APIシリーズに最高の感度をもつ新機種が登場 APIシリーズに最高の

新製品のご紹介
APIシリ
ーズに最高の感度をもつ新機種が登場 !!
リー
TM
API 5000 LC/MS/MS System
Code PS5000
*本製品は Applied Biosystems/MDS SCIEX 社の製品です。
世界中で研究者に利用されている LC/MS/MS 分析システ
・汚れに対する耐久性が向上しました。
ム、Applied Biosystems/MDS SCIEX 社の API シリーズ
・スキマーと同様、工具なしで取り外しができるため、メン
に、このたび最高の感度をもつ三連四重極型質量分析装置
API 5000TM が新たに加わりました。
API 5000TM LC/MS/MS システムは、低分子化合物の超低
濃度での検出を可能にします。また、堅牢性にも優れており、
製薬、食品、環境などのライフサイエンスのあらゆる分野に
おいてハイスループット分析が可能です。
今回は、API 5000TM の特長、ならびに API 5000TM を使用
した測定例をご紹介します。
テナンスが容易です。
(2)イオン通過系の改良(図2)
・オリフィスの径を 0.62 mm に拡大して、イオンの取り込み
効率を向上させています。
・Q1 とQ3 の四重極の最大周波数を1.228 MHz に増加させ、
コリジョンセル前後の IQ2 と IQ3 の孔の径を1.7 mm に縮
小することによって、コリジョンガスの影響によるイオンの
ばらつきを抑え、MS/MS 分析の感度を向上させています。
Orifice(0.62 mm)
IQ2(1.7 mm) IQ3(1.7 mm)
QJetTM
Q0
LINAC® Collision Cell
Q1
Q3
CEM
IQ1
Curtain gas
interface
Curtain Plate
RF frequency for ion path = 1.228 MHz
Mass range = 5 - 1250 amu
図2 API 5000TM 構造
(3)TurboVTM イオンソース
高いイオン化効率と堅牢性に実績のある TurboV TM イオン
ソースを使用しています。
API 5000TM LC/MS/MS System
■特長
(1)新技術 QJetTM イオンガイド(図1)
■測定例
(1)高感度分析例(図3、表1)
微量の低分子化合物の定量分析において、感度、S/N 比なら
びに広いダイナミックレンジを得ることができます。
これまでAPIシリーズで採用していたスキマーに替え、新デザ
2.2 ×106
インQJetTMイオンガイドを搭載しています。QJetTMは小さい四
2.0 ×106
重極の形状をしており、高周波電圧をかけることができます。
・イオンと荷電していない物質の選別をより効果的に行うこ
とで、従来よりも S/N 比を向上させています。
1.6 ×10
Intensity(cps)
・より多くのイオンをQ0 部分へ収束・通過させられます。
Intensity Gain 5.4
S/N Gain 2.7
1.8 ×106
API 5000
TM
6
1.4 ×106
1.2 ×106
1.0 ×106
8.0 ×105
6.0 ×105
API 4000TM
4.0 ×105
1.79
2.0 ×105
0
0.0
0.2
0.4
0.6
0.8
1.0
1.2
1.4
1.6
1.8
2.0
2.2
2.4
2.6
2.8
3.0
Time(min)
図3 Reserpine の測定例
図1 QJetTM イオンガイド
26
●
BIO VIEW No.48
カラム: Hypersil BetaBasic C18 2.0 × 150 mm, 5 µm
移動相:アセトニトリル/2 mM 酢酸アンモニウム+ 0.1% ギ酸 = 50/50
流速 : 0.2 ml/min
API 4000TMと比較して、API 5000TMでは強度で 5.4 倍、S/N 比で 2.7 倍高い感度
で測定できた。
表1 種々の化合物における API 5000TM の API 4000TM に対する感
度比較
Average Gain
Compound
・PhotoSprayTM イオンソース
API 5000TM、API 4000TM*、4000 Q TRAP® 対応のPhotoSprayTM
9.1
3.9
イオンソース(大気圧光学イオン化プローブ)です。これま
Average Signal Gain
Average Signal to Noise Gain
でのターボイオンスプレー、APCI に、PhotoSprayTM が加わ
