ISPO メンバー各位, 今回も情報に富んだ ISPO eUpdate にようこそ!過去 2 ヶ月に色々なことが起こり、皆様にお伝 えすべきこともたくさんあります。 もうご覧になった方もいらっしゃるかと思いますが、ISPOはメンバーとユーザーのオンライン 体験をより有意義にするため、ISPOウェブサイト(www.ispoint.org) を改善しました。サイトの新 しいお役立ち情報や特徴を是非お楽しみ下さい! 7 月半ばにブリュッセルで開催された事業戦略レビューミーティングでも概説しました通り、 ISPO のオンライン上の存在感を高めることは、今後数ヶ月・数年に亘る ISPO の焦点となってい ます。ISPO の今後 2 年間の主な戦略的優先事項を特定することを目的として、ISPO 理事会は厳 正に選ばれた人々を 2 日間集中招集し、進捗状況を見直したり、課題や好機を分析したり、理 事会に対して戦略的提案を述べて頂きました。これらの提案は、すべての ISPO 支部が投票を呼 びかけられている 2013 年~2015 年度の新しい理事会に、ISPO としてのロードマップ(計画 表)を示していくことでしょう。 ISPO のもう一つの重要な戦略に、提携先との関係を構築していくということがあります。これ に伴い、つい先日 ISPO は Global Clubfoot Initiative (GCI)と提携することに合意しました。 新たな「次元」に突入した ISPO 機関誌(Prosthetics and Orthotics International、POI)について話 さずには、9 月号の eUpdate をご紹介することはできません。POI は、そのインパクトファクタ ー(2010 年の 0.634 から 2011 年には 0.950 に上昇)に加え、2013 年からは年に 6 回の発行にな ります。また、2012 年ロンドンパラリンピックに寄せて特別号も作成されており、様々な論文 と視点をまとめた質の高いジャーナルとなっています。 1 過去の活動ももちろんですが、今後実施されるイベントにも非常に重要なものがいくつかあり ます。特に、インドのハイデラーバードで 2013 年 2 月 4 日~7 日にかけて開催される ISPO World Congress 2013 はインドで開催される初の ISPO 世界会議となります。この会議は、交流や ネットワーク作り、ビジネスチャンスや新しい文化的体験など、皆様に刺激的な可能性をもた らすことでしょう。この会議に関する情報の他にも、ISPO からの旅費助成についての詳細やブ ラッチフォード賞への申請方法も今号の eUpdate で知ることができます。 最後に、真にグローバルな ISPO らしく、世界各地での ISPO の活動についてお読みいただけま す。エジプトとポーランド(新しい ISPO のメンバー協会)、アジア(アジア義肢装具学術大会 2012 と ISPO アジア地域会議)、アフガニスタンと日本(ISPO トレーニングプログラムの認 定)、トルコ(ISPO メンバープロファイルの掲載)、ロシア(ISPO 短期コース)、そしてフラ ンスとイギリス(ISPO 年次総会)について掲載しています。 ISPO 出版委員会・会長 Dirk Böcker ISPO 事務局長 Rajiv S. Hanspal 日本語版は以下の賛助会員の協力により発行しております。 Sponsored member Institute member 2 目次 ニュース ............................................................................................................................................................ 4 新しいISPOのウェブサイトを立ち上げました .................................................................................................... 4 ISPO 、エジプトとポーランドの新しいISPO支部を歓迎 .................................................................................... 4 ISPO パートナーのICRCが年次報告書を発刊........................................................................................................ 5 ISPO がGCI(グローバル・クラブフット・イニシアチブ)に加入しました .................................................. 5 ISPO インサイド.................................................................................................................................................6 ISPO、ブリュッセルで戦略レビューミーティングを実施 ................................................................................ 6 2013 年~2015 年度のISPO国際理事会選挙:投票をお願いします! .............................................................. 