インターネット編

インターネット編
インターネット・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・36
電子メール・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・40
メーリングリスト・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・43
ネチケット・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・49
セキュリティホール対策・・・・・・・・・・・・・・・・・・51
コンピュータウィルス対策・・・・・・・・・・・・・・・・・53
インターネット
インターネット編
インターネットの知識を学ぼう
インターネットの「インター」には「相互」や「互いに」といった意味があります。世界中には皆
さんが利用している ICC ネットワークを含め、数多くのネットワークが存在します。インターネット
はこれらネットワークが相互につながったものであると解釈することができます。インターネットが
「ネットワークのネットワーク」といわれるのは、こういった理由からです。
IP は InternetProtocolの略称で、インターネットでデータ(パケット)を相互にやりとりするため
の取り決めです。TCP とは TransmissionControlProtocol の略称です。日本語で「データのやりとり
を制御するための決まり事」と訳すことができます。IP の上位層で動き、データの送受信を確実に行
うための信頼性を確保し、サービスを区別するための機能を提供します。
インターネットは大雑把に言ってしまうと TCP/IP という技術によって相互につながったネットワー
クというほどの意味しかありません。TCP/IP はインターネットで標準的に使われるプロトコルのこと
です。みなさんが「インターネットを利用する」という言葉を使うとき、「電子メールを使う」「Web
サイトを閲覧する」といった意味で使っているのではないのでしょうか。これらは、厳密にはインター
ネット上で提供されているサービスの 1 つなのです。
IP 通信(インターネット上の通信)では、
「IP アドレス」をもとに、ルータというネットワーク機
器によってデータの転送が行われます。IP アドレスとは、パケットを送受信する機器を判別するため
の番号です。ネットワークの中継地点であるルータには、「この IP アドレスが割りあてられたホスト
にデータを送る際はこのルータに転送しなさい」といった情報が、経路表(ルーティングテーブル)
という形で保存されています。ルータはこの経路表を頼りにして、インターネット上をバケツリレー
のようにデータの転送を行います。
IP アドレスとは、ネットワークに接続されているコンピュータを識別するために振られる番号
のことです。本来は 0 と 1 が 32 桁並んだ「32 ビットの情報」で表現されるものですが、人間に
とってわかりやすくするために、ドットで区切った4つの数字にして表記されています。0.0.0.0 ~
255.255.255.255 の間で、約 43 億個の IP アドレスによる表現が可能です。
36
WWW (World Wide Web)を知ろう
みなさんがインターネットを利用するときに、ブラウザ上部のアドレスバーを見るとよく http://
www ~で始まるアドレスをよく目にすると思います。この www は、WorldWideWeb の頭文字を取っ
インターネット編
たものです。
WWW は TimBerners-Lee(ティム・バーナーズ・リー)によって提唱された「ハイパーテキスト
を使用し、互いに離れている場所にいても情報共有を可能にした仕組み」のことです。彼は、スイス
にある「CERN(欧州素粒子物理学研究所)
」に所属していました。CERN には世界中から多くの研究
者が集まるため、
彼らによって書かれる論文も膨大な数でした。そのため整理するだけでも一苦労で、
紛失してしまうこともたびたびでした。その解決策の一つとしてコンピュータを利用して論文を整理
するという方法が考えられました。しかし、デジタルデータとして整理するだけでは保存場所が紙媒
体からデジタル媒体に変わったというだけで大きな変化はありません。重要なのはハイパーテキスト
という「文章中に別の文章を呼び出すための文字列を作り、必要なときにその文字列をクリックする
と、自分にとって必要となる情報を呼び出すことのできる仕組みを付け加えた」という点です。
現在では HTML によって書かれたファイルは Web サイトとして WWW サーバにより世界中に公
