Untitled - 奈良先端科学技術大学院大学

 目的・理念
目
的
学部を置かない国立の大学院大学として、最先端の研究を推進するとともに、その成果に
基づく高度な教育により人材を養成し、もって科学技術の進歩と社会の発展に寄与すること
を目的としています。
理
念
●先端科学技術分野に係わる高度な研究の推進
●国際社会で指導的な役割を果たす研究者の養成
●社会・経済を支える高度な専門性を持った人材の養成
●社会の発展や文化の創造に向けた学外との密接な連携・協力の推進
組織図
1
管理部人事課長
桑原
豊
~これからの奈良先端大と
求める人材について~
奈良先端大とはどんな大学か、どんな人材を求めているのか、について、人事課の桑原課長にお話をお聞き
したいと思います。
人事課職員係の丸です。
今日はよろしくお願いします。
桑原です。
よろしくお願いします!!
~奈良先端大の特色について教えてください~
学部を持たない大学院大学として1991年に設立され、先端科学技術の基盤とな
る情報科学、バイオサイエンス及び物質創成科学の3分野に係る研究の深化と融合を
推進するとともに、優れた研究成果に基づく高度な教育により人材を育成し、もって
科学技術の進歩と社会の発展に貢献することを目的としています。
~これから奈良先端大はどのような大学になっていくと思われますか。ま
た、その中で働く大学職員が果たす役割はどのようなものになりますか~
今後は大学間の競争が激しくなることが想定され、社会の変化と要請に対応できる
教育研究組織づくり、国際水準の教育研究の展開、戦略的な留学生、外国人研究者の
受入と支援が重要となります。そこでグローバルキャンパスを実現できる人材が必要
となります。そんな奈良先端大で、皆さんと一緒に働ける日を楽しみにしています。
~どんな方を奈良先端大職員として採用したいと思われ
ますか~
いやぁ~とにかく「やる気」ですね。朝からきちんと挨拶ができ、
物事に対して主体的に取り組むことが大切です。
「本学で働きたい」
という強い希望があり、目的・理念及び国立大学法人としてのミッ
ションを理解し、国際感覚に優れ、諸課題や改善点を自ら発見、周
囲と協働しながら課題解決に向けて粘り強く取り組む方を求めて
います。
~受験者の皆様へメッセージをお願いします~
奈良先端大学は、比較的若い事務職員が多く活気に溢れていま
す。近隣の大学に比べ財政基盤が安定しており、豊富な研修制度が
あります。特に海外研修を含め英語研修が充実しています。さぁ~
無限の可能性に向けてチャレンジ、トライ、アタックしてください。
全力で取り組む方、お待ちしています!
人事課一同、お待ちしています!!
2
教職員数
学 長
1名
理事・監事
6名(非常勤含む。うち女性1名)
教 員
198名(うち女性20名)
事務職員
159名(うち女性41名)
合
計
365名
(平成27年9月1日現在)
3
平成25年度損益計算書の状況
総費用:
8,313 百万円
総収益:
8,444 百万円
損益計算書について、人件費の総費用に占める割合は、39.6%です。全大学平均 53.1%
と比較して低い値となっていますが、これは教員の流動性が高く、若手研究者が多いこと
による特徴です。
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5
平成27年4月 「国際課」を新設!!
本学は文部科学省のスーパーグローバル大学創成支援プログラムに採択されており、先端科学技術を担うグローバルリ
ーダー育成のための世界水準の大学院大学を目指しています。事務職員にも英語力の向上や国際感覚が求められており、
平成27年4月、本学の国際交流推進や留学生支援などを総括する部署として、国際課が新設されました。
<国際課の業務紹介>
~国際連携係~
(留学生見学旅行~奈良・大宇陀~)
<スーパーグローバル大学創成支援事業について>
奈良先端大は、世界の学術機関との連携の元、学生・教
職員の相互派遣、国際会議の開催、共同研究、留学生の受
け入れなどを活発に行い、また博士前期・後期課程とも英
語だけで学位取得ができるシステムを整えるなど、教育環
境のグローバル化に取り組んできています。
国際連携係では学術交流協定締結に関わる業務や国際
交流事業全体の企画立案に関する業務を担当しています。
また国際交流業務を支える国際交流担当職員の育成をす
るための、学内英語研修や海外 SD 研修の業務も担ってい
ます。
奈良先端大は昨年 9 月に文部科学省の「スーパーグローバル
大学創成支援」事業の支援対象機関に採択されました。これま
での世界を視野に入れた大学院教育の実績をさらに発展させ、
先端科学技術を担うグローバルリーダー育成のための世界水
準の大学院教育を展開していきたいと考えています。そのため
に、社会の要請にタイムリーに応えることができるように、研
究科の枠にとらわれず、先端 3 分野の融合領域教育カリキュラ
ムを柔軟に構築し、挑戦性・総合性・融合性・国際性を備えた
人材を養成します。さらに、多様な国籍、文化を背景にした学
生と教職員が、共に学び、研究するグローバルキャンパスを実
現していきます。本プログラムを通して、本学は、地域住民が
誇りに思い、世界から選ばれる大学になることを目指します。
~留学生交流係~
<国際業務に関心のある方へメッセージ>
奈良先端大では、平成27年4月1日に国際課が新設されま
した。現在、世界27か国、80大学の海外の大学等と MOU
(学術交流協定)を締結しており、例年、約200名近くの留
学生が在籍、日本人学生と共に学んでいます。課内では SGU
の取り組み、留学生の窓口対応などのルーティン業務のほか、
多様な仕事がありますが、学長はじめ、国際担当の理事のもと、
今後も常に最新の国際戦略の一端を担う課として全員でちか
らを合わせて邁進していきます。ぜひ、これから皆さんと一緒
に、世界を視野にお仕事できる機会を、とても楽しみにしてい
ます。
(セネガルの留学生と)
奈良先端大には平成27年10月現在で200名を超
える留学生が在籍しています。アジア諸国を中心に欧米や
アフリカ、ラテンアメリカからの留学生も多く、とても国
際色豊かなキャンパスです。留学生交流係ではそんな留学
生達が安心して授業や研究に打ち込めるよう、奨学金や入
学時の手続、交流イベントの開催、日常生活の相談等さま
ざまなサポートを行っています。国によって文化や習慣も
さまざまですが、そんな彼らが日本での生活になじみ、充
実したキャンパスライフを送れるよう日々心がけながら
業務に当たっています。
6
先輩職員に聞く!!