6 2013 年度予算 .......................................................................................................................................................... 7 ISPO 世界会議 2013 ............................................................................................................................................7 ISPO世界会議 2013 出席に関する助成金について .............................................................................................. 7 ISPO 世界会議 – ブラッチフォード賞 2013 に申請しましょう .......................................................................... 8 PROSTHETICS AND ORTHOTICS INTERNATIONAL(POI) ..........................................................................................9 2012 年ロンドンパラリンピックのPOI特別号がオンラインで読めます! ..................................................... 9 POIの新しいインパクトファクターが公開されました ...................................................................................... 9 POIが年 6 回の発行になります............................................................................................................................ 10 POI 読者アンケート............................................................................................................................................... 10 ISPOアラウンド・ザ・ワールド ..................................................................................................................... 10 APOSM(アジア義肢装具学術大会)2012 ......................................................................................................... 10 アジアにおけるISPO支部の地域会議 .................................................................................................................. 11 教育.................................................................................................................................................................. 11 ISPO、切断手術の短期コースを実施 .................................................................................................................. 11 最近のISPO義肢装具トレーニングプログラムの認定 ...................................................................................... 12 フォーカス....................................................................................................................................................... 12 ISPO トルコ............................................................................................................................................................. 12 イベント .......................................................................................................................................................... 