社会・環境 報告書 - 日本車輌製造株式会社

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n
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So
ty
社会・環境
報告書
cie
2012
S O C I A L & E N V I R O N M E N TA L R E P O R T
より豊かな人間環境づくり
をめざします。
当社は、
「 産業の高度化と社会資本の充実に役立つ製品を提供し、
より豊かな人間環境づくりをめざします」という企業理念に基づき、創
業以来一世紀を超えて鉄道車両製造のトップメーカーとしてわが国の
経済成長とともに歩みつつ、輸送用機器、橋梁、建設機械、営農プラン
トや車両検修設備などへ事業分野を拡大し、
「インフラストラクチャー
創造企業」として進化を続けてまいりました。更に、
これまでに培った
技術と受け継いだ精神を基に、インフラストラクチャー分野における
「地域に根ざした世界企業」を目指して進化しようとしています。
日本経済は、震災復興の本格化に加えて、底堅い米国・中国を中心
とする海外経済の持ち直しに支えられた緩やかな回復が期待される
ものの、電力不足やEUの信用不安問題がいまだ懸念されるなど、国
内外において景気の先行きは依然として不透明です。一方で、経済の
グローバル化は益々進展し、地球規模での環境意識が高まる中、企業
にとっては、変化への適応力の強化による成長基盤の構築と、持続可
能な社会の実現が求められています。当社も、米国において鉄道車両
組立工場を建設し、今年の7月から生産を開始するなど、会社の将来
を拓く施策を着実に推進しています。
私ども日本車両は、
これからも、創業以来の
“ものづくり”
に真摯に取
組む姿勢を大切に、当社グループの総力を結集し、
またJR東海グルー
プの一員として、鉄道車両をはじめとする、人や環境にやさしく社会資
本の充実に繋がる製品とサービスの提供に努めてまいります。また、
コンプライアンスの徹底、
リサイクル社会への貢献、環境保全活動の
充実、従業員の安全衛生の向上等を進め、企業としての社会的責任を
果たしていくことを最大の使命として、従業員一人ひとりが積極的に
取り組んでまいります。
日本車輌製造株式会社
取締役社長
C O N T E N T S
日本車両の経営・マネジメント
01-02
トップメッセージ
03-04
会社概要
05-06
特集1 先進技術で環境と人にやさしい製品づくり
07-08
特集2 グロ ー カ ル な 事 業 展 開
09-10
特集3 エネルギーの安定的・効率的な供給への貢献
11-12
コーポレート・ガバナンスの状況
13-14
コンプライアンス体制と取り組み
15-16
リスク管理体制
17
情報管理体制と取り組み
18
知的財産活動
19
トピックス
21-24 お客さまとともに
25
株主・投資家さまとともに
26-28 従業員とともに
経 営・マ ネ ジメン ト
日本車両と社会とのかかわり
29-32 地域・社会とともに
33
取引先の皆さまとともに
日本車両と地球環境とのかかわり
35-36 環境マネジメント
37
環境保全活動
38
環境負荷
39
環境会計
39-40 省エネルギー活動
41-43 環境にやさしい製品開発
44
廃棄物・化学物質の状況、管理
45
生産活動にともなう環境影響
46
環境保全活動のあゆみ
NIPPON SHARYO
Social & Environmental Report
02
会社概要
(2012年3月31日現在)
会社概要
社
名
日本車輌製造株式会社
所
在
地
本社 名古屋市熱田区三本松町1番1号
代
表
者
取締役社長 中川 彰
立
1896年9月
金
118億1千万円
設
資
本
従業員数
1,752名
売
824億6千万円
上
高
業績推移 (単体)
■ 売上高推移
(百万円)
100,000
87,013
■ 経常利益推移
10,000 (百万円)
96,295
92,772
82,892
82,465
80,000
8,000
7,569
7,756
6,187
6,000
60,000
4,000
40,000
2,000
3,307
0
20,000
-2,000
0
2007
2008
2009
2010
2011年度
-4,000
-1,760
2007
2008
2009
2010
(単位:百万円)
■ 従業員数推移
3,000
2011年度
(単位:百万円)
■ 売上高構成比(2011年度)
(名)
鉄道車両事業
輸送用機器・鉄構事業
9.4%
建設機械事業
2,000
1,698
1,701
1,706
1,720
1,752
7,799
その他
18.3%
15,057
合計
82,465
1,000
49.8%
41,058
22.5 %
18,549
0
2007
2008
2009
2010
2011年度
(単位:人)
03
NIPPON SHARYO
Social & Environmental Report
上 段:売 上 高 構 成 比
下 段:売上高(単位:百万円)
事業部紹介
鉄道車両本部
輸機・インフラ本部(輸機)
所 在 地:豊川製作所
所 在 地:豊川製作所
衣浦製作所
主 な 製 品:鉄道車両、
車両部品
主 な 製 品:タンクローリ、貯槽、
大型陸上車両、
無人搬送車、
コンテナ、貨車
機電本部
輸機・インフラ本部(インフラ)
所 在 地:鳴海製作所
所 在 地:衣浦製作所
主 な 製 品:基礎工事用機械、
主 な 製 品:橋梁、
発電機
その他鋼構造物
日車夢工房
所 在 地:本社地区
所 在 地:本社地区
主 な 製 品:車両検修設備、
主 な 製 品:鉄道模型、
経 営・マ ネ ジメン ト
エンジニアリング本部
鉄道グッズ
営農プラント、
製紙関連設備
レーザ機器部
所 在 地:豊川地区
主 な 製 品:レーザ加工機
札幌支店
生産拠点
東北支店
鳴海製作所
豊川製作所
〒442-8502 愛知県豊川市穂ノ原二丁目20番地
東京本部
本社
敷地面積291,900m2 建物面積128,578m2
大阪支店
鳴海製作所
衣浦製作所
〒458-8502 名古屋市緑区鳴海町字柳長80番地
敷地面積63,098m2 建物面積33,080m2
〒475-0831 愛知県半田市11号地20番地
敷地面積356,169m2 建物面積47,427m2
福岡支店
豊川製作所
衣浦製作所
東日本地区
西日本地区
主な連結子 会 社
株式会社日車エンジニアリング
NIPPON SHARYO U.S.A., INC.
重車輛工業株式会社
日車ワシノ製鋼株式会社
株式会社日車ビジネスアソシエイツ
NIPPON SHARYO
Social & Environmental Report
04
先進技術で環境と人にやさしい製品づくり
FSW工法
冷房装置
05
NIPPON SHARYO
Social & Environmental Report
操舵台車
特集 1
経 営・マ ネ ジメン ト
NIPPON SHARYO
Social & Environmental Report
06
グローカル な事業展開
■ イリノイ州でのロシェル新工場の操業開始
SHARYO
新工場には、米国で目下のところ重視されている直接的
U.S.A.,INC.傘下のNIPPON SHARYO MANUFAC-
な雇用創出効果ばかりでなく、さまざまな部品、材料、外注
TURING, LLCが、米国イリノイ州ロシェル市に建設を進
品の調達や、サービスの購入などにおいて、地元経済と密
めていた新 鉄 道 車 両 製 作 工 場が完 成し、2 0 1 2 年 7 月に
接で良好な関係を構築するとともに、広く米国経済へ貢献
操業を開始しました。
することが期待されております。
当 社 の 連 結 子 会 社 で あ る N I P P O N
米国に新工場を建設したのは、米国で拡大する鉄道車両
新 工 場では、北 東イリノイ地 域 鉄 道 公 社( M e t r a )向け
市 場に対して、現 地 一 貫 事 業 体 制を構 築することにより、
ギャラリー型2階建て電車160両を皮切りに、カリフォル
市場におけるプレゼンスを確固たるものにし、受注機会を
ニア州ソノマ・マリン地区鉄道公社(SMART)向けディー
拡げ、当社グループの競争力、総合力の強化を図ることを
ゼ ル カ ー 1 2 両 、カ ナ ダ・オ ン タ リ オ 州 鉄 道 公 社
目的とし、また地元調達、雇用創出を重視する米国政府政
(Metrolinx)向けディーゼルカー18両、ヴァージニア州
策 へ の 有 効 な 対 応と工 場 直 営による生 産 工 程 の 品 質・生
鉄 道 公 社( V R E )向けギャラリー 型 2 階 建て客 車 8 両など
産性向上、原価低減などを狙いとしております。
の製作を予定しております。
手前の建物が米国工場
新工場で製造されている車両
■ ロシェル新工場で生産されるギャラリー型2階建て車両
世 界 各 地には、2 階 建て車 両と呼ばれる鉄 道 車 両が採
一 方 、ギャラリー 型 2 階 建 て 車 両 は 通 常 の 車 両とは 構
用 さ れて い ます 。2 階 建 て 車 両 を 採 用 する目 的 は 、主 に
造 が 異 なり、1 階 の 床 は 車 両 全 長を通して 通 常 の 車 両 の
快 適 性 の 向 上と輸 送 力 の 拡 大という二 つ の 側 面が あり、
床と同 様 に 台 車 の 上 に 位 置したままとなって い ます 。こ
そ の 目 的 に 沿っ
れにより連 結 間 通 路 の 高 さ も 1 階 建 て 車 両 の 高 さとな
て いくつ か の 構
り、1 階 建 て 車 両との 連 結にお い て 特 別 の 構 造とする必
造の車両が開発
要 が なく、列 車 編 成 を 通して 床 高 さを 揃 えることが でき
されてきました。
ます。本 車 両 の 2 階 の 構 造につ いては、ギャラリーという
通 常 、2 階 建 て
名 のごとく回 廊 状 態 になって おり、2 階 の 床 は 車 体 の 側
車 両というの は
面 から 車 体 中 央 寄りに 向 かって 棚 状 に 張り出して い ま
ギャラリー型2階建て車両の室内の例
す 。左 右 の 2 階 の 床 を つ な が ず 、1 階 から の 吹 き 抜 けに
する両 車 端 部 分を除 いた車 体 中 間 部 分を通 常より低くし
なっており、ベランダを想 像させます。1 階 の 床を巡 回す
て1 階とし、そ の 上に2 階 部 分を作る構 造で、フルバイレ
る車 掌は、2 階に上がることなく2 階 乗 客 の 検 札をするこ
ベ ル( Ful l - B i -L e ve l)と呼ばれています。
とができます。
走り装 置 が 位 置
07
NIPPON SHARYO
Social & Environmental Report
「地球規模(=グローバル)の視野で自らの強みを発揮できる地域を選び、その地域の中で現地化(=ローカル)を進め
特集 2
る」、すなわちグローバルとローカルを掛け合わせた「グローカル」な事業展開が、当社の海外戦略の基本思想です。そし
て、顧客ニーズにマッチしたオンリーワンの製品やサービスを開発・提供し、各国の経済発展に貢献しています。
車 両 へ の 入り口 には ステッ
米 国 には 厳しい 衝 突 安 全 基
プ を 、さらに 、ステップ 下 段 に
準 が あり、こ の ギャラリー 型 2
車 椅 子 を 乗 せることが 出 来る
階 建 て 車 両 にも 適 用 さ れ て い
可 動 式 のリフトを 装 備して お
ま す 。代 表 的 な 車 端 圧 縮 荷 重
り、ハンディキャップ を 持った
8 0 万 ポ ンド( 約 3 6 0トン )は
お 客 様にも 安 心してご利 用 い
も ち ろ ん の こ と 、対 角 、ね じ
ただけます。
車椅子リフト
り 、側 面 な ど す べ て に 強 度 適
2 階 へ の アクセスは 、入 口 踊り場 から仕 切 戸 を 客 室に
合 する構 造 に なって い ます 。
入った 両 側 に 4 か 所 の 螺 旋 階 段 が 設 けられて い ます 。2
当 社 は 1 9 8 0 年 頃 から 本
階 席 は 1 人 掛 け の シ ート、あ るい は ロングシ ートとの 組
格 的 に 北 米 へ 進 出 を 始 め 、2 0 0 9 年 ま で に M E T R A
み 合 わ せ など 、鉄 道 会 社 の ニ ー ズ に 合 わ せ て 配 置して
を 中 心 にこ の ギャラリー 型 2 階 建 て 車 両 を 6 8 3 両 納
2階席への階段
入して おります 。
います。
1 階には 大 型 の 便 所 が 設 置 されて いる車 両 も あり、前
述 の車 椅子リフトとともにADA (米国交通弱者対策法 )
適 合 の 構 造になって います 。最 近 の 納 入 車 両 では 、乗 客
案 内 表 示 装 置 や 自 転 車 固 定 装 置 などを 備 え付 けたも の
METRA ギャラリー型2階建て電車
■ カリフォルニア州の工事現場で活躍する全回転チュービング装置
経 営・マ ネ ジメン ト
もあります。
昨秋に続き今春、当社は米国に全回転チュービング装置を出荷しました。将来はカリ
フォルニア高速鉄道のターミナルとなることが見込まれている、
サンフランシスコ 鉄道・
バス複合ターミナル
(TRANSBAY TRANSIT CENTER)
建設工事現場で、当社の全
回転チュービング装置RT-260H及びRT-300Ⅲが24時間、
昼夜フル稼働しています。
現場はサンフランシスコ中心部の金融街の摩天楼に囲まれた一角にあり、高級マン
ションに隣接していますが、現場近くを行き交う通行人には大型クレーンが見えるだけ
で、
ここで地下73mまで掘削していることなど想像できません。特に全回転チュービン
グ装置は低騒音、低振動に優れており環境に配慮しながら効率良い施工を今日も続けて
います。
米国で活躍する全回転チュービング装置 RT-300Ⅲ
