ブース番 号 19 分 野 農業・環境・災害対応 問 合 せ先 大学院環境生命科学研究科(農) ・ 神崎 浩 Tel: 086-251-8297 Fax: 086-251-8388 E-mail: hkanzaki@okayama-u.ac.jp テ オリーブ葉抽出物に含まれる成分の微生物による高機能化: 化粧品素材、食品素材の開発を目指して ー マ 研究ステップ 共同研究 希望先企業 基礎研究 1 2 3 ④ 5 応用研究 食品関連企業,化粧品関連企業など 【研究の概要と特徴】 <背景:オリーブの葉の有効活用を目指す> 岡山県の牛窓や,香川県の小豆島は,日本有数のオリーブの産地である。オリーブ の実は塩漬けやオイルなどに利用されている一方で,オリーブの葉は現在堆肥として 利用されるだけにとどまっており,オリーブの葉の有効な活用法が望まれていた。 <研究内容:オリーブ葉抽出物成分を高機能化するオリーブ花由来微生物> そこで我々は,オリーブの葉に豊富 変換 に含まれる抗酸化物質に着目し,様々 な食品微生物を利用して高機能化を試 微生物 みた。その結果,パン酵母により新規 新規有用物質 化合物へと変換することに成功した 図 1 オリーブ葉抽出物の高機能化イメージ (図 1)1)。この新規化合物は,複数の抗 酸化活性試験法において優れた抗酸化活性を示したこ とから,現在化粧品素材としての開発を進めるとともに, 食品機能性成分としての開発も目指している。 一方で,パン酵母による変換率は必ずしも優れていな オリーブ モモ かったことから,酵母の良い単離源である花から,より変 換能の高い微生物の探索を行った。オリーブを含む 35 種類の花から約 200 菌株の微生物を単離し,それぞれ の微生物の変換活性の評価を行った (図 2)。その結 ウメ ラ・フランス 果,オリーブ花由来微生物株 3 菌株が非常に優れた変 2) 図 2 花由来微生物の 換能を有していた 。現在,これらのオリーブ花由来微 単離元の花一例 生物を利用した効率的なオリーブ葉抽出物の高機能化 と,化粧品素材の開発を試みている。 【産業界へのアピールポイント】 地域資源の有効活用と高付加価値化 【想定される用途】 食品素材・化粧品素材 【技術の出口のイメージ・関連業界】 食品関連企業・化粧品関連企業 【特許等知的財産】 1) 特許第 4652355 号,2) 特願 2015-139849
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