本学には、皆さんが学生時代にお世話になった、学務、教育支援系の部署以外にも、企画総務課、研究協力課、
学術情報課、人事課、会計課、施設課などたくさんの部署があります。
新規採用された皆さんは、実際にどのような部署に配属されるか、また配属された場合、どのような仕事を行い、
どういったキャリアパスを積むのか、気になるところだと思います。そこで、ここでは各課(室)の職員に、現在
の仕事内容や、やりがい等を教えていただきましたので、紹介いたします。
会
計
管理部
会計課
教
育
企画・教育部
教育支援課教育企画係長
産
学
研究・国際部
研究協力課 専門職員
学
科
物質創成科学
研究科事務室
評
価
企画・教育部
企画総務課評価・調査統計係
研
究
研究・国際部
研究協力課研究支援係
さか
課長補佐
坂
よしのぶ
美伸
(昭和59年採用)
つざき
津嵜
けん じ
憲治
(平成8年採用)
さかもと
坂本
こうへい
康平
(平成15年採用)
たけだ
武田
主任
みちる
(平成14年採用)
なかむら
中村
ゆ
か
友香
(平成22年採用)
まつき
松木
たけゆき
健幸
(平成26年採用)
【主な業務】
・概算要求及び予算に関する業務
・決算及び財務諸表に関する業務
・現金及び預金の出納及び管理に関する業務
・物品調達及び役務契約に関する業務
【主な業務】
・教育に係る企画・立案に関すること。
・学内外からの調査、照会に関すること。
・学生の出張に関すること。
・勤務時間、予算管理に関すること。
【主な業務】
・特許の取得に関する業務
・特許や研究試料提供の契約に関する業務
・特許や契約に関する金額の管理
・産学連携イベントへの出展業務
【主な業務】
・教授会の開催に係る業務
・学生の研究室配属に係る業務
・修士論文発表会の開催に係る業務
・奨学金返還免除の推薦者選考に係る業務
【主な業務】
・自己点検・評価に関すること
・外部評価に関すること
・大学機関別認証評価に関すること
・大学基礎情報の収集・管理に関すること
【主な業務】
・受託研究や受託事業の契約に関する業務
・委託元や設備・機器利用者との窓口業務
・経理検査の対応及び収支決算書の作成
・調書資料の作成及び取りまとめ
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管理部
会計課
課長補佐
さか
よし のぶ
坂
美伸
Saka
Yoshinobu
昭和59年採用
~現在の仕事内容を教えてください~
会計課から想像できる業務のイメージは?
「お金の出し入れ」を行っていると思われているのでは?
実際は、文部科学省への概算要求、大学の施策に基づいた予算配分、授業料
などの債権や業者への債務の管理、土地、建物、物品の管理、研究機器等の物
品の購入、全学情報システムなどのリース契約、財務諸表の作成から消費税の
申告、余裕資金の運用等、教育研究活動や大学運営を幅広く支える重要な業務
を担っています。
その中で課長補佐は、課内の全体業務や各係の業務の指導・助言を行い、課
長を補佐しながら、執行部、各課及び教員と大学運営や教育研究活動が円滑に
行えるように業務の支援・調整を行っています。
また、係に直接属さない特命事項(コンビニ・ATM の導入検討など)や課
内の自主研修(会計のスキルアップと課題への取組方法の取得を目的に研修を
実施している)の企画立案を行ったりもします、
~現在の業務を通して感じる奈良先端大の魅力を教えてください~
予算配分や決算、資金運用などの業務を通じて学長、理事等と直接接する機
会があり、大学の最新の動きや大学の方向性が見えてくるところがコンパクト
な大学である奈良先端大学の一番の魅力だと感じます。
~受験される方へメッセージ~
あなたが大学運営に携わることが実感できるのが、奈良先端大学の魅力です。
将来の大学の運営の原動力となる人材として、共に学び共に喜び共に苦しみ共
に笑いながら、教育研究活動、大学運営を支えていきましょう!!
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(課内打合せは和やかな雰囲気で)
(勤務終了後、上司・部下と甲子園球場で野球観戦)
企画・教育部
教育支援課
教育企画係長
つ ざ き
けん じ
津嵜
憲治
Tsuzaki
Kenji
平成8年採用
~現在の仕事内容を教えてください~
教育全般と学生の担当課で企画や総務を担当する係長として業務に携わって
います。企画面においては、教育における新制度の導入や他機関との連携など
について、学内会議を経ながら大学としての意思決定を行い、規程整備を含め
形作っていく業務などを行っています。総務面では、課内の予算や出退勤管理、
また学内外からの各種照会事項や学内諸会議に対しての対応やとりまとめを行
っています。入学式や学位記授与式の式典も担当しています。
~いちばん印象に残っている仕事のエピソードを教えてください~
文部科学省の助成事業に申請を行うか否かの参考にするため、産業界からの
声を聞く目的で企業の研究者の方々を招へいし、役員や教員との懇談会を開催
したことは非常に印象に残っています。どの業種のどのポストの方を招へいす
るのか、また日程調整含め開催にこぎつけるまでに大変苦労しました。最終的
には当該事業には申請しなかったのですが、時を経て新たな形で学内制度とし
て立ち上げることとなったことから、当時の苦労が無駄でなかったように感じ
ています。
~現在の業務を通して感じる奈良先端大の魅力を教えてください~
本学の魅力は小規模大学としてのアットホームな雰囲気や連携の良さではな
いでしょうか。職員でいえば160名程度ですので、顔見知りであれば、協力
や相談がしやすかったりもします。また非常に責任のある業務も少数の体制で
行いますので、多くの知識やノウハウを必要とするため、自分を成長させてく
れます。
(部下や上司、同僚と連携して仕事に取り組みます)
~受験される方へメッセージ~
私自身もそうでしたが、大学で就職を希望される多くの方が、学生と接する
部署を希望されていると思います。しかし、実際には大学で学生と直接関わり
を持つ部署は非常に限られています。私も現在、教育、学生担当課でありなが
ら、ほぼ学生と接することはありません。ただ、どの部署もなくてはならない
部署ですし、実際に学生担当になった時にはその他の部署で得た知識やノウハ
ウが必ず活かされます。ですから、どんな配属になっても奈良先端大を支えて
いるのだという自負を持って頑張っていただきたいと思います。
(修了者に授与する学位記を学長へ)
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研究・国際部
研究協力課
専門職員
さかもと
こう へい
坂本
康平
Sakamoto
Kohei