■ 韓国へ納入した世界最大級三点式杭打機
これまで最大級クラスであったDH658−135Mより、さらに環境と安定性
に配慮した杭打機としてDH758−170Mを開発し、韓国へ納入しました。
3次排出ガス規制をクリアしたエンジンを搭載することで、窒素酸化物や粒
子状物質の排出量を低減しました。また、
リーダ(支柱)の軽量化と本体のバラ
ンスを見直す事によって安定性を向上させることで、
リーダ長さを最長39m
に延長する事が可能となり、
これまで2段階で掘削していた杭を1回で掘削す
る事ができ、施工及び稼働時間の短縮が可能となりました。
韓国で活躍する杭打機 DH758-170M
NIPPON SHARYO
Social & Environmental Report
08
エネルギーの安定的・効率的な供給への貢献
■ 発電機の需要
現在、大部分の原子力発電所が稼働を停止しており、地
域ごとに節電目標が設定されるなど、電力の供給不足が懸
念されています。そのため、小規模な発電装置を消費地近
くに分散配置して、安定した電力供給する発電機の役割が
高まっています。
分散型エネルギーの一手段として当社製可搬 形ディー
ゼルエンジン発電機(以下NESという)も注目されていま
す。本 来は建 設 工 事 現 場 用として設 計されているNESで
すが、夏 場や冬 場に起こりうる計 画 停 電を想 定して、医 薬
品や 医 療 品 関 係 の 生 産ライン、冷 凍 食 品 などを扱う生 産
※1「eポン(簡易自動始動装置)」とは、外部信号で発電機の
「運転−停止」が自動で出来る装置で、水中ポンプの運転
時 間と連 動してNESを 運 転 することで 、無 駄 な 燃 料 を
カットし経費節減、排気ガスの削減に貢献しています。
ラインや冷凍庫など、計画停電を実施されると大きな打撃
を受ける設備を保護するために、
「一般停電用非常用発電
機 」として、NESを改 造した商 品 などを取り揃え、一 人で
も多くのお客様にお届けできるように対応しています。
また環 境 問 題にも対 応した第3次 排 出ガス対 策 型エン
ジンを採用し、クリーンで環境に優しいNESの開発にも努
力しています。
他には、eco to series(いいことシリーズ)として、
「e
ポン」※1や「e ストップ」※2をオプションとして準備し、環
境問題に配慮した製品を提供しています。
※2「eストップ(オイルガード満水停止装置)」とは、
NESに装
備されたオイルガードで、不 慮 の 事 故 などによる油 漏 れ
を極 力 抑えるためのものです。オイルガードの 満 水を検
知することにより、環境汚染を未然に防ぎます。
可搬形ディーゼルエンジン発電機
(NES220T)
09
NIPPON SHARYO
Social & Environmental Report
エネルギー政策の見直しに伴い、環境負荷や供給安定性の面から天然ガスやLPガスへの期待が高まると共に、電力需
特集 3
給の逼迫により、自前のコンパクトな発電機を購入する事業者が増えています。当社は、こうしたエネルギーの安定的、効
率的な供給に貢献する各種の製品を生産しております。
■ 天然ガスの供給を支える製品
天 然ガスは 石 油 等と比 べCO2排 出 量 が 少 なく環 境 負 荷 の
小 さな エネ ル ギ ーとして 注 目 が 集まって います 。東 南 アジア
やオーストラリアなどから約マイナス1 6 0 ℃の 超 低 温に冷 却
され液 化した 状 態( 液 化 天 然ガス:LNG)で 輸 入されます 。日
本に到 着したLNGは基 地で受け入 れた後 、気 化してからガス
配 管を通じ供 給されるほか、規 模 の 大きな 工 場 などへは基 地
からLNGの 状態のままローリや内航船などで供給されます。
天然ガスを輸送するタンクセミトレーラ
魔法瓶のような断熱構造のタンクに液化した天然ガスを積載して輸送します
当 社はLNGの 陸 上 輸 送に使 用されるタンクローリ、タンク
トレーラを製造しています。
■ LPガスの供給を支える製品
LPガスは容易に液化でき、可搬性に優れることから、災害時
の復旧も早く、特に安定供給に優れたエネルギーです。中東地
域 等 の 海 外から輸 入されたLPガスは輸 入 基 地から中 継 基 地
工場に供給されます。
当 社 はLPガスの 供 給を支 えるタンクローリ、タンクトレー
中継基地に設置されたLPガスを貯蔵する大型貯槽
タンクローリによって運ばれてきたLPガスは一旦こうした大型貯槽に貯蔵
された後、
ガスボンベやバルク供給用車両に積まれて消費先へ運ばれます
ラ、民生バルクローリ、貯槽を製造しています。
経 営・マ ネ ジメン ト
へ運ばれた後、ガスボンベやバルク供給(※)によって各家庭や
※民生バルクローリ:
アパートや飲食店等の消費先に設置した小型の貯槽に直接LPガスを供給す
るポンプ付の車両
当社はこれらの製品の生産を通じ、エネルギーの安定的・効
率的な供給に貢献しています。
LPガスを輸送するタンクローリ
写真のような大型車両の他、
セミトレーラやバルク供給用車両等
様々な種類があります
■ 新製品の開発
LPガス輸 送 用 車 両としては国 内 最 大 積 載 量
となる16t積 タンクセミトレー ラを 開 発しまし
た 。タンク中 心 部 が 膨らん だ 異 径 胴とすること
で、走 行 安 定 性 確 保と積 載 量 増 加を両 立させ 、
輸送効率の向上を実現しました。
新製品の16t積LPガスタンクセミトレーラ
NIPPON SHARYO
Social & Environmental Report
10
コ ー ポレート・ガ バ ナンス の 状 況
基本姿勢
当社は、コーポレート・ガバナンスの基本は取引先・従業
であり、そのために取締役会を中心とした健全で経営環境の
員・地 域社会などの関係する人々に満足していただきなが
変化に迅速に対応できる経営システムを構築することであ
ら、企業グループとしての企業価値を高める経営を行うこと
ると考えています。
ガバナンス体制
当社は、取締役の職務を適正かつ効率的に遂行するため
監査役は、取締役会をはじめとする重要な会議に出席し積
に、業務執行の責任の明確化および監督機能の強化ならび
極的に意見を述べたり、執行役員などからの聴取、重要な決
に経営の意思決定の迅速化が図られるよう、執行役員制度を
議資料の閲覧および往査や部門長ヒアリング等を行うなど、
導入するとともに、少数の取締役により機動的に取締役会を
幅広い視点から監査活動を行っています
運営しています。
会計監査人に外部の監査法人を選任し、財務諸表監査お
また、経営の透明性向上による企業統治の体制強化を図る
よび内部統制監査を行っています。会計監査人から監査役へ
ため、社外取締役を導入しています。
の監査計画の説明および監査結果の報告などの際に、監査役
取締役会は原則月に1回開催し、会社経営の最高方針およ
は会計監査人と意見交換を行い、連携強化に努めています。
び重要事項を決定するとともに、取締役から職務の執行状況
監査役を補助する部署として監査役室を置いているほか、
および重要な事実についての報告を受けています。
監査役と内部監査部門である経営監査部は、監査目的や監
取 締 役 の 職 務 執 行 の 状 況 を 適 法 か つ 適 正に監 査 する
査内容についてお互いに情報や意見を交わし、効率的な監査
ため、常勤監査役が業務および財産等の状況を効率的に監
に努めています。
査し、社外監査役を加えた監査役会において高い独立性を
また、当社は複数の法律事務所と法律顧問契約を結び、法
もって、取締役の執務を客観的に判断できる監査役制度を採
律問題全般に関し助言を受ける体制を採っています。
用しています。
■ コーポレート・ガバナンス体制の図 ■
株主総会
監査役(会)
取締役会
会計監査人
監査役室
取締役社長
顧問弁護士
取締役
経営監査部
執行役員
執行部門
コンプライアンス委員会
リスク管理委員会
財務報告内部統制委員会
委員会
11
NIPPON SHARYO
Social & Environmental Report
コンプライアンス体 制
当社は、取締役をはじめとした役職員および当社グループ関
企 業 集 団における業 務 の 適 正 性を
確 保するための 体 制
係者を対象とした「日本車両グループ倫理規程」を制定し、取
当社は、親会社である東海旅客鉄道株式会社との資本業務
締役は、自ら率先垂範し本規程を遵守し、倫理観の涵養に努め
提携に基づいて適切な連携のもとに業務を執行しています。ま
なければならない旨定め、実行しています。
た、
当社は「関係会社管理規程」等の社内規程を遵守して、
当社
「日本車両グループ倫理規程」に基づき、遵守体制を整備・運
および子会社が自主性を尊重しつつ綿密な連携を保ち、企業
用するための当社のコンプライアンス・プログラムを制度化
集団としての総合的な発展を目指しています。
し、
これを計画的に実施することを目的として、
「コンプライア
さらに当社監査役と子会社監査役が定期連絡会等で意見交換
ンス委員会」を設置しています。
を実施する一方で、
内部監査部門が当社および子会社の監査を
実施することにより、
連結会社の業務の適正性を確保しています。
リスク管理 体 制
当社は、
「リスク管理規程」を制定し、当社グループ全体の
財務報告の
信 頼 性を確 保するための 体 制
当社は、
財務報告の信頼性を確保するとともに、
金融商品取引
組織としてリスク管理の推進・運営を目的としたリスク管理
法に基づく適切な内部統制報告書の提出のために、「財務報告
推進チームを設置しています。
に係る内部統制に関する基本方針」を定め、
「財務報告内部統制
また、
リスク管理体制における各部門のリスク管理活動の適
委員会」
を設置し、
内部統制の整備および運用を行っています。
正性について内部監査部門が監査を行うよう定めています。
各事業所はISO9001およびISO14001に基づいた品
質および環境マネジメントシステムにより安全で高品質な製品
ガバナンスの充実に向けた取り組み
の提供および社内外の職場環境や自然環境の保全に努めてい
当社は、内部統制遂行の機能強化およびリスク管理体制の
ます。また、労働安全衛生マネジメントシステムの普及を図る
整備を図るため、代表取締役を担当役員とした包括的なリスク
ことで労働安全衛生管理強化に努めています。
管理体制の啓発・監督およびコンプライアンス活動の推進を行
これらのシステムにより、各担当部門が専門的立場からその
う内部統制推進室および内部監査を行う内部監査室の2室
運用状況を監査しています。
から構成される経営監査部を設置しています。
経 営・マ ネ ジメン ト
リスク管理体制を統括する「リスク管理委員会」とその下部
また、
コンプライアンス・プログラムの制度化と計画的実施を
目的としたコンプライアンス委員会、
リスクに関する規程等の
情報管理体 制
当社は、当社グループ全体の情報管理体制を総合的、体系
的かつ継続的に維持することを目的に、情報セキュリティ管
理方針・情報セキュリティ管理標準からなる「情報セキュリ
ティポリシー」を制定し、情報の取扱い・管理に対するセキュリ
ティの確保に努めています。
また、個人情報を適切に管理することを社会的責務と考
え、法律に則った個人情報保護に関する基本方針を定めて、
制定や統括を行う組織としてリスク管理委員会を設置してい
ます。リスク管理体制の強化のため、
リスク管理委員会の下
部組織であるリスク管理推進チームを中心として、
リスクの洗
出し・評価・対応計画の策定を進めています。
更に、当社グループ全体のコンプライアンスおよびリスク管
理を推進する体制整備のためグループ会社コンプライアンス
連絡会を設置するとともに、
リスク管理推進チームの構成員に
グループ会社を加えています。 個人情報保護に努めています。
知的財産活動
当社は、
知的財産の確保を図るため、開発本部に知的財産室
を設け、知的財産に関する活動を積極的に推進しています。
NIPPON SHARYO
Social & Environmental Report
12
コンプ ライアンス 体 制と取り組 み
当社は企業理念を念頭に、お客さまをはじめ、当社を取
に「 内 部 統 制 推 進 室 」を 設 置し、計 画 的 な 研 修 等を通じ、
り巻く多様な関係者の皆さまとの間に良好な関係を築くこ
役 職 員 へ のコンプライアンス意 識 の 浸 透・定 着に努 めて
とを目指して企業活動を行っています。
います。
当 社 の 企 業 理 念を実 現し、関 係 するすべての 人 々から
当社グループの全役員および社員に対して当社役職員
好意をもって受け入れられるためには、役職員全員が法令
と当社グループ関係者の日常の行動に関する諸問題に対
を遵守することはもとより、社内規程を遵守し、社会規範を
応 す る 際 の 指 針 を 冊 子 に ま と め た「 私 た ち の 行 動 規
尊重し企業倫理に則った行動をとること、すなわち「コンプ
範 」を 配 布して い ます 。
ライアンス」の徹底が必要不可欠であると考えています。
また、公正で自由な競争こそが、企業および業界の進歩
この考え方に基づいて「日本車両グループ倫理規程」を制
発 展を促し、社 会 全 体 の 利 益をもたらすとの 独 占 禁 止 法
定し、
「コンプライアンス委員会」を設置しておりますが、さ
の 基 本 理 念に則り、全 役 員 および 関 係 部 門 担 当 者に「 独
らにコンプライアンス・プログラムの 効 率 的な運 営 のため
占禁止法遵守マニュアル」を作成・配布しています。
■ コンプライアンス体制 ■
取締役会
報 告
指 示
社
長〈最高責任者〉
コンプライアンス担当役員
〈全社の倫理・法令等遵守の総括責任者〉
コンプライアンス委員会
コンプライアンス・プログラムの構築・運用に
ついて審議
取締役、執行役員、監査役、弁護士で構成
報 告
指 示
内部統制推進室
事務局
【社内】報告・相談窓口
通 知
報 告
指 示
弁護士
グループ会社コンプライアンス連絡会
【社外】報告・相談窓口
日本車両とグループ会社で
コンプライアンスに関する情報交換と