Reserpine
5.4
2.7
ることで、イオン化できる化合物の領域がさらに広がりま
Taurocholic Acid
8.9
3.3
した。
5-Fluorouracil
26.6
6.2
Lidocaine
5.8
6.0
Cyanazine POS
4.5
3.1
Cyanazine NEG
3.5
2.1
*:シリアルナンバーが J あるいは S で始まる製品には、Universal Source
アップグレードキット for API 4000TM が必要です。
■新製品ラインナップ(2005 年 1月現在)
Reserpine をはじめ、種々の化合物でAPI 5000TM での測定感度をAPI 4000TM と
比較した結果、平均すると強度で 9 倍、S/N 比で 4 倍高い感度で測定すること
ができた。
・ API 5000TM システム
API 5000TM 本体、TurboVTM イオンソース、ターボイオンス
プレープローブ、APCI プローブ、Analyst® 1.4.1、Windows
コンピュータ、モニタ
(2)耐久性・堅牢性(図4)
血漿に添加したAlprazolam を500 回インジェクションしまし
・Analyst® 1.4 →1.4.1ソフトウェアアップグレードキット
たが、ピーク面積は変わらず、優れた再現性と安定性を示し
・ライセンスアップグレード
ました。
Analyst® 1.3 → Analyst® 1.4.1
3.5
3.0 ×105
3.0
2.5 ×105
2.5
2.0 ×105
2.0
1.5 ×105
1.5
1.0 ×105
1.0
5.0 ×104
0.5
0
100
0
200
300
400
Analyst® 1.1 → Analyst® 1.4.1 他
・PhotoSprayTM イオンソース
Internal Standard Area Ratio
Response
Analyst® 1.2 → Analyst® 1.4.1
3.5 ×105
0
500
Injection Number
図4 血漿サンプルの連続測定
カラム : Speed Rod monolithitic column C18 4.6 × 50 mm
移動相 : 0.1%ギ酸含有 35%アセトニトリル
流速
: 1 ml/min
サンプル: Alprazolam 2.5 pg/µL および Alprazolam-d5(内部標準)1 pg/µL
10 µL 注入
血漿に Alprazolam および内部標準物質を添加し、500 回の連続測定を行った。
Alprazolam のピーク面積(青のプロット;左軸)は CV 値 3.1%、Alprazolam の
内部標準に対する面積比(赤のプロット;右軸)は CV 値 2.5%であり、いずれも
非常に高い精度と再現性が得られた。
・Universal Source アップグレードキット for API 4000TM
・Analyst® Administrator Console(AAC)ソフトウェア
API シリーズの詳細、価格などに関しましては、弊社各販売課
までお問い合わせください。
【お問い合わせ先】
タカラバイオ(株)
東日本販売課
TEL:03-3271-8553 FAX:03-3271-7282
西日本販売課
TEL:077-565-6979 FAX:077-565-6978
【タカラバイオ株式会社 API サポートライン】
API シリーズのユーザー様からソフトウェアの使用方法や技
術的なことに関するご質問、装置トラブルのご連絡、アプリ
ケーションのご相談などを承ります。
TEL
: 077-567-4963
■関連製品
FAX : 077-565-6995
・Analyst® 1.4.1 ソフトウェア
E-mail: apisupport@takara-bio.co.jp
API シリーズを制御するソフトウェアAnalyst® の最新バー
ジョンです。API 5000TM は Analyst® 1.4.1 でコントロールし
ます。
【タカラバイオ株式会社 API ホームページ】
http://www.takara-bio.co.jp/API/
®
・Analyst Administrator Console(AAC)ソフトウェア
Analyst® がインストールされた複数のコンピュータをLAN
でつなぐ際にユーザー情報を1 台のコンピュータで管理す
るためのツールです。ユーザー情報が一元化でき、セキュ
リティ管理が容易になります。
BIO VIEW No.48 ●
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