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 集中コース︵︵︵︵︵夏夏夏夏夏︶︶︶︶︶ 開開開開開催催催催催報報報報報告告告告告
﹃ 三重苦、 四重苦を克服せよ﹄
﹃﹃
(事務局)
℡ 0265-70-7065
編集 早川清志
題字 島﨑洋路
しては0・
%を占めてい
円に達し、国内総生産に対
めた林業産出額は1 ・2 兆
発行
KOA 森林塾
34
林・林業白書﹂などのデータ は需要旺盛な国産材の生産に 減少し、林業産出額は、木材
をもとに、我が国の林業の現 励んでいたそうです。戦地か と栽培きのこおよそ半々で、
ました。
集中コース夏の部、自己紹 の1950年ころには 万人 2 0 1 0 年 現 在 、 林 業 従
介も終わり、島﨑先生が、
﹁森 もいて、植林や保育、あるい 事 者 は 5 万 1 0 0 0 人 ま で
50
のは家
電の一
に。
いうの
高いと
よりは
え、当時
卵でさ
われた
生とい
の優等
時物価
い?一
部くら
見かけによらず( 失礼! ! ) 結構身軽
15
13
80
80
03
る諸問題のしわ寄せは、高齢 づいていました。
00億円で、GDPに対し 当然平均年収も低くならざ
者や弱者に、そしてやはり地 1980年、高度経済成長 ては0・ %、これは 年の る を 得 ま せ ん 。 素 材 丸
(太
方に、農山村に向かいやすい により都会に働きに出る人も 1 割 以 下 で す 。 林 業 就 業 者 生 産 と い う 経 済 活 動 を 行 う
『山 造り 承 り ま す 』 島 﨑 先 生 の 講 義
例によってワイゼで樹高を測定する
の か な と 感 じ た も の で し た 。 増え、林業従事者は漸減し
の総数は林業従事者を含め と同時に、 過酷な労働環境
間 伐 な ど 、 山 林 の 手 入 れ 万人程度になっていました。 て計8万人、これは我が国 や条件のなか、 危険と隣り
や、集材など木材の生産に携 それでも木材産出額は1兆円 の 総 就 業 者 6 3 0 0 万 人 の 合 わ せ で 緑 化 や 国 土 保 全 、
わる林業従事者は、戦後すぐ を超え、栽培きのこなどを含 0・ %に当たるのですが、 水 源 保 全 、 温 暖 化 防 止 な ど
うプロたちは、実は低賃金な の か 、 と 思 う く ら い 安 い の
のです。
に 、製 材 品 の 板 や 柱 材 に な る
)
理由のひとつには素材価格 と、北米や北欧で採れて、 太
が長期的に下落傾向を示して 平洋を越えたり喜望峰を回っ
いることが挙げられます。1 たりしてやってきた外材と似
980年には1立米当たり3 たような価格になってしまう
万9600円だったスギが近 という事です。
年は同1万2000 海 外 か ら の 一 級 建 築 用 材
円程度まで落ち込ん と 、 す ぐ 裏 山 か ら 、 保 育 間 伐
でいます。同じくヒ や林道開設の補助金つぎ込ん
年には大卒初任給 い 現 象 で す 。 近 年 国 産 材 の
万 円 く ら い 、 シェアが微増していますが、
10
んななかでこんなに さ れ ま し た 。 広 葉 樹 を 伐 採 し
価格が下がっている た 後 に 植 え た ス ギ 、 ヒ ノ キ 、
り運賃と同じくらい さ ら に 、 島 﨑 先 生 は 我 が 国
で300円程度。そ の 人 工 林 の 齢 級 の 偏 り も 指 摘
ラーメンやうどん1 そ れ で も 7 割 は 外 材 に 頼 っ て
杯がタクシーの初乗 い る の が 現 状 で す 。
が
いずれも3分の1以 る こ と 、 こ れ は 納 得 は し た と
下 に な っ て い ま す 。 しても、なかなか理解できな
ノキは7万6400 で 切 出 し た 間 伐 材 の 国 産 の 建
円 か ら 2 万 円 程 度 。 築用材が似たような価格であ
トビとはさみは使いよう。使い方いろいろ
03
