グリッド接地プリアンプ 組み立て説明書 - So-net

グリッド接地プリアンプ
組み立て説明書
Tube-HiFi Team Version
Rev.005
説明書を最後まで良く読んでから組み立てを始めて下さい。
Copyright 2003, Tube-HiFi Team
Copyright 2003, Transcendent Sound, Inc.
All Rights Reserved.
この説明書は米国 Transcendent Sound, Inc. の了解を受けて Tube-HiFi チーム
が作成したものです。内容についての著作権は米国 Transcendent Sound, Inc.
に帰属します。無断複製を禁止します。
目次
安全に関するご注意と免責事項 ............................................................................................................................................ 1
部品表 .................................................................................................................................................................................................. 3
組み立てに必要な工具類 ........................................................................................................................................................... 4
主要部品と名称............................................................................................................................................................................... 6
Step1: プリアンプ基板の組み立て.................................................................................................................................... 9
Step2: 電源基板の組み立て .............................................................................................................................................. 11
Step3: シャーシ組み立て ................................................................................................................................................... 15
Step4: シャーシ内配線 ........................................................................................................................................................ 20
Step5: 動作確認....................................................................................................................................................................... 26
付録 1. バックパネル配置図............................................................................................................................................... 29
付録 2. 製品仕様など.............................................................................................................................................................. 30
付録 3. AC200~240V 環境で使用する場合........................................................................................................ 31
-i-
安全に関するご注意と免責事項
安全に関するご注意
1.
電源投入・切断直後は、プリアンプの出力に低周波のノイズが発生します。電源投入時は必ず最初にプリ
アンプの電源を入れから 30 秒程度待ってパワーアンプの電源を投入して下さい。同様に電源を切る場合
は必ずパワーアンプ側から先に切ってください。電源投入・切断の手順を守らないとスピーカを損傷する
おそれがあります。
2.
プリアンプ本体は常に乾燥した状態にして下さい。
湿気にさらされるような状態で使用しないでください。
室内でのご使用に限ります。屋外、浴室や地下室その他、湿度が常に高い場所や結露しやすい場所などで
はご使用にならないで下さい。
3.
