< 第 4 回 > 東大コールアカデミー OB交歓演奏会 平成28年9月18日(日) 午後1時30分開演 音楽の友ホールにて 主催:東大コールアカデミーOB会 ~プログラム~ 1 東京セイントアカデミー合唱団 有志 カール・ブライレ 「ヘルダーリンの詩による男声合唱曲」より 「Die Nacht」 「Diotima」 2 東京大学音楽部OB合唱団ジョーバニ 北原白秋/多田武彦 「柳河風俗詩」より 「紺屋のおろく」、「かきつばた」、「梅雨の晴れ間」 指揮 有村 祐輔 3 グノーの会 (パリ公演合唱団、一部ビデオ) グノー 「第二ミサ」より 「Kyrie」(ビデオ)、 「O Salutaris Hostia」 「Hymne a la Nuit」 指揮 酒井 雅弘(S53卒) 4 六 期 会 アメリカ民謡 「I’ve been wukkin’ on de railroad」 ヴォルフ/マルシュネル 「Ständchen(小夜曲)」 大木淳夫/佐藤眞 男声合唱のためのカンタータ 「土の歌」より 「大地讃頌」 指揮 米村 紀幸(S39卒) ピアノ 三木 蓉子 5 一二三五会 (ひふみ Go!) 黒人霊歌より 「The Battle of Jerico」 「Little Innocent Lamb」 「Dry Bones」 指揮 川越 和雄(S41入学) ピアノ 根本 幾(S42入学) 6 全員合唱 丹治 汪訳/作曲者不詳 「歌声ひびく野に山に」 指揮 嵯峨 哲夫(S55卒) ピアノ 三木 蓉子 7 フォー・グローイングス (ビデオ参加) Simon & Garfunkel 「Scarborough Fair」 (大橋 正教編曲) フルート伴奏 田中 康夫 8 ウ・ボイの会 ロシア民謡 「オレーグ公の歌」 マルコヴィッチ/ザイツ 「U Boj !(ウ・ボイ!)」 (旧歌詞) 指揮 酒井 雅弘(S53卒) ピアノ 三木 蓉子 ― 2 ― 9 フォーティナイナーズ 源田俊一郎編曲 「ふるさとの四季」 ピアノ 三木 蓉子 10 東京大学音楽部女声合唱団コーロ・レティツィア (現役・OG合同) 工藤直子/木下牧子 「いっしょに」 指揮 宮下 正 金子みすゞ/石若雅弥 「不思議」より 「不思議」 指揮 新谷 祐美子 (学指揮) 11 コールアカデミー&コーロ・レティツィア (合同演奏) みなづきみのり/田中達也 「レモンイエローの夏」より 「レモンイエローの夏」 指揮 新谷 祐美子 (学指揮) 12 東京大学音楽部男声合唱団コールアカデミー 尾崎喜八/多田武彦 「尾崎喜八の詩から」より 「冬野」、 「かけす」 指揮 松浦 賢太郎 (学指揮) 13 東京大学音楽部OB合唱団アカデミカコール 堀口大學/ 清水脩 「月光とピエロ」より 「月夜」、「秋のピエロ」、「ピエロ」 指揮 嵯峨 哲夫 (S55卒) モーツァルト 「Ave verum corpus」 (コーロ・レティツィアとの合同演奏) 指揮 川越 和雄 (S45卒) ピアノ 三木 蓉子 14 H.U.N. (Heisei Unum Nota) (誌上参加) 15 合同演奏 ゲーテ/ウェルナー 「野ばら」 (3番まで!) 指揮 酒井 雅弘 (S53卒) ― 3 ― ~プロフィール(出演順)~ 東京セイントアカデミー合唱団 有志 東京セイントアカデミー合唱団は、宮下正先生の呼びかけにより 1989(平成元)年に創立された混声合唱団です。 ちょうどこの前後に卒業した数人が、男声メンバーに加わっています。 私たちはコールアカデミーで前田幸市郎先生にご指導いただいた最後の世代です。本日は、1987(昭和 62)年の 第 34 回定期演奏会にて前田先生の指揮で私たちが演奏したカール・ブライレ作曲「ヘルダーリンの詩による男声合 唱曲」から 2 曲を歌います。この曲(全 3 曲)は、ケルビーニの「レクイエム」やタリスの「エレミア哀歌」などと同様、コ ールでは複数回採りあげられています。最初は 1967(昭和 42)年の第 14 回定期演奏会で、本邦初演とのことです。 次が 1978(昭和 53)年、第 25 回。つまり、ほぼ 10 年間隔で、3 回にわたり登場していることになります。私たちのとき は前田先生からのお薦めもあり、レパートリーになりました。 確かに、先生そして諸先輩を惹きつけるだけの魅力を持った曲であることは、当時の私たちも取り組んでみてすぐ にわかりました。孤高の詩人ヘルダーリン(1770-1843)の深遠な 世界を翻訳して くれたかのようなブライレ (1880-1969)の重厚な響き。