平成26年度 足立区立小・中学校PTA ブロック研修会実施記録 足立区立小学校PTA連合会 足立区立中学校PTA連合会 足 立 区 教 育 委 員 会 は じ め に 足立区教育委員会は、区民との協働による生涯にわたる学びを支えるしくみを整え、「思いやり の心と規範意識をもつ、社会に貢献する人を育てる」「自ら学び、考え、行動する、個性と創造力 豊かな人を育てる」「心身ともに健やかな、夢や希望を実現する自立した人を育てる」「文化と伝 統を大切にし、郷土を愛する人を育てる」を教育目標に定め、その実現に向けた教育施策を総合的 に推進してまいりました。 このような中で、小学校では「家庭教育の充実」、中学校では「これからのPTA活動とは」を テーマに、平成26年度ブロック研修会が開催されました。 これらのテーマには、変化の激しい時代にあって、家庭教育の重要性が叫ばれ、また、教育改革 が進行していく中で、PTAのあり方を再検討していきたいという、小・中学校PTA連合会の願 いが込められております。さらにいえば、流れに身を任せるのではなく、教育改革の実効性を高め るために、PTAは何をなすべきか、という視点に立った議論を展開したいという思いもありまし た。 PTAは、児童・生徒の成長を支援するとともに、大人である会員自身の成長をめざす組織でも あります。会員や予算の減少、役員のなり手がいないといった問題も抱えています。しかし、困難 な状況であるならば、それらを乗り越えていくために、より広い視野に立って考えることが必要と なります。そのひとつの機会として、このブロック研修会があります。また、他校のPTAとの情 報交換などを通して、自らの活動を見直す機会でもある本研修会は、非常に重要な意味を持ってい ます。 研修会の一端を、ここに実施記録として発行いたします。この記録が、今後のPTA活動の充実 に役立てば幸いです。 おわりに、本研修会の実施ならびに記録の発行のためにご協力いただきました皆様方に、厚くお 礼申し上げます。 平成27年3月 足立区立小学校PTA連合会会長 鈴 木 淳 足立区立中学校PTA連合会会長 麻 生 勇 足 立 区 教 育 委 員 会 目 次 小学校PTAブロック研修会 第 1 ブ ロ ッ ク 2 第 2 ブ ロ ッ ク 6 第 3 ブ ロ ッ ク 9 第 4 ブ ロ ッ ク 16 第 5 ブ ロ ッ ク 21 第 6 ブ ロ ッ ク 25 第 7 ブ ロ ッ ク 28 第 8 ブ ロ ッ ク 36 第 9 ブ ロ ッ ク 42 第 1 0 ブ ロ ッ ク 48 第 1 1 ブ ロ ッ ク 54 第 1 2 ブ ロ ッ ク 58 第 1 3 ブ ロ ッ ク 62 中学校PTAブロック研修会 西新井北ブロック 68 江 ブロック 71 西新井南ブロック 75 千住中央ブロック 78 綾 北 瀬 ブロック 79 竹の塚 ブロック 82 小学校ブロック研修会 ブロック 開 催 日 会 寿 場 常 東 校 1 7月 5日(土) 千 小 2 7月 5日(土) 扇 3 6月21日(土) 西 4 7月 5日(土) 亀 5 9月20日(土) 弘 道 第 一 小 学 校 ・ 庁 舎 ホ ー ル 6 6月28日(土) 大 7 7月 5日(土) 中 川 小 学 校 8 8月30日(土) 青 井 小 学 校 9 9月20日(土) 花 小 新 井 学 第 田 畑 一 田 第 学 学 小 一 校 校 学 小 校 校 小 小 谷 学 学 校 校 10 10月 4日(土) 竹 の 塚 小 学 校 11 10月11日(土) 西 伊 興 小 学 校 12 7月 5日(土) 鹿 浜 小 学 校 ・ 鹿 浜 い き い き 館 13 1月17日(土) 舎 人 第 一 小 学 校 【研修テーマ】 昭和63∼平成14年度 これからのPTA活動のあり方を求めて 平成15、16年度 教育改革とこれからのPTA活動のあり方 平成17年度 教育改革の中のPTA活動と家庭教育 平成18年度 これからのPTA活動のあり方と家庭教育 平成19、20年度 平成21年度 家庭の教育力向上をめざす学校・地域と連携したPTA活動 家庭の教育の充実に向けたPTAの役割とその活動 ∼教育の原点は家庭∼ 平成22∼26年度 家庭教育の充実 -1- 第 1 ブ ロ ッ ク 千 寿 小 学 校 千 寿 本町小 学 校 千 寿 双葉小 学 校 千 寿 常東小 学 校 千 寿 桜 小 学 校 千 寿 第八小 学 校 -2- 第一ブロック研修会 講演会『子どもの金銭教育について考える』 ∼子どもとのお金のかかわり方について考えてみませんか? 講師 キッズマネーステーション認定講師 鈴木 さや子 <お金の教育はなぜ必要か> ・社会構造の変化 現代では、社会構造の変化、企業の制度の変化に伴い、終身雇用という今までの概念が薄れてきてい る。また、少子高齢化に伴い、将来的な社会保障制度(年金制度)も揺らいでいる。 ・家庭環境の変化 電子マネー、ネット通販が当たり前の環境になってきており、実際にお金が動く場面に子どもが出会 う機会が減少してきている。子ども一人当たりに、両親とその両祖父母の6人の財布があり(6ポケ ッツ) 、子ども一人当たりに掛けられる金額が高額になっているとも言われ、物が溢れていて欲しい物 がないという子どもの増加も気になる。 ・お金のトラブルの増加 スマートフォン、携帯電話、パソコンの普及に伴い、新たな犯罪も増加している。ネットでのトラブ ルや架空請求等の悪徳商法も身近な問題となっている。トラブルに巻き込まれないためには知識が必 要になってくる。 以上のことから、現代は自分で自分の身を守らなければならない。つまり、子どもであっても自己責 任が求められる時代と考えられ、子どもへのお金の教育の必要性があると言える。 <お金の教育とは?> ●お金を大切にするためのコミュニケーション 子どもにお金の教育をする前に、まず自身(親)のお金に対する価値観を整理し、家族同士、互いの 価値観を理解することが必要である。 「お金とは?」 「お金のイメージは?」 「満足できたお金の使い 方は?」 「お金の使い方のこだわりは?」 「お金を大切にしているか?」の質問に対して、自分自身 の考えをワークシートに記入後、参加者同士、周囲の人と意見交換する時間がもたれた。自身のお金に 対する考え方を再確認するためのワークである。お金についての考えを自身で確認し、他者と共有する ことからお金の理解が始まるということを実感出来た。 ●お金と上手に付き合うスキルを磨く(お金の知識・技術習得∼おこづかいの実践∼) 自分自身のお金の価値観を整理したら、実際におこづかいはいつから、いくらあげるのか?考えてい く。早期教育ということで2∼3才頃からおこづかいを与えるという考え方もあるようだが、まだこの 年齢では本物とおもちゃの区別がつかないためお薦め出来ない。おこづかいを始める時期は、子どもが お金の役割(概念) (物を買うことが出来る・値段が分かる・お金は貯めておくことが出来る)を理解出 来る年齢になった時、または、買いたい・欲しい物が出来た時がきっかけとなる。その際に大切なのは、 おこづかいの使いみちを親子で考えることである。特に欲しい物が浮かばないような場合にも、子ども のおこづかいで購入を任せるものを決めて(例:おやつは自分で買う。文房具は自分で買う)金額を設 定するのもよい。 -3- おこづかいの与え方には、 「定額制」 「報酬制」 「ミックス制」 ( 「定額制」と「報酬制」を合わせたもの) が考えられる。 「定額制」は1週間、1ヵ月など。一定の期間に一定の金額を渡す方法で、簡単ではあるが、お手伝 い(労働)なしでもいつでも貰えると子どもが思ってしまうというデメリットがあるため、お手伝いは 当たり前なのだという考えを植え付けることが大切である。 「報酬制」とはお手伝いなどの働きに応じて、おこづかいの金額が決まる方法である。お金を稼ぐ大 変さが実感出来る一方で、何でもお金に換算してしまいがちになってしまうことがデメリットとしてあ げられる。報酬制の場合、ご褒美ということではなく、労働の対価としておこづかいを与える、という 考えを示すことが大切である。 いずれにしても、どちらの方法も一長一短あるので、それぞれの家庭環境、子どもの性格に合わせて try&errorを繰り返しながら決めていくと良い。 おこづかい帳に関してだが、記入が負担になり、おこづかいをもらう、使うことが億劫になるような ら無理につけなくても構わない。貯めるだけではなく、使う楽しさを知ることもおこづかいの醍醐味で ある。家庭内でお金に関するルールを作ること、子どもが小学生のうちから、困ったときにはいつでも 親に相談できる関係を築き、保つことがトラブル回避にもつながる。 お年玉をおこづかいとして子どもに与えている家庭もあるかと思うが、年単位のため子どもが管理し づらく、小学生でも大金を財布に入れて持ち歩くことになる可能性も高いため、トラブルの元になりか ねない。もしお年玉をおこづかいとして利用する場合、一括で渡すのではなく、月単位で分けて与える 方法はどうだろうか?また、通帳、キャッシュカードを作ること、親子で銀行、ATMに出向くことが きっかけとなり、銀行のしくみを学ぶ機会も出来る。 近年子どもも持つ機会が増えてきた電子マネーについてであるが、電子マネーはお金を現金ベースで しっかり使えるようになってから使用させたい。スイカ、パスモなどは現金の支払いなく買い物が出来 るので、子どもにとってお金を使っているという実感が伴わない可能性も高い。必要に応じて持たせる 場合、使用目的を明らかにし、履歴、残金などは定期的にチェックするようにしたい。また、オートチ ャージ機能は使わない。おこづかいの運用と同様に、家庭内ルールを決めてコミュニケーションを図り ながら使わせていくことが大切である。 おこづかいで身に付く役立つ力として「マーケティング力」「コミュニケーション力」「交渉力」「マ ネジメント能力」があげられる。 おこづかいを有効に使うために、同じ物を安く手に入れたいということになれば、お店によって値段 が違うことに気付き、比較するようになったり、同じような商品でも品質を気にしたりするようになる 「マーケティング力」が身に付いていく。おこづかいで何を買うのか?等の親子の会話も生まれ、また 買い物に行った際に店頭に欲しい物がなかった場合、お店の人に聞いてみるなどの「コミュニケーショ ン力」も必要になってくる。おこづかいを値上げして欲しい場合、どうしても欲しい物がある場合など に親を説得する力=「交渉力」も必要になる。最初からは難しいが、自分が欲しい物を買うためにやり くりする能力=「マネジメント能力」も養われていく。 -4- ●経済や仕事につながるという長期的視点から自身の将来を考える マネー教育はキャリア(職務・勤労)教育につながる。子どもの職業観を身につけるために、両親の 仕事について話をすること、様々な職務があることを知らせるために、夏休み等の長期休暇時に開催さ れる企業体験を利用し、プロ、専門家に会う機会を作るのもいいだろう。世の中に興味を待たせること が大切で、日々の生活の中でも、身の回りの商品に様々な職業の人が関わっていることについて話をす ることも大切なことである。子どもから質問された時に、知らない、分からない、ではなく、一緒に考 える姿勢が大切である。子どもが熱中していることを掘り下げる、夢や目標をかなえるためのライフプ ランを表にして実際に考えてみるなども有効であろう。こういったことを通して、自分のやりたいこと、 好きなことを見つける力、さらにはあきらめない力を育みたい。 <まとめ> お金は「有限」であり、 「労働の対価」として得られるものであり、 「積み重なるもの」であるという ことを子どもに伝えることが大切である。夢をかなえられる生き方を実現させるために、親子でお金と 向き合い、さらには大人が夢をかなえる生活、生き方をする上で、お金を有効に大切に使っていること を子どもに示していきたい。 -5- 第2ブロック 宮 扇 城 小 小 学 学 校 校 江 北 小 学 校 高 野 小 学 校 -6- 第2ブロック研修会 講演会『愛と優しさで人は育つ』 講師:オペレッタ作家・指導者、アイリッシュハープ奏者、埼玉純真短大客員教授 永山友美子 本研修会では、永山友美子先生を講師にお招きし、親子の心をつなぐ音楽の素晴らしさをご講演頂き ました。アイリッシュハープの生演奏という貴重な機会にお子様連れでのご来場が多かったです。 ●ほめられ、認められて人は育つ 夫婦間・家族同士でも「いつもありがとう」と言われると心を打たれるものです。子どもたちも大人 と同じで、認められることで自信が育ちます。「どうか美しくぬくもりのある言葉で、国の宝である 子どもたちをたくさんほめて正しく導いてあげてください」という先生のメッセージには、一貫して 筋の通った説得力がありました。 ●ハープの構造∼子どもは親の言う通りには育たない、親がする通りに育つもの∼ 左手側のレバーで弦の音階を変えながら演奏するアイリッシュハープ。「この曲の演奏中に、何度こ の操作を行ったでしょうか?」という問いかけに、会場からはなかなか自信のある声があがりません。 こんな簡単なことでも、大勢の前で声を上げるのは大人でも大変な事だと実感しました。大人たちが お手本を見せながら、子どもたちが自分の考えに自信を持てるよう導くことが大切だと再認識しまし た。 ●埴生の宿( 「ビルマの竪琴・火垂るの墓」挿入歌)∼どんなに貧しく粗末でも、我が家が一番∼ この曲を演奏する時、先生はいつも「あなたの理想の、心の休まるあたたかい家庭を想像しながら聞 いて下さい」と語りかけられるそうです。悲しいことに、荒んだ家庭や児童虐待が少なくありません。 しかし、どんな子にとっても、母親は唯一無二の存在なのです。親として、子どもたちの居心地が良 い我が家を思い描きながらこの曲を聴くと、家庭愛の大切さが心に響いてきました。 ●アイリッシュハープを弾いてみよう∼素直な心で、一歩前へ∼ ハープに限らず何事においても、偏見や思い込みを取り除いて、素直な気持ちで心を開くことこそ、 自分を高める第一歩です。そのお手本として、会場からは宮城小PTA会長が先生のご指名を受け、 舞台上で直々に手ほどきを受けながら、ついに童謡「チューリップ」を完奏することができました。 ●「愛燦々(美空ひばり) 」「I LOVE YOU(尾崎豊) 」∼三つ子の魂、百まで∼ 刑務所や少年院での演奏会に招かれるたびに、先生は「三つ子の魂百まで」の意味を改めて考えさ せられるそうです。情緒や感情を司る部分が発達する3歳頃までにやるべきことは、愛情持ってし っかり抱いて、たくさん話しかけてあげること。この当たり前の日常の積み重ねがあってこそ、子 どもの心に「愛されている、安心できる居場所がある」という自己肯定感が芽生え、命の大切さが 身につくのです。先生から『お子さんに「愛している」としっかり伝えること』という1つ目の宿 題が出されました。 ●アンコール「涙そうそう」∼母親というものは∼ 先生からの2つ目の宿題は『母親に「ありがとう」と一言でいいから伝えること』というものでした。 「涙そうそう」の演奏に乗せて、扇小PTA会長がご指名を受け、葉祥明の詩「母親というものは」 -7- を朗読しました。優しい言葉で込められたメッセージの一つ一つが心にすっと染みこんで、会場全体 が大きな拍手で包まれました。参加者からはたくさんのご好評を得て、満足度の高い研修会となりま した。 -8- 第3ブロック 寺 地 小 学 校 本 木 小 学 校 興本扇学園興本小学校 西 新 井 小 学 校 西新井第一小学校 -9- 第3ブロック研修会 講演会 「子どもを理解する∼MI(多重知能)理論と最近の脳科学の成果を活用して∼」 講 師 上智大学 加藤 幸次 名誉教授 (1) 子どもに対するイメージ 人間というものは、自分のイメージというものをもって話をしたりしている。自分が子育てをするに あたって自分のイメージをもって子育てをしている。 いい子のイメージとは、何なのか。それは、 「頭がいい子」という像がある。このイメージについて今 回話をすすめる。 昔は三高といい、背が高い、給料が高額、高学歴であることがいいと言われていた。 実際にはあてはまらないことが多い。 毎日子どもを怒ったりする背景には、このような将来の理想や自分の捉えている「いい子」像がある。 (2) いい子どもとは いい子どもということを巡って、現在考え方が変わってきている。 皆がいい子と思っているのは、IQの知能指数ではないのだろうか。 IQの数値が高い子供=いい子 それは、縦の構造での理解である。私たちがイメージとしてもっているのは、IQの指数なので はないのだろうか?問題の理解が早くて、正解率の高い子がいい子なのか。 私はそれを批判してみている。 (3) MIとは MIとは、多重知能。それぞれ独立した知能だ。 MI理論から子どもの得意分野を理解することで、子どものマルチ能力を育むことができる。 言語的、論理的、空間、身体、音感、人間関係形成、自己観察・管理、自然との共生などにより子ど もが求めるものを理解することが必要と考える。 才能のある現代の人たちは、これらの項目の中のひとつがとても優れていた。アインシュタインやゴ ッホが例としてあげられる。 「機会の平等」から「結果の平等」を導くために、競争による優秀性の追求よりも「認知的個性」を べースに「全ての子ども」の優秀性を認めるべきと考える。 (4) まとめ 成績にとらわれず、子どもの得意なことを見つけて伸ばしていくことが大切である。また、子ども の質問に大人が真剣に答えること。子供がいろいろな体験を通して学び、理解していくという環境 を作ることが大切である。 普段、ついつい他の子どもと比べてしまって、少ない観点で劣っているとか心配しがちだけれど、 子どもの個性を生かし、伸ばすことで親もゆったりした気持ちでいられると思う。 -10- 第一分科会(本部) 「小中連携についてどのような活動を行っているか、またその成果と問題点について。」 (1) 小中連携について、どのような活動を行っているか。 興本扇:小中一貫教育校であるため、学校行事・地域行事・PTA活動すべて小中連携で行っている。 5年生から定期考査がある。 寺 地:部活動体験(高学年)・お楽しみ会(低学年) ・六中マルシェの参加・わくわく寺地祭への吹奏 招待。 本 木:部活動体験(高学年) ・お楽しみ会(低学年)⇒スポーツ吹き矢、ストラックアウト、フープゲ ッター・六中マルシェの参加・支援学級のお餅つき・本木ふぇすた吹奏楽。 西 一:三校(西新井小・第五中・西新井第一小)連携事業として講演会を開催している。 多くの生徒(5割程度)が入学する西新井中には、本校『にしいちふれあいまつり』で吹奏楽 部に演奏してもらっている。第五中(1∼2割)については、体育祭で小学生招待リレー。 西新井:三校(西新井第一小・第五中・西新井小)連携事業として講演会を開催している。 学習面で基礎学力の向上に力を入れている。あいさつ運動(相互交流を視野に入れる)。 (2) 成果について 興本扇:5年生から部活動に参加できる。異学年交流が盛んに行われている。 寺 地:小学生にとっては、中学校というものを身近に感じるイベント。中学生という先輩たちと早め に触れ合える。 本 木:小学校側としては、中学校を身近に感じられる。 西 一:『交流』という意味では、あまり成果は実感できていない。 西新井:家庭学習の定着ができてきている。 (3) 問題点について 興本扇:日常的に小中連携で活動しているため、特にありません。 寺 地:スケジュール調整が難しい。六中のみの情報だけなので他校を知る機会がないため学校選択の 参考にならない。 本 木:スケジュール調整が難しい。今までは、学校選択の時期を過ぎてからの部活動体験だった。 今年度は早めの9月に実施することになった。 西 一:子どもたちも親も、中学校を身近に感じる活動がない。 西新井:保護者が関わるものが少ないので、実感がない。 第二分科会 《各校の活動》 部員数 発行予定 「魅力ある広報紙をつくるために」 役割分担 印刷はどのようにしていますか? 