もしも水や飲み物などの液体がプリアンプ本体に流れ込んだら触ってはいけません。
すぐにパワーアンプ
側の電源を切り、プリアンプの電源ケーブルプラグをコンセントから抜き、内部が乾燥するまで待ってか
ら修理してください。
4.
真空管の交換を行う際は、コンセントから電源プラグを抜き、真空管が冷めるまで最低でも 5 分間お待
ち下さい。
5.
シャーシ内部には高電圧部が含まれています。
不用意に内部の部品に触ると感電による重大なショックの
危険があります。
組み立て完成時のチェックやメンテナンスの際にどうしても通電中に内部を触る場合は、
ゴム製の手袋を使用するなど、感電対策を行ってからにしてください。コンセントから電源プラグを抜い
てもしばらくは高電圧が残っている場合がありますのでご注意ください。
6.
定格の大きなもので代用するなど、ヒューズが機能しなくなるようなことは絶対にしないでください。ヒ
ューズは指定されたタイプ・定格のものを使用して下さい。
7.
プリアンプ本体の通気孔を塞ぐような使い方をしないでください。
8.
アンプ組み立て完成の直後や真空管を交換した際は、
通電したまま人の目の届かないところに放置するの
は避けてください。真空管が故障した場合にも安全な回路構成をとっていますが、万一真空管の初期故障
による予期できない状況や組み立てミスによって部品の焼損が起きた場合危険です。
グリッド接地プリアンプ組み立て説明書
1
免責事項
組み立て説明書の作成に当ってはあらゆる注意を払っていますが、Transcendent Sound, Inc. および
Tube HiFi Team は内容に関する過失や遺漏に対して、一切の責任を負わないものとします。またこの文書
に述べられている情報から生じるあらゆる損害に対しても一切責任は負いません。
製品仕様は予告なく変更す
ることがあります。Tube-HiFi Team バージョンの日本語版組み立て説明書(本書)は、最新のキットに付
属するオリジナル版組み立て説明書(英語)をもとにしていますが、急な製品仕様の変更などで実際に出荷さ
れたキット内容と異なる場合があります。回路図は最新のキットに付属するオリジナル版組み立て説明書(英
語)を参照してください。本書についてのお問い合わせは、メールアドレス:tube-hifi@freeml.com までご
連絡ください。
グリッド接地プリアンプ組み立て説明書
2
部品表
組み立てを始める前に、キット内容を以下の部品表で確認してください。
プリアンプ基板
金具類(形状や大きさの比較は7ページの写真参照)
電解コンデンサ
22uF・350V
3本
4/40×3/8" 皿小ねじ、ナット、ワッシャ
2組
フィルムコンデンサ
1.0uF・630V
2本
アースラグ端子
1個
真空管ソケット
9 Pin
3個
レセプタクル端子
2個
抵抗器
10KΩ・1/2W
4本
4/40×1/4" なべ小ねじ、ナット
1組
抵抗器
100KΩ・1/2W
2本
10/32×1/2" 六角ソケットねじ、ナット、ワッシャ
4組
抵抗器
20KΩ・1/2W
2本
8/32×1/2" なべ小ねじ、ナット、ワッシャ
抵抗器
3KΩ・1/2W
2本
6/32×1/4" なべ小ねじ
抵抗器
51KΩ・2W
2本
6/32×1/2" スペーサ
抵抗器
30KΩ・2W
1本
8/32×3/8" なべ小ねじ
電解コンデンサ
22uF・350V
6個
組み立てマニュアル
電解コンデンサ
1000uF・25V
1個
フロントパネル
穴あけ加工済み
1枚
フィルムコンデンサ
0.01uF・630V
1個
シャーシ
穴あけ加工済み
1個
ヒューズクリップ
基板実装タイプ
2個
シャーシ・カバー
ステンレス製
1個
ヒューズ
0.5A 遅延型
1本
プリアンプ基板
ダイオード
1N4007同等品
8本
電源基板
ツェナーダイオード
1N5378B同等品
4本
真空管
12AU7同等品
3本
抵抗器
10KΩ・1/2W
4本
トランス
120V・50mA
2個
抵抗器
10KΩ・2W
2本
トランス
12V・1A
1個
抵抗器
3KΩ・1/2W
1本
電源ケーブル
3Pプラグ付き
放熱器+3端子レギュレータ
12V・1A
1組
配線用線材
電源基板
4組
16個
8個
14個
その他
1冊
1枚
1枚
1本
1巻
抵抗器のカラーコードの見かた
シャーシ組み付け部品
ツマミ
2個
ゴム足
電源ケーブルコネクタ
4個
3P
RCAジャック(白)
1個
4個
RCAジャック(赤)
抵抗器
5本帯のもの
4個
10Ω・1/2W
パワースイッチ
4本帯のもの
1本
1個
LED/LEDブラケット
1組
ボリューム
50KΩ2連
1個
セレクタスイッチ
2回路5接点
1個
注意:抵抗器のカラーコードは、色の識別がつきにくい場合
がありますので、必ずテスターで抵抗値を確認してください。
色
黒
茶
赤
橙
黄
緑
青
紫
灰
白
金
銀
カラーコード - 数字対応
数字
倍率
誤差
0
1
1
10
1%
2
100
2%
3
1,000
4
10,000
5
100,000
6
1,000,000
7
10,000,000
8
100,000,000
9 1,000,000,000
0.1
5%
0.01 10%
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3
組み立てに必要な工具類
工具類は使い慣れたものを使用するのが一番です。特殊な工具が必要な工程はありませんが、ね
じ・ナット類はインチ規格のため、六角レンチは適合するものをお使いください。
①ドライバ類
プラスドライバ、マイナスドラ
イバ両方が必要です。キットに
同梱されているねじ類の頭に合
うものを使用してください。ナ
ット回しもあると便利です。
②ハンダごて
真空管アンプは部品類が比較的
大きいものが多いので、中くら
い(30~40W 程度)のハン
ダごてを使用してください。ハ
ンダはヤニ入りで、スズ 60%
以上のものがお勧めです。
他に、半田ごて台とコテ先クリ
ーナ、ハンダ吸い取り器、ピン
セットがあると便利です。
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4
③その他工具
ニッパー、
