第47号 - 多摩北部医療センター

平成 25 年 1 月
た ま ほ く
〒189-8511 東京都東村山市青葉町 1 丁目7番地1 電話番号 042-396-3811
http://www.tamahoku-hp.jp
47
」
新年のご
新年のご挨拶
のご挨拶
新年明けましておめでとうございます。
連携医療機関の諸先生はじめ職員の皆様には、健やかな新年を
院長 青木 信彦
お迎えのこととお慶び申し上げます。
昨年、当院では医師の充足を達成するとともに、分かりやすい病院の看板を掲げ、電子カルテシス
テムの更新、病院機能評価受審準備など多くの事業を展開してまいりましたが、職員一同、新たな気
持ちで新年を迎えることができました。これも、連携医療機関の諸先生ならびに、皆様の多大なるご
支援、ご協力の賜物と心から感謝しています。
私、青木は昨年 4 月に多摩北部医療センターに赴任し、菊池前院長の方針を踏襲しつつ、攻めの経
営に努めてまいりましたが、まだまだ実力不足・不十分な成果と自覚しています。今年は「旧老人病
院(多摩老人医療センター)から完全に脱皮し、オールラウンドな診療体制の確立の年」と位置付け、
急性期病院として2025年問題に果敢に挑戦してまいる所存でございます。先生方からは『多摩北
部医療センターは見ちがえるくらいに変わったね!』と言われるような飛躍を図りたいと思います。
昨年は、救急部門では2万人の救急患者、3,500 台の救急車を受け入れることができました。
344床という当院の規模としては期待以上の実績となりましたが、ひきつづき「救急車搬入台数」
を増加させて北多摩北部地域の急性期医療に貢献してまいりたいと思います。
このように、今年も多摩北部医療センターでは「北多摩北部医療圏における救急医療水準の向上」
をもっとも重要な課題として取り組んでまいりますので、連携医療機関の先生方のさらなるご指導ご
鞭撻をお願い申し上げます。
最後になりますが、皆様方のご多幸とご発展を心から祈念申し上げて、新年の挨拶とさせていただ
きます。
平成25年元旦
医 で地 域を支 える
東京都保健医療公社では平成 24 年度から、5 年間における公社の事業運営の方向性とその実現に向けた道筋
を公社活性化プランⅢの中で示しています。この中で 4 つの視点(患者中心の医療、地域ニーズへの対応、人
材確保・育成、自律的経営)と取組内容を提示しています。
このプランⅢのキャッチフレーズが「医療で地域を支える」です。地域医療支援病院の指定を受けている当院
では、緊急の患者さんや紹介患者さんの円滑な受入れをすることが、地域から課せられた第一の使命であると考
えています。当院に期待される地域ニーズには救急医療・小児医療・がん医療・生活習慣病医療等があり、これ
らの分野で質の高い医療と患者サービスを提供してまいります。高齢者が増加する中で、地域の先生方との連携
により、急性期医療から回復期医療や在宅医療への円滑な移行を進めることも大変重要な課題です。
当院が医療で地域を支える気概を持ってお応えするとともに、地域が医療で当院を支えていただいていること
も肝に銘じて、今後も精進していく所存です。
≪地域医療連携室より≫
新年明けましておめでとうございます。旧年中は当センターの地域連携に格別のご厚情を賜り厚く御礼申
し上げます。地域医療支援病院として今年も地域の皆様のご期待に応えられるよう職員一丸となって務めて
まいります。本年も何卒宜しくお願い申し上げます。
地域医療連携室 スタッフ一同
患者さんの
≪多摩北部医療センター
に際して
代表電話:042-396-3811≫
予約センターへお電話下さい。
≪通常の予約≫
℡:042-396-3190・042-396-3511
(受付時間:月~金曜日 9時~17時/土曜日 9時~12時)
※当院受診の際は患者さんに紹介状(診療情報提供書)及びその他必要な資料を渡
してください。初診時に紹介状がない場合は、保険外併用療養費として診療代の
他に1,300円加算されます。
≪急ぎの予約≫
代表番号より地域連携係(内線2073・2169)
(内線2073・2169)へご連絡ください。
(内線2073・2169)
(受付日時:月~金曜日 9時~17時)
≪救急の場合≫
代表番号より救急外来あてにご連絡ください。
各科連携担当医・看護師・地域連携担当事務等が対応いたします。
≪放射線検査の予約≫
代表番号より下記へご連絡願います。
(受付日時:月~金曜日 9時~17時)
(内線2236)
CT・一般X線⇒(内線2236)
MRI検査 ⇒(内線2600)
(内線2600)
核医学検査 ⇒(内線2240)
(内線2240)
放射線治療 ⇒(内線2073・2169)
(内線2073・2169)(地域連携係)
(内線2073・2169)
≪内視鏡検査の予約≫
代表番号より内視鏡受付(内線7475)
(内線7475)へご連絡願います。
(内線7475)
(予約受付日時:月・水・金 9時~17時)
青木院長による新春市民講座のお知らせ!
