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HABON PAPER
Curation paper Sharing about the viewpiont of “mono-coto”
20
issue 2014.08
Habon な人々のモノコトの視点をシェアするキュレーションペーパー
大人サイコウ
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本
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4.
(SA 05.1
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"オトナ"のdefinition
大人としてのプライド
劇場版 テレクラキャノンボール2013
私、結婚します。
or
joy t ead an
En
d
連載 今月の〇〇問題
「お料理の価値問題」
連載 今月の食通
「カジュアルフレンチの双壁、Anis とL'ASに見る新境地」
連載 旅のススメ
「旅の目的」
連載 私の仕事道具
「身軽でいられるツール」
連載京都綺譚第二十回
「と、
いうわけで。」
おわりに
「北さんに って綺譚」
Photo by Keisuke Tanabe
1/8
Curation paper Sharing about the viewpiont of “mono-coto”
「"オトナ"のdefinition」
「大人」という今回のテーマを聞い
て、就職活動中に某企業のエントリー
シートで見かけた「あなたが大人に
なったと感じたのはどんな時です
か?」という質問をふと思い出した。
当時は 100 人中 100 人が思いつく
であろう回答しか浮かんでこず、アッ
サリ応募を諦めたが、あの会社から
内定をもらえるような人たちは一体
そこに何を書いたのだろうかという
のは、今でも気になるところである。
今の自分ならこの質問に答えられ
るだろうか?そう考えていて思い出
したのは、中学校の国語の先生の発
言でなぜか強烈に印象に残っている
「私が大人になったと感じた時は、悩
みが何にもなくなった時ですね∼」
という言葉。人生の節目節目にふと、
当時は全く理解できなかったこの言
葉を思い出すことがある。年を重ね
て知識や経験が増えるほど、不安や
悩みが消える。消えるというよりは、
不安や悩みを悩みと思わなくなる、
と言った方が近いかもしれない。
たった 7-8 年前、初めての海外渡
航で飛行機の乗換えに、外国の人と
の会話に、道行く人たちの視線にい
ちいち怖気づいていた自分が、今や
外国に住み、違和感なく英語を話し、
異国の地でどんなトラブルが起きよ
うと動じなくなったこの生活は、ま
海 外
さに年を重ねて少しずつ「大人」に
なったことの産物である。7 年前の自
分が今の生活を知ったら、きっと失
神するに違いない。それでもやっぱ
り、悩 み だ ら け で は あ っ た け れ ど、
何もかもを新鮮に感じていた当時の
自分を、今となってはちょっとうら
やましく思ってしまうのも事実。
ここ数ヶ月の間に、日本にいる会
社の同期から立て続けに退職の報告
をもらった。本格的にデザインの勉
強をしようとヨーロッパ留学を決め
た彼や、パイロットの道を目指して
動き始めた彼。きっと彼らは子供の
頃から絵を描くことが好きだったり、
飛行機が好きでいつかは空を飛びた
いと思っていたんだろうなぁと勝手
に想像しては、もしかしたら大人に
なるって、子供に返ることと紙一重
なのかもしれない、と思ったりもす
る。
うーん、、やっぱり今でもあの企業
には合格しそうもないな…
梅田 麻友子
現在も両眼 1.5 をキープし続ける私生活とは全く無縁の眼科医
療機器業界に飛び込んではや 4 年。この 5 月から、アメリカ
の都会と田舎に挟まれたニュージャージー州に赴任となり、平
日は鹿やウサギに囲まれる森の中のオフィスで働き、休日はマ
ンハッタンに繰り出す新生活が始まりました。
「大人としてのプライド」
海 外
今回、HABONPAPER に寄稿してほ
しい旨、杤尾氏より依頼があり、私
は困った。何のテーマも思いつかな
い。月日は流れ、締切は過ぎ、さら
には1週間も経ってしまった。社会
人としてあるまじき失態。このよう
に私は 30 代であるが、大人になった
かと聞かれると疑問だ。胸を張れる
面もあるし、未熟な面もある。ただ
し社会に出れば、年や身分相応に振
る舞うことに努める。つまりプライ
かない。苦痛のせいでプライドを維
持することが出来ないのだ。そして
看護師達から子供のように扱われる。
もし、痛みを緩和することが出来れ
ば、彼は良識ある大人として振舞え
た筈である。これは「衣食足りて礼
節を知る」みたいなもので、余裕が
あって初めて大人として振る舞える
のだろう。苦痛や貧困といった余裕
がない状況では誰でも大人として振
舞えなくなってしまうのだろう。我々
ド が あ る。こ れ は 皆 も 同 じ だ ろ う。
プライドを維持することは、良識あ
る大人である一つの条件のようだ。
しかし、プライドを維持し、良識あ
る大人でいることは時として困難で
ある。
3ヶ月程前に私は、手首を折った。
そして手首にプレートを入れる羽目
になった。手術は短い時間で終わる
が、経過観察のために入院する必要
がある。手術をした病院には、整形
外科の病床はなく、一般病床に1日
入院した。病室は5人部屋であった
が、私以外は皆高齢者である。ここ
で私は驚いた。
というのも、若い看護師達は高齢
の患者を子供のように扱っていたか
らだ。一方で、隣の患者は痛みのせ
いで子供のように泣き叫んでいる。
5人部屋ではあるが患者の尊厳なん
は良識ある大人であるよう求められ
てはいるが、本人にはコントロール
できない面もある。そして社会は良
識ある大人を求めている。というこ
とは、苦痛や貧困のない世の中が我々
の目指す社会であるのではないだろ
うか。
ついつい、心温まる話を書いてし
まったが、私が締切を過ぎたのはハ
ノイで遊び過ぎたためであり、そち
らもまた大人の話として改めてお話
したい。
辻 堯裕
1983 年東京生まれ
インテリア・建築設計事務所を経て、医療系コンサルタント会