ラジオペンチ、
ワイヤストリッパー、
小型のモンキースパナ、
六角レンチ(インチ規格 5/32
および 5/64 のもの)
④テスター
⑥テーパ・リーマ
ボリュームを東京光音電波製の
ものと交換する場合、シャーシ
のボリューム穴を広げるために
使用します。キットに同梱の標
準品をそのまま使う場合は必要
ありません。他に、バリ取り用
に目の細かい半丸ヤスリなどが
あると便利です。
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5
主要部品と名称
キットの主要部品と本書内で使うその部品の名称を以下に示します。写真は代表的なものを撮影
したもので、部品の供給状況や改善のためメーカや形状、色などがキットに同梱の実物と異なる場
合がありますのでご了承ください。また、写真は実寸ではありません。
左上から、
ボリューム
電源コネクタ
フィルムコンデンサ
(1uF/630V)
右上から、
セレクタスイッチ
電源スイッチ
ゴム足
電源トランス
左(T1 および T2)
右(T3)
放熱器・3 端子レギュレータ組品
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6
抵抗器(1/2W タイプ)
抵抗器(2W タイプ)
ダイオード(1A、白い帯が極性を
示す)
ツェナーダイオード(100V・
5W、白い帯が極性を示す)
フィルムコンデンサ
電解コンデンサ(リード線の長い
方がプラス極性を示す)
LED ブラケットと LED(リード
線の長い方がプラス極性を示す)
ヒューズクリップとガラス管ヒュ
ーズ(0.5A、遅延タイプ)
アースラグ端子(左)とレセプタ
クル端子(右)
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7
4/40×3/8”(2.8mmX9.5mm)皿小ねじ、ナット
4/40×1/4”(2.8mmX6.4mm)なべ小ねじ、ワッシャ
6/32×1/4”(3.5mmX6.4mm)なべ小ねじ、スペーサー
8/32×3/8”(4.2mmX9.5mm)なべ小ねじ
8/32×1/2”(4.2mmX12.7mm)なべ小ねじ、ワッシャ、ナット
10/32×1/2”(4.8mmX12.7mm)六角ソケットねじ、ワッシャ、
ナット
(
)内はミリ換算寸法(ねじ径×長さ)です。多少異なった長さのものが入って
いる場合があります。
RCA ジャック
写真はナットをはずしてワッシャ
類を並べたところ。左からナット、
アースラグ端子、フラットワッシャ
(白)
、ショルダーワッシャ(突起
があるもの、赤または白)
。
ボリューム・アップグレード(オプション)
Tube-HiFi Team 推奨の唯一のアップグレード用品です。グリッド接地プリアンプは完成度が高く、ほとん
ど全く手を加える余地はありませんが、このボリュームのアップグレードだけはおすすめします。グリッド接
地プリアンプの澄んだ音色をさらに洗練したものにしてくれます。Transcendent Sound, Inc.からの供給
はありませんので、交換される場合は別途お求めください。なお、交換の際は取り付け穴の径がキット標準添
付のボリュームより 1mm ほど大きいので、シャーシの簡単な加工が必要になります。詳しくは次項 Step3
の 1.をご覧ください。
推奨品ボリュームは東京光音電波製 P-2500 型です。50KΩ・2 連、
A カーブ。
グリッド接地プリアンプ組み立て説明書
8
Step1: プリアンプ基板の組み立て
以下の手順でプリアンプ基板を組み立てます。基板は、白いシルク印刷がある方が部品実装面で
す。フィルムコンデンサや抵抗器のリード線は手で曲げたりせず、取り付け寸法に合わせてピンセ
ットかラジオペンチで挟んで曲げるときれいに仕上がります。また、抵抗器は基板に密着させず、
2~3mm くらい基板面から浮かせて実装すると放熱の面や後でのメンテナンスに有利です。なお、
組み立て手順に挿入された写真は作業の進行をわかりやすくするために掲載しているもので、あく
まで補助的なものです。写真だけ見て作業をしたりせず、必ず組み立て手順に書かれた内容に従っ
て作業を進めてください。
1.
部品実装の前に基板両面の導通を良くするため、○で
囲った箇所 6 箇所のスルーホールを基板の両面からハ
ンダを流して塞いで下さい。
2.
真空管ソケットをハンダ付けします。真空管ソケット
のピン 9 本を基板の穴に合わせて止まるところまで差
込み、対角線 2 箇所をまずハンダ付けします。基板か
らの浮きがないかよく確認してから残りのピンをハン
ダ付けします。
3.
以下の抵抗器を実装します。
()内はカラーコードを示しますが、色が見にくく間違いやすいので、必ず
テスターで確認してから実装してください。
R1、R2:
100kΩ・1/2W (茶、黒、黒、橙、隙間、茶)
R3、R4:
20kΩ・1/2W (赤、黒、黒、赤、隙間、茶)
R5、R6:
3kΩ・1/2W (橙、黒、黒、茶、隙間、茶)
R7、R8、R9、R10:
10kΩ・1/2W (茶、黒、黒、赤、隙間、茶)
R11、R12:
51kΩ・2W (緑、茶、橙、隙間、金)
R13:
30kΩ・2W (橙、黒、橙、隙間、金)
グリッド接地プリアンプ組み立て説明書
9
4.
以下のフィルムコンデンサを実装します。
C1、C2:
5.
1uF/630V
以下の電解コンデンサを実装します。極性
があるので注意。リード線が長いほうがプ
ラス極です。
C3、C4、C5:
22uF/350V
↑部品はすべて白いシルク印刷のある面に実装します。
6.
Step1 のチェックリスト
□ ハンダブリッジによるショートはないか
□ ハンダ面に出たリード線の切り忘れはないか
□ 抵抗器の取り付けミスはないか
□ 電解コンデンサの極性間違いはないか
□ Step1 工程完了
グリッド接地プリアンプ組み立て説明書
10
Step2: 電源基板の組み立て
以下の手順で電源基板を組み立てます。注意点はプリアンプ基板と同じですが、極性のある部品
が多いので慎重に作業を進めます。放熱のため、ダイオードは基板から 5mm くらい浮かせて実装
します。
1.
