聞こえの仕組みと 補聴器について 聞こえの仕組み じ か い ●耳介− 集音する キヌタ骨 アブミ 骨 ●外耳道 −音を鼓膜へ導く ツチ骨 ●鼓膜− 楕円形の薄い膜で、 聴神経 鼓膜 音を受 けて振動する ●耳小骨 −ツチ骨、キヌタ骨 、 外耳道 アブミ 骨からなる小さな骨 で、鼓 膜の振動を蝸牛に伝 える かぎゅう 耳介 蝸牛 ●蝸 牛−内部 はリンパ液で満 たされ ていて、音の振動を 外 耳 中耳 内 耳 聴 神経 有毛細 胞で電気信号に変え ている 伝 音 器 感 合 難 える ●聞こえの程度はさまざまです じ か い が い じ ど う 空気を伝わってきた音は、耳介→外耳道→ じ しょ うこつ ●聴神経 −電気信号を脳に伝 聴 ●音の伝わり方 こ ま く 器 感 音 難 聴 伝 音 難 聴 混 音 か ぎゅ う 外耳や中耳などに原因のある伝音難聴は音 ち ょうしんけい 鼓膜→耳小骨→蝸牛→聴 神 経→脳と伝わっ が小さく聞こえるだけなので、補聴器をかけ ていきます。この経路のどこかに伝わりにく れば、私たちと同じように聞こえます。外科 い所があると難聴が起こります。 手術や薬物投与などで改善されることもあり が い じ ち ゅう じ でん おん なん 外耳 から中耳に 損傷があ る場合は伝 音難 ちょう な い じ ます。 ちょう しんけい 聴 と呼びます。内耳と聴 神 経に損傷がある 混合難聴の場合は医療分野での治癒は難し かんおんなんち ょう 場合には感 音難 聴と呼びます。 しんしゅつせいちゅうじえん いのですが、教育分野や療育分野で聞こえの まんせ いちゅう じえん 伝音難聴には、滲出性中耳炎、慢性中耳炎 発達を促すことができます。難聴は聞こえな のほかに、先天性の外耳・中耳の形態異常、 じ こ う せ ん そ く じ こ う か し ょ う いのではなく、聞き取りにくいだけなのです。 が い しょ うせ い じし ょう こ つれ んさ りだ ん ゆ うもう さいぼ う 耳垢栓塞、耳硬化症、外傷性耳小骨連鎖離断 蝸牛の中にある有毛細胞の、どこの部分がど などがあります。伝音難聴は、最大でも 60dB のくらい反応が悪いのかによって聞こえ方が (デシベル)程度の障害で、高度難聴になる 変わってきます。その程度は一人一人違って ことはありません。 います。それによって聞こえ方も違っていま と っぱ つせい なんちょう 感音難聴には、突発性難 聴、メニエール す。その聞こえ方に合わせて補聴器をかけて 病、ウイルス性難聴のほか、ストレプトマイ います。 シン等の薬剤難聴があります。 こ んごう なんちょう 混合難 聴は、伝音難聴と感音難聴が合わ さったものです。熱・薬等が原因といわれま すが、原因不明なことが多いのです。 -1 - 聴力と聞こえ ●難聴の程度 ●軽度難聴の聞こえ方 ○会話している声が聞こえにくいか、聞こえ ていない。補聴器をかけると周りの声は聞 0 dB こえる。 ○一音一音は、はっきり聞こえない。 正常 ○知っている言葉はすぐ理解できるけれど、 25dB 軽度 新聞をめくる音 難聴 ささやき声 知らない言葉は理解しにくい。 ○例えば目の前の人の声は聞こえ、2∼3m 離れるととぎれとぎれになり、もっと離れ 50dB 静かな教室 中等度 ると聞こえなくなる。 ○にぎやかな教室など、周りに多くの音があ 難聴 にぎやかな教室 ると、話し声が聞こえにくい。 ○突然話しかけられると聞き取りにくい。 70dB ○不安になると聞こえない。 大声 高度 ○話し方が速かったり、口元が見えなくなっ 難聴 重度 たり、大きすぎる声は聞き取りにくい。 クラクシ 90dB ○聞こえない音があっても前後関係や状況を ョン(2m) 考えながら聞いている。 難聴 130dB ○自分で聞こえているのか聞こえないのかを 耳が痛くなる 自覚するのが難しい。 ●子供の聞こえと補聴器 音の大きさの単位には dB( デシベル)を使 いますが、聞こえの程度を表すのにもこの単 位を使います。