堤 病 院 広 報 - 医療法人回生会 堤病院

堤
病広
院報
2010
1・25
No.32
Tsutsumi
Hospitals
for Family
日本医療機能評価機構認定
日本糖尿病学会認定教育施設
院 是
地域に対して、赤ちゃんからご高齢の方まで安心してかかれる『Hospitals for Family:家族のため
の病院』を目指し、健康な町づくりに貢献します。
基本方針
基本理念
1、生命への畏敬、尊厳を基に、常に科学的根拠に基づいた最新の医
療技術、情報を提供するように職員一同努力し、病める人に希望と意
欲を与える医療の心と環境を整備します。
2、患者さまの権利擁護・人格を尊重した思いやりのある良質な医療・
看護・介護を提供し、患者さまの生活の質の向上に努力します。
3、糖尿病をはじめとする生活習慣病の予防、治療に関して地域のリー
ダーたる病院を目指します。
1、患者さまに礼節を尽くし
ます
2、良質な医療を提供します
3、チーム医療を実践します
4、地域と連携を密にした医
療を展開します
5、効率的な仕事を行います
医療法人回生会
堤 病 院
Hospitals For Family
ファミリーのための
堤病院
堤病院附属九日町診療所
2
3
4
5
6
8
野菜たっぷり、あぶら控えめ
動 物 じ ゃ な か け ん、 野 菜 ば っ か し 食 わ ん
2
過食は止めて腹八分
過 食 は 止 め た が、 夜 食 が 始 ま っ た と 言 わ
ですよ。人間も動物です。
ラジオ・新聞に興味持ち
れました。余計悪いです。
9
家 に は テ レ ビ し か な か。 新 聞 は と り よ ら
酒は適度に呑みましょう
酒は適当に飲みましょうと勘違いする人
ん、という人はあまりみかけません。
以上、 訓 を 守 れ ば 元 気 で 長 生 き 間 違 い あ
りません。
かけなど何でもよろしいです。
お化粧、白髪染め、おしゃれ、ヨン様追っ
若さを常に保ちましょう
がいます。
タバコは百害一利なし
番 目 は 救 急︵ き ゅ う き ゅ う ︶
番目の害は何ですかと聞いてきた人が
い ま す。
の病気です。
なるべく塩気は控えましょう
なるべく色気は控えましょうと勘違いし
た 人 が い ま し た。 そ ち ら は
お任せします。
はっはっはと笑いましょう
可笑しくもないのに簡単に笑
え ない とい う 人 が 多 いで す。
こちょぐってみてください。
まじめにくすりは服用し
くすりはリスクをひっくり
10
ホームドクターからの
メッセージ
堤 悦朗
明けましておめでとうございます。今年も
ニコニコ︵歯を見せて︶笑って過ごしましょ
う。 健 康 や 幸 福 が 向 こ う か ら 寄 っ て 来 ま す。
当病院の廊下に、待合室、リハビリ室などあ
ちこちに私が作った健康 訓のポスターが掲
げてあります。患者さんに評判がいいので解
説を加えてご紹介したいと思います。あ、か、
さ、た、な、は、ま、や、ら、わ、の順序な
ので非常に憶えやすいのが特徴です。以下は
患者さんとのやりとりです。
7
99
99
返すことです。
10
堤病院 理事長
1
歩きましょう
糖尿病セミナーで歩きましょうと言いま
し た ら、 何 の た め に と 言 わ れ ま し た 。 何
の た め に と 言 わ れ て も 困 り ま す。 元 気 に
なるためですた い 。
10
笑
う
門
に
は
福
来
る
Tsutsumi
接 遇 研 修 を 実 施 し て い る。 今 回 の 接 遇 研 修 で は、 初 診
は 非 麻 痺 側 へ の 介 助 で あ る。 職 員 同 士 や 介 助 仲 間 と お
時 の 対 応、 話 の 聞 き と り・ 言 葉 か け、 敬 語 力、 ク レ ー
互 い 練 習 す る こ と で、 介 助 す る 側・ さ れ る 側 ど ち ら に
ム や 電 話 の 対 応、 さ ら に は 個 人 情 報 な ど、 具 体 的 な 場
とっても安全で負担の少ない介助方法を身に付けるこ
面 で の 対 応 の﹁ コ ツ ﹂ に つ い て 学 ぶ こ と が で き た。 中
と が で き、 介 助 さ れ る 側 の 気 持 ち や 状 態、 さ ら に は、
で も﹁ ク レ ー ム 対 応 ﹂ に つ い て、 ク レ ー ム は 火 災 と 同
平成 年 月 日
患者様では伝えられないような手の位置や動作の方向