F1 にヒューズクリップを実装します。実装方向に
注意してください。金具の大きく開いている方を
内側に向けます。小さく開いている方は外側です。
ハンダ付けする前に実際のヒューズを当ててみ
て、ヒューズが装着できる方向かどうか確認する
といいでしょう。2 個あるピンの片側のみ、まず
ハンダ付けして基板から浮いていないかどうか確
認し、その後残った方のピンをハンダ付けします。
ヒューズは割れやすいのでまだ取り付けません。
2.
トランス T1、T2、T3 を実装します。間違った方
向でも実装できてしまいますので、実装方向には
くれぐれも注意してください。見にくいですが、
トランスの端子のプラスチック部分に端子番号が
刻印されていますので、基板のホールに表示され
ている番号と一致していることを確認してからハ
ンダ付けします。一度に 8 ヶ所ハンダ付けせず、
対角線にあるピン2ヶ所をハンダ付けしてみて基
板からの浮きがないか確認したあと、他のピンを
ハンダ付けします。
3.
キットに同梱の線材を使って、使用する AC 電源
の電圧に合わせてトランスの一次側を配線しま
す。線材はあらかじめ 40mm に切って両端の被服
を 3mm 剥いだものを 6 本用意してから作業を始
めるといいでしょう。AC100~120V 用の配線
は以下のとおりです。
1 - 3間
2 - 4間
グリッド接地プリアンプ組み立て説明書
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4.
3 個のトランス全てについて上記と同じ接続をし
ます。
5.
以下の1A ダイオードを実装します。
D1~D8: 1N4007
小さく細いほうが 1N4007 です。大きいダイオ
ードはツェナー・ダイオードですので、絶対に間
違わないようにしてください。白い帯のマークは
極性を示します。基板のシルク印刷のマークと合
わせて実装します。
6.
以下の 5W のツェナーダイオードを実装します。
Z1-Z4:
1N5378B
同様にダイオードの極性表示を基板に合わせま
す。
7.
以下の抵抗器を実装します。
()内はカラーコード
を示しますが、色が見にくく間違いやすいので、
必ずテスターで抵抗値を確認してから実装してく
ださい
R1、R2、R3、R4:
10KΩ・1/2W
(茶、黒、黒、赤、隙間、茶)
R5、R6: 10KΩ・2W(茶、黒、橙、隙間、金)
R7: 3KΩ・1/2W(橙、黒、黒、茶、隙間、茶)
8.
以下の電解コンデンサを実装して下さい。
C1、C2、C3、C5、C6、C7:
9.
22uF/350V
極性があるので注意してください。リード線が長
いほうがプラス極です。シルク印刷にある C4 と
C8 は不要なので実装しません。
グリッド接地プリアンプ組み立て説明書
12
10. 放熱器・3 端子レギュレータ組品を実装します。3
3 端子レギュレータの取り付けねじ
端子レギュレータの取り付けねじはまだ締めない
で下さい。以下の実装手順を守ってください。
(A) 放熱器の 2 本のピンと 3 端子レギュレータの
ピンを基板の穴に合わせて差込みます。
(B) 放熱器の 1 番ピン(左端)を基板にハンダ付
けします。
(C) 放熱器が完全に基板に密着して水平になって
いることを確認して、2 番ピン(右端)をハ
ンダ付けします。
(D) 3 端子レギュレータの取り付けねじを締めま
す。
(E) 3 端子レギュレータのピンをハンダ付けしま
↑3 端子レギュレータの取り付けねじはゆるめた
状態で出荷されています。左の「実装手順」の順番
に従って締めてください。
す。中央のピンは部品面からハンダ付けしま
す。
11. 以下のコンデンサを実装します。
C9:
1000uF/25V 電解コンデンサ
C10:
0.01 uF/630V フィルムコンデンサ
なお、シルク印刷にある C4 と C8 は不要なので
実装しません。
グリッド接地プリアンプ組み立て説明書
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↑完成した電源基板。部品の配置やダイオード、電解コンデンサの極性に間違いがないか確認してください。
12. Step2 のチェックリスト
□ ハンダブリッジによるショートはないか
電源基板の実装ミスは部品や基板の焼損につな
□ ハンダ面に出たリード線の切り忘れはないか
がりますので、念入りに点検してください。
□ 抵抗器の取り付けミスはないか
□ 電解コンデンサの種類・極性間違いはないか
□ トランスの取り付け方向間違いはないか
□ ダイオードの種類・極性間違いはないか
□ Step2 工程完了
グリッド接地プリアンプ組み立て説明書
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Step3: シャーシ組み立て
このステップでは、主要な部品をシャーシに組み付けます。
1.