西新井:16名。年3回。行事ごとに1人ずつ担当を決め取材する。 前任からの引き継ぎで、パソコンでレイアウトし、業者へ委託。 -11- 興本扇:29名。年3回。写真など担当を決め活動。業者へ委託。 寺 地:16名。年2回。全員で活動する。担当が独自で作成。業者を紹介してもらいたい。 西 一:24名。年3回。行事ごとに担当を決め活動。業者へ委託。 本 木:12名。年4回。1人がパソコン担当 行事ごとに担当を決め取材する。パソコンでレイア ウトし、業者へ委託。 《各校からの質疑応答》 西 一:寺地小の写真が大きいのですが、近くで写真を撮れるのですか? 寺 地:それぞれ担当を決め、腕章をしてデジカメで撮影してます。学校からは、周囲に注意しなが らなら許されています。 〇テーマを学校の行事だけではなく、地域の情報を掲載する事について。 本 木:町会の数が多い為、偏らない様にするにはどうしたら良いか悩んでいます。 西 一:学校行事だけでなく、地域のボランティアの人達の事や、通学路に立っている人達への感謝 の気持ちなども載せています。 〇顔写真を載せる時は、どういう風にチェックしていますか?レイアウトをきれいにするコツは? 寺 地:先生が間に入り、チェックし許可が出てから載せています。 西 一:文字の大きさを統一にし、写真やイラストなどで読み易さを工夫しています。 【助言者のまとめ】本木小学校長 平山 仁美 先生 広報紙には、3つの重要な点があります。1つ目は、目的。読者はどんなものを情報で欲しいのか? 教師目線ではなく、親目線で作る。2つ目は、工夫。魅力ある広報紙を作るには、テーマを設けるのは、 いい事だと思います。例えば本木小は、新校舎の事、特別支援学級の事など。興本小は、小中一貫の事 など。他に地域の視点も必要です。3つ目は、配慮。個人情報は、気を付けないといけません。顔写真 が載る場合は、必ず担任が間に入り許可をとる。誤字、脱字を防ぐ為に担当の先生がチェックする。 皆さん積極的に意見交換や質疑応答をしていました。得た情報を取り入れ、魅力ある広報紙を作りま しょう。 第三分科会 「地域とPTAで守る子供の安全」 【安全パトロールをどのように行っていますか?】 興本扇:夏・冬休みの夕方、委員と先生を含む4∼10名で近隣の公園等を自転車で見廻り。 寺 地:夏休みの平日10日間、学区内の公園等を見廻り。 本 木:夏休みの土日・お盆以外の夕方、委員全員とPTA有志。事前に調べた危険個所をパトロー ルのルートに入れている。 西 一:6月と秋に1回。下校時と夕焼けチャイム時に、下校コースに合わせた6コースを委員と先 生で見廻り。危険個所をパトロールのルートに入れている。 西新井:夏休みの数日、18時から19時、学区内の公園や店舗を見廻り。 -12- 【地域や町会との連携について】 興本扇:登校時の旗振りや見守り(保護者は“あいさつ運動”で参加)、町会イベントのお手伝い。 寺 地:町会の校外委員が登校時の旗振りや見守りをしている。 本 木:登下校時、ボランティアが見守りをしている。 西 一:地域安全ボランティアが、登下校時に各ポイントに立ち見守り(8・3運動) 。 西新井:登下校時に地域ボランティアの見守り、また緊急時の為に通学路の地域の方々にお願いし、 110番ステッカーを貼らせていただいている。 【地域の方にお礼の機会はありますか?】 興本扇:感謝の会(各ボランティアに子供たちがお礼) 西 一:感謝会(PTAからお礼状、子供たちからお手紙) 西新井:給食に招待し、子供たちが出し物等をしている(見守りのボランティアのみ) 。 【パトロール以外での安全対策はありますか?】 ○保護者にパトロールステッカーを配り、自転車につけてもらっている。 (寺地・本木・西新井第一) ○自転車無料点検(西新井第一) 【西新井小学校の校外だより発行について】 ○年間5回発行 内容:自転車教室をはじめ、校外の活動について掲載。 【助言者のまとめ】興本扇学園興本小学校長 西村 豊 先生 皆さんは、安全パトロールや見守りをしています。では一体何故そのような活動をするのでしょうか? そもそも何から子どもを守ろうとしているのでしょうか? 交通事故、不審者、災害・・・外に出れば様々な危険があります。しかし365日24時間子供たち を見守れるわけではありません。私達は活動を通し、危険から身を守る術を子どもたちに学ばせなけれ ばなりません。安全パトロールや見守りは中高生になったらありません。今の小学生のうちに自分で考 えて判断出来る子供に育てていくよう、大人が努力していかなければならないのではないでしょうか。 『毎年やっているから』 『決まりだから』 ・・・校外委員の仕事が作業的になっていませんか?まず大 人の私達から本来の役割をもう一度考えてみてはいかがでしょうか。 第四分科会 学年学級 「家庭教育に繋がる学年学級活動」 【討議内容】各学校の学年学級活動の紹介と好評だった企画や活動の効果について ●寺地小学校∼「わくわく寺地夢まつり」というPTA主催で保護者や先生方と開かれた学校づくり協 議会さんと一緒に子供向けのお祭りを開催し、また、その中で模擬店の運営を学年行事として行う学年 も多く、チケット(代金)を商品(くじ)との引換えなどを子どもにやらせている。また、あだっちボールや 福祉体験など学年ごとの活動もある。 《効果》わくわく寺地夢まつりも含めて学年行事を通して他のお母さん達との交流の場になり、子ども 同士が遊ぶ様子が見ることができ、他のお母さん方や地域の方と接することで社会性も身につくのでは -13- と思っている。 ●西新井第一小学校∼親子レクリエーションを学年ごとに実施。さらに保護者向けの茶話会は年2回実 施、最初の早い時期にクラス内の自己紹介兼ねて1回目を実施、そして、2回目は最後の保護者会の後 に茶話会を行う。 《効果》好評というより不評だったのは大縄跳び。お母さん達も高齢化し足腰がつらいということで、 縄を回すことや子どもと一緒に飛ぶことも苦労した。見学のためだけに来るお母さん達に冬の体育館は 寒くさらに不評だった。 ●興本扇学園 興本小学校∼1年生から9年生までの小中一貫教育校で、朝の挨拶運動を1年生から9年 生までのお母さんが当番制で、校門の前に立って毎朝行っている。火おこしやおにぎりパーティなどの 学年行事も実施している。 《効果》他の学年のお母さんたちと知り合えたり、1年生から9年生までの生徒の顔を覚えられたりと 交流の場になっている。学年行事も最終的には楽しめたというところで成果はあったと思う。 ●西新井小学校∼各クラス1名ずつ選出された選挙管理委員が学年行事を仕切っていく。保護者の親睦 を兼ねた行事の開催をし、学年ごとに違った行事を行う。共通して行うのは茶話会だが、1年生は給食 試食会を行っている。他には親子レクリエーション、自然教室などのビデオ観賞会、二分の一成人式や 親子クッキング、卒業を祝う会など。 《効果》好評だったのは、二分の一成人式。親から子へ、子から親へ、手紙のやりとりをし、普段親は 子どもを叱ってばかりだが、子どもの成長を見ることができてよかった。 ●本木小学校∼本木フェスタが学校主催になってしまったため、 学年役員としての活動は行っていない。 《効果》 3年生の自転車免許の取得。 交通規則を学び危険な事もあると感じてもらえるよい機会だった。 【まとめ】足立区立寺地小学校校長 豊嶋 茂 先生 今回のテーマは『家庭教育に繋がる学年学級活動』。家庭教育とはそれぞれの家の流儀である。特徴 的なことは、家庭の中で行うことは、毎日数多く行うことが多いということ。例えば、早寝、早起き等、 挨拶、家庭学習、人間関係、食事のルールや後片づけ、家の中の家事分担等々。こういったことが家庭 教育であり、毎日、毎日続けなければならないことである。学年学級活動は学校の集団活動へ繋がる。 各家庭でしっかりと家庭教育が出来ている事が集団となった時に生かされていると思った。 文責 仁科真由美 第五分科会 宮園艶紀 「充実した成人教養」 【過去に行った成人企画】 本 木:国際子ども図書館(上野)見学・日本茶講習・ハワイアンリボンレイ作り・フラワーアレンジメ ント・親子でパンケーキ・学年対抗バレーボール大会 寺 地:給食試食会・学年対抗バレーボール大会・寺地祭に出店・ベルマーク活動 興 本:「地震に備えて」講習会・給食試食会・コーヒー教室・フラダンス教室 -14- 西 一:スクールカウンセラー懇談会・ネスカフェコーヒー教室・給食試食会・学年対抗バレーボー ル大会・社会見学 西新井:ヨガ教室・AED講習会・クッキング教室・ネスレコーヒー教室・校内学年バレーボール大 会 【企画について】 本 木:学年対抗バレーボール大会は、練習日、大会当日ともに6年生までの子供を預かるため、人 数が約70名と多くなってしまう。6名の成人委員とボランティアの保護者でみているが、 練習時間が19:00∼21:00と遅いため、委員と子供にも負担がかかってしまう。 寺 地:ベルマーク活動は、年に2回回収し、点数を集めている。学校で使う物ではなく、車いすと 交換し地域の老人ホームに寄付をする。学年対抗バレーボール大会は、大会当日に「応援賞」 があり、各学年ごとで保護者や子供達が応援合戦に力を入れている。 興 本:「地震に備えて」の講習会は、足立区のホームページから探し予約した。家庭で用意してお く物、心構えなどの話を聞いた。給食試食会は、中学の修学旅行期間中に行い、中学生の量 で給食を出している。 西 一:社会見学は、保護者向けに1人2000から3000円を目安に50名で企画している。昨 年度は羽田ANA機体工場を見学し、お台場のホテルでランチブッフェを食べた。大型バス を利用し、子供の下校時間まで帰れるようにスケジュールを組んでいる。過去、本所の防災 館や国会議事堂見学の企画を行った。 西新井:学年対抗バレーボール大会は、選手募集後足りない時は運動会の時に声をかけている。 練 習は1学年2日間。練習日は、幼児から2年生までの子供を体育館に近い2年生の教室で預 かる。大会当日は多目的室で預かり1人100円ぐらいのおやつを用意している。 【成人企画の方法、実施後のお知らせのしかた】 各学校、過去の活動を参考にしながら成人委員や先生方と話し合い決定している。企画実施後書面で 全家庭に配布している。 【まとめ】 西新井第一小学校校長 網田 俊二 (おうだ しゅんじ) 先生 毎年委員さんは変わるので情報は大切です。色々な情報が各校にあるので、そうしたものをまとめる といいと思います。他校で行っているものを聞き、自分の学校にあったものにアレンジをして行うとい いと思います。どういうものがあるのかというものを次年度に残し、下地を作るといいでしょう。父親 と母親が子供を一緒に育てて行くという意味では、父親も巻き込んだ企画があるといいと思います。 文責 -15- 藤田 結佳 第4ブロック 梅 島 小 学 校 梅島第一小学校 梅島第二小学校 亀 田 小 学 校 関 原 小 学 校 栗 原 小 学 校 島 根 小 学 校 -16- 第一分科会(特別部会)「家庭の教育の充実」「PTAにできること」 《各校の活動内容》 ・定期的な運営委員会の開催 ・PTA総会・歓送迎会・PTA新年会の開催 ・学校行事のお手伝い ・各委員会活動のサポート ・PTA主催行事の企画・運営 ・開かれた学校づくり協議会への参加や行事のお手伝いなど 《討議内容》 ・PTA主催で、どのような行事があるか意見交換がありました。何校かは、開かれた学校づくり協 議会と共催で行っているようです。役員だけでなく、保護者にもボランティアを多く募り、参加・ 見守りをお願いしているようです。また、参加人数が少ないものは、行事を合わせて参加率を上げ ている学校もありました。 ・子どもまつりを開催している学校では、食べ物の提供や各コーナーでの遊び、また外部団体による コーナーなどがあり、子どもたちが楽しんもらえるような工夫をしているようでした。開催時間内 に好きなように回る学校もあれば、時間で回る場所を区切っている学校もありました。 ・特別部会の人員や運営委員会の実施状況では、10人から16人程度の学校が多かったです。土曜 授業に合わせて委員会を実施している学校や、平日の夕方に実施している学校がありました。人員 の確保は、どの学校も苦労しているようでした。 《助言者のまとめ》栗原小学校校長 丸山 昌哉 先生 「他校に学ぶ」①役員の組織運営の仕方、②学校とPTAの接点、③活動内容など、各学校の取り組 みを学ぶ良い機会になったのではないでしょうか。今日の研修会内容を持ち帰り、今後の活動に生かし てもらいたいと思います。また、積極的に校長・副校長・教員に声をかけて、PTA活動を一緒に盛り 上げていきましょう。 第二分科会(学年部会)研修課題「家庭の教育の充実」 【部会の活動の現状】 第二分科会では、学年部会の活動と今後の課題について話し合い、意見交換をしました。 活動の現状は、学校行事や学年行事の企画と開催が主な活動ですが、運動会や学校公開でのパトロー ル、PTA会費の集金などの他に、ベルマークの集計やリサイクル資源の回収などのボランティア活動 をしている学校もありました。リサイクル資源の回収活動は現金収入となり、積み立てて周年行 事で使うなど、有効活用されていました。 【討議内容】 今後様々な行事を企画するうえで、親子、保護者同士、先生方とのコミュニケーションが図れるよう -17- な企画を考え、参加者を増やしていくことが大切だという意見が多く聞かれました。 参加校の中には、親子一緒に楽しみながら体を動かせる「コーディネーショントレーニング」、六年 生の「親子で卒業式のコサージュづくり」、土曜日に両親が参加できるように企画した「二分の一成人式」 など、魅力ある行事を企画し、多数の参加者を集めている学校もありました。 委員会の引き継ぎノートがない学校では、行事を企画する方法や、他の学年の行事内容が分からなか ったりするので、これまでの活動を今後に活かしていくためにも、ぜひ作成して共有することが大切で す。 委員も含め仕事をしている保護者がほとんどなので、行事の日程を早めに決めることで、参加しやす くなります。 さらに、活動していく中で感じた委員自身の意見や要望を、学校や保護者に伝えていくことで、活動 の発展に繋げることが出来ます。 【助言者のまとめ】島根小学校校長 石岡 勝彦 先生 学年委員は、行事を企画し参加者を動員することも大切な役割ですが、四委員会の要として、学級や 学年の課題を話し合うことも大切です。そのためにも、活動を通して多くの保護者がコミュニケーショ ンを取り合って情報を交換し、顔見知りになっておくことが大切です。 二分の一成人式は、親子でこれまでを振り返ることができますし、子供にとっても育ててくれた親の 気持ちを知ることができる良い機会となる、すばらしい行事だと思います。両親が参加できるように企 画するのはとてもいいと思います。 ブロック研修会は、他校の取り組みや参考になることを知る良い機会です。ぜひ取り入れられること は取り入れて、一年間頑張ってください。 第三分科会(成人教育部会)「家庭の教育の充実」 「PTAにできること」 【各校の活動内容】 ・ブロックソフトボール大会 ・骨盤矯正エクササイズ ・エアロビクス ・ビーチボールバレー及びバレーボール大会 ・ヨガ教室 ・フラワーアレンジメント ・生け花教室 ・ネスレコーヒー講座 ・料理教室及び給食試食会 ※介護教室(児童に車いす体験、高齢者体験など) ・デコフォトフレーム ・介護アロマ ※成人委員内に介護関係の会社の方がいて、高齢者社会の世の中に向けての取り組みとして、4学年に 道徳授業の一環として高齢者体験教室を開催した。車いす体験や、重り、ゴーグルをつけて児童に高齢 者が日常どのように不便を感じているかを体験させ、大変好評であった。 【討議内容】 ・参加者を増やすための、魅力ある新しい企画へのとりくみ。 ・参加しやすい(父親も)日時の調整。 -18- ・企画が前年度と同じになってしまいがちであるが、人気のない企画は思い切ってやめ、新しい企画(給 食試食会は1年生向けの学年行事であったが、他学年でも希望があったので他学年向けに成人として開 催するなど)を考え、取り組んでみる。 【助言者のまとめ】梅島小学校校長 篠 達司 先生 ・各校活発な意見交換がたくさんあり、新たな取り組みに向けて前向きな姿勢が多くみられた。 ・予算は各校違いがあるが、企業のアピールを上手に利用し、無料の講習会を企画することもできる。 ・成人教育委員会のあり方、ねらいを確認する。 ① 学校教育活動の支援 ② 保護者同士の結びつきをつくる ③ 地域と保護者の結びつきをつくる 各部をつなぐキーパーソンの役割が必要である。 ・今回の有意義な討議内容を一時的な話し合いで終わらせないために、学校間の連携が今後は必要なので はないか。各校でネットワークを持ったらどうか。 文責:江村寿子 第四分科会(広報部会)「家庭教育の充実」 「広報部会の活動の現状」 ・年2∼3回の広報紙の発行、号外を予定している学校もある。 ・家庭の事情や仕事をしている人も多いため、時間が限られている。 「討議内容」 ・発行部数や予算などの情報交換では、どの学校も限られていた予算の中、自分たちでできることは 自分たちでやっているようだ。 ・紙面づくりにあたって、カラー印刷が大勢を占めていたが、白黒印刷でページ数に制限なしという 学校もあった。 ・作業の分担がなかなか難しいようで、役割分担をして活動している、グループに分かれて活動して いる、全員参加で活動しているなど、学校によってそれぞれであったが、やはりどの学校もパソコ ン知識のある方に負担がかかってしまっているようだ。 ・掲載内容について、PTA活動をメインとするか学校行事をメインとするかなど、各学校の特色や 地域性などがあり、それぞれ工夫して構成されているのが分かった。 「助言者の言葉のまとめ」 関原小学校校長 西田 眞理 先生 広報紙とは、委員の皆さんの思いや情報で内容が決まってくると思います。地域ごとや学校ごとにも ち味があるので、皆さんの意見交換でできあがっていくのがいいと思います。 今日ここで交換・共有された情報をもち帰って、どのようにしていくのが良いか、また話し合ってみ てください。 -19- それから、各学校の広報紙を掲示するのもまた良いかと思います。それぞれが活性化する良いきっか けになるのではないでしょうか。 第五分科会(校外生活指導部会) 「家庭教育を充実させるためにPTAができること」 1.校外生活指導部会の活動の現状 ○あいさつ運動、通学路一斉点検、夏休みパトロール、自転車教室、クリーン作戦 ※クリーン作戦は、現状としてゴミを大人が片づけているが、子供と一緒に行うことによって、子 供のゴミに対する意識の向上につなげることができるのではないかという意見が出た。 2. 家庭教育を充実させるためにPTAが出来ること ○110番ステッカーや防犯ブザーは、ただ貼るだけ、ただ持たせるだけではなく、子供と一緒に確 認することが必要。何か起こった時に確実に子供が動けるよう、日頃から一緒に確認・声掛けをす る習慣を持ちたい。 ○まずは大人が手本となり、挨拶や声掛けを積極的に行うことが大事。大人が積極的に挨拶や声掛け をし、地域との連携を大事にしていくことで、子供を守るコミュニティも自然とできあがっていく のだと思う。 3. 今後の課題 ○通学路の確認を定期的にすること。学校の事情で変わったり、周辺の環境も変わることもあるので、 定期的に見直しをしていくことが必要。ルーティン化している事柄を、常に新しい目線で見直し、 子供たちの安全を守っていきたい。 ○災害時の子供たちへのサポートの仕方を、ブロックをあげて再度確認することが必要。個人個人の 認識には差があるかと思うので、ブロック全体で目線合わせをし、災害時にスムーズに子供たちを サポートできる体制を整えたい。 4. 助言者の言葉のまとめ 梅島第二小学校校長 中田 真由美 先生 保護者の方も働いていることが多い今、地域の方々、保護者で声かけをして、地域全体で子どもを 見守っていくことが必要となってきます。挨拶は心のふれあい、心のつながりが生まれます。大人 から率先して行い、自然な触れ合いが増えるといいと思います。 -20- 第5ブロック 足 立 小 学 校 弥 生 小 学 校 弘 道 小 学 校 弘 道 第一小 学 校 -21- 第5ブロック研修会 講師 学校心理士 講演会「やる気を出させる、褒め方・叱り方」 加藤 宣彦 1.自尊感情の低い日本の子供たち 数年前、青少年問題研究所が、日本、アメリカ、韓国、中国の中学2年生1000人ずつを対象に、 「あなたは自分がだめな人間だと思いますか」という意識調査を行いました。その結果を見ると、 「自 分はダメな人間だと思う」 、「まあそう思う」の合計が、アメリカの中学生は14.2%であったのに 対し、日本の中学生は、なんと56.0%でした。わずかに14歳で2人に一人は「自分はダメな人 間だ」と思っているのです。 そこには、控えめな日本の国民性もあるでしょうが、子育ての中で、子供たちの自尊感情を低くし てしまう私たちの言葉かけがあるのかもしれません。子供たちの自尊感情を高めるためには、まず子 供たちの夢を大切にする子育てから始まると思います。 ある保育園に講演に行ったとき、ひとりのお母さんから質問がありました。「3歳の男の子が、夜 空に光っているお星さまを見て、あれを取ってと言うんですけど、そんな時なんて答えたらいいんで しょうか」という質問です。 翌日、私は校長室のお掃除に来た3人の女子生徒に同じ質問をしてみました。最初の子が言いまし た。「そんなバカなことを考えていないで早く寝なさいって、頭はたいちゃうわ。」冗談でしょうが、 この子はいつも「そんなバカなテレビを見てないで早く勉強しなさい」って言われているのかなと思 いました。 二人目の子は、「お星さまは高いところにあるからうちにある梯子じゃ届かないの、坊や大きくな ったら宇宙飛行士になって取りに行こうねって言います」子供の夢をこわさないいい答えだなと思い ました。 三人目の子供が「私、同じことお母さんにねだったことあるよ」と言いました。「その時、お母さ んなんて言ったの」と聞くと、「明日の朝までに取ってきてあげるから早く寝なさいって」なんだか はぐらかされてしまったなと思っていたら、「朝になったら枕元に大きなお星さまが置いてあった。 私、嬉しくってそのお星さまを持って家の中を走り回ったのを思い出す」と言いました。わが子の夢 をかなえようと、折り紙でしょうか、何かの包み紙でしょうか、家中探し回って、わが子の寝顔を見 ながらお星さまの形にはさみを入れている母親の姿を思い浮かべると、これが夢を育てる感性の教育 かと思いました。 さて、子供の夢を育て、やる気を引き出すほめ方と、叱り方はどうあるべきでしょうか、皆さんと ご一緒に考えたいと思います 2.やる気を引き出すほめ言葉 (1)個人内評価でほめよう アメリカの小学校を訪れた時、30点しか取れなかった児童を女性教師が「ワンダフル」と抱きし める姿に。 「なぜ」と聞くと、 「ふだんはせいぜい10点くらいしか取れない彼にとって30点は満点 -22- なのよ」と言いました。いつも相対評価ではなく、一人ひとりの期待水準と到達度を見て、褒めてや ることが、 「もっと頑張ろう」というやる気につながると思います。 (2)結果だけでなく、プロセスをほめよう 数年前に新聞で目にした、中学3年生の女の子の投書です。 「私は中学3年間バレーボール部にいましたが、へたくそで一度も試合に出たことがありませんで した。だから先日のお別れ会に出席するのが何となく気が進みませんでした。ところが、その日、家 に帰ると、私の大好きなケーキが机の上にのっていました。 「お母さん、これどうしたの」と聞くと、 「お前、今朝、バレー部のお別れ会に出たくないって言ってたじゃない。でも、お母さん知ってるよ。 お前が3年間ほとんど休まず真面目に部活で頑張っていたの。だから、これはね、母さんがお前にあ げる金メダルなの」 。私は、「母さんは、ずっと、私のことを見守ってくれていたんだと思い、泣きな がらケーキを食べました」という内容でした。結果だけでなく、頑張った経過をきちっと評価してあ げることが子供の明日のやる気につながるほめ方だと思います。 (3)いいとこさがしで自尊感情を育てる 「自分はダメな人間じゃない。値打ちある人間だ」という自尊感情は、他者からの評価が大きく影響 します。「僕はこの学校の○年○組の中で値打ちのある存在なのだ」、「私はこの家でかけがえのない 命なのだ」という思いを持たせる教師や親の声掛けが、その子に「もっとがんばろう」と目を輝かせ る意欲につながります。 そのためには、子供の発達段階に合わせて、自己決定力を伸ばせるような仕事を与え、いいとこさが しをしてあげるようにしましょう。 「やって見せ、やらせて見せて、励まそう」と言います。 (4)褒めるときは共感して表現を豊かに、 「僕ががんばるとお母さんはこんなにうれしそうな笑顔になる」 「先生は私と一緒に心から喜んでくれた」 こんな思いが自己肯定感を高め、「この人のためにも、もっと努力しよう」という向上意欲につなが ります。 3.明日に生かす叱り方を (1)変わらない価値はきびしく、変わる価値は一緒に考えよう 「人を傷つけない」、 「弱い者いじめをしない」、 「人の物を盗らない」など、古今東西変わることのな い価値観は、小さい時からしっかりと心に染み込ませ、間違ったことをしたときは厳しく叱責するべき だと思います。 一方、世の中の価値観はどんどん変化しています。 「電車の中でお化粧をする」、 「歩きながら物を食べる」などは、私の価値観では「してはいけないこと」 ですが、若い人たちは「えっ、なんでいけないの、誰にも迷惑かけてないよ」という声もあります。 そんな時は頭ごなしに叱るよりは、 「私はいけないことだと思うよ」という自分の考えをはっきり述べた 上で、時間をおいて一緒に考えてみようという心の姿勢が大切だと思います。 (2)追い詰めないで明日に生かす叱り方を -23- 子供が過ちをしてしまった時、「なぜそんなことをしたの」と聞くのは当然で、間違った言動を叱る のも親として教師として当たり前のことですが、出口のない追い詰め方をすると、子供は逃げ道をなく してパニックになってしまうことがあります。「よし、君を信じよう。二度とするなよ」 「明日からのあ なたの頑張りに期待しているよ」と、自分の過ちを子供がしっかり反省し、明日へ生かせるような叱り 方をしたいものです。 (3)比べて叱るな、ついでに叱るな 「○○ちゃんはできるのにあなたはどうしてできないの」とか「自分の部屋が散らかしっぱなしだか ら勉強できないのよ」などの叱り方は、あまり効果がありません。肝心なことを手短にピシッと叱った 方が効き目があります。 (4)人格まで否定しない 「おまえはこの学校の生徒じゃない。消えろ」とか、「あんたなんか産むんじゃなかった」などの言 い方は人格否定につながります。 「先生は君が好きだよ。でも、今日やったことは納得ができないな」 「母さんはあなたが好きよ。だから悔しいの」など、子供の人格を大切にした言い方で反省を促しま しょう。 子供は誰も認められたいと思っている。 子供は誰もが明日はよく生きようと思っている。 -24- 第6ブロック 綾 瀬 小 学 校 東 綾 瀬 小 学 校 東 渕 江 小 学 校 北 三 谷 小 学 校 東 加 平 小 学 校 大 谷 田 小 学 校 長 門 小 -25- 学 校 第6ブロック研修会「家庭教育の充実」 「PTA活動・運営の現状と課題」 〈各校活動・取り組み〉 長 門:長門子ども夏祭り(26年) 、もちつき大会(38年)など先生や地域の方々も一緒に参加の 行事がある。 綾 瀬:ベルマーク活動が盛ん(集票ランキング東京都で第4位) 、手芸教室が大好評。 東渕江:毎年9月に校庭、校舎を使用してフェスタを開催している。 北三谷:あいさつ運動が盛ん(土曜授業の日に実施) 、 毎年10月に北三谷まつりを開催している。 東綾瀬:学年PTA活動(横のつながりを大切にする)、書道教室(開かれた学校づくり協議委員の方が 講師となり子ども対象で開催) 東加平:開かれた学校づくり協議会で、教員をめざす大学生が土曜日の学校がない日に担任のような形 で授業を行っている。子ども、学生、教師、それぞれにメリットがある。 大谷田:PTAメールを有効に活用している。毎年夏休み前後に開催される「親子ペットボトルロケッ ト大会」が伝統行事。 〈討議内容〉 ○PTA会費について 各校人数規模が大小違うが、回収率100%をめざし、保護者会で現金回収をしたり、会長や会計が 直接回収にうかがうといった努力をしている。また、消費税8%の影響は各校それほど感じていないと いうことであった。 ○PTA専用のパソコン、印刷機について PTA専用のパソコンを1∼2台所有している学校もあるが、書類を作る人の家でパソコンを使う学 校もあった。大谷田小では、本会計の中にOA積立があり、だいだい4年に一度はパソコンとカラープ リンタを購入しているとの紹介があった。また、PTA会室にエアコンも網戸もないということで、設 備の充実についても話し合われた。 ○役員、委員選出について 各校役員選出については毎年大変な苦労している。綾瀬小では、男性の役員は地元の町会長や顧問と 相談して推薦で決めている。他校も保護者に手紙を配布し、自薦他薦を募ったり、電話でお願いをして いるが、PTA連絡網がないのでとても大変との意見もあった。 専門部委員についても毎年選考に苦労もあるが、各校事前アンケートなどで工夫をこらし、4月の保護 者会では円滑に決まっているところが多い。 ○PTA独自での連絡網作成について 学校メールシステムとは別に、PTA独自のメールシステムと電話帳作成に対する同意書を配布・収 集後、学年別電話連絡帳を作っている単位PTAもある。これにより、学校メールシステムが使えない 緊急の対応にPTAメールが活躍することになる。東日本大震災の時の対応や雷雨がひどい時の下校時 間の対応などが紹介された。 また、電話帳が配布されることにより、保護者同士の連携に役立っているものの、児童数の多い学校 -26- では、PTA役員の作成にかかわる負担も大きくなることが懸念される。 ○PTA会費を有効活用したいが、6ブロック新年会は参加人数は減らせないか。 会長同士の会合はあるが、副会長や書記、会計同士で話す機会があまりない。各校集まり、ざっくば らんにお話できるようにと企画している会なのでぜひ参加してほしいと鈴木会長から応答があった。 また、規約以外の慶弔費や交際費支出についても討議したが、 慶弔規約に一文を加えている学校もあり、 会長の実費負担が増えないようこれから検討していきたいという意見もあった。 〈助言者まとめ〉 ○各校共通した悩みがあるが、課題を解決するためには、課題の障壁は何なのかを知ることが大切。問 題点に優先順位をつけて、すぐに解決できそうなものから解決していくと良い。 ○PTA会費については集まったものの、中で切りつめてやっていくことがこれからは必要になる。そ れぞれの地域でPTA活動のやり方が違うので、今まで根付いてきたものを考えながら改善していくの が良い。 ○一人でも多くの方のPTA活動への理解と参加が必要であるが、 そのためにはイベントの工夫・充実、 広報誌の充実などひと押しできるきっかけを見つけることが大切である。 ○各校共通する部分として人員の問題、お金の問題があったが、解決方法はそれぞれ違う。こういう場 がきっかけとなり、一番いい方法を選択することが大切である。 ○PTA会費は限られた予算の中でやりくりするのであり、これから見直しが重要になると感じる。で きることは充実させていき、問題点は3∼5年後、今と同じような話し合いがないように見通しを持っ て改善していかなければいけない。 ○7校みんな集まって話し合いをしてわかることがある。これから5∼10年後はデータベースになっ ていくと思う。未来を予想しながらやっていくと発展につながる。 〈全体講評〉大谷田小学校校長 相澤 貞惠 先生 どの学校も色々なことを考えながら素晴らしい活動をしている。組織立って子どものため、学校のた めと親交していることに感動している。 本日の研修会はこれからのPTA活動を充実させるものであり、 問題点を話し合い、良いアイディアが共有できたことは素晴らしいと思う。 文責 大谷田小 -27- 入間川 香澄・滑川 紀恵 第7ブロック 中 川 小 学 校 中 川 東 小 学 校 中 川 北 小 学 校 辰 沼 小 学 校 六 木 小 学 校 -28- 第7ブロック研修会 講師 講演会「家庭教育の充実∼家庭ですべき教育とは∼」 足立区教育委員会教育政策課 社会教育主事 高井 正 ○はじめに 「家庭ですべき教育」は個々の家庭で考えることが基本です。本日の研修会はそのことを考えるため の学びあいの場として、私から皆さんへあえて「すべきこと」をお伝えしたいと思います。人間は多様 で、保護者・教員も様々です。もちろんPTA会員にもいろいろな方がいます。つまり多様な人との出 会いの場ということです。 1. 改めて家庭教育とは 家庭教育は、すべての教育の出発点。基本的倫理観、自尊心や自立心、社会的なマナーを身に着けて いく上で重要な役割をになうもの。 「おはよう」 「ただいま」 「おやすみ」などのあいさつを習慣にしてい る。テレビ、ゲームの時間などのルールを親子で話し合うなど、家庭は子ども達が最も身近に接する社 会。常に子どもの心のよりどころとなるものです。少し立ち止まって、日常の家庭での生活を振り返っ てみませんか。 2. PTAでの学びの基本 「子育て」と「自分育て」につながるものが他の人の話、経験を聞くことで得られる。学んで大切、 大事と思ったことは実行することで、自分の学びとなる。学ぶ場としては「講演会」 「話し合い」 「ワー クショップ」 「実技」等を組み合わせて交流の場をつくる、参加する。 3. 学習の実際例A 子どもの心の発達(人と関わる力の発達)について考える。 0歳…自分と母親は一体(一者関係)、自分と母親は別々のものと気付く(二者関係) 。 2,3歳…父親、他兄弟が割り込んできても母親との関係は変わらない(三者関係) 。 5歳…思春期「10歳の壁」を超えて子どもは成長する(等身大の自分に気付く、親の本当の姿に気 付く、親離れ)。「子どもの様子が違ってきた、自分と距離を置きたいみたい」と感じたら、『すべき 教育とは』→疑問を感じた時に学び、疑問の要因を探そうとすること。方法としては友達や担任、ス クールカウンセラー等と話をしてみるなど方法はいろいろある。 4.学習の実際例B 事件から考える(ここでは秋葉原の事件から) ①加藤容疑者の子どもの頃・厳格な家庭で過ごした幼少期 ・キレる性格で知られた中学時代 ・「印象の薄い生徒」として過ごした青森高校の3年間 ②事件から見えてきたいくつかのキーワード・承認欲求としての殺人 ・マルトリートメント(不適切な養育)親子関係と孤独 『家庭ですべきこと』とは→子どもに関わる事件が起きた時、家族の話題にしたり自分の行動を振り 返る機会をつくることが大事である。 5.学習の実際例C 自分を知るための小さなテスト(エゴグラムチェック) チェックに挑戦し、自分はどのタイプなのか分析しこれからのヒントになるように周りの人と意見交 換をした。かなり鋭く切り込んで分析されたタイプ別の内容に、家でも家族にやらせてみたいとの意見 -29- がでた。 ○おわりに 「私」にとってのPTA:学び、体験することで自己成長する可能性を持つ成人教育活動。大切なの は「学ぶこと」 、そしてそれを実践することです。例えば、親の姿勢として「まつ・むきあう・よりそう・ うなずく・ほめる」が大切と学んだら、それを態度に表していくことが大事です。 第一分科会(1学年∼3学年)「家庭でするべき教育とは」 【講演会の感想】 ・エゴグラムチェックシートをやって子どもと向き合っているのか再確認をした。 ・チェックシートの結果が悪かった。子どもの要求をどこまで通せばいいのか判断が難しいと感じた。 ・子どもを育てる上で親も学び周りからの知識や意見を聞き、より良い教育が出来ればと思った。 ・家庭学習は大切である。チェックシートの結果を見て、適切な親か?と見つめ直すことに気付いた。 【各校の活動内容】 中川北小:中北まつり、ベルマーク活動、学校公開受付、PTA会費の集金の手伝い、自転車教室手伝 い(3年) 、給食試食会(1年) 辰 沼 小:朝の挨拶運動、各行事の手伝い(学校公開受付、子どもまつりの模擬店出店、図書ボランテ ィア、花いっぱい) 、学年行事(親子レク、3年自転車教室、4年1/2成人式) 六 木 小:保護者ネームプレートと連絡網作成、学級防犯パトロール、学校公開受付、PTA会費とP TA祭りの前売り券販売集金・集計、学年行事(自転車教室、給食試食会など)次年度の委 員選出、PTA祭り模擬店出店 中 川 東:ネームプレートの作成、読み聞かせ、学年ごとの活動(親子レクなど) 、きらり祭り取りま とめ、執行部役員推薦活動 中 川:小学校行事手伝い(学校公開パトロール) 、各学年行事(ミニ運動会・茶話会など)中川小 ふれあいフェスティバルの出店 【討議内容】 Q,他校ではベルマーク集めをしているか?(中川北) A,成人保体委員がベルマークを収集。今年はベルマークを一輪車8台と交換し学校へ寄付。 (中川) Q,執行部役員推薦とはどのようにしているか?(中川北) A1,推薦用紙に記入のほか、本部役員が望ましいと思う方に推薦状を渡す。 (中川東) A2,委員決めの時に、本部役員の出来る人を集う。 (六木) Q,お勧めの親子レクリエーションは?(六木) A,親対子どものチーム戦。①逃走中(TV番組) 。親がハンター役で子どもたちを追いかけたり、その 逆も盛り上がって面白かった。②借り物競争のようなゲーム。例→赤と白に別れ子どもたちに『バラン スボールの上手そうな親』を赤白から選出させ競い合わせる。 『声の大きそうな人』など色々とお題を出 -30- してゲームを進める(辰沼) 【助言者まとめ】中川小学校校長 加藤 雅弘 先生 学年委員とは本部役員とかかわっての仕事がある。色々な面を配慮しながら保護者が参加してよかっ たと思える学年行事の企画をしてくれている。このような情報交換をしながら進めていければいいと思 った。 (講演会の感想より)子どもの判断と親の判断のバランスをどうとっていくかは、とても難しいと ころである。結果がすぐにわかるわけではないが最終的には子どもたちは社会人となる。その為にはど うするべき選択があるのか、今それを考えられたということはとてもいい機会だったと思う。親がいろ いろな世界を触れさせ、環境を与え、経験をさせることも大切と考えている。 文責:上田 弥恵子 第二分科会 高学年 テーマ「家庭でするべき教育とは」 【各校活動の内容】 中川北:中北まつり、ベルマーク活動、学校公開受付、PTA会費の集金のお手伝い 辰 沼:朝の挨拶運動、行事お手伝い(学校公開受付・子どもまつりの模擬店出店・図書ボランティア のお手伝い・花いっぱいのお手伝い等)、学年行事 中川東:ネームプレート作成、読み聞かせ、学年活動、きらり祭取りまとめ、執行部役員推薦活動 中 川:学校行事のお手伝い、各学年行事、中川小ふれあいフェスティバルの出店 六 木:ネームプレートと連絡網作成、学級パトロール、学校公開受付、PTA会費、PTA祭り前売 り券販売集金と集計お手伝い、学年行事、次年度の委員選出、PTA祭り模擬店出店 【討議内容】 ◎高学年の学年行事について 親子で楽しめる企画、保護者が来られない子供たちに配慮した企画を考える。学年が上がるにつれて 仕事をもつ保護者が増え、都合がつけられず参加者が減るので、どうしたら参加率が上がるのかが難題 になっている。土曜授業・保護者会・学校公開中に合わせると参加率が上がる。4年生では1/2成人 式を行う学校が多く、関心が高いようで多数の保護者が参加している。父親の立場から鈴木会長より「企 画案内の手紙に父親や家族へも参加を呼びかけると、より参加しやすいのではないか」という意見があ った。 【企画例】ドッヂボール、ミニ運動会、ビーチバレー、寄席、卒業式で付けるコサージュ作り、お 米の食べ比べ、AED講習、親子雑巾がけ競争、大縄親子対決、七輪の火おこし等。 ◎連絡網の作成について 《中川北は個人情報の観点から連絡網の作成はないが、どのような連絡網をつくっているのか》 *六木 学校から連絡網はなく電話番号の一覧表のみ。手紙以外での本部から保護者への連絡は、携帯 電話のメールも使用。本部より学年委員長・副委員長へ配信。BCCを使いアドレスが公表されないよ うに配慮してクラスの保護者へ転送。保護者に直接伝えて特に認識してほしい時に使用。 *辰沼 本部からの連絡は、基本的には時間に余裕を持ち手紙で連絡し、担任の先生を通して返事の手 -31- 紙をいただく。委員長のみメールで連絡することはあるが、全員分の連絡先はひかえていない。 *他の学校は連絡網にて連絡。 【助言者のまとめ】六木小学校校長 佐々木 浩志 先生 皆様には役員を受けていただき、本当にありがとうございます。ここで情報交換しても一年限りにな ってしまうのがとても残念です。ぜひできれば、二・三年続けていただけるとより学校の事がわかり、 次に繋がる活動ができると思います。そしてそうした活動を通して子供を知ることが出来ます。講師の 高井さんの「家庭教育について」の話にもありましたが、大人を変えるのは簡単ではありませんが親の姿 勢として、これは大切だと学んだことを実践し態度に表していくこと。自分を変えることは、自分の努 力でできること。すべきことと思ったら今からやりましょう!ご自身のためにも、何よりお子様の成長 のためにもなると思います。学年委員の仕事は子供と直接関わることが多い仕事ですので、何かありま したら何でも学校の方へ相談してください。今日はご苦労様でした。 文責者:勝山 仁子 横倉 寿子 第三分科会「家庭でするべき教育とは」 【各校活動の内容】 中川東:運動会、PTA競技企画運営、サタデースクール手伝い、スポーツ大会、給食第4者協議会、 学校保険委員会、献血(中川と連携協力) 中 川:運動会手伝い、給食試食会、ベルマーク・インクカートリッジ収集(今年度一輪車8台へ交換) 、 献血(中川東と連携協力) 中川北:運動会競技企画運営、PTAスポーツ大会の応援、持久走記録大会手伝い、図書ボランティア (新刊ブッカーかけ・清掃等)、クイズ大会、漢検・数検手伝い 辰 沼:PTA競技会推進・応援(保護者の健康応援)、運動会手伝い、給食試食会(栄養士講義) 献血 六 木:運動会PTA競技企画運営、サークル活動サポート(サークル通信発行、ブロック大会応援)、 PTA祭り模擬店出店、学校保健委員会出席、漢検・数検実施、地域防災訓練の参加、書き損 じハガキ・使用済み切手・未使用タオルの収集及び各種団体への寄付、親子参加イベント企画 運営、献血 【討議内容】 ・ベルマークについて 回収は地域のご協力で箱などを置かせて貰い、少しでも多く集められる様に努力している。インクカ ートリッジを先に送ることにより点数に交換後、ベルマークに加算できる。数年に1度交換。 ・ボランティアについて 切手・ハガキ等はNPO団体を通じて行われる。お祭りなどでは地域の皆様にご協力を頂き、野菜な どを寄付してもらう。 -32- ・運動会の競技企画について 保護者交流として喜ばれる綱引きではありますが、各校対戦人数振り分けに課題。リボン等の原案も ありましたが、軍手に色を加えたものを用いてはと提案。 ・成人保体または成人と保体、PTA体制について 分かれているのといないのでメリットを意見交換。世帯数の関係や偏りがちな活動の振り分けを各校 それぞれ参照提議。PTA役員への加入体制の特色等を意見交換。 【助言者】中川東小学校校長 西澤 武 先生 成人保体は地域との交流を繋ぐ役割を担う重要性があります。またその活動は保護者との結びつきに も多く反映し、それぞれの学校の特色をより生かせる活動でもあります。学校そして保護者の自主的協 力も期待し、これからも各校との交流を一層深めて参りたいと思います。 文責 須佐 若佳子 第四分科会(校外)「家庭でするべき教育とは」 [講演会の感想] ・エゴグラムチェックは親としての自分を改めて見直せて良かった。 [校外活動内容] 各校共通:運動会パトロール、自転車整理、地域パトロール、110番ステッカー、非行化防止・キャ ンペーンパトロール、学校行事の手伝い、持久走記録会手伝い(中川北) 、地域安全マップ の作成(辰沼)、朝のあいさつ運動(六木) 、年3回交通安全指導(中川東) 、春・夏の交通 安全(中川) [討議内容] ○各学校の活動についての質問 ・年 3 回の交通安全指導とは?(辰沼) ― 春・夏・春の休み明けに5日間危険と思われる場所にて旗振り。 (中川東) ・110番ステッカーはどのように発行するのか?(中川) ― 足立区教育委員会 子ども家庭部青少年課管理調整係にお願いして発行してもらう。年度始めに各 店舗や個人宅にお願いして配布。 (辰沼) ・持久走の手伝いとは?(中川) ― 校外を走るので、コースの角等で車が来ないように警備。 (中川北) ・あいさつ運動はどのように行っているのか?(中川東) ― 人を募るが、殆ど集まらないのが現状 校外と本部で年1,2回 5日間朝の校門に立ってあいさ つ。 (六木) ○運動会パトロールについて自転車整理・飲酒・喫煙などの注意など、どのような対応をしているのか? ― 学校外をパトロール「公共施設内は全面禁煙」の条例があるので今年は禁煙の看板は廃止。授業参 -33- 観と同等の行事なので、保護者のモラルの向上が必要。(辰沼) ― 毎回自転車整理でもめる事が多い。禁煙に関しても聞いてもらえない。 (中川東) ― 自転車来校は全面禁止だが、学区内外に置かれてしまうので、常に追いかけっこ。 (中川) ― 飲酒は未確認。中学生が自転車で来校するが注意を聞かず、勝手に置かれてしまう。昨年まで喫煙 所を設けていたが、今年は廃止。メール等でお知らせをしたら吸殻は確認されなかった。(六木) ― 飲酒は未確認。公園でのタバコが酷い。条例の話をあげて注意しても「知らない」と言われてしま う。 (中川北) ○地域パトロールについて ― いじめは校外で起きている事も多いので、先生達にも校外パトロールに加わって欲しいが、足立区 は学力向上を目指している為、先生達も時間が取れないのが現状です。しかしいじめを無くす為に も、先生達がパトロールに参加出来るよう保護者の皆様と連携して足立区に呼びかけていきたい。 (辰沼小・校長) 第五分科会(広報委員会) 「家庭でするべき教育とは」 【講演会の感想】 ・10歳の壁というキーワードが印象に残った。 ・子供を変えたいなら、まずは自分を変えなくてはならないと思った。 ・今回実施したチェックリストを家族でも行い、分析結果について話し合いたい。 【広報活動の内容】 中川北:PTA広報紙「あしはら」の取材・発行 運動会などの学校行事やPTA行事を取材し号外も発行している。 辰 沼:広報紙「辰巳の葦原」の企画・取材・校正・発行 紙面の割り振りを全員で話し合い、各記事の担当を決め取材をしている。 六 木:広報紙「むつぎっこ」の発行・PTA行事の取材、PTA模擬店出店 広報の経験者が少ないながらも協力し合い活動をしている。 中川東:広報紙「なかがわ東」の発行(写真撮り・コメント依頼・取材) PTA活動にスポットをあて、活動をわかりやすく保護者へ発信をしている。 中 川:広報紙「なかゞわ」の発行 中川小学校応援団としてのスタンスで新聞作りをしている。 【討議内容】 (1)写真の掲載について ・写真で子どもの顔がアップに写らないよう、細心の注意を払っている。 ・事前に写真掲載に関する許可取得、アンケートを実施し、慎重に対応しなくてはならない。 構成上掲載したい場合は、都度保護者へ確認する手順となっている。 -34- (2)レイアウトや内容について ・見出しのインパクトを意識し、一番伝えたい記事(内容)を強調する。 ・行事をテーマとする記事において、PTA役員やボランティアの方々の準備に焦点をあてた内容 を主とするようにし、保護者や子供たちに具体的な活動の内容を伝えている。 (3)情報漏洩・セキュリティ対策について ・USBメモリーの取り扱いは慎重に行う。また、必ずセキュアUSBを使用する。 ・インターネットを利用する場合は、ウイルスの脅威を十分に理解し対策を行う。 【助言者まとめ】中川北小学校校長 安齋 正彦 先生 PTA広報紙は、学校と保護者が共同参画するためのツールです。双方の信頼関係・絆を繋ぐ重要な 役割を担っています。PTA広報担当としては、学校と信頼関係をより一層築く上で、どのようにした ら保護者全体を巻き込むことができるのか、腕の見せ所であります。是非子供をよくするためにも、信 頼関係をより厚くし、そのためにも各校の強みを自覚し、強みを大切にしながら、できることを一つ一 つ取り入れ、広報紙の作成に生かしていただきたいです。 文責 工藤裕子・河村みゆき -35- 第8ブロック 青 井 小 学 校 加 平 小 学 校 栗 島 小 学 校 東 栗 原 小 学 校 平 野 小 -36- 学 校 第一分科会(運営)「より良いPTA活動とは」 【事例発表】 青井小学校 筆頭副会長 熊谷美和子 PTAとは、保護者と教師がともに子どもたちの為に学びあい、教育の向上を目指す団体であり、行 事での協力を通じて信頼関係を築くことがよりよいPTA活動につながる。 【各校の活動内容】 各校とも共通して重要と位置付け、かつ毎年困難を極めている活動が、次期運営委員の選考作業で ある。他にフェスタ等行事の主催や学校行事のお手伝い、そしてPTA活動に興味をもってもらうた めの努力等が挙げられた。 【討議内容】 事前に準備された討議項目に加え、下記のような自由な意見交換が行われた。 ◆次期運営委員の選考に関して ①選考委員会設立以前より、日頃の行事の際のコミュニケーションと声掛けをすることで、無理な くゆとりのある候補者選びが可能となるのではと考える ②各家庭の状況や、運営委員を引き受けやすい時期を教えてくれた保護者について記録を残し、そ の時期に改めて声を掛けることで、選考がよりスムーズになる ③運営委員就任を断られても、再度訪問したり、小さい子どもがいる人や働いている人も活動して いることを伝え、ともに活動していくことを粘り強くお願いすると成果が上がる ④大変なことだけでなく、達成感・成就感等よかったことを運営委員候補者に伝えていくことが大 事 <各校委員より「運営委員をやってよかった」と思えたこと> ► 子ども、教職員、地域とのつながり、コミュニケーションの強化 ► 学校行事に対する理解が深まること ◆その他 多くの家庭に参加してもらえる、魅力的な行事づくりのためにどのような工夫をしたら良いか、と いう質問に対し、親子参加型は効果的であるという意見が出た。また、PTA会費の額や回収方法、 予算のやり繰りに関する討議の他、周年行事の内容についての質疑応答も行われた。 【助言者のまとめ】青井小学校校長 佐藤 秀直 先生 運営委員の選出にあたっては、保護者が「活動に参加しよう」と思っているかどうかが重要。現運営 委員の感じたやりがいや喜び・メリット等を積極的に保護者へ伝え、前向きに運営委員会に参加したく なる雰囲気を作っていくことが必要ではないか。また、親子参加型行事や乳幼児保育の対応等で保護者 がPTA行事へ参加しやすい体制を整えることにより、参加率を上げ、興味・理解を深めることも、候 補者発掘につながっていくと思う。 大変ではあるが、PTA活動は子ども・教職員・地域とともに成長していけるところ。感謝の気持ち が、みんなが気持ちよくがんばれる鍵となり、より良いPTA活動につながっていく。 文責:鈴木 -37- 一葉 第二分科会(成人)「成人教育委員会の役割」とは 【事例発表】東栗原小学校 成人委員長 池田 弘美 成人委員の活動は、学校・保護者・地域それぞれの交流の場を作り親睦を深めていく役割があるので はないかと思います。 当校成人委員の活動内容は、各スポーツのサポート、PTA主催のひがくりっ子まつりのお手伝い、 保護者向けイベントの企画、開催などです。 スポーツの選手募集については、プリントに練習日時と場所を記載し定期的に配布して気軽に見学や 参加ができるように心がけています。そして、各スポーツごとにリーダーを決めてキャプテンとの連絡 をスムーズに行えるように工夫しています。 保護者向けイベントに関して今年度は、皆さんの負担をへらしてイベントに参加しやすいように足立 区の無料講師派遣制度を利用する予定です。委員一同で話し合い、保護者の意見を取り入れながら楽し める企画ができたらと思っております。この活動は毎年保護者の関心も高く企画としては大変やりがい のあるものになっています。成人委員会の企画したものが家庭で活かされ家庭教育の充実につながれば と思っております。 【各校の活動内容】 ・東栗原 「スポーツ活動」 「マイ・ペットボトル茶を作ろう」 ・青 井 「知恵袋通信の発行(年3回) 」「給食試食会」 「ペットボトルのキャップ回収」 「救命救急講習」 ・平 野 「スポーツ活動」 「給食試食会」 ・加 平 「プリザーブドフラワー教室」 「給食試食会」 ・栗 島 「クラス対抗ビーチボールバレー大会」 「親子参加のものづくり」 【討議内容】 ・毎年、スポーツ選手集めに苦戦しているが募集の工夫は? 各スポーツキャプテンとの連携、練習予定日・場所を選手募集追加プリントに記載、運動会でのPT A競技でのスカウト、各種スポーツの親子イベントの開催等。 ・イベントのマンネリ化、講師の依頼、予算について ものづくり企画は参加率が高い、親子参加型で保護者の参加を集める、無料講師依頼(区、地域)で お金をかけないようにする等(恒例イベントは新企画に変更できない場合もあるのがジレンマ)。 その他、委員の義務感、運営を始めとする各委員会とのつながりについて討議されました。 【助言者のまとめ】東栗原小学校校長 森島 良洋 先生 保護者同士の交流があることで学校全体の活性化・よりよい地域・雰囲気づくりができるのではない かと思います。保護者が頑張っている姿を見て子供達も頑張ろうと思うことができます。「やらされ感」 があるかもしれませんが、学校全体の重要な部分を占めている責任ある仕事ですので、運営や広報と連 携をとりつつ頑張って頂きたいと思います。 文責:金谷 由美 -38- 木野村 京子 第三分科会(広報)「広報紙を楽しく読んでもらう為には」 【事例発表】栗島小学校 広報委員長 菅波 有紀子 栗島小学校では年3回の広報紙を発行しています。今年は「手に取る方々に楽しく読んでいただける 広報紙」を目指しています。4月に初めて集まった皆さんと手さぐりで紙面作りをし、第166号を無 事発行できました。栗島小学校はカラー4ページでの発行なので、限られたスペースでの構成がマンネ リ化になってしまいがちです。その為、第167号は子どもたちをサポートしてくれているボランティ アさんの特集を予定し、且つ読みやすくわかりやすい紙面作りを心掛けていきます。 【各校の活動内容】 青井小学校 …「あおい」年3回発行。600部。250,000円予算費。カラー4面。 卒業生なでしこリーガーの特集。 加平小学校 …「かへい」年3回発行。600部。160,000円予算費。カラー4∼6面。 新校舎に移って新しい内容で発信。 栗島小学校 …「くりしま」年3回発行。550部。330,000円予算費。カラー4面。 1号・3号は行事が決まっている為、2号はボランティア活動特集を掲載予定。 東栗原小学校…東くりはら」年3回発行。600部。315,000円予算費。カラー8面。 防災特集、新企画の考案。 平野小学校 …「ひらの」年3回発行。500部。200,000円予算費。カラー6面。 運動会速報を当日発行、シンプルな紙面作り。 【討議内容】 記事がマンネリ化しない為にどのような工夫をしているか。 青井小学校 …毎年載せるものが決まっているのでレイアウトでなるべく変え、特集を1つでも作る 加平小学校 …新校舎という切り口で発信。見出しやキャプションを工夫し、目に止まるようにする 東栗原小学校…昨年と同じようにやっているが企画ものを考えている 平野小学校 …シンプルでわかりやすい広報紙を目指している 栗島小学校 …1号目は今までと同様だが、2号目は新しい企画を考案中。 ◇今後の課題について◇ 各校の印刷会社の予算の違いや、どこまでお願いしてやってもらえているかを情報交換したことで、 予算幅がとても大きく出ていた為、印刷会社を選ぶポイントをもう一度見直す必要があるのではという 課題が残った。会社の特長を見極め、相見積もりをとって選ぶことが必要になるだろう。 【助言者のまとめ】栗島小学校校長 髙橋 徹 先生 構成は、写真と文字のバランスを見る事が大事で、マンネリ化しない為アイディアを出し合ったり、 他の学校の資料を見て学ぶことも新しい物作りとなる。負担だと思わず、保護者の部活動のように楽し んでやることで、楽しいものができあがると思う。 文責: 平古場 -39- 昌枝・インビアタンドウ ゆかり・野村 幸恵 第四分科会(校外)「校外パトロールについて」 【事例発表】平野小学校 校外指導副委員長 今内 裕子 平野小学校の校外パトロールとして、運動会開催時の自転車の駐輪禁止・タバコのポイ捨ての見回り があります。多くの方々にルールを守っていただけるよう、子どもたちのお手本になるように、大人た ちが行動してくださるように呼びかけています。 また、自転車につけて頂く「パトロール中ステッカー」を配布したり、「夕焼けチャイムパトロール」 や「8・3運動」を行うことにより、地域や保護者の皆様に、子どもの安全を守るという校外活動の意 識を高めていただけるよう活動をしています。 急速に普及している携帯電話やスマートフォンの使用方法と対策についても、ネット犯罪から子ども を守るという観点から、各家庭でできる校外パトロールの活動の一つと考えております。 【各校の活動内容】 栗 島 朝の安全指導及びウマ出し、夏の地域パトロール、安全マップの制作など 東栗原 ウマ出し、安全指導日、地域パトロールなど 青 井 校外パトロール、見守り街角隊、夏休みパトロールなど 加 平 夏休み地域パトロール、安全マップの作成、クリーン作戦など 平 野 セーフティ教室、夕焼けチャイム校外パトロール、 「8・3運動」登下校の見守りなど 【討議内容】 各学校とも校外パトロール参加率の向上に苦心されており、各学校の工夫を凝らした活動内容につい て、自分たちの学校でも参考にしたいということで質疑応答が活発にされました。事前にクラスの全員 が担当するようにスケジュールを決めて配布をし、直前には学校メールでの連絡を流して参加を呼びか けたり、土曜日にパトロールを実施して父親参加においても可能性が高まるように呼びかけをしている などの報告があがりました。保護者の方々は当番制に協力をしてくださり、都合の悪い時などは当番同 士でやり取りを行い、担当箇所に不在がないようにお互いに調整をしあい助け合っているという様子が 多くみられました。学校行事の時の喫煙者に関しては、喫煙場所を設け、ほかの場所では喫煙をしない ように呼びかけることで協力が得られているという学校が多数みられました。 【助言者のまとめ】平野小学校校長 葛谷 裕治 先生 「できる人ができる時に」が大原則です。その「できる時」の解釈が難しいのです。「できる時」を 少しでも広げていけたらと思います。見守りは、決められた時間、決められた信号で立っていられなく ても、子どもが出かけるのを見送った後の少しの時間、自分の家の前に立っているだけでも見守ってい ることにつながると思います。外での挨拶についても学校で指導をしますが、家庭でも躾ていただかな いとなかなか身に付くのが難しいものです。学校と地域、保護者が協力をしあい、子供たちのために色々 と取組み、見守ってくださることをお願いします。 文責:山口・成沢 -40- 第五分科会(学年)「学年学級委員の役割とは」 【事例発表】加平小学校 学年学級委員長 坂田陽子 学年学級活動で求められるものは、同じ学年の子ども達が保護者と協力し、活動することを通じて、 子ども同士、親子、保護者同士、先生と保護者の交流を図れるよい場所を提供する事だと思います。