Arup Newsletter 2013-12-17 アラップ東京事務所・発行 中国の超高層 OMA 設計の深セン証券取引所ビル 鄧小平が改革開放路線を採用し、1980 年に深セン経済特区が指定されてから 30 年弱。深センは世界 15 位 の金融センターと言われるまで発展しました。その深セン市に OMA 設計の「深セン証券取引所」ビルが今秋 オープンしました。本建物は、深センで証券取引が 1990 年に開始されてから 20 周年の記念でもあります。 地上から約 36m の高さで、3 層分のプラットフォームが庇状に張り出した形状は、シンプルな力強さがあります。 構造的には大変チャレンジングなメガトラスによるキャンチレバーです。アラップは、この構造の他にも、 設備 設計やビルディング・フィジックス等を担当しました。環境にも配慮した設計となっています。 まだ勢いの続く中国を大胆に表現したプロジェクト。鄧小平の願いは実現されたのでしょうか・・・? アラップのプロジェクトページ(日本語で紹介しています)▼ http://www.arup.com/Projects/Shenzhen_Stock_Exchange.aspx?sc_lang=ja-JP 日経 BP 社のサイト・ケンプラッツでも、日本語で写真付でこのプロジェクトを紹介しています(コラム連載 14 回 目)▼ http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/building/news/20131210/644029/ ラテンアメリカの現代アートコレクション メキシコのフメックス美術館 メキシコシティの中心部に現れたのは、トラバーチンで覆われた、のこぎり屋根。その正体は、個人としてラテ ン・アメリカ最大数の現代アートコレクションを保有する美術館です。 ここでは、4 階建ての上 2 層分を完全なオープンプランにすることが求められました。対して、鉄骨の屋根を無 柱でスパンさせ、設備を外周の壁に納めるというソリューションを導き、構造や設備の制約から切り離されたフレ キシブルな展示空間を実現しました。特徴的なのこぎり屋根からは自然光を採りこみ、天候に合わせて変化す る光環境を創造しています。 設計はデイビッド・チッパーフィールド・アーキテクツ。アラップは、構造、設備、照明の包括的なエンジニアリン グサービスを提供しました。明るいメキシコの光の下、建築も展示品もどちらも楽しめそうです▼ http://www.arup.com/News/2013_11_November/18_November_Mexicos_Jumex_Museum_opens 近未来の交通システム “ドライバーレス・ポッド” 自らハンドルを握ることなく目的地まで自動で運転、車内ではフロントガラスをタブレット替わりに、ゲームやネッ トサーフィン・・・そんな SF 映画のような日常が、近い将来イギリスで実現しようとしています。 アラップ、トランスポート・システム・カタパルト、ケンブリッジ大学、英国自動車協会の協働による LUTZ(低炭素 都市交通地域)プロジェクトの一環として開発が進められる、完全自動制御車システム“ドライバーレス・ポッド” です。ロンドンの北西、ミルトン・キーンズをモデル都市に、2017 年には 100 台のドライバーレス・ポッドが導入 される予定です。 センサーで障害物や歩行者を感知!リンクの動画から、ドライバーレス・ポッドを体感、必見です▼ http://www.arup.com/News/2013_11_November/07_November_driverless_cars_project 自然光を巧みにデザイン、キンベル美術館のパビリオン増築 ルイス・カーンの代表作であるキンベル美術館の隣に、レンゾ・ピアノ設計のパビリオンがあります。このたび、 その増築が完了しました。コンクリートという素材を継承しつつ、柔らかな光の降り注ぐギャラリー。この空間を可 能にしたのは、屋根に配されたトップライトとルーバーです。 太陽光パネルを備えたガラスルーバーは、太陽の動きに合わせて角度を変え、直射を遮ることで、ギャラリー 内に柔らかな光を導きます。さらに、日射は電力へと変換され、照明や空調に係る CO2 排出量を 70%削減しま す。アラップは、建築設備設計に加え、照明コンサルタントとしてこのルーバーシステムの開発、デザインに携 わりました。 延床面積 101,130m2 のレンゾ・ピアノ・パビリオンには、3 つのギャラリーと図書館、音楽ホールなどが配され、 キンベル美術館の機能を拡充します▼ http://www.arup.com/News/2013_11_November/19_November_Kimbell_Art_Museum_unveils_new_pavilion 地震のリスクから人命を守ります アラップは、GEM(the Global Eathquake Model Foudation)という国際的な地震のリスク分析をする財団のパー トナーとなりました。民間のエンジニアリング会社として初参加した数社のうちの一社となります。 GEM は 2007 年に、地震のリスクの認識を高め、広めることを目的に設立されました。政府、国際協力関連組 織、大学、金融や保険関係者、地震によって被害を受ける可能性の高いコミュニティなどで構成されています。 地震のリスクをより正確に定量化するためのツールの開発・モデル化などを行い、建物やインフラへのリスクを 最小限に留めることのメリットを伝えます。またこれが地震対策を行う動機づけとなり、ひいては人命やコミュニ ティを守ることに繋がります▼ http://www.arup.com/News/2013_11_November/21_November_Arup_commits_to_life_saving_work_on_earth quake_risk 本ニュースレターは月 1 回、E メールにて配信しています。受信をご希望の方は、下記(2)のリンクより、メール アドレスをご登録下さい。 これからも、アラップがたずさわった世界各地のプロジェクト情報をご紹介していきますので、気になるデザイン、 技術等がございましたら、お気軽にお問い合わせください。 (1) お問合せ・ご意見 → tokyo-news@arup.com (2) ニュースレター配信登録 → https://a.bme.jp/bm/p/f/tf.php?id=arup (3)本ニュースレターのバックナンバー (PDF データ版)は、arup.com 日本語トップページの『トピックス』から ご覧下さい → http://www.arup.com/japan 編集・発行: Arup 東京事務所 菊地 雪代 〒150-0031 東京都渋谷区桜丘町24-4 東武 富士ビル3F 電話 03-3461-1155(代) ホームページ http://www.arup.com/japan 本ニュースレターは、arup.comの内容を中心に要訳・ご紹介しています。 Copyright(c) 2013 Arup / 本メールに掲載された内容の無断複製・転載を禁じます。
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