8月号広報 【PDF形式:3208KB】

主な内容
・消防団消防操法大会
・鈴鹿山麓菰野町俳句大会
・高齢者世帯の住宅改修の補助を始めます
・菰野スポーツぶんか NETWORK
・郷土史・風俗
・写真で振り返るこもの
菰野町誕生
60
年
三重県三重郡菰野町「広報こもの」平成 28 年(2016 年)8月号 № 672
菰野町ホームページアドレス(URL)http://www.town.komono.mie.jp/
菰野町電子メールアドレス keyaki@town.komono.mie.jp
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郷土を訪ねて 5/大羽根園ふるさと祭り
撮影/長崎拓夫さん(町芸術文化協会写真部会会員 大羽根園)
昨年開催された大羽根園ふるさと祭りの模様です。毎年、地域のつながりを楽しむイベントとしてたくさ
んの夜店が出店し、盆踊り、子ども太鼓パレードなどが盛大に開催されます。今年は、8月6日に大羽根中
央公園で開催されます。
第 40回菰野町消防団消防操法大会
6月 日、役場北駐車場で第 回
菰野町消防団消防操法大会が開催さ
26
ており、町 内 の 分 団
班がこの日
10
いました。
元の分団などに温かい声援を送って
な動作に見入りつつ、それぞれの地
た観客は放水が行われるまでの迅速
分に発揮していました。当日、訪れ
まで積み重ねてきた訓練の成果を存
7
最も見ごたえがある大会とも言われ
の大会の中でも放水を行うことから
催されています。消防操法は、消防
検を行う夏期訓練と交互に隔年で開
うもので、通常点検及び機械器具点
確実性、迅速性の観点から優劣を競
の 技 術 習 得 を 目 的 と し て、 安 全 性、
しての消火活動時における基本動作
れました。この大会は、消防団員と
40
消防車の吸管を
持って走る3番員
1
2
1 消防操法は指揮者の敬
礼から始まる
2
指揮者の指示が出れば
1、 2、 3 番 員 は 全 速 力
でホースの延長へと走る
5人の動作が確実に行
3
われて、初めて放水がで
きる。ホースにかかる水
圧は、大人でも支えきれ
3
ないほどになる
平成 28 年6月 26 日 菰野町役場北駐車場
広報こもの 平成 28 年8月号 № 672 (2)
日特有の緊張からか、思いもよらな
して当日、各分団わずか5分ほどの
菰野町消防団史上初
の女性団員も出場
を流す分団もありましたが、全ての
いアクシデントに見舞われ、悔し涙
競技に全力を尽くしました。大会当
今回の大会には、菰野分団第3班
の 指 揮 者 と し て 、 菰 野町消防団史上
分団が放水まで完遂しました。
結果については、甲乙つけ難い内
容でしたが、消防操法大会では2大
初 め て の 女 性 消 防 団 員が出場しまし
の 尾 崎 麻 世 さ ん は 、 大会当日も落ち
会ぶりに菰野分団第1班が優勝を果
た。菰野町に在住の菰野分団第3班
着 い た 動 作 で 迅 速 か つ確実に班の指
たしました。全ての分団が、これま
ました。
揮し、今後の消防団活動の糧となり
で行ってきた訓練の成果を存分に発
揮をしていました。
菰野分団第1班が優勝
今 回 の 大 会 に 向 け 、各分団は概ね
4月頃から訓練に取り組んできまし
た 。 団 員 が 集 ま り や すい夜間や休日
に 訓 練 を 重 ね 、 分 団 によっては出場
菰野分団第1班
朝上分団第2班
千種分団
竹永分団
消防団員募集
(3) 広報こもの 平成 28 年8月号 № 672 す る 選 手 の 予 定 が 合 わず、訓練が深
夜 に ま で 及 ぶ こ と も ありました。そ
競技 結 果
優
勝
準優 勝
3
位
敢闘 賞
消防団は地域に密着した防災活動
機 関 と し て、 火 災 や 風 水 害 な ど の 災
害 時 に は 消 防 署 と 連 携 し、 警 戒 活 動