ボリュームを東京光音電波製のものと交換する場合は、
部品を取り付ける前にボリュームの取り付け穴を
広げる加工をします。完成後の加工は、切りくずがシャーシ内部の部品に付着する危険があるためおすす
めしません。シャーシのボリューム取り付け穴は付属しているボリュームに合わせて約 8mm 径の穴が
開けられていますが、東京光音電波製のボリュームは取り付け径が約 9mm なので、1mm 程度をテーパ
リーマで広げます。シャーシはアルミ製なので加工は簡単です。穴が大きくなり過ぎないように慎重に作
業してください。ボリュームの実物で寸法あわせをしながらシャーシ外側と内側両方から少しずつ削り、
目の細かい半丸ヤスリでバリをきれいにとります。
切りくずがシャーシ内に残らないようによく掃除して
おきます。
2.
注意:このマニュアルの写真で示されている RCA ジャックの配置は、通常のオーディオ機器の慣例と異
なり、右チャンネル(赤)が上になっています。もし紛らわしいと思われる場合は、慣例どおり左チャン
ネル(白)が上になるように配置してください。その場合は、次項の Step4 の 2、3、5 で説明するプ
リアンプ基板との配線も上下入れ替えてください。
3.
8 個の RCA ジャックをショルダーワ
ッシャとともに写真のように取り付
けます。ジャックの外側のグラウン
ド接触部は、シャーシとは絶縁され
る必要があります。このため、ショ
ルダーワッシャの突起部分はシャー
シ取り付け穴に正確に合わせて装着
してください。
RCA ジャック取り付け断面図。ショルダーワッ
シャの突起側はシャーシ穴に合わせること。
フラットワッシャはシャーシの中側
から挟み、次にアースラグ端子、ナ
ットの順に取り付けます。傷を付け
ないように注意して、モンキーレン
チでしっかりと締め付けてくださ
い。写真に示すようにアースラグ端
子は上に曲げてラジオペンチで 90
度ひねっておきます。
グリッド接地プリアンプ組み立て説明書
15
4.
8 個のジャック全部のラグ端子を適
切に曲げます。
5.
シャーシグラウンド用のアースラグ
端子を写真のように取り付けます。
4/40×1/4”のなべ小ねじとナット
を使用します。
シャーシグラウンド用アースラグ
6.
同梱されている配線材の被覆を剥い
で写真のように RCA ジャックのア
ースラグ端子の穴に貫通させ、両端
は軽く曲げてラグにからめておきま
す。一本の線で上側の列、もう一本
の線で下側の列、もう一本の線で両
方の列を左側で接続するようにラグ
の穴にからめます(ハンダ付けはま
だ行わないこと)
。
7.
電源コードのコネクタを取り付けま
す。4/40×3/8”皿小ねじとワッシ
ャ、ナットを使って下さい。
8.
10Ω、1/2W の抵抗器(茶、黒、黒、
金、隙間、茶)のリード片方を適切
に切ってグラウンド用アースラグ端
子に、もう片方のリードを最も近い
RCA ジャックのアースラグ端子の
穴 に 通 し て 軽く か ら め ておき ま す
(ハンダ付けはまだ行わないこと)
。
グリッド接地プリアンプ組み立て説明書
16
9.
グラウンド用アースラグ端子と電源
コードコネクタのアース端子(中央)
を接続し、抵抗器のリード線ととも
にハンダ付けします。さらに写真で
示した一個所を除いて全てのアース
ラグ端子と配線材の接触点のハンダ
付けをします。
ここだけはまだハンダ付けしません。
10. セレクタスイッチの接点数を設定し
ます。出荷時は 5 接点になっている
ので、3 接点になるようにストッパ
ストッパーリングの突起を”3”の刻印
のあるストッパー穴に合わせて装着する
ーで設定します。あらかじめシャフ
トは反時計方向いっぱいに回してお
きます。ナットとワッシャを外すと
一番下にストッパーリングがありま
す。写真のようにタブが 3 の位置に
なるように位置決めします。シャフ
トを時計方向に回して 3 接点になっ
ているのを確認します。シャフトが
手では回しにくい場合は付属のツマ
ミを装着して回しますが、無理な力
を加えないようにしてください。
11. —端子番号 11 を確認します。端子番
号 11 が時計の 12 時の位置になる
ようスイッチをシャーシに取り付け
ます。スイッチに付属のワッシャを
シャーシの内側に挿入してしっかり
と締め付けますがあまり締め過ぎな
いようにします。端子番号 7、8、9
端子番号 11
及び 1、2、3 は 45 度外側に曲げて
下さい。
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12. ボリュームの端子が時計の 12 時方
向になるように固定します。ボリュ
ームに付属の平ワッシャをシャーシ
の両面に挿入して固定します。左側
の 2 つの端子は 45 度上側に曲げて
下さい。
東京光音電波製のボリューム(写真
右)の場合は取り付けのナットが 2
枚になっています。内側のナットは
ボリュームのストッパー用突起がシ
ャーシに当らないように調整するの
に使い、外側のナットでシャーシに
固定します。
ストッパー用突起
13. 4 個のゴム足を 8/32×1/2”のなべ
小ねじ、ワッシャとナットで取り付
けます。ワッシャとナットがシャー
シの内側になるように使います。相
手がゴムですので、締め付けた手ご
たえがない上、締めすぎるとゴム足
が変形します。ゴム足を手で回して、
簡単には回らない程度に締めておけ
ばいいでしょう。
14. 4 個の 1/2”スペーサーを 6/32×
1/4” なべ小ねじ、ワッシャとナット
でそれぞれの基板のハンダ面(部品
実装面の裏側)に取り付けます。
グリッド接地プリアンプ組み立て説明書
18
15. 両方の基板は写真の向きになるよう
にシャーシ内に固定します。固定は、
シャーシ底面から 6/32×1/4” な
べ小ねじを使用して行います。
16. Step3 のチェックリスト
□ RCA ジャックの取り付け・ワッシャの入れ方間違いはないか
□ RCA ジャック端子のハンダ付け忘れはないか
□ セレクタスイッチの回路数を 3 に設定したか
□ 基板の取り付け方向間違いはないか
□ Step3 工程完了
グリッド接地プリアンプ組み立て説明書
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Step4: シャーシ内配線
配線はキット同梱の配線材で行います。組み立て説明書では表示の便宜のために色分けした線材
を使用していますが、キットに同梱されている電線は単一色です。
1.
