社会課題解決の新しい潮流 メディア意見交換会資料 2016年6月13日 科学・安全政策研究本部 産業イノベーション戦略グループ 須﨑彩斗 Copyright (C) Mitsubishi Research Institute, Inc. 本日の内容 世界的な社会課題には、オープンイノベーションを 活用した民間ビジネスでの解決が有効 Step1 社会課題解決の必要性 Step2 民間ビジネスの役割 Step3 手段としての オープンイノベーション まとめ 障壁と解決の糸口 Copyright (C) Mitsubishi Research Institute, Inc. 山積する社会課題を客観的に整理する 社会課題解決には民間ビジネスの参加が不可欠 関係者が連携して非連続的なイノベーションを起こす 世界の課題、日本の問題、MRIの取り組み 2 21世紀型解決モデル=「知識」「ビジネス」「共創」 20世紀型 21世紀型 量による解決 モノ、人 知識型解決 公共 事業・サービス ビジネスで解決 クローズド 競争 プラスの連鎖 なぜ? 知識は非競合財(同時・多数) 使えば増える資源 ⇒低コスト、低環境負荷 財政難、増税の合意形成 儲かる⇒最早で解決 最善かつ最も早い オープン・イノベーション 地域経済の自立がビジネスの持 共創(CO-CREATION) 続可能性を高める Copyright (C) Mitsubishi Research Institute, Inc. 3 STEP 1 社会課題解決の必要性 山積する社会課題を客観的に整理する Copyright (C) Mitsubishi Research Institute, Inc. 4 これからの世界:人口と高齢化率は増加が続く 11,000 24.0% 超高齢社会(65歳以上の人口:21%以上) 10,000 20.0% 9,000 16.0% 高齢社会(14%以上) 8,000 12.0% 7,000 高齢化社会(7%以上) 8.0% 6,000 4.0% 5,000 0.0% 百万人 総人口 高齢化率 資料: World Population Prospects: The 2012 Revision(United Nations)より三菱総研作成 Copyright (C) Mitsubishi Research Institute, Inc. 5 21世紀末の持続可能な世界の姿 100億人が、豊かに暮らせる 持続可能な地球社会 持続可能の必要条件=(地球環境の安定)✖(資源の循環)✖(人口の安定) 〈GOAL〉 21世紀末の姿 世界 日本 (先進国型) 途上国 新興国 前提条件・制約条件 人口の安定:100-110億人 貧困の撲滅→経済的・物質的豊かさ 平均寿命80歳、高齢化率23%前後 資源・環境制約 資源循環型社会 CO2濃度の安定水準(総排出量を1990年の半分) 人口の安定:8000万人~9000万人 出生率2.07回復 活力ある超高齢社会(全世代) 若者:婚姻率↑ 出生率↑ 負担率↓ シニア:社会コスト↓ 消費↑ 物質的・経済的豊かさ 出生率抑止(2060年前後) 人口の安定(21世紀末) Copyright (C) Mitsubishi Research Institute, Inc. 6 環境 CO2排出量を80%削減 人口減少を前提とした経済・社会・国土・街 4000万人程度の減少を前提に再構築 財政の持続可能性 PB黒字化(2020年) 環境 汚染・公害防止 地球温暖化抑止 CO2排出量 2トン/年・人 資源制約 水・食料・エネルギーの循環型経済 社会課題の例 世界(主として途上国) 日本(主として先進国型) (途)未就学児童数:10億人 (世)教師不足 1800万人、(米)230万人 (日)学習意欲 OECD最低水準 (日)初中等教育での落ちこぼれ:教育七五三(高中小の落ちこぼれ) (米)大学の卒業割合5割、高校の卒業割合6割 (先)対人能力(EQ)、社会性(SQ)の低下 (途)5歳未満の乳幼児死亡 5万人(2013年) (世)医師と看護師不足 240万人(10億人分) (途)不衛生な水→病気→不登校児童が、4億4300万日 (世)三大感染症(万人):HIV(新規/年260,死亡180)、結核 (940,170)、マラリア(22,500,78) (世)パンデミックの脅威:最悪2.5億人、(日)64万人 (世)認知症 1.32億人(2050年) (日)首都圏の医師不足(高齢化や地域偏在のため) (米)医療ミス 