「工事完成図書の電子納品要領(案) 」 解説書 第1版 平成 13 年 2 月 (社)日本土木工業協会 CALS 検討特別委員会 CALS 検討部会 文書情報標準化ワーキンググループ ∼ 目 次 ∼ はじめに 1 電子納品要領(案)策定の背景 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1・1 2 電子納品要領(案)の全体像を考える ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2・1 2−1 建設省の電子納品要領(案)とは ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2・1 2−2 電子納品要領(案)の考え方 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2・1 2−2−1 電子納品要領(案)の構成 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2・1 2−2−2 納品に際しての電子データのファイリング方法 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2・1 2−2−3 電子データの交換に限定した仕様 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2・1 2−3 電子納品(電子データと電子媒体)の構成する項目 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2・2 2−3−1 電子データの記述ルール ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2・2 2−3−2 ソフトウェア ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2・2 2−3−3 インデックス情報(XML)文書 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2・3 2−3−4 ファイルやフォルダの命名ルール ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2・3 2−3−5 電子媒体の種類 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2・3 2−3−6 文字の規定 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2・4 2−4 電子納品要領(案)の位置付け ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2・5 2−4−1 情報交換方式の統一(標準化) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2・5 2−4−2 情報の蓄積・管理の一貫性の保証 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2・5 2−4−3 業務プロセスの見直し ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2・5 2−4−4 安全な情報交換のための情報インフラ整備 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2・5 3 電子納品要領(案)の概要 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3・1 3−1 種類 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3・1 3−2 デジタル写真管理情報基準(案) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3・1 3−2−1 基本的な考え方 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3・1 3−2−2 フォルダ構成 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3・1 3−2−3 仕様項目 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3・2 3−2−4 その他 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3・2 3−3 工事完成図書の電子納品要領(案) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3・2 3−3−1 基本的な考え方 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3・2 3−3−2 納品する電子データの種類 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3・2 3−3−3 フォルダ構成 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3・3 3−3−4 仕様項目 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3・3 3−3−5 その他 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3・3 4 フォルダ(ディレクトリ)とファイルの解説 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4・1 4−1 フォルダ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4・1 4−2 ディレクトリ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4・1 4−3 フォルダ、ディレクトリ詳細 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4・1 4−4 パス ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4・2 4−5 ファイル ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4・3 4−6 拡張子 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4・4 4−7 ファイル、フォルダ名の大文字、小文字表示 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4・4 5 電子媒体の解説 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5・1 5−1 電子媒体の種類 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5・1 5−2 電子媒体の特徴 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5・2 5−2−1 CD−R:ISO9660フォーマット(レベル1) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5・2 5−2−2 CD−Rメディアの品質 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5・4 5−2−3 MO(スーパーフロッピーフォーマット) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5・4 5−2−4 MOの注意点 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5・6 5−3 電子媒体に貼るラベル他 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5・6 5−3−1 レーベルプリントについて ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5・7 5−3−2 ウィルスチェックについて ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5・8 5−4 成果品が複数枚に渡る場合の注意点 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5・8 5−5 デジタル写真管理情報基準(案)での全角ファイル名について ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5・8 5−6 用語集 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5・9 6 XMLの解説 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6・1 6−1 XMLの概要 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6・1 6−2 XMLの仕組み ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6・2 6−2−1 XML宣言 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6・2 6−2−2 DTD(文書型定義宣言) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6・3 6−2−3 文書インスタンス ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6・4 6−3 XMLの利点 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6・5 6−3−1 非常に高い互換性 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6・5 6−3−2 データの保存性が高い ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6・5 6−3−3 データの独立 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6・6 6−3−4 データベースとして利用 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6・6 6−4 XMLの入力・編集 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6・6 6−4−1 「XML←→Exel変換ツール」を用いる方法 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6・6 6−4−2 XMLを直接編集できるツールを用いる方法 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6・6 6−4−3 専用ソフトからXMLに変換する方法 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6・6 6−5 XMLの表示・印刷 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6・7 6−6 電子納品要領(案)のDTD ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6・8 6−6−1 工事管理ファイル(INDEX_C.XML)のDTD(INDEX_C.DTD) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6・8 6−6−2 工事打合せ簿管理ファイル(MEET.XML)のDTD(MEET.DTD) ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6・12 6−6−3 施工計画書管理ファイル(PLAN.XML)のDTD(PLAN.DTD) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6・15 6−6−4 施工計画書管理ファイル(OTHR.XML)のDTD(OTHR.DTD) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6・17 6−6−5 図面管理ファイル(DRAWING.XML)のDTD(DRAWING.DTD) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6・19 6−6−6 写真属性情報ファイル(PHOTO.XML)のDTD(PHOTO.DTD) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6・21 7 仕様文字の解説 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7・1 7−1 文字規定を受ける対象の分類 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7・1 7−2 ファイル名及びフォルダ名で用いる文字規定 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7・1 7−3 要領(案)全体を通しての文字規定 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7・1 7−3−1 考え方 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7・1 7−3−2 文字規定一覧 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7・3 7−4 管理ファイル及び属性ファイル(共にXML文書)での文字規定 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7・20 7−4−1 考え方 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7・20 7−4−2 XML文書での文字規定の考察 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7・22 7−4−3 XML文書での文字規定一覧 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7・24 8 用語集 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8・1 9 おわりに ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9・1 はじめに 建設省は、平成 12 年 3 月、2001 年度以降に建設省が発注する全ての直轄工事を対象に「工事完成図 書の電子納品要領(案) 」を実施する、と発表した。この要領(案)には、工事完成図書を電子的手段により引き 渡す場合の電子データの記述ルールや電子媒体の仕様が明記されているが、その内容を理解するには、 電子データや電子媒体に関する知識が必要となる。 そこで、本書は、受 注 者 側 で 現 場 を 支 援 す る 管 理 者 の 方 々 を 対 象に、要領(案)に明記されている内容に ついて理解を深めてもらうため作成した。 内容としては、要領(案)で割愛されている電子納品の考え方、概要、その背景も含め、要領(案)の各章に 沿った具体的な解説、および各種技術的側面についても詳細に解説を加えた。また、要領(案)中で使用さ れている単語や、電子媒体の基本的に知っておきたい用語に関しても、用語集の形で説明した。 本稿で取り上げた要領(案)/基準(案)は、 ・ 『建設省における「土木設計業務等の電子納品要領(案) 」 「工事完成図書の電子納品要領(案) 」 「CA D製図基準(案) 」の策定について』(平成 12 年 8 月 1 日付けの要領・基準の誤植の修正版) URL http://www.pwri.go.jp/WhatNew/html/kikai3/calsrule.htm ・ 『写真管理基準(案)の改定とデジタル写真管理情報基準(案)の運用開始について』(平成 11 年 8 月 26 日) URL http://www.pwri.go.jp/WhatNew/html/kikai/phot_top.htm である。 1 電子納品要領( 案) 策定の背景 公共事業においては常に建設費の縮減と品質の確保・向上を図ることが求められている。また行政改革 の一環として、各種の規制緩和や公的分野の情報化の推進が強く求められ、公共事業においてもその執行 の効率化と省力化の要請が求められている。 このため建設省では1995年5月に「公共事業支援統合情報システム(建設CALS/EC)研究会」を設 置し、公共事業の調査・計画、設計、工事、維持管理の各段階で発生する各種情報の電子化と、組織の壁を 越えた関係者間の効率的な情報の交換・共有・連携を可能とする環境の構築に向けた検討を進めている。 研究会では、1996年4月に「建設CALS/EC整備基本構想」を策定し、2010年までに公共事業分野にお いてCALS/ECを実現させるための整備の方向性を示した。 また、整備基本構想策定以降、世界における情報化は著しい速度で進展し、我が国においても、省庁や 業界団体、個々の民間企業におけるまで積極的な取り組みが開始されている。このような状況を踏まえ199 7年6月に「建設CALS/ECアクションプログラム」を策定し、整備基本構想内容の一部の前倒しを含め、20 04年度までに建設省の直轄事業で建設CALS/ECを実現するために、実際に整備すべき具体的な内容 を明らかにした。この中で、2001年度までに「電子データによる成果納品の実施」を揚げている。 建設省では、建設 CALS/EC の一環として、本省発注の土木工事を対象として、 「工事完成図書の電子納 品要領(案)」 、 「デジタル写真管理情報基準(案)」などを策定した。平成12年3月30日付けの記者発表資料 (URL http://www.pwri.go.jp/WhatNew/html/kikai3/calsrule.htm)において、 「平成13年4月以降に 建設省が発注する業務及び工事を対象として、成果品を電子媒体で提出する場合の仕様として適用を開始 する予定」との発表があった。 このように、成果品の納品形態のひとつとして、 「電子媒体での提出」を求める土壌が今や生まれつつある。 今回の一連の動きは、本省工事を対象としたものであるが、納品する電子データと、そのインデックス情報 を分離し、納品するとの考え方は、今後、他の省庁や地方公共団体での電子納品へも影響を及ぼすであろう。 なお、今回は発表された要領(案)では、納品物の電子的な仕様(現在の情報技術の範疇で)を定めてい るだけで、その運用面については一切、言及されていない。