集中コース︵︵︵︵︵夏夏夏夏夏︶︶︶︶︶ 開開開開開催催催催催報報報報報告告告告告 ﹃ 三重苦、 四重苦を克服せよ﹄ ﹃﹃ (事務局) ℡ 0265-70-7065 編集 早川清志 題字 島﨑洋路 しては0・ %を占めてい 円に達し、国内総生産に対 めた林業産出額は1 ・2 兆 発行 KOA 森林塾 34 林・林業白書﹂などのデータ は需要旺盛な国産材の生産に 減少し、林業産出額は、木材 をもとに、我が国の林業の現 励んでいたそうです。戦地か と栽培きのこおよそ半々で、 ました。 集中コース夏の部、自己紹 の1950年ころには 万人 2 0 1 0 年 現 在 、 林 業 従 介も終わり、島﨑先生が、 ﹁森 もいて、植林や保育、あるい 事 者 は 5 万 1 0 0 0 人 ま で 50 のは家 電の一 に。 いうの 高いと よりは え、当時 卵でさ われた 生とい の優等 時物価 い?一 部くら 見かけによらず( 失礼! ! ) 結構身軽 15 13 80 80 03 る諸問題のしわ寄せは、高齢 づいていました。 00億円で、GDPに対し 当然平均年収も低くならざ 者や弱者に、そしてやはり地 1980年、高度経済成長 ては0・ %、これは 年の る を 得 ま せ ん 。 素 材 丸 (太 方に、農山村に向かいやすい により都会に働きに出る人も 1 割 以 下 で す 。 林 業 就 業 者 生 産 と い う 経 済 活 動 を 行 う 『山 造り 承 り ま す 』 島 﨑 先 生 の 講 義 例によってワイゼで樹高を測定する の か な と 感 じ た も の で し た 。 増え、林業従事者は漸減し の総数は林業従事者を含め と同時に、 過酷な労働環境 間 伐 な ど 、 山 林 の 手 入 れ 万人程度になっていました。 て計8万人、これは我が国 や条件のなか、 危険と隣り や、集材など木材の生産に携 それでも木材産出額は1兆円 の 総 就 業 者 6 3 0 0 万 人 の 合 わ せ で 緑 化 や 国 土 保 全 、 わる林業従事者は、戦後すぐ を超え、栽培きのこなどを含 0・ %に当たるのですが、 水 源 保 全 、 温 暖 化 防 止 な ど うプロたちは、実は低賃金な の か 、 と 思 う く ら い 安 い の のです。 に 、製 材 品 の 板 や 柱 材 に な る ) 理由のひとつには素材価格 と、北米や北欧で採れて、 太 が長期的に下落傾向を示して 平洋を越えたり喜望峰を回っ いることが挙げられます。1 たりしてやってきた外材と似 980年には1立米当たり3 たような価格になってしまう 万9600円だったスギが近 という事です。 年は同1万2000 海 外 か ら の 一 級 建 築 用 材 円程度まで落ち込ん と 、 す ぐ 裏 山 か ら 、 保 育 間 伐 でいます。同じくヒ や林道開設の補助金つぎ込ん 年には大卒初任給 い 現 象 で す 。 近 年 国 産 材 の 万 円 く ら い 、 シェアが微増していますが、 10 んななかでこんなに さ れ ま し た 。 広 葉 樹 を 伐 採 し 価格が下がっている た 後 に 植 え た ス ギ 、 ヒ ノ キ 、 り運賃と同じくらい さ ら に 、 島 﨑 先 生 は 我 が 国 で300円程度。そ の 人 工 林 の 齢 級 の 偏 り も 指 摘 ラーメンやうどん1 そ れ で も 7 割 は 外 材 に 頼 っ て 杯がタクシーの初乗 い る の が 現 状 で す 。 が いずれも3分の1以 る こ と 、 こ れ は 納 得 は し た と 下 に な っ て い ま す 。 しても、なかなか理解できな ノキは7万6400 で 切 出 し た 間 伐 材 の 国 産 の 建 円 か ら 2 万 円 程 度 。 築用材が似たような価格であ トビとはさみは使いよう。使い方いろいろ 03 状 を 話 し て く だ さ い ま し た 。 