啓発活動をおこなう。
コンプライアンスの報告・相談制度
倫理法令等に違反する行為があったとき、または
違反する行為をおこなっているという疑惑が生じ
たときには必ず相談、報告する。
13
NIPPON SHARYO
コンプライアンス責任者
各本部長、部長
コンプライアンス責任者
グループ各社社長
コンプライアンス推進者
コンプライアンス推進者
社員
社員
Social & Environmental Report
また、当 社では、全 社でコンプライアンスを推 進するた
べきコンプライアンス上の課題を設定するという目標管理
め 、年 度ごとに全 社コンプライアンス活 動 方 針を策 定し、
活動に取り組んでいます。
その 全 社 活 動 方 針にそって、各 部 門で当 該 年 度 の 優 先す
「日本車両グループ倫理規程」、「私たちの行動規範」では、環境
保全に対して以下のように定めています。
日本車両グループ倫理規程
当社グループは、環境問題への取り組みを重要な使命と認識し、自
主的かつ積極的に環境保全に努めなければならない。
私たちの行動規範
私たちは当社の「産業の高度化と社会資本の充実に役立つ製品を
提供し、より豊かな人間環境づくりをめざします」という企業理念
に則り、地球にやさしい製品、環境を守る製品、環境の改善に資す
る製品づくりにより、積極的に地球社会に貢献します。また、環境
意識の向上を図り、廃棄物の3R※を推進します。
経 営・マ ネ ジメン ト
※3R:廃棄物の発生を削減(Reduce)、発生したものの再利用
(Reuse)、再利用できないものの有効利用(Recycle)の
意味で各々の英語の頭文字から3Rと称する。
コンプライ ア ン ス の 報 告 ・ 相 談 制 度 ( 内 部 通 報 制 度 )
当社では、違法行為等を早期に発見し、是正を図ること
と社内の内部統制推進室の2箇所に設置された通報窓口
を目的として制 定した内 部 通 報 制 度 運 用 規 程に基づいて
で受付するものです。
「コンプライアンスの 報 告・相 談 制 度 」
( 内 部 通 報 制 度 )を
また、通報したことにより、通報者がいかなる不利益も被
運用しています。
らないことを内部通報制度運用規程に、明示することで、通
この 制 度は、当 社 および当 社グ ル ープ の 役 職 員 および
報者の保護を図っています。
関 係する方々からの 報 告や相 談を、社 外 の 弁 護 士 事 務 所
NIPPON SHARYO
Social & Environmental Report
14
リスク管 理 体 制
当 社 では 、事 業 活 動 運 営 上 の 多 様 なリスクに対 応 する
の管理部門の長が指名されます。
ため、当社グループ全体のリスク管理体制を統括するリス
各事業部等においては、
リスク管理委員兼リスク管理責任
ク管理委員会とその下部組織としてリスク管理の推進・運営
者である事業部等の長がリスク管理業務を統括し、
リスク管
を担当するリスク管理推進チームを設置しています。
理推進者である管理部門の長の他に、
リスク管理に係る業
リスク管理委員会の委員は取締役、執行役員、事業部等の
務を担当するリスク管理担当者を指名してリスク管理を推
長が指名され、
リスク管理推進チームの推進者は各事業部等
進しています。
■ 全社のリスク管理体制■
取締役社長
オブザーバー
監査役
リスク管理統括責任者
リスク管理
委員会
事務局
(内部統制推進室)
事業部等のリスク管理体制
全社のリスク管理体制
リスク管理委員
(リスク管理責任者)
リスク管理委員
(リスク管理責任者)
リスク管理推進者
リスク管理
担当者
リスク管理推進者
リスク管理委員
(リスク管理責任者)
リスク管理推進者
リスク管理
推進チーム
リスク管理
担当者
事業部等のリスク管理組織
※事業部等とは、
当社の事業部・本社部門・関係会社を言う
当社は、
リスク管理に関する規程として「リスク管理規程」
くりに努めています。
および「リスク管理標準」を制定しています。また、緊急事態
各事業部等では部門毎にリスクを洗出し、全社リスク評価基
への対応については「危機管理規程」、経営リスクの管理に
準に基づきリスクの分析・評価・選別を行うことで、優先的に対
ついては「経営リスク管理規程」を定めるなどリスクの低減
応する複数のリスクを抽出し、計画的にリスク管理活動を
を図り、緊急時の被害や損失の拡大の防止をはかるしくみづ
行っています。
緊急事態 へ の 対 応
当社では、火災・爆発等の事故、地震など自然災害発生時、
新型インフルエンザ等の感染症流行時など、周辺地域を含め
■ 緊急事態発生時の対策本部組織 ■
中央災害対策本部
本部長 社長
て人命および財産への被害を最小限にとどめることを目的と
して、
「緊急事態対応管理規程」等を定めて防災活動を行って
副本部長
います。
本部員
事務局総務部
緊急事態発生時の行動の原則
1.人命保護を第一とする。
2.地域社会に対する支援・協力を行う。
3.日本車両社員として責任ある行動をとる。
15
NIPPON SHARYO
Social & Environmental Report
地区災害
対策本部
地区本部長
震 災対 策
当 社 の 主 な 事 業 所 は 、愛 知 県 内 に 立 地し て い る た
等 の 大 震 災 発 生 に 備 え た 体 制 を 整 備して 、防 災 訓 練 等
め 、近 い 将 来 発 生 さ れると予 想 さ れる東 海・東 南 海 地 震
を 各 事 業 所 で 実 施して い ます 。
防災訓練
地下タンクでの緊急時対応訓練
全事業所において、防災の日または火災予防週間に、各事
鳴海製作所では軽油を貯蔵する地下タンクを併設して
業所に勤務する従業員が全員参加して大規模地震発生を想定
います。
した避難訓練、
初期消火訓練等を実施しています。
地震発生時に施設が損傷を受けたり、給油時に設備不具
合などで床や側溝に軽油が漏れ出し環境汚染が想定され
るため、緊急時対応訓練を定期的に実施しています。
鳴海製作所 地下タンク 緊急時対応訓練
経 営・マ ネ ジメン ト
鳴海製作所防災訓練
備蓄の充実
全 事 業 所において、帰 宅 困 難 者や復 旧 業 務に対 応する
従業員のために必要と想定される、食料・水や宿泊用品、及
び復旧や救護・救出の機材を確保しています。
「緊急地震速報」受信システムの導入
豊川製作所防災訓練
「安否確認サービス」の運用
地震、台風等の災害発生時、従業員やその家族の安否情報
の収集、事業場の被災状況の収集等にインターネットを利用し
2009年に、東海地区の主な事業場に「緊急地震速報」の受
信システムを導入しました。これにより、就業中に地震が発生し
た場合、警報が鳴ってから地震の揺れが伝わるまでの間に、適
切な対応をとることが可能なように訓練を実施しています。
た「安否確認サービス」を2005年に導入し、運用しています。
本サービスは携帯電話又はPCから連絡できるもので、定期的
に連絡訓練を実施しています。
事 業継 続計画(B CP )
自 然 災 害 や 新 型 インフ ル エン ザ の 大 流 行 などの 緊
ラインに 沿って B C P を 策 定 済 で 、現 在 は 地 震 を 想 定し
急 事 態 に お い て も 、中 核 とな る 事 業 の 継 続 あ る い は 早
た B C P の 策 定 に 取り組 ん で おり、具 体 的 な 対 策 も 順 次
期 復 旧 が 可 能とな るよう、当 社 で は B C P の 策 定 を 進 め
実 施 に 移して い ます 。
て い ま す 。新 型 イ ンフ ル エ ン ザ に つ い て は 国 の ガ イド
NIPPON SHARYO
Social & Environmental Report
16
情 報 管 理 体 制と取り組 み
当 社では、管 理 部 門 管 掌の役員を当 社グループ全 体 の
各事業部においては、事業部の長が管理責任者として自
情 報セキュリティに関する統 括 責 任 者とし、情 報システム
らの事業部における情報セキュリティの保護に努め、各部
部に情報セキュリティ事務局を置いて、情報セキュリティ管
門においては、部門長が情報セキュリティ管理者として自部
理 体 制 の 確 立 、運 用 、改 善 等を推 進し、そ の 徹 底を図って
門内の情報および情報機器に対する適切な管理に努めて
います。
います。
情報セキュ リ テ ィ の 取 り 組 み
当社およびグループ会社の情報セキュリティの水準を総合
グ ル ー プ 会 社 の 役 職 員 が 遵 守 す べ き 情 報 セ キュリティ
的、体系的かつ継続的に維持することを目的に、当社および
ポリシーを定 めて います。
■ 情報セキュリティ基本思想(情報セキュリティポリシー)
1.企業理念の精神および倫理規程の定めるところに従い、情報資産に対する不正な侵入、漏えい、改ざん、
破壊、利用妨害、紛失などが発生しないようにする。
2.万一情報資産に対するセキュリティ上の問題が発生した場合、その原因を迅速に究明し、
その被害を最小限に止めるようにする。
3.一人一人が情報化社会における加害者にならないようにする。
4.以上の活動を継続的に実施し、かつ新たな脅威にも対応できるよう、情報セキュリティ管理体制を確立する。
個人情報保 護 の 取 り 組 み
当社は、個人情報を適切に管理することを社会的責務と
の通り定め、当社役職員に周知徹底を図り個人情報保護に
考え、法律に則った個人情報保護に関する基本方針を以下
努めています。
■ 個人情報保護基本方針(プライバシーポリシー)
1.個人情報を保護・管理する適切な管理体制を確立するとともに、
継続的な改善に努めます。
2.個人情報の保護に関する法令およびその他の規範を遵守します。
3.個人情報への不正アクセス、個人情報の紛失、改ざん、漏えいなどに対する適切な措置を講じることにより、
危険防止に努めます。
4.個人情報の収集は、
その収集目的を明確にし、必要な範囲で適法かつ公正な方法により行います。
5.収集した個人情報は適切に管理し、正当な理由のあるときを除き、第三者には提供しません。
6.個人情報に関する本人の権利を尊重し、
本人から個人情報の開示、訂正、
または削除を求められた場合は、
合理的な範囲で速やかに対応します。
17
NIPPON SHARYO
Social & Environmental Report
知的財産活動
当社にとって、
『 産業財産権に保護された環境下で自由な
必要不可欠であり、知的財産の確保こそが企業拡大の源泉
研究、技術・製品開発を進める』ことが今後の事業発展には
と考え、知的財産活動を推進しています。
知的財産の 保 護
当社の知的財産を積極的に確保することはもとより、他
社の知的財産も尊重することを基本理念として取り組んで
います。
また、知的財産権侵害に対するリスクを回避するため、公
開特許の事前調査/追跡調査など必要な監視対策を実施し
1. 知的財産権に関する法令を遵守します。
2. 当社の知的財産を保護するとともに、
他社の知的財産を尊重します。
3. 当社技術を積極的に権利化し、
製品の開発と拡販を推進します。
ています。また、当社技術者に対して特許講習会を実施して
知的財産活動の啓蒙および意識の向上を図っています。
経 営・マ ネ ジメン ト
講習会風景
討論中風景
NIPPON SHARYO
Social & Environmental Report
18
トピックス
2011.6 新幹線ロングレール輸送用機関作業車を納入
これまで、新幹線ロングレール輸送車は1994年に納入され、機関作業車2両と中間
作業車15両の編成で、浜松レールセンタから東京−新大阪間のレール交換の現場に
ロングレールを運搬し、交換後の古いレールを回収して持ち帰る作業を担っています。
この度、機関作業車の老朽化と補給部品の入手の問題から更新することになり、
レー
ルガイドウエイ・台車・保安装置を含め当社が中心となり、東芝殿と協力して新幹線ロン
グレール輸送用機関作業車を製作、納入しました。
2011.7∼9 全社節電への取り組み
東日本大震災の影響により、中部地域でも電力不足が予想されたため、
「夏季節電対策運動」
を推進し、
7月∼9月の午後1時∼午後4時の最大使用電力を2010年度比15%節減しました。
■主な節電対策
・節電施策推進チームによる節電施策立案・推進
・節電意識向上
(節電ポスター掲示、節電パトロール)
・シフト変更(構内試運転実施時刻の変更、食堂設備の使用時刻変更)
・照明減灯・不要照明消灯(照明の間引き、照明スイッチ追加)
・自動販売機台数削減、電気温水器・給茶機・電気ポット・
トイレハンドドライヤー停止
・緑のカーテン設置
経 営・マ ネ ジメン ト
2011.10 紀勢本線災害復旧工事への参画
当社は2011年9月の台風12号による水害で被災した、紀勢本線の熊野市駅付近に架かる井戸川橋りょうの災害復旧工
事に、
JR東海殿からの依頼を受け協力致しました。
(発注は名工建設殿)
現地は橋脚の一部が濁流で流出し、橋桁はレールで辛うじてぶら下がっているという、
想像を絶するものでした。
一刻も早い復旧開通をめざし、
JR東海殿が所有する非常用の工事桁を当社で補強、転用しました。また、被災した桁は衣浦
製作所に搬入したのち補修、再塗装、仮組立を実施し、工事桁共々補修後す
ぐに当社自ら現地で架設を行い仮復旧工事は完了しました。
その後、
JR東海殿がレール、信号ケーブル復旧、及び載荷試験を行い、災
害発生から約1か月後の10月11日に無事正式開通の運びとなりました。
今回は開通までの条件・工程が非常に厳しい中、社員一丸となり迅速かつ
無事故無災害で早期復旧へ尽力しました。
鉄道輸送インフラを担う者の責務として、
またJR東海グループの一員と
して、今後とも当社では鉄道関連事業に積極的に取り組んでまいります。
2012.1 大型アースドリルの開発
大型アースドリルED8200Hは、掘削深度の大深度化、杭支持アップのための杭先端部分の拡底
幅拡大と言う市場ニーズに応えるため最上位モデルとして新規に開発しました。掘削能力として、最
大掘削径は軸掘り時φ3.
0m、拡底時φ4.