13 ISPOイギリス 40 周年記念 年次学術大会......................................................................................................... 13 ISPO フランス 年次総会 2012 ............................................................................................................................. 13 その他のP&Oイベントに関する情報はこちら: WWW.ISPOINT.ORG/EVENTS ....................................................... 14 ISPO は、今回の eUpdate の発行をご支援下さったパートナー企業、 Touch Bionics 様に感謝いたします。 3 ニュース 新しい ISPO のウェブサイトを立ち上げました 既にご覧になった方もいらっしゃるかと思いますが、ISPOインターナショナルは、よりユーザ ーフレンドリーな経験とサイト訪問者の利点を追加提供するため、ISPOのウェブサイトをアッ プデートしました。今すぐ 新しい機能をお楽しみください。 • 短期コースや世論会議など、過去の ISPO イベント資料へのダイレクトアクセス • ISPO 認定の P&O トレーニングプログラムのディレクトリ(学校紹介を含む) • ISPO 支部がない国での、個人メンバーになることを希望される場合のオンライン申請書 • ISPO メンバー国のプロファイルを含む、ISPO メンバー支部のマップとディレクトリ 他にもたくさんあります! この新しいプラットフォームは、ISPO や ISPO メンバーが世界各地で日常的に行っている様々な 仕事を知る機会を皆様に提供します。また、ウェブサイトの開発が続けられていくにつれ、も っとたくさんのリソースや特典が今後提供されていくでしょう。是非ご覧ください! ISPOの新しいウェブサイトは こちら。 ご意見や改善のご提案がございましたら、ご遠慮なく ISPO へご連絡下さい。 ISPO 、エジプトとポーランドの新しい ISPO 協会を歓迎 ISPO に、エジプトとポーランドの ISPO 支部が加わりました。どちらも、地元の関係者の活力と 意欲により最近設立された支部です。 エジプトの同僚の皆さんは、エジプトや近隣諸国の P&O や関連のある 専門家のネットワークを構築し、拡大させることに非常に熱心です。義 肢装具教育分野の能力を構築することを主な目的として、エジプト支部 は ISPO 認定のトレーニングプログラムをデザイン・設立し、またトレ ーナーを養成するプログラムを実施するため、義肢装具分野での助成金を得たいと考えていま す。 ポーランドの同僚の皆さんは、国内の理学療法やリハビリテーション 医学及び外科医などの医療職団体や、患者団体との相互協力を育成し ていくことに大変興味を持っています。この新しい支部は、2012 年と 2013 年に様々な会議を主催したり、ミーティングに参加されたりする 予定です。 新たに結成された ISPO メンバー協会のみなさん、おめでとうございます。新しい私たちの同僚 に、ぜひコンタクトを取ってみてください。 ‐ ISPOエジプトに関する詳しい情報や連絡を取られたい方はこちらから: エジプト支部 ‐ ISPOポーランドに関する詳しい情報は プロファイルをご覧になるか、こちらから連絡を お取りください: ポーランド支部 まだ国内にISPOの支部が無いという方で、支部を結成することにご興味がありましたら、ISPO のウェブサイトを 訪問されるか、もしくはISPO本部事務局 ispo@ispoint.orgにご連絡ください。 4 ISPO パートナーの ICRC が年次報告書を発刊 赤十字国際委員会(ICRC)は、戦争や国内暴動の被害者の生命と尊厳を保護し、また援助する ことを唯一の人道的任務とする、公平、中立かつ独立した組織です。身体のリハビリテーショ ンプログラムは尊厳を回復することに役立ちます。義肢や装具などのデバイスを使用し、可動 性を回復させることは、食料や教育へのアクセスや、仕事を見つけ収入を得ること、そしてよ り全般的に言えば、社会における他のメンバーと同一の機会を持つという基本的権利を享受す るための第一歩となります。 1979 年以来、ICRC の身体リハビリ活動は世界各地で多様化し、 拡大してきました。1979 年から 2011 年の間に、ICRC の身体リハ ビリテーションプログラムは、48 カ国と 1 領域において 150 以 上のプロジェクト(センター)のサポートを提供しました。長い 期間を経て、ICRC はその広い活動範囲や ICRC 内の技術開発、そ して広く認められた専門知識及び支援プロジェクトへの長期的な 深い関与を主な理由として、身体リハビリテーションにおけるリ ーダーとしての地位を獲得しています。ICRC が身体リハビリテー ションを提供したほとんどの国では、このようなサービスは最小 限であったか、もしくは存在すらしていませんでした。ほとんど の場合、ICRC の支援はそれを必要とする人々のための全国的なリ ハビリテーション支援を設立する基礎的な役割を果たしました。 2011 年に、身体リハビリテーションプログラムは 27 カ国と 1 領 域において 92 のプログラムを支援し、222,000 人以上の人々が ICRC 支援センターの様々なサービスを受けました。これらのサービスは、19,740 の義肢と 52,832 の装具製作、3,492 台の車椅子と 15,650 セットの松葉杖の支給、そして 79,889 名に対す る適切な理学療法等の治療の提供を含みます。