注意:Step3 で RCA ジャックの配置を左チャンネル(白)が上になるようにした場合は、以下の 2、3、
5 の手順に示した配線も上下入れ替えます。例えば、2 に示した基板 L1、L2、L3 からの配線は写真で
は下側の RCA ジャックの列に接続していますが、これをそれぞれ上側の列の RCA ジャックに接続する
よう、変更します。
2.
グラウンド線を基板から、ハン
ダ付けを保留していた RCA ジ
ャックのアースラグ端子に接
グラウンド線
接続点
続、ハンダ付けします。
3.
左チャンネルの入力線を基板の
L1、L2、L3 から RCA ジャッ
クまで写真のように接続しま
す。
4.
右チャンネルの入力線を基板の
R1、R2、R3 から RCA ジャッ
クまで写真のように接続しま
す。配線は束ねたりせず、互い
に距離を持つように整形してく
ださい。
グリッド接地プリアンプ組み立て説明書
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5.
基板からの出力線を出力の
RCA ジャックに接続します。基
板の R-Out は右チャンネル用の
ジャックに、L-Out は左チャン
ネル用のジャックに接続しま
す。Step3 で RCA ジャックの
配置を左チャンネル(白)が上
になるようにした場合は、配線
が写真とは逆になります。
6.
基板の左チャンネル入力からセ
レクタスイッチ(SW)までの配
線をします。
基板 L1 - SW 端子7
基板 L2 - SW 端子 8
基板 L3 - SW 端子 9
7.
右チャンネル入力からセレクタ
スイッチ(SW)までの配線をし
ます。
基板 R1 - SW 端子 1
基板 R2 - SW 端子 2
基板 R3 - SW 端子 3
8.
セレクタスイッチ(SW)の出力
からボリューム(VR)までの配
線をします。
VR 端子 1A - SW 端子 A
VR 端子 1B - SW 端子 C
VR の端子番号分けは次項の図
参照のこと。
グリッド接地プリアンプ組み立て説明書
21
9.
ボリューム(VR)から基板まで
の配線をします。
VR 端子 3A3B - 基板 GND
VR 端子 2A - 基板 R-IN
VR 端子 2B - 基板 L-IN
ボリュームやセレクタスイッチ
周りの配線は束ねたりせず、配
線間に距離を持たせたまま仕上
げてください。
10. —電源コードコネクタを電源基板
に接続します。コネクタの左側
の端子を基板の L に右側の端子
を N に接続します。
11. フ ロ ン ト パ ネ ル を 取 り 付 け ま
す。パネル表面に貼られている
保護シートをはがして下さい。4
本の 10/32×1/2” 六角ソケ
ットねじ、ワッシャとナットを
使ってシャーシに固定します。
ワッシャはナット側に入れて下
さい。
↑ねじ側は六角レンチ(5/32”)を使いますが、パネルにねじ
跡がつかないようにナット側を回して固定してください。
12. 電源スイッチを取り付けます。
フロントパネル表側から差込
み、端子が写真のように下側に
なることを確認して、固定する
まで挿し込みます。
グリッド接地プリアンプ組み立て説明書
22
13. LED ブラケットをフロントパネ
ル表側から挿し込みます。
14. 線材を長さ 127mmに 2 本切
り、片側の被覆を 5mm ほど剥
ぎます。レセプタクル端子をラ
ジオペンチでしっかりと押さ
え、写真のようにして圧着して
下さい。さらに、圧着点がはず
れないよう、ハンダをごく少量
流して固定します。端子の先は
電源スイッチの端子に差込みま
すので、接触する部分にハンダ
が流れ込んで塞いでしまわない
ように注意して下さい。
15. そのままでは電源スイッチの端
子に挿し込みづらいので、端子
をラジオペンチでしっかり押さ
えながら、ナイフ(カッターナ
イフは刃が折れるので使わない
でください)や刃先の小さなマ
イナスドライバなどでていねい
に端子の先をごく少しだけ開き
ます。
16. レセプタクル端子を電源スイッ
チの端子に差込みます。ラジオ
ペンチで端子をしっかりと押さ
え完全に奥まで押し込んで下さ
い。スイッチの反対側を手で支
えるようにして下さい。
グリッド接地プリアンプ組み立て説明書
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17. 電源スイッチからの配線を基板
