News Release 2004 年 12 月 16 日 ナノテク、バイオ分野で求められる微弱光の超高速撮影を実現 超高感度デジタルハイスピードビデオカメラ 『FASTCAM-MAX I2』発売 株式会社フォトロン(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:長瀬朋彦)は、高性能の電子増倍 管(イメージインテンシファイア)を搭載し、微弱光下の超高速現象を高精細に撮影可能な超高感度 2 デジタルハイスピードビデオカメラ『FASTCAM-MAX I 』 (ファストカム マックス アイアイ)を発売 します。 製品名 デジタルハイスピードビデオカメラ 2 『FASTCAM- MAX I 』 発売日 税込価格(本体価格) 2004 年 12 月 16 日 ¥13,650,000~ (¥13,000,000~) (製品写真) ※ レンズは別売です。 製品化の背景 ハイスピードビデオカメラは、目にも留まらぬ短時間の高速現象を高速撮影し、スローモーション で再生・解析することができるカメラ装置として、最先端の分野の研究開発現場においてひろく利用 されています。しかしながら従来製品においては、非常に短時間の高速現象を撮像するために高輝度 照明を使用した撮影が必須であり、微弱光下の現象を超高速に撮影することは困難を極めていました。 2 今回開発した新製品『FASTCAM- MAX I 』では、微弱光の増幅が可能な電子増倍管(イメージインテ ンシファイア)を撮像部に搭載することにより、自発光現象、顕微鏡観察、蛍光観察などバイオ・ナ ノテクノロジーなどの分野で要求の高い、微弱光の超高速・高解像度撮影を実現しました。 当社では本製品を、今後市場をリードするバイオ・ナノテクノロジーなどのキーテクノロジー分野の 要望に向けた戦略製品と位置づけ、当該分野におけるソリューション・事業展開を強化していきます。 1 News Release 『FASTCAM- MAX I2』の主な特徴 2 『FASTCAM- MAX I 』は、自発光現象、顕微鏡観察、蛍光観察など微弱光やエンジン燃焼等の紫外域 の高速イメージングを実現するために開発されたイメージインテンシファイア搭載の高解像度高速ビ デオカメラです。このイメージインテンシファイア(以下 I.I.)は、2,000 倍以上のシステムゲインと紫外 域から可視域まで幅広い感度特性を持ち、通常の高速度カメラでは撮影することの難しかった研究分 野の高速現象解析に威力を発揮します。 1.紫外域~可視光域に高い感度を持つイメージインテンシファイア(I.I.)を専用に開発 2 『FASTCAM-MAX I 』に採用した I.I.は、紫外域から可視光域にかけて幅広い感度を持つイメージイン テンシファイアをベースに特別に開発したものです。高速度ビデオカメラの撮影条件にマッチするよ う残光時間特性に配慮し、さらにイメージセンサーの波長感度特性にも最適化した蛍光面を採用して います。これにより、高速イメージセンサーの性能を最大に活かし、優れたクオリティの画像を撮影 することが可能となりました。 2.交換式カメラヘッドで、モノクロ/カラー撮影にも対応(オプション) 最先端の研究分野では、高速度ビデオカメラによる撮影・解析対象も多岐にわたります。 2 『FASTCAM-MAX I 』では、標準の I.I.搭載カメラヘッドを、モノクロまたはカラーカメラヘッド(オプ ション)に交換することにより、1 台のカメラシステムで、微弱光撮影・モノクロ撮影・カラー撮影と 3 パターンの撮影に対応することが可能です。幅広い解析対象に最適な撮像システムを選択できること で、研究開発現場におけるシステムの応用範囲をさらに拡大します。 3.ファイバーカップリング方式で、I.I.の出力をダイレクトにイメージセンサーに伝達 2 『FASTCAM-MAX I 』では、I.I.とイメージセンサーをファイバーカップリング方式にて直接結合してい ます。この方式は、レンズを介した方式と比較して光の損失をより少なく、I.I.の出力光をダイレクト にイメージセンサーに伝達することが可能であり、短時間の露光で撮像を行わなければならない高速 度カメラにとって理想的な方式といえます。 4.1フレームへの超高速多重露光など多彩な撮影モードを装備 繰り返し起こる非常に高速な現象の解析においては、I.I.の高速ゲート機能(シャッター)を用いた撮 2 影方式が有効です。『FASTCAM-MAX I 』では、最短 20ns のゲート動作による超高速露光機能をも ち、さらに 1 フレーム内での多重露光モードや、フレーム毎に露光タイミングを少しずつずらして撮 影することが可能なディレイ加算モードなど、超高速現象をさまざまな形で可視化できる豊富な設定 が可能です。 2 News Release 主な仕様 モデル構成 2 記録メモリ 2.6GB 搭載モデル 2 記録メモリ 8GB 搭載モデル FASTCAM-MAX I model 1 FASTCAM-MAX I model 2 カメラ部 撮像素子 C-MOS イメージセンサー 素子解像度、フルフレーム速度 1024x1024 ピクセル、2000fps レンズマウント形式 F マウント、C マウント AD 変換 10 ビット 記録方式 IC メモリ方式 メモリ分割記録 最大 64 分割の記録可能、独立した撮影設定が可能 デジタルインターフェース フォトロン光/IEEE1394 インターフェース/100BASE-TX より1種類を出荷時 選択可 (メーカーオプション) イメージインテンシファイア部 I.I.モジュール 第 2 世代イメージインテンシファイア カップリング方式 ファイバーカップリング方式 有効面積 φ25mm 入射窓 Fused Silica (合成石英) 光電面/蛍光面 S20/フォトロン専用開発品 最小ゲート幅 20ns 外形寸法・重量 ※突起部除く、2.5kg I.I.カメラヘッド 142.6(H)×124(W)×142(D) mm 本体プロセッサ 213.1(H)×140(W)×306.8(D) mm、5.5kg AC 電源ユニット 66.2(H)×140(W)×277.4(D) mm、3.0kg リモコン 37.8(H)×81.5(W)×139.5(D) mm、0.85kg オプション品 モノクロカメラヘッド 標準の I.I.カメラヘッドと交換装着可能 カラーカメラヘッド 標準の I.I.カメラヘッドと交換装着可能 すべての Photron 製品名および Photron 製品ロゴは 株式会社フォトロンの商標または登録商標です。その他の会社名または 製品名は、各社の商標または登録商標です。 【報道関係窓口】 株式会社フォトロン プロダクツ本部 製品企画室 電話:03-3238-2107 FAX:03-3238-2109 電子メール:nagai@photron.co.jp 【お客様窓口】 株式会社フォトロン マーケティング本部 イメージング部 電話:03-3238-2106 FAX:03-3238-2109 電子メール:image@photron.co.jp 〒102-0071 東京都千代田区富士見 1-1-8 千代田富士見ビル 3 URL: http://www.photron.co.jp
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