従って、工事に沿って生成される様々なデータ は、施工者の自らが電子納品を睨んで整理し保存することが今後必要となってくる。 − 1-1 − 2 電子納品要領( 案) の全体像を考える 2 − 1 建 設 省 の 電 子 納 品 要 領( 案) とは 電子データを電子媒体に納めて受け渡しするに際して、建設省が定めた標準仕様である。各地建発行の 土木工事共通仕様書・設計業務共通仕様書(土木)等に沿った成果品を対象とする。 2 − 2 電 子 納 品 要 領( 案) の 考 え 方 2 − 2 − 1 電 子 納 品 要 領( 案) の構成 成果品を、全て同じレベルで標準化しているわけではない。現実的に運用できるところから、部分的に標 準化を進めている。すなわち、モジュール化された仕様(情報技術の進歩に沿って、今後、仕様の追加や変 更がありえることを前提とした仕様)である。 例えば、CAD については、納品するに際しての媒体の仕様と CAD の製図仕様(線種とレイヤ)について は規定しているが、肝心の CAD ソフト(CAD データの仕様)については規定していない。だたし、今後は、 AP202(後述)に沿った改訂が予定されている。 2−2−2 納品に際しての電子データのファイリング方法 納品する媒体全体(CD-R または MO)を特定の処理システムでしか扱えないような仕様は採用しなかった。 長期保管や再現性の確保に重点を置き、OS レベルで必要な電子データや情報が取り出せる仕様となって いる。 2−2−3 電子データの交換に限定した仕様 建設省が電子納品作成ソフトウェアを作って配布するのではなく、民間が必要なソフトウェアを開発するこ とを狙っている。さらに、今回を契機に、建設省は、受注者側(施工者や設計者など)において業務の IT 化(電 子データや情報の統一した管理方法の導入)が進むようにと意図している。 ― 2-1 ― 2 − 3 電 子 納 品( 電 子 デ ー タ と 電 子 媒 体) を 構 成 す る 項 目 電子納品要領(案)への理解を助ける目的で、電子納品(電子データと電子媒体)の構成内容を、6種類に 分類して説明する。 電子データの記述ルール ソフトウェア イ ン デ ッ ク ス 情 報( X M L 文書) ファイルやフォルダの命名ルール 電子媒体の種類 文字の規定 2−3−1 電子データの記述ルール データや情報を具体的に記述するためのルールや雛形 CAD の場合、線種やレイヤの仕様がこれに該当する。ワープロや表計算の場合、雛形がこれに該当する。 ただし、電子納品要領(案)ではデジタル写真データ(JPEG の詳細仕様や写真の撮り方)や CAD(線種やレ イヤ)については規定しているが、それ以外については規定していない。 2−3−2 ソフトウェア 電子データの作成で用いるソフトウェアの種別 現状の電子納品要領(案)では、 「受発注者間双方で協議の上決定する」としている。ただし、デジタル写真 データは JPEG と規定している。CAD については、CAD データ交換標準開発コンソーシアム(SCADEC) が開発した STEP AP202 を予定している。 ― 2-2 ― 2 − 3 − 3 イ ン デ ッ ク ス 情 報( X M L 文書) 各々の電子データの内容を説明するためのテキスト文書(XML 文書) インデックス情報を付与した電子成果品 - 発注図(CAD) - 打合せ簿(文書) - 施工計画書(文書) - 完成図(CAD) - 工事写真(JPEG) 2−3−4 ファイルやフォルダの命名ルール 電子データのファイルやフォルダの命名規則と各種の電子データを整理するためのフォルダ構成 ファイル名の不用意な重複を防止する目的と、電子データの種類を識別する目的を持って、電子データ のファイル名の命名規則を規定している。フォルダとは、納品に際して、各種の電子データを整理するための 入れ物であり、納める電子データの識別する目的を持って規定されている。例えば、 「DRAWINGS」フォルダには、 発注者より電子データとして提出された図面を管理し、 「DRAWINGF」フォルダには、完成図の電子データファイ ルを「CAD 製図基準(案) 」に従い格納すると規定されている。 2−3−5 電子媒体の種類 納品に際して用いる媒体の種類 例えば、 「工事完成図書の電子納品要領(案)」では、CD-R(ISO9660 レベル 1)、MO(230MB、スーパー フロッピーフォーマット)と規定している。この部分は情報機器の変化と普及に伴って、随時変更されるであろ う。電子納品要領(案)は、媒体と電子データを明確に分離した規定となっている。 ― 2-3 ― 2−3−6 文字の規定 電子納品で用いる文字は、長期保管や再現性を考慮して、 ・半角文字(1 バイト文字):JIS X0201 で規定している文字から半角カナを除いた文字 ・全角文字(2 バイト文字):JIS X0208 で規定している文字から全角英数字や一部記号を 除いた文字(土木設計業務等の電子納品要領(案)の場合) ・利用者が作成した外字、機種依存文字、特殊なフォントは利用不可 と規定している。 半角カナ 機種依存文字の一部 ― 2-4 ― 2 − 4 電 子 納 品 要 領( 案) の 位 置 付 け 「情報の電子化を促進するための 4 項目」(URL:http://www.cals.jacic.or.jp/kanren/a-3.html)に沿って、電子 納品要領(案)の建設 CALS/EC における位置付けを示す。 2 − 4 − 1 情 報 交 換 方 式 の 統 一( 標 準 化) 円滑な情報交換ができるような諸規程の整備と技術開発 à 電子納品要領(案)は、当項目に即した標準仕様である。 納品に際しての電子データのファイリング方法については、納品する媒体全体(CD-R または MO)を特定 の処理システムでしか扱えないような仕様では運用上制限が生じる。長期保管や再現性の確保に重点を置 き、OS レベルで必要な電子データや情報が取り出せる仕様となっている。 2 − 4 − 2 情 報 の 蓄 積・ 管 理 の 一 貫 性 の 保 証 長期的な蓄積・管理に適したデータベース体系とその管理体制の整備 à 電子納品要領(案)は、建設省側での当項目に沿ったシステムの仕様に準拠している。 さらに、媒体と個々の電子データとインデックス情報の分離、データ交換で使用できる文字の規定など、長 期保管と再現性を考慮した仕様となっている。 2−4−3 業務プロセスの見直し 従来の業務をそのまま電子情報化するのではなく、電子データの運用に即した業務改革 à 電子納品要領(案)は、当項目を進めるための一つの要素であり、建設業界としては IT 化(電子デー タや情報の統一した管理方法の導入)に取り組む切っ掛けとなる。 工事に沿って生成される電子データの納品を睨んで常に整理しながら保存するとの姿勢を通じて、現場 での電子データ管理方法を見直す切っ掛けとなる。 2−4−4 安全な情報交換のための情報インフラ整備 情報の偽造・盗聴・改竄を防止するための電子認証技術の導入と認証局の設置 à 電子納品要領(案)は、現状、当項目には言及していない。 今後は、情報の偽造・盗聴・改竄の防止をどのレベルで考えるかに依って、個別な電子データ(ファイル) 単位に電子署名や暗号化を施す、または、CD-R などの電子媒体単位に電子署名や暗号化を施すなどの 方法が導入されるであろう。 ― 2-5 ― 3 電子納品要領( 案) の概要 3−1 種類 現在、公開されている主な要領(案)類には、次のようのものがある。 ・デジタル写真管理情報基準(案) ・土木設計業務等の電子納品要領(案) ・工事完成図書の電子納品要領(案) ・CAD 製図基準(案) ・地質調査資料整理要領(案) 平成 11 年 8 月 26 日 平成 12 年 8 月 1 日修正 平成 12 年 8 月 1 日修正 平成 12 年 8 月 1 日修正 平成 12 年 6 月 5 日 この章では、デジタル写真管理情報基準(案)と工事完成図書の電子納品要領(案)の概要について述べ る。 3 − 2 デ ジ タ ル 写 真 管 理 情 報 基 準( 案) 工事写真を、デジタル写真の形態で、電子媒体に納めて受け渡しする場合の標準仕様 3−2−1 基本的な考え方 特定の写真管理システムに依存しないことを目的とし、デジタル写真(JPEG)とインデックス情報を組み合 わして納品する。 デジタル写真(JPEG)は、オリジナルの JPEG 状態で保存する。 写真管理及び二次利用や検索で用いる情報はインデックス情報(属性情報)として規定。 インデックス情報(属性情報)には、XML 文書の形式を採用。 3−2−2 フォルダ構成 ― 3-1 ― 3−2−3 仕様項目 ・インデックス情報(属性情報) ・フォルダ構成 ・ファイル仕様 ・使用文字コード ・電子媒体の仕様(CD-R または MO(230MB)) ・デジタル写真の画質(有効画素数 80 万画素以上) 3−2−4 その他 (1) 運用開始時期:平成 11 年 8 月 26 日 (2) URL:http://www.pwri.go.jp/WhatNew/html/kikai/phot_top.htm 3 − 3 工 事 完 成 図 書 の 電 子 納 品 要 領( 案) 工事完成図書を、各種の電子データの形態で、電子媒体で納品する場合の標準仕様 工事完成図書の電子納品要領(案)の内、図面(CAD データ)の仕様は「CAD 製図基準(案)」に準拠、工 事写真(デジタル写真)の仕様は「デジタル写真管理情報基準(案)」に準拠 また、土木設計業務を対象とした「土木設計業務等の電子納品要領(案)」も策定されている。 3−3−1 基本的な考え方 特定の電子データ管理システムに依存しないことを目的とし、各種の電子データとインデックス情報を組 み合わして納品する。 電子データはそれを作成したソフトウェア固有の形式で保存し納品する。現状の電子納品要領(案)では、 作成するソフトウェアについては「受発注者間双方で協議の上決定する」としている。 各種の電子データの管理及び二次利用や検索で用いる情報は、インデックス情報(属性情報)として規定。 インデックス情報(属性情報)には、XML 文書の形式を採用。 3−3−2 納品する電子データの種類 (1)施工計画書 受注者(施工者)が提出する施工計画に関する文書及びそれの添付資料(文書、図面、写真) (2)打合せ簿 発注者と受注者(施工者)間で交換される各種の文書及びそれの添付資料(文書、図面、写真) (3)図面 発注図と完成図 「CAD 製図基準(案)」に基づき作成 (4)工事写真 「写真管理基準(案)」に沿って撮影されたもの 「デジタル写真管理情報基準(案)」に基づき作成 (5)その他の資料 工事履行報告書、段階確認書 ― 3-2 ― 3−3−3 フォルダ構成 (1)DRAWINGS 発注図面及び特記仕様書フォルダ:発注者から受け取った電子データ (2)MEET 打合せ簿フォルダ (3)PLAN 施工計画書フォルダ (4)DRAWINGF 完成図面フォルダ (5)PHOTO 工事写真フォルダ (6)OTHRS その他の資料フォルダ 3−3−4 仕様項目 (1)標準化されていない範囲 ・各々の電子データ(CAD、ワープロ、表計算など)のファイル形式は、特定されていない。受発 注者間双方で協議の上決定する。 ・各々の電子データの作成で用いたソフトウェアが持つファイル形式(オリジナルファイル)で納 品する。 (2)標準化されている範囲 ・各ファイルの内容を識別できるインデックス情報(属性情報)を付ける。 (工事概要、作成者、作成日時、作成ソフトウェア) ・フォルダ構成 ・ファイルの命名規則 ・電子媒体(CD-R または MO(230MB)) ・使用文字 3−3−5 その他 (1)運用スケジュール 平成 12 年度:本要領(案)に基づくシステムを使った実証実験実施予定 平成 13 年度:4 月以降の建設省発注業務及び工事に適用予定 (2)URL:http://www.pwri.go.jp/WhatNew/html/kikai3/calsrule.htm (3)土木設計業務等の電子納品要領(案)は、フォルダ構成が異なり、オリジナルファイルと共に、 PDF 形式の電子データも納品する。 ― 3-3 ― 4 フォルダ(ディレクトリ)とファイルの解説 この章では、 「工事完成図書の電子納品要領(案) 」に表現されているフォルダ構成や、ファイルの拡張子に ついて解説する。 4−1 フォルダ ファイルを整理して入れておくための”箱”や、 “入れ物”と考えられる。 (ファイル=データを保存するための 最小単位)ファイルを直接ハードディスクに保存することもできるが、多種多様なファイルを1つの場所へ保存 していくと、最終的にどのファイルが何のデータなのか?が判断できなくなる。そこで、分類して保存するため に、 ”箱=フォルダ”を作成し、そこに関連するファイルを保存していけば、分からなくなることはない。 4−2 ディレクトリ MacOSと Windows では、 「フォルダ」という用語が使われている。しかし、UNIX や MS-DOS では「ディ レクトリ」という用語が使われている。つまり、 「ディレクトリ=フォルダ」ということができる。 4−3 フォルダ、ディレクトリ詳細 ディレクトリとフォルダは、単なる“入れ物”ではなく、それ自体にファイル名や、ファイルの格納場所などの 情報を持っている。最近よく耳にする「ディレクトリサービス」の「ディレクトリ」は、前述のような「フォルダ」という 意味ではなく、 「場所の情報」という意味で使用されている。 ディレクトリやフォルダの中には、ファイルを入れるだけではなく、さらにフォルダを作成し、その中にファイ ルを入れることができる。この場合、MacOS や Windows では「フォルダの中のフォルダ」 、 「フォルダの中のサ ブフォルダ」と表現するが、UNIX では、 「ディレクトリの下のディレクトリ」 、 「ディレクトリの下のサブディレクトリ」と 表現する。このようなディレクトリがいくつも重なった状態を「ディレクトリ構造」または「ツリー(木)構造」という。 UNIX では、システム(コンピュータ)全体が1つのディレクトリ構造を持っているが、Windows では、各ドライ ブごと、または、切り分けたパーティションごとにディレクトリ構造を持っている。その1番上のディレクトリは「ル ートディレクトリ」という。なお、MacOS には、 「ディレクトリ構造」という概念はない。強いて言えば、MacOS で のルートディレクトリは「デスクトップ」である。 ― 4-1 ― Windows では、各ドライブごと、ま UNIX では、システム(コンピュータ) たは、切り分けたパーティションごと 全体が1つのディレクトリ構造 にディレクトリ構造を持っている 4−4 パス ファイルやファイルがディレクトリ構造の中のどこにあるかを示すためのものが「パス」という。 Windows では、 “ドライブ名:¥フォルダ名¥…¥フォルダ名¥ファイル名”という形で表現する。UNIX では、 “/フォルダ名/…/フォルダ名/ファイル名”という形で表現する。 インターネットや、HTML、XML ではパスを、Windows 形式の表現ではなく、 UNIX 形式で表現する。 つまり、 “/” (スラッシュ)を使ってディレクトリを表現する。 表現の方法には、絶対パスと相対パスの2つがある。絶対パスは、 “ルートディレクトリから見て目的のファイ ルがどこにあるか”で表現する。従って必ず、 “/”や“http://”からの書き出しとなる。相対パスは、 “現 在 自 分 が いるディレクトリ(カレントディレクトリ)から目的のフォルダがどこにあるか”で表現する。 ― 4-2 ― 現在のディレクトリ 例 え ば 、 上 図 で 、 現 在 自 分 が い る デ ィ レ ク トリが“ /home/httpd” で 、 目 的 の フ ァ イ ル が “/home/httpd/html/index.html”とする。 絶対パスで表現すると、 “/home/httpd/html/index.html”となる。この表現は、自分が今どこのディレクトリ にいるかは関係ない。 一方、相対パスで表現すると、 “./html/index.html”または“html/index.html”となる。現在いるディレクトリ のサブディレクトリは、 “./ディレクトリ名”または単に“ディレクトリ名”で表現される。 もし、目的のファイルが、 “/home/home.html”であった場合、相対パスの表現は、多少特殊な表現になり、 “../home/home.html”という表現になる。つまり、現在いるディレクトリから1つ上のディレクトリは、 “../ディレクト リ名” (ドット、ドット、スラッシュ、ディレクトリ名)という表現になる。2つ上なら、 “../../ディレクトリ名”になる。 4−5 ファイル データを保存するための最小単位の入れ物。ファイルにはテキストファイルとバイナリファイルがあり、テキ ストファイルは文字のみのファイルでテキストエディタ(テキストファイルを編集するためのソフトで、Windows で代表的なものとして、 「メモ帳」がそれにあたる。 )で読むことができる。バイナリファイルには、画像ファイル、音 ― 4-3 ― 音声ファイル、ワープロ文書など多数ある。 4−6 拡張子 ファイルにはそれぞれ名前が付いていて、 「ファイル名.x x x」という形をしている。拡張子は、 “.” (ドット)より後 ろの半角英数 3 文字で表現され(ISO9660 レベル 1 の規定により) 、ファイルの種類を示している。 しかし、Windows で初期設定から環境を変更していない場合は、この拡張子は見えない。下記の画面設 定に従って、拡張子を表示するように設定変更を行う。 1.表示→フォルダオプションを選択 2.表示タブから「登録されているファイルの拡張子 は表示しない」のチ ェ ッ ク を は ず す。 4−7 ファイル、フォルダ名の大文字、小文字表示 電子納品要領(案)において、フォルダ名称、ファイル名称などに半角英数大文字を使用する規定がある。 しかし、通常の設定で Windowsを使用している場合、フォルダやファイルを半角英数大文字で作成すると、 自 動 的 に最初の1文字目が大文字、後の文字は全て小文字になってしまう。この問題を解決するには、下記 の画面に従って設定をする。 なお、 Windows98 では問題なく設定でるが、Windows95、 WindowsNT4.0Workstation は、 InternetExplorer4.0 以降に導入されたアクティブデスクトップがインストールされていない環境では、下記 の設定はできない。また、WindowsMe、Windows2000 ではこのような問題は発生しない。WindowsMe、 Windows2000 では、下記の操作でフォルダオプションを表示しても、 「全て大文字の名前を使用する」という 項目はリストに存在しない。 ― 4-4 ― 前節 4−6 と同様に、表示→フォルダオプションを選択し、表示タブを選択する。 「全て大文字の名前を使 用する」をチェックする。 メニューの「全て大文字の名前を使用する」という言葉はちょっと誤解を招く表現だが、大文字で入力すれ ば大文字で、小文字で入力すれば小文字でという具合に、入力したとおりに表示されるようになる。 ― 4-5 ― 5 電子媒体の解説 建設省が発表している電子納品要領(案)には、複数の電子媒体の仕様が明記されているが、 その内容を理解するには、電子媒体に関する知識が必要である。 本章では、要領(案)に明記されている内容を補足する形で解説を行う。 本章は、工事完成図書の電子納品要領(案)(以下、要領(案)を略す)の平成 12 年 8 月 1 日改訂版を元してまとめたものである。デジタル写真管理情報基準(案)に関して、要領(案)の 内容と違いがある箇所については説明を加えた。