7mを擁し、最大掘削深度は5段ケリーバの採用により国内
最大級の82mを可能としました。環境面では、
オフロード法〔3次基準値〕
に適合したクリーンなエン
ジンを搭載し、低騒音型建設機械の基準値も満たしています。また、安全面では、誤操作防止機構
や、転落防止用設備を設けるなど機能を充実させています。
ユーザにおいては本機を用いた建築評定を取得され、
また、建設現場では持てる能力を充分に発
揮し、
高い評価を得ています。
今後も、時代に求められる機能・性能はもちろんのこと、環境性・安全性をより高めた製品を提供し
てまいります。
19
NIPPON SHARYO
Social & Environmental Report
日本車両と
社会とのかかわり
SOCIAL &
E N V I R O N M E N TA L
REPORT
21-24 お客さまとともに
25
株主・投資家さまとともに
26-28 従業員とともに
29-32 地域・社会とともに
33
取引先の皆さまとともに
お 客 さまとともに
当 社 の 企 業 理 念は、
「 産 業 の 高 度 化と社 会 資 本 の 充 実
望 を 充 分 把 握して 、そ れを 製 品に反 映 することが 重 要 で
に 役 立 つ 製 品 を 提 供し、より豊 か な 人 間 環 境 づくりをめ
あると考 えて おります。お 客 様と日 頃 接して いる営 業・ア
ざします」です。この 企 業 理 念に基 づき、お 客 様に満 足し
フタ ー サ ービ ス の スタッフからの 意 見 が 設 計・製 造 に 的
ていただける製品を提供するためには、お客さまのご要
確に伝わるよう努めております。
品質の向上 を め ざ し て
当 社では、製 造 部 門を有 する事 業 部で品 質マネジメン
■ISO9001認証取得状況
トシステムの 国 際 規 格「ISO9001」の 認 証を取 得し、高
品 質 の 実 現に努 め、お客 様に満 足していただける製 品 作
豊川製作所
りを推進しています。
鳴海製作所
衣浦製作所
事業所
鉄道車両本部
鉄 道 車 両 、車 両 部 品
輸 機・インフラ本部
タンクローリ、大 型 陸 上 車 両
機電本部
基 礎 工 事 用 機 械 、発 電 機
輸 機・インフラ本部
橋梁
エンジニアリング本部
鉄道車両用設備
認証取得年月日
1995年9月
1996年6月※
1996年4月
1996年6月※
2010年9月
※2009年8月に輸機部門・インフラ部門の認証を統合
鉄道車両 本 部 で の 活 動
車両技術教育講習会
鉄 道 車 両 本 部では、鉄 道 事 業 者 殿からのご依 頼に応じ
い ただくほか 、講 義 の 理 解 度 を 確 認 するためグ ル ープ 討
て、鉄 道 車 両 製 造 技 術 の 理 解を深めるため車 両 技 術 教 育
議も実 施しています。このグループ討 議 方 式では、課 題を
講習会を実施しています。
決 め 関 連 する基 礎 情 報を説 明した の ち 、グ ル ープ 内 の 意
進 め 方につ い ては 、座 学 を 中 心とした 講 義 方 式により
見 交 換 で 方 向 性 を 見 出して いくことにより、車 両 知 識 習
車両設計全般・製造・検査業務についての理解を深めて
得 の 更なる向 上を目指しています。
グループ討議における発表の様子
21
NIPPON SHARYO
Social & Environmental Report
機 電本部での 活 動
機電本部の主要製品は基礎工事用機械や発電機で
用していただくよう活 動しています。
す。お客様に、製 品機能を充分ご理解いただき、安全に使
01
CS活動
1 . 建 設 機 械 の アフタ ー サ ービ スを 担 当 するサ ービ ス 員
が顧 客 訪 問 の 機 会を通して、顧 客ニーズの 把 握を行 い
※CS活動
CSとはCustomer Satisfaction(顧客満足度)
製品の改良に繋げています。
2 . 顧 客 へ の 製 品 取 扱 教 育 及 びサ ービス工 場 へ の 技 術 教
育 を 開 催し、製 品 性 能 が 最 大に生 かされるように図っ
の略で、お客さまが製品に対して、アフターサービ
スも含めて満足している度合いをいいます。CS活
動は顧客満足度を高めるための取組をいいます。
ています。
3 . 顧 客 満 足 度 調 査を全 国で年 1 回 実 施して、製 品 の 総 合
的な顧 客の評価を確認しています。
02
建設機械運転資格取得のために
当 社では、建 設 機 械 のオペレータが法で定 められた免
ペ ージでご案 内しています。
社 会 との か か わり
許 の 取 得または 講 習 会 を 受 講 できる技 術 教 習 所 を 開 設
に 各 種 講 習 を 実 施して い ま す 。そ の 詳 細 は 当 社 ホ ー ム
しています。
「わかりやすく、ためになる講習」をモットー
技術教習所アドレス
http://www.n-sharyo.co.jp/business/kiden/school/index.html
ホームページ技術教習所
技術教習風景
NIPPON SHARYO
Social & Environmental Report
22
お 客 さまとともに
輸機・イ ン フ ラ 本 部 で の 活 動
01
民生バルクローリメンテナンス講習会
02
民生バルクローリ全国再検査会社定例会議
輸機・インフラ本部の主要製品の一つである民生バルク
民生バルクローリ等の圧力容器は5年に1回の再検査を
ローリは1997年発売以来、全国各地でLPガス輸送に活
義務付けられており、
2003年の初めから、全国各地区で再
躍しています。輸機・インフラ本部では、民生バルクローリ
検査が始まりました。そこで、輸機・インフラ本部では民生バ
が安全に稼働するよう、各地区のお客さまを対象に『 民生
ルクローリが一般家庭へもLPガスを配送していることから、
バルクローリメンテナンス講習会 』を開催しています。
講習会No.
86
87
88
開催日
2011年 6月9・10日
2011年 9月2日
2011年 10月6・7日
開催場所
豊川
札幌
豊川
コース
実技編
基礎編
実技編
参加者(人)
36
20
35
『再検査内容の標準化による確実な再検査の実施』
『 再検査
工事におけるミス撲滅による安全の確保 』を図るべく、全国
各地区の再検査会社のネットワークを構築しました。
再検査が始まった2003年からは、年1回技術情報交換を
中心とした定例会議を開催し、
2011年度は2012年2月1
6日に第10回定例会議を豊川製作所にて開催し、最近の事
故事例や、再検査工事における不具合等の技術情報を開示
し、再検査工事後に民生バルクローリが安全に稼働するよう
対処しました。
定例会議No.
10
開催日
2012年2月16日
開催場所
豊川製作所
参加会社
18社
民生バルクローリメンテナンス講習会風景
輸機・イン フ ラ 本 部 の 表 彰
各発注機関からの表彰
輸 機・インフラ本 部が国 土 交 通 省 中 部 地 方 整 備 局 殿 及
事で表 彰を受けました。
び名 古屋高速道路公社殿より受注した案件で、3件 の 工
01
1号静清バイパス・美川高架橋
02
23号豊橋バイパス・豊橋港IC
国 土 交 通 省 中 部 地 方 整 備 局 静 岡 国 道 事 務 所 殿より受
国土交通省中部地方整備局名四国道事務所殿より受注し
注した 国 道 1 号 線 の 高 架 橋 製 作・架 設 工 事 で す 。契 約 で
た豊橋市内の臨海部を通る国道23号の「豊橋バイパス」のう
の 工 期 は当 初1年 半 の 予 定 でしたが 、現 道 の 渋 滞を一 刻
ち、
「 豊橋港インター」交差点付近の4車線化に伴う高架橋の
も 早く解 消 するために早 期 の 開 通 が 求 められ、発 注 者と
製作・架設工事です。豊橋港へ向かう車両の通行量が多いた
連 携しな がら工 期 短 縮 を 進 め た 結 果 、当 初 予 定 より3ヶ
め、安全な架設作業が求められておりました。それを解決する
月ほど近く早く竣工する事ができました。
手段として、交差点上の橋桁を別の場所で地組立を行い、当
この 点 が 高く評 価 さ れ 、同 事 務 所 殿 より、優 良 工 事 施
社製品である「大型自走式キャリア」にて架設地点に輸送す
工業者として事務所長表彰を受けました。
る方法を提案し、客先と協議を重ねた上で採用しました。ま
た、港湾関係企業等へ幅広く広報した結果、安全に架設を行
うことができました。これら架設工法に対する創意工夫は、発
注者からも高い評価をしていただき、本工事に従事した監理
技術者が優良技術者として事務所長表彰を受けました。
23
NIPPON SHARYO
Social & Environmental Report
03
高速名古屋新宝線 尾頭橋工区
名 古 屋 高 速 道 路 公 社 殿 より受 注した 高 速 名 古 屋 新 宝
線(4号 線 )のうち 、名 古 屋 市 中 川 区 内 のJR東 海 道 本 線・
中 央 本 線・名 鉄 名 古 屋 本 線を跨ぐ区 間 及びそ の 前 後を含
む、橋 脚 及び高 架 橋 の 製 作・架 設 工 事です。当 社を含め地
元3社による共 同 企 業 体(JV)で施 工しました。契 約 工 期
は 2 0 0 4 年12月21日から2 0 1 0 年12月15日という
6年に渡る非 常に長 期 間 の 工 事 でしたが 、住 宅 密 集 地 で
かつ交 通 量が多 い 幹 線 道 路 上での 安 全 施 工が評 価され、
優 良工事表彰を受けました。
これらの 表 彰を受けた工 事は、い ずれも施 工 条 件 の 厳
静岡国道事務所での優良工事表彰授賞式の様子
しい 現 場でしたが、地 域 住 民 の 生 活や 道 路 利 用 者に与え
る影 響 を 考 慮し、発 注 者 をはじめとした 関 係 各 方 面と連
携しな がら、創 意 工 夫 に 鋭 意 取り組 ん だ 結 果 、無 事 に 完
工することが出来ました。
今 後 も 安 全 か つ 高 品 質 な 社 会 インフラ の 構 築 を モッ
社 会 との か か わり
トーに取り組んで参りたいと思 います。
1号静清バイパス・美川高架橋
鉄道ファン と と も に
日車夢工房での活動
日 車 夢 工 房 は 1 9 9 9 年 " 鉄 道 の 復 権 " を目 指 すプロ
もらえる商 品を目 指 すことで 環 境 負 荷を抑 えるように努
ジェクトとして発 足しました。以 来 、電 車チョロQ
めています。
などの
玩 具 類 、食 器 、文 具 、日 用 品 など、さまざまな 鉄 道グッズ
東 北 新 幹 線 の 新 型 E 5 系 、E 6 系グッズ開 発にも力を入
の 企 画・販 売 事 業を通じて、鉄 道を身 近に親しんでいただ
れ、2 0 1 2 年には 、震 災による休 止 後 復 活 予 定 の 東 北 の
くことで 、鉄 道ファンを増 やし、環 境にやさしい 鉄 道 の 楽
鉄 道 イ ベ ントにも 出 店し、東 北 に 元 気 を 与 える一 助とな
しさを、広くP Rしております。商 品 の 品 質には安 全 性・デ
るべく商 品 化を進めています。
ザインも含めて最善を心掛け、飽きの来ない、長く使って
イベントの模様
NIPPON SHARYO
Social & Environmental Report
24
株 主・投 資 家 さまとともに
当社では、厳しい事業環境に耐えうる経営体質の構築を
まのご期待に添えるよう努めています。
図り、より一層の社業の発展をめざし、株主・投資家の皆さ
情報の提 供
会社および事業の現状を株主・投資家の皆さまに広くお知
を開設していますので、
トップメッセージ、決算短信、有価証
らせし、十分ご理解願い、変わらぬご支援を頂きますよう努
券報告書、アニュアルレポート等をどなたでも常時ご覧にな
力しています。株主の皆さまには、報告書を年2回お送りす
ることができます。
るほか、当社ホームページに「株主・投資家情報」のコーナー
182期報告書
183期報告書
当社ホームページ「株主・投資家情報」
株主還元
株式の状況
株主の皆さまへの配当につき
● 発 行 可 能 株 式 総 数:328,
000,
000株
ましては、長期的に安定配当を維
持することを利益配分の基本方
針としています。
2011年度の配
当は、
1株につき年5円といたし
●
750,
129株
発 行 株 式 総 数:146,
●
株 主 数 :
15,
108名
■ 株主構成比
ました。
国内法人
また 、株 主 の 皆さまの 日 頃 の
金融機関
ご支 援にお 応 えするため 、株 主
外国人投資家
27.8%
証券会社
個人・その他
優 待 制 度として 、
2011 年 度 は
当 社オリジナ ルカレンダ ーを贈
54.1%
3.5%
0.8%
呈しました。
13.8%
2012年3月31日現在
オリジナルカレンダー
25
NIPPON SHARYO
Social & Environmental Report
従 業 員とともに
人事・労務 に 関 す る 基 本 方 針
当社では、自由で闊達な行動、積極果敢な挑戦を従業員
した処遇制度の構築と運用、実績評価を主体にした公正な
に求めています。このような従業員の行動を後押しするた
評価の実施、および従業員の働く意欲を尊重した勤務制度
め、従業員への教育の充実と自己啓発の奨励、個人を尊重
の構築と運用を心掛けています。
人事処遇体 制
当社は、
1.従業員一人ひとりを公正に評価し、
公正な処遇をする。
2.能力開発を促進し、
チャレンジ精神の旺盛な人材を育成する。
3.職場の活性化を促進し、
会社の成長・発展に結びつける。
以上を主眼に人事処遇制度を構築しています。そのための施策として、以下の制度を設けています。
1.新入社員から若手、
中堅、管理職、経営幹部へ至る各階層別教育を体系的に制度化。
2.従業員一人ひとりの職務、
業績、
能力、
態度、
意欲などに基づいた人事考課により、
昇格・昇進・昇給や配置転換、
教育訓練を実施。
3.社会環境、
経済環境、労働価値観の変化に対応し、
個人尊重をベースとしたチャレンジできる仕組みづくりを目指して、
「管理職」
・
「専門職」を個人が選択できる
「複線コース制度」を設定。
4.従業員は個々のチャレンジ目標、
自己啓発目標を自主的に設定し、その達成度を人事考課に反映。
社 会 との か か わり
5.業務に必要な資格免許の取得を奨励し、
取得した場合は、取得祝金を支給。
また従業員全員を対象に通信教育の受講を奨励。毎年春に各種のコースを開講。
修了者には受講料を補助。
階層別教育体制
若手従業員向けローテーション制度
当社では、入社後数年
当社では、若手従業員を対象に複数の職場で勤務するよう
間およびそれ以降約5年
職場ローテーション制度を採用しています。2つ以上の職場を
毎に階層別教育を実施し、
経験することにより、将来に向かって、幅広いスキルを身につ
従業員の成長に合わせた教育体系を整備しています。2011
けることができます。また、
より自分の適性に合った職場を見つ
年3月には新しい研修センターを本社隣に建設し、設備的な部
ける機会を得ることが期待できます。
分においても充実した教育ができる体制を整えました。また、
研
修受講前後に、上長と面談を通じて、研修目的、意識の確認、振
り返りを行う
「研修受講前後面談シート」を用い、上長とのコ
ミュニケーション向上に活用しています。
エルダーブ ラ ザ ー 制 度
高齢者の雇用
当社では、健康で就業意欲のある従業員を定年後も段階的
に65歳まで継続雇用する制度を設けています。近年では、定
年を迎えた多くの従業員がこの制度を活用し、貴重な戦力とし
て活躍しています。
当社では、新入社員が少しでも早
く職場、仕事に慣れることができる
よう
「エルダーブラザー制度」を導
入しています。この制度は、同じ部
署の先輩従業員がマンツーマンで
新入社員を指導し、兄貴分として
様々な相談に応じる制度で、新入社員の早期育成と合わせて、
障がい者の雇用
当社は障がい者雇用にも力を入れており、新たに複数の障
がい者雇用セミナーに参加する等の取り組みを行っています。
2012年6月時点の雇用率は1.97%であり、継続的に法定雇
用率1.8%を上回ることができています。
先輩従業員の指導育成能力の向上も図っています。この制度
が奏功し、非常に高い従業員定着率に繋がっています。
NIPPON SHARYO
Social & Environmental Report
26
従 業 員とともに
育児休業 ・ 介 護 休 業 制 度
職場の安全衛生
当社では、育児や介護などの家庭生活と仕事の両立を支
会社が健全な事業活動を推進し発展を続けるには、そこ
援するために、育児休業制度や育児短時間勤務制度、家族
で働く人が基本であり、従業員一人ひとりの安全が確保さ
の介護のための介護休業制度等を設けています。
れ、身体と心が健康でなければなりません。
従業員が安心して、快適に働くことのできる職場環境づくり
年次有給 休 暇 積 立 制 度
の重要性が、益々求められています。当社では毎年安全衛生方
当社では、取得しなかった年次有給休暇を積み立てて、
針および重点実施事項を定めて安全衛生活動を進めています。
本人の業務外による傷病・家族の介護・育児・ボランティア活
■ 平成24年度安全衛生方針 ■
動などのための休暇に充てることができる年次有給休暇積
基本方針
1.全員の参加によって、
労働災害ゼロをめざし、
安全衛生活動に取り組む。
立制度を設けています。
2.労働安全衛生マネジメントシステムの普及を図り、継続的な安全衛
生水準の向上に努める。
3.安全衛生関係法令を遵守するとともに、当社の安全衛生関係の
キャリア 採 用
規則を遵守する。
海外を含めた業務の拡大に伴い、即戦力となる知識、経
験、技量を持つ技術者等を対象としたキャリア(中途)採用
に積極的に取り組んでいます。
4.心の健康づくりに積極的に取り組み、心の健康の保持増進を図る。
重点実施事項
1.職場リスクへの先取り対策の推進
1)
KY、
ヒヤリ・ハット活動による不安全行動の防止
2)
リスクアセスメント
(職場の危険性・有害性の調査)活動による
不安全状態の低減
2.職場の整理・整頓・清掃・清潔・躾(5S)の徹底
3.