開されています。しかし、開発当時は論文整理の道具としての意味しか持っていなかったのです。
WWW が飛躍した出来事の一つとして「Mosaic(モザイク)」という Web ブラウザの登場を挙げ
ることができます。Mosaic は、アメリカにあるイリノイ大学の学生が開発した、画像などのマルチ
メディア情報の表示を可能にした Web ブラウザです。それまで、Web ブラウザで表示することがで
きるデータは文字情報に限られていました。しかし Mosaic の登場によって、今まで WWW に興味
を持たなかった人も徐々に WWW を利用するようになりました。
WWW 上で HTML 文書を転送するプロトコルとして、HTTP が定義されています。HTTP とは
HyperTextTransferProtocol の略称です。
Web ブラウザのアドレスバーには「HTTP でのやり取りをしますよ」という意味で「http://」と
いう文字列が書かれています。
URL(UniformResourceLocator)とは WWW 上のページが保存されている場所のことを指しま
す。インターネット上の住所のようなものであると解釈することができます。URL を URI(Uniform
ResourceIndicator)と表記する場合もあります。
例えば千葉商科大学の Web サイトの URL は「http://www.cuc.ac.jp/」です。最初の http:// はこ
れからやり取りするファイルが HTML などで書かれたファイルであることを示しています。jp とは
日本、ac とは学術組織、cuc とは千葉商科大学、最後の www は千葉商科大学の WWW サーバであ
ることをそれぞれ示しています。
37
Wiki の信頼性について理解しよう
Wiki と聞くと「Wikipedia」を思い浮かべる方も多いと思います。Wiki とは複数人が内容を編集す
ることができるような Web サイト用の技術のことで、Wikipedia もこれを用いて作られています。身
インターネット編
近なものも含め細かく詳しい情報や新しい情報が載っていたりして便利ですが、いろいろな人が編集
しているので内容の信頼性は決して高いものばかりではありません。利用する際には、信頼できる文
献など別の情報源でも内容を確認するといった留意が必要です。
SNS(Social Network Service)の危険性について理解しよう
ソーシャル・ネットワーキング・サービス(英語 :SocialNetworkService,SNS)は、社会的ネットワー
クをインターネット上で構築するサービスです。日本では mixi が有名です。SNS を使用すれば、遠
く離れた人も触れ合えたり、
情報を共有できたりします。しかしその反面、SNS を用いたネット犯罪や、
実名・大学名などが特定できるような情報を公開してしまいトラブルになるケースが近年多発して
います。SNS を利用する場合には、正しい理解と注意が必要です。
知的所有権について考えよう
著作権は、知的財産権のうち学術、美術、音楽などを表現したもの(著作物)を保護する権利の
ことです。 頭の中のアイデアではなく、目に見えるものや表現が対象であり、製作者はその著作物
を独占して利用できる権利を有します。
現在、販売されているアプリケーションソフトやインターネット上に公開されているWWWペー
ジも著作物のひとつです。ネットワークの利用に際して、著作権など知的所有権に関する問題やト
ラブルが多く発生し社会問題となっています。また、他の大学では学生が著作権の侵害によって逮
捕される事件も発生しています。ネットワークを利用する際には、常に知的所有権に関する配慮を
しておかなければなりません。
たとえば、次のような行為は著作権を侵害する行為になります。
・ICC に接続された PC(持参して ICC に接続したものも含む)を利用して、Share、Winny 等
のピアツーピア(P2P)ファイル交換ソフトを通じ、無断複製が禁止されている音楽 CD やソフトウェ
ア等をインターネット上で交換またはそれが可能な状態にすること。
・WWWサーバへ以下に示すようなファイルを置くこと
‐ 自分で購入した CD を MP3 などのファイルに変換し、WWW上に公開する。(音楽CDを正規に
購入したかどうかは関係ありません。
)
‐ 他からリンクされていない秘密の Web サイトに、CD から作った音楽ファイルだけをおいておく
(URL さえわかれば誰でもアクセスできる状態であり、公開していることと同じになり ます)。
‐ Web サイトにアイドルやアニメキャラクターなどの画像ファイルを無断で掲載する。(このよう
な個人ページも見受けられますが、すべて違法行為になります。)