150万件、死亡1万人 (日)医療費の増大:40兆円(2014年)→76l兆円(2025年) (日)介護費の増大:11兆円(2014年)→20兆円(2020年) (先) 2050年に80歳以上人口3億人→介護費用4-8.5万ドル/人 (日)認知症:460万人(2014年)→700万人(2025年) (日)メンタル疾患による経済損失:15兆円、うつや自殺の損失2.7兆円 (世)若者のニート率:トルコ37、韓19、仏17、米16、日10 (途)通信手段・交通手段不足による非効率→貧困の原因の一つ (世)都市交通:渋滞、大気汚染 (世)交通事故死亡者130万人、負傷者2000-5000万人 (日)買い物難民:60歳以上で700万人→支援コスト、医療コスト増 (日)高齢運転者関与の構成率20%(10年で2倍) (日)公共交通の人口減少による維持困難(地方都市) 食 (途)飢餓(穀物)9億人、子供の1/3が栄養失調 (世)食肉消費量:2050年までに73%増大→革新的生産の必要性 ・牛肉のエネルギー収支54、ゲップ(メタン)CO2の総排出量の5% ・魚は海洋資源保護により漁獲量増大不可 (先)栄養バランスの悪化(脂肪、糖質)→生活習慣病→医療コスト (日)魚資源の枯渇、価格高騰、(日)廃棄食料 30% (米)農業生産の非効率、最終価格の70%が、輸・保・配。1Calの生産 に10calの石油使用、食料の30%を廃棄 水 (途)飲料水不足 10億人 (世)農業用水 水の70%を使用 (世)水を巡る紛争(200の河川、300の湖が国境) (世)漏水による損失20% (米)水洗トイレで31%を使用 エネルギー 環境 (途)無電気15億人、原始的エネルギー5億人 (途)エネルギー不足が、あらゆる問題解決の足枷 (世)全ての国が、GHG排出量削減目標を作る(COP21パリ協定) (日)エネルギーの自給率2% (日)化石燃料輸入額:28兆円(2014)→18(2015) (先進国)GHG排出量要削減 70%~80%(2050年) 防災 (世)被害額260兆円、被災者57億人(アジア90%)、死者240万人 (50%はアジア)(30年間、1982-2011) (日)統計的想定を越える大災害の頻発(インフラ対策の限界) (日)自然災害被害額2600億円(H14) 教育 ウェルネス 医療・介護 心の健康 交通・通信 Copyright (C) Mitsubishi Research Institute, Inc. 7 社会的課題:客観的データで全体把握 化石燃料輸入 GDP≒500兆円 東日本大震災被害額17兆円 南海トラフ地震220兆円 自然災害発生額3700億円 0.1% 大規模災害被害額≒0.1% 公的教育支出 5% 3.5% 軍事費・防衛費≒1% 1% 地球温暖化対策コスト 認知症 (2014年)460万人 (2025年)700万人 10% 1% 先進国の医療費≒10% ※スターン報告(2006年) 公的教育支出 OECD平均4.7% GDP≒10,000兆円=1京円 医療・介護費 (2014年)40+11兆円 (2025年)54+20兆円 軍事費・防衛費≒2% (2050年) 80歳以上の人口3億人 (2050年) 認知症1.3億人 ≒社会コスト432兆円 資料:内閣府 「防災白書」、内閣府中央防災会議資料、消防庁 「消防白書」、OECD 「Education at a Glance 2014」、「Health Data 2014」、財務省 「平成27年度 予算」、九州大学大学院 二宮教授 「日本における認知症の高齢人口の詳細推計に関する研究」、EM-DAT 「The International Disaster Database」、スターン 「気候変 動と経済」、UN 「World population prospects, the 2015 Revision」、Stockholm International Peace Research Institute 「Trend in world military expenditure 2014」、Alzheimer’s Disease International 「World Alzheimer Report 2015: The Global Impact of Dementia」 Copyright (C) Mitsubishi Research Institute, Inc. 8 国連も社会課題に注目(2015年):SDGs (SDGs:Sustainable Development Goals) アジェンダ2030:持続可能な開発目標 (SDGs:Sustainable Development Goals) https://sustainabledevelopment.un.org/sdgs Copyright (C) Mitsubishi Research Institute, Inc. 9 STEP 2 民間ビジネスの役割 社会課題解決には民間ビジネスの参加が不可欠 Copyright (C) Mitsubishi Research Institute, Inc. 10 なぜ、社会的課題を民間ビジネスが解決するのか? 1. 社会的課題解決こそが最大の産業 時代 社会的課題 産業 紀元前1万年~産業革命 食糧不足 農業 大量生産型工業社会 もの不足 工業 ポスト工業社会 環境、高齢化・・・ 新しい産業 2. 世界は社会的課題が山積 モノ不足が解消した豊かな人は世界で10億人~50億人。残り50億人はこれから モノが充足しても、豊かさが産む新たな問題が発生し続ける 3. 20世紀の成功モデルは持続可能な解決策ではない 20世紀型成功モデル⇒100億人に拡大不可能 20世紀型モデルを破壊するイノベーションが必要 4. 破壊的イノベーションによりビジネスの可能領域が拡大 イノベーションによって、従来は公共事業だった事業が利益の出る事業に変わる Copyright (C) Mitsubishi Research Institute, Inc. 11 社会課題は民間企業にとって大きな事業機会 〈金〉保険・財政 (例:医療・健康) 〈量〉医者・病院が足りない (日)医療費 (2014年)40兆円(2025年)76兆円 (日)介護費 (世)医師・看護師不足240万人 (日)大都市圏:高齢化により不足 (日)地方都市:人口減で維持困難 (2014年)13兆円(2025年)30兆円 (日)認知症患者数 (2014年)460万人(2025年)700万人 〈技〉技術・知識についていけない 〈新たな脅威〉パンデミック (米)医療ミス 150万件、薬害40万人 強毒性インフルエンザH5N1による死亡者 (世界)140万~2億5千万人(世銀) (日本)17万人~64万人(厚労省) (Medication Errors Injure 1.5 Million People and Cost Billions of Dollars Annually". The National Academy of Science. 2006. Retrieved 2006.) Copyright (C) Mitsubishi Research Institute, Inc. 12 公的セクター・民間セクターの中間的な役割への期待 第4セクター (Fourth Sector) 既存の各セクター(公共、社会、民間)がもつ境界領域が重なった分野 ●企業(第2)セクターからの要請 ⇨倫理、透明性、寄付、社会的責任・・・ ●公共(第1)セクター・社会(第3)セクターからの要請 ⇨効率性、市場原理、政策評価・・・ Copyright (C) Mitsubishi Research Institute, Inc. 13 社会課題に向き合う企業が注目されている 「公益企業」(For-Benefit Corp.) • 経済価値と社会価値を同時に追求 • 社会課題解決のために企業を創出 • 米国の健保制度「COOP」など • 法制度やビジネスモデルの構築に課題 「B-Corp」 • 企業を、社会や環境への影響、説明 責任、透明性などにより 評価して認定 • 社会課題に取り組む企業として認知 Copyright (C) Mitsubishi Research Institute, Inc. 14 投資家も社会課題解決に注目 著名なVC(ベンチャー投資会社)の Ycombinator が期待する投資先 事業(Requests for Startups)の多 くに「社会課題テーマ」が含まれている Y Combinator (VC)の投資先事業 (赤は社会課題関連事業) Y Combinator 投資先事業 Energy One Million Jobs A.I. Programming Tools Robotics Hollywood 2.0 Biotech Diversity Healthcare Enterprise Software