2012年度(前期)大学院開講科目シラバス案内(PDF)

【注意】
EU 科目の開講状況やシラバスの内容は変更になる場合があります。
各大学で履修手続きは異なりますので、注意して下さい。
Graduate Certificate プログラム
2012 年シラバス
(a) Core Module/共通科目群...........................................1
(b) Economics Module/経済科目群......................................7
(c) Law and Politics Module/法律・政治科目群........................16
(d) Culture and Society Module/文化・社会科目.......................32
(a) Core Module/共通科目群
EU 科目名:European Legal History / 開講大学での科目名:西洋法史/西洋法制史特殊講義
大学・研究科
担当教員
単位数
開講区分
大阪大学大学院法学研究科
三成
2 単位
1 学期
賢次
○授業の目的/Course Objective
西洋法史に関わる邦語あるいは独語の専門文献を講読し、ヨーロッパの法文化史的な認識を深める。
○履修条件・受講条件/Requirement / Prerequisite
特になし。
○講義内容/Course Content
西洋法史に関わる邦語あるいは独語の専門文献を講読する。
○教科書/Textbooks
参加者の希望などを考慮し、開講時に指示する。
○成績評価/Grading Policy
報告内容と授業時の発言などを考慮する
EU 科目名:European Political History
開講大学での科目名:ヨーロッパ政治史/ヨーロッパ政治史特殊講義
大学・研究科
担当教員
単位数
開講区分
大阪大学大学院法学研究科
小野
2 単位
1 学期
清美
○授業の目的/Course Objective
テーマ: ワイマル社会国家・ナチズム・新自由主義
アングロサクソン型新自由主義の深刻な弊害が言われて久しい。ところで、新自由主義にはこれとは別の、ド
イツ型新自由主義、つまり「秩序自由主義」がある。ワイマル社会国家批判の中から1930年代初めに誕生
し、やがて、ナチズムやマルクス主義的社会主義とは異なる「第三の道」として、独自の「秩序自由主義」の
タイプへと展開していく。1920年代から戦後初期にかけての時代を、社会国家(福祉国家)、ナチズム、「第
三の道」構想を軸に勉強する。
○履修条件・受講条件/Requirement / Prerequisite
とくになし。
○講義内容/Course Content
輪番での報告とそれにもとづく討論をつうじて進める。
○教科書/Textbooks
選定中。 初回のゼミで提示。
○参考文献/Reference
授業のなかて適宜対峙する。
○成績評価/Grading Policy
授業への出席、発表、発言などを総合的に評価する。
1
Graduate Certificate プログラム
2012 年シラバス
EU 科目名:Public Economics / 開講大学での科目名:公共経済学
大学・研究科
担当教員
単位数
開講区分
大阪大学大学院国際公共政策研究科
赤井
2 単位
1 学期
伸郎
○授業の目的/Course Objective
政府が存在しない市場経済では、市場の失敗と呼ばれる問題が生じる。それらの問題をさまざまな手段を用い
て解決し、より豊かな社会を導くことが公共部門の役割である。この講義では、公共部門の市場経済への介入
のあり方(公共サービス提供方法、課税方法など)を、ミクロ経済学の理論を用いて検討する。
○履修条件・受講条件/Requirement / Prerequisite
マクロおよびミクロ経済学の基礎知識。
○講義内容/Course Content
(1) 市場の失敗とは?(外部制、規模の経済など)
(2) 失敗を補正する公共部門の役割(価格調整、規制、公共財供給、所得再分配)
(3) 公共部門の役割:外部性の内部化
(4) 公共部門の役割;公共財供給
(5) 公共部門の役割;資金調達:課税の理論
○教科書/Textbooks
特に指定しない。HP からダウンロードできるレジメを用意し、そのレジメにしたがって、講義する。HP にアク
セスできる環境を持っていることが望ましい。
○参考文献/Reference
適宜,指定する。
○成績評価/Grading Policy
試験による。
○コメント/Other Remarks
講義では数学を用いた理論を中心に説明するので、ある程度の数学知識及びミクロ経済学の知識を必要とする。
また、経済学の理論に取り組もうとする意識のある学生を歓迎する。苦手であってもそれを克服しようとする
意志を尊重したい。
EU 科目名:Designing Leadership
開講大学での科目名:プロジェクト演習
リーダーシップデザイン
大学・研究科
担当教員
単位数
開講区分
大阪大学大学院国際公共政策研究科
木川田
2 単位
1 学期
一榮
○授業の目的/Course Objective
リーダーシップは科学ではなく、むしろ「アート」であるといわれ始めています。また、リーダーシップは、
日本語訳では「指導力」といわれるように、「力(パワー)」とも密接に関係した概念であると考えられます。
アートとしてのリーダーシップについての社会科学的な分析は可能であり、アートでありパワーである限り、
それらを高めていくこともまた可能です。
本講義では、受講者のみなさんの将来に向けてのキャリア・デザインの一環として捉え、いかに自分自身のリー
ダーシップの「アート」を磨き、「指導力」を高めるかに重きをおきます。そうした観点から、今日の世界に
おけるリーダーシップの現状課題やあり方について観察・認識し、自らのリーダーシップ・スタイルをデザイ
ンする手法を身につけることをねらいとします。
グローバル化やネットワーク化が進む今日、受講者のみなさんは、近い将来、国際的な市民社会で活躍される
ことが期待されています。産業分野のみならず、とりわけ政治外交・公共・研究分野での日本人のリーダーシ
ップの強化が望まれています。学生である現時点から、さまざまな国際舞台で活躍する魅力あるリーダーシッ
プとは、どのようなものであるのかの実態を知り、自らのリーダーシップ像を考えていくことは、自らのキャ
リアを具体的にデザインしていくうえで、有意義な経験となります。
国際環境の中での日欧米の最先端の具体的事例を通じて、リーダーシップの実践事例を学ぶことにより、みな
2
Graduate Certificate プログラム
2012 年シラバス
さんの将来のリーダーとしての人間的資質を磨き、基本的能力を身につけていくことをめざします。
○履修条件・受講条件/Requirement / Prerequisite
初回講義日(4/10)までに、次の三つについてのレポートをメールで事前提出することを受講条件といたします。
①自分の将来計画・目標 ②履歴職歴の情報を含む自己紹介 ③この授業に期待する内容。定員(20 名)オーバ
ーの場合、レポートによって選抜いたします。A4 用紙一枚(字体 10.5 ポイントで約 1,200 字)に WORD で提出し
てください。標題は、「リーダーシップ・デザイン」とし、レポートの必要要件である氏名・学番・メールア
ドレス・提出日を記載してください。
Kikawada[at]osipp.osaka-u.ac.jp 宛てにメールで提出すること。
○講義内容/Course Content
■到達目標 :
受講者のみなさんが、下記の具体的な能力を身につけることをねらいとしています。
①各自のリーダーシップ・スタイルを視覚的にデザインすることができるようになる(Design Board の完成)。
②自己形成プログラムをデザインすることができるようになる(Self-discipline Program の完成と実践)。
上記目的・目標達成のため、以下の構成でワークショップ型講義を進めて、チームの仲間と共に考え上記目的・
目標達成のため、以下の三部構成でチーム編成によるワークショップ型講義で進めます。チームの仲間と共に
考え学び合う高質な経験を通じて、「国際性」「教養」「デザイン力」を実践的に身につける授業といたしま
す。
1.自己認識編:「世界と日本、そして市民としての私」をテーマに、取り巻く環境の課題認識と世界と自己と
の関係性の構築を考えます
2.自己形成編:「対話と協創」をテーマに、コラボレーション技法を身につけながら、ソーシャル・ネットワ
ーク形成の習得を考えます
3.自己発現編:「市民社会変革型リーダーの使命と役割」をテーマに、市民社会でのリーダーとしての志
(Aspiration)・信念(Belief)・コミットメント(Commitment)の形成と実践を考えます。
以上の内容構成の予定ですが、世界動向の変化や最新事情などにより変更もありえます。
※この授業はグローバルリーダーシップ・プログラム(高度副プログラム)の1科目です。
関連科目として、1 学期に「実践グローバルリーダーシップ」、「ネゴシエーション基礎」、2 学期に「ネゴシ
エーション」、「リーダーシップを考える」、「アジアにおける事業戦略とリーダーシップ」があります。
グローバルリーダーシップ・プログラム
http://www.osipp.osaka-u.ac.jp/leader/index.html
○教科書/Textbooks
毎回、レジュメ、必要に応じて、プリント・資料を配布します。
○参考文献/Reference
『リーダー・パワー』ジョセフ・S・ナイ、日本経済新聞出版社。2008 年(原題”The Powers to Lead”, Joseph
S. Nye Jr.)。『リーダーへの旅路』ビル・ジョージ+ピーター・シムズ、生産性出版、2007 年(“True North”, Bill
George with Peter Sims)。(原書の読書を推薦)
○成績評価/Grading Policy
①受講態度・参加度、②チーム貢献度(学友評価:Peer Review)、③習得度(自己評価と教員評価)④発表・レポ
ートの品質などにより総合評価いたします。とくに、みなさんのチームワーク・協業(Collaboration)する力、
自らデザインする力の習得レベルを重視し、ペーパー試験はいたしません。ただし、正当な理由なく無断欠席
をした場合、一切の成績評価をいたしませんので、ご留意ください。
○コメント/Other Remarks
所属学部などを問わず、世界をより善い方向に導いていきたいと考え、そのために自らのリーダーシップ能力
を高めたいという、自己形成の意欲のある受講生を歓迎します。みなさんには、国際教養としてのマナーを身
につけていただくことを重視しますので、遅刻・居眠りは厳禁、欠席3回で、評価「欠席」といたしますので、
ご留意ください。
EU 科目名:Introduction to Legal Studies for International Public Policy Students
開講大学での科目名:国際公共政策のための法律学
大学・研究科
担当教員
単位数
開講区分
大阪大学大学院国際公共政策研究科
大久保
2 単位
1 学期
○授業の目的/Course Objective
3
邦彦
Graduate Certificate プログラム
2012 年シラバス
法学の未履修者に、法の世界では何がどのように問題となっているのか、法的思考にはどのような特殊性があ
るのか、を知ってもらうことを目的とする。
○履修条件・受講条件/Requirement / Prerequisite
特に設けないが、この講義の受講者としては、法学未履修者を想定している。
○講義内容/Course Content
授業の方法は、講義が中心で、討論を適宜織り交ぜる。
講義では、法と倫理が関わる問題を中心に、科学技術文明が法に与えた影響にも着目しつつ、民法・刑法・憲
法の諸問題を検討する。
具体的には、次のようなテーマを扱う。
●NHK と受信契約を締結しなければならないのか。
●成人同士の売買春は、禁止されるべきか。
●自殺は違法か。
●輸血をしなければ死んでしまうエホバの証人の患者に輸血をすることは許されるか。
●老人の扶養は誰が担うべきか。家族か会社か国家か。
○教科書/Textbooks
教科書は指定しないが、講義には、『ポケット六法』(有斐閣)など小型のものでよいので、六法を携帯する
こと。
○参考文献/Reference
適宜指示する。
○成績評価/Grading Policy
平常点及びレポートによる。
平常点の評価にあたっては、出席状況、討論への参加、発言の内容などを総合的に勘案する。
試験は実施しない。
EU 科目名:International Law
/ 開講大学での科目名:国際法
大学・研究科
担当教員
単位数
開講区分
大阪大学大学院国際公共政策研究科
内記
2 単位
1 学期・集中
香子
○授業の目的/Course Objective
国際公共政策学のための国際法の入門のコースである。授業内容は、国際法の知識を身につけることだけを目
的とするものではなく、国際法に関する事件がなぜ起こったのか、その背景と経緯について理解し、政策的に
どのような問題があったのかについて考察することも目的としている。コースには条約や国内法の規律を理解
した上で、それを政策的に議論することを目的に、数回のディスカッション・セッションも含んでいる。した
がって、事案を中心に、国際法の各分野を網羅的に理解するための授業構成となっている。
○履修条件・受講条件/Requirement / Prerequisite
学部で国際法を履修していない学生を主たる対象とするため、学部での履修者には受講の必要はないと考えま
すが、各自の事情を考慮しますので事前にメールで相談してください。
○講義内容/Course Content
第1回 イントロダクション
第2回 国家とは何か、国家(政府)承認、国家(政府)承継
第3回 条約
第4回 国際慣習法
第5回 主権免除
第6回 国際法と国内法の関係
第7回
〔ディスカッションセッション1〕外国人の退去強制事件
第8回 外交関係法
第9回 国際裁判機関
第10回 国際環境法
第11回 国際刑事裁判所
第12回 〔ディスカッションセッション2〕Kadi 事件(欧州司法裁判所判決)
第13回 力の行使と国際法
第14回 レビューセッション
第15回 期末試験
4
Graduate Certificate プログラム
2012 年シラバス
○教科書/Textbooks
・教科書『国際法(有斐閣アルマ) 中谷 和弘、河野 真理子、山本 良、 植木 俊哉 (第 2 版 - 2011/3)』及び
国際条約集(有斐閣、東信堂又は三省堂のいずれでも可)を各自購入のこと。
・各回に教科書と事案に沿った「質問リスト」を宿題として配布するので、各自で予習・事前準備をした上で
授業に出席のこと。
○成績評価/Grading Policy
・平常点 20 点(授業、ディスカッションへの参加)
・期末試験 80 点
EU 科目名:International Human Rights Law
/ 開講大学での科目名:国際人権法
大学・研究科
担当教員
単位数
開講区分
大阪大学大学院国際公共政策研究科
村上
2 単位
1 学期・集中
正直
○授業の目的/Course Objective
人権の保障は、国内法(主として憲法の人権保障規定)を通じてなされるのが原則である。しかし、第2次大
戦後の国際社会では、人権を国際的に保障するための様々な活動が展開されており、それが一国の法と実行に
影響を及ぼすこともある。そして、このような国際社会の活動の中から、いわゆる「国際人権法」と称される
一群の法規範が出現している。この講義は、「国際人権法」の基礎的な知識と考え方を習得することを目的と
するものである。
○履修条件・受講条件/Requirement / Prerequisite
国際法及び憲法(人権)の基本的知識を有するか、又は講義と並行してこれを学習する意欲のある者。
○講義内容/Course Content
取り扱う人権条約には、国際人権規約、人種差別撤廃条約、女子差別撤廃条約、児童の権利条約及び拷問等禁
止条約が含む。そのそれぞれの内容を検討した後、それらの条約が日本にとってもつ意味(履行監視機関によ
る条約解釈と日本への勧告、条約の批准・加入による日本の法制度の変容、裁判所における人権条約の適用な
ど)を考える。
○教科書/Textbooks
教科書は用いず、レジュメを配付する。
○参考文献/Reference
授業の際に紹介する。
○成績評価/Grading Policy
筆記試験又はレポート試験による。
○コメント/Other Remarks
開講日時は追って公表する。
EU 科目名:Public Policy Workshop
開講大学での科目名:プロジェクト演習
公共政策ワークショップ
大学・研究科
担当教員
大阪大学大学院国際公共政策研究科
大槻
恒裕・瀧井
克也
赤井
伸郎・小原
美紀
石橋
郁雄
単位数
開講区分
2 単位
1 学期
2 学期
○授業の目的/Course Objective
(1)「大阪大学経済学研究会」に出席し、最新の研究に触れる。自分の研究テーマのみならず、異分野の研
究についても知識を得ることで、議論・批判できる力を習得する。(2)自分の論文を発表したり、人の論文
発表を聞くことで、発表技術を学ぶ。
○履修条件・受講条件/Requirement / Prerequisite
博士前期課程2年生のみ登録できる。
5
Graduate Certificate プログラム
2012 年シラバス
○講義内容/Course Content