活 動にあたっての留意事項としては、限られた時間を有効に使い児童・保護者・先生が協力して参加でき、 また保護者が参加できない児童への配慮も必要です。活動事例としては、低学年はドッジボールなどの スポーツ大会が多く、入学間もない児童・保護者・先生の結びつきを強め、PTA行事への参加意欲を 高める機会となっています。中・高学年では、料理教室や手作り教室などが開催されています。今後も、 各学年の特色を生かし、楽しく参加しやすい学年学級活動をめざし、子どもの成長を助け、家庭での親 子間の潤滑油になればと思っております。 【各校の活動内容】 青井小 親子クッキング、親子ミニ運動会、校外安全マップ作り、薬物乱用防止教室など 加平小 オリジナルストラップ作り、自然教室ビデオ上映会、お餅つき、二分の一成人式など 栗島小 給食試食会、親子ドッジボール、自転車安全教室、二分の一成人式など 東栗原小 親子ドッジボール、自転車安全教室、スイートポテト作り、二分の一成人式など 平野小 ミニ運動会、カレーパーティー、昔あそび、福祉体験、原爆先生の特別授業など 【討議内容】 親子行事で親にも子どもにも人気のある行事は何か、という議題に対しては、スポーツ大会が親子と もに人気がある、低学年はスポーツ、高学年では製作もの(カレー作り)や昔あそびなどが好評との意 見がありました。また、PTA活動への参加率を上げるにはどのようにしたら良いかという議題にはお 知らせを早めに連絡し予定を調節してもらう、近隣の幼稚園・保育園の行事を確認し日程が重ならない ようにするといった発言があり、参考になりました。保護者間のコミュニケーションをとるために、P TAが積極的に体制作りを進めることが大切ではないかとの意見も出ました。 【助言者のまとめ】加平小学校校長 金泉 隆一 先生 学年学級委員の役割のキーワードは「つながり」です。保護者同士のつながりを作ることが、学校全 体のネットワークとなり、その中心に位置するのが学年学級委員です。企画についても同じ学年同士だ けで決めるのではなく担任の先生、 他の学年委員や保護者にも相談しながら活動するとよいと思います。 親と子のふれあいだけではなく、保護者同士のつながりを深める場としての学年学級委員活動となって いただければと思っております。学校もPTA活動も「子どもたちのために」あります。役員の方々に はご苦労が多いと思いますが、今後ともご協力の程宜しくお願い致します。 文責:青木比奈子 -41- 第9ブロック 花 畑 小 学 校 花 畑 第一小 学 校 花 畑 西 小 学 校 桜 花 小 学 校 花 保 小 学 校 -42- 第一分科会「執行部としての役割と運営のあり方について」 <討議内容> ○各校の歓送迎会の内容は? 花畑第一小学校 総会の日の16時くらいに行っている。参加費用は500円。参加人数は約50名。 先生に一言ずつもらい、その後テーブルごとに談笑。ケーキとコーヒーを用意してい る。 花畑西小学校 総会の日の16時くらいに行っている。参加費用は500円。参加人数は約80名。 空クジありの番号くじ等をやっている。菓子・飲み物・おみやげを用意している。 桜 花 小 学 校 総会の日の16時くらいに行っている。参加費用は500円。参加人数は約50名。 くじ引きゲーム等をやっているが500円では景品を用意できず、役員で持ち寄りで 集めている。値上げも考えている。軽食・菓子・飲み物を用意している。 花 保 小 学 校 学校のある土曜日の午後に行っている。参加費用は今年から700円。参加人数は約 80名。空クジありの番号くじ等をやっている。ビンゴ大会等のゲームをして全員に 景品がある。菓子・飲み物を用意している。 花 畑 小 学 校 総会の日の16時くらいから行っている。参加費用は1000円。参加人数は約80 名。お寿司(助六) 、菓子・飲み物・菓子詰め合わせのおみやげを用意している。○ ×ゲーム等のゲームをし、全員に景品がある。 ○PTA会費の徴収について 何度か手紙を出す。先生にお願いし連絡してもらう。学校側から一斉メール配信。 最終的には、訪問して徴収する所もあり。 <助言者のまとめ> 花畑第一小学校 木暮 温 校長先生 学校はPTAの協力なしでは成り立ちません。運営だけでなく情報交換の大切さを感じました。 会計に関わる情報交換なども集まってできたらいいのではないでしょうか。 PTAのTの部分は教員なのでPTAとは保護者だけではないという事を学校側として伝えていか なければいけないと感じました。今までこうだったからではなく、今までこうだったけどこうしていこ うという先頭に立って働きかけ、精選し、役員は大変というイメージをなくし、楽しくやっているとい うイメージがつくと、成り手も増えるのではないかと思います。 文責 塩田 早苗 第二分科会(学年学級委員会) <各校の活動内容> 花 畑 小 学 校 ビーチボールバレー大会、茶話会、おたのしみ会、子どもまつりへの協力、リーダー 研修会・ブロック研修会への参加 花畑第一小学校 授業の中で行う行事のサポート、PTA会費集計のお手伝い、学校公開の受付手伝い、 -43- 運動会手伝い、リーダー研修会・ブロック研修会への参加 花畑西小学校 PTA総会・歓送迎会参加、各学年行事の企画・開催、PTA会費集金手伝い、オー タムフェスタ出店、持久走大会パトロール、学校公開受付、リーダー研修会・ブロ ック研修会参加 花 保 小 学 校 学校公開受付、学芸会自転車整理、PTA会費徴収、歓送迎会参加・準備、リーダー 研修会・ブロック研修会参加 桜 花 小 学 校 学年行事、運動秋手伝い、学校公開パトロール、PTA会費集金手伝い、総会・歓送 迎会手伝い、桜花まつり・桜花子どもまつりのブース企画運営、リーダー研修会・ブ ロック研修会参加 <討議内容> 委員会活動を行うにあたり、問題となる点を話し合った。 問題点1:委員が中々決まらない(花畑小・花一小・花西小・桜花小) 対 策・ポイント制の導入(花一小、花西小) ・全員で委員になる(花保小) ・今年度、試験的に半数を委員に、半数を子どもまつりの運営担当とした(花畑小) ・最初に委員会の活動内容を説明するなど、委員を引き受けやすい方法を考える。 問題点2:割り振られる委員会費では、活動費をまかなえない場合がある(配送料など) 対 策・運営を相談し、委員会の予備費を設定したり、他の学年から補てんしてはどうか。 問題点3:仕事をしている委員が多く、集まれなかったり、連絡を取れなかったりする。 対 策・集まらなくても委員が情報を共有できる工夫をしたらどうか。 ・EメールやLINEメールの活用 ・子どもを通して、家庭と手紙の授受をする。(PTA⇔担任⇔子ども⇔家庭) 問題点4:フェスタやまつりの運営について 花西小ではフェスタ委員のブース内容が決まっていないばかりか、過去の資料が少なく且つ 自由に閲覧出来ないため、毎年1からの準備になる。 対 策・ブース内容を固定させる。 ・資料を自由に閲覧できる様にする。 <助言者のまとめ> 花畑小学校 大川校長先生 委員を引き受けた方は、大変な思いをして活動されていると思いますが、年度末には「委員を引き受 けて良かった。」という声も多く聞きます。良かった理由として、色々な方と知り合いになれたり、学 校の様子が分かったりして、委員活動が自分にとってプラスになったのだろうと思われます。今後とも、 それぞれの学校で楽しく、仲間を増やすような気持で委員活動に取り組んで頂きたいと思います。 文責 倉持・小久保 -44- 第三分科会(成人・文化委員会) 1.各校の取組について 【花保小】リーダー研修会、運動会(PTA競技) 、給食試食会、ブロック研修会、献血車のお手伝い、 給食4者協議会参加、文化部の催しは日程調整中。 【桜花小】定例会(月1回)、ベルマークの収集、リーダー研修会、ブロック研修会、運動会のゴミ拾 い、学校公開パトロール、給食試食会、バスツアー(ホテルのランチバイキングとケーキ作り)。 【花西小】オータムフェスタ、給食試食会、リーダー研修会、ブロック研修会、アルバムカフェ。 【花一小】給食試食会、学校公開受付、スクールカウンセラーとの懇談会、バス遠足はホテルのケーキ バイキングを計画中。(ベルマーク回収は本年度校外委員へ担当を変更) 【花畑小】リーダー研修会、ブロック研修会、給食試食会、運動会(PTA競技)、耳ツボセラピスト を招いての勉強会、献血車のお手伝い。 2.討 論 【ベルマーク回収について】 各校、集計に労力を要する為大変な作業であるという認識では一致している。月1回集計をするので 作業効率が良く負担が軽減されている(桜花小)。登録校だからやらなければならないが、作業が大変な ので校外委員へ引き継いだ(花一小)、あるいはベルマーク委員を作った(花保小)という一方で、登録 校ではないのでベルマーク回収はやめた(花西小) 、又はやっていない(花畑小)と各校様々な対応がみ られる。 【催しについて】 2年ぶりにバスツアーを再開したいと考えているが「参加人数を集めることができるか不安がある」 との意見がでた(花一小) 。それに対して、昨年度計画した定員60名のバスツアーで10名程参加人数 が不足し、PTAのOBに声掛けして集めたとの話があった(桜花小) 。また、昨年度バスハイクを計画 し工場見学をしたが、本年度は「仕事を休む保護者の負担が大きいのでは。 」との意見もあり、 『アルバ ムカフェ』を検討中。しかし、他校のバスツアーのアイデアが良かったので持ち帰り提案してみたいと の意見もあった(花西小) 。バスツアー、アルバムカフェいずれも小さい子供連れが不可のため、参加者 が限られるというデメリットもあるのが今後の課題。 【役員選出について】 基本的にポイント制だが、名前だけの役員に対するポイント付与の判断が難しい。また、役員間の連 絡にLINEを使うことで連携が円滑になった(花一小) 。全員役員制で細部まで行き届く(花保小) 。 各クラス必ず2名ずつ役員を選出し委員長はくじ引きで決定する(桜花小) 。学年で2人ずつ選出(花西 小) 。2年に1回 役員をしなければならない(花畑小)。 3.まとめ 花保小学校 校長 半田英雄 先生 成人・文化委員会は創造性や工夫等が要求されているし、保護者自身の教養を向上させるために文化 的な行事を行っている様子が伺える。更にステップアップできるようなものを考えて、皆さんがリーダ ーシップをとり積極的にやりたいものをやって頂きたい。連絡方法で工夫を凝らしているのが印象的だ -45- った。役員選出に関しては皆さんが忙しい中で様々な工夫と努力を積み重ねた結果が今に至っていると 思う。役員をやらない人に目を向けると不平不満が出るが、 参加して学ぶことも多く人生の幅も広がり、 親の姿を子どもが見ているのを認識して今後も楽しくやって頂きたいと思う。 第四分科会(広報委員会) 【各校の活動内容】 ・花畑第一小学校…年六回発行(号外含む) ・桜花小学校…年二回発行 ・花保小学校…年三回発行 ・花畑小学校…年三回発行(号外含む) ・花畑西小学校…年三回発行 【討議内容】 1.個人情報保護法で写真の撮り方をどうしているか 年度初めに保護者宛にアンケートをとり許可をとっている学校が多数ありました。なかには、広報 紙の原稿を副校長先生にチェックして頂いている学校もありました。 個人情報の問題で、全校ともあまり子どものアップは撮影しない、掲載されるお子さんの保護者宛 に許可をとるなど気をつけています。 2.その他 各校とも予算の大部分が印刷業者で占められている為、より安い価格業者等の情報交換。 編集にあたって全部員が各担当をすることによって、携帯、USB、メモリーカード等いろいろな 媒体でくるので大変という意見もありました。紙面の見出しについては、取材をした方が見出しを 考える学校もあれば、三役が取材内容から見出しを考える学校などもありました。 【助言者のまとめ】花畑西小学校 富田 美穂子 校長先生 紙面にするということは大変な苦労があると思われます。そして皆さんに見て頂く紙面の作成にあた ってそしてPRの問題として、より多くの方々に見て頂くことを考えていったほうがよいと思われます。 新しいことにチャレンジしていくことは、とても素晴らしいことだと思います。応援してくれる方もた くさんいると思いますのでこれからもよりよい紙面づくりを期待しております。 文責 板東・芳賀 第五分科会(校外委員会) 「校外委員会の役割」 <各校の活動内容> 花 畑 小 学 校 リーダー研修会・ブロック研修会参加、夏休み・冬休み終了後の通学路見守り 運動会及び子どもまつりへの協力、校外パトロール(通年) -46- 花畑第一小学校 子ども110番ステッカーご協力者様への挨拶、運動会・学校公開・酉の市パトロー ル、立て看板の点検・補修、リーダー研修会・ブロック研修会参加、ベルマーク集計 地域安全マップの作成、校外だより(今年度3回発行) 花畑西小学校 登校班名簿の作成、学校公開時パトロール(年2回)、春秋交通安全週間(各地区) 夏休みラジオ体操及びパトロール(各地区) 、防犯ステッカー呼びかけと配布 運動会・オータムフェスタでの自転車整備とパトロール、リーダー研修会・ブロック 研修会出席 花 保 小 学 校 部会、リーダー研修会・ブロック研修会参加、保護司会参加、美化活動 「こどもをまもろう110番」の案内・配布、地域盆踊りパトロール、新学年登校時 交通安全(名簿作成・印刷・指導) 桜 花 小 学 校 自転車安全教室のお手伝い、運動会の自転車整理、夏休みパトロール、酉の市パトロ ール、学校公開中のパトロールの協力、桜花まつり自転車整理、リーダー研修会・ブ ロック研修会出席 <討議内容> 花 畑 小 学 校 委員全員が協力的で、活動しやすい環境に満足している。 花畑第一小学校 初の取り組みとなる地域安全マップの作成に力を注ぎ、必ず完成させたい。 花 畑 西 小 学 校 他校とは校外委員の編成において違いがあり、スマートな活動ができない。 花 保 小 学 校 パトロール体制をもっと強化し、意味のあるものにしたい。 桜 花 小 学 校 パトロール強化など、不審者に対する防犯措置を地域密着でやっていきたい。 全校一致で、形式的な現行のパトロール体制にどこまで意味があるのか?という疑問点があり、今後 改善すべき点や、具体的な代案など、中身の濃い議論を交わすことができました。 <助言者のまとめ> 桜花小学校 校長 岡戸 良雄 先生 防犯ステッカー(子ども110番ステッカー)をもっと活用していきたいです。ステッカーの役割を 果たして子ども自身どれだけ理解できているだろうか?学校・保護者はわかりやすく十分な説明ができ ているのだろうか?と感じます。今後の対策として、ステッカーのある場所を認知させること、いざ逃 げ込む時の本番さながらの練習を実施するなど、学校・家庭から防犯に対し意識を高める取り組みを今 後の課題としていけたらと思います。 文責 鈴木 房世・上野 -47- 綾郁 第10ブロック 竹 の 塚 小 学 校 保 木 間 小 学 校 西 保 木間小 学 校 渕 江 小 学 校 渕 江 第一小 学 校 中 島 根 小 学 校 -48- 第一分科会(成人教育部) 「親から子どもへつなげる成人部活動」 <各校の活動内容> 竹の塚小学校 花壇の手入れ、給食試食会の開催、文化交流会の開催(親子卓球教室)、ソフトボール 大会のお手伝い、その他学校行事やPTA行事のお手伝い 西保木間小学校 運動会未就学児競技の運営、給食試食会の開催、ペットボトルキャップ回収(エコキ ャップ運動) 中島根小学校 ソフトボール・ソフトバレーボール・ビーチボールバレー大会主催、その他学校行事 やPTA活動のお手伝い 保木間小学校 給食試食会の開催、運動会におけるPTA競技の運営、成人部企画行事、ほきまワイ ワイフェスティバルにおけるバザーの運営並びに献血のお手伝い 渕江第一小学校 老人ホームボランティア活動(シーツ交換)、地域クリーン作戦の参加、家庭教育学級 講演会の開催、セーフティ教室参加 渕江小学校 老人ホームボランティア活動(喫茶室のお手伝い)、 『あい・愛けやきまつり』におけ る自転車整理、ソフトボール・バレーボール大会の応援、お手伝い <活動の問題点、改善点> ・クラス数の減少により部委員数が少ない中で、仕事を持つ部委員も増え、諸事情による欠席等により 活動の人員の確保が難しくなってきている。 ・行事や、活動を手伝ってもらえる保護者が決まってしまいがちなのでより多くの参加を募りたい。 ・子どもと関わることが少ないので、子ども達に手伝ってもらうことで関われる活動を計画して行う。 <PTA活動の中での成人部の位置づけ> ・たくさんの保護者の文化交流の場として、親同士の交流を深め、活動することにより子ども同士の交 流の幅も広がり、防犯・非行の防止につながる。 ・花壇の整備等、活動をする姿を見せることで、親への感謝の気持ちが育まれ、手入れされた花壇に咲 く花を見て心を落ち着かせ、学校での事故・怪我の防止に繋がればよい。 <成人部の活動を通して親が子どもに伝えられることは?> ・ボランティア活動の話をすることで、人とのつながりの大切さを伝える。 ・活動を行うにあたり、専門知識向上の為の努力をする姿を見せることができる。 <助言者のまとめ> 中島根小学校校長 武井 利依 先生 今回の研修会に初めて参加し意見交換を聞いていて、各校の役員や委員の方々の意識がとても高く驚 き、感心しています。今後、各校の活動が新年度に改めて始まるのではなく、今年度の行事が終わるた びに反省をし、文字にしてまとめておくことをおすすめします。成就感に満足せずに、記憶より記録に 残すことで、習慣化がはかられ次年度への引継ぎが可能になります。各自が得たノウハウを積み重ねる ことが、次年度のさらに良い活動へとつなげていくことができると思います。 文責 佐用 加代子 -49- 第二分科会(広報部) 「家族で楽しめる広報紙」 Q1.広報紙を作るにあたって苦労していること 顔写真掲載NGの児童を広報部が把握していないため、原稿作成後の学校のチェックの時に初めて顔 写真NGの児童の指摘があり、写真を差し替えなければならないことがある。個人情報保護のために慎 重にならねばならない難しい問題なので、広報紙発行に苦労している。 広報部経験者が少なく、PC操作が出来ない部員もいて、作業の分担に苦労している。 正社員・パートの部員が多く、作業のために集まるのに苦労している。 Q2.取材内容は、どのようなものがよいか 児童や保護者に興味を持ってもらえるよう、校内・学区内の行事、教員の紹介等、身近な話題を選ん でいる。 普段見ることのない給食室の記事を企画している学校もある。 普段学校に来られない保護者に知ってもらえるよう、授業以外の児童の様子を載せるようにしている。 Q3.読み返してもらうための工夫は カラー写真やタイトル・サブタイトルで、色を多く使うようにしている。 興味を持ってもらえる行事の写真を一面に載せて、目を引くようにしている。 写真を多め、文字を大きめなレイアウトを考えている。 学校だよりをいかしつつ、休み時間・給食の時間の児童の様子が伝わるような写真を選んでいる。 【助言者のまとめ】渕江第一小学校校長 長 博 先生 「広報」とは広く報せると書きます。児童はもちろん、保護者の皆様が楽しめるものを作ってくださ い。各校PTA室宛に、他校のPTAだよりが届いています。出来そうなものをマネしたり、学校に問 い合わせたり、広報紙作成の参考にしてみるといいと思います。 広報紙の内容は、家族で楽しめるものが好ましく、学校だよりとはまた違った、教員や給食等、学校 に関するもっと知りたいことを取り上げ、家族の話題になるものがよいです。 保護者の知りたいこと・興味のあることをリサーチするのはもちろんですが、教育委員会がすすめて いることに関して否定的になったり、マイナスイメージのあるテーマは、PTA広報紙としては慎重に 対応しなくてはなりません。PTA広報紙として相応しいものを発信するようにお願いします。 時事的な話題も行事の報告も、タイミングを逃さないよう、旬な話題を発信していけるよう努めて下 さい。広報部の部員の皆様自身が達成感を感じ、満足することが大切だと考えています。 