平成25年(2013年)3月25日発行 第78号(第1面) <主な内容> 1面/ 障害児家族と共に愛をこめ 2面/音楽と福祉をつなぐハーモニカ 3面/障害を正しく伝えるWILLの会 4面/いきいき地域活動講座を開催 発行/練馬区NPO活動支援センター 情報受発信・団体間ネットワークの構築事業/担当 NPO法人練馬区障害者福祉推進機構 家族と共に愛をこめ NPO法人ハンディキャップサポートすまいるウィズ 普及させたい、 すまいるマーク NPO法人ハンディキャッ プサポートすまいるウィズ は、昨年7月2日、東京都の 認証を得てスタートました。 NPO法人ハン ディ キャッ ①訪問介護介助「ヘルパー プサポートすまいるウィズ ステーションすまいるウィ 代表理事 齊藤 敦子 ズ」と、②児童発達支援「す まいるワクワク」の2事業 ・ヘルパーステーション を運営しています。 すまいるウィズ 今回は、西武池袋線大泉 練馬区石神井台2-35-43 学園駅東側踏切の北側、ス TEL・FAX03-6310-8856 クエア大泉学園4階に開設 ・すまいるワクワク され、ユニークな試みが注 練馬区東大泉1-26-12 目される「すまいるワクワ スクエア大泉学園406号室 ク」にスポットを当てまし TEL・FAX03-6764-3399 た。 http://smilewith.digi2. 音を創る長谷川先生 ■プログラム jp/index.html 子ども達の瞳がきらきら 10時開始。手洗い、う と輝く、ひとときなのです。 ■すまいるマーク がい、からはじまります。 ■創造音あそび 天気の良い日は公園でシャ 今年4月には、今より大 ボン玉や砂遊びをします。 きな新しい電子ピアノが設 季節によって契約農家の 置されました。 畑で作業をします。 毎週土曜日に長谷川敏子 食べ物はこうして出来る 先生の電子ピアノによる、 という教育の一環として、 5月にはトマト、キュウリ げ、抱いたり投げたり・・・。 ちょっと変わった音楽教室 もちろん、放っておくの が行われます。(申し込み などを収穫して、スタッフ 制) が調理したものを食べます。 ではありません。 障がいに気付いてもらう。 これは発達障害児教育用 お弁当を食べ終わると着 「これでも、こんな音が出 替え、自由遊びの時間です。 るよ!」とゆるやかな誘導 のプログラムで、子ども達 まず知ってもらうこと。そ が曲に合わせるのではなく、 れが障害者理解への第一歩 保育士、スタッフに預け がキメ細かく行われます。 段ボールやペットボトル 子どもの動きに合わせて即 と考えます。『障がいがあ られた幼児達が、大いに楽 で音を出すのも、その一つ 興で作曲することもあるユ ります』というマークを胸 しみます。 などに表示する運動のため ぬいぐるみ、バランスボー です。アンパンマンのパズ ニークなものです。 この少人数制の「発達に に、デザイナーやソフトプ ルなど玩具の並ぶ約8畳、 ルや聴診器をつけてのお医 心配のあるお子様のための ラスチック・メーカーの協 6畳、6畳の3部屋でごろ 者さんごっこもあります。 ドラえもんやプーさんの 音楽教室」とは別に個人指 力で、マークをつくりまし ごろ寝たり、跳ねたり、走っ たりもします。小さなボー 診察では、子どもたちが、 導の「ピアノ教室」も開講 た。スポンサーを募集して います。 しています。 ルを、いくつも部屋中に広 お医者さんです。 音楽と福祉をつなぐハーモニカの音色 ハーモニカサークル「さわやかハーモニー」 は、お互いに刺激し合いながら、体育 会系のノリで熱心に行われているよう です。 「他の人に迷惑かけられないか らね、必死ですよ」 「みんな真面目だか 代表の山口和海さん メンバー5人は、 「地域福祉パワー ら、いつ休憩のタイミングを入れてい 練習熱心なメンバーの顔ぶれ いかわからなくて。結局ずーっと練習 ようになっても、集まって合わせるの しているんです(笑) 」 と、メンバーの皆 がまた難しい!」 さん。 必須アイテムはメトロノーム。いつ アップカレッジねりま (以下、パワカ 2月には、区内の老人福祉施設で演 も家から持って来ていたら、練習場所 レ) 」 で共に2年間、地域福祉について 奏を披露しました。あらかじめ利用者 である地区区民館の職員が見かねて 勉強してきた同期生。