平成15年採用
~現在の仕事内容を教えてください~
私は、学内で行われる様々な研究活動から生まれる知的財産の保護(特許出
願等)や、その活用(ライセンス等)のサポートしています。特許出願におい
ては本学の対外窓口として特許事務所や共願人と折衝し、ライセンス等におい
ては発明者との打ち合わせや契約書の内容確認が主な業務となり、共に産官学
推進部門と協力して進めていきます。また、学外で行われる産学官連携イベン
トへの出展、アントレプレナー養成プログラム等にも深く携わっています。
~現在の業務を通して感じる奈良先端大の魅力を教えてください~
本学職員は、細分化された業務の一つをこなすのではなく、川上から川下ま
で途切れ無く業務に従事しているケースが多いかと思います。私の場合は研究
成果の創造・保護・活用(知的創造サイクル)全般に関与出来ることで、複数
の視点、思考を組み合わせながら柔軟に業務を行えています。また、キャンパ
スが適度なサイズなので、気軽に研究室や他部署に出向くことが出来ます。つ
いつい長居してしまうのですが、顔を合わせて、直接話をすることが出来る環
境で業務遂行をスムーズに行えています。
~今後の目標を教えてください~
研究成果の事業化・技術移転を通じた、より直接的な社会貢献が大学の「第
3の使命」として位置付けられています。研究成果をより迅速かつ効果的に国
内外へ発信するにはどうしたらよいのか。本学ではこの分野についてはまだま
だ伸び代があるので、関係者と連携をとり、積極的なPRを行っていきたいで
す。そのためにも広報活動のいろはや Web ページ等ツールの技術的知識の取
得、語学力の向上に自己研鑽を続けていきたいです。
(日本中の企業・大学等が集まるイベントにて)
~受験される方へメッセージ~
大学運営職員の業務は多岐にわたっており、私も経験したことがない仕事が
多々あります。でも不安にならないでください。本学は職員力向上にも力を入れ
ており、私も国内外で開催される産学官連携関係の年会等に参加する機会を得ら
れたり、知的財産権や安全保障輸出管理の講習会に定期的に参加し、グローバル
な業界動向に触れたり、業務知識のアップデートを行っています。また、語学研
修も大変充実しており、知的好奇心が旺盛な方にとっては最適な職場です。
(趣味はマラソン。日本中の大会に参加しています。)
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物質創成科学
研究科事務室
主任
た け だ
武田 みちる
Takeda
michiru
平成 14 年採用
~現在の仕事内容を教えてください~
現在、主に担当しているのは、教授会の開催、学生の研究室配属や修士論文発
表会、奨学金返還免除の推薦者選考などの業務です。講義室の管理や履修登録・
時間割変更、授業を担当いただく非常勤講師との連絡調整などもやっています。
研究科事務室では、毎日、学生や教員と接して仕事をします。特に、研究科長や
教務担当の教員とは密に相談しながら、仕事を進めています。
~現在の業務を通して感じる奈良先端大の魅力を教えてください~
教員が教育や研究、国内外での学会発表等で日々精力的に活動している姿から、
奈良先端大で最先端の研究が行われていることを実感しています。また、学部が
ない分、体系的できめ細かいな大学院教育が実施されているのも奈良先端大の魅
力です。
これらに加えて、奈良先端大は今、教育・研究の国際化を積極的に進めており、
研究科でも、留学生や外国人研究者の受入や交流がますます増えています。多様
な人々が集まり、お互いに刺激しあう「グローバルキャンパス」が新たな魅力の
一つになりつつあると感じています。
~いちばん印象に残っている仕事のエピソードを教えてください。~
奈良先端大で働き始めて今年で 13 年目になります。この間、学生支援、企画、
評価、総務、そして研究科事務といろいろな仕事を経験し、それぞれにやりがい
を感じましたが、特に印象深いのは 2011(平成 23)年の奈良先端大 20 周年
記念事業に携わったことです。記念式典、
(ノーベル賞受賞前の)山中伸弥先生に
よる記念講演会、記念史作成と、大型事業が目白押しでしたが、工程表を作成し
て課題を一つずつこなし、何とかやり終えた時の感慨はひとしおでした。
(垣内研究科長と。よく相談させていただきます。
)
~受験される方へメッセージ~
奈良先端大は小規模であるため大学全体がまとまりやすく、大学改革に前向き
な大学です。職員にとっても、仕事や研修で挑戦できることがたくさんあります
ので、ぜひ積極的に参加してみてください。
他方で、子育てしながら働きやすく、時期を考慮すれば休暇も計画的に取りや
すい職場なので、男女を問わず、自分のペースで、のびのびと働くことができま
す。
そんな奈良先端大で、皆さんと一緒に働ける日を楽しみにしています。
(家族旅行で出雲大社へ)
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企画・教育部
企画総務課
評価・調査統計係
なかむら
中村
Nakamura
ゆ
か
友香
Yuka
平成 22年採用
~現在の仕事内容を教えてください~
評価・調査統計係は、文部科学省から大学の業務実績の評価を受けるために必
要な、報告書の作成や大学の基礎情報の収集を主に行っています。
私は、大学の基礎情報の収集や各種調査のとりまとめ作業を行いながら、文部科
学省への報告書の作成など、評価の重要な仕事にも関わることができています。
今年度は6年に一度の大学の重要な評価年にあたるので、重要な評価会議の開催
や、国の関係者との交流など、普段の業務とは違う貴重な経験ができ、日々勉強
の毎日です。
~仕事の中で心がけていることを教えてください~
大学の評価に関わる仕事は、大学全体の取組を把握する必要があり、難しさを
感じることがあります。わからないことや、不安に思っていることは上司、先輩、
他課の詳しい人などに相談し、たくさんの人の意見を聞くようにして、最善策を
検討しています。また、他課から情報を収集する作業が多いので、快く仕事を引
き受けてもらえるよう、なるべく足を運んで相手の顔を見ながら仕事をするよう
に心がけています。
~現在の業務を通して感じる奈良先端大の魅力を教えてください~
学長や理事との打合せに参加させてもらったり、業務について部長や課長にア
ドバイスをいただいたり、トップの意見が直に伺えることだと思います。大学の
運営方針や上司の考えを日々の業務に生かすことができ、組織の一員として大学
の運営に携わっていることが実感できます。また、親しみやすい人が多い職場な
ので、自分の意見を上司に伝えやすく、役職や年齢に関わらず、協力して仕事が
できるのが魅了だと思います。仕事以外でも楽しい話がたくさんできる雰囲気で、