原則として木曜日5限に開催する。授業期間中に月1~3回、合計15回程度授業を行う。日程は「大阪大学
経済学研究会」のホームページを必ず確認すること。年度第1回目の「大阪大学経済学研究会」が初回の授業
となる。
○教科書/Textbooks
なし
○参考文献/Reference
なし
○成績評価/Grading Policy
以下の基準により評価する。
授業期間内の大阪大学経済学研究会への出席回数(15 回程度、無断欠席は認めない。開催回数が 15 回を超える
場合は、15 回の出席で十分とする。授業期間外(夏季、冬季休暇期間)の研究会の出席も奨励はするが義務づ
けない。)出席回数が 8 回以下の場合は不合格、9~10 回は C、11~12 回は B、13~14 回は A、15 回以上は S と
する。ただし、授業期間内の開催回数が 15 回を下回る場合は、必要出席回数を適宜調整する。
○コメント/Other Remarks
博士後期課程に進学する場合や研究者を目指す場合には受講を強く勧めます。今後必ず必要となる「他の研究
を理解する能力」「議論、批判する能力」「自分自身の研究を報告する能力」が身につきます。研究者を志望
しない場合でもこのような能力を養いたい方には受講をお勧めします。
EU 科目名:Workshop on International Security
開講大学での科目名:プロジェクト演習
国際安全保障ワークショップ
大学・研究科
担当教員
大阪大学大学院国際公共政策研究科
星野
俊也・真山
松浦
晃一郎
全
単位数
開講区分
2 単位
集中
1 学期・2 学期
○授業の目的/Course Objective
公共政策の重要な柱の一つである安全保障政策について、国際的・実際的な視点を持ち、学問と政策実行の両
面から検討する。当事者意識をもって安全保障政策の立案・形成・実施を学ぶため、通常の講義に加え、政策
当局者によるブリーフ、防衛施設の実地訪問、政策立案シミュレーション(ロール・プレー)ゲームなどの演
習を組み合わせて、理解と考察を深めること。
○履修条件・受講条件/Requirement / Prerequisite
安全保障政策への関心について興味のある方
開講日の授業にできるだけ多く参加できる者を優先し、定員は 20 名程度とする。
なお、授業の公共性にかんがみ、一部のセッションを公開のイベントとすることを了承されたい。
○講義内容/Course Content
防衛省(近畿中部防衛局)、自衛隊(大阪地方協力本部)、防衛大学校の協力を得て実施する「国際安全保障
ワークショップ 2012」のプログラムは、政策ブリーフ、実地訪問、政策立案シミュレーション(ロール・プレ
ー)ゲーム等を組み合わせた内容を軸に進める予定。
本ワークショップの中心は、本学に来校する防衛大学校総合安全保障研究科の学生(幹部自衛官)と共同で行
うロールプレーであり、概ね 8 月 6 日から 10 日頃を予定している。
○教科書/Textbooks
テーマに関係する資料・文献は追って紹介ないし配布する。
○参考文献/Reference
必要に応じ、追って紹介する。
○成績評価/Grading Policy
本プログラムの内容は毎年異なるため、単位取得を目的としない OSIPP 関係者の参加も歓迎している。
単位取得を希望する者は、原則として 8 月上旬に実施予定の防衛大学校学生とのロールプレー型授業の全日程
に参加するとともに、期末にはプログラム全体を通じて
学んだこと、考えたことを取りまとめたレポートを提出してもらう。
○コメント/Other Remarks
質問があれば、星野(hoshinoken[at]osipp.osaka-u.ac.jp)まで。
本ワークショップの企画運営は、OSIPP 国際安全保障政策研究センターが行っています。
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Graduate Certificate プログラム
2012 年シラバス
(b) Economics Module/経済科目群
EU 科目名:International Finance / 開講大学での科目名:International Finance
大学・研究科
担当教員
単位数
開講区分
神戸大学大学院経済学研究科
クラフチック,マリウシュ・K
2 単位
前期
■授業のテーマと到達目標/ Course Objective
In this class we will learn about the basics of international financial market, how it works, what is
the rationale behind its mechanism, how the system has evolved in recent years and what challenges are
awaiting ahead (e.g. resulting from the recent economic crisis). The second objective of the class is
to introduce the topic in English. Basically, the class will be held in English, however the
conversational skills in that language are not necessary at the beginning of the class (questions may
be asked in Japanese too) and may be acquired gradually as the class proceeds. 基本的に授業は英語で
行う予定ですが、質問やディスカッションなど日本語でも可能である。
■授業の概要と計画/ Course Content
1. The foreign exchange market
- the international money and international settlement
2. National income and the balance of payments
- the balance of payments accounting, deficit and surplus of balance of payments
- elasticity, absorption, and IS-LM approaches to the balance payments
- does the balance of payments deficit matter? The case of the United States.
3. Exchange rate determination
- purchasing power parity and modern models of exchange rate determination
4. Open-economy macroeconomic policies under fixed and floating exchange rates
5. The international monetary system
- from the gold standard to the Betton Woods
- the experience with floating exchange rates and monetary integration in Europe
- what have we learned from the past; the case for and against monetary integration in Asia
6. Businesses and individuals in the modern financial markets
- Eurocurrencies and Eurobonds
- foreign exchange risk and currency derivatives
7. Lessons of the financial crises; do we learn from the past?
■成績評価と基準/ Grading Polic
授業に参加(ディスカッション)および期末試験によって評価を行う。
■履修上の注意(関連科目情報等を含む)/ Requirements
国際経済、マクロ経済、国際金融が望ましい。
■学生へのメッセージ/ Message to students
Possunt quia posse videntur (Virgil, Aeneis 5:231)(ラテン語で they can because they think they can)
■教科書/ Textbooks
特に予定はない。
■参考書・参考資料等/ References
Paul Krugman, Maurice Obstfeld. International Economics, (newest edition)
Keith Pilbeam. International Finance (newest edition)
その他、雑誌の記事など随時紹介する。
■授業における使用言語 / Language
基本的に英語(補充的に日本語の説明が可能)
■キーワード / Keywords
国際経済、国際金融、為替レート、国際通貨、通貨統合
EU 科目名:The Crisis of the European Financial System
7
/ 開講大学での科目名: Advanced
Graduate Certificate プログラム
2012 年シラバス
Theory of the Crisis of the European Financial System
大学・学部
担当教員
単位数
開講区分
神戸大学経済学研究科
Stefan Wilhelm
2 単位
夏季集中
講義目的
Some European countries are experiencing significant difficulties to re-finance their government debt
through the capital markets. Most countries which introduced the Euro as the joint official currency
in the Eurozone in the nineties of the last century capitalized on continuously decreasing interested
rates. Low interest rates and a stable political and economic outlook during the last decade established
the basis for increasing public debt. As one of the consequences of the global financial crisis from
late 2009, fears of a sovereign debt crisis developed among investors as a result of the rising government
debt levels around the world.
The objective of this course is to give an overview of the causes, recent developments and the current
status of the European public debt crisis. Therefore, after an introducing view on the Eurosystem and
the European Central Bank in particular, definitions and measures for financial crises will be derived
and discussed. This will include a closer look at the structure of the European bond markets, its issuers
and investors. The discussion of a fair valuation of bond instruments will provide a basis for evaluating
the bailout of Greece and the monetary outcome of the “hair-cut”. New instruments as the European
Financial Stability Facility and the European Stability Mechanism will be presented and discussed. The
question of the remarkable bias in the TARGET-2 Eurozone payment system and its impact on risk in the
capital markets will conclude the section. Finally, an outline of Eurobonds as joint financing
instruments of the Eurozone countries and some thoughts on Exit scenarios will summarize the current
status and ongoing discussions.
各回ごとの授業内容
1. Crisis? What Crisis? – An Introduction
2. The Structure of the European Financial Sector (1)
3. The Structure of the European Financial Sector (2)
4. Financial Crises - Definition and Measures (1)
5. Financial Crises - Definition and Measures (2)
6. The Current Status of the European Financial System (1)
7. The Current Status of the European Financial System (2)
8. Que Sera, Sera – Future Scenarios
9. Exam preparation (Examination)
10. Examination
EU 科目名:Structure and Development of EU Automobile Industry A
開講大学での科目名:商学特別講義(EU 自動車産業の構造と発展 A-戦略的視点-)
大学・研究科
担当教員
単位数
開講区分
関西学院大学大学院商学研究科
Holger Robert Bungsche
2 単位
春学期
授業の目的
EU にとって自動車産業は何より重要な産業である。自動車産業は全 EU の GDP に3%、全研究開発の投資に2
0%、そして EU 域外の貿易に5%を占めている。その上、自動車産業では 200万人が直接に、1000万人
が間接的に雇用されている。2009 年に EU 自動車市場は、販売台数ベースで1400万台で中国を越えて、世界
の第1位の市場規模を誇っていました。一方、この欧州自動車市場は、「グローバル・プレイヤー」たる世界
の有力自動車メーカーがしのぎを削る最も競争の激しい市場です。他方、日本自動車産業と同様にヨーロッパ
の OEM と部品メーカーは賃金コストの低い地方への製造拠点の移動、中国、インドなどの急速に拡大している
新市場、自動車の安全性を高めることと環境を守る社会的な要求、そして持続可能な経済を実現できる代替エ
ネルギーと新しいエンジン技術の研究開発などの巨大な挑戦に直面している。
本講義では、欧州自動車産業の構造と特徴、ヨーロッパの自動車グループと各ブランドの発展過程について、
競争戦略論の視点から考察します。
授業内容および授業方法
8
Graduate Certificate プログラム
2012 年シラバス
(必須)●Course Contents and Method of Instruction I.ヨーロッパ自動車産業の基本:
1. ヨーロッパにおける自動車産業
2. EU の深化と拡大に変わる経済と企業環境(1)
3. EU の深化と拡大に変わる経済と企業環境(2)
4. ヨーロッパ自動車産業の発展史(1)
5. ヨーロッパ自動車産業の発展史(2)
II.EU と自動車産業:
6. ヨーロッパにおける自動車市場と生産拠点産業の特徴
7. EUの自動車産業政策(1):EU の産業、競争と社会政策
8. EUの自動車産業政策(2):EU の環境、地方構造と研究開発政策
9. 21世紀のEUと自動車産業:CARS21のプログラム
III.ヨーロッパ自動車産業の国際化:
10. 環境危機と産業危機:
11. EUの自動車産業の90年代:商品と製造構造変更、新企業とモデル戦略、新市場への進出
12. ケース・スタディ(1):プレミアムメッカーへの長い道-アウディ
13. ケース・スタディ(2):フォルクスワーゲン - 国民自動車メーカーからグローバル・プレやーへの
道
14. ケース・スタディ(3):フィアット - ナショナル・チャンピオンを超えるか?