過去に発生した災害の類似災害発生防止対策の徹底
1)墜落・転落災害の防止
2)
クレーン災害の防止
4.メンタルヘルス対策の推進
5.安全衛生教育の充実
安全衛生 組 織
労働安全衛生法に基づき、各事業場毎に、総括安全衛生
全 社総括安全衛生管
管理者・安全管理者・衛生管理者・産業医等を選任して安全
理 者を任 命し、安 全 衛
衛生管理体制を構築しています。各事業場の安全衛生担当
生活動の事務局として
部署が事務局となって安全衛生委員会を設置し、安全衛生
安全衛生環境部を設
に関する事項の調査・審議を行い、安全衛生活動を進めて
置して います 。半 年に
います。
1 回 、全ての 事 業 場 の
また、全社での総括
総括安全衛生管理者
的な安全衛生活動を
が参加して総括安全衛生管理者会議を開催しています。
推進するため、当社独
この席では全社にわたる労働安全衛生水準の向上、防災
自 の 組 織 として 安 全
対策および各事業場の安全衛生委員会の提案について協
衛生 管 理 を 統 括 する
議します。
衣浦安全衛生委員会
総括安全衛生管理者会議
■ 安全衛生系統図(概要)■
全社総括 安全衛生管理者
産業医
全社安全衛生事務局
本社地区
総括安全
衛生管理者
開発本部
総括安全
衛生管理者
豊川製作所
総括安全
衛生管理者
安全・衛生担当部署
衛生管理者
27
NIPPON SHARYO
鳴海製作所
総括安全
衛生管理者
安全・衛生担当部署
安全管理者 衛生管理者
Social & Environmental Report
衣浦製作所
総括安全
衛生管理者
インフラ工事
総括安全
衛生管理者
エンジニアリング本部
総括安全衛生管理者
東京地区
総括安全
衛生管理者
労働災害撲 滅 へ の 取 組 み
健康増進対策
労働災害ゼロに向かって、安全の基本である「職場の整
社内に診療所、保健室を開設して、治療および健康相談
理・整頓・清掃・清潔・躾(5S)」の徹底および「リスクアセスメ
に対応しています。
ント活動」を全社方針として掲げ、その定着に向けて活動を
健康増進の全社運動として「ウォーキングで健康づくり」
展開しています。
活動を展開しています。これは、歩くことが健康維持にとっ
全社スローガン「安全は全てに優先する」のもと、各事業
て大変有効であることから毎日ウォーキングを行い、ウォー
場で職場の安全パトロール、職場ミーティング、
KYT活動、
キング歩数を記録集計することにより健康増進を図る活動
労働安全週間・労働衛生週間の行事等を実施しています。こ
で す 。な お 、毎 年 春 と 秋 に は 健 康 保 険 組 合 主 催 の 健 康
れらの活動を通して、従業員一人ひとりが労働災害防止の
ウォークを開催しています。
為になすべき事項を確認しています。
日車車友会、健康保険組合、労働組合との連携により、従
業員が誰でも参加できる各種クラブ活動があり、従業員が
多数参加しています。
また、各地で保養所、フィットネスクラブ、スポーツクラブ
等と法人契約を結び、従業員とその家族の利用の便を図っ
ています。
社 会 との か か わり
安全強化大会
健康ウォーキング(2012年)
従業員の心 身 の 健 康 対 応
全従業員に対して定期健康診断および特殊作業に従事
ンタルヘルス問題の早期発見、未然防止に努めています。
する従業員に対して特殊健康診断を実施しています。産業
近年、アスベストによる健康障害が社会問題化していま
医、保健師による適切な保健指導を実施し、生活習慣病の
す。当社はアスベストの製造はしておりませんでしたが、以
予防、職業性疾病の予防に努めています。
前の鉄道車両に使用していました。そのため、過去に鉄道
長時間労働により疲労が蓄積して、健康障害発症のリス
車両の製造に従事された、限られた範囲の退職者の方にア
クの高まった従業員の健康状態を把握し、適切な措置を講
スベストによる健康障害が明らかになりました。
じるため、時間外・休日労働時間が所定の時間を超える者に
在職者に対する健康診断の実施のみならず、当該職場に過
は産業医による面接指導を実施しています。
去に在籍されたと思われる退職者の方から申し出があった場
メンタルヘルスへの対応は、メンタルヘルス専門の産業
合には、健康診断の実施および無料で健康診断を受診できる
医の相談日を設けております。
また、全社で「心の健康づくり計画」を策定し、産業保健ス
タッフの充実、管理・監督者教育の推進、
メンタルヘルスケア担
「健康管理手帳」の交付申請の支援を行っています。
また、健康障害の申し出に対しても、労災申請の相談・支
援等を確実かつ真摯に対応しています。
当者の育成、従業員へのメンタルヘルスケアの教育を進め、
メ
NIPPON SHARYO
Social & Environmental Report
28
地 域・社 会とともに
当社では、企業活動が地域社会から信頼され、理解され
ため、清掃活動、市民イベントへの協力などを積極的に行っ
るよう願って います 。地 域 社 会とのより良 い 関 係 を 築く
ています。
交通安全 活 動
本社、豊川製作所では、地域住民と協力して、毎月0のつく
日に交通安全街頭監視活動を実施し、交通事故防止に努め
ています。また、各事業場とも交通安全県民運動実施期間に
合わせた交通安全街頭監視を実施しています。
本社では、毎年、全国交通安全運動期間中に地元警察によ
る交通安全教育を実施しています。
豊川製作所街頭監視活動
本社街頭監視活動
清掃・美 化 活 動
豊川製作所、衣浦製作所では地元自治体とアダプトプロ
グラムの合意書を交わし、港湾施設、周辺道路、公園等の公
共施設の清掃・美化活動を実施しています。また、半田市に
おいて毎年「海の日」を前に実施される「水辺クリーン・アッ
プ大作戦」へも参加しています。
その他の事業場においても、自治体の呼
びかけに応じて、道路、公園等の清掃活動に
参加しています。
豊川製作所近隣歩道等清掃活動
衣浦製作所水辺クリーン・アップ大作戦
催事への 協 力
名古屋市で開催される「にっぽんど真ん中祭り」、豊川市
で開催される「おいでん祭」、半田市で開催される「衣浦み
なとまつり」など、当 社 事 業 場は開 催 会 場に近 いこともあ
り、開催日には工場敷地内または従業員駐車場を臨時駐車
場として提供しています。
鳴海にっぽんど真ん中祭り
豊川おいでん祭
29
NIPPON SHARYO
Social & Environmental Report
輸 機・インフ ラ 事 業 で の 地 域 貢 献
輸機・インフラ本部では、橋梁架設現場周辺の地域の皆さ
めに、地域貢献活動として現場見学会等に積極的に取り組
まに、社会基盤を支える橋について身近に感じていただく
んでいます。
ため、また、広く公共工事に対する理解を深めていただくた
昨年度に実施した活動について以下の3件をご紹介します。
01
南中根高架橋・橋の出前授業(2011年6月)
羽鳥高架橋・現場見学会(2011年10月)
中 部 地 方 整 備 局 殿から受 注した「 南 中 根 高 架 橋 鋼
同じく中部地方整備局殿から受注した「羽鳥高架橋
上部工事」につきまして、架設現場の近隣にある西尾
鋼上部工事」につきまして架設現場近隣(静岡市葵区)
市 立 米 津 小 学 校 の 5 年 生 の 児 童と担 任 の 先 生 約 7 0
にお住まいの小学生以下の子供を対象とした現場見
名を対象とした「橋の出前授業」を発注者と共催しま
学会を開催しました。参加人数は子供が65名、保護者
した。道 路 の 歴 史や 役 割を説 明した上で架 設 工 法 の
を含めると100名程度となりました。
説 明や 実 際 の 架 設 の 様 子を記 録したDVD上 映を実
クレーン車や高所作業車の乗車体験、橋梁に関する
施しました。
クイズ大会を実施しました。
社 会 との か か わり
03
02
凱旋橋・歴史学習と架設現場見学会(2012年2月)
愛知県殿より受注した「凱旋橋」について、近隣の蒲
郡市立三谷小学校の6年生児童・先生約50名を対象
に見学会を実施しました。この橋にまつわる歴史の説
明を行い、実際に使用する巨大クレーンで橋桁を吊り
南中根高架橋・出前授業
上げ、所定の位置まで架設する様子を間近で見てもら
いました。
このように架設現場周辺の住民の方々に対し、身近にあ
る橋を事例に、土木技術への興味を高め、また公共事業へ
の理解を深めてもらうよう努めています。
羽鳥高架橋・現場見学会を終えて
今後も、発注者と連携をとり安全に留意し、地域住民の方
とのコミュニケーションを積極的に図ってまいります。
凱旋橋・クレーン架設状況
あ いち技能 プ ラ ザ
2 0 1 1 年 1 1 月開 催 の「 あいち技 能プラザ 」
(名古屋市
吹 上ホー ル )にて、もの づくりの 楽しさを体 験できる催し
を行 いました。これは主にご来 場 の お子 様 達に、ものづく
りと技 能につ い て 興 味 を 持って い ただくた めで す 。当 社
技 能 士 会 の 社 員 が お 手 伝 いし、手 軽 な 楽しい 工 作 で 、も
のづくりの魅力をお伝えいたしました。
あいち技能プラザ
NIPPON SHARYO
Social & Environmental Report
30
地 域・社 会とともに
看護学専攻 学 生 実 習 の 受 け 入 れ
2 0 0 8 年より毎 年 1 回 、名 古 屋 大 学 医 学 部 保 健 学 科 看
護 学 専 攻 3 年 生 4 名 の「 公 衆 衛 生 看 護 学 実 習 」 を、受け
入れています。
■ 実習事業所および実習内容 ■
本 社
● 診療見学
● 産業医講義
● 相談見学
豊川製作所
■ 実習における目標 ■
1.産業における看護の実際を体験する。
鳴海製作所
2.保健師をとおして企業における
看護活動の方法を理解する。
豊川製作所
● 診療見学
● 工場見学
● 診療見学
● 特殊健康診断見学
● 健康教育
(聴力検査)
● 健康教育
●実習期間 : 2011年11月7日∼11月16日 ●実習参加学生 : 4名
スリム健康教室
看護学生講義風景
将 来 の 看 護 師 、保 健 師 を目 指 す 大 学 生 4 名 が 、安 全 衛
う内 容 で 、資 料を手 作りし、練 習を重 ねて 、緊 張 の 本 番に
生 環 境 部 の 保 健 師 の 指 導 のもと、企 業 の 健 康 管 理という
の ぞ みました。終 了 後 、参 加 者から、食 事や 運 動に気をつ
病 院 外 の 地 域 の 公 衆 衛 生 看 護を体 験し、勉 強する機 会を
けるポイントが学 べ 健 康 管 理に役 立てると、好 評を得て、
提 供して い ます 。実 習 経 験 も 少 なく、大 学 病 院 の 患 者 さ
ホッとしていました。
んとはちがう、働く人の健康管理はまったく初めての 経 験
近 年 、産 業 看 護 の ニ ー ズ 、が 高まり、将 来 、企 業 の 保 健
で す 。工 場 の 中 を 見るの も 初 めて で 、新 幹 線 を 製 造 する
師として 働く人 材 の 育 成に、当 社 の 実 習 が 役 立 つことを
現 場 の 雰 囲 気 に 圧 倒 さ れて い ました 。そして 、会 社 診 療
期 待して います。このように、社 会に巣 立って いく若 い 人
所を見 学し、実 際に、社 員 の 人 達に5 0 分 の 健 康 教 育を実
の 教 育 を 支 援 することで 、地 域 社 会に貢 献して い きた い
施してもらいました。今 年は、衣 浦 製 作 所で、
「スリム健 康
と考えています。
教室」を企画し、肥満を解消してメタボを予防しよう!とい
29
31
NIPPON SHARYO
Social & Environmental Report
平 成23年度 「 卓 越 し た 技 能 者 〈 現 代 の 名 工 〉 」 受 章
この 賞は、卓 越した技 能を有し、長 年にわたる技 能 の 研
鑽と後進技能者の指導に努めて精励し、他の模範となる者
に授 与されるもので、受 章 者は通 称『 現 代 の 名 工 』と呼ば
れています。本年度、愛知県からは各分野における『 名工 』
10名が受 章されていますが、そ のうち 当 社から2名 のダ
ブル受章という大変名誉なものであります。両名共に、新