ら戻った人々の雇用対策の面 計 4 0 0 0 億 円 と 、 年 の そし 地 球 規 模 で は 南 北 問 題 が あ もあったようですが、多くの 3 分 の 1 に 落 ち 込 ん で い ま こ の 人 数 で 稼 ぎ 出 し て い る をおこなう、本来誇り高い仕 て不思議なことは、スギやヒ るように、国内で起こってい 人々が山に入り、山村は活気 す 。 林 業 の 総 生 産 額 は 1 8 総 生 産 が 0 ・ % で す か ら 事であるはずの山林整備を担 ノキの丸太はどこまで下がる プロの枝払い、篤とご覧あれ 80 森 林 塾 通 信 平成 2 8 年度( 2 0 1 6 ) 第 5 号 8 月 1 0 日( 1 ) 10 和泉、早川 の 波 は 数 講 師 ・ ス タ ッ フ / 島 﨑 先 生 、 ワンポイントアドバイス 伐 倒 時 、 基本の立ち位置 十年前か 度の位置に持ち ③バーを抜き、左手ハンドル の位置を 変え、膝で斜め切りの切りは じめの位置までバーを戻し、 斜め切りをする。 ④バ ー が 体 の 正 面 に 来 た 時 点で受け口の完成。 ポイントは、受け口の切り 始めから完成まで足の位置 を動かさないことです。ま の、切り終わりの位置に立 水平きりも必然的に正しい つ。受け口を切り終えるまで 深さに届きます。 両足、両肩の延長線を伐倒方 えないことです。体の真正面 向 に 向 け 、 受 け 口 水 平 切 り で切り終わることにすれば、 いました。 それは⋮ た、両肩と腕でできる三角形 ①チ ェ ー ン ソ ー を 始 動 さ せ 、 も 最 初 か ら 最 後 ま で 形 を 変 ら さ ら さ 一日目の夕方は例によっ 今回の集中コースご参加 れ て い ま て交流会。 残念ながら先生 6人のうち、2人は伐倒経験 す。また代 は 先 約 が あ り ご 欠 席 で し た がほとんどない方で、すなわ 変 り で 山 が、結構遅くまで山の話で ち変な癖がついていない、白 林 の 境 界 盛り上がりました。 翌日も 紙状態の方でした。 そこで、 が 曖 昧 に あるので 時過ぎ就寝。 伐倒時の立ち位置の基本を な っ て い 二日目は現場3時に終了。 しっかり守って伐ってもら る と い う 道具を片付けるや否や、 バ 不 具 合 に ケツをひっくり返したよう も 見 舞 わ な夕立。間一髪セーフで、帰 川を渡ったら、 そこは全く れ て い ま 路につく。 5分後に大田切 す。 程度の局所豪雨 うでした。 つかんだよ やらコツを 二人も、どう の初心者お たが、ご参加 の実習でし は平地林で げます。今回 り過ぎは防 で切れば、切 な立ち位置 口も同じ様 しょう。追い らいかがで 伐ってみた 本に戻って 方は、一度基 悩んでいる 両足はその位置で固定。 受け口の形が出来てから、 ②チェンソー・バーを水平に 斜 め 切 り を 修 正 す る の は 結 し、膝を曲げ切り始め位置に 構厄介で難しいものです。受 当て、バーが体の正面に来る け 口 が ぴ っ た り で き な く て 15 50 まで切る。 右肩の方向 工 林 の 半 分 以 上 は 手 入 れ を し な く て は な ら 雨が降っていませんでした。 12 60 45 立ち位置A 手 入 れ が 滞 っ て い ない山林はたくさんあるが、 半 径 1 専門コース第3回開催 受け口終わり線 る 状 態 に あ る こ と 人手が足りない。給料が少な だったようです。 も事実です。この面 いので後継者が集まらない。 次回以降の予定 積 は お よ そ 6 5 0 間 伐 し た 材 は 搬 出 し た い が 通年コース第9 ・・・・・ 回回回回 回 ・ 日日日日 日 金金金金金 ・・・・ ( ・・・・・土土土土土 ) 万ヘクタール、5万 市場に出しても材価が低い。 