ロームシアター京都オープニング事業 KYOTO EXPERIMENT 京都国際

プレスリリース
2016.07.15
ロームシアター京都オープニング事業
KYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭 2016 AUTUMN
12 人 / 組のアーティストによる 15 の公式プログラム全容発表
広報に関するお問合せ | KYOTO EXPERIMENT 事務局
TEL: 075-213-5839(平日 11:00–19:00)
E-mail: pr@kyoto-ex.jp(担当:多胡、西谷)
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その他のお問合せ | KYOTO EXPERIMENT 事務局
〒 604-8156 京都市中京区烏丸通蛸薬師下ル手洗水町 645 flowing KARASUMA 2F
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Press Release
目次
開催趣旨、開催概要 ………………………………………………………… p.3
ごあいさつ …………………………………………………………………… p.4
ディレクターズノート ..…………………………………………………… p.5–6
フェスティバルロゴ ..……………………………………………………… p.6
みどころ ..………………………………………………………..…………… p.7
公式プログラム
マーク・テ ……………………………………..................…………… p.8
ルイス・ガレー …..……………….…………………………………… p.9
フェデリコ・レオン …………….……………………………………… p.10
マーティン・クリード ………………………………………………… p.11
池田亮司 ………………………………………………………………… p.12
松根充和 …………………………...............…………………………… p.13–14
木ノ下歌舞伎 ……………………………............................................ p.15
庭劇団ペニノ ……………………....................................................... p.16
篠田千明 .……………………………………………............................ p.17
シャンカル・ヴェンカテーシュワラン/シアター ルーツ&ウィングス ….. p.18
researchlight ….…………………………………………………………. p.19
小泉明郎 .…………………………………………............................... p.20
こどもとおとなの演劇祭 プレイ!パーク …….………………………..… p.21–22
提携プログラム、公演チケット付宿泊プラン ............................................... p.22
チケット情報 ……………………………………………………………….… p.23
フリンジ企画「オープンエントリー作品」 .……………………………… p.24
公演スケジュール ………………………………………….………………… p.25
会場マップ、フェスティバル・ミーティングポイント ……..………………… p.26
開催クレジット ………………………………….……………….………….. p.27
※プレスリリースは、公式ウェブサイトよりダウンロード出来ます。(www.kyoto-ex.jp)
※広報用画像は、公式ウェブサイト内プレスページにてパスワードを入力いただくと
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KYOTO EXPERIMENT 事務局(広報担当:多胡、西谷)
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Press Release
開催趣旨
京都から世界へ向けて発信する国際舞台芸術祭「KYOTO EXPERIMENT」が、2016 年春の開催の興奮も冷め
やらぬこの秋、第 7 回目を迎えます。
多くの身体表現が際立った春のプログラムに対し、今回は “ 言葉 ” や “ 歴史 ”、“ 境界 ” といった、私たちが生
きる現代の社会を規定する枠組みに向けて思考を促すような作品が集いました。そして春に引き続き、人々
が行き交う公共空間に出現する作品や、今回特別に、子どもから大人まで一緒に楽しめる演目を集めたシリー