2011 年にそれぞれの ICRC 支援センターでサービ スを受けた人数は、前年比平均 10%増でした。またこれらのサービスを受けた人のうち、27%が 子どもで 18%が女性でした。 この年次報告書は、2011 年の ICRC 身体リハビリテーションプログラムの、世界的な活動につい て詳しく紹介しています。この報告書は下記リンクをクリックするとダウンロードできます: http://www.icrc.org/eng/resources/documents/publication/p4103.htm ISPO が GCI(グローバル・クラブフット・イニシアチブ)に加入しました ISPO はグローバル・クラブフット・イニシアチブ(GCI)の招待を受け、世界中の内反足治療を 改善するという GCI の使命に貢献するため、 つい先日 GCI のパートナーになりました。 このパートナーシップは、以前からの ISPO と GCI 間の協力の上に築かれるものです。特に、 ISPO は GCI の設立時から(詳細は下記をご覧ください)アフリカ(タンザニア、ルワンダ、ナ イジェリア)やアジア(ハノイ)などの低所得の国々において、多数のトレーニングコースを 後援してきました。 現在の GCI のパートナーは次の通りです:ALTSO(ア・レッグ・トゥ・スタンド・オン)、An Orphan's Wish(アン・オーファンズ・ウィッシュ)、Anthrologica(アンスロロジカ)、Beit Cure Hospital Malawi(マラウイ・ベイトキュアホスピタル)、Handicap International(ハンディ キャップ・インターナショナル)、IMPACT Foundation(インパクト・ファウンデーション)、 5 On His Path(オン・ヒズ・パス)、STEPS South Africa(ステップス・サウスアフリカ)。 現在、ISPO と GCI は ISPO が(上記のパートナーの活動に沿って)どのように GCI の活動に最も 貢献できるかということを話し合っています。他のパートナーと共に、ISPO は GCI に対し世界 中で行われている内反足治療に関する活動の情報を収集・共有し、また GCI の活動を促進する ためのリソース(内反足治療を支援するトレーニングリソースを含む)を提供していきます。 GCI(グローバル・クラブフット・イニシアチブ)について GCI は、特に貧困国の内反足治療援助に携わる団体をとりまとめるため、2009 年に包括団体と して設立されました。団体の目的は以下の通りです: ‐ 特に資源が不足している国々の内反足治療団体に対し、情報とトレーニングリソースを 提供する。 ‐ 既存する内反足治療機関の間での繋がりを生み出し、協力体制を作る。 ‐ 内反足治療に関する世界的規模の統計を提供する。 GCI は、3つの主な内反足治療団体の大きな成功を収めた協力の結果、設立されました。CBM International、CURE Clubfoot Worldwide、そして Ponseti International Association は、2008 年から 2009 年の間、対象であった 10 の国々において、内反足治療のトレーニングとサービス提供を 改善するプロジェクトに共同で取り組みました。この 2 年の間に、7,500 名の子どもたちが治療 に参加し、630 名以上の療法士がトレーニングを受けました。この特別なプロジェクトのため の資金支援は終わってしまいましたが、将来のプロジェクトのために協力体制を維持し、また このプロジェクトで得られた経験を他の関連団体にも提供するべきだと考えられました。 CBM International、 CURE Clubfoot Worldwide、そして Ponseti International Association のそれぞれ の代表は、世界のすべての子どもたちに内反足治療を提供するためには、民間公益団体や保健 省、そして慈善団体や大学なども含めた全ての関連ある団体が、非競合的でお互いに支援的な 協力をしていくことが不可欠だと考えました。このようにして、GCI の活動は始まりました。 今日では、GCI は包括的であり、内反足治療を提供する全ての団体に加盟の扉が開いています。 ISPO インサイド ISPO、ブリュッセルで戦略レビューミーティングを実施 2012 年 7 月 16 日から 17 日にかけて、ISPO 理事会のメンバーや、パートナー機関・業界・その 他の貢献者の代表が集まり、ISPO 本部事務局のメンバーと共に、ブリュッセルで戦略レビュー ミーティングを行いました。2 日間に及ぶこの会議の目的は、ISPO 協会の SWOT(強み、弱み、 好機、脅威)を分析し、協会が今後 2 年間で成功するために取るべき次の戦略的ステップにつ いて勧告を出すことにありました。 この集中的な 2 日間、約 15 人が協会の現在の位置づけや使命、活動についてだけでなく、これ からの課題やより広範囲における団体の事業環境についてじっくり検討しました。 現在、本部事務局では、選定された具体的な活動のための提言を含む報告書を起草しています。 この報告書は、年末までに承認のため理事会に提出される予定です。 これらの提言が適用されれば、それは次の理事会に向けたロードマップに変換されていくこと でしょう。 2013 年~2015 年度の ISPO 国際理事会選挙:投票をお願いします! 私たちは、次の ISPO 国際理事会のメンバーを務める候補者を提案して下さった、ISPO のメンバ ー協会や個人メンバー、そして候補者の皆様方に感謝いたします。 ISPO の規約に従い、ISPO プロトコル委員会は、提出された全ての候補者を客観的な評価方法に より評価し、理事会の 6 席の空きに対して 10 名の候補者を選出しました。