№2737 発行日 平成27年9月29日 発行所 全国消防長会 一般財団法人全国消防協会 担 当 企画部企画課 電話 03(3234)1321 週間情報 消防本部の動き 行 ◆ 事 少年消防隊体験入隊を開催 は た 幡多西部消防組合消防本部(高知) 幡多西部消防組合消防本部では、平成27年8月8日(土)、9日(日)の2日間、宿毛市内の 小学6年生25人が宿毛消防署で宿泊し防災について学習する「宿毛市少年消防隊体験入隊」を 開催しました。 子どもの頃から防災教育・防災活動にふれることは重要であり、将来消防関係者として活躍し ていただくことの期待を込め、また、少年消防隊結成の勧誘事業として昨年に続き企画しました。 この体験入隊では、礼式訓練・ロープ結索・放水訓練・応急手当・救助訓練などを行いました。 夕食の炊き出し訓練では、カレーライスを消防隊員と一緒に作り、おいしくできあがったのか、 何杯もおかわりをする子ども達が見受けられました。 この体験が、進路を考えるうえでの参考に、また、夏休みの楽しい思い出のひとつになれば幸 いです。 【少年消防隊体験入隊の様子】 1 ◆ 「消防ふれあいフェスティバル in 佐久」を開催 佐久広域連合消防本部(長野) 佐久広域連合消防本部・佐久消防署では、平成27年8月22日(土)、佐久広域連合消防本部・ 佐久消防署完成記念事業として「消防ふれあいフェスティバル in 佐久」を開催しました。 当日は天候にも恵まれ、約 1,300 名ほどの来場者があり、救助訓練・消防団によるポンプ操法 の披露のほか、各種体験コーナーや御嶽山噴火災害・東日本大震災での緊急消防援助隊の活動写 真の展示などが行われました。 オープニングでは、明治~昭和初期に佐久市消防団で実際に使用していた腕用ポンプを現役消 防団員の方々が「エッサー、ホイサー」の掛け声で実際に放水も行われました。 地域密着型の消防をモットーに、住民との交流を通じて更なる防火、防災意識の高揚を図るこ とができました。 【はしご車搭乗体験の様子】 【腕用ポンプの実演の様子】 訓練・演習 ◆ 旧宝塚市立中央公民館を活用した倒壊家屋救出訓練を実施 宝塚市消防本部(兵庫) 宝塚市消防本部では、平成27年8月3日(月)から8月16日(日)まで、解体前の宝塚市 立中央公民館を活用した倒壊家屋救出訓練を実施しました。 前半の1週間は、下方向、横方向へのダーティー・クリーンブリーチング訓練を実施。後半の 1週間は、ブリーチング訓練で開放した開口部を利用し、低所救出訓練や建物火災対応訓練とい った多種多様な訓練を実施しました。 近い将来発生すると懸念されている南海トラフ地震の発生に備え、救助戦術、危機対応能力の 充実強化を図るとともに、災害現場において円滑な活動ができるよう幅広い訓練を実施しました。 【倒壊家屋救出訓練の様子】 2 ◆ 解体前の中学校校舎を利用した消防訓練を実施 鳥取県東部広域行政管理組合消防局(鳥取) 鳥取県東部広域行政管理組合消防局では、平成27年8月17日(月)から21日(金)まで の5日間、解体前の中学校校舎を利用して消防訓練を実施しました。 耐火建物火災想定訓練では、教室内で実際に煙を発生させ、中性帯が形成される過程の確認と、 電動式ファンを使用した陽圧換気による排煙効果の検証を行いました。 (煙やガスは高温である間、 上層部分に流動し、下層部分には冷たい空気が流れ二層が形成される。この下層部分を中性帯と 呼び、視界が開けている。 ) 救助訓練では、エンジンカッター等の救助資機材を使用してコンクリ-トの壁及び床を破壊す る訓練を実施し、資機材の性能確認などを通じ大変有意義な訓練となりました。 【解体前の中学校校舎を利用した消防訓練の様子】 ◆ 大規模ターミナル・池袋駅で総合防災訓練 東京消防庁(東京) 東京消防庁豊島消防署では、防災の日の平成27年9月1日(火)、JR池袋駅において、当署、 池袋消防署、鉄道各社や駅に接続される百貨店及び池袋警察による合同総合防災訓練を実施しま した。 東京湾南部を震源とするM7.3の地震が発生し、列車脱線等の被害が発生するとともに首都 圏全域が広範囲に運行中止となり、駅構内各所で火災や多数の負傷者が発生したとの想定で、そ れぞれの自衛消防隊が主体となって消火、応急救護、救出活動などが展開されました。駅構内で は、地震の発生と駅員の指示に従うよう、構内放送が流れるなど、本番同様の緊迫したなかで、 参加者約500名が意欲的に訓練に取り組んでいました。 