毎日楽しく過ごしています。
(和やかな雰囲気の職場です)
~勤務時間外の過ごし方を教えてください~
昼休みは、先輩や同年代の職員と過ごすことが多く、大学の食堂や、近くの飲
食店でランチをしています。また、大阪、京都からも比較的近い距離にあるので、
退勤後は遊びに出かけたりもします。勤務時間外に他課の職員と交流できる機会
が多いのも奈良先端大学の魅力だと思います。私は京都から交通機関と原付バイ
クを利用して通勤していますが、課内の協力もあり、定時に退勤できることが多
いので、遠方からの通勤も楽しんでいます。
(会議では活発に意見交換を行います)
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研究・国際部
研究協力課
研究支援係
ま つ き
たけ ゆき
松木
健幸
Matsuki
Takeyuki
平成 26 年採用
~現在の仕事内容を教えてください~
研究者が国や独立行政法人等の外部機関から受託した研究事業等の契約業務を
担当しています。具体的には、(1)採択された研究事業に関する契約業務、(2)
研究費が適正に執行されているかどうかの確認作業、
(3)年度末における実績報
告書の作成及び成果報告書の取りまとめ業務、
(4)委託元による経理検査の対応
など、研究に関わる業務を行っています。
~いちばん印象に残っているエピソードを教えてください~
決算業務を無事に終えられたことが一番心に残っています。年度末になると厳
しい経理検査が行われ、そこでは書類不備についての指摘を受けたり、資料の説
明を求められたりしました。分からないことばかりで戸惑うことも多かったです
が、周囲との相談や研究室との連携により対処することができました。後日、委
託元から適切に研究費が執行されているとの通知を受けたとき、安堵ともに達成
感を得ました。
~仕事の中で心がけていることは何ですか~
ひとりで抱え込まず周りの人に報告、連絡、相談することです。委託元が定め
るルールに基づいて執行していますが、ルールに記載されていないイレギュラー
なケースが起きることが多々あります。過去の事例にあたり自分の意見をまとめ
た上で、前任者や上司等に報連相をするよう心がけています。
~現在の業務を通して感じる奈良先端大の魅力を教えてください~
職員の多くが昼休みや終業後にスポーツをしているため、スポーツを通して他
部署の方と交流することが出来るところではないかと思います。顔見知りになる
ことで仕事の相談やお願いがしやすくなりました。また、比較的に休暇を取りや
すい環境であることも魅力だと思います。有給休暇を利用して子どもの行事に参
加したり妻とランチや神社仏閣巡りをしたりしています。
(公的機関や企業とのやり取りも多いです)
(この日は京都の貴船神社へ)
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メンター制度
○メンター制度とは
本学では、新規採用職員の人材育成を目的とした「メンター制度」を導入しています。
「メンター制度」とは、先輩職員(メンター)が助言者となって新規採用職員(メンティ)を支援・育
成し、組織への円滑な定着を図る制度です。
人事課において、新規採用者の適性等を判断し、所属する部署以外の若手職員の中から新規採用者に
適任の先輩職員を、メンターとして任命します。
○メンタリング期間
メンタリングの期間は、原則として新規採用者(メンティ)の採用後、6 ヵ月間とし、面談やメール、
又は昼食を共にするなど、必要に応じた形で実施されます。
先輩職員(メンター)は、メンタリング活動を通じて、新規採用者(メンティ)の日常業務習得や知
識スキルアップの支援、職場の人間関係を円滑に行えることを支援、積極的な自立の支援などを行いま
す。
○メンター報告会
メンタリング期間終了後にはメンター報告会を実施し、メンタリング活動について、報告及び意見交
換を行います。その際、メンタリング活動を通じて、新規採用職員(メンティ)が、短期的な目標や今
後の中期的な目標を掲げられるように、メンターがサポートすることとしています。
○メンタリングを終えたメンティ、メンターの声
【メンティ】
・メンターのおかげで、自分の部署以外の若手職員と関わる機会ができ、仕事上でのやり取りもしや
すくなった。
・自分が関わらない部署の職員とも関われたので、奈良先端大全体の業務を把握することができた。
・メンターのおかげでスムーズにに大学に溶け込むことができ、採用前に抱いていた不安が取り除か
れた。
【メンター】
・非常にやりがいがあり、メンターをすることにより得るものも多く、自分も成長した。
・メンタリングをすることにより、自分が新人職員だった際のことを改めて振り返ることができ、
初心に戻れた。
・メンター制度は非常に良いと思う。自分が新人だった時にもメンター制度があればよかった。
(メンター報告会を実施)
(メンターとメンティが昼食をしているところ)
- 14 -
研修制度
○初任者研修
本学の新任職員に対して、本学職員として必要な基礎知識を習得させる初任者研修を実施しています。この研修では、
学長、事務局長の講話を通じ、本学の使命を自覚させ、社会人としての心構え等を理解していただきます。また、ビ
ジネスマナーや仕事の進め方、上司への報告や相談の仕方など、社会人としての基本的な事柄の修得を目的としてい
ます。
○階層別研修
中堅職員研修、係長研修、課長補佐研修、部課長研修などそれぞれの階層に応じて必要な知識を身に付けるために階
層別の研修を行っており、キャリアアップをフォローしています。
○実務研修
実務を行う上で必要なスキルを習得するために、IT研修、英会話研修、プレゼンテーション研修、コミュニケーシ
ョン研修等様々な実務研修を行っています。会計事務研修や放送大学研修など、職員が大学の業務に関連する専門知
識を習得することを支援する研修も多く実施しています。
○目的別研修
例年ハラスメント防止研修を実施し、ハラスメントのない職場を目指しております。
○文部科学省行政実務研修
1 年間、文部科学省で研修生として行政の実務を経験する研修です。全国の国立大学等から研修生が集まります。
○日本学術振興会国際学術交流研修
1 年間、東京の日本学術振興会において国際学術交流業務を行ったのち、海外センターで 1 年間の海外実務を経験す
る国際学術交流研修です。
○海外SD(スタッフ・ディベロップメント)研修(上級、中上級)
上級は3週間、中上級は2週間、海外の大学等において、高等教育業務の実務を体験する、海外SD(スタッフ・デ
ィベロップメント)研修を実施しています。
(海外SD研修の報告会を実施)
(クレーム対応・カウンセリングマインド研修)
- 15 -
研修経験者に聞く!!