状 を 話 し て く だ さ い ま し た 。 ら戻った人々の雇用対策の面 計 4 0 0 0 億 円 と 、 年 の
そし
地 球 規 模 で は 南 北 問 題 が あ もあったようですが、多くの 3 分 の 1 に 落 ち 込 ん で い ま こ の 人 数 で 稼 ぎ 出 し て い る をおこなう、本来誇り高い仕 て不思議なことは、スギやヒ
るように、国内で起こってい 人々が山に入り、山村は活気 す 。 林 業 の 総 生 産 額 は 1 8 総 生 産 が 0 ・ % で す か ら 事であるはずの山林整備を担 ノキの丸太はどこまで下がる
プロの枝払い、篤とご覧あれ
80
森 林 塾 通 信
平成 2 8 年度( 2 0 1 6 ) 第 5 号 8 月 1 0 日( 1 )
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和泉、早川
の 波 は 数 講 師 ・ ス タ ッ フ / 島 﨑 先 生 、 ワンポイントアドバイス
伐 倒 時 、 基本の立ち位置
十年前か
度の位置に持ち
③バーを抜き、左手ハンドル
の位置を
変え、膝で斜め切りの切りは
じめの位置までバーを戻し、
斜め切りをする。
④バ ー が 体 の 正 面 に 来 た 時
点で受け口の完成。
ポイントは、受け口の切り
始めから完成まで足の位置
を動かさないことです。ま
の、切り終わりの位置に立 水平きりも必然的に正しい
つ。受け口を切り終えるまで 深さに届きます。
両足、両肩の延長線を伐倒方 えないことです。体の真正面
向 に 向 け 、 受 け 口 水 平 切 り で切り終わることにすれば、
いました。 それは⋮
た、両肩と腕でできる三角形
①チ ェ ー ン ソ ー を 始 動 さ せ 、 も 最 初 か ら 最 後 ま で 形 を 変
ら さ ら さ 一日目の夕方は例によっ
今回の集中コースご参加
れ て い ま て交流会。 残念ながら先生
6人のうち、2人は伐倒経験
す。また代 は 先 約 が あ り ご 欠 席 で し た
がほとんどない方で、すなわ
変 り で 山 が、結構遅くまで山の話で
ち変な癖がついていない、白
林 の 境 界 盛り上がりました。 翌日も
紙状態の方でした。 そこで、
が 曖 昧 に あるので 時過ぎ就寝。
伐倒時の立ち位置の基本を
な っ て い 二日目は現場3時に終了。
しっかり守って伐ってもら
る と い う 道具を片付けるや否や、 バ
不 具 合 に ケツをひっくり返したよう
も 見 舞 わ な夕立。間一髪セーフで、帰
川を渡ったら、 そこは全く
れ て い ま 路につく。 5分後に大田切
す。
程度の局所豪雨
うでした。
つかんだよ
やらコツを
二人も、どう
の初心者お
たが、ご参加
の実習でし
は平地林で
げます。今回
り過ぎは防
で切れば、切
な立ち位置
口も同じ様
しょう。追い
らいかがで
伐ってみた
本に戻って
方は、一度基
悩んでいる
両足はその位置で固定。
受け口の形が出来てから、
②チェンソー・バーを水平に 斜 め 切 り を 修 正 す る の は 結
し、膝を曲げ切り始め位置に 構厄介で難しいものです。受
当て、バーが体の正面に来る け 口 が ぴ っ た り で き な く て
15
50
まで切る。
右肩の方向
工 林 の 半 分 以 上 は 手 入 れ を し な く て は な ら 雨が降っていませんでした。
12
60
45
立ち位置A
手 入 れ が 滞 っ て い ない山林はたくさんあるが、 半 径 1
専門コース第3回開催
受け口終わり線
る 状 態 に あ る こ と 人手が足りない。給料が少な だったようです。
も事実です。この面 いので後継者が集まらない。 次回以降の予定
積 は お よ そ 6 5 0 間 伐 し た 材 は 搬 出 し た い が 通年コース第9 ・・・・・ 回回回回
回
・ 日日日日
日 金金金金金
・・・・
( ・・・・・土土土土土 )