これらの訓練を通じ、各事業所における自主防火・防災行動力の向上が一層期待できるものと なりました。 【総合防災訓練の様子】 3 ◆ 羊蹄山における山岳救助訓練を実施 羊蹄山ろく消防組合消防本部(北海道) 羊蹄山ろく消防組合消防本部では、平成27年8月24日(月) 、近年の登山ブームに伴う山岳 救助出動の増加に対応すべく、1本部1消防署6支署合同で「羊蹄山3合目で山岳救助事案が発 生」との想定で、山岳救助訓練を実施しました。 訓練当日は、小雨が降り足元の悪いなかでの訓練となりましたが、指令センター及び指揮本部 を中心とし、各活動隊との情報共有及び指揮命令系統の重要性を再認識したなかでの訓練が行え ました。 また、傷病者搬送時における署支署の装備品及び搬送手技を確認することにより、今後の署支 署合同山岳救助活動に対する有意義な訓練となりました。 【羊蹄山における山岳救助訓練の様子】 研 修 等 ◆ 在来工法に学ぶ!木造建築物の構造及び活動上の危険度判定 松戸市消防局(千葉) 松戸市消防局六実消防署では、平成27年8月3日(月)、12日(水)の2日間、木造建築物 在来工法の専門家である管内消防団第27分団長を講師に迎え、木造建築物の構造及び延焼状況 の把握に関して、職員の知識及び資質の向上を図ることを目的に職員研修を実施しました。 近年、大量退職、大量採用時代における職員の人材育成、知識技術の伝承などの課題に加え、 今後発生の危険性が指摘されている大規模地震では、木造建築物等の倒壊・座屈によって、多数 の要救助者が発生することが危惧されております。 このような状況のなか、この研修では木造建築物が出火した際の初期の状況把握に必要な在来 工法での尺貫法による面積測定及び外壁の素材による活動上の危険度の違いについて学ぶことが でき、これからの災害活動に生かせる有意義な研修となりました。 今後もあらゆる機会を捉えて、職員の知識及び技術の向上を図り、更なる消防活動技術の確立 に努めていきます。 【職員研修の様子】 4 ◆ 「消防職員のストレスとメンタルヘルス」研修会を開催 秋田市消防本部(秋田) 秋田市消防本部では、平成27年8月10日 (月)、11日(火)の2日間、秋田市文化会館 において、今年度第2回目の消防本部研修とし て「消防職員のストレスとメンタルヘルス」研 修会を開催しました。 講師に杏林大学保健学部の岡本博照准教授を 迎え、2日間で約200名が受講し、消防の職 種別でのストレス、日常業務のストレスと惨事 ストレス、デフュージングの必要性等の講義を 聴講しました。 【研修会の様子】 ◆ 消防職員健康づくりセミナーを開催 川西市消防本部(兵庫) 川西市消防本部総務課では「消防士改造計画~健康アップで仕事の効率もアップ!~」をテー マに、消防職員の健康づくりに取り組んでいます。その第一弾として川西市保健センターの管理 栄養士・保健師に協力いただき、平成27年8月17日(月) 、18日(火)の2日間、消防職員 健康づくりセミナーを開催しました。 事前に職員から要望のあった健診検査値の見方やバランスの良い食事と筋肉を効果的に作る食 事などについて講義いただき、参加者も熱心に聴き入っていました。 今後も、セミナーの開催や体力錬成の推進、チャレンジ100(100日間体重測定)など、 健康づくりに取り組んでいく予定です。 【消防職員健康づくりセミナーの様子】 5 ◆ 研修会「消防フォーラム in ながの2015」を開催 長野県消防長会(長野) 長野県消防長会(共催:長野県)では、平成27年8月20日(木)、長野市内(ホテルメトロ ポリタン長野)において、研修会「消防フォーラム in ながの2015」を開催しました。 この研修会は、今年で4回目の開催となり、長野県内消防体制の充実強化を図ることを目的と し、県下13消防本部(局)の消防長、消防署長及び管理職職員等、あわせて約180名が参加 しました。 今回は、女性消防職員の更なる活躍に向けた取り組みの強化を図ることをテーマとし、総務省 消防庁の山越伸子消防・救急課長をはじめ、地元のフリーアナウンサー冨岡美希さん及び川崎市 消防局の河﨑希久江消防司令の3人の女性の方を講師に迎え、それぞれ講演をいただきました。 今回の研修会により、県内全13消防本部(局)が、共通の認識を図り、さらに意見交換等で 情報の相互交換を行うことで、今後の連携確認をすることができました。 