文部科学省研修と日本学術振興会研修に参加した職員から、両研修の紹介をしてもらいます。
平成26年6月16日~
平成27年3月31日
文部科学省行政実務研修
管理部人事課人事企画係
並川
雄太郎
~~研修後しばらく経った今、どのように感じますか?~~
結論から言って、「研修に参加して、本当に良かった」と
(平成20年採用)
思っています。文部科学省に在籍する方々と行動をともにす
~~研修に参加する前の心境はどうでしたか?~~
ることで、自分のそれまでの“狭かった”視野が広がること
大学職員として働く中で、文部科学省という名は様々な
を感じました。
部署で聞かれましたが、私のイメージとしては、激務によ
ある方の話をさせていただくと、その方は元々県職員であ
り夜中もオフィスの明かりが灯り続ける不夜城、非常に短
りながら公立大学の設立(現在、国際系大学として注目を集
い〆切が設定された依頼がくるなどあまり良くないイメー
めている国際教養大学)に携わり、その後、その素養が認め
ジが先行していました。研修に参加する前は、本当に無事、
られて文科省に転任されたという異色の経歴を持っていま
研修をやり遂げられるのだろうかと不安が募る日々でし
した。国際化に関する事業を担当していた関係上、ネイティ
た。実際に働いてみて、そのイメージはあながち間違って
ブな方々に接する機会も多かったのですが、その方は、英語
おらず、むしろそうせざるを得ない職場環境であることを
に非常に堪能で、自身の意見を正しく表現するに留まらず、
知りました。文部科学省では、今までの自分の度量では抱
議論を展開する交渉力も持っておられ、私自身、大学職員と
えきれないほどの業務量と求められる専門知識の深さに圧
して今後を展望する上で非常に勉強になる経験を得ること
倒されるばかりでした。研修生として参加している身であ
ができました。
るため、比較的、内容の優しい業務に携わるなど、ある程
その他にも、昨年度 12 月に関西学院大学で開催された
度配慮してはもらえましたが、それでも私には毎日が緊張
「GGJ Expo(高校生やその保護者を対象に、グローバル
感に満ちた日々でした。
人材育成をテーマとした催し物が開催されたイベント)」に
参加し、留学を希望している高校生と接することで、高校の
現場にも留学の機運が高まっていることを実感することが
できました。
思い出は多くありますが、そのようなことが些細であると
思えるほどに、刺激的な現場で魅力的な方々と行動をともに
し、多くのことを学び、今後の自分の考え方を変えていくよ
うな貴重な経験を得ることができたと思います。
~~文科省研修に興味のある方もそうでない方も~~
まだ大学で働いてもいないのに、文部科学省で働くなん
て、、
、と思われるかもしれません。そんな過酷な現場には行
~~研修中は、どのようなことを行いましたか?~~
きたくないと思われるかもしれません。私も行く前はそうで
研修期間は一年間で、半年ずつで部署を移動しました。
前半は、大学の奨学金や海外留学支援制度「トビタテ留
学!JAPAN」を担当している課に配属となり、国会対応
に追われる日々でした。
(国会対応とは、国会議員より、政
策等に関する質問が省庁宛てに来るため、その回答を行う
までの一連の業務のことです。重要度が高いため、最優先
で対応することが求められます。)
後半は、本学でも採択された「スーパーグローバル創成
支援」事業を担当する課に配属となり、採択となった全国
の大学に対して、通知文書を発送したり、補助金を交付す
る業務に携わりました。
- 16 -
した。しかし一度きりの人生ですし、そのような現場をくぐ
り抜けてきた経験は、大学に戻ってからも仕事に対するモチ
ベーションに繋がるのではないでしょうか。私自身そう思い
ますし、大学としてもそのような情熱をもった人を求めてい
ると思います。
文部科学省という名だけで、自分の可能性を消してしまわ
ず、一度働いてみる、という選択肢もあることを覚えておい
てもらえればと思います。そして、その場に一歩足を踏み入
れてみると、自分の成長を実感することができるような現場
に身を置くことができるはずです。
日本学術振興会国際学術交流研修
平成27年4月1日~
現在も研修中
管理部人事課人事企画係
並川
雄太郎
(平成20年採用)
~~当該研修はどのような研修ですか?~~
国際交流に関する幅広い見識と高度な実務能力を有する
大学職員の養成を目的として独立行政法人日本学術振興会
(JSPS)で行われている研修です。前半の 1 年間は、
JSPS 東京本部にて実際に仕事に携わりながら、国際的な
事業に関する実務を学び、後半の 1 年間は、世界 10 カ国
に在る JSPS 海外研究連絡センターに配属となり、海外の
地に身を置きながら、JSPS の広報活動や国際情勢を踏ま
えた情報収集等の実務を学ぶものです。
~~研修ではどのようなことを行っていますか?~~
現在、JSPS 東京本部にて主にアジア・アフリカ圏の外国
人研究者を対象に、日本の大学において大学院の課程によら
ず、論文提出のみによって博士号取得を目指す方々を支援す
る事業を担当しています。様々な国籍の外国人研究者から英
語で質問が来るため、自身のライティングスキルを高める良
い機会となっています。
また、JSPS で行われている国際的なイベントにも参加し
ました。今年の 5 月には、全世界の学術振興機関が一同に
会する大規模なフォーラムに参加したり、日本に滞在して研
究を行う外国人研究者に対する、日本文化への理解や情報収
集を目的としたオリエンテーションの運営補助に携わるこ
とで、外国人研究者と身近に接する機会が多くありました。
仕事が終わった後は、定期的に英会話教室に通い、マンツ
ーマンレッスンを受けています。日本にいる間は、積極的に
英語を浴びる環境づくりをしなければ上達しないと思い、
日々一歩ずつ努力する毎日です。
~~研修へ参加しようと思っている方へメッセージ~~
国際学術交流研修を受けている身でありながら申し上げ
にくいのですが、私自身、英語が得意ではなく、特にスピー
キングが苦手な典型的な日本人です。英語への苦手意識が、
~~研修に参加しようと思った理由は何ですか?~~
皆さまもご存じの通り、本学はスーパーグローバル創成