や 被 害 の 拡 大 阻 止 に 当 た り ま す。 現
在、 1 5 8人 の 団 員 が 在 籍 し、 日 ご
ろ の 各 地 区 に お け る 訓 練 指 導 な ど、
地域防災のリーダーとして重要な役
割を担っています。
あなたも消防団員として地域を
守 っ て み ま せ ん か? 地 元 の 分 団 で は
随 時、 団 員 を 募 集 し て い ま す。 今 回
の 消 防 操 法 に 限 ら ず、 日 常 生 活 に お
け る 防 災 知 識 や 注 意 点、 消 火 器 の 扱
い か ら 火 災 時 の 初 期 対 処 法 な ど、 多
く の こ と を 消 防 団 で 経 験 で き ま す。
興 味 が あ る 方 は、 是 非 お 問 い 合 わ せ
ください。
︻お問い合わせ先︼
菰野町消防本部 消防総務課
394︲3211
女性消防団員も募集中
女性消防団員も活躍してい
ます。
℡
第 20 回記念
鈴鹿山麓菰野町俳句大会
7月9日、菰野町保健福祉センターけやきホールで俳句の愛好者約 140 人が参加して第 20 回記
念鈴鹿山麓菰野町俳句大会が開催されました。大会では、選者が参加者の投句から入選句を選定し、
さらに参加者による互選も行われました。事前に応募された一般の部の 384 句と小学校、中学校、
菰野高校から寄せられた 369 句からそれぞれ特選句等が選ばれました。
●菰野町長賞
若楓一枚ごとに風がある
中山秀子(四日市市)
月光に影なき烏瓜の花
赤塚靖子(四日市市)
その他一般の部特選句
︵ 特 記 が な い 場 合 前 段 応 募 句、 後 段 当 日
句︶
●町議会議長賞
天蚕の月より淡き灯に来る
中川キヌヨ︵愛知県︶
地の匂ひ叩き出したる白雨かな
圦山勝英︵四日市市︶
●町教育長賞
夏衣古刹の僧の凜として
諸岡さとの︵四日市市︶
ゴンドラの下は千丈青嵐
石井いさお︵潤田︶
●中日新聞社賞
金色の長きたそがれ麦の秋
奥崎富子︵諏訪︶
断層の上に暮して草を引く
角野弘子︵四日市市︶
●三重県俳句協会賞︵当日句︶
レース編む窓辺の風も絡ませて
伊藤孝子︵大強原︶
●町芸術文化協会賞
合戦凧尾の荒縄も戦へり
尾崎恵美子︵愛知県︶
真ん中に無人の駅舎大青田
河野幸子︵桑名市︶
●町俳句協会賞
︵応募句︶
喜寿はまだ遊び盛りや柿若葉
平野 透︵四日市市︶
水匂ふ一枚づつの青田かな
下平しづ子︵四日市市︶
クワガタムシ子ら見る触るる生を知る
舘 千恵子︵田光︶
更衣して少年の声変り
岩田 芳雄︵愛知県︶
高速の工事見守る葱坊主
横井正光︵菰野︶
︵当日句︶
炎帝や背鰭突出す沼の鯉
鵜嵜弘文︵四日市市︶
ゴンドラの影か影追ふ梅雨晴間
片岡資郎︵菰野︶
子等の声蛍の闇をかきまぜる
羽多野和子︵津市︶
刈人は見えず真菰の刈られゆく
椿本格三︵四日市市︶
海開き見ゆる限りの海祓ふ
岡野寿男︵大羽根園︶
バッサリと髪を切りたる夏休
福田 暢︵千草︶
夕立去り山々濡れて戻りくる
出口洪子︵四日市市︶
日を透かす匠の建具夏座敷
田坂成子︵桑名市︶
●小学校の部特選句
海の音麦わらぼうしにのこってる
鈴木ほのか︵菰野小︶
汗キラリ努力するほど結果でる
菅原雄大︵朝上小︶
ひまわりは太陽みながら笑ってる
秦 萌香︵千種小︶
鮎の群れおしゃべりしながら流れてく
太田 遥︵竹永小︶
にらみ合いながしそうめん大騒動
荒井 樹︵鵜川原小︶
●中学校の部特選句
暑い夏踏ん張り所受験生
山口和夏︵菰野中︶
軒下に頭そろえてつばめの子
川村海月︵菰野中︶
夏の坂ゆらいでみえる田んぼ道
加藤倫太朗︵八風中︶
●高校の部特選句︵菰野高校︶
からあげとフライドポテト夏まつり
川北成美︵一年︶
炎天下夏の頂点掴み取れ
村上健真︵二年︶
新緑が一面広がる菰野町
小野峻矢︵三年︶
︵敬称略︶
広報こもの 平成 28 年8月号 № 672 (4)
す る 補 助 を 始 め ま す ︵補助内容につ
み の 世 帯 に 属 す る 方 の住宅改修に対
