石狩市民図書館だより No. 80 発行日:平成22年 8月 8日 発 行:石狩市民図書館(石狩市花川北71) Tel(0133)722000 / Fax(0133)739120 E-mail:ishikari-lib@mail.ishikari-lib-unet.ocn.ne.jp HP:http://www.ishikari-lib-unet.ocn.ne.jp/ 新着案内 参議院とは何か 竹中 治堅 最近受け入れた資料の一部をご紹介します 1947∼2010 著 / 中央公論新社(314.1タ) 法案審議を通じて政局をつくりだし、宰相を翻弄する権力とメカニズム−。 創設された1947年から政権交代直後の2010年にいたるまでに参議院が 果たしてきた役割を辿り、「参議院問題」の根本を問う。 国語辞書一〇〇年 倉島 長正 日本語をつかまえようと苦闘した人々の物語 著 / おうふう(813.1ク) 近代日本の国語辞書が成長してきた軌跡を検証。大型辞書を中心に編纂の方 法や技術の変遷を紹介する。また明治・大正・昭和の辞書史を束ねた新村博士 にスポットを当てた「もう一つの「広辞苑」物語」も収録。 幕末の探検家松浦武四郎と一畳敷 INAX出版(H289.1マ) 蝦夷地探検家であり「北海道」の名付け親として知られる松浦武四郎。幕末 から明治への激変の時代に、独自の仕事を成し遂げた稀有な人文の軌跡を、残 された多様な資料からたどる。 すごい本屋! 井原 万見子 著/朝日新聞出版 (024.0イ) 日本文明圏の覚醒 古田 博司 著/筑摩書房 (104フ) 東ドイツのひとびと 失われた国の地誌学 ヴォルフガング・エングラー 著/未来社 (234.0エ) 「婚活」現象の社会学 日本の配偶者選択のいま 山田 昌弘 編著/東洋経済新報社 (367.4ヤ) 熊のことは、熊に訊け。 人が変えた現代のクマ 岩井 基樹 著/つり人社 (489.5イ) 67億人の水 「争奪」から「持続可能」へ 橋本 淳治 著/日本経済新聞出版社 (517ハ) 陳列の教科書 わかる!!できる!!売れる!! 鈴木 あつし 著/すばる舎 (673.3ス) バス停留所 柴田 秀一郎 著/リトルモア (748シ) マーチ家の父 もうひとつの若草物語 ジェラルディン・ブルックス 著/武田ランダムハウスジャパン (933.7ブ) 北の鎮め 北海道神宮 北海道神宮 企画/北海道映像記録 制作 (H175.9キ) 「いい文章」ってなんだ? 入試作文・論文作成の歴史 石川 巧 著/筑摩書房 (P375.8イ) 特別支援学校教師になるには 松矢 勝宏 宮崎 英憲 高野 聡子 編著/ぺりかん社 (Y378ト) この他の資料は、館内OPAC(検索用パソコン)や図書館のホームページでご確認ください わたしのオススメ本 市内の様々な方にオススメ本を紹介していただきます 石狩市民図書館だより No. 80 『いつか僕もアリの巣に』( 大河原恭祐/ポプラ社/486.7オ ) アリの研究者による、アリの面白くて不思議な世界への入門書です。 表紙から中身まで、とにかくアリ、アリ、アリ、なので、アリが苦手な人は本を手に取る のも難しいかもしれません。けれど、嫌われがちな虫の中で、アリは身近で親しみやすい虫 の一種であるそうなので、嫌がらずに手に取ってみて欲しいです。 最近話題になった「働きアリの中にも怠けているものがいる」ことについてや、幅10 メートル、長さ1キロにも及ぶ行列を作るアリの話、シロアリはアリではないということ、 女王アリの決定の仕方などなど、読み進めるに従い、今まで知らなかったアリの不思議で高 度な社会に引き込まれていきます。また、アリの研究者としての日常にも触れ、アリの観察 方法、採取の方法、さらには解剖の方法まで載っています。あんな小さなアリまで解剖でき るなんて驚きではありませんか? 本書で最も興味を引いたのは、世界最大のアリ(エゾアカヤマアリ)のコロニーがある場 所です。なんと、石狩海岸にあるとのこと!みなさんも、本書を読んで石狩海岸へアリを探 しに行ってみてはどうでしょう。 石狩市民図書館 新屋絵麻 『ナヤ・ヌキ 大草原を逃げ帰った少女』( ケネス・トーマスマ 著/出窓社/Y933.7ト ) 「ナヤ・ヌキ」とは「逃げ帰った少女」という意味です。北米先住民ショショニ族に語り 継がれる、家族のもとへ帰るために1600キロの距離を約一ヶ月で走りぬいた少女の物語 です。 西暦1801年。敵対する部族につかまり、奴隷として働かされていた11歳の少女は、 雨の日を待って広大な原野へ逃げ出します。共に捕らえられた友人を残し、たった一人の逃 避行です。家族のもとへ帰るためには、敵部族だけでなく、灰色グマやオオカミのいる危険 な大草原を、徒歩で行かなくてはならないのです。 寝小屋を作って眠る。獣を狩る。皮から靴を作る。11歳の少女は、先住民に伝わる生活 の知恵で、困難を乗り越えてゆきます。生きることを決してあきらめない、少女の強い精神 力や行動力に深い感動を覚えます。 石狩市民図書館 武田さと美 『本を読む本』(M.J.アドラー C.V.ドーレン 著/外山滋比古 槙未知子 訳/講談社/B019ア ) 「シントピカルとは何か?」 今回御紹介するのは、米国で1940年に刊行されて以来、世界各国で翻訳され読みつがれ ている超ロングセラー本「本を読む本」(M,J,アドラー・C,V,ドーレン著)です。 読書に関しては、ビジネス書、資格本などの「速読」「多読」本がここ数年目立ちますが、 この本は「読書」について真正面から書かれた“定番”本です。 