社勤務。医療計画コンサルタントとして発展途上国の病院整備
計画に従事。最近はベトナムを担当。
2/8
Curation paper Sharing about the viewpiont of “mono-coto”
「劇場版 テレクラキャノンボール2013」
今回の HABON のテーマは 大
人な本 。ということで、『劇場版 テ
レクラキャノンボール 2013』とい
う AV 作品をご紹介したいと思いま
す。そうです、みんな大好きアダル
トビデオです。新宿ロフトプラスワ
ンでこの作品と出会ってからという
もの、友人知人を捕まえては「テレ
クラキャノンボール観た?」と布教
活動に勤しむ毎日。そんな折、絶好
のタイミングで HABON ペーバーの
寄稿依頼が舞い込み、しかもテーマ
は 大人な本 。そこでここぞとばか
りに、大人は英語でアダルトだしと
いう中学生並みの理論武装で半ば強
引に本作を紹介作品に選んだ次第で
あります。
ていないことについて予てより不満
に思っていました。
日本のサブカルチャーに共通する
特徴は、日本という閉じた市場の内
側であまりに高次元かつ多様な進化
を遂げ過ぎた結果、本来の目的とか
け離れた特異な作品が数多く生み出
さ れ、独 自 の 生 態 系 を 形 成 す る に
至っている点でしょう。AV で言えば、
ユーザーの様々な性癖やフェティシ
ズムを充たすべく日々多様な作品が
生み出される過程で、明らかに AV
本来の ヌケる という機能性を放
棄しているとしか思えない作品が数
多く生み出されてきました。
それは、もはや悪巫山戯を通り越
して狂気すら感じるやり過ぎな企画
ものであったり、はたまた被写体の
ところで、日本が世界に誇るサブ 肉体ではなくその奥に垣間見える人
カルチャーと言えば、特撮やアニメ、 間性に迫ろうとするようなドキュメ
アイドルなどが兎角もて囃されがち ント色の強い作品であったり様々で
ですが、毎月約 4500 本ものタイト すが、これらに共通するのはどれも
ルがコンスタントにリリースされ、 ヌケない ということ。何を隠そう
コンテンツの量、質の両面において 本作もそういった AV 本来の機能性
他の追随を許さない日本のアダルト を放棄した作品のひとつであり、そ
ビデオという文化が正当に評価され
の点については冒頭の「あくまで
AV ですが、ヌキに特化しておりま
せん」というテロップにより早々に
宣 言 さ れ る わ け で す が、そ も そ も
AV とは、ポルノグラフィである以
前に、単体もの/企画ものを問わず、
ある種のドキュメント性と不可分な
メディアであり、「裸を映すのでは
なく、被写体自身を裸にする」こと
で、AV というメディアの持つこの
ドキュメント性を意識的に突き詰め
てきたのが本作の監督であるカンパ
ニー松尾氏なわけです。
映 画
さて、前置きが長くなってしまい
ましたが、漸く作品の紹介を。ハメ
撮りの巨匠、我らがカンパニー松尾
の監督 25 周年、そして氏の設立し
た AV 制作会社ハマジムの 10 周年
を記念して撮られたこの『テレクラ
キャノンボール 2013』。
6 人の AV 男優・監督たちが東京
で競う、まるでトライアスロンのよ
うな企画で、97 年に第 1 回が開催
されて以来、今回で 5 回目となりま
す。AV と言いながら、女性の裸やセッ
クスシーンよりも男たちのエロと笑
いに満ちた熾烈なレース展開をメイ
ンに描くこのシリーズ、要はいい年
したおっさんたちが、ある時は修学
旅行のようにキャッキャと戯れなが
ら、ある時は子どものようにムキに
なって競いながら旅をする青春ロー
ドムービーで、もともと 10 時間 2
枚組という長尺の DVD 作品として
撮られたものを劇場公開用として約
2 時間に再編集したのが本作『劇場
版 テレクラキャノンボール 2013』
というわけです。
レースは車・バイクで目的地まで
の着順を競う RUN ステージと、テ
レクラやナンパでセックスをしてビ
デオに撮らせてくれる素人女性を探
から仙台、青森を経由して札幌まで、
車 3 台、バイク 2 台でレースしなが
ら、その道中でテレクラやナンパ、
各種出会い系を駆使し、いかに早く
素人女性をものにするかをポイント
す SEX ステージの全5ステージ 1 週
間の行程。SEX ステージではスピー
ドもさることながら、そのプレイの
内容によって様々なボーナスポイン
トが設けられており、このボーナス
岡崎 翔太
アメリカ転勤が決まり
12 月からは Habon オ
ハイオ支部としてがん
ばります。
ポイントがレースの明暗を大きく左
右するとともに終盤の壮絶な展開へ
と誘ってゆきます。
ち。ひとりひとりのキャラクターと
その先に見え隠れする人間性がたま
らなく魅力的であるだけでなく、誰
が欠けても成立し得なかったと思え
る絶妙なバランスのメンバー構成で
自分も彼らと一緒にはしゃぎながら
旅をしているようなそんな気持ちに
させてくれます。
男優であれ監督であれ、AV 業界
という場所に身を置きそれを生業と
している人々に対してある種の偏見
や先入観を持っている人も多いはず
です。しかし、そんな先入観は彼ら
と旅をするうちに、というよりも旅 「ヤルかヤラナイかの人生なら、俺
の序盤で早々に吹き飛びます。なか はヤル人生を選ぶ」
なか女性に声をかけられず右往左
往、やっとの思いで声をかけた女性 そして、なんと言っても本作を象
に冷たくあしらわれて心が折れそう 徴するこの言葉に触れないわけには
になるタートル今田や嵐山みちる、 いかないでしょう。壮絶なレースを
分かったような分からないような独 終 え た 後、小 樽 か ら 新 潟 へ 向 か う
特のロジックとリズム感でいつの間 フェリーである人物の呟いたこの一
に か 女 の 子 を 口 説 き 落 と し て い る 言がある意味テレクラキャノンボー
ビーバップみのる、変態カップルと ルの全てを物語っていると言っても
の 3P や全員が「ほとんどおじさん」 いい。
と評した金髪のおばさんに果敢に挑 残念ながらネタバレを避けながら
み最後は聴覚と視覚を塞ぎながら腰 この言葉の真意とレース終盤の壮絶
を降り続ける梁井一、カンパニー松 な展開について説明することは不可
尾やバクシーシ山下といったこれま 能ですが、ひとつ言えることは、参
で業界を支えてきたベテラン監督た