8月 人 の 林 業 従 事 者 に 危 険 な 仕 事 な の で 教 育 訓 練 間 伐② ・ 集 材 割 り 振 る と 一 人 当 に力を入れたいが、そんな時 引 き 続 き 駒 ケ 根 市 の ヒ ノ た り 一 年 に 1 3 0 間も金銭的余裕も少ない。身 キ 林 で 間 伐 の つ づ き と 、 さ 10 ヘ ク タ ー ル と い う 動きのとりにくい状態なの らに林内作業車で集材をし 膨 大 な 広 さ を 受 け ですが、きっとどこかに抜け てみます。 持 た な く て は な り 出す道があるはずです。 左肩の方向 km ・ 回回回回 回 通年コース第 ・・・・ ・ 日日日日 日 金金金金金 ・・・・ ( ・・・・・土土土土土 ) 11 16 伐倒方向 伐倒木 26 年度の方も是非ご参加を。 追い口終わり線 今の説明を図解すると… 西澤さん、 有賀さん 立ち位置B 10 27 10 17 46 りますが、極端になことを ち一度決めた方針を途中で 木材市場の見学と建具店 集 中 コ ー ス 夏 の 部 言えば、間伐の効果が期待 の見学です。 日 金 変 更 す る こ と が 非 常 に 難 し ( の )午 ∼ 日日日日 日 金 7月 ∼∼∼∼ ( ∼日︶ できるのは 齢級までで、 前中が木材センター、 午後 い 点 で す 。 そ し て 、 農 地 改 革 参加者/清水さん、杉浦さ は有賀建具店さんです。 31 ん、豊田さん、中田さん、 29 16 36 12 そのタイムリミットが近づ のような波をかぶらずには い て き て い ま す 。 そ し て 人 来ましたが、逆に輸入自由化 ④立ち位置を決める(基本) 受け口伐りは、体の中心を伐り終わり線の位置に置き、 右肩がまっすぐ伐倒方向を向くように立つ。(立ち位置 A)。受け口が出来たら、反対側に回る 追い口伐りも同じく、体の中心を追い口終わり線に置き、 左肩を伐倒方向に向け立つ。(立ち位置B) 初 体 験①コ ツ を つ ん だ か な ? ほぼ初体験②なかなかやるじゃん ! ! ません。 島﨑先生がおっしゃるよ 日 金金金金金 カ ラ マ ツ な ど の 針 葉 樹 は 、 林 業 も 農 業 と 同 じ よ う に 、 うに、間伐は難しくはありま 9月9 ・・・・・ 日日日日 ( ・・・・・土土土土土 ) いま 齢級 ( 年生以上 年 担 い 手 の 高 齢 化 や 輸 入 品 と せん。隣の木との間隔が、高 専 門 コ ー ス 3 回 目 で す 。 生未満︶をモードとして8 の価格競争など色々な問題 さの2割くらいになるよう 場所は未定ですが、 少し基 ∼ 齢 級 ︵ 年 生 以 上 年 を抱えています。そして農業 に伐っていけばいいのです。 本 に 戻 っ て の 伐 倒 を し て み 生 未 満 ︶ が お よ そ 3 分 の 2 と 違 う 点 の 一 つ は 年 以 上 そ し て 可 能 な ら ば 搬 出 し て ましょう。 12 を占めています。樹種や地 育 て な い と 製 品 に な ら な い 、 先 人 の 植 え た 木 を 何 ら か の 9月 位 な ど 生 育 条 件 の 違 い は あ という点もあります。すなわ 形で使いたいものです。 60 平成 2 8 年度( 2 0 1 6 ) 第 5 号 8 月 1 0 日( 2 ) 森 林 塾 通 信 に な っ て い る の か も し れ ま 発して3日目の夜、ディエン ました。当時、大学のあった て い る う ち に 魚 を 見 る 目 が きっと変わるだろうし、生態 ビエンフーに着いたときは、 京 都 か ら 串 本 ま で 車 で お よ 養われたのでしょう。この段 学 も 面 白 く な る の で は な い せん。 ハ ノ イ か ら 車 で 2 時 間 弱 み ん な は ほ と ん ど や け っ ぱ そ7時間、学生だからできた 階になると、スケッチする魚 かと感じています。そして、 北 へ 走 る と タ ム ダ オ と い う ち で し た 。 