ズ「こどもとおとなの演劇祭 プレイ!パーク」を開催するなど、創造と交流の実験の場は一層広がります。
さまざまなプログラムを通じて、世界を分け隔てるさまざまな境界を超えて、未来の社会へのビジョンをも
たらす機会になればと願います。
新たな拠点ロームシアター京都と数々の会場で繰り広げられる、12 組のアーティストによる挑戦的な公式プ
ログラムと、それを取り巻く企画が織りなす “ 拡張する広場 ” にどうぞご期待ください。
京都国際舞台芸術祭実行委員会
開催概要
名称: ロームシアター京都オープニング事業
KYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭 2016 AUTUMN
開催期間: 2016 年 10 月 22 日(土)–11 月 13 日(日)[23 日間]
会場:
ロームシアター京都、京都芸術センター、京都芸術劇場 春秋座、京都府立府民ホール “ アルティ ”、
京都市立芸術大学ギャラリー @KCUA、ほか
内容:
公式プログラム 15 作品
こどもとおとなの演劇祭 プレイ!パーク 4 作品
フリンジ企画「オープンエントリー作品」 36 作品 ※ そのほか関連イベント、提携プログラムを開催予定
公式プログラム参加アーティスト: マーク・テ、ルイス・ガレー、フェデリコ・レオン、マーティン・クリード、池田亮司、松根充和、
木ノ下歌舞伎、庭劇団ペニノ、篠田千明、シャンカル・ヴェンカテーシュワラン/シアター ルーツ&ウィングス、
researchlight、小泉明郎
主催: 、
京都国際舞台芸術祭実行委員会[京都市、ロームシアター京都(公益財団法人京都市音楽芸術文化振興財団)
京都芸術センター(公益財団法人京都市芸術文化協会)
、京都造形芸術大学 舞台芸術研究センター]
KYOTO
EXPERIMENT
について
、
京都国際舞台芸術祭実行委員会[京都市、ロームシアター京都(公益財団法人京都市音楽芸術文化振興財団)
京都芸術センター(公益財団法人京都市芸術文化協会)
、京都造形芸術大学 舞台芸術研究センター]が主催し、
2010 年に始まった京都初の国際舞台芸術フェスティバル。
「創造するフェスティバル」として、アーティ
ストと共同で作品を製作する取り組みに重きを置きながら、京都でこれまでに培われてきた舞台芸術の
シーンを世界に向けて発信、そして世界との舞台芸術シーンとの交流をはかるため、毎年秋に市内の劇
場を中心に国内外から多様で先鋭的な舞台作品を紹介しています。
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Press Release
ごあいさつ
今回で 7 回目を迎える京都国際舞台芸術祭。
常に新たな「挑戦」を重ねておられるアーティストの皆様に支えられ、国内外の舞台芸術を紹介する先駆的・
実験的な取組が、今や世界からの注目を集める一大フェスティバルへと大きく成長を遂げました。
これまで本芸術祭を育んでいただいた全ての皆様に深く敬意を表するとともに、開催に御尽力いただいた
森山直人委員長をはじめとする実行委員会の皆様、並びに関係者の皆様に厚く御礼申し上げます。
今春に引き続き、ロームシアター京都オープニング事業として、世界各国の芸術の創造と交流の舞台を多
くの皆様が体感され、舞台芸術を愛する人の輪が世界中に広がることを願っています。
本年 3 月には文化庁の京都への全面的な移転が決定!また、4 年後の東京オリンピック・パラリンピックは、
京都の、そして日本の文化を世界に発信するまたとないチャンスです。
本市といたしましても、これらの機会をしっかりと捉え、千年を超える歴史の中で育まれた伝統文化を礎
に、新たな文化を創造し続ける「世界の文化首都・京都」への飛躍を目指し、全力で「挑戦」を続けてま
いります。皆様の温かい御支援をお願い申し上げます。
京都市長 門川大作
先日、もうすぐ出産をひかえた友人と話していて、もしも今年生まれてくる子が 85 歳まで生きることに
なったら、人類は 22 世紀の最初の年を迎えていることに気づかされ、愕然とさせられたことがあります。
人はつい、自分が生きているはずのない時代を、自分と無関係だと思い込む習性があります。けれども、
22 世紀を「現実」として生きる人々は、そろそろこの世に生を受けつつあるのです。
今日、世界では、先行きの不透明な出来事が立てつづけに起こっています。そんな時、人は答えを急ぎが
ちです。「祝祭」も、時には「性急な答え」になりえます。先のことは分からないのだから、今を楽しめ
ばいいじゃないか――これも立派なひとつの「答え」でしょう。
ところで、哲学者の鷲田清一先生は、〈哲学〉が、すぐには答えの出ない状況に対して徒に動じない「知
的耐性」の営みだと言っています。そのような「知的耐性」こそ、まさに「文化力」の名にふさわしいの
