 2014 年 9 月 4 日に中央大学で行われた日本感性工 ■ Textile Bioengineering & Informatics Society で学生優秀論文賞受賞 総合工学系研究科 生命機能・ 学会第 16 回年次大会において、日本感性工学会 優秀 発表賞を 4 名が受賞しました。この受賞は、日本感性 工学会第 15 回年次大会においての発表に対し贈られ ファイバー工学専攻 博士課程 3 年 たもので、総合工学系研究科 生命機能・ファイバー 李 亜寧(Li YaNing)さんは、2014 工学専攻 博士課程 3 年 山口穂高さんは「着座時にお 年 8 月 6 ~ 8 日に香港理工大学で ける下肢むくみと血流量の関係に関する研究」、理工 行われた“繊維に関する生物情報 学系研究科 繊維・感性工学専攻 修士課程 2 年 橋本 工学会” (Textile Bioengineering 一馬さんは「相変化材料を用いた温熱調節寝具の寝心 & Informatics Society)の国際 大 地評価に関する研究」 、同修士課程 2 年 久田涼平さ 会 に お い て、 「Preliminary Study んは「トレーニングインナーウェアの運動効果に関す on Psychophysiological Responses Relevant to Passive る筋電図学的検証」 、同修士課程 2 年 麻田哲史さん Physical Contact with Towels - Based on Heart Rate は「綿の混用率が衣服内気候に与える影響」と題する Variability Analysis(タオルの肌触りに対する生理心理 発表をそれぞれ行い、受賞されました。 李 亜寧 さん 反応に関する研究 ‐ 心拍変動解析に基づいて) 」と題 する発表を行い学生優秀論文賞(Outstanding Student (22) 第 308 号 千 曲 会 報 平成 27 年 1 月 1 日 野(工学)キャンパス内 信州科学技術総合振興セン ターで行われた計測自動制御学会中部支部シンポジウ ム 2014 において、「パイル貫入機構を用いた月面探査 ローバの開発 - 踏み固め効果と支持力の関係 -」と題 する発表を行い、発表賞を受賞しました。理工学系研 究科 繊維・感性工学専攻 1 年 大島知洋さんは、 「非 山口 穂高 さん 橋本 一馬 さん 侵襲血糖値計測における検量モデルの最適化に関する 基礎研究」と題する発表を行い、生体計測賞を受賞し ました。創造工学系 先進繊維工学課程 4 年 安達亮平 「分光計測による繊維性評価システムの開発 さんは、 - 汎用性拡大に向けた多繊維種鑑別 -」と題する発表 を行い、計測賞を受賞しました。機械・ロボット学系 「多孔質タン 機能機械学課程 4 年の早川佳明さんは、 久田 涼平 さん 麻田 哲史 さん パク質を用いた燃料電池用触媒電極の開発」と題する 発表を行い、ロボット賞を受賞しました。 ■日本生物高分子学会優秀発表賞を 4 名が受賞 2014 年 9 月 12 ~ 13 日に信州大学繊維学部で行わ れた日本生物高分子学会 2014 年度大会で、4 名が優 秀発表賞を受賞しました。理工学系研究科 応用生物 科学専攻 修士課程 2 年 塩野貴子さんは「Glycine oxidase の基質阻害に関する構造的基盤」 、同修士課 程 2 年 半田雅憲さんは「パターンデザインペプチド 大木 篤夢 さん 大島 知洋 さん 安達 亮平 さん 早川 佳明 さん ライブラリーを利用した、ターゲットタンパク質結合 ペプチドの探索・獲得及び変異体デザイン」 、同修士 課程 1 年 重野雄太さんは「大腸菌リボソームタンパ ク質 L6 の欠損が細胞機能に及ぼす影響」 、生物機能 科学課程 4 年 古杉隼人さんは「リボソーム工学を用 いた新規タンパク質発現系の構築」と題する発表をそ れぞれ行い、受賞しました。 ■計測自動制御学会の計測部門研究・技術奨励賞を受賞 理工学系研究科 繊維・感性工 学専攻 修士課程 2 年 高木翼さん が、計測自動制御学会の計測部門 研究・技術奨励賞を受賞し、2014 塩野 貴子 さん 半田 雅憲 さん 年 9 月 25 ~ 26 日に佐賀大学で行 われた第 31 回センシングフォー ラムにおいて表彰されました。受 高木 翼 さん 賞 の 対 象 と な っ た 研 究 は、2014 年 8 月 29 ~ 30 日に信州大学で開催された第 30 回セ ンシングフォーラムにおいて発表した「FBG センサ を用いた血圧計測における基礎的検討」です。 重野 雄太 さん 古杉 隼人 さん ■計測自動制御学会中部支部シンポジウム 2014 で 発表賞・生体計測賞・計測賞・ロボット賞を受賞 理工学系研究科 機械・ロボット学専攻 修士課程 2 年 大木篤夢さんは、2014 年 9 月 19 日に信州大学長 ■第 4 回 CSJ 化学フェスタ 2014 で優秀ポスター 発表賞を受賞 理工学系研究科 化学・材料専攻 修士課程 2 年の根 岩 祐 貴 さ ん は、2014 年 10 月 14 日 ~ 16 日 に 東 京 都 江戸川区タワーホール船堀で行われた第 4 回 CSJ 化 学フェスタ 2014 において、 「単層 CNT 導入による 千 曲 会 報 平成 27 年 1 月 1 日 第 308 号 (23) 年 半 田 雅 憲 さ ん は、2014 年 PVA 繊維の高性能化」と題する 発表を行い、優秀ポスター発表賞 10 月 21 日 ~ 26 日 に 台 湾 の 台 を受賞しました。 北 で 行 わ れ た 第 15 回 国 際 生 化 学・ 分 子 生 物 学 連 合 - 第 24 回 アジア・オセアニア生化学・分 子 生 物 学 連 盟 国 際 会 議(15th 根岩 祐貴 さん 半田 雅憲 さん IUBMB-24th FAOBMB-TSBMB International Conference)におい ■第 34 回日本生体医工学会甲信越支部大会で優秀賞 を受賞 て、 「Development of intrinsically-disordered region peptides bound to mSin3B PAH1 domain using 理工学系研究科 機械・ロボッ pattern-designed peptide libraries」と題する発表を行 ト学専攻 修士課程 1 年 宮本大樹 い、Poster Award を受賞しました。 さんは、2014 年 10 月 18 日に山梨 ■第 18 回高分子ミクロスフェア討論会で学生優秀発 大学工学部で行われた第 34 回日 表賞を受賞 本生体医工学会甲信越支部大会に おいて、 「冠動脈の曲率変化を考 理工学系研究科 化学・材料専 慮した模擬血管狭窄部のバルーン 攻 修士課程 2 年の呉羽拓真さん 宮本 大樹 さん カテーテル拡張による変形と流動 は、2014 年 11 月 5 日~ 7 日に福 特性 -狭窄度による影響-」と題する発表を行い、優 井大学で開催された第 18 回高分 子ミクロスフェア討論会において、 秀賞を受賞しました。 「温度応答性ゲル微粒子の内部微 ■第 15 回国際生化学・分子生物学連合 - 第 24 回アジア・オセア 細構造と有機染料分離挙動の関 ニア生化学・分子生物学連盟 国際会議で Poster Award を受賞 係」と題する発表を行い、学生優 理工学系研究科 応用生物科学専攻 修士課程 2 呉羽 拓真 さん 秀発表賞を受賞しました。 会員からの話題 リピーター卒業生の声 No.1 祖父母、親、兄弟など家族で信州大学繊維学部卒業 生の方が何人もおられます。そんな繊維学部ファンに なられた方々からの声をお届けしたいと思います。第 1 回目のリピータ卒業生は、現在、繊維学部の事務に 入試広報担当としてお勤めの中島歩さんです。 繊維学部の入試広報について 中島 歩 「信州大学繊維学部で入試と広報を担当しておりま す、中島と申します。よろしくお願いいたします」 。 繊維学部の広報活動の一つ、高校訪問の際に口にする 最初の一言です。2013 年 5 月より、母校である信州 大学繊維学部で入試と広報業務に携わっています。国 立大学といえども、広報活動をして学生募集をしてい かなければならない時代。そんな時に、縁あって卒業 から約 10 年後に繊維学部に戻ってくることになりま した。 そもそも私が繊維学部に入学しようと思ったきっか けは、父もまた、繊維学部の出身だったからです。地 元の国立大学を受験するよう言われていた私は、どう にかして県外に出て一人暮らしをしたいと思っていま した。そのとき働いた知恵が「お父さんと同じところ なら良いと言ってくれるかもしれない」でした。私の 思惑通り、父の許可を得て、私はこれまで父の出身で しかなかった繊維学部について調べてみることになっ たのです。小さな頃から耳にしていた「繊維学部」と いう言葉に私は抵抗を感じませんでしたが、繊維学部 がどんな学部であるのか、何を学ぶところなのかを深 く考えたことはありませんでした。ただ、父は繊維学 部を卒業して、繊維会社で働いていたので、そう考え ると繊維=糸や衣服、が自然なイメージでした。とこ ろが、自分で調べた繊維学部は繊維=繊維ではなかっ たのです。そのとき知った「感性工学」に興味を持ち、 繊維学部へ入学することになりました。 繊維学部で 4 年間学び、卒業後、私は地元の新聞社 に入社しました。新聞社では編集者、記者を経験。人 に読んでもらえる紙面とはどういうものかを考えたり、 素早く正確に事実や情報を伝えることを学びました。 そして卒業から 10 年後、再び繊維学部に戻ってくる ことになるなんて、思いもよりませんでした。 突如、自分の卒業した学部の広報をやることになっ た私は、同じく繊維学部の卒業生でドラえもんみたい な広報室長、素早い分析と鋭い洞察力を持つ入試戦 略室長、現在は他学部へ異動となりましたが、広報 と事務職の基礎を教わった事務職員に鍛えられまし (24) 第 308 号 千 曲 会 報 た。私の仕事は高校訪問、オープンキャンパス、高校 生のキャンパス見学対応、Facebook での情報発信な ど。Facebook に載せる情報は、最初は自分で見つけ るだけでネタに困ることもありましたが、次第に学内 への周知も広まり、今ではネタの売り込みも増えてき ました。そんな仕事をするようになってから、思いの ほか「繊維学部」という名前がネックになっているこ とも多いということを知りました。高校訪問をするな かで、高校の先生から「名前変えないの ?」と言われ ることも少なくはありません。繊維学部という言葉自 体を耳にすることがない人もたくさんいます。しかし、 今は日本でただ一つの繊維学部。 「理学、工学、農学、 医学+αの幅広い分野を横断的に学ぶことができ、社 会に出て即戦力になれる人材を育てています。繊維に 関する専門知識を習得できるのはもちろん、機械やロ ボットのこと、化学系や生物系それぞれに魅力的な研 究があり、知れば「面白い !」と思えることがたくさ んあります。これらのことを売りにして、とにかく一 人でも多くの人に知ってもらえるよう、広報をしてい くしかありません。やっていることを知ってもらえれ ば、きっと多くの人に興味を持ってもらえるはず。繊 維学部には、そんな宝がたくさんあります。実際に、 高校をまわって先生に説明をしてみると、面 白いと興味を持ってもらったり、繊維学部を 推してくださる先生も増えてきています。 今の繊維学部の広報は、 “ありのまま”を 伝え、納得して入ってきてもらいたい、との 想いで、現状を包み隠さず伝えています。そ れは、学部の概要はもちろん、入試状況、進 学状況、就職状況など。高校訪問などで直接 高校の先生方とお話をしていく中で、 「こう いう情報がほしい」というご意見から、伝え 化学実験棟の思い出 まえがき 千曲会報 307 号によると、あの懐かしい化学実験棟 が取り壊されるという。一寸残念な気もするが、もう 今となっては致しかたあるまい。学生の部室に使われ、 荒れ果てているという話は聞いていた。 さて、私は、新制大学 1 回生として、当時の繊維化 学科に昭和 24 年入学、28 年に卒業した。4 年生の卒 業研究は隅田研究室で、約 1 年間お世話になった。 化学実験棟についての当時の思い出をたどってみたい が、なにしろ半世紀以上昔の事なので、記憶違いがあ ればお許し願いたい。 化学実験棟 この建物は、当時学内唯一の鉄筋コンクリート 2 階 建ての建物であった。化学薬品を使うため、火災を恐 れてのことであったと思う。北西の角に鉄扉の入り口 があり、 そこを入ると、 右側に 2 階に上がる階段があった。 大きな実験室は、東側の上下、西側の上下、計 4 室あ り、実験台が 3 つぐらい並んでいた。1 階西側の実験 平成 27 年 1 月 1 日 られることはなるべく伝えていこうではないか、とい うスタンスで行っています。「繊維学部」を正しく理 解してもらうには、全国にある工学部や理学部よりも 丁寧な説明と、詳細な情報が必要なのです。これから も、こういった情報発信を続けて、魅力ある繊維学部 を知ってもらうための広報活動をしていきます。 私のこれまでの人生を振り返ると、繊維学部とは 切っても切れません。繊維なだけに、私と繊維学部は きっと赤い糸で結ばれているのですね。私は広報活動 を通じて、繊維学部の良さを再確認しました。自分の 卒業した学部を、ここへ戻ってきて改めて「もっと知っ てもらいたい」と思うようになりました。今、自信を 持って広報できるこの学部の卒業生であることに誇り を感じます。 そして、繊維学部を卒業されたみなさま、繊維学部 に在学生をお持ちの保護者のみなさま、繊維学部と繋 がっているみなさまにお願いがあります。ぜひ、繊維 学部のことを身近な人にどんどん話してください。私 が「繊維学部」という言葉に抵抗を感じなかったよう に、身近に繊維学部と繋がっている人がいることが、 何よりの広報だと思います。そうやって、繊維学部の 良さを一緒に伝えていきましょう。 Facebook では繊維学部の身近な情報を伝えています。 繊維学部の今を、Facebook でもぜひ , ご覧ください! 私、中島が更新しております。 ぜひ , ご覧になってください! 繊維学部公式 Facebook 運用中 繊維学部Facebook QR コードはこちら 検索 学化 1 三宅 悦郎 室には西沢先生がおられ、セルローズ分解酵素の研究 をされていたように思う。1 階東側の部屋には阪大か らこられた北條先生がおられ、金属キレートの研究を しておられた。2 階に上がると、西側の部屋は、東大 から着任早々の黒岩先生が界面活性剤をやっておられ た。更に 2 階奥に進むと、図書室があった。ここは中 2 階になっており、書棚には戦前の J.Am.Chem.Soc. 平成 27 年 1 月 1 日 千 曲 会 報 や Chemishe Berichte など外国雑誌が製本されて、背 表紙に金文字で整然とならんでいた。また膨大な化学 関係の図書があった。しかし、当時横文字に恐れをな して、あまり利用した記憶はない。今これらの図書は 新しい大学の図書館に移され保存されているだろうか。 図書室の隣の実験台が 1 つしかない小さな部屋には 隅田先生がおられた。当時隅田先生は京大の桜田研究 室にも関係され、酢酸セルロースの研究をされてお り、上田、京都を往復されていたように思う。一番東 側の部屋には、大平先生がおられ、蛋白質やアミノ酸 をやられていた。今思うと当時冷暖房は勿論無かった し、古色蒼然たる、公衆電話のような電話器が、1 階 と 2 階の廊下中央付近にひとつずつあった。 ちなみに、絹糸化学の奥先生、染色の会田先生、分析 化学の志波先生は、少し離れたところにあった木造教 室建物 1 階の研究室におられた。 屋上に上がると、近くは太郎山、烏帽子岳、浅間山 の一部、また冬の晴れた日には、南西の方向に、遠く 白銀に輝くアルプスの峰々が見えた。 周辺の建物 実験棟のすぐ西側に、別棟の 1 階建ての木造建物が あった。この中には、ドイツ製のヴィスコースレーヨ ンの紡糸機が中央に鎮座し、周囲には付属機械があっ た。昭和の初めレーヨンが工業的に生産され始めた頃、 当時の化学関連の先生たちによって研究用に設置され たものであろう。当時技術職員であった高野さんの話 によると、この機械を使って実際にレーヨンが実験的 に造られていたそうである。 もう一つ、北側に恒温恒湿室という木製看板のか かった別棟の独立した部屋があった。中に入ったこと は無いが、今思うと、当時のどんな装置や設備で恒温、 恒湿を保っていたのか、また、その精度はどの程度の ものであったのか知りたいところである。 おわりに 卒業 50 周年卒業式に招かれた時、学内を案内され た。見学コースに古い化学実験棟は勿論入っていな かったが、帰り際、懐かしさのあまり、密かに一人こ の辺を歩いてみた。ドイツ製のレーヨン製造機や、そ の建物は既に無かったが、恒温恒湿室はあったような 気がする。その後どうなったであろうか。 母校には新進気鋭の先生方がそろい、また新しい建 物、設備が立ち並んだ。昔の面影はない。今度は付属 研究所として「国際ファイバー工学研究所」もできた という。ますますの拡充発展を期待したい。 千曲会佐久支会長就任に当たって思うこと 前年 12 月に佐久支会長に就任し、小井土忠夫事務 局(化工 11・本部理事)と本部事務局を訪問した平 成 24 年 3 月、この原稿を依頼されました。 私が、学卒後 40 年勤務した関西から戻り 10 年以上 経過し、支会長就任の依頼を前任の土屋競氏(学蚕 5) から引き継いだのは①繊維学部に対する愛着 ②勤務 先で先輩にご指導・ご鞭撻を受けた感謝の気持ち ③ 佐久支会の先輩達の人格・教養等に感銘を受けた 3 点 が理由です。 まず①ですが、昭和 33 年入学試験を受けたのは、 我が家は終戦後、不在地主のため田畑の大半を失い男 子 5 人兄弟を育てる親の苦労を知っていたので、国立 大学 1 期校(旧帝国大学等)に受かったら苦学(実際 は工学部系ゆえ卒業は ?) 。2 期校(地方大学等)は教 養課程も含め、家から 4 年間通学可能な信州大学繊維 学部と漫然と考えていました。1 期校は「サクラ散る」 の電報。幸い繊維学部は入学出来ました。私だけの狭 い考えですが「信州大学卒業生」と言われてもピンと 来ません。「繊維学部卒業生」に愛着を感じます。