しかし、最後期ロマン派特有の、転調を繰り返す熟しきった和声進行は、歳月を経た私 たちにはいっそう難物となって立ちはだかっています。本日は暫し、若かりし日に戻って精一杯歌い上げることができ れば、と思っています。 なお、来る 12 月 4 日(日)午後 2 時から上野・石橋メモリアルホールにて東京セイントアカデミー合唱団の定期演奏 会が開催されます。曲目はモーツァルト「レクイエム」等です。ご来聴をお待ちしています。もちろん、歌っていただけ る方も大歓迎です。 東京大学音楽部OB合唱団ジョーバニ 4 年前の OB 交歓演奏会に出演することがきっかけで、平成 10~20 年代卒団の OB を中心にジョーバニが結成さ れました。現役の頃からお世話になっている有村祐輔先生のご指導の下、月に 1 回程度集まって歌っています。ジョ ーバニとはイタリア語で「若者たち」を意味します。有村先生が芸大卒業後まもない頃、若手声楽家を集めて活動して いた声楽アンサンブル「ジョーバニ重唱合唱団」に由来しています。 さて、来年 5 月に、ジョーバニとして初めての演奏会の開催が決まりました。2017 年 5 月 28 日(日)に横浜みなとみ らい小ホールにて行います。OB 会の皆様にはぜひ多数お越しいただきたいと願っております。 今回は、男声合唱の名曲「柳河風俗詩」から 3 曲を演奏します。83 歳とは思えぬ劇的かつエネルギッシュな有村先 生の音楽作りに負けないよう、私たちも一生懸命歌いたいと思います。 グノーの会 (パリ公演合唱団) もともと「グノーの会」とは、グノーの第二ミサを歌い続けたいとの思いから、昭和53年卒のメンバーの会として付 けた名前でしたが、2011年11月、ウ・ボイの会が東京カテドラル・マリア大聖堂にて演奏会を開いたときに、「グノ ーの会」を名乗りました。そして本年 5 月、パリ公演を行った合唱団も「グノーの会」を名乗りました。 このパリ公演は、ウ・ボイの会のメンバーが40年前の現役定期演奏会において歌ったグノーの第二ミサを、これ が初演したパリのサンジェルマン・ロクセロワ教会にて演奏しようという長年の夢を実現させたものです。今回は一二 三会の方々もお誘いし、計33名が出演、これに同伴したご家族の方々も含め、総勢56名の演奏旅行となりました。 5月2日にはマドレーヌ寺院、5月3日にはサンジェルマン・ロクセロワ教会にて演奏会を行い、グノーの末裔の方も 聴きに来て下さるというエピソード付で、無事演奏会を終えてきました。 本日は、マドレーヌ寺院での演奏会をビデオ映像でご覧いただき、グノーの第二ミサから1曲を歌った後、アンコー ルで歌ったフランス語の曲「Hymne a la Nuit」もご披露したいと思います。 ― 4 ― 六 期 会 昭和 38 年から 43 年の間にコールアカデミーを卒業した仲間で、一緒に歌おうという趣旨で集まりました。元来、昭 和 38 年から 40 年までの卒業生で三期会を結成、ここ二十数年間飲み、歌い、ゴルフする活動をしてきました。特に 歌う(アカデミカコール)に関しては、オンステメンバーの 3 割以上を占めるといった時期もありましたが、最近では大 分人数も減ってきたため、前回同様 41 年から 43 年の卒業生にも声をかけ、六期の会として歌うことにしました。 一 二 三 五 会 (ひふみ Go!) 昭和 41 年、42 年、43 年に 45 年の入学組を加えた、一二三五会の活動は、年 4~6 回発行している Newsletter が 116 号、ゴルフ・コンペが、一二三五会が 50 回、新しい Toshi Cup も 15 回を数え、恒例の文化講演会は 9 月 9 日 に講師に青木修三さんを迎えて 47 回目が行われました。5 月のウ・ボイの会と合同での「グノーの会パリで歌う」にも、 多数参加しました。その他、囲碁の集まりや、大橋正教(昭和 40 年入学)編曲によるカラオケを歌うカルテット「O~H asshi」など、多彩な活動が行われています。 今回は、黒人霊歌から 3 曲歌います。一二三五会が現役の時に愛唱として歌っていた「Little Innocent Lamb」、 ドイツ演奏旅行でも歌った「The Battle of Jerico」、それに新曲「Dry Bones」に挑戦します。この曲のクロマチ ックな動きは、アカペラではとても無理なので、根本 幾(昭和 42 年入学)にピアノ伴奏を頼みました。