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ファイル交換ソフトとは
ファイル交換ソフトとは、ファイルを直接 PC から PC へ転送するためのソフトウェアです。最近
ではこのようなソフトウェアを使い、アプリケーションソフトや音楽、動画、画像データなどの著作
インターネット編
物を違法に交換する行為や、情報流出が社会問題となっています。 ICC ではファイル交換ソフトの
持ち込みや使用を原則として禁止としています。以下の行為は学内においてできません。
‐ Share、Winny などのファイル交換ソフトがインストールしてある個人所有のパソコンを持ち込む
‐ 実習室、オープン PC にファイル交換ソフトをインストールする(インストール先は、ローカルド
ライブ、ネットワークドライブ、その他のリムーバブルメディアも対象になります)
‐ ファイル交換ソフトで利用するための外付けハードディスク、USB メモリなどを持ち込む
これらに違反した場合、システムの利用資格の取り消し、アカウントの停止などの措置を受けるこ
とがあります。また、コンピュータ室では、ネットワーク上のファイル交換ソフトによりやりとりさ
れているデータを監視し、もしも違法な利用があると疑われる場合には、そのマシンの使用者・所有
者に対して調査・対処を要請することがあります。
調査・研究・教育やシステムの管理上などの目的でファイル交換ソフトの利用を希望する場合には
「利用申請書」の提出・承認が必要となりますので、コンピュータ室へ申し出てください。
(社)コンピュータソフトウェア著作権協会
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電子メール
電子メールとは、インターネット上で文字情報を中心としたメッセージを交換するシステム
インターネット編
です。ICC 標準環境では、電子メールの読み書きのためのアプリケーション(メーラという)
として、MozillaThunderbird というメールソフトが用意されています。
【メーラの起動手順】
1.
【スタート】→【プログラム】→【Mozilla
Thunderbird】の順にクリックします。
2.ICC 環境では Thunderbird を起動すると、自動的
MozillaThunderbird のアイコン
に電子メールサーバにアクセスします。本人確認
のため、さらに電子メールサーバがどのメール 保管庫からメールを取り出すか処理を判断するた
め、起動直後にパスワード入力が求められます。
【電子メールを受信する手順】
パスワードを入力すると、電子メールサーバから新
着メッセージが受け取られ自動的に表示されます。新
着メッセージは、既読のメッセージと区別するため太
字で表示されます。
画面には、メッセージの概要(誰から、いつ、どの
ような内容で)が記されているため、クリックして本
文内容をチェックしましょう。
新着メッセージは太字で表示
【電子メールを送信する手順】
新たにメッセージを作成し、電子メールを送るには、ツールバーの【作成】ボタンをクリックし
ます。
40
「宛先」には、電子メールを受け取る相手のメー
ルアドレスを書き込みます。電子メールアドレス
は必ず
「半角文字」
で入力します。
「件名」
には、
メッ
インターネット編
セージの内容を端的にあらわした言葉を記入しま
す。
ウィンドウ下側の白い四角のエリアがメッセー
ジ編集エリアです。
【送信】をクリックすると、メッセージが送信さ
れます。
【ファイルを添付する手順】
送信メールにファイルを添付したい場合には、
Thunderbird メール作成画面
宛先を書き込む欄に添付したいファイル
をドラッグ&ドロップする。
または以下のアイコンから操作します。
※なお、添付ファイルの容量は 30MB 以下に
制限されています。
【電子メールの返信する手順】
受け取った電子メールについて返信する場合
ファイルの添付
には、
「返信」機能を利用します。
そのメールが届けられた全員宛に
メッセージを送信します
送信者のみに返信します
メッセージ作成画面には、宛先が既に入力され、
件名には、メッセージへの反応という意味で ”Re:”
が付加されます。
メールの返信
41
メール転送
ICC のアドレス宛てに届いたメールを、
他のメールアドレスに転送することができます。自宅で使っ
ているメールアドレスや、フリーのメールアドレスを登録すれば学外でも電子メールを利用する事
インターネット編
が可能です。
また、
「家に PC がないけれども大学に届いたメールを確認したい」という場合には携帯電話アド
レスへの転送も可能です。なお、その場合には、携帯電話の設定で、指定ドメイン受信などの制限
がされていないかを確認してください。
【転送先を設定する手順】
1.