学 校生活は(小諸市市区から)中佐都駅(小海線)⇔上 田(信越線)往復の 4 年間。授業料は(年額)9,000 円、奨学金を(月額)3,000 円受けました。県立高校 は PTA 会費が有ったので授業料関係は、高校と大差 なしでした。 就職活動ですが 36 年 5 月、明治 29 年創業の「郡是 製糸株式会社」を受けました。この時点で若林忠行さ ん(学化 10)は内定済でしたので、彼に会社概要を 確認。京都府綾部市の本社に行ったら同級生(太田雅 第 308 号 (25) 学紡 10 中村 康二 昭さん)の父親訪問を勧められ ました。早速、雅昭さんにお願 いし面接試験日の前夜訪問しま した。京都から山陰線に乗り、 山の中を走り綾部駅まで遠かっ た事を思いだしています。父親 の太田良信さん(昭和 5 年卒・ 糸 17)の社宅にお邪魔しまし た。研究所次長の要職でしたが、 青二才の私に親切に接して頂き感謝です。面接試験場 では人事課長以下、数人の面接官の中に太田さんがお り、吃驚した事を鮮明に覚えています。これがグンゼ ㈱(この時点は郡是製糸㈱でしたが 42 年にグンゼ㈱ に変更・以下グンゼと記す)の先輩にお世話に成った 最初です。内定後、図書館で会社概要を閲覧=取締役 に 3 名(糸 16 の馬場長一さん、糸 17 の高馬一郎さん (= 50 年~ 54 年と社長)・小林清志さん)監査役に 1 名(糸 6 の的場小六さん)先輩がおり、繊維学部と深 い関係のある会社と知りホッとしました。入社時の月 給は 20,000 円。学費が(年額)9,000 円でほぼ 2 倍で す。現在、学卒初任給は 21 万程に対し学費は(年額・ 国立大学) )55 万程=時代の趨勢ですが国立大学の環 境が大変化です。地味な学校生活でしたが、国立大学 の優遇さが解ります。親に過大な負担を掛けずの 4 年 間でした=上田に繊維学部が有り「有難う」です。 次いで②ですが、新入生研修会の最終日に赴任先を 人事課長から受けました。私は「絹織物事業部・兵庫 県の八鹿工場」 、一瞬、キョトンとし「はい」の返答 (26) 第 308 号 千 曲 会 報 が遅れました。紡織工学科卒ゆえ、赴任先は「メリヤ ス事業部 or 靴下事業部」と判断し、八鹿工場が何処 に有るのか知りませんでした。事業部次長兼工場長は 林貞三第 2 代繊維学部長の実弟、林秀門さん(糸 19) でした。数年経ってから人事部員から、本来はメリヤ ス事業部行きだったが、林次長から、「中村をくれ」 でチェンジされたと聞きました。多分、研究所の太田 先輩等との雑談の結果でしょう。この結果 40 年間の 関西生活は絹織物関連業務でした。メリヤス事業部 だったら別の人生を歩んだかも ? 同期入社生は国公立大学+慶応卒だけで入社試験は 厳しかったが実感です。新入生研修会も綾部市で受け ました。ここには研究所・本社工場(パンスト製造) ・ グンゼ病院等が有り先輩も多数おりました。研修期間 中に若手先輩が若林さん・私の歓迎会をしてくれまし た。メンバーは大滝忠長さん(学紡 6・研究所→グン ゼ労組副委員長→のち常務) ・高沢弘明さん(学化 8・ 研究所→工学博士・取締役研究所長) ・野上勲さん(学 化 9・本社工場)等で「グンゼの店」でビール・うど ん等をご馳走に成りました。関西の「うどん」は湯に 麺を入れた感じで関東の味の濃い食物に慣れた私には 微妙な味でした。1 人で関西に=左も右も不明な私に は心強い先輩でした。八鹿工場の工務課長・工場長時 代は工藤亮さん(製糸 3・のち常務)が事業部長でし た。1 事業部 1 工場の私は 「井の中の蛙で坊ちゃん育ち」 との事で温かく・厳しく育てて貰い、その後の人生に 役立ちました。先輩諸兄が各所で活躍しており心強い 会社でした。その後、34 歳で工務課長・43 歳で工場 平成 27 年 1 月 1 日 長・45 歳で加賀グンゼ(小松市)代表取締役・(平成 2 年)50 歳で絹織物事業部長に就任。女性の着物離れ で平成 6 年、事業部を廃止し生産・販売を加賀グンゼ に移管しました。私は、丹後生糸㈱(グンゼの関係会 社)に転籍し、中国江蘇省・揚州絹翔公司(=絹織物 工場)に赴任、薫事長(出資者代表)兼総経理(社長) として 8 年間管理(最初の 3 年は駐在・その後 5 年は 日本から出張管理)。平成 9 年、丹後生糸㈱社長に就任。 14 年に 62 歳で退任し故郷の小諸市に 40 年ぶりに戻 りました。絹業界は大不況産業ですが、私が代表を務 めた 3 社は今も健闘しています。 最後に③についてですが、故郷に戻り 13 年経ちま した。千曲会佐久支会との繋がりは小林喜胤さん(糸 別 1)が支会長時、総会に 1 ~ 2 回出ただけでした。 本格的総会参加は、前任の土屋競支会長の平成 22 年 =佐久市樫山工業㈱見学からです。23 年は佐久美術 館・24 年は繊維学部見学・25 年は上田市の養護老人 施設訪問と毎年出席しました。その度に先輩の繊維学 部に対する情熱・社会人としてグンゼ㈱の先輩とは一 味違う人格・人柄に引かれ佐久支会に深入りし気が付 くと支会長の重責に就いていました。主に感銘を受け た先輩は前記の小林さん・土屋さんの他に千曲会相談 役の樫山幹男さん(糸 35) ・支会長をなさった鈴木公 人さん(蚕 34)鬼久保哲男さん(学蚕 4)達等多数の 方々です。支会長に就任し先輩達が永遠と築いてくれ た千曲会の伝統を引き継ぎ、発展させるのが私の任務 と自覚しています。今後も諸々の会員のご指導、ご鞭 撻を切にお願い致します。 富岡製糸場の世界遺産登録に寄せて 製糸 25 寿証券株式会社 取締役社長 小森 栄三 この度、信州大学繊維学部と 深い関わりのある「富岡製糸場 と絹産業遺産郡」が世界文化遺 産へ登録されたことにつきまし て、心よりお喜び申し上げます。 「養都上田」で生まれ育った私 にとって、繊維産業が我が国の 歴史において重要な役割を果た してきたことが今改めて世界的に 認められていることは、これまで自分の人生を通して学 んできたことを確かなものにさせていただけるほどの大き な出来事となっています。 私は、昭和 3 年に上田市にある国立上田繊維専門学 校のすぐ近くに生まれ、幼年時代より学舎に入り込ん では学生のお兄さん達に遊んでもらう等、自然の中で 製糸に触れ合いながら育ちました。在学中、1 年生の 時には蚕糸業の実習、2 年生では飯田での 2 ヶ月間泊 り込みの研修、3 年生では京都福知山のグンゼエ場で の 3 ヵ月間の研修を受け、当時我が国が誇る蚕糸業の 最先端技術を学ばせていただきました。 昭和 25 年に卒業した後、繊維問屋の跡継ぎであっ た私は、開拓の尖兵として、ものづくりの地「愛知」 を中心に、まだ焼け跡の残る東海 4 県下を飛び回りま した。そこで目にしたものは、温暖な気候、豊な平野 や河川に恵まれた環境の中で、尾西においては毛織物、 三河においては綿織物や絹織物が発展し、繊維産業が 地域経済を大きく支えている姿でした。 また、豊田佐吉翁が発明した国産動力織機をもとに、 息子喜一郎がトヨタ自動車を興し、日本のみならず世 界をリードする産業にまで発展していく姿を目の当た りにし、まさに「繊維から自動車へ」我が国の基幹産 業が変遷していく過程を肌で感じました。 縁あって、証券会社社長の婿養子となった私は、全 く畑違いの証券会社に転身することとなり、世の中の あらゆる経済や産業の渦の中に身を置きながら、繊維 産業を見つめこととなりました。特に、オイルショッ クでは証券界は危機的状況に陥りましたが、その時私 は、 「日本は資源のない国。だからこそ、これからは 金融の時代だ。」と確信し、「我々の投資という仕事は、 自分のためにやっているのではない。世の人々の物質 的な必要を満たしているのだ。だから、これは投資と いう一つの尊い使命を遂行していることに他ならな い。 」と自分の使命を見出し、この使命に力強く生き ていかなければならないと固く決意しました。 平成 27 年 1 月 1 日 千 曲 会 報 オイルショックを境に、日本を支える産業が繊維産 業から自動車産業に取って代わられるとともに、国際 的にも中国や東南アジアなどの安い製品に押され、繊 維産業にとっては冬の時代を迎えることとなります。 常に勝ち組がもて囃される株式市場においても、当時、 人々が繊維産業を見る目は冷ややかなものだったと記 憶しています。 そのような厳しい時代においても、繊維産業に携わ る方々が、我が国の繊維産業の復活を疑わず、強い信 念を持ってご努力されてきたことにより近年において、 炭素繊維やナノテクノロジーなど繊維技術が再び注目 されるようになります。この度、愛知県立半田高校出 身の東レ会長榊原定征氏が経団連会長に就任されたの も、そのような時代の要請に応えたものだと思います。 明治時代から技術力と価格競争力における世界との競 争に挑んできた我が国の繊維産業が、今再びファイ バーテクノロジ一により世の中のあらゆるものを革新 させようとしている姿は、私の目に大変誇らしく映っ ております。 明治政府の富国強兵・殖産興業の政策のもと、30 歳前後の若き伊藤博文、渋沢栄一、大久保利通らが、 外資に頼らず、フランスやドイツから当時の最先端技 術を導入し、維新後わずか 5 年で建設された富岡製糸 第 308 号 (27) 場は、まさに日本のものづくり産業の原点です。 繊維産業、自動車産業などあらゆる産業は、市場経 済の上に成り立っているが故、今後も価格競争という 荒波の中で戦い続けなければならない宿命を背負って います。そのような中、証券市場の成熟や金融工学の 発達等により、我々証券界、金融界の果たすべき役割 もますます大きくなると考えております。 しかしながら、確固たる技術の発展、またそれを支 える信念の強さは、どんな荒波が押し寄せてきても決 して屈することはないということを現在の繊維産業の 再興が物語っています。 今回の「富岡製糸場と絹産業遺産郡」の世界文化遺 産への登録は、先人達が、蚕から紡いだ一本の生糸の ように、英知を結集し幾多の苦難を乗り越えて産業立 国日本を築いてきたことを後世の人々に伝えることの できる大変良い機会であったと思います。 これをきっかけに、現代の若い人々が、資源のない 国日本が世界の中で生き抜く術を学び、日本の未来を 築いていっていただけることを期待して止みません。 今後も、信州大学繊維学部及び貴会がますます発展 し、我が国の繊維産業の進歩・発展に貢献されること を心よりお祈り申し上げます。 繊維学部長殿 卒業後、長野県内のメーカーで製造設備の設計に 5 年ほど従事した後に、現在は富士通テン株式会社に 2004 年より勤務しております。勤務 10 年目となる今年 4 月から、中国に有るグループ企業の富士通天精密電 子という企業に出向し、品質管理部長を務めております。 先日、取引先である、中国の東莞にある東海ゴムの 品質管理部より工程内監査を受けました。その東海ゴ ムの品管部長が、同じ繊維学部の素材開発化学科の卒 業生である加藤氏でした。実は学生時代、松本在住時 より我々は同じアパートに居住しておりました。勉強 熱心であった私は松本に 2 年居て教養課程を 2 周履修 しましたが、上田に移った後も、私達は同じアパー トの隣同士で居住しておりました。同じく勉強熱心で あった加藤氏も 3 年生を 2 回履修され、同じ 99 年に 卒業致しました。加藤氏はその後大学院に進学され、 私は長野県内で就職致しました。 機能機 10 坂本 功治 そんな訳で 2 人だけの同窓会は、15 年経た後に中 国は天津市で行われました。学生時代は勉強熱心だっ たにも関わらず、 学業優秀とは言え なかった我々です が、今や中国人の 部 下 を 10 人 以 上 抱える部長になっ ております。今の 我々があるのも、 上田の教授陣に何 とか卒業させて頂 いたお陰かと思い、 感謝とともに近況 左 坂本功治 機能機械科99年卒業 をご報告致します。 右 加藤孝弘 素材開発化学科 同じく99年卒業 ク ラ ス 会 繊維機械科 1 期生の同級会 半島までよく見える素晴らしい所でした。 名古屋地区でのクラス会は 8 年ぶりで前回も同ホテ 秋晴れの 11 月 3・4 日、繊維機械科 1 期生の同級会 ルで開かれました。今回、全国各地から 13 名が参加し、 が開かれました。愛知県蒲生市の竹島ホテルで行われ、 元気な顔を見せました。 この辺りは三河湾国定公園に位置し、ホテルの前は海 温泉につかり、疲れをとり、6 時過ぎには泰君の音 で、天気に恵まれたので目の前一望、渥美半島、知多 頭で呑み会が始まりました。参加者は皆元気で、年齢 千 曲 会 報 (28) 第 308 号 平成 27 年 1 月 1 日 を感じさせない程でした。話は趣味や家 族のこと、これからのこと、つきること なく続きましたが、次回は信州上田で開 催が決まり、元気な姿で再会を誓い、楽 (青山記) しいひとときを終わりました。 後列左から 青木邦凞、青山尚生、大宮昭博、大屋正明、加藤 尚、佐野 寛、三分一義夫 前列左から 秦 良康、冨士谷 武、法橋候博、松原隆生、山本真名夫、横関晴弘 機械科 7 期(昭和 46 年卒) クラス会報告 生時代に時空を超えてタイムスリップし、時の過ぎゆ くのも忘れて青春時代の話題に花が咲き歓談が続きま した。宴もたけなわの頃、窓からふと空を見上げると、 卒業後 43 年経った 2014 年秋の 10 月 11 日~ 12 日、 空気の澄みきった大空に、宝石を散りばめたような満 秋晴れの好天にも恵まれて、卒業生 49 名のうち 21 名 天の星が輝き、我々の宴を盛り上げてくれているよう が出席し、菅平高原の近くに位置するあずまや高原ホ でした。露天風呂にも浸かり、約半世紀の懐かしい思 テル(上田市真田町)に集い、 旧交を深めました。我々 い出を、優しく包みこんでくれるような雰囲気でした。 は、ベビーブーマーの時代に生きてきた団塊世代の仲 翌朝は早起きして、ホテル玄関前から雲海を眼下 間です。日中は、母校のホームカミングデーの行事に に、荘厳なご来光を仰ぐことができて、神聖な気分に 参加して、ホテルに来た仲間もいます。 もなれました。朝の露天風呂も格別だったです。朝食 クラス会宴会に先立ち、学生時代に根子岳登山に出 後、ホテル周辺の高山植物が咲く自然環境の中、野鳥 かけ、天候急変により、はからずも山岳遭難で若き命を のさえずり、季節の野草、花、きのこ、山菜、せせら 奪われた橋村君、原君の死を、風化させることなく忘れ ぎ等をホテル担当者に案内してもらい、ゆっくり森林 ることなく、 ご冥福を祈りつつ、 黙祷を捧げました(合掌) 。 浴ヒーリングの散策を体験してきました。2 日間の短 43 年間の歳月は長いようで短く、仲間どうしの変 い時間でしたが、エネルギッシュな元気を分かち合い、 貌ぶりに、初めのうちは顔と名前が思い出せない場面 近い将来再会するのを約束して、錦秋の信州での思い があったものの、大した時間もかからないうちに、学 出を心に残して解散しました。 【写真の人物説明】(敬称略) 後列左から:渡辺、小川、金子、植松、相沢、安田、杉浦、柳沢、江崎、下田 中列左から: 志田、住田、朝日、上村、浅野 前列左から: 小林、林、山田、堀、浦辻、洲崎 [文責:住田芳久] 平成 27 年 1 月 1 日 千 曲 会 報 第 308 号 (29) 館で戦没画学生の作品を、生きていれば画伯と呼ばれ 繊維農学科第 17 回卒業 同級会報告 ただろうに、と思いながら皆作品に見入っていました。 続いて近くの前山寺に向かいました。 「同級会やろうぜ」毎年年賀状に書かれ続けたこと 45 年の歳月を飛び越えて、ゆったりと、学生時代の が、卒業後 45 年ぶりに実行されました。夏に古民家 仲間に戻っていた時間でした。お昼は辛味大根の絞り 再生を果たした宮島君宅に数人が集まり、平成 26 年 汁で信州そばを頂き、好評でした。 (武田正男 記) 10 月 23・24 日に実施、幹事は花岡君と横山君に決ま りました。 参加者:柏原悦二郎、桑島(旧姓中沢)文子、下村茂、 当日は母校信大繊維学部の正門に集合し、事務職員 角田啓、武田正男、竹中伸也、立岡康則、寺 に変貌した校内を案内してもらいました。学科の建物の 島恒雄、中村全夫、花岡孝雄、馬淵津三、宮 いくつかは変わっていませんでしたが、新設の学科や 島宇智、山田明、横山好範 研究棟が林立する様には驚嘆 しました。残っていた柔道場 と繭蔵の内部を見学しました。 忙しい中、中垣雅雄教授にわ ざわざお出迎え頂きました。 農場職員の茅野さんにご案内 頂き、懐かしい桑畑で一時を 過ごしました。 その夜は鹿教湯温泉で、手 短に自分の半生を語り合い、 カラオケに全員参加して、素 敵な時間を過ごしました。 翌日は所要があって帰っ た 2・3 人を除き、塩田平に 向かいました。まずは、無言 後列左より 横山、馬淵、立岡、寺島、武田 前列左より 花岡、竹中、下村、中村、中沢、角田、宮島、山田 学農 18 同級会と ホームカミングディ ルカムパーティに出席しましたところ、その席で思い がけず、機械科の相沢君と小林君と出会いました。何 しろ卒業以来ですからお互い顔や髪の様子も変わって 学農 18(昭和 45 年 3 月卒)の同級会が 10 月 10 日 いましたから、2 人が一緒にいなければ恐らく気づか ㈮にホテル祥園で開催されました。今回は、ホームカ なかったことと思います。幸運でした。特に、相沢君 ミングディ(HD)の懇親会に出席できるように、HD とは高校のクラスメートで、私は彼の勧めがあって信 の前日に開催することにしましたが、この日が平日で 州大学を受験した経緯もありましたので、感慨も一入 あったことや 3 年連続の開催ということもあってか、 参加者は前回に比べ少数に止まりました。それでも鹿 児島や大阪、横浜からも参加があり、また田口研でお 世話になった半田(旧姓飯島)ちよさんにも参加をい ただきましたので、 一層盛り上がり、 挨拶や料理もそっ ちのけで、夜が更けるのも忘れて思い出話や近況報告 を語り合うことができて、実に楽しい同級会になりま した。懐かしい人の昔と変わらぬ元気な姿に触れるの は何より嬉しいものです。上田や鹿児島、群馬のお天 気や気温を NHK の気象情報で見ながら、旧友に思い を馳せるようになりました。 HD 当日は「六文銭太鼓」の演奏に迎えられてウェ 後列左から 桑名好治 山下徹志 伊藤愃 松井正通 前列左から 石坂征洋 半田ちよ(旧姓 飯島) 浅野裕三 (30) 第 308 号 千 曲 会 報 平成 27 年 1 月 1 日 でした。