15. ヨーロッパにおける日本の自動車メーカー
パワー・ポイント・プレセンテーション
比較的なケース・スタディ
テキスト
1. Bungsche、Holger:EU の拡大・深化とヨーロッパ自動車産業。In:海道ノブチカ(編著):EU 拡大で変わる
市場と企業、日本評論社、2008 年。
2. Furukawa, Sumiaki; Schmidt, Gert: The Changing Structure of Automotive Industry and the Post-Lean
Paradigm in Europe. Kyushu University Press, 2008.
3. EU Institute in Japan Kansai: New Developments in the European Automobile Industry. Workshop September
29th, 2007. EU Institute Japan, Kansai, 2008.
4. Freyssenet, Michel et al. Globalization or Regionalization of the European Car Industry? Palgrave.
2003
5. Laux, James, The European Auto Industry, Twayne 1992
成績評価方法および基準
期末レポート
キーワード
EU 経済、ヨーロッパ自動車産業、企業戦略、プロフィット戦略と生産システム、グローバル化と地域経済発展
EU 科目名:Policies in Data Communications / 開講大学での科目名:情報通信政策
大学・研究科
担当教員
単位数
開講区分
関西学院大学大学院総合政策研究科
中野
2 単位
春学期
幸紀
授業の目的
日欧は、それぞれの経済・社会制度を踏まえ、米国発の情報通信技術(ICT)への適応を目指して政策を展開し
てきている。本講義では、ICT 分野における技術革新とその大衆化の進展を踏まえて、1970 年代以降の日欧に
おける、(1)研究開発政策、(2)産業政策(サプライサイド政策)、(3)ICT 大衆化政策(ディマンドサイド政策)、
(4)文化・教育・メディア政策などについて時系列的に詳解する。
授業内容および授業方法
それぞれの授業時間における授業内容は次のとおりである。
(1) 情報通信技術(ICT)の温故知新からノラ・マンクの高度情報社会レポートまで
(2) 情報処理技術(IPT)と電子通信技術(ECT)の発達と融合
(3) 電子材料高度化とデジタル化による情報のマージナルコストの引き下げ
(4) ICT 格差論(デジタル・デバイド)と経済格差収束論
(5) EU 及びメンバー国の ICT 研究開発政策の歴史と特徴
(6) 日本の ICT 研究開発政策の歴史と特徴
(7) EU の産業政策の歴史と特徴
(8) 日本の産業政策の歴史と特徴(~1973 PAP)
9
Graduate Certificate プログラム
2012 年シラバス
(9) 日本の産業政策の歴史と特徴(1974~ STP)
(10)フランスの Teletel/Minitel 普及政策
(11)EU のデジュール標準政策確立から WTO/TBT(国際標準化の義務化)まで
(12)日本の電子通信自由化からガラケー出現まで(国際標準化対応問題)
(13)フランスと EU の放送・出版政策
(14)ICT 教育政策(電子マニュアル普及政策)
(15)情報通信政策まとめ
あらかじめ授業概要をまとめたレジュメを LUNA から配布し、授業はパワーポイントなどのプレゼン機器を使用
して行う。授業中の質問、議論を歓迎するので積極的に発言すること。
テキスト
ありません。授業内容は授業レジュメとして LUNA からオンライン配布します。
成績評価方法・基準
出席及びレポートによる評価。
学生による授業評価の方法
授業中評価。
キーワード
EU 経済、ヨーロッパ自動車産業、企業戦略、プロフィット戦略と生産システム、グローバル化と地域経済発展
EU 科目名:International Monetary System
開講大学での科目名:経済学特論(国際通貨制度)
大学・研究科
担当教員
単位数
開講区分
大阪大学大学院経済学研究科
高木
4 単位
1 学期
信二
○授業の目的/Course Objective
為替制度、通貨危機、経済安定化、国際資本移動に焦点を当て、国際通貨制度にかかわる諸問題を、歴史的、
制度的、分析的観点から学ぶ。
○履修条件・受講条件/Requirement / Prerequisite
中級レベルの経済学の知識。国際金融の予備的知識がない者は、参考書として、高木信二『入門国際金融』第
4版(日本評論社、2011年)を読んでおくとよい。
○講義内容/Course Content
授業の概要
講義に出席し、割り当てられた論文・資料を読むことが求められる。希望に応じて、タームペーパーを発表し
てもらうこともある。
授業計画
1. 国際通貨制度
2. 国際通貨基金
3. ブレトンウッズ体制
4. 欧州決済同盟
5. 外貨割当制度
6. ブレトンウッズ体制の改革
7. 国際資本移動
8. 経済安定化
9. 資本収支危機(アジア)
10. 資本収支危機(南米)
11. 市場介入
12. 為替政策
13. 地域通貨取り決め
14. グローバル金融危機
15. アジア経済統合
以上の順序で講義を進める。ただし、これはあくまでも予定であって、出席および進歩状況によって変更する
こともあり得る。
○教科書/Textbooks
10
Graduate Certificate プログラム
2012 年シラバス
特になし。
○参考文献/Reference
第1回目の授業で指示する。
○成績評価/Grading Policy
中間試験、期末試験、タームペーパー、出席、授業参加による。第1回目の授業を事前の承諾なく欠席した者、
正当な理由なく2度以上欠席した者には単位を認定しない。
○コメント/Other Remarks
講義は日本語でおこなうが、外国の制度に触れることが多いので、必然的に英語で論文・資料を読むことを求
められる。
EU 科目名:Western (European) Economic and Social History I
開講大学での科目名:西洋経済史Ⅰ
大学・研究科
担当教員
単位数
開講区分
大阪大学大学院経済学研究科
山本
2 単位
1 学期
千映
○授業の目的/Course Objective
産業革命期のイギリスを題材に、農業の発展や産業構造の変化、人口増加、交通機関の整備、労働移動、人的
資本の形成、世帯のあり方、資本市場、貿易、政府の役割といった経済の諸側面が、工業化とどのように関わ
っていたのかを学ぶ。イギリスの経験が、他国の工業化や現代の途上国にとって、どのようなインプリケーシ
ョンを持ちうるかについても考察する。
○履修条件・受講条件/Requirement / Prerequisite
参加者は支持された文献を読み、積極的に討議に参加すること。
○講義内容/Course Content
はじめに 18,9 世紀のイギリス経済史に関する初歩的なテキスト(イギリスの後期中等教育用テキスト*を予定)
を使って基礎的な知識の確認をした後、基本的な文献を輪読する。文献については出席者と相談のうえ決定す
る。(*:イギリスでは 16-7 歳時から日本の大学 1,2 年次相当の専門教育が始まります)
○教科書/Textbooks
授業開始時に決定する。
○参考文献/Reference
BBC GCSE British Social and Economic History
(http://www.bbc.co.uk/schools/gcsebitesize/history/bseh/)
R. Floud and P. Johnson, Cambridge Economic History of Modern Britain, vol.1, Cambridge: Cambridge
University Press, 2004.
Kenneth Morgan, The Birth of Industrial Britain 1750-1850, 2nd ed., Harlow: Pearson Education, 2011.
○成績評価/Grading Policy
出席および質問などの授業への貢献(30%)、報告(30%)、学期末のタームペーパー(40%)で評価する。
○コメント/Other Remarks
EU研究修了プログラム(EUIJ 関西)科目(歴史)
EU 科目名:Western (European) Business History I
/ 開講大学での科目名:西洋経営史Ⅰ
大学・研究科
担当教員
単位数
開講区分
大阪大学大学院経済学研究科
鴋澤
2 単位
1 学期
歩
○授業の目的/Course Objective
近現代におけるヨーロッパの諸産業・企業の展開について、基礎的な知識を得ること。日本経済についての研
究にあたっても、異なった特徴をもつと考えられる経済システムとその構成要素である諸企業の歴史的背景に
関する基本的な理解は、比較考察のうえで不可欠である。本授業は専門的な外国経済史・経営史研究の基盤だ
けではなく、日本と外国との比較史的研究の基盤ともなるべき知識を提供するよう努めたい。
○履修条件・受講条件/Requirement / Prerequisite
11
Graduate Certificate プログラム
2012 年シラバス
とくになし
○講義内容/Course Content
経営史・経済史の学問分野としての成立史に関する導入的な講義を行なったのち、入門書的文献を輪読する。
文献については出席者と相談のうえ決定する。
○参考文献/Reference
奥西・鴋澤・堀田・山本『西洋経済史』有斐閣、2010 年
経営史学会・編『外国経営史の基礎知識』有斐閣、2005.
○成績評価/Grading Policy
平常点による
○コメント/Other Remarks
外国史研究を志す場合、近現代ヨーロッパ経済についての知識が不可欠であるのは言うまでもない。日本経済
史・経営史の研究を志す場合も、何らかの形で外国史研究に早期に触れておくことの必要性はますます高まっ
ている。本学では複数の外国経済史関連の授業が開講されており、本授業はその一環である。日本経済史研究
の院生の積極的な参加も歓迎する。
EU 科目名:International Finance I / 開講大学での科目名:国際金融政策Ⅰ
大学・研究科
担当教員
単位数
開講区分
大阪大学大学院経済学研究科
高木
2 単位
1 学期
信二
○授業の目的/Course Objective
為替レートを中心とした国際金融における古典的論文と最近の主要テーマを紹介することによって、論文を書
くために必要な予備知識を与える。
○履修条件・受講条件/Requirement / Prerequisite
大学院レベルのマクロ経済学、エコノメトリックスの基礎知識、学部レベルの国際金融の習得(本学出身者の
場合、学部「国際金融」の単位の取得)を前提とする。
○講義内容/Course Content
授業の概要
講義と論文の輪読。割り当てて発表してもらうこともある。
授業計画
1. 対外調整
2. 1物1価の法則
3. 購買力平価
4. 為替レートと物価
5. 市場の効率性
6. 金利平価
7. リスクプレミアム
8. マネタリーモデル
9. ポートフォリオバランスモデル
10. オーバーシューティング
11. 実証均衡為替レートモデル
12. 為替レートとファンダメンタルズ
13. 第1世代モデル
14. 第2世代モデル
15. 全体のまとめと補足説明
以上の順序で講義を進めるが、これはあくまでも予定であって、進歩状況に応じて変更することもあり得る。
○教科書/Textbooks
授業中に指示する。
○参考文献/Reference
授業中に指示する。
○成績評価/Grading Policy
授業参加と試験による。最初の授業に欠席した者、無断で2度以上欠席した者には単位を認定しない。
○コメント/Other Remarks
予備知識を確認するための試験をおこなうことがある。学部で国際金融を履修しなかった者は、高木信二著『入
12
Graduate Certificate プログラム
2012 年シラバス
門国際金融』第4版(2011年、日本評論社)をしっかり読んでおくこと。
EU 科目名:Comparative Business History I
/ 開講大学での科目名:比較経営史Ⅰ
大学・研究科
担当教員
単位数
開講区分
大阪大学大学院経済学研究科
阿部
2 単位
1 学期
武司
○授業の目的/Course Objective
歴史学と経営学の両分野にまたがり、複数の国における事例研究を重視する学問、比較経営史に関する基礎知
識を養うことがこの授業の到達目標である。今回のテーマは「日米比較経営史」である。
○履修条件・受講条件/Requirement / Prerequisite
特になし。
○講義内容/Course Content
経営史学の分野における卓越した研究者であるアルフレッド・D・チャンドラー及び橋本寿朗の代表作を輪読
する。
○教科書/Textbooks
アルフレッドD・チャンドラー,Jr 著、有賀訳『組織は戦略に従う』(ダイヤモンド社、2004 年)、橋本寿朗
『戦後日本経済の成長構造―企業システムと産業政策の分析』(有斐閣、2001 年)
チャンドラー/組織は戦略に従う/ダイヤモンド社
○参考文献/Reference
アルフレッド D・チャンドラー, Jr.著 鳥羽・小林訳『経営者の時代』上巻・下巻(東洋経済新報社、1979 年)
○成績評価/Grading Policy
平常点(報告、討議への参加度)および期末に提出してもらうレポートによる。
EU 科目名:Statistical Methods for Policy Analysis
開講大学での科目名:政策データ分析法
大学・研究科
担当教員
単位数
開講区分
大阪大学大学院国際公共政策研究科
小原
2 単位
1 学期
美紀
○授業の目的/Course Objective
この講義では,政治学,法学,経済学の研究分野において,データ分析に基づいた分析結果を読んだり,自ら
データ分析を行う方法を学ぶ.4 か月後には,
1.統計データがよめる
2.自分の言いたいことをデータで表せる
3.自分が不思議に思っていることを簡単な計量分析モデルで検証できる
ようになることを目指す.