なお、まとめるに当たり FNC 会(Filing Network for CALS )の協力を頂いた。 5−1 電子媒体の種類 データを格納する電子媒体には、代表的な FD(フロッピーディスク)をはじめ、現在では、 様々な種類のものが各メーカーより販売されている。利用形態の違いから次のような 2 種類に 大別できる。 (1)固定利用型:ハードディスクのように媒体を移動して利用することができない もの。 (2)可搬利用型:CD-ROM や MO のように対応するドライブがあれば媒体を移動し ても利用することが可能なもの。 建設省の電子納品では、電子媒体それ自体を成果品して提出することを求めている。この場 合は、上記(2)の可搬利用型のものが対象となる。 今回の要領(案)では、データを格納する電子媒体として、 「CDR(650MB)」 、 「MO(230MB)」の使用を原則とすると明記されてい る。 単に、CD-R や MOと言っても、様々な媒体が存在する。特に、 データを格納できる容量については、現状、次のような種類があ る。媒体の購入に際しては注意してほしい。 CD-R (Compact Disk Recordable) 550MB/650MB/700MB 登録番号:○○○○○○○○ 1/10 MO (Magnet Optical Disk) 128MB/230MB/540MB/640MB/1,300MB − 5-1 − 平成○年度 ○○○○○○○○○○工事 平成○年度○月 発注者:○○地方建設局○○事務所 請負者:△△株式会社 ウィルスチェックに関する情報 ウィルス対策ソフト名:○○○○ ウィルス定義:○○○○年○月○日版 チェック年月日:○○○○年○月○日 5−2 使用媒体の特徴 要 領( 案) 原文 7-1 使用媒体 成果品の電子納品において、納品に使用する媒体は、以下の各項目に従うものとす る。 ・CD-R または MO(230MB)の使用を原則とする。 ・ CD-R は、ISO9660 フォーマット(レベル 1)、MO は、スーパーフロッピーフォーマ ットを標準とする。 ・ 基本的には、1 枚の CD-R、MO に格納する。 ・ MO の場合に 230MB で納まらない場合は、発注者と協議の上、より大容量のものを 用いて極力 1 枚で対応する。 ・ 複数枚の CD-R、MO に格納する場合には、 「7-3 媒体が複数に渡る場合の処置」に 従う。 ・ 納品時には、正副各 1 部ずつを納品する。 ・ MO の場合は、納品時には、「書き込み不可」の状態にする。 5 − 2 − 1 C D - R :ISO9660 フォーマット( レ ベ ル 1) 電子媒体のフォーマットについて、CD-R では「ISO9660 フォーマット(Level1)」を標準とし て明記されている。 現状、CD-R については、さまざまなフォーマットの種類があり、それぞれ制限があるので、格 納するデータの内容には注意を要する。(表 1、表 2) 表1 CD-R のフォーマット 種 類 内 容 ISO9660 CD-ROM(Mode1) 、CD-ROM(Mode2) をサポートしたフォーマッ ト Audio オーディオ CD 用のフォーマット Mixed Mode CD トラック順にデータとオーディオを記録するフォーマット Enhanced CD セッション順にデータとオーディオを記録するフォーマット Packet Write 64kbyte 程度の小さい固まりに区切り、書き込む特殊な フォーマット Video CD VIDEO CD 用のフォーマット − 5-2 − 表 2 a ファイル・ フ ォ ル ダ 名 に 関 す る 制 限 種 類 内 容 ①ISO9660 Level 1 フ ォ ル ダ 名 は 8 文字以下、ファイル名は 8 文 字 以 下 + 拡 張子 3 文字以下。英大文字、数字、 「_ ( アンダーライン) 」 が利用可能。 ②ISO9660 Level 2 フォルダ名は 31 文字以下、ファイル名は 27 文字以下+拡 張子 3 文字以下。使用できる文字は「ISO9660 Level 1」 の制限と同様。 ③MS-DOS(Windows3.1) MS-DOS の制限に準拠し、ファイル名は 8 文字以下+拡張 子 3 文字。 ④WindowsNT3.5X WindowsNT3.5X の制限に準拠し、英大文字、フォルダ名 は 37 文字以下、ファイル名は 200 文字以下が利用可能。 ⑤Windows95/98/NT4.0 Windows95/98/NT4.0 の制限に準拠し、200 文字以下のフ ォルダ名・ファイル名が利用可能。 ⑥Joliet *1 64 文字までのファイル名が使用できる。 表 2 b 比較表 種 類 利用可能文字数 ① ② ③ ④ ⑤ ファイル名 8+3 byte 27+3byte 8+3 byte 200 byte 200 byte 64 byte フォルダ名 8 31 8 37 byte 200 byte 64 byte 英大文字 英大文字 英大文字 英小文字 英小文字 byte 英大文字 byte 英大文字 byte 英大文字 利用可能文字種 数字 数字 ⑥ 漢字 漢字 漢字 漢字 数字 数字 数字 数字 注) 利用可能文字数の欄は半角文字を1byteとして記述しているため、漢字を利用する場合は、記 述している文字数の半分になる。 *1:Joliet (ジョリエット) / Romeo (ロメオ) WindowsでCD-ROMを利用するためにMicrosoft社が開発したCD-ROMファイルシステム。 「Joliet」はDOS形式の8+3形式とWindowsのロングファイルネームを併用できるようにした もので、Windows環境下ではロングファイルネームを使用することができ、それ以外のOSで は、ISO9660レベル1と同じ制限となる。なお、「Romeo」はJolietのDOS形式の8+3形式を取り 去った形式で、ISO9660との互換性もなく、Windows環境下でしか利用できない。 − 5-3 − デジタル写真管理情報基準(案)において、保存対象とされるファイル名の記述仕様が、 「半角80 文字以内、半角英数大文字と全角文字を混在して利用可能とし、同一媒体に記録す る他のファイル名と重複しないこととする」 となっている。このため、「ISO9660 Level 1」の仕 様に相反し、格納することができない場合が起こりうる。このような場合には、要領案(7-1 使用 媒体の解説を参照)にも記載のあるように、発注者と協議の上、CD-R のフォーマットを決定する 必要がある。 5−2−2 C D - R メディアの品質 電子納品や長期保管などの用途で使用する CD-R は、その品質を注意する必要がある。品 質とは、耐熱・耐光・高温・高湿での耐久性を指す。CD-R で用いる色素が、この品質を決める 主要な要素である。高品質の媒体としては、フタロシアニン系の色素を利用したものがある。 デジタル加工業務を専門にしている業者では、納入後の CD-R(データ)の品質面や安全性 を考慮し、「フタロシアニン」を採用した CD-R を使うのが一般的である。 制作業務を委託した業者が、どのような CD-R を利用しているかは、記録面の色から判断で きる。 メーカー名/型番 反射層 記録面の色 色素 三井化学/GOLD Professional 金 金 フタロシアニン Kodak/CD-R74S 金 金 フタロシアニン RICOH/TYPE74R-SG 銀 黄緑がかった銀 フタロシアニン 太陽誘電/CDR-74TY 金 青緑 スーパーシアニン TDK/CD-R74S 銀 青 シアニン IMATION/CDR74A 金 青緑 スーパーシアニン Maxell/CD-R74B 金 濃い緑 シアニン 三菱/CDR74S1 銀 青 アゾ 5−2−3 M O ( スーパーフロッピーフォーマット) MO は ISO により 230MB(ISO/IEC13963) 、 540MB(ISO/IEC15041) 、 640MB (ISO/IEC15041)、1300B(GIGAMO 規格)の規格で標準化されており、媒体の容量の違いと OWの対応・非対応で、種類を区別する。 電子媒体のフォーマットについて、MO では「スーパーフロッピーフォーマット」を標準として 明記されている。 − 5-4 − MO のスーパーフロッピーフォーマットは、次のように Windows のエクスプローラーでの「フ ォーマット」の実行で可能である。または、MS-DOS 上の「FORMAT」コマンドの実行でも可能 である。 スーパーフロッピーフォーマット実行手順 (1)エクスプローラーから実行する場合 (2)MS-DOS から実行する場合 C:¥WINDOWS>FORMAT F: ↑ MO のドライブ名を書く − 5-5 − 5− 2 −4 M O の注意点 (1)MO を利用する場合は書き込み不可の状態で納品する。(CD-R には、このような機 構は無い。) (2)MO には、前述の CD-R のようなファイル名やフォルダ名などの利用文字に関する 制限は無い。ただし、要領(案)の趣旨を考えれば、CD-R の「ISO9660 フォーマット (Level1)」に準拠した仕様で提出すべきである。 (3)データを格納する電子媒体は極力1枚にまとめることを原則とするが、MO(230MB) などの比較的容量が少ないものは、1枚では収まらないことが予想される。その場合、 640MB や 1,300MB などの大容量のものを利用すべきかどうかを、発注者と協議の上 を決定すること。 (4)最近の MO メディアにおいては、「OW(オーバーライト方式)*」を採用しているも のが市場に出回っている。当該メディアは OW 方式に対応している MO ドライブで しか利用することができない。要領(案)は、OW について明記していない。事前に 発注者に確認を取るか、または、OW 方式ではないメディアを利用した方が良い。 *:OW(オーバーライト方式) 従来の MO のデータの書き換えは「消去」「記録」の 2 ステップが必 要であった。オーバーライト方式では、この 2 つのステップを同時に 行うことで、高速に記録することができる。 5−3 電子媒体に貼るラベル他 要 領( 案) 原文 7-2 電 子 媒 体 に 貼 る ラ ベ ル に つ い て 成果品の電子納品時における使用媒体に用いるラベルについては、以下の各項目に 従うものとする。 ・媒体のラベルには、以下のような情報を明記する。 ① CORINS 登録番号 ② 工事名称 ③ 作成年月 ④ 発注者名 ⑤ 請負者名 ⑥ 何枚目/総枚数 ⑦ ウイルスチェックに関する情報 ⑧ フォーマット形式(CD-R の場合) ・ 媒体を入れるプラスチックのラベルの背表紙には、以下のような情報を横書きで 明記する。 ① 工事名称 ② 作成年月 − 5-6 − 登録番号:○○○○○○○○○ 1/10 平成○年度 ○○○○○○○○○○○○工事 平成○年○月 発注者:○○地方建設局○○事務所 請負者:△△株式会社 ウィルスチェックに関する情報 ウィルス対策ソフト名:○○○○ ウィルス定義:○○○○年○月○日版 チェック年月日:○○○○年○月○日 フォーマット形式:ISO9660 (レベル1 ) 5− 3 −1 レ ー ベ ル プ リ ン ト に つ い て CD-R の表面へのプリントには、現在、大きく分けて 2 通りの方法がある。 (1)「紙」へプリントアウトしたものを表面へ貼り付ける。 CD-R に貼り付けるという構造上、メディアの中にはうまく貼り付けられなか ったり、一度貼ったラベルを剥がそうとすると記録層の剥離を引き起こしてし まうことが稀に発生する。最近の 36 倍速や 40 倍速などの超高速回転 CD-ROM を使用する場合、メディアの偏心などの影響も発生する場合があり、注意が必 要である。価格は、1万円程度と割安である。 参考:ランドポート株式会社 http://www.landport.co.jp/stp/dis/feature.html (2)CD-R レーベルプリンタを利用して直接プリントする。 CD-R の表面へ直接印字するため、貼りつけるタイプのようなメディアの偏は 発生しない。ただし、専用機が必要となり、非常に割高である。 参考:株式会社アプリックス http://www.e-aplix.com/printer.html − 5-7 − 5−3−2 ウィルスチェックについて 現状において、ウィルス駆除ソフトウェアのメーカーは数社に限られている。 ウィルス駆除ソフトウェアのメーカーを選定する基準として、新種のウィルスへの対応の早さ や、信頼性、そして、検索エンジンやパターンファイルの更新の通知などのバックアップ体制の 整備などがも選択基準になる。 参考:トレンドマイクロ株式会社 http://www.trendmicro.co.jp/ 日本ネットワークアソシエイツ株式会社 http://www.mcafee.com/japan/products/products.asp 5−4 成果品が複数枚に渡る場合の注意点 成果品を電子媒体で納品する場合、基本的には 1 枚の媒体に格納するが、データが容量 的に 1 枚の媒体に納まらない場合には、複数枚の媒体に格納することがある。その場合、 一枚 の参考図に対して、複数の写真から関連付けを行っているのであれば、分割に際し注意を要す。 デジタル写真管理基準(案)では、写真ファイルと関連つけて参考図を添付する仕様となって いる。一枚に写真に対して、複数(3 枚まで)の参考図を添付することは可能であるが、その逆の 場合を想定してみる。一枚の参考図に対して、複数の写真から関連付けを行っていた場合に、 分割により、同一媒体に、写真と参考図が保存されていない状態が生じる恐れがある。その場 合に、参考図ファイルを複数コピーし、各媒体に保存するなどの考慮を要す。 5−5 デジタル写真管理情報基準( 案) での全角ファイル名について デジタル写真管理基準(案)では、参考図のファイル名が、そのまま参考図の名称として利用 ような仕様となっている。写真については、ファイル名と関連付けて、写真タイトルを保存するこ とができる。参考図のファイル名を工夫し、全角ファイル名を使用しないようにすれば、納品物 全体を、ISO9660 フォーマット(Level1)でまとめることも可能である。 その場合、参考図の名称を利用した参考図の説明は省くとの旨を、発注者と協議して決定 する必要がある。 − 5-8 − 5−6 用語集 この用語解説は、Disk Manufacturing 社から提供されたものである。 本原稿は「CD−Recordableバイブル」 (Ash Pahwa [著]、CD−R研究会[訳] 、ソフトバンク 株式会社出版)からの引用をベースに、一部追加修正を加えたものである。 注意: この用語集は、電子媒体やそのフォーマットについて知っておきたい用語について抽出、解 説したもので、必ずしも「工事完成図書の電子納品要領(案) 」に使用されいる単語ではない。 「工事完成図書の電子納品要領(案) 」で使用されている用語については、8 章の「用語集」で 解説されているので、そちらを参照のこと。 CD-DA Compact Disc-Digital Audio の略。通常コンパクトディスクまたは CD と呼ばれて いる。最高 74 分のハイファイステレオ音楽を記録できるオーディオディスクであ る。直径 4.75 インチの CD は、片面にしか記録されていないことを除き小さなレコ ード盤のようである。CD はダイレクトアクセスデバイスで、各曲は任意順序で再 生できる。「音が刻まれた」ディスクであるフォノレコードとは違って、CD は小さ なピットが連なったデジタル方式で記録され、透明なプラスチックの層で保護され ている。溝で針が振動する代わりに CD プレーヤのレーザがピットを照らし、その 反射をバイナリコードとして拾い上げている。音声は毎秒 44,100 回でサンプリング し、16 ビットの数値に変換されデジタル化される。ハイファイステレオには毎秒約 150 万ビットの領域が必要である。デジタル音楽がきれいなのは、数値が電子的に 音へと変換されているからである。コンパクトディスクの他の形式 (CD-ROM、 CD-ROM/XA、CD-I、DVI)はすべて、この CD-DA から派生している。アメリカで l983 年に紹介され、1986 年には CD と CD プレーヤの売上は、LP とレコードプレ ーヤの売上を超えた。CD-DA の規格はレッドブックとして知られている。 CD-I Compact Disc-Interactive の略。データ、オーディオ、静止画、アニメーションを 記録できるコンパクトディスクのフォーマットのこと。フルモーションビデオもま もなくサポートされる。CD-I は最高 144 分の LP レコード音質のステレオ音声、ま たは最高 9.5 時間の AM ラジオ音質のステレオ音声、または最高 l9 時間のモノラル 音声を提供できる。Philips 社とソニーにより開発され、1990 年代初頭に TV に接 続された CD-I プレーヤやパーソナルコンピュータで、家庭やビジネスで使えるよ うに考案されたものである。CD-I ディスクは、照会作業と同様に対話形式のゲーム や教育用として特徴づけられる。CD-I では、ビデオ画像表示のためにデータ圧縮を 行う独自のハードウェア手法と同時に、オペレーティングシステムの標準規格が規 定されている。CD-I ディスクは CD-I プレーヤを必要とし、CD-ROM プレーヤで は再生できない。CD-I の規格はグリーンブックとして知られている。 CD-ROM Compact Disc Read-Only Memory の略。文書、グラフィック、ハイファイステレ − 5-9 − オ音楽を記録するためのコンパクトディスクのフォーマット。ディスクはほとんど 音楽用 CD と同じだが、データのために異なるトラックの使い方を採用している。 音楽用の CD プレーヤは CD-ROM を再生できないが、CD-ROM ドライブはたいて い音楽も再生でき、アンプやヘッドホンに接続できる端子を備えている。CD-ROM ドライブはコンピュータの拡張スロットに差し込まれたカードに接続され制御され る。CD-ROM は 600MB を超えるデータを記録でき、それは 250,000 ぺージの文書 または 20,000 枚の中解像度のイメージデータの量に相当する。CD-ROM は新しい マルチメディアコンピュータの基盤であり、音声、データ、映像を 1 つのシステム に統合し、デスクトップ化を可能にする。 CD-ROM Mode 1 コンピュータデータ用に、エラー検出・訂正を行う 3 レイヤを持つ。 CD-ROM Mode 2 オーディオまたは圧縮したオーディオや映像用にエラー検出・訂正を行う 2 レイヤ を持つ。 CD-ROM/XA CD-ROM の拡張構造。CD-ROM のバージョンの 1 つで Mode 1 と Mode 2(X/A)が ある。これにより低音質オーディオのさまざまなグレードの素材を、データを見な がら同時に再生できる。1988 年 8 月に Philips 社、ソニー、Microsoft 社から、 CD-ROM/XA はデータ(文書と画像)を表示し、音声で説明を加えることを同時に行 えることが発表された。CD-ROM/XA のディスクは CD-I プレーヤでも再生できる ので、CD-ROM と CD-I のブリッジとしての機能も果たしている。CD-ROM/XA は 標準的な CD-ROM ドライブで使えるが、パーソナルコンピュータには CDROM/XA コントロールカードが必要となる(訳者注:CD-ROM/XA 対応ドライブでは、 カードは不要となる)。 DOS Disk Operating System の略。