新聞をめくる音が約 30dB、 普通の会話で 60 ∼ 70dB、大声で約 80dB、 電車の通過音は約 100dB、自動車のクラクシ ョン(2m)は約 110dB、ジェット機のエンジン の音は約 130dB で、耳が痛くなる音です。 例えば子供の平均聴力が 70dB だったとす れば、向かい合って普通の大きさの声が聞こ えていないかもしれないと考えることができ ます。 平均聴力が 90dB ともなれば、夏のにぎや かな蝉の鳴き声は聞こえません。喉が痛くな るような大声が初めて聞こえるのです。 -2 - 難聴の聞こえ方 130dB うるさい 130dB 大きい 大きい 音の 強さ うるさい 音 の強 さ 大きい 大きい ちょうど良い 小さい ちょうど良い 小さい 聞こえない 小さい 小さい 0dB 0dB 250 500 1000 2000 4000 8000 Hz 低い 高い 音の高さ 250 正常な聞こえ 500 1000 2000 4000 低い 高い 音の高さ 8000 Hz 難聴の聞こえ ●音の大きさの感覚も違うのです ●聞こえ方は一人一人違います 難聴の子供は、私たちの感覚と違って、あ 低い音から高い音まで、どのくらいの大き る大きさの音の所までは全然聞こえません。 さで聞こえるのかを調べるために聴力検査を 私たちが「ちょうど良い」とか「大きい」と します。その値はそれぞれ違い、聞こえ方も 感じる大きさになってはじめて「小さい音」 さまざまです。難聴の聞こえ方は、「破れた として聞こえます。そして、音が少しずつ大 スピーカから聞こえる音」とか「プールの中 きくなるにつれて、 「ちょうど良い」から「大 で聞いている音」などと表現されることがあ きい」と感じます。「小さく聞こえた」から ります。何を話しているのかはっきりしない 「大きい」と感じるまでの幅は狭いのです。 こもったような聞こえ方なのでしょう。 でも、「うるさい」と感じる音の大きさは変 補聴器をかけていても、はっきり聞こえる わりありません。 わけではありません。今まで聞こえなかった 小さい音を大きくしたり、言葉を聞き分ける てがかりを浮きだたせてくれるのです。 -3 - 難聴が及ぼす影響 難聴の 程度 聞こえ とことばへの影響 心理的・社会的影響 教育の必要性 正 常と 補聴器がないと 、小声の会話や 離れた こ とば がはっ きり しな いた めに 、場 に 補聴器や FM 補 聴器が必要。拡声装置が有効な場合 難聴の ところの会話を 聞き取ることが 困難で そ ぐわ ないこ とを した り失 敗を する 子 もある 。座席にも注意 が必要。再発性中耳炎の場合 、 境界 ある。教師が離 れている場合や 騒がし 供 と見 られや すい 。速 いこ とば のや り 語彙や発音に 注意する必要があ る。担任教師は言語 16 ∼ い教室では会話の 10%を聞 き逃してし 取 りに ついて いけ ない ので 、社 会適 応 発達と難聴の 学習への影響につ いて研修が必要であ 25dB まう。 と 自己 理解に 影響 が出 始め る。 聞き 取 る。 りの努力が必要な ので、疲れやすい。 軽度 聞き取りは、教 室の騒音や教師 との距 「 自分 の都合 のよ いこ とし か聞 こえ な 補聴器や FM 補 聴器が必要。適切な座席と照明に配 難聴 離、聴力型に左 右されるが、補 聴器を い 」 「ぼ んやりし ている」と 注意され る 慮が必要。聞 き取りの能力を高 める必要がある。語 26 ∼ つけないと聴力が 30dB で 25 ∼ 40%、 こ とで 自信を なく すこ とが ある 。環 境 彙と言語発達 、発音、会話を読 む力と読解力の指導 40dB 30 ∼ 40dB だと 50%を聞き 逃すことが 騒 音に 影響さ れ聞 き取 りの 能力 が落 ち に注意をはら う必要がある。