【スタート】→【プログラム】→【アクセサリ】→【電
子メール転送設定】の順にクリックします。
2.ログオン時に使用した自分のユーザ名とパ
スワードを入力し【OK】をクリックします。
3.
「メールを転送する」にチェックを入れ、転
送先のメールアドレスは最大で三つまで
登録できます。
4.
【OK】をクリックすると設定が完了し、大学のメール
アドレスに届いたメールの転送が始まります。
5.転送を止める場合にはメールアドレスを消すか、
「メー
ルを転送する」のチェックを外せば完了です。
利用上の注意
転送設定を行うと全てのメールが転送されます。携帯電話などに宛先を設定をすると PC 用
のメールや、ファイルサイズの大きな添付ファイルなども転送されてしまいます。また、転送
先のメールボックスの容量がいっぱいの場合転送メールは破棄されてしまいます。再転送はさ
れませんので注意してください。
42
メーリングリスト
メーリングリストとは、電子メールを利用して、予めリストに登録しておいたメンバー全員へ、同
インターネット編
じ内容のメッセージを一度に送ることができるシステムです。メンバー全員へ手軽にメッセージを送
ることができます。
メールとメーリングリストの違いを知りたい
メーリングリストでは、メールをそのリストのアドレス宛に一通送るだけで、登録されているメン
バー全員に、同じメッセージが届けられます。
メール
To:a900000@cuc.ac.jp
さんのメールボックス
To:a900000@cuc.ac.jp
メーリングリスト
To:a900001@cuc.ac.jp
さんのメールボックス
To:mail-list@cuc.ac.jp
届いた後、サーバ上で
mail-list@cuc.ac.jp の
登録メンバへに分配される
To:a900002@cuc.ac.jp
さんのメールボックス
メーリングリスト利用の注意点を知りたい
メーリングリストは一度に多数の人へと送るので、双方向の意思疎通が欲しい連絡(意見の募集や
相談)
などにはあまり向きません。
日程の連絡など、
事務的な内容を送る場合に大きな力を発揮します。
また、ファイル容量の大きい添付ファイルを付けるのも極力避けましょう。データを処理する量が
増え、メールサーバに大きな負担をかけてしまいます。メーリングリストの場合は 1MB 程度を目安
にすると良いでしょう。
なお、メールアドレスが変わった場合は、自分がメンバーとして登録されているメーリングリスト
の管理者へ、速やかにアドレス変更の連絡をしましょう。
43
メーリングリストの申請方法を知りたい
CUC の 学 生 で あ り正当な事由があれ
【メーリングリスト申請方法(申請メールの作成例)】
インターネット編
ば、誰でもメーリングリスト用のメール
アドレスを作ることができます。ただし、
メーリングリストの管理の手段として、
ファイル転送ソフト(FFFTP や WinSCP)
の使い方についての知識が必要となりま
す。
メーリングリストの作成申請は、右図
のような必要事項を入力したメールを、
受 け 付 け 用 ア ド レ ス「ml-request@cuc.