単 に 虫 が 採 れ な のでしょうが、月に一度、多 の取捨選択も簡単にでき、ま 頭では理解していても、身体 村につきました。そこは、標 かっただけでなく、日本の風 い月には二、三度通っていま た ス ケ ッ チ も す ご く 楽 に な 的にわからなければ、あまり 高千メートルくらいの、露店 景 に よ く 似 た ベ ト ナ ム 北 部 した。ダイビングをやる人の りました。たとえば、ノート 意味はないと思いますし、そ の よ う な 飲 食 店 が 数 件 あ る の 山 が こ ん な に ひ ど い 状 況 多 く は 水 中 写 真 を 撮 る こ と には﹁ベラ科﹂と書き、スポッ もそも面白くありません。 だけの小さな村でしたが、由 になっていることに、愕然と を目的に潜っていますが、当 トの位置や縞の本数、色や尾 学 生 時 代 と は 異 な り 今 で 緒ある寺院もあり、少し豊か し た の で し た 。 こ れ に 比 べ 時 の 私 た ち に は 水 中 カ メ ラ び れ の 形 な ど を 書 く だ け で は 時 間 が 有 限 な こ と は 身 を に な り 始 め て い た ベ ト ナ ム て、日本の山はなんて豊かな や ハ ウ ジ ン グ を 買 う よ う な よいのですから。魚の名前が もって感じているので、面白 や性格、居る場所の特徴、イ お う と 思 っ た の か も し れ ま ソギンチャクやサンゴなど せん。これまでの測量や測 おおよそわかると、見ている くないことはしたくない。そ 風景も一変します。魚の習性 ういった意味で、森林塾に通 富 裕 層 が 訪 れ る 避 暑 地 で も のだろうと思いましたが、そ お金はありません。水中カメ あるようでした。虫を採るた れ は 当 時 の 私 が 無 知 だ っ た ラは憧れの的、もっぱら水中 こ れ ま で 里 山 や 森 林 の 保 め に 上 っ た 吹 き 上 げ か ら 眺 からでした。 ノートに見た魚の絵や特徴 全 活 動 に 関 わ っ た 経 験 も な めると、圧倒的なカシやシイ ベ ト ナ ム に 虫 採 り に 行 く を書き、陸に上がってから東 生き物を見る目は、﹁よくわ ますし、それなりに面白いの からないけどひたすら見る﹂ ですが、やはり身体的にどう と の 関 係 も な ん と な く わ 樹、間伐については、理論的 かってきます。こんな風に、 な こ と は 理 解 で き た と 思 い いし、自分の山を持っている な ど の 常 緑 広 葉 樹 林 が 広 以前は、山に行くことはほと 海 大 学 の 魚 類 大 図 鑑 で 魚 種 わけでもなく、将来林業家と がっていました。 んどありませんでした。実験 を 調 べ る と い う こ と に 熱 中 し て や っ て い く ほ ど 若 く も ところが翌年、ハノイから 用 の 野 生 ネ ズ ミ を 採 取 に していました。 ない、それならどうして森林 ディエンビエンフー︵ラオス 行ったことや、大学の演習林 魚をスケッチし、図鑑で調 20 たベトナム虫採り行が遠因 カーで印がしてあり、﹁なん 環 境 と の 関 係 も 見 え て き ま らよいか途方にくれます。森 林塾で学んだことを、今度ど だ、この間見たやつか﹂と何 す。 度 も 同 じ こ と を 繰 り 返 し て 昆虫や魚、また哺乳類など う生かしていくか、というこ ガ レ 場 が 広 が っ 米、また奄美大島や喜界島で に特徴があるし、なんとなく が今もあります。ただ、海で て い る だ け で し 潜りましたが、普段は、紀伊 顔 つ き が 似 て い る こ と も わ の経験から、植物のことがわ た 。 ハ ノ イ を 出 半島の先端、串本に通ってい かる。おそらく、繰り返し見 かったら、日常生活の風景が し た 。 