言 語力の評価と教育的 ある。特に声が 小さかったり話 し手が 始める 。聞き取りの努力 が必要なので、 経過観察のた めに特殊教育機関 との連携が必要。担 見えない場合に聞き取りができない。 疲 れや すく、 学習 環境 がス トレ スの 多 任教師は言語 発達と難聴が学習 におよぼす影響につ いものとなる。 中等度 いて研修が必要である 。 知っている構文 と語彙の会話な らば1 コ ミュ ニケー ショ ンに 影響 を受 け、 交 補聴器や FM 補 聴器が必要。言語評価と教育的観察 難聴 ∼ 1.5m の距離で対面した 会話ができ 友 関係 がさら に難 しく なる 。補 聴器 を のために特殊 教育機関との連携 が必要である。会話 41 ∼ る。補聴器をつけなければ 40dB で 50 つ けて いるこ とで 、能 力が 低く 見ら れ 力、読解力、 作文力の発達に注 意を要する。聞き取 55dB ∼ 70%、50dB で 80 ∼ 100%の会話を が ちで ある。 自尊 心が 傷つ けら れる 場 りの訓練と教 科指導への配慮が 必要である。担任教 聞き逃してしま う。構文や語彙 などの 合がでてくる。 師は言語発達 と難聴が学習にお よぼす影響について 言語能力の遅れ と発達の未熟さ や声質 研修が必要である。 の歪みなどが起こりやすい。 準重度 補聴器がないと 、大声で会話を しなけ 学 校生 活でも 情報 が不 足す るの で、 学 常時補聴器が必要であ り、専門の教師から言語指導 、 難聴 ればならない。 これ以上の聴力 になる 習 能力 が低い と見 られ るこ とが ある 。 教科指導読み 書きの指導などの 援助が必要である。 56 ∼ と会話の 100%を聞き逃してし まう。 自 己認 識の甘 さや 社会 性の 未熟 さを 指 経験に基づい た言語の基礎を拡 げるための援助が必 70dB 音声での会話が 非常に困難とな り、意 摘 され るよう にな り、 周囲 から の疎 外 要である。担 任教師は言語発達 と難聴が学習におよ 思の伝達の困難 さは顕著となる 。言語 感が生まれる。 ぼす影響について研修 が必要である。 力の遅れ、発音 明瞭性の低下、 調子の 外れた声の出し方が目立つ。 重度 補聴器がないと 30cm 離れ たところの 難 聴を 持つ子 供同 士で 集ま るこ とが 多 常時、補聴器 が必要であり、聞 き取りと会話を読み 難聴 大声がやっと聞 こえる。補聴器 が適切 く なる 。健聴 児と の交 流が 少な くな っ 取る指導、言 語指導と発音指導 のプログラムが必要 71 ∼ に調整されてい れば周囲の音が 認識で て しま うがこ のよ うな 交友 関係 が自 己 である。こと ばを覚える段階で は多感覚を活用した 90dB き、会話を聞き 取ることができ る。言 認 識や アイデ ンテ ィテ ィー を養 うこ と アプローチが 必要である。コミ ュニケーションの方 語習得以前に難 聴になると音声 言語と にもなる。 法が適切かど うかをチェックす る必要があり、有効 発声は自然には 発達せず、非常 に遅れ であれば普通 学級の授業に参加 できる。担任の聴覚 る。 障害児教育についての 研修が欠かせない。 最 重度 適切な補聴器を 装用すれば、音 声の韻 聴 覚・ 口話能 力、 仲間 との 手話 使用 、 言語指導と教 科指導を中心とし た聾教育プログラム 難聴 律や母音を聞き 取ることができ る。聞 両 親の 態度な どに より 次第 に難 聴の 文 が必要であり 、専門家による指 導と総合的な援助が 91 d B き取りが厳しい とコミュニケー ション 化に関わることを 好むようになったり 、 必要である。 コミュニケーショ ン手段と学習方法の 以上 と学習の手段と して、聴覚より も視覚 反対に嫌ったりす る。 継続的な評価が必要で ある。 に頼る。