○履修条件・受講条件/Requirement / Prerequisite
統計の初心者のための授業である。すでに統計や計量経済学の知識があるものは、他研究科の授業を含め、よ
りレベルの高い講義を受講すること.
○講義内容/Course Content
講義予定
1.はじめに
2.データの記述:分布とヒストグラム
3.二変数の関係:散布図から線形回帰モデルへ
4. 単回帰モデルを理解するための基礎統計-確率変数と2変量正規分布
5.まとめと誤差項の再考
6.確率変数と確率分布
7.検定
8.重回帰
13
Graduate Certificate プログラム
2012 年シラバス
9.重回帰の補足
10.さらなる統計分析 その1 不均一分散
11.さらなる統計分析 その2 系列相関
12.さらなる統計分析 その3 最尤法と質的選択モデルの分析
13.専門での計量分析:法学,政治学,経済学におけるデータ分析
14.おわりに:データ分析で大切なこと,将来進む道とこれからやっておくべきこと
※受講生の理解度に応じて講義の進度を変更するため,上記の通りに進まない可能性がある.上記番号は講義
週を指すわけではないので注意すること.
※4~5回の課題を出す.学期の最後には期末テストを行う.
○教科書/Textbooks
講義ノートに従ってすすめるのでテキストは指定しないが,以下にあげる参考文献のうち,1 冊は手元に用意し
てほしい.
○参考文献/Reference
・「計量経済学」森棟公夫著 新世社(基礎コース)
・「計量経済学」浅野晳・中村二朗著 有斐閣
・"Introductory Econometrics: A Modern Approach", by J.Wooldridge, South-Western
など.第 1 回講義で紹介する.
○成績評価/Grading Policy
宿題と期末試験
EU 科目名:International Economic Policy 1
開講大学での科目名:特殊講義
国際経済政策Ⅰ
大学・研究科
担当教員
単位数
開講区分
大阪大学大学院国際公共政策研究科
野村
2 単位
1 学期
茂治
○授業の目的/Course Objective
最近における国際金融の分野で生じている問題を、現代経済学の観点から概観する。このコースを履修するこ
とによってユーロ圏で起こっているギリシア問題の本質を理解できることになる。
○履修条件・受講条件/Requirement / Prerequisite
基本的なミクロ経済学やマクロ経済学の知識があれば、十分である。
○講義内容/Course Content
1.経常収支の決定、為替レートの決定、マクロ経済政策の効果
2.国際通貨制度:固定レート制と変動レート制
3.国際通貨危機
4.国際協調
○教科書/Textbooks
Robert C. Feenstra & Alan M. Taylor, International Economics,worth,2008
○参考文献/Reference
その都度、紹介する。
○成績評価/Grading Policy
レポート、出席、試験。
EU 科目名:Structure of Government and Reform of Public Administrative and Finance System
開講大学での科目名:プロジェクト演習
政府組織と行財政改革
大学・研究科
担当教員
単位数
開講区分
大阪大学大学院国際公共政策研究科
赤井
2 単位
1 学期
伸郎
2 学期
14
Graduate Certificate プログラム
2012 年シラバス
○授業の目的/Course Objective
政府組織と財政改革に関して、まず、価値のある分析テーマを見つけ出すため、さまざまな情報を収集するこ
とを目的とする。また、論文を書くことを前提に、その課題をどのような手法で分析することが望ましいのか
を議論する。
○履修条件・受講条件/Requirement / Prerequisite
財政学、公共経済学の基礎知識を得ていることが望ましい。
○講義内容/Course Content
1:政府組織と財政改革の分野における課題を議論する。
2:見つけ出した課題にかかわる情報を徹底的に収集する。
3:論文を書くことを前提に、分析手法を議論する。
4:その課題の分析レポートを執筆する。
○教科書/Textbooks
特になし。
○参考文献/Reference
適宜紹介する。
○成績評価/Grading Policy
レポートで評価する。
EU 科目名:Applied Policy Analysis
開講大学での科目名:プロジェクト演習
政策実証分析
大学・研究科
担当教員
単位数
開講区分
大阪大学大学院国際公共政策研究科
山内
2 単位
1 学期
直人
2 学期
○授業の目的/Course Objective
これから実証分析による政策系論文を執筆しようとする大学院生に、テーマ選択、データ利用、アンケート調
査の実施、論文構成、発表などについて、実践的なサポートを行うことを目的とする。
○履修条件・受講条件/Requirement / Prerequisite
経済学・政治学などディシプリンは問わないが、政策に関連するテーマをデータを使って実証的な手法で分析
したいと考えている受講者を歓迎する。ただし、統計学や計量経済学の手法そのものは講義しないので、不案
内な受講者は、統計学、計量経済学、政策データ分析法などのクラスを並行して受講することを勧める。
○講義内容/Course Content
受講者の希望を踏まえ、下記のようなトピックの中から適宜取捨選択して扱う。
・論文テーマの選び方、絞り方
・仮説の設定とテストの方法
・実証データの利用法
・アンケート調査の設計と実査
・論文の構成
・先行研究の検索、文献リストの作り方
・引用の仕方と著作権
・タイトル、要旨、結論の書き方
・効果的な表やグラフの使用方法
・プレゼンテーションの方法
・学術誌への投稿と査読プロセス
・研究成果の出版
○参考文献/Reference
山内直人編『政策研究ハンドブック 2004』大阪大学大学院国際公共政策研究科
小浜裕久・木村福成『経済論文の作法(増補版) 』日本評論社,1998 年.
酒井聡樹『これから論文を書く若者のために(大改訂増補版)』共立出版, 2006 年.
The Chicago Manual of Style - the Essential Guide for Writers, Editors, and Publishers, 14th Edition,
Univ. of Chicago Pr., 1993.
細野助博『政策統計』中央大学出版会,2005.
15
Graduate Certificate プログラム
2012 年シラバス
成績評価/Grading Policy 単位取得のためには、出席とクラスへの積極的な参加のほか、数回の宿題提出が必
要である。
○コメント/Other Remarks
原則学期中の第 3 土曜日に開講。ただし初回は 2012 年 4 月 21 日(土)の予定。
参照サイト:http://www2.osipp.osaka-u.ac.jp/~yamauchi/
EU 科目名:Civil Society Research
開講大学での科目名:プロジェクト演習
市民社会研究
大学・研究科
担当教員
単位数
開講区分
大阪大学大学院国際公共政策研究科
山内
2 単位
1 学期
直人
2 学期
○授業の目的/Course Objective
このプロジェクト演習では、NPO・NGO・CSR・フィランソロピーなど、広い意味で市民社会研究に関心を持つ受
講者を対象に、最近の研究動向について学び、この分野で論文を執筆しようとする大学院生に、論文作成のた
めのアイデアと研究技法を学ぶ機会を与える。
○講義内容/Course Content
市民社会をめぐる様々なトピックの中で、最近研究対象としても注目されている CSR(企業の社会的責任)やソ
ーシャル・キャピタル(社会関係資本)に重点を置き、その系譜、国際比較、理論分析、実証分析について、
ゲストスピーカーの講義や受講生自身の発表などを組み合わせて、クラスを運営する。CSR やソーシャル・キャ
ピタルに関する様々な研究プロジェクトとも連携し、研究交流を図る。
○教科書/Textbooks
なし
○参考文献/Reference
山内直人ほか編『NPO・NGO 事典』NPO 研究情報センター, 2012.
Helmut K. Anheier, Nonprofit Organizations, Routledge, 2005.
Walter W. Powell and Richard Steinberg, The Nonprofit Sector: A Research Handbook, 2nd edition, Yale
University Press, 2006.
○成績評価/Grading Policy
単位取得のためには、出席とクラスへの積極的な参加・貢献が必要である。
○コメント/Other Remarks
【重要】原則学期中の第2土曜日に、大阪大学東京オフィス(東京 JR 田町駅前キャンパスイノベーションセン
ター)にて開講。初回は 2012 年 4 月 14 日(土)の予定。東京での開講準備のため、受講希望者はできるだけ 4
月 10(火)までに yamauchiken[at]osipp.osaka-u.ac.jp まで事前連絡してください。
参照サイト:http://www2.osipp.osaka-u.ac.jp/~yamauchi/
(c) Law and Politics Module/法律・政治科目群
EU 科目名:European Political History
/ 開講大学での科目名:西洋政治史特殊講義
大学・研究科
担当教員
単位数
開講区分
神戸大学大学院法学研究科
安井
2 単位
前期
宏樹
■授業のテーマと到達目標
初期近代の西洋世界における様々な議会制と君主権力のあり方を比較考察した研究書を講読し、西洋政治史に
関する理解を深めることを目指します。この授業を通じて、広く政治学分野の研究・教育に従事するために必
要な基礎的能力を養うことができます。
■授業の概要と計画
セミナー形式でテキストを講読し、内容について討論します。テキストの目次や概要については、出版元によ
16
Graduate Certificate プログラム
2012 年シラバス
る内容紹介サイトを「参考 URL」欄に記載しておきましたので、そちらを参照して下さい。(参考 URL について
は、教務情報システム内シラバスでのみ閲覧可能です。)
■成績評価と基準
平常点により評価します。
■教科書
Realities of Representation: State Building in Early Modern Europe and European America / Maija Jansson
(ed.) : Palgrave Macmillan ,2007 ,ISBN:9781403975348
■授業における使用言語
日本語
■キーワード
国家形成 議会制 ヨーロッパ アメリカ 西洋政治史
EU 科目名:European Legal History / 開講大学での科目名:西洋法史特殊講義
大学・研究科
担当教員
単位数
開講区分
神戸大学大学院法学研究科
瀧澤
2 単位
前期
栄治
■授業のテーマと到達目標
ローマ私法に関するドイツ語文献を読む。法史学研究の基礎を学び、また外国語文献を読む力を養うことが
目標である。
■授業の概要と計画
下記文献の第 4 部、債権法を読む。参加者には一文ずつ読み、訳してもらう。
Kaser, Knuetel, Roemisches Privatrecht
■成績評価と基準
成績は出席(60%)および報告(40%)により評価する。
■履修上の注意(関連科目情報等を含む)
内容はローマ債権法であり、私法制度の歴史に興味を持っていることが参加の前提である。
■教科書
テキストはコピーしたものを配布する。
■参考書・参考資料等
特になし。
■授業における使用言語
日本語
■キーワード
ローマ私法
EU 科目名:European Diplomacy
/ 開講大学での科目名:国際関係論特殊講義
大学・研究科
担当教員
単位数
開講区分
神戸大学大学院法学研究科
栗栖
2 単位
前期
薫子
■授業のテーマと到達目標
国際関係論において定性的研究をめざす学生が、よりよいリサーチ・デザインの作成方法、データの利用法を
考え、各自の論文作成の土台を得ることを目的とする。前半では、初心者むけに、論文の形式、章の構成の仕
方、資料収集方法の例を示した後に、よりよい研究論文とは何かを考察する。
研究設問の立て方、変数の設定、事例の選び方などを理解したうえで、それぞれ修士論文や博士論文のための
リサーチ・デザイン案を作成できるようになることが目標である。
■授業の概要と計画
第 1 回 概要紹介
第 2 回 イントロダクション:講義、実技(課題)
章の構成、引用方法(脚注、参考文献)の書き方
『論文執筆マニュアル』(非公刊、配布)
第 3 回 文献調査方法、聞き取り調査方法
『インタビュー調査方法』(非公刊、配布)。
第 4 回 聞き取り調査方法―実技
御厨『オーラル・ヒストリー入門』第 2、3 章。
第 5 回 定性的研究方法とはなにか―これから何を読むのか ミッドフォード「定性的研究方法への道案内」、
吉川・野口編『国際関係理論』2006 年(講義)。
17
Graduate Certificate プログラム
2012 年シラバス
Van Evera, Guide to Methods for Students of Political Science, Ch.1.
