ニュースレター Vol.6 第6回ワークショップでは、これまで班ごとに話し合ってきた内容を中間発表し、それ を題材に、全体でパネルディスカッションを行いました。 これに先立ち、5班の田中さんから第1回中心市街地活性化検討委員会の報告が、また、 3班の田村さんから第3回連絡調整会議の報告がありました。ワークショップの最後に は、1班の薮内さんと2班の森脇さんから情報提供をしていただきました。 各班の発表の主な内容 ●1班:茨木発/ひと・しあわせ・どっと・COME予備(呼び)隊(商う①) 「まちの個性」が大事と考え、地域のイメージをは っきりさせて、個性化を図るために何をするかという ことを話し合いました。そこでみんなで『茨木100 年物語』を考え、具体的にアイディアを出し合いまし た。協働やエコマネーなど、人をつなげるキーワード が大切と考えています。 ●2班:もっともうけ隊(商う②) 小売店の最大の武器は、店主の「商品に対するこだわり」と「客とのコミュニケーション」だ と考えました。そこで、『店主と茨木が好きな人による勝手連』をつくって、さまざまな情報交 換を図ることと、お店巡りツアーを最初のステップとして提案したいです。 ●3班:す∼み隊(住む①) 3班ではまず夢描きを行い、その後、商店街の目的外の自転車を整理すること、初めてのお店 は入りにくいのでお店のモニターしてみることなど、自分たちでできることを考えていきまし た。他にも、活動の拠点作りとして交流サロンの話などが出てきています。 ●4班:ゆめみ隊(住む②) 理想の商店街像とは?に絞って進めていき、商店と利用者また、中心地と 周辺地域の交流が必要と考えました。他班同様、マップなどで交流を図るこ とが提案されました。今後は、より多くの方と交流しながら検討していくこ とを提案したいです。 ●5班:いきいきいき(生・活・行)隊(訪れる①) 5班では中心市街地を、 「ゆっくり」「交流できる」 「空間を」 「創造」しよう、という4つのキ ーワードで考えてみました。茨木市にしかないものを作っていきたいとも考えていますし、私た ちも「地域デビュー」することを考えていきたいです。 ●6班:たのしみ隊(訪れる②) 話し合いの中で「茨木のことを知らないなあ」という意見が出てきました。まずは中心市街地 で楽しめる情報を集めたマップを作り、それを見ながら何が足りないかを考え、そして、将来の 生活像について考えてみたいです。 これまでの各班での議論を発表し合い、活発な意見交換を行いました。 ●意見交換 ●女性パネラーの追加ポイント 江口氏)100年のまちづくりとのことだが、短期、長期等具体的なイメージは。 田峰氏)短期的にはスーパーにはなく、商店街にあるものを育てる個性化から始めたい。長期的には城下町の イメージを共有化した強烈な商店街ができないか。 阪口氏)ずいぶんお金がかかりそうだ。イベントにこだわると、個々のお店が見えない。夢から脱却すべきで はないか。 田峰氏)NPO等が増えればコストが下がるということも考えられるの で、そんな枠組みも作りたい。 久先生)夢とは努力によって実現するものであり、みんなでがんばるも のだと思う。 清田氏)私達が取り組んでいる茨木アイカードは6年目になるが、色ん なイベントを続けている。継続には消費者の協力も必要だ。 久先生)この会場にアイカードを持っている人は?(→ゼロ)では今日は所有者が増えますね(笑)。 江口氏)なぜ広がりが持てないのだろう。商業者としては何か理由は考えられないか。 田峰氏)私が色んな取り組みを始めてまだ9年にしかならない。芽が出るのはこれからだし、水をやるのはお 客様だと思う。 久先生)商業だけでなく、自治会などでも同じで、自分が実際に関わらないと見えてこないところもある。ど うつなぐのかがポイント。 ≪佐藤さん(3班)≫ 3班でこれからいろいろと実践するときに、みなさんから も有志を募りたいのでよろしくお願いします。 会 場)周辺地域との関わりを見直すべきでは 江口氏)そのためには中心部の個性、ここにしかないものが必要だ。私達消費者にも一緒に つくっていく姿勢が必要。 久先生)どんな時に茨木市民だと感じるのか。このあたりを茨木の中心と認知していない人 もいるのでは。なぜそうなのか考えることが必要。 江口氏)消費者対商売者ではなく、もっと人間同士のつながりを作れないか。地道にゆっく りと、そのための機会や場所づくりという流れを作っていきたい。 会 場)つながりがあれば、買わなければ仕方ない。大型店では欲しいものだけを買える。個人的には、商店 主とわずらわしいコミュニケーションせずに済む、もっとオープンな商店街や店を作って欲しい。 竹内氏)欲しいものは注文すれば取り寄せてくれるのが商店のいいところ。昔は夜遅くでもなんとかしてくれ たし、地域の人との絆もあった。対面販売の良さは、顧客に対する商品説明があることであり、それがサ ービスだと思う。 田村氏)中心市街地はどこかということをずっと考えている。 久先生)そのこともみんなで議論すべき。