事 業 報 告 書

平成 26 年度
事
業
報
告
書
学 校 法 人 も の つ く り 大 学
も
の
つ
く
り
大
学
も の つ く り 大 学 大 学 院
目
次
Ⅰ. 学校法人の概要
1. 建学の精神
5
2. 大学の基本理念
5
3. 大学院の設置理念
5
4. 沿革
6
5. 設置学校等
6
6. 職員数
7
7. 役員・評議員
8
8. 学生数の概要
10
(1)
入学者の推移
10
(2)
学生の諸属性
11
(3)
大学院生
11
(4)
科目等履修生
11
Ⅱ. 事業概要
Ⅱ-1 目的
12
1. 大学の目的
12
(1)
製造学科
12
(2)
建設学科
12
2. 大学院の目的
12
Ⅱ-2 アドミッション・ポリシー(入学者受入の方針)
13
1. 大学
13
2. 大学院
14
Ⅱ-3 カリキュラム・ポリシー(教育課程の内容・方法の方針)
1. 大学
14
14
2
(1)
製造学科
14
(2)
建設学科
15
2. 大学院
15
Ⅱ-4 ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)
1. 大学
15
15
(1)
製造学科
16
(2)
建設学科
16
2. 大学院
16
Ⅱ-5 主な事業の概要
17
1. 教育に関する事項
17
2. 学生募集及び入学試験に関する事項
17
3. 学生生活指導に関する事項
18
4. 学生の就職対策に関する事項
18
5. 国際・地域交流事業に関する事項
19
6. 図書情報センターの運営に関する事項
19
7. 研究等の推進に関する事項
19
8. 管理運営
20
9. 建物、設備の維持管理
20
Ⅱ-6 教育研究の概要
21
1. 職員概要
21
(1)
教育職員数
21
(2)
職員数
21
(3)
教学
22
(4)
事務局
24
(5)
学校法人ものつくり大学及びものつくり大学組織図
25
2. 学修の成果に係る評価及び卒業・修了認定基準
3
26
3. 学生納付金
26
4. 学生支援
27
(1)
奨学金制度
27
(2)
健康支援
28
5. 学習環境
28
(1)
キャンパスの概要
28
(2)
校舎配地図
28
6. 就職支援と就職状況
29
(1)
就職支援
29
(2)
就職状況
30
7. 管理運営の概要
43
(1)
情報公開
43
(2)
主要機器整備状況
43
(3)
機器の寄附受入状況
48
Ⅲ. 財務の概要
別添
4
Ⅰ. 学校法人の概要
1.建学の精神
わが国は、資源・エネルギーに乏しく、そのほとんどを海外に依存しているため、わが
国の繁栄は、ひとえに輸出品等を生産するものづくりを基盤とした産業の発展にかかっ
ている。そのためには、次代を担う若者が、情熱と理想を持ってものづくりに取り組める
教育環境を整備拡大していく必要がある。また、わが国で誇れる最高の資源は「人」で
ある。そこで、大学名は、「モノ」と「ヒト」の両方の意味を「もの」という言葉に込めて「もの
つくり大学」と命名し、ものづくりの「技」と「知恵」と「心」を併せ持つ有為な人材の育成を
目指しものつくり大学を設立した。
2.大学の基本理念
① ものづくりに直結する実技・実務教育の重視
② 技能と科学、技術・芸術・経済・環境とを連結する教育・研究の重視
③ 時代と社会からの要請に適合する教育・研究の重視
④ 自発性・独創性・協調性をもった人間性豊かな教育の重視
⑤ ものづくり現場での統率力や起業力を養うマネジメント教育の重視
⑥ 技能・科学技術・社会経済のグローバル化に対応できる国際性の重視
3.大学院の設置理念
① ものつくり学の創生と発展
② ものつくり学の探求と実践の同時推進
③ 実務との連携の重視
④ 学生の自己マネジメント力の重視
⑤ ものづくりの拠点機能の充実
5
4.沿革
平成 11 年 2 月 17 日 「財団法人国際技能工芸大学設立準備財団」を文部省が
認可(平成 11 年 9 月 30 日付で「財団法人ものつくり大学設
立準備財団」に名称変更することを文部省が認可)
平成 11 年 12 月 2 日 大学本部棟・図書情報センター、製造棟、建設棟、大学会
館工事着工
平成 12 年 5 月 27 日 ドーミトリ・合宿研修センター、体育館工事着工
平 成 12 年 12 月 26 日 文部省が学校法人国際技能工芸機構設立とものつくり大
学(技能工芸学部 製造技能工芸学科、建設技能工芸学
科)設置を認可
平成 13 年 3 月 20 日 建物 竣工
平 成 13 年 4 月 1 日 大学 開学
平 成 15 年 3 月 7 日 中央棟 竣工
平成 16 年 11 月 30 日 文部科学省が大学院設置を認可
平 成 17 年 4 月 1 日 大学院 開学
平 成 22 年 4 月 1 日 学校法人名称を学校法人ものつくり大学に変更
平 成 23 年 4 月 1 日 学科名称を製造学科、建設学科に変更
両学科定員を 180 名から 150 名に変更
平成 23 年 10 月 30 日 創立 10 周年記念式典実施
5.設置学校等
【設置者】
学校法人ものつくり大学
【会 長 】
宮本 洋一
【理事長】
石岡 慎太郎
【大 学 】
ものつくり大学
【総 長 】
梅原 猛
【学 長 】
稲永 忍
【学 部 】
技能工芸学部 製造学科/建設学科
【大学院】
ものつくり学研究科
【所在地】
埼玉県行田市前谷 333 番地
6
6.職員数(平成 26 年 5 月 1 日)
技能工芸学部
教育職員
製造学科
建設学科
19 名
19 名
事務局
一般職員
51 名
7
7.役員・評議員(平成 26 年 5 月 1 日現在)
【役員】
宮本 洋一
学校法人ものつくり大学 会長
清水建設株式会社 代表取締役社長
石岡 慎太郎
学校法人ものつくり大学 理事長
梅原 猛
ものつくり大学 総長
稲永 忍
ものつくり大学 学長
北尾 美成
学校法人ものつくり大学 専務理事・事務局長
岩﨑 康夫
埼玉県 副知事
川村 隆
株式会社日立製作所 相談役
工藤 正司
行田市長
久保田 政一
一般社団法人日本経済団体連合会 事務総長
佐々木 正峰
公益財団法人文化財建造物保存技術協会 理事長
張 富士夫
トヨタ自動車株式会社 名誉会長
寺島 実郎
多摩大学 学長
西村 和義
一般社団法人埼玉県経営者協会 会長
前田 靖治
前田建設工業株式会社 相談役
以上 14 名
【監 事】
鎌田 浩郎
元 株式会社日立建設設計 監査役
野上 武利
AGS 株式会社 監査役
以上 2 名
【評議員】
赤松 明
ものつくり大学 技能工芸学部長
石岡 慎太郎
学校法人ものつくり大学 理事長
石川 裕
清水建設株式会社 執行役員技術研究所長
伊藤 嘉男
有限会社伊藤建設 取締役(建設技能工芸学科 1 期生)
稲永 忍
ものつくり大学 学長
井上 章一
国際日本文化研究センター 教授
8
岩﨑 利信
埼玉県工業高等学校長協会 会長
生川 朋
埼玉県技能士会連合会 会長
金子 豊二
東京大学大学院 教授
北尾 美成
学校法人ものつくり大学 専務理事・事務局長
久保田 政一
一般社団法人日本経済団体連合会 事務総長
倉川 尚志
株式会社倉川製作所 取締役(製造技能工芸学科 1 期生)
神津 里季生
日本労働組合総連合会 事務局長
迫田 章義
東京大学生産技術研究所 教授
髙岡 道久
ものつくり大学 学務部長
竹本 祐介
株式会社日刊工業新聞社 取締役
東江 真一
ものつくり大学 教務長
中川 武
早稲田大学 教授
公益財団法人明治村 副理事長/博物館長
永瀬 重一
川口鋳物工業協同組合 業務副委員長
中畑 英信
株式会社日立製作所 執行役常務 CHRO 兼人財統括本部長
平岡 尚文
ものつくり大学 技能工芸学部製造学科長
平田 肇
株式会社ショーワ 代表取締役専務執行役員
藤井 宣仁
ものつくり大学 ものつくり研究情報センター長
古橋 衞
トヨタ自動車株式会社 エグゼクティブアドバイザー
前田 操治
前田建設工業株式会社 取締役専務執行役員 営業管掌
松本 潤
日本生命保険相互会社 法人営業推進部 顧問
三原 斉
ものつくり大学 図書情報センター長
室久保 貞一
埼玉経済同友会 専務理事・事務局長
毛利 昭
全国工業高等学校長協会 名誉会員
八代 克彦
ものつくり大学 技能工芸学部建設学科長
以上 30 名
9
8.学生数の概要
(1)入学者(学部)の推移(過去 5 年間)
①平成22年度
学科
製造技能工芸学科
【720】
建設技能工芸学科
【720】
入試区分
推薦
一般
社会人
小計
推薦
一般
社会人
小計
定員
入試区分
推薦
一般
社会人
小計
推薦
一般
社会人
小計
定員
入試区分
推薦
一般
社会人
小計
推薦
一般
社会人
小計
定員
入試区分
推薦
一般
社会人
小計
推薦
一般
社会人
小計
定員
入試区分
推薦
一般
社会人
小計
推薦
一般
社会人
小計
定員
合計
②平成23年度
学科
製造学科
【690】
建設学科
【690】
合計
③平成24年度
学科
製造学科
【660】
建設学科
【660】
合計
④平成25年度
学科
製造学科
【630】
建設学科
【630】
合計
⑤平成26年度
学科
製造学科
【600】
建設学科
【600】
合計
70
100
10
180
70
100
10
180
360
65
80
5
150
65
80
5
150
300
70
75
5
150
70
75
5
150
300
70
75
5
150
70
75
5
150
300
70
75
5
150
70
75
5
150
300
志願者
54(4)
72(3)
6
132(7)
82(3)
73(5)
2
157(8)
289(15)
合格者
52(4)
61(1)
6
119(5)
84(3)
61(4)
2
147(7)
266(12)
入学者
48(3)
38(1)
5
91(4)
80(3)
46(1)
2
128(4)
219(8)
志願者
69(1)
101(3)
9
179(4)
69(8)
85(14)
5
159(22)
338(26)
合格者
69(1)
86(3)
8
163(4)
69(8)
71(10)
5
145(18)
308(22)
入学者
61(0)
58(2)
8
127(2)
63(8)
45(3)
3
111(11)
238(13)
志願者
66(1)
91(7)
3
160(8)
75(14)
104(14)
6(2)
185(30)
345(38)
合格者
65(1)
77(7)
2
144(8)
74(14)
93(13)
6(2)
173(29)
317(37)
入学者
56(1)
56(4)
2
114(5)
69(11)
62(4)
6(2)
137(17)
251(22)
志願者
71(1)
102(5)
4
177(6)
85(9)
133(15)
4
222(24)
399(30)
合格者
69(1)
93(5)
4
166(6)
85(9)
122(15)
4
211(24)
377(30)
入学者
63(1)
52(2)
3
118(3)
81(7)
65(7)
4
150(14)
268(17)
志願者
73(4)
141(6)
5
219(10)
114(13)
169(22)
2
285(35)
504(45)
合格者
73(4)
131(6)
5
209(10)
113(12)
152(19)
2
267(31)
476(41)
入学者
70(4)
65(2)
5
140(6)
97(9)
77(7)
2
176(16)
316(22)
(単位:人)
在籍者
9
18
27
(単位:人)
在籍者
93(2)
92(10)
185(12)