幹 線をはじめとする鉄 道 車 両・台 車 製 造 現 場で、第 一 線で
活躍しています。
受章者 金子雄二
『製缶工』の名工(金子雄二)
作 業・組 立 作 業に従 事しており、特に溶 接 作 業における自
動 溶 接 化や 治 具 化においては、蓄 積した台 車 製 作におけ
る知 識と経 験を活かし、優 秀 な 技 能を発 揮してきました。
近 年 の 鉄 道 車 両に要 求される高 速 化 、軽 量 化などの 顧 客
ニ ー ズに的 確に対 応 するとともに、技 術 の 多 様 化に対 応
受章者本人の喜びの言葉
金子雄二
この 度 、現 代 の 名 工に選ばれ受 章で
きましたこと、誠に有難うございます。入
社以来43年、台車一筋に良き上司、良き先輩、良き同僚に
恵まれました事に感謝しております。今後は後進の指導とロ
社 会 との か か わり
1 9 6 8 年 の 入 社 以 来 、鉄 道 車 両 の 台 車 に お ける溶 接
受章者 岩瀬弘幸
ボットによる自動化を若い人材と共に推進し、更なる品質向
上・コストダウンに努めていきたいと思います。
すべく先 端 技 術 の 吸 収に努め、高 品 質・低コスト化 へ 大き
く寄 与しています。
『車両機械組立工』の名工(岩瀬弘幸)
1 9 7 2 年 の 入 社 以 来 、鉄 道 車 両 の 機 械 加 工 作 業に従
受章者本人の喜びの言葉
岩瀬弘幸
事し、特に台 車 枠 の マシニングセンタ ーによる加 工 の 確
1972年入社以来、車両の走り装置で
立と技 術 の 向 上に貢 献しました 。台 車 枠 加 工 の ための 加
工 治 具 発 案・製 作から加 工プログラム作 成・諸々の 改 善に
至 るまで 意 欲 的 に 取り組 み 、品 質 確 保とコストダウンに
ある台車枠の機械加工一筋に、来年で40
年という長い間携わってきました。初代0系新幹線から現在の
N700系新幹線まで、日本の大動脈である新幹線事業に僅か
でも貢献でき、光栄に思います。今回この様な名誉ある賞を受
大きく寄 与して います 。また 、第 一 線 の 監 督 者として 、豊
章できたのも、今までご指導いただいた上司と諸先輩方、それ
富 な 知 識と経 験から、部 下 の 指 導・教 育を適 正に行 い 、技
に職場の仲間のおかげと感謝申し上げます。今後は、後進の指
量 向上にも尽 力しています。
導と、
より良い製品造りに努めていきたいと思います。
両名の今回の受章は、これら著しい功績を認められたも
今後も更に研鑽し、生産性の向
ので、2011年11月15日、東京へ招待され、京王プラザホ
上と品質の確保、後進の育成に
テルにおいて厚生労働大臣から表彰されました。この受章
あたることを期待します。
は、本人はもとより当社にとっても大変名誉なものであり、
尚且つ台車製造現場からの同時受章でもあるため、当社の
台車製造技術の高さをアピー ルできるものとなりました。
NIPPON SHARYO
Social & Environmental Report
30
32
取 引 先 の 皆 さまとともに
取引先との 交 流
労働災害ゼロに向かって、取引先である日本車輌協力工
名参加していただきました。講演後の質疑応答では、参加企
場協同組合の加入企業向けに当社安全衛生環境担当役員
業から安全衛生の一層のレベルアップを目指して、日々の
が「安全の当り前」と題して安全衛生講演会を開催いたしま
安全衛生活動に対する活発な意見交換が行われました。
した。講演会には、
39社の代表者と安全衛生担当者が51
安全衛生講演会
安全衛生講演会 会場風景
社 会 との か か わり
グリーン購 入
各事業部ではISO14001の認証を取得するとともに、
また、資材の調達においては、有害物質の排除、省エネル
商品の購入においては、より環境への負荷が小さい商品を
ギー製品の優先購入、地球環境配慮型製品の調達、製品梱
優先して購入しています。
包の改善に努めています。
具体的にはOA機器、OA用紙等の事務用品についてはグ
今後も、地球環境に配慮した製品の開発、調達に務めて
リーン購入法適合商品を購入しています。
参ります。
■ 日本車両が加盟している環境関連団体一覧 ■
33
NIPPON SHARYO
●
環境パートナーシップ・CLUB
(EPOC)
●
(社)愛知県産業廃棄物協会
●
( 財) 省エネルギーセンター東海北陸支 部
●
(社)愛知県緑化推進委員会
●
( 財) 東海技術センター
●「チャレンジ25」
キャンペ ーン
●
( 社) 愛知県計量連合会
Social & Environmental Report
日本車両と
地球環境とのかかわり
SOCIAL &
E N V I R O N M E N TA L
REPORT
35-36
環境マネジメント
37
環境保全活動
38
環境負荷
39
環境会計
39-40
省エネルギー活動
41-43
環境にやさしい製品開発
44
廃棄物・化学物質の状況、管理
45
生産活動にともなう環境影響
46
環境保全活動のあゆみ
46
社会・環境報告書に対するお問合わせ先
環 境 マ ネジメント
当社は環境保全を重要課題と考えて、業務の各分野で積極
環境管理規程を制定し、同時に中央環境委員会ならびに事業
的に取り組んでいます。
場毎に環境委員会を設置し環境保全活動を開始しました。また、
1972年に公害防止管理規程を制定し公害防止対策を開始
2000年には環境方針を制定し、全社が方針に沿って目標を定
しました。
1999年には環境保全活動を全社的に進めるために
め、その達成に向けて邁進してまいりました。
環境方針
企業理念
産業の高度化と社会資本の充実に役立つ製品を提供
基本理念
し、より豊かな人間環境づくりをめざします。
企業活動と地球環境の調和を経営の重要課題と位置付
経営方針
行動指針
け、環境保全に積極的に取り組み、企業としての社会的責任
1. 自己革新
1. 発想の転換
を果たしていきます。
2. 信頼の確保と
価値の創造
2. 自由で闊達な行動
3. 積極果敢な挑戦
環境活動方針
3. 当事者の幸福
1.環境に配慮した製品・サービスを開発し、提供する。
2.環境管理システムを確立し、継続的な改善を図る。
3.エネルギーと資源の効率的利用や廃棄物の削減を推進
する。
4.環境関連法規を遵守すると共に、自主管理基準を策定し
て管理する。
5.環境教育により全従業員の意識を高めると共に、地球環
境保全活動に積極的に参画する。
環境管理 組 織
当社では、全社の総括的な環境活動を推進するため、中央
ています。
環境委員長を任命し、中央環境委員会を組織しています。
毎年1回、全ての事業場の環境委員長が参加して、中央環
また、各事業場では、環境委員会を組織して、定期的に環
境委員会を開催しています。中央環境委員会では全社の環境
境活動に関する事項の調査・審議を行い環境活動を推進し
目標の策定、環境保全活動の進め方等が審議・決定されます。
社長
本社地区環境委員会
中央環境委員会
環境保全の
統括責任者
環境保全に関する
最高意思決定機関
1.環境保全の全社基本
計画の策定
2.各事業場の社内環境
監査の実施
3.社会・環境報告書の
発行
安全衛生環境部
豊川製作所環境委員会
鳴海製作所環境委員会
衣浦製作所環境委員会
東日本地区環境委員会
中央環境委員会
西日本地区環境委員会
各事業場の環境保全に関する
意思決定機関
1.環境保全の基本計画の策定
2.環境保全活動の推進
事務局
豊川製作所環境委員会
35
NIPPON SHARYO
Social & Environmental Report
ISO1400 1 の 導 入
当社の各事業場および各事業場内の関連会社では、環境保
事業場名
範囲
取得年月
全の国際標準規格であるISO14001の認証を取得しています。
衣浦製作所
輸機・インフラ本部
(輸機の一部、
インフラ)
2001年12月
豊川製作所
鉄道車両本部
輸機・インフラ本部
(輸機の一部)
2003年 8月
鳴海製作所
機電本部鳴海製作所
2005年 7月
ISO1400 1に基づく環 境 審 査
環境保全に対する取り組みが、マネジメントシステムに適
合しているか否かを評価するため、外部機関による審査お
よび内部監査員による監査を実施しています。監査時の指
摘 事 項に対しては 是 正 処 置を実 施し、システムの 改 善を
図っています。
事業場
豊川製作所
衣浦製作所
実施日
定期審査
2011年 7月13∼15日
内部監査
2012年 1月17∼24日
更新審査
2011年 5月31日∼6月2日
内部監査
2012年 1月23日∼2月1日
定期審査
2011年 11月29∼30日
内部監査
2011年 10月21日∼11月8日
審査風景
社内環境監 査
地 球 環 境 との か か わり
鳴海製作所
監査の種類
当社では、
1983年以降当社独自の社内環境監査を定期的
(年1回)に実施しています。中央環境委員会のメンバーが各
事業場に出向き、公害関係(大気、水質、騒音、振動等)の管理
状況や、省エネルギー活動および廃棄物の管理状況等につい
て監査を行います。監査結果は「環境監査報告書」にまとめ、
中央環境委員会で報告します。
2011年度は1月から2月にか
社内環境監査(書類)
けて豊川製作所、鳴海製作所、衣浦製作所、本社地区の監査を
行いました。
社内環境監査(現場)
教育啓発活 動
当社では、環境保全活動推進のため、環境教育の充実を
図っています。新入社員教育やISO14001内部監査員の養
成教育などの機会に従業員の意識と知識の向上を図っていま
す。 また、当社では、従業員に資格取得を勧奨しており、環境
関係のみならず業務に必要な免許・資格取得者に対しては、取
得費用・祝金を支給する制度を設けています。
新入社員教育
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Social & Environmental Report
36
環境保全活動
環境目標 と 実 績
当社は、持続可能な社会の発展に貢献するべく
「環境活動
2011年度活動目標と結果
方針」を制定し、低炭素社会・循環型社会の実現に向けた取組
を進めています。
2002年度より約5年ごとの自主的な活動目標を定めた
「中期目標」を掲げ、
これまで2期にわたって活動しています。
第3次中期目標では、
2009年度を基準年として、
2010年度
から2014年度にわたる5年間の活動目標を定めています。
項目
2011年度活動目標
省エネルギーの推進
2009年度 エネルギー消費
原単位実績比 2%減
2009年度比7.3%減
廃棄物のリサイクル率
99%以上
廃棄物のリサイクル率
99.
4%
ゼロエミッション
(リサイクル率)
2011年度活動結果
2011 年 度はエネ ルギー 消 費 原 単 位を指 標とし、削 減
対 策として電 力 、燃 料 の 使 用 効 率 向 上 のための 設 備 の 更
新 、電 力 、燃 料 の 使 用 量 削 減 の 推 進を主に活 動しました。
■ 第3次中期目標
を達成する。
CO2排出量を2009年度比5%減(原単位)
ゼロエミッション(リサイクル率99%以上)
を達成する。※※
そ の 結 果 、エネルギー 消 費 原 単 位は2009年 度 比 7 . 3 %
減となり、
2011年 度目標を達 成することができました。
廃 棄 物 の 削 減は廃 棄 物 総 発 生 量を削 減 するとともに、
分 別 の 推 進と埋 立て品 の 洗 出しによるリサイクル物 品 の
当社は、温室効果ガスを削減し地球温暖化防止に貢献す
拡 大を推 進し、
2011年 度 の目標を達 成しました。
るため、生産活動に伴うエネルギー起源CO2 排出量 ※ の削
減を推進しています。
前活動期間(2005∼2009年度)においては、第2次中
期目標として「CO2 総排出量の1990年度比6%削減」を
掲げ、計画的な省エネ投資による高効率機器の導入や燃料
転換を推進し、エネルギー利用効率の向上に取り組んでま
2012年度の目標
2012年度の目標は、
引き続き第3次中期目標に準じたCO2
排出量削減とゼロエミッションを目標としました。
いりました。その結果、
2011年度のCO2 総排出量におい
ては、
1990年度比36.
