ステージラボ豊田セッション 募集要領

ステージラボ豊田セッション 募集要領
1 目
的
ステージラボは、地域の芸術文化に携わる公共ホール・劇場等並びに地方公共団体の職員の方々を対象とした研修プログラムです。
少人数のゼミ形式によるセミナー、グループ討論、ワークショップなど双方向の研修で、地域における創造的な表現活動の環境づくり
に取り組む人材の育成と、相互交流の促進を目指して実施します。
2 開 催 期 間 平成 29 年 2 月 21 日(火)から 2 月 24 日(金)まで 〔4 日間〕
21 日(火) 14:00~20:00・22 日(水) 10:00~19:30・23 日(木) 10:00~19:00・24 日(金) 10:00~16:00(予定)
(プログラム内容等により、各日の開始時間及び終了時間は変更となる可能性があります。
)
3 会
場 豊田市民文化会館(愛知県豊田市小坂町 12-100)
※ステージラボに関するお問合せ先 03-5573-4068・4066 [一般財団法人地域創造 ステージラボ担当]
4 開 催 体 制 主催:
(一財)地域創造
共催(予定)
:
(公財)豊田市文化振興財団、豊田市
後援(予定)
:愛知県
5 実施コース・対象者・募集定員
【ホール入門コース】 … 募集定員 20 名程度
≪コーディネーター≫
≪対象者≫
≪内 容≫
林 健次郎(愛知県芸術劇場 企画制作部長代理 兼 広報・マーケティンググループ チーフマネ
ージャー)
公共ホール・劇場(開館準備のための組織を含む。
)において、業務経験年数1年半未満程度(開館準備のため
注
の組織にあっては年数不問)の職員○
公共ホール新任職員のための基礎セミナー。見よう見まねでやってきたこれまでの期間の業務を再点検するとと
もに、日々の疑問や悩みを共有し、これから自分や劇場がどこへ向かうべきかを一緒に考えます。
【自主事業 I(音楽)コース】 … 募集定員 20 名程度
≪コーディネーター≫
≪対象者≫
≪内 容≫
榎本 広樹(りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館 事業企画部 音楽企画課長)
自主事業を実施している公共ホール・劇場で、音楽の自主事業に積極的に取り組みたいと考えている、業務経験
注
年数が 2~3 年程度の職員○
アウトリーチから地域経済活性化への寄与まで、公共ホールに期待される役割は年々その幅を広げていますが、忘れ
てはいけない自主事業の柱の一つはやっぱり公演事業! ということで今回は、公共ホールでクラシック音楽のコンサ
ートを企画制作するときの重要項目をあらためて分析し、いくつかの「役に立つノウハウ」をお持ち帰りいただきたいと
考えています。
【自主事業 II(演劇)コース】 … 募集定員 20 名程度
≪コーディネーター≫
≪対象者≫
≪内 容≫
岩崎 正裕 (劇作家・演出家、劇団太陽族代表、AI-HALL ディレクター)
自主事業を実施している公共ホール・劇場で、演劇の自主事業に積極的に取り組みたいと考えている、業務経験
注
年数が 2~3 年程度の職員○
「地域活性化」のために、演劇には大きな可能性があると云えます。地域に根ざした活動を続ける劇場制作者の事例検
証や演劇人によるワークショップのなかから、現代に求められる劇場のあり方を探す試みです。
注 3コースともに、原則として所属の組織形態が株式会社及び有限会社の方は対象外とさせていただきます。
○
6 申込方法・申込期限
地域創造ホームページ(http://www.jafra.or.jp/)から「参加申込書」及び「アンケート回答票」をダウンロードし、必要事
項をご記入のうえ、電子メールでお申し込みください。
申込期限:平成 28 年 11 月 20 日(日)必着 メール:kensyu@jafra.or.jp
※申込書の受信連絡は行いません。確認が必要な場合は、お問合わせいただくか、メール送信の際、必ず「開封確認」の設定をお願い申し上げます。
7 参加者の決定
、参加コースと参加の可否の調整
アンケート記載内容、参加希望者の経験、応募状況などを考慮のうえ(アンケート重視 )
を行い、平成 29 年 1 月上旬頃、申込者あて文書によりご連絡致します。
8 参 加 費
研修費用は無料です(交通・宿泊、食事はご自身で手配、費用負担いただきます)
。
<参加申込送付先(問合せ先)>
一般財団法人地域創造 芸術環境部 ステージラボ担当
