関係機関の取り組み紹介 岡山市で今秋に世界会議 ~ESDに関するユネスコ世界会議~ 岡山市経済局産業振興・雇用推進課 課長代理 石田 稔 岡山市は、旭川と吉井川が瀬戸内海に注ぐ岡山平野の中央に位置し、温暖な気候 風土に恵まれ、中四国地方における教育、福祉、医療、交通の拠点となっています。 人口は約70万人、面積は約790k ㎡。平成21年4月1日、全国で18番目の政 令指定都市に移行した、水と緑に恵まれた庭園都市です。 今回は、 “水と緑が魅せる心豊かな庭園都市” 岡山で開催される世界会議の概要や、 岡山市の取り組みをご紹介します。 日本三名園後楽園と岡山城 旬レポ中国地域 2014 年 9 月号 岡山の豊かな食 1 持続可能な開発のための教育(ESD)に関するユネスコ世界会議 1.背景 2002年に開催された持続可能な開発に関す る世界首脳会議(ヨハネスブルグ・サミット)に おいて我が国の小泉首相(当時)から「国連持続 可能な開発のための教育の10年(DESD) 」に ついて提案し、同年の第57回国連総会において、 2005年から始まる10年を「国連DESD」 とすることが決議されました。 国連DESDの最終年である2014年に日本 政府とユネスコの共催で愛知県名古屋市及び岡山 岡山市のイメージキャラクター ミコロ&ハコロ 市にて「持続可能な開発のための教育(ESD)に 関するユネスコ世界会議」が開催予定です。 ※ESD(Education for Sustainable Development:持続可能な開発のための教育) 一人ひとりが、世界の人々や将来世代、また環境との関係性の中で生きていること を認識し、行動を変革するための教育 2.目的 我が国を始め世界各国における国連DESDの活動を振り返るとともに、2014年 以降のESD推進方策について議論し、ESDの更なる発展を目指します。 3.日程 岡山市では、オープニングと各種ステークホルダー(国連機関、研究者、学校関係 者、民間企業、NPO等)の主たる会合が、また、愛知県・名古屋市では閣僚級会 合及び全体の取りまとめ会合(平成26年11月10日(月)~12日(水))がそれぞ れ開催されます。 (1)ユネスコスクール世界大会 ■日 時 平成26年11月6日(木)~8日(土) ■場 所 ホテルグランヴィア岡山(岡山市北区駅元町1-5) ・岡山大学(岡山市 北区津島中1-1-1) ■主 催 ユネスコ、文部科学省、日本ユネスコ国内委員会 旬レポ中国地域 2014 年 9 月号 2 ■内 容 ・ESD活動に取り組む世界各国のユネスコスクールの高校生と教員が、 ESD実践を共有し、共通の未来を創るために話し合います。 ・Student(高校生)フォーラム、教員フォーラム、全国大会が開催 (高校生フォーラムには岡山県内の高校生等が企画・運営等で参画) (2)ユース・コンファレンス ■日 時 平成26年11月7日(金) ■場 所 岡山国際交流センター(岡山市北区奉還町2-2-1) ■主 催 ユネスコ、文部科学省、五井平和財団、岡山市 ■内 容 世界各国の18歳~35歳のESD実践者が、それぞれの経験と知識を共 有し、2014年以降のESDの推進について話し合います。 (3)グローバルRCE会議 ■日 時 平成26年11月4日(火)~7日(金) ■場 所 岡山コンベンションセンター(岡山市北区駅元町14-1) ■主 催 国連大学、岡山市、岡山ESD推進協議会 ■内 容 岡山市を含む、世界全体で100地域を超えるESDに関する地域の拠点 の関係者が、これまでの取組成果や今後の方向性等について議論します。 (4)ESD推進のための公民館-CLC国際会議 ■日 時 平成26年10月9日(木)~11日(土) ■場 所 岡山コンベンションセンター(岡山市北区駅元町14-1) ■主 催 岡山市、文部科学省、公民館・CLC会議実行委員会 ■内 容 国内の公民館とアジアを中心としたCLC(コミュニティ学習センター) 等に関わる社会教育関係者、ESD関係者が、ESDをテーマに取組成果 や今後の方向性等について議論します。 (5)オープニングセレモニー ■日 時 平成26年11月6日(木) ■場 所 岡山シンフォニーホール(岡山市北区表町1-5-1) ■主 催 岡山市、ESDに関するユネスコ世界会議岡山支援実行委員会 ■内 容 世界会議参加者及び関係者が出席 【問合せ】 岡山市ESD世界会議推進局 E-mail:esd@city.okayama.jp 住 所:〒700-8544 岡山市北区大供 1-1-1 電 話:086-803-1354 F A X:086-803-1777 旬レポ中国地域 2014 年 9 月号 3 【参考:岡山市の公民館を拠点としたESD活動】 アジアのCLCとの交流 地域の自然調査や保全活動 在住外国人と地域住民が共に学ぶ防災 地域の歴史を学び、伝える活動 介護機器貸与モデル事業(特区を活用した全国発の事業) 平成26年1月から全国初の事業として、市が指定の介護機器を利用者負担 1 割に軽 減し貸与する『介護機器貸与モデル事業』を実施しています。 