ac.jp」まで送ります。申請が許可されれ
ば、数日中にはメーリングリストが作成
され、申請者にメールで通知されます。
メーリングリスト管理者変更の申請方法を知りたい
メーリングリストの管理者は変更する
ことができます。
メーリングリスト管理者変更の申請方
法は、右図のような必要事項を入力した
メールを、受け付け用アドレス
「ml-request@cuc.ac.jp」 ま で 送 り ま す。
申請が許可されれば、数日中にはメーリ
ングリストの管理者が移り、現管理者・
新管理者ともにメールにて通知されます。
44
【メーリングリスト管理者変更の申請方法】
メーリングリストへメンバーを追加したい
メーリングリストを管理していると、メンバーのメールアドレスが変わったり、メンバーの
リストが変わったりして、メーリングリストのリスト内容を変更する必要が出てきます。
インターネット編
ICC では、リストの内容を変更する手段として、ファイル転送ソフト(FFFTP や WinSCP)
が用意されています。ここでは「WinSCP」による、メンバーの追加方法について説明してい
きます。
【メーリングリストへのメンバー
追加手順】
1.【スタート】→【プログラム(P)
】
→【アクセサリ】→【インターネッ
トツール】→【WinSCP】→【WinSCP】
の順で、図のようにアプリケーショ
ンを起動します。
2.図のように、
「ログオン」
をクリッ
クします。
3. 図 の よ う に、
「 ユ ー ザ 名(U)
」
を入力し、
「OK」をクリックします。
4.図のように「パスワード(P)
」
を入力し、
「OK」をクリックします。
45
インターネット編
5.起動が完了したら、図の画面が表示
されます。
6.図の画面左側にある、「/< ルート >」
をダブルクリックします。
7.図の画面から、「var」というフォルダ
を見つけ、ダブルクリックして開きま
す。
46
8.右図のような画面から、
インターネット編
「mail-lists」というフォルダを
見つけ、
ダブルクリックします。
9.図の画面から、
「自分が管理
しているメーリングリスト名の
ファイル」を見つけ、ダブル クリックします。※ここでは、
「ky」というファイルを例に使っ
ています。
10.ファイルを開くと、図のよ
うな画面が表示されます。例と
して、
ここでは「氏名:坂本協子・
メ ー ル ア ド レ ス:a800001@
cuc.ac.jp」 と い う 学 生 を メ ン
バーに加えます。
また、
所々先頭に「♯」が入っ
ているのは、その行がコメント
(注釈)であることを示してい
ます。メールアドレスの持ち主
をメモしておくなどで役立てる
ことができます。
47
11.図の画面にあるように、上
の項目からの続きで、
「坂本協
子→ #K.Sakamoto・a800001@
インターネット編
cuc.ac.jp ← 0800001」 と し ま
す。また、学籍番号のメールア
ドレスのみ、@ 以降の「@cuc.
ac.jp」の部分は記述しません。
学籍番号以外のメールアドレス
をリストに入れる場合には、@
以降も必ず記述してください。
12.図の画面にあるように、フ
ロッピーディスクの絵が描かれ
た「上書き保存」というボタン
をクリックします。
13.パスワードを入力し、
「OK」
をクリックします。これで、
メー
リングリストへメンバーを追加
することができたので、ファイ
ルを閉じて終了します。
48
48
ネチケット
ネチケットとは、ネットワークとエチケットを組み合わせた造語で、ネットワーク上での守るべき
インターネット編
エチケットのことです。インターネットは、ありとあらゆる目的と立場で不特定多数の人たちが参加
する公共の場です。そのため利用者間で利害の対立が発生することがあります。エチケットはすべて
の利用者がインターネットを快適に使うために守られるべきものです。インターネットを利用する際
は、ネチケットを守るよう心がけましょう。
挨拶編
初めて会話する相手に対して挨拶するということは基本です。
基本
日常で使う「はじめまして」「よろしくお願いします」などの挨拶をするよ
うにしましょう。
謝礼
お世話になった相手に対しては必ずお礼をしましょう。
掲示板編
基本
初めて会話・意見等をする相手に対してはかならず挨拶をしましょう。そ
して相手がどんな人なのか知りましょう。
方言や、いわゆる「2ch 語」などのネットスラングは自分では言葉の意味が
言葉
分かっていても相手に伝わらないことがあります。またギャル文字なども同