そのま までは音声言語 力は発 達しない。 「補聴器活用ガイド」大沼直紀より作成 -4 - 難聴の発見と教育 す。このように難聴の乳幼児と関わる際に、 ●難聴はこのように発見されることが あります 周りの大人がどんなことに気をつけたら良い 1歳半健診や3歳児健診で難聴が見つかる のかを、学校と家庭とで話し合い、協力しな がら育てていくのです。 ことがあります。また、保護者や周りの大人 が見つけることもあります。最近では生後ま ●豊かな経験が言葉を育てます もなく 発見される ケースも 増えてきて いま 心と言葉は密接につながっているため、言 す。 葉を育てるためには心を育てることが重要に ●乳幼児期からの早期教育が大切です なってきます。乳幼児相談室や幼稚部では遊 難聴が発見されると、子供と保護者を対象 びやさまざまな行事、そのほかのあらゆる経 に早期教育を開始します。難聴があることで 験を通して、心身の調和をはかりながら心と 聞こえにくいことのほかに、言葉の発達にも 言葉を育てます。 遅れが出ることがあります。ですから、でき 具体的には、見立て遊びやごっこ遊び、身 るだけ早い時期に補聴器をかけて聞こえやす 近な生活の経験や行事の話し合い活動などを くし、さまざまな場面で音や言葉を聞かせて 通して、子供はコミュニケーションの意欲や あげることで、言葉の発達を促すことができ 態度を身に付けていきます。また、生活に必 ます。 要な言葉や考え方、行動の仕方なども覚えて いきます。 聾学校には乳幼児相談室があり、0歳から の教育相談を行っています。また、幼稚部、 小学部、中学部があり3歳から入学すること ができますが、子供や保護者のニーズに応じ て定期 的に教育相 談を受け ることもで きま す。 ●保護者も一緒に通ってきます 乳幼児相談室や幼稚部の時期は、保護者も 一緒に通ってきます。一人で通学できないと いうこともありますが、子供の言葉を育てる には日常一緒にいる人とのコミュニケーショ ンが大切なのです。聞こえる子供は、保護者 や周りの大人の話しかけを聞きながら自然に 言葉を覚えていきます。難聴の子供も言葉を 覚える道筋は同様ですが、意図的にコミュニ ケーションの場を工夫しながら子供に話しか けていくことが必要になります。子供の言葉 を育てていくときには保護者の働きかけが大 切なのです。補聴器を操作したり、身の回り のことを手伝うためには保護者の手が必要で -5 - 補聴器の装用 ●補聴器は周りの音を大きくします ●補聴器は音を調整しています 補聴器は、先生や友達の話し声、音楽や校 聾学校には平均聴力が 100dB を超える子 内放送、動物や鳥の鳴き声、車の走行音など、 供もいます。その子供たちの補聴器は、私た 子供の周りにある音を拾って大きくしてくれ ちの感じる小さな音も 100dB 位の大きな音 ます。 になるよう調節されています。でも、これ以 実際に補聴器をかけてみると分かるのです 上耐えられないという音の大きさは同じなの が、今まで気づかなかった音まで大きく聞こ で、130dB を超えないようにしています。 えます。子供はそのさまざまな音の中から話 ですから、急に音が聞こえるとびっくりし し声を聞き取っているのです。ですから、静 たり、何度も名前を呼んでも振り向いてくれ かな場所で話を聞く方が聞き取りやすいので ないということがあるのです。 す。 ●補聴器をかけていても聞き取りにく いのです 補聴器をかけているからといって、子供は 障害のない人たちのように聞こえているわけ ではありません。聞き取りにくい音や言葉が あります。その子供によって聞き取りにくい し い ん 音は違いますが、一般的に子音が聞き取りに エ スおん くいのです。「さ・す・せ・そ」の「s音」 や「しゃ・ ロン グエスおん しゅ・しょ・し」の「∏ 音」、 ティーおん 「た・て・と」の「t 音」、「か・き・く・ ケーお ん け・こ」の「k音」などが聞こえにくいよう です。 