(単位:人)
在籍者
108(5)
121(15)
229(20)
(単位:人)
在籍者
112(3)
141(13)
253(16)
(単位:人)
在籍者
140(6)
176(16)
316(22)
※1 上記中、「在籍者」は、平成 26 年 5 月 1 日現在実績。在籍者には、復学・編入・再入学・転学科
を含む。
※2 【 】内には、当該年度収容定員数を示す。
※3 ( )内には、女子学生を示す。
※4 平成 26 年 5 月 1 日現在の大学学部在籍人数は 1,027 名。(含.平成 18~21 年度入学生 18 名)
10
(2)学部学生の諸属性(過去 5 年間)
入学時(当該年度 5 月1日現在)の属性を示す。
属性
入学年度
地
域
学
校
別
製造学科
平成
22年
平成
23年
平成
24年
建設学科
平成
25年
平成
26年
平成
22年
平成
23年
平成
24年
合計
平成
25年
平成
26年
平成
22年
平成
23年
平成
24年
平成
25年
平成
26年
北海道・東北
4
5
4
5
9
0
5
11
5
12
4
10
15
10
21
関東・甲信越
82
112
105
102
123
111
97
113
128
153
193
209
218
230
276
(内埼玉県)
(49)
(76)
(56)
(48)
(63)
(45)
(42)
(49)
(53)
(61)
(94)
(118)
(105)
(101)
(124)
中部・北陸
0
4
2
3
3
9
2
5
7
5
9
6
7
10
8
近畿
1
0
1
0
0
5
0
4
2
1
6
0
5
2
1
中国・四国
0
3
0
4
1
0
3
0
2
2
0
6
0
6
3
九州・沖縄
3
1
1
3
1
3
3
4
5
2
6
4
5
8
3
外国
1
1
1
0
3
0
0
0
0
1
1
1
1
0
4
普通
61
88
69
83
87
82
74
100
109
109
143
162
169
192
196
24
29
39
31
47
43
31
27
37
58
67
60
66
68
105
6
9
6
3
6
3
5
10
3
9
9
14
16
6
15
91
126
114
117
140
128
110
137
149
176
219
236
251
266
316
工業
(商業・農業含む)
その他
計
(3)大学院生
入学年度
平成 23 年度
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
定員
志願者
20
20
20
20
合格者
14
9
14
8
入学者
14
9
14
7
在籍者
14
9
14
7
1
1
14
7
(4) 科目等履修生
本学の学生以外の者で 1 科目以上の授業を履修することを志願する者があるときは、
本学の教育に支障のない限り、選考の上、科目等履修生として入学を許可し、単位を
授与する制度。平成 26 年度は、履修者無し。
11
Ⅱ. 事業の概要
Ⅱ-1 目的
1.大学の目的
基本理念に基づき、「ものつくり大学は、高度な技能と技術の融合した実践的な技能
工芸に関する教育及び研究を行い、加えて豊かな社会性・創造性・倫理性を身につけ
た技能技術者を育成することを目的とし、あわせてものづくりに対する社会的評価の向
上と世界の発展に貢献することを使命(ものつくり大学学則第1条)」としています。
(1)製造学科
製造技能技術者として、広い視野に立って提案する人材、様々の分野に個別の技
術を応用して新しいものを創り出す人材、実際にものを創り出す立場からの知見をフィ
ードバックする人材、基盤技術、先端技術を支える人材、設計・生産活動において指
導的立場で活躍する人材の育成を目指しています。
(2)建設学科
建設技能技術者として建設現場をとりまとめ、安全かつ的確にものを創り出す知識
と判断力を持つ人材、先人の優れた業績を越えながら新しい技能や技術でものをつく
り出す創造力豊かな人材、そしてものづくりの組織を起こし、広い視野で社会的な活
動を行う先見性と経営力を備えた人材の育成を目指しています。
2.大学院の目的
大学院の設置理念に基づき、「ものつくり大学大学院は、文化・社会・経済・環境す
べてにわたって真に価値あるもの及びものづくりの在り方を探求し、これを実践するとと
もに、そのための独創的かつ自発的な人材を育成し、ものづくりを通じて社会に貢献
すること、「ものつくり学」の拠点としての機能を充実させ、広く人類全般に貢献すること
を目的(ものつくり大学大学院学則第 1 条)」としています。
12
Ⅱ-2 アドミッション・ポリシー(入学者受入の方針)
1.大学
本学は、ものづくりに関して興味・関心があり、将来、ものづくりに関する分野でその
力を発揮したいと願う人で、国語、数学、理科及び英語の基礎を習得し、各入学試験
種別ごとの条件を満たしていることをアドミッション・ポリシーとします。
指定校推薦入学試験・・・下記のいずれかの調査書の評定平均値が、各高等学校
に通知する基準を満たしていること。
①全教科の評定平均値
②3 教科(数学・理科・英語)の評定平均値
③専門教科の評定平均値
推薦入学試験(公募制)・・・下記のいずれかの調査書の評定平均値が 3.0 以上であ
ること。
①全教科の評定平均値
②3教科(数学・理科・英語)の評定平均値
③専門教科の評定平均値
推薦入学試験(ものづくり特待生)・・・ものづくりに関し、次の2つの基準のうち1つを
満たしていること。
①ものづくりに関わる団体主催の大会で優秀な成績を収めていること。
②ものづくりに関わる課外活動で優秀な成績を収めていること。
一般入学試験(学力試験)・・・国語、数学、英語のうち2教科において一定以上の成
績を収めること。
一般入学試験(学力試験)(学力特待生)・・・国語、数学、英語の3教科において優
れた成績を収めること。
一般入学試験(総合試験)・・・ものづくりの実作、模型制作、調査に励んでいること、
又は自分が得意とすること、あるいは学校、地域において求められることに励んでい
ること。
入試センター利用試験・・・数学、理科、英語のうち2教科において一定以上の成績
を収めること。
入試センター利用試験(入試センター利用特待生)・・・数学、理科、英語の3教科に
おいて優れた成績を収めること。
13
後継者・社会人入学試験・・・将来やりたい、あるいは現在やっているものづくりに熱
意をもっていること。現在の仕事、やっていることに励んでいること。
帰国子女入学試験・・・ものづくりに熱意をもっていること。
外国人留学生入学試験・・・日本語について次の2つの基準のうち1つを満たして
いること。
①財団法人日本国際教育支援協会の「日本語能力試験(N1 もしくは N2)」の合格
者
②独立行政法人日本学生支援機構の「日本留学試験(日本語)」において上記①
に準ずる成績を収めていること。
AO 入学試験
ものづくりの実作、模型制作、調査・研究、又は自分が得意とすること、資格取
得、あるいは学校、地域において求められている役割、活動などに励んでいるこ
と。
2.大学院
ものつくり学専攻に入学を希望する者は、下記の要件を満たしていることを
要する。
1.研究あるいは実務の各分野における基礎的知識や技術・技能等の素養を
有すること
2.本専攻の教育課程における授業内容を理解するための基本的な知識を有す
ること
3.ものづくりに関連する分野において深く探究し社会に貢献する強い意志を
有すること
Ⅱ-3 カリキュラム・ポリシー(教育課程の内容・方法の方針)
1.大学
ものづくりに直結する実技・実務教育を重視するとともに、高度の専門能力と創造性
ならびに豊かな教養と高い倫理性を兼ね備えた人材を育成するカリキュラム編成とす
る。
(1)製造学科
ディプロマ・ポリシーを満たし、ものづくりを深く理解するとともに、ものづくりに貢献で
きる人材を育成するために以下の方針に基づいてカリキュラムを編成する。
1. 1・2 年次では基礎学力を養うとともに、機械、電気電子、情報、経営等の工学の基
礎、工業製品製造のための技術・技能の基礎を学習する。
14
2. 2.3 年次では、専門的な分野をより深く学ぶために、先進加工技術、機械デザイン、
電気電子・ロボット、情報・マネージメントの 4 つのモデルコースを軸とし、技能工芸
に関連する知識や見識および技術・技能を学ぶ。
3. 4 年次では 3 年次までの学習の集大成として卒業研究・制作のいずれかを行う。
各自で課題を設定し解決のための様々な検討を行うことにより、社会に貢献できる
素養を身につける。
4. 教養科目、専門講義系科目、専門実技系科目をバランス良く設定するとともに 3、4
年次に長期のインターンシップを実施する。
5. 以上を通じて製造分野全般にわたる実践的な技術・技能についての知識と管理
能力および国際性を併せ持ったテクノロジストの育成を目指す。
(2)建設学科
ディプロマ・ポリシーを満たし、ものづくりを深く理解するとともに、ものづくりに貢献で
きる人材を育成するために以下の方針に基づいてカリキュラムを編成する。
1. 1・2 年次では基礎力を養い様々な分野について広く学習し、建設分野の全体像
を把握するとともに、3 年次での学習の目標を定める。
2. 3 年次では、専門的な分野をより深く学ぶために木造建築、都市・建築、仕上げ・
インテリア、建築デザインの 4 つのモデルコースを軸とし、技能工芸に関連する知識
や見識および技術・技能を学ぶ。
3. 4 年次では 3 年次までの学習の集大成として卒業研究・制作・設計のいずれかを
行う。各自で課題を設定し解決のための様々な検討を行うことにより、社会に貢献で
きる素養を身につける。
4. 教養科目、専門講義系科目、専門実技系科目をバランス良く設定するとともに、2、
4 年次に長期のインターンシップを実施する。
5.
以上を通じて建設分野全般にわたる実践的な技術・技能についての知識と管理
能力および国際性を併せ持つテクノロジストの育成を目指す。
2.大学院
ものづくりを既成の学問体系や産業構造及び職能にとらわれることなく、ものつくり
学の視点から総合的に体系化し、これを主要な研究分野とし、以下の方針に基づいて
カリキュラムを編成することとする。
1.
先端技術のみならず伝統技能や熟練技能を含む高度な技術技能の知識・実践
力を育成する。
2.
自らがものづくりに関わる研究課題を設定しかつ解決できる総合力を育成する。
3.
実務課題を導入し、実習やインターンシップを活用するなど、効果的に実践力を
育成するよう配慮する。
15
Ⅱ-4 ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)
1.大学
所定の期間在学し、本学の教育理念・教育目標に沿って設定した授業科目を履修
して、基準となる単位数を修得することが学位授与の要件である。
(1)製造学科
卒業研究あるいは卒業制作を含む学科の指定する必修科目を修了し、卒業に必要
な規程の単位を取得することで、製造学科の求める下記の能力・知識を獲得したもの
と認め、学士(技能工芸学)の学位を授与する。
1. 高度なものづくりに応用できる基礎学力および工学の専門知識を有する。
2. ものづくりのための基本的な技術・技能が実践でき、それらを体験的知識として応
用する力を有する。
3. 工業製品のものづくり実務に関する深い理解を有する。
4. ものづくり現場での課題創出と課題解決に取り組む力を有する。
5. 豊かな教養と国際性を持ち、社会性、創造性、倫理性を有する。
(2)建設学科
