NHK名古屋ビデオクラブ

NHK名古屋ビデオクラブ 会報
所在地 〒461-8725 NHK名古屋放送局事業部内
NHK名古屋ビデオクラブのホームページ 2008年11月号
(10月31日発行)
発行責任:役員会
編集:坂 好治
http://ckvc.web.infoseek.co.jp
お 知 ら せ
10月例会
一歩引いてみる余裕を
◆11月例会◆
日時:11月16日(第三日曜日)
午後1時半から
会場:NHKビル901号室
内容:作品鑑賞会「テーマ作品会」
・テーマ=「私の住むまち」
・作品の尺=3分以内
・表彰=優秀3作品に賞品贈呈
・出品者全員に参加賞進呈
08年度クラブコンテスト
応募作品の受付開始
⇒見えないものが見えてくる
⇒作品の厚みが増す
注意! DVDでの応募は不可
10月のクラブ例会は、19日午後1時
岸 功志講師
2008年度クラブコンテスト応募作品の受付
半からNHKビル901号室で開かれた。
が、11月例会日から始まります。受付締め
この日の出席者は29人。作品鑑賞会には10作品が出
切りは12月例会日までです。
品され、NHK報道部映像取材デスク岸功志講師から
但し、作品の記録媒体としてDVDで
講評を受けた。
の応募は不可とします。
講評の中で岸講師が強調されたのは、毎回のように
これは、審査用テープ作成の都合上です。
指摘される「何を見せるか焦点を絞ること」の重要
ご了承ください。その他の応募規定につい
さと同時に、焦点にばかり目が行って周りの様子が
ても一部変更があります(カラーバーやカ
見えなくなることを戒められたこと。
ウントダウンマークの使用禁止など)。
最終募集要項はこの会報の4面に再掲して
そのためには、現場で一歩引いて周りを見回してみ
いますので参照ください。
る余裕が大事。そうすることで視点が広がり、現場
応募規定に反する場合は受付できませんの
の様子を伝える光景が見えるかもしれない。例えば
で注意してください。
珍しい事象を
ちょっと これは…
応募用紙はこの会報に添付してあります。
夢物語!?
お耳拝借
撮影している
◆12月以降の例会日◆
時、その事象
「ベクトル型のスパコンは高い。それは
12月=13日 (第二土曜日)
コモディティ化された素子を使っていな
だけを追いか
いため。GPUコンピューティングであれば
通常の作品鑑賞会
けるのではな
同じ処理性能で金額は3.5けたほど安くな
コンテスト作品受付締切日
く、そこに集
る」(慶應義塾大学教授で工学博士・中村
1月=18日(第三日曜日)
まった大勢の
維男氏)。…判ったような判らないような
話だが、例えば100万円のパソコンが1000
カメラマンや
通常の作品鑑賞会
円ぐらい…としたら?そんな夢のような
見物人とか、
新年懇親会を開催予定=詳細は後日
ことが現実になる?。10月18日に開かれ
そんなカット
た日本AMDのイベントで紹介されたビデオ
編集ソフトにもその片鱗が見えた。技術 も撮って作品に取り込むことで作品の厚みが増す。それ
的な細かいことは抜きにして、このソフ が情報として生き、判りやすい作品にもなる。画で伝え
トは我々が現在使用するものと全く様子
ることが最優先のビデオの基本はあくまでも映像。
が違う。編集のためのタイムラインが無
くモニター画面全体が編集画面、HDV そのほか、パソコンによるノンリニア編集にも触れられ
だろうがSDだろうが映像の加工やトラ た。その中で指摘されたのは映像のつなぎ方や音の処理
ンディションも全てリアルタイムでスイ など。例えば映像の中で流れている現場音やBGMを途
スイ動く。SDからHDVへのアップス
中でぶつ切りにしたりするのはどうか…。これらを違和
ケーリングも可能。しかもそのソフトが6
000円ほど。無料のテスト版も入手できる 感のないように処理することで作品の完成度が大幅にア
ップするというもの。
。夢の話ではなさそう。
◆ニュースの第一報はNHKへ TEL052-952-7233◆ 話題の映像は スクープ君アドレス
s30002-scoop@nhk.or.jp 「ほっとイブニング」へ
−1−
10月の鑑賞会作品 講評:岸 功志 映像取材デスク
【狙い】は作者から
提出されたもの
水の町・郡上八幡 3:00 細川 英夫
【狙い】水にまつわることを表現したかった。
【講評】タイトルで 水の町 と謳うからには、郡上八幡の水が
メインだろうが、その中でも何にポイントを置くか。予想しなか
ったハプニングが面白いと思ったら、それに焦点を当ててもいい