支援事業に採択され、今後 10 年にわたって大学の国際化
を加速させていくこととなります。そのような中で、大学
職員も当たり前のように英語力が求められる時代がくると
思います。日々新聞やニュースが賑わしているように日本
は少子高齢化の波が押し寄せており、大学も学生確保、と
りわけ留学生の確保が急務となっており、本学が「最先端」
であり続けるためにも、英語力の向上が重要だと思い、本
外国人の苦手意識となっている部分もあり、このままの状態
ではダメだと思い英語を始めました。
幸運にも、何かやりたいことがある人に対しては、寛容な
奈良先端大学に所属することで、本研修に参加するチャンス
を与えていただけたと思っています。
規模の大きな大学では、職員が多く、その分、研修を受け
るチャンスがなかなか回ってこないという声も聞いたこと
があります。その点、奈良先端大学では、やる気のある人に
は平等にチャンスが与えられる環境であることが他の大学
研修に応募しました。
にはないメリットであると考えてもらえれば幸いです。
- 17 -
海外SD研修(中上級)に参加した職員から、研修の内容について紹介してもらいます。
平成26年11月10日~11月23日
ハワイ東海インターナショナル校(アメリカ)
海外SD研修(中上級)
管理部
会計課財務企画係 主任
福本 倫 (平成 15 年採用)
~~研修に参加しようと思った理由は何ですか?~~
私は現在予算担当の部署で勤務しているのですが、自分
の業務について疑問に思ったことを、実際に行って、見て、
尋ねてこようと思ったことです。具体的には、統計資料に
よるとアメリカの州立大学は日本の国立大学と違い、税金
への依存度が低く見えたので、何か「稼ぐ」良い方法を持
っているのではないか、それをちょっと教えてもらおう、
と思ったことです。実際行ってみると「聞くと見るとは大
~~海外での生活はどうでしたか?~~
違い」ということが山ほどあり、大変勉強になりました。
晴れた空そよぐ風、ああ憧れのハワイ!ではありますが、
学生寮にお世話になるので当然寮内は禁酒。部屋の窓から少
しだけ見えるワイキキを横目に、放課後は宿題やインタビュ
ーの準備、という大変健康的な生活を送っていました。夕食
は研修仲間で行くことが多く、その際に有名なショッピング
センターやパンケーキのお店に行きました。土日の休みに街
歩きにでかけ、中華街の市場でタイやフィリピンの人がやっ
ているお店をぶらつき、ハワイの多文化な面を体験しまし
た。生活に不便は無いものの、毎日がハードな英会話の練習
でした。
~~研修中は、どのようなことを行いましたか?~~
この研修では、次の3つのことを行いました。当然すべて
英語ですが、私たちのレベルを考えて、分かりやすく話して
くれます。①コミュニケーションスキル、ビジネス英語等の
授業。②アメリカの大学制度や、大学職員の業務についての
講義や見学、ロールプレイング等。③自分の関心がある事項
について、アメリカの大学の担当者にインタビュー。メイン
~~海外研修に興味のある方へメッセージ~~
イベントは③で、いくつかの大学の職員の方から、自分が関
勤続1年以上で応募可能なので、日々の仕事を頑張ってい
心のあるテーマについて、直接お話を伺うことができます。
れば、すぐ応募資格が得られます。TOEIC 500 点以上が応
与えられた課題をこなすのではなく、自分で問題意識をもっ
募条件なので勉強は計画的に。長期間職場を離れますから、
て、それを相手に理解してもらうことが必要です(これは、
早めに上司に相談することも重要です。
日本語英語関係なく、日々の仕事でも人間関係でも重要なこ
となのですが、練習できる機会は貴重だと思います。)
。
本学は、日本で 37 大学しかない「スーパーグローバル大
学創成支援」採択校であり、国際化に関して多くの意欲的な
目標を掲げています。そして、今日も朝のバス停では、宿舎
に住むいろんな国の子供達が幼稚園のバスを待っています。
海外 SD 研修は英語力だけでなく、多様な背景を持つ人達
の中で自分の意思を正確に伝える、これからの時代に必要な
コミュニケーション能力を鍛える素晴らしい機会です。積極
的に参加してください。”Outgrow your limits” です。
- 18 -
ワークライフバランス
育児休業・育児時間勤務を利用して
情報科学研究科事務室
辻
陽子
(平成19年採用)
~~育児休業中の生活について~~
私は子どもが1歳9ヶ月で保育園に入園するまで、育児休
業を取得しました。産前産後休暇を含めると、約2年近く職
場を離れ、出産・育児に専念することができました。自分の
時間を持つことはほとんど出来ませんでしたが、子どもとし
っかり向き合える、充実した毎日を過ごすことが出来ました。
育児休業中は、
学外からも見ることのできる Web メールを
活用し、職場のメールを確認していました。
~~仕事と育児を両立させるコツについて~~
決められた時間の中、全てのことをするのは無理なので、仕
事でも家事でも、とりあえず優先順位を付けて、何事も前倒し
で動くようにしています。また、そのようにいつでも動けるよ
うに、月並みですが自分自身の体調管理も重視しています。早
寝・早起きをし、三食しっかり摂ること、ストレスをためすぎ
ないこと、自分の時間も少しは持つことを心がけています。土
日には溜まった家事もありますが、家族と出かけたり、息抜き
をすることも忘れずにしています。
~~将来、取得を考えている方へのアドバイス~~
出産後も仕事が続けられるのか、仕事と育児を両立させるこ
とができるのか、と不安に思っている方もおられると思います
が、奈良先端大には、子どもが小学校就学前まで取得できる育
~~職場復帰後の育児について~~
児時間制度の他にも、仕事と家庭生活の両立を支援する制度が
復帰後は、1日につき最大で2時間勤務時間を短くするこ
整備されています。これらの制度を利用し、活躍しておられる
とのできる「育児時間制度」を取得し、9:30~16:30 の勤
職員が実際に沢山おられます。制度だけではなく、「制度を十
務にしています。
分に利用させてもらえる環境」があることこそが奈良先端大の
保育園に入園した最初の数ヶ月~1年は、子どもがよく体
