学校長メッセージ 2010.7.22 国際社会に通用する人間をめざして 学校長 髙木 正皓 今回は、本学院の目的について触れたい。全ての本校生が携帯する生徒手帳の 5 ページ には、建学の精神である「神を畏れ、人を恐れず、人に仕えよ」と生徒信条の「自己決断、 自己責任」とともに、八代学院設立の目的が記されている。その文章の最後の部分に、国 際社会に通用する人材を育成することを、目的とするとなっている。全ての本校教職員、 生徒は、本校での三年間を通して、この目的について考え、その実現に向けて、具体的に 行動することが強く求められている。 世界に目を向けると、文明の衝突といわれるテロや戦争が繰り返し起こり、また、私た ちが経験した震災や風水害など、自然災害による文明の破壊も不断の出来事として在る。 人々には、いつの時代も、どこにいても、各々が、自らのできる範囲で、力を出し合って、 助け合い、譲り合いながら、協調、協働して社会を存続、発展させていくしかない。その ためには、人々がより善く生きていくための原理や規範、即ち、社会の道徳が必要になっ てくる。そして、忘れてはならないことは、自分だけではなく、相手や周りの人々の満足 感を高めて、互いに、向上できるようになることが、大切である。 本校での三年間では、授業を通して、高校生としての学力を確実に身につけ、学校行事 かんよう やHR活動、部活動を通して、社会性(人間関係をより善く築くための能力など)の涵養 に努めて欲しい。更に、学校生活で学んだこと、体験したことを、是非、社会生活で活用 したり、応用したりして欲しい。このような営みを通して、生徒諸君が、大きく強く成長 することができる。 そして、これら培った自身の技能や経験を、国内外に目を向けて、人々のため、社会の ために、少しでも役立つことができたのであれば、どんなに、すばらしいことであろう。 国際社会に通用する人間になることは、世の中の一員として、まっとうに生きていける 一人前の人間としてだけでなく、人々のため、社会のために、少しでも役立つ人間になる ことでもあり、その基礎的、基本的な部分を、本校在学中に考え、学び、体得していって 欲しいと思う。 バックナンバー
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