が、手当たり次第に撮るのではなく絞込みが欲しい。
SLの旅 5:00 山下 一郎
SLが走る風景、車窓から見える風景、車内の様子…何回も通って取材した
苦労はわかる。それらをうまく繋いだ編集も良い。
惜しむらくは、時々カットが飛んだり、音声がぶつ切りになったり…つま
り、映像と音声の扱いが乱暴な印象。もう少し丁寧な編集で完成度を上げ
て欲しい。
名古屋市市政資料館 5:00 桜井 高義
カット変わりが早すぎる。不必要なカットもある。大正時代の建造
物に拘ってあれこれ撮っただろうし、撮ったものは出来るだけ見せ
たい気持ちは判るが、作品としては、取捨選択した半分ぐらいのカ
ットに絞り込んで、もっとゆっくり、どっしりと見せて欲しい。サ
イズやアングルなど良く考えて撮ったカットもある。
咲き競うコスモス 3:26 近藤 あい子
【狙い】同じサイズにならないように心がける
【講評】全般的にはほのぼのとして良い感じ。一面のコスモス…その美し
さを見せるなら、徹底的にきれいな花の絵だけを狙って撮った方がよい。
カットの端に建物の一部が入ったり、無機質なものが入る構図は避けたほ
うが良い。
信州上田の古寺を訪ねて 3:15 大谷 和子
【狙い】地蔵でも石仏でも石造りなのに豊な表情
【講評】信州の古寺で地蔵を中心にあれこれ撮ったのだろうが、地
蔵に拘りを見せたいとして撮影したとしら、その意図が十分伝わっ
てこない。信州の寺の紹介に終わっている。
かやぶきの里 3:55 横井 新治
かやぶきの里で、ガイドの説明音声をベースに編集している。
その手法は悪くないが、全編にそれを使うのはどうか?必ずしも必要な
ことだけを話している訳ではないので、必要な部分だけを抽出して、文
字情報で見せたほうがいいのではないか?
神様になったみたい 2:00 小池 淑恵
(編集者注:作品は海の釣り場で作者が体験した現象を映像化したもの。
真後ろからの太陽光線で海面に映る自分の影から光背のような光?が出て
いる現象への疑問。その光は隣に立った人には見えないという)
いつもながら視点が面白い作品だが、科学的、物理的な原因説明はできな
いし、むしろ疑問は疑問のまま終わらせてもいいのではないか?
−2−
10月の鑑賞会作品 講評:岸 功志 映像取材デスク
【狙い】は作者から
提出されたもの
石塔の祈り 3:28 辻井 政治
【狙い】石塔の静止画をいかに動画として表現するか。
【講評】編集ソフトの機能を駆使したマニアックな作品。最後の万
灯会へ繋ぐために計算された編集は完成度が高いが、イメージだけ
の世界なので、説明的なカットはなくても良いのでは?
白鳥庭園 3:00 渡辺 三佐子
(編集者注:ビデオ経験は1年ほど。クラブ鑑賞会には初出品)
初めてとは思えない。フィックスで丁寧に撮影していて、基本
が守られているのが良い。
今回の作品は白鳥庭園内の様子を一通り撮って繋いだのだろう
が、庭園内の何を見せるのか…今後は、そんな視点での撮影、
編集に心がけて欲しい。
カイツブリの子育て 2:30 関沢 清見
水鳥の親子ののほのぼのとしたようすが伝わる作品。親鳥が子
どもにエサを与える光景をひたすら追いかけているが、この池
はどこにあるの?周囲はどんな様子?…など、基本的な情報が
欲しい。
の
つ・ぶ・や・き
本欄はNHK東京・映像
取材部の全国アマチュア
ビデオ事務局が毎月1回発
行する「NHK全国アマ
ビデオ事務局通信」に掲
載された記事を同事務局
の了解を得て転載するも
のです。
現場音こそ、
最高のコメント、ナレーション
被写体が人間の場合、その言葉、その声は、そのシー
ンを如実に語ります。 例えば、生まれたばかりの赤
ちゃんの元気な泣き声は、取り囲む家族に対する「こ
んにちは、家族の皆さん、よろしくネ!!」
というメッセージそのものです。
被写体が野鳥や動物でも、その声は、映像
そのものと同様に重要です。 さらに、山、
海、川、滝、等、風景などでも、その現場
音に十分に、耳を傾けて下さい。必ず、現
場音が「語って」います。
ビデオクラブでの例会等で、皆さんの作品
を見ていると、美しい風景を主体にした映像を撮った
場合、最初からBGMを入れる事を前提に考えている
方が目立ちます。 その場の「雰囲気」は「現場音」
が有るから、表現できるのです。すぐにBGMに頼
るのではなく、まず、どような音が「その場の主題に
即した現場音なのか?」を考えましょう。さらに、祭
りや舞台演芸等では、「現場音」が無ければ、全て失