第 6 回 リサーチ・デザインの立て方―報告とディスカッション
Van Evera, Guide to Methods for Students of Political Science, Ch.2.
第 7 回 リサーチ・デザインの立て方―報告とディスカッション
KKV, Designing Social Inquiry 『社会科学のリサーチデザイン』Ch.1
第 8 回 リサーチ・デザインの立て方―報告とディスカッション
KKV, DSI, Ch.2
第 9 回 リサーチ・デザインの立て方―報告とディスカッション
KKV, DSI, Ch.3
第 10 回 リサーチ・デザインの立て方―報告とディスカッション
KKV, DSI, Ch.4.
第 11 回 理論とケーススタディ― 講義+報告とディスカッション
George and Bennett, Case Studies and Theory Development in the Social Sciences, Chs. 3、4、5第 12
回 理論とケーススタディ― 講義+ 報告とディスカッション
GB, Chs.6、7、8
第 13 回 理論とケーススタディ― 講義+報告とディスカッション
GB, Chs.9、10、11
第 14 回 リサーチ・デザインの構築― 各自の論文構想あるいは論文批評の報告
第 15 回 リサーチ・デザインの構築― 各自の論文構想あるいは論文批評の報告
■成績評価と基準
毎回の講義における発言(20)、アサインメントの提出(10)、担当文献の報告(20)、各自のリサー
チ・デザイン/ 論文批評報告(50)を総合して評価する。
■履修上の注意(関連科目情報等を含む)
他の方法論に関する講義もあわせて受講することが望ましい。
■学生へのメッセージ
授業中のディスカッション、課題の提出など積極的な参加が要求される。
■教科書
Gary King, Robert Keohane and Sidney Verba eds., Designing Social Inquiry, Princeton University Press,
1994(『社会科学のリサーチ・デザイン-定性的研究における科学的推論』勁草書房、2004 年)各自入手してくだ
さい;Stephen van Evera, Guide to Methods for Students of Political Science, Cornell University Press,
1997(野口・渡辺訳『政治学のリサーチメソッド』勁草書房、2009 年:各自入手してください);A.George and
A. Bennett, Case Studies and Theory Development in the Social Sciences, MIT Press, 2004。
■参考書・参考資料等
吉川直人・野口和彦編『国際関係理論』勁草書房、2006 年;Chicago Manual of Style (15th edition);Diana
Hacker, Pocket Style Manual (fourth ed);H.Brady and D. Collier eds., Rethinking Social Inquiry: Diverse
Tools, Shared Standards, Rowman and Littlefield, 2004; R.K.イン『ケーススタディの方法』千倉書房、
1996 (Robert Yin, Case Study Research: Design and Methods, Sage, 2003) ;御厨貴『オーラル・ヒスト
リー入門』岩波書店、2007 年;岩田一政・小寺彰・山影進・山本吉宣編『国際関係研究入門』(増補)東京大
学出版会、2003 年。
■授業における使用言語
基本的に日本語(必要に応じて英語も使用)
■キーワード
方法論、社会科学、国際政治、定性的研究、調査法
EU 科目名:Issues in Peace and Development II
開講大学での科目名:Issues in Peace and Development II
大学・研究科
担当教員
単位数
神戸大学大学院国際協力研究科
土佐 弘之(Hiroyuki Tosa) 2 単位
開講区分
前期
apply the different theoretical understandings of security to empirical cases and to be able to form
conclusions based on independent judgment and learning.〔EUIJ Subject〕
■授業の概要と計画 / Course Content
The class will consist of a combination of lectures and group discussions. Students will be required
18
Graduate Certificate プログラム
2012 年シラバス
to give a presentation. Weekly reading assignments will be given. Students are expected to read all
the assignments and to come to class prepared to discuss them. Each week students will be expected to
turn in a short essay (1 page) on the readings for that week.
1. Introduction
2. Security Studies and Political Realism
3. Social Constructivism, Practice, and Power
4. Securitization: The Speech Act and Securiy
5. Discourse, Identity, Security
6. The Critical Theory and Emancipation
7. Human Security
8. Governmentality, Surveillance, Risk
9. Feminist Theorizing about Security
10. Security from Third World Perspectives
11. Security and Democracy etc.
■成績評価と基準 / Grading Policy
Students will be evaluated on the basis of a combination of attendance, class participation, weekly
assignments and presentations.
■教科書 / Textbooks
Buying books is optional but may help to alleviate the effects of limited library resources. No one
book covers the entire course. But the books listed here provide a good background or cover substantial
sections of the course. Reading lists will be provided at the beginning of the course.
Ken Booth ed. , Critical Security Studies and World Politics. Boulder: Lynne Rienner, 2005.
Barry Buzan, People, States and Fear. Boulder: Lynne Rienner, 1991.
Alan Collins ed., Contemporary Security Studies. Oxford: Oxford University Press, 2007.
Paul D. Williams ed. Security Studies: An Introduction. London: Routledge, 2008.
K.M. Fierke, Critical Approaches to International Security. Cambridge: Polity Press, 2007.
Keith Krause and Michael C. Williams eds. Critical Security Studies. Minneapolis: University of
Minneapolis Press, 1997.
■参考書・参考資料等 / Reference
You can download teaching materials from the following URL.
But you need a password, of which I will inform you at the beginning of this class.
■授業における使用言語
EU 科目名:Diplomacy in International Law
/ 開講大学での科目名:国際法外交実務論
大学・研究科
担当教員
単位数
開講区分
神戸大学大学院国際協力研究科
勝亦
2 単位
集中
孝彦(外務省)
■授業のテーマと到達目標
本授業の担当教員は,外務省国際法局において,日々,国際法関連の実務に携わっている現役の行政官(外交
官)である。受講者は、本授業を通じて,国際法の基本的な知識・原則を学ぶとともに,日本の外交政策にと
って重要な問題を知り,外交政策が実施されるに際し、国際法が具体的にどのような位置づけを占め、いかな
る役割を果たしてきたかを含め、法律と実務の接点に関する理解を深めことができる。【EUIJ 科目】
■授業の概要と計画
本授業は,4 月から 7 月の間の土曜日に計 7 回程度開講する予定(詳細は掲示する)。授業は講義,議論,受講
者による報告等により行われる。講義は、外務省における条約締結実務を紹介しつつ、先ず、国際法と外交政
策の関係について考察する。その上で、安全保障問題(憲法と自衛権、集団的自衛権、武器輸出三原則、日米
安全保障体制、PKO等)、個人・家族と国際法(国際人権規約、個人通報制度、ハーグ条約等)、地球環境
と国際法(気候変動等)などのテーマで、具体的な事例に焦点を当てながら、講義・学生との議論を進める。
プログラム終盤にて、学生による発表・討論のセッションを入れる予定(詳細は、予め授業時に説明する。)。
■成績評価と基準
授業への出席,報告の内容,議論への参加等を総合的に判断して,合計 100 点満点で行う。
■履修上の注意(関連科目情報等を含む)
学部時代に国際法関係科目を履修していなかった者は,前期開講の「国際協力法」を同時履修することを勧め
る。土曜日不定期開講であるので,掲示をよく確認すること。
19
Graduate Certificate プログラム
2012 年シラバス
■学生へのメッセージ
グローバル化が進む中、国際関係を規律する国際法のネットワークは世界中に張り巡らされてきている。安全
保障、政治といった国の基本政策から、ビジネス、文化、人権、家族関係など我々の身近な問題にも国際法は
関わっている。そして、外交実務というのは、まさに国際法というルールを通じて国と国際社会をつなぐ作業
である。その現場にいる者として、臨場感のある講義をしたいと考えている。みなさんからの積極的な発言を
歓迎、熱い議論をしましょう。
■教科書
特に指定しない。必要な資料等は授業時に配布する。
■参考書・参考資料等
必要なものは、授業時に配布する。
■授業における使用言語
日本語。但し、授業で使用する資料等は英語であるものを含む。
■キーワード
国際法 外交
EU 科目名:International Economic Law
/ 開講大学での科目名:国際経済法
大学・研究科
担当教員
神戸大学大学院国際協力研究科
小林
単位数
友彦(小樽商科大学) 2 単位
開講区分
集中
■授業のテーマと到達目標
貿易・投資・金融活動にかかわる国際経済法のうち、世界貿易機関(WTO)及び地域貿易協定(RTA: FTA/EPA/TPP
等)に基づく貿易分野の法的規律を中心に取り上げ、それがどのように機能しているか分析する。まず、具体
的な紛争事例を参照しつつ、WTO の制度的特徴と規律内容とを概観する。併せて、グローバル化の進展に伴って
生じる現代的な課題に対して、ラウンド交渉等を通じてどのように対応しようとしているか検討する。このよ
うな作業を通じて、今なお発展途上にあり動態的に進化し続ける WTO 法の全体像を把握することが本講義のテ
ーマである。
本講義の到達目標は、(1)物及びサービスの貿易が多種多様な産業分野・日常生活に影響を及ぼしている
ことを理解し、(2)貿易から生じる問題・紛争に対して WTO 法及びそれに基づく国内法を用いて処理するた
めの基本的な判断枠組みを修得し、(3)その際に途上国の発展・人権の保障・環境の保護のための規律との
間の調整(の難しさ)についてバランスよく配慮できるようになることである。【EUIJ 科目】
■授業の概要と計画
I. 概要
1-12 回は、WTO その他の国際ルールの基本原則及び特別規則を講師が解説する。
それに加えて、4-12 回は、個別の規律分野について受講者が分担して調査した内容を報告(5 分程度)して
もらい、その後全員で討論する。WTO 協定その他の国際ルールを具体的事案にあてはめて検討することを通して、
規範の機能に対する理解を深めることが期待される。なお、分担箇所は受講者の希望をふまえて事前に決定し、
十分な準備期間が確保されるよう配慮する。
13-15 回は、具体的な通商交渉を題材とした模擬交渉を行う。各受講者が主要な交渉参加国のいずれかを代表
するという設定の下で、それぞれの国の見地から将来の国際ルールのあり方について討議することによって、
個別の規律事項についての分析を深めつつ、現代的問題について知見を広め、かつ、WTO その他の国際ルールが
機能する動態的な力学を実践的に理解することが期待される。
なお、受講者数等の事情により差し障りがある場合には、模擬交渉ではなく環太平洋経済連携(TPP)協定の
内容及びその日本への影響について検討する。この場合、各分野について受講者が分担して報告することを通
じて、今日の日本の貿易関連法制がどのような特徴を有しており、TPP 協定との関係でどのような課題を抱えて
いるかについて理解を深めることが期待される。
II. 授業計画
(総論)
1. 国際経済法の貿易射程: ・投資・金融の相互連関
2. 国際貿易法の構造: WTO、地域貿易協定、国際投資協定の相互関係
3. 基本原則(1): 無差別(最恵国待遇と内国民待遇)
4. 基本原則(2): 自由化(数量制限の禁止と関税の規制)
5. 原則の例外(1): 一般例外・安全保障例外・地域貿易協定
6. 原則の例外(2): 貿易救済措置・SPS/TBT 措置
20
Graduate Certificate プログラム
2012 年シラバス
(各論)
7. 原産地規則: 物の「国籍」はどのように決められる?
8. サービス貿易と知的財産権に関する規律: どこまで規律が拡大するのか?
9. 地域貿易協定の機能: TPP に加入すると日本経済はどうなる?
10. 投資協定の機能: 外資による日本の企業や土地の買収は規制すべきか?
11. 通商交渉の機能: 誰がアクターで、何を追求するのか?