卒業研究あるいは卒業制作を含む学科の指定する必修科目を修了し、卒業に必要
な規程の単位数を取得することで、建設学科の求める下記の能力・知識を獲得したも
のと認め、学士(技能工芸学)の学位を授与する。
1. 高度なものづくりに応用できる基礎学力および工学の専門知識を有する。
2. ものづくりのための基本的な技術・技能が実践でき、それらを体験的知識として応
用する力を有する。
3. 建築・土木等のものづくりの実務に関する深い理解を有する。
4. ものづくり現場での課題創出と実践的な課題解決に取り組み力を有する。
5. 豊かな教養と国際性を持ち、社会性、創造性、倫理性を有する。
2.大学院
修士学位プロジェクト、および研究科の指定する必修科目を含む授業科目の必要
単位を修得することで、下記の実践的知識と実務的能力を獲得したものと認め、修士
(ものつくり学)の学位を授与する。
1.
広い視野からものづくりの真の価値を追求する態度と素養を有すること。
2.
ものづくり技術や技能を探求する裏付けとなる高度な知識を有すること。
3. 自らがものづくりやものづくりのマネージメントを行える実践力を有すること。
4.
ものづくりに関する研究課題を自ら設定し解決する探求力を有すること。
16
Ⅱ-5 主な事業の概要
1.教育に関する事項
(1)実施計画
①ディプロマ・ポリシー、カリキュラム・ポリシー等に基づき、4 年間を通じ編成したカリキ
ュラムを推進する。
②製造学科では、創作実習、マネジメント教育の充実、学生フォーミュラや NHK 大学
ロボコンをはじめとする学生プロジェクトの拡充、支援、教育・研究・課外活動の成果の
取りまとめ及び展示等を充実し、特色ある学科運営を行う。
③建設学科では、学生の各種競技会参加、技能五輪派遣など学科の特別教育活動を
強化推進する。競技参加学生によるデモンストレーションを通じて支援を拡充する。ま
た、学科主催行事として高校生を対象とした建設設計競技(コンペ)の開催や、カップ
マルタンの休暇小屋を活用した活動など、特色ある学科運営を行う。
④インターンシップは、教員による検分を徹底し、研修内容の精査ならびに指導を充実
させる。また、「産業界のニーズに対応した教育改善・充実体制整備事業」に基づき、
PBL(プロジェクト・ベースド・ラーニング)型インターンシップの拡充を進めるとともに、就
職活動との連携強化を図る。
⑤キャリア教育の一環として、社会人基礎力育成講座を希望者を対象に、1年生から実
施し、早い時期から将来のキャリアを見据えたステップアップを促すことで、卒業・就職
に向けた円滑な指導を行う。
⑥初年次教育の充実を図るとともに、学生の習得度に応じて補講、補習を実施する。ま
た、ホームルームや学修対策本部を中心に退学率の低減のために、修得単位不足の
学生の保護者への通知を毎クォータ実施し、家庭を含めた個別の学生指導を徹底す
る。
⑦4 年生は、卒業研究・制作等を行うと共に、低学年学生の研究室への誘導など、学
生の意欲向上を図る。
⑧FD(Faculty Development)推進委員会を中心に FD 推進計画に基づき、FD の
推進を図る。授業アンケートや授業の相互見学等の中から、共通要素については学内
での共有・改善を進め、高校教員 OB などから教育手法を学び、学生の満足度・充実
度の向上を図る。
⑨文部科学省等の各種補助事業に対し、本学の特色を生かした総合的な事業を企画
し、応募する。
(2)実施状況
①授業等の実施概要
【製造学科】
① 1 年生では、ものづくりの基礎力強化に重点を置いた全学生共通のカリキュラムを
実施した。フレッシュマンゼミでは、平成 26 年 8 月 9 日に「第 3 回スターリングエンジ
ンレース大会」を実施した。また、機械加工関係の実習では 6 クラスに分かれて、1 年
17
間を通し、機械工作実習 A~D(A:手仕上げ・計測、B:旋盤加工、C:フライス加工、
D:溶接)の科目をローテーションして実施した。
② 2 年生では、1 年生に引き続き、全学生共通のカリキュラムを実施した。応用機械工
作実習では、上級編の旋盤実習、数値制御加工、材料特性実験を含む塑性加工実
習及び高精度研削実習など、より高度な実習を取り入れた。設計製図関係では、材料
強度等の設計的要素を強化し、CAD では 3 次元へと範囲を広げた。電気制御系では、
デバイスを組み入れた電子回路を取り扱い、より実践的な内容で授業を行った。情
報・マネジメント系では、安全衛生やネットワークに関する授業を行った。
③ 3 年生では、先進加工技術コース、機械デザインコース、電気電子・ロボットコース、
情報・マネジメントコースのいずれかのコースを選択し、コース別専門分野の技術・技
能および知識を習得させるとともに、興味を持った他コースの科目も履修することで、
広く製造に関する知見を得させた。また、インターンシップ A は例年通り第 2 クォータ
において実施した。創造性教育としては、「世の中に無いものを創る『創造プロジェク
ト』」を各グループに分かれて実施し、新しい発想のものづくりに挑戦し、平成 27 年 2
月 6 日に発表会を実施した。
④ 4 年生では卒業研究及び制作に取り組み、平成 27 年 1 月 24 日に発表会を実施
した。
⑤ グローバル化に対応できる人材の育成を目指し、英語教育において 6 クラスに分か
れた少人数教育を実施するとともに、1 年生を中心に全学年を対象として平成 26 年
12 月 15、16 日に学内 TOEIC 試験を実施した。
【建設学科】
① 1、2 年生では、建設分野の基礎を幅広く学べる全学生共通のカリキュラムを実施し
た。実習においては、RC造、鉄骨造、木造のそれぞれの構造に関して、個別の技術
要素の理解から小規模な建物の完成までの流れを一貫して体験させ、専門性を深め
るにあたっての基礎力を養成した。
② 1 年生では、初年時教育として、ものつくり・ひとつくり総合講義と大学論の授業を実
施し、大学での学習方法等について理解を促した。また、創造プロジェクトⅠにおいて、
学内施設スタンプラリー及び行田市中心市街地の足袋蔵等歴史的建造物をめぐる
「ぎょうだ蔵めぐりまちあるき」に参加した(平成 26 年 5 月 17 日)。
③ 2 年生では、40 日間の基礎インターンシップ(一般、建築士、測量のいずれか)を
選択必修科目として実施した。
④ 3 年生では、建設全般の基本的な技術・技能に加え、木造建築コース、都市・建築
コース、仕上・インテリアコース、建築デザインコースのいずれかのモデルコースを選
択し、自身の将来像に合わせた専門性の高い知識を集中的に学んだ。特色あるカリ
キュラムとして、家具、東屋等の制作実習や実物大のコンクリート梁の加重実験等を実
施した。
⑤ 4 年生では、40 日間または 80 日間の専門インターンシップ(一般又は建築士)を選
18
択科目として実施した。また、卒業研究及び制作に取り組み、平成 27 年 1 月 22 日、
23 日及び 24 日に発表会を実施した。
【両学科共通】
① 講義系科目を中心に、学生の習熟状況に応じてテストの後に補講や追試験を実施
し、確実な理解を促した。
② 第 2、4 クォータに授業科目のすべてについて、授業アンケートを実施し、学生の意
見を収集するとともに、授業の改善に資した。
③ 日常的に自身のキャリアを意識させ、「就職に強い大学」という本学の特色に更に
磨きをかけるため、社会人基礎力育成講座を平成 25 年度に新設し、継続実施した
(本年度まで産業界のニーズ事業の補助金を適用)。
④ 文部科学省「私立大学等教育研究活性化設備整備費補助金事業(平成 26 年
度)」に採択され、「学生カルテシステム・出席管理システム」、「気象観測ステーション」、
「フィールド(現場)の知の維持・継承システム」を整備した。今後、教育研究および地
域連携活動に活用していく。
【インターンシップ】
① 第 2 クォータ(一部第 1、3 クォータ含む)において、製造学科 3 年生 85 名(インタ
ーンシップA)、建設学科 2 年生 119 名(基礎インターンシップ)が 40 日間のインター
ンシップを実施し、実際の現場において業務や作業を行い、業種や業務の多様性を
認識し、更に、建設学科 4 年生 17 名(専門インターンシップ 40 日間または 80 日間
(本人選択))が、インターンシップを実施し、自分の学んでいる分野に沿った企業で、
専門性の高い実務を体験した。
② インターンシップの事前教育を充実させ、インターンシップの成果を高めるとともに、
インターンシップ終了後の 12 月には学内における成果発表会を実施し、2 月には、埼
玉インターンシップフォーラムにおける PBL 型インターンシップの取組状況報告及び
学生 2 名による体験報告を行い、今後のインターンシップをより充実させるためのフィ
ードバックを進めた。また、年度末にインターンシップ成果報告書を取りまとめ、学内外
へ成果を周知した。
③ PBL 型インターンシップの取り組みを拡充し、平成 26 年度は製造系 8 社、建
設系 6 社の計 14 社において、製造学科 12 名、建設学科 8 名、計 20 名の学生
がこれに取り組んだ。この成果を、12 月の「インターンシップ成果発表会」にお
いて学生が発表した。
④ グローバル化に対応できる人材を育成するための、タイの泰日工業大学及
びタイの企業へのインターンシップを取り入れた短期留学については、現地の
情勢不安を踏まえ、渡航を中止したが、来年度からのより充実したプログラムの
構築に向けて、教職員が泰日工業大学及びタイの企業への訪問を行った。
⑤ 平成 27 年 2 月 26 日に県内 4 大学と共にインターンシップフォーラムを大宮
で開催し、本学からも 2 名の学生が発表を行った。
*②~⑤については、文部科学省「産業界のニーズに対応した教育改善・充実体制
19
整備事業(平成 24 年度採択)」の「産学協働による学生の社会的・職業的自立を促す
教育開発(関越地域大学グループ(18 大学)による取り組み)」(テーマ A 及びテーマ
B)の一環として実施した。
【大学院ものつくり学研究科】
① 授業では、ものづくりに幅広くかかわる材料、技術及び社会環境関連等の知識と実
践力を養う授業を実施した。
② ものつくりプロジェクト実習(1 年次~2 年次 2 クォータ)では、所属研究室ごとにテ
ーマを選定し、プロジェクトマネジメント法の習得をめざした。
③ ものつくり課題研究では、自らの修士論文テーマに係る課題を研究し、その成果も
踏まえた修士論文(設計、プロジェクト)に取り組み、平成 26 年 10 月 31 日の中間発
表を経て、平成 27 年 2 月 5 日に論文発表を実施した。
【学生の課外活動】
① NHK 大学ロボコン 2014~ABU アジア・太平洋ロボコン代表選考会~に出場
し、8 年連続 11 回目の出場を果たした。全日本学生フォーミュラ大会では、6 年
連続 8 回目の出場を果たした。
② 学生プロジェクト「MSE」に所属する製造学科の学生が、第 18 回スターリング
テクノラリー「MS クラス(ミニスピードクラス)」部門において 1 位、「RC クラス(無線
操縦クラス)」部門において 2 位等を受賞した。
③ 製造学科の学生が、「第 10 回懸賞付学生自由研究発表会」において、カス
タマイズ可能な高性能多機能ペンの設計製作及び開発を発表し、埼玉県知事
賞を受賞した。
④ 製造学科の学生が、「オトクツ」の視覚障害者用の楽譜を開発し、第 24 回ホ
ビー大賞ユニーク賞を受賞した。
⑤ 製造学科の鈴木教授と三井准教授の指導により学生が、埼玉県のマスコット