魅力だと思います。
調を崩し、仕事を休まなければならない時が多くありました。
周りに迷惑をかけ、仕事・育児・家事の両立が出来るのかと
悩んだ時期もありましたが、同様に育児時間制度を取得して
いる先輩や同僚も同じように悩んでいたという話を聞き、皆
さんからアドバイスをもらい、勇気づけてもらいました。ま
た、仕事の面でも上司や同僚から沢山の理解とサポートを頂
き、滞りなく進めることができました。
子どもとの時間は、復帰後は確かに減りましたが、その分
一緒にいる時間をもっと大切にしようと思えるようになりま
した。
- 19 -
男性職員初!育児休業制度を利用して
研究・国際部研究協力課補助金事業係(育休時)
若井
真也
(平成17年採用)
~~育児休業中の生活について~~
8月に第二子(長女)が生まれました。長男が2歳のイヤイ
ヤ期で手がかかる中、里帰り出産ではなく、4人での生活が
すぐに始まることから、産後の大変な時期に、妻の負担を少
しでも減らすため、また私自身も育児を積極的にしたいと考
え、約2週間の育児休業を取得しました。出産直後は特別休
暇の「妻の出産休暇」と「男性職員の育児参加休暇」で対応
し、引き続き育休を取得しました。
育休中の私の主な仕事は、長男の保育園への送迎、買い出
しや掃除、昼食と夕食の用意でした。保育園への送迎後は、
~~仕事と育児を両立させるコツについて~~
ミルク作りやオムツ替え、沐浴等を、交代で赤ちゃんを見て、
今回育休を取得するにあたり、ご快諾いただいた課長、補佐
もう片方は休憩して、寝不足を解消していました。多少なり
や上司、また私の業務を分担して引き受けていただいた職場の
とも一人になれる時間を作っていたので、外出したり、好き
みなさまには、感謝の言葉しかありません。
な時間を過ごしたりして、少しでもリフレッシュできたと思
本学では私が男性職員で始めての育児休業取得でしたので、
いますし、なによりも赤ちゃんと二人きりでなく、いつも傍
前例を誰にも聞くことができず不安でした。しかしせっかく職
に話し相手がいることで精神的に非常に楽になったと感謝
場のみなさまに育休取得を快く応援していただいたので、育休
されました。
の期間は仕事のことを忘れて、育児に全力で取り組もうと決意
しました。仕事も育児も 100 点を目指せば非常に大変だと思
います。私はいい意味での諦めを持つことが大事といつも考え
ています。仕事も育児も難しく考えず、心に余裕を持ちながら、
最終的にはいい結果に繋がると信じて、仕事と育児が両立し、
充実した生活が続けられるよう努めていきたいと思います。
~~将来、取得を考えている方へのアドバイス~~
育児休業を取得したいという思いは、男性でも少しはあると
思います。ただ、実際に休むとなると、自分の担当業務を他の
職員に分担いただくことになり迷惑かけてしまうと思ったり、
育児休業中は無給ですので、現実的に難しいと思ったりし、取
得することをやめることがほとんどだと思います。
私も長男が生まれたときは育児休業を取りませんでしたし、
平日は寝顔と朝の 1 時間ぐらいしか顔を見られずに過ごしま
した。しかし今回育児休業を取ってみて、かけがえのない経験
ができて本当に良かったと思っています。毎日成長していく子
~~家庭での育児への関わり方について~~
どもの様子を見ることができましたし、妻の大変さもわかり、
家族4人でいるときは、私のメインの仕事は長男の面倒を
見ることです。両親が二人とも赤ちゃんばかり見ていると、
これからの育児についてよく考える時間が持てました。
今後、育児休業を検討されている方は、周囲と早目に相談、
やはり寂しがりますし、赤ちゃん返りが起こらないように、
調整し、ぜひ積極的に取得していただきたいと思います。男性
なるべく男二人で遊ぶようにしています。休日は、赤ちゃん
職員の育児休業を取得したのは私が初めてだったので、今後
がまだ外出しにくいので、長男と二人で公園や図書館等、行
は、もっと男性の取得者が増えるように、アドバイスができた
きたいと言った場所に出かけています。そのおかげか、今ま
らと考えています。
で以上に懐いてくれるようになり、ますます育児が楽しくな
りました。
- 20 -
仕事と家庭生活の両立支援制度
本学では、下記のような“仕事と家庭生活”の両立支援に関する制度を設けており、働きながら、子育てをしやすい環境
を整えております。
仕事と家庭生活の両立を支援する制度一覧
両立支援制度
育児休業
育
介護休業
児
・
育児短時間勤務
介
護
休 介護短時間勤務
業
等
育児時間
男
性
常勤職員
女 有 無
性 給 給
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
産前休暇
○
○
産後休暇
○
○
○
○
子の保育休暇
○
休 妻の出産休暇
暇
制
度
○
○
男性職員の育児参加休暇
○
○
子の看護休暇
○
○
○
介護休暇
○
○
○
早出遅出勤務
○
○
-
深夜勤務制限
○
○
-
そ
の 超過勤務制限
他
○
○
-
超過勤務免除
○
○
-
休憩時間の短縮
○
○
-
○
-
○
-
○
-
保健指導又は健康診査の受
診
○
○
公共交通機関の混雑の回避
○
○
女
性
職
員
に
対
す
る
措
置
有害業務への就業禁止
深夜勤務又超過勤務及び休
日勤務の免除
業務の軽減又は他の簡易な
業務への転換
制度の概要等
(概 要)
(期 間)
(概 要)
(期 間)
(概 要)
(期 間)
(概 要)
(期 間)
(その他)
(概 要)
(期 間)
(その他)
(概 要)
(期 間)
(概 要)
(期 間)
(概 要)
(期 間)
(その他)
(概 要)
(期 間)
(その他)
(概 要)
(期 間)
(その他)
(概 要)
(期 間)
(その他)
(概 要)
(期 間)
(その他)
(概 要)
(期 間)
(概 要)
(期 間)
(概 要)
(期 間)
(概 要)
(期 間)
(概 要)
(期 間)
(その他)
(概 要)
(期 間)
(概 要)
(期 間)
(概 要)
(期 間)
(概 要)
(期 間)
(その他)
(概 要)
(期 間)
(その他)
子を養育するためにする休業制度
子が3歳に達するまで