E-mail: kensyu@jafra.or.jp Tel: 03-5573-4068・4066 Fax: 03-5573-4060
ステージラボ豊田セッション コーディネーターからの募集メッセージとプログラム内容
[ホール入門コース]
コーディネーター
林 健次郎
日々の悩みを共有しましょう
困惑しているあなた、試行錯誤しているあなた、あきらめかけているあなた。悩んでいるのはあなただけではありません!悩みを因数分解し、
理性と感情の間を行ったり来たりしながら、想像力をフル稼働して、可及的に速やかに現実的解決策を考えましょう。
“見よう見まね”をおさらいしましょう
まずは、ホールを取り巻く環境について広く浅く学びます。うっすらと気付いてきたホールの現実を整理します。また、舞台技術も少し学びま
す。事務職にこそ知って欲しい舞台技術です。業務をおさらいし、ホール職員としての基礎体力を確実に養いましょう。
右脳(=感情)と左脳(=勘定)をバランスよく使いましょう
まだ輪郭がはっきりしない考えや想いが確信に変わるまで、レクチャーとディスカッションを繰り返します。目標は、
「パッションをミッショ
ンに、ミッションをアクションに変換する」ことです。特に、アクションに変換するための小さな工夫について具体的に学びましょう。
疲弊しないホール職員を目指しましょう
細く長く続けるためのコツや考え方をアイデアラッシュします。ライフワークバランスの必要性が問われる今日、広場としてのホール、市場と
してのホール、職場としてのホールのバランスを保ちながら、
「疲弊しないホール職員」を目指しましょう。
プログラム内容(予定)
:
[第1日目]イントロダクション
[第2日目]ホールの仕事とは?① / 舞台技術 / ホールの仕事とは?② ほか
[第3日目]イヤミ課長も納得する企画とは? / 企画してみよう! / 悩んでいるのは頑張っている証拠
[第4日目]組織を変える、自分を変える / まとめ~疲弊しないホール職員になるために
[自主事業 I(音楽)コース]
コーディネーター
榎本 広樹
今回の自主事業(音楽)コース、テーマは、《今、あらためて考える公共ホールのクラシック・コンサート制作》です。その目標は、三つあります。
一つは、「当たり前だと思っていることを、もう一度考えてみる」こと。お客様にチケットを買っていただくためには、何をどのようにしたら良いのか。お
客様にそのコンサートの魅力や音楽家の素晴らしさを伝えるためには、どのようなコミュニケーション・ツールを使えば良いのか。一つのコンサートで達
成した成果を次につなげていくためには、終わった後に何をなすべきなのか。いずれも日々、私達が直面している課題です。それをもう一度考え直す
ことで、より良いアプローチができる可能性が生まれるのではと期待しています。また、すぐに役立つノウハウのいくつかも、お持ち帰りいただきたいと願
っています。
もう一つは、「音楽家と目標を共有し、共同で作業する」こと。私たち企画制作者と、コンサートに出演する音楽家の皆さんとは、良いコンサートを作ると
いう目的を共有しています。でも多くの場合、音楽家は異邦人ですから、信頼関係を結び、目的を共有していることを確かめあい、一緒に努力することを
短時間のうちにやり遂げるのは簡単ではありません。この部分は、場数を踏むことが大切だと言われています。どうしてでしょう? それは皮膚感覚で、
音楽家が求めているものを感知することが求められるからです。今回のコースの中で、優れた音楽家と目的を共有して共同作業する数時間を作ります。
これが、参加された方々にとって、その皮膚感覚をつかむきっかけとなってくれたらと願っています。
そして最後の目標は・・・秘密です。最終日、すぐに使えるノウハウのいくつかと共に、皆様の眼前にこの最後の目標が立ち現れることでしょう・・・もっ
たいぶって、すいませんね。でも、大変な研修だからこそ、楽しくやらなくちゃ。
皆様の積極的なご参加を、お待ちしております。
プログラム内容(予定)
:
[第1日目]イントロダクション&ゼミ1.Goal ! 公演 1 ヶ月後、机の上には・・・そして、今日の宿題 / ミニ・コンサート ほか
[第2日目]公演当日のアトモスフィア / お客様の「チケットを買う」という行動分析 / 伝える技術 / ワークショップ ほか
[第3日目]マーケット分析 / プログラミング~何をやってもらうか / ギャランティ、この悩ましきもの
リハーサル・本番 ほか
[第4日目]プロジェクト・マネジメント / 音楽家を探す パック買いは、おいしい?