指揮は一二三 五会のマエストロ川越和雄(昭和 41 年入学)です。 フォー・グローイングス (ビデオ参加) 変声期を経ぬまま現在もアカデミカT1のパトリを勤める41年入学の田中敏章が中心のカルテット。 同期の元B2 沢田茂、コールならびに医学部専攻分野で五年次下のB2立花克彦を否応なく縛って、休止を挟みながら長年楽し んできました。 現在は同じく小児科医でコーラス大好き、混声曲の全声部を一人で賄う(録音あり)田中大介をT2に 巻き込んでいます。 小児科医3人+年金生活者のフォー・グローイングス、“For Growings 伸びゆく子ども達のために” そして “FOUR GROWINGS 成長を続ける四人組”をかけたネーミング、別名「たなか成長クリニックお抱え合唱団」です。 オリジナルのアレンジをしてくれる大橋正教さんや川越和雄さんを練習後のイタリア料理とワインで抱き込んで、ご指 導を仰ぐことも。 今回はメンバーが当日揃わないので、八月に二子玉川東急ホテルでたなか成長クリニックが主催した納涼会での演 奏映像をお目にかけます。曲は、大橋さん編曲の“スカボロファエア”。 ウ・ボイの会 昭和 50 年~55 年卒業のOBから成る会で、日頃は「uboi」というメーリングリストで情報交換を行っています。卒業 後、年に1回、忘年会あるいは新年会を行い、飲んだ勢いで愛唱曲などを歌っています。2011 年 11 月、東京カテドラ ル マリア大聖堂にて、「グノーin カテドラル-35 年のときを超えて」と題する演奏会を開きました。そして、ついに今 年 5 月、「グノーの会 in パリ~「グノーのミサ初演の地を訪ねて~」が実現しました。 今日は愛唱曲から「オレーグ公の歌」、ウ・ボイの会の名前の元になっている「ウ・ボイ」をピアノ付きで歌います。 もちろん、旧歌詞(スロバキア語)です。 フォーティナイナーズ 昭和 49 年入学同期のパトリカルテット。1 年生の駒場祭で初めて歌った僕たち。おととし 11 月には結成 40 周年記 念コンサートを行ないました。ご来場いただきました皆様、ありがとうございました。今日歌います曲は、源田俊一郎 さん編曲の【ふるさとの四季】。名曲ですね。どうぞお聞き下さい。 ― 5 ― 東京大学音楽部女声合唱団コーロ・レティツィア コーロ・レティツィアは、東大の女子学生のみで構成される東京大学公式の女声合唱団です。宮下正先生のご指 導の下、今年設立 8 年目を迎えました。コールアカデミーと活動をともにする機会も多く、発足以来コールアカデミー に助けられながら成長して参りました。さらに今年 6 月には、アカデミカコールと東北大学 OB 合唱団とのジョイントコ ンサートに賛助出演させて頂きました。本日は混声四部の演奏でアカデミカコールの皆様と再び共演できることを嬉 しく思っています。このように演奏の機会を頂く他にも、OB の皆様の様々なご支援を賜り、大変感謝しております。 レティツィアは昨年発足した OG 会との交流も行っています。本日は、過去の演奏会で幾度か演奏し、レティツィア にとって思い入れのある「いっしょに」を OG・現役合同で演奏します。続いて、現役単独で金子みすゞの詩を題材とし た「不思議」を演奏します。純粋な三部合唱のハーモニーをお楽しみください。そして、コールアカデミーと混声で「レ モンイエローの夏」を演奏します。この曲は「大空と」の混声版委嘱の編曲をお願いした田中達也先生の作曲のもの です。 来年 1 月 14 日にはレティツィア単独で定期演奏会を行います。コールの単独定演と合わせて、足を運んでいただ けると幸いです。 東京大学音楽部男声合唱団コール・アカデミー 1920 年に創立された我が団は、今年 97 年目を迎えます。一時は団員数を大きく減少させた時期もありましたが、近 年では、OB の皆様のご支援、またレティツィアの創立を受けて、往時の勢いを取り戻して参りました。今年も 11 名の 新入団員を迎え、これで 4 年連続で 2 桁の団員を獲得し、休団中の者も含めれば団員数は 50 名超となりました。 今年は 5 月に東京六大学合唱連盟の定期演奏会、7 月には京都大学グリークラブとのジョイントコンサートを行い、 皆様のご支援を賜りまして、いずれも多くのお客様に恵まれる演奏会となりました。また夏休みに入ってからは、石 田観光農園での夏合宿を実施し、定期演奏会に向けた鍛錬を積むとともに、団員同士の結束を高めました。 