文責 植木恵弥 第三分科会(校外指導部) 「PTA活動から得られるもの」 Q1.各校の活動内容 ●活動内容の一例 ・学校行事、夏休みパトロール ・110番ステッカーメンテナンス ・新1年生下校時見守り ・学校及びPTA行事の自転車整理 -50- ●自校の特色(一例) ・夏休みラジオ体操 ・献血活動の企画、実施 ・朝のスクールゾーン車両止設置 ・通年(不定期)パトロール ・朝のあいさつ運動(通年) ・交通旗振り当番 ・変質者注意、ポイ捨て禁止ポスターの作成・掲示・回収 Q2.活動の感想、問題点、改善策 ●現活動の評価 ・先生方とのコミュニケーションがとれていて良い ・協力的に楽しくできているが、仕事等で出られないなど調整が難しい ●新企画の計画 ・毎年役員が変わるので例年の行事を行うだけで精一杯 Q3.PTA活動の中での位置付け ●子どもたちの安全のために、保護者、地域ができることは何か? ・保護者、地域の方々が子どもたちを見守っているという意識を持ち、子どもたちに見守られてい るという意識を持たせる ・コミュニケーションをとり、子どもへ安心感を持たせる ●安全マップや子ども110番の対応や周知徹底 ・子どもたちに徹底し、認知度を高めたい ・配布する側、提示する側、それぞれに認識が必要 Q4.PTA活動から得られるもの ・先生と保護者との交流 ・子どもとのコミュニケーション、話題を共有 【助言者のまとめ】渕江小学校校長 石川 和巳 先生 校外部というのは、地域と学校のパイプ役であり、活動部隊ではないかと思います。子どもたちを狙 った凶悪犯罪が増えてしまっている現在、子どもたちが安全に過ごせる様に子どもたちを見守っていた だけたらと思います。あいさつ運動や美化運動、ゴミのない町、学べる環境づくりをすることで子ども たちを“守る”という意識が高まり、地域と学校が連携することで子どもたちの健全育成における大き な力にもなり、子どもたちにとって「知らない人」であっても地域の方々と交流を深めていけば「みん な知っている人」になり、安全と防犯への効果が生まれると考えます。 PTA活動は子どもたちのためという大きな目的のもと、全員参加を目標とし、事業が成功した時の 喜び・達成感を共有し、伝達していくことがPTAの良さであると思います。 第四分科会(高学年部)「家族でのPTA活動への積極的参加について」 Q1.各校の活動内容について ◎家族で参加できるものはありますか -51- 各校のお祭り、ソフトボール大会、もちつき大会、デイキャンプ、ドッヂボール大会 ◎学年行事はどんな活動をしていますか 茶巾絞り、リース作り、デコ写真立て作り、防災訓練、AEDと心臓マッサージの講習、身体を 使うレクリエーション、5、6年は宿泊行事のビデオ観賞 *毎年、学年ごとに行う内容を決めている学校もありました。 Q2.参加率を上げる工夫について *仕事をしている方がお休みを取りやすいようにお知らせを早めに出す。 *楽しく参加したくなるような企画にする。 *役員が中心となって声かけをする。 *土曜授業や参観日、保護者会の日など、他に学校に来る用事のある時に企画する。 *参加確認をする。返事のない人には電話連絡する。また、急な参加をOKとする。 Q3.新たにやってみたい企画はありますか *広い校庭を使ってのレクリエーション *親子料理教室 *小学生向けの職業訓練 *中学校進学へ向けての意識付けの活動 *企業による安全講習や体験活動など (消防署、警察署、雪印メグミルク㈱、ネスレ日本㈱ネスレ ウエルネス Kitchen、 ㈱伊藤園、落語家さん など) 【まとめ】 テーマに沿って、主に学年行事について有意義な話し合い、情報交換が出来ました。1年間の忙しい 時間の中で学年行事を考えるのは大変ですが、他の学校の企画なども参考にして、よりよい学年行事に していけたらよいと思います。 【助言者のまとめ】保木間小学校校長 下城 英和 先生 参加率を上げるためには内容が大事です。保護者の興味を引き付けるものにすることに目線を変えて 考えてみるとよいです。 企業による体験活動や講習、警察などの携帯端末の安全講習、地域の人材を活用するのも良いのでは ないでしょうか。 内容を考えるとき、参加後に親子での会話がはずむものにできるとよいと考えます。 第五分科会(低学年部)「親子で盛り上がろう、PTA活動」 <どんな活動をしましたか?> 参加状況、感想、反省等 ・ミニスポーツ大会、講習会、朝顔のつるでのリース作り、七輪焼き、昔の道具遊び等。 ・学年行事は行わず茶話会のみの学校は、学級費で文房具などをプレゼントしている。 ・参加率を上げるために、土曜日や学校公開時に開催するなどの工夫をしている。 ・参加者がいつも同じなので、どうすればより多くの保護者に参加してもらえるかが課題。 -52- <やりたかったのに出来なかった活動はありましたか?> 出来なかった理由等 ・バザー等の模擬店では、衛生面の関係でおにぎり等は出来なかった。 ・スポーツ交流会等をやりたいが、予算がどうなのかわからない。 ・今までのイベントを参考にしているので、出来なかった活動はない。 <制限等なければ、やってみたい活動はありますか?> ・親子料理教室、もちつき大会、でんじろう先生の実験教室、貸切バスで行く芋掘り等。 ・夜の学校探検、肝試し、お泊り会。 ・子ども達企画のイベント。 <助言者のまとめ> 西保木間小学校校長 小林 富夫 先生 土曜日の忙しい時間に集まってブロック研修会に参加することは大変だったと思いますが、今日の分 科会では、知り合いになったり情報交換したりと有意義な時間がもてたと思います。 学校によって歴史や生徒数は違いますが、皆さんが子どもたちのために今日の話し合いを活かして、 これからもよりよいPTA活動をしていただけるようお願いいたします。 文責 -53- 相羽 和子 川野 絹代 第11ブロック 伊 興 小 学 校 東 伊 興 小 学 校 西 伊 興 小 学 校 西新井第二小学校 栗 原 北 小 学 校 -54- 第11ブロック研修会「おこづかい教育出前教室」 ●研修会内容選択の目的 一般的に「お金」の話は大変大事な話でありながら、なかなか他人の意見を聞くなど話題にすること は難しいものだとお感じの方が大半ではないでしょうか。家庭教育においても「お金=おこづかい」に 関して、他の家庭と比較したり情報収集したいと思う反面、経済状況や価値観などの違いが大きく影響 されることでもあり、非常にデリケートで話題にし辛い内容ではと思います。 あえて「知りたいけれど踏み込めない」そんな話題に焦点を当てることで、少しでも家庭教育の参考に なればと思い今回の研修内容を設定いたしました ●講師:ジブラルタ生命 金融知力普及協会認定インストラクター 佐野 元 ●企画・運営会社紹介 ジブラルタ生命(公財)は、日本教育公務員弘済会と50年以上にわたるお付き合いがあり、全国公 立学校の先生方の共済を取り扱っています。 その関係から学校を起点とした様々な社会貢献活動を展開。 今回の研修もその一環として行っている情報提供セミナーです。 ●「おこづかい教育出前教室」とは 日本PTA全国協議会推薦図書「8歳からのお給料袋」の内容を特定非営利活動法人の金融知力普及 協会監修の下、ジブラルタ生命様が企画・運営するプログラムで、 「生きる力」の育成と家庭教育の質的 向上への寄与を目的とされています。 *金融知力普及協会とは:特定非営利活動(NPO)法人。消費者、財界、教育界、金融界などから広 く知恵を集め、協会の趣旨に賛同する会員より支えられすべての人に金融知力を養ってもらうため活 動している http://www.apfl.or.jp ●前章「ナンバーズゲーム」 本題に入る前にルールの重要性の体感と緊張感をほぐし研修会へ興味を引き付けることが目的で、紙 面の数字を順に探し無作為に探したときとルールに沿って探したときの結果の差異を体感する。 ●第一章「おこづかいは人生の習慣」 1:子供のお金が必要とする欲求に対して困った経験談例の紹介 物を大事にしない、欲しいものがあるとすぐねだる、おこづかいをあげるとあっという間に使ってし まう、親の財布からこっそりお金を持ち出したことがある。 2:多重債務相談件数、借入理由などの実状 多重債務相談件数2008年9万件超え、2009年7万件超え ≪借入理由≫ はじめのころ:低収入、物品購入、ギャンブル、遊行費 返済が困難になったころ:借金返済、収入の減少、低収入 3:お金の使い方を身に付けるための「しつけ」 「習慣」の必要性 お金をたくさん持っていても幸せにはなれません。でもお金を持っていないと夢を実現できないかも しれません。大切なことは「お金」という道具をどう付き合うか、その使い方を覚えること。お金と自 -55- 分の欲望をコントロールする力を身に付けることが需要。 お金との付き合い方を教えるのは「しつけ」と同じです 1:自分でかんがえさせる 2:我慢させる 3:失敗させて学ばせる 4:うまくできたら褒める おこづかいが子供の人生の良い習慣になります お金についての良い習慣をつけるのに、おこづかいが役立ちます。 おこづかいの管理を通じて、人生に通じる良い習慣が身に付きます。 欲しい(目標)→ 努力)→ 手に入れるための計画(目標達成のための計画)→ 他の欲求の我慢(目標達成の 手に入れた時の充実感(やり遂げた自信) ●第二章「さぁ、始めましょう」 1:親の真剣さの必要性 親が途中で忘れたり、中途半端になると、子供は敏感に感じ取ります。 2:おこづかいの具体的な与え方と管理方法 ≪用意するもの≫ おこづかい袋、ちょきん袋、財布、子供名義の銀行口座 ≪管理方法≫ ・1か月のお金の管理はレシートをおこづかい袋記入させるなど子供自身にさせる ・毎月一回「おこづ会議」を開く(親が助言するのはこの時だけ) ・叱るときは不正直・不公正なことを行った時だけ ・管理できていたらおこづかいを増やす(年間、数年先も見越した増減額にすること) ・失敗してもペナルティはなし ・貯金もさせる。 (おこづかいや臨時収入など手取りの3分の1は貯金する) 3:おこづかいの4つの利点 ・お金とのつきあい方がわかる ・子供と語り合う時間が持てる ・自分の欲望をコントロールできる ・「買って、買って攻撃」からの解放 4:おこづかいの金額を決めましょう 月初の3分の1は貯金すること、管理できた時の増額も念頭において決めましょう。 平均おこづかい金額 小学校1,2年339円、小学校3,4年498円、小学校5,6年693円 5:おこづかい袋とちょきん袋 ≪おこづかい袋≫ 毎月のおこづかいを入れて渡す。一度渡した後は子供がおこづかい帳代わりに封筒で残高管理をする。 もらったレシートは必ず封筒に入れ、レシートがないときは封筒に金額を書く。月末のおこづ会議でこ の封筒を使って管理できているか確認をする。 -56- ≪ちょきん袋≫ お金をためて手元においておく袋。子供自身に管理させる。毎月のおこづかいと先月からのくりこし合 計の約3分の1をこの袋に入れる。臨時収入があった時も1000円をこえる分はこのちょきん袋に入 れる。5000円程度たまったら銀行口座に預ける。 ●第三章「こんな時は?」 グループディスカッションとアドバイス ≪テーマ問題と解答≫ Q1:値段の高いものをねだってきたら? A1:イベントまで待たせる。貯金から出させる。成長につながるものは少し補助を出す。 Q2:文房具など学校で使うものはどうする? A2:小遣いあり=無駄遣いや趣味のものはこづかいで。小遣い無し=買ってあげる。 Q3:お手伝いにお駄賃をあげるべき? A3:あげる=モチベーションがあがる。ビジネスを学ぶチャンス。あげない=手伝いに下心が出る。 Q4:良い成績のご褒美におこづかいをあげるべき? A4:勉強=お金でないほうが良い。ご褒美はお金ではなく体験などがよいのでは? Q5:お年玉はどうする? A5:基本的に貯金。取られた感を受けさせないことが重要。 Q6:お財布をなくした! A6:一緒に探す。落し物センターや警察に一緒に届ける。財布は子供こづかいで買わせる。 ●第四章「親の行動は見られている」 行動チェックリスト 10項目のチェックリストで保護者自身の金銭感覚をチェック 家計計画のための家計把握の必要性 ・今、貯金をしていますか ・それは何のための貯金ですか ・これからのお子さんの教育費、どれくらい必要だと考えていますか ・老後はどんなふうに暮したいですか ・年金はどれくらいもらえるか知っていますか まとめ ・お金とのつきあい方を教えるのは「しつけ」と同じ ・おこづかいが子供の人生の良い習慣になる ・まずは親の真剣さが必要 ・5つのルール ・おこづかいの4つの利点 ・おこづかい袋とちょきん袋 -57- 第12ブロック 鹿 浜 小 学 校 鹿 浜 第一小 学 校 鹿 浜 西 小 学 校 北 鹿 浜 小 学 校 皿 沼 小 学 校 上 沼 田 小 学 校 新 田 学園小 学 部 -58- 第12ブロック研修会 ○プロフィール○ 講演会「家庭における道徳教育」 講師:東京都教職員研修センター 高橋 妃彩子 昭和52年度から八王子市、府中市、渋谷区で東京都公立小学校教諭、教頭(副校長) 、校長として勤 務し、平成26年3月定年退職。平成24年度には東京都公立小学校女性校長会会長。平成25年度に は全国小学校道徳教育研究会会長。平成26年度4月からは東京都教職員研修センター、東京教師養成 塾教授。 1.豊かな心を育むために 「東京の子どもたちの豊かな心の育成に関するアンケート調査」の結果 ※都内の校長・教員・企業経営者・保護者・一般都民8700人対象に調査。うち8400人より回 答あり ○最近の東京の子どもたちの印象は? ・新しい機器に順応性がある…62% ・忍耐力がない…57% ・自己中心的…44% 他に…ものを大切にしない、言葉遣いが悪い、根気が足りない、規範意識が足りない、 易きにつく(努力や工夫を嫌って手軽な方法を選ぶこと) 、挨拶ができない 等 ○社会のルールやマナーを守れない子どもたちが増えた原因は? ・身につけていない大人が増えたから …78% ・悪いことをした子どもたちを叱れる大人が減った …75% ・しつけを学校だけに任せている親が増えた …56% 2.学校における道徳教育について ①ますます充実が求められる道徳教育→「道徳の教科化の動き」がある ・学校で道徳教育がきちんとなされていないのではないか ・全国でみると温度差、充実度の差があるのではないか ・学校できちんとしていなければ、家庭の道徳教育もできない ∼学校と家庭の両者が、それぞれ道徳教育をしながら、かつ共通理解を図りながら子どもたち の心を育てていくことが大事だと思っている∼ ②学校における道徳教育は、学校の教育活動全体(各教科、外国語活動、総合的な学習の時間、特 別活動)を通じて行われている。道徳の時間は、計画的・発展的な指導によってこれらを補充し、 深化し、統合するための時間であり、計画的におこなわれなければならないとされている。 (他 の活動に置き換えたり、思いつきで行ったりしてはいけない) ③道徳の時間の目標は、一人の児童が道徳的価値を自覚し、自己の生き方についての考えを深め道 徳的実践力を育成すること。道徳的実践力とは、適切な行為を主体的に選択し、実践することが できるような、いわば「行為を支える内面」のこと ④前任校での取り組み ○道徳教育を推進するために以下のような活動を行いました。 ・あいさつ運動 ・校長による読み聞かせ -59- ・一年生を迎える会 ・音楽朝会、全校合奏 ・地域清掃活動 ・すべての道徳の授業の公開 ・「研究だより」を毎月発行 ⑤親子で考えて欲しい道徳の資料(例) 低学年 主題名「かけがえのない生命」 資料名「ふしぎな音 」 【ねらい】生きていることを喜び生命のとうとさを感じ取り、かけがえない生命を大切 にしようとする道徳的心情を育てる 中学年 主題名「家族の助け合い」 資料名「ブラッドレーのせいきゅう書」 【ねらい】お母さんからの請求書を見て、母の深い愛情に気づき、反省し、心を入れか えようとするブラッドレーの姿を通して、親の深い愛情に感謝し、家族の一 員として尽くそうとする道徳的心情を育てる。 高学年 主題名「家族の助け合い」 資料名「たまご焼き」 【ねらい】どうしてもたまご焼が食べたいとわがままを言い、家族から叱られてしまっ た由紀が、遠足の弁当に家族が用意してくれたたまご焼を口にすることで、 家族への思いを募らせていく。由紀のそうした姿を通じて、家族の立場や気 持ちを考え、家族のために役に立とうとする道徳的心情を育てる。 3. 家庭との連携について ①家庭と連携して道徳教育をするための活動例 ・道徳授業の公開(一緒に活動する) ・道徳地区公開講座に出席する ・PTAが研修会・講座を開催…子供のことで悩んでいること子どもの心を育てるためにはどうし たらよいかなど、グループに分かれて話し合いながら解決策を見つけていくといった活動。 【参考】 ・ 『江戸しぐさ』…当時世界でも有数の人口密集都市だった江戸で、お互いを尊重しつつ、気 もちよく生活するため生み出された庶民の知恵。江戸時代には、この江戸しぐさができないと「野 暮」とか「田舎者」と言われてしまうばかりか、すりや悪い人に狙われたりしたようだ。江戸しぐ さには、 「傘かしげ」 「うかつあやまり」「こぶし腰浮かせ」などがある。 ふみじゅ うに ことわりじゅうご ・ 『三つ心、六つ躾、九つ言葉、十二文、 十 五 理で末決まる』…15歳までのしつけの基本。江戸 の商人の子どもが通っていた寺子屋での教え・子育ての方法。3歳までに心の大切さを悟らせ、 素直な心を作り、6歳までに日常の仕草(箸の持ち方、雑巾の絞り方、食べ方など)を身につけ、 9歳までに正しい言葉、あいさつを身に付け、世辞(挨拶のあとに付け加える一言。今日は暑い ですねなど、会話や人間関係を円滑に進める潤滑油の役目を持つ)が言えるようになり、12歳 できちんとした文章が書け、15歳で世の中の道理が理解できればよい、という考え方。段階的 養育法。 ・『子どもは親の鏡」…子どもは親の言ったとおりにはならないけれど、親がしたとおりになる。 ②子どものしつけ・・・家庭の役割 1.子どもの自立を図ること ・学校に上がる前、6歳までに基本的生活習慣を身につけさせること。 -60- ・家庭学習の習慣をつける。 ・生活体験、自然体験の機会を多く作る。 (ex.痛いと思う経験をさせる=痛さがわかる) 2.子どもの心を育てる ・「思いやり」 「しても良いこと、してはいけないこと」をしっかりと教える。 ・子どもへの優しさが大切 子ども「お母さん、テストで96点とったよ!」 A.「えっ、100点じゃないの?!」 B.「96点も取ったの?!」 さて、どちらが子どもは喜びますか? 3.子育ての基本 ・よいことをしたときは、すかざず「褒める」 …いくつになっても褒められることは大事。子どもの意欲や自己有用感につながる。 ・困ったときは、 「真剣に相談にのる」 ・悪いことをした時に、 「きちんと叱る」 4. 質疑応答 質問者:素晴らしい講演をありがとうございました。学校での道徳について、どのようなことをやっ ているかがよくわかりました。江戸しぐさというお話がありましたが、現代の子どもたちが 出来ないのはなぜか。また、家庭での効果的な声かけの例などありましたら教えてください。 回 答:3歳までは愛情豊かに育ててください。それが子どもの心の安定につながります。心を育て るためには、褒める、スキンシップを大切にする、子どもに寄り添う、子どもの言うことを よく聞く、一緒に遊ぶなどが大切。時間がないと言わず、その時間を作る努力をして欲しい です。6歳までには、日常の基本的なこと、あいさつ、衣服の脱ぎ着や箸の持ち方、痛いと きは痛いところを先生にきちんと伝えることなどができるようになっていてもらいたいで す。字を書くことよりも優先していただきたいです。 5. 感想 ・子どもは親の鏡という言葉が心に残りました。大人も一緒に道徳を学び成長していきたいと思いま す。 ・道徳というのは特別なことではなく日常生活の中で教えていくことなのだなと思いました。 ・今日の講演を聞いて、子どもとの接し方について改めて考えさせられました。 ・愛情豊かな子どもを育てるには、家庭、学校、地域の連携が大切なんだなと改めて思いました。 ・褒めることの大切さが分かりました。心の安定・豊かさが、学力の向上・優しさ・思いやりにつな がるというお話は、その通りだと思いました。 -61- 第13ブロック 古 千 谷 小 学 校 舎 人 小 学 校 舎 人 第一小 学 校 足 立 入谷小 学 校 -62- 第一分科会「学校と家庭の架け橋」 <事例報告> 舎人第一小学校 学年学級委員長 板越 由希子 子供たちにとってより良い環境をつくるためには、保護者同士また保護者と先生方との交流を深め、 考え方を理解し合うことが必要であると考えます。そのためにパイプ役となり円滑なPTA活動が展開 されるよう活動するのが学年学級委員の役割です。 学年学級委員会では保護者、先生方そして子供たちが親睦を深められるよう学年行事を実施していま す。また、運営委員会に出席し、意見交換・情報交換を行いながら子供たちを取り巻く環境をより良い ものにするために活動しています。 本校では四部委員を各クラス2名ずつ選出しており人数が多いのが特徴です。人数が多い分1人1人 にかかる負担は少なく協力し合いながら楽しく活動を行っています。 学年行事の内容は各学年の役員と先生方で相談して決めています。そのため毎年内容が変わります。 大人も子供も楽しめる内容を考えたり、働いている方も参加しやすいよう日程を早めに伝えたり、学年 行事の日に保護者会を行ったりするなど多くの保護者に参加してもらえるよう取り組んでいます。その 結果、今年度の学年行事ではほとんどの学年で高い参加率となりました。 <各校の活動内容> ・学年行事の企画と実施 ・ベルマーク収集 ・エコキャップ収集 ・使用済切手の収集 ・給食試食会の実施 など <討議内容> PTAの運営にあたり各校でどのような取り組み・工夫をしているか意見交換を行いました。 ◎学年行事の実施について ・保護者が参加しやすいよう土曜日に開催する ・近隣の幼稚園や中学校と行事の日程が重ならないようにする ・お父さんも参加しやすい曜日や内容を考える ◎役員選出の方法 ・入学時に何年生で役員をやりたいかのアンケートを取りそれに基づいて保護者に声かけをする。 ※声かけの仕方は、学年学級委員が行う学校と先生が行う学校があった <助言者のまとめ> 舎人第一小学校校長 稲葉 守朗 先生 役員活動は大変な反面、子供の様子が見られたり先生方との交流を深めたり得られるものもたくさん あります。プラスの情報を発信し、楽しく活動できるよう頑張ってください。 <まとめ> 各校の取り組みを参考にして来年度以降の活動に生かしていきたいです。そして、学校と家庭の架け 橋となり円滑なクラス活動が行われるよう今後も取り組んでまいります。 -63- 第二分科会「学びと交流の喜び」 <事例発表> 足立入谷小学校 成人教育委員長 木村 惠美子 足立入谷小学校のPTAスローガンは、 「すべての子どもたちのために」です。主な活動は、前 期、雪印メグミルク 新原惠子 管理栄養士を講師に、 「大切なカルシウム」について学びました。 体内の骨の数は約200本のパーツにより構成されている。カルシウムとは骨だけではなく、血液 中にもあり毎日代謝している。血液中のカルシウムが不足すると、骨から血液中に吸収される。以 上のような貴重なお話を子供たちと聞き、簡単に作れるおやつチーズガレット、ヨーグルトドリン クを教えていただきました。後期は「親子でエコキーホルダー作り」ペットボトルのキャップを使 ってかわいいキーホルダーを製作しました。今回は講師を呼ばず、成人教育委員会の委員たちが参 加された皆さまに作り方を教えました。個性豊かな、かわいい作品がたくさん仕上がっていました。 当日は、とても楽しそうに製作していました。普段親子で一緒に何かを製作する機会が少ない中、 とても貴重で充実したひとときを過ごせたと思います。 <各校の活動内容> 舎人小学校 給食試食会(有料)、樹粘土写真立て作り、ベルマーク収集 古千谷小学校 給食試食会(有料)、ネスレコーヒー教室(講師無料・参加費有料) 、準備中 舎人第一小学校 給食試食会(有料)、ハワイアンラメブレスレット作り、準備中 足立入谷小学校 講演会「大切なカルシウム」 (講師無料) 、親子でエコキーホルダー作り <討議内容> ◎セミナーの講師は、どのようにして決めているのか。 (古千谷小学校) 他校すべてが講師を決定後、テーマを決めています。毎年講師を探す事に、苦戦しています。27 年度のセミナー内容、講師名、連絡先をまとめ、来年度13ブロック研修会で情報交換する事に決定 しました。 <助言者のまとめ> 足立入谷小学校 吉田 益巳 校長先生 子供たちの成長に最も大事な「食育」をテーマとし、給食試食会、 「大切なカルシウム」の施策はとて も貴重な体験と思います。親子で一緒に何かを製作する機会が少ない中、セミナーを通じて保護者同士 の横のつながりや情報の交換などは親にとって大切な情報源になると思います。13ブロック研修会が 情報の架け橋となり次年度につながる事を願います。 文責 木村 惠美子 中山 小夜子 第三分科会「子どもの安全を守る∼校外活動としてできること∼」「子供を守るためには」 古千谷小学校の年間活動としては ○交通安全旗振り ○夏休みパトロール ○通学路看板点検 -64- ○「こどもをまもろう110番」のステッカー配布などを行っています。 旗振りでは、年1回、場所は5か所で朝の30分間。 夏休みパトロールでは、合計18日間行っています。 110番ステッカーは設置宅への地図を載せて、全家庭に配っています。 注意看板は31か所に設置し点検をしています。 舎人小学校では、夏祭りのパトロールを行い、看板の破損は校外委員さんが全員で作り直しているよ うです。 舎人第一小学校は、地域の方々と防災訓練を行っているそうです。生徒数が少ない為、旗振りは児童 数で行っています。 入谷小学校では、夏休み以外にも力を入れてパトロールを行っています。 不審者情報があった時、一時的に巡回があって少したつと忘れられ、巡回がなくなり、また不審者情報 がありのくり返しで、子供達の安全という面から1年を通してパトロールを続けれたらという意見もあ りました。夏休みパトロール以外にも普段の日のパトロールも強化するという学校もありました。その 際にはお父様の協力を得てパトロールを行っていたそうです。 古千谷小では取り入れていなかった「自転車みまもりプレート」についても各校の実施状況が聞け、 学校に持ち帰り検討できたらと思いました。 禁煙に関しての問題点も話し合いました。行事の際に吸いがらや、ゴミのポイ捨てなどがあり各学校 とも近所の方から苦情がある事がわかりました。この問題はまだまだ今後の課題であると思いました。 私は4月から校外委員になり、委員長という大役を任されました。人前に出て話をしてたりするのが 苦手で、最初の頃は何をやっていいのか戸惑ばかりでした。 運動会などの役割り分担なども周りに気を配れず、役員さんに迷惑ばかりかけてしまいました。日を追 うごとに三役さんに協力をしてもらいつつ今日までの行事を大きなトラブルもなく行うことが出来まし た。13ブロック研修会の際も発表校という事で校長先生をはじめ、副校長先生、運営さん、三役さん の力を借りて無事に終える事が出来ました。 この分科会の話し合いから、校外指導委員の役割りは学校にとってとても重要であるという事を再認 識しました。今後も子供達の安全の為に力を尽くし、学校と協力していきたいと思います。 私の役員の仕事としては、残り2か月くらいですが、1年間活動をして経験して学んだ事を今後も何 かの役に立てられればと思います。 第四分科会(広報委員会) 「これからの広報活動について」 <広報委員の問題点> ①毎年、委員がほぼ入れ替わるため、未経験者ばかりで活動することになる。 ②委員長になって引き継ぎをしてもらっても、どう広報紙を発行すればいいのか分からない状態から スタートするため不安である。今年度は、広報経験者が一人しかいないので、その人に負担がかかり -65- 「何を」 「どのようにしていいか」分からないため、うまくサポート出来ない。 ③引き継ぎ方法についても、歴代の委員の方がマニュアル作成してくれているがそれでもスムーズにい かない。 (取材方法・編集会議等) ④PCで紙面づくりをしているのでPCを使える人の確保も悩みどころである。 <討議内容> 上記の問題点を中心に各校、どのように広報活動を行っているのか情報交換しました。 ・古千谷小→毎年、委員は入れ替わるため、引き継ぎが重要。今年度は。前委員長会が引き継ぎ資料 を作成し、役割分担もされていて活動している。第一号が出来ると徐々に慣れてきた。 ・足立入谷小→運営役員は、広報委員経験者が担当となる。内容を把握しているので、指示する。 ・舎人第一小→広報委員決めの際、PC経験者か、または広報経験者かどうかを確認している。前年 の経験者からのマニュアル、CD−ROM、USBにて引き継がれている。最初は運営委員のサポ ートを受ける。 討議内容は、各校どのようなPC環境なのか、利用している印刷会社、コストに関することなども情 報交換し、様々な事情や意見があり、今後の活動の参考になりました。 <助言者のまとめ> 舎人小学校校長 山下 宗孝 先生 各校素晴らしい広報誌は、学校の教育活動、またはPTA活動の内容が各家庭に届いており、とても 価値のあるものだと思っている。 広報委員の現実的な問題を知ることが出来た。 原始時代から、人間は群れて生きてきた。また、①所属②信頼③協力の三つを得たことにより強くな っていった。 ・広報委員において ①所属→PTAの組織、役員、情報交換が参考になったのがよい。 ②信頼→運営担当との関係性、信頼性の必要性。マニュアル。データを残す。信頼感の中で決まる。 ③協力→コミュニケーションをとり、お互いを高め合っていく。多くの人の役に立ち、価値のある活 動をし自分のスキルアップになる。他者と助け合いながらスキルが上がることの楽しみを得る事が 出来るのではないだろうか。 大変な活動だからこそ達成感があり、形として残ることで喜びもあると思う。 学校の先生とも、よりコミュニケーションをとり、深めていってほしい。 -66- 中学校ブロック研修会 ブロック名 西 新 井 北 開催日 会場校 11月15日(土) 入 谷 南 中 学 校 北 9月13日(土) 西 新 井 南 11月15日(土) 第 七 中 学 校 千 住 ・ 中 央 10月25日(土) 第 一 中 学 校 7月 5日(土) 蒲 原 中 学 校 渕 江 中 学 校 江 綾 竹 瀬 の 塚 10月 4日(土) 江北中学校・鹿浜いきいき館 【研修テーマ】 昭和53、54年度 これからのPTA活動のあり方を求めて 昭和55、56年度 望ましいPTA活動のあり方を求めて 昭和57、58年度 地域に即したPTA活動のあり方を求めて 昭和59、60年度 活力あるPTA活動を求めて 昭和61、62年度 時代の変化に即応したPTA活動を求めて 昭和63、平成元年度 21世紀へむけてのPTA活動を求めて 平成2、3年度 地域の教育環境向上に寄与するPTA活動を求めて 平成4、5年度 これからのPTA活動のあり方を求めて 平成6∼11年度 活力あるPTA活動をめざして 平成12年度 新しい時代を切り開くPTA活動 平成13∼16年度 教育改革とPTA 平成17∼21年度 教育環境の向上と活力あるPTA 平成22∼24年度 PTAを取り巻く環境と充実したPTA活動 平成25∼26年度 これからのPTA活動とは -67- 西新井北ブロック 第 十 四 中 学 校 入 谷 中 学 校 入 谷 南 中 学 校 西 新 井 中 学 校 伊 興 中 学 校 -68- 西新井北ブロック研修会 講 講演会「中学生を育てる親のあり方について」 師:竹の塚警察署生活安全課長 伏木 伸男 1. 子供は親の姿を見ている ・親子三代生活保護 中学生から働く意欲、夢がない。中学生の男子が万引きで捕まり、今後の進路等について話を聞 いたところ、「どうして勉強しなきゃいけない?高校へ行く必要があるのか?国が面倒をみてく れる」と言うのでよくよく話を聞いていくと、その子の父親・祖父ともに生活保護を受けている との事。 ・結婚観 結婚は何回もするもの? 自分は20歳で結婚をして子供を産んで、23歳で離婚をしてまた別の人と結婚をする。 ・親子で万引 2. 子供は親の私物ではない ・学校は不要、私が教える 学校への不登校は病気とか精神的なものに限らず、親の都合で登校させていないケースもある。 ・長男だが、女の子として育てたい 小さい時から男の子を女の子として育てる(その子の意思とは関係なく) 。 ・親(大人)のいうことを聞かなくなった。だから施設に入れてほしい。 3. 少年事件を通して感じること(親の無関心が犯罪を引き起こす) ・一万円を置いて母親家出 高校3年生男子が万引きで捕まり、親に連絡をつける旨を聞いたら、「親はいない」との返答。 一か月前にある朝起きたところテーブルに一万円と手紙が置いてあり、「あなたは18歳で大人 です。自分で歩いて生きてください。お母さんも自分の人生を歩きます」と家出したとの事。捜 査員が自宅に向かったところゴミだらけの部屋に猫の死骸がある(カップ麺等でしのぎ、寂しさ から捨て猫を拾ってくるが、餌を与えられず餓死)。自分も食べるものがなくなり、万引きをす る。学校に連絡をして親戚に連絡がつき、母親を見つけ子供を引き渡す。 ・4日間家出していても学校や警察に届け出がない ある団地の踊り場に体育座りをしている小4の男児を発見。団地の子ではないので警察に連絡。 保護者に連絡を取り、引き取りに来るように連絡。なんで捜索願いを出さなかったのかと聞いた ところ「そのうち帰ってくるかと思った」との事。以前にも友達の家に勝手に泊りに行き一晩帰 ってこなかったことがあったからという。 ・身柄を引き取りに来ない親がいる。 犯罪を起こした子供の親に連絡をとったところ、「言うこと聞かないので、施設に入れてくださ い」という保護者もいる。 ・引き取りに来ても、「このドジという」親 万引き等で捕まって引き取りに来て部屋入り、子供の顔を見て、いきなり「このドジ」という親 -69- がいた。 4. 子供を伸ばす3つの言葉(山崎房一氏) 教育者 新家庭教育協会初代理事長 ・お母さんは あなたが大好きよ ・あなたは お母さんの宝物よ ・どんなことがあっても お母さんは あなたの味方よ 人間は「認めてもらいたい」と常に思っている 5. 人間はきっかけで変わる・・・やる気のスイッチ ・宮本延春氏 勉強嫌いで成績も悪く高校進学等も諦めたが、ある時テレビで「アインシュタイン」の特集を見 て、興味を持ち、小学生のドリルからやり直し、大学入試をトップの成績で合格する。 何気ないテレビからスイッチが入る。 ・中村久子氏 小さいころに凍傷が原因で両手両足が壊疽(えそ)により肘・膝がない。親御さんは心中を考え たが、この子の人生だから、一人でも生きられるように心を鬼にして躾ける。厳しくも愛情があ る母親の一言がスイッチとなる。 6.まとめ このようなことから、先に述べたような犯罪に携わる子供は、親の無責任・無関心な態度や行動か ら犯罪に引き込まれる場合があります。だからと言って、親(大人)の欲ばかりをあまり出さない ようにしないといけないと思います。 -70- 江北ブロック 第 八 中 学 校 江 南 中 学 校 新田学園中学部 江 北 中 学 校 鹿 浜 中 学 校 上 沼 田 中 学 校 加 賀 中 学 校 -71- 江北ブロック研修会 講演会「子どもの元気・活気・勇気を引き出すコミュニケーション」 講師:日本ペップトーク普及協会理事長 浦上 大輔 ○講師紹介 日本ペップトーク普及協会理事長・日本コアコンディショニング協会理事長 1969年東京生まれ。北海道大学で運動生理学、リハビリ医学を学び運動指導のスペシャリストと して、学校体育、リハビリ医療、高齢者介護の現場で長年にわたり年齢や健康度の異なる多くの人のか らだの健康に携われました。 現在は「日本を元気に!」そして多くの人に充実した人生サポートをからだとこころの両面から行い たいとの思いから、姿勢・動きの基本となる体幹の重要性を伝える「コアコンディショニング」目の前 の大切な人を本気で応援し、やる気を引き出す言葉「ペップトーク」普及の為、全国でセミナー・講演 活動を行っています。 ○言葉が変われば人生がかわる 私たちが普段何気なく使っている言葉を振り返る機会になればよいと思います。今日からポジティブ になりなさいと言われると難しいですが、言葉を変えることで少しハードルが下がるかと思われます。 今日の講演を聞いてぜひ参考になればと思います。 まず、ペップトークは簡単にいうと、勇気づけられる言葉です。 2011年の女子サッカーのワールドカップの決勝戦、同点でPK戦を迎えた時、佐々木監督が選手 にかけた言葉は「思いっきり愉しんで来い!」と言ったのです。このすごい状況の中、選手の気持ち、 思いを理解していないとかけられない言葉です。 ペップトークとは、もともとアメリカで監督やコーチが競技前にスポーツ選手を励ますために行った、 「短くて」 「わかりやすい」 「肯定的な」 「魂を揺さぶる」言葉がけです。ペップトークの発達の背景には、 アメリカのスポーツビジネス市場にあります。14兆円の市場で、プレーヤーが最高のパフォーマンス をするために技術的な指導はもちろんですが、選手のやる気を引き出せる磨き上げられたトークモデル です。 ペップトークの要素を使って、家の中でどれだけペップトークが出来るのか? ≪ペップトーク≫ ⇔ ≪プッペトーク≫ ・ポジティブ語 ⇔ ・ネガティブ語 ・相手の状況を受け止め ⇔ ・相手の為を装い ・ゴールに向かった ⇔ ・ゴールは無視して ・短くてわかりやすい ⇔ ・延々と ・人をその気にさせる言葉かけ ⇔ ・人のやる気をなくす説教・命令 ※プッペトークとは、相手の事を思っていても相手がやる気をなくす残念な言葉 定型句① 夢や可能性を否定する言葉(お前は無理!等) 定型句② 存在を否定する言葉(お前じゃなくていい!等) 定型句③ 行動、結果を否定する言葉(なにをやってもダメだ!等) -72- 親が無意識のうちに子どもにかけている言葉が、子どもの興味関心を奪ってしまっているかもしれませ ん。失敗する勇気、挑戦するチャンスを認めてあげることも大切です。また、勉強をしなさい!などこ れら状況を間違えるとプッペトークになってしまいます。 ○存在承認・行動承認・結果承認 ペップトークは相手の何かを認めている。 結果を褒めたり、否定したりすることは非常に簡単です。たとえばテストでいい点を取ってすごく褒 める。ただ、あまり結果のみを褒めすぎると良い結果の時は褒めてくれるが、悪い結果の時は褒めてく れない良い結果を出せない自分はダメな人間だと自信を失ってしまいます。結果を出すためにはそれま での頑張ろうという思い・その人の存在があります。結果+行動を含めて言ってあげる。また、それに 存在も承認する。 ペップトークの研修を受けた女性のお子さんがいじめにあっていました。存在承認ということを知っ てから、子どもの存在を認めること「あなたがいてくれるだけでいいよ」 「あなたがいてくれて本当にう れしい」と言い続けてその1ヶ月後にはいじめられなくなったといいます。子どもにとって家に帰って くると存在を認めてくれる親がいる。勇気づけられそれをベースに行動として頑張る、行動を頑張ると 結果が出てくる。 ○ペップトーカ―への道 ・捉え方の変換 私たちは、あるものを見た時に、これはこうだときめつけていることが多い。 事実はひとつ解釈は無数 サッカーの本田選手は以前、日本でプレーしているときは、 「わがままだ」と言われていたが、夢を実 現してイタリアのセリエAのチームに入団すると「あいつは軸がある」と言い方が変わりました。 たとえば、先生と生徒・親と子・部活の顧問と選手、一つの事を見た時に違う見方をしている。自分 ではこう思ったときでも相手は違う捉え方をしているとおもいます。ポジティブになりなさいと言わ れると難しいので、相手の事を考えて言い方を変えてみるから始めてください。 