彼らはその夜に同級会があるとのことで、長 にも参加しましたが、全体を通して、繊維学部のこれ くは話ができなかったのがほんとうに残念です。 までの功績を改めて認識するとともに新しい分野への このような再会の機会にもなりますので、HD に合わせ 積極的な取組みとその熱意を感じることができた HD て同窓会を開催されますことを皆さんにもお勧めします。 でした。繊維学部の一層の発展をお祈りいたします。 引き続き開かれた講演会やキャンパスツア、懇親会 学化 11 山陽路クラス会 (伊藤 愃) の姫路城へ、まだ天守閣に登れないが、城内の色々 な角度から美しい白鷺城を眺め戦国時代に想いを馳 毎年実施している学化 11 のクラス会は、秋たけな せた。もう一つは、JR ローカル線利用で、秀吉・官 わの 10 月 21 日、22 日に山陽路で実施した。大河ド 兵衛の水攻めの史跡、備中高松城址を探訪、地元のガ ラマ“軍師黒田官兵衛”に因んで官兵衛所縁の名所・ イドさんの歴史の諸説、大河ドラマ裏話そして太閤記 旧跡探訪をテーマに 20 名のクラスメイトが全国から 等の引用説明に感心し、降りしきる雨の中を国宝・吉 倉敷に集合した。初日は好天に恵まれ倉敷美観地区散 備津神社、重文・吉備津彦神社へ参拝、当初の予定完 策からスタート、ガイトさんの説明を聞き、数々の文 遂、改めて皆の元気を確認出来、来年の再会を誓った。 化遺産と江戸時代の蔵屋敷の名残に落ち着いた雰囲気 今回のクラス会をある人が、「水(雨)攻めクラス会」 の町であることを実感、誰もが一度は訪れてみたいと と命名、妙を得て、忘れられないクラス会となった。 思っていた大原美術館で世界の名画を鑑賞した。夜は (滝本寿照記) 宿泊ホテルでの懇親会、是非飲みたいと予め注文の あった地酒を元気に酌み交わし、旧交を大いに温める 熊谷、 注:女性が 6 名もおりますが、学化 11 は 3 名(森、 ことが出来た。近況報告は、皆元気な参加者であって 荒井)、吉田、若山のお二人は、同期で他の科(製糸、 深刻なものは幸い少なく歳相応の内容であった。 農学)なのですが、亡くなられたご主人がともに 二日目は、朝から雨が本降り、予定した史跡探訪の 学化 11 でしたので、亡くなられてからは、学化 中止を諮ったが、折角の山陽路クラス会であるので決 11 のクラスメイトとして、いつも参加してもらっ 行、雨の中、二つのコースへ出発、一つは、新幹線で ています。高木夫人は、高木亨の奥さん、この夫 平成の大修理を終え真っ白に化粧直しを終えたばかり 婦は、同伴参加者の最多参加記録保持夫婦です。 前列左から 福家駿吉 吉田裕子 若山よう子 森明美 熊谷広子 高木夫人 荒井郁子 後列左から 斉所裕 西沢信 荒井肇 赤川正二 犬童卓也 伊藤照郎 木藤茂 稲垣正人 高木亨 八木義博 長谷川栄一 滝本寿照 池田紘二 平成 27 年 1 月 1 日 千 曲 会 報 第 308 号 (31) いた平泉・中尊寺/金色堂を巡ったあと、紅葉最盛期 学化 22 回生(昭和 49 年卒) 同級会開催 の毛越寺庭園などの景観を楽しみました。 日頃の喧騒な日常に別れを告げ、温泉でゆったりと 学化 22 回生同級会を 11 月 1 日㈯・2 日㈰一関市厳 癒された同級会もあっという間に時が過ぎ去り、別れ 美町祭畤(まつるべ)温泉「かみくら」で開催し 13 名 を惜しみました。次回の幹事は小諸在住の畑氏と決定、 が参加しました。卒業後、隔年で開催していた同級会 上田近郊で開催することとなり、また元気で再会する も一時中断していましたが、昨年箱根を会場に 10 年ぶ ことを誓って散会しました。 (阿部記) りに復活、そして今年の同級会は、世界遺 産登録となったばかりの平泉・中尊寺近郊 で行うこととなりました。唯一東北出身の 阿部が幹事となった時点で、ほとんどが遠 方からの出席となり開催が危ぶまれました が案ずるより産むが易し、いつも通りの参 加人数に達し無事開催の運びとなりました。 会場の「かみくら」は男の隠れ家的な雰囲 気に満たされた宿で、旅の疲れを癒すには 格好の風情を醸し出していました。懇親会 ではお酒を酌み交わし、あっという間に学 生の頃にタイムスリップ、昔話や近況、健 康などの話題に花が咲き、部屋に移ってか らも夜遅くまで懇親が行われました。 翌朝「かみくら」を出発し、紅葉に色づ 上段左より 野口、種田、左右木、阿部、長峰、清水 中段左より 森、畑、角丸、高間、梅田、寺部 下段 小川 卒業後 65 年の「化 7 会」 論を交わし、老いを忘れる時を共有することができた。 昨年同様台風 19 号(昨年は 26 号)の到来と時を同 旧制繊維化学科 7 回(昭和 24 年卒)の同級会を 10 じくして開催したのも何かの因縁か。 月 15 日、田沢温泉「和泉家」にて開催、同所では立地、 翌朝、青空の回復した上田駅で、来年の再会を約し 環境を考慮して、連続 4 回目となる。担当幹事が病を て解散した。 (供野 記) 得、昨年幹事が代行した。 大正・昭和も遠くなり、高齢化の進む中で参加者も 当然減少、本年はついに史上最少の 5 名となり、20 数年間続き、おそらく同窓会史上最長と自賛するこの 会も、絶滅危機にある。 しかし参会の諸氏は、それぞれの加齢症を待ちなが ら意気軒昂、なお続いて毎年開催すべしとの結論に達 し、ギネスものとなりそうだ。 上田駅「温泉口」に集合、新装なった上田市文化交 流芸術センターを経て宿に向かう。 当夜は小宴会の後、席を換え、夜の更けるを忘れ、 在学前後の回想から、現在の世情、政策に至るまで激 左から 依田達郎 西澤寛夫 供野邦敏 中村克美 荒井 潤 昭和 44 年卒繊維工学科 (学工 17) 第 8 回クラス会 区幹事:菱川さん、富永さん等を中心に準備が進めら 前、第 7 回以来 2 年ぶりに第 8 回のクラス会を浅草 加者全員到着後近況報告会、一旦休憩後、会食・懇親 の宿・貞千代で 2014 年 10 月 19 日㈰、20 日㈪関東地 会をしました。昨年亡くなられた大井さんの黙祷の後、 れ、開催することが出来ました。学工 17 の 18 名と学 農 17 の 2 名の合計 20 名が参加しました。19 日は参 (32) 第 308 号 千 曲 会 報 平成 27 年 1 月 1 日 乾杯、宿主の江戸小咄、懐かし い寮歌、信濃の国、恋の季節等 を歌い盛り上がりました。その 後、遅くまで 2 次会が行われま した。翌日 20 日は朝食後散会 しましたが、多くの人は近くの 浅草寺の参詣、スカイツリーに 上りました。スカイツリーは平 日のため並ぶこともなくスイス イと登れました。次回第 9 回の クラス会は 2016 年 10 月頃、繊 維学部のホームカミングデイに 合わせ上田周辺で幹事:飯島さ ん、磯村さん、小澤さんを中心 に開催されることになりました。 今回参加出来なかった方は是非 次回参加をお願いします。 (文責:鈴木静治) 貞千代の時鐘亭にて近況報告会 後列左から 山田、鈴木(静)、吉田(哲)、吉田(亮)、立岡、豊田、田中、金子、飯島、片岡 中列左から 中西、杉山、吉田(睦)、関谷、菱川、中江、山本、諸岡 前列左から 富永、鈴木(正) 一八の会(学工 18 回卒) 立秋の京都に集う同窓会 て全員の集合写真を撮影し、鬼籍に入った恩師や親し かった学友の冥福を祈り小山君の指示により黙祷した。 午後 6 時から私(中森)が司会を担当することになっ 10 月 19 日㈰、会員制ホテル「ザ・グランリゾート た。吉川君が学友の健康を祈念して乾杯の音頭をとっ エレガンテ京都」で第 2 回・同窓会が賑やかに開催さ た。恩師であった嶋崎先生と今回参加出来なかった仲 れた。平成 20 年 11 年 1 日、別所温泉(上田市)で第 間の近況が事細かく紹介された。諸事情で同窓会に参 1 回同窓会が行なわれてから 6 年が経過した秋の紅葉 加できなかった仲間のメッセージが紹介されると、4 に映える古都・京都での同窓会の開催となった。関西 年間同じ学科で学んだ学友の姿が彷彿とさせられる思 地方に住む、川上君、吉川君、小山君、私(中森)が いであった。 幹事役を務め、8 月以来同窓会の企画を練ってきたの 宴会では、暫くぶりに会った仲間の近況報告、卒業 で参加の皆さんに満足していただけたように思えた。 後 44 年間に経験した、諸々経験談、 午後 1 時、同窓会会場に 17 名が集合し旧交を温め 仕事、家庭、あるいは趣味の話に花が咲き時間が経つ てから、タクシーで「金閣寺」と世界遺産登録の「元 のも忘れるぐらい宴会は盛り上がった。話すことが多 離宮二条城」を拝観した。続いて京都御所、京都御苑 すぎて終わることの無い仲間の報告には“マキを入れ を散策してから同窓会会場に戻った。宴会に先だっ て”の発言が出され思わず苦笑がおこることもあった。 企業トップの坂元君(東洋 紡会長)と大山君(日本フェ ルト社長)のスピーチからは、 現在も現役で頑張って活躍し ている様子を聞くことがで き、同期仲間として心強く感 ずることができた。坂元君か ら、母校の信州大学繊維学部 は、今や日本の繊維学会や繊 維業界を引っ張る求心性を兼 ね備えた中核的な大学であり、 これからも支援をしていくと の話に私たちは大いに賛同し、 勇気づけられた。次回の同窓 後列左より 工藤、塚田、山本、中條、清水、吉川、田中、坂元 前列左より 島田、芥田、中森、川上、大山、岡村、内田、小山 会は東京方面で開催する事を 約束し、川上君の一本絞めで 平成 27 年 1 月 1 日 千 曲 会 報 第 308 号 (33) 宴会はお開きとなった。 を拝観した。昼食は、JR 西日本伊勢丹の「美々卯」 宴会後はホテルのバーに行く者、部屋で集まって飲 で京風の和食を堪能した。 む仲間と、夜遅くまで話がはずむことになった。翌 学生時代を過ごし 44 年後に開催された同窓会は私 日は諸事情で早めに帰宅した学友を除き 12 名がタク たち学友の人生の良き節目の行事となったものとの印 シーで世界文化遺産「銀閣寺」と国宝「三十三間堂」 象を受けた。 ホームカミングデー同窓会: 応生 遺伝子工学講座 「岡崎光雄先生喜寿祝い同窓会」 信州大学名誉教授岡崎光雄先生が本年 77 歳になら れたことをお祝いし、応用生物科学科遺伝子工学講座 (中森記) 集合写真には以下の方々が写っています。(敬称略) 第四列左側から 成田卓司(+息子さん)、小田信、宮沢恭、安田直哉、 樋口博一、矢澤照義、櫻庭壮、藤崎浩二、幾原敏彦、 北野秀樹、飯塚富郎、増居茂樹、大槻隆司、 鈴木健二 第三列左側から 卒業生の旧交を温めることを目的として「岡崎光雄先 成田(中村)美奈子、中西弘充、山田雅人、山本幸生、 生喜寿祝い同窓会」がホームカミングデーのイベント 黒岩考二、伊藤浩一、吉澤孝太郎、守屋和則、 と合わせる形で、平成 26 年 10 月 11 日土曜日に上田温 小島康明、島嘉輝、若松喜一郎、西森康友、 泉ホテル祥園で開催されました。遺伝子工学講座の同 重富博志、石井雅子、坂原(小澤)奈緒美 窓会は岡崎先生の古希祝い同窓会以来 7 年ぶりになり 第二列左側から ます。この同窓会には、岡崎先生ご夫妻をはじめ、岡 長畑直樹、小野(提)公代(+お嬢さん)、小林美里、 崎先生と縁のある神田鷹久信州大学名誉教授、天野良 萩本(平林)裕美、間宮(大島)裕子、高橋美由紀、 彦信州大学教授、小野道之筑波大学准教授、それに卒 飯ヶ浜(田辺)悦子、影山努、粂原正典、鈴木達也、 業生を含めると 55 名の参加者となり大変な盛会となり 大場晶子、千石高史、吉川茂利、伊東祥世、 ました。参加者一人一人が岡崎先生に言葉を贈るなど 終始和やかで楽しい同窓会となりました。この同窓会 市川(田中)琴香 第一列左側から を開催するにあたり、ご援助いただいた千曲会にこの 田口悟朗、野川優洋、林田信明、下坂誠、小野道之、 場を借りて感謝申し上げます。 岡崎時子、岡崎光雄、神田鷹久、天野良彦、稲富聡、 記 野川優洋(応生 3) 第 13 回こまくさ庭球会 (硬式テニス部 OB 会)開催 大内(難波)謙二、蟻川幸彦 まりました。当地は有明山の麓 700m の高台にあり、夜 景の素晴らしいところです。今回、北は福島県、南は岡 山県より 15 名が参加しました。9 月 6 日はダブルス・トー 2014 年 9 月6日㈯~ 7日㈰安曇野市穂高町のリゾート・ ナメント方式で 13 時より 17 時まで 1 人 4 セットを戦い、 クラーレットにおいて第 13 回こまくさ庭球会を開催しま 熱い汗を流しました。夜は総会・親睦会・2 次会で盛り した。本会は隔年ごとに開催していますが、次回は同じ 上がりました。翌日は早朝テニスを、朝食後 9 時より 12 場所で 2016 年 9 月 3 日㈯~ 4 日㈰に開催することが決 時まで親睦テニスを楽しみました。参加者の年齢は殆ど (34) 第 308 号 千 曲 会 報 平成 27 年 1 月 1 日 が 60 ~ 70 代ですが、コートに 立つと若々しくなります。こまく さ庭球会会員の方々、日頃硬式 テニスを楽しんでおられる方に は是非とも次回に参加して下さ い。今回の参加者:村本茂樹(40 農) 、青森悰二(40 農) 、阿部新 一(44 機) 、藤田昭次(44 機) 、 菱川信也(44 工) 、鈴木静治(44 工) 、佐 藤 睦 夫(45 機 ) 、坂 口 光司(47 機) 、樋口輝雄(47 化 工) 、内田哲雄(49 化) 、赤沼礼 一(50 農) 、船橋徹郎(63 機高) 。 次回幹事:小根山、内田、菱川 安曇野市の「クラーレット」のテニスコート 2014.9.6 で行われます。連絡先は小根山稔(TEL0545-21-0971, Mail:moneyama@hw.tnc.ne.jp)まで。 (文責:鈴木静治) 第 25 回バドミントン部 OG・OB 会開催 大坪さんも加わり総勢 14 名で懇親会行った。自己紹 平成 26 年 9 月 27 日㈯在校生のお骨折りで、OG・ 今年は 1 年生が 3 名入部し、学部のクラブも継続で OB 会を開催した。昨年は体育館の避難所対応施設の き、さらに来年度大学院に 3 名進学予定で、卒業生や 併用化工事のため、例年行ってきた交歓試合は取り 部外のバドミントン愛好家で構成されている信大クラ やめ、夜 6 時からのマルベリーホールでの懇親会だけ ブにも若手が加わり、市・東信の大会での活躍を期待 だったが、その工事も平成 26 年 3 月末に終わり、4 している。 介もしながら夜 9 時までバドミントン談義をし、来年 の再開を約し解散した。 (学工 13 山浦和男記) 月からこれまで通りに使用可 能 と な り、 節 電を考慮した LED ランプの明るい照明の もとで 15 時から 17 時まで交 歓試合をおこなった。1 年生 の池田さん、佐野君、加藤君、 2 年生の文岡君、宮下君、3 年生の横田さん、須永君、4 年生の塩崎君、平澤君、OB の川上隆志氏(機械 24) 、本 間 拓氏(素化 15) 、岡田伸 也氏(機機 23) 、山浦(学紡 13) 、信大クラブの今井さん、 新装なった体育館で 中村さん、クラブ以外の梅原 さん、中村氏の総勢 17 名で 3 グループに分かれ、ダブル ス 3 組で巴戦の対抗試合を和 やかに行った。永年使用して きたネットを支えるポールの 留め金が殆どのものが破損し ていたが、信大クラブからの 寄付で、最新のスライド式の 留め金に交換、ネットも昨年 3 繊大会の折新調された。 夜 6 時からは、マルベリー ホール 1 階の食堂で 4 年生の マルベリーホール 1 階の食堂での懇親会 平成 27 年 1 月 1 日 千 曲 会 報 第 308 号 (35) 2015年元旦 本年もよろしくお願いします 一般社団法人千曲会理事長 信州大学名誉教授・特任教授 学校法人 佐久学園副理事長 (兼)佐久大学 信州短期大学部学長 中国 蘇州大学名誉教授 一般社団法人千曲会名誉顧問 信州大学名誉教授 信州大学繊維学部長 一般社団法人千曲会名誉会長 北 條 舒 正 濱 田 州 博 〒 386-1321 上田市保野 611 電話(0268)38-7266 〒 386-8567 上田市常田 3-15-1 電話(0268)21-5301、5411 信州大学名誉教授 一般社団法人千曲会顧問 信州大学名誉教授 一般社団法人千曲会顧問 信州大学名誉教授 一般社団法人千曲会 顧問 〒 386-0012 上田市中央 4-6-10 電話(0268)23-0807 〒 386-0001 上田市上田 972 電話(0268)23-0807 〒上田市中ノ条 280 電話(0268)24-0813 先鋭領域融合研究群 国際ファイバー工学研究所教授 応用生物科学系 生物資源・環境科学課程教授 〒 386-8567 上田市常田 3-15-1 電話(0268)21-5400 〒 386-8567 上田市常田 3-15-1 電話(0268)21-5557 名誉会長 坂本 龍三 学工18 理事会議長 化学・材料系 応用化学課程教授 先鋭領域融合研究群 国際ファイバー工学研究所教授 会 長 大前 保夫 学紡13 副会長 榎本 誠治 学紡13 グリーン・クラブ統括 副会長 北 哲彦 学化14 会長補佐 〒 386-8567 上田市常田 3-15-1 電話(0268)21-5410 〒 386-8567 上田市常田 3-15-1 電話(0268)21-5573 副会長 能勢 健吉 学工20 事務局長 副会長 武村 治 学工22 懇親会統括 化学・材料系 機能高分子学課程教授 繊維・感性工学系 先進繊維工学課程教授 副会長 金井 宏彰 機械18 理 事 小林 俶朗 学工14 若手の会統括 理 事 太田 豊和 機 4 ハイキング統括 白 井 汪 芳 〒 386-0407 上田市長瀬 2496 電話(0268)43-2008 田 中 一 行 石 澤 広 明 石 渡 勉 市 川 結 武 井 隆 三 海老沼 宏 安 大 川 浩 作 大 越 豊 中 沢 賢 千曲会近畿支会 役員会 統括 会長補佐 〒 386-8567 上田市常田 3-15-1 電話(0268)21-5498 〒 386-8567 上田市常田 3-15-1 電話(0268)21-5364 理 事 加藤 博恭 学工19 企画統括 理 事 吉田 伸次 学化19 会長補佐 化学・材料系 機能高分子学課程教授 応用生物科学系 生物資源・環境科学課程教授 理 事 佐々木孔基 学工21 名簿・会報 理 事 梅田 洋一 学化22 企画 理 事 和田 進 学化28 若手の会 伊 藤 恵 啓 梶 浦 善 太 〒 386-8567 上田市常田 3-15-1 電話(0268)21-5489 〒 386-8567 上田市常田 3-15-1 電話(0268)21-5337 理 事 横山 樹人 素化5 若手の会 先鋭領域融合研究群 国際ファイバー工学研究所教授 繊維・感性工学系 感性工学課程教授 理 事 蔵野 道久 応生16 若手の会 理 事 吉野 匡勝 精素22 懇親会 監 事 田中 伸一 学工19 グリーンクラブ 監 事 西山 聰 学紡13 グリーンクラブ 相談役 小林 幸雄 学農10 顧 問 善積 寛明 学化9 ハイキング部 顧 問 古川 幸孝 学化17 ハイキング部 乾 滋 上 條 正 義 〒 386-8567 上田市常田 3-15-1 電話(0268)21-5525 〒 386-8567 上田市常田 3-15-1 電話(0268)21-5521 化学・材料系 材料化学工学課程教授 繊維・感性工学系 先進繊維工学課程教授 〒 386-8567 上田市常田 3-15-1 電話(0268)21-5459 〒 386-8567 上田市常田 3-15-1 電話(0268)21-5362 宇佐美 久 尚 木 村 裕 和 若手を登用し会の活性化を図り、 会の活性化を進めます。 