8月1日から、菰野町にお住まい
の 歳 以 上 で 住 民 税 非課税高齢者の
開催されたコボンタフェスティバル
などが披露されました。7月3日に
バルが開催され、民話や演劇、奇術
した。6月 日には演芸フェスティ
in
日に開催された夢コ
こもの2016ではバン
(5) 広報こもの 平成 28 年8月号 № 672 ンサート
6.26 演芸フェスティバル
7. 3 コボンタフェスティバル
7.10 夢コンサート in こもの 2016
ド、コーラス、ホルンの演奏など洋
(写真右)夢コンサートの後半、バンド演奏に津軽三味線の貢
る里会を招き、出演した団体が音楽のジャンルを超えて共演し
ました。
楽関係団体が一堂に会し、聴衆とと
演芸フェスティバルで劇団華が発表したオリジナル演劇「姫達
の午後」
。白雪姫やシンデレラなどの有名な童話のプリンセス
達がブラックユーモアを交えて劇を繰り広げました。
もに音楽のひと時を楽しみました。
コボンタフェスティバルで華麗なラインダンスを披露する子どもたち
10
26
各イベントを開催
い て は 表 1を 参 照 ︶
。事前申請が必
では、よさこいなどのダンスや太鼓
℡
8月から
要 で す の で 、 既 に 工 事が終わってい
演奏が行われ、子どもたちの日頃の
表2 申請の流れ
高齢者世帯の住宅改修の補助を始めます
る 、 ま た は 始 ま っ て いるものについ
練 習 の 成 果 が 発 表 さ れ ま し た。 そ
70
菰野町町民センターで6月から7
月にかけて多くの行事が開催されま
て は 補 助 の 対 象 に な りませんのでご
し て、 7 月
問い合わ せ
394︲3423
健康福祉課 介護高齢福祉係
391︲1125
菰野町在住の介護認定を受けていない方で、かつ 70 歳
以上の住民税非課税者のみの世帯に属する方
対象工事 ・手すりの取付、及び段差の解消
・滑りにくい床材等への変更
・引き戸等への扉の取替
・洋式便器等への便器の取替
・上記の住宅改修に付帯して必要となる工事
補助率
対象経費の2分の1(上限 15 万円)を補助
注意事項 ・補助できる工事は事前に申請をしていただいたものに
限ります
・補助金は後払いです。あらかじめ施工業者に全額を支
払っていただいた後に補助金を支給します
・申請期間は平成 28 年8月から平成 29 年1月までと
なります
・施工業者は菰野町内に事業所を持つ業者に限ります
注意ください。
表1 補助内容
対象者
保護司会が広報活動
水辺の安全教室
世 界 を 相 手 に 大 活 躍 することが期待
月 5日 か ら 開 催 さ れ る 本 大 会 で も、
く 貢 献 し た 浅 野 拓 磨 選手ですが、 8
る な ど 、 リ オ 五 輪 出 場権獲得に大き
ア最終予選決勝戦で2ゴールを決め
ま し た 。 今 年 行 わ れ たリオ五輪アジ
五 輪 サ ッ カ ー 日 本 代 表に正式決定し
7月1日、菰野町出身でサッカー
の 浅 野 拓 磨 選 手 が リ オデジャネイロ
調月間とし、今年は保護司と四日市
えました。毎年7月の1か月間を強
全国的な運動で、今年で 回目を迎
非行のない地域社会を作ろうとする
ち直りについて理解を深め、犯罪や
﹁ 社 会 を 明 る く す る 運 動 ﹂ は、 犯
罪や非行の防止と罪を犯した人の立
セージを諸岡副町長へ伝えました。
運動﹂に対する内閣総理大臣のメッ
練習して1回戦と言わず、一つでも
と答えました。町長から﹁一所懸命
と 問 わ れ る と﹁ ま ず は 1回 戦 突 破 ﹂
たとき﹂と答え、
﹁今大会の目標は﹂
ですか﹂と問われると﹁一本が取れ
た。町長から﹁剣道のどこが面白い
皆さんが石原町長を表敬訪問しまし
年剣道大会へ出場する菰野嶺風館の
日本武道館で開催される全国道場少
7月 日、三重県道場少年剣道大
会で上位に入り、7月 日に東京の
ながら学び、夏休み前の有意義な体
らも、水難時に助かる方法を協力し