代表の山口さん の方々のリクエストを聞いておき、先 備品として買ってくれたそうです。熱 は、パワカレで勉強するうちに「誰かの 生に楽譜をアレンジしてもらって、16 心な姿勢は周りにも伝わるのでしょう 役に立つことができたら」 という思いを 曲を猛練習! 本番前は通常の練習に ね! 抱くようになったそうです。その思い 加えて日曜日も特訓したそうです。も メンバーの中では年代も若い紅一点 ちろん当日は大成功でした! の菊田さん。定年退職された男性陣と これならスタートラインはみんな同じ。 「曲を聴いているうち、利用者の皆さ はずいぶん年も離れていますが…? さらにパワカレ仲間のご主人にハーモ んが笑顔になって一緒に歌い出して… 「皆さん気持ちが若くて行動力があ を実現させたのが、ハーモニカでした。 ニカ講師がいることがわかり、指導者 本当に感動しましたね〜」 山口さんは、 る方ばかりですから、気持ちは同年代 として迎え、練習が始まりました。 音楽と福祉がつながる手応えを感じた です(笑) 。私が知らない昔の良い曲も 5人が揃うと、お互いに軽口をたた 瞬間だったと言います。この他にも、 たくさん覚えられるし、いつも刺激を いたりツッコミ合ったりしながら何とも パワカレ仲間などのネットワークを通 受けています!」 楽しそう! しかし週1回3時間の練習 じて、いろいろな団体との交流や出演 最後に、これからの目標を山口さん 依頼もあり、自分たちの勉強 に伺うと、 「発表の場がもっとあっても になることも多いとか。子育て いいですね。そのためにもっと練習し 広場での演奏のため、まった てうまくならないと! あと数人いると く知らなかった「ドラえもん」 や もっと音に厚みを出せるので、共に熱 「アンパンマン」 の主題歌を練 くなれる仲間、募集中です」 と、意欲は 習したこともありました。 ハーモニカの練習で大変な ことは何でしょうか? 「リズムをとるのが難しい。 みんな自主練習をして吹ける まだまだ尽きないようです。 ■ハーモニカサークル 「さわやかハーモニー」 電話:3594-1310 代表:山口 和海 高齢者の方たちの笑顔に感動したボランティア演奏 国際交流 パネルシアターで No.9 なぜグアム公演はこんなに続いているのでしょうか。その 理由は、次の4つに集約されると思います。1つめは、パネ ルシアターを楽しみにしている子どもたちや学校が待ってい るから (翌年の予約まで入ることも!) 。2つめはなんといっ グアム編 (平成25年3月1日 記) 藤田 佳子 (ふじたよしこ) 淑徳短期大学こども学科准教授、淑徳大学講師。学生時代 からパネルシアターを始め、アメリカ滞在中には学校等で 英語で定期公演を行い文化交流を図る。現在も海外公演多 数。パネルシアター劇団 「ちちんぷい」 主宰。光が丘在住。 パネルシアターを携えていろいろな国を訪れていますが、 ても、日本が寒い時期に常夏のグアムで泳ぐことができるか ら。3つめは、訪問先や移動の手段をセッティ ングしてくださるコーディネーター役の先 生の存在。4つめは、日本から近いので 簡単に行けること! では、どんな風に公演をし ているのか、ご紹介したいと グアムは私にとって特別な場所です。平成17年から毎年パ 思います。グアムは3時間半 ネルシアター公演でグアムを訪れ、今年の2月中旬には9回 のフライトで行くことができる 目の訪問となり、11公演を行ってきました。 ので、とっても便利。一日の 幼稚園でも高校でも パネルシアターは大好評! 障害を正しく伝え、地域で暮らしていく Will の会 ずっと暮らしていくためには、地域と どう関わっていけばよいのか、どんな 支援が必要なのか…ずっと答えを探し ていました。 そんな中、お子さんが通っていた福 代表の佐藤章子さん 日比野敏子さん 「 Willノート」 と呼ばれる1冊には、障 上:スタッフと サポーターの皆さん 右下:Willノート 祉作業所で同じ思いを抱いていた日比 んです。ノート 野さんと出会い、意気投合。当初は、 に障害者本人 子どもたちが地域で生活していく場所 のいろいろなこ 害のある本人のいろいろな情報が入っ 作りを考えていましたが、 「地域福祉パ とを書いて次の支援者につなげてほし ています。細かいプロフィールから始ま ワーアップカレッジねりま (以下、パワ い」 と強調します。 