のコバトンの等身大モデルであるメカ・コバトンの製作を行った。
⑥ 建設学科の学生が、「第 52 回技能五輪全国大会」のとび、建築大工、家具、
造園及び左官職種に参加し、とび職種で 1 名が銀賞を、家具職種で 1 名が銀
賞、2 名が銅賞を左官職種で 1 名が敢闘賞を受賞した。また、左官職種に出場
した学生 1 名が日本左官業組合連合会競技委員特別賞を受賞した。
⑦ 建設学科の学生が、第 9 回若年者ものづくり競技大会(木材加工職種)にお
いて、第 1 位、第 2 位、第 3 位、敢闘賞を受賞した。
⑧ 建設学科の学生が、埼玉県東松山市に所在する埼玉県指定有形文化財箭
弓稲荷神社社殿修復プロジェクトに参加した。
⑨ 大学院学生の修士論文が、日本建築仕上学会の「優秀修士論文奨励賞」と
日本建築学会関東支部研究発表会での「若手優秀研究報告賞」を受賞し、ダ
ブル受賞を果たした。
⑩ 建設学科 3 年生の実習制作物である東屋およびその他実習制作物や卒業
20
制作を公共団体等に寄贈した。
【FD(Faculty Development)の推進】
① 授業アンケートを 2 回実施した。また、前年度の授業アンケートに対して、各教員か
ら出された改善提案について、情報の共有化を図った。
② FD 活動として、FD 推進委員会を開催し、授業の相互見学による授業改善の報告
が行われた。
③ 平成 26 年 8 月に山形で行われた FD 研修会に両学科の教員 2 名ずつが参加し
た。成果について、平成 27 年 2 月 25 日の FD 推進委員会において共有を図った。
④ 平成 26 年 10 月 8 日と平成 27 年 2 月 25 日に、本学の進学アドバイザーに
よる FD 研修会を行った。
【点検・評価及び将来計画】
① ものつくり大学点検・評価委員会を開催し、平成 26 年度版の自己点検評価
報告書の作成を行った。
② 将来計画委員会を開催し、「中長期経営計画」に基づく具体策として、「平成
26 年度の行動計画」を作成し、それに基づく点検評価を年度末に行った。
【その他】
① 建設学科の授業で構成される「ものづくり市民工房(木造建築科)」を開講し、
日曜大工コース 1 名、初級コース 1 名の市民が 1 年間受講し、修了した。
② 建設学科主催行事として、「21 世紀型木造住宅建設フォーラム」のコンペを
実施した。第 5 回となる一般・大学生の部では、「新しい伝統構法の家」をテー
マにし、16 件の応募があり、1 位に「西向きの家 House Facing West」(高砂正
弘/高砂建築事務所/和歌山大学大学院教授)が選ばれた。第 4 回高校生建
築設計競技の部では、「近隣の森の木を使用した家・左官塗り仕上げの木造住
宅」を開催した。9 校 17 作品の応募があり、1 位に「地球環境にやさしく、人にや
さしく、住み続けられる住処 ~現在によみがえる漆喰の町屋~」(加藤涼太/
吉田悠人/埼玉県立熊谷工業高等学校)が選ばれた。
2.学生募集及び入学試験に関する事項
(1)実施計画
【学生募集】
①受験雑誌、インターネット等の広報、教職員、学生募集担当参与(進学アドバイザ
ー)による高校訪問活動を展開し、オープンキャンパス参加者数増を図る。
②オープンキャンパスでは、模擬授業の実施、研究室学生による大学紹介、面接対策
講座、女子学生コーナーの設置、インターンシップ紹介、学生スタッフの育成等により、
本学の魅力を参加者にアピールし、受験者増を図る。また、遠方からの参加者のドーミ
21
トリ宿泊型オープンキャンパスを実施する。
③関東以外の地方ガイダンス(東北各県、新潟、長野、宮城、静岡、山梨、九州各県
等)への参加を充実するとともに、教職員による高校訪問・出張授業を実施し、大学の
PR を行う。
【入学試験】
①入試は、推薦入試、AO 入試、一般入試、入試センター利用試験、後継者・社会人、
帰国子女、外国人留学生入試、編入学試験、大学院入試を実施する。
②推薦入試、一般入試 A 日程では、引き続き地方会場を九州及び、東北に設け、一般
入試 A 日程は地方会場においても 2 日間の受験日選択制を実施する。
③入学料について、東日本大震災の被災状況に応じて引き続き、全壊は全額、半壊
は半額を免除することとする。
④入学検定料について、引き続き、優遇措置を設け、受験者の増加を図る。また、受験
生の利便性と広報のため、検定料のコンビニ支払いを継続する。
⑤ものづくりに関わる団体主催の大会等で優秀な成績を得た者や一般入試 A 日程、入
試センター利用試験 A 日程の合格者のうち成績上位の者を特待生とする。特待生の人
数については、30 名(授業料全額免除 10 名、授業料半額免除 20 名)とする。
(2)実施状況
①入学試験の実施
【学部】
AO 入試は、平成 26 年 8 月 1 日以降 3 月まで 8 回、推薦入試は、A 日程(指
定校、公募)を平成 26 年 11 月 15 日、B 日程(ものづくり特待生含む)を平成
26 年 12 月 13 日に実施した。一般入試は、A 日程(学力試験・学力特待生含
む)を平成 27 年 2 月 1 日・2 日、B 日程(学力試験)を平成 27 年 2 月 23 日、
C 日程(総合試験)を平成 27 年 3 月 17 日に実施した。入試センター利用試
験は、A(入試センター利用特待生含む)、B、C 日程を実施した。後継者・社
会人、帰国子女・外国人留学生は B 日程を実施した。編入学試験は 1 回実施
した。なお、私費外国人留学生授業料等減免制度を新設した。
【大学院】
入試は計 3 回実施した。
②学生募集活動
・担当参与(進学アドバイザー)が関東を中心に高校訪問し大学の認知度を高める
とともに、地方入試を実施する東北・九州地域での高校訪問、ガイダンスへの参加
を行った。
・業者を通した会場ガイダンス、校内ガイダンスへの参加等を強化した。
・オープンキャンパスにおいては、模擬授業、研究室による大学紹介の充実、面接
対策講座、エントリーシート作成講座、女子学生コーナーの設置、ドーミトリ無料宿
22
泊体験の実施により、魅力あるプログラムの実現を図った。
③募集にかかる広報活動
・受験雑誌、WEB 媒体への募集広告の掲載、新聞、公共交通機関へのオープン
キャンパス告知、入試告知の掲載の他、DM 発送の増強、ホームページの内容充
実に努めることで、受験生への情報発信を増大した。
3.学生生活指導に関する事項
(1)実施計画
①ものつくり大学保健安全計画に基づき、学生の心身の健康管理及び相談、学内外
の安全対策及び法令遵守教育等の指導、不測の事態に備える保険加入や緊急時訓
練、諸制度の整備等を行う。
②新入生を対象として、法令遵守教育等の生活指導、サポートの強化を図る。
③学生の勉学奨励のため、日本学生支援機構奨学金等の一般奨学金の啓蒙普及を
図る。
④学生等の自主的活動である各種クラブ・サークル団体、地域イベントへの参加等の
円滑な実施を助成する。
⑤埼玉県技能士会連合会、行田市、各種地域団体と連携を強化し、地域に開かれた
学園祭を実施する。
⑥同窓会活動への支援を行う。
⑦学生の自治組織である寮会の活性化を図り、寮生同士のコミュニケーションを推進し、
ドーミトリ(学生寮)の健全な運営を図る。
⑧ドーミトリ(学生寮)のセミナー室を常時開放するなど、教育環境の向上に努める。
⑨平成 25 年度に結成した女子会を中心とし、女子学生からの意見・提案を積極的に
求め、大学魅力向上策を策定し、環境等の整備を進める。
(2)実施状況
① ものつくり大学保健安全計画に基づき、学生の健康診断を実施し、学校医の健康
指導及び事後措置を行った。また、保健センターに常備薬を配備し、軽度の傷病等の
対応を行うとともに、月 2 回の学校医による健康相談を実施した。
② 平成 20 年 9 月 8 日に起きた大麻吸引事件の再発防止策として、4 月に 1 年生に
対し、警察署員による講話とビデオ視聴等による薬物乱用防止等にかかる法令順守
教育(交通安全教育を含む)を実施した。また、毎月の職員による巡視や夜間、休日
の警備員の巡回により、喫煙場所や廃棄物置場等の管理強化を行った。
③ 学生が関与した詐欺未遂事件の再発防止策として、11 月に全学集会を開
催し、教務長及び警察署員による講話を通じ、社会規範の遵守と法令遵守教
育を実施した。
④ 2 人のカウンセラーが毎日交代で来校し、学生へのメンタルケアカウンセリン
23
グを実施した。平成 26 年度は、593 件の相談があった。
⑤ トヨタ自動車株式会社、株式会社日立製作所及び清水建設株式会社の寄
付による「ものつくり大学奨学金」については、19 名分 660 万円、行田さくらロー
タリークラブの寄付による「さくら奨学金」については、4 名分 48 万円、また、本
学独自の「生活支援奨学金」については、33 名分 990 万円を支給した。また、
株式会社総合資格からの寄付による「総合資格学院奨学金」制度を新たに設
け、2 名分 48 万円を支給した。この他、日本学生支援機構等の奨学金申請を
支援するとともに、私費外国人留学生 4 名に対する授業料の減免を実施した。
⑥ 平成 26 年 11 月 1 日、2 日開催の学園祭(碧蓮祭)の企画運営全般につい
て、学生への支援を行った。同日に開催した埼玉県技能士会連合会による「も
のづくり技能フェスタ・地域開催」と合わせ、にぎやかなイベントが実現できた。
⑦ 文化系、体育系、ものづくり系など、登録されている 34 の学生サークルのうち、申
請のあった 16 団体に活動費を助成した。
⑧ ドーミトリには、新規に 138 名が入寮した。前年度からの継続入寮者を合わせた
194 名に対して、平成 26 年 6 月に防災訓練を実施するとともに、7 月に寮の個室点
検を実施した。
⑨平成 26 年 6 月 3 日に、全学生及び全教職員を対象とした消防訓練を行っ
た。
4.学生の就職対策に関する事項
(1)実施計画
①授業として平成 25 年度から開始した社会人基礎力育成講座を充実し、キャリアプラ
ンノート(第 2 版)を活用した学習成果の積み上げ記録により、学生の学習意欲向上と
就職力の向上を図る。
②企業に対する求人開拓業務では、DM 及び訪問により関連企業の範囲を広げると
同時に、学内の合同企業説明会により学生と企業の直接会話の充実を図る。
③学生の希望先への就職率の向上を目標とし、各研究室教員による就職指導と学生
課による就職支援活動の連携強化を図る。また、キャリアカウンセラーを効果的に活用
することやハローワークと連携を深めた就職支援を実施する。
④学生に対する就職活動対策支援業務では、各種セミナー等の開催時期および開
催回数を検討し、より円滑に就職活動に臨むための準備と事前対策として位置づけ
る。
⑤就職力強化合宿の充実を図る。
⑥就職を希望する卒業生を含む学生への個別指導の充実を図る。
⑦中小企業の企業見学ツアーの充実を図り、中小企業への理解を促進する。
(2)実施状況
① 求人企業募集活動の拡充
24
企業訪問や企業との情報交換会に積極的に参加し、特に大学近隣の埼玉県・群
馬県・栃木県地域のものづくり中堅・中小企業に重点をおいて求人企業の開拓を
行った。これにより、大学近郊地域の企業からの求人の充実を図り、学生にものづく
り中堅・中小企業の求人情報提供を行った。
② OB・OG 交流会・業界研究セミナー・企業訪問等の実施
全学年を対象に、関連企業等の協力による業界研究セミナーを実施した。
また、OB・OG 交流会を実施し、ものづくり現場で活躍している先輩から貴重
な話を聞く機会を設け、学生のものづくり企業に対しての興味や就職意欲の