要介護状態にある家族を介護するためにする休業制度
対象家族1人につき、通算して93日まで
子を養育するために、短時間勤務(1日4時間勤務など)を選択できる制度
子が小学校就学前まで
要介護状態にある家族を介護するために、勤務時間を短縮する制度
対象家族1人につき、通算して93日まで
1日につき、4時間まで
子の養育のために、勤務時間を短縮する制度
子が小学校就学前まで
1日につき、2時間まで
6週間(多胎妊娠の場合には14週間)以内に出産予定の女性職員に与えられる休暇
産前6週間(多胎妊娠の場合には14週間)から出産日まで
出産した女性職員に与えられる休暇
出産日の翌日から8週間
子に対して授乳や託児所等への送迎等を行う職員に与えられる休暇
子が1歳に達するまで
1日2回それぞれ30分以内
妻の出産に伴う入退院の付添い等を行う職員に与えられる休暇
妻の入院から出産日後2週間までの間に2日
日又は時間単位で取得可
妻の産前産後期間中に、出産に係る子又は小学校就学前の子を養育する男性職員に与えられ
る休暇
産前産後期間中に5日
日又は時間単位で取得可
小学校就学前までの子を看護する職員に与えられる休暇
年5日(2人以上の場合は10日)
日又は時間単位で取得可
要介護状態にある家族を介護する職員に与えられる休暇
年5日(2人以上の場合は10日)
日又は時間単位で取得可
子を養育する職員、学童保育施設に託児している小学生の子を迎えに行く職員又は要介護状
態にある家族を介護する職員に、1日の勤務時間の長さを変えることなく、始業・終業時刻
を変更できる制度
子が小学校就学前まで、学童保育施設託児中又は介護を必要とする間
子を養育する職員又は要介護状態にある家族を介護する職員の深夜勤務を制限する制度
子が小学校就学前まで又は介護を必要とする間
子を養育する職員又は要介護状態にある家族を介護する職員の超過勤務を月24時間以内か
つ年150時間以内にする制度
子が小学校就学前まで又は介護を必要とする間
子を養育する職員に、超過勤務を免除する制度
子が3歳に達するまで
妊娠中の職員、子を養育する職員、小学校就学中の子を住居以外の場所から送迎する職員又
は要介護状態にある家族を介護する職員の休憩時間を短縮する制度
妊娠中、子が中学校就学前まで又は介護を必要とする間
休憩時間を45分に短縮
妊産婦である職員に、妊娠、出産、哺育等に有害な業務に就かせない制度
妊娠中及び産後1年未満まで
妊産婦である職員に、深夜勤務又は超過勤務及び休日勤務をさせないことができる制度
妊娠中及び産後1年未満まで
妊産婦である職員に、業務を軽減し、又は他の簡易な業務に就かせることができる制度
妊娠中及び産後1年未満まで
妊産婦である職員が健康診査及び保健指導の受診のために、勤務を免除する制度
妊産婦である期間
認められる時間は妊娠期間に応じて決定(妊娠満23週間までは4週間に1回等)
妊娠中の職員が通勤に利用する公共交通機関の混雑を回避するために、勤務を免除する制度
妊娠中の期間
1日を通じて1時間まで
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福利厚生
○レクリエーション
本学では、様々なレクリエーションを実施しております。毎年夏には、職員、学生が一緒になってソフトボール大
会を開催しています。冬にはボーリング大会を開催し、多くの職員が参加してリフレッシュしています。また、毎年
北陸先端大と親善バレーボール大会を開催して、北陸先端大の職員と交流をしています。
(ボーリング大会)
(北陸先端大とのバレーボール交流親善試合)
○宿舎
大学の敷地内に、家族用、単身用の大学宿舎があります。また、西ノ京にも家族用の宿舎があります。
(大学宿舎)
(単身用)
リビング・ダイニング・キッチン・和室
※
宿舎のほか、UR(都市再生機構)と大学が提携
浴室・トイレセパレート
しており、大学周辺の16団地賃貸住宅に、5年間、
家賃が10%オフで入居できる制度もあります。
- 22 -
単身用
全居室数
35室
居室面積
35㎡
家賃
9,275円(駐車場代別)
光熱水料
入居者負担
○保健管理センター
大学内には、保健管理センターがあります。保健管理センターでは、学生・教職員の心身の健康を保持するため健
康診断、日常診療、生活指導・健康教育を行っています。
(保健管理センター)
(医師、看護師が常駐し、いつでも相談に乗ってくれます)
○ゲストハウスせんたん
大学内には、研究者交流用の宿泊施設として、ゲストハウスせんたんがあります。ゲストハウスせんたんの中には、
集会施設やフィットネス室があり、教職員も自由に使用することができます。
(ゲストハウスせんたん)
(フィットネス室)
○附属図書館
学内利用者は、附属図書館が24時間利用可能です。また附属図書館内にあるマルチメディアラウンジも学内利用
者は、24 時間利用可能で、ソファ、無線 LAN、大型スクリーン・プロジェクタ、テレビ、雑誌・新聞などを備えて
います。
(マルチメディアラウンジ)
(附属図書館)
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アクセス
- 24 -
キャンパスマップ
1.事務局
10.動物飼育実験施設
2.総合情報基盤センター・附属図書館(電子図書館)
11.植物温室
3.大学会館・保健管理センター
12.物質創成科学研究科・物質科学教育研究センター
4.研究推進機構
13.学生宿舎・職員宿舎
5.学際融合領域研究棟 2 号館
14.グリーンラボ
6.ミレニアムホール
15.正門
7.ゲストハウスせんたん
16.事務局別館
8.情報科学研究科
17.バイオナノプロセス実験施設
9.バイオサイエンス研究科・遺伝子教育研究センター
18.学際融合領域研究棟 1 号館
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お問い合わせ先
奈良先端科学技術大学院大学 管理部人事課職員係
TEL 0743-72-5100
e-mail: shokuin@ad.naist.jp
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