これは、効率的な意 思決定と最終選挙での明確な結果を促すためです。 6 理事会によって批准された最終候補者リストは、2012 年 7 月下旬に国際委員会の代表者と共有 されており、 ISPO ウェブサイト で調べることが出来ます。 全ての ISPO メンバー協会が ISPO 選挙プロセスに参加され、好ましい候補者に投票されるよう お願いします。記入済みの投票用紙の返送期限は 9 月 30 日です。私たちは、あなたが ISPO の メンバーとして、次の 2 年間の協会を担っていく代表を選ぶという特典を生かされることを、 強くお勧めします。 ご質問がございましたら、ご遠慮なくISPO本部事務局(ispo@ispoint.org)へご連絡下さい。 選挙結果は、2012 年 10 月に国際委員会と P&O 関係者の皆様に発表されます。新たに選出され た理事会メンバーは、2013 年 2 月にハイデラバードで行われる ISPO 世界会議の後に就任する予 定です。 2013 年度予算 ISPOインターナショナルは2013年度予算の最終調整に入っています。来年に計画されている活 動について財政支援を希望する支部の方は、2012年11月11日までにISPO会計士のNiels Petersen ( niels@ispoint.org)に依頼書を提出して下さい。 予算は限られていますが、メンバー協会の有意義な活動を支援するため、ISPO は努力を怠りま せん。 ISPO 世界会議 2013 ISPO 世界会議 2013 出席に関する助成金について インドのハイデラバードで開催される ISPO 世 界会議への出席に関連する旅費や宿泊費の資 金援助が必要な方々のために、ISPO は旅費助 成金の提供と登録料の全額免除をご用意しま した。この助成金のために、ISPO は合計金額 15,000 ユーロを確保しています。 インド、パキスタン、アフガニスタン、ネパール、バングラデシュ、スリランカ出身の有資格 者は、500 ユーロの旅費助成金と登録料免除を受けることができます。また、その他の低所得 国および下位中所得国出身の有資格者は、1,000 ユーロの旅費助成金と登録料免除を受けること ができます。対象となる全ての国のリストは こちらでご確認ください。 こちら から、助成金の適用基準や要件、及び必要書類と手順の詳細情報をダウンロードして下 さい。要件のリストを満たしていない方、また申込書に不備のある方は考慮されません。申込 書は、遅くとも 2012 年 10 月 1 日までにISPO本部事務局へご提出下さい。 お問い合わせはこちらまで: ispo@ispoint.org. 7 ISPO 世界会議 – ブラッチフォード賞 2013 に申請しましょう あなたは義肢または装具の分野で革新的な成果を残し、優れた実績を持っていますか?あなた は賞にノミネートされるべき方をご存知ですか?もしそうなら、ハイデラバードの ISPO 世界会 議 2013(インド)の際に授与される名誉あるブラッチフォード賞に自身で申請されるか、もし くは考慮されるべき同僚をノミネートすることができます。 ブラッチフォード賞は、義肢・装具器具に関連する功績を残した方、もしくはより良い義肢・ 装具につながる科学的根拠のある新しい技術を開発した方を表彰する賞で、ブライアン・ブラ ッチフォードを偲んで、世界会議でブラッチフォード家から受賞者に賞金 2,500 ポンドが贈ら れます。 受賞者は、ハイデラバードの世界会議 2013 の閉会式で、自身の仕事内容に基づいてプレゼンテ ー シ ョ ン を 行 い 、 論 文 は 正 式 に 義 肢 装 具 イ ン タ ー ナ シ ョ ナ ル ( Prosthetics and Orthotics International)に掲載されます。 賞へのノミネート及び申請は、ISPO メンバー協会の方または個人メンバーからのみ受け付けま す。受付締め切りの 2012 年 10 月 15 日までに、下記の書類を提出してください。 ‐ (ノミネートされた)候補者の履歴書 ‐ 候補者が考慮されるべき正当で動機付けのある理由を最大 1 ページにまとめたもの 授賞に適した候補者がいないと判断された場合、ISPO 理事会、科学委員会及びブラッチフォー ド家は賞を保留する権利を有します。 ご質問がございましたら、ご遠慮なくISPO本部事務局( ispo@ispoint.org )へご連絡下さい。 ISPO 世界会議 2013 について この画期的なイベントは、世界中の P&O 関連団体を一堂に会し、科学的・臨床的進歩や最新の 製品、革新的な技術、より新しいデザインや素材などについて共有・紹介するためのものです。 この会議は、インドでは初めての ISPO 会議となります。インドは大きなビジ ネスチャンスと様々な観光体験を与えてくれる地域です。これらの要素すべ てが刺激的な交流やネットワーク作り、そして新しい文化体験の可能性を作 り出してくれるでしょう。 ISPO 世界会議の対象参加者は、装具士、義肢士、リハビリテーション医、整 形外科医、理学療法士、作業療法士、リハビリテーション技術者及び介護士、 臨床心理士、そして社会的機関にお勤めの方です。 関連する様々な職業の方にお越しいただくことで、利用可能な最新の義肢・装具療法のための 製品、施設及び支援について参加者の皆様がより深い理解を得ることができると考えます。 この会議を通して – そして他の活動と平行して – ISPO は、障害のある方々が身体の機能や独立 性を回復する支援をするため、最高のリハビリテーションの選択枝を提供できるよう努めてい ます。 