公共ホール職員4つの役割と「覚悟せよ」
[自主事業 II(演劇)コース]
コーディネーター
岩崎 正裕
演劇はかつて、社会へのアンチテーゼを発信する芸術として進化して来ました。ですから現在も演劇は難しいと考える人たちがいるようです。しかし
現代社会では、地域から喪失された「集いの広場」を提供するものとして認知が広がっています。演劇は技術以前に、他者から手渡された事柄を、また
他者へ手渡すという原則において成り立ちます。「地域と劇場のあり方」「演劇創造の現場」という 2 本の柱から、それぞれの地域の活性化の糸口を見つ
けられればと考えます。鑑賞型と創造型の事業が両輪で回り始めたときに、市民の芸術への理解も深まるのではないでしょうか。
プログラム内容(予定)
:
[第1日目]自己紹介
[第2日目]アウトリーチから見える地域 / 演劇ワークショップ体験 ほか
[第3日目]演劇事業による地域活性化 / 舞台創造のプロセスに参加する
[第4日目]発表公演 / 4日間のフィードバック
※なお、各コースで予定しているプログラムは 2016 年 10 月時点のため、変更になる可能性がございます。
ステージラボ豊田セッション コーディネータープロフィール
ホール入門コース コーディネーター
林 健次郎(はやし けんじろう) 公益財団法人愛知県文化振興事業団
愛知県芸術劇場 企画制作部長代理 兼
広報・マーケティンググループ チーフマネージャー
米ロサンゼルス・バレー大学放送学部卒業。米カリフォルニア州立大学音楽学部卒業。1994 年、扶桑町役場に入庁し、
扶桑文化会館の開設準備に携わる。開館後は、
“ロビーコンサート”を、毎週、企画し続けるなど、音楽振興に努める。2003
年、かすがい市民文化財団へ。組織改編と指定管理者制度の導入に携わると同時に、自主文化事業の再編に取り組む。ま
た、同財団が企画制作する「茂木大輔の生で聴く“のだめカンタービレ”の音楽会」の全国展開に参加。14 年より現職。
98 年、NHK ドキュメンタリー「文化の赤字を考える」に出演。地域創造、全国公立文化施設協会、愛知芸術文化センタ
ー、全国の自治体・劇場、学会等で講演も行う。名古屋芸術大学及び同大学院非常勤講師、とよかわ文化芸術創造プラン
推進アドバイザー、名古屋市次期文化振興計画策検討会議ワーキンググループ委員も務める。日本文化経済学会、日本文
化政策学会、日本音楽芸術マネジメント学会、日本アートマネジメント学会に所属。
自主事業 I(音楽)コース
コーディネーター
榎本 広樹(えのもと ひろき) 公益財団法人新潟市芸術文化振興財団
りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館
事業企画部 音楽企画課長
1966年新潟生まれ。東洋大学Ⅱ部社会学部社会学科卒。東京都職員、特別養護老人ホーム事務員、ホテルマンを経て、95年
小出郷文化会館の準備室職員に採用。翌96年の開館から2014年3月まで同ホール職員として勤務し、クラシック音楽企画、アウトリ
ーチ・プログラム、親子向け演劇企画 を担当。この間に、エマニュエル・パユ(Fl)&エリック=ル・サージュ(P)、ジョセフ・リン
(Vn)、フランソワ・デュモン(P)、中越地震被災地を巡るサロン&学校訪問コンサート、サイレント・コメディが~まるちょば新潟県ホ
ール初公演などを企画制作。また、マリンバ奏者宮本妥子と組んで「空想~千夜一夜」を含む4本の音楽物語の台本を制作。多治
見・武豊・北上など、各地の公共ホールとの企画共同制作にも取り組んだ。
2014年4月、りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館に採用され、現在に至る。
自主事業 II(演劇)コース
コーディネーター
岩崎 正裕(いわさき まさひろ) 劇作家・演出家、劇団太陽族代表、AI-HALL ディレクター
1963 年三重県鈴鹿市生まれ。1982 年大阪芸術大学舞台芸術学科入学。同年「劇団大阪太陽族」(現:劇団太陽族)を旗揚
げ。1994 年「レ・ボリューション」で第 1 回 OMS 戯曲賞佳作。1997 年「ここからは遠い国」で第 4 回 OMS 戯曲賞大
賞を受賞。2014 年「それからの遠い国」で平成 26 年度第 69 回文化庁芸術祭〈演劇部門〉関西公演の部優秀賞受賞。各
地でプロデュース公演・市民参加舞台の作・演出を手掛け、舞台芸術普及活動を広く展開している。現在、AI-HALL(伊
丹市立演劇ホール)ディレクター、大阪芸術大学短期大学部講師など。