Pharmaceuticals Financial Services Education Computer Security Internet Infrastructure Global Health Human Augmentation Underserved Communities VR and AR Global Infrastructure Science Nanotech Transportation & Housing Cities of the Future https://www.ycombinator.com/rfs/ よりMRI作成 Copyright (C) Mitsubishi Research Institute, Inc. 15 社会活動(慈善活動)のビジネス化の動き フィランソロピー(慈善活動)も社会課題解決のための手段として有効 ・慈善活動は、もともと寄付・助成が中心 ↓ ・近年ではビジネスとしての投資・利潤を求める動き (社会的インパクト投資など) Bill & Melinda Gates財団 エネルギー問題が重要な社会課題であり、 その解決策はイノベーションであるとして、 エンジニアや起業家、科学者らに、問題 解決の手助けを呼びかけている Copyright (C) Mitsubishi Research Institute, Inc. 16 STEP 3 手段としてのオープンイノベーション 関係者が連携して非連続的なイノベーションを起こす Copyright (C) Mitsubishi Research Institute, Inc. 17 発見⇨発明⇨イノベーション 発見:科学 Discovery 発明:工学・技術 Invention イノベーション:社会 Innovation 熱力学 ガソリン四輪車(1886年) 理想気体の状態方程式 17世紀~19世紀 T型フォード(1908年) ゴットリーブ・ダイムラー(左)と カール・ベンツ(右) 真理・知 貴族の趣味 自動車の例 自動車の大衆化 + 道路網・駐車場・運転免許・保険 Copyright (C) Mitsubishi Research Institute, Inc. 18 例:自動運転車による課題解決 内燃機関 有人運転 電気自動車 自動運転 マイカー・先進国では2人に1台 稼働率:3%(日本) アワカー (無人タクシー/カーシェアリング) 稼働率:10倍~20倍 (例)高速道路では100m間隔で走行 自動走行と制御により10m間隔 必要インフラと投資額が大幅に減 世界の石油の半分を消費 世界で10億台、1.5トンの鉄/台 (電動化による効率アップ)✖(再生可能エネル ギー利用による石油消費減)✖(稼働率アップに よる台数の減)✖(利用者増大による増) 安全 交通事故5000万人,死亡130万人 激減の見込み(1割以下?) コスト 高い所有コストと社会コスト 大幅に安くなる 解決する 社会的課題 自由な行動、運転の楽しみ 土地の利用範囲を拡大 (途)無交通手段→貧困解消へ (中先)渋滞、交通事故、公害 (日)買い物難民、高齢者のモビリティ問題 技術 所有・利用 インフラ 消費する資源 Copyright (C) Mitsubishi Research Institute, Inc. 19 日本のイノベーション力=世界では評価が落ちている 図 INSEAD “Global Innovation Index” 各国総合ランキング 2007 GII 2008-09 GII 2009-10 GII 2011 GII 2012 GII 2013 GII 図 INSEAD “Global Innovation Index” 日本項目別ランキング 2014 GII 2009-10 GII 0 2011 GII 2012 GII 2013 GII 2014 GII 0 5 7 7 9 10 10 15 日本(21) 13 14 スイス(1) 17 19 イギリス(2) 20 20 19 20 23 スウェーデン(3) 25 13 13 14 15 12 14 16 18 19 21 23 20 21 11 12 13 17 18 インプット指標 米国(6) 人的資本および研究(17) 30 ドイツ(13) 30 31 インフラストラクチャ(11) 市場の洗練度(13) 韓国(16) 35 ビジネスの洗練度(17) 中国(29) 40 アウトプット指標 40 46 45 50 50 60 63 65 70 出所)文部科学省『平成25年版科学技術白書』 各年次GII報告書(https://www.globalinnovationindex.org/content.aspx?page=past-reports) Copyright (C) Mitsubishi Research Institute, Inc. 