12. 総括: 国際経済法の意義と限界
(応用)
13. 模擬交渉(1)
14. 模擬交渉(2)
15. 模擬交渉(3)
■成績評価と基準
WTO をはじめとする国際法規範の特性と機能の全体像をバランスよく把握し、具体的事案に対して法規範を適切
にあてはめて処理するための基本的方策を提示することができるか否かが、成績評価の基準となる。具体的に
は、報告の分担(40%)、討論への積極的参加(30%)、模擬交渉への積極的参加(20%)、小テストの成績(10%)
の各要素から判断する。なお、自発的にレポートを提出したり講義中に研究発表したりすること等も、加点事
由として認める。出席点はない。
■履修上の注意(関連科目情報等を含む)
国際法及び国際経済法について学部レベルの素養を有することが望ましいものの、履修要件とはしない。出席
点はないため、欠席する際に理由を述べる必要はない。
WTO は、(1)主として私人による国境を超える経済活動を国家が不必要に規制しないよう定める国際的ルール
であり、国際法と国内法とが特に密接に交錯する点、(2)他の国家間紛争処理手続と比べて活発に利用されてい
る WTO 紛争処理手続の蓄積を通して豊かな解釈実践も見られる点、(3)貿易に関連する他の分野の規律(環境法
や人権法)との関係がますます大きな問題となっている点で、国際法の分野でも興味深い研究対象の一つであ
る。それゆえ、国際法に関心のある学生の履修を歓迎する。
また、WTO は、(1)1947 年の関税及び貿易に関する一般協定(GATT)を基盤としつつ漸次的に発展してきた経
緯を有する点、(2)直接には私人の利益に関わる国際紛争が国家間紛争処理手続を通して活発に処理されている
点、(3)ラウンド交渉を通して継続的に進化していく点で、国際制度としても興味深い例である。それゆえ、国
際機構やグローバルガバナンスに関心のある学生の履修を歓迎する。
さらに、WTO は sustainable development をその目的の一つとしており、(1)貿易自由化がどのような形で発
展途上国の利益になるか、(2)発展途上国への特別な配慮がどのような形・条件で認められるか、(3)貿易を円
滑化するために必要な具体的施策は何か、といった論点が重要となっている。それゆえ、開発や国際協力に関
心のある学生の履修を歓迎する。
■学生へのメッセージ
今年も、国際協力研究科ならではの学際的かつ実践的な視点からの参加を期待しています。
■教科書
特に指定しない。下記「参考書・参考資料等」欄に掲載するもの以外でも、「国際経済法」、「WTO 入門」、「WTO
法」、「WTO ハンドブック」、「WTO ガイドブック」等を標題に含む、2003 年以降に出版された概説書を適宜入
手されたい。
講義資料は、概ね開講 1 か月前までに TA を通じて配布する。
■参考書・参考資料等
『ケースブック WTO 法』 / 松下満雄、清水章雄、中川淳司(編集) : 有斐閣 ,2009 ,ISBN:9784641046436
『2012 年版不公正貿易報告書』 / 経済産業省通商政策局(編集) : 日経印刷(※経産省ウェブサイトから全
文の無料ダウンロード可能(下記参照)) ,2012 ,ISBN:未定
国際経済法(新版) / 小室程夫 : 東信堂 ,2007 ,ISBN:9784887137554
■授業における使用言語
日本語
■キーワード
世界貿易機関(WTO)、地域貿易協定(RTA)(自由貿易協定(FTA)・経済連携協定(EPA)・環太平洋戦略経
済連携(TPP)を含む)、地域経済統合、貿易自由化、貿易と環境、貿易と労働、通商交渉、
EU 科目名:Special Lecture on Transnational Relations
開講大学での科目名:Special Lecture on Transnational Relations
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Graduate Certificate プログラム
2012 年シラバス
大学・研究科
担当教員
単位数
開講区分
神戸大学大学院国際協力研究科
Mustapha Kamal PASHA
2 単位
集中
(University of Aberdeen)
■授業のテーマと到達目標 / Course Objective
Subtitle: Beyond Westphalia: Globalization, Cosmopolitanism and Empire
This seminar will explore the theory and practice of international relations beyond conventional
Westphalian frames. Specifically, three alternative constructions will be examined to elicit
understandings of the international, namely, globalization, cosmopolitanism, and empire. These
alternatives will be interrogated in terms of both their strengths and limitations. The principal aim
is to recognize the complexity of international relations and the heterogeneity of theoretical practice.
Designed as an introductory and intensive seminar, we will examine these perspectives in terms of their
core elements to foster the desire for further inquiry.
〔EUIJ Subject〕
■授業の概要と計画/ Course Content
Day 1
The Westphalian Frame
Modernity/Sovereignty/Anarchy
English School
Day 2
Globalization
Crisis
Afterlife
Day 3
Cosmopolitanism
Global Civil Society
Dialogue of Civilizations
Day 4
Empire
Postsovereignty
Multitude
Day 5
Conclusions
■成績評価と基準/ Grading Policy
Compulsory attendance and participation: 40%; written final paper: 60%.
■参考書・参考資料等 / References
Books:
Anthony Anghie (2005), Imperialism, Sovereignty and the Making of International Law (Cambridge
University Press.
Arjun Appadurai (1996), Modernity at Large: Cultural Dimensions in Globalization (Minneapolis:
University of Minnesota Press).
John Baylis, Steve Smith & Patricia Owens (2011), The Globalization of World Politics: An Introduction
to International Relations. 5th edition. Oxford University Press.
Beck, Ulrich (2006) The Cosmopolitan Vision; translated by Ciaran Cronin. Cambridge: Polity.
Hardt, Michael and Negri, Antonio (2000) Empire. Cambridge, Massachusetts & London: Harvard University
Press.
David Held and Anthony McGrew (eds.) (2003) The Global Transformations Reader, 2nd edition. Cambridge:
Polity Press, 2003.
Joseph Stiglitz (2002), Globalization and Its Discontents (London: Penguin).
Articles:
John Agnew (2007) Know-Where: Geographies of Knowledge of World Politics. International Political
Sociology 1(2): 138-148.
Bull, Hedley (1984) The Revolt Against the West. In The Expansion of International Society, edited by
Bull, Hedley and Adam Watson. Oxford: Clarendon Press: 217-228.
Dirlik, Arif (2004) Spectres of the Third World: Global Modernity and the End of the Three Worlds. Third
World Quarterly 25(1): 131-148.
22
Graduate Certificate プログラム
2012 年シラバス
Linklater, Andrew (2005) Dialogic Politics and the Civilising Process. Review of International Studies
31(1): 141-154.
Lynch, Marc (2000) The Dialogue of Civilizations and International Public Spheres, Millennium: Journal
of International Studies 29(2): 307-330.
■授業における使用言語 / Language
English
EU 科目名:Special Lecture on International Cooperation Law: International and European
Human Rights Law
開講大学での科目名:Special Lecture on International Cooperation Law: International and
European Human Rights Law
大学・研究科
担当教員
単位数
開講区分
神戸大学大学院国際協力研究科
Theodore CHRISTAKIS
2 単位
集中
(University of Grenoble)
■授業のテーマと到達目標 / Course Objective
Special Lecture on International Cooperation Law (International and European Human Rights Law)[EUIJ
Course]. This course is concerned with the efforts at the international level to establish legal norms
to protect human rights. It includes studies of both the theories justifying the protection of human
rights and the institutions and supervisory mechanisms designed to protect those rights in international
law. In light of our focus on these norms and institutions, and the political, social, economic and
cultural environments in which they operate, a participant who has successfully completed this course
should be able to:
・describe, locate and evaluate international human rights law;
・describe and evaluate different theories about rights;
・identify, analyse and describe the structure of the global and regional human rights systems;
・understand the interactions between those systems;
・describe and evaluate different mechanisms for the implementation and enforcement of international
human rights law;
・have a sound knowledge of the case law of the main international human rights courts and other human
rights bodies; and
・analyse and apply international human rights law to contemporary issues
■授業の概要と計画 / Course Content
PART I
General Introduction: The international status of the individual and the history of the international
proclamation of Human Rights
I. The question of the “international legal personality” of the individual
II. The State’s domestic jurisdiction and its progressive limitations
III. The emergence of International Human Rights Law after WWII
PART II
Problems concerning the normativity of International Human Rights Law
I. The distinction between positive law and soft law
II. The utility of soft law
PART III
Problems concerning the universality of International Human Rights Law
I. Universal Treaties
1) The two UN Covenants of 1966
2) Treaties concerning specific subject matters
II. Regional protection
1) Europe
2) The Inter-American System
3) Africa
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Graduate Certificate プログラム
2012 年シラバス
4) Arab & Islamic World
5) Asia and the Pacific
III. Obstacles to the universality of International Human Rights Law
1) Ideological obstacles and cultural relativism
2) Economic obstacles
3) Evolutions in favour of the universality
PART IV
The nature of human rights obligations
I. The “objective” character of international human rights
II. The Evolving character of HR Conventions (the human rights treaties as “living instruments”)
III. The diversity of State’s human rights obligations
PART V
Permissible limitations to human rights obligations
I. Reservations to human rights treaties
II. Derogations and the theory of “exceptional circumstances”
III. Restrictions and the “necessary in a democratic society” clause
IV. Denunciation or withdrawal from a Human Rights Treaty
PART VI
Analysis of some substantive rights
I. Rights which cannot be subject to restrictions or derogations
1) Right to life
2) Prohibition of Torture, cruel, inhuman and degrading treatment or punishment
II: Rights which can be subject to derogations
III: Rights which can be subject to derogations and restrictions
1) Freedom to manifest one's religion or beliefs
2) Respect for private life
3) Freedom of Expression
■成績評価と基準 / Grading Policy
Assessment will be by means of an active participation to the discussion and by means of a final 3000-3500
word research essay (including footnotes). The topic for this essay will be given to the students during
the last day of the course and the deadline for the submission of the paper will also be given the same
day.
■履修上の注意(関連科目情報等を含む) / Other Remarks
The method of teaching will be interactive and so will rely significantly on class participation. It
will not be simply a series of lectures. The course convenor will provide all the necessary elements
for the understanding of the subjects treated and will direct the debates, but will also organise a
significant number of case studies where the active participation of the students is required.
■教科書 / Textbooks
The prescribed for this course is
Rhona Smith, Textbook on International Human Rights, Oxford University Press, 4th ed., 2010.
The interest of this book lies in its clarity and broad scope. It will be useful for students with little
or no prior knowledge in the field of international human rights and will permit other students, who
have already done a course in this field, to revisit some important concepts.
■参考書・参考資料等 / References
In view of the nature of the course, based on considerable number of treaties and other international
texts and materials and on an even more impressive number of cases interpreting those treaties and texts,
it is essential for students to have a copy of some of the major international human rights instruments.
Students are required to have with them in class the following instruments:
- Universal Declaration of Human Rights
- International Covenant on Civil and Political Rights (ICCPR, Political Covenant) and the First and
Second Optional Protocols to the International Covenant on Civil and Political Rights
- International Covenant on Economic, Social and Cultural Rights (ICESCR)
- Convention against Torture and Other Cruel, Inhuman or Degrading Treatment or Punishment (CAT)
- Convention on the Elimination of All Forms of Discrimination Against Women (CEDAW, Women's Convention)
- European Convention for the Protection of Human Rights and Fundamental Freedoms (European Convention
on Human Rights)
- Protocols 1, 4, 6 and 7 to European Convention for the Protection of Human Rights and Fundamental
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Graduate Certificate プログラム
2012 年シラバス
Freedoms
- American Convention on Human Rights (American Convention, Pact of San Jos?)
- African Charter on Human and Peoples' Rights (Banjul Charter, African Charter)
For a complete version of those and other basic human rights texts, students can purchase a book such
as: I. Brownlie and G. Goodwin-Gill, Basic Documents on Human Rights 6th ed., Oxford: 2010.
Students can also print directly those and other documents from the internet. There are many websites
permitting this to be done, such as on the excellent website of the Office of the United Nations High
Commissioner for Human Rights: http://www.unhchr.ch.
■授業における使用言語 / Language
English
■キーワード / Keywords
International and European Human Rights Law
EU 科目名:Law of the International Civil Service
開講大学での科目名:Law of the International Civil Service
大学・研究科
担当教員
単位数
開講区分
神戸大学大学院国際協力研究科
黒神 直純
2 単位
集中
Naozumi KUROKAMI
(Okayama University)
■授業のテーマと到達目標 / Course Objective
This course will provide an overview of the Law of the International Civil Service. International
Organizations can only act through human agents. They are called International Civil Servants. Today,
there seems to be legal norms surrounding staff members of International Organizations. Therefore, the
purpose of this course will be to study a bundle of the norms on International Civil Servants.
■授業の概要と計画 / Course Content
Part 1 (Lectures and Discussions)
1. Introduction
2. History of the International Secretariat
3. Legal Status of International Civil Servants
4. Judicial Protection of International Civil Servants
5. Law of the International Civil Service and Law of International Organizations
Part 2 (Presentations and Discussions)
6. Special Topic: Pressure on the UN Secretary General
Case Study: Case Concerning Dismissal of UN American Staff.