敗です。 つまり、「現場音」こそ最高のコメント、
ナレーションなのです。
しかし、若し、その現場音の中に、映像の主題と無関
係の音が有ったら、必ず排除しましょう。 綺麗な風
景を撮っている時、カメラの後ろで、「今度の選挙で
は、私、安倍清麻呂に清き一票を!!」、道路工事の
音が、「ドッドッドッドッ!」では、使えません。
主題と無関係の要素を排除するのは、画面の情報整理
と同じです。又、現場音を上手に録る為には、自分の
カメラのカメラマイクの「録れ具合=性能」に、十分
に慣れる事が大切です。 カメラマイクで、インタビ
ューするには、静かな場所で、カメラを最
広角にして、インタビューサイズ(胸から
上のサイズ)になるまで、相手に接近(1
メートル以内)して話し掛けると、かなり
の明瞭さで、相手の声が収録できます。
出来れば、音声入力ジャックに繋いで使う
「外部マイク」を用意して、マイクを「音
源」に近づける事が、良い音を録る基本で
す。 どんなに高価なマイクを使っても、「音源に近
いマイク」より良い音は録れません。
(07年5月4日号掲載分)
【編集後記】今年もあと2ヶ月●オリンピックに明け暮れた猛暑の夏も今は思い出●この会報がお手元に届くこ
ろには「立冬」も目前●やがて北から南へ紅葉前線の波が日本列島を洗い流す●巷では景気後退など何かとか
しましいが、元気印「名古屋」やいかに?●COP10の開催地決定を受け2010年問題へ向けて意気洋々と出航
した「名古屋丸」●ここへ来て視界不良で迷走が始らなければいいが…●その2010年問題、ひとつは都心を流
れる堀川開削を契機にした名古屋開府400年記念●名古屋城本丸御殿復元の第1期工事完成●7000人近い外国人
が参集すると言われるCOP10の開催●愛知県が開催する「あいちトリエンナーレ2010」(国際芸術祭)等々
●奇しくも11月のクラブ例会はテーマ作品会で、そのテーマは「私の住むまち」●さて、どんな姿が?(坂)
−3−
2008年度 クラブコンテスト作品募集
2008年度クラブコンテストの作品募集受付が11月例会日から始ります。募集要項については、
既に7月号会報紙面で概要をお知らせしていますが、改めて最終要項を掲載します。
7月に発表した内容と一部変更になった部分がありますので、確認のうえ対応ください。
【募集要項】
多数応募下さい
1.応募作品 一人1作品とする
※ HDV作品はSDにダウンコンバートしてください
※画面サイズは4:3または16:9のいずれでも可
作品テーマ 自由 但し、CKクラブの鑑賞会で発表済みの作品もしくはこれを
リメイクした作品および他の公募コンテスト入賞作品は除く
作品時間 5分以内(5分以上の作品は失格とします)
録画媒体 MiniDVテープ、VHS系テープに限る(DVDは不可)
但し、どのメディアを使用する場合も応募作品のみを収録する
録画の注意 1.作品の前には必ず無録画部分を約20秒入れる
2.カラーバーやカウントダウンマークは使わない
2.募集期間 11月16日(11月例会日)∼12月13日(12月例会日)
出品は例会日に会場の受付へ提出または下記へ郵送してください
〒460-0008 名古屋市中区栄3-34-8 水谷 義裕
【注】郵送の場合は12月12までに必着のこと
3.応募票 応募作品には必ず同封の応募票に必要事項を記入して添付してください
4.審査 NHK名古屋放送局報道部の講師陣(三氏を予定)
5.発表 2009年3月例会席上
6.表彰 ■最優秀賞・優秀賞=各1点 入賞=数点
・上記の3賞はいずれもNHK名古屋放送局長表彰
・入賞作品数は応募作品数に応じて後日決定します
■努力賞=1点 NHK名古屋ビデオクラブ会長表彰
・努力賞の選考基準は下欄を参照下さい
【注】入賞者は事前に発表いたしません
入賞者が発表会当日に欠席の場合は、受賞を取り消します
但し、やむを得ない事情で欠席の場合は必ず事前に会長へ連絡下さい
その場合はこの限りではありません
7.その他 ・応募作品テープは2009年1月例会日に返却します
・3審査員による応募作品の講評一覧は結果発表会当日に配布します
努力賞の
選考基準
右の要件を
満たす作品
1.過去5年以内のクラブコンテストで入賞経験が無い人の作品
2.今回、惜しくも選に漏れた作品
3.今年度の例会出席回数、鑑賞会への出品回数をそれぞれ1点として計算した
ものにコンテスト審査での獲得点数を加えた点数を総点数とし、総点数が
最も高い人の作品(但し、審査で得点が無い作品は対象としない)
−4−