会議に関するより詳しい情報とオンラインでの参加登録はこちらから: www.ispo2013.org 8 Prosthetics and Orthotics International(POI) – ISPO 機関誌 2012 年ロンドンパラリンピックの POI 特別号がオンラインで読めます! 2012 年 ロ ン ド ン パ ラ リ ン ピ ッ ク に 際 し て 、 ISPO は Prosthetics and Orthotics International, (POI)の特別号を発行しました。この特別号は"2012 年ロンドンパラリンピック:成功の秘訣の準備"と題し、障害を持つ基礎 レベルのスポーツ初心者からエリートパラリンピック選手まで、臨床的 関連のある有益な研究を紹介しています。 さらに、障害を持つアスリートの経過・パフォーマンス・リハビリテー ションの観点から、科学文献への貢献を目的としています。 特別号の内容は? この特別号は、次の4つの点についてのレビューから始まります:義肢 使用者のスポーツに対する動機や直面する問題、戦争で負傷した退役軍 人のリハビリ戦略の一環としてのエリートスポーツ参加の役割、パラリ ンピックアスリートの心理的特性と健康状態、そしてスポーツ用の義手及び義足の使用につい て。 POI ジャーナルの従来の形式に従い、これらのレビューの後にオリジナルの研究レポートを掲載 しています。研究レポートの最初の4つは、切断者の疾走能力・ジャンプ力・スプリント能力 に焦点を当てています。そしてこれらのレポートは、下腿切断ランナーが後足部から前足部の ストライクに変更することで、インパクト時の地面反力や、健側の膝にかかる荷重を減らすこ とができるという Waetjen らのケーススタディーによって補完されています。 その他のレポートは、車椅子の使用経験が長い子どもと短い子どもの上半身運動能力の違いや、 切断者がサッカーをする際の体芯安定性と体芯強度の役割、軽度から中等度精神遅滞児のスポ ーツにおける機能改善及び社会参加の役割、そして科学的根拠に基づいた女性と男性砲丸投げ 選手の能力分散について紹介しています。 最後に、障害のあるアスリートのスポーツへの参加を促進する、スポーツ用義肢や福祉用具を デザイン・製作している企業の役割と功績を認め、この特別号では、「製品研究開発における 臨床的観点」に基づいた一連の短い論文をいくつか掲載しています。この取り組みは特別号が 始めてであり、様々な POI 読者の心に働きかけることが期待されています。 POI 特別号についてもっと知りたいですか? 一時的ではありますが、全ての記事を例外的に今月の終わりまで自由にご覧頂くことができま す。どうぞご遠慮なく、POI特別号を こちらからお読み下さい。 POI の新しいインパクトファクターが公開されました ISPOの公式ジャーナルである 義肢装具インターナショナル (POI) のインパクトファクター(学術 雑誌の重要度を示す尺度)が、2010 年の 0.634 から 2011 年は 0.950 に上昇しました。さらに、 POIジャーナルは現在、整形外科の分野で 1~63 位中 38 位にランクインしており(2010 年は 1 ~60 位中 40 位)、またリハビリテーションの分野でも 1~58 位中 42 位(2010 年は 1~43 位中 33 位)にランクインしています。 ISPO はジャーナルの前向きな進化を歓迎しており、ISPO メンバーや、メンバーの様々な経歴と 専門にお役に立てるよう、POI 記事の質と妥当性を絶えず改善していきます。 9 ISPO は、POI の出版社である SAGE Publications Ltd. と編集長である Sarah Curran 博士と共に、読 者の皆様が POI を最大限に生かせるように、そして義肢装具の全ての専門家にとって POI が質 の高いツールとなるように努めていきます。 POIへのご提案がございましたら、ご遠慮なく ispo@ispoint.orgまでご連絡下さい。 POI が年 6 回の発行になります ISPOインターナショナルとSAGE Publications Ltd. は、ISPO公式ジャーナルである Prosthetics Orthotics International (POI) が 2013 年より年 6 回の発行になることを、喜んでここにお知らせい たします! メンバーシップパッケージの一部として POI を無料で受け取られている ISPO メンバーの皆様にとっては、ジャーナルの発行回数が増えることは付 加的な利点となるのではないでしょうか。 Prosthetics Orthotics International(POI) は、義肢装具の分野における主要 な国際科学出版物の一つです。1977 年に出版を開始して以来、このジャ ーナルは世界的な広がりを見せました。生物学的技術バイオテクノロジー とリハビリテーショ技術の大きな進歩により、この一流のジャーナルに対 する需要は急速に増加しました。 ジャーナルへの質の高い投稿と投稿数増加のおかげで、POI は 2013 年より発行回数を増やすこ とになりました。それにより、投稿いただいたジャーナルをこれまでより早く掲載することが でき、また読者の皆様も、より定期的にジャーナルにアクセスして頂けるのではと思います。 ジャーナルへの投稿は こちらからどうぞ。 POI 読者アンケート ISPO と POI 編集長の Sarah Curran、そして出版社の SAGE Publications Ltd.は Prosthetics Orthotics International (POI) が、ISPO メンバーと POI 読者にとって義肢装具の分野における研究と情報の 最良の情報源であってほしいと思っています。 従いまして、私たちは読者であるあなたの意見を大切にしています。ぜひ、読者アンケートに ご参加下さい。アンケートの回答にかかる時間は 2~3 分です。 