今後の出演予定といたしましては、10 月にはホームカミングデイでの安田講堂音楽祭に出演し、OB の皆様とともに 愛唱曲を披露いたします。また 11 月には駒場祭に参加し、900 番講堂での合唱祭への出演を予定するとともに、今 年もレティツィアと合同で、合唱喫茶 tutti を出店いたします。 今年の定期演奏会は 12 月 11 日に、東京大学の安田講堂で開催いたします。コールの歴史としても例がなく、また 安田講堂の歴史としても合唱の演奏会は非常に稀ではありますが、新たな伝統を創造する演奏会とするべく、団員 一同努力して参ります。 本日は、定期演奏会の男声学指揮ステージ、「尾崎喜八の詩から」より、『冬野』『かけす』を演奏致します。混声ス テージの爽やかさとはまたひと味異なる、多田武彦の重厚な、情感溢れる世界をお楽しみください。 東京大学音楽部OB合唱団アカデミカコール 昭和 40 年代頃からコールアカデミーOB がアカデミカコールと名乗って定演に数年ごとに賛助出演していましたが、 昭和 50 年代の終わりに OB 会が再興されるとともに常設の OB 合唱団を作ろうという機運が盛り上がり、現在のアカ デミカコールが発足しました。1999 年に OB 六連がスタートするに当たり、正式名称を「東京大学音楽部 OB 合唱団ア カデミカコール」と定めました。 常任指揮者に三澤洋史先生(新国立劇場合唱指揮者)を戴き、2000 年 1 月に単独演奏会を開催して以来、OB 六 連、現役定演の賛助、他大学OBとのジョイント演奏会等、年 2 回の演奏会に出演する合唱団になりました。本年は 6 月に東北大学男声 OB 合唱団とのジョイント演奏会、7 月に第 9 回 OB 六連と、既に 2 つの演奏会に出演。更に秋以 降もスケジュール満載で、旺盛な演奏活動を行っております。 本日は、12 月 11 日のコールアカデミー定演での OB・現役合同演奏曲“月光とピエロ”から前半の 3 曲、そしてコー ロ・レティツィアの皆さんとの合同で、10 月 14 日に神田教会で行われる“プロジェクトコール・ジャパン”演奏会でドイ ツ女声合唱団と合同演奏予定の“Ave verum corpus”をお届けします。 ― 6 ― H.U.N.(Heisei Unum Nota) (誌上参加) Heisei Unum Nota とは、ラテン語で「平成一桁」。前田先生の最後のステージ(H1.5 六連)を経験した世代を含み、 有村先生に継続的に指揮をお願いするようになった最初のころの世代を中心としています。30 代後半から 40 代後半 の世代です。 おそらく最も生活に追われている世代であろう私たち、今回はご盛会をお祈りするばかりですが、次回以降また舞 台に立てたときには、ご声援よろしくお願いいたします! “Heideröslein” 1. Sah ein Knab ein Röslein stehn, Röslein auf der Heiden, War so jung und morgenschön, Lief er schnell, es nah zu sehn, Sah’s mit vielen Freuden. Röslein, Röslein, Röslein rot, Röslein auf der Heiden. Johann Wolfgang von Goethe 2. Knabe sprach: “Ich breche dich, Röslein auf der Heiden.” Röslein sprach: “Ich steche dich, Dass du ewig denkst an mich, Und ich will’s nicht leiden.” Röslein, Röslein, Röslein rot, Röslein auf der Heiden. 3. Und der wilde Knabe brach ’s Röslein auf der Heiden; Röslein wehrte sich und stach, Half ihm doch kein Weh und Ach, Musst es eben leiden. Röslein, Röslein, Röslein rot, Röslein auf der Heiden. 2014.9.21 第3回コールアカデミーOB交歓演奏会 懇親会 ― 7 ― 於星陵会館(日比谷高校) ― 8 ―
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