を吸って重くなった衣服に驚きなが
た。児童たちは思っている以上に水
使い方など実演を交えて教えまし
つ方法、ロープワークと救命胴衣の
ランドセルを使って長時間救助を待
まった時の泳ぎ方やペットボトルや
が衣服を着た児童に、海に落ちてし
講師である & インストラクター
剣道菰野嶺風館が全
国大会へ出場
さ れ ま す 。 町 で は 、 懸垂幕などを新
西警察署員の皆さんが町内各所で黄
多く勝ってください﹂と激励されま
浅野選手がリオ五輪
サッカー日本代表に
7月7日、8日、 日に竹永小学
校、千種小学校、朝上小学校で &
た に 作 製 し 、 こ れ か らも一層、浅野
色い幟を取り付ける広報活動を実施
表敬訪問での町長との記念撮影
66
菰野地区コミュニティセンター前で幟を取り付ける様子
G
G
験をしました。
B
水 辺 の 安 全 教 室 を 実 施 し ま し た。
選 手 の 応 援 に 力 を い れていく予定で
した。
竹永小学校でロープワークを学ぶ様子
7月1日、役場本庁で菰野町保護
司会の皆さんが﹁社会を明るくする
B
しました 。
12
す。
菰野町役場本庁(左)と菰野町町民センター(右)
に掲出された懸垂幕
6
26
広報こもの 平成 28 年8月号 № 672 (6)
加児童数約1000人のドッジボー
各 区 か ら 男 女 チ ー ムが参加し、参
ん︵千草︶、水谷 葵さん︵永井︶が
命 さ れ ま し た。 前 委 員 の 南 川 篤 さ
大臣から新しい人権擁護委員に任
7月1日付けで横山信樹さん︵潤
田︶
、 谷 田 定 士 さ ん︵ 竹 成 ︶ が 法 務
です。
た。候補者別の得票数は次のとおり
て、 2・
の投票率は
・ %︵ 選 挙 区 ︶ で、
平成 年7月に行われた前回に比べ
7月 日に参議院議員通常選挙が
行われ、即日開票されました。町内
ポイント高くなりまし
28
親善球技大会を開催
ル大会となりました。
退任されたことによるものです。人
63
10
第 回参議院議員通
常選挙投開票結果
当 日 は 、 朝 か ら 小 雨が降り、開催
が 危 ぶ ま れ る 天 候 で したが、開会式
権擁護委員は、人権尊重思想の普及
参議院比例代表選出議員選挙
名簿届出政党等の得票数
政党等名称
1民進党
2自由民主党
3公明党
4日本共産党
5おおさか維新の会
6社会民主党
7生活の党と山本太郎となかまたち
8幸福実現党
9日本のこころを大切にする党
10 支持政党なし
11 国民怒りの声
12 新党改革
38
17
人権擁護委員に
横山信樹さん
谷田定士さん
後 は 雨 の 心 配 も な く なり、順調に決
活動や地域での人権問題解決に向け
※コミセンはコミュニティセンターの略
25
7月 日、大羽根西野球場、サッ
カ ー 場 で 菰 野 町 子 ど も会親善球技大
勝 リ ー グ ま で 対 戦 が 行 わ れ ま し た。
て相談に乗ったり、支援したりする
計
50.03
44.58
53.40
49.00
44.91
51.06
49.96
41.78
15.65
63.28
90
会 を 開 催 し ま し た 。 今年は、町内の
子 ど も た ち は 、 少 し 雨で濡れたボー
女
47.70
44.49
52.90
49.13
45.27
49.38
48.22
41.40
15.93
62.90
ことを主な活動とするボランティア
投票所別投票率(菰野町、選挙区 %)
投票所
男
第1投票所(B&G 海洋センター) 52.64
第2投票所(菰野地区コミセン) 44.68
第3投票所(鵜川原地区コミセン) 53.95
第4投票所(竹永地区コミセン) 48.87
第5投票所(朝上地区コミセン) 44.54
第6投票所(小島集落センター) 52.78
第7投票所(農村センター)
52.85
第8投票所(菰野保育園)
42.18
期日前投票
15.36
合計
63.68