加者の誰ひとりとして生半可な覚悟
でレースに臨んでいないこと。とに
かく全員が本気なのです。渋滞に捕
まってはナビに悪態をつき、レンジ
の時間を惜しんでご飯がカチカチの
ままのコンビニ弁当をそれもゴミ箱
の上でかき込む姿は滑稽であると同
時にたまらなく愛おしい。そう、全
てはレースに勝つため。
そして SEX ステージに入るとレー
スは更にヒートアップ。ネタバレ及
び公序良俗の両面から、ボーナスポ
イントの詳細についてここで明らか
にするわけにはいきませんが(中に
は目を覆いたくなるようなハードな
プレイも含まれるとだけ言っておき
ましょう)、ただただ目の前の勝負
に勝ちたい、対戦相手に負けたくな
い一心で、ヤル人生を選んだ男たち
の物語がここまで観る者の胸を打つ
とは誰が想像したでしょうか。
とも、男と女が裸になって組んず解
れつしているわけですから、セック
スなんて本来はどうしようもなく不
格好で、動物的で、美しくもなんと
もない行為のはずで、それなのに、
みんなあたかもさらりと素敵に致し
ているかのように、或いは全くそん
なことやっていませんよとでも言う
ような顔で振る舞っている。そんな
不自然さに対して、テレクラキャノ
ンボールは、セックスという行為の
滑稽さを作品自体がメタ的にデフォ
ルメすることで豪快に笑い飛ばしな
がら「だけどそれが人間だし、そん
な滑稽さも含めて愛おしいよね」と
肯定してみせます。みんな身ぎれい
なふりをしていても本当はそのこと
に気づいているから、だからこそ会
場は割れんばかりの爆笑と拍手の連
続 で、過去に観たいかなる映画とも
異なるもの凄い熱気と一体感であり
とまあいろいろと書きましたが、 ました。
まずは劇場でみなんでゲラゲラ笑い
ながら観るべき作品です。どんなに
ロマンティックな言葉で取り繕おう
3/8
Curation paper Sharing about the viewpiont of “mono-coto”
だ
ろ
う
。
ま
た
、
そ
う
で
は
な
く
て
、
非
日
常
的
な
予
算
に
料
理
が
提
供
さ
れ
る
こ
と
に
代
金
を
支
払
っ
て
い
る
の
通
り
の
料
理
を
期
待
し
て
お
り
、
い
わ
ば
そ
の
期
待
通
り
つ
ま
り
、
私
は
平
均
的
な
食
事
の
予
算
な
ら
ば
、
定
型
や
り
と
だ
が
、
そ
の
理
由
に
思
い
あ
た
っ
た
。
り
半
分
の
ビ
ー
ル
を
飲
み
な
が
ら
考
え
た
と
こ
ろ
、
ぼ
ん
が
す
る
。
一
体
こ
の
感
覚
は
ど
う
い
う
事
だ
ろ
う
か
と
残
ン
プ
ル
は
半
熟
も
ア
リ
な
の
か
、
と
納
得
し
て
し
ま
う
気
の
一
品
と
し
て
出
て
き
た
ら
、
お
お
、
そ
う
か
ゴ
ー
ヤ
チ
ャ
し
く
な
い
。
で
も
、
こ
れ
が
コ
ー
ス
七
千
円
の
創
作
料
理
鐵 真孝
用
が
お
す
す
め
。
ま
ず
は
予
約
の
電
話
を
!
と
な
る
こ
と
は
間
違
い
な
い
の
で
!
2
人
∼
4
人
で
の
利
き
っ
と
お
店
の
良
し
悪
し
を
見
抜
く
視
点
が
増
え
る
経
験
あ
る
の
で
、
ま
ず
は
ぜ
ひ
両
店
を
訪
れ
て
み
て
欲
し
い
。
で
無 あ
論 る
、 。
言
葉
で
は
語
り
つ
く
せ
な
い
部
分
も
た
く
さ
ん
セ
ン
ス
が
掛
け
あ
わ
さ
れ
て
い
る
の
が
、
こ
の
2
店
な
の
そ
こ
に
抜
群
の
料
理
の
腕
前
と
溢
れ
出
る
イ
ン
テ
リ
ア
の
思
う
か
も
し
れ
な
い
が
、
こ
の
抑
え
る
べ
き
点
を
押
え
て
、
こ
れ
だ
け
聞
く
と
﹁
な
ん
だ
そ
れ
だ
け
の
こ
と
?
﹂
と
ほ
し
く
な
い
。
し
っ
か
り
炒
め
て
ほ
し
い
。
私
の
中
で
の
と
思
う
。
う
ま
く
て
も
、
卵
が
半
熟
の
ま
ま
で
は
出
し
て
縄
居
酒
屋
で
出
て
き
た
ら
、
ち
ょ
っ
と
そ
の
店
、
嫌
だ
な
、
ふ
と
、
こ
の
半
熟
チ
ャ
ン
プ
ル
は
お
い
し
い
け
れ
ど
、
沖
考
察
は
次
に
持
ち
越
そ
う
と
諦
め
た
の
で
あ
っ
た
。
缶
ビ
ー
ル
に
手
が
伸
び
て
し
ま
っ
た
の
で
、
こ
れ
以
上
の
ら
れ
そ
う
だ
、
と
思
っ
た
と
こ
ろ
で
無
意
識
に
二
本
目
の
う
な
気
が
す
る
。
な
る
ほ
ど
な
る
ほ
ど
、
も
う
少
し
考
え
と
羅
列
す
る
と
、
﹁
経
験
﹂
を
扱
う
商
売
と
相
性
が
良
さ
そ
な な が え
い 価 ら て
。 格 次 お
で 々 い
堪 と て
能 運 、
で ば あ
き れ と
る て は
の く ワ
だ る イ
か 間 ン
ら 違 片
、 い 手
こ の に
れ な 会
以 い 話
上 料 を
の 理 楽
こ を し
と 手 み
は 軽 な
う
ま
い
、
う
ま
い
と
缶
ビ
ー
ル
を
半
分
ほ
ど
空
け
て
、
る
だ
ろ
う
。
遊
園
地
然
り
、
ホ
テ
ル
然
り
、
結
婚
式
然
り
……
社会人7年目の男性会社員。現在は再
開発事業専門のコンサルタントとして、
都心での超高層マンションや高規格オ
フィスビル等、大規模開発の推進に従
事。誰よりも思い入れがあるはずなの
に、担当するマンションはとても購入
できないという謎を抱えて連日残業中。
ゴ
ー
ヤ
チ
ャ
ン
プ
ル
七
百
円
の
イ
メ
ー
ジ
か
ら
外
れ
て
ほ
カ
ル
ト
は
一
切
な
い
︶
。
客
側
は
事
前
に
苦
手
な
食
材
を
伝
い
が
立
ち
な
が
ら
晩
酌
を
始
め
る
。
限
っ
た
こ
と
で
は
な
く
、
あ
る
種
の
一
般
性
を
も
っ
て
い
1
0
品
程
度
が
供
さ
れ
る
コ
ー
ス
が
あ
る
︵
む
し
ろ
ア
ラ
あ
る
。
冷
蔵
庫
か
ら
缶
ビ
ー
ル
を
取
り
だ
し
、
行
儀
は
悪
胡
椒
を
少
々
。
さ
っ
と
ひ
と
混
ぜ
、
ふ
た
混
ぜ
。
完
成
で