万ヘクタール、5万 市場に出しても材価が低い。 8月
人 の 林 業 従 事 者 に 危 険 な 仕 事 な の で 教 育 訓 練 間 伐② ・ 集 材
割 り 振 る と 一 人 当 に力を入れたいが、そんな時 引 き 続 き 駒 ケ 根 市 の ヒ ノ
た り 一 年 に 1 3 0 間も金銭的余裕も少ない。身 キ 林 で 間 伐 の つ づ き と 、 さ
10
ヘ ク タ ー ル と い う 動きのとりにくい状態なの らに林内作業車で集材をし
膨 大 な 広 さ を 受 け ですが、きっとどこかに抜け てみます。
持 た な く て は な り 出す道があるはずです。
左肩の方向
km
・ 回回回回
回
通年コース第 ・・・・
・ 日日日日
日 金金金金金
・・・・
( ・・・・・土土土土土 )
11
16
伐倒方向
伐倒木
26
年度の方も是非ご参加を。
追い口終わり線
今の説明を図解すると…
西澤さん、 有賀さん
立ち位置B
10
27
10
17
46
りますが、極端になことを ち一度決めた方針を途中で
木材市場の見学と建具店
集
中
コ
ー
ス
夏
の
部
言えば、間伐の効果が期待
の見学です。 日 金
変
更
す
る
こ
と
が
非
常
に
難
し
( の
)午
∼ 日日日日
日 金
7月 ∼∼∼∼
( ∼日︶
できるのは 齢級までで、
前中が木材センター、 午後
い
点
で
す
。
そ
し
て
、
農
地
改
革
参加者/清水さん、杉浦さ
は有賀建具店さんです。
31
ん、豊田さん、中田さん、
29
16
36
12
そのタイムリミットが近づ のような波をかぶらずには
い て き て い ま す 。 そ し て 人 来ましたが、逆に輸入自由化
④立ち位置を決める(基本)
受け口伐りは、体の中心を伐り終わり線の位置に置き、
右肩がまっすぐ伐倒方向を向くように立つ。(立ち位置
A)。受け口が出来たら、反対側に回る
追い口伐りも同じく、体の中心を追い口終わり線に置き、
左肩を伐倒方向に向け立つ。(立ち位置B)
初 体 験①コ ツ を つ ん だ か な ?
ほぼ初体験②なかなかやるじゃん ! !
ません。
島﨑先生がおっしゃるよ
日 金金金金金
カ ラ マ ツ な ど の 針 葉 樹 は 、 林 業 も 農 業 と 同 じ よ う に 、 うに、間伐は難しくはありま 9月9 ・・・・・ 日日日日
( ・・・・・土土土土土 )
いま 齢級 ( 年生以上 年 担 い 手 の 高 齢 化 や 輸 入 品 と せん。隣の木との間隔が、高 専 門 コ ー ス 3 回 目 で す 。
生未満︶をモードとして8 の価格競争など色々な問題 さの2割くらいになるよう 場所は未定ですが、 少し基
∼ 齢 級 ︵ 年 生 以 上 年 を抱えています。そして農業 に伐っていけばいいのです。 本 に 戻 っ て の 伐 倒 を し て み
生 未 満 ︶ が お よ そ 3 分 の 2 と 違 う 点 の 一 つ は 年 以 上 そ し て 可 能 な ら ば 搬 出 し て ましょう。
12
を占めています。樹種や地
育
て
な
い
と
製
品
に
な
ら
な
い
、
先
人
の
植
え
た
木
を
何
ら
か
の
9月
位 な ど 生 育 条 件 の 違 い は あ という点もあります。すなわ 形で使いたいものです。
60
平成 2 8 年度( 2 0 1 6 ) 第 5 号 8 月 1 0 日( 2 )
森 林 塾 通 信
に な っ て い る の か も し れ ま 発して3日目の夜、ディエン ました。当時、大学のあった て い る う ち に 魚 を 見 る 目 が きっと変わるだろうし、生態
ビエンフーに着いたときは、 京 都 か ら 串 本 ま で 車 で お よ 養われたのでしょう。この段 学 も 面 白 く な る の で は な い
せん。
ハ ノ イ か ら 車 で 2 時 間 弱 み ん な は ほ と ん ど や け っ ぱ そ7時間、学生だからできた 階になると、スケッチする魚 かと感じています。そして、
