2012 年 1 月 12 日 株式会社 テクノ・システム・リサーチ URL http://www.t-s-r.co.jp 東京都千代田区岩本町 3-7-4 TSR ビル 代表取締役社長 藤田正雄 TSR - Press Release 2011 年の世界プリンター・MFP の生産台数は 1 億 2,924 万台になる見通し ~ 東日本大震災、タイの洪水の影響で対前年比3.7%増に留まる。2012年以降も予断を許さな い市場状況~ 株式会社 テクノ・システム・リサーチは、2011年11月にプリンター・MFPに関する季刊調査 報告書『季刊 プリンター・MFP生産統計情報』の2011年第3四半期号(7~9月)を発刊しました。 2011年は対前年比3.7%増の129,248.9k台となる見込みである。第2四半期(4~6月)時点の予測 では2011年の見通しを対前年比5.6%増としたが、タイの洪水被害によって工場の停止や部品調達 の問題が発生し、セットの供給能力が低下したこと、2011年の後半に入って欧米経済の先行きの 不透明感が強まり、需要面での縮小が見込まれることから、2011年の見通しを下方修正した。 2012年においても、欧州における財政・金融問題、米国の景気動向など予断を許さない状況が 続くが、今後大きな世界経済の変化がない限り、新興国の需要拡大のため、プリンター・MFP市場 は継続的に拡大する見込みである。 160,000 140,000 方式別長期生産動向 Page Page MFP PPC MFP Inkjet Inkjet MFP Dot 120,000 k units 100,000 80,000 60,000 40,000 20,000 0 2008 2009 2010 2011(F) 2012(F) 2013(F) 2014(F) 1 Techno Systems Research Co., Ltd. 2011年第3四半期(7~9月)におけるプリンター・MFPのトータル生産台数は前年同期比4.8%減 の33,480.6k台となった。昨年同期よりも生産台数が減少したのは、インクジェットプリンター/MFP の影響で、昨年は生産のピークが9月であったが、今年は後ろ倒しになっており、生産のピークが 10月以降になっていることによる。 2011年第2四半期(4~6月)は東日本大震災の影響で停滞した第1四半期(1~3月)からの回復 が見られた。しかし第3四半期に入り、タイの洪水による生産能力の減少、欧米市場の停滞により、 2011年の下期の動向には不透明感が漂う。10月に発生したタイの洪水より、Canon、Oki Dataのタ イ工場が浸水し、直接的な被害を受けたほか、RicohやEpsonは部品調達先が浸水し、生産に影響 が出ると指摘している。被害を受けたメーカーは他の工場への代替生産で生産能力を確保するが、 浸水したタイ工場が再び稼働するのは1月からの見込みであり、12月の年末商戦への影響が懸念 される。 四半期別生産動向 k units MFP 40,000 35,000 30,000 25,000 20,000 15,000 10,000 5,000 0 Market Share in 3Q 2011 Printer Lexmark 3.0% Ricoh 1.5% Others 4.9% HP 31.5% Brother 7.7% Samsung 8.1% Epson 12.5% 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4QF 1QF 2QF 3QF 4QF 2010 2011 Canon 30.8% 2012 【本リリースにいて】 本リリースは季刊調査報告書『季刊 プリンター・MFP 生産統計情報』の 2011 年第 3 四半期号(7 ~9 月)の概要です。同資料では、各プリンター・MFP メーカーの生産台数を四半期毎に統計をと っています。製品タイプ別(Page、Page MFP、PPC MFP、Inkjet、Inkjet MFP)、工場別(EMS も含む)、 メーカー別、カラー/モノクロ別、印字速度別などの市場を調査したレポートとなっております。 【リリース及び資料のお問い合わせ先】 株式会社 テクノ・システム・リサーチ 第2グループ 坂本 正人 (sakamoto@t-s-r.co.jp) Tel: 03-3866-4505 2 Techno Systems Research Co., Ltd.
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