「すぐキレる」をポジティブに考えると「情熱的だ」等 「わがまま」→「自分をもっている」 「問題が起こる」→「成長のチャンス」 「忙しい」→「充実している」 ・してほしい変換 私たちはしてほしくないことをついつい言葉にしてしまう。 イメージを現実化する。失敗をイメージしてトライすると失敗してしまいガチです。ミスをするなと 言うとミスという言葉・負けるなと言うと負けというネガティブな言葉がイメージに残ってしまう。 トイレでは、今まで「汚すな!」と書かれていましたが、 「きれいに使って頂きありがとう!」と表 記すると気分が違います。また、電車のホームでは、 「駆け込み乗車はおやめください」とアナウン スしていましたが、 「次の電車がまもなくきますので白線の内側でお待ちください」と変えると、駆 け込み乗車が減ってきたとの事です。 -73- 事実→どうとらえるか→どうするか→状況を受け入れる→捉え方の変換→してほしいことを引き出 す。 高校生に「私は価値のある人間だと思う」というアンケートをしました。アメリカ・中国は90%。 韓国は75%、日本は36.1%という結果になりました。私たちは足りないところを先に言いがち です。 減点方式から加点方式にして人生のルールを変える。 ペップトークの話をしてきましたが、結局ポジティブになりましょうという言葉の前に自分にあるも のを認め、相手にあるものを認めそこに対して言葉がけをしていくことだと思いますが、ネガティブ な残念トークを使わず、 「勇気づけの言葉」 「感謝される言葉」 「磨きになる言葉」を使おうとお話を させて頂きました。 ○質疑応答 Q.子どもの部屋が汚いので片付けを促すペップトークを教えてほしい。 A.なんで片づけないの?と聞かずに、片づけないとどうなるかをイメージしてもらい、ハードルを 下げることによりそれに向かって行ける。 本来のいいイメージをつけるとそれに向かっていけると思います。 (先のばしにしていることはなに?) ○目的論型 ○原因追求型(やる気がなくなるトークの特徴) ・本当はどうすればいい? ・どうして先のばしにしているの? ・すでに少しでもできていることは? ・なぜそれをやらないの? ・使える物、助けてくれる人は? ・先のばしを続けるとどうなるの? ・何から始めますか? ・じゃあ何をしなくちゃいけないの? 「なぜ出来ないの?」と言われると「出来ない」というイメージが先行してしまうので子どもたちは やる気がなくなる。 「こうなりたいと」いう良いイメージを与えてあげるとそれに向かって進んでい けるのではないかと思います。 -74- 西新井南ブロック 第 四 中 学 校 第 五 中 学 校 第 六 中 学 校 第 七 中 学 校 第 九 中 学 校 第 十 中 学 校 興本扇学園扇中学校 -75- 西新井南ブロック研修会 講師 西谷 隆行 講演会「人権について、楽しく理解を深めよう」 氏 1.講師プロフィール ・1949年 東京生まれ ・1972年 大学卒業後、出版社で雑誌。書籍等の編集に携わる。 ・2000年 記事審査室勤務。社内の人権啓発・差別的な表現の審査に携わる。 ・2011年 東京人権啓発企業連絡会常務理事・啓発委員長(∼現在) ・2012年 厚生労働省「職場のいじめ、嫌がらせ問題に関する円卓会議」 ワーキンググループ委員 ・東京人権啓発企業連絡会(東京人企連)の活動を通じて、 「企業における人権」について学ぶ。 また、業務を通じて「ことば・表現からみた人権」について考察。 「企業と人権」 「ことば・表現からみた人権」等のテーマで研修を行っている。 2.講演内容 各企業や団体等のポスターなどを見ながら、個人の意見を聞き、楽しい雰囲気の中 講演会が進めら れました。 ―救急車で運ばれる子ども・医師の描かれた絵を見ながら、「お子さんがケガをして病院に運ばれま した」と電話を受けたのは、担当の医師でした。― ここから、医師と患者の関係は?など聴講者への質問を織り交ぜ 解説をしてくださいました。 人の感じ方は、人それぞれ解釈は違う。そこから「人権差別」という言葉に、話は展開していきます。 「人種差別」肌の色の違いや性別での差別、生活層、病気、育った環境いろいろあります。それらをイ ラストやTVのCM、漫画、いろいろな世界で 議論され世の中から消されるものがある事。 又、差別とは「差別語」だけが、使用してはいけないものではなく「差別的表現」も対象になる事。 一つ一つが とても興味が持てる内容で楽しく講演が進められます。 アイヌ民族の風刺画が「犬」のカテゴリで年賀状のイラスト集に記載されている事。「ダッコちゃん 人形」が 人権問題になり製作中止になった事。いろいろな事例をあげてくださりました。 人気の出る商品であっても その容姿に悲しみ苦しむ人がいるという事。 中学生は、公民の授業で人権の勉強をしている。しかし、子どもの頃から人権問題を学んでいても気 付かず、大きな問題になる事もある。 難しい課題ではあるが、きちんと人権問題を勉強し、理解する事ができれば、人を思い合える大人に なってゆけると思います。相手の事を思い自分の事を思う。大切な事だと思います。 3.総 評(感 想) 講演会の前に「人権問題」という事で地域の様子をうかがいに来てくださった西谷先生。 私達の住むこの地域には、同和問題という差別問題がある事を知りお話をしてくださった様です。事 前に色々な調査をし、私達に合った内容にしてくださった事で、分かりやすく楽しい講演会でした。何 -76- も考えずに発した言葉で 傷付く人がいる事。人種差別ではなくても「あの人って、あれだから。 」こ んな言葉も差別表現になり裁判になる事もあるそうです。 「人を思い合える」PTA活動にとっても、大事な事だと思います。頑張っても認めてもらえない、 頑張った分だけ非難される。そうではなく、 「忙しいのにありがとう。」 「時間があったからやっただけ。」 そんな風に思い合って声をかけられたら、良い関係でPTA活動ができるのではないでしょうか。 -77- 千住・中央ブロック 第 一 中 学 校 千寿桜堤中学校 千寿青葉中学校 第 十 一 中 学 校 青 井 中 学 校 栗 島 中 学 校 -78- 綾瀬ブロック 第 十 二 中 学 校 第 十 三 中 学 校 東 綾 瀬 中 学 校 蒲 原 中 学 校 谷 中 中 学 校 -79- 綾瀬ブロック研修会 講演会「役員・委員と一般保護者は何か違いますか!?」 講演者 前足立区立中学校PTA連合会 会長 高橋 將郎 私には子どもが 4 人おります。この春末っ子が中学校を卒業いたしましたが、通算 9 年間、各学校の PTA会長や足立区のPTA連合会会長を務めまして、その中で多くの方々とお話をさせていただき、 また活動してまいりました。そこでまず感じたのは、家族の支えがとても大切だということです。校長 先生はじめ先生方、役員や委員の方々と接する機会が多くありましたが、そのような中でやはり家族が きちんと理解してこういった活動をさせてくれるということが重要であり、なおかつそれを自分で理解 しなければなかなか前進できるものではないと感じました。 さて本日のテーマですが、基本的に役員も委員も一般保護者も同じ保護者であるということを、先に 申し上げたいと思います。会長も副会長も何も違いはありません。単なるお父さん、お母さんです。で は何が違うのか。それはまず学校を訪れる機会の違いにあるように思います。保護者会や行事のお手伝 いなどのために受動的に訪れるだけなのか、それとも意義、目的をもって能動的に訪れるチャンスを有 しているかどうかです。どうしても一般の保護者というのは学校に来る機会というものが限られます。 ともすると年に一、二度という方もいらっしゃるでしょう。一方委員となると、その活動のために学校 へ来てPTA室に入るわけですが、結局のところそこからなかなか出ないことが多いです。担当の先生 にご挨拶に行くことはあっても、学校の中をグルグルと周る方はあまりいらっしゃらないのが普通です が、それは実は大変もったいないことのように思います。貴重なお時間を割いてせっかく学校に足を運 ぶのですから、PTA室から出て校内を見て回り、お子さんの家庭での様子と学校での様子の違いを感 じとってください。そしてそれを担任の先生、できましたら校長先生や副校長先生にもお伝えいただき たいのです。 立場上、様々な先生方とお話をさせていただきますが、一般の教員の先生方と違い校長先生や副校長 先生はなかなか生徒に直接指導することができずに、もどかしさを感じることがあるそうです。ですか ら皆さんが学校に行かれた際に、問題の有無は関係なく先生方とも接していただきたいのです。すると 先生方はその豊富な経験から時として思いもよらない応えをしてくださることもあります。それはとて も新鮮で貴重な体験になるかと思います。私自身、校長先生とはたくさんお話をさせていただきました が、PTA会長という立場上、保護者の代表として発言せざるをえないことも多々ありました。ですか ら皆さんが普通に来校して、 お子さんの様子や普段思っていることをお伝えしてほしいと思っています。 管理職ですとそういった声を吸い上げる機会がなかなかないそうです。皆さんの直接の声が、よりよい 学校としていくためのヒントになるかもしれません。ぜひ役員、委員となったこの機会にどんどん学校 に足を運んでいただいて、お子さんの学校での様子、家での様子、また帰宅してからの様子を先生方に お話しください。 ところで私もこれまで数えきれないほど学校に参りましたが、やはり最初のうちは子どもも嫌がりま した。ですがそのうち周りの友達から「また来ているぞ」と言われるようになり、次第には嫌がってい た子どもがだんだん顔を見せてくれるようになって、いつしか小さなコミュニケーションをとるように なりました。普段家でなかなか会話できない時もありましたが、そんな時学校で子どもが恥ずかしがり -80- ながらも近寄ってきたところを私がコツンと頭を小突くと、 「あ、ボウリョクだ、ボウリョクだ」とわざ と大きな声で囃し立てたりしました。そのようなやりとりが周りから見ると羨ましいようで、 「いつも学 校にお父さんがいていいね」と言われていると周りから聞きました。中学生になり思春期を迎えると、 子ども扱いしていた小学生のころよりもコミュニケーションをとりづらくなって、親子の距離が開いて しまうこともあります。それを放っておくとその距離がどんどん開いてしまい、万一子どもが横道に逸 れて行ってしまった時に慌てて連れ戻そうと思っても、なかなか容易にはいかなくなります。もちろん 先生方もお子さんがそうならないように常に気を付けてくださっていますが、保護者の皆さんも小さな ふれあいでかまいませんので、常日頃からお子さんとコミュニケーションをとるよう心掛けてください。 今日この場にはこれだけ多くの役員や委員の皆さんに集まっていただいているわけですが、中には断 り切れずに仕方なく引き受けたという方もいらっしゃるでしょう。毎日家事や仕事で多忙なのに更に役 員や委員として活動をしなければならないと思うと負担に感じるかもしれません。加えて、初めて引き 受けた方は様々な不安もあることでしょうが、誰もが最初は何もわからず手探りでスタートをします。 そこから自分で理解しようと努め、接することで変わっていきます。また、一般保護者としての立場で は出会う機会のない方々と関わることで、出身小学校やクラス、学年を超えたつながりができます。そ こでの意見交換は得難いものとなるかもしれません。役員、委員として、多忙の中時間を見つけ、せっ かく学校に足を運ぶのですから、自身の活動の場や交友の輪を広げる好機と捉えてみてはいかがでしょ うか。 最初に申し上げた通り、役員も委員も一般の保護者も、各々一人の保護者であることに変わりありま せん。ですが、皆さんはその肩書からくる立場や役割上、一般の保護者の方々に比べ学校を訪れる機会 が増えるわけです。来校された際にはそのチャンスを生かして学校での子どもの様子をご覧になり、家 での様子との違いを感じ取ってください。難しい年頃の子どもたちですが、違う一面を知ることによっ て理解を深め、子どもが離れそうになった時も寄り添ってあげることができるでしょう。 校長先生をはじめとする先生方も日々熱心にご指導くださいますが、体罰問題や言葉の暴力など、や や過敏に反応される傾向のある昨今は非常にご苦労されておいでです。そのような先生方を側面から支 えて差し上げるのも保護者の役割であると思っています。 また、皆さんご自身の声はもちろんのこと、できましたら役員や委員をしておられない一般の保護者 の声も学校側にお伝えいただき、 校長先生をはじめとする先生方に多くの生の意見をお届けすることで、 よりよい学校運営をともに目指していくことができればと思います。 最後に少し付け加えさせていただきますが、いわゆる五役と言われる本部役員は子どもが在学中続け て引き受ける方も多く、傍からはそういった活動を苦としないエキスパートという風に一歩引かれた目 で見られることもありますが、そんなことはありません。五役それぞれの役割の性質や次代への引継ぎ 上、継続して引き受けているというのが実情です。長年やっている本部役員も、委員や一般の保護者と 同じ、ごく普通のお父さんとお母さんですから、その辺もどうかご理解ください。 長くなりましたが、本日の研修会をこの場限りのものとせずそれぞれの学校に持ち帰っていただき、 平成26年度のPTA活動をさらに充実したものとしていただくことができましたなら幸いです。 -81- 竹の塚ブロック 東 島 根 中 学 校 渕 江 中 学 校 竹 の 塚 中 学 校 花 畑 中 学 校 花 畑 北 中 学 校 花 保 中 学 校 六 月 中 学 校 -82- 竹の塚ブロック研修会 講演者 渕江中学校 講演会「これからのPTA活動」 前校長 三島 光 ○プロフィール 昭和48年、足立区立竹の塚中学校に赴任され、その後、墨田区立向島中学校教頭・足立区立第三中 学校・花畑中学校校長を経て、平成16年4月に渕江中学校校長に着任。平成23年3月までの7年間 ご指導いただきました。現在は、足立区教育委員会次長・学力定着推進担当課に勤務されています。 ○講演内容 <PTAとは> Parent Teacher Association の頭文字をとっており、各学校ごとに組 織された保護者と教職員による社会教育関係団体のことです。最近、といってもここ10年程になりま すが、「PTAC」とも言われるようになり、 「C」=Community(コミュニティ)という言葉 がつながってきています。コミュニティとアソシエーションは似たような言葉ですが、コミュニティに は「共同体」とか「共同感情を持つ人の集団」という意味があり、アソシエーションとは少し違います。 したがって両方の機能を持たせたいといったことから「PTAC」という言葉が時々使われるようにな ってきています。 <PTAの誕生> 1897年、アメリカで2人の女性により結成されたのがスタートです。日本にはいつできたかとい うと、大戦前からあったようです。明治時代から小学校はあったので、その時自然発生的に組織されて いました。当時は学校運営を財政的・労力的に支える目的の「講演会」「保護者会」 「母の会」「父の会」 「父兄会」などがありました。 <導入目的と普及> 戦争が終わって、連合国軍最高司令部(いわゆるGHQ)のマッカーサー元帥の提案で、新しい国づ くりの一環として学校にPTAをつくろうと、半強制的に導入されていったのです。戦争中の日本は、 戦争にまっしぐらな教育をしていたので、それをなくし、教育の民主化をしよう、一般的な大人や成人 に対しても民主主義を伝えていくための1つの手段としてPTAというものが組織され、当時の文部省 によりPTA結成が推進されました。昭和22年に公布された学校教育法によって足立区にも中学校が 14校設置されました。戦前から自前の校地と校舎があった三中と四中以外は、もともとあった小学校 を間借りして授業をしていた時代でした。そのため、それらの小学校でやっていた「父兄会」などの看 板だけがかけかえられていきました。その際、本来PTAは民主主義にのっとり、自由意思を尊重する 会であることが重視されていたのですが、新しい制度によって義務・強制されたり、財政援助や労力を 求める奉仕活動の部分だけが採用されて、その意味合いが薄れていってしまったという歴史がかなり長 く続いてきました。 <PTAの抱える問題> PTAは「保護者と教師の会」なので、会員には児童・生徒は含まれません。保護者と教員が協力し て活動することによってその恩恵を受ける対象が子どもたちなのです。 -83- 保護者の中には、PTAに加入しない人、会員だが活動に参加しない(できない)人がいます。中で も、加入しない人への対応に私も教員時代に悩んだ時期もありました。親が加入していなくても、子ど もがPTA活動の恩恵を受けていることが多々あります。親にも考えがあってのことですが、子どもが かわいそうだな、と思うこともありました。 委員の選出についても悩みを抱えている学校は少なくありません。核家族化や、生活様式・形態の変 化で共働き家庭が増えたことや親の介護などの理由から委員を断る人が多いです。最終的には断わりき れなかった人が引き受けざるを得ないというのが現状です。これまで「PTA=母親が参加」という感 じでしたが、近年は「親父の会」など、父親の参加率が増加してきているというよい点もあがってきて います。また、少子化で児童・生徒数が少なくなってきていることもPTA会員の確保という観点から も、今後考えていかなければならない問題の1つと言えるでしょう。 <会員としての特権> 学校というところは、とても敷居が高いというか、外からは中がよく見えない組織と言えると思いま す。保護者も、学校とはどういうものか知っているけれど、中のことはよく分からないという声を聞く ことがあります。ところが、PTA活動に参加することで少し気軽に学校内に入ることができます。委 員活動やボランティア活動をとおして、 「学校の様子がわかるようになった。 」 「子どもの様子がなんとな くわかるようになった。 」 「スポーツ活動に参加して満足している。 」という声が聞かれるようになってき ました。学校も、保護者会だけでなく学校公開や授業参観などで学校を「見せる」努力をしてきている ので、委員かどうかを問わず、保護者側の「見る」努力も必要なのではないでしょうか。 <これからのPTA> ボランティア・生涯学習団体(社会教育団体)として捉えなおすことが必要ではないかと感じます。 具体的な活動内容としては、サークル活動、参加者だけで活動する委員会、広報ボランティアなどです。 活動の内容をこれまでと変えても忘れてはならないものがあります。それは、学校を応援していくこ とで、子どものためになる、という意味での「後援会」としての機能、親の興味や関心のあることにつ いて学んだり情報交換をすることで、互いのコミュニケーションを図れるような「学びの場」の提供、 そしてこれらの活動に参加するかしないか「選択できる自由」の確保です。それから、大切なものは保 護者・教師双方の信頼と協力の関係が良好であることです。それがよりよい子どもたちの健全育成にも つながっていくと思います。 PTA本来の目的や意味合いを継承しつつも、その時代や学校の現状に即した活動となっていくのが これからのPTAとして望ましいのではないでしょうか。 <閑話休題∼国語辞典が面白い∼> みなさんは、ご自宅に国語辞典を何冊くらいお持ちですか。言葉の意味を知るのには欠かせないもの ですが、その意味についての解釈は辞典によって様々です。このような違いを楽しむためにも、ご家庭 に辞典を2冊は常備しておくことをお勧めします。 -84- 平成26年度 足立区立小・中学校PTA ブロック研修会実施記録 足立区教育委員会 青少年課 発行 平成27年3月 足立区中央本町1−17−1 TEL(3880)5275 FAX(3880)5641
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