峠 を 越 え け と い う こ と も よ く あ り ま の仲間だとか、典型的ではな まできました。森林生態学を そ も そ も 自 分 が 通 う 目 的 な る た め に 上 っ て した。春休みや夏休みの長期 い け れ ど き っ と ベ ラ の 仲 間 含 め て 生 態 学 全 般 に つ い て ん て 必 要 な い の か も し れ ま せん。 い く と 、 森 林 限 休みには、西表島をメインに だとか、おおよそわかる。そ も、重要な学問だと理解しな 界 を 超 え た た め 八重山の島々や、座間味、久 れ ぞ れ の 仲 間 ご と に 泳 ぎ 方 がらも、なんとなく苦手意識 頂 上 ま で 草 が わ が 着 る の と 同 じ よ う な 黒 色 いました。 の動物は、子供のころから好 と は こ れ か ら ゆ っ く り と 考 ず か に 生 え た だ のものがメインでした。ダイ ところが、ある時潜ってい きでしたし、それなりに勉強 えてみたいと思います。もし け の 丸 坊 主 の 山 バーの数も少なく、潜りに行 てふと気づいたのです。初め してきましたが、植物には興 かしたら、一年間通ってもわ が あ る ば か り で く と シ ョ ッ プ に は 私 た ち だ て 見 る 魚 だ け ど ス ズ メ ダ イ 味 が 持 て な い ま ま 今 の 年 齢 からないかもしれませんし、 た い と 思 う よ う に な っ た か 虫 が い そ う な 森 が な い の で く通いました。 らなのかもしれません。ある す。というか森そのものがあ 大 学 に 入 っ て す ぐ に 始 め いは、およそ 年前、学生時 まりなく、山の斜面は切り開 たスキューバダイビングは、 代の師匠に連れられて行っ か れ て ト ウ モ ロ コ シ 畑 に 当時、今ほどポピュラーでは な っ て い る か 、 なく、ウェットスーツは漁師 学生時代は山よりも海によ た。はじめのうちは、やみく の レ ベ ル で 見 当 が 付 く よ う 学んだことを、今後どう生か も に 魚 を ス ケ ッ チ し て い た になると、俄然面白くなりま していくか﹂という項目があ ので、後で図鑑を見るとマー すし、その生物が住んでいる りますが、いつも何を書いた 塾 に 月 に 1 度 通 う よ う に との国境沿いにあり、フラン が あ っ た 芦 生 に 一 度 遊 び に べるというこの方法は、仕方 と い う 長 い 時 間 の 後 、 突 然 やって覚えていくか、やはり なったのか。それはよくある ス か ら 独 立 す る 際 に 激 し い 行った程度でした。虫屋では な く や っ て い た も の で し た や っ て く る と い う こ と を 経 経 験 を 積 む こ と が 大 事 な の ように、都会に住む人間の無 戦いが行われた村です︶に向 ないので、自分一人で虫採り が 、 自 然 を 知 る と い う 点 で 験的に知りました。 だろうと思っています。 い物ねだりで、大きな自然と けて車を走らせたときは、悲 に行くことはありません。 は、きわめて有効な方法でし 生物の分類は、およそ﹁科﹂ 毎回のアンケートに﹁今日 な ん ら か の 関 係 を 持 っ て い 惨でした。行けども行けども 森 林 塾 通 信 平成 2 8 年度( 2 0 1 6 ) 第 5 号 8 月 1 0 日( 3 ) しまいます。人が近づく呼吸 く と ヤ マ ビ ル が 首 を 持 ち ︵炭酸ガス︶体温、振動、臭い 上 げ て お 出 迎 え を し て く などを感じる感覚器官を持 れます。ほとんどのヤマ ち先頭の人が通ると首を持 ビルは地面にいますが雨 ご機嫌、新ヘルメット は楽しみながらのヤマビル との戦いがまだまだ続きそ 替える。これでOK 吸血被害を防ぐには= ①靴 うです。 