ル と グ ラ ウ ン ド に 戸 惑 い な が ら も、
横山信樹さん
(潤田)
で、菰野町では現在7人の委員にお
谷田定士さん
(竹成)
こ の 日 ま で 各 地 区 で 練習してきた成
女子リーグ
優勝 竹成女子A
準優勝 永井女子 B
3位 千草女 田口新田女子A
世話にな っ て い ま す 。
男子(混合)リーグ
優勝 田光男子A
準優勝 池底男子 A
3位 小島 C 岡
果 を 存 分 に 発 揮 し て いました。
競技の結果
24
※小数点未満切捨
菰野町
三重県
8,061 300,173
5,934 295,334
2,654 114,637
1,633 66,582
873 44,603
333 15,464
245
9,962
192
6,479
168
6,873
141
5,418
134
5,805
132
5,696
(7) 広報こもの 平成 28 年8月号 № 672 参議院選挙区選出議員選挙各候補者の得票数
候補者氏名 届出政党名 菰野町
選挙区
芝 博一
民進党
11,297 440,776
山本佐知子 自由民主党
8,827 420,929
野原典子
幸福実現党
639
24,871
投票結果(菰野町、選挙区)
区分
男
女
当日有権者数
16,374
17,208
投票者数
10,427
10,823
棄権者数
5,947
6,385
投票率(%)
63.68
62.90
計
33,582
21,250
12,332
63.28
広報こもの 平成 28 年8月号 № 672 (8)
第 104 回 農業を活用した障がい者雇用
−個々の能力や特性を見極めた雇用−
先月下旬に農福連携雇用推進協議会を開催しまし
点の洗い出しや現状を議論する場として設定したの
た。
が、冒頭の協議会となります。
「農福連携」という言い回しは日常生活ではあま 菰野町における障害者手帳の交付人数は 1,922
り使われていませんので、皆さんにとっては馴染み
人となっています(本年4月1日現在)。この中で、
が薄い言葉だと思います。ただ、文字面を見ると、 在宅者の 18 歳以上 65 歳未満の方は 761 人いま
農と福の連携ですから、勘の良い方は大体の察しは
す。これらすべての方が、農業に就労の場を得るこ
付くかも知れません。
とは難しいかも知れませんが、環境が整いさえすれ
この用語は、ここ数年、行政の分野において、農
ば、一定の方が就労可能であると考えています。現
業と福祉が連携をするという意味で用いられていま
時点で菰野町内にも、農作業を通じた就労支援に取
す。
り組んでいる事業所もあり、良いモデルとなってい
もっと大きな枠組みで申し上げると、平成 18 年 ます。最も重要なことは、障がい者を全て一緒に見
に障害者自立支援法(現在では、
「障害者の日常生
なすのではなく、個々の能力や特性を見極めながら、
活及び社会生活を総合的に支援するための法律」と
労働とのマッチングを行うことだと思います。
なっている)が、施行されて以降、多様な議論はあ
今後は、特別支援学校などにおけるキャリア教育
るものの、障がい者の社会参画を促す取組が進めら
の面でも農業などの第一次産業での就労を前提とし
れてきました。この 10 年間にある一定の成果は見 た 実 践 的 な 教
られるものの、障がい者雇用という観点からは、雇
育が行われる
用者と被雇用者の相互に抱えている課題もあること
必要もあると
などから、大きな進展は見られていない現状があり
思いますので、
ます。
引続き関係各
そこで、本年度に入り、農業という地域資源を活
位との情報共
用して、障がい者雇用を推進するために、関係者の
有を進めて参
意見聴取を行うとともに、それぞれの立場から問題
ります。
詐欺の手口に注意
相手からお金に関する話が出たら、迷わず警察署
または 110 番に通報してください。
詐欺犯人は以下のような言葉でだましてきます。
被害に遭わないように、家族で気をつけましょう!