【山越消防・救急課長による講演の様子】 ◆ 【研修会後の記念撮影】 派遣研修報告会~国際文化研修消防職員コース~を実施 上尾市消防本部(埼玉) 上尾市消防本部では、平成27年8月20日(木)、全国市町村国際文化研修所で実施された国 際文化研修(平成27年度消防職員コース)に派遣した職員による、派遣研修報告会を実施しま した。 この報告会は、派遣職員が研修で学んだことを広く職員に情報共有するために行ったもので、 消防職員として、どのように市内在住外国人と意思疎通を図るべきかについて報告を受けました。 この報告会を通じて、 「情報弱者」としての市内在住外国人の立場や、外国人でも理解できる「や さしい日本語」に言い換えて伝えることの重要性について、理解を深めることができました。 【派遣研修報告会の様子】 6 そ の 他 ◆ 熱中症予防対策として注意喚起看板を設置 西入間広域消防組合(埼玉) 西入間広域消防組合管内では、熱中症搬送人 員が平成24年度31人、平成25年度37人、 平成26年度34人なのに対し、平成27年8 月20日現在54人で傷病程度別では軽症30 人、中等症23人、死亡1人となっています。 また、全国的にも5万人を超えており、当消 防本部では熱中症対策として広く広報をするた め、平成27年8月20日(木) 、啓発看板を設 置しました。看板には熱中症搬送人員と注意喚 起文、救急相談ダイヤルの番号が書いてあり、 住民による熱中症の予防や発生事案の抑制を図 り、安全・安心の町づくりを目指します。 【注意喚起看板を設置】 国等の動き 消防庁通知等 ◆ 「特定施設水道連結型スプリンクラー設備の配管における適切な施工について」 (平成27年9月8日付け健水発第0908第1号)について(9月11日、事務連絡) 予防課より、各都道府県消防防災主管部、東京消防庁・各指定都市消防本部あてに次のとお り事務連絡されましたのでお知らせします。 先般、「特定施設水道連結型スプリンクラー設備の配管における適切な施工について」(平成 27年9月4日付け消防予第351号)を通知したところですが、当該通知に記載された内容につい て、平成27年9月8日付けで厚生労働省健康局水道課長から各都道府県水道行政担当部(局)長 あて及び各厚生労働大臣認可水道事業者あてに通知が発出されましたので、参考として送付し ます。 各都道府県消防防災主管部におかれては、貴都道府県内の市町村(消防の事務を処理する一 部事務組合等を含む。 )に対しても、この旨周知していただくようお願いします。 ○ 全文は、消防庁ホームページ (http://www.fdma.go.jp/concern/law/tuchi2709/pdf/270911_jimurenraku.pdf)に掲載されて います。 【問い合わせ先】予防課設備係 担当:近藤、久保田 ◆ 平成 27 年台風第 18 号による大雨等に係る救助活動等に従事した消防職団員の惨事ストレス 対策等について(9月15日、事務連絡) 消防・救急課より、関係都県消防防災主管課あてに次のとおり事務連絡されましたのでお知 らせします。 平成27年9月10日から11日にかけて発生した台風第18号による大雨等に対し、茨城県、栃木 7 県及び宮城県の消防隊等をはじめ、近隣県及び東京都から参集した緊急消防援助隊など、多数 の消防職団員による連日の懸命な災害現場活動が行われているところであります。 場合によっては、今後、活動にあたった消防職団員の惨事ストレスが危惧されるところです ので、各消防本部等におかれましては、今回の災害において現場活動に従事した消防職団員の 身体的・精神的ケアについて、十分留意していただくようお願いいたします。 惨事ストレスに関する資料及び消防庁緊急時メンタルサポートチームに関する資料を添付 (省略)しますので、参考にしていただければと存じます。 また、消防庁緊急時メンタルサポートチームに関する相談・要請等がある場合には、下記ま で御連絡ください。 ○ 全文は、消防庁ホームページ (http://www.fdma.go.jp/concern/law/tuchi2709/pdf/270915_jimurenraku.pdf)に掲載されて います。 【問い合わせ先】 【消防職員】 消防庁 消防・救急課 職員第一係 担当:大河内、永田 【消防団員】 消防庁 国民保護・防災部 地域防災室 担当:山下、吉田 ◆ 平成 27 年秋季全国火災予防運動の実施について(9月18日、消防予第366号) 消防庁長官より、各都道府県知事、各指定都市市長あてに次のとおり通知されましたのでお 知らせします。 