千 曲 会 報 (36) 第 308 号 平成 27 年 1 月 1 日 2015年元旦 本年もよろしくお願いします 信州大学名誉教授 一般社団法人千曲会顧問 一般社団法人千曲会顧問 寿証券株式会社 取締役社長 〒 386-0012 上田市中央 4-19-7 電話(0268)22-2056 〒 460-0008 名古屋市中区栄 3-7-2 電話(052)261-0234 山 浦 和 男 小 森 榮 三(糸 37) 大学院総合工学系研究科 生物機能科学講座教授 機械・ロボット学系 バイオエンジニアリング課程 志 田 敏 夫 〒 386-8567 上田市常田 3-15-1 電話(0268)21-5346 千曲会 愛知支会 支 会 長 信吉 治(学化18) 副支会長 長谷川敏紀(学工29) 幹 事 小林 和子(化工22) 幹 事 大野 和彦(素化8) 元気で明るい愛知支会 ! 本年もよろしくお願いします。 化学・材料系 材料化学工学課程教授 応用生物科学系 生物機能科学課程教授 機械・ロボット学系 バイオエンジニアリング課程教授 〒 386-8567 上田市常田 3-15-1 電話(0268)21-5499 〒 386-8567 上田市常田 3-15-1 電話(0268)21-5341 〒 386-8567 上田市常田 3-15-1 電話(0268)21-5617 機械・ロボット学系 機能機械学課程教授 化学・材料系 材料化学工学課程教授 繊維・感性工学系 先進繊維工学課程教授 〒 386-8567 上田市常田 3-15-1 電話(0268)21-5435 〒 386-8567 上田市常田 3-15-1 電話(0268)21-5455 〒 386-8567 上田市常田 3-15-1 電話(0268)21-5379 機械・ロボット学系 バイオエンジニアリング課程教授 先鋭領域融合研究群 国際ファイバー工学研究所長・教授 〒 386-8567 上田市常田 3-15-1 電話(0268)21-5445 〒 386-2202 上田市本原 2000-26 電話(0268)21-5536 木 村 睦 小 西 哉 小 林 俊 一 長谷川栄一 八木 貞文 三輪 哲也 土屋 成令 山本 昭稔 桑名 好治 今井 孝次 今泉 光博 坂元 浩之 石橋 勇人 森 正雄 五島 敏之 小林 幸男 近藤 髙男 近藤 成敏 千村 一平 S38 S47 S61 S45 S41 S45 S50 S55 S55 H2 H7 H7 S46 S26 S29 S35 杉 本 渉 玉 田 靖 学化11 学化20 機高5 学紡8 学農14 学農18 化工9 化工14 化工14 機高9 応生7 機高14 化工2 化 9 学糸2 学化8 神奈川支会の総会を 9 月に予定し てます。 同窓会創立 100 周年の節目の年で も有りますので、多くの会員の方の 参集を期待しております。 西 川 敦 西 松 豊 典 東京支会 高 寺 政 行 応用生物科学系 生物資源・環境科学課程教授 神奈川支会 支 会 長 副 支 会 長 幹 事 長・ 本 部 理 事 幹 事 幹 事 幹 事 幹 事 幹 事 幹 事 幹 事 幹 事 幹 事(会計) 監 査 相 談 役 相 談 役 相 談 役 下 坂 誠 〒 386-8567 上田市常田 3-15-1 電話(0268)21-5359 信州大学繊維学部特任教授 塚 田 益 裕 〒 386-8567 上田市常田 3-15-1 電話(0268)21-5501 応用生物科学系 生物資源・環境科学課程教授 中 垣 雅 雄 〒 386-0005 上田市古里 1666-7 電話(0268)25-4307 機械・ロボット学系 機能機械学課程教授 倪 慶 清 〒 386-8567 上田市常田 3-15-1 電話(0268)21-5438 支会長 本部理事 武居 正和 S50 学工23 副支会長 三村 光代 S36 副支会長 菱川 信也 S44 副支会長 桑津昇太郎 S45 監査役 東京同窓会幹事 薬袋 正彦 S53 学蚕9 学工17 学工18 幹 事 長 代表幹事 幹事(会計) 幹 事 幹 事 幹 事 幹事(庶務) 幹 事 学工26 飯田 寛子 中沢 哲 清水 重人 河辺 誠 菊池雄一郎 花之内智彦 岡島 正章 池田 典仁 S30 S52 S50 S63 H3 H10 H12 H4 学化3 機 24 学工23 機高7 シス工2 シス工10 シス工11 高分子27 相 談 役 水出 通男 相 談 役 岡本 克己 相 談 役 横沢 三夫 相談役 本部顧問 浅山 俊幸 相談役 本部顧問 西澤 厚男 S25 S32 S34 糸 37 学糸5 学紡7 S35 学紡8 S39 学紡糸12 千 曲 会 報 平成 27 年 1 月 1 日 第 308 号 (37) 2015年元旦 本年もよろしくお願いします 応用生物科学系 生物資源・環境科学課程教授 化学・材料系 応用化学課程教授 〒 386-8567 上田市常田 3-15-1 電話(0268)21-5660 〒 386-8567 上田市常田 3-15-1 電話(0268)21-5402 応用生物科学系 生物機能科学課程教授 信州大学先進植物工場研究教育センター長 応用生物科学系 生物資源・環境科学課程教授 繊維・感性工学系 先進繊維工学課程教授 〒 386-8567 上田市常田 3-15-1 電話(0268)21-5353 〒 386-8567 上田市常田 3-15-1 電話(0268)21-5356 〒 386-8567 上田市常田 3-15-1 電話(0268)21-5372 機械・ロボット学系 バイオエンジニアリング課程教授 機械・ロボット学系 機能機械学課程教授 機械・ロボット学系 バイオエンジニアリング課程教授 〒 386-8567 上田市常田 3-15-1 電話(0268)21-5524 〒 386-8567 上田市常田 3-15-1 電話(0268)21-5431 〒 386-8567 上田市常田 3-15-1 電話(0268)21-5444 化学・材料系 機能高分子学課程教授 応用生物科学系 生物機能科学課程教授 株式会社 丸陽 〒 386-8567 上田市常田 3-15-1 電話(0268)21-5487 〒 386-8567 上田市常田 3-15-1 電話(0268)21-5518 上田市中央 2-5-10 TEL.0268-22-2400 FAX.0268-27-8787 http://www.maruyoh.com info@maruyoh.com 信州大学名誉教授 一般社団法人千曲会理事 信州大学繊維学部 特任教授 一般財団法人千曲会 副理事長 藤 松 仁 信州大学繊維学部同窓会 一般社団法人千曲会 〒 386-8567 上田市常田 3-15-1 電話(0268)21-5405 〒 386-8567 上田市常田 3-15-1 電話(0268)21-5494 理事長 一般社団法人千曲会顧問 東洋紡株式会社代表取締役会長 坂 元 龍 三(学工 18) 野 末 雅 之 橋 本 稔 英 謙 二 平 井 利 博 千曲会上小支会 支 会 長 飯島 興 S39 学紡12 副支会長 荒井 英明 S42 学農15 〃 吾妻 直 S40 学農13 幹事(庶務) 中嶋 和彦 S47 学化20 幹事(会計) 松倉 實 S45 化工4 幹 山崎文四郎 S31 蚕別5 〃 岡田 基幸 H6 精素4 〃 宮島 忠平 S42 学農15 〃 池田 豊久 S57 学農30 〃 片岡 康二 S61 学工34 〃 柳沢 昭男 S49 学工22 〃 池田 嘉邦 S40 学紡13 〃 富山 昌臣 S39 学農12 〃 横山 好範 S44 学農17 岩木 邦男 S41 学化14 斉藤 晴夫 S51 学化24 事 監 事 〃 林 田 信 明 平 林 公 男 姫 野 修 廣 藤 井 敏 弘 応用生物科学系 生物機能科学課程教授 保 地 眞 一 〒 386-8567 上田市常田 3-15-1 電話(0268)21-5350 機械・ロボット学系 機能機械学課程教授 鮑 力 民 〒 386-8567 上田市常田 3-15-1 電話(0268)21-5423 信州大学繊維学部特任教授 三 浦 幹 彦 〒 386-0151 上田市芳田 1380-88 化学・材料系 材料化学工学課程教授 村 上 泰 〒 386-8567 上田市常田 3-15-1 電話(0268)21-5453 本吉谷 二 郎 森 川 英 明 森 川 裕 久 白井 汪芳 副理事長 夏目 駿一 学化12 学化15 全般総括 〃 藤松 仁 化工6 〃 理 事 石坂 征洋 学農18 事務局 〃 飯島 興 学紡12 会館運営 〃 岩木 邦男 学化14 学部支援 〃 大前 保夫 学紡13 会員交流 〃 大屋 正明 機 1 総務 〃 上條 正義 学工35 広報 〃 河村 隆 〃 小山 俊樹 機高2 総務 〃 小井土忠夫 化工11 会計 〃 高寺 政行 学工29 会計 〃 武居 正和 学工23 会員交流 〃 能勢 健吉 学工20 学部支援 〃 信吉 修 学化18 会員交流 〃 藤本 哲也 機高5 総務 〃 三輪 哲也 機高5 広報 〃 森川 英明 学工30 海外交流 〃 本吉谷二郎 大院13 学生支援 監 事 平井 利博 学化18 〃 松倉 實 化工4 学生支援 (38) 第 308 号 千 曲 会 報 平成 27 年 1 月 1 日 千曲会より 一般社団法人千曲会 第 75 回定期総会議事録 総会は、平成 26 年 11 月 22 日㈯ 10 時 30 分から、繊維学部総合研究棟 7 階ミーティング ルーム 1 で、代議員 59 名の出席を得て開催された。 1.開会 これで大きな建物の改修が一通り終わること、また高 藤松副理事長より、本総会の議案は定款 18 条第 1 分子棟の隣にあった旧化学実験棟は、消防法上使用不 項に該当するため、現在の代議員総数 68 名の過半数 可とのことであり取り壊すことになったが、土地の後 の出席が必要であること。また、本日の代議員出席者 利用については図書館に近いこともあり、いろんなも 数が 59 名であり、定足数を超えているので本総会は のを展示する建物を将来的に考えていることが紹介さ 成立していることが告げられ、開会が宣言された。総 れた。ホームカミングデーは、年々来られる方が増え 会の進行に先立ち、本日までに連絡頂いた 67 名の物 ており、昼のパーティーの時には、入りきらないほど 故者の方々に対し、黙祷が捧げられた。 の方に来て頂いている。学部自身は、来年 105 年目と いうことで、今後とも千曲会の皆様方と協力し合いな 2.白井理事長挨拶(要旨) がら歩んでいきたいと思う。今後とも同窓会のご協力 科学技術を基盤とした地道な産業の振興が望まれる をお願いしたいとのご挨拶があった。 今日、繊維学部は我が国唯一の繊維科学技術に関する 高等教育機関として博士課程リーディングプログラム 4.議長並びに議事録署名人選出 を実施し、また、国際ファイバー工学研究所の設置な 議長として長谷川栄一氏(学化 11、神奈川支会)、 ど着実に進歩を続けていると学部の現状が触れられた。 副議長として中村浩二氏(学紡 10、佐久支会) 、議事 昨年の一般社団法人への移行により、千曲会は、会員 録署名人として松倉實氏(化工 4、上小支会)、伊香 交流と学部学生支援を主要事業として会員、学部と一 賀敏文氏(システム 8、学部支会)が選出された。 層強い絆での運営を行なうようになった。今年で 7 年 目を迎えたホームカミングデーは、200 人以上の参加 5.議事 を頂いた。ホームカミグデー前後のクラス会も開かれ ⑴ 報告事項 るようになり、同窓生の親睦会も一層、図られるよう 第 1 号議案 平成 26 年度会務並びに事業報告 になった。会費納入率の向上に苦慮してきたが、学生 小山総務担当理事(機高 2)より、会務報告と事業 会員の入会等、各段に改善しつつある。会費の不足を 報告があった。新法人として会員交流と学部支援を大 補うためもあり、千曲会館 3 階を企業に賃貸し、屋上 きな柱にした千曲会の活発化、学部支援の在り方、新 には太陽光発電を設置して、法人運営の安定化を図っ 入生の入会促進、千曲会館 3 階の賃貸、会館屋上の太 たと千曲会の現状を紹介された。来年は、同窓会が発 陽光発電設備の導入などが重点課題となったことが報 足して 100 周年、社団法人化後、75 年である。同窓 告された。会員交流事業部では支会活動活発化をめざ 会と繊維学部の強い絆を築き、将来を見据えた有意義 しアンケート調査を行ない、様々な援助方法を検討し な記念行事を考える検討会を発足させたいと思ってい た。支会総会に本会あるいは学部から理事または教員 るとのご挨拶があった。 を派遣したこと。外国人留学生および海外在住の会員 の組織化を中国で行なったことが説明された。学部支 3.名誉会長(濱田繊維学部長)挨拶(要旨) 援事業部ではホームカミングデーに同窓会のイベント みなさまのご協力のおかげで、学部は充実してきて を企画し実施したことを学生支援事業部では大学祭の おり、現在、機能高分子の建物が改修をしているが、 助成を行ない、卒業生の記念品贈呈を行なったことが 平成 27 年 1 月 1 日 千 曲 会 報 第 308 号 (39) 報告され、新入生への記念品も現在検討中であると説 た、現在の代議員加え、卒年クラス会の代表を加える 明された。広報事業部では同窓意識を紡ぐ重要な役割 等、新たな代議員制度を検討することが報告された。 としての千曲会報を年 2 回発行に変更し、中身の充実 その他の事業部について小山理事より説明があった。 を図るため学部から 4 名、OB から 1 名の編集員増員 学部支援事業部は、ホームカミングデー実行委員会に を図ったこと、また、現在ホームページ用のサーバー 参加し、千曲会企画のイベントを提案・実施する。繊 の更新を検討中であることが報告された。千曲会館運 維学部の教育・研究および産学官連携事業への支援の 営事業部では 3 階を、企業に賃貸し賃貸料を得ている 方法を学部と協議する懇談会を催し、要望に即した支 こと、太陽光発電装置により売電を始めたことが報告 援を実施する。学生支援事業部は、大学祭、ホームカ された。会計部では新法人制度にともなう法人会計の ミングデー、新入生ゼミ研修等、学生自主活動を助成 確立を行なったことが報告された。総務部では千曲会 するなど、学部と連携して在学生支援の助成を行なう ロゴマークを募集と、現在行われている選考について ことが報告された。広報事業部は、千曲会報を年 2 回 説明があり、ホームカミングデーの同窓会企画につい 発行し、活躍されている会員を紹介する記事等、より ても統括したことが報告された。審議の結果、第 1 号 親しまれる千曲会報とするため内容の検討を随時行な 議案は提案通り賛成多数により承認された。 う。また、本会ロゴマーク入りのグッズの企画・製 作を行ない、広報に活用することが説明された。千曲 ⑵ 協議事項 会館運営事業部では、会館 3 階の賃貸企業の長期契約 第 2 号議案 平成 26 年度収支決算及び会計監査報 を考慮し、会館の利便性向上を図ることが、また会計 告承認の件 部では、節税方法について検討することが報告された。 小井戸会計担当理事(化工 11)より、収支決算に 総務部は、繊維学部と連携して、ホームカミングデー ついて報告があった。昨年の一般社団法人への移行を を企画・運営し、同窓生文化祭イベントを統括する。 うけ決算関係書類の表記方法が変更された。従来の貸 また、同窓会設立 100 周年記念事業実施に際し、実行 借対照表、正味財産増減計算書に加えて、正味財産増 委員会の統括を担当することが報告され。千曲会ロゴ 減計算書内訳表と財務諸表に対する注記が新たに加わ マークの選考、制定を行ない、その結果を会報でお知 り、それぞれについて説明があった。続いて、江元 らせするなどが説明された。 幹事(学紡 12)より、会計監査の結果、正確かつ適 第 4 号議案 平成 27 年度収支予算承認の件 正に処理されていることを確認した旨の報告があった。 小井戸理事より、平成 27 年度収支予算案について 審議の結果、第 2 号議案は提案通り賛成多数で承認さ 提案があった。一般社団法人への移行を受け、これま れた。 での予算案の書式との変更点について説明があった。 第 3 号議案 平成 27 年度事業計画承認の件 収支予算書の経常収益計、経常費用計、事業費計それ 小山理事より事業計画について説明があった。会員 ぞれの予算、前年度決算額、差異について説明された。 交流の活発化、学部支援の在り方の検討、正会員、保 第 3 号議案、第 4 号議案が一括審議され、提案通り賛 護者、賛助会員の会費納入促進、節税方法の検討など 成多数で承認された。 を重点課題としていると説明された。また、同窓会設 第 5 号議案 入会金廃止に伴う定款変更承認の件 立 100 周年、法人化 75 周年を迎え記念事業の取り組 小山理事より、入会金廃止に伴う定款変更について みについて検討を始めることが報告された。 説明があった。定款変更の目的は、入会時の事務処理 大前理事(学紡 13)より会員交流事業部の報告が がパソコンソフトの利用で簡便化されたことにより入 あった。昨年度のアンケートに加え、今年度の調査の 会金徴収を廃止し、それに伴う定款の関連部分を削除 結果、現行の支会をそのまま継続することとなったと するというものである。