向上を図った。
製造学科の学生を対象に県内 2 社、県外 4 社の企業見学会を実施した。ま
た、製造学科 4 年生に対しては、5 件の県内企業見学会を実施した。
③ 求人情報検索提供システムの有効活用
企業検索の利便性を向上させ、学生が求める情報の抽出を容易にすること
で、システム利用率の向上を図った。大学・学生間で求人情報・就職活動状
況の共有化を図り、学生の中堅・中小企業への評価や認識を改善することで、
学内求人企業への就職希望者への増加を促した。
④ キャリアカウンセリングの継続実施
教職員との密接な連携の下、専門のキャリアカウンセラー4 人体制による適
性診断、業種・職種の選定、自己アピール力の強化等のキャリアカウンセリン
グを実施した。学生のカウンセリング利用率は年々向上しており、モチベーシ
ョンを高めつつ自発的に就職活動に取り組む学生が増加している。
⑤ 個別指導の充実
4 年生の未内定者に対し、教務長面談を 11 月に実施した。個別の学生の
就職活動状況を把握するとともに、キャリアカウンセラー、ハローワークと連携
し、就職希望者への就職支援を行った。
⑥ 各種就職ガイダンス・保護者説明会の実施
3 年生に対し、平成 26 年 9 月から平成 27 年 2 月にわたり、業界・職種研究
講座、自己分析講座、自己 PR 講座、志望動機作成講座、筆記試験対策講
座、面接対策講座、本番直前実践講座、模擬面接等実践講座等の各種就
職ガイダンスやセミナー等を開催した。グループワークやグループディスカッ
ション等を多く取り入れ、学生のモチベーション向上を図った。また、12 月に
は、保護者説明会を開催し、本学の就職指導方針について説明を行った。
⑦ 人気企業チャレンジコースの実施
3 年生の希望者に対し、筆記試験(SPI 等)の合格に必要な基礎力の習得
を目的に、平成 26 年 10 月から 11 月にわたり、毎週土曜日に「人気企業チャ
レンジコース」を実施した。筆記試験対策の他、グループワークを取り入れる
ことで、コミュニケーション力・チームワーク力の向上を図った。
25
⑧ 就業力達成度確認合宿の実施
3 年生の希望者に対し、12 月に学外の研修施設で 1 泊 2 日の就業力達成
度確認合宿を実施した。また、1、2 年生の希望者に対し、低学年から就職に
対する意識を向上させるため、2 月に学生寮で低学年向け就職力強化合宿
を実施した。
⑨ SPI テストの実施及びキャリアプランノートの配布
1 年生に対し、基礎力確認のために SPI テストを実施した。また、キャリアプ
ランノートを配布し、各クォータの履修計画や目標設定を行ったうえで、クォ
ータ終了時に結果の振り返りを行い、PDCA サイクルによる自己啓発・自己
評価を習慣化するよう促した。
*④・⑧・⑨については、文部科学省の「産業界のニーズに対応した教育改善・充
実体制整備事業(平成 24 年度採択)」の「産学協働による学生の社会的・職業的
自立を促す教育開発(関越地域大学グループ(18 大学)による取り組み)」の一環と
して実施した。
5.国際・地域交流事業に関する事項
(1)実施計画
①地方自治体との連携協定に基づき、地域連携推進室を中心に具体的施策を推進
する。
②泰日工業大学との交換留学、英語教育の充実等により、グローバル人材育成の活
動を推進する。
③公開講座、ものつくり教室、子ども大学ぎょうだ等地域の人材育成に資する活動を
継続する。
(2)実施状況
【国際交流関係】
① 平成 26 年 6 月から 8 月まで、製造学科 4 名、建設学科 2 名計 6 名の学生
をインターンシップとして泰日工業大学へ派遣する予定であったが、タイの政情
不安のため派遣中止とした。
② 泰日工業大学から、科目履修型交換留学生として平成 26 年 4 月から 5 月
まで 4 名、インターンシップ型交換留学生として平成 26 年 4 月から 7 月まで 1
名、卒業研究型交換留学生として平成 26 年 10 月から平成 27 年 2 月まで 2 名
の学生を受け入れた。
③ 平成 26 年 10 月 29 日~30 日に、インドネシアのダルマ・プルサダ大学から
学生 28 名と副工学部長が来学し、本学の見学および体験授業を受講した。ま
た、本学卒業生の就職先企業での見学を実施した。
④ 平成 26 年 11 月 7 日に、ベトナム国家大学ハノイ校から副総長、教務部長
26
等が来学し、大学見学を実施した。
⑤ 平成 27 年 2 月 5 日に、アスジャ・インターナショナルの国際交流事業として、
ASEAN からの留学生 16 名が来学し、見学および本学学生との意見交換、その
後行田市内の企業への見学を実施した。
【地域交流関係】
① 平成 26 年 6 月から 11 月まで、行田市在住者・行田市への通勤通学者とそ
の家族を対象に、おもしろものづくり教室を計 7 回開催した。
②平成 26 年 7 月から 10 月まで、行田市内の小学生を対象とした「子ども大学
ぎょうだ」を行田市教育委員会、NPO 法人、市民大学とともに開催した。
③ 平成 26 年 11 月 1 日、2 日の 2 日間、行田市内の小学生を対象とした体験
教室「マンガンカーレース大会」を開催した。なお、10 月 25 日、26 日には事前
工作教室も開催した。
④ 平成 26 年 11 月 20 日に行田市立泉小学校 4 年生 82 名を対象に、鉋や鋸
などの大工道具の使い方教室を実施した。
⑤ 平成 26 年 8 月 7 日に、埼玉県内の団体を対象とした「埼玉県青少年夢の
配達便事業」に講師を派遣した。
⑥ 平成 26 年 11 月 16 日に、鴻巣市内の小学生を対象とした「子ども大学こう
のす」に講師を派遣した。
⑦ 行田市と実施している「みんなでつくる公園整備事業」として、ベンチ 9 台を
行田市内「古代蓮の里」に設置した。
⑧ 平成 26 年 5 月から平成 27 年 3 月まで、行田市民を対象とした行田市民大
学への講師派遣を行うとともに、大学施設を無償提供した。
⑨ 平成 26 年 8 月 22 日に、北本総合公園管理事務所からの依頼で、北本市
近隣の小学生を対象とした、子ども木工教室を開催した。
⑩ 行田市との共催による市民公開講座については、平成 26 年 11 月 2 日に
笠谷和比古氏(国際日本文化研究センター教授)による講演を実施した。
⑪ 埼玉県経営者協会との共催による埼玉県民を対象とした特別公開講座に
ついては、平成 27 年 2 月 20 日に出雲充氏(株式会社ユーグレナ代表取締役
社長)による講演を実施した。
6.図書情報センターの運営に関する事項
(1)実施計画
①書籍、雑誌、視聴覚資料及び一般の図書資料の購入、寄贈された図書の整理、配
架、貸出・返却管理等を実施し、図書情報センターの環境を整える他、図書情報セン
ター内の一部で学生、教職員、市民が交流できるようにする等の活性化対策を行う。
27
②他の大学の図書館及び地域との連携を進め、蔵書の対外的な情報発信を行う。そ
の一環として、梅原猛文庫とピーター・F・ドラッカー&上田惇生文庫について、地域住
民への貸出を開始する。
(2)実施状況
① 図書、雑誌、視聴覚資料の整備を図った。図書の蔵書数は、平成 26 年度
除籍の 165 冊を減じ、平成 26 年度購入の 352 冊、寄贈 1,088 冊を加え、
49,538 冊となった。視聴覚資料は平成 26 年度購入は 23 点、寄贈の 18 点を
加え 2,020 点となった。(冊数・点数は、ものつくり研究情報センター及び各研
究室所蔵の図書・視聴覚資料を含む。)
② 平成 26 年 12 月 14 日に桶川市民ホールと埼玉文学館で行われた「図書館
と県民のつどい埼玉 2014」の一環である、SALA(埼玉県大学・短期大学図書
館協議会)による所蔵資料合同展示に参加し、「“いぃ~もの”鋳物づくりの魅
力」として、本学の鋳造教育および、鋳造関係の所蔵書籍・DVD の紹介を行っ
た。あわせて、本学や市民特別公開講座の紹介を行った。
7.研究等の推進に関する事項
(1)実施計画
①科学研究費補助金その他外部資金獲得のため、申請に係る積極的な情報の収集
と学内発信を図り、採択率向上のための支援を行う。
②学長プロジェクトとして、教職員の研究テーマや大学全体の活性化に資するテーマ
の中から、独自性の高いもの等を支援する。国際交流等の大学の将来を見据えた取り
組みを支援する。
③研究成果の公表として、「ものつくり大学紀要」を発行する。
④民間企業等からの委託研究、共同研究を積極的に推進する。
⑤地元自治体等と連携して社会人教育を積極的に推進する。
⑥産学官連携の推進(埼玉県内の金融機関・企業との連携を積極的に推進する)、サ
テライト(川口)の活用、データベースの運営、各種イベントへの参加等。
(2)実施状況
【ものつくり研究情報センター】
① 民間からの共同研究 1 件、受託研究 14 件及び奨学研究 11 件等の研究案
件を受け入れ、調査研究事業を進めた。
② 県内企業の技術者を対象とする職業訓練として埼玉県から受託し、科目履
修生の形態をとった「ものつくり講座」を受託した(13 科目、延べ 18 名受講)。
③ 求職者を対象とした長期職業訓練を埼玉県から、「建築 CAD 設計製図コ
ース」及び「機械 CAD 設計製図及び加工技術コース」を開講し、人材育成を行
い、就職支援を行った(建築 CAD20 名受講、機械 CAD9 名受講)。
④ 在職者セミナーとして、埼玉県から受託した「県内企業ビジネス・イノベーシ
28
ョン支援事業次世代カレッジ」において「精密板金加工におけるバリ取り及び仕
上げ技術」の講座を開講し、人材育成を行った(10 名受講)。
⑤ 県内企業の経営者、技術者を対象に「トヨタ生産方式の本質と進化(深化)」
のテーマで、ものつくり大学公開講座を実施し、林南八氏(トヨタ自動車顧問)に
よる講演を行った(150 名受講)。
⑥ 「次世代ものつくり技術研究会」参加教員が、中小企業の技能技術者を対
象として、さいたま市で技術交流会を開催し、最新の技術や生産現場の問題に
ついて交流を深めた。
⑦ 地域産業界から、32 件の技術相談を受け入れ、支援を行った。
⑧ 金融機関との連携として、埼玉縣信用金庫と産学連携協定を締結し、県内
企業の技術者等を対象とした「産学交流セミナーin ものつくり大学」を開講した
(60 名参加)。飯能信用金庫と連携して、ものつくり講座(5 回)を飯能市で開講
し、県内企業の技術者への支援を行った(37 名受講)。
⑨ 埼玉県、民間団体等が開催するイベントに参加し、技術相談、本学におけ
る研究成果の発信、情報の収集・提供及び PR 活動を行った。
⑩ インターネットを通じて本学における研究成果のデータベースや研究可能
な分野について情報提供を行い、産学官連携による本学研究活動の取り組み
について発信した。
【科学研究費助成事業】
① 文部科学省が公募する科学研究費助成事業について、6件の研究が新規
に採択された。内訳は、基盤研究(B)1件、基盤研究(C)3件、挑戦的萌芽研究
2件(うち1件は分担研究)である。継続実施は4件で内訳は、基盤研究(A)1件、
基盤研究(C)1件、分担研究として基盤研究(C)1件である。
② 建設学科 大塚准教授が、日本大学、東京都市大学及び東京大学等と共
に応募した、「コンクリートの強度管理の基準に関する検討」及び「指定建築材
料ごとに国土交通大臣が指定する日本工業規格における高強度のコンクリート
の追加に関する検討」が、国土交通省建築基準整備促進事業に採択された
② 「ものつくり大学紀要」第5号を平成26年12月26日に発行した。