2%の削減を達成しています。
現活動期間(2010∼2014年度)では、量と質の両面
的管理推進のため、
CO2 排出量削減指標として、従来の「総
項目
CO2排出量削減
ゼロエミッション
(リサイクル率)
2012年度の目標
2009年度 CO2排出量原単位実績比 3%減 ※※※
廃棄物のリサイクル率 99%以上
排出量」から「原単位」を用いることとして、
「CO2 排出量原
※※※ 5年間における平均値が、
年平均1%以上改善
単位における2009年度比5%の改善」を第3次中期目標
第3次 中 期目標では、エネルギー 起 源CO2 排 出 量 削 減
に掲げています。
を 推 進 するた め 、CO 2 排 出 量 原 単 位 を2009年 度 を 基
また、循 環 型 社 会 の 形 成 へ 向けた取 組として、
「ゼロエ
準 年として2014年 度までに5% 改 善 することを目 標に
ミッション」活動を推進しています。
して い ます 。この 目 標 を 達 成 するた め 、各 事 業 所 は 具 体
的な活 動に取り組 んでまいります。なお、半 期ごとの 各 事
業 所 の 実 績を「 環 境 負 荷データ」として収 集し、年 度 目 標
※エネルギー起源CO2排出量
エネルギーの使用にともなうCO2排出量をいい、各事業所での電気お
よび燃料(車両等の燃料を含む)の使用量にCO2換算係数を乗じて算
出しています。
※※ゼロエミッション
当社の廃棄物のうち、
再使用、
再利用されずに埋立てまたは単に焼却さ
れるものを最終処分量とし、
最終処分量を廃棄物総発生量の重量比1%
以下にすることを当社のゼロエミッションとします。
リサイクル率は
(廃棄物総発生量−最終処分量)
/廃棄物総発生量で表
す重量の比とします。
37
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の 達 成に向け取り組 んでいます。
ゼロエミッションに お い て は 、生 産 活 動 に お い て 発 生
する廃 棄 物と有 価 物を対 象に、発 生 量 の 削 減と循 環 利 用
に取り組 んでまいります。
環境負荷
2 0 1 1 年 度 の 生 産 活 動に伴 い 消 費した主 な 資 源・エネ
れた 、製 品・産 業 廃 棄 物 などの 量( アウトプット)の マテリ
ル ギ ー の 投 入 量( インプット)、生 産 活 動 により作りださ
アルバランスは下 図 のとおりです。 主要原材料
エネルギー
鉄
14,419t
ステンレス 2,203t
アルミ
1,715t
化学物質
119t
電力
液体燃料
都市ガス
LPG
水
上水 84千m3
井水 61千m3
16,975千kWh
610k
l
387千m3
493t
製品出荷重量
日本車両
PRTR対象物質
排出・移動量
排水量
廃棄物
9,564t−CO2
109t
101千m3
リサイクル 4,295t
埋立廃棄物 27t
エネルギー使用実績
地 球 環 境 との か か わり
CO2排出量
CO2排出量
(単位:t-CO2)
(単位:原油換算キロリットル)
8,000
15,000
7,000
848
6,000
797
5,000
12,500
852
699
823
762
1001
540
1106
10,000
566
4,000
7,500
3,000
4,996
2,000
4,866
4,659
4,709
15,000
12,611
12,488
5,000
4,329
11,351
11,161
9,564
2009
2010年度
2011年度
2,500
1,000
0
2007
2008
2009
2010年度
ガス燃料
2011年度
液体燃料
0
1990
2007
2008
電力
エネルギー使用量事業場別
エネルギー使用量種類別
10.5%
[629]
豊川製作所
17.7%
[1,060]
鳴海製作所
衣浦製作所
合計
その他
6,001
12.1%
[730]
電力
18.5%
[1,106]
液体燃料
9.5%
[566]
合計
6,001
ガス燃料
72.0%
[4,329]
59.7%
[3,582]
(単位:原油換算キロリットル)
(単位:原油換算キロリットル)
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38
環境会計
省エネルギー 活 動
当社の環境保全に関連する費用と効果を環境省の「環境会
当社では、全社の環境方針に沿って、各事業場の環境委員会
計ガイドライン2005」を参考にして纏めました。一部当社独自
が、
各々に活動目標を定めて省エネルギー活動を行っています。
の集計も行っています。
コストには減価償却費用を計上しておりません。
● 環境保全コスト
(単位:百万円)
分類
内容
1.
事業エリア内コスト
2010年度
2011年度
216.9
173.6
公害防止コスト
公害防止装置維持等
19.0
1.4
地球環境保全コスト
断熱工事、照明改善、
省エネトランス等
80.0
111.8
資源循環コスト
廃棄物処理費、
リサイクル費等
117.9
60.4
0
0
31.3
26.6
223.1
90.5
0.1
0
0
0
471.4
290.7
2.
上・下流コスト
3.
管理活動コスト
環境境測定・分析、
ISO14001認証取得・
維持費等
4.
研究開発コスト
環境配慮型製品の
研究開発費
5.
社会活動コスト
環境関連の
寄付金、会費等
6.
環境損傷コスト
合計
本社社屋の取り組み
本社エレベーター改修
本社のエレベーター改修工事を行い、
新しい建築基準に適合
する設備に更新しました。
この更新に伴い主電動機も、
直入れ起
動からインバータ起動に変更になりました。これにより年間約
40,000kWhの電力削減が見込まれます。
● 環境保全効果
更新されたエレベーター制御盤
(表中の−は量の増加を表し、
保全効果がなかったことを示す。)
保全効果の分類
事業活動に
投入する
資源に関する
環境保全効果
事業活動から
排出する
環境負荷及び
廃棄物に関する
環境保全効果
項目
2010年度 2011年度
基準期間との差
(基準年度)
(環境保全効果)
総エネルギー
投入量 GJ
242,248 232,597
9,651
電力使用量 GJ
182,519 167,794
14,725
水使用量 千m3
145
145
0
温室効果ガス
排出量 t−CO2
11,161
9,564
1,597
PRTR化学物質
排出量・移動量
t
134
109
25
廃棄物
最終処分量 t
18
27
-9
総排水量 千m3
92
101
-9
豊川製作所の取り組み
屋外照明のLED化
主に水銀灯を使用していた屋外照明をLEDランプに取替え、
年間約144,000kWhの電力量を削減しました。
LED照明
39
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環境ニュースの発行
衣浦製作所の取り組み
毎月の電力消費量、
廃棄物の発生量等を記載し、
現状を把握
コンプレッサーの更新
できるように資料を提供しています。
老朽化したコンプレッサーを最新式のコンプレッサーに更新
しました。その結果、最大使用電力が340kWから225kWに
削減されました。
圧縮エア取り出し口にワンタッチ継手を導入
エア工具用の圧縮エア取り出し口を新型のワンタッチ継手
に交換することで、エア漏れによるコンプレッサーの使用電力
鳴海製作所 の 取 り 組 み
低減を見込みます。2011年度では全体の13%工事終了し、
コンプレッサーの更新
地 球 環 境 との か か わり
更新されたコンプレッサー
環境ニュース
2012年度での100%完了を目指します。
既設の構内エア用コンプレッサー(37kWh×3台)
を更新し
ました。
うち1台にインバータ機を導入し、台数制御盤から直接
回転数制御を行うことで圧力を細かく制御し、圧力設定を下げ
ることで省エネ効果を得ることが出来ました。これらにより、年
間約99,000kWhの電力量を削減しました。
ワンタッチ継手
エコ提案
当社では、作業の改善、効率化などの提案制度を設けていま
す。その中で、特に環境保全に関する提案を
『エコ提案』
と名付
更新されたコンプレッサー
け、環境改善につながるよう常に問題意識を持って取り組んで
います。
エコ提案の件数
豊川製作所環境委員会
1598件
鳴海製作所環境委員会
21件
衣浦製作所環境委員会
202件
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Social & Environmental Report
40
環 境 にや さしい 製 品 開 発
低排出ガス対 応エンジンの 採 用
YR-3000形気動車
YR-3000形の室内
由 利 高 原 鉄 道 殿では、開 業より運 用してきた気 動 車 の
秋 田 県・鳥 海 山 麓 のイメージを広く表 現しています。側 面
老 朽 取 替 用として 新 形 式 の Y R - 3 0 0 0 形 の 投 入 を 計 画
には 愛 称としても 親しまれて いる「 おばこ」の イラストを
し、2012年4月より鳥海山ろく線にて営業運転を開始し
使ったロゴマークを配 置し、利 用 者 、沿 線 居 住 者 の目を惹
ました。
く、インパクトあるデザインとしています。
由利高原鉄道は1985年に旧国鉄矢島線を継承した第
車 両 設 備として、バリアフリーに配 慮した車 いす対 応ト
三セクター鉄道で、秋田県のJR羽後本荘駅から矢島駅ま
イレを 設 置した ほか 、客 室ヒー タ 設 備 、前 照 灯 の 増 設 等
での 全 長 2 3 k mです。秋 田 県と山 形 県 の 県 境にそびえる
による寒 地 向け対 策を図っています。さらに、観 光 列 車と
東 北 屈 指 の 名 山「 鳥 海 山 」を仰ぎながら、秋 田 の 米どころ
しても 使 えるよう着 脱 式 イ ベントテ ーブ ル も 備 えて おり
由利地域の美田地帯を子吉川に沿って軽快に走り、
「おば
ます。
こ号」の愛称で親しまれています。
当社にとってこの車両により、第三セクター向け気動車
Y R - 3 0 0 0 形は松 浦 鉄 道 殿 M R - 6 0 0 形をベ ースとし
の 要 求される主 な 設 備が整 い 、今 後 の 標 準 化としての 位
た両 運 転 台 付ワンマンディーゼル動 車で低 排 出ガス対 応
置づけが出来ました。
の軽量エンジンの採用により、環境に配慮した車両となっ
2 0 1 3 年 、2 0 1 4 年と順 次 増 備される予 定です。今 後
ています。今後製作する2両も含め外観の基本デザインは
は鳥海山ろく線の看板列車として、観光客及び沿線住民の
同じですが、車両毎にそれぞれの基調色を変更することで
足として活躍することを期待しています。
環境面からの特徴
■ 低排出ガス対応エンジン搭載第3セクター向け気動車
41
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Social & Environmental Report
特装車の環 境 負 荷 物 質 削 減 の 推 進
昨今、世界的に環境保全の動きが広がる中で、製品や生
ただくため、基 準 適 合 車 両 向けの 補 給 部 品にも同 様 な 対
産 活 動に環 境 負 荷 物 質を使 用しな いことがますます強く
応を行いました。
求められるようになってきています。
これにより、製品の製造・運用・廃棄(リサイクル)まで環
当 社 製 品である特 装 車 のタンクローリ、タンクトレーラ
境保全に対応した製品となりました。
は、クリーンエネルギーとされるLNG( 液 化 天 然ガス)、
L
PG( 液 化 石 油ガス)の 輸 送に重 要な役 割を果たしていま
環境面からの特徴
す。しかし、これまで輸送車両(特装車)そのものの環境側
■ 製品の有害物質の削減
面にはあまり注目されていませんでした。
そこで、環境保全の取り組みとして、特装車の主力製品
であるLPGタンクローリ、
LPGタンクトレーラ、
LPGバル
クローリ、民 生バルクローリ、
LNGタンクローリ、
LNGタ
ンクトレーラについて、当社も加盟する一般社団法人日本
自動 車 車 体 工 業 会( 車 体 工 業 会 )の 新 環 境 基 準( 基 準 )に
準 拠した環 境 負 荷 物 質を使 用しない 製 品にモデ ルチェン
製品に貼付するゴールドラベル
在しない特殊品を除く)。基準適合車両には車体工業会指
定のゴールドラベルを貼って明示しています。
また、継 続 的に基 準に適 合した状 態で製 品をお使 い い
地 球 環 境 との か か わり
ジを行 いました。
( 基 準で例 外が認められた、代 替 品 の 存
オフロード法 対 応 無 人 搬 送 車
構 内 で 稼 働 する特 殊 自 動 車 の 分 野にお い ても 環 境に
やさしいことが求められています。
製 鉄 所 内 で 生 産 さ れた 線 材コイ ル を 倉 庫 に 搬 送 する
無 人 搬 送 車 です 。電 気 炉 で 生 産 される製 品を運 ぶ ため 、
夜 間 や 休 日も 休 むことなく連 続 で 稼 働します 。この 間 無
人 搬 送 車は、
1台で搬 送を繰り返します。従 来から採 用し
て いるバッテリ方 式 では 、この 稼 働 時 間に対 応 できな い
ため、ディーゼルエンジンで発 電した電 気により駆 動する
線材コイル搬送用無人搬送車
方 式としました。
こ の 無 人 搬 送 車 が 搭 載して い るディー ゼ ル エ ンジン
は、
EPA( 米 国 環 境 保 護 庁 )の 規 定 する排 出ガス規 制 の
環境面からの特徴
区 分Tier3の 基 準 を 満 たして おり、本 車 両 は 環 境 省 の
■ 非メタン炭化水素(NMHC)、窒素酸化物(NOx)、
[ 特 定 特 殊 自 動 車 排 出 ガス の 規 制 等 に 関 する法 律 ]
(通
粒子状物質(PM)の排出削減
称:オフロード法 )に適 合し、
「 特 定 特 殊 自動 車 少 数 承 認 」
を得ています。
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42
環 境 にや さしい 製 品 開 発
カントリーエレベータ向け「 乾 式 集 塵 装 置 」の 開 発
カントリーエレベータ等の営農施設での集塵装置は、従
来、水をシャワーリングすることにより埃を捕集する湿式タ
イプを設置していましたが、今回、省エネ、環境負荷低減を
目的として水を使用しない「ロータリーエアーフィルター式
乾式集塵装置」を開発しました。
「ロータリーエアーフィルター式乾式集塵装置」は、施設
各 所から除 塵 機により集 められた埃を乾 式ロータリーエ
乾式集塵装置 NL25-51-2F
アーフィルターにて吸着し、
クリーンな空気を施設外に排出
します。従来の水を使用して埃を捕集する湿式タイプでは、
水の循環等に大型ポンプが必要で稼動時には大容量の電
気 が 必 要となって いましたが 、乾 式 集 塵 装 置 は 小 型 モ ー
ターで駆動するため、湿式タイプに比べ稼働時の使用電力
を3割程度削減する事ができます。また、湿式タイプは排水
の処理が必要となるため、環境対策としても乾式タイプの
ロータリーエアーフィルター本体
方が有利です。
「ロータリーエアーフィルター式乾式集塵装置」は湿式タ
イプの欠点を補い、湿式タイプと同等以上の除塵効果があ
環境面からの特徴
■ 使用電力の削減、排水処理不要
り、総合的に環境負荷を低減しています。
パルプ繊 維 回 収 装 置「ニューソーター」の 開 発
製 紙 業 界 では 、環 境 意 識 の 高まりから古 紙 のリサ イク
外に排 出されている利 用 可 能なパルプ繊 維を効 率よく回
ル が 活 発 に 行 な わ れ 、古 紙 利 用 率 は 年 々 上 昇して い ま
収し歩 留まりを 向 上 する装 置 、「 ニューソー タ ー 」 を 開 発
す。このような背景のもと当社は、再生紙の原料にはなら
しました。
な いとされて い たラミネ ート古 紙 などの 離 解を可 能にし
「 ニューソー タ ー 」を 導 入 することにより、回 収 できる
た ニ ー ディングパ ル パ ー 、離 解 された 古 紙 原 料 から異 物
パルプ繊 維 の 歩 留が向 上し、廃 棄する異 物 量 の 削 減が可
を効率良く取り除くフラッシュソーターを開発・販 売し、古
能となりました 。また 、これまで 離 解 が 困 難 で あったコー
紙 利用率の向上に貢献してきました。
ヒーフィルターやタオルペ ーパーなどの 再 生 処 理も可 能
今 回 、さらなる古 紙 利 用 率 向 上 を 目 指し、古 紙 のリサ
となりました。
イクル 過 程における異 物 除 去 工 程 で 、異 物とともに工 程
処理前の原料
環境面からの特徴
■ 古紙利用率の向上
ニューソーター本体
43
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処理後の原料
廃 棄 物・化 学 物 質 の 状 況 、管 理
廃 棄物
化学物質管理
当社では、製品を塗装するため多くの塗料・溶剤を使用して
廃棄物発生量推移
5,000
(単位:
トン)
5,845
367
6,000
4,891
336
境に影響を及ぼすものがあり、
その削減が求められています。
4,735
363
4,693
348
4,322
323
4,000
3,469
3,000
2,677
鉄道車両にはステンレス材、
アルミ材等をより多く使用する
ことにより、
また橋梁においても耐候性鋼材等の材料を使用す
ることにより無塗装化の導入を推進しています。
432
52
0
3,028
2,888
2,956
2,000
1,000
いますが、
これらに含まれる化学物質の中には、人の健康、環
51
46
47
1,547
1,577
1,433
1,271
1,275
2007
2008
2009
2010年度
2011年度
産業廃棄物
特別管理産廃物
有価物(金属屑等)
一般廃棄物
また、塗料については、製造者からのMSDS(製品安全デー
タシート)
を照査し、
有害物の少ないものに変更しています。
塗料・溶剤および接着剤の使用量を削減するため、適正在庫
と使用時の管理を進めています。当社の2011年度の化学物
質の排出量・移動量は、
PRTR*にもとづき集計して監督官庁
廃棄物の内訳(種類別)
へ報告済みです。
7.5%
[323]
産業廃棄物
29.5%
[1,275]
特別管理産廃物
1.0%
[47]
(単位:%[トン])
11.1%
[480]
政令番号 第1種指定化学物質の名称 大気への 公共用水域 土壌への 下水道への 当該事業所
排出
への排出
排出
移動 の外への移動
34
イソシアネート
91
0
0
0
21
53
エチルベンゼン
16,446
0
0
1
1,723
80
キシレン
61,544
0
0
1
6,012
87
クロム及び3価クロム化合物
21
0
0
0
514
88
6価クロム化合物
0
0
0
0
109
酢酸2−エトキシエチル
735
0
0
0
38
186
ジクロロメタン
375
0
0
0
0
240
スチレン
6,157
0
0
0
0
296
1.