講座名:健やかな毎日に役立つ「脳卒中の話」
日時 :平成25年1月26日(土)14
平成25年1月26日(土)14:
14:0000-15:
15:30
会場 :東村山市サンパルネコンベンションホール
講師 :多摩北部医療センター 院長 青木 信彦
連携担当副院長 若山 達郎
≪地域医療連携ニュース「たまほく」に関するお問合せ≫
地域連携係 担当:内田、鈴木 代表電話番号 042-396-3811 内線 2073
E-mail
renkei@tamahoku-hp.jp
◆心臓カテーテル治 (循環器内科)
循環器内科は平成 21 年 11 月より東京都 CCU ネットワークに加盟し、急性心筋梗塞を中心とする急性心血
心臓カテーテル治療を要する事が多く、これに対
管患者さんを迅速且つ円滑に受け入れています。患者さんには心臓カテーテル治療
心臓カテーテル治療
応するべく 24 時間体制を構築しています。フラットパネル式血管撮影装置、血管内超音波診断装置、大動脈内
バルーンパンピング装置など、必須の機器を新型で取り揃えております。
症例1
78 歳男性。左冠動脈主幹部病変による急性心筋梗塞に対し、ステント留置術を施行
し、無事救命できました。
冠動脈粥腫
ステント
血管内エコー所見
冠動脈内血栓
ス テン ト
≪粥腫と血栓による狭窄は、血栓吸引とステント留置により拡大≫
末梢動脈疾患に対する血管内治療も積極的に施行しています。
近年では、下肢閉塞性動脈硬化症などの末梢動脈疾患に対する血管内治療
末梢動脈疾患に対する血管内治療
症例 2
82 歳女性。閉塞した左総腸骨動脈による間欠性跛行あり。血管内治療によ
り血流は再開通し、自覚症状は軽快しました
東京都 CCU ネットワーク専用 PHS をホットラインとして当番循環器内科医師が携行しております。様々
様々な
様々な
循環器疾患において、お困りの患者さんがいらっしゃいましたら、循環器内科へどうぞお気軽にご相談下さい!
循環器内科へどうぞお気軽にご相談下さい!