北 へ 走 る と タ ム ダ オ と い う ち で し た 。 単 に 虫 が 採 れ な のでしょうが、月に一度、多 の取捨選択も簡単にでき、ま 頭では理解していても、身体
村につきました。そこは、標 かっただけでなく、日本の風 い月には二、三度通っていま た ス ケ ッ チ も す ご く 楽 に な 的にわからなければ、あまり
高千メートルくらいの、露店 景 に よ く 似 た ベ ト ナ ム 北 部 した。ダイビングをやる人の りました。たとえば、ノート 意味はないと思いますし、そ
の よ う な 飲 食 店 が 数 件 あ る の 山 が こ ん な に ひ ど い 状 況 多 く は 水 中 写 真 を 撮 る こ と には﹁ベラ科﹂と書き、スポッ もそも面白くありません。
だけの小さな村でしたが、由 になっていることに、愕然と を目的に潜っていますが、当 トの位置や縞の本数、色や尾 学 生 時 代 と は 異 な り 今 で
緒ある寺院もあり、少し豊か し た の で し た 。 こ れ に 比 べ 時 の 私 た ち に は 水 中 カ メ ラ び れ の 形 な ど を 書 く だ け で は 時 間 が 有 限 な こ と は 身 を
に な り 始 め て い た ベ ト ナ ム て、日本の山はなんて豊かな や ハ ウ ジ ン グ を 買 う よ う な よいのですから。魚の名前が もって感じているので、面白
や性格、居る場所の特徴、イ お う と 思 っ た の か も し れ ま
ソギンチャクやサンゴなど せん。これまでの測量や測
おおよそわかると、見ている くないことはしたくない。そ
風景も一変します。魚の習性 ういった意味で、森林塾に通
富 裕 層 が 訪 れ る 避 暑 地 で も のだろうと思いましたが、そ お金はありません。水中カメ
あるようでした。虫を採るた れ は 当 時 の 私 が 無 知 だ っ た ラは憧れの的、もっぱら水中
こ れ ま で 里 山 や 森 林 の 保 め に 上 っ た 吹 き 上 げ か ら 眺 からでした。
ノートに見た魚の絵や特徴
全 活 動 に 関 わ っ た 経 験 も な めると、圧倒的なカシやシイ ベ ト ナ ム に 虫 採 り に 行 く を書き、陸に上がってから東
生き物を見る目は、﹁よくわ ますし、それなりに面白いの
からないけどひたすら見る﹂ ですが、やはり身体的にどう
と の 関 係 も な ん と な く わ 樹、間伐については、理論的
かってきます。こんな風に、 な こ と は 理 解 で き た と 思 い
いし、自分の山を持っている
な
ど
の
常
緑
広
葉
樹
林
が
広
以前は、山に行くことはほと 海 大 学 の 魚 類 大 図 鑑 で 魚 種
わけでもなく、将来林業家と がっていました。
んどありませんでした。実験 を 調 べ る と い う こ と に 熱 中
し て や っ て い く ほ ど 若 く も ところが翌年、ハノイから 用 の 野 生 ネ ズ ミ を 採 取 に していました。
ない、それならどうして森林 ディエンビエンフー︵ラオス 行ったことや、大学の演習林 魚をスケッチし、図鑑で調
20
たベトナム虫採り行が遠因
カーで印がしてあり、﹁なん 環 境 と の 関 係 も 見 え て き ま らよいか途方にくれます。森
林塾で学んだことを、今度ど
だ、この間見たやつか﹂と何 す。
度 も 同 じ こ と を 繰 り 返 し て 昆虫や魚、また哺乳類など う生かしていくか、というこ
ガ レ 場 が 広 が っ 米、また奄美大島や喜界島で に特徴があるし、なんとなく が今もあります。ただ、海で
て い る だ け で し 潜りましたが、普段は、紀伊 顔 つ き が 似 て い る こ と も わ の経験から、植物のことがわ
た 。 ハ ノ イ を 出 半島の先端、串本に通ってい かる。おそらく、繰り返し見 かったら、日常生活の風景が