ではないでしょうか。〈芸術〉も、そうした人間の営みにほかなりません。
私たちはいま、カウントダウンの時を迎えています。あと 5 年です。――無論オリパラの 4 年後も重要で
すが、世界と日本、科学と社会の諸状況が激変していく「2020 年以後」は、「文化力」が試される本当の
正念場です。2021 年は、〈3.11〉から 10 年目、〈9.11〉から 20 年目の年でもあります。私たちが「不透
明な 21 世紀」に向き合う真の知的耐性を獲得していくことに、「やがて生まれてくる人々」の未来も大き
く関わっているはずです。
今回の KYOTO EXPERIMENT も、芸術を通して、そんな未来への時間感覚を共有する、ささやかな「場」
でありたいと考えています。 京都国際舞台芸術祭実行委員長 森山直人
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Press Release
ディレクターズ
ノート
パンクチュエーション
—— 彼女は彼らの 句 読 点 を引き受けるようになる。これに奉仕しようと待ちかまえる。彼らのもの。
デマーケーション
句読点。彼女は、彼女自身、 境 界 点 になるだろう。
(テレサ・ハッキョン・チャ『ディクテ』/池内靖子 訳)
KYOTO EXPERIMENT は 7 回目を迎えます。今年は特別に春と秋、2 度開催することとなったため、あ
る種の連続性や対称性をもって浮かび上がる事柄を、観客のみなさんと共有する機会になればと考えてい
ます。
今回の公式プログラムで特徴的なのは、身体性が際立った春のプログラムと対照的に、演劇作品そして言
語や境界といった世界を規定する枠組みについて考察する作品を数多く配置しているところです。
第 60 回岸田國士戯曲賞を受賞したタニノクロウ率いる庭劇団ペニノ、
「告白」をキーワードに映像インス
タレーションを発表する小泉明郎、そして「沈黙劇」を確立した太田省吾の代表作『水の駅』を演出する
インドの俊英シャンカル・ヴェンカテーシュワランは、独自の文体、あるいは語りの様式を提示します。
さらに、歴史を語る言葉、国籍など、現在の世界を区分けする様々な境界をめぐって考察する 3 つの作品
が登場します。マレーシアを拠点にするマーク・テは、自国の現代史を取材し、歴史への複眼的な思考を
促します。ウィーン在住の日本人作家松根充和は、国籍、民族とそのアイデンティティにまつわる、挑発
的なパフォーマンス作品を発表します。歌舞伎を現代の視点からアプローチし、その潜在的な魅力を引き
出してきた京都を拠点とする木ノ下歌舞伎は、忠義の物語として知られる『勧進帳』を、現代における境
界の問題として読み直します。
春との連続性という点では、これまでにも強調してきた一過性で終わらせない国際恊働の流れがこの秋の
開催においても引き継がれます。2014 年の初来日時に大きな賞賛をもって日本のオーディエンスに迎え
られた振付家ルイス・ガレーはふたたび日本に戻り、長期滞在を通じて日本の表現者たちと新作を立ち上
げます。さらに春の公式プログラムで、チリにおけるポスト植民地主義の問題を扱った『ZOO』
(マヌエラ・
インファンテ作)を、バンコク在住の演出家篠田千明が翻案、新演出で発表します。
また、デザインや建築にまつわるリサーチプロジェクト「researchlight」を引き続き実施します。今回は「対
話/ dialogue」をテーマとしながら、公共空間でのオープンな実験を展開し、物理的な祝祭の場ひいては
芸術の場の拡張を目論みます。
その狙いの延長線上に、子どもが制作のプロセスや上演に関わってきた過去の取り組みの集大成として
「こどもとおとなの演劇祭 プレイ!パーク」というもうひとつのフェスティバルをパラレルに展開します。
その名の通り、子どもだけでなく、舞台芸術に馴染みのない大人にも体験してもらえるラインナップを揃
え、芸術との出会いを拡げます。
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Press Release
拡がりという視点から常に KYOTO EXPERIMENT が意識していることに、芸術ジャンルの越境性という
ものがあります。今回、世界にインパクトを与え続けている 2 人のアーティスト、池田亮司とマーティン・
クリードの多面的な活動を包括的に紹介し、表現のポテンシャルが様々なアウトプットに展開する姿を提
示します。
そして次の世代としてその表現を確立しつつある、アルゼンチンの舞台作家であり映画作家のフェデリコ・
レオンは、2010 年の来日以来 2 度目の登場。
その他、今回も多数の参加を得ることができた、フリンジ「オープンエントリー作品」を含め、祝祭とし
ての場は充実の度合いを増していると自信を持って言えるでしょう。