制度(18) 20 69 知識・技術の創出(12) 創造的な成果(46) オープンイノベーション ≠ 外注(アウトソーシング) オープンイノベーション ≠ 外注(アウトソーシング) ○対等な事業パートナーとしての関係 ×発注・受注者の関係 Henry Chesbrough “Open Innovation: The New Imperative for Creating and Profiting from Technology (HBS Press, 2003)” “自前主義” に対抗する概念と して、“オープン・イノベー 技術・製品・サービス開発場面での活用 ⇩ マーケティング、製造販売、アフターサービスなど あらゆる事業フェーズで活用が進む Copyright (C) Mitsubishi Research Institute, Inc. 21 ション”外部の開発力 やアイデアを活用するこ とで自社の課題を解決 し、これまでにない価値 を生み出すこと。 日本企業の問題:オープンイノベーションに消極的 ベンチャー企業連携や、外部からの技術導入に関心・経験少ない 図 ベンチャー企業との提携や外部資源を活用した コーポレートベンチャリングへの関心 日本ではライセンスイン の経験がない企業が多い。 図 ライセンスインの傾向(直近10年間) ベンチャー企業との提携 やコーポレートベンチャリング への関心は3割強に留まる。 諸外国の企業では、ライセンスイン が拡大している。 出所) 左図:特許庁『平成24年度 特許庁 知的財産国際権利化戦略推進事業報告書』(2013年) 経済産業省委託調査事業『平成22年度新規事業創出に関する調査』(2011年) Copyright (C) Mitsubishi Research Institute, Inc. 22 日本企業の問題:横並びで特徴が出せていない 市場において同じような企業が横並びで競争しているために収益性が低い。 製品の差別化と市場の寡占度の関係 ROAが低い企業が多い 同じような企業が横並びで競争し ている。 出所)平成25年度経済財政白書 Copyright (C) Mitsubishi Research Institute, Inc. 24 企業の悩み:アイデアはあるが、事業化に至らない 新規事業アイデアの創出は自社の強みとする企業が多い。 新規事業を担う組織の設計やリーダー人材の確保などに課題。 国内企業のイノベーション潜在力(自己評価) (バーが長いほど潜在力有り) ①コンセプト 内部 構築 外部 ○アイデアの創出・深化に関わる人材 3.14 ×メガトレンドの把握・共有 ×オープンイノベーション体制 1.74 内部 2.07 ②事業参入 外部 内部 ○業界団体との協力関係 ×新規流通チャネルの確保 2.53 2.19 ③普及 外部 ×適切な新規事業リーダーの登用 ×既存事業と独立した、新規事業の組織体制・評価 ×担当者が変わっても事業を推進できる人材の厚み ×撤退の基準の明確さ 2.77 ○競争力ある知的財産の保護体制 ×優良顧客の見極め MRI実施アンケート結果より Copyright (C) Mitsubishi Research Institute, Inc. 25 中堅中小企業:グローバル展開ができずに収益性低い 国内製造業/海外進出開始企業と非進出企業の収益性の比較 海外進出している 海外進出していない 中小の海外非進出企業の収益性が低い。 出所)平成25年度経済財政白書 Copyright (C) Mitsubishi Research Institute, Inc. 26 解決の糸口 1. 多様なステークホルダーを巻き込む ⇨大企業、ベンチャー企業、政府・自治体、大学、VC • 例:Linkers ⇨ニーズとシーズをコーディネーターを 人力でビジネスマッチングして成果。 • 将来的にはA/Iによるマッチング精度向上も ⇨以下2. 3.がより重要に 2. 客観的な事実・分析に基づき、解決すべき社会課題を把握 ⇨社会的なインパクト大きい=製品・サービス市場も大きい 3. 