カリフォルニア州雇用法改正(最低賃金、家族医療休暇、 身上調査)

LABOR & EMPLOYMENT LAW
July 2014
カリフォルニア州雇用法改正(最低賃金、家族医療休暇、
身上調査)
カリフォルニア州では、雇用法に関する以下の改正が 2014 年 7 月 1 日付で
実施された。
最低賃金の引き上げ
概要
最低賃金は時給$8.00 から
$9.00 に引き上げ。
最低賃金は時給$8.00 から$9.00 に引き上げられた。これは、カリフォルニ
ア下院法第 10 号によって 2 度に分けて行われる引き上げの第一段階として
家族医療休暇が適用となる家
実施される。同州での最低賃金引き上げは、2008 年 1 月 1 日以来となる。
族は、深刻な病状の祖父母、
第二段階の引き上げは 2016 年 1 月 1 日で、$9.00 から$10.00 に引き上げられ
孫、兄弟姉妹、義父母に拡大。
る。
有給家族介護休暇法(Paid Family Leave)
上院法 770 号により、介護有給休暇を適用できる家族の範囲が広げられた。これにより、深刻な病状にある祖
父母、孫、兄弟姉妹、義父母の介護があらたな適用対象となる。これまでは子供、父母、配偶者、ドメスティ
ックパートナー(配偶者に匹敵する内縁、同性の伴侶)とされていた。有給家族介護休暇は、病気の家族の介
護時だけでなく、本人の出産、育児、養子縁組の際にも適用される。
身上調査に関する制限強化
州、及び地方自治体の政府機関雇用者は、下院法 218 号により、求職者が最低条件を満たしているとの判断が
下るまで、刑法有罪判決に関する情報を求めることが禁じられる。この改正内容は、カリフォルニア雇用法に
432.9 条として追加される。ただし、当該の職責に対して法によって前科照会が義務付けられている場合は、こ
の限りではない。
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