(9) 広報こもの 平成 28 年8月号 № 672 菰野辻農場(田光)での農作業の様子
最近、四日市西警察署管内においても、役所
等の公的機関職員を名乗る者から、被害者が利
用している金融機関を聞き出す電話が入り、続
いて金融機関の職員を名乗る者から、コンビニ
エンスストア等の ATM で「指示通り操作する
と還付金が入金されます」などと誘導され、詐
欺被害に遭う事案が発生しました。
犯人は、「携帯電話で指示するので ATM を
操作して」などと電話をかけてきますが、正規
の職員からこのような連絡をすることは絶対に
ありません。
また、コンビニエンスストアやスーパーマー
ケット、金融機関の ATM において携帯電話で
話しながら機器を操作している等の不審な状況
を見かけた場合も、被害に遭っている可能性が
あるため、警察に通報する、店員を通じて声を
かけてもらうなど、被害の未然防止にご協力を
お願いいたします。
問い合わせ 四日市西警察署
℡・ 394 ‐ 0110
新着図書から
夏休みの宿題や自由研究、調べ学習は進んでいま
すか?読書感想文を書くには、どんな本がいいのか
迷ったときは、お気軽に 図書館カレンダー 図書館のカウンターでお
日 月 火 水 木 金 土
尋ねください。
1 2 3 4 5 6
また、8月の最終月曜
7 8 9 10 11 12 13
日の 29 日は特別に開館し
14 15 16 17 18 19 20
ます。ぜひご利用くださ 21 22 23 24 25 26 27
い。
28 29 30 31
8月
印はお休みです。
開館/9時 30 分∼ 18 時
金曜日は 19 時まで
8月の催事室
臨時学習室になります。ただし8月3日 ( 水)午前中
は自然学習教室のため利用できません。
小学生対象夏休み特別講座
8月3日 ( 水 )
夏休み自然学習教室∼身近な自然をしらべてみよう∼
8月 10 日 ( 水 )
夏のほしぞら観望会∼親子で月と惑星を観望しよう∼
詳しくは、おしらせ版8月前半号をご覧ください。
8月のギャラリー
8月7日 ( 日 ) まで
森の風ようちえん 10 周年 第3回写真展
8月9日 ( 火 ) ∼ 14 日 ( 日 ) 平和祈念展
8月のおはなしルーム
一般書『図書館へ行こう !!―新しいワクワクと出
会える図書館を 1 冊まるごと大特集!日本各地・
注目の図書館 90 館+α―』 洋泉社 (010.2/ ト)
人気の公共図書館から個
人の蔵書を開放した小さな
図書館まで、日本各地の個
性豊かな図書館を紹介して
います。図書館の仕組みと
役割のQ&Aや国立国会図
書館の潜入ルポなども収録
しています。旅先でふらり
と図書館に立ち寄ってみま
せんか?その土地ならでは
の発見があるかもしれません。
児童書『ロボとピュータのはいくえほん』嵐山光
三郎 / 文 南伸坊 / 絵 福音館書店 (E/ ミ )
「“ は い く ” は 五・ 七・
五の音で詩を作るんだ!」
とお父さんのロボから教
わったピュータは、夏休
みに俳句をいっぱい作り
ます。さて、どんな俳句
ができたのでしょうか?