の S1 と接続します。
18. LED をブラケットに差し込んで
取り付けます。LED の長い方の
リード線を適当な長さに切り、
基板の LED+とを接続します。同
様に LED の短い方のリード線の
リード線を適当な長さに切り、
基板の LED-と接続します。
19. 基板間の接続を行います。
B
E
D
A
C
A) プリアンプ基板の+V と電源基板の+VOUT
B) プリアンプ基板の GND と電源基板の GND
C) プリアンプ基板の+FIL と電源基板の FIL+
D) プリアンプ基板の-FIL と電源基板の FIL-
E) プリアンプ基板の-V と電源基板の-VOUT
グリッド接地プリアンプ組み立て説明書
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20. ツマミを取り付けます。ツマミの押しねじを六角レンチ(5/64”)
で軽く締め、反時計方向にいっぱい回します。押しねじを一旦緩め、
ツマミの矢印部分とパネルの表示”1”とを合わせます。押しねじを
今度は本締めします。このとき、パネルとの間に 2~3mm の隙間
ができるようにします。セレクタスイッチのシャフトはプラスチッ
クですので、無理に締めすぎないようにしてください。同様にして
ボリュームのツマミも位置合わせをして下さい。
↓注意:写真では便宜上 RCA ジャック、ボリュームやセレクタスイッチ周りの配線をまとめて結束していますが、実際に
は各線間に距離を持たせるため結束しません。また、真空管とヒューズの装着については次のステップで説明します。
ヒューズ
21. Step4 のチェックリスト
□ 配線間違いはないか
□ シャーシ内に配線くずやハンダくず、ねじ
などが落ちていないか
□ Step4 工程完了
グリッド接地プリアンプ組み立て説明書
25
Step5: 動作確認
グリッド接地プリアンプには調整箇所はありません。組み立てミスがなければすぐに動作するは
ずです。しかし、ステレオ・オーディオシステムに接続してすぐに使ってみる前に、最低限以下の
点について確認してください。
1.
注意:不用意に内部の部品に素手で触ると重大なショックの危険があります。作業中は手袋を使用するな
ど、感電対策を行ってからにしてください。真空管を挿していない状態では、電源スイッチを切っても、
コンセントから電源プラグを抜いても、高電圧が何時間も消えずに残っていますので注意してください。
2.
電源基板のヒューズホルダにキット付属のヒューズを装着します。
3.
安全のため、キット付属のシャーシ・カバーをかけます。はずれないように 8/32×3/8” なべ小ねじを
使い、2 箇所程度ねじ止めしておきます。
4.
本機のバックパネルにある電源ケーブルコネクタに電源ケーブルを接続し、電源ケーブルのプラグ端子
(刃の部分)と接地端子(丸棒状の端子)間の抵抗値を測ります。電源スイッチを入・切し、2 つのプラ
グ端子とも抵抗値がほぼ無限大になるのを確認してください。万一、導通がある場合は、内部配線を確認
してください。
5.
フロントパネルの電源スイッチが Off の位置にある(スイッチの下側が押された状態が Off)のを確認
して、電源ケーブルをコンセントに接続します。本機は 100~120V 仕様となっていますが、お使いの
100V 電源が 95V 以下になるような環境でなければステップアップトランスの必要はないでしょう。
6.
電源スイッチを On にして異常がないのを確認します。この際、絶対にシャーシ内部をのぞき込んだり
しないでください。万一、コンデンサなどが破裂した場合非常に危険です。内部から音がしたり、焦げ
しない
るような臭いがしたらすぐに電源ケーブルをコンセントから抜いて内部を点検します。
7.
電源スイッチを Off にし、電源ケーブルをコンセントから抜きます。仮止めしたシャーシ・カバーを落
とさないように注意してはずします。
シャーシ内部の回路にはすでに高電圧が発生したまま残っています
ので、絶対に触らないようにしてください。
8.
電源ケーブルをコンセントに挿し、電源スイッチを On にします。
グリッド接地プリアンプ組み立て説明書
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9.