じ で あ り、 初 期 消 火 が 肝 心 で あ る と の こ と で あ っ た。
な ど 指 摘 し 合 え る。 こ れ ら を 通 じ て 普 段 の 介 助 方 法 を
医療機 関 に お け る
対 処 法 と し て は、 ① 最 優 先
見 直 し、 更 な る 工 夫 や 介 助 技 術 の 向 上 に 役 立 て て い た
医療 用 酸 素 設 備 の 適 正 使 用 に つ い て
し て 即 対 応 ② 逃 げ な い・
だきたい。
講師 有限会社ミズノ
よ
く
聞
く
③患者さまの納
︵文責
代表取締役
中津 友美︶
水野 虎彦氏
得・ 満 足 を 第 一 に、 と い う
つの鉄則を守ることが重
今 月 度 は、 有 限 会 社 ミ ズ ノ 代 表 取 締 役 水 野 虎 彦 氏 よ
平成 年 月 日
り﹁ 医 療 機 関 に お け る 医 療 用 酸 素 設 備 の 適 正 使 用 ﹂ に
要 と な る。 ク レ ー ム を 病 院
つ い て 講 演 い た だ い た。 事 故 防 止 の ポ イ ン ト を 導 入 と
を
良
く
す
る
た
め
の
助
言
と
捉
消
化
器
病
の
最
近
の
知
見
し て 話 さ れ、 医 療 ガ ス 事 故 例 と し て 発 火 事 故、 ガ ス 切
え、 誠 実 に 前 向 き に 取 り 組
堤病院副院長
岩下 裕一
れ 事 故 な ど、 日 本 全 国 で 起 き た 医 療 ガ ス 事 故 を 例 と し
んでいく姿勢が何よりも大
近 年 科 学 的 評 価・ 根 拠 に 基 づ い た 医 療︵ Evidenced
て 取 り 上 げ、 そ の 原 因 に つ い て 述 べ ら れ た。 さ ら に 、
切 と な る。 ま た、 ク レ ー ム
︶が求められています。それに伴い学
事故に直結するようなヒヤリハットの事例も挙げられ、
Based Medicine
を上手にクリアすることに
会等から診断・治療に関するガイドラインが出ており、
い つ 何 時 で も 事 故 の 可 能 性 が あ る こ と を 示 唆 さ れ た。
よ り、 患 者 さ ま と の 信 頼 関
日 常 の 診 療 に も そ の 理 解 が 必 要 で す。 今 回 は 胃 潰 瘍 ガ
また、ボンベの適正な取り扱い
係も築くことができる。
イドラインと消化管疾患の最近の知見について講演し
に つ い て 実 技 を 交 え て 話 さ れ、
朱
美
︶
︵
文
責
田口
ま し た。 ヘ リ コ バ ク タ ー ピ ロ リ 感 染 が 胃 潰 瘍 の 主 な 原
基本的なことが中心であった
が、改めてその重要性を認識で
因 で、 除 菌 で 再 発 を 防 ぐ こ と が 出 来 ま す。 感 染 と 除 菌
平
成
年
月
日
きた。最後に緊急時の措置とし
の 判 定 は 正 し く 行 う 必 要 が あ り ま す。 近 年、 胃 が ん の
起居動作・移乗動作方法と介助法
て、地震や火災などの災害発生
新 規 発 症・ 再 発 の 予 防 に も、 除 菌 が 有 効 で あ る こ と が
九州看護福祉大学学生
佐藤 優希
時の対応を話され、まとめとし
判 明 し て い ま す。 ま た、
て医療ガスは近代医療に欠くこ
食 道 が ん・ 胃 が ん・ 大 腸
基本動作として、寝返り・
とができないライフサポートガ
がんの早期発見には内視
起 き 上 が り・ 移 乗 の ポ イ ン
スであり、その特性を十分理解
鏡 検 査 が 有 効 で、 早 期 発
トについて介助方法の基本
したうえで安心・安全に使用す
見できれば内視鏡的治療
を ま と め、 新 人 職 員 を 対 象
ることが大切だと話された。
など浸襲の少ない治療で
に 実 技 を 行 っ た。 患 者 様 の
カプセル内視鏡とダブル
根 治 が 可 能 で す。 ま た、
英樹︶
︵文責
大柿
状態によって介助方法は
バルーン小腸内視鏡が開
月 日
様 々 で、 基 本 を し っ か り 復
年
接遇研 修
発 さ れ、 暗 黒 の 大 陸 と い
24
習 し 身 に 付 け る 事 で、 介 助
12
わ れ て い た 小 腸 の 検 査・
21
する側の体を守り患者様に
26
対する安全面を確保するこ
11
講師 久光製薬中九州ブロック
チーフ 今村 正洋氏
21
治療が可能となりつつあ
平成
会
ります。
3
強
と が で き る。 全 て の 動 作 を
勉