循環器内科医師専用ホットライン
℡:042
℡:042042-392392-7407
循環器内科部長 村﨑 理史
検査 科 の ご 紹 介
部長:伊藤
雄二
検査科は生理・検体・細菌・輸血・病理の 5 部門から構成されています。検体は SRL のブランチラボとして
運営しています。他の部門では職員が業務を担当しています。
当院では救急・外来患者数が増加傾向にあり、それに対応して診療医に迅速・正確な検査を提供できる体制
となっています。検査の正確性の指標である、外部精度管理(日本医師会など)でも毎年トップレベルの成績
外部精度管理(日本医師会など)でも毎年トップレベルの成績
をあげています。以下各部門を紹介させていただきます。
≪生理≫:睡眠時無呼吸検査、頸動脈エコ-検査の充実を目標としています。予約当日の検査に努めています。
≪生理≫
≪検体≫:緊急検査の正確・迅速な報告。検体受付から結果報告まで血算:9
分、生化学:35 分を目標にして
≪検体≫
います。
≪細菌≫:感染管理システム(IC-2)導入しました。院内
Infection Contorol Team に詳細な情報を提供してい
≪細菌≫
ます。緑風荘病院、滝山病院、国立精神神経センター病院とカンファレンスを行っています。
≪輸血≫:血液の安全使用・有効利用に成果をあげています。
≪輸血≫
≪病理≫:解剖数、内科学会教育認定施設基準(内科系:10
例以上)を目標としています(昨年度 18 例)。
≪病理≫
紹介していただいた患者さんの CPC 例を増やす予定です。
≪連携医の先生方へ≫
当院で生理検査をご希望の患者さんがいらっしゃいましたら、地域医療連携室経由でお知らせ下さい。検査
施行後、可能な限り迅速に結果をお知らせします。
≪
科
医師
の
≫
新任医師:吉富 愛(よしとみ あい)
資格
:日本耳鼻咽喉科学会認定専門医、補聴器相談医
≪耳鼻咽喉科外来診療日≫
午前
月
●
火
●
水
●
木
●
金
●
●
当科では、2011 年 10 月の常勤医1名着任以降、病床3床を確保し入院治療と手術に対応してきました。この度
常勤医2名体制となりました。吉富愛先生は日本耳鼻咽喉科認
11 月より待望の常勤医として吉富愛先生が着任し、常勤医2名体制
常勤医2名体制
定専門医の資格も有しておりますので、是非、患者さんのご紹介をお願いいたします。
常勤医2名となり、病床数も5床
病床数も5床に拡大いたしました。今後は今までと同様に、顔面神経麻痺、突発性難聴、急性
病床数も5床
扁桃炎・扁桃周囲膿瘍、めまい、鼻出血などの入院加療や、咽喉頭手術(顕微鏡下喉頭微細手術、口蓋扁桃摘出術、
アデノイド切除術)、鼓膜チューブ挿入術、鼻副鼻腔手術(内視鏡下副鼻腔手術、下甲介切除術、鼻中隔矯正術、コ
ールドウェルリュック手術)、一部頸部手術(正中頚嚢胞、側頚嚢胞、リンパ節摘出(生検)術など)を対応いたし
ます。また、神経刺激装置や CO2 レーザーの購入についても検討しており、耳下腺腫瘍、鼓室形成術、鼻レーザー
治療なども対応可能となるよう機器整備を行う予定です。
耳鼻咽喉科医長:近藤 律男
午後
≪国際学会発表報告≫
~
科
岡田医師が発表!!
学会名:4th
meeting international Society of hydrocephalus And CSF disorders
学会名
演題 :Factors causing postoperative radiculopathy in lumboperitoneal
shunt in idiopathic normal pressure hydrocephalus
テーマ:
テーマ 『特発性正常圧水頭症における腰椎腹腔シャント術後の腰椎症発症因子について』
一般的に、特発性正常圧水頭症は高齢者の病気であるため、腰椎腹腔シャント手術は手術侵襲が少ない点で有利な手術
方法であります。しかし、術後に神経根症状(疼痛)を合併することが問題です。今回の学会研究で、腰椎チューブを設置
する際に、「ループを作らないこと」、
「低位腰椎で行わないこと」が合併症回避に有用であることが明らかになりました。
また、成人だけでなく小児も含めて、水頭症の病理学、生理学、臨床医学を討議する学会でした。途上国は小児が中心でし
たが、先進国は、高齢化を背景として、特発性正常圧水頭症に関する発表が多くを占めていました。その中で、腰椎腹腔シ
ャント術の研究は本邦からが大半であり、欧米では殆ど行われていません。効果の不確実性や腰椎合併症(本研究もその一
つ)に対する無理解が原因と思われます。侵襲の少ない優れた方法であるため、今後も研究を進め、発信していく必要があ
ると考えます。
脳神経外科部長:岡田 隆晴