ISPO アラウンド・ザ・ワールド APOSM(アジア義肢装具学術大会)2012 第 5 回アジア義肢装具学術大会が、8 月 3 日~5 日にかけて日本の神戸で行われました。 700 名以上の参加者(日本人 463 名、その他 16 カ国から 112 名、出展者 130 名)が会議と展示会に出席しました。 「パワフルアジア」と題したこの会議は、P&O の将来におけ るアジア地域の可能性を明示することを焦点としました。 たくさんの医師、義肢装具士、理学療法士、作業療法士、そ してリハビリテーション技術者が集まり、義肢装具に関連す る分野の様々なトピックについて意見交換を行いました。と 10 りわけ、レクチャーやシンポジウム、そしてメーカーによるワークショップの一部は、ロボッ ト技術(ロボットスーツや筋電義手など)のリハビリテーションへの応用というコンセプトに 焦点を当てていました。 ISPO の代表者は、約 20 のオーラルセッションと 60 以上のポスターセッションに参加し、活発 な議論と広範囲に及ぶ情報交換を促進することができました。 次回のアジア義肢装具学術大会は、2014 年に台湾で開催されます。 会議の写真は こちらからどうぞ。 アジアにおける ISPO 支部の地域会議 日本の神戸で開催されたアジア義肢装具学術大会(上記参照)の一環として、2012 年 8 月 3 日 (金)にアジア地域の ISPO 支部が地域会議を行いました。香港、日本、韓国、台湾の支部の代 表者と、カンボジア、スリランカ、タイからオブザーバーが参加し(19 名)、以下の内容で会 議を実施しました: ‐ アジア義肢装具学術大会の重要性についての意見交換 ‐ 過去のアジア義肢装具学術大会のレビュー ‐ 各地域のメンバー協会の報告書を共有 ‐ 次回からの APOSM 主催国に関する合意(2014 年台湾、2016 年韓国) この会議には ISPO 本部の次期会長である Mr. Bengt Soderberg も参加し、アジアの P&O 業界にお けるネットワーク構築に大きく貢献した有益な会議となりました。 会議の写真は こちらからどうぞ。 教育 ISPO、切断手術の短期コースを実施 2012 年 10 月 26 日から 27 日にかけて、ロシアのサンクトペテルブルクで ISPO ロシア切断手術 の短期コースを主催します。この短期コースは、XVII ロシア国内会議「人々と健康」(外傷治 療・整形外科学・義肢学・リハビリテーション)の一環として実施されます。 短期コースの主要トピック: ‐ 血管障害または糖尿病性血管症による体肢の切断後の合併症 ‐ 義肢装着準備のための再建手術としての再切断 ‐ 上肢、下肢の大部分へのインプラント再挿入:問題と合併症 ‐ 子どもの断端組織成長の不均衡に対する再建手術 ‐ 初めての義肢のタイミングとその特徴 ‐ 義肢の新しい構造 ‐ 初めての義肢装着のステージにおける医学的管理 このプログラムには、下記の方々を含む、国際的な講演者が参加します: ‐ Alexander Lerner ランバン医療センター 整形外科"A"部門 執刀医。イスラエルのハイファに位置す る Technion ‐ イスラエル技術研究所の Bruce Rappaport 医学部 上級(医学)講師 (再建整形手術、骨移動術と肢延長術、重度の骨及び軟組織損傷における患肢救 済手術、高エネルギーによる損傷の管理)。 ‐ J.A. “Tony” Herring, M.D. テキサス・スコティッシュ・ライト病院の主任スタッフ。テキサス大学サウスウ エスタン医療センター整形外科部門(小児整形外科)教授。 11 最近の ISPO 義肢装具トレーニングプログラムの認定 最近 ISPO の認定を受けた下記トレーニングプログラムの関係者の皆様と卒業生の皆様に、ISPO からお祝いを申し上げます。 アフガニスタン 今年 7 月、ISPOはAfghan Diploma in Prosthetics and Orthotics (ADPO)の第三モジュ ール「上肢装具/義肢と体幹装具」をISPOカテゴリーIIのトレーニングプログラム として認定しました。このプログラムは、アフガニスタン保健省及び健康科学 研究所と共同して、赤十字国際委員会(ICRC)によって運営されています。 日本 9 月初旬、日本の 神戸医療福祉専門学校が展開する4年 制の義肢装具士トレーニングプログラムがISPOカテゴリー Iの認定を受けました。神戸医療福祉専門学校は、2009 年 にISPOとのコンサルテーションを開始し、2012 年 3 月に、 日本における最初の義肢装具士養成学校としてISPOの正式 な認証試験を受けました。 フォーカス ISPO トルコ 歴史 ISPO トルコは、チームの活力と情熱がトルコ義肢装具科学協会(TPOBD)との継続的な実りある 協力を可能にしている申し分のない例だと言えるでしょう。ISPO トルコの元となる団体ができ たのは、P&O の専門家たちの代表者が最初に集会を開いた 1997 年に遡ります。当時「委員会」 と呼ばれていた団体は、2004 年に公式な国家的地位を獲得しました。 平行して、トルコ義肢装具科学協会(TPOBD)が 1998 年に設立されました。設立当時から、こ の2つの団体は共同研究を行うなど、定期的に協力し合ってきました。 ガバナンス TPOBD は、国際的な舞台でトルコの代表を務める法的権限を持つ唯一の団体です。ISPO トルコ の実行委員は Serap Alsancak (Prof PT)、Kamil Yazıcıoğlu (Prof MD)、 Kezban Bayramlar (Prof PT)、 Haydar Altınkaynak (MSc Eng)、Salih Angın (Assoc Prof PT)、そして Mustafa Gültekin (PO Tech)です。 