8.管理運営
(1)実施計画
①一般職員の職務遂行能力向上(SD:Staff Development)を推進する。
②災害に備え、備蓄品の整備を継続する。
③ホームページ及びホームページのモバイルサイトの有効活用により、積極的な情報
発信を行う。
③大学の教育研究の活発化や産業界の発展に寄与するため、「ものつくり大学教育
29
研究推進連絡協議会」を開催する。
④埼玉県内企業・団体との連携を図るため、埼玉県と協力し、「ものつくり大学埼玉県
地域連絡協議会を開催する。
(2)実施状況
① 平成 26 年 4 月 3 日に教職員を対象に健康診断を実施し、産業医による
健康指導、事後措置を実施した。また、防災訓練(平成 26 年 6 月 3 日)、安全
点検の実施など、例年実施の教職員向けの安全衛生対策を実施した。
② 平成 27 年 2 月 13 日にものつくり大学教育研究推進連絡協議会を開催し、
製造学科教員 1 名、建設学科教員 1 名による教育・研究に関する発表及び学
生のプロジェクトについて製造学科学生 3 名、建設学科学生 7 名による発表を
行うとともに、今後の大学教育について参加企業との意見交換を行った。
③ 平成 27 年 2 月 6 日にものつくり大学埼玉県地域連絡協議会を開催し、現状説明
並びに研究内容等の紹介を行い、平成 26 年度の埼玉県等との連携事業の実績及び
平成 26 年度の連携事業案を報告した。
④ 「ものつくり大学通信」第 11 号を平成 26 年 6 月 11 日に、第 12 号を平成 27 年 1
月 14 日に発行した。
⑤ 事務系職員の能力向上を目的とした業務研修への派遣及び自主的に資格取得
や研修受講した場合の受験費用や受講費用の援助を行った。
⑥ 大規模災害に備え、平成 25 年度に引き続き、災害備蓄品を整備した。また、大規
模災害発生時に効率的に学生・教職員の安否を把握できるよう、消防訓練に併せ、安
否確認システムの報告訓練を実施した。
9.建物、設備の維持管理
(1)実施計画
①緊急度、重要度を勘案して順次、維持管理を行う。
②平成 24 年度に完了したネットワークシステム、教育研究支援システム、事務支援シ
ステム、図書館システムのリプレイスを踏まえ、学内の情報環境の円滑な活用と利便性
の更なる向上に努める。
③Windows、Office、Smart 端末等の IT 環境の変化や情報セキュリティの高度化を
図る。
(2)実施状況
① 維持管理
・建物及びエレベータ、自動ドア等の設備の点検・修繕を行い、維持管理に努め
た。
・教育研究用機器の点検・修繕のほか、老朽化したテント倉庫の張替え工事を行い、
教育環境の改善に努めた。
・前年度に抽出した建物・設備の劣化状況報告に基づき、漏水箇所やその
30
恐れのある部分等、緊急度・重要度の高い項目の修繕を行った。
・構内緑地、道路のメンテナンスを行い、構内の環境維持に努めた。
・デマンドコントロールシステムを活用し、学内施設の省エネに努めた。
・大学会館内厨房の調理機器について、劣化及び故障しているものの入れ
替えを行った。
・ドーミトリの点検・修繕を行うとともに、個室117室の空調機を更新した。これにより、
全個室200室の空調機の更新を完了した。
・所有している公用車4台のうち、マークⅡ、グランビアの2台を、プリウス、エ
スクァイアに更新した。
② 情報システムの維持管理
システムを構成する各機器について必要に応じたトラブル対応およびソフト
ウェアのアップデートを実施し、滞りのない情報システムの稼働に務めた。
③ 利便性改善への取り組み
・学内システム利用マニュアルを Web コンテンツ化することで、学内ユーザが
オンデマンドで利用することを可能とし、合わせて利用マニュアル管理費用
のコストダウンを達成した。
・大学ホームページに対する日経 BP 社ユーザビリティ調査結果にもとづき、ア
クセシビリティを改善する種々の改善を実施した。
④ 学生情報の共有化
本年度の文部科学省「私立大学等教育研究活性化設備整備事業」により、
新たな情報システムとして学生カルテ・出席管理システムを導入した。このシス
テムにより教職員間での学生情報が共有可能となった。また講義への出席状
況も随時確認できるようになり、精度の高い学生サポートが可能となる。
⑤ 図書情報センター課金式コピー機の変更
老朽化し故障の多かった課金型コピー機について、既存コピー機に課金装
置を取り付けることで安定稼働を実現した。
10.その他事業報告
(1)東日本大震災にかかる対応等
東日本大震災のボランティア活動支援として、被災地ボランティアに参加する同窓会
へ公用車を無償で貸与した。
31
Ⅱ-6 教育研究の概要
1.職員概要
(1)教育職員数
平成 26 年 5 月 1 日現在
技能工芸学部
製造学科
教
建設学科
授
15 名
12 名
授
3名
5名
専 任 講 師
1名
2名
助
教
0名
0名
助
手
0名
0名
専任教員計
19 名
19 名
非常勤講師
62 名
230 名
合
81 名
249 名
准
教
計
※大学院の非常勤講師数は 29 名。非常勤講師数は登録者数。
(2)職員数
平成 26 年 5 月 1 日現在
職員数
事
長
0(1)名
専務理事が兼務
部
長
1(2)名
事務局長(専務理事)が事務部長を兼務
参
事
1名
課
長
2(4)名
主
幹
1名
佐
1名
企 画 専 門 員
1名
課
務
局
備考
長
補
係
長
5(7)名
員
1名
主
任
8名
係
員
7名
員
4名
計
33 名
専
教
門
職
務
職
小
参
合
与
等
18 名
計
51 名
学務部長が入試課長を兼務
参事が教務・情報課長を兼務
課長補佐が入試第一係長を兼務
企画専門員が会計係長を兼務
各学科 2 名
内訳:入試担当参与 9 名、カウンセラー2 名、顧問 1
名、サテライト所長 1 名、コーディネータ 1 名、入試係 2 名、
施設担当参与 1 名、ものつくり研究情報センター参与 1
名
※( )は兼務者を含めた数を表す。
職員の中には、嘱託 17 名、臨時職員 4 名を含む。この他に派遣職員 11 名が勤務。
32
(3)教学
総
長
梅 原 猛
学
長
稲 永 忍
技能工芸学部長
赤 松 明
教 務 長
東 江 真 一
ものつくり研 究 情 報 センター長
藤 井 宣 仁
図 書 情 報 センター長
三 原 斉
製造学科 専任 19 名、教務職員 2 名
役職
氏名
学位
担当
教務長・教授
東江 真一
工学博士
精密加工、品質工学
学科長・教授
平岡 尚文
博士(工学)
摩擦・磨耗・潤滑工学
センター長・教授
藤井 宣仁
修士(工学)
生産性管理、自動車工学
教授
市川 茂樹
博士(工学)
セラミックス、疲労試験
教授
佐久田 茂
工学博士
教授
菅谷 諭
教授
材料力学、機械力学
博士(工学)
電子光情報工学
鈴木 克美
工学博士
工業材料、鋳造
教授
関根 次雄
工学士
教授
高橋 正明
博士(工学)
教授
原 薫
教授
ビチャイ・サエチャウ
教授
平井 聖児
博士(工学)
ナノ・マイクロファブリケーション
教授
堀内 勉
博士(理学)
材料力学、材料強度
教授
三橋 眞成
工学博士
教授
龍前 三郎
博士(工学)
生体・システム
准教授
香村 誠
博士(工学)
熱・流体工学
准教授
松本 宏行
博士(工学)
構造解析、信号解析、ユニバーサルデザイン
准教授
三井 実
講師
土井 香乙里
教務職員
金子 豊
教務職員
鈴木 雅也
工学士
工学博士
品質管理、海外工場計画
形状計測、IT 応用
内燃機関、アルミ押し出し加工
パワーエレクトロニクス、制御
超精密・マイクロシステム
博士(情報科学) 音響工学、感性工学、信号処理
修士(文学)
33
社会言語学、英語教育
建設学科 専任 19 名、教務職員 2 名
役職
氏名
学位
担当
学部長・教授
赤松 明
博士(農学)
木材加工学、感性工学
学科長・教授
八代 克彦
博士(工学)
建設計画、建築歴史・意匠
センター長・教授
三原 斉
博士(工学)
建築経済
教授
大島 博明
工学修士
建築計画・設計
教授
小野 泰
工学修士
建設構造
教授
白井 裕泰
工学博士
木造修復、建築設計
教授
高橋 宏樹
博士(工学)
建設材料・施工
教授
田尻 要
博士(工学)
建設計画
教授
長谷川 正幸
博士(工学)
鋼構造基礎、耐震・免震
教授
深井 和宏
工学修士
教授
藤原 成曉
工学士
教授
北條 哲男
博士(工学)
建設構造
准教授
大塚 秀三
博士(工学)
建築材料・施工
准教授
佐々木 昌孝
修士(工学)
建築史、技術史
准教授
澤本 武博
博士(工学)
建設材料・施工
准教授
土居 浩
博士(学術)
モノ研究、生活学
准教授
横山 晋一
修士(芸術)
日本建築史、文化財保存修復
講師
伊藤 大輔
博士(工学)
環境工学
講師
林 英昭
博士(工学)
建築史
教務職員
石井 哲也
教務職員
町田 清之
建設経済、建築生産、建築構法
建設計画・設計・監理
ものつくり研究情報センター
役職
氏名
センター長
藤井 宣仁
主 幹
大島 誠一郎
専門職員
田巻 雅巳
備考
製造学科 教授
図書情報センター
役職
氏名
備考
センター長
三原 斉
建設学科 教授
事務担当
永島 志津江
教務・情報課情報係長
34
(4)事務局
役職
事務局長
事務部長
総務課長
西川 宙
総務係長
-
会計係長
(久力 一誠)
施設係長
-
教務・情報課長
髙岡 道久
宮本 伸子
岩間 由美
情報係長
永島 志津江
交流係長
(永島 志津江)
川辺 憲一
厚生係長
斉藤 由匡
就職・インターンシップ係長
高村 さとみ
入試課長
(髙岡 道久)
入試課長補佐
窪田 岳領
入試第一係長
(窪田 岳領)
入試第二係長
工藤 淳
主幹
専門職員
特定事項の企画、調査、立案
(宮本 伸子)
教務係長
学生課長
専務理事
(北尾 美成)
久力 一誠
参事
備考
(北尾 美成)
企画専門員
学務部長
(
氏名
大島 誠一郎
ものつくり研究情報センター
田巻 雅巳
ものつくり研究情報センター
)表記は兼務
35
(5)学校法人ものつくり大学及びものつくり大学組織図
【学校法人】
会
理
事 長
|
専 務 理 事
長
総 務 係
理 事 会
総 務 課
事 務 部
事 務 局
会 計 係
施 設 係
監
教 務 係
事
学 務 部
教務・情報課
評議員会
情 報 係
交 流 係
厚 生 係
学 生 課
教 務 長
就職・インターンシップ係
大学 運営 連絡 協議会
入 試 課
【 大 学 】
総
長
〔教育研究〕
学
長
教授会
製
造
学
科
建
設
学
科
技能工芸学部
大学院ものつくり学研究科
代議員会
ものつくり研究情報センター
図 書 情 報 セ ン タ ー
研究科委員会
36
入 試 係
2.学修の成果に係る評価及び卒業・修了認定基準
①成績評価基準(2013 年度以降入学者への適用基準)
点数区分
評価の表示方法
100~90 点
S
89~80 点
A
79~70 点
B
69~60 点
C
認定(学部のみ)
N
59~0 点
E
合否
合格
不合格
②卒業要件等
技能工芸学部
大学院
製造学科
建設学科
ものつくり学研究科
130
130
30
卒業要件(単位数)
取得可能学位等
技能工芸学士
ものつくり学修士
3.学生納付金
①大学
種別
入学時
2~4年次各年度
入学料
300,000 円
-
授業料
880,000 円
880,000 円
実験実習費
160,000 円
160,000 円
施設設備費
160,000 円
160,000 円
合計
1,500,000 円
1,200,000 円
種別