DOS とは、コンピュータがディスク(フロッピーや ハードディスク)に読んだり、書き込んだり、作用したり、あるいはキーボード、CRT、 シリアルおよびパラレルポート、プリンタ、モデムなどのいろいろな入出力装置と 対話するのを制御するソフトウェアである。最もポピュラーな PC のオペレーティ ングシステムは、Microsoft 社の MS-DOS である。 エ ン ハ ン ス ド C D (Enhanced CD ) 1番目のセッションにオーディオトラック、2番目のセッションにデータトラック を格納した CD-ROM の形式。CD プレーヤで再生した場合、最初のセッションには オーディオトラックしか入っていないので、普通のオーディオの CD-ROM として エンハンスド CD を再生する。CD-ROM ドライブで再生した場合、エンハンスド CD に対応したデバイスドライバがあると CD-ROM として認識します。CD PLUS や CD Extra と呼ばれるフォーマットはこの方式に分類されます。 Format ( フ ォ ー マ ッ ト) データの配置または構成のこと。あるいは、データが記録された媒体、たとえば、 8mm Exabyte とか 9-トラックテープなどのこともいう。 Hybrid-type CD-ROM ( ハ イ ブ リ ッ ド タ イ プ) Windows 用と Macintosh 用など異なるプラットフォームのソフトを1枚の CD- − 5-10 − ROM に格納したもの。 IS0 9660 コンパクトディスクにコンピュータファイルを記録するためのファイル構造を規定 した国際標準規格。この規格の草案はハイシェラ(High Sierra)として知られている。 Label ( レ ー ベ ル) コンパクトディスク製造では、ディスクに印刷されたラベルのこと。印刷手法とし ては、スクリーン印刷、パッド印刷、オフセット印刷のうち、いずれかで行われる。 音楽業界では「レーベル」は音楽会社または音楽のリリース分野のことである(RCA、 Concord Jazz、BMG など)。 Mixed Mode ( ミ ッ ク ス モ ー ド) 複数のタイプのトラックを持つコンパクトディスクのこと。たとえば、トラック番 号 1 にコンピュータデータ、トラック番号2にオーディオを記録したもの。 M-O/MO Magneto-Optical の略。書き換え(消去)可能な光ディスク。何度でも追記、消去、 書き換えができる。 Mode1 ( モ ー ド 1) CD-ROM の記録フォーマットの一つ。他にモード 2 がある。CD-ROM の規格書“イ エローブック”に記載されている。CD フォーマットはもともと非常に強力な 2 重の エラー訂正機能を有しているが、データの信頼性をさらに上げるために、第 3 のエ ラー訂正”CRC”を導入した。モード 1 はこの CRC を含むフォーマットで、モード 2 は CRC を追加していないフォーマットである。CD-ROM では一般にモード 1 を使 う。 Orange Book Standard ( オ レ ン ジ ブ ッ ク 規 格) 1989 年にィリップスとソニーが発表たレコーダブル CD の標準規格。規格は MO(rewritable)と W-O(write once)の 2 つのパートからなる。 Packet Write ( パ ケ ッ ト ラ イ ト ) トラックアットワンスやディスクアットワンスと異なり、データを 64kbyte 程度の 小さい固まりに区切り(これをパケットという)、書き込みを行う。 Red Book Standard ( レ ッ ド ブ ッ ク 規 格) 1981 年に発表されたオーディオ CD の規格。Philips 社、ソニー、その他によリオ ーディオ CD の標準規格が設定され、赤い表紙の本として出版されたので、これが レッドブックとして知られるようになった。「 CD-DA 」の項参照。 Session ( セ ッ シ ョ ン) Track At Once 方式によるデータの書き込みでは、まずデータを書き込み、その後 データの前後に 60 秒の Lead-In と 30 秒の Lead-Out という管理情報を付加する。 この Lead-In-データ-Lead-Out という一連のデータの組み合わせを「セッション」 と呼ぶ。 Track ( ト ラ ッ ク) オーディオでは、それぞれの録音あるいは「曲」はトラックと呼ばれている。CDROM では、コンピュータデータだけが記録され、1 トラックしかない。CD-ROM − 5-11 − のミックスモードならば、コンピュータデータのトラックとそれ以外のオーディオ トラックを持つことができる。コンパクトディスクのフォーマットは最高 99 トラ ックまで提供できる。「トラック」は「トラックピッチ」のように、CD 上の情報の 書き込まれている情報の線のことを言うこともある。「 Pit 」の項参照。 Track at Once ( ト ラ ッ ク ア ッ ト ワ ン ス) 1枚のCD−Rメディアに対して、何度も書き込みができるようトラック単位で書 き込む方法。メディアに空き容量が残っている場合、データを追記することができ る。この方式により何度も追記を行ったメディアを「マルチセッションディスク」 という。1枚のディスクは最大で 99 トラックまでの書き込みができ、1セッショ ン内には複数のトラックを記録することができる。 Yellow Book Standard ( イ エ ロ ー フ ッ ク 規 格) Philips 社とソニーにより 1985 年に決められた CD-ROM の標準規格。黄色い表紙 の本として出版された。 − 5-12 − 6 X M L の解説 6 − 1 X M L の概要 インターネットは World Wide Web(WWW)の登場とともに、急速に進歩しており、 全世界への情報提供や企業間連携(EDI(Electronic Data Interchange))などさまざま なサービスが行われている。そのサービス構築には、HTML(Hyper Text Markup Language)で行われている。しかし、複雑な Web 上のアプリケーションを構築する場 合 HTML はブラウザのレイアウト言語であり既存システムのデータとの形式の違いに よるデータの二重管理や扱う情報資源の膨大化などの問題が発生している。HTML 以外 にも、SGML(Standard Generelized Markup Language)を用いて電子化した企業内の 書類を Web 上で利用しようとしても旨くいかない問題が発生していた。このような状 況で XML(eXtensible Mark-up Language)が新しく開発された Web 上のデータ記述言 語である。XML は、テキストで記述しデータに意味を持たせることができる構造化文 書である。この XML の特徴には、システム間の文書交換の互換性やデータの保存性の 高さなどが挙げられ、XML 利用により Web 上の情報の交換、共有利用からシステム運 用までの広範囲にコンピュータの利用方法を変えることができる。 XML は、あるデータを、タグ(データを意味づけする文字列を<,>で括ったもの)で 囲んだものである。そのタグ名は自由に定義、設定でき、また、タグを階層的に記述で きる。 (記述例:SAMPLE.XML) <?xml version="1.0" encoding="Shift_JIS"?> <!DOCTYPE constdata SYSTEM “INDEX.DTD”> <constdata> <工事情報> <発注年度>2000</発注年度> <工事番号>200007070001</工事番号> <施工場所 1>東京都○○○</施工場所 1> <工期開始日>20000707</工期開始日> <工期終了日>20010331</工期終了日> </工事情報> <発注者情報> <発注者-大分類>建設省</発注者-大分類> <発注者-中分類>関東地方建設局</発注者-中分類> <発注者-小分類>東京国道工事事務所</発注者-小分類> </発注者情報> </constdata> (作成した XML の文書には、「*.XML」という拡張子を付ける) − 6-1 − 6 − 2 X M L の仕組み XML 文書は大きく分けて、XML 宣言、DTD(文書型定義)、文書インスタンス(要 素の集まり)の3つの部分から構成されている。(下図参照)。XML 文書の論理構造に は、DTD を含む構造と含まない構造がある。XML 文書は、アプリケーションで定めた 要素の階層構造と、タグの構文規則を保証した文章であるので、この保証が出来れば、 DTD を省略できる。DTD を含む XML 文書の論理構造は、XML 宣言、DTD、文書イ ンスタンスで構成される。DTD を含まない XML 文書の論理構造は、XML 宣言(省略 可能)、文書インスタンスで構成される。 XML宣言 XML宣言 利用状況に合 わ せ て省 略 可 DTD(文書型定義) DTD(文書型定義) 文 書 インスタンス 文 書 インスタンス XML宣言 DTD(文書型定義) 文 書 インスタンス <?xml version=”1.0” encoding="Shift_JIS"?> <!DOCTYPE constdata SYSTEM “I N D E X . D T D ”> <constdata> <工事情報>工事情報1</工事情報> </constdata> XML 文書の論理構造 6 − 2 − 1 X M L 宣言 XML 宣言とは、XML のバージョン指定、文字コード指定を行うものである。先頭の 1行に XML 宣言と呼ばれるものを書く。 <?xml version=”1.0”?> XML 宣言の前には何の書き込みがあってもいけない。ファイルの種類を自動判別す るのに、この XML 宣言を利用しているからである。 また、XML では、作成時の文字コードと XML で指定する文字コードを正しく指定 − 6-2 − しないとエラーになる。シフト JIS(Windows 環境の標準保存文字コード)で作成する場 合には、先頭の1行目の XML 宣言で以下のように記述する必要がある。 <?xml version="1.0" encoding=" S hift_ JIS "?> "encoding"属性を指定しない場合は、Unicode が指定されているものと見なされる。 6 − 2 − 2 D T D (文書型定義宣言) DTD とは Document Type Definition(文書型定義宣言)の略で、文書インスタンス に現れる要素、属性などに関する定義を行っている部分である。XML 文書として DTD を使用するとき、DTD の各宣言を包含した形式で、必ず DOCTYPE 宣言を指定する。 DTD は、XML 宣言と文書要素の間に記述する。また、XML 宣言と同じ実体(ファイ ル)内に記述できるし、外部実体として作成しそれを引用する表現もできる。 <?xml version=”1.0” encoding="Shift_JIS"?> <!DOCTYPE constdata [ <!ELEMENT constdata (工事情報)+> <!ELEMENT 工事情報 (#PCDATA)> <?xml version=”1.0” encoding="Shift_JIS"?> <!DOCTYPE constdata SYSTEM “I N D E X . D T D ”> ]> <constdata> <工事情報>工事情報1</工事情報> </constdata> <!ELEMENT constdata (工事情報)+> <!ELEMENT 工事情報 (#PCDATA)> <constdata> <工事情報>工事情報1</工事情報> </constdata> SAMPLE1.XML DTD を XML 宣言と文書要素の間に 記述した場合 SAMPLE2.XML INDEX.DTD DTD を外部実体として宣言した場合 ※黄色い部分が DTD 宣言部分 SAMPLE1.XML は、DTD を包含した形式で作成し、SAMPLE2.XML は、DTD を 外部実体として宣言している。 <!DOCTYPE constdata SYSTEM “INDEX.DTD ”> (1)要素型宣言 要素型名(タグの名前)、要素の木構造関係を宣言する。 <!ELEMENT 要素名 (内容モデル)> (2)木構造図 − 6-3 − constdata 工事情報 発注年度 工事番号 発注者 大分類 発注者情報 発注者 中分類 (3)上記の木構造図を DTD 宣言すると… <!ELEMENT constdata (工事情報,発注者情報)> <!ELEMENT 工事情報 (発注年度,工事番号、・・)> <!ELEMENT 発注年度 (#PCDATA)> <!ELEMENT 工事番号 (#PCDATA)> ・・・ <!ELEMENT 発注者情報 (発注者-大分類、発注者-中分類、・・)> <!ELEMENT 発注者-大分類 (#PCDATA)> <!ELEMENT 発注者-中分類 (#PCDATA)> ・・・ となる。 6−2−3 文書インスタンス 文書インスタンスは、文書実体と呼ばれ、実際にデータやメッセージなどが記述され ている部分である。その記述にはタグを用いる。 (1)タグの記述 ・<要素名>・・・</要素名> ・<要素名 /> タグを記述するのに必要なものは、タグを表す「<>」、「</>」と要素名です。タグと タグで囲まれた文字列を「要素」(element)と呼びます。 タ グ 要 素 <工 事 名○ 要 素 ○ 建 内 容 設</工 事 名 事 要 素 HTML では、場合によっては終了タグを省略できるが、XML ではタグを省略できな − 6-4 − い。また、HTML でよく利用する、<br>、<hr>等の閉じタグのないタグは、<br />、<hr />、<IMG SRC=”test.gif” />等と、「>」の手前に「/」を書く。 それ以外にタグ記述において以下のことに注意する。 ・大文字、小文字を区別する ・完全な入れ子構造とする ・ルート要素は1つ XML 文書は文書インスタンスを1つしかもてない。前述の例では、最 上位の<constdata>・・・</constdata>を1つしかもてない。 (2) 文字・名前のルール タグに使う要素名の付け方や要素名、内容に使用できる文字には以下のようないくつ かの制限がある。(使用できる文字についての詳細は、「仕様文字の解説」を参照) ・要素名の一文字目に「数字」、「-」などを使ってはいけない ・要素名を「xml」で始めてはいけない ・要素名に予約語・キーワードを使ってはいけない ・内容には、「<」、「>」、「&」、「'」、["]を使ってはいけない 6 − 3 X M L の利点 成果品の電子納品するための各種要領・基準では、インデックス情報に XML を採用 し、図面や文書の管理についての情報の項目を規定して標準化を図っている。これによ り、次のことが利用上の利点として取り上げられる。 6−3−1 非常に高い互換性 OS やアプリケーションなどに依存しないテキスト文書であるため,多くのシステム で受け入れられる形式である。ワープロソフトのようにアプリケーションに依存した形 式の場合,システム間でアプリケーションを統一しなければ文書交換ができないという 互換性の問題が生じる。しかし、XML ではテキストで記述するため、この問題は発生 せず、異なるシステム間でのデータ交換を行うことができる。このことにより、企業間 のデータ交換のみならず企業内のデータ交換に非常に有効である。 6−3−2 データの保存性が高い 長期にわたってデータを保存する必要のある文書の場合、アプリケーションに依存す るデータ形式であると、アプリケーションのバージョンアップなどで、サポート対象外 となるケースもあり問題が発生する。XML はテキスト形式で記述するため,アプリケ ーションに依存せず長く保管することができる。 − 6-5 − 6−3−3 データの独立 XML は、データとして独立しているため、その XML データを取り込むシステムや ソフトのレイアウトにより如何様にも加工できる。このため、いろいろなフォーマット 様式の書類への表示や出力が可能であり、さらに、パソコンのみならず携帯電話、家電 製品など多様な機種への対応も可能である。 6−3−4 データベースとして利用 XML はテキストで記述され、意味を持たせたタグを付すことができる構造化文書で あり、DTD を記載することにより、XML 文書の構造が正しいかどうかをコンピュータ で検証することができる。また、インデックス情報を XML データとすることでデータ ベースエンジンを持たないパソコンでもブラウザ程度のツールでそのインデックス情 報を検索・表示が可能となる。 6 − 4 X M L の入力 ・ 編 集 XML を入力・編集する場合、市販の編集ツールを用いる方法や建設省から提供され ている「XML←→Excel 変換ツール」(成果品の電子納品に限定)を用いる方法がある。 6 − 4 − 1 「X M L ←→E x c e l 変換ツール」を用いる方法 表計算ソフトの Excel(Microsoft)上でデータを入力し、電子納品の各要領(案)・基準 (案)に対応した XML ファイルを出力するものである。この利用により必須事項の未入 力箇所、不正な文字の利用、データ長、データ表現、文字数などを各基準(案)に沿っ たデータのチェック機能が用意されている。 6 − 4 − 2 X M L を直接編集できるツールを用いる方法 XML を入力・編集するためのツールとして、XML エディタやメモ帳などがある。 XML エディタでは、逐次 DTD との整合性検証を行いながら XML を作成することが できるため、効率的な文書作成が期待できる。しかしながら、各要領(案)・基準(案)の沿 ったデータチェックはできないので注意が必要である。これとは別に、現在市販されて いる主要なワープロソフトが XML に対応しつつある。 6 − 4 − 3 専 用 ソ フ ト か ら X M L に変換する方法 市販のデジタル写真管理情報基準(案)に対応したアルバムソフトに見られるように、 デジタル写真の整理を進めながら、納品時に、XML ファイルを出力できるものがある。 − 6-6 − 今後、その他の各種要領(案)・基準(案)に対応し、XML を作成できるソフトがでてくる ものと思われる。 6 − 5 X M L の表示 ・ 印 刷 XML は、レイアウト情報を持ち合わせていないため、表示や印刷にはレイアウト情 報 (スタイルシート)を定義しておくことが必要となる。例えば、Web ブラウザで XML を表示するためには、XML を Web ブラウザが表示できる形式である HTML に変換す る必要がある。XML 対応の Web ブラウザである Microsoft Internet Explorer 5.0 で は,スタイルシートに XSLT を利用し、XML を HTML に変換して表示している。 このように XML は、レイアウト情報(スタイルシート)を持っていないため、目的 に応じてレイアウト情報 (スタイルシート)を定義することによりいろいろな表現形式 に変えることもができる。たとえば、ある1つの XML ファイルを違った表現にしたも の以下に示す。 (XML ファイル) XML データの表形式表示 一覧表示(ある項目でソート) 一覧表示(ある項目の検索結果) − 6-7 − 6−6 電子納品要領(案)の DTD 6−6−1 工事管理ファイル(INDEX_C.XML)の DTD(INDEX_C.DTD) (1)INDEX_C.DTD(Ver.1.1) <?xml version="1.0" encoding="shift_jis"?