7. Special Topic: Secondment of Officials from National Civil Service
Case Study: Yakimetz Case.
8. Special Topic: Privileges and Immunities
Case Study: Mazilu Case
9. Special Topic: The Reform of the UN Secretariat.
There may be changes in the schedule.
■成績評価と基準 / Grading Policy
Students will be fully evaluated on the basis of their active participation; attendance, discussion,
presentation, research papers etc...
■学生へのメッセージ / Messeage to students
Important!! Participants must contact with the lecturer by e-mail in advance. Only the student who will
have been given some guidance will be able to participate in the course.
■参考書・参考資料等 / References
1. Amerasinghe, C. F., The Law of the International Civil Service, 2nd ed., 2 Vols (Oxford U.P., 1994).
2. de Cooker, C. (ed.), International Administration: Law and Management Practices in International
Organizations (Martinus Nijhoff, 1990).
■授業における使用言語 / Language
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Graduate Certificate プログラム
2012 年シラバス
English
EU 科目名:Constitutional Law 2 / 開講大学での科目名:憲法 2/憲法特殊講義 2
大学・研究科
担当教員
単位数
開講区分
大阪大学大学院法学研究科
髙井
2 単位
1 学期
裕之
○授業の目的/Course Objective
アメリカの憲法判例を精読することにより、アメリカ判例の読み方を修得し、アメリカ憲法の特質を把握する
ことを目指す。同時に、これに関連するわが国(およびヨーロッパ)の問題とも比較対照し、比較憲法の方法
についても考える。
○履修条件・受講条件/Requirement / Prerequisite
英語の文献を主要なテキストとするので、英語読解力が必要である。
○講義内容/Course Content
主としてアメリカ憲法の「ケースブック」(判例の抜粋集)を読む。具体的な講読個所(テーマ)は受講者と
相談して決める。必要に応じて、関連テーマについてのヨーロッパ法に関する英語文献を講読することもあり
うる。
○教科書/Textbooks
受講者と相談して決める。
○参考文献/Reference
授業において適宜紹介する。
○成績評価/Grading Policy
出席状況、報告内容、討論への参加度およびレポートによる。
○オフィスアワー/Office Hour
未定。オフィスアワーの時間以外でも、電子メールによる予約で、受講者からの相談にはできるかぎり対応し
たい。
○コメント/Other Remarks
この科目は国際公共政策研究科との共同開講であり、法律学の研究者の養成のためのセミナーである。初学者、
特に修士1年生には、基本的なトレーニングとして英語文献の逐語訳をしてもらうつもりである。この方法で
は進度も遅く退屈な面もあるが、研究のための基本的な能力を養成するためにやむを得ない過程であることを
理解されたい。上級生については、その英語読解力や問題関心に応じて、逐語訳や要約をしてもらう予定であ
る。
EU 科目名:Conflict Studies / 開講大学での科目名:特殊講義 紛争研究概論
大学・研究科
担当教員
単位数
開講区分
大阪大学大学院国際公共政策研究科
松野
2 単位
1 学期
明久
○授業の目的/Course Objective
紛争分析、紛争解決、紛争後平和構築といった紛争の各局面に関する研究の全体像を概略的に理解することを
目的とする。紛争の研究はひとつの体系的分野というよりも、政治学、歴史学、社会学、人類学、地域研究な
ど複数のアプローチが学際的に行われている分野である。また、国際社会のさまざまなアクター(国際機関・
政府・市民社会等)が紛争の解決・予防に取り組んでいることも学ぶ。
○履修条件・受講条件/Requirement / Prerequisite
特になし。
○講義内容/Course Content
講義を中心としつつ、発表をしてもらう。授業の構成は:
1.紛争分析ー原因と類型
2.紛争の現実ー事例研究
3.紛争解決ー和平の達成
4.平和構築ー治安回復から民主主義構築へ
○教科書/Textbooks
26
Graduate Certificate プログラム
2012 年シラバス
とくになし。必要な資料は授業で配布する。
○参考文献/Reference
理論、紛争史、平和構築について以下のものを推薦する。
オリバー・ラムズボサム他『現代世界の紛争解決学』明石書店、2010 年。
武内進一『現代アフリカの紛争と国家』明石書店、2009 年。
佐原徹哉『ボスニア内戦』有志舎、2008 年。
松野明久『東ティモール独立史』早稲田大学出版部、2002 年。
篠田英朗『平和構築と法の支配』創文社、2003 年。
大芝亮・藤原帰一・山田哲也編『平和政策』有斐閣、2006 年。
稲田十一編『開発と平和ー脆弱国家支援論』有斐閣、2009 年。
成績評価/Grading Policy
○レポート(60%)と発表(40%)で評価する。
EU 科目名:International Relations / 開講大学での科目名:国際関係論
大学・研究科
担当教員
単位数
開講区分
大阪大学大学院国際公共政策研究科
星野
2 単位
1 学期
俊也
○授業の目的/Course Objective
国際公共政策の研究と実践の基礎として、国際関係論がどのように現代世界の状況を理解し説明しようとして
いるのか、基本となるイシューや概念や視点を提示する。なお、英語でも国際関係を論じることができるよう
に、キーワードの英語表現も習得する。
○履修条件・受講条件/Requirement / Prerequisite
講義では国際関係論全般を広く概観することになるため、専門的に国際関係を学ぼうとする者は、さらに自主
的に研究を進めること。
なお、最新・最前線の国際関係の動向への理解を深めるため、読売新聞社の協力によって開講される「国際報
道英語論」(1 学期、月5)と「総合安全保障論」(2 学期、木3・4)や朝日新聞提供の「マスコミと公共政
策」(1 学期、水2)なども合わせて受講することが望ましい。読売新聞社や朝日新聞社が提供するこれらの科
目は、毎年、内容を最新のものにアップデートして開講するため、単位取得を目的に履修する年以外の年も聴
講することを歓迎する。(履修年以外に聴講する場合は、レポートなどの課題を免除する。)
○講義内容/Course Content
以下のトピックなどを中心に講義し、国際関係への理解を深める。
・主権国家と国際社会
・国際関係の分析枠組みと主要な理論体系
・外交政策の決定過程
・新たな脅威と国際安全保障の諸課題
・軍備管理・軍縮・不拡散
・情報・インテリジェンス
・グローバリゼーションと国際経済・開発の諸問題
・国際法・国際機構(国連の役割)
・グローバル・イシューズと市民社会・NGO
○教科書/Textbooks
村田晃嗣他編『国際政治学をつかむ』有斐閣、2009 年
必要に応じ、授業中にレジュメや資料を配布する。
○参考文献/Reference
大芝亮他編『平和政策』有斐閣、2006 年
大芝亮編『国際政治学入門』ミネルヴァ書房、2008 年
○成績評価/Grading Policy
授業中の課題や期末レポートをもとに総合的に評価する。
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Graduate Certificate プログラム
2012 年シラバス
EU 科目名:International Public Administration
開講大学での科目名:特殊講義(国際行政論)
大学・研究科
担当教員
単位数
開講区分
大阪大学大学院国際公共政策研究科
蓮生
2 単位
1 学期
郁代
○授業の目的/Course Objective
・国連は、現代では紛争やテロへの対応から、貧困や環境問題まで、国際社会のあらゆる挑戦に、法的、政治
的、経済的、社会的に対応することを迫られている。本年度の授業では、冷戦終了後の国際社会において、国
連行政の多様化と大規模化に、国連自身がうまく適応してきているのかという問題に切り込みたい。そこで主
題とされるテーマは、国連行政におけるアカウンタビリティーの概念の追求である。
・分析の手法は、国際機構論、国際行政論をベースにしつつ、適宜国際組織法、国際関係論も取り入れている。
・国連の活動の現場に関する理解を助けるために、ビデオなどの視聴覚教材を用いたり、新聞・雑誌などの時
事問題に関する資料も配布する。
・本講義では、国際公務員(国連教育文化科学専門機関ユネスコのパリ本部)出身たる講師の視点も織り交ぜ
ながら、国際社会において国連が果たすべき役割と機能について考える。
○履修条件・受講条件/Requirement / Prerequisite
・国際法や国際関係論などの基礎科目を受講していることが望ましいが、必須条件ではない、
○講義内容/Course Content
・本授業では、Ⅰ:国際機構の歴史的成り立ちや国際行政発祥の由来、Ⅱ:国際機構の活動分野、Ⅲ:国際機
構の対外関係、Ⅳ:国際機構の組織構造や構成要素、Ⅴ:国連行政とアカウンタビリティーなどを考察するこ
とにより、国際機構論全般に関する基礎的理解を深めてもらうことを目的とする。
・授業で取り上げる予定のイシュー
第Ⅰ部
総論:イントロダクション
:国際社会の組織化の流れ
第Ⅱ部 国際機構の活動分野:ポスト冷戦の国連平和活動の抱える問題
第Ⅲ部 国際機構の対外関係:国際機構の加盟国の地位
:対外関係(個人、NGO、企業含む)
第Ⅳ部 国際機構の内部組織:国際機構の設立と終了
:国際機構の組織構造
:国際機構の意思決定
:国際機構の財政的基盤
:国際公務員制度
第Ⅴ部 国連行政とアカウンタビリティー
:アカウンタビリティーの概念の分析
:国連行政とアカウンタビリティーの概念
:(事例研究)イラク石油食糧交換計画と腐敗
:国連行政監査制度の分析
○教科書/Textbooks
・教科書:蓮生 郁代著『国連行政とアカウンタビリティーの概念』東信堂、2012 年
○参考文献/Reference
・参考文献:横田洋三編著『新国際機構論 上・下』国際書院、2006 年
臼井久和・馬橋憲男編『新しい国連-冷戦から 21 世紀へ-』有信堂、2004 年
・時事的なトピックに関する資料については、適宜配布する予定。
○成績評価/Grading Policy
出席(小テスト)が 30%、期末試験が 70%。
・出席の確認のため、小テストを授業の合間に抜き打ちで行う。出題内容は当日の授業内容を問う大変平易な
もので、事前準備不要かつ持ち込み可、ノート参照可。出席確認が目的のため、グループ作業で答案を作成す
る場合もありうる。
・期末試験の際、持ち込み可能なものについては、初回の授業の際に指示。
・小テストや期末試験に欠席した場合で、かつ正当な理由がある場合は、証明書とともに教官にすみやかに提
出すること。
○コメント/Other Remarks
国連の活動の現場に関する理解を助けるために、ビデオなどの視聴覚教材を用いたり、新聞・雑誌などの時事
問題に関する資料も配布する予定。
28
Graduate Certificate プログラム
2012 年シラバス
本講義では、国際公務員(国連教育文化科学専門機関ユネスコのパリ本部)出身たる講師の視点も織り交ぜな
がら、国連のアカウンタビリティー強化について考えたい。受講生の積極的な参加を望む。
EU 科目名:Arms Control and Disarmament II
開講大学での科目名:演習(軍備管理・軍縮論 II)
大学・研究科
担当教員
単位数
開講区分
大阪大学大学院国際公共政策研究科
竹内 俊隆
2 単位
1 学期
○授業の目的/Course Objective
日米同盟を包括的に考える材料とする。
○履修条件・受講条件/Requirement / Prerequisite
特にない。
○講義内容/Course Content
教科書の輪読を受講生とともにする。教科書は現状分析が多いが、できるだけ背景にある理論や考えを問う形
の精読型にしたい。受講者が興味を持つ教科書の章を担当し、その発表に基づき質疑応答や議論をする。
○教科書/Textbooks
竹内俊隆編著/日米同盟論/ミネルヴァ書房/978-4-623-06151-8
○参考文献/Reference
特になし。関連する書物は山ほどある。
○成績評価/Grading Policy
発表および授業における発言:70%
期末レポート:30%(国際関係に関係する課題で、6000 字程度)
○ コメント/Other Remarks
授業における発言が必須である。
EU 科目名:Peace Studies
/ 開講大学での科目名:演習(平和研究)
