第 4 回日仏自治体交流会議-参加自治体概略 イッシー・レ・ムリノー 地域圏 イル・ド・フランス 県 オー・ド・セーヌ 面積 4,3 km2 人口 6 万 6171 人 姉妹都市/パートナ 千葉県市川市 ーシティー 担当者: モルガン・ミヨン (住所 ・ 電話番号・ 62 rue du Général Leclerc – E メール) 92130 Issy-les-Moulineaux 01 41 23 88 37 morgane.millon@ville-issy.fr 1. 自治体の所在地及び地理的概要(約 4 行) パリの南西部に位置。その形状から「小さな王冠」と呼ばれている、パリ市を中心に取り囲 む 3 県のうちの 1 県、オー・ド・セーヌ県にある市。また、パリ市内の公共交通機関が乗り 入れている市でもある。7 つの地区とセーヌ川にある 1 つの島(イル・サン・ジェルマン) から構成されている。 2. 歴史的概要(約 4 行) 当時、イッシー・レ・ムリノー市は、パリ市との境を監視し定期的に包囲するという要塞の 役目を果たしたことから、パリ市の歴史にとり重要な役割を持つ。また、20 世紀初頭、イッ シー・レ・ムリノー市の飛行場で初のテスト飛行が行われ、その記録的事実からも分かる通 り、ヨーロッパにおける航空業界の発祥地でもある。今日では、デジタル、コミュニケーシ ョン、イノベーションに特化した近代的な都市となり、インテリジェント・シティ、サステ ナブル・シティとしての事業活動にも力を入れている。 3. 特徴(約 4 行) イッシー・レ・ムリノー市は市民のためのデジタル化を推進する市として、パイオニア的存 在である(電子行政システム、電子投票システムなど)。13 都市との姉妹都市及びパートナ ーシティ関係にあり、世界に開かれた都市でもある。 4. 主要事業活動、専門領域または/もしくは特産品(約 4 行) デジタル及びイノベーション関係事業が市の事業活動のうちの 60%を占め、市内の企業の殆 どがサービス業関連企業である。また、マイクロソフト、コカコーラ、ソデクソ、ヒューレ ット・パッカード、アルテ、カナル+など、多数のグローバル企業がその本社を同市に置いて 第 4 回日仏自治体交流会議-参加自治体概略 いる。オフィス街として活気のあるイッシー・ヴァル・ド・セーヌ地区はエコ地区に指定さ れている他、イノベーション及びデジタル事業を中心としたインキュベーターも存在する。 5. 日本に関連した活動及びイベントもしくは自治体のプロモーションイベントなど(約 4 行) イッシー・レ・ムリノー市は 2009 年以降、市川市とのパートナー関係を通じ、日本文化に関 連した多数のイベントを開催。2011 年の東日本大震災後は、復興支援イベントにも力を入れ る。最近では、エコ地区であるフォール地区に、日本文化に特化したマルチディシプリナリ ーな公共スペースをオープンした。 6. 日仏自治体と共有すべきベストプラクティス及び成功例など(テーマ、プロジェクト、経 験談など) 共有すべき事例としては、エコ地区として再開発されたフォール地区を挙げることができる。 軍の旧兵舎地区であった土地が、低エネルギー建築、地熱発電、空気圧式ゴミ収集システム、 ホームオートメーションなどの先端技術を配備した居住環境を提供する地区へと生まれ変わ る。居住者数は 3500 人。住宅地として開発されたとは言え、店舗が並び、サービス機能(保 育園、小学校、警察)も充実し、近代的な設備が整った地区である(文化としての設備: 「さ くらんぼの実る頃」 、スポーツ:風水を取り入れたプール、花と緑:市川市とのパートナーシ ティー関係による日本庭園) 。当エコ地区は、アンドレ・サンティニ市長の強い意向のもと、 自治体及び市民の協力を得て、官民セクター共同により実現した地区である。尚、当エコ地 区開発にあたりプロジェクトの進捗に応じ市民の声を取り入れるヒアリングも行われた。ま た、イッシー・レ・ムリノー市は、全ての革新的技術と専門知識の凝縮とも言えるイッシー グリッドにより省エネ分野では先端を行く市でもある。イッシーグリッドとは、エネルギー 消費の最適化に向け、住宅地、民間施設(企業、店舗など)及び街灯のエネルギー消費を管 理する効率的でスマートなエネルギーネットワークであり、エネルギー消費を「均等化」す ることで、電力消費のピーク時を回避していく。これにより電力消費コストが削減され、市 としては実行可能なアプローチ及び持続可能な開発に従事していく。
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