虫よけ︵2∼3時間なら効果 や衣服に塗る方法・市販の !! 20 持 ち の 良 い も の で は あ り ま は割合、限られていて標高1 近 く を 通 る 野 生 動 物 や 人 に か け る ・ 私 は ヤ マ ビ ル フ ァ ∼ ㎝の 長 さ に 2 枚 切 り せ ん 。 そ こ で 丹 沢 へ 来 ら れ 00m以上になると、ほとん 取り付き、吸血しやすい体毛 イ タ ー ジ ェ ッ ト を 使 っ て い 靴 と ズ ボ ン の 間 に ス ッ パ ツ 分 に 漏 れ ず 今 年 も 5 か 所 、 源なのですね。 ル に は 逆 Y 字 状 に 3 つ の 顎 すのがルール・塩をかける・ マビル対策の流行があり、昨 吸血されました。 あまり気 しかし活動の時期や場所 があり石や葉の裏に潜んで ハサミで切る・殺ヒル剤を 年はダブルストッキングで !! る︵ 12 ネ ッ ト を 見 れ ば 写 真 も 説 発になるのは、気温が ∼ 思います。 る 方 へ 丹 沢 の ヤ マ ビ ル 事 情 ど い な く な り 気 温 が ℃ 以 の少ない所に潜り込み、柔ら ま す③ポ イ ズ ン リ ム ー バ ー の様に付け、ひと昔前のルー を少しお聞かせできればと 下になると活動がほぼ止ま か い 表 皮 を 3 つ の 顎 で Y 字 でヒルジンを吸い出す︵これ ズ ソ ッ ク ス の 高 校 生 と い っ ∼3月︶活動が最も活 に切り、にじみ出る血液を を し て お く と 後 で 痒 み が 出 た感じです。今年はジーンズ 30 対ヤマビル大作戦 7 つ道具 分 ∼ 1 時 間 を か け て 吸 血 し ません︶2∼3分吸うとほと 生 地 に 着 目 し て イ ン デ ィ ゴ 明 も 出 て い る の で 、 裏 事 情 ℃、湿度が %以上で、雨の ます。吸血の際に痛みをなく ん ど ヒ ル ジ ン が 出 る よ う で 染 と い う か 日 本 で い う 藍 染 も少し交えて書いてみます。 日か雨上がりで、登山道を歩 し血液の凝固を妨げる﹁ヒル す④き れ い な 水 や 消 毒 用 エ めが、かなりヤマビルに有効 ジ ン ﹂ と い う 物 質 を 出 す た タノールで洗浄します︵私は で ち ょ っ と し た 話 題 と な っ め、本人は吸血されているこ 他 の 用 途 が あ る マ キ ュ ロ ン ています。もともと藍は防虫 とに気が付かず、吸血後傷跡 を使います︶⑤抗ヒスタミン として機能があり、藍染めの か ら タ ラ タ ラ と 出 血 が 続 き 軟膏︵私はムヒアルファーE ス パ ッ ツ を 粋 に 履 い て 登 山 ます。家に戻って靴下が真っ X︶を塗り、バンドエイドを をする人も出てきました。ヤ 少しの間、圧迫止血︵バンド け っ こ う 楽 し ま せ て く れ て 赤 と い う パ タ ー ン は よ く 聞 貼り、出血が止まらない時は マ ビ ル 対 策 も 考 え よ う で く話です。 60 があるので、食い込まれてし まったら医者に行って外科 的方法で取り除き、消毒をし てもらうことが肝心です。 ヒルもダニもクマもハチ もいて、ウルシやノイバラが あるのが山というものなの で、それなりの覚悟とリスク 管理が大切ですね。 携帯:090-4463-0062(開催日) URL http://www.koanet.co.jp 20 ばらく押さえる、2∼3時間 まあ、この様な感じで終わ TEL 0265-70-7065 FAX 0265-70-7994 E-mail: ki-hayakawa@koanet.co.jp sh-sakano@koanet.co.jp 15 25 30 ヤ マ ビ ル に 血 を 吸 わ れ た エ イ ド の 上 か ら ガ ー ゼ で し いるようです。 ら =①ヤ マ ビ ル に 吸 血 さ れ 投稿大歓迎。