ただ今回のプログラムに伏流する「境界」という言葉を思い出すとき、祝祭の場として安易に盛り上がる
わけにはいかないとも考えています。というのも、この言葉が暗に意味していることが、我々が生きる現
代の社会が分断を強めていることの顕われだと感じられるからです。20 世紀末以降、グローバル化が進
行し「ボーダレス」や「外部の消失」といった言葉が登場して久しいものの、実態としては欧米化が強化
されたに過ぎず、その反動としてのさまざまな事態は、行動の自由や思考の自由からむしろ私たちを遠ざ
け、より危機的なところまで進行していると言えるのではないでしょうか。他者との対話に困難を抱える
地点から、他者の存在を感知出来ない不可能性の地点へと現代は進展しつつあるのだと。
その上でなお、芸術の存在意義を考えるならば、成立のプロセスにあると言いたいと思います。芸術は新
たな価値を生み出す営みだと言えますが、それは個人的あるいは集合的な感覚が、コントロールを超えて
反応を起こし、多様な展開を遂げたからだと言えるでしょう。だとすれば、そもそも芸術が成立するため
のこうした予測不可能なプロセスを我々の社会が許容できるかどうかがまず重要だと考えます。予測不可
能なもの=他者を許容するためには、人々が未来=予測不可能なものに希望を持つことが必要だからです。
そうした意味で、芸術は我々の社会にとっての試金石であり、励ましでもあるのだと思います。
KYOTO EXPERIMENT 2016 AUTUMN は、現在の芸術状況とそれを取り巻く社会への危機意識を基底的
な理解としつつ、しかし未来への希望を失うことなく、静かに可能性の扉を開き続ける営みとして開催す
ることを宣言します。
KYOTO EXPERIMENT プログラムディレクター 橋本裕介とスタッフ一同
ロゴについて
KYOTO EXPERIMENT のキーワードである「出会い / 衝突 / 対話」がぶつかり合い、外へ広がろうとす
る様子をビジュアル化したロゴ。600 種類を越えるパターンがあり、進化する創造の場を表現している。
ロゴデザイン:UMA / design farm
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Press Release
みどころ
1. 舞台芸術は総合芸術
——演劇やダンスのみならず、美術、音楽、映像、建築、デザインの領域を横断するプログラム
7 回目となる KYOTO EXPERIMENT は、春の開催に引き続きロームシアター京都のオープニング事業と
して、同劇場をメイン会場に、ジャンルを問わず様々なフィールドで活躍するアーティストの先鋭的な表
現を紹介します。公式プログラムでは、世界にインパクトを与え続けている 2 人のアーティスト、池田
亮司とマーティン・クリードの領域横断的表現を、複数作品により多面的に紹介するほか、松根充和はパ
フォーマンス上演と並行して自らが企画するグループ展を発表します。また、建築やデザインの視点から
都市を見つめ、春にロームシアター京都の中庭ローム・スクエアで大きな賑わいを作り出したリサーチプ
ロジェクト「researchlight」が秋にも再び登場します。
2. 演劇 / パフォーマンス作品が際立つプログラム
——言語や境界など、世界を規定する枠組みについて考察する作品群
身体を軸に置いた表現が際立った春のプログラムに対し、今回は、演劇や言葉をベースとした表現を多く
取り上げます。庭劇団ペニノ、シャンカル・ヴェンカテーシュワランによる演劇や、小泉明郎による映像
作品は、独自の文体、あるいは語りの様式でその世界を作り上げます。さらに、マーク・テ、木ノ下歌舞伎、
松根充和は、歴史を語る言葉、国境など、現在の世界を区分けする様々な境界について考察する作品を紹
介します。
3. こどもとおとなの演劇祭 プレイ!パーク
——より間口を広く。KYOTO EXPERIMENT の場を拡張する
KYOTO EXPERIMENT は舞台芸術のもつ可能性を提示するにあたり、これまで以上に場の拡張に取り組
みます。春の開催では子どもが制作のプロセスに関わり舞台にも出演した足立智美と contact Gonzo によ
る『てすらんばしり』をはじめ、これまで様々な試みを行ってきました。今回そうした取り組みの集大成
として「こどもとおとなの演劇祭 プレイ!パーク」を展開します。その名の通り、子どもだけでなく、舞
台芸術に馴染みのないおとなにも体験してもらえるラインナップを揃え、学びや消費とは異なる意味合い
での芸術との出会いを仕掛けます。
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Press Release
公式プログラム
001 マーク・テ
< Theater | Kuala Lumpur, Malaysia >