り、車いすなどの補助器具や服用する カレ) 」 で一緒に学ぶうち、親としてで 会の活動を手伝っているのは、サ 薬、好きなこと苦手なこと、サービス利 きることが見えてきたと言います。 ポーターと呼ばれる7名のパワカレの 用の記録など…。つまりこのノートを見 「必要なのは、障害のある人が暮ら 卒業生たちです。 「サポーターの存在 れば、その人がどんなサポートを必要と すための、支援のネットワークだと思っ はとてもありがたいです。障害のある するのかが推測できるのです。 たんです」 と、佐藤さん。 「Willノート」 子どものいる親だけで集まっている Willの会の主な活動は、区内各所で は、ノートといっても、項目ごとに詳 と、どうしても視野が狭くなりがちで 開催する「 Willノートづくりの会」 と座 細な情報を記入した紙を1枚ずつ差し す。だからサポーターは、地域と結び 談会、講演会の企画です。代表の佐 込んでいくファイル形式になっていま 付けてくれるとても心強い仲間です」 藤さんは、障害のある成人男性の母親 す。親や本人が新しい内容に書き換え と、日比野さん。 です。障害者本人が住み慣れた地域で ていったり、コミュニケーションツール 「 Willノート」 は、全国に広がる障害 として書き込みがで のある人たちのサポートブックを参考 きるように工夫して にさせてもらいながら、 “もっと練馬に あります。 暮らす自分たちに合った形に ”と改良 この 「Willノート」 づ し成長しています。大切な我が子が、 くりをパワカレの4期 いつまでも地域で生活していけるよう 卒業企画で発表し、 見守る大切なこの1冊には、それぞれ 平 成24 年 6月に Will の親の深い愛情が込められているよう の会を立ち上げまし でした。 た。佐藤さんは、 「適 切な支援を受けるた めにはプライバシー を出すことも必要な ■Will の会 メール:mywillmylifemyfuture@ yahoo.co.jp 代表:佐藤 章子 グループホームについての座談会の様子 仕事が終わってから成田空港に駆け込み、夜の便で飛ぶこ わかりやすい単語と豊か ともよくあります。そんな時は夜中の2時か3時にホテルに な表情、大きな動作があ 到着。翌朝からパネルシアター公演です。 れば、見ている子どもたち 今年は、1時間の公演を初日に4回行いました。1人で4公 に十分伝わります。言葉 演をこなすのは大変ですが、たいてい3~5名くらいのメン だけよりも、臨場感のある バーで行くので、うまく役割分担をし、スムーズに保育園や 一体感が生まれて会場が1 学校を回っていきます。年によっては大学の講演や高校で つになるのです。これこそ の授業もあり、私たちも勉強になります。グアムの学生たち がパネルシアターの醍醐味 ! ! はとても明るく表現力豊かなので、パネルシアターを見てい また、私にとって忘れてならないのが、きれいなサンゴ礁 魚がいっぱい!サンゴ礁の美しい海 る時のリアクションが大きく、演じている私たちもどんどん の海でのシュノーケリングです。グアムの海は遠浅で、サン テンションが上がっていきます! ! ゴ礁の周りには熱帯魚がいっぱい! !目の前で繰り広げられ 基本的には英語で演じるのですが、子どもたちと盛り上が るカラフルでかわいい魚の饗宴に、時間を忘れてついつい何 るコツは、言葉よりも「表現力」 と「呼吸」 。パネルシアターは 時間も海で過ごしてしまいます。これからもお魚さんの再会 絵を貼りながら演じるので、細かく言葉で説明するよりも、 を楽しみに、グアム公演を続けていきたいと思います。 平成25年(2013年)3月25日発行 ねりまNPOニュース 第78号 地域の仲間づくりのヒント 2月28日(木)勤労福 る」こと、「盛り上げる」 祉会館にて開催されました。 ことを重視し過ぎてしまい、 講師は、株式会社エンパ 「自然に楽しむ」という技 ブリック代表取締役の広石 術を身につけるチャンスを 逃し続けているからだと、 拓司さんです。 まず最初に、日本で社会 ということです。 この技術(ファシリテー 活動が発展していかない理 由は、ズバリ「ホームパー ション)さえ身につけてし ティやバーベキューの経験 まえば、自分が感じている 値が足りないから」だとの こと・考えていることを、 指摘。