し た 。 峠 を 越 え け と い う こ と も よ く あ り ま の仲間だとか、典型的ではな まできました。森林生態学を そ も そ も 自 分 が 通 う 目 的 な
る た め に 上 っ て した。春休みや夏休みの長期 い け れ ど き っ と ベ ラ の 仲 間 含 め て 生 態 学 全 般 に つ い て ん て 必 要 な い の か も し れ ま
せん。
い く と 、 森 林 限 休みには、西表島をメインに だとか、おおよそわかる。そ も、重要な学問だと理解しな
界 を 超 え た た め 八重山の島々や、座間味、久 れ ぞ れ の 仲 間 ご と に 泳 ぎ 方 がらも、なんとなく苦手意識
頂 上 ま で 草 が わ が 着 る の と 同 じ よ う な 黒 色 いました。
の動物は、子供のころから好 と は こ れ か ら ゆ っ く り と 考
ず か に 生 え た だ のものがメインでした。ダイ ところが、ある時潜ってい きでしたし、それなりに勉強 えてみたいと思います。もし
け の 丸 坊 主 の 山 バーの数も少なく、潜りに行 てふと気づいたのです。初め してきましたが、植物には興 かしたら、一年間通ってもわ
が あ る ば か り で く と シ ョ ッ プ に は 私 た ち だ て 見 る 魚 だ け ど ス ズ メ ダ イ 味 が 持 て な い ま ま 今 の 年 齢 からないかもしれませんし、
た い と 思 う よ う に な っ た か 虫 が い そ う な 森 が な い の で く通いました。
らなのかもしれません。ある す。というか森そのものがあ 大 学 に 入 っ て す ぐ に 始 め
いは、およそ 年前、学生時 まりなく、山の斜面は切り開 たスキューバダイビングは、
代の師匠に連れられて行っ
か
れ
て
ト
ウ
モ ロ コ シ 畑 に 当時、今ほどポピュラーでは
な っ て い る か 、 なく、ウェットスーツは漁師
学生時代は山よりも海によ た。はじめのうちは、やみく の レ ベ ル で 見 当 が 付 く よ う 学んだことを、今後どう生か
も に 魚 を ス ケ ッ チ し て い た になると、俄然面白くなりま していくか﹂という項目があ
ので、後で図鑑を見るとマー すし、その生物が住んでいる りますが、いつも何を書いた
塾 に 月 に 1 度 通 う よ う に との国境沿いにあり、フラン が あ っ た 芦 生 に 一 度 遊 び に べるというこの方法は、仕方 と い う 長 い 時 間 の 後 、 突 然 やって覚えていくか、やはり
なったのか。それはよくある ス か ら 独 立 す る 際 に 激 し い 行った程度でした。虫屋では な く や っ て い た も の で し た や っ て く る と い う こ と を 経 経 験 を 積 む こ と が 大 事 な の
ように、都会に住む人間の無 戦いが行われた村です︶に向 ないので、自分一人で虫採り が 、 自 然 を 知 る と い う 点 で 験的に知りました。
だろうと思っています。
い物ねだりで、大きな自然と けて車を走らせたときは、悲 に行くことはありません。 は、きわめて有効な方法でし 生物の分類は、およそ﹁科﹂ 毎回のアンケートに﹁今日
な ん ら か の 関 係 を 持 っ て い 惨でした。行けども行けども
森 林 塾 通 信
平成 2 8 年度( 2 0 1 6 ) 第 5 号 8 月 1 0 日( 3 )
しまいます。人が近づく呼吸 く と ヤ マ ビ ル が 首 を 持 ち
︵炭酸ガス︶体温、振動、臭い 上 げ て お 出 迎 え を し て く
などを感じる感覚器官を持 れます。ほとんどのヤマ
ち先頭の人が通ると首を持 ビルは地面にいますが雨
ご機嫌、新ヘルメット
は楽しみながらのヤマビル
との戦いがまだまだ続きそ
替える。これでOK
吸血被害を防ぐには=
①靴
うです。
虫よけ︵2∼3時間なら効果
や衣服に塗る方法・市販の
!!