入学時
2年次
入学料*
300,000 円
-
授業料
880,000 円
880,000 円
実験実習費
160,000 円
160,000 円
施設設備費
160,000 円
160,000 円
合計
1,500,000 円
1,200,000 円
②大学院
※学内生は入学金全学免除。
37
4.学生支援
(1)奨学金制度
①ものつくり大学奨学金(給付)
・学部、大学に在籍する 2 年次の学生
応募資格
・学業優秀、人物健康ともに優れ経済的に困窮しているもの
・ものづくりに秀で、熱意があり、かつ経済的に困窮しているもの
給付額
募集時期
採用人数
(2014 年度)
学部生
1 人 30 万円
大学院生
1 人 45 万円
5 月 7 日~30 日
製造学科
9名
建設学科
8名
大学院
2名
②ものつくり大学さくら奨学金(給付)
・学部、大学に在籍する 3 年次の学生
応募資格
・学業優秀、人物健康ともに優れ経済的に困窮しているもの
・ものづくりに秀で、熱意があり、かつ経済的に困窮しているもの
給付額
1 人 12 万円
募集時期
5 月 7 日~30 日
採用人数
製造学科
2名
(2014 年度)
建設学科
2名
③ものつくり大学生活支援奨学金(給付)
応募資格
給付額
採用人数
・経済的に困窮しているもの
※大学受験前に申請と採用の確認が可能
30 万円~60 万円
33 名
④日本学生支援機構奨学金(貸与)
種別
第1種
募集時期
採用内訳
4 月中旬
1年次:14 名
2 年次:1 名
第 1 種緊急採用 随時募集
第2種
4 月中旬
第 2 種緊急採用 随時募集
-
44 名
金額(月額)
自
宅:30,000 円
54,000 円
自宅外:30,000 円
64,000 円
30,000 円
80,000 円
100,000 円 120,000 円
-
38
50,000 円
(2)健康支援
①保健センター
保健センターでは、大学の指定病院の医師が特定の日に学生の相談や学内での
ケガ、体調不良などに対応している。その他、救急患者への病院紹介や救急箱及消
毒用アルコールの貸出等を行っている。
②ふれあいルーム
ふれあいルームは、心のサポートを目的として、カウンセラーへの相談やコミュニティ
の場として設置されている。
5.学習環境
【キャンパス所在地】 埼玉県行田市前谷 333 番地
【主な交通手段】 JR 高崎線 吹上駅 下車
バス ①前谷経由「ものつくり大学前」下車
②佐間経由「ものつくり大学入口」下車
(1)キャンパスの概要(構内敷地面積 約 12.0 万㎡、校舎面積 約 3.4 万㎡)
建物
大学本部・図書情報センター
製造棟
その他施設
3,789 ㎡ グラウンド
5,490 ㎡
10,114 ㎡ テニスコート
1,969 ㎡
建設棟
6,737 ㎡
中央棟
3,757 ㎡
体育館
1,921 ㎡
大学会館
1,970 ㎡
ドーミトリ・合宿研修センター
6,111 ㎡
(2)校舎配置図
39
※ドーミトリ定員 200 名
6.就職支援と就職状況(大学院進学を含む)
(1) 就職支援
①就職支援本部
就職支援に関する企画・立案及び諸活動を行うことを目的として平成 21 年 4
月に設置。具体的には、就職・インターンシップ委員会と協力の下、次の業務を
行う。
・雇用情勢、企業ニーズ等の就職関連情報の収集・分析に基づく就職支援全
般の企画立案。
・就職先企業の開拓、企業訪問、採用担当者の大学視察・合同企業説明会へ
の勧誘などの求人数確保のための諸活動。
・就職希望先の絞込み、面接支援などの学生への個別就職指導。
②就職・インターンシップ委員会
就職に関する事項の審議を通じた就職活動支援を就職支援本部と連携して
行うとともに、インターンシップ先企業を開拓する。
③学生課 就職・インターンシップ係
就職支援本部、就職・インターンシップ委員会双方の担当部署として就職支
援活動全体の企画・運営を行うとともに、次の業務を行う。
・求人情報の他、インターネット情報を含む各種の就職関連資料、ならびに公
務員や大学院の試験の準備等に関連する資料の閲覧環境を整備し、日々更
新して学生の就職活動を支援。
・本学独自の長期間のインターンシップに関する情報を収集整理し、インター
ンシップ履修学生に提供。
40
(2)就職状況
①学位授与者数(平成 26 年度)
大学
大学院
学部
学科
学士(人)
製造
85
建設
85
研究科
ものつくり学研究科
ものつくり学専攻
技能工芸
修士(人)
14
②学部卒業生の就職状況(過去 5 年間)
平成 27 年 5 月 1 日現在
平成 26 年度 就職希望者数
卒業生数(人)
(人)
就職者数
(人)
就職率
(%)
求人件数
(件)
製造学科
85
78
77
98.7%
344
建設学科
85
72
72
100.0%
355
167
両学科共通
計
170
150
149
99.3%
866
平成 25 年度
(第 10 期生)
平成 24 年度
(第 9 期生)
平成 23 年度
(第 8 期生)
平成 22 年度
(第 7 期生)
173
151
145
96%
994
222
186
173
93%
1,074
221
183
166
91%
852
249
212
195
92%
1,130
*対象者には、各年度 1Q~3Q 卒業を含む。
*就職者には公務員を含む。
*就職以外は、大学院等進学者、起業予定、自由業関係志望、アルバイト・トライアル雇用などである。
③大学院修了生の就職状況(過去 5 年間)
平成 27 年 5 月 1 日現在
平成 26 年度
修了生数(人)
就職希望者数
(人)
就職者数
(人)
ものつくり
学専攻科
14
13
12
92.3%
平成 25 年度
(第 8 期生)
8
6
6
100%
平成 24 年度
(第 7 期生)
15
15
11
73%
平成 23 年度
(第 6 期生)
15
13
11
85%
平成 22 年度
(第 5 期生)
9
8
7
88%
41
就職率
(%)
求人件数
(件)
学部卒業生
の求人件数
に含む
学部第 11 期生および大学院第 9 期生の就職先一覧
 2015 年 5 月 1 日現在
 分野ごとに五十音順表記
 大学院生は各分野に振り分けて記入
 ※ : 新規就職先
【製造学科】
A.輸送用機械器具製造業
株式会社エッチ・ケー・エス
※
昭和電気鋳鋼株式会社
株式会社エヌ・ティ・ティエムイー
株式会社スカイ
システム開発株式会社
※
ディースタンダード株式会社
※
株式会社大村製作所
株式会社田口型範
株式会社ショーワ
株式会社田島軽金属
株式会社ヒップ
東洋電装株式会社
タニコー株式会社
株式会社フォーラムエンジニアリング
日立オートモティブシステムズ株式会社
株式会社寺方工作所
※
富士テクノサービス株式会社
トキワ精機株式会社
※
株式会社メイテックフィルダーズ
富和鋳造株式会社
※
株式会社メイテック
B. 鉄道・運輸
株式会社群馬バス
※
※
日立オートモティブシステム
ズハイキャスト株式会社 ※
C. 電気機械器具製造業
アイダエンジニアリング株式会社 ※
株式会社石丸製作所
※
株式会社ウラノ
※
小原歯車工業株式会社
※
三芳合金工業株式会社
株式会社真岡製作所
森田鋳工株式会社
渡部容器株式会社
※
株式会社帯刀ギヤー製作所 ※
株式会社シバソク
※
新東工業株式会社
※
株式会社デバイス
株式会社日立製作所
株式会社ユニテックギア ※
F. 化学工業およびプラスチッ
ク・ゴム・食品・その他の
製造業
株式会社キャステック
※
株式会社JMC
株式会社タツミ
※
※
H. 建設業・設備工事業
株式会社エイブルフソー ※
新城鉄骨工業株式会社
※
第一設備工業株式会社
※
豊和工業株式会社
※
I. 印刷・同関連業
当矢印刷株式会社
※
共立印刷株式会社
※
明和グラビア株式会社
J. 卸売・小売・一般サービス・そ
の他
有限会社港北ホイストサービス ※
D. 一般機械器具製造業
中央化学株式会社
株式会社川島製作所
株式会社ニチネン
シオンダイヤモンド工業株式会社
株式会社壽屋
※
バキュームモールド工業株式会社 ※
株式会社ヒガシ
株式会社白水社
※
株式会社フコク
※
株式会社バッファロー
※
株式会社マルトウ
※
社会福祉法人隼人会
※
モスト技研株式会社
※
株式会社ロッソ
※
株式会社平和
※
株式会社マースエンジニアリング
株式会社アーレスティ
※
株式会社稲葉製作所
※
SPR株式会社
※
オグラ宝石精機工業株式会社
株式会社木村鋳造所
株式会社金剛製作所
■公務員
防衛省(自衛隊)
E. 金属製品製造業
株式会社菊和
中部自動車販売株式会社
※
※
G. 機械設計・システム設計・
デザイン・その他の専門サ
ービス業
株式会社アウトソーシングテクノロジー
株式会社アビスト
株式会社アルテクナ
株式会社アルプス技研
42
※
■大学院等進学
ものつくり大学大学院
【建設学科】
株式会社金剛組
A. 一般土木工事業
株式会社シミズ・ビルライフケア
葵建設工業株式会社
株式会社加藤建設
※
株式会社熊谷組
大和小田急建設株式会社
関根建築
※
株式会社俳優座劇場
トヨタ T&S 建設株式会社
株式会社ハル建築設計
※
株式会社早野組
有限会社渡辺工務店
※
D.ハウスメーカー
株式会社福田組
東京セキスイハイム株式会社
株式会社フジタ ※
ミサワホーム東京株式会社
丸和工業株式会社
※
※
株式会社船場
株式会社ベストグリーン
株式会社 Modern-Artisan ※
向井建設株式会社
有限会社八幡工業
※
F.建築資材等各種製造業
C.建築工事業(木造・リフォーム
含む)
株式会社あすなろ建築工房
※
※
株式会社イヨベ工芸社
株式会社内山アドバンス
株式会社新富士空調
株式会社匠工芸 ※
有限会社阿部工営社
※
株式会社ナスタ ※
亥太郎建設株式会社
※
株式会社ビッグベアー
※
東建コーポレーション株式会社
UT コ ン ス ト ラ ク シ ョ ン ・ ネ ッ ト ワ ー ク 株 式 会 社
※
株式会社バーンリペア
※
住友不動産建物サービス株式会社
東京不動産管理株式会社
株式会社富士植木
三島造園有限会社
※
大成有楽不動産株式会社
株式会社新青建設
※
株式会社 CoCo ハウジング
※
株式会社シミズオクト
株式会社八廣園
鹿島建物総合管理株式会社 ※
株式会社三栄建築設計
E.専門工事業
B.土木工事業(造園含む)
H.不動産業
株式会社アーネストワン
株式会社ミルックス
東鉄工業株式会社
株式会社ネクスコ東日本エンジニアリング
株式会社藤和エンジニアリング ※
株式会社丸山工務店
東急建設株式会社
福田道路株式会社
※
株式会社フォレストコーポレーション ※
坪井工業株式会社
株式会社富田工業
株式会社土木管理総合試験所
I.卸売・小売・一般サービス業・そ
の他
エス・ワイ・プロジェクト株式会社
※
株式会社小泉
※
株式会社コスモライフ
※
トヨタ自動車株式会社
※
麺素株式会社
※
■公務員
※
防衛省(自衛隊)
岩瀬建築有限会社
株式会社内田産業
大野建設株式会社
大屋建築
岡建工事株式会社
株式会社奥谷組
株式会社片桐建設
※
G.設計・デザイン・コンサルティング・■大学院進学等
舞台美術等専門サービス業
ものつくり大学大学院
株式会社浅井建築設計事務所
株式会社ア・シード設計事務所
※
株式会社昴設計
43
※
以上
7.管理運営の概要
(1)情報公開
私立学校法(第47条)の定めのとおり、学校法人の概要、事業の概要、財務の概要を
記載した事業報告書をホームページで公開している。
(2)主要機器整備状況
①製造学科
【加工機械】