なぜなら、日本人は、 行動として自然に出せ、周 どうしてもその場を「仕切 りの人たちも楽しめる環境 フォルクローレ(青少年によるフォークダンスの集い運動) 第6回国際ダンスデー・フェスティバル 毎年、ユネスコ国際ダンス デーに、フォ ークダンスを通 じ 、 若い世代の出会いと交 流の場を提供しています。 今回も 、地域の活性化含 め、フォ ーク ダンスを 中心と した交流会を開催します。 ●日時/平成25年4月29日 (月・祭)午後1時から5時 ●会場 /都 立光 が丘 公園 (地下鉄大江戸線・光が丘駅 下車) ●内容 *フォ ークダンスを中心とし た参加者の交流 *引きこも り・不登校青少年 の社会参加の機会提供 *練馬区内外の各大学生と 日本語学校留学生との国際 交流 *ポーランド民俗舞踊(板橋 区フォ-クダンス協会) *板橋区吹奏楽団 *東京福祉大学アカペラサー クル(Lakelu) *コスプレショ ー(株式会社 ミネルバ) 主催:練馬フォ ルクローレ実 行委員会 実行委員長 吉成 聡 TEL03-5910-3277 練馬区谷原3-25-12-230 ★音声でお読みください ご存知でしたか?練馬区NPO活動支援センター発行「ねり まNPOニュース」は音声で伝える「視覚障害者用」録音版を 貸し出しています。ご希望の方は一歩の会にお申し込みくださ い。NPO法人点訳・音声訳集団一歩の会 練馬区高松2-16-12 TEL3577-5666 発 行 所 練馬区NPO活動支援センター 〒176-0012 東京都練馬区豊玉北4-11-7 TEL03-6904-1033 FAX03-5946-4902 ホームページ http://www.nerima-npo.com メールアドレス(編集部)office@nerima-npo.com 練馬区へのお問い合わせは、 練馬区地域振興課地域コミュニティ支援係 TEL5984-1039(直通) (=地域のコミュニティが 活性化している状態)がで きあがるはずだ、とお話さ れました。 そして、参加者が地域活 動のリーダーとして、この 「自然に楽しむ」技術を身 につけるために、「ソンサ ミン・ゲーム」に挑戦しま した。「ソンサミン・ゲー ム」とは、事業を生み出す 3つの要素から事業をつく るプロセスを、ゲーム感覚 で楽しみながら体験できる というワークショップのこ とです。 参加者同士で「できるこ (第4面) と」「して ほしいこと」 「もったい ないと思う こと」を紙 に書き、話 し合いなが ら、普段み なさんが共 通して地域 で感じていることを見つけ 出し、これを解決するため の計画を考えていきました。 その結果、すぐにでも実 現できそうな事業を、たく さん誕生させることができ ました。後日いくつかは具 体的に動き出すようです。 ワークショップ終了後も講 師と意見を交わしながら、 より良い地域活動のアイデ アや、そのための仲間づく りについて、活発に語り合 うことができました。 <主催:練馬区地域振興課 地域コミュニティ支援係> ■練馬区NPO活動支援センターを構成する団体 会計・税務・労務について ●NPO法人練馬区障害者福祉推進機構 ℡6904-1033 豊玉北4-11-7 月~金曜日 9時~17時 IT(情報技術)について ●NPO法人インターネットビジネス研究所 HP24時間受付 メール info@ib-r.com 福祉全般・団体設立・運営について ●社会福祉法人練馬区社会福祉協議会 ①ボランティア・地域福祉推進センター ℡3994-0208 練馬区役所東庁舎3階 月~金曜日 9時~17時 ②光が丘ボランティア・地域福祉推進コーナー℡5997-7721 光が丘区民センター6階 月~金曜日 9時~17時 ③大泉ボランティア・地域福祉推進コーナー ℡3922-2422 東大泉2-8-7パレスフォンテーン3 1階 火~土曜日 10時~18時 ④関町ボランティア・地域福祉推進コーナー ℡3929-1467 関町リサイクルセンター1階 月・火・木~土曜日 9時~17時 団体設立・一般相談について ●NPO法人練馬明るい社会づくりの会 桜台1-6-5 月~金曜日 9時~17時 ねりまNPO 検索 ℡6914-8987 ホームペ-ジは こちらから
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