こ
の
ま
ま
頂
い
て
し
ま
お
う
。
許
せ
、
妻
よ
。
味
見
す
る
。
塩
・
で
い
る
。
一
目
見
て
、
こ
れ
は
絶
対
美
味
い
と
確
信
す
る
。
で
半
熟
と
な
っ
て
程
よ
く
ゴ
ー
ヤ
、
豆
腐
、
豚
肉
と
絡
ん
し
た
直
後
の
状
態
で
あ
っ
た
。
卵
は
フ
ラ
イ
パ
ン
の
余
熱
ヤ
チ
ャ
ン
プ
ル
は
、
最
後
の
具
材
と
な
る
溶
き
卵
を
投
入
暗
闇
で
は
あ
る
が
、
目
が
慣
れ
て
き
た
私
が
見
た
ゴ
ー
き
っ
と
、
期
待
と
価
値
の
関
係
性
に
つ
い
て
は
、
料
理
に
で
き
る
の
で
は
な
い
だ
ろ
う
か
。
扱
う
こ
と
が
で
き
れ
ば
、
価
値
を
大
き
く
割
増
す
こ
と
も
ん
で
い
る
よ
う
に
思
う
。
裏
返
せ
ば
、
﹁
期
待
﹂
を
上
手
く
最
も
便
利
な
言
葉
で
あ
る
︶
の
み
な
ら
ず
、
﹁
期
待
﹂
が
絡
れ
は
理
屈
が
あ
る
よ
う
に
思
わ
せ
る
た
め
に
用
い
ら
れ
る
的
な
状
況
に
は
、
コ
ス
ト
や
、
料
理
人
の
腕
や
、
雰
囲
気
︵
こ
関
係
が
め
ち
ゃ
く
ち
ゃ
だ
と
思
っ
て
い
た
が
、
そ
の
乱
数
こ
の
2
店
は
昼
で
も
夜
で
も
5
0
0
0
円
前
後
で
8
∼
③
お
ま
か
せ
コ
ー
ス
の
み
れ
て
い
る
。
力
カ
ジ
ュ
ア
ル
に
、
と
い
う
ト
レ
ン
ド
を
ま
さ
に
取
り
入
も
、
提
供
ス
タ
イ
ル
は
テ
ー
ブ
ル
ク
ロ
ス
を
敷
か
ず
に
極
に
求
め
ら
れ
て
い
る
。
だ
か
ら
料
理
は
相
当
な
本
格
派
で
を
意
味
す
る
。
今
の
時
代
は
カ
ジ
ュ
ア
ル
感
が
圧
倒
的
狩谷 俊介
駆け出し編集者。
外食好きが高じて、いよい
よ食の専門誌で働くよう
に。 おいしい食事がある人
生は幸せ 、が信条。
4/8
が
、
い
つ
も
と
異
な
り
、
目
の
前
に
は
作
り
か
け
の
ゴ
ー
あ
る
日
の
休
日
も
、
そ
の
よ
う
な
状
況
に
な
っ
た
の
だ
昔
か
ら
、
料
理
に
つ
い
て
は
、
お
い
し
さ
と
料
金
の
相
関
な
る
か
ら
く
り
は
こ
ん
な
と
こ
ろ
だ
と
思
料
し
た
。
百
円
だ
と
﹁
げ
﹂
と
な
っ
て
、
七
千
円
だ
と
﹁
お
お
﹂
と
い
か
。
同
じ
お
い
し
い
料
理
が
出
て
き
た
と
し
て
も
、
七
サ
ー
ビ
ス
た
ち
が
元
気
よ
く
行
き
来
す
る
空
間
に
は
、
え
し
ろ
一
つ
の
仕
切
り
す
ら
な
い
。
料
理
人
と
サ
ー
ヴ
す
る
②
脱
テ
ー
ブ
ル
ク
ロ
ス
も
い
わ
れ
ぬ
熱
気
と
魅
力
が
宿
る
。
じ
っ
と
息
を
潜
め
る
こ
と
に
な
る
。
と
に
価
値
を
見
出
し
、
代
金
を
支
払
っ
て
い
る
の
で
は
な
る
べ
く
存
在
を
消
そ
う
と
キ
ッ
チ
ン
に
籠
り
、
し
ば
ら
く
で
料
理
を
食
す
場
合
は
、
む
し
ろ
期
待
を
裏
切
ら
れ
る
こ
店
内
は
客
席
か
ら
厨
房
が
丸
見
え
と
な
っ
て
い
る
。
む
①
オ
ー
プ
ン
キ
ッ
チ
ン
め
、
私
は
真
っ
暗
な
部
屋
︵
全
室
消
灯
す
る
︶
の
中
、
な
だ
け
で
も
息
子
は
興
奮
し
て
喃
語
を
叫
び
だ
す
。
そ
の
た
て
い
る
こ
と
は
稀
な
た
め
、
休
日
等
は
私
が
部
屋
に
い
る
と
、
ま
あ
眠
ら
な
い
。
私
が
平
日
の
そ
の
時
間
に
在
宅
し
な
が
ら
添
い
寝
、
と
い
う
ル
ー
テ
ィ
ー
ン
に
沿
わ
せ
な
い
は
ん
↓
風
呂
↓
ミ
ル
ク
↓
部
屋
を
真
っ
暗
に
し
て
授
乳
し
特
に
、
夜
の
寝
か
し
つ
け
に
は
四
苦
八
苦
し
て
お
り
、
ご
て
、
︵
主
に
妻
が
︶
真
剣
勝
負
の
毎
日
を
過
ご
し
て
い
る
。
我
が
家
に
は
先
日
一
歳
に
な
っ
た
ば
か
り
の
息
子
が
い
﹁
お
料
理
の
価
値
問
題
﹂
今
月
の
○
○ 題
※今回取り上げる問題と直接的な関係はありません。
両
店
に
共
通
す
る
ス
タ
イ
ル
が
次
の
3
つ
だ
。
ち
ら
な
の
で
あ
る
。
た
く
言
え
ば
、
今
の
東
京
で
一
番
イ
ケ
て
い
る
2
店
が
こ
き
方
が
ダ
ン
ト
ツ
に
突
き
抜
け
て
い
る
か
ら
で
あ
る
。
平
の
時
代
の
潮
流
そ
の
理
由
は
、
こ
の
2
店
の
ス
タ
イ
ル
が
、
と
て
も
を
汲
み
取
っ
て
い
て
、
さ
ら
に
そ
の
磨 今
ち
ら
も
共
に
カ
ジ
ュ
ア
ル
フ
レ
ン
チ
の
お
店
︶
。
す
る
の
が
、
﹁
レ
ス
ト
ラ
ン
・
ア
ニ
ス
﹂
と
﹁
ラ
ス
﹂
だ
︵
ど
お
勧
め
の
レ
ス
ト
ラ
ン
2
店
を
と
言
わ
れ
て
僕
が
即
答
大阪ラ・ベカス、東京コート・ドールの王
道的2店で修業し渡仏経験もある兼子シェ
フのお店。極限まで削ぎ落とし洗練させた
料理を提供。隣にはワインに軸足をおいた
コンセプトの姉妹店 CORK も併設。
℡03-6276-0026
表参道駅より徒歩 5 分
﹁
カ
ジ
ュ
ア
ル
フ
レ
ン
チ
の
双
壁
、
と
L'AS
℡03-6276-0026
京王線初台駅より徒歩 5 分
一
般
的
に
テ
ー
ブ
ル
ク
ロ
ス
の
有
無
は
、
格
式
の
高
低
ヤ
チ
ャ
ン
プ
ル
が
あ
っ
た
。
料
理
の
途
中
で
妻
が
寝
か
し
Anis
清水シェフは、フランスの三ツ星ガスト
ロノミーで 7 年修行した経験の持ち主。
骨から熱を伝わせるイメージで約 8 時間
かけて焼き上げる若鶏のソテーなんても
のはここでないと食べられない!