介助するにあたっての原則
22
3
内
24
当 院 で は、 患 者 さ ま に よ り 一 層 満 足 い た だ け る よ う
な サ ー ビ ス の 向 上 を 目 指 し、 毎 年 全 職 員 を 対 象 と し た
Tsutsumi
9
10
院
21
21
健康
メモ
RSウ イルス感染症
特徴と注意
あまりなじみのない名前のウイルスですが、小さい子どもほど重症になりやす
いウイルスによる呼吸器の感染症で、肺炎の原因となります。かぜのような軽い
症状も含めて多くの子どもがかかります。
感染力が強く、飛沫と接触感染の両方で感染します。一度かかっても免疫がで
きにくく、くり返し感染しながら徐々に免疫ができます。3 ∼ 6 ヶ月ぐらいの乳
児は免疫力が弱く重症化しやすく、細気管支炎、肺炎に至ることもあります(母
親からの免疫がなくなる時期)
。乳児の場合は呼吸数に注意する必要があります
(通
常1分間に40回程度、60回近くなると要注意)
。感染の回数がふえるほど軽くなり、
2歳以上では「鼻かぜ」程度ですむことがほとんどです。
「インフルエンザ」や他のウイルス感染症と区別するために、鼻の粘液を採取し、
短時間で感染の有無を判定できる検査もあります(健康保険での制約があり、赤ちゃんの入院のみ適応)
。
RSウイルス感染症の症状のチェック
□ タンが詰まったゼイゼイするせき
□ ゼーゼーのどが鳴る音(喘鳴)
□ 発熱
□ 数時間で突然重症化することがある(細気管支炎)
症状を抑える治療が主流
「RSウイルス感染症」に効果のあるワクチンはなく、また治療薬も特殊なもので通常は使用されないため、多く
の場合は症状を抑える対症療法がほとんどです。他の「かぜ」と同じく、水分補給・睡眠・栄養・保温をして安静
にして経過をみることになります。飛沫感染と接触感染によってうつるため、乳幼児の多い保育園では感染が広が
りやすいことがあります。
「かぜ」の対策として“手を洗うこと”が予防のため重要です。
H21.10.30 人吉市球磨郡糖尿病セミナー(人吉市)
学会発表
山口康平
H21.10.23 第47回日本糖尿病学会九州地方会
H21.11. 7 第6回人吉・球磨糖尿病秋季セミナー(人吉市)
(北九州市)
山口康平
「高齢者のQOL改善のための持効型インスリンの活用」
切口明美
H21.11.11 第2回人吉球磨糖尿病治療セミナー(人吉市)
山口康平
「糖尿病患者における堆算糸球体濾過率(eGFR)と
尿タンパクの関連性の検討」
深水由美
H21.11.30 人吉球磨医師会学術講演会(人吉市)
山口康平
学会・研究会座長
講 演
H21.10.23 第47回日本糖尿病学会九州地方会
一般演題「神経障害」(北九州市)
山口康平
H21.11.22 世界糖尿病デー記念講演会in大分(大分市)
「糖尿病の管理―合併症はこう防ぐ」
山口康平
Tsutsumi
4
去る11月7日、第6回人吉・球磨地区糖尿病秋季セミナーが人吉カルチャーパレス
にて開催された。このセミナーはこの地区の糖尿病診療のレベルアップを目的とし
て医師・コメディカルを対象に年に1回行われている。今回の特別講演では沖縄の
浦添総合病院の石川和夫副院長により、同病院の糖尿病チーム医療について話しがあり、チーム医療の基本
的考え方やデータをまとめて学会などで発表することの意義、患者さん教育においてビデオをなるべく使わ
ず直接話しかけることの大切さなどを説かれた。シンポジウムは「糖尿病チーム医療」がテーマであり、同
病院の4人のコメディカルによる講演があった。内容は「当院における糖尿病専任看護師の役割」(金城逸子
看護師)
、
「沖縄の食生活について」
(佐久川育子管理栄養士)
、「糖尿病センター専任栄養士の役割」
(照屋ふ
さ子管理栄養士)
、
「患者活動および沖縄県糖尿病療養指導士会について」
(前川スミ子看護師)で、出席者も
一緒に考える参加型の講演であった。
「自己管理プロトコールガイド」という有用な資料の配付もあった。出
席者からは「おもしろかった」
、
「勉強になった」などの声が聞かれた。なお、座長は当院の山口康平院長と
公立多良木病院の木脇祐聡先生が勤めた。
第5回いきいきウォーキング
平成 21 年 11 月 14 日(土)
、
「第5回いきいきウォーキング」を開催した。今回は一般参加者、職員合わせ
て 50 名の参加があった。ウォーキング前に当院山口院長のミニレクチャーがあり、その後準備体操を行い
ウォーキングスタートとなった。今回のコースは、