「読書の本来の意味とは何かを考え、知的かつ実際的な読書の技術をわかりやすく解説」さ れ、「単なる読書技術にとどまることなく、自らを高めるための最高の手引書。」であると裏 表紙の解説にあります。 こう聞くとなにか崇高な固めの本を想像される方も少なくないと思いますが、何しろ訳者が 「思考の整理学」で御馴染みの外山滋比古氏(と槙未知子氏)ですので、すいすいと読めてし まいます。全255ページには、「初級読書」、「点検読書」、「分析読書」が詳しくわかり やすく解説されており、最高レベルの読書とされる「シントピカル読書」にいたります。 読書には、技術よりも時間が欲しいという方も多いでしょう。しかし、自分の読み方を振り 返ってみる、また、読もうとする本について改めて考えてみるきっかけになるかもしれません。 ぜひ一度手にとってみてはいかがでしょうか? 石狩市教育委員会生涯学習部参事(施策推進担当) 東 信也 図書館からのお知らせ 石狩市民図書館だより No. 80 −図書特別整理による長期休館のお知らせ− 【期間】8月29日(日)∼9月3日(金) 図書館の資料があるべきところにあるか、紛失していないかを1点1点確認・整理するため に毎年行っている作業です。期間中、利用できずご迷惑をお掛けしますが、ご理解とご協力を お願いいたします。 ・本の貸し出し等のサービスはできません。 ・返却の際は、ブックポストをご利用ください。 ・8月28日(土)17時から9月4日(土)10時まで、ネット予約も使用できません。 ココから ココへ 【お知らせ】厚田分館が一時移転します 厚田総合センター改修工事のため、8月25日 (水)から平成23年3月末日まで、隣接する保健 センター2階に移転し、開館することとなりました。 なお、8月24日(火)は、移転作業のため臨時 休館とさせていただきます。 ヤングコレクションコーナーリニューアル! 北海道書店商業組合・北海道新聞社が主催する「第1回 高校生はこれを読め!」への参加にあわせて、館内ヤング クコレクション(緑色の書架)をリニューアルしました。 大人が高校生に読ませたい本を用意しましたので、ぜひ ご利用ください。 石狩市民図書館 順位 人数 1 91 2 予約TOP10(8/3しらべ) 書名 著者名 出版社 分類 告白 湊 かなえ 双葉社 913.6 ミ 66 カッコウの卵は誰のもの 東野 圭吾 光文社 913.6 ヒ 3 65 1Q84 BOOK1 村上 春樹 新潮社 913.6 ム 4 64 新参者 東野 圭吾 講談社 913.6 ヒ 5 61 小暮写真館 宮部 みゆき 講談社 913.6 ミ 6 59 1Q84 BOOK3 村上 春樹 新潮社 913.6 ム 7 58 1Q84 BOOK2 村上 春樹 新潮社 913.6 ム 7 58 夜行観覧車 湊 かなえ 双葉社 913.6 ミ 9 53 流星の絆 東野 圭吾 講談社 913.6 ヒ 10 49 パラドックス13 東野 圭吾 毎日新聞社 913.6 ヒ 図書館ニュース 石狩市民図書館だより No. 最近の図書館のできごとをお伝えします 7月14日(水) 80 ありがとう!「来館300万人」 7月14日(水)午後2時30分に300万人目のお客様 をお迎えしました。記念のお客様は、花川北の小川啓美さん と総一郎くんの親子。突然の呼び止めにビックリした様子で したが、エントランスホールで行った記念セレモニーでは、 市長や教育長から盾や花束、郷土史絵本を手渡され「ニッコ リ」。くす玉もキレイに割ることができました。次は、これ を読んでいるあなたが●●●万人目のお客様かも!? 7月24日(土) 図書館ボランティア企画講座を開催しました 図書館フロアボランティア企画・運営の講座を開催しまし た。テーマは「エジプトの魅力−科学者と陶芸家のエジプト 見て歩き−」。図書館で科学実験室を開催しているサイエン スアイ代表の前野紀一さん、石狩市寿窯講師の前野右子さん ご夫婦が今年1月に訪れたエジプトを、専門的な見地からひ もといていただきました。ナイル川と石狩川の流れの違いな ど、知らないエジプトの姿を感じられた講座となりました。 7月31日(土) 中高生はこれを読め! ユニークな取り組みで知られる「くすみ書房」(札幌市厚 別区大谷地)店主の久住邦晴氏に「発想の転換」をキーワー ドに、店舗での取り組みや様々な企画、図書館と書店のタッ グによる中高生への読書のすすめなど、様々な視点からお話 しいただきました。当日は、たくさんの中高生が来場し、熱 心に耳を傾けていました。 ∼館長の小部屋∼ 【8月の開館日】 ※網掛けが休館日 日 月 火 水 木 金 土 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 市民図書館の入館者が7月に300万人を超えまし た。多くの皆さんにご利用いただいておりますことに、 改めて感謝いたします。図書館には、平均すると一 日に約千人の方がいらっしゃる計算になりますが、休 日などはさらに3∼4割程度増加します。 特に、学校の夏休み期間中は、平日でも連日の大 盛況で、座る席がなかったり、館内が混み合うなどの 状況が起こる場合も見受けます。 職員もスピーディーな接客、また、書架の乱れの整 理や適宜見回りをするなど、サービスの低下がないよ う努めてまいりますので、ご利用の皆さんにもご理解、 ご協力をお願いいたします。 (石狩市民図書館長 百井 宏己)
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