現在は介護保険給付の対象となっていない介護機器について、岡山市の要介護者等に 貸し出すモデル事業で総合特区の規制緩和により地域支援事業での実施が可能となっ たものです。 現在、貸し出しを行っている介護機器3品目のほかに、26年度中にもいくつか加わ る予定です。 メンタルコミットロボットパロ おだやかタイム パワーアシストグローブ ■メンタルコミットロボットパロ(概要及び利用料等) http://www.city.okayama.jp/contents/000197359.pdf 受付窓口:大和リース株式会社 岡山支店 電話:086-245-1391 旬レポ中国地域 2014 年 9 月号 4 ■おだやかタイム(概要及び利用料等) http://www.city.okayama.jp/contents/000197360.pdf 受付窓口:岡山リハビリ機器販売有限会社 電話:086-232-6610 ■パワーアシストグローブ(概要及び利用料等) http://www.city.okayama.jp/contents/000197355.pdf 受付窓口:ダイヤ工業株式会社 電話:086-282-1245 笑顔あふれる中心市街地の創出(回遊性と魅力づくり) 岡山市の喫緊の課題である中心市街地の活性化については、政策局、都市整備局、経 済局、市民局など関係部局と連携し、 「平成26年度中心市街地活性化政策パッケージ」 として新たに取り組みます。 キーワードの一つは「回遊性」です。駅前には、今秋、イオンモールの進出が予定さ れています。年間2,000万人の方が来られると言われており、その方々にどうやっ て岡山の中心街に回遊していただくかが大きなポイントです。また、回遊していただく には、「魅力づくり」も必要です。この中からいくつか施策をご紹介いたします。 「魅力づくり」という点では、「魅力あふれる商店街のやる気のあと押し事業(商店 街活性化支援事業)」として、商店街組合が自ら策定した活性化計画に基づき、テナン トミックスなどの手法により、魅力と個性ある店舗構成を形成することを支援します。 具体的には活性化計画の作成支援、店舗出店時の改装経費の助成などを行います。 また、「回遊性」という点では「ももちゃりの拡充事業」を実施します。 ■ももちゃりの拡充 街中の交通手段として多くの方々に利用されている岡山市コミュニティサイクル「も もちゃり」を拡充することで、さらなる利便性向上を図り、「人と環境にやさしい交通 体系の実現」 、「街中のにぎわい創出」 、「都市のイメージアップ」を図ります。 「ももちゃり」とは2013年に導入したコミュニティサイクルです。コミュニティ サイクルとは簡単に言ってしまえば、自転車共同利用システムのことです。 温暖で晴れの日が多く、市内南部に向けて平坦な地形が広がっている岡山市は、自 転車利用に適した全国有数の都市です。 「ももちゃり」は、お手持ちのICOCAやHarecaなどのICカードやおサイ フケータイ対応端末が、そのまま利用者カードとして利用していただけます。 市中心部各所に設けられたサイクルポート(路上端末機、駐輪ラックが設置されてい る)で自転車を借り出し、使った後は借りたところへ戻さなくても、近場にあるサイク ルポートに返却すればよいので大変便利です。 お値段も例えば 1 日利用プランの場合、200円支払えば、フリーパスの感覚で 1 日 何回でも利用できます(但し、1 回の利用はあくまでも60分以内で、それを超えた場 合は超過時間によって追加料金が課されます)。観光で一日に市街を何ヶ所もまわるよ うな場合、 「ももちゃり」は非常に重宝すること請け合いです。 旬レポ中国地域 2014 年 9 月号 5 年齢・性別を問わず、誰でも乗りやす い20インチの自転車です! 筆者は、岡山駅から岡山市役所までの 通勤に「ももちゃり」を利用しています が大変お得で便利です。 皆様も岡山城・後楽園の観光名所、商 店街などを訪れる際には是非とも「もも ちゃり」をご利用ください! 【出典元】岡山市HP 経済産業省 中国経済産業局 広報誌 旬レポ中国地域 2014 年 9 月号 Copyright 2014 Chugoku Bureau of Economy , Trade and Industry. 6
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