ご意見、ご質問 30 たらすぐに取り除きます、ヤ お き に バ ン ド エ イ ド を 取 り らせてもらいます⋮。丹沢で ご要望は事務局まで。 生態=体長2∼3 ㎝で 伸 縮性があり伸びると5∼8 ㎝以 上 に な っ て も ち ぎ ㎝ま で 伸 び 、 手 で 引 っ 張 る と 分で腰、 2分で首まで来て m/分、 靴に取り付けば1 に歩きます。 移動速度は1 を持ちシャクトリムシの様 も死にません。 前後に吸盤 れませんし足で踏みつけて 10 す。こちらは感染症のリスク ち上げます。ヒルを捕まえて が 降 る と 木 に 登 り 葉 な ど あり︶ヒル専用忌避剤︵4∼ ◆おわりに◆ 息 を 吹 き か け る と す ご い 勢 に取り付いて、人が通る 5時間なら効果あり︶ %の 今 号 で は ヤ マ ビ ル 対 策 の いで首を伸ばしさぐります。 と 雨 に ま ぎ れ て 落 ち て き 塩 水 や あ ら 塩 を 靴 に 塗 り 込 エキスパート、木村さんに一 列で歩くと2番目3番目と ます。ヤマビルは雌雄同 むのも効果あり︵白く残って 文を寄せていただきました。 後 ろ を 歩 く 人 が 取 り 付 か れ 、 体 で す が 吸 血 す る と 雌 に な マ ビ ル は マ ダ ニ と 違 い 無 理 オシャレでない︶②登山道を 幸い伊那市周辺の山林に 止まると寄ってきて、5匹の り、他の個体︿オス﹀と交接 に 引 き 剥 が し て も 歯 が 皮 膚 歩 く 時 は な る べ く 真 ん 中 を は今の所ヤマビルはいない ヤ マ ビ ル が ま る で 飛 び つ く し て 1 か 月 で 5 ∼ 8 個 の 卵 に 残 る こ と は あ り ま せ ん が 歩くこと。ヤマビルの大半は ようですが、近年シカやイノ よ う に 靴 に 付 く の を 見 た こ を産卵します。一度吸血する 皮膚を損傷したり、傷口から 登 山 道 の 山 側 の 枯 葉 の 中 に シシ、クマが増えているよう 只 今 通 年 コ ー ス に 参 加 し と が あ り ︵ 実 に 気 色 が 悪 い と1年以上生きられます。寿 の 細 菌 感 染 を 防 ぐ た め に ・ います、休憩の時にリュック で、連中がヤマビルの生息域 ています。 自宅は東京にあ ︶。生息場所=ヤマビルは 命は2年∼3年、長いもので 塩 を か け る ・ 消 毒 用 エ タ を置く時は要注意。③長袖・ を広げているとのこと。飯田 り ま す が 週 に 数 日 は 丹 沢 の 丹 沢 で 東 側 に 多 く 西 側 に 少 は5年です。特に3年物は吸 ノ ー ル を か け る ・ 虫 よ け ス 長 ズ ボ ン ・ ハ イ カ ッ ト の 靴 市以南の山林には生息して 山を徘徊している次第です。 ないのですが、これはシカの 血の量も多く、シカの爪の間 プ レ ー な ど を か け る と す ぐ で、何人かで行動する時はお いるので、温暖化もあいまっ 4 月 に 入 る と 丹 沢 の 登 山 生 息 場 所 に も 影 響 し て い る に入って移動し、生息範囲を 落ちます。私はムヒ虫よけス 互 い に 身 体 に 付 い て い な い て少し心配です。 者 の 口 癖 が ﹁ ヤ マ ビ ル 今 日 様です。シカやイノシシもヤ 広げているのが現状です。 プ レ ー ︵ デ ィ ー ト 成 分 が 多 か見る癖をつけるなどです。 マダニの被害は伊那市周 は多いかな﹂です。私もご多 マ ビ ル に と っ て 大 切 な 吸 血 吸 血 ヤ マ ビ ル 被 害 = ヤ マ ビ い︶②そのヤマビルは必ず殺 丹 沢 を 登 る 女 性 で は 毎 年 ヤ 辺でもちょくちょく聞きま 平成 2 8 年度( 2 0 1 6 ) 第 5 号 8 月 1 0 日( 4 ) 森 林 塾 通 信
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