つ
け
に
入
ら
ざ
る
を
得
な
く
な
っ
た
の
だ
。
に
見
る
新
境
地
﹂
今
月
の 通
Curation paper Sharing about the viewpiont of “mono-coto”
激
し
た
り
。
す
歴
史
に
愚
か
さ
を
感
じ
た
り
、
崇
高
な
建
築
を
見
て
感
も
達
を
見
て
考
え
込
ん
だ
り
。
破
壊
と
再
構
築
を
繰
り
返
の
で
す
。
そ
う
考
え
は
じ
め
る
と
、
我
が
家
の
月
兎
印
の
で
も
外
国
へ
行
く
べ
き
だ
と
思
う
。
百
聞
は
一
見
に
如
か
は
遊
び
や
趣
味
と
仕
事
の
か
さ
な
り
を
多
く
す
る
こ
と
な
え
る
と
、
そ
の
権
利
を
与
え
ら
れ
た
人
間
は
、
強
制
的
に
日
本
に
生
ま
れ
た
か
ら
そ
の
権
利
を
得
た
だ
け
。
そ
う
考
さ
て
は
て
一
方
、
今
の
自
分
が
大
切
に
し
て
い
る
こ
と
彼
ら
は
仕
事
の
パ
ー
ト
ナ
ー
。
が
で
き
る
人
間
は
お
そ
ら
く
数
パ
ー
セ
ン
ト
。
た
ま
た
ま
は
カ
メ
ラ
と
ネ
ッ
ト
サ
ー
フ
ィ
ン
の
た
め
に
。
で
き
る
こ
と
は
特
権
な
の
だ
。
世
界
の
中
で
、
海
外
旅
行
出
迎
え
て
見
送
る
だ
け
。
空
港
み
な
い
た
人
生
さ
﹂
。
旅
が
た
。
﹁
僕
は
一
生
外
国
へ
行
く
事
が
で
き
な
い
。
外
国
人
を
、
に く ◇
、 れ 林
て 檎
ま マ
す ー
。 ク
の
マ
は は シ
議 グ ン
事 ラ た
録 フ ち
や ィ も
メ ッ 良
ー ク い
ル 資 役
用 料 割
に 作 を
、 成 果
の た
た し
め て
イ
ン
ド
へ
行
っ
た
と
き
現
地
で
出
会
っ
た
少
年
が
言
っ
わ
と
し
て
も
。
ら
ば
、
一
番
大
事
な
の
は
感
電
す
る
こ
と
だ
。
た
り
、
企
画
を
考
え
る
カ
ン
バ
ス
に
し
た
り
、
今
は
う
ち
と
情
け
な
い
話
で
あ
る
。
こ
れ
を
放
電
と
充
電
と
す
る
な
白
い
会
話
の
中
か
ら
気
に
な
る
フ
レ
ー
ズ
を
書
き
下
ろ
し
代
病
﹂
の
特
効
薬
と
し
て
旅
を
し
て
い
る
よ
う
で
、
ち
ょ
っ
当
に
機
動
力
抜
群
な
の
で
す
。
オ
フ
ィ
ス
で
飛
び
交
う
面
な
い
。
だ
か
ら
旅
に
出
て
喝
を
入
れ
る
の
だ
。
あ
る
種
﹁
現
デ
ス
ク
に
い
つ
も
ス
タ
ン
バ
イ
し
て
く
れ
て
い
る
彼
は
本
ま
で
ス
ル
ー
し
て
し
ま
う
人
間
味
の
な
い
奴
に
な
り
か
ね
る
部
分
も
あ
る
が
、
ぼ
ー
っ
と
し
て
い
る
と
、
大
切
な
事
さ
を
装
っ
て
い
る
の
だ
と
。
こ
れ
に
よ
っ
て
救
わ
れ
て
い
な
事
も
ど
ん
ど
ん
減
っ
て
い
く
気
が
す
る
。
人
間
で
あ
る
こ
と
を
ビ
リ
ビ
リ
と
痛
感
す
れ
ば
、
無
関
心
感
電
し
て
リ
セ
ッ
ト
。
わ
た
し
じ
ゃ
な
く
て
、
た
だ
の
◇
シ
ン
プ
ル
な
ク
リ
ッ
プ
ボ
ー
ド
と
A
4
コ
ピ
ー
用
紙
。
ま
っ
て
い
ま
す
。
脳
み
そ
が
無
意
識
に
自
己
防
衛
し
、
無
関
心
で
い
る
冷
徹
て
来
て
く
れ
ま
す
。
と
い
う
今
日
も
ど
こ
か
に
行
っ
て
し
時
々
ど
こ
か
に
行
っ
て
し
ま
う
の
だ
け
ど
、
い
つ
も
戻
っ
道
に
違
和
感
を
覚
え
る
人
が
増
え
る
と
い
い
な
と
思
う
。
ど
ん
摩
耗
し
て
い
く
の
で
は
な
い
か
と
い
う
恐
怖
か
ら
、
の
事
に
気
を
揉
ん
で
い
た
ら
、
消
し
ゴ
ム
の
よ
う
に
ど
ん
本
人
の
犠
牲
者
は
い
ま
せ
ん
で
し
た
﹂
以
上
。
そ
ん
な
報
り
も
持
っ
て
い
て
落
ち
着
き
ま
す
。
押
し
心
地
や
重
さ
、
触
り
心
地
が
良
く
て
、
機
能
云
々
よ
常
が
生
み
出
し
た
負
の
遺
産
だ
と
思
っ
て
い
る
。
す
べ
て
慢
な
自
分
を
恥
じ
る
。
海
外
で
事
件
が
あ
っ
た
と
き
﹁
日
し
て
な
ら
な
い
。
こ
の
感
情
の
劣
化
は
、
忙
殺
さ
れ
た
日
歳
を
と
る
た
び
に
無
関
心
な
こ
と
が
増
え
て
い
く
気
が
が
、
名
も
無
い
エ
キ
ス
ト
ラ
だ
っ
た
こ
と
思
い
出
し
、
傲
ど
狭
い
視
野
の
せ
い
で
、
主
役
と
化
し
て
い
た
立
ち
位
置
ド
ロ
ー
ル
の
役
名
は
何
に
な
る
の
だ
ろ
う
か
。
針
の
穴
ほ
◇ て
も
気
に
な
ら
の な
四 い
色 と
ボ こ
ー ろ
ル が
ペ お
ン 気
。 に
入
り
。
ズ
ボ
ン
の
後
ろ
ポ
ケ
ッ
ト
に
も
入
る
サ
イ
ズ
で
一
緒