施行は、平成 26 年 11 月 25 の説明があった。支会からの要請により、会員交流部 日からとする。議長から、本件は定款変更に関わるも の理事を派遣し、また、支会総会時に本会または学部 のであり、定款第 18 条第 2 項により、総代議員の議 から、理事または教員を積極的に派遣するなどの支会 決権の 2/3 以上の多数を持って行なうと規定されてい 支援について報告された。また、助成を受けた支会総 る。現在の総代議員の議決数は 68 であり、46 票以上 会やクラス会、研究会、同好会については、千曲会報 の合意が必要となるとの説明があり、審議の結果、反 への記事、名簿の提供をお願いすると説明された。ま 対者なしとなり、出席者 59 名の賛成により第 5 号議 (40) 第 308 号 千 曲 会 報 案は承認された。 第 6 号議案 同窓会 100 周年記念事業実施承認の件 小山理事より、平成 27 年度が同窓会設立 100 周年、 平成 27 年 1 月 1 日 平成 27・28 年度 監事 (新任)松倉實(化工 4・上小支会)、平井利博(学 化 18・学部支会)、以上 2 名。 又社団法人設置 75 周年となることを記念し、記念事 以上の選考委員会からの案に対して、八重田修氏 (学 業を行なうこと。本会内に、この実行委員会を組織し、 工 18・北信支会)より、北信は近くあり、会員数も 実施事業を一任することの説明があり、審議の結果、 多いが、北信支会からの理事推薦がないことについて 第 6 号議案は提案通り賛成多数により承認された。 従来から改善を求めてきた。今後、是非ご配慮いただ 第 7 号議案 役員改選の件 ければとの意見があり、小山理事より、今後、検討し 小山理事より、本年度は役員が 2 年の任期を満了し、 ていきたいとの回答があった。また、議長より、今期 新たに役員を選出する時期となっており、定款の第 で、役員を退任される方 2 名、幹事の江元研一氏(学 22 条第 1 項により、理事及び監事は総会の議決によっ 紡 12)と幹事の中垣雅雄氏(学農 20)の報告があった。 て選任するということになっているとの説明があった。 審議の結果、提案通り、賛成多数で承認された。 例年通り、選考委員を選出して、次期役員候補者の選 第 8 号議案 顧問推戴承認の件 考委員会案を審議し、提案を頂くということとしたい 小山理事より、顧問推戴の件について説明があり、 との提案がなされ、審議の結果、第 7 号議案は提案通 小森栄三氏(糸 37、寿証券株式会社 代表取締役社 り賛成多数により承認された。 長)、坂元龍三氏(学工 18、東洋紡株式会社 代表取 尚、選考委員会の執行部の案は以下の通り。飯田寛 締役会長) 、中垣雅雄氏(学農 20、信州大学繊維学部 子(学化 3・東京支会) 、榎本誠治(学紡 13・近畿支会)、 応用生物科学系教授)を顧問に推戴することが提案さ 金田健男(機 3・山陰支会) 、中曽偉人(学化 17・京 れた。審議の結果、第 8 号議案は提案通り賛成多数に 滋支会) 、中嶋和彦(学化 20・上小支会) 、八木貞文 より承認された。 (学化 20・神奈川支会) 、山田稔(化工 14・愛知支会)、 袖山栄次(化工 14・北信支会) 。議長がこの選考委員 6.会員表彰 会案について承認を求め全会一致で承認された。その 千曲会内規(千曲会表彰選考要領)に則り、11 月 1 後、別室にて選考委員会を開催。 日に開催された第 6 回理事会において表彰者が審議決 議長から、選考委員会が終了するまで次の議題につ 定され、長年に渡り繊維科学技術の推進と普及、なら いて審議をお願いするとの提案がなされ承認された。 びに技術者の育成に尽力、産業及び社会の発展に多大 選考委員長の飯田寛子氏より、理事候補者と監事候 な貢献をされた学工 18 回の東洋紡株式会社 代表取 補者の選考委員会案が報告された。 締役会長 坂元龍三氏が表彰された。 平成 27・28 年度 理事 (再任)飯島 興(学紡 12・上小支会) 、 白井汪芳(学 7.記念品贈呈 化 12・上小支会) 、大屋正明(機 1・茨城支会)、大 本会に多額のご寄付を賜り、本会の円滑な運営に多 前保夫(学紡 13・近畿支会) 、岩木邦男(学化 14・ 大なご貢献をされた化工 6 回の元信州大学繊維学部教 上小支会)、夏目駿一(学化 15・愛知支会) 、石坂 授、現在 SVBL 特任教授の藤松仁氏に感謝の意を表 征洋(学農 18・上小支会) 、信吉修(学化 18・愛 し記念品贈呈を行なった。 知支会)、能勢健吉(学工 20・近畿支会) 、藤松仁 議長は、以上を以って協議事項をすべて終了したこ (化工 6・学部支会) 、武居正和(学工 23・東京支 とを告げ、退席した。 会)、小井戸忠雄(化工 11・佐久支会) 、高寺政行 (学工 29・学部支会) 、森川英明(学工 30・学部支 8.代議員選挙について 会) 、小山俊樹(機高 2・学部支会) 、藤本哲也(機 選挙管理委員長の大屋総務理事(機 1)から代議員 高 5・学部支会) 、三輪哲也(機高 5・神奈川支会)、 選挙について説明がなされた。平成 27・28 年度の代 上条正義(学工 35・学部支会) 、河村隆(平成 16・ 議員候補者の推薦を 12 月 20 日までにお願いしたい。 学部支会) 、 (新任)本吉谷二郎(大院 13・学部支会)、 一般社団法人になり非常に厳しい管理を受けており、 以上 20 名。 代議員は総会に必ず出席しなければなりません。出席 できない場合は代理人を立てることはできるが委任 千 曲 会 報 平成 27 年 1 月 1 日 第 308 号 (41) 状は認められませんのでご注意願いたいと説明された。 9.閉会 選挙の日程は 12 月 20 日代議員候補者推薦の締め切り、 夏目副理事長より、閉会の挨拶があり、本総会は閉 2 月 15 日代議員選挙投票締め切り、3 月 4 日開票にな 会した。 (記録係:林光彦、滝澤辰洋、野川優洋) ることが説明された。 平成 26 年度収支計算書(正味財産増減計算書様式) 平成 25 年 10 月 1 日~平成 26 年 9 月 30 日 継 1 その他 1 法人会計 繊維研究教育推進 会員相互の交流等 配分比 決算額 配分比 決算額 配分比 決算額 科 目 決算 予算 差異 継 1 その他 1 法人会計 繊維研究教育推進 会員相互の交流等 配分比 決算額 配分比 決算額 配分比 決算額 科 目 管 理 費 Ⅰ 一般正味財産の部 会 1 経常増減の部 ⑴ 経 常 収 益 役 基本財産運用益 総 議 員 会 0 0 0 0 100 60,580 60,580 65,000 △ 4,420 費 0 0 0 0 100 44,294 44,294 110,000 △ 65,706 0 100 1,532,920 1,532,920 1,535,000 △ 2,080 12,578 41,919 60,000 △ 18,081 0 0 100 572,335 572,335 359,000 213,335 旅 費 交 通 費 0 0 0 0 0 100 187 187 200 △ 13 通 信 運 搬 費 30 12,575 40 16,766 30 受取入会金 0 0 100 246,000 246,000 220,000 26,000 受 取 会 費 0 0 学生会員受取会費 0 30 19,103 40 25,469 30 0 63,672 消 費 30 36,104 40 48,139 30 36,103 120,346 180,000 △ 59,654 印 費 0 0 0 0 100 358,627 358,627 280,000 78,627 60 3,100,000 △ 60,500 0 0 6,560,000 6,594,000 △ 34,000 会 費 集 金 費 0 0 0 0 100 202,011 202,011 221,000 △ 18,989 1,186,000 1,186,000 1,000,000 186,000 送 金 手 数 料 0 0 0 0 100 84,060 84,060 101,000 △ 16,940 保 料 0 0 0 0 100 70,339 70,339 71,000 △ 661 短期借入支払利息 0 0 0 0 100 11,633 11,633 0 11,633 1,052,560 10 出 版 事 業 収 益 100 14,670 10 131,570 0 0 0 0 14,670 10,000 4,670 0 100 422,000 0 0 422,000 350,000 72,000 業 務 委 託 費 0 0 0 建物・設備・備品減価償却費 50 1,683,420 40 課 0 0 出 0 0 100 1,611,064 1,315,700 1,100,000 215,700 険 131,570 会館運営事業収益 交 0 0 1,611,064 1,300,000 311,064 0 0 0 租 受取寄附金(無指定) 0 0 100 318,048 318,048 200,000 118,048 雑 受取寄附金(指定) 0 0 0 0 0 0 雑収入 0 公 支 管理費計 経 常 費 用 計 0 0 0 100 2,089 2,089 500 1,589 当期経常費増減 雑収益 0 0 100 32,100 32,100 10,000 22,100 2 経常外増減の部 0 0 0 0 0 1,067,230 0 9,940,434 0 税 費 0 繰入金 0 際 受取利息 経 常 収 益 計 4,312,029 15,319,693 14,243,700 1,075,993 ⑵ 経 常 費 用 0 0 0 0 100 0 100 30 47,101 30 333,000 166,839 0 0 100 76,370 76,370 78,000 △ 1,630 0 0 100 81,508 81,508 70,000 11,508 6,637,623 1,751,202 1,437,110 3,449,311 6,491,000 146,623 5,657,733 7,435,516 4,125,317 17,218,566 17,440,000 △ 221,434 △ 4,590,503 2,504,918 186,712 △ 1,898,873 △ 3,196,300 1,297,427 ⑴ 経常外収益 0 0 0 0 ⑵ 経常外費用 0 0 0 0 経常外費用計 0 0 0 0 0 0 一般正味財産期首残高 155,029,526 155,029,526 一般正味財産期末残高 153,130,653 0 0 Ⅱ 指定正味財産増減の部 80,000 0 当期指定財産増減額 0 0 3,500 指定正味財産期首残高 0 0 150,000 △ 121,528 指定正味財産期末残高 0 0 188,080 180,000 8,080 153,130,653 0 0 120,625 123,000 △ 2,375 0 1,256,427 989,000 267,427 パート職員給与手当 同上福利厚生費 30 0 70 0 0 0 0 退職金給付繰入 30 24,000 60 48,000 10 8,000 80,000 臨時職員賃金 30 106,050 50 176,750 20 70,700 353,500 350,000 調 査 研 究 費 10 2,846 90 25,626 0 0 28,472 管 理 役 務 費 50 94,040 50 94,040 0 0 施 設 点 検 費 50 60,313 50 60,312 0 光 10 182,000 60 94,204 10 15,701 60 666,000 10 111,000 1,820,000 1,820,000 0 157,006 213,000 1,110,000 1,110,000 50 628,216 50 628,211 0 備 品 費 0 0 0 0 0 0 0 0 修 繕 費 50 435,442 50 435,442 0 0 870,884 824,000 46,884 研究・教育活動助成 100 124,210 0 0 0 0 124,210 200,000 △ 75,790 学 生 活 動 助 成 金 100 725,500 0 0 0 0 725,500 950,000 △ 224,500 活 動 負 担 金 100 170,000 0 0 0 0 170,000 170,000 0 16,950 90 152,550 0 0 169,500 150,000 19,500 50,015 90 450,129 10 地域活動助成金 10 表 0 0 500,144 600,000 △ 99,856 費 30 6,150 70 14,350 0 0 20,500 50,000 △ 29,500 20 257,319 70 900,615 10 128,658 1,286,592 1,140,000 146,592 印刷物発送費 20 238,853 70 835,985 10 119,426 1,194,264 1,200,000 △ 5,736 情報機器管理費 10 40,526 80 324,192 10 40,521 405,239 650,000 △ 244,761 0 操出金 0 0 0 0 0 0 特別会計 0 0 0 0 0 0 0 3,906,531 5,998,406 676,006 10,580,943 10,949,000 △ 368,057 事 業 費 計 Ⅲ 正味財産期末残高 0 編 集 出 版 費 彰 0 0 1,092,000 3,421 △ 916 3,200,000 △ 55,994 同上福利厚生費 地域活動旅費交通費 20,000 500,000 3,366,839 △ 1,898,873 30 費 60 23,421 499,084 336,683 当期一般正味財産増減額 常勤職員給与手当 水 546,000 23,421 499,084 10 1,346,736 当期経常外増減 事 業 費 熱 63,672 0 100 80 受取寄附金 19,100 6,560,000 0 広告事業収入 品 刷 1,215,800 事 業 収 益 技術研究支援事業収益 耗 40 0 3,039,500 消耗機器什器費 0 0 100 0 1,823,700 差異 費 事業準備積立金利息 受取維持支援金 予算 費 会 基本財産受取利息 会員受取会費 決算 注) その他 1 事業は、従来の地域活動・情報提供・技術研究支援の各事業の総称である 活動負担金:連合会、AREC、留学生の会 研究・教育活動助成:講演会含む 一般社団法人千曲会 平成 27 年度事業計画書 平成 27 年度は、新法人制度移行後の会員交流と学 1.会員交流事業部 部支援を柱にした同窓会千曲会の 2 年目であり、会員 ① 会員交流の拡大を図るため、支会総会へ理事ま 交流の活発化、学部支援の在り方、正会員・保護者賛 たは教員を積極的に派遣し、支会総会の開催費用 助会員の会費納入促進、節税方法の検討、などが重点 を助成し、支会活動を支援する。 課題となる。また、同窓会設立 100 周年を迎え記念事 業の取組みが問われる。 ② 同級会、研究室会、同好会等の会員活動を支援 する。 ③ 永年、顕著な活動をされた会員を表彰する。 (42) 第 308 号 千 曲 会 報 ④ 繊維学部外国人留学生および海外在住の会員の 組織化を援助する。 ⑤ 卒業年度代表の代議員等新しい代議員制度を検 平成 27 年 1 月 1 日 業広告及び求人広告を募集し千曲会報へ掲載する。 ④ 本会シンボルマーク入りのグッズの企画・制作 を行い、広報に活用する。 討する。 5. 千曲会館運営事業部 2.学部支援事業部 ① 繊維学部ホームカミングデー実行委員会に参加 し、本会企画イベントを提案・実施する。 ② 繊維学部の教育・研究および産学官連携事業へ の支援の方法を学部と協議する懇談会を開催し、 要望に即した支援を実施する。 ① 繊維学部の教員・在学生・保護者及び卒業生に 会館の会議室及び宿泊施設を提供する。 ② 同窓生へ会館利用を PR すると共に、会館の環 境整備に努め、利用率を高める。 ③ 会館 3 階の賃貸企業の長期契約を考慮し、会館 の利便性向上を図る。 ③ 学部 Fii 施設活用のための千曲会員(学部 OB) の関わりを促進する取組を援助する。 ④ 就職活動支援を目的とした学部の催しに、連携 6.会計部 ① 節税方法について検討する。 して取り組む。 ⑤ AREC の団体会員として参加し、支援する。 7.総務部 ① 繊維学部と連携してホームカミングデーを企 3.学生支援事業部 ① 大学祭(銀嶺祭・東雲祭) 、ホームカミングデー、 新入生ゼミ研修等、学生自主活動を助成する。 ② 新入生入会記念品及び卒業記念品を贈呈し、本 会に対する理解を促進する。 ③ 学部と連携して在学生支援の助成を行う。 ④ 繊維学部留学生支援の会に団体会員として参 加・助成する。 画・運営し、同窓生文化祭イベントを統括する。 ② 同窓会設立 100 周年記念事業実施に際し、実行 委員会の統括を担当する。 ③ 同窓会設立 100 周年を記念して、千曲会シンボ ルマークの選考、制定を行う。 ④ 保護者賛助会員への PR を強化し、会費納入の 徹底を図る。 ⑤ 名簿の強化・管理システムの再検討を継続して 行う。 4.広報事業部 ① 千曲会報を年 2 回発行する。活躍されている会 員の活動を紹介する記事等のより親しまれる千曲 会報とするため内容の検討を随時行う。 ② WEB 版会報の読者を増やしメーリングリスト の整備を進めるため、サーバーの更新をする。 ③ 本会会員への情報提供及び繊維学部在学生の就 職活動支援のために、支会、各部の協力を得て企 8.その他本会の目的を達成するために必要 と認めた事業を行う。 千 曲 会 報 平成 27 年 1 月 1 日 第 308 号 (43) 平成 27 年度収支予算書(正味財産増減計算書様式) 平成 26 年 10 月 1 日~平成 27 年 9 月 30 日 科 目 継 1 その他 1 法人会計 繊維研究教育推進 会員相互の交流等 配分比 予算額 配分比 予算額 配分比 予算額 Ⅰ 一般正味財産の部 1.