様に伝わらなかったり、相手によっては使われると不快に思う人もいます。
書き込みの際には注意しましょう。
ルール
掲示板によっては、注意事項や禁止事項、暗黙のルールが存在する場合が
あります。掲示板のルールを理解した上で書き込むようにしましょう。
タイトルを付けなかったり、「どーも」などあまり意味のないもの、「明日」
タイトル
など日付によって意味が変わってしまうものにするのではなく、書き込み
の内容が推測しやすいものにしましょう。
改行せずに一行でたくさんの文字を打ってしまうと環境によっては横にス
改行
クロールしないと読めなくなってしまいます。適度に改行するようにしま
しょう。
もうすでに掲示板内にある内容の質問や意見等を、別の記事として書き込む
マルチポスト
行為をマルチポストと言います。この行為をされると不快に思う人が多く、
またほかの人の意見などが流れてしまいます。絶対にやめましょう。
自分で書き込んだ内容については自分で最後まで責任をもつようにしま
責任
しょう。書き込んだ後にいろいろ言われたからといって放置は厳禁です。ま
た、書き込んだ内容が解決したときは相手に対しお礼を言うということも
大切です。
49
情報編
インターネット編
基本
インターネットは誰でも利用できる場です。そのため情報の公開な
どをする際は注意が必要です。
自分の個人情報を無闇に載せてしまうといろんな人に情報が漏えい
個人情報の取り扱い
してしまう恐れがあります。手に渡った人によっては悪用される可
能性があるので個人情報の公開はなるべく控えましょう。
人の作品には必ず著作権が、人の写真などには必ず肖像権が発生し
著作権・肖像権
ます。このため、勝手に他の人の作品を公開してしまうと著作権の
侵害、人の写真を無断で公開してしまうと肖像権の侵害になる恐れ
があります。
メール編
メールの最初に挨拶、名前、要件を伝えることは基本です。メール
基本
の基本的な書き方のルールは守りましょう。
また、文字化けの原因になる半角カナ文字、機種依存文字などの使
用は避けましょう。
自分のパソコンがウィルスに侵されている場合、メールを通じて相
ウィルス
手のパソコンに感染する恐れがあるのでこまめにウィルスチェック
をしましょう。
掲示板と同様に、
件名は無題や「どーも」などあまり意味のないもの、
件名
本文を見る日付によって意味が変わってしまうものにするのではな
く、メールの内容が相手に推測しやすいものにしましょう。
引用
メールに返信する際は、前の本文を引用しておくと、相手に伝わり
やすくなります。
添付ファイルの送受信には十分注意しましょう。相手の環境によっ
ては迷惑行為となってしまう場合があります。ウィルスを持ったファ
添付ファイル
イルを送信してしまうと相手のパソコンが感染してしまう危険性が
あります。また、怪しい添付ファイルは無闇に開かないようにしま
しょう。
HTML 形式のメールは一般的なメールに比べて容量が大きく、また
HTML 形式ファイル
スパムメール対策のために受け取り拒否に設定している人もいます。
安易に HTML 形式のメールを相手に送りつける行為はやめましょ
う。
50
セキュリティホール対策
セキュリティホールとセキュリティパッチ
インターネット編
セキュリティホールとは、コンピュータソフトウェアがはらんでいる欠陥(バグ、不具合、ある
いはシステム上の盲点)
のことで、
ウィルスなどの侵入口となる危険性があります。セキュリティパッ
チとは、ソフトウェアにセキュリティホールが発覚した時に配布される、その修正プログラムのこ
とです。Windows の対策では、WindowsUpdate を定期的に行うことが挙げられます。ここではそ
の方法を説明します。
【設定手順】
1.InternetExplorer を起動し、上部の【ツール】から【WindowsUpdate】を選択します。
2.下のような画面が開いたら、
【高速】を選択します。
3.しばらくすると、更新プログラムの一覧が出てくるので、【更新プログラムのインストール】を
選択します。
51
Windows の自動更新を設定しよう
セキュリティパッチがリリースされた場合、WindowsUpdateを実行しなくとも、自動的にダウン
ロードするように設定することができます。これにより脆弱性のある状態期間を短くすることができ
インターネット編
ます。
【設定手順】
1.
【スタート】から、
【コントロールパネル】を選択します。
2.一覧から【セキュリティセンター】を選択します。
3.
【自動更新】を選択します。
4.