> <!-- INDEX_C.DTD ver 1.1 / 2001/02/13 --> <!ELEMENT constdata (媒体情報,ソフトウェア情報?,工事件名等,発注者情報, 請負者情報,その他?)> <!--INDEX_C.XML--> <!--共通情報--> <!--***************************************************************--> 媒体情報 <!---> <!--***************************************************************--> <!ELEMENT 媒体情報 (DTD バージョン,メディア番号,メディア総枚数, 発注図面フォルダ名,特記仕様書オリジナルファイルフォルダ名,打合せ簿フォルダ名, 打合せ簿オリジナルファイルフォルダ名,施工計画書フォルダ名, 施工計画書オリジナルファイルフォルダ名,完成図面フォルダ名,写真フォルダ名, その他フォルダ名,その他オリジナルファイルフォルダ名,媒体情報予備?)> <!ELEMENT DTD バージョン (#PCDATA)> <!ELEMENT メディア番号 (#PCDATA)> <!ELEMENT メディア総枚数 (#PCDATA)> <!ELEMENT 発注図面フォルダ名 (#PCDATA)> <!ELEMENT 特記仕様書オリジナルファイルフォルダ名 (#PCDATA)> <!ELEMENT 打合せ簿フォルダ名 (#PCDATA)> <!ELEMENT 打合せ簿オリジナルファイルフォルダ名 (#PCDATA)> <!ELEMENT 施工計画書フォルダ名 (#PCDATA)> <!ELEMENT 施工計画書オリジナルファイルフォルダ名 (#PCDATA)> <!ELEMENT 完成図面フォルダ名 (#PCDATA)> <!ELEMENT 写真フォルダ名 (#PCDATA)> <!ELEMENT その他フォルダ名 (#PCDATA)> <!ELEMENT その他オリジナルファイルフォルダ名 (#PCDATA)> <!ELEMENT 媒体情報予備 (#PCDATA)> <!--***************************************************************--> ソフトウェア情報 <!---> <!--***************************************************************--> <!ELEMENT ソフトウェア情報 (ソフトウェア名?,バージョン情報?,メーカ名?, メーカ連絡先?,ソフトメーカ用 TAG?)> <!ELEMENT <!ELEMENT <!ELEMENT <!ELEMENT <!ELEMENT ソフトウェア名 (#PCDATA)> バージョン情報 (#PCDATA)> メーカ名 (#PCDATA)> メーカ連絡先 (#PCDATA)> ソフトメーカ用 TAG (#PCDATA)> <!--***************************************************************--> 工事件名等 <!---> <!--***************************************************************--> <!ELEMENT 工事件名等 (発注年度,工事番号,路線水系名等?,工事名称,工事分野, 工事種類,工種,工法型式,施工場所コード 1,施工場所 1,施工場所コード 2?, 施工場所 2?,工期開始日,工期終了日,工事内容)> − 6-8 − <!ELEMENT <!ELEMENT <!ELEMENT <!ELEMENT <!ELEMENT <!ELEMENT <!ELEMENT <!ELEMENT <!ELEMENT <!ELEMENT <!ELEMENT <!ELEMENT <!ELEMENT <!ELEMENT <!ELEMENT 発注年度 (#PCDATA)> 工事番号 (#PCDATA)> 路線水系名等 (#PCDATA)> 工事名称 (#PCDATA)> 工事分野 (#PCDATA)> 工事種類 (#PCDATA)> 工種 (#PCDATA)> 工法型式 (#PCDATA)> 施工場所コード 1 (#PCDATA)> 施工場所 1 (#PCDATA)> 施工場所コード 2 (#PCDATA)> 施工場所 2 (#PCDATA)> 工期開始日 (#PCDATA)> 工期終了日 (#PCDATA)> 工事内容 (#PCDATA)> <!--***************************************************************--> 発注者情報 <!---> <!--***************************************************************--> <!ELEMENT 発注者情報 (発注者-大分類,発注者-中分類,発注者-小分類,発注者コード)> <!ELEMENT <!ELEMENT <!ELEMENT <!ELEMENT 発注者-大分類 (#PCDATA)> 発注者-中分類 (#PCDATA)> 発注者-小分類 (#PCDATA)> 発注者コード (#PCDATA)> <!--***************************************************************--> 請負者情報 <!---> <!--***************************************************************--> <!ELEMENT 請負者情報 (請負者名,請負者コード?)> <!ELEMENT 請負者名 (#PCDATA)> <!ELEMENT 請負者コード (#PCDATA)> <!--***************************************************************--> その他 <!---> <!--***************************************************************--> <!ELEMENT その他 (発注者備考?,請負者備考?)> <!ELEMENT 発注者備考 (#PCDATA)> <!ELEMENT 請負者備考 (#PCDATA)> − 6-9 − (2)INDEX_C.DTD(Ver.1.1)木構造図 1/2 媒体情報 constdata DTDバージョン 半数 メディア番号 半数 メディア総枚数 半数 発注図面フォルダ名 半大 特記仕様書オリジナル ファイルフォルダ名 半大 打合せ簿フォルダ名 半大 打合せ簿オリジナル ファイルフォルダ名 半大 施工計画書フォルダ名 半大 施工計画書オリジナル ファイルフォルダ名 半大 完成図面フォルダ名 半大 写真フォルダ名 その他フォルダ名 その他オリジナル ファイルフォルダ名 ? ? ? ? ソフトウェア情報 ? ? ? − 6-10 − 半大 半大 半大 媒体情報予備 全 ソフトウェア名 全 バージョン情報 半 メーカ名 全 メーカ連絡先 全 ソフトメーカ用TAG 全 (2)INDEX_C.DTD(Ver.1.1)木構造図 2/2 ? 工事件名等 ? ? 発注年度 半数 工事番号 半数 路線水系名等 全 工事名称 全 工事分野 全 工事種類 全 工種 全 工法型式 全 施工場所コード1 半数 施工場所1 全 施工場所コード2 半数 施工場所2 全 工期開始日 半数 工期終了日 半数 工事内容 全 発注者-大分類 全 発注者-中分類 全 発注者-小分類 全 発注者コード 半数 請負者名 全 請負者コード 半数 発注者備考 全 請負者備考 全 発注者情報 請負者情報 ? ? ? その他 ? 凡例 ? * 必ず1回出現する場合 全 全角文字(ただし英数字は半角のみ) 0回もしくは1回出現する場合 半 半角英数字 0回以上出現する場合 半大 半角英数大文字 必須 条件付必須 任意 半数 半角数字 − 6-11 − 6−6−2 工事打合せ簿管理ファイル(MEET.XML)の DTD(MEET.DTD) (1) MEET.DTD(Ver.1.1) <?xml version="1.0" encoding="shift_jis"?> <!-- MEET.DTD ver 1.1 / 2001/02/13 --> <!ELEMENT meetdata (媒体情報,ソフトウェア情報?,打合せ簿情報*)> <!--MEET.XML--> <!--共通情報--> <!--***************************************************************--> 媒体情報 <!---> <!--***************************************************************--> <!ELEMENT 媒体情報 (DTD バージョン)> <!ELEMENT DTD バージョン (#PCDATA)> <!--***************************************************************--> ソフトウェア情報 <!---> <!--***************************************************************--> <!ELEMENT ソフトウェア情報 (ソフトウェア名?,バージョン情報?,メーカ名?, メーカ連絡先?,ソフトメーカ用 TAG?)> <!ELEMENT <!ELEMENT <!ELEMENT <!ELEMENT <!ELEMENT ソフトウェア名 (#PCDATA)> バージョン情報 (#PCDATA)> メーカ名 (#PCDATA)> メーカ連絡先 (#PCDATA)> ソフトメーカ用 TAG (#PCDATA)> <!--個別情報--> <!--***************************************************************--> 打合せ簿情報 <!---> <!--***************************************************************--> <!ELEMENT 打合せ簿情報 (シリアル番号,打合せ簿種類,打合せ簿情報予備?, 打合せ簿名称,管理区分?,打合せ簿番号?,作成者,提出先,発行日付,受理日付, 完了日付?,オリジナルファイル情報*, 請負者説明文?,発注者説明文?,予備 1?, 予備 2?,予備 3?)> <!ELEMENT <!ELEMENT <!ELEMENT <!ELEMENT <!ELEMENT <!ELEMENT <!ELEMENT <!ELEMENT <!ELEMENT <!ELEMENT <!ELEMENT <!ELEMENT <!ELEMENT <!ELEMENT <!ELEMENT <!ELEMENT シリアル番号 (#PCDATA)> 打合せ簿種類 (#PCDATA)> 打合せ簿情報予備 (#PCDATA)> 打合せ簿名称 (#PCDATA)> 管理区分 (#PCDATA)> 打合せ簿番号 (#PCDATA)> 作成者 (#PCDATA)> 提出先 (#PCDATA)> 発行日付 (#PCDATA)> 受理日付 (#PCDATA)> 完了日付 (#PCDATA)> 請負者説明文 (#PCDATA)> 発注者説明文 (#PCDATA)> 予備 1 (#PCDATA)> 予備 2 (#PCDATA)> 予備 3 (#PCDATA)> − 6-12 − <!--*********************************************************--> オリジナルファイル情報 <!---> <!--*********************************************************--> <!ELEMENT オリジナルファイル情報 (打合せ簿オリジナルファイル名, 打合せ簿オリジナルファイル作成ソフトバージョン情報, オリジナルファイル内容?)> <!ELEMENT 打合せ簿オリジナルファイル名 (#PCDATA)> <!ELEMENT 打合せ簿オリジナルファイル作成ソフトバージョン情報 (#PCDATA)> <!ELEMENT オリジナルファイル内容 (#PCDATA)> − 6-13 − (2)MEET.DTD(Ver.1.1)木構造図 meetdata 媒体情報 DTDバージョン ? ? ? ソフトウェア情報 ? ? ? ? ? ? * 打合せ簿情報 ? 半数 ソフトウェア名 全 バージョン情報 半 メーカ名 全 メーカ連絡先 全 ソフトメーカ用TAG 全 シリアル番号 半数 打合せ簿種類 全 打合せ簿情報予備 全 打合せ簿名称 全 管理区分 全 打合せ簿番号 半 作成者 全 提出先 全 発行日付 半数 受理日付 半数 完了日付 半数 半大 凡例 打合せ簿オリジナル ファイル作成ソフト バージョン情報 * オリジナルファイル情報 必ず1回出現する場合 ? 全 0回もしくは1回出現する場合 * 打合せ簿オリジナル ファイル名 0回以上出現する場合 必須 条件付必須 任意 全 全角文字(ただし英数字は半角のみ) 半 半角英数字 半大 半角英数大文字 半数 半角数字 ? ? ? ? ? ? 請負者説明文 全 発注者説明文 全 予備1 全 予備2 全 予備3 全 − 6-14 − オリジナルファイル 内容 全 6−6−3 施工計画書管理ファイル(PLAN.XML)の DTD(PLAN.DTD) (1)PLAN.DTD(Ver.1.1) <?xml version="1.0" encoding="shift_jis"?> <!-- PLAN.DTD ver 1.1 / 2001/02/13 --> <!ELEMENT plandata (媒体情報,ソフトウェア情報?,施工計画書情報*)> <!--PLAN.XML--> <!--共通情報--> <!--***************************************************************--> 媒体情報 <!---> <!--***************************************************************--> <!ELEMENT 媒体情報 (DTD バージョン)> <!ELEMENT DTD バージョン (#PCDATA)> <!--***************************************************************--> ソフトウェア情報 <!---> <!--***************************************************************--> <!ELEMENT ソフトウェア情報 (ソフトウェア名?,バージョン情報?,メーカ名?, メーカ連絡先?,ソフトメーカ用 TAG?)> <!ELEMENT <!ELEMENT <!ELEMENT <!ELEMENT <!ELEMENT ソフトウェア名 (#PCDATA)> バージョン情報 (#PCDATA)> メーカ名 (#PCDATA)> メーカ連絡先 (#PCDATA)> ソフトメーカ用 TAG (#PCDATA)> <!--個別情報--> <!--***************************************************************--> 施工計画書情報 <!---> <!--***************************************************************--> <!ELEMENT 施工計画書情報 (シリアル番号,施工計画書名称,施工計画書情報予備?, オリジナルファイル情報*,請負者説明文?,発注者説明文?,予備 1?,予備 2?,予備 3?)> <!ELEMENT <!ELEMENT <!ELEMENT <!ELEMENT <!ELEMENT <!ELEMENT <!ELEMENT <!ELEMENT シリアル番号 (#PCDATA)> 施工計画書名称 (#PCDATA)> 施工計画書情報予備 (#PCDATA)> 請負者説明文 (#PCDATA)> 発注者説明文 (#PCDATA)> 予備 1 (#PCDATA)> 予備 2 (#PCDATA)> 予備 3 (#PCDATA)> <!--**********************************************************--> オリジナルファイル情報 <!---> <!--**********************************************************--> <!ELEMENT オリジナルファイル情報 (施工計画書オリジナルファイル名, 施工計画書オリジナルファイル作成ソフトバージョン情報, オリジナルファイル内容?)> <!--個別情報--> <!ELEMENT 施工計画書オリジナルファイル名 (#PCDATA)> <!ELEMENT 施工計画書オリジナルファイル作成ソフトバージョン情報 (#PCDATA)> <!ELEMENT オリジナルファイル内容 (#PCDATA)> − 6-15 − (2)PLAN.DTD(Ver.1.1)木構造図 plandata 媒体情報 DTDバージョン ? ? ? ソフトウェア情報 ? ? ? ? 半数 ソフトウェア名 全 バージョン情報 半 メーカ名 全 メーカ連絡先 全 ソフトメーカ用TAG 全 シリアル番号 半数 施工計画書名称 全 施工計画書情報予備 全 施工計画書オリジナル ファイル名 半大 * * 施工計画書情報 施工計画書オリジナル ファイル作成ソフト バージョン情報 オリジナルファイル情報 全 ? ? ? 凡例 ? * ? 必ず1回出現する場合 ? 0回もしくは1回出現する場合 ? 請負者説明文 全 発注者説明文 全 予備1 全 予備2 全 予備3 全 0回以上出現する場合 必須 条件付必須 任意 全 全角文字(ただし英数字は半角のみ) 半 半角英数字 半大 半角英数大文字 半数 半角数字 − 6-16 − オリジナルファイル 内容 全 6−6−4 その他資料管理ファイル(OTHRS.XML)の DTD(OTHRS.DTD) (1)OTHRS.DTD(Ver.1.1) <?xml version="1.0" encoding="shift_jis"?> <!-- OTHRS.DTD ver 1.1 / 2001/02/13 --> <!ELEMENT othrsdata (媒体情報,ソフトウェア情報?,その他資料情報*)> <!--OTHRS.XML--> <!--共通情報--> <!--***************************************************************--> 媒体情報 <!---> <!--***************************************************************--> <!ELEMENT 媒体情報 (DTD バージョン)> <!ELEMENT DTD バージョン (#PCDATA)> <!--***************************************************************--> ソフトウェア情報 <!---> <!--***************************************************************--> <!ELEMENT ソフトウェア情報 (ソフトウェア名?,バージョン情報?,メーカ名?, メーカ連絡先?,ソフトメーカ用 TAG?)