経常増減の部 ⑴ 経 常 収 益 基本財産運用益 基本財産受取利息 事 業 準 備 積 立 金 利 息 受取入会金 受 取 会 費 会員受取会費 学 生 会 員 受 取 会 費 受取維持支援金 事 業 収 益 技術研究支援事業収益 出版事業収益 広告事業収益 会館運営事業収益 受取寄附金 受取寄附金(無指定) 受 取 寄 附 金( 指 定 ) 雑収入 受 取 利 息 雑 収 益 繰入金 経 常 収 益 計 ⑵ 経 常 費 用 事 業 費 常勤職員給与手当 同上福利厚生費 パート職員給与手当 同上福利厚生費 退職金給付繰入 臨時職員賃金 調 査 研 究 費 管 理 役 務 費 施 設 点 検 費 光 熱 水 費 備 品 費 修 繕 費 研究・教育活動助成 学生活動助成金 活 動 負 担 金 地域活動旅費交通費 地域活動助成金 表 彰 費 編 集 出 版 費 印刷物発送費 情報機器管理費 操 出 金 特 別 会 計 事 業 費 計 0 0 80 100 30 30 30 30 30 30 10 50 50 40 0 30 100 100 100 10 10 30 20 20 10 前年度 決算額 予算 572,335 差異 科 目 0 100 359,000 359,000 △ 213,335 0 0 100 200 200 187 13 0 0 0 0 100 0 0 246,000 40 1,218,000 60 1,827,000 3,045,000 3,039,500 △ 246,000 0 5,500 0 100 6,720,000 0 0 6,720,000 6,560,000 160,000 0 100 1,180,000 1,180,000 1,186,000 △ 6,000 0 34,300 △ 4,670 0 3,488,936 0 △ 218,048 0 0 △ 89 △ 12,100 0 2,988,507 0 0 140,000 55,994 22,000 33,000 0 6,500 71,528 △ 80 2,375 273,573 0 529,116 375,790 24,500 0 80,500 149,856 29,500 53,408 5,736 244,761 0 0 2,098,057 0 0 1,080,000 10 135,000 10 10,000 0 0 0 0 100 422,000 0 100 5,100,000 0 0 0 0 0 100 0 0 0 0 0 0 100 0 0 100 0 0 1,090,000 13,595,000 135,000 1,350,000 1,315,700 0 10,000 14,670 0 422,000 422,000 0 5,100,000 1,611,064 0 100,000 100,000 318,048 0 0 0 2,000 2,000 2,089 20,000 20,000 32,100 0 0 3,623,200 18,308,200 15,319,693 588,000 63,900 339,600 9,900 24,000 108,000 10,000 94,000 61,500 612,000 0 420,000 500,000 750,000 170,000 25,000 65,000 15,000 268,000 240,000 65,000 0 0 4,428,900 196,000 1,960,000 1,820,000 21,300 213,000 157,006 113,200 1,132,000 1,110,000 0 33,000 0 8,000 80,000 80,000 72,000 360,000 353,500 0 100,000 28,472 0 188,000 188,080 0 123,000 120,625 153,000 1,530,000 1,256,427 0 0 0 280,000 1,400,000 870,884 0 500,000 124,210 0 750,000 725,500 0 170,000 170,000 0 250,000 169,500 0 650,000 500,144 0 50,000 20,500 134,000 1,340,000 1,286,592 120,000 1,200,000 1,194,264 65,000 650,000 405,239 0 0 0 0 0 0 1,162,500 12,679,000 10,580,943 60 60 60 70 60 50 90 50 50 50 0 50 0 0 0 90 90 70 70 70 80 1,176,000 127,800 679,200 23,100 48,000 180,000 90,000 94,000 61,500 765,000 0 700,000 0 0 0 225,000 585,000 35,000 938,000 840,000 520,000 0 0 7,087,600 10 10 10 0 10 20 0 0 0 10 0 20 0 0 0 0 0 0 10 10 10 0 0 管 理 費 会 議 費 役 員 会 費 総 会 費 旅 費 交 通 費 旅 費 通 信 運 搬 費 消耗機器什器費 消 耗 品 費 印 刷 費 会 費 集 金 費 送 金 手 数 料 火 災 保 険 料 短 期 借 入 支 払 利 息 交 際 費 業 務 委 託 費 租 税 公 課 建 物・ 設 備・ 備 品減価償却費 雑 支 出 管理費計 経 常 費 用 計 当期経常費増減 2.経常外増減の部 経常外収益 経常外収益計 経常外費用 経常外費用計 当期経常外増減 当期一般正味財産増減額 一般正味財産期首残高 一般正味財産期末残高 Ⅱ 指定正味財産増減の部 当期指定財産増減額 指定正味財産期首残高 指定正味財産期末残高 Ⅲ 正味財産期末残高 継 1 その他 1 法人会計 繊維研究教育推進 会員相互の交流等 配分比 予算額 配分比 予算額 配分比 予算額 0 0 0 0 0 0 0 30 30 30 0 0 0 0 0 15,000 19,500 54,000 0 0 0 0 0 40 40 40 0 0 0 0 0 100 0 100 0 20,000 26,000 72,000 0 0 0 0 100 30 30 30 100 100 100 100 前年度 決算額 予算 差異 80,000 100,000 80,000 100,000 60,580 44,294 19,420 55,706 1,600,000 15,000 19,500 54,000 300,000 205,000 85,000 38,000 1,600,000 50,000 65,000 180,000 300,000 205,000 85,000 38,000 1,532,920 41,919 63,672 120,346 358,627 202,011 84,060 70,339 67,080 8,081 1,328 59,654 △ 58,627 2,989 940 △ 32,339 0 0 0 0 100 0 0 11,633 △ 11,633 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 100 0 100 0 100 25,000 400,000 100,000 25,000 400,000 100,000 23,421 499,084 76,370 1,579 △ 99,084 23,630 40 1,503,200 40 751,600 3,758,000 3,366,839 391,161 0 0 1,591,700 6,020,600 △ 4,930,600 0 0 100 80,000 80,000 81,508 1,621,200 3,853,100 7,066,000 6,637,623 8,708,800 5,015,600 19,745,000 17,218,566 4,886,200 △ 1,392,400 △ 1,436,800 △ 1,898,873 △ 1,508 428,377 2,526,434 462,073 1,503,200 20 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 153,130,653 155,029,526 151,693,853 153,130,653 0 0 0 0 0 0 151,693,853 153,130,653 注)パート福利厚生費:傷害、労働、雇用 注) その他 1 事業は、従来の地域活動・情報提供・技術研究支援の各事業の総称である 活動負担金:連合会、AREC、留学生の会 研究・教育活動助成:講演会含む 一般社団法人千曲会第 75 回定期総会開催 秋晴れの平成 26 年 11 月 22 日㈯ 10 時半より開催さ 紡㈱代表取締役会長)が表彰され、続いて小森栄三氏 れ、午前の総会は、代議員 68 名中 58 名が出席し、神 (糸 37)(寿証券㈱代表取締役社長)と、坂元龍三氏 奈川支会長の長谷川栄一氏(学化 11)が議長、佐久 並びに中垣雅雄氏(学農 20)(前監事)が、顧問に推 支会長の中村康二氏(学紡 10)が副議長を務められ、 戴された。新顧問から母校支援、千曲会支援の決意を 無事終了した。その中で坂本龍三氏(学工 18) (東洋 お聞きすることが出来た。午後は、濱田学部長から、 「大 (44) 第 308 号 千 曲 会 報 平成 27 年 1 月 1 日 学改革と繊維学部の教育改革」の御講演を頂き、続い 時間が過ぎることも忘れるようだった。繊維学部同窓 て坂元龍三氏から「ものづくり産業のあり方~日本再 会の力強さが感じられる総会であった。その夜、3 次 興戦略を踏まえて~」の御講演を頂いた。大変興味深 会の最中に長野県北部に大きな地震があり、逃げ帰っ いお話であった。この講演だけに出席した一般会員も た。 (事務局) いた。続いて、懇親会では、和やかな雰囲気が続き、 千曲会 顧問事業開始 千曲会費完納の方には、千曲会の会員交流活性化の 一つとしてあなたの経験を顧問としてご紹介する事業 を開始しておりますのでご案内いたします。 会員交流事業部 (目的) 会員のシニア生活の充実を図るため、現役引退世代 の頭脳集団を千曲会に組織し、社会に役立てるため、 パソナグループのシニアのイキイキ生活を支援する事 業の一つである顧問事業部に同窓生を紹介できること になりました。 千曲会員のメリットとして、また会員のシニア生活 の充実に少しでもつながれば幸いです。御希望の方は、 千曲会にお申し込みください。 (パソナのサービス商品名等) 『パソナ顧問ネットワークサービス』 ・登録から活動までの流れ: 千曲会から希望者をパソナに提供⇒パソナに登録 ⇒パソナから顧問案件の案内⇒申込⇒打合せ ⇒顧問契約の締結⇒キックオフミーティング ⇒顧問活動実施⇒進捗確認ミーティング ・顧問料:活動頻度により 3 万~ 40 万円 ・紹介料:千曲会に、契約時 5 万円。 千曲会とは ? 自分の体験です。千曲会から会費の請求があるので 支払っていたが、千曲会が何をしているか知りません でした。千曲会は繊維学部の同窓会らしいが、偉い人 が何かやっていて私には関係ないと思ってました。入 学生保護者からは、同窓会なのに何故入学時から会費 を払うのかという陰の声。同窓会と言えば、懐かしい恩 師を囲んで酒を酌み交わし思い出話をするもので、会 費がどうして必要なの ? 会費を払っても別に俺達に何 かしてくれる訳じゃないだろ ? そんな声も聞きました。 事務局に来て繊維学部同窓会・千曲会が繊維学部や 学生の支援をしてきた歴史や役割を知り、大学の同窓 会は思い出話をするだけではないことが分かりました。 大学の同窓会には大きな役割がありました。昨今は、 大学選びには良い同窓会がある大学を選べという記事 も見られるくらいです。 何故でしょうか。それは同窓会が、学生と学部を支 援してくれるからです。同窓意識を母体とした自発的 ・特 典:顧問契約されると、パソナグループの厚生 施設をパソナ社員と同等に使える。 ・活動地域:全国 申込方法 ・申し込み資格:千曲会会費完納者で退職された方。 メールアドレスをお持ちの方。 繊維学部卒者は、千曲会を通さないと受け 付けてもらえません。 ・申し込み方法: 千曲会にメールでお問合せの方に案内書・ 申込書をお送りします。 ・問合せ・申し込みの連絡先: schikuma@siren.ocn.ne.jp(担当:石坂) ………………………………………………………… 技術相談・進路・就職相談 千曲会では、繊維学部、AREC・Fii プラザ、㈱信 州 TLO と連携のもと、会費納入済みの同窓生には御 相談にお応えできる可能性があります。ファックス、 またはメールでお気軽に事務局までご相談ください。 ………………………………………………………… 人材募集 繊維学部より学生の技術指導(染色、紡績関係)に 同窓会 OB の力を借りたいとの要望が、千曲会学部支 援事業部に届いております。後輩のために支援できる 方を募っております。事務局にお申し出ください。 千曲会専務理事・事務局長 石坂 征洋(学農 18) な後援会の役割も果たしていたのです。特に平成 16 年 から大学は法人化され、厳しい予算の中で先生方の研 究や教育の負担は大変なものになっており、同窓会の 支援なくしては極めて窮状です。資金的な援助(大学 祭助成、困窮学生支援、新入生ゼミ助成、ホームカミ ングデ―助成、研究助成、留学生支援等) 、就職や就 職後の仕事に関して、或いは業界とのパイプ役、等色々 あります。会費は、一人一人の母校愛の証しとして頂き、 皆で大きくまとめて役立てている訳です。それが伝統 になっています。会員交流が広がることがその力の源 泉になります。それをまとめている場所が千曲会でした。 良い同窓会とはどんな同窓会でしょうか。大学選び は良い同窓会のある大学を選べという記事を参考にす ると、上記のような活動をするため、住所把握率、会 費納入率、ホームカミングデ―参加率、寄付額、卒業 生が教職員としてどれくらいいるか、などを指標にし ています。これによると私大は大学経営に同窓会力は 平成 27 年 1 月 1 日 千 曲 会 報 不可欠として、入学時から働きかけています。地方国 立大にはその意識は薄かったのですが、近年、文科省 から同窓会力を生かせという指導が始まったと聞いて おります。 繊維学部同窓会・千曲会はどうなのでしょうか。繊 維学部は設立 105 年ですが、繊維学部同窓会は 100 周 年を迎えます。同窓会の名称を千曲会として 85 年が 経ち、農水省所管の社団法人となって 75 年になりま す。この間、繊維が基幹産業だった時代が終わり、衰 退が始まるとともに繊維学部も生き残りを模索しまし た。日本でただ一つの官立専門学校の初代校長の針塚 先生は大変学生に慕われており、昭和 2 年に転勤の発 令が新聞に載ると卒業生達は時の文部大臣に面会を求 めその撤回を申し入れ、大臣は新聞の誤報として受け 入れました。昭和 14 年には日本で最初の繊維化学科 を設置するため同窓会では期成同盟会を作って実現 しました。また昭和 23 年には単科大学昇格を求め 7 万人の署名を集め GHQ、文部省、国会にまで働きか けました。これはその間に大臣が 3 人も変わり不首 尾でした。そして昭和 44 年には東京、京都、上田に あった蚕糸系を東京に集約する文部省決定がありまし た。それを学部は強力な千曲会と組み、撤回させまし た。昭和 35 年には産学連携の母体となった財団法人 上田繊維科学振興会の設立、また昭和 37 年には消失 した本館の再建、等々の事例がまだまだあります。今 日本で唯一の学部として生き残れた繊維学部の陰には このような先輩同窓生の母校愛の力と歴史があったか 第 308 号 (45) らであり、その学部で我々は学び育てられていたので す。このような歴史から文科省には繊維学部に千曲会 ありと秘かに一目置かれ、学部の近代化交渉が進めや すくなり、先生方の熱意によって現在の繊維学部に進 化しました。現在ではオール信大のみならず全国的に もハイレベルの独創的な学部となり、世界中の大学と 連携を取る学部となっております。 千曲会は、全国に 35 支会があり、それぞれの地区 で会員交流が図られています。東日本大震災では卒業 生被災者 17 名に 220 万円を見舞に送りました。同窓 会で有名な私立 K 大学の卒業生の住所把握率は 70% と聞きましたが、千曲会も同じ水準です。しかしなが ら K 大学は、会費納入率は 100% ですが、千曲会は 60% でまったく及びません。そのため会費完納した 方々に更にご寄付(維持支援金)お願いして凌いでい ます。(会費完納者には千曲会館宿泊費を安くしたり、 顧問先の紹介をしております。)これは社団法人化し たことにより同窓会活動を前面に出してはならないと いう国からの指導があり、同窓生に千曲会の歴史や役 割を伝えることがし難く、会員の理解に隙間が出来て しまったからと役員は自戒しており、改善策を模索中 です。まず、さらなる活発な支会やクラス会などの会 員交流からと考えております。また会員交流や、学生、 学部支援は、必ず資金が必要です。限られた予算の中 でより有効な活動をしようと理事役員は、青春回帰と 母校愛のもと、無報酬で活動を今も続けて来ているの です。 河村理事(機能機械学課程)作 千 曲 会 報 (46) 第 308 号 平成 27 年 1 月 1 日 千曲会館宿泊料金の変更のお知らせ 千曲会館は、会員のご寄付、会費によって建設され、運営されております。会費を基準回数以上納入の方は、特 別料金で宿泊できるようになりました。 貸 室 宿 泊 区 分 2 階 小会議室 和 室 厨 房 室 名 和 室 洋室 201 号 洋室 202 号 洋室 203 号 洋室 205 号 千曲会館利用料金 仕様・定員 長机・椅子使用最大 30 名 宴会は原則禁止 料理する場合 定 員 等 18 畳 2 名以上 12 名まで シングル・バストイレ付 シングル・バストイレ付 ツイン・バストイレ付 シングル 平成 26 年 8 月 1 日より 使 用 料 金 1 時間当り 1,500 円(夜間 21 時まで) 1 人当り 500 円 1 時間当り 1,000 円 1人 1 人泊は 3,500 円(2,500 円)、2 人泊以上は 1 人 3,000 円(2,500 円) 4,000 円(3,000 円) 4,000 円(3,000 円) 6,500 円(4,500 円)、1 人泊は 4,800 円(3,800 円) 3,500 円(2,500 円) ※( )内の料金は、会費の基準回収以上納入の方(御家族も 含まれます)の割引料金です。 ※浴衣、タオル、シャンプー類がついています。(ただし合宿 時は別) ※洋室 201 ~ 203 号室はウォシュレット付です。駐車場あり ます。 ※前々日までに予約をしてください。コンビニ、スーパーまで は徒歩 4 分です。 ※長期宿泊には割引制度があります。御相談下さい。 連絡先:千曲会事務局 電話 0268-22-4465 E メール schikuma@siren.ocn.ne.jp ※上の写真にスマホをかざすと館内の動画を見ることができます。 動画を見るためには無料 AR アプリ 「COCOAR」をダウンロードします。 iPhone, iPad パンダ マークが 目印 Android Play ストア 左記で「COCOAR」または「ココアル」で検 索して無料アプリ「COCOAR」をダウンロー ド。 「COCOAR」 を起動し、 上の写真にかざすと、 動画が再生されます。 期間:2015 年 6 月末まで 支会だより 平成 26 年度愛知支会総会が 盛会に行われた 他共に再確認し、幅広い年代から構成される開かれた 本年度の愛知支会総会 ・ 懇親会が平成 26 年 10 月 州大学マンドリンクラブ)OB の皆様 16 名による演 25 日に盛会に行われた。今回は、繊維学部から森川 奏会で幕を開けた。魅惑的なマンドリンの音色の心地 英明教授並びに大川 浩作教授をお迎えし、支会交流 よさに魅了され、うっとりするような曲目に、皆さん として東京支会の武居 正和支会長にもご出席をいた 耳を傾けた。 だいて、名鉄ニューグランドホテルで行われた。 つづく講演会では、まず、森川先生から「繊維学部 愛知支会を実践できた。 今年は伊藤 雄二君(機 10)の紹介による SUMC(信 愛知支会からの参加者は、昭和 25 年卒の小森 栄三 における教育・研究・産学官連携の取組」と題して、 先輩(糸 37)を筆頭に 41 名が参加した。中でも、平 母校をとりまく環境の変化に対応して躍進する学部の 成 21 年卒の青山 英示君(応生 21)をはじめとする 変貌ぶりをご説明いただいた。また、大川先生から 若手、今回初参加となる村田 実信君(学工 25)や伊 「幻 ( まぼろし ) の生物繊維に学ぶ先端ファイバー工 藤 功一君(機 21)をふくむ中堅、そしてベテラン勢 学」と題して、先生が取り組まれている先端ファイバー も皆さんおかわりなく、愛知支会の元気なところを自 工学について分かりやすく説明していただけた。先生 平成 27 年 1 月 1 日 千 曲 会 報 第 308 号 (47) 方のご講演から、母校が歴史ある繊維の技術・考え方 藤 真君(機高 11)が盛り上げる中、皆さん杯をかさ を基礎として、新たな領域を含め世界に向けて、また、 ねた。懇親会では、大先輩から若い後輩達まで垣根が 将来に向けて大きく前進しようとしている様子を伺う なく中身の濃い大変懐かしい時間が流れ、あっという ことができたと思う。 間に楽しい2時間半が経過した。 講演会・総会の司会は田中 章君(機 10)が取り仕 最後になりましたが、今回ご都合で参加されなかっ 切り、冒頭 4 名の物故者に黙祷したのち、信吉 修支 た方々からも多くの寄付をいただいています。本紙面 会長(学化 18)から「千曲会支会活動の現状と課題 をお借りしてお礼申し上げます。 について」と題して報告があり、参加者による今後の 愛知支会事務局 長谷川敏紀(学工 29) 課題を共有することができた。続く懇親会の司会は佐 北信支会総会報告 危うい日本を感性工学で救いたい 世界は、グローバリズムに結びつかないと生きてい けないシステムになっているなかで、グローバル化の 中心となっている米国が弱体化してきて、中国、ロシ ア等 BRICS の国々が台頭してきた。このような状況 平成 26 年 8 月 8 日に開催された北信支会総会の教 の中で、日本は、国際的立場が未だに確立されている 養講座、今回で第二回になりますが、信州大学繊維学 とは言えないこと、多額の米国債を抱えていること、 部特任教授・名誉教授清水義雄先生に「ごまめの呟き グローバル化の進展に伴い国内の産業基盤が脆弱化 ~感性社会を目指して~」というテーマでお話しいた していること、日本人のものの考え方が内向き志向に だきました。 なっていること等非常に危うい状況にある。これを打 開するためには、国内で生産と消費が循環する安定な 産業経済圏が必要と考えられる。このような社会シス テムをつくる一助として、感性工学科を立ち上げ、感 性工学会も創設した。日本の自立は、困難なことでは あるが、出来ることからやりたいと考えて現在も頑 張っている旨のお話がありました。参加者は大いに感 銘し、マスコミ報道の裏の事象を見つめつつ「自分の 身は自分で守らねば」と強く感じた次第です。 今回の総会は例年並みの 14 名参加。役員改選が行 われ、化工 14 袖山栄次さんが副会長に、学蚕 4 丸山直 子さんと応生 6 藤永真史さんが監事に選任されました。 (支会長 八重田修) (48) 第 308 号 千 曲 会 報 平成 27 年 1 月 1 日 平成 26 年度 近畿千曲会総会開催報告 平成 26 年度近畿千曲会は平成 26 年 7 月 5 日に大阪 産業創造館において 44 名の多くの参加者のもとに開 催されました。 千曲会からは石坂征洋事務局長と信大繊維学部から は先進繊維工学課程教授の森川英明先生のご参加をい ただき、講演をいただきました。石坂専務理事の講演 は千曲会 100 周年の歩みを社会情勢、母校の変遷と横 並びにされ、参加者は各自の学生時代にタイムスリッ プさせて感慨深く聴講していました。森川教授の講演 年卒)が就任し平成 26 年度の新体制が発足し、会長 は変遷してきた国内外の繊維学体系、その中での母校 より支会活動活性化のために役員一同は一致団結して の位置づけ、母校の現況、Fii について、産学官連携 まい進すると力強く宣言した。同時に相談役 1 名、顧 の重要性等の講演をいただき、参加者は関心が深く普 問 2 名が推薦されました。また、支会功労者(支会役 段聞くことの出来ない内容の話を聞くことが出来、心 員 12 年間)として、横井博正(学紡工 9 回、S36 年卒) 、 の高鳴りを覚えました。 善積寛明(学繊化 9 回、S36 年卒)の両氏が白井理事 総会は近畿千曲会の基本方針「支会活動の活性化を 長名で表彰された。 図り、会員相互の親睦を深める」をバックボーンとし 第 2 部として行われた懇親会は坂元名誉会長の同窓 て進められた平成 24 年 25 年活動報告として情報発信 会と産業界と大学の連携の重要性を説かれた挨拶に始 の強化策(近畿支会報の発行、ホームページの立ち上 まり、北哲彦副会長の発声により力強い乾杯の音頭で げ) 、吉野山観桜会の開催、勉強会の開催の報告があっ 懇親会の火ぶたが切られた。参加者は時の過ぎるのを た。そして、平成 26 年度の活動方針は「行事の参加 忘れて話の山に熱中していましたが司会者の音頭によ 者を増やし、参加者に満足感を与える企画、運営をす り肩を組み寮歌を高らかに斉唱し若かりし頃の気分に る。」と決め、情報発信の緊密化と行事の活性化を重 浸った。中締めのあいさつに金井宏彰新副会長の同窓 点に進めることを決めた。続いて、役員改選が行われ、 会も若手の結集が必要とのあいさつで、本日の行事は 体制強化のために理事に 18 名、 監事に 2 名が選任され、 最終を迎え皆は再会を期し、それぞれの帰路に就いた。 名誉会長(理事)に坂元龍三氏(学繊工 18 回、S45 平成 26 年度 千曲会三重支会総会開催 秋晴れの中、11 月 9 日㈰三重支会の総会を榊原温泉、 榊原館で開催致しました。 支会の事務報告、会計報告と本部からの連絡事項や 資料等の提示を行いました。 その後は会員の親睦をはかりました。また来年も 11 月の開催を決議して再会を楽しみに解散しました。 支会長 高田元弘(学工 15)記 後列左から 高田元弘 (学工15) 龍田慎 (機高2) 堀越毅 (学工14) 前列左から 山田勲 (学工15) 高野勝之 (学工12) 鷲見保俊 (学化10) 千曲会岡山支会総会・懇親会開かれる やかな会となりました。総会では、交付金申請、助成 金について話し合い、さらにこの支会総会・懇親会開 今年の当支会の総会・懇親会は、10 月 4 日㈯に岡 催についての改善事項を事務局より提案、多くの会員 山駅西口「まつのき亭」で開催しました。この会の常 に支会活動に関心を持って頂く目的で、開催時期の変 連の方々の体調不良での欠席もあり、出席は 9 名とや 更、秋は何かと行事が多いので試みとして来年は 2 月 や寂しい会となりましたが、一年ぶりの再会で終始賑 に開催予定とし、若い年齢層の会員に出席しやすいよ 平成 27 年 1 月 1 日 千 曲 会 報 第 308 号 (49) 支会会員間の情報交 換として、今年の話題 提供は、岡野幸一さん (機 14)に「麹」につ いてお話頂いた。岡野 さんは、酒、醤油等の 麹関連製品の国内有数 の設備メーカーに勤務 され、我々が日頃聞く ことの出来ない貴重な 情報を提供頂きました。 また撚糸業を経営され ている斎藤憲資さん (学工 30)は、東南ア ジアへ進出され、間も なく新工場試運転とい うお忙しい時に出席頂 斎藤憲資(学工 30)中島達也(化工 3)江口正彦(化工 1)山下修(機高 11) 滝本寿照(学化 11)信谷哲也(学化 33)石垣明美(学化 29)増田泰三(学化 19)岡野幸一(機 14) きました。その結果は 来年の総会で話題を提 供頂くことを約束頂き、 うに、飲み会形式の懇親会でなく昼食会形式とし日中 さらに有志で二次会へ場所を移し旧交を温め閉会とし に行う、等々を申し合わせた。 ました。 平成 26 年度東京支会総会報告 平成 26 年 11 月 20 日㈭、東京国際フォーラムにお いて東京支会総会を開催しました。 (滝本寿照記) 最新の研究などについてご講演を頂きました。議事と しては、会計報告、監査報告があり、その他、今年世 界遺産に登録された「富岡製糸場と絹産業遺産群」に、 「官立上田蚕糸専門学校(現信州大学繊維学部)」を加 当日は来賓として塚田益裕教授、藤松仁教授をお招 える運動を起こしたいという話題もあった。その後の きし、支会員 28 名が出席しました。また、支会交流 懇親会では、参加支会員全員の自己紹介があり、初参 として、愛知支会の信吉修支会長が出席されました。 加の人とも交流を深めた。 先生方には、信州大学、千曲会本部の現況や Fii での 岡島正章(システム 11)記 (50) 第 308 号 千 曲 会 報 平成 27 年 1 月 1 日 平成 26 年度 佐久支会総会報告 平成 26 年 11 月 30 日㈰、一般法人千曲会佐久支会 総会を午後 4 時 30 分から、佐久市内の料理店「こん どう」で開催した。総会には、千曲会 白井汪芳理事 長も出席してくれました=感謝です。過去 5 年は、支 会総会のイベントとして近隣の施設を見学し、仲間意 識を高め総会に臨みました(平成 21 年度は佐久大学・ 22 年=佐久市樫山工業・23 年=佐久美術館・24 年 =母校繊維学部・25 年=上田市特別養護老人ホーム 「ローマンうえだ」等) 。今年は役員会に諮り、記念講 演として母校の教授にお願いし、産学共同企画の具体 的な成果を講演願う事になり、千曲会に講師派遣を依 頼しました。嬉しい事に産学共同企画として成果抜群 の繊維学部先進繊維工学課程 教授 「西松 豊典先生」 を御紹介頂き「スーツの着心地を科学する」をお聞き 上段左より 小井土忠夫(化工 11)、斎藤英顕(システム 15)、 有賀啓久(機 15)、土屋競(学蚕 5)、小井土雅寛(精素 17) 中段左より 内藤善永(農 5)、山本正明(応生 10)、矢野重夫(化工 6) 、 小井土沙苗(応生 23)、小井土玲子(化工 12) 前列左より 江元研一(学紡 12)、白井汪芳(理事長 学化 12)、 中村康二(学紡 10)、西松豊典教授、鈴木公人(蚕 34) する事が出来ました。総会に先立ち 10 月 23 日の信濃 毎日新聞に「スーツ ふわりと着心地良く AOKI と 部「ここにあり」で卒業生としての誇り・自信が持て 信大で 衣服圧を軽減」記事が西松教授と AOKI の ました。 清水社長の写真入りで発表されました。衣服圧を従来 引き続き支会総会を開催。議案である支会会則変更、 品より最大 25% 軽減し着心地を良くしたとの記事で 役員変更、会計報告及び代議員 2 名の選出が全て承認 した。価格(税抜き)で 38,000 円~ 78,000 円の高価 されました。 格帯商品です。共同企画は 2002 年以来、 第 18 弾との事。 総会終了後、懇親会に入り白井理事長・西松教授を 大学 OB としては大変嬉しい記事でした。新聞記事の 囲み出席者との懇親が持てました。私は 52 年前の卒 影響でしょうか、講演には千曲会会員以外の人も数人、 業生ゆえ、時代の趨勢でしょうが、大学の変革にただ 参加してくれました。講演内容は、製品の快適性であ 吃驚の連続でした。母校入学者の偏差値向上・卒業 る「着心地」、スポーツウエアの機能性、自動車シー 生の就職率 100% 等をお聞きすると本当に嬉しくなり、 トの座り心地等を数値化で表現する研究成果をスライ 先輩として千曲会・母校の発展に微力ですが「頑張ら ドで解りやすく解説頂き、アット言う間の 1 時間でし なければ」の気持ちになりました。今回も多数の皆様 た。産学共同企画の発表は大半が「信州大学」で繊維 のご寄付をありがとうございました。大切に活用しま 学部と書けないとの事=少し残念な気持ちになりまし す。この紙面で失礼ですがお礼申し上げます。 (文責=佐久支会長 中村 康二) た。その後、白井理事長から、今の繊維学部の世界・ 国内に向けての取り組みをお聞きし、信州大学繊維学 行 事 予 定 ◆中垣雅雄先生・森川裕久先生の最終講義 場 所:繊維学部 マルベリーホール 1F 日 時:2 月 6 日㈮ 会 費:教職員・一般 3,000 円(当日会場受付にて申 14:00 ~ 15:00 中垣 雅雄 先生 15:10 ~ 16:10 森川 裕久 先生 場 所:繊維学部総合研究棟 7 階 し受けます) 申込先:小関道彦(koseki@shinshu-u.ac.jp) 申し込み締め切り:1 月 30 日㈮ ミーティングルーム 1 3 月 24 日㈫ ◆卒業式(繊維学部) ◆中垣雅雄先生・森川裕久先生を囲む会 日 時:2 月 6 日㈮ 17:00 ~(16:30 受付開始) ◆入学式(松本) 4 月 4 日㈯ 平成 27 年 1 月 1 日 千 曲 会 報 ◆愛知支会の行事予定 第 308 号 (51) (つくば駅下車 徒歩 5 分) 連絡先:長谷川敏紀(学工 29) 新年拡大幹事会 (予定)1 月 24 日㈯ 18 時~ (予定)名駅前いけす茶屋 みどり 納涼拡大幹事会 ◆平成 27 年埼玉支会行事予定 1.平成 27 年埼玉支会定時総会は、さいたま市(会 場末定)で 7 月 12 日㈯に開催予定です。 2.千曲会埼玉オープンゴルフ選手権の第 5 回大会を (予定)6 月 20 日㈯ 18 時~ 5 月 15 日㈮、第 6 回大会を 10 月 15 日㈭に熊谷市 (予定)名駅前いけす茶屋 みどり の大麻生ゴルフ場で開催予定です。埼玉支会以外の 愛知支会総会 会員の方の参加も大歓迎です。 (予定)10 月 24 日㈯ 15 時~ ※支会総会、ゴルフ大会のお間合せ先 (予定)名駅前北京料理 百楽 〒 850-2226 埼玉県鶴ケ島市中新田 360-13 埼玉支会事務局 小川 光弘 TEL.049-279-3585 ◆静岡支会総会 E メールアドレス mitsuhirohope@yahoo.co.jp 日 時:平成 27 年 1 月 25 日㈰ 11 時~ (例年 1 月の第四日曜日) ◆上小支会の年間予定 場 所:マイホテル竜宮(静岡市葵区伝馬町 10-5) 4 月中旬~下旬の土曜日を予定 講 師:生物機能科学課程 上小支会総会及び親睦会 先進植物工場研究教育センター長 5 月 30 日頃 野末雅之教授 旧千曲会館 清掃作業 連絡先:静岡支会事務局 太田幸宏 9 月 27 日頃 近隣名所散策 bwcpk273@yahoo.co.jp 10 月 17 日頃 ◆群馬支会行事予定(H27 年度総会) 上小支会ゴルフ予行演習 日 時:平成 27 年 2 月 7 日㈯午後 15:00 ~ 9 月~ 11 月 場 所:JR 新前橋駅東口 各種本部行事のサポート 11 月 アニバーサリコート・ラシーネ 会 費:6,000 円 千曲会総会ゴルフ大会支援 内 容:本部総会の報告、 講演「蚕の品種と宮内庁の御養蚕」藤枝貴和 ◆ホームカミングデー 懇親会 日 時:平成 27 年 10 月 10 日 11 時~ ※お近くの方どうぞご参加ください。 場 所:繊維学部構内 連絡先:毛利(幹事)まで E-mail:kerimori@world.ocn.ne.jp ◆千曲会定期総会 日 時:平成 27 年 11 月 28 日㈯ 10 時 30 分~ ◆岡山支会の行事予定 場 所:繊維学部総合研究棟 7 階 総会・懇親会日時:2015 年 2 月上旬 場 所:未定(ホテルの会議室等を考えています) 懇親会:昼食会程度 連絡先:岡山支会 滝本 寿照 住所:倉敷市庄新町 7-7-8 電話:086-462-4828 E-MAIL:taki2600@kfy.biglobe.ne.jp ◆茨城支会総会 日 時:平成 27 年 3 月 14 日㈯ 11 時~ 14 時 場 所:つくばホテルグランド東雲 皆さんの大学生活を支援します。 信州大学生活協同組合 繊維学部店 ホームページ http://www.shinshu-univcoop.com/seikyo/ アドレス seikyouseni@co-op.shinshu-u.ac.jp 電話 0268-27-4978 繊維学部発の商品を扱っております。 くわりんとう(桑の葉を利用したかりんとう)・ ナイトリッチ(化粧品)・アエルマスク(ナフィアス採用) (52) 第 308 号 千 曲 会 報 事務局のつぶやき 平成 27 年 1 月 1 日 た」9 人目も留守だったので、留守録に入れておいた が、返事はなかった。翌日、7 人目の留守録を入れて おいた会員の奥さんから返事が来た。