に
い
休
み
の
喫
茶
店
で
の
ち
ょ
っ
と
し
た
メ
モ
描
き
に
。
と
充
電
と
感
電
を
同
時
に
す
る
た
め
だ
。
既
知
に
な
る
シ
ョ
ッ
ク
に
打
ち
の
め
さ
れ
る
た
め
。
放
電
生
命
力
に
満
ち
た
人
た
ち
に
パ
ワ
ー
を
も
ら
い
、
未
知
が
で
蓄
積
し
た
あ
り
が
た
く
な
い
エ
ネ
ル
ギ
ー
を
発
散
し
、
返
っ
て
く
る
と
思
う
。
わ
た
し
の
場
合
は
、
毎
日
の
生
活
新
し
い
シ
ョ
ッ
プ
の
リ
サ
ー
チ
や
ア
イ
デ
ア
出
し
、
ズ
ル
ト
。
ク
ラ
イ
ア
ン
ト
と
の
重
要
な
プ
レ
ゼ
ン
や
打
合
せ
、
◇
レ
タ
ー
サ
イ
ズ
の
の
ソ
フ
ト
カ
バ
ー
ノ
ー
り
し
ま
す
。
具
も
軽
く
て
小
さ
く
て
何
処
で
も
手
に
入
る
も
の
だ
っ
た
身
軽
で
い
た
い
。
い
つ
も
こ
ん
な
考
え
だ
か
ら
仕
事
道
き
た
い
、
育
て
て
い
き
た
い
の
で
す
。
﹁
身
軽
で
い
ら
れ
る
ツ
ー
ル
﹂
そ
そ
の
ん
場
所 。 な
な
自
ら
分
で
が
は
な
の
り
魅
た
力
い
的
の
な
は
文
化
の
種
を
ま
い
て
い
Culture Engineering
5/8
の
ス
ス
メ
橘 真子
Officer
昭和58年3月生まれ。TRANSIT GENERAL OFFICE INC. プロデュース部
所属。ファッション、建築、デザイン、アート、音楽、飲食などをコン
テンツに遊び場を創造しユニークでエッジの効いたテイストやセンス、
サービスを心がける " 空間創造総合企業 で飲食や商業施設プロデュー
ス業務を担当。
米国ドラマ「24」に今更ハマり、寝不足な日々。
﹁
旅
の
目
的
﹂
大阪生まれ。大学進学を機に
東京へ。美術大学では欽ちゃ
んの仮装大賞出場に熱を注ぐ。
出版社に就職し、現在女性雑
誌の編集部に所属。夢は多摩
市桜ヶ丘に一戸建て住宅を構
えて、庭弄りをしながら家で
小さなカフェを開くこと。
そ
し
て
、
や
っ
ぱ
り
身
軽
で
い
た
い
。
渡邊 吉晃
旅
好
き
に
そ
の
理
由
を
問
え
ば
、
十
人
十
説
の
解
答
が
も
し
こ
の
世
界
が
ひ
と
つ
の
物
語
だ
と
し
た
ら
、
エ
ン
MOLESKINE
黄
色
い
ポ
ッ
ト
や
白
い
鍋
も
、
柳
宗
理
の
包
丁
も
フ
ラ
イ
ず
と
は
よ
く
言
っ
た
も
の
で
、
見
聞
き
し
た
こ
と
で
作
ら
LAMY2000
パ
ン
も
の 、
ジ
ュ
ー
サ
ー の
も ハ
仕 ン
事 ド
道 ド
具 リ
か
も ッ
し パ
れ ー
ま も
せ
ん
。
れ
た
イ
メ
ー
ジ
は
、
訪
れ
る
事
で
豪
快
に
打
ち
砕
か
れ
る
。
iPhone
も
っ
と
い
う
と
、
目
も
鼻
も
口
も
耳
も
手
も
足
も
頭
も
大
出
来
事
は
ニ
ュ
ー
ス
に
な
っ
て
も
、
日
常
の
暮
ら
し
ぶ
り
iMac
MacBook Air
事
な
仕
事
道
具
で
す
ね
。
は
行
っ
て
み
な
い
と
分
か
ら
な
い
。
貧
し
さ
、
豊
か
さ
、
̶
色
々
な
人
に
出
会
い
、
色
々
な
モ
ノ
や
コ
ト
に
触
れ
て
、
文
化
、
価
値
観
の
違
い
。
よ
く
耳
に
す
る
言
葉
だ
け
れ
ど
、
Russell
色
々
な
価
値
観
の
中
で
少
し
で
も
多
く
の
人
が
ハ
ッ
ピ
ー
て
ん
で
リ
ア
リ
テ
ィ
ー
が
な
い
。
物
乞
い
の
子
ど
も
達
に
HARIO
に
な
る
よ
う
な
ク
リ
エ
イ
テ
ィ
ブ
な
こ
と
が
で
き
れ
ば
、
出
会
っ
た
時
の
行
い
に
悔
や
ん
だ
り
、
悩
ん
だ
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今
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そ
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事
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だ
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も
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れ
そ
う
な
家
の
前
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き
り
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笑
顔
で
遊
ぶ
子
ど
私
の
仕
事
具
Curation paper Sharing about the viewpiont of “mono-coto”
Habon
とは
本をシェアすることで、自分の興味の一歩先にある
オススメの本 と 人 に出会える新しいライブラリーの仕組み