大学・研究科
担当教員
単位数
開講区分
大阪大学大学院国際公共政策研究科
木戸
2 単位
1 学期
衛一
○授業の目的/Course Objective
「強欲と暴力の帝国」米国の凋落が歴然とし、この国が主導してきたグローバリゼーションについても、その
諸矛盾が噴出している。本授業では、そうした潮流に抗し、「もうひとつの世界」の構築をめざすオルターグ
ローバリゼーション運動について、その思想と政策を追究する。
○講義内容/Course Content
当面は下記文献の関連論文を輪読する。その後、環境・労働・平和などさまざまな政策分野におけるオルター
グローバリゼーション運動について考察する。
○教科書/Textbooks
木戸衛一・長野八久(編)『平和の探求』(解放出版社、2008 年)
スーザン・ジョージ『これは誰の危機か、未来は誰のものか』(岩波書店、2011 年)
ナオミ・クライン『ショック・ドクトリン』(岩波書店、2011 年)
参考文献/Reference J-C・リュアノ=ボルバラン&S・アルマン『グローバリゼーションの基礎知識』(作
品社、2004 年)
ジャイ・センほか(編)『帝国への挑戦 世界社会フォーラム』(作品社、2005 年)
デヴィッド・ハーヴェイ『新自由主義』(作品社、2007 年)
○成績評価/Grading Policy
授業への意欲的参加とレポートの提出。
29
Graduate Certificate プログラム
2012 年シラバス
EU 科目名:International Humanitarian Law
開講大学での科目名:プロジェクト演習
実践グローバル・リーダーシップ
大学・研究科
担当教員
大阪大学大学院国際公共政策研究科
真山
全・坂元
茂樹
単位数
開講区分
2 単位
1 学期・集中
○授業の目的/Course Objective
地球大の経済や環境や文化の危機を克服するためのリーダーシップは、もはや政府や国際機関のトップだけの
ものではありません。地球的課題を解決するためのグローバルなリーダーシップは、市民一人ひとりの責任あ
る行動に必要です。
この授業では、人を惹きつけ感動させ様々な分野で地球社会を前進させている方々をゲストスピーカーに招き、
対話を重ねることによって、グローバルな問題解決のためのリーダーシップとは何かについて考察します。同
時に、より良い未来を主体的に創造していこうという志を持つ人々と学生が協働して授業を創りあげていくこ
とによって、実践的なリーダーシップの実験と学習の場を協創します。
○履修条件・受講条件/Requirement / Prerequisite
対話型、実践型授業のため、受講者数を 25 人程度に制限します。
遅くとも第 3 回講義(4/25 水曜日)までに、この授業を受講する理由を記載してメールで提出すること。
A4 用紙1枚以内。ファイルのヘッダーに提出日 氏名 学番 メールアドレスを標記すること。
メールは<glp@osipp.osaka-u.ac.jp>宛、必ず標題に「2012 実践グローバルリーダーシップ(受講者氏名)」
を記載すること。
○講義内容/Course Content
講義 40 分、質疑応答 40 分を目標にする。
この講義では、経済だけではなく、NPO、企業経営、国際機関、外交、行政、地域社会、学会、芸術文化等のエ
キスパートや若手リーダーやトップ経験者をゲストスピーカーに招き、それぞれの組織・分野におけるリーダ
ーシップのあり方や心構えについて対話形式で授業をおこないます。共に学ぶ、社会と学ぶをキーワードに、
学生が主体的に授業の運営に参加し、授業を創造します。
日頃の授業の成果を合宿や公開講義の運営を通じて実践し、グローバルな公共的課題解決のためのリーダーシ
ップへ第一歩を踏み出します。
【講義日程】
※講義時間は 18:00~19:30 とし、公開講義、集中講義(合宿)分の回数を含めて、全 15 回分の講義を行い
ます。
第1回
H24.4.11(水) 18:00~19:30
スピーカー:伊藤信太郎(パソナグループ特別顧問、元外務副大臣)、野村美明(大阪大学大学院国際公共政
策研究科教授)
第2回
H24.4.18(水) 18:00~19:30
スピーカー:中原徹(大阪府立和泉高等学校校長)
第3回
H24.4.25(水) 18:00~19:30
スピーカー:南部靖之(株式会社パソナグループ代表)
第 4 回・第 5 回
H24.4.30(月・祝) いちょう祭 公開講義
スピーカー:伊藤信太郎(パソナグループ特別顧問、元外務副大臣)、野村美明(大阪大学大学院国際公共政
策研究科教授)
第6回
H24.5.9(水) 18:00~19:30
スピーカー:安西祐一郎(独立行政法人日本学術振興会 理事長)
第7回
H24.5.16(水) 18:00~19:30
スピーカー:星野俊也(大阪大学国際公共政策研究科 教授)
第8回
H24.5.23(水) 18:00~19:30
スピーカー:調整中
第 9,10,11,12 回
H24.5.25(金)~H24.5.26(土) 合宿
スピーカー:伊藤信太郎(パソナグループ特別顧問、元外務副大臣)、野村美明(大阪大学大学院国際公共政
策研究科 教授)、神余隆博(前駐ドイツ大使)、多胡圭一(大阪大学名誉教授)
第 13 回
H24.5.30(水) 18:00~19:30
スピーカー:朝比奈一郎(秀明大学客員教授、青山社中株式会社代表)
第 14 回
H24.6.6(水) 18:00~19:30
スピーカー:調整中
30
Graduate Certificate プログラム
2012 年シラバス
第 15 回
H24.6.13(水) 18:00~19:30
スピーカー:神余隆博(前駐ドイツ大使)
この授業は人材創造大学校との連携授業です。
参考 URL:http://www.pasona.co.jp/shinsotsushien/f-career/
http://www.pasonagroup.co.jp/news/company/2010/p10081101.html
※この科目はグローバルリーダーシップ・プログラムの 1 科目です。
関連科目として、1 学期に「リーダーシップデザイン」、「ネゴシエーション基礎」、
2 学期に「ネゴシエーション」、「アジアにおける事業戦略とリーダーシップ」があります。
グローバルリーダーシップ・プログラム
http://www.osipp.osakau.ac.jp/leader/index.html
○教科書/Textbooks
随時提示
○参考文献/Reference
随時提示
○成績評価/Grading Policy
・受講理由書 10%+平常点 50%(リーダーシップ力+発言内容+相互評価)+学期末レポート(2 課題)40%によ
る。
・平常点、評価基準および学期末レポートの課題については、授業中に説明する。
・無断欠席した者は評価の対象としない。無断で遅刻および早退した場合も同様とする。
○コメント/Other Remarks
主体的に参加し積極的に発言する学生を望む。
EU 科目名:International Humanitarian Law
/ 開講大学での科目名:特殊講義 国際人道法
大学・研究科
担当教員
大阪大学大学院国際公共政策研究科
真山
全・坂元
茂樹
単位数
開講区分
2 単位
1 学期・集中
○授業の目的/Course Objective
単なる教養講座に留まらず、国際人道法(武力紛争法)の概要及び赤十字国際委員会の活動を理解し、これを
分析できる能力の基礎を涵養する。OSIPP が開設している「武力紛争法」の講座よりは、実用的な性格を本講座
は持つ。
○履修条件・受講条件/Requirement / Prerequisite
国際法の基本的事項を理解している必要がある。すなわち、国際法の学部級講義の単位を取得済みか又はそれ
と同等以上の国際法に関する知見を有していることが必要である。一部講義は、英語で実施されるので、相応
の英語力を要する。国際法に関する知見を全然有さない者の参加は避けられたい。
○講義内容/Course Content
第 1 日:「講義説明」、「赤十字国際委員会の活動概要」、「国際人道法入門」、「日本と国際人道法」
第 2 日:「敵権力下に陥った者の保護」、「国際的と非国際的の武力紛争における抑留」、「敵権力下に陥っ
た者の保護(事例研究)」、「国際人道法と人権法」
第 3 日:「敵対行為の影響からの文民の保護」、「衛生部隊及び衛生輸送手段の保護」、「国連部隊及び多国
籍軍と国際人道法」、「敵対行為への直接的参加の概念(事例研究)」
第 4 日:「国際人道法の実施(国家責任)」、「国際人道法の実施(個人の刑事責任)」、「武力紛争の影響
を受ける者に対する人道的援助」、「総括」
(上記は 2011 年度の例であって、2012 年度にあっては内容が一部変更される可能性が有る)
○教科書/Textbooks
邦文又は欧文の条約集(学部国際法講義シラバス及び OSIPP 武力紛争法講義シラバスを参照)を必ず携行するこ
と。
○参考文献/Reference
講義中に指示する。
○成績評価/Grading Policy
主に出席状況で評価するが、小テストの実施も排除しない。また講義中の学生からの質問の提起など講義中の
発言回数や条約集携行の有無も考慮することがある。
○コメント/Other Remarks
(1)学部級の国際法講義で使用される教科書(いずれでも可)、特にその国際人道法の箇所を精読しておく
こと。
31
Graduate Certificate プログラム
2012 年シラバス
(2)担当教員(神戸大学:坂元教授、大阪大学:星野教授、真山教授)の他、いわゆるゲストスピーカーと
して赤十字国際委員会職員、日本赤十字社職員、日本外務省職員、日本防衛省職員若しくは自衛官、国際人道
法専攻の日本の大学教員を招請する。
EU 科目名:Multicultural Coexistence / 開講大学での科目名:演習(多文化共生論))
大学・研究科
担当教員
単位数
開講区分
大阪大学大学院国際公共政策研究科
河村
2 単位
1 学期
倫哉
○授業の目的/Course Objective
現在、紛争地域での国家建設の問題や、移民をめぐるあつれきなど、世界各地で民族やエスニシティをめぐる
争いが生じている。当事者たちは自分たちの文化に基づいてさまざまな主張を行っているが、当然のことなが
ら、認められるものもあれば、認められないものもある。それぞれの民族集団が納得して従うことのできる秩
序としては、どのようなものがありうるか、この授業で考察する。
○講義内容/Course Content
どういう文化的要求ならば認められるか、どういう政治システムがのぞましいか、などの問題については、リ
ベラリズムに立つのか、コミュニタリアニズムに立つのかでは大きく違ってくるし、またそれぞれの立場の内
部でも異なってくる。主要な学説を取り上げた上で、その思想背景や規範原理との関連性に留意しつつ、有効
性と限界を考察していく。
○参考文献/Reference
チャールズ・テイラー他『マルチ・カルチュラリズム』
ウィル・キムリッカ『多文化時代の市民権』
その他、英文の文献は適宜授業内で指示する。
○成績評価/Grading Policy
出席回数、授業中の発言、およびレポートによって判断する。
(d) Culture and Society Module/文化・社会科目
EU 科目名:Religion and Culture in Britain
開講大学での科目名:イギリス宗教文化論特殊講義
大学・研究科
担当教員
単位数
開講区分
神戸大学大学院国際文化学研究科
野谷
2 単位
前期
啓二
■授業のテーマと到達目標
イギリスのキリスト教の歴史を広い意味での文化コンテキストと関連させて講義する。イギリス文化形成にキ
リスト教がどのようにかかわったか理解する。[EUIJ 科目]
■成績評価と基準
出席 50%、レポート 50%の総合評価。
■授業における使用言語
日本語
EU 科目名:International Relations / 開講大学での科目名:国際政治社会論特殊講義
大学・研究科
担当教員
単位数
開講区分
神戸大学大学院国際文化学研究科
坂井
2 単位
前期
一成
■授業のテーマと到達目標
グローバリゼーションの進む現代国際関係の特質の一つに地域統合が挙げられるが、特に欧州連合(EU)によ
る統合の進展は目覚ましい。しかし、経済統合の側面ばかりが脚光を浴び、むしろより重要な問題をはらむ政
治や社会・文化の側面について軽視されてきた傾向がある。この授業では、欧州統合のこうした様々な側面、
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Graduate Certificate プログラム
2012 年シラバス
及び主要国の対欧州統合政策の特質を理解し、地域統合のもつ意味や課題を深く掘り下げて検討する。
[EUIJ 科目]
■授業の概要と計画
概ね教科書の各章に沿って授業は展開される。
0)ヨーロッパ統合と国際関係論の視点
1)フランス外交とヨーロッパ統合
2)ドイツとヨーロッパ統合
3)イギリスにおけるヨーロッパ政策の国内化
4)ベネルクス三国とヨーロッパ統合
5)北欧諸国の対外政策と対ヨーロッパ政策
6)EU の共通外交・安全保障の展開
7)EU における立憲体制と市民的自由の保障
8)EU の教育・文化交流政策
9)「多様性の中の統合」を目指す EU
10)EU の東方拡大と今後の展望
このほか、EU をめぐる最新のトピックを適宜取り上げる予定。
■成績評価と基準
平常点(授業への参加の度合い)(40%)、中間レポート(30%)、期末レポート(30%)で評価する。
■教科書
坂井一成(編)『ヨーロッパ統合の国際関係論[第 2 版]』芦書房、2007 年。
■授業における使用言語
日本語
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