【自動】を選択し、更新日と時刻の設定ができたら【OK】をクリックします。
※アプリケーションソフトについても同様のアップデートが必要です。
52
コンピュータウィルス対策
インターネット編
インターネットの危険性について理解しよう
インターネットは便利ですが、その反面、危険が伴います。その中でも代表的なのが、コンピュー
タウィルスで、感染してしまうとさまざまな障害が出てしまいます。そうならないためにも、どの
ようなタイプのコンピュータウィルスがあり、またどのように対策すればよいのか、知っておくこ
とが重要です。
ウィルスの危険性について学ぼう
大学に自分の PC を持ち込み、無線 LAN などで ICC に接続する場合もあると思いますが、もしも
コンピュータウィルスに侵入された状態で接続してしまうと、一瞬のうちに学内の他のコンピュー
タへ感染が拡大し、多大な被害をもたらすおそれがあります。 無線 LAN などを利用して自分の PC
を ICC に接続する場合は、必ずあらかじめコンピュータウィルスやセキュリティホールの対策を施
しておいてください。
コンピュータウィルスとは、コンピュータ内に勝手に入り込み、他のプログラムを書き換えたり、
自分自身を複製して増殖できるプログラムのことです。 ここでは特に感染した PC の破壊などの活
動を目的として、悪意をもってつくられたものを指します。感染、潜伏、発病というプロセスが生
物界のウィルスに似ていることから「コンピュータウィルス」と呼ばれるようになりました。コン
ピュータウィルスには下記のようなものを含めいくつかの種類があります。以下が主なウィルスの
タイプです。
・ファイル感染型:プログラムに感染するタイプ
・マクロ型 :アプリケーションで作成するデータファイルに直接感染するタイプ
・ワーム型 :電子メールなど、ネットワークを介して拡がるタイプ
・トロイの木馬型:最初はファイルの中に潜んでおり、あるタイミングで不正な処理を実行するタ
イプ
最近流行しているのが、上記のワーム型の中でも USB メモリを介して拡がる、USB ワームと呼ば
れるタイプのウィルスです。ウィルスに感染した USB メモリを使用することで、コンピュータに感
染します。コンピュータの設定や操作によってはウィルスが自動的に起動、USB メモリをコンピュー
タに挿した瞬間に感染します。感染したコンピュータに USB メモリが接続されると、自分自身を
USB メモリにコピーして、自動実行ファイル「autorun.inf」を作成します。このようにして、USB
メモリを介して次々に感染を広げます。みなさん USB メモリを使用する機会があると思いますので、
使用の際は十分気をつけてください。
53
ウィルスに感染するとコンピュータに様々な現象が起こります。
・コンピュータのデータが削除・破壊されたり、起動すらできなくなる
・突然、画面に見たことのない画像が表示される
・PC の動作速度が異常に遅くなる
インターネット編
・コンピュータウィルスに感染した電子メールが勝手に送信される
コンピュータウィルスは日々進化しており、これ以外にもさまざまな現象を起こすものが現れてい
ます。
スパイウェアとは、パソコンを使うユーザの行動や個人情報などを収集したり、マイクロプロセッ
サの空き時間を借用して計算を行ったりするアプリケーションソフトのことです。得られたデータは
マーケティング会社など、スパイウェアの作成元に送られます。
多くの場合、ユーザが何気なく PC を使っている裏側で動作するのでインストールされたことにな
かなか気付かないケースがほとんどです。日常特に変わった使い方をしていなくても、Web ページ
を閲覧しているだけで、あるいは、メールをプレビューしただけで感染してしまう場合もあるので、
常に最新のコンピュータウィルス対策をしておくなど日常的な注意が重要です。
ウィルス対策ソフトウェアを使おう
以上のようなウィルス・スパイウェアを防ぐためには、ウィルス対策ソフトウェアを使用するのが
最も効果的です。代表的なウィルス対策ソフトウェアには次のようなものがあります。
・ウイルスバスター http://jp.trendmicro.com/jp/home/index.html
・ノートンアンチウイルス http://www.symantec.com/ja/jp/index.jsp
・カスペルスキー http://www.kaspersky.co.jp/
・イーセットhttp://www.eset-smart-security.jp/
・マカフィーhttp://www.mcafee.com/japan/
他にも AVG や Avast! などがフリーソフトとして提供されています。「Vector」や「窓の杜」で探す
とよいでしょう。
Vector http://www.vector.co.jp/
窓の杜 http://www.forest.impress.co.jp/
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