New Books in Habon Library
前回の第27回は5月に開催。恒例の中目黒 KEYAKI Cafe にて。
お昼の開けたCafeで皆で「ムーディー」をキーワードに本を紹介
し合いました。英語では「moody」と書き、意味は「むら気な / 不
機嫌な / ふさぎ込んだ」という意味があり、カタカナで書くムー
ディーとは意味合いが違ってます。そうなると、皆が持ってくる
本も違ってくるわけでありまして・・・そんなわけで前回も様々
な ムーディー な本が集まりましたのでご紹介いたします。
※このHabon Paperを配布している28回目は銀座のLeagueにて
開催。KEYAKI Cafeに続き今後のHabonの拠点になっていくで
しょうか!?乞うご期待。
大石 香
詩歩
三才ブックス
「ムーディーな本」というテーマが今回は非常
に 難 し く て、悩 ん だ 結 果、シ ン プ ル に ム ー
ディーな場所に行きたいという事で、この本を
選びました。
橘 真子
岡部 祥子
「死ぬまでに行きたい!世界の絶景」
樫本 容子
東京工業大学 塚本由晴研究室
フィルムアート社
「イーディ― 60 年代のヒロイン」
ジーン スタイン、ジョージ プリンプトン
筑摩書房
生きて動く彼女の影に会える日を楽しみに読んで
下さい。
世界28カ国の窓辺の景色を352ページで紹介
する本。空間の雰囲気(=ムーディー)をつくる
窓。日本のフォーマット化した窓に疑問を投げ
かける一冊。
田鍋 圭助
「モンスター」
百田 尚樹
幻冬舎
"moody"の原義は「気味悪い憂鬱な気分」とい
う。なのでそんな本を。
奇形的な醜さで生まれた女性"和子"が、整形を
繰り返し、奇跡的なまで美しくなっていく。そ
の過程で変わってくる周囲の対応が、また和子
の考え方が、読書をとてつもなく気味悪い気分
にさせる。
「美」とはなにかを問う問題作。
山田 匠
フランソワーズ サガン
新潮文庫
「ムーディー」という言葉を ちょっと不機嫌な と
か 倦怠感のある とか 官能的 という意味と捉えた
ら、この小説よりも全体感を通じて ムーディー感
を漂わせる本はないと思う。十七歳のセシルが、小
麦色に日焼けしちょっと短絡的でとびきり優しい
ダンディな父親とその恋人(27歳)と過ごす夏の別
荘。そこに現れる大人で品格漂う女性アンヌ(42
歳)。細かく描写される心理、フランスのバカンス、
男女の関係。一冊丸々、ムーディーです。
「WindowScape 窓のふるまい学」
杤尾 直也
「 悲しみよ こんにちは」
「陰翳礼讃 」
谷崎 潤一郎
中公文庫
まだ東京に出たての頃、初めて代官山に足を踏み入
れて思った、なんてオシャレな、ハイソな雰囲気の
漂う街なんだと。ムーディー を考えていてそんな
ことを思いだした。そしてどうやらこの雰囲気づく
りに一役買っているのが間接照明であることに気
づいた。どのランプも直接照らしておらずあっちを
向いている。これは勉強せねば、と思って手にとっ
た本です。
横田 直之
「フェルメールの食卓 暮らしとレシピ」
林 綾野
講談社
絵画にはそれが描かれた当時のムードがあ
る。そのムードを作る要素は色々ある中で、
絵の中に描かれている食事は、その時代に
しかないムードを作る要因になっている。
この本は、その中でフェルメールの絵の中
に書かれた食事のレシピ。この本でその時
代のムードを味わえる。
「あなたはなぜあの人の「におい」に魅かれるのか」
ムーディーを考えたときにまず5感、そして嗅覚。と
いうことで嗅覚心理学の第一人者の本の紹介。
「5感
の中であなたが一番失いたくないものって何です
か?」ある保険会社がおこなったもので、80%が視
覚。嗅 覚 は5%。し か し、嗅 覚 を 失 っ た 人 が 鬱 病 に
なったりする話も。たしかに視えるものがあっても
何も鼻が機能しなかったりしたら、世界はどう映る
でしょうかね。臭いと世界をめぐる知られざる世界
への入り口です。
6/8
レイチェル・ハーツ
原書房
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New Books in Habon Library
吉田 亮介
岡崎 翔太
「 円山応挙−空間の創造」
斎藤 環
角川書店
タイトルがムーディかなという単純な選出理由。日
本の文化に根付く広義のヤンキー的なるもの。その
メンタリティについて以前より興味があって手に
取った本です。
展覧会に行っても作品集は買わない
タチですが、円山応挙の時は例外でし
た。構図の大胆さと奥行きのある見事
な表現力に、ジャパニーズムーディを
感じました。本の紹介ですが、ぜひ本
物を見てほしい!
山川 早霧
「 世界が土曜の夜なら ヤンキーと精神分析」
三井記念美術館
「 じつは、わたくしこういうものです」
クラフトエヴィング商會
文藝春秋
物書きと絵描きの夫婦ユニット、クラフト・
エヴィング商會。初期の作品は予算がなかっ
たのかシンプルな作りのものが多く、本書も
あとがきを見ると出場者はみな友人知人。そ
れでどうやって月光密売人だの、地暦測量士
だの、冷水塔守だのを集められたのかは、最後
まで読めば分かる仕掛け。物語の面白さは過
程にあり、ということを再認識させてくれる
良書なので、ぜひ最初から順繰りにどうぞ。
Habon is Share book library system.