民間ビジネスにより解決を加速できるしくみを構築 ⇨社会課題と民間事業のギャップを埋めるビジネスモデル Copyright (C) Mitsubishi Research Institute, Inc. 27 MRIのこれからの取組み ◆これまで • 社会課題を題材としたオープンな検討の場を創設、運営 ⇨ 「プラチナ社会研究会」 ◆これから • 「未来共創イノベーションネットワーク」を創設(2017年1月予定) • 「オープンイノベーション」を活用・実装、社会課題解決を目指す • Think Tank ⇨ Think and Act Tank • 産官学市民が連携し、世界の知を集め、共創・実現を促進 • 本日取組み開始をリリース Copyright (C) Mitsubishi Research Institute, Inc. 28 解決すべき社会課題 健康・医療 環境 食糧 未来共創イノベーションネットワークのエコシステム 防災 交通 解決・実現 ベンチャー企業 解決 主体 革新的技術 教育 イノベーション 大企業(新事業担当) 大学 共創 発掘 社会課題 設定 (定期更新) 出口 育成 解決アイデア (コンテスト・常設窓口) PoC ビジネス プラン検討 (解決策の有 効性検証) スモールスタート/ リーンスタートアップ 持続的な 社会課題解決 (M&A ・IPO・・・) 三菱総合研究所 ベンチャー支援団体 アクセラレーター ベンチャーキャピタル/金融機関 大企業 制度設計/支援 官公庁 Copyright (C) Mitsubishi Research Institute, Inc. 29 「未来共創イノベーションネットワーク」のエコシステム 発掘 社会課題 設定 (定期更新) 出口 育成 解決アイデア (コンテスト・常設窓口) ビジネス プラン検討 PoC (解決策の有効 性検証) スモール・スタート/ リーンスタートアップ 持続的な 社会課題解決 (M&A ・IPO・・・) 例:ビジネスアイデア・コンテスト 三菱総合研究所 ベンチャー支援団体 アクセラレーター ベンチャーキャピタル 大企業 ※ベンチャー企業支援に関するプレイヤーの役割 Copyright (C) Mitsubishi Research Institute, Inc. 30 当社の役割:Center of Communication スタート アップ/ ベンチャー 大企業 NPO/NGO (新規事業) 三菱総研 ベンチャー支 援団体/アク セラレーター 大学 (産学連携) ベンチャー キャピタル 政府機関 (実証実験) Copyright (C) Mitsubishi Research Institute, Inc. 金融機関 31 MRI「未来共創イノベーションネットワーク」賛同者 小宮山 宏 伊藤 穣一 三菱総合研究所 理事長 氏 MIT メディアラボ 所長 リチャード・ダッシャー 稲蔭 正彦 氏 氏 (Richard Dasher) スタンフォード大学 米国・アジア技術 マネジメントセンター 所長 慶応大学 大学院メディアデザイン研究科 教授 ウリケ・シェーデ(Ulrike Schaede)氏 カリフォルニア大学サンディエゴ校 日本ビジネス 教授 ラディカ・シャー(Radhika Shah)氏 Stanford Angels & Entrepreneurs 副社長 SDG Philanthropy Platform アドバイザー 椙山 泰生 氏 京都大学 経営管理大学院 教授 西口 尚宏 氏 Japan Innovation Network 専務理事 堀江 愛利 氏 Women’s Startup Lab CEO 宮城 治男 氏 NPO法人ETIC 代表理事 校條 浩 氏 Net Service Ventures マネージング・パートナー 2016年6月13日現在 Copyright (C) Mitsubishi Research Institute, Inc. 32 本資料に関するお問い合わせ先 株式会社 三菱総合研究所 科学・安全政策研究本部 産業イノベーション戦略グループ [担当] Copyright (C) Mitsubishi Research Institute, Inc. 33 須崎彩斗 incf@mri.co.jp TEL : 03-6705-6051 FAX : 03-5157-2145
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