「うちは大丈夫 7 月某日 です。御心配ありがとうございました」まだ若い声の 千曲会報の 307 号が約 7400 部発送された。7 月号は、 奥さんが、 「私も繊維学部卒ですよ」と明るい声。名 千曲会費を基準回数以上納入の会員に送られる。しば 簿では長野市の会社に勤務していることになっている らくすると、宛先に不在であると郵便局のメモが付 旧姓 M さんだった。たった 9 人の中で、広島から長 いて何通か返送されて来る。今回は 70 通(1%)返っ 野に嫁いだ卒業生がいるかと思えば、逆もあった。確 て来た。多くは転勤か、引っ越されたのかと思われる。 実ではないが、一応全員無事と判断した。この経過を 中には住所表示が変更されたので古い表示だからと返 千曲会山陽支会長と事務局長にメールしたら、すぐ返 送されるものもある。次回はこの送り先に送らないよ 事が来た。「本部の調査、ありがとうございます。こ う住所不明者として名簿を直す。電話やメールが分か ちらも極力調査します。」 る場合は問合せをし、数人は確かめられる。 10 月某日 その中の 1 通に、昨年、維持支援金を贈ってくれた 今年は学部と共催のホームカミングデーの申込を 30 代の卒業生宛のものがあった。不審に思い勤務先に メール中心に千曲会が受けることになった。その中に、 電話すると、 「この方は一昨年病没の為、 退社扱いとなっ 「残念ですが翌日が結婚式なので参加できません」と ております」 との返事だった。おかしい。一昨年亡くなっ いう返事があった。卒業生の結婚式の日程が分かるこ たと言っても、去年に維持支援金が届いている。何か とはあまりない。娘のことのようで嬉しくなり、三役 の間違いではないか。実家の住所を見つけ出し電話す に諮り祝電を打つことにした。他大学では、この祝電 ると、お母さんが出られた。 「一昨年亡くなりました。 を住所を掴む手立てとしていると聞いた。会員交流部 心の整理が出来なくて、維持支援金を代わりに送らせ の事業として、来年から卒業生の結婚には、日程と住 て頂きました」と涙声だった。まだ若い息子の死を認 所が事前に分かれば祝電を打つことになった。ホーム められなかったのかもしれない。生きているように振 カミングデーは 200 名を超す参加者があり、学部単位 舞いたかったのかも知れない。その切ない母親の心情 のホームカミングデーでは大成功だった。この日にク を思うと胸が詰まり、慰める言葉が直ぐ出てこなかった。 ラス会を行うクラスが増えて来た。信大の他学部では 8 月某日 行われておらず、繊維学部の元気度を示したと思う。 広島市で豪雨による土石流で人家が流され、犠牲者 11 月某日 が数十人出ていると連日報道されている。過去の千曲 22 日、千曲会第 75 回定期総会が開かれた。今回は、 会報によると東日本大震災の時は、同窓生 517 名から 東洋紡㈱代表取締役会長で学工 18 卒の坂元龍三氏の 支援金が寄せられ、17 名の方に 220 万円が見舞金と 表彰と記念講演があった。さすがと思わせる講演だっ して送られている。同じような状況ではないか。被災 た。懇親会も和やかだった。坂元氏から学部と産業界 地に在住の会報が届いている会員が広島市阿佐南区に を結ぶパイプ役が出来れば協力したいと申し出があり、 4 人、北区に 5 人いた。ドキンとなった。電話をいき 千曲会学部支援事業部の能勢理事が幹事となり、学 なりするのは如何なものかと躊躇しながらも電話を入 部長、千曲会三役と 2 次会が開かれて懇親が深められ れてみた。 た。この日の 4 日前、副学部長の阿部先生が学内で急 1 人目は、電話は繋がるが出てくれない。2 人目 死されていた。2 次会の後、理事長から阿部先生行き は、 「うちは大丈夫です。御心配ありがとう」3 人目は、 つけのカラオケバーに行き、阿部先生の持ち歌を歌い 「うちは畑が駄目になったが住まいは大丈夫だ、あり 弔おうと 3 次会になった。皆で順に歌っている時だっ がとう」4 人目は、 「この電話は現在使われていませ た。大きな地震が来た。翌々日、名古屋にいる夏目副 ん」この方は卒業年次から推定年齢 85 歳だ。5 人目は、 理事長から、長野北部地震の被害地の卒業生の安否を 全く違う人で電話番号が違っていた。6 人目は、お母 確認せよという指示が届いた。調べると白馬村、小谷村、 さんが出て、 「 (卒業生の)娘は長野に嫁いでおります。 小川村に 8 名の卒業生がいた。思い切って電話をして うちは大丈夫です。御心配ありがとうございました」 みた。 「壁が少し落ちた。裏の土蔵が少しやられた。家 7 人目は、留守録に安否確認をしておいた。8 人目は、 の中は散乱しているが片付ければ大丈夫だ。ライフラ 「お母さんが出て、うちは大丈夫でしたが、息子は昨 日までボランティアで片付けの手伝いに行っていまし インは問題ない。俺は山浦和男先生と同期だ。ありが とう。 」といった声が聞かれ、 卒業生は全員無事であった。 千 曲 会 報 平成 27 年 1 月 1 日 第 308 号 (53) 寄付の御礼 下記の方々から、千曲会にご寄付を頂きました。同窓会・千曲会への御支援、ご協力、真にありがとう ございます。 学農 18 有志一同(繊維農学科昭和 45 年 3 月卒)、学工 18 坂本 龍三 氏、繊維学部教授匿名 1 名 維持支援金御礼 維持支援金はこれまでに通算 1300 名の方に協賛頂きました。厚くお礼申しあげます。 金額 10 万円以上納入の方々です。 山本 宏 (学科13) 西田 正徳 (学紡11) 白井 汪芳(学科12) 近藤 高男(化 9) (学科1) 村山 守生 金井 宏彰 (機 18) 安保 正一(学科18) 佐藤 勇二(蚕 33) (糸 30) 石橋 渡 中村いつ子 (学工32) 宮下 識(学紡4) 通算 10 回以上納入の方々です。 上野 昌彦 (学化2) 柄沢 浩一 (学化34) 近藤 成敏(学糸2) 佐藤 勇二(蚕 33) 白井 利彦 (学化10) 長谷川栄一 (学化11) 日向 弘(紡 28) 矢野 信友(学蚕6) 山口 邦友 (学蚕2) 会 費 領 収 平成 26 年 6 月 1 日から平成 26 年 12 月 22 日迄に次の方々から会費を納入頂きました。◎印は完納者です。ご協 力ありがとうございました。これをもって領収書に代えさせていただきますのでご了承ください。 1回分 ◎小松 栄一 (学化10) ◎篠原 勝彦(学化16) 長沢 雅史(化工16) 伊藤 茂樹(学化26) 佐藤 則夫 (学農26) 八重田 修(学工18) 中谷 敏文(機 14) 松原 寛彦(学農16) 溝畑 博夫 (化工15) 福田 末隆(学農22) 上田 大介(資環課3) 山本 勉(機 8) 内藤 秋 (生能課3) 土山 春男(学化28) 小林 善晴(学蚕10) 北沢 誠(機 5) 坂本 聖子 (繊学外) 金子 正彦(繊学外) 北沢 昭義(学紡9) 川上 正敏(学工29) 熊谷 郷 (機高25) 塚田 勉(化工14) 中西 徳郎(大院13) 長谷川敏紀(学工29) 今井 久亥 (学化29) 西原 完吾(学紡12) 山田 昌代(化工12) 上條 純子(学化18) 小山 詔雄 (学農16) 宇留賀朋子(学化18) 三船 義博(学農22) 吉野 悟(学農32) 木下 俊 (応生22) 山本 良二(学化21) 高井 裕孝(化工7) 和田 冨広(学農23) 藤澤みどり (繊学外) 林 文彦(学化29) 中西 幸男(化工10) 石川 浩章(資環課2) 西川 敦 (繊学外) 2回分 須田 仁 (学紡糸11) 渡邉 直彦(資環課2) (学工22) 3回分 ◎寺島 優司 ◎村山 定光(学工16 ◎大沢 和夫(農 4) 芥川 穣(機 5) 今井 博 (機 19) 伊藤 愃(学農18) 箱山 晋(学農16) 青沼 秀彦(化工2) 4回分 ◎鈴木 正稔 (学化18) 安井 脩(機高26) 清水 正基(学化24) 金井 彰徳(機 11) 5回分 ◎中込 譲次 (化工2) ◎関 栄義(学蚕7) 安藤 勉(学糸9) 宮崎 進司(化工6) 青柳 一男 (学化20) 古川 武(学化22) 大沢 啓司(化工16) 世良 好浩(学化17) 倉科あき子 (学化18) 小林 洋平(学工15) 高橋 恭乃(学工22) 藤井 毅(機能機6) 竹之内 裕 (機 21) 千 曲 会 報 (54) 第 308 号 (機 7) 7回分 ◎渡辺 祥三 平成 27 年 1 月 1 日 ◎佐野 悟郎(学農25) 佐藤慎一郎(素化21) 片桐 勝司(学化3) 10回分 ◎降旗 久男 (機 10) 平田 公成(学化27) 蓮池 正明(学化19) 植田 吉則(学化25) 古里 明彦 (機 11) 佐藤 泰子(学化18) 片岡 秀樹(学化31) 犬飼 晃(学農28) 高橋 稔人 (化工11) 山崎 良一(機 12) 伊東 弘次(機高6) 11回分 ◎春原 正幸 (化工8) 中村知枝子(学工24) 12回分 ◎青沼 務 (学工24) ◎白井 文晴(学化18) 坂口 正子 (糸別4) ◎白井 範(学化18) 小野 恒雄(学紡12) 金沢 哲雄(蚕別4) 水谷 峰子(学工30) 作田 悠 (繊工課3) 富永 啓太(機高課3) 深津 和彦(学化15) 押田 洋(学化10) 渡辺 春男 (学工26) 13回分 ◎浅野 裕三 (学農18) 15回分 ◎吉田 和男 (化工2) ◎南沢 健三(学紡糸12) (学化13) 16回分 ◎長谷 実 20回分 ◎北城 厚 (機 6) ◎阪西 淳一(学工23) 29回分 ◎柳 昭一 (学化20) 30回分 鈴木 克征 34回分 ◎中島 達也 (化工3) 40回分 ◎水谷 孝志 (化工16) ◎池田 豊久(学農30) ◎山村 昌照(学化25) ◎内田 吉一(学工18) ◎荒井 甫 (大院前20) ◎小林 栄(学紡7) ◎本木 護(化工1) ◎林 真由美(学化38) 学生会費納入者 (平成 26 年 7 月 1 日~ 11 月 30 日) 千曲会の会費(20 回分)納入を頂き心から感謝申し上げます。 本来ならば、皆様に領収書をお送りするところでありますが、この紙面にお名前を掲載して領収書に代えさせて いただきますのでご了承ください。千曲会館は千曲会員の施設です。お気軽にご利用ください。 (20 回) モハマドナジル(機械ロボット学系) 山本 太智(応用生物科学系) 田代 匠(機械ロボット学系) 阿部 綾乃(応用生物科学系) 山田 麻夢(化学・材料系) 土本 彬広(応用生物科学系) 浪江 裕史(化学・材料系) 眞島 京子(生物機能科学課程) 山田 慧(化学・材料系) 曲 敬言(バイオエンジニアリング課程) 千葉 智也(化学・材料系) 奥野 直樹(機能機械学課程) 井上 奈央(応用生物科学系) 中村 広夢(機能高分子学課程) 亀山 貴央(応用生物科学系) 望月 愛優(先進繊維工学課程) 高橋 理央(応用生物科学系) 忘れてはいませんか ?! 会報の 7 月号が届いていない方は会費未納の方です。会費は、会報やホームページの維持にも使われ ております。母校や学生への支援も行われています。会員相互の交流にも助成されております。皆様の母 校愛が形となります。 現在、会員 14,740 人の内、6,002 人(41%)の方が未納です。このため、会費完納者の方に、さらに 支援金をご寄付いただいてしのいでいる状況を御理解下さい。 毎年、7 月に未納の方には、納入依頼書が届きますので、お納めください。 住所が変わっても連絡がないと、会報が送れなくなります。住所変更のご連絡もお忘れなくお願い致し ます。 千 曲 会 報 平成 27 年 1 月 1 日 第 308 号 (55) 物 故 会 員 平成 26 年 12 月 15 日までに次の方々が亡くなられたとの連絡がありました。 これまでの千曲会へのご協力に感謝申し上げ、謹んで哀悼の意を表します。 忌日 住所 関 昭夫 (紡 23) H26.1.7 氏 名 (学科卒回) 忌日 岐阜市 住所 金井 節 (養 9) H26.2.24 氏 名 (学科卒回) 上田市 宮坂 琢郎 (化 4) H26.6.15 岡谷市 御子柴 睦 (学糸4) H26.6.22 相模原市 茅野 英一 (学糸2) H26.4 上田市 柴田 尚 (紡 20) H26.6.19 枚方市 山本 周三 (紡 25) H25.4.30 生駒市 茨木 宣雄 (蚕 38) H26.9.16 上田市 西井 茂雄 (糸 26) 大和高田市 ダシドンドギーン (学工35) H25 モンゴル 阪田 一彦 (学化17) H25.8.20 堺市 多田 昌実 (学工35) 長岡京市 金子 俊彦 (学蚕5) H26.1.23 埴科郡 亀山 直人 (機高25) H26.8.6 倉敷市 今井 省吾 (蚕 27) H26.4.17 岡谷市 村井 俊男 (学化12) H26.3.8 川西市 高島 俊夫 (機 1) H26.7.1 福島市 北村 佳文 (学農18) H26.10.24 上田市 母袋 健一 (紡 28) H26.2.26 川西市 白井 文晴 (学化18) H25.6 田方郡 木暮 利夫 (蚕別7) H26.6.16 沼田市 湯通堂千文 (学化18) H25.12 神戸市 渡邉 恒夫 (蚕別3) H24.12.7 さいたま市 横沢 正雄 (蚕 23) H24.3 亀山市 保坂 知里 (学農31) H22.10.31 甲府市 中村登一郎 (紡 19) H25.5.22 西尾市 宮崎 貞吉 (糸 38) H25.7.29 東御市 野末 祐司 (学化19) H26.10.12 浜松市 高橋 展久 (素化7) H24.11.6 岐阜市 堀 正文 (化 7) H26.9.6 盛岡市 お詫びと訂正 ❖ 広告掲載のお願い ❖ 本会報発行に当り、右記の企業等様から賛助 広告をいただきました。ご協力ありがとうござ いました。厚くお礼申しあげます。今後とも引 き続き広告の掲載をお願いいたします。 また広告掲載の募集もいたしております。詳 細につきましては、千曲会事務局までお問い合 わせください。 広告掲載企業 株式会社アイフォーレ…………………裏表紙 上田第一ホテル……………………………11頁 上田東急イン………………………………11頁 田口印刷株式会社…………………………15頁 株式会社宮嘉組……………………………15頁 一般社団法人日本衣料管理協会………表紙裏 プラザホテル………………………………17頁 株式会社丸陽………………………………42頁 株式会社長興………………………………42頁 千曲会報 No.307 号に誤記がありました。申し 訳ありません。 下記のように訂正くださいますようお願い申し 上げます。 7 頁「信州大学繊維学部第 12 回卒業 50 周年記 念事業報告」 誤 井出 邦穂 正 井出 邦徳 33 頁「化 7in 田沢温泉」写真説明 誤 西沢 寛大 正 西沢 寛夫 誤 荒井 溝 正 荒井 潤 38 頁「維持支援金のお礼」 誤 山浦源太郎(学化 6) 正 山浦源太郎(学化 5) 誤 堀内 享(学蚕 6) 正 堀内 享(学蚕 5) 40 頁「物故会員」 誤 高橋 秀雄 忌日 H25 正 忌日 H10.10.24 千 曲 会 報 (56) 第 308 号 平成 27 年 1 月 1 日 投稿される方へ 会員からの声、クラス会、支会総会、同好会などの記事はもちろん、日々折々の出来事 を綴ったエッセイなどの投稿もお待ちしております。 1.原稿の書き方 ◆パソコンの場合…CD、メモリー、メールでお送り下さい。写真は、文章データと別々にお送 り下さい。 ◆手 書 き の 場 合…横書きの原稿用紙にお書き下さい。 2.文字数 ◆クラス会、支会総会、同好会などの記事…最大 700 字+写真 1 枚(350 字相当) ◆読者のページ…最大 1800 字+写真 1 枚(350 字相当)内容によっては、これを超えること も可能です。 ※プリントされた写真は原則としてお返ししませんので、返却が必要な場合は、その旨記載して下さい。 ※編集委員会で手を入れさせて頂く場合がありますが、ご了承ください。 3.送付先 〒 386-0018 上田市常田 3-8-37 (一社)千曲会 編集委員会 TEL.0268-22-4465 FAX.0268-22-4460 E-mail: schikuma@siren.ocn.jp 次号(309 号)の原稿締切日は 2015 年 6 月 1 日です。 ◆46ページの千曲会館の写真には、AR機能がついています。宿泊のご検討の際にはぜひご活用下さい。 46 ページの写真にスマホをかざすと館内の動画を見ることができます。 動画を見るためには無料 AR アプリ 「COCOAR」をダウンロードします。 iPhone, iPad パンダ マークが 目印 Android Play ストア 左記で「COCOAR」または「ココアル」で検 索して無料アプリ「COCOAR」をダウンロード。 「COCOAR」を起動し、写真にかざすと、動 画が再生されます。 期間:2015 年 6 月末まで 明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。 先日、「信州の地酒(日本酒)について」という講演会後、講師の方と飲み歩き、いつの間にやら家に帰ると右 編集後記 足が痛い。翌日病院に行くと骨折もしていないのに写真の様にギブスを巻かれてしまいました。捻挫と言う話だっ たのですが、血液検査の結果「痛風」の疑いが高いということでメタボな体型をスリムにするべ く努力を始めました。MN は体を絞らなければなりませんが、千曲会報は、新しい編集委員(小 関道彦、坂口明男、服部義之、山邉典昭)が加わり、益々の充実を目指します。編集委員会では 会員の皆様からの寄稿・投稿もお待ちしております。在学時代の思い出、皆様の近況報告などと も併せて編集委員会(事務局)までお送り下さい。 (編集委員:上條正義、岩木邦男、小関道彦、坂口明男、滝沢辰洋、寺本彰、中嶋和彦、野川優洋、 服部義之、林光彦、山邉典昭) 千 曲 会 報 No.308 平成 27 年 1 月 1 日 発行 編集発行人 発 行 所 印 刷 白井 汪芳 一般社団法人 千 曲 会 長野県上田市常田 3 丁目 8 番 37 号 22-4465 TEL.(0268) FAX.(0268)22-4460 E-mail: schikuma@siren.ocn.ne.jp http://www.chikumakai.org 田口印刷株式会社 長野県上田市殿城 425-1 TEL.(0268)22-0680 FAX.(0268)24-7757
© Copyright 2024 Paperzz