開設科目名 責任者 生物学 単位数(履修区分) 上宮健吉 担当者 1単位(選択) 上宮健吉 開設期 1年 前期 授業区分 講義 学習目的 生物学は生きている状態の生命現象やその由来を対象とし、普遍性(構造や生理代謝)や連続性(遺伝や発生生 殖)を高校の生物で学ぶ。さらに学ぶべきは生物の多様性であり、ゲノム複製の偶然性がもたらす変異から、自由な脳 の可塑性による個性や社会行動に展開する。大学の生物学は個人的な自分、社会集団の中の自分、さらには地球自 然の中の自分というものを見つめること、つまり生き方を考える分野としても存在理由がある。 学習目標 1) 2) 3) 4) 生物学の役割を理解し、社会生活に生物学的な思考の必要性を明確に把握できる。 動物の本能行動やヒトの情動行動の基本概念を学び、行動の遺伝や学習の適応法則を理解できる。 ヒトの直立二足歩行の特性から、人体の設計ミスや、健康と病気の進化学的考え方が理解できる。 動物の繁殖戦略と、雌雄や親子の葛藤について、行動生物学的な考え方が理解できる。 授業計画(授業単位) 回 授業項目・内容等 回 1 生物学の目的と手法 (健全な生命観と自然観) 5 動物的生命と本能的欲求 (原始的な心と古い脳の役割) 2 行動生物学の基本概念 (行動の生得的解発因と行動モデル) 6 動物の雌雄の協力と対立 (遺伝子の利己性と繁殖戦略) 3 行動の遺伝と学習 (刷り込みと学習の諸法則) 7 親と子の葛藤の生物学 (子の欲求と親の操作) 4 ヒトの発育特性と人体の設計構造 (直立姿勢と非適応的形質) 8 互恵的利他行動と社会性の発達 (血縁性と利他行動の原理) 授業項目・内容等 準備学習の内容 授業中の質問や回答の内容が、準備学習の結果として、学習態度の評価となる。 成績評価方法 毎週の提出レポート 80% 学習態度 20% ◎1)上宮健吉 講義資料 『行動生物学』 プリント版 参考書 (◎=教科書指定) メッセージ 連絡先・オフィスアワー 備 考 前もって自分なりの考えを立てることで他者への展開ができます。 学習とは記憶することではなく、本来は社会関係を築くためにあると思います。 k_kanmiya@nifty.com
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