> <!ELEMENT <!ELEMENT <!ELEMENT <!ELEMENT <!ELEMENT ソフトウェア名 (#PCDATA)> バージョン情報 (#PCDATA)> メーカ名 (#PCDATA)> メーカ連絡先 (#PCDATA)> ソフトメーカ用 TAG (#PCDATA)> <!--個別情報--> <!--***************************************************************--> その他資料情報 <!---> <!--***************************************************************--> <!ELEMENT その他資料情報 (シリアル番号,資料名,その他資料種類,保管場所?, オリジナルファイル情報*,請負者説明文?,発注者説明文?,予備 1?,予備 2?,予備 3?)> <!ELEMENT <!ELEMENT <!ELEMENT <!ELEMENT <!ELEMENT <!ELEMENT <!ELEMENT <!ELEMENT <!ELEMENT シリアル番号 (#PCDATA)> 資料名 (#PCDATA)> その他資料種類 (#PCDATA)> 保管場所 (#PCDATA)> 請負者説明文 (#PCDATA)> 発注者説明文 (#PCDATA)> 予備 1 (#PCDATA)> 予備 2 (#PCDATA)> 予備 3 (#PCDATA)> <!--**********************************************************--> オリジナルファイル情報 <!---> <!--**********************************************************--> <!ELEMENT オリジナルファイル情報 (その他資料オリジナルファイル名, その他資料オリジナルファイル作成ソフトバージョン情報, オリジナルファイル内容?)> <!--個別情報--> <!ELEMENT その他資料オリジナルファイル名 (#PCDATA)> <!ELEMENT その他資料オリジナルファイル作成ソフトバージョン情報 (#PCDATA)> <!ELEMENT オリジナルファイル内容 (#PCDATA)> − 6-17 − (2)OTHRS.DTD(Ver.1.1)木構造図 othrsdata 媒体情報 DTDバージョン ? ? ? ソフトウェア情報 ? ? ? ? 半数 ソフトウェア名 全 バージョン情報 半 メーカ名 全 メーカ連絡先 全 ソフトメーカ用TAG 全 シリアル番号 半数 資料名 全 その他資料種類 全 保管場所 全 その他資料オリジナル ファイル名 半大 * その他資料情報 その他資料オリジナル ファイル作成ソフト バージョン情報 * オリジナルファイル情報 全 ? ? 凡例 ? 必ず1回出現する場合 ? 0回もしくは1回出現する場合 * 0回以上出現する場合 必須 条件付必須 任意 全 全角文字(ただし英数字は半角のみ) 半 半角英数字 半大 半角英数大文字 半数 半角数字 ? ? ? 請負者説明文 全 発注者説明文 全 予備1 全 予備2 全 予備3 全 − 6-18 − オリジナルファイル 内容 全 6−6−5 図面管理ファイル(DRAWING.XML)の DTD(DRAWING.DTD) (1)DRAWING.DTD(Ver.1.1) <?xml version="1.0" encoding="shift_jis" ?> <!-- DRAWING.DTD ver 1.1 / 2001/02/13 --> <!ELEMENT drawingdata (基礎情報,ソフトウェア情報?,図面情報+)> <!--共通情報--> <!-- ****************************************************************** --> 基礎情報 <!---> <!-- ****************************************************************** --> <!ELEMENT 基礎情報 (DTD バージョン)> <!ELEMENT DTD バージョン (#PCDATA)> <!-- ****************************************************************** --> ソフトウェア情報 <!---> <!-- ****************************************************************** --> <!ELEMENT ソフトウェア情報 (ソフトウェア名?,バージョン情報?,メーカ名?, メーカ連絡先?,ソフトメーカ用 TAG?)> <!ELEMENT <!ELEMENT <!ELEMENT <!ELEMENT <!ELEMENT ソフトウェア名 (#PCDATA)> バージョン情報 (#PCDATA)> メーカ名 (#PCDATA)> メーカ連絡先 (#PCDATA)> ソフトメーカ用 TAG (#PCDATA)> <!--個別情報--> <!-- ****************************************************************** --> 図面情報 <!---> <!-- ****************************************************************** --> <!ELEMENT 図面情報 (図面名,図面ファイル名,作成者名, 図面ファイル作成ソフトウェア名, 図面尺度,図面番号, 測点番号,成果品保存場所?,その他?)> <!ELEMENT <!ELEMENT <!ELEMENT <!ELEMENT <!ELEMENT <!ELEMENT <!ELEMENT <!ELEMENT 図面名 (#PCDATA)> 図面ファイル名 (#PCDATA)> 作成者名 (#PCDATA)> 図面ファイル作成ソフトウェア名 (#PCDATA)> 図面尺度 (#PCDATA)> 図面番号 (#PCDATA)> 測点番号 (#PCDATA)> 成果品保存場所 (#PCDATA)> <!-- ****************************************************************** --> その他 <!---> <!-- ****************************************************************** --> <!ELEMENT その他 (受注者説明文?,発注者説明文?,予備 1?, 予備 2?, 予備 3?)> <!ELEMENT <!ELEMENT <!ELEMENT <!ELEMENT <!ELEMENT 受注者説明文 (#PCDATA)> 発注者説明文 (#PCDATA)> 予備 1 (#PCDATA)> 予備 2 (#PCDATA)> 予備 3 (#PCDATA)> − 6-19 − (2)DRAWING.DTD(Ver.1.1)木構造図 drawingdata 基礎情報 ? DTDバージョン ? ? ? ソフトウェア情報 ? ? ? ソフトウェア名 全 バージョン情報 半 メーカ名 全 メーカ連絡先 全 ソフトメーカ用TAG 全 図面名 全 図面ファイル名 + 図面情報 ? ? そ の 他 ? ? 凡例 ? 必ず1回出現する場合 ? 0回もしくは1回出現する場合 + 1回以上出現する場合 ? ? 全角文字(ただし英数字は半角のみ) 半 半角英数字 半大 半角英数大文字 半数 半角数字 半大 作成者名 全 図面ファイル作成 ソフトウェア名 全 図面尺度 半 図面番号 半数 測点番号 半 成果品保存場所 全 受注者説明文 全 発注者説明文 全 予 備 1 全 予 備 2 全 予 備 3 全 必須 条件付必須 任意 全 半数 − 6-20 − 6−6−6 写真属性情報ファイル(PHOTO.XML)の DTD(PHOTO.DTD) (1)PHOTO.DTD(Ver.1.0) <?xmlversion="1.0"encoding="shift_jis"?> <!ELEMENTphotodata( 基礎情報?, 工事情報?, 写真情報*)> <!--*****************************************************************--> <!--基礎情報--> <!--*****************************************************************--> <!ELEMENT 基礎情報(DTD バージョン?,写真フォルダ名?, 参考図フォルダ名?,媒体情報予備?,ソフトウェア名?,バージョン情報?, メーカ名?,メーカ連絡先?,ソフトメーカ用 TAG?)> <!ELEMENTDTD バージョン(#PCDATA)> <!ELEMENT 写真フォルダ名(#PCDATA)> <!ELEMENT 参考図フォルダ名(#PCDATA)> <!ELEMENT 媒体情報予備(#PCDATA)> <!ELEMENT ソフトウェア名(#PCDATA)> <!ELEMENT バージョン情報(#PCDATA)> <!ELEMENT メーカ名(#PCDATA)> <!ELEMENT メーカ連絡先(#PCDATA)> <!ELEMENT ソフトメーカ用 TAG(#PCDATA)> <!--*****************************************************************--> <!--工事情報--> <!--*****************************************************************--> <!ELEMENT 工事情報( 発注年度?,工事番号?,河川路線名等?,工事名称?,工事箇所?, 工期開始日?,工期終了日?,発注者-大分類?,発注者-中分類?,発注者-小分類?, 発注者コード?,請負者名?,請負者コード?,発注者備考?,請負者備考?)> <!ELEMENT 発注年度(#PCDATA)> <!ELEMENT 工事番号(#PCDATA)> <!ELEMENT 河川路線名等(#PCDATA)> <!ELEMENT 工事名称(#PCDATA)> <!ELEMENT 工事箇所(#PCDATA)> <!ELEMENT 工期開始日(#PCDATA)> <!ELEMENT 工期終了日(#PCDATA)> <!ELEMENT 発注者-大分類(#PCDATA)> <!ELEMENT 発注者-中分類(#PCDATA)> <!ELEMENT 発注者-小分類(#PCDATA)> <!ELEMENT 発注者コード(#PCDATA)> <!ELEMENT 請負者名(#PCDATA)> <!ELEMENT 請負者コード(#PCDATA)> <!ELEMENT 発注者備考(#PCDATA)> <!ELEMENT 請負者備考(#PCDATA)> <!--*****************************************************************--> <!--写真情報--> <!--*****************************************************************--> <!ELEMENT 写真情報( シリアル番号?,写真ファイル名?,メディア番号?,写真整理フラグ?, 写真ファイル情報予備?,写真-大分類?,写真区分?,工種?,種別?,細別?, 写真タイトル?,工種区分予備 1?,工種区分予備 2?,工種区分予備 3?, 参考図 1?,参考図 2?,参考図 3?,撮影箇所?,付加情報予備?, 撮影年月日?,フィルム番号?,コマ番号?, 撮影情報予備?,施工管理値?,施工管理値予備?,状況説明予備?, 請負者説明文?,発注者説明文?, 写真情報予備 1?,写真情報予備 2?,写真情報予備 3?, − 6-21 − 写真 MIME?,参考図 1-MIME?,参考図 2-MIME?,参考図 3-MIME? )> <!ELEMENT シリアル番号(#PCDATA)> <!ELEMENT 写真ファイル名(#PCDATA)> <!ELEMENT メディア番号(#PCDATA)> <!ELEMENT 写真整理フラグ(#PCDATA)> <!ELEMENT 写真ファイル情報予備(#PCDATA)> <!ELEMENT 写真-大分類(#PCDATA)> <!ELEMENT 写真区分(#PCDATA)> <!ELEMENT 工種(#PCDATA)> <!ELEMENT 種別(#PCDATA)> <!ELEMENT 細別(#PCDATA)> <!ELEMENT 写真タイトル(#PCDATA)> <!ELEMENT 工種区分予備 1(#PCDATA)> <!ELEMENT 工種区分予備 2(#PCDATA)> <!ELEMENT 工種区分予備 3(#PCDATA)> <!ELEMENT 参考図 1(#PCDATA)> <!ELEMENT 参考図 2(#PCDATA)> <!ELEMENT 参考図 3(#PCDATA)> <!ELEMENT 撮影箇所(#PCDATA)> <!ELEMENT 付加情報予備(#PCDATA)> <!ELEMENT 撮影年月日(#PCDATA)> <!ELEMENT フィルム番号(#PCDATA)> <!ELEMENT コマ番号(#PCDATA)> <!ELEMENT 撮影情報予備(#PCDATA)> <!ELEMENT 施工管理値(#PCDATA)> <!ELEMENT 施工管理値予備(#PCDATA)> <!ELEMENT 状況説明予備(#PCDATA)> <!ELEMENT 請負者説明文(#PCDATA)> <!ELEMENT 発注者説明文(#PCDATA)> <!ELEMENT 写真情報予備 1(#PCDATA)> <!ELEMENT 写真情報予備 2(#PCDATA)> <!ELEMENT 写真情報予備 3(#PCDATA)> <!ELEMENT 写真 MIME(#PCDATA)> <!ELEMENT 参考図 1-MIME(#PCDATA)> <!ELEMENT 参考図 2-MIME(#PCDATA)> <!ELEMENT 参考図 3-MIME(#PCDATA)> − 6-22 − (2)PHOTO.DTD(Ver.1.0)木構造図 1/2 ? ? 基礎情報 photodata DTDバージョン 半数 写真フォルダ名 半大 参考図フォルダ名 半大 ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? 媒体情報予備 全 ソフトウェア名 全 バージョン情報 半 メーカ名 全 メーカ連絡先 全 ソフトメーカ用TAG 全 発注年度 半数 工事番号 半数 ? ? 工事情報 * 写真情報 河川路線名等 ? 工事名称 ? 工事箇所 ? 工期開始日 ? 工期終了日 ? 発注者-大分類 ? 発注者-中分類 ? 発注者-小分類 ? 発注者コード ? 請負者名 ? 請負者コード ? 発注者備考 ? 請負者備考 ? シリアル番号 ? 写真ファイル名 ? メディア番号 ? 写真整理フラグ ? 写真ファイル情報予備 − 6-23 − 全 全 全 半数 半数 全 全 全 半数 全 半数 全 全 半数 全 半数 半数 全 (2)PHOTO.DTD(Ver.1.0)木構造図 2/2 ? 写真-大分類 全 写真区分 全 工種 全 種別 全 細別 全 写真タイトル 全 工種区分予備1 全 工種区分予備2 全 工種区分予備3 全 参考図1 全 参考図2 全 参考図3 全 撮影箇所 全 付加情報予備 全 撮影年月日 半数 フィルム番号 半数 コマ番号 半 撮影情報予備 全 施工管理値 全 施工管理値予備 全 状況説明予備 全 請負者説明文 全 発注者説明文 全 写真情報予備1 全 写真情報予備2 全 写真情報予備3 全 写真MIME 半 参考図1-MIME 半 参考図2-MIME 半 参考図3-MIME 半 ? ? ? ? ? ? ? * 写真情報 ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? 凡例 ? 必ず1回出現する場合 ? 0回もしくは1回出現する場合 ? ? * 0回以上出現する場合 ? 必須 条件付必須 任意 全 全角文字(ただし英数字は半角のみ) 半 半角英数字 半大 半数 ? ? ? 半角英数大文字 ? 半角数字 ? ? ? ? − 6-24 − 7 使用文字の解説 本章では、工事完成図書の電子納品要領(案)、及び、デジタル写真管理情報基準(案)が規 定している文字の規定について解説を行う。 なお、工事完成図書の電子納品要領(案)とデジタル写真管理情報基準(案)を包含した内容 を対象とする場合には、単に、要領(案)と表記する。 7−1 文字規定を受ける対象の分類 本章での説明範囲を明確にするために、要領(案)で、文字規定について取り上げている部 分を次の 3 種類に分類する。 (1) ファイル名及びフォルダ名で用いる文字規定 (2) 要領(案)全体を通しての文字規定 (3) 管理ファイル及び属性ファイル(共に XML 文書)での文字規定 7−2 ファイル名及びフォルダ名で用いる文字規定 ファイル名やフォルダ名については、基本的に、半角英数字として規定している。 管理ファイル(属性ファイル)名、各種のオリジナルファイル名、及び、フォルダ名における文字 規定を含む命名規則については、要領(案)の本文にて詳細に規定している。 なお、デジタル写真管理情報基準(案)では、写真ファイル名と参考図ファイル名において、 半角英数字と全角文字を混在した運用を認めている。注意を要する。 本章では、ファイル名及びフォルダ名で用いる文字に関しては、説明を行わない。各要領 (案)の本文、及び、6 章の「電子媒体の解説」を参照のこと。 7 − 3 要 領( 案) 全 体 を 通 し て の 文 字 規 定 7−3−1 考え方 特定の処理システムへの依存性を無くすことで、電子データの長期的な可読性の確保、並 びに、再現性の保証を行う。この目的に沿って、利用できる文字を必要最低限に絞っている。 工事完成図書の電子納品要領(案)の本文では、次のように規定している。 − 7-1 − 電 子 納 品 要 領( 案) 原文 8.3 使 用 文 字 報告書の電子データを作成する上での使用文字については、以下の各項目に従う ものとする。 ・ 半角文字(1 バイト文字)は JIS X0201 で規定されている文字から片仮名用図 形文字を除いたラテン文字用図形文字のみとする。 ・ 全角文字(2 バイト文字)は JIS X0208 で規定されている文字のみとする。 ・ 利用者が作成した外字、機種依存文字、特殊なフォントは、認めないものとす る。 【解説】 1) 長期的な可読性を確保するため、使用できる文字を必要最小限に絞ることと する。 2) もともと OS に備わっておらず、利用者が独自に作成した外字は、他の端末 では表示できないので、使用を認めないこととする。 3) 地名や人名などの表現で特殊文字が必要な時(利用者が作成した外字や機種 依存文字の使用が必要な場合等)は、ひらがなもしくはカタカナなどの標準化 された全角文字で表現することとする。 ただし、地名や人名で特殊文字の使用が必要な時は、監督職員と協議の上、 オリジナルファイルはイメージデータとして埋め込むことができる。 4) 各管理ファイルへ登録する文字については以下の通りである。 --- 略 --- 本文の規定内容、及び、解説の 1)∼3)の内容は、要領(案)全体を通しての文字規定である。 特に、解説の 1)と 2)では、 「文字コードを介したデータ交換」に対する要領(案)の考え方を明確 に示している。 解説の 3)の「地名や人名で特殊文字の使用が必要な時、イメージデータとして埋め込む」と は、例えば、文字コードで表現出来ない字体があった場合には、以下のような作業をすることを 想定している。 表現したい字体に印刷物があれば、それスキャナーで読みとり、画像データ (BMP、GIF、JPEG など)とする。そして、ワープロなどで、文字でなく、画 像して貼り込む。 この方法を採れば、「高」ではなく、 の文字が表現できる。 難しいことを規定しているように見えるが、実は、電子メールやホームページなどを介して、文 字を交換する場合に気を付ける常識をまとめているにすぎない。実際、ホームページにおいて、 特殊な字体をイメージデータとして取り込むような運用事例は存在する。その意味で、ここでの 内容は、インターネット(CALS/EC)での常識と言えよう。 − 7-2 − なお、管理ファイル及び属性ファイル(共に XML 文書)に対しては、以上の内容に加え、解 説の 4)に記載されている内容を適用する。詳細は、次節( 7.4 )を参照のこと。 7−3−2 文字規定一覧 JIS X 0208 は、附属書 1「シフト符号化表現」(以降、X0208 のシフト JISと呼ぶ)において、 シフト JIS コードの 2 バイト文字の文字コードを、最小値"8140"から最大値"EFFC"の範囲(数 値は連続していない)で定義している。また、そこに含まれる文字集合は、当然、JIS X 0208 で 規定している文字に限定している。 X0208 は多くの空き領域を持っている。その領域に、独自に割り当てられた文字は、再現性 が保証されないため、基本的に電子データの交換で用いるべきではない。しかし、マイクロソフト は、自社のパソコン OS である Windows95/98/NT/2000/Me が用いるシフト JIS(以降、MS の シフト JISと呼ぶ)において、X0208 のシフト JIS をベースにして、その空き領域に対し独自な 拡張を施している。 マイクロソフト標準キャラクタセットとして、X0208 のシフト JIS に対して拡張している部分を次 に示す。なお、文字コードを示す範囲の数値は連続していない。 (1) NEC 特殊文字:8740 から 979C の範囲 例 : ① ② ③ Ⅰ Ⅱ Ⅲ ㍉ ㌔ ㌢ ㎜ ㎝ ㎞ № ㏍ ℡ ㈱ ㈲ ㈹ (2) NEC 選定 IBM 拡張文字:ED40 から EEFC の範囲 例 : 纊 褜 鍈 髙 鶴 鸙 黑 ⅰ ⅱ ⅲ (3) NEC 選定 IBM 拡張文字:FA40 から FC4B の範囲(シフト JIS コードの規定を越えた 範囲) 例 : ⅰ ⅱ ⅲ Ⅰ Ⅱ Ⅲ ㈱ № ℡ 纊 褜 鍈 髙 鶴 鸙 黑 (4) ユーザー外字領域:F040 から F9FC の範囲(シフト JIS コードの規定を越えた範囲) 以上が、MS のシフト JIS を用いる場合に起こる機種依存文字の問題である。 要領(案)が規定する「使用文字」の仕様をわかりやすく見せることを目的として、 「文字規定一 覧(シフト JIS 表示) 」を作成した。 「文字規定一覧(シフト JIS 表示)」とは、MS のシフト JIS で利 用出来る文字を対象として、利用可能文字及び利用禁止文字一覧を明示した一覧である。な お、作成に際しては、ATOK13(ジャストシステム)の「文字パレット」機能を利用した。 Windows95/98/NT/2000/Me にある「文字コード表」プログラムでも、同様な表示ができる。 − 7-3 − 要領(案)全体を通しての文字規定一覧 (シフトJIS表示) [文字] 半角空白 JIS X 0208 全角文字 (2バイト文字) JIS X 0201 半角文字 (1バイト文字) ・20 - FF 【 利用禁止文字 】 半角カタカナ [文字] 全角空白 [文字] 中点 JIS X 0208 全角文字 (2バイト文字) ・8140 - 819F 注) "・"は、空き領域 (JISで規定する文字が存 在しない位置)を示す。 当図では、Windows95/ 98/NT/2000/Meなどの MicrosoftのPC用OS上で 利用できる全文字をシフ トJISコードで表示する。 その上、JIS X 0208付属 書1「シフト符合化表現」 に沿って使用禁止文字、 Microsoftが独自に割り当 てた文字などについて、 明示する。 注) 表示上わかりにくい [文字] には説明を加えた。 - 7-4 - 要領(案)全体を通しての文字規定一覧 (シフトJIS表示) JIS X 0208 全角文字 (2バイト文字) ・81A0-836F ・8370-84FC 注) "・"は、空き領域 (JISで規定する文字が存 在しない位置)を示す。 当図では、Windows95/ 98/NT/2000/Meなどの MicrosoftのPC用OS上で 利用できる全文字をシフ トJISコードで表示する。 その上、JIS X 0208付属 書1「シフト符合化表現」 に沿って使用禁止文字、 Microsoftが独自に割り当 てた文字などについて、 明示する。 - 7-5 - 要領(案)全体を通しての文字規定一覧 (シフトJIS表示) JIS X 0208 全角文字 (2バイト文字) ・8540-86CF 全て空き領域 ・86D0-889F 【 利用禁止文字 】 機種依存文字 Microsoft標準キャラクタセットで 規定されたNEC特殊文字 JIS第一水準の漢字開始 - 7-6 - 注) "・"は、空き領域 (JISで規定する文字が存 在しない位置)を示す。 当図では、Windows95/ 98/NT/2000/Meなどの MicrosoftのPC用OS上で 利用できる全文字をシフ トJISコードで表示する。 その上、JIS X 0208付属 書1「シフト符合化表現」 に沿って使用禁止文字、 Microsoftが独自に割り当 てた文字などについて、 明示する。 要領(案)全体を通しての文字規定一覧 (シフトJIS表示) JIS X 0208 全角文字 (2バイト文字) ・88A0 - 8A6F ・8A70 - 8BFC 注) "・"は、空き領域 (JISで規定する文字が存 在しない位置)を示す。 当図では、Windows95/ 98/NT/2000/Meなどの MicrosoftのPC用OS上で 利用できる全文字をシフ トJISコードで表示する。 その上、JIS X 0208付属 書1「シフト符合化表現」 に沿って使用禁止文字、 Microsoftが独自に割り当 てた文字などについて、 明示する。 - 7-7 - 要領(案)全体を通しての文字規定一覧 (シフトJIS表示) JIS X 0208 全角文字 (2バイト文字) ・8C40 - 8DCF ・8DD0 - 8F9F 注) "・"は、空き領域 (JISで規定する文字が存 在しない位置)を示す。 当図では、Windows95/ 98/NT/2000/Meなどの MicrosoftのPC用OS上で 利用できる全文字をシフ トJISコードで表示する。 その上、JIS X 0208付属 書1「シフト符合化表現」 に沿って使用禁止文字、 Microsoftが独自に割り当 てた文字などについて、 明示する。 - 7-8 - 要領(案)全体を通しての文字規定一覧 (シフトJIS表示) JIS X 0208 全角文字 (2バイト文字) ・8FA0-916F 8FA0-916F ・9170-92FC 注) "・"は、空き領域 (JISで規定する文字が存 在しない位置)を示す。 当図では、Windows95/ 98/NT/2000/Meなどの MicrosoftのPC用OS上で 利用できる全文字をシフ トJISコードで表示する。 その上、JIS X 0208付属 書1「シフト符合化表現」 に沿って使用禁止文字、 Microsoftが独自に割り当 てた文字などについて、 明示する。 - 7-9 - 要領(案)全体を通しての文字規定一覧 (シフトJIS表示) JIS X 0208 全角文字 (2バイト文字) ・9340-94CF ・94D0-969F 注) "・"は、空き領域 (JISで規定する文字が存 在しない位置)を示す。 当図では、Windows95/ 98/NT/2000/Meなどの MicrosoftのPC用OS上で 利用できる全文字をシフ トJISコードで表示する。 その上、JIS X 0208付属 書1「シフト符合化表現」 に沿って使用禁止文字、 Microsoftが独自に割り当 てた文字などについて、 明示する。 - 7-10 - 要領(案)全体を通しての文字規定一覧 (シフトJIS表示) JIS X 0208 全角文字 (2バイト文字) ・96A0-986F ・9870-99FC JIS第二水準の漢字開始 注) "・"は、空き領域 (JISで規定する文字が存 在しない位置)を示す。 当図では、Windows95/ 98/NT/2000/Meなどの MicrosoftのPC用OS上で 利用できる全文字をシフ トJISコードで表示する。 その上、JIS X 0208付属 書1「シフト符合化表現」 に沿って使用禁止文字、 Microsoftが独自に割り当 てた文字などについて、 明示する。 - 7-11 - 要領(案)全体を通しての文字規定一覧 (シフトJIS表示) JIS X 0208 全角文字 (2バイト文字) ・9A40-9BCF ・9BD0-9D9F 注) "・"は、空き領域 (JISで規定する文字が存 在しない位置)を示す。 当図では、Windows95/ 98/NT/2000/Meなどの MicrosoftのPC用OS上で 利用できる全文字をシフ トJISコードで表示する。 その上、JIS X 0208付属 書1「シフト符合化表現」 に沿って使用禁止文字、 Microsoftが独自に割り当 てた文字などについて、 明示する。 - 7-12 - 要領(案)全体を通しての文字規定一覧 (シフトJIS表示) JIS X 0208 全角文字 (2バイト文字) ・9DA0-9F6F ・9F70-E0FC 注) "・"は、空き領域 (JISで規定する文字が存 在しない位置)を示す。 当図では、Windows95/ 98/NT/2000/Meなどの MicrosoftのPC用OS上で 利用できる全文字をシフ トJISコードで表示する。 その上、JIS X 0208付属 書1「シフト符合化表現」 に沿って使用禁止文字、 Microsoftが独自に割り当 てた文字などについて、 明示する。 - 7-13 - 要領(案)全体を通しての文字規定一覧 (シフトJIS表示) JIS X 0208 全角文字 (2バイト文字) ・E140-E2CF ・E2D0-E49F 注) "・"は、空き領域 (JISで規定する文字が存 在しない位置)を示す。 当図では、Windows95/ 98/NT/2000/Meなどの MicrosoftのPC用OS上で 利用できる全文字をシフ トJISコードで表示する。 その上、JIS X 0208付属 書1「シフト符合化表現」 に沿って使用禁止文字、 Microsoftが独自に割り当 てた文字などについて、 明示する。 - 7-14 - 要領(案)全体を通しての文字規定一覧 (シフトJIS表示) JIS X 0208 全角文字 (2バイト文字) ・ E4A0-E66F ・E670-E7FC 注) "・"は、空き領域 (JISで規定する文字が存 在しない位置)を示す。 当図では、Windows95/ 98/NT/2000/Meなどの MicrosoftのPC用OS上で 利用できる全文字をシフ トJISコードで表示する。 その上、JIS X 0208付属 書1「シフト符合化表現」 に沿って使用禁止文字、 Microsoftが独自に割り当 てた文字などについて、 明示する。 - 7-15 - 要領(案)全体を通しての文字規定一覧 (シフトJIS表示) JIS X 0208 全角文字 (2バイト文字) ・E840-E9CF ・E9D0-EB9F 注) "・"は、空き領域 (JISで規定する文字が存 在しない位置)を示す。 当図では、Windows95/ 98/NT/2000/Meなどの MicrosoftのPC用OS上で 利用できる全文字をシフ トJISコードで表示する。 その上、JIS X 0208付属 書1「シフト符合化表現」 に沿って使用禁止文字、 Microsoftが独自に割り当 てた文字などについて、 明示する。 - 7-16 - 要領(案)全体を通しての文字規定一覧 (シフトJIS表示) JIS X 0208 全角文字 (2バイト文字) ・EBA0-ED6F 【 利用禁止文字 】 機種依存文字 Microsoft標準キャラクタセットで規定 されたNEC選定のIBM拡張文字 ・ED70-EEFC 注) "・"は、空き領域 (JISで規定する文字が存 在しない位置)を示す。 当図では、Windows95/ 98/NT/2000/Meなどの MicrosoftのPC用OS上で 利用できる全文字をシフ トJISコードで表示する。 その上、JIS X 0208付属 書1「シフト符合化表現」 に沿って使用禁止文字、 Microsoftが独自に割り当 てた文字などについて、 明示する。 - 7-17 - 要領(案)全体を通しての文字規定一覧 (シフトJIS表示) JIS X 0208 全角文字 (2バイト文字) ・EF40 - F99F 全て空き領域 注) "・"は、空き領域(JISで規定する文字が存在しない位置)を示す。 当図では、Windows95/98/NT/2000/MeなどのMicrosoftのPC用OS上で利 用できる全文字をシフトJISコードで表示する。その上、JIS X 0208付属書1「シ フト符合化表現」に沿って使用禁止文字、Microsoftが独自に割り当てた文字 などについて、明示する。 - 7-18 - 要領(案)全体を通しての文字規定一覧 (シフトJIS表示) JIS X 0208 全角文字 (2バイト文字) ・F9A0-FB6F 【 利用禁止文字 】 機種依存文字 Microsoft標準キャラクタセットで 規定されたIBM拡張文字 ・FB70-FCFC 注) "・"は、空き領域 (JISで規定する文字が存 在しない位置)を示す。 当図では、Windows95/ 98/NT/2000/Meなどの MicrosoftのPC用OS上で 利用できる全文字をシフ トJISコードで表示する。 その上、JIS X 0208付属 書1「シフト符合化表現」 に沿って使用禁止文字、 Microsoftが独自に割り当 てた文字などについて、 明示する。 - 7-19 - 7 − 4 管 理 フ ァ イ ル 及 び 属 性 フ ァ イ ル( 共 に X M L 文書) で の 文 字 規 定 7−4−1 考え方 ここで対象とする範囲は、管理ファイル及び属性ファイルなどの XML 文書において内容(開 始タグと終了タグに挟まれた部分)を記述する場合に用いる文字である。 工 事 完 成 図 書 の 電 子 納 品 要 領 ( 案 )では、管理ファイルとして、 INDEX_C.XML、 MEET.XML、PLAN.XML、OTHRS.XML の XML 文書を規定している。デジタル写真管理 情報基準(案)では、属性ファイルとして、PHOTO.XML の XML 文書を規定している。 両要領(案)共に、XML 文書で用いる文字について詳細に示している。電子納品要領(案) では「8.3 使用文字の解説の 4)」で、基準(案)では「5 の(4)使用文字コード等」で規定している。 なお、上記で規定している範囲は、XML において内容(開始タグと終了タグに挟まれた部分) を記述するに際しての基本的な仕様の部分である。各々の XML 文書に記述する項目毎の詳 細な内容については、要領(案)の中の「記入方法」の頁に整理されている。データ表現として、 半角数字などに限定した項目も多く存在する。実際の作成では、個々の「記入方法」の頁を参 照のこと。 電 子 納 品 要 領( 案) 原 文 8.3 使 用 文 字 -- 略 -【解説】 -- 略 -4) 各管理ファイルへ登録する文字については以下の通りである。 全 角 文 字( た だ し 英 数 字 は 半 角 の み ) JIS X 0201 で規定されている文字から片仮名用図形文字を除いた文字と JIS X 0208 で規定されている文字のうち数字とラテン文字を除いた文字。 ただし、TECRIS で使用不可の JIS X 0208(特殊文字 括弧記号)の左ダブル引 用符(“ )と右ダブル引用符( ”)、および XML の予約文字である JIS X 0201(ラ テン文字用図形文字)の不等号(より小)( < )、不等号(より大)( > )、アンパサ ンド( & )、アポストロフィー( ’ )、引用符( ” )は使用不可とする。 また、重複符号化禁止の原則に基づき英数字は半角のみとし、JIS X 0208 の 代替名称を用いる2バイト図形文字は使用禁止とする。 半角英数字 JIS X 0201 で規定されている文字から片仮名用図形文字を除いた文字。 半角英数大文字 「半角英数字」からラテン小文字(LATIN SMALL LETTER A∼Z)を除いた文字。 半角数字 JIS X 0201 で規定されている文字のうちの数字(DIGIT ZERO∼NINE)及び小数 点( . )のみ。 − 7-20 − デ ジ タ ル 写 真 管 理 情 報 基 準( 案) 原 文 ( フ ァ イ ル 仕 様) 5.工事写真ファイル、参考図ファイル、写真属性ファイルの仕様は以下のものと する。 (1) 工事写真ファイルの仕様 -- 略 -(2) 参考図ファイルの仕様 -- 略 -(3) 写真属性ファイル -- 略 -(4) 使用文字コード等 本 XML 文書に使用する文字コードはシフト JIS コードで規定されている文 字とする。 ただし、以下の文字の使用を禁止する。 ・XML の予約文字 ・全角英数文字 ・半角カナ文字 ・TAB コード ・改行コード ・機種に依存する文字 (シフト JIS コード 8540 から 889E まで、および ED40 以降の文字) 例) ①,②,Ⅰ,Ⅱ,㎜,㌔,など XML 文書を対象としたこれらの規定内容は、前節( 7-3 )の「要領(案)全体を通しての文字 規定」の上に、XML1.0 の勧告(http://www.w3.org/TR/REC-xml)に準拠した規定(XML 予 約文字の扱いなど)、並びに、 「重複符号化禁止の原則」を組み合わしたものである。 要領(案)全体を通して、JIS X 0201 と JIS X 0208 を同時に用いる仕様となっている。その ような運用に際しては、JIS X 0208 の図形文字の内、JIS X 0201 にあるラテン文字用図形文 字集合と同じ文字を用いてはならないと、JIS X 0208 は、 「7.符号化文字集合」で規定している。 これを、 「重複符号化禁止の原則」と呼ぶ。要領(案)全体としては、運用上のことも考慮して、通常 の文書では、この原則の適用を求めていない。(なお、土木設計業務等の電子納品要領(案) では、通常の文書にもこの原則を適用する。) ただし、XML 文書については、長期保管におい て、データ検索に中核を担うものと考え、厳密にこの原則を適用する。デジタル写真管理情報 基準(案)は、この原則についてふれていないが、適用されると考えた方が良い。 なお、各 XML 文書の DTD(文書型定義)は別途規定しているので、上記に示す「使用文字 コード等」は、XML 文書において内容(開始タグと終了タグに挟まれた部分)を記述する場合の 用いる文字を対象としていると解釈して問題は無い。 − 7-21 − 7 − 4 − 2 X M L 文書での文字規定の考察 今回の要領(案)に沿って作成される XML 文書、それの 2 次利用を想定した場合、XML の 標準的な仕様との関係が問題となってくるであろう。ここでは、要領(案)が規定した、管理ファイ ル及び属性ファイル(共に XML 文書)を対象とした文字規定の内容について、主に、XML の 視点から、技術的な問題点を整理した。 (1) 文字コード(符号化方法)は、シフト JIS コードを用いる。 XML1.0 の勧告では、使用できる文字集合と符号化方法について、Unicode 及びISO/IEC 10646 への準拠としているが、それ以外の符号化方法、例えば、シフト JIS コードなどの使用を 禁止している訳ではない。その場合には、XML 宣言の部分に、使用する符号化方法をの明記 することが必要となる。 デジタル写真管理情報基準(案)では、シフト JIS コードの使用を明記している。両要領(案) 共にサンプルの XML 出力例において、XML 宣言の部分でシフト JISコードを明記している。 (2) 7.3 の「要領(案)全体を通しての文字規定」に準拠する。 電子納品要領(案)での規定内容の本文 ・半角文字(1 バイト文字)は JIS X0201 で規定されている文字から片仮名 用図形文字を除いたラテン文字用図形文字のみとする。 ・全角文字(2 バイト文字)は JIS X0208 で規定されている文字のみとする。 ・利用者が作成した外字、機種依存文字、特殊なフォントは、認めないもの とする。 デジタル写真管理情報基準(案)での XML 文書に対する文字使用禁止の一覧の一部 ・全角英数文字 ・半角カナ文字 ・機種に依存する文字 (シフト JIS コード 8540 から 889E まで、および ED40 以降の文字) 電子納品要領(案)とデジタル写真管理情報基準(案)共に、ほぼ同じ内容を示している。この 内容は、オリジナルファイルだけでなく、当然、XML 文書に対しても適用される。 (3) TAB(タブ)コードと改行コードの使用禁止 XML1.0 の勧告は、空白(White Space)として、スペース文字(シフト JIS 表示で"20"、以降 同様)、タブ("09")、改行(復帰"0D"と改行"0A"の組み合わせ)を定義している。また、XML の処 − 7-22 − 処理系では、基本的に一つ以上の空白(White Space)は無視することを許している。 デジタル写真管理情報基準(案)は、無用な混乱をさけるために、タブと改行の使用禁止を明 記している。電子納品要領(案)は、この件にはふれていないが、適用されると考えた方が良い。 なお、補足すると、XML の原則から考えて、整形のためにスペース文字を挿入するような使い 方(連続したスペース文字の挿入)は、望ましくない。 (4) XML 予約文字と定義済み実体と実体参照 XML1.0 の勧告では、次の 5 つの文字については、定義済み実体として定義している。 ・ ・ ・ ・ ・ & (アンド記号) < (小なり不等号) > (大なり不等号) ' (アポストロフィ) " (引用符) :& :< :> :' :" これらは、マーク付けの区切り子など XML 文書において特定の機能を割り当てられた文字 である。通常、その文字をそのまま直接利用することはできない。そこで、その文字を表記したい 場合には、直接に書くではなく、実体参照の形で表記する。例えば、 「設計&施工」は「設計 &施工」と表記する。 XML1.0 の勧告では、内容(開始タグと終了タグに挟まれた部分)の記述では、 &(アンド記 号)と<(小なり不等号)については、必ず、文字参照で記述するように要求している。>(大なり不 等号)については、文脈を見て判断しなければならない。'(アポストロフィ)と"(引用符)について は、内容で用いる限り、直接該当する文字を使用しても問題は無い。 ただし、要領(案)では、 「XML 予約文字」として、これら 5 文字の使用を禁止している。 XML1.0 の勧告に沿えば、定義済み実体(&、<、>、'、")は利用で きると判断しても問題は無いであろう。ただし、実体参照を用いた場合には、データ長などの計 算が複雑となる。 今回の要領(案)では、実体参照の件には言及していない。XML1.0 の勧告に従えば利用で きると考える。しかし、XML1.0 の勧告に準拠した、要領(案)に沿ったアプリケーションが現状少 ないことを考慮すると、当面、実体参照については、使用しない方が無難であると判断する。 (5) 文字参照の扱い 前述したように、XML 文書は文字集合して Unicode 及び ISO/IEC 10646(以降、Unicode − 7-23 − と略す)を基本としている。 XML1.0 の勧告に従えば、文字参照を利用すれば、X0208 のシフト JIS で表現できない文 字でも Unicode に含まれる文字であれば、表現することが出来る。 例えば、髙(高とは異なる字体)は、X0208 のシフト JIS には無い。MS のシフト JIS では、 EEE0 と FBFC の二ヶ所で定義している。Unicode では、9AD9と定義している。文字参照で は、髙(または、髙)を表現する。 XML 文書の文字コード(符号化方法)がシフト JIS コードであっても、文字参照を使えば、 Unicode が定義している文字を扱うことができる。ただし、文字参照を用いた場合には、データ 長などの計算が複雑となる。 今回の要領(案)では、文字参照の件には言及していない。XML1.0 の勧告に従えば利用で きると考える。しかし、XML1.0 の勧告に準拠した、要領(案)に沿ったアプリケーションが現状少 ないことを考慮すると、当面、文字参照については、使用しない方が無難であると判断する。 7 − 4 − 3 X M L 文書での文字規定一覧 管理ファイル及び属性ファイル(共に XML 文書)で利用できる文字をわかりやすく見せること を目的として、要領(案)の XML 文書を対象とする「文字規定一覧(シフト JIS 表示) 」を作成した。 「文字規定一覧(シフト JIS 表示) 」 とは、MS のシフト JIS で利用出来る文字を対象として、利用 可能文字及び利用禁止文字一覧を明示した一覧である。 内容としては、電子納品要領(案)での分類の沿って、全角文字まで利用出来る場合と、半角 の場合に分け、さらに、半角については、下記のような 4 種類について、まとめた。 【 半角英数字 】の範囲 半角カタカナと XML 予約文字を除いた半角英数文字 【 半角英数大文字 】の範囲 「半角英数字」からラテン小文字( a ∼ z )を除いた文字 【 半角数字 】の範囲 半角数字( 0 ∼ 9 )及び半角小数点( . ) 【 ISO9660 Level1 で利用できる文字 】の範囲 半角英大文字( A ∼ Z )、半角数字( 0 ∼ 9 )、半角のアンダーライン( _ )なお、半 角小数点( . )は、ファイル名と拡張子の区切り文字して利用 なお、作成に際しては、 ATOK13(ジャストシステム)の「文字パレット」機能を利用した。 − 7-24 − Windows95/98/NT/2000/Me にある「文字コード表」プログラムでも、同様な表示ができる。 最後に、 「7−4 管理ファイル及び属性ファイル(共に XML 文書)での文字規定」の内容は、 本来、アプリケーションが備えるべき仕様を示したものである。 すなわち、利用者としては、アプ リケーション側から、注意を促すエラーメッセージが出るとしても、通常の運用では、意識せず作 業したい範疇の内容である。このような機能を備えたアプリケーションを使うとの前提に立って、 「なぜ、この文字を入力することが出来ないか」などの疑問が出れば、本節の内容を参考にして 頂きたい。 要領(案)での XML 文書に関わる規定内容は、XML 1.0 勧告の内容に一部制限を加えた ものとなっている。 要領(案)を扱うアプリケーションが備える機能と、XML 文書を扱うアプリケー ションが本来持っている機能の違いを明確にしておく必要を感じたため、7−4−2の中で「(4) XML 予約文字と定義済み実体と実体参照」 、並びに、 「(5) 文字参照の扱い」を取り上げた。今 後の参考にして頂きたい。 − 7-25 − 管理ファイル及び属性ファイル(共にXML文書)での 文字規定一覧 (シフトJIS表示) 【全角まで使用可】の場合 [文字] 半角空白 JIS X 0208 全角文字 (2バイト文字) JIS X 0201 半角文字 (1バイト文字) ・20 - FF 【 利用禁止文字 】 XML予約文字 (ラテン文字用図形文字より) ・不等号(より小) (<) ・不等号(より大) (>) ・アンパサンド (&) ・アポストロフィー ( ') ・引用符 (") 【 利用禁止文字 】 半角カタカナ [文字] 全角空白 [文字] 中点 JIS X 0208 全角文字 (2バイト文字) ・8140 - 819F 【 利用禁止文字 】 TECRIS使用不可文字 (特殊文字 括弧記号より) ・左ダブル引用符 (“) ・右ダブル引用符 (”) 注) "・"は、空き領域 (JISで規定する文字が存 在しない位置)を示す。 当図では、Windows95/ 98/NT/2000/Meなどの MicrosoftのPC用OS上で 利用できる全文字をシフ トJISコードで表示する。 その上、JIS X 0208付属 書1「シフト符合化表現」 に沿って使用禁止文字、 Microsoftが独自に割り当 てた文字などについて、 明示する。 【 利用禁止文字 】 (重複符号化禁止の原則) 代替名称を用いる2バイト図形文字 注) 表示上わかりにくい [文字] には説明を加えた。 - 7-26 - 管理ファイル及び属性ファイル(共にXML文書)での 文字規定一覧 (シフトJIS表示) 【全角まで使用可】の場合 JIS X 0208 全角文字 (2バイト文字) ・81A0-836F 【 利用禁止文字 】 (重複符号化禁止の原則) 全角英数字 ・8370-84FC 注) "・"は、空き領域 (JISで規定する文字が存 在しない位置)を示す。 当図では、Windows95/ 98/NT/2000/Meなどの MicrosoftのPC用OS上で 利用できる全文字をシフ トJISコードで表示する。 その上、JIS X 0208付属 書1「シフト符合化表現」 に沿って使用禁止文字、 Microsoftが独自に割り当 てた文字などについて、 明示する。 - 7-27 - 管理ファイル及び属性ファイル(共にXML文書)での 文字規定一覧 (シフトJIS表示) 【全角まで使用可】の場合 JIS X 0208 全角文字 (2バイト文字) ・8540-86CF 全て空き領域 ・86D0-889F 【 利用禁止文字 】 機種依存文字 Microsoft標準キャラクタセットで 規定されたNEC特殊文字 JIS第一水準の漢字開始 - 7-28 - 注) "・"は、空き領域 (JISで規定する文字が存 在しない位置)を示す。 当図では、Windows95/ 98/NT/2000/Meなどの MicrosoftのPC用OS上で 利用できる全文字をシフ トJISコードで表示する。 その上、JIS X 0208付属 書1「シフト符合化表現」 に沿って使用禁止文字、 Microsoftが独自に割り当 てた文字などについて、 明示する。 注) 以降は、「文字規定一覧」を参照のこと 管理ファイル及び属性ファイル(共にXML文書)での 文字規定一覧 (シフトJIS表示) 【半角だけの使用】の場合 JIS X 0201 半角文字 (1バイト文字) ・20 - FF [文字] 半角空白 【【 半角英数字 半角英数字 】の範囲 】の範囲 半角カタカナとXML予 半角カタカナとXML予 約文字を除いた半角英 約文字を除いた半角英 数文字 数文字 【 利用禁止文字 】 XML予約文字 [文字] 半角空白 【【 半角英数大文字 半角英数大文字 】】 の範囲 の範囲 「半角英数字」からラテン 「半角英数字」からラテン 小文字( 小文字( aa ~ ~ zz )を除いた )を除いた 文字 文字 注) フォルダ名やファイル名 の場合には、「ISO9660 Level1で利用できる文字」を 適用する。 【【 半角数字 半角数字 】の範囲 】の範囲 半角数字( 半角数字( 00 ~ ~ 99 )及び )及び 半角小数点( 半角小数点( . . )) 【【 ISO9660 ISO9660 Level1で利用 Level1で利用 できる文字 できる文字 】の範囲 】の範囲 半角英大文字(A~Z)、 半角英大文字(A~Z)、 半角数字(0~9)、半角の 半角数字(0~9)、半角の アンダーライン( アンダーライン( __ )) なお、半角小数点( なお、半角小数点( . . )は、 )は、 ファイル名と拡張子の区 ファイル名と拡張子の区 切り文字して利用 切り文字して利用 - 7-29 - 8 用語集 この用語集は、「工事完成図書の電子納品要領(案)」で使用されている用語の中から、説明が必要と 思われるものをピックアップし、簡単に説明したものである。6 章の用語集は、電子媒体やそのフォー マットについて知っておきたい用語について抽出、解説したもので、必ずしも「工事完成図書の電子納 品要領(案)」に使用されいる単語ではないのでご注意してほしい。 CSV: 表計算ソフトやデータベースソフトなどで作成したデータを交換するためのフォーマット。セルや フィールドの各項目間をカンマ記号で区切り、レコード間を改行コードで区切るだけの単純なテキス ト形式。このため、異なる表計算ソフト間などのデータ交換、共有の手段に広く用いられている。 ISO-9660: ISO(国際標準化機構)が 1988 年に定めた CD-ROM の標準論理フォーマット。ソニーやオランダ のフィリップス社、米マイクロソフト社、米アップル社などが 1986 年に提案した「ハイシェラ・フ ォーマット」をベースにしている。 ISO9660 は、ディレクトリによってファイルを管理する。OS からは読み出し専用のハードディス クのように見ることができる。 M-O/MO: Magneto-Optical の略。書き換え(消去)可能な光ディスク。何度でも追記、消去、書き換えができ る。 オリジナルファイル: 写真や図面を本文ファイルにファイルに張り付けて保存した場合、張り付けた元ファイルは画像フ ァイルであったり、CAD ファイルであったりする。その元ファイルのことをオリジナルファイルと表 現している。 外部オブジェクト: 写真や図面を本文ファイルにファイルに張り付けて保存したいが、それができない場合、本文ファ イルとは別に写真は画像ファイル、図面は CAD ファイルにして別途添付する。この別ファイルのこ とを、”外部オブジェクト”と表現している。 拡張子: 拡張子とは、ファイルの後に付いている「.」(ピリオド)+英数字のアルファベットのこと。英数字 のアルファベットは半角英数で、文字数は原則3文字。(例外的に.html のように4文字のものもあ る。) これはファイルの属性や内容を表すもので、このファイルの形式と作ったアプリケーションの種類 を示す。拡張子の付いたファイルのアイコンをダブルクリックすると、自動的にアプリケーションが 起動して、そのファイルが開く。 コピー:複写してその情報をメモリ上(クリップボード)に一時格納しておく。 ペースト:クリップボードに格納されているデータを張り付ける。 カット:切り取りその情報をメモリ上(クリップボード)に一時格納しておく。 ― 8-1 ― フォルダ: ファイルを整理して入れておくための”箱”と考えられる。 (ファイル=データを保存するための最 小単位)ファイルを直接ハードディスクに保存することもできるが、多種多様なファイルを1つの場 所へ保存していくと、最終的にどのファイルが何のデータなのか?が判断できなくなる。そこで、分 類して保存するために、”箱=フォルダ”を作成し、そこに関連するファイルを保存していけば、分か らなくなることはない。 サブフォルダ: あるフォルダの中にもう1つフォルダを作ったとき、そのフォルダを”サブフォルダ”という。た とえば、”打ち合わせ簿”に関連するファイルはすべて”MEET”というフォルダに整理することにな っている。さらに、さらにその中(下)に”ORG”というフォルダを作成する。このとき、”ORG”フ ォルダは、”MEET”フォルダのサブフォルダということになる。実際の打ち合わせ簿のファイルは、” MEET フォルダのサブフォルダの ORG”に整理して保存する。 ─MEET ←”MEET”フォルダ ├─MEET.XML ←ファイル └─ORG ←”ORG”フォルダ=”MEET”フォルダのサブフォルダ ├─M0001_01.doc ├─M0002_01.doc ←ファイル ├─M0003_01.doc └─M0004_01.doc ルートフォルダ: ”ルート”とはその名の通り、”根”を表し、”一番上の”という意味になる。つまり、ルートフォ ルダ=一番上のフォルダ=ドライブということになる。 Windows システムでは、ルートフォルダ=ドライブなので、状況によって、Cドライブのことであ ったり、Dドライブのことであったり、あるいは、A(フロッピー)ドライブや CD-ROM ドライブ のことであったりする。 メディア: 情報を伝えるもののこと。 人が他人に伝えたい内容を「情報」とすれば、このような情報を伝える媒体(手段)のことをメデ ィアという。 このメディアは、音声→絵→文字→手紙→新聞→ラジオ→テレビというように発展してきたが、現 在ではテレビの後のマルチメディアが登場している。 今回の場合、「メディア」と「媒体」が混在して使用されているが、どちらも同じ意味で使用されて おり、”CD-R”または、”MO”を指している。 ― 8-2 ― 9 おわりに この解説書は、第 1 版として発行するが、 「完成版」とは考えていない。今後「工事完成図書の電子納品要 領(案) 」が、実際に運用されはじめると、多くの疑問や不具合が現場から上がってくるだろう。そのとき再度内 容を吟味し、実際の運用に沿った解説内容へ随時変更していきたい。 よりよい解説書とするため、この解説書の内容で間違っていたり、表現が分かりにくかったり、追加してほし い解説があれば、随時追加していきたいので、みなさまのご協力をお願いしたい。 この解説書は、土工協文書情報標準化 WG の方々、外部団体の協力を得て作成したものである。ご協力 いただいた方々へ、この場をかりて感謝したい。 「ありがとうございました。 」 ご協力いただいたメンバ: 文 書 情 報 標 準 化 W G (五十音順) 一條 俊之 (西松建設(株)) 菊池 正俊 (五洋建設(株)) 佐藤 亙人 (西松建設(株)) 星野 義弘 (前田建設工業(株)) 牧野 正行 (前田道路(株)) 森 晴夫 (若築建設(株)) 山本 隆彦 ((株)松村組) 外部団体 FNC 会(Filing Network for CALS) 商標について: ・ MS-DOS、Windows、windows95/98/Me/2000/NT は米国マイクロソフト社の米国での商標です。 ・ Apple、Mac は、Apple Computer, Inc の登録商標です。 ・ ATOK は、株式会社ジャストシステムの登録商標です。 ・ その他記載の会社名、商品名は、それぞれの商標もしくは登録商標です。 ※無 断 で 転 載 す る こ と を 禁 じ ま す 。 本書に関する問い合わせ先: (社)日本土木工業協会 e-mail:dokokyo@mx1.alpha-web.ne.jp
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