法律では市に一箇所となっているので、できるだけ広くとっている 事例が多いが、つなぐのかどうかはみんなで考える 近重氏)消費者はわがままだが、商売とはそれを聞いてなんぼではないのか。 店に入りにくいし、訊きにくい店も多いように感じるが、がんこになっ て欲しくない 杉山氏)○○がいい、いや△△の方がなど相反することを、すべて受け入れ ることはない。これからは色んな面で商業環境は変わるはず、みんなが 入りやすい仕掛けが必要。 会 場)活性化のためには担い手が必要。そのためには次の世代が近くに住 めるようにして、次世代に受け継げるようなまちづくりをしていきたい。 ≪佐藤さん(6班)≫ 年長の人の話は勉強になると思うが、若者が地域とのコミュ ニケーションをとるのは難しい。地域との関わりをどう作るか を考えたい。商店主が若者を教育する話もしたい。 ≪松田さん(4班)≫ レジ袋をなくすために切れ端を持ち寄って、買い物袋を皆 で作ることなどができたら良いと思う。自治会の名前を入れ るなどすれば、PRにも役立つ。 ≪田中さん(5班)≫ ワークショップは応援活動ではなく、市民活動を促す場 だと感じている。「男性」にももっと地域に参加してほし い。ヨーロッパでは「仕事・地域・家庭」という3つに責 任をもつというが、それは日本でも大事だ と思う。 ●感想(ワークショップ参加者より) ・ 各班の発表内容に共通したキーワードが多いと感じた。当然だと思うので、 また全体での討論を持ってみてほしい。 ・ 各班、個性がある内容であったが、具体的な話は、2・6班しかなかった。 年度末に活動方針がまとまるか不安だ。 ・ オープンな店にしてほしいという意見と、個対個を重んじた店にしてほし いという意見が出たが、全ての店をどちらかにする必要はないし、混在さ せていれば消費者の選択肢が増えていいと思う。 ・ 商店街の活性化だけが、この場の話ではないと思う。“住む”ということの 議論をもっと深めたい。 ●感想(見学者より) ・ 一般市民の方々が、いろんな問題意識を持って取り組んでおられる点につ いては感心した。時間がちょっと短かったかなと思う。 ・ もっと本音の話をしよう。 ・ 高齢者を活かしたまちづくりも良いのではないか(働く、生活する、遊ぶ)。 ●久先生(近畿大学理工学部助教授)から はじめに)せっかくローズ WAM でこのパネルディスカッションを行うので、女性がパネラ ーとして前に出たほうが良かったかもしれませんね(笑)。 この中間発表会で大切なのは、お互いの話を聞いて、立場の違いを乗り越えて議論するこ となので、それを期待しています。それぞれの発表がどのように聞こえたかも是非言ってい ただきたいと思います。今日は、お互いに刺激を持ち帰ってくださって、この中間発表の成 果をもとに、各班で作業結果の修正をしてくださるようにお願いします。 おわりに)田峰さんが発表してくださった『まちづくり100年』と いう1班の話は、中心市街地活性化が4世代に渡っている、というこ とでしょう。全体をまとめると、①コミュニケーション、②ネットワ ーク、③信頼関係、④交流の場、などが共通のキーワードのような気 がします。これらは、21 世紀型の社会の仕組みとして大切でしょう。 本日の宿題としては、住む人の観点が表に出ていないので「暮らし」 という観点をもっと入れてほしい、ということです。「福祉の仕組み」 や「教育」、「文化」も必要ですし、「環境」も重要でしょう。「働 く」という観点も追加したいですね。 中心市街地を市民活動の場として位置付けることも今後は是非考えてみていただきたいと 思います。他にもいろいろあると思いますが、コミュニティ、市民活動など、生活そのもの が元気になることが大事だろうと考えています。その辺りのことも考えながら、次回も前向 きに話をしていってください。 参加者からのお知らせ ≪森脇さん(2班)≫ 『茨木アイカード』の紹介をさせていただきます。実は、ポイント カードを作るために組織を作ったのは、茨木が全国でも初めてです。 『茨木アイカード』はいろいろなイベントを継続して実施しています ので、みなさん、よろしくお願いします 。 次回のお知らせ ワークショップは“オープン”です 2003 年 1 月 30 日(木) 午後7時∼9時 場 所 ローズ WAM5階研修室 中間発表を踏まえての テ ー マ 再検討 ※このニュースレターをごらんになっ て、私も参加したいと思われた方は、 下記までご連絡ください。 開催日時 ※欠席される方は事務局までご連絡を! お問い合わせ先 ※ワークショップの見学は自由です。 参加申し込みをされなかった方も、 自由におこしください。 ※ご家族での参加・見学も歓迎します。 茨木市中心市街地のこれからを考えるワークショップ 茨木市都市整備部都市計画課(担当:岡田、大塚) 〒567-8505 茨木市駅前三丁目8番13号 TEL:072-620-1660 FAX:072-620-1730 e-mail:toshikeikaku@city.ibaraki.osaka.jp 事務局 発行日:平成 15 年 1 月 24 日
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