超精密旋盤・研削盤

開先加工機

立型マシニングセンタ

溶接ロボットシステム

小型マシニングセンタ

各種熱処理・電気炉

汎用旋盤

開先加工機

超精密研削加工装置

ナノ転写・加工・評価機構

各種精密研磨加工機

高周波溶解炉

万能工具研削盤

CNC 自動旋盤

液圧バルジ試験機

ダイキャスト製造機

各種溶接機

精密試料切断機

精密プレス各種

炭酸ガスレーザー加工機

ポリッシュ盤

シャーリングマシン

射出成形機

NC タレットパンチプレス

光造形装置

コーナーシャー

3D プリンタ

プレスブレーキ

CNC 平面研削盤

リニアモーター駆動ワイヤ放電加工機

立型フライス盤

プレス機械

横型フライス盤

ドライエッチング装置

精密プレス各種

LD レーザーマーカー

片面・両面ラップ盤

CNC旋盤

各種放電加工装置

高速精密切断機

発泡スチロール粉砕機

平面研削盤

万能円筒研削盤

S型スポット溶接機
44
【計測・測定機械】

走査型電子顕微鏡

フローテスター

光干渉平面度測定装置

ダイナミックシグナルアナライザ

原子間力顕微鏡

レーザー変位計

CNC 三次元座標測定機

レーザー測長器

LDレーザーマーカー

摩擦・磨耗試験機

表面粗さ測定機

(フォームタリサーフ S6)
走査型プローブ顕微鏡装置

ビッカース硬さ試験機

万能材料試験機

FFT アナライザー

表面形状測定顕微鏡

視線情報分析処理装置

レーザードップラ振動計

レーザー干渉計

真円度測定機

観察用電子顕微鏡

形状表面粗さ測定機

デジタルマイクロスコープ

X 線透視検査システム

ハイスピードビデオカメラ

二次元画像処理システム

液中ナノパーティクルセンサーシステム

磁粉探傷装置

レーザー測長システム

超微小硬度計

スコープコーダ

顕微鏡式光干渉平面度測定機

ディジタル・マルチメータ
【実験装置】

摩擦摩耗試験機

スカラーロボット

ロボット搬送システム

多関節ロボット

プロセス制御実験装置

マスクアライナー

電気サーボ自動制御実験装置

スピンコーター

冷凍冷房性能実験装置

ドラフトチャンバー

熱交換実験装置

クリーンルーム

電気油圧サーボ機構実験装置

自動化システム基礎実習装置

たて型動釣合試験器

誘導電動機特性実験装置

クランクピストン運動解析実験装置

YAG レーザー

直流特性実験装置

フィルムラミネーター

PC 制御 XY テーブル

赤外線画像装置

スパッター装置

熱複合分析装置

捩振動実験装置

カットエンジン

センサー特性実習装置

3 次元 CAD/CAM システム
45

ナノテクノロジー支援システム

精密レーザー実験装置

デジタルマイクロスコープ

マイクロバブル発生装置

高濃度マイクロバブル発

摩擦実験装置
生装置

回転軸危険速度実験装置
超音波洗浄機

走査位置決め装置(建設学科)

【3 次元デジタルものづくり技術教育システム】
(平成 24 年度私立大学教育研究活性化設備整備事業)

ハンディ3D スキャナー 1 台

3 次元造型機(3D プリンタ) 2 台

Speedy 300 Flexx(2.5 次元彫刻機) 1 台
②建設学科
【加工機械】

木口専用電動仕口加工盤

糸鋸盤

油圧角のみ盤

ユニバーサルサンダー

2 軸自動ほぞ取り機

ボール盤

仕上げ用高精度鉋盤

バンドグラインダー

手押し鉋盤

エアー釘打ち

自動一面鉋盤

スライディングテーブルソー(木工加工機)

木工旋盤

パネルソー

木工帯鋸盤

卓上グラインダー

手押し鉋盤

角ノミ盤

NC 多軸木工ルーター

昇降丸ノコ盤

ルーターマシン
【試験・測定機械】

3000KN 構造物試験機

500KN 動的ジャッキ

反力床

復動型油圧シリンダ

反力壁(2000t)

サーボバルブ

コンクリート圧縮試験機

室内機密性能測定器

三軸圧縮試験用具

FFT アナライザー

一面せん断試験装置

キセノンテスター

1000KN ジャッキ

熱伝導率測定装置
46

分光測色計

データロガー

偏光顕微鏡

動ひずみ計

三次元動作解析装置

鉄筋探知器

スウェーデン式貫入試験器

超音波検査装置

平板載荷試験装置

シュミットハンマー

室内風量測定器

含水率計

電子セオドライト

電子台はかり

振動計

超小型動ひずみレコーダー

騒音計

樹脂充填確認装置

金属顕微鏡

プロクター貫乳試験機

万能試験機 100T

中性化試験装置

万能試験機 200T

全自動オートクレーブ装置

荷重計(ロードセル)20T

クロソイド定規

荷重計(ロードセル)50T

2 次元地震波振動実験台およ

荷重計(ロードセル)100T

荷重計(ロードセル)200T
び計測装置
【設備】

鉄骨建て方実習設備

静的加力実験用油圧システム

プレハブ式恒温高湿度室

油圧ユニット

ホイストクレーン 10t/5t/2.8t

恒温恒湿器

たてこみ簡易土留材

コンクリート平面研削盤

大型熱風循環式乾燥機

コンクリートカッター

養生水槽用恒温水調節循環装置

電動式油圧ポンプ

ミニバックホウ

コンクリートブレーカー

塗装ブース

コンクリートコアドリル

ディーゼル発電機

鉄筋切断機

高圧洗浄機

高速カッター

エアーコンプレッサー

鉄筋曲械

屋外作業用照明装置

電動ミキサー

油圧ジャッキ

モルタルミキサー

油圧ポンプ

交流アーク溶接機

電気チェーンブロック

炭酸ガス半自動溶接機

水中ポンプ

溶接棒乾燥機

構造物試験用箱形フレーム

自動ガス切断装置
47

刃物研削ラップ盤

ロッド引揚げ用ジャッキ

集塵装置

レーザー墨だし器

木工作業台

エンジンプレート

マルチメディアプロジェクター

BD レコーダー

CCDカメラ

プロジェクター

書画カメラ

高所作業車(電動・エンジン)

大型タッチパネル装置
48
(3)機器の寄附受入状況
品
名
数量
炭酸ガスレーザー加工機
シャーリングマシン
1
1
NC タレットパンチプレス
1
コーナーシャー
1
プレスブレーキ
1
ネットワーク対応自動プロ
1
金型
2
型彫放電加工機
ワイヤ放電加工機
納入年月日
寄附会社名
平成 13 年 6 月 20 日
株式会社アマダ
1
1
平成 13 年 7 月 31 日
株式会社ソディック
創成研磨装置
低歪み切断ユニット
1
1
平成 13 年 9 月 19 日
株式会社日立製作所
フォークリフト(2t)
フォークリフト(1t)
1
1
平成 13 年 9 月 26 日
カットエンジン
1
平成 13 年 11 月 27 日
乗用車(マークⅡ)
1
マイクロバス(グランビア)
1
教材車
1
Ar レーザ発信器
プレス機械(付属品含
む)
EB 外観検査装置
膜厚検査装置
1
1
1
1
微少異物検査装置
1
パソコン等
高所作業車
トヨタ自動車株式会社
平成 13 年 11 月 28 日
平成 14 年 3 月 25 日
平成 14 年 3 月 29 日
日本電気株式会社
株式会社栗本鐵工所
平成 14 年 6 月 7 日
株式会社日立製作所
2
3
平成 14 年 6 月 17 日
平成 14 年 7 月 29 日
サン・マイクロシステムズ株式会社
ロボット
1
平成 14 年 8 月 12 日
株式会社倉川製作所
積載型トラッククレーン
1
平成 15 年 11 月 14 日
株式会社アイチ研修センター
CNC 自動旋盤
1
平成 16 年 3 月 24 日
シチズン精機株式会社
自動棒材供給機
ヘルメット
1
92
平成 16 年 4 月 20 日
平成 16 年 4 月 30 日
(株)奈良精機製作所
精密平面研削盤
1
平成 16 年 8 月 26 日
(株)豊田中央研究所
電動射出形成機
1
平成 17 年 2 月 25 日
横田 誠
走査電子顕微鏡
1
平成 18 年 10 月 17 日 有限会社森住製作所
材料強度試験器
供試体端面研磨機
1
1
平成 19 年 5 月 31 日
西松建設株式会社
恒温装置
1
マックス釘打機械一式
1
平成 19 年 9 月 28 日
マックス株式会社
49
株式会社アイチコーポレーション
木塚株式会社
振動ドリルドライバ
5
平成 20 年 1 月 31 日
ポリプリベット・ファスナー株式会社
木工道具等一式
1
平成 24 年 3 月 30 日
林 茂
照明器具一式
1
平成 24 年 3 月 30 日
岩崎電気株式会社
プレス機
1
平成 24 年 8 月 30 日
畑 一男
木工機械等
26
平成 24 年 9 月 24 日
ペンギン村地域デイケア施設わくわく
手桶制作道具一式
1
平成 24 年 12 月 20 日 鈴木 秀夫
3Dプリンタ
(PROJET HD3000)
1
平成 26 年 10 月 9 日
50
株式会社三ツ矢
学校法人ものつくり大学
も の つ く り 大 学
も の つ く り 大 学 大 学 院
〒361-0038
埼玉県行田市前谷 333 番地
E-mail info@iot.ac.jp
URL
http://www.iot.ac.jp/
事務部
総務課
学務部
教務・情報課
学生課
入試課
図書情報センター
ものつくり研究情報センター
製造学科
建設学科
TEL 048-564-3800
FAX 048-564-3507
TEL 048-564-3200
TEL 048-564-3817
TEL 048-564-3816
TEL 048-564-3821
TEL 048-564-3880
FAX 048-564-3201
FAX 048-564-3201
FAX 048-564-3201
FAX 048-564-3870
FAX 048-564-3881
TEL 048-564-3826
TEL 048-564-3849
FAX 048-564-3508
FAX 048-564-3509