「私、結婚します。」
報 告
2014 年 5 月 21 日。天気は曇り、
風が強く吹いていた。世の中では至っ
て平凡な日だったが、僕らにとって
とても大切な日になった。
この日私の人生において入籍とい
う大きな節目を迎えたわけだが、身
辺で何か大きな変化があったかとい
うと全くと言っていいほど変化がな
い。今までと同じようにご飯を食べ、
仕事をし、妻の待つ家に帰る。少し
拍子抜けをした気もするが、「こんな
分が食っていければ良かったのが、
一生をともに歩むパートナーができ
たことで、自分が養っていかなけれ
ばならないという 責任感 のような
ものが芽生えた。これが妻に対する
労りの気持ちや感謝の気持ちをより
強くさせたのだろう。ほんの小さな
心がけかもしれないが、それが結果
として表れてきているようだ。その
ことに驚いた。
大人になるって言うのはこういう
ものなのかな」と理解する。妻はと
いえば、名字が変わったことで、免
許所や銀行口座、会社の登録、名刺
等々変化が著しく、忙しそうにして
いる。
籍を入れてから1ヶ月ほど経った
ある日、ふと気になって「結婚して
何か変わった?」と聴いてみた。そ
したら思わぬ一言が返ってきた。「優
しくなった」らしい。自分では意識
していなかったが、そういうことら
しい。言われてみれば確かに、けん
か(たいしたけんかをしたことない
が…。)は減ったように感じるし、お
互いを労る気持ちが強くなった気も
する。
自分なりに考えると、あまり変化
のない中で唯一変わったことは 責任
ということであろうか。今までは自
小さな 責任 の積み重ねなのかもし
れない。昔はもっとはっきりと今日
からみたいなのがあると思っていた
が、今 31 になって振り返ってみると
そういった節目節目で何か急激に変
わることはなく、ごく自然に滲みだ
してくるのだなと。
これから先の人生において、まだ
まだ節目はある。子供ができるかも
しれないし、仕事で転機がくるかも
しれない。その度、この 責任 がちょっ
とづつカタチを変えて大きくなって
いくのだと思う。そのときに自分の
心がどう変化し、それがどのように
行動に表れるのか、楽しみにしてい
きたい。
7/8
杤尾 直也
HABON 共同主宰者。建築の企画設計運営をする会社で設計を
担当。現在はホテルとシェアハウスの設計中。場をつくること
に興味があり、場から広がったもっと大きなまちづくりに取り
組みんでいる。震災復興を絡めたプロジェクトも画策中。
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連載「京都綺譚」
第二十回 と、
いうわけで。
お 題 を 頂 戴 し て 以 来、
「大 人」
なるものについて考えている。年
齢だけで言えば私ももう「大人」
のはずだが、世間で善しとされて
いることを毛嫌いしたり、そのく
せうわべだけの優しさを見せてみ
たりと、根は「子供」の頃から何
ら変わらない。これからいよいよ
大学社会で生きなければならず、
親の老いも近づいており、
所謂「大
人」にならなければいけないらし
いが、さて気が重い。
とにかく「大人」というのは、
「常
識」や「青春」と並んで私を煩悶
させる概念だ。あるカテゴリーの
人々が自分たちの正当性を保証す
るために用いる安眠薬のような言
葉かも、と勘繰ってさえしまう。
京都でも「大人」の場所として
紹介されるスポットは数多い。山
裾の古寺、隠れ家的バー、云々。
そのうちいくつかは私も好きな場
所なのだが、私自身が「大人」を
自認しないとすれば「大人」の場
所として書いてみても空々しい。
と、いうわけで。今回はヤケク
ソと皮肉とを糊で捏ねまわし、
「大
人」っぽい名前の施設を紹介しよ
う。祇園の歓楽街の外れに位置す
るこの施設には、夜にもなるとほ
ろ酔い顔の男女が、じゃれ合いな
がら吸い込まれていく。施設名は
この「大人」っぽいシチュエーショ
ンを言い当てているわけで、なか
なかとんちが効いている。
しかし、いたずらな欲情であっ
たり互いの暗黙の了解であった
り、そういったいきさつでこの施
設を利用する男女のことを考える
と、結局本質は「子供」の「ごっ
こ遊び」などとさして違いがない
とも言えるのではあるまいか。や
はり「大人」など、あやふやな概
念にすぎないのである。
アクセス:
京阪祇園四条駅から徒歩 3 分。
北 雄介
京都大学助教。「都市の様相」に関する
研究を展開している。
おわりに 特別編
表紙の写真
「大人」は、見た目もあるけどその人の 行動
が大人かどうかをわけるのだと思う。小∼中
∼高校、大学と進むにつれ、自由度が増し、
自分が道を選択しその行動に責任を持つ。
というわけで、自由の象徴!?
田鍋 圭助
しばらくの充電期間を
経て、先日から ビジネ
ス知識のクラウドソー
シング サービスを提供
している企業で働きだ
す。Habon 共同主宰。
「北さんに逢って綺譚」
Habon Paper の人気連載「京都綺譚」
の筆者、北雄介さんに京都で逢ってき
ました。東京在住も早 7 年だけど、京
の 都 出 身 の 私。京 都 恋 し さ の あ ま り
Habon Paper を裏から読んでます。そ
ん な 一 読 者 の 願 望 に こ た え る 形 で、
ファン企画 ( 笑 ) 北さんとプチ Habon
が実現しました。
2014 年 7 月 19 日、北先生の「大
人な本」に期待を高めつつ向かったの
は JR 二条駅。初対面の緊張を社会人
スマイルに包み隠しつつ挨拶した北さ
んは、ヒゲにアロハで優しそう。よかっ
たよかったと内心思いつつ、なにがよ
かったかのかとよくわからない私。京
町屋を改修したカフェで Habon の始
まりです。
北さんの「大人な本」は永井荷風著
「あめりか物語」。「ほんまは「ふらん
す物語」をもってきたかったんやけど、
見つからなくて。こっちは半分くらい
しか読めてません。」って、ええ∼っ
…?飄々とした北ワールドを感じなが
らお話を伺います。
次回のHabon
未読の方の為に紹介文。「明治四一
年、自然主義の文壇を一撃、魅了した
短篇集。シアトル着から NY 出帆まで、
文明の落差を突く洋行者の眼光と邦人
の運命が点滅する「酔美人」「夜半の
酒場」「支那街の記」―近代人の感性
に胚胎した都市の散文が花開く。『ふ
らんす物語』姉妹篇。」(「BOOK」デー
タベースより)
こちらが「ふらんす物語」。「明治四
〇年七月、二七歳の荷風は四年間滞在
したアメリカから憧れの地フランスに
渡った。彼が生涯愛したフランスでの
恋、夢、そして近代日本への絶望―屈
指の青春文学の「風俗を壊乱するもの」
として発禁となった初版本 ( 明治四二
年刊 ) を再現。」
発禁本です。大人だね!※明治の基
準なので卑猥な本ではありません。文
学的な本です。ただし淫靡な描写多数。
北さん「実際のパリっていったこと
あ り ま す?正 直、汚 い と こ ろ が あ る
じゃないですか。でも荷風の文章で描
かれてる巴里は、ほんまに美しいんで
すよ。」都市を研究されているだけあっ
て、やはり都市に魅かれているんです
ね、北さん。
先月はメキシコ。そのまえはニュー
オリンズ。シカゴ等々。華麗な北さん
の研究訪問都市と永井先生が重なって
きました。明治のデカダン一代男と北
さんの共通点は、都市を放浪するとこ
ろ…?何となく腑に落ちる。
気が付けばカフェの外はものすごい
夕立。文字通り緑滴る町屋の坪庭を眺
めつつ、思うことも何となく大人びて
きたような。さほど待たずに雨後の路
地に出れば、夕暮れ時の夏空に、入道
雲が高く遠く湧き上がっていたのでし
た。了。
HabonPaper issue 20
「大人サイコウ」
「未定」
2014年8月10日 第1刷発行
発行所 HABON PROJECT
開催日:2014.10.5 (Sun)
連絡先 habonPJ@gmail.com Staff
HabonPaper issue 21
同時発行
杤尾直也 吉田亮介
田鍋圭助
Habonメンバー一同
8/8
樫本 容子
在京もうすぐ 8 年目。
好きな読書は同じ本を
繰り返し読むこと。好
きな動物は犬。サービ
ス業勤務。