2.
4−トリメチルベンゼン
44
0
0
0
2
豊川製作所
297
1.
3.
5−トリメチルベンゼン
104
0
0
0
1
鳴海製作所
300
トルエン
9,849
0
0
4
912
衣浦製作所
305
鉛化合物
0
0
0
0
61
その他
308
ニッケル
9
0
0
0
200
19
0.7%
[31]
合計
移動量
133
廃棄物の内訳(事業所別)
29.6%
[1,277]
排出量
58.6%
[2,534]
(単位:%[トン])
356
フタル酸n−ブチル=ベンジル
392
n−ヘキサン
926
0
0
0
1,281
0
0
0
412
0
マンガン及びその化合物
46
0
0
0
554
416
メタクリル酸2-エチルヘキシル
245
0
0
0
0
420
メタクリル酸メチル
734
0
0
0
0
98,607
0
0
6
10,166
合計
廃棄物の内訳(処理方法別)
地 球 環 境 との か か わり
一般廃棄物
4,322
4,322
(単位:kg)
有価物
合計
62.0%
[2,677]
● PRTR対象化学物質の排出量・移動量
表の値は豊川製作所、鳴海製作所、衣浦製作所毎に取扱
0.6%
[27]
リサイクル
非リサイクル
合計
量100kg以上の物質について集計し、合計したものです。
排出量の合計は98,
6 0 7kgでした 。移 動 量 の 合 計 は
10,166kgでした。
4,322
また、大 気 汚 染 防 止 法に基づき、一 定 規 模 以 上 のVOC
99.4%
[4,295]
(揮発性有機化合物)排出施設は、排出VOCの濃度を測定
(単位:%[トン])
し、測定結果を監督官庁へ届出しています。
※PRTR:化学物質排出移動量届出制度といい、1999年に「特定化学物質の環境
への排出量の把握等及び管理の改善の促進に関する法律」(化管法)
により制度化さ
れました。
NIPPON SHARYO
Social & Environmental Report
44
生 産 活 動 にとも なう環 境 影 響
環境リス ク マ ネ ジ メ ン ト
当社では、生産活動にともなう環境汚染を厳重に管理し、法
基準、地方自治体との協定値を遵守するため、汚染物質の排出
環境汚染事故
大気︵注1︶
量、騒音を定期的に測定し規制値内に維持管理しています。
各事業場の環境測定結果(2011年度)
● 豊川製作所
当社では2011年度は行政より注意・指導を受けた環境汚
水質︵注2︶
各製作所では使用済みのPCB入りコンデンサ・安定器等を、
「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」に基づき適正に保管し
騒音︵ ︶
しています。
dB
11年度実測値
0.002未満
硫黄酸化物(Nm3/h)
0.003未満
窒素酸化物(ppm)
250
48
5.8∼8.6
7.3
生物化学的酸素要求量
(BOD)
(mg/l)
300
30
浮遊物質量
(SS)
(mg/l)
300
22
ノルマルヘキサン抽出物含有量
(mg/l)
5
0.9
銅含有量
(mg/l)
3
0.04
亜鉛含有量
(mg/l)
5
0.14
溶解性鉄
(mg/l)
10
0.2
溶解性マンガン
(mg/l)
10
0.1未満
クロム含有量
(mg/l)
ています。また、
これらの保管状況は毎年「ポリ塩化ビフェニル
廃棄物の適正な処理の推進に関する特別措置法」に従い報告
規制値
水素イオン濃度
(pH)
染事故はありませんでした。
PCB廃棄物の保管状況
監視項目
ばいじん濃度
(g/Nm3)
2
0.02未満
窒素含有量
(mg/l)
240
27
リン含有量
(mg/l)
32
10
昼間
75
65
朝・夕
75
63
夜間
70
61
注1:仕上げ塗装ブース 熱風発生装置の測定値である。 注2:下水道法による
なお、
廃棄物処理に該当するPCB入り機器等については、
日
本環境安全事業㈱(JESCO)へ処理を申請済みで、一部につ
監視項目
大気
規制値
11年度実測値
ばいじん濃度
(g/Nm3)
特定施設無し
硫黄酸化物(Nm3/h)
窒素酸化物(ppm)
水素イオン濃度
(pH)
建築物に対する石綿対策
当 社では、
「 石 綿 障 害 予 防 規 則 」の 改 正( 2 0 0 5 年 及び
2006年)に基づき、工場・事務所・寮社宅等建築物につい
て飛散の恐れがある吹付けアスベストの使用状況を調査し
ました。その結果、一部の建物には吹付けアスベストが使用
水質︵注1︶
地 球 環 境 との か か わり
いては既に処理を完了しています。
● 鳴海製作所
されていますが、既に「封じ込め」措置等により飛散防止対
5.8∼8.6
7.4∼7.9
生物化学的酸素要求量
(BOD)
(mg/l)
25
1.48
化学的酸素要求量
(COD)
(mg/l)
25
2.37
浮遊物質量
(SS)
(mg/l)
30
3
ノルマルヘキサン抽出物含有量
(mg/l)
5
-
フェノール類
(mg/l)
5
-
銅含有量
(mg/l)
3
-
亜鉛含有量
(mg/l)
2
0.02
溶解性鉄
(mg/l)
10
0.15
溶解性マンガン
(mg/l)
10
-
2
-
窒素含有量
(mg/l)
120
-
リン含有量
(mg/l)
16
-
昼間
(民家沿い)
70
55.2
朝・夕
(民家沿い)
65
47.2
夜間
60
(注2)
クロム含有量
(mg/l)
策を実施済みです。
騒音︵ ︶
dB
注1:水質汚濁防止法による 注2:夜間操業していないので測定せず
● 衣浦製作所
大気
規制値
(注1)
硫黄酸化物(Nm3/h)
窒素酸化物(ppm)
大気
︵浴場ボイラ ー︶ ︵焼鈍炉︶
監視項目
ばいじん濃度
(g/Nm3)
ばいじん濃度
(g/Nm3)
硫黄酸化物(Nm3/h)
窒素酸化物(ppm)
0.002未満
0.135
(注2)
ー
15
生物化学的酸素要求量
(BOD)
(mg/l)
15
1.3
化学的酸素要求量
(COD)
(mg/l)
15
2.1
浮遊物質量
(SS)
(mg/l)
15
1未満
水質
2
1未満
フェノール類
(mg/l)
0.5
0.025未満
銅含有量
(mg/l)
0.1
0.01未満
1
0.02
溶解性鉄
(mg/l)
0.5
0.1未満
騒音︵ ︶
︵注3︶
溶解性マンガン
(mg/l)
0.2
0.1未満
クロム含有量
(mg/l)
0.2
0.04未満
窒素含有量
(mg/l)
60
8.4
リン含有量
(mg/l)
8
0.02
北
65
62
西
55
49
東
65
52
南
65
48
注1:半田市環境保全協定 注2:都市ガス使用 注3:夜間規制値なし
Social & Environmental Report
59
0.1
6.8
亜鉛含有量
(mg/l)
NIPPON SHARYO
0.001未満
180
6∼8
ノルマルヘキサン抽出物含有量
(mg/l)
45
0.003未満
0.135
180
水素イオン濃度
(pH)
dB
11年度実測値
0.1
〈環境保全活動のあゆみ〉
公害防止管理規程を制定
1972
年度
● 各事業場ごとに公害防止対策を開始
1979
年度
中央環境管理対策委員会の設置
年度
1994
環境委員会準備会の設置
●ISO14001の調査
年度
年度
● 啓発活動
(省エネルギー・環境対策)
1999
年度
環境方針を制定
年度
11月 環境報告書2001
(社内版)
を発行
12月 鉄構本部がISO14001の認証を取得
2003
8月 豊川製作所がISO14001の認証を取得
2001
2002
年度
2004
年度
2005
年度
10月 プラント本部とエンジニアリング部が
統合され、エンジニアリング本部が発足
年度
年度
人と人をむすぶ。人と街をつなぐ。
年度
年度
6月 安全衛生環境室を安全衛生環境部に改組し、
活動強化を図る
9月 社会・環境報告書2009を発行
2010
年度
2011
年度
9月 社会・環境報告書2012を発行
12月 社会・環境報告書2007を発行
2008
2009
9月 社会・環境報告書2010を発行
6月 大利根製作所の閉鎖
7月 鳴海製作所がISO14001の認証を取得
2006
2007
4月 輸送機器本部と鉄構本部が統合され、
輸機・インフラ本部が発足
10月 JR東海の連結子会社となる
10月 社会・環境報告書2008を発行
● 環境管理計画及び目標値の設定
年度
年度
4月 鳴海製作所がISO14001の認証取得を
宣言し、活動を開始
環境管理規程を制定
(公害防止管理規程廃止)
中央環境委員会及び7事業場環境委員会の
設置(既3委員会を廃止)
● 環境監査の実施
2000
● 鉄構本部がISO14001の認証取得を宣言し、
活動を開始
4月 安全衛生管理室を安全衛生環境室に
改称し発足
6月 環境パートナーシップ・CLUBへ入会
7月 豊川製作所がISO14001の認証取得を
宣言し、活動を開始
10月 環境報告書2002を発行
● 人事教育プログラムの一環として公害、
産業廃棄物、
省エネルギー等の
環境教育を実施
1997
● 環境関連の情報交換
● 環境報告書2000
(社内版)
を発行
● エネルギーの有効活用及び省エネルギー活動開始
1983
● 環境保全監査を開始
● 環境管理項目
(環境負荷・環境リスク)
の調査
エネルギー対策委員会の設置
6月 節電対策推進事務局設置
9月 社会・環境報告書2011を発行
2012
年度
編集方針
当社は、2002年から環境報告書を公表してまいりました。2007年から「社会・
環境報告書」として環境保全に対する取り組みに加えて社会的対応の状況を含め
て皆さまにお伝えすることとしました。
報告書の報告範囲
この報告書は特に年月を明記している事項を除いて、日本車両の2011年度の
実績をまとめたものです。2011年度は2011年4月1日から2012年3月31日
までの期間です。この報告書の内容は日本車両単体を対象としております。
〈社会・環境報告書に対するお問合わせ先〉
この社会・環境報告書に関するお問合わせ、
ご意見および報告書のご請求は右記へお願いします。
日本車輌製造株式会社
安全衛生環境部
TEL:052-882-3408 FAX:052-882-3432
E-mail:ECO@cm.n-sharyo.co.jp
ホームページアドレス:http://www.n-sharyo.co.jp/
編集発行
日本車輌製造株式会社 中央環境委員会
発行年月
2012年9月
次回の社会・環境報告書の発行は、2013年9月に予定しております。
日本車輌製造株式会社
〒456-8691 名古屋市熱田区三本松町1番1号
TEL(052)882-3408 FAX(052)882-3432
http://www.n-sharyo.co.jp/
この社会・環境報告書は適切に管理された森林から生まれた
「FSC 認証紙」
を使用し、植物油インキで印刷しています。
FSC : Forest Stewardship Council(森林管理協議会)