本年の秋季全国火災予防運動については、平成27年11月9日から15日までの7日間にわたり、 別添「平成27年秋季全国火災予防運動実施要綱」 (省略)に基づき、実施することといたします。 貴職におかれましては、本運動及び関連行事への住民の積極的な参加を促し、火災及び災害 に強いまちづくりの継続的な推進のため、特段の御配慮をお願いいたします。 また、各都道府県知事におかれましては、貴都道府県内の市町村(消防の事務を処理する一 部事務組合等を含む。 )に対しても周知していただきますようお願いいたします。 ○ 全文は、消防庁ホームページ (http://www.fdma.go.jp/concern/law/tuchi2709/pdf/270918_yo366.pdf)に掲載されています。 【問い合わせ先】予防課 担当:齋藤、森野 ◆ 平成 27 年秋季全国火災予防運動の実施について(9月18日、消防予第367号) 予防課長より、各都道府県消防防災主管部長、東京消防庁・各指定都市消防長あてに次のとお り通知されましたのでお知らせします。 平成27年秋季全国火災予防運動については、平成27年9月18日付け消防予第366号により実施 要綱を定め、各都道府県知事等あてに消防庁長官から通知したところですが、当該実施要綱に 掲げる推進項目等の実施にあたり参考になると考えられる事項を、別添1「平成27年秋季全国 火災予防運動実施要綱について」(省略)のとおりとりまとめましたので送付します。 なお、前回実施した平成27年春季全国火災予防運動期間中における行事等の実施結果につい ては、 「平成27年春季全国火災予防運動の実施結果について」 (平成27年7月8日付け事務連絡) のとおりですので、これらを参考としながら各地域の実情に応じた運動の実施について検討い ただくとともに、今回の実施結果について、別添2(省略)により報告いただきますようお願 いします。 各都道府県消防防災主管部長におかれましては、貴都道府県内の各市町村(消防の事務を処 8 理する一部事務組合等を含む。 )に対してもこの旨周知していただきますようお願いいたします。 ○ 全文は、消防庁ホームページ (http://www.fdma.go.jp/concern/law/tuchi2709/pdf/270918_yo367.pdf)に掲載されています。 【問い合わせ先】予防課 担当:齋藤、森野 報道発表 ◆ 平成 27 年8月の熱中症による救急搬送の状況(9月15日、消防庁) 平成27年8月の熱中症による全国の救急搬送の状況(確定値)を取りまとめましたので、そ の概要を公表します。(以下省略) ○ 全文は、消防庁ホームページ (http://www.fdma.go.jp/neuter/topics/houdou/h27/09/270915_houdou_1.pdf)に掲載されてい ます。 【問い合わせ先】救急企画室 担当:寺谷、平井、足立 ◆ 「蓄電池設備技術基準検討部会」の開催(9月15日、消防庁) 現在、消防法に基づく蓄電池設備の規制は、電気容量が 4,800Ah(アンペア・アワー) ・セル以上のもの を対象としていますが、蓄電池設備の種別によって電圧に差があることから、同じ電気容量の 蓄電池設備でも、その種別によって電力量(kWh(キロワット・アワー))に差が生じているところです。 消防庁において、蓄電池設備の規制単位を電力量に見直すことの是非について、昨年度、 「対 象火気設備等技術基準検討部会」を開催し、検討を行ったところ、引き続きより詳細な検討を 行う必要があるとされたことから、今般、 「蓄電池設備技術基準検討部会」を開催し、検討を行 うこととしたのでお知らせします。(以下省略) ○ 全文は、消防庁ホームページ (http://www.fdma.go.jp/neuter/topics/houdou/h27/09/270915_houdou_2.pdf)に掲載されてい ます。 【問い合わせ先】予防課 担当:小冨士課長補佐、齋藤係長、岡 ※ 消防庁各課室の直通電話番号は(http://www.fdma.go.jp/neuter/about/tel.html)に掲載さ れています。 週間情報では、各本部の身近な情報を掲載していますので情報をお寄せ下さい。 週間情報への投稿は企画課へ! TEL 03-3234-1321 FAX 03-3234-1847 E-mail : weekly@fcaj.gr.jp 9
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