「楽しく歩く 2.5 kmコース」「適度に歩く 3.2 kmコース」
「しっかり歩く 3.9 kmコース」と3つに分け、自分に合うコースを選
択して頂き、球磨川沿いや畑の広がる道を歩いた。運動に適した天候
となり、秋の景色を見なが
ら気持ちよくウォーキング
を 楽 し む こ と が で き た。
ウォーキング終了後、参加
者は血圧・血糖測定を行い、
運動前の値と比較され、そ
の変化を見て運動の大切さ
をあらためて実感された様
子であった。
部署紹介
「 地 域 連 携 室 」 社会福祉士 田口 朱美
明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い申
し上げます。昨年10月より地域連携室へ配属となりました。地域連携
室の役割としては、「地域連携機能」
「相談支援」などが挙げられます。
医療・保健・福祉の連携を図りながら地域により一層貢献できるよう
努めてまいります。また、より多くの患者さまに安心して病院をご利
用いただけるよう、さまざまな相談にも対応していきたいと思ってお
ります。とは申しましても、まだまだ未熟で逆に患者さまやご家族の
方々に教えていただくことの方がたくさんあります。これからはもっ
と勉強、経験を積み重ねながら、皆さまのお役に立てるよう努力して
まいります。いつでもお気軽に声をかけてください。
Tsutsumi
5
話題の食材
『揚げもちのあられ』
『
『揚げもち
のあられ』
れ
もち
簡単レシピ
材料6人分
(1人前 126kcal)
餅 ・・・・・・・・・・ 4個
揚げ油 ・・・・・・・・ 適量
砂糖 ・・・・・・・ 大さじ1
しょうゆ ・・・・・ 大さじ1
※あっさり塩味や青のり、ピリッ
と辛い、唐辛子やカレー粉など
いろんな味を試してください
作り方
❶も ち は1cm角 位 に 切 る。ざ る
に広げ1週間ほど風通しの良い
所に置きひびが充分入るまで
乾燥させる
❷調味料を合わせ煮つめておく
❸170度で餅を揚げる
❹揚げ餅が熱いうちに②の調味
料にからめる
お正月で残った餅をたまには、違った料理で
いただきませんか・・・?
但し、くれぐれも食べ過ぎないように注意し
ましょう!
レクリエーション
(冬)
◎デイケアクリスマス会 12月22 ∼ 24日、デイケアにてクリスマス会を行いました。ボランティアの皆様には、楽器の演奏や
踊り、コーラスなどを披露して頂きました。最後には、理事長サンタクロースの登場があり、プレゼン
トをもらった利用者の皆様から笑顔がこぼれていました。
(文責:與 政登)
◎平成21年医療法人回生会忘年会
昨年12月12日、アンジェリーク平安にて「医療法人回生会忘年会」を開催しました。法人スタッフを
はじめ、関係団体より多数のご参加もいただき総勢約150名での大忘年会となりました。理事長の挨拶
にはじまり、山口院長の乾杯の後は一年間の労をねぎらうべく、法人スタッフも普段の多忙な業務を忘
れ、食べて飲んで思いきり楽しんでいました。一年間の締めくくりとしてとても素晴らしい会となり、
本年へ向けての新たな活力となりました。
発行人
回生会 堤病院
理 事 長 堤 悦朗
編集企画 山口 康平
大柿 英樹
〒868-0083
熊本県人吉市下林町232番地
TEL 0966-22-0200
FAX 0966-22-0203
ホームページアドレス
http://www.tsutsumi-hospital.jp/
E-Mail info@tsutsumi-hospital.jp
「ブルゴーニュの秋」
表紙絵
葡萄畑は収穫の時を迎え、黄金の丘(コート・
ドール)と呼ばれます。フランス人はこの光
景を見ると喉の渇きを憶えるそうです。
(堤 悦朗)
編集後記
新年あけまして
おめでとうござ
います。今号の
編 集 後 記 に は、
1月13日 の 雪 の
風景写真を掲載しております。この雪のよ
うにまっさらな気持ちで本年に臨みたいと
思います。本年もどうぞよろしくお願い申
し上げます。
(大柿 英樹)
平成21年度
職 員 研 修 旅 行
平成21年10月、3班に分かれて鹿
児島県霧島市へ「職員研修旅行」へ
行ってまいりました。初日はグリー
ンパークえびの(コカ・コーラ工場
見学)、嘉例川駅(九州一古い駅)、
2日目に霧島神宮、まほろばの里、
高千穂牧場、都城関の尾の滝を巡る
旅行でした。観光スポットによって
は、一度は足を運んだことがあると
いう職員もいましたが、職場の仲間
と行くと一味違うようで、大変楽し
い旅行となりました。