それは本を読んでからの
お楽しみです。
8月 13 日・27 日(土)14:30 ∼
楽しいおはなし会
展示コーナー
中高生向き『Q→A』 草野たき
/ 著 講談社 (J/913/ ク )
中学3年生に向けたアンケー
ト が 引 き 出 す、 や や こ し く て、
ばからしくて、せつない本音の
数々。悩み多き中学生の青春小
説です。
∼8月 21 日 ( 日 ) まで
世代を超えて語り継ぎたい戦争文学
ミニ展示コーナー
「リオ オリンピック開幕」
問い合わせ 図書館 ℡ 391 ‐ 1400 394 ‐ 4433 http://www.town.komono.mie.jp/library/
けだるさの残る一日や栗の花
小掠千代子
︻評︼栗の花の下にいると独特の香
りに全身がつつまれてしまいその後
けだるさが残る。梅雨の時季のけだ
るさを栗の花に託してよみ上げたも
のである。
市川吉康
鷺立つも青田の暮に極まりて
渓谷の薄闇に浮く山法師
丸山亜起男
夕立にしこり流して安堵せり
横井正光
パート妻家に駆け込むゆだち前
秦 なつ
光らせて岩にしぶきの滝の音
中山秀子
畑田弘子
選者作
川内
昌
カラス来て枇杷の完熟おしへられ
片陰を選びて歩む城下町
水田に逆さ竜岳風揺らす
鯉幟横に流して絆風
伊藤正子
広報こもの 平成 28 年8月号 № 672 (10)
音頭衆
音 頭 衆 と は 、 寺 院 の本堂などの建
立 の 際 、 お 木 曳 き や 地築き行事に音
頭 衆 が 出 て 、 そ れ ぞ れの作業に応じ
山の中木もれ日受ける紫陽花の色
畳み直され下駄箱にある
明らかになり恥のみ残る
の盛況ぶりを報じています。︶
あ げ た も の。
︵ と 紹 介 し、 連 日 満 員
じ、二ヶ年の歳月を費やしてつくり
エー株式会社が三億二千万円を投
の 世 界 一 を 誇 り、 御 在 所 ロ ー プ ウ
米、高低差七百八十米などかずかず
平井光子
すぐ人を疑う吾の愚かさが
尾崎久美子
丁寧に畳んだつもりの赤い傘
増田陽出美
佐 四 郎 が 頭 に な っ て 采 配 を ふ る い、
悪しきこと迷い事などのみこんで
やわらかく葉によりそいぬ
門、勝佐衛門、伊兵衛ら近在の音頭
﹁しかと生きしか﹂日々我にとう
それに豊八、利吉、政五郎、又佐衛
年ごろ
衆が参加しています。明治
目にさやか風吹き抜けてみどりの香
平林和江
竹成に伊藤作蔵、松岡林十郎、小島
友にたよりの文月のふみ
に は、 榊 に 内 田 佐 蔵、 山 口 長 三 郎、
に増田仁五郎、田口に谷嘉十郎、鈴
木村かず
白く曳き飛行機雲まっ直ぐに
木清右衛門らが音頭衆とよばれる人
がありました。大正5年永井の西信
目で追いかける先にあるもの
ほか 名の音頭衆が参加し翌6年田
員弁郡の原通念寺の本堂地築きを最
年前から菰野町がど
年の記念の年を迎えま
しました。今年度は現在の菰野町が
現在の菰野町は昭和 年1月に当
時の菰野町と朝明村が合併して誕生
豊田真智子
寺本堂建立の地築きは、1月 日に
棒起しを行い3月 日まで
日にわ
ま し た 。 本 堂 の 新 築 の場合は莫大な
たり地固めを行い、これに内田佐蔵
た 歌 を う た い 仕 事 の 進行役をつとめ
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19
75
後として音頭衆の活躍の舞台も失わ
れました 。
誕生して
す。そこで、
う発展してきたのか、その時々でど
のような話題があったのかを、当時
第5回
日発行︶
﹂
の広報をもとに紹介していきます。
﹁菰野町弘報
︵昭和 年5月
スリルと興奮の空中旅行
御在所ロープウエー開通
鈴鹿山系の最高峰御在所岳と湯の
山温泉を夢のゴンドラで結ぶ〝御在
所ロープウエー〟が四月二十八日開
通した。三線自動循環式によるこの
※原則として︵
それ以外が原文。
︶内が補足、
※現在では、不適切と思われる表現について