20
持 ち の 良 い も の で は あ り ま は割合、限られていて標高1 近 く を 通 る 野 生 動 物 や 人 に か け る ・ 私 は ヤ マ ビ ル フ ァ
∼ ㎝の 長 さ に 2 枚 切 り
せ ん 。 そ こ で 丹 沢 へ 来 ら れ 00m以上になると、ほとん 取り付き、吸血しやすい体毛 イ タ ー ジ ェ ッ ト を 使 っ て い 靴 と ズ ボ ン の 間 に ス ッ パ ツ
分 に 漏 れ ず 今 年 も 5 か 所 、 源なのですね。
ル に は 逆 Y 字 状 に 3 つ の 顎 すのがルール・塩をかける・ マビル対策の流行があり、昨
吸血されました。 あまり気 しかし活動の時期や場所 があり石や葉の裏に潜んで ハサミで切る・殺ヒル剤を 年はダブルストッキングで
!!
る︵
12
ネ ッ ト を 見 れ ば 写 真 も 説 発になるのは、気温が ∼
思います。
る 方 へ 丹 沢 の ヤ マ ビ ル 事 情 ど い な く な り 気 温 が ℃ 以 の少ない所に潜り込み、柔ら ま す③ポ イ ズ ン リ ム ー バ ー の様に付け、ひと昔前のルー
を少しお聞かせできればと 下になると活動がほぼ止ま
か
い
表
皮
を
3
つ
の
顎
で
Y
字
でヒルジンを吸い出す︵これ ズ ソ ッ ク ス の 高 校 生 と い っ
∼3月︶活動が最も活 に切り、にじみ出る血液を
を し て お く と 後 で 痒 み が 出 た感じです。今年はジーンズ
30
対ヤマビル大作戦 7 つ道具
分 ∼ 1 時 間 を か け て 吸 血 し ません︶2∼3分吸うとほと 生 地 に 着 目 し て イ ン デ ィ ゴ
明 も 出 て い る の で 、 裏 事 情 ℃、湿度が %以上で、雨の ます。吸血の際に痛みをなく ん ど ヒ ル ジ ン が 出 る よ う で 染 と い う か 日 本 で い う 藍 染
も少し交えて書いてみます。 日か雨上がりで、登山道を歩 し血液の凝固を妨げる﹁ヒル す④き れ い な 水 や 消 毒 用 エ めが、かなりヤマビルに有効
ジ ン ﹂ と い う 物 質 を 出 す た タノールで洗浄します︵私は で ち ょ っ と し た 話 題 と な っ
め、本人は吸血されているこ 他 の 用 途 が あ る マ キ ュ ロ ン ています。もともと藍は防虫
とに気が付かず、吸血後傷跡 を使います︶⑤抗ヒスタミン として機能があり、藍染めの
か ら タ ラ タ ラ と 出 血 が 続 き 軟膏︵私はムヒアルファーE ス パ ッ ツ を 粋 に 履 い て 登 山
ます。家に戻って靴下が真っ X︶を塗り、バンドエイドを をする人も出てきました。ヤ
少しの間、圧迫止血︵バンド け っ こ う 楽 し ま せ て く れ て
赤 と い う パ タ ー ン は よ く 聞 貼り、出血が止まらない時は マ ビ ル 対 策 も 考 え よ う で
く話です。
60
があるので、食い込まれてし
まったら医者に行って外科
的方法で取り除き、消毒をし
てもらうことが肝心です。
ヒルもダニもクマもハチ
もいて、ウルシやノイバラが
あるのが山というものなの
で、それなりの覚悟とリスク
管理が大切ですね。
携帯:090-4463-0062(開催日)
URL http://www.koanet.co.jp
20
ばらく押さえる、2∼3時間 まあ、この様な感じで終わ
TEL 0265-70-7065
FAX 0265-70-7994
E-mail:
ki-hayakawa@koanet.co.jp
sh-sakano@koanet.co.jp
15
25
30
ヤ マ ビ ル に 血 を 吸 わ れ た エ イ ド の 上 か ら ガ ー ゼ で し いるようです。
ら =①ヤ マ ビ ル に 吸 血 さ れ
投稿大歓迎。ご意見、ご質問
