「京都文教大学海外出張助成金」交付による海外出張

「京都文教大学海外出張助成金」交付による海外出張報告書(1頁)
2012 年 7 月 17 日提出
申 請 年 度
2012年度 (平成 24 年度)
所 属 学 科
臨床心理学科
報告者・職 氏名
教授・名取
琢自
目的
海外出張
内容
セミナー(発表有)
Zurich への参加。
(種別に○)
期
Summer Semester, Intensive Study Program, C.G. Jung Institute
間
訪問国・地域:スイス・チューリヒ
2012 年 6 月 30 日(土) ∼
助成額
210,000 円
2012 年 7 月 9 日(月)
8 泊 10 日
6月30日・・ 関空 → チューリヒ 移動
7月 1日・・ 集中プログラムセミナー打ち合わせ
7月 2日・・ 集中プログラムセミナー1日目
7月 3日・・ 集中プログラムセミナー2日目
上記出張期間
7月 4日・・ 夏学期受講生向けセミナー準備
の研究・調査
等活動経過
7月 5日・・ 夏学期受講生向けセミナー1日目
7月 6日・・ 夏学期受講生向けセミナー2日目・閉会式に参加
7月 7日・・ 資料整理・ユング派分析家ルース・アンマン氏を会談
7月 8日・・ チューリヒ → 関空 移動(機内泊)
7月 9日・・ 関空着
・ スイス・チューリヒ・ユング研究所の夏期集中プログラムおよび正規学生の夏学期
授業において、それぞれ別個に1日4時間、連続2日の日程でセミナーを開催した。
・ いずれも本学元客員研究員でユング派分析家のウルスラ・ヴァイス氏との共同担当
で、東洋・西洋の文献を交互に紹介し、セミナー参加者とともに検討した。
・ 7月2日・3日は夏期集中プログラムのセミナー「The Gate to the Pure Land (浄土へ
の門)」を実施した。内容は、「歎異抄」を通読しながら、「親鸞とその時代」「日本
研究・調査
の寺院の門」
「日本の庭」
「グリム童話・Goose Girl」
「カフカ
発表等概要
夢十夜」
「グリム童話 White Snake」
「小説 Das braugesichite Gebiet」を考察のヒン
門」
「無門関」
「漱石・
トとして紹介し、質疑応答をはさみながら進行した。参加者からはキリスト教のマ
リア信仰や放蕩息子の帰還といったモチーフに日本の浄土信仰と共通するものがあ
る、という指摘がなされた。
・ 7月4日は正規学生向けにセミナー内容を再検討した。
「京都文教大学海外出張助成金」交付による海外出張報告書(2頁)
研究・調査 発表等概要 つづき
・ 7月5日・6日は正規学生の夏学期授業にてセミナー「The Gate to the Pure Land: The
“Tannisho,” a Buddhist text, compared with fairy tales and analysis」を実施した。教材は
集中プログラムで用いたものに加え、「南無阿弥陀仏」の「観無量寿経」での意味の解説
を加えた。さらに、より心理臨床に関連させた内容としてジェイムズ・ヒルマンのインタ
ビュー記録から心理療法の目的に関する発言を抜粋して紹介した。また、河合隼雄・小川
洋子の対談からも引用し、「何もしないことに全力を尽くす」態度についても考察した。
・ 7月7日にはユング派分析家・箱庭療法家のルース・アンマン氏と会談し、箱庭療法家の訓
練の国際的動向について聴取・意見交換を行った。
(本年度は残念ながら大学院生の参加者はいなかったので、セミナー発表のある2週目の
み参加した。)
研究・調査発表等々の
成果の概要
□
特になし
□
□
研究・調査等の成果発表予定
特になし