これらの実行委員のうち 4 名は、TPOBD の実行委員も務めています。 メンバーシップ 現在、ISPO トルコには 8 名の義肢装具士と 8 名の理学療法士、5 名の医師と 2 名の技師を含む、 23 名のメンバーが在籍しています。 国内会議 これまで、TPOBD は海外からも参加者のあった国内会議を 7 回主催し、うち直近の 3 回は ISPO トルコと連携して実施されました。これらの会議は、中東の科学者たちを団結させる役割を果 たしました。第 8 回 P&O 国内会議は、2012 年 9 月 26 日~29 日にかけてアンタルヤで開催され ます。 12 教育とスタンダード 国内に位置する 7 校の保健専門学校で、高いレベル(大学レベル)の P&O 教育が提供されてい ます。大学での 2 年間の P&O 課程に加え、中等教育を提供する義肢装具技術者を養成する高等 学校もあります。 またトルコ保健省の基準を満たした義肢装具プログラムが、アンカラ大学で 2010 年 6 月に始ま りました。プログラムの参加者の中には、個人の P&O 製作会社とアプリケーション適合センタ ーを統合し、責任あるマネージャーに就任するなど成功した方々もたくさんいらっしゃいます。 トルコの P&O 製作及び適合規定の基準となっている TSE13181 を更新するため、ISPO トルコは TPOBD と共に働きかけを行ってきました(直近の更新は 2011 年 4 月でした)。 事実と数字 ‐ トルコの国家統計報告書によると、トルコにはおよそ 860 万人(人口の 12.3%)の身体 障害者がいます。 ‐ P&O のサービスは、州立病院の医療部門や民間施設で提供されています。 ‐ トルコの州立病院や大学には 25 の義肢又は装具の医療部門があります。また、約 300 の民間クリニックで P&O サービスが提供されています。 ‐ 現在トルコには 23 の製作会社があり、約 2,000 人が P&O の分野で雇用されています。 イベント ISPO イギリス 40 周年記念 年次学術大会 ISPO イギリスは 40 周年を迎えようとしています。記念式典は、イギリス・シェフィールドで 2012 年 9 月 27 日から 28 日にかけて執り行われる予定です。 ISPO イ ギ リ ス は 、 そ の 歴 史 の 中 で 初 め て 理 学 療 法 士 ( the British Association of Chartered Physiotherapists in Amputee Rehabilitation)と義肢装具士(the British Association of Prosthetists and Orthotists)の共同会議を主催します。この会議は、多くの専門分野にわたるネットワーク作りと、 分野の現在の活動と新しい進展に関する議論を真に楽しむことのできる、刺激的な機会を提供 することでしょう。 記念式典では、Ruby をテーマとしたガーラディナー(祝賀晩餐会)とダンスが振舞われます。 既に準備されたプレリミナリープログラムには、海外からの来賓の講演も含まれています。講 演者は、Ruby Presidential Lecture についてスピーチをされる Jan Geertzen 教授や、ブラッチフォ ード Lecture について話される Dr Harmen van der Linde 及び、その他の方々です。 ISPO40 周年記念 年次学術大会のプログラム情報は こちら からダウンロードされるか、ISPOイギ リス事務局( info@ispo.org.uk )へご連絡下さい。 ISPO フランス 年次総会 2012 ISPO フランスは、2012 年 10 月 25 日~26 日にフランス・リヨ ンの“Cité Internationale ‐ Centre de Congrès” で第 17 回国内学術 会議を開催します。 科学会議のプログラムは P&O 分野の全ての利害関係者と共同 で作成され、フランス語圏諸国のほとんどの代表者が出席する 予定です。会議の主なトピックは以下の通りです: 技術革新 紫斑と切断 シャルコー・マリー・ツース病 胸部の変形 シーティングとポジショニング ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ - 装具による治療 – 技術と治療 13 今年は、800 名~1000 名の参加が見込まれています。このイベントは 52 名のヨーロッパからの 講演者を予定した、大変多くの専門分野にわたるプログラムとなっています。 会議に参加予定の方々は、義肢装具士から整形外科医、リハビリテーション医、一般医、理学 療法士、作業療法士、足装具士、生物医学工学者まで、多岐にわたります。 約 30 の国内及び海外企業が、会場内の広いエリアで義肢装具の技術やテクノロジーを展示しま す。 背景 ISPO フランスは、関係者間の議論を促し、多施設研究を促進するため、また整形外科分野やフ ランス政権、そしてフランス健康安全庁に適切な情報源を提供するため、1995 年から毎年、科 学会議を開催してきました。 長年の間に、ISPO フランスの義肢装具会議はリハビリテーション分野の専門家にとって最も重 要なイベントになり、またフランス語圏の装具分野における主な情報源となりました。 ISPOフランスの詳細はこちらから: www.ispo‐france.com 学術委員会へのご連絡: comite‐scientifique@ispo‐france.com その他のP&Oイベントに関する情報はこちら: www.ispoint.org/events 14
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