電源基板の出力電圧を確認します。テスターで
以下のポイントの電圧を見ます。テスター棒の
先端が滑って他の端子と接触したりしないよう
に細心の注意を払ってください。
+VOUT~GND 間:+200V
-VOUT~GND 間:-200V
+ FIL - 間:+12V
(許容誤差は±10%)
- FIL +
-VOUT
GND
+VOUT
10. 万一、
電圧が正常値ではない場合はすぐに電源を切り、
部品の取り付けミスや配線ミスがないか調べます。
11. 電源スイッチを Off にし、電源ケーブルをコンセントから抜きます。+VOUT と-VOUT の高電圧は長
時間残っていますので、感電しないように注意してください。
12. 真空管を 3 本、ソケットに挿します。真空管は 3 本とも同じものです。真空管の入っていた箱は、後に
アンプを輸送する際に有用ですので保管しておくことをおすすめします。
13. 電源ケーブルをコンセントに挿し、電源スイッチを On にして 30 秒以上待ちます。
14. テスターで RCA ジャックの信号出力端子(中心部分)とグラウンド間の電圧を見ます。DC±0.01V 以
内であるのを確認してください。左、右チャンネルの両方とも確認します。
15. 同様に入力信号端子とグラウンド間の電圧を調べます。セレクタスイッチを回して DC±0.01V 以内で
あるのを確認してください。左、右チャンネルの両方とも確認します。
16. これで確認は終了です。電源スイッチを Off にし、電源ケーブルをコンセントから抜きます。高電圧が
抜けるまで数分間待ちます。
17. シャーシ・カバーを取り付けます。カバーから保護フィルムを剥がし、付着している機械油の残りを研磨
剤の入っていない窓ガラス用の洗剤を含ませた布できれいに拭いて下さい。取り付けは 8/32×3/8” な
べ小ねじを使います。
グリッド接地プリアンプ組み立て説明書
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18. いよいよシステムにつないで試聴テストを行います。トランジスタ・パワーアンプと組み合わせて使用さ
れる場合は巻頭の「安全に関するご注意」で示したように、必ず最初に本機の電源を入れから 30 秒以上
待って、パワーアンプの電源を投入して下さい。これは、本機の電源投入直後内部の回路が安定するまで
は信号出力にノイズ電圧が発生するためです。低域特性のよいトランジスタ・パワーアンプが接続されて
いる場合、この信号が増幅されて大きな電力が出力され、スピーカを損傷する可能性があります。
19. オーディオシステムに接続する場合の注意点は一般的なオーディオ機器と同じです。ただ、配線・接続ミ
スなどで大きな雑音が発生することも考えられます。スピーカ保護のため、パワーアンプに入力アッテネ
ータ(ボリューム)がある場合は完全に絞った状態から試験を始めるか、アッテネータがないパワーアン
プの場合には、
手持ちのプリアンプを中間に入れてそのボリュームを絞った状態から試験を始めることを
おすすめします。
20. 聴きなれた音楽ソースなどで試聴してください。完成直後は少々音が硬いと感じることもあるようです
が、一週間くらい使い込むうちに硬さも取れ、グリッド接地プリアンプ本来の音になることと思います。
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付録 1. バックパネル配置図
①電源ケーブルコネクタ:付属の AC ケーブルを接続し、AC100V~120V 電源へ接続します。
②出力:RCA ピンケーブルでパワーアンプなどの入力へ接続します。
③入力:RCA ピンケーブルで CD プレーヤなどの機器からの出力を接続します。3 個の入力端子は各々フロ
ントパネルにあるセレクタスイッチの位置に対応します。
---- ③入力 ---①電源ケーブルコネクタ
②出力
3
2
1
備考:AC 電源ラインのヒューズはシャーシ内の電源基板上にあります(0.5A スローブロー)
。ヒューズの
位置は 25 ページを参照してください。
グリッド接地プリアンプ組み立て説明書
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付録 2. 製品仕様など
製品仕様
高調波歪率:0.02%以下
(出力 2V
RMS 時)
S/N 比:90dB 以上
周波数帯域:5Hz~300KHz
(1dB 低下点)
利得:12dB
最大信号出力:20V RMS
出力インピーダンス:200Ω
入力インピーダンス:50KΩ
入力:3 系統、出力:1 系統、全てシングルエンド出力
機能:入力セレクタ(3 系統)
、ボリュームコントロール、電源 On/Off
使用真空管数:12AU7(または同等品)3 本
電源:AC100V~120V または 200~240V(内部配線で選択)50/60 Hz
消費電力:25W
外形寸法: 381mm(幅)×279mm(奥)×108mm(高)
重量:4.5Kg
製造元連絡先
Transcendent Sound, Inc.
(U.S.A)
電話:816-333-7358
Fax:816-822-2318
www.transcendentsound.com
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付録 3. AC200~240V 環境で使用する場合
1.
Step2.の 3 で示した AC 電源の電圧設定を以下の
ように配線して行います。
2 - 3間
注意:キットに付属の AC ケーブルは 100~
120V 用のものです。200~230V で使用する場
合は、使用する地域のコンセントに合ったプラグ
のついた電源ケーブルをお使いください。
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Memo:
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32