「さかな」が「ああな」のように聞こえた り、「げんきです」と話したのが「げんちで しゅ」と聞こえたりします。 また、子供の周りにあるさまざまな音がじ ゃまをして子供が必要とする音を聞き取りに くくしている場合があります。えんぴつが転 がる音、立ち上がるときにいすを引く音、立 ち上がる音などは、補聴器を通すと耳に響く ことがあります。 -6 - FM補聴器について ● FM 補聴器で先生の声を直接耳に届 ● FM 補聴器でも聞きもらすことがあ けます ります 補聴器は周りの音を大きくします。でも、 FM 補聴器を使っていても言葉の一部を聞 先生の声や発言している人の声だけを大きく きもらしたり、はっきりと聞こえないことが するわけではありません。 あります。子供は、自分が聞きもらしたこと 先生がワイヤレスマイクをつけて話した声 を自覚できないことが多いのです。話し合い を FM 電 波を使って子供の補聴器に送りま の場面では、経験していないことや知らない す。これが FM 補聴器です。 言葉が多くなると聞きもらしてしまうかもし 先生の胸元にあるマイクを通した音が直接 れません。また、話を聞くことに集中する時 子供の耳に届くので、周りが多少ざわついて 間が長く なると疲 れてしま うこともあ りま いても先生の声が確実に届きます。また、教 す。先生の声は聞こえますが、だからといっ 室内でも距離がちょっと離れると先生の声が て意味が伝わっているとは限りません。 聞き取りにくくなりますが、ワイヤレスマイ FMマイクを使っていれば先生の声は補聴 クをつけていれば、多少離れていても声は届 器から入ってきます。でも、発言している友 きます。 達の声が聞こえないケースがあります。そう 小学校の低学年であれば、先生が教室内を いう場合には、先生が子供の発言を繰り返し 移動することも多くなるでしょう。教室内の て言ってあげると効果的です。 どこにいても先生の声を子供の補聴器に届け ることができるのです。 -7 - 補聴器の管理 ●日常の管理は、子供と保護者が行い ●補聴器が故障したときには、保護者 ます に連絡してください 補聴器の電池を取り替えたり、耳栓の清掃 補聴器から音が出ていなかったり「ブーン」 などといった日常的な管理は、子供と保護者 というような音が聞こえたり、「ピー」とい が行います。 う音が止まらなかったときには連絡してくだ 学校では、毎朝、先生が実際に聞いて、補 さい。 聴器の状態を確認してください。 また、試聴用のチューブなどを使って音を ○電池が切れかかっていて子供の反応が、 聞いてみると 、「いつもと聞こえ方が違う」 いつもより鈍くなっていないか とか「音がきれいに聞こえない」時には故障 ○イヤモールドが外れかけていて、 「ピー」 と考えられます。電池を取り替えてみても状 という音が鳴っていないか 態が変わらないときには、保護者へ連絡して などに注意してください。 ください。 ●補聴器は水に弱いのです ●手入れをしてください 補聴器の中には、マイクとアンプとスピー ○直射日光が当たるところやストーブの前、 カと電池が入っています。どれも、水に弱い 湿気の多いところには置かないようにしま 電子機器です。夏場や運動の後など汗をかい しょう。 て補聴器がぬれたままにならないように声を かけてあげてください。 汗をかいた後は耳の後ろを拭いたり、プー ルの後などには綿棒で耳の穴の水分をふき取 ることが必要です。プールの時には子供に綿 ○使わない時には、乾燥剤入りのケースに保 棒を用意させておくか、保健室の先生にお願 管しましょう。 いするかなどして、水分をふき取ってくださ い。 ○イヤモールドに汚れがあれば、きれいにし ましょう。 ○チューブの水滴もふき取りましょう。 -8 -
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