も当時のまま引用しておりますので、ご了承
ください。
「菰野町弘報(昭和 34 年5月18日発行)
」
21
口の真願寺の本堂再建と、昭和2年
19
資 材 と 労 力 を 必 要 と し、 そ の 村 は、
一 丸 と な っ て こ れ に 当たり、また近
隣 の 村 々 も こ れ に 呼 応して資金と労
力 を 提 供 し て 手 伝 い ました。手伝い
の 村 は 、 村 名 の 印 さ れた幟 を押し立
て て 、 宮 守 り 連 中 を 筆頭に地築きの
応 援 に か け つ け ま し た。地築き場に
は 、 櫓 を 組 み 、 そ の 中心に太い松丸
太 を 立 て 、 こ の 棒 に 何本かの綱をつ
32
18
け 大 勢 が 力 い っ ぱ い 引き上げ、いっ
60
ロープウエーは線路水平全長二千四
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せ い に 離 さ れ て 棒 の 落ちる力でつき
固 め ま す 。 こ の と き 音頭衆は櫓の上
で 陣 羽 織 を 着 て 頭 巾 をかぶり、軍配
を 手 に 作 業 の 指 揮 を とりました。
江 戸 後 期 、 中 脇 村 ︵東榊︶に佐四
郎 、 長 太 郎 の 音 頭 衆 がいました。佐
四郎は、文化3年︵1806︶御所
年︵1830︶
の 造 営 の 際 、 音 頭 の 命を受け京都へ
のぼっています。
文政
文化3年の音頭の文書
第 29 回
竹 成 村 の 願 行 寺 本 堂 の 地 築 き に は、
13
広報菰野8月号
平 成 年8月1日発行
№672
三重県三重郡菰野町大字潤田1250番地
菰野町役場
059︵391︶1105
▼企画編集
企画情報課
▼印刷
相馬印刷㈱
28
このコーナーでは菰野町が保管する明治から昭和までを
記録した写真で、菰野町の懐しい風景を紹介します。今月
号では竹永地区で撮影された日常の写真を紹介します。
社 会 福 祉 の た め に ★ 昭 和 29 年 菰
野 高 校 卒 業 生「 二 , 九 の 会 」 か ら
28,080 円★旬 おやじの料理を楽し
む会から 24,053 円★匿名で 30 万
円
撮影場所 ( 写真上)
第 53 回
平成 28 年熊本地震への
ご支援ありがとうございます
皆様からの義援金は、933,056
円(7月 20 日現在)ご支援いただ
いています。この義援金は日本赤
十字社三重県支部を通じて被災地
へ送らせていただいています。
問い合わせ
菰野町平成 28 年熊本地震支援本部
℡ 391 ‐ 1102
394 ‐ 3199
撮影場所 ( 写真下)
6月のデータ
■火災発生
1件 (10)
■救急車出動 110 件 (685)
交通事故 10 件 (59) /急病 74 件
(486) /一般負傷 21 件 (101) /
その他5件 (39)
■救助出動
4件 (16)
■交通事故
98 件 (621)
物損事故 86 件 (556) /人身事故
12 件 (65) うち死者0人 ( 2) /傷
者 14 人 (87)
( ) は1月からの累計
面積/ 107.28 平方㌔㍍
総人口/ 41,592 人 ( + 34 人、男
20,487 人・女 21,105 人)
世帯数/ 15,905 戸
下水道 接続人口 26,302 人
接続率/総人口に対する割合 63.2%
6月末現在
「広報こもの」は視覚障がいのある方(障害者
手帳をお持ちの方)へ「声の広報」をお届けす
ることができます。ご希望の方は役場企画情報
課(℡ 391-1105・ 391-1188)へお問い
合わせください。
昭和 34 年頃に撮影された永井区の風景
奥に見える山々は撮影場所から望んだ鈴鹿山脈
昭和 33 年頃に撮影された竹成区の製陶所の登り窯で火を焚
く様子(写真左)と登り窯の外観(写真右)
広報こもの 平成 28 年8月号 № 672 (12)