30
たらすぐに取り除きます、ヤ お き に バ ン ド エ イ ド を 取 り らせてもらいます⋮。丹沢で
ご要望は事務局まで。
生態=体長2∼3
㎝で 伸
縮性があり伸びると5∼8
㎝以 上 に な っ て も ち ぎ
㎝ま で 伸 び 、 手 で 引 っ 張 る
と
分で腰、 2分で首まで来て
m/分、 靴に取り付けば1
に歩きます。 移動速度は1
を持ちシャクトリムシの様
も死にません。 前後に吸盤
れませんし足で踏みつけて
10
す。こちらは感染症のリスク
ち上げます。ヒルを捕まえて が 降 る と 木 に 登 り 葉 な ど
あり︶ヒル専用忌避剤︵4∼ ◆おわりに◆
息 を 吹 き か け る と す ご い 勢 に取り付いて、人が通る
5時間なら効果あり︶ %の 今 号 で は ヤ マ ビ ル 対 策 の
いで首を伸ばしさぐります。 と 雨 に ま ぎ れ て 落 ち て き
塩 水 や あ ら 塩 を 靴 に 塗 り 込 エキスパート、木村さんに一
列で歩くと2番目3番目と ます。ヤマビルは雌雄同
むのも効果あり︵白く残って 文を寄せていただきました。
後 ろ を 歩 く 人 が 取 り 付 か れ 、 体 で す が 吸 血 す る と 雌 に な マ ビ ル は マ ダ ニ と 違 い 無 理 オシャレでない︶②登山道を
幸い伊那市周辺の山林に
止まると寄ってきて、5匹の り、他の個体︿オス﹀と交接 に 引 き 剥 が し て も 歯 が 皮 膚 歩 く 時 は な る べ く 真 ん 中 を
は今の所ヤマビルはいない
ヤ マ ビ ル が ま る で 飛 び つ く し て 1 か 月 で 5 ∼ 8 個 の 卵 に 残 る こ と は あ り ま せ ん が 歩くこと。ヤマビルの大半は
ようですが、近年シカやイノ
よ う に 靴 に 付 く の を 見 た こ を産卵します。一度吸血する 皮膚を損傷したり、傷口から 登 山 道 の 山 側 の 枯 葉 の 中 に
シシ、クマが増えているよう
只 今 通 年 コ ー ス に 参 加 し と が あ り ︵ 実 に 気 色 が 悪 い と1年以上生きられます。寿 の 細 菌 感 染 を 防 ぐ た め に ・ います、休憩の時にリュック
で、連中がヤマビルの生息域
ています。 自宅は東京にあ
︶。生息場所=ヤマビルは 命は2年∼3年、長いもので 塩 を か け る ・ 消 毒 用 エ タ を置く時は要注意。③長袖・
を広げているとのこと。飯田
り ま す が 週 に 数 日 は 丹 沢 の 丹 沢 で 東 側 に 多 く 西 側 に 少 は5年です。特に3年物は吸 ノ ー ル を か け る ・ 虫 よ け ス 長 ズ ボ ン ・ ハ イ カ ッ ト の 靴
市以南の山林には生息して
山を徘徊している次第です。 ないのですが、これはシカの 血の量も多く、シカの爪の間 プ レ ー な ど を か け る と す ぐ で、何人かで行動する時はお
いるので、温暖化もあいまっ
4 月 に 入 る と 丹 沢 の 登 山 生 息 場 所 に も 影 響 し て い る に入って移動し、生息範囲を 落ちます。私はムヒ虫よけス 互 い に 身 体 に 付 い て い な い
て少し心配です。
者 の 口 癖 が ﹁ ヤ マ ビ ル 今 日 様です。シカやイノシシもヤ 広げているのが現状です。 プ レ ー ︵ デ ィ ー ト 成 分 が 多 か見る癖をつけるなどです。
マダニの被害は伊那市周
は多いかな﹂です。私もご多 マ ビ ル に と っ て 大 切 な 吸 血 吸 血 ヤ マ ビ ル 被 害 = ヤ マ ビ い︶②そのヤマビルは必ず殺 丹 沢 を 登 る 女 性 で は 毎 年 ヤ
辺でもちょくちょく聞きま
平成 2 8 年度( 2 0 1 6 ) 第 5 号 8 月 1 0 日( 4 )
森 林 塾 通 信