『Baling(バリン)』 日時| 10 月 22 日(土)17:30–
23 日(日)14:00–、19:00–
24 日(月)19:00–
会場| ロームシアター京都 ノースホール
料金| 自由席
[前売]一般 3,000 円 ユース(25 歳以下)・学生 2,500 円
シニア(65 歳以上)2,500 円
高校生以下 1,000 円 ペア(前売のみ) 5,500 円
※ 当日券は前売券 +500 円(高校生以下は同額)
時間| 100 分
言語| 英語(日本語字幕あり)
マーク・テ『Baling(バリン)』 Photo by June Tan
関連トーク| 10 月 24 日(月)15:00–17:00 ロームシアター京都 会議室
わたしたちは歴史をいかに見るか。
マレーシアから 10 年をかけたドキュメンタリー演劇の意欲作が登場
1980 年代に設立されたマレーシアのファイブ・アーツ・センターは、アクティヴィストやプロデューサーが主体的に参加する
活動体として、彼の地のアートシーンにおいて強い存在感を放っている。本作『Baling(バリン)』の演出を務めるマーク・テは、
そのファイブ・アーツ・センターの一員であり、演出家、キュレーター、研究者と多くの顔を持つ。
本作で取り上げる「バリン会談」とは、1955 年、現政権(マラヤ連邦)とマラヤ共産党の首脳が直接対話をしたことで、マラ
ヤ非常事態/革命闘争を終結させるための試みとして世界中の注目を集めた出来事。彼はこの会談に関心を寄せ、2005 年以来
実際の会談の採録を用いたドキュメンタリー・パフォーマンスの連作を上演。本作はその試みの集大成ともいえる。
会談記録やニュース映像などを用いた会談の再現の合間に、中心人物の一人であるマラヤ共産党書記長チン・ペンのイメージ
形成をめぐる考察を織り交ぜることで、絶えず変形され修正されてゆく歴史のプロセスを検証する。アクティヴィストでもあ
る 4 人の俳優が、個々の信条・思想的背景を背負ったまま演じることで、60 年以上前の出来事と現代とが鮮やかに交錯する本作。
公に語られずにきた歴史を明るみに出すだけではなく、我々に歴史への複眼的な思考をうながすはずだ。
マーク・テ Mark Teh
マレーシアの演出家、キュレーター、研究者。歴史や記憶、都市といったテーマで幅広いプロジェクトに携
わっている。主にパフォーマンスや教育の分野でコラボレーションを行っているが、展覧会やニューメディ
ア、執筆、社会活動といった分野でも活躍している。ロンドン大学ゴールドスミス校芸術政治専攻で修士課
程を修了、現在はマレーシアのサンウェイ大学のパフォーマンス・メディア科で教鞭を取っている。マレー
シアのアーティスト、アクティヴィスト、プロデューサーからなる共同体、ファイブ・アーツ・センターの
メンバーでもある。
https://about.me/markteh
http://www.fiveartscentre.org
Photo by Victor Chen
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公式プログラム
002 ルイス・ガレー
< Dance | Buenos Aires, Argentine Republic >
タイトル未定 新作|世界初演
日時| 10 月 28 日(金)18:00–
29 日(土)16:00–
30 日(日)16:00–
会場| ロームシアター京都 ノースホール
料金| 自由席
[前売]一般 3,000 円 ユース(25 歳以下)・学生 2,500 円
シニア(65 歳以上)2,500 円
高校生以下 1,000 円 ペア(前売のみ) 5,500 円
※ 当日券は前売券 +500 円(高校生以下は同額)
時間| 未定
ルイス・ガレー『メンタル・アクティヴィティ』 Photo by Yuki Moriya
観劇にあたって| 12 歳未満は保護者の同伴が必要
南米の鋭敏なコレオグラファーが日本社会で見出したものとは
アルゼンチン・ブエノスアイレスにおいて、したたかに明確なコンセプトで作品を生み出し異彩を放つダンサー、振付家のルイ
ス・ガレーが、2014 年に続いて 2 度目の KYOTO EXPERIMENT 参加を果たす。前回は、
「言語学的な身体」への考察から厳格
な振付をほどこしたソロ作品『マネリエス』と、身体と物質を対等に扱って、無数のガラクタを舞台上に持ちこんだ『メンタル
アクティヴィティ』の 2 作品を上演し、その極限の身体をさらし話題を呼んだガレーだが、今回は、日本でクリエーションを
進めている世界初演の新作を発表する。
身体の新たな概念や哲学、科学にも関心を寄せるガレーが、SNS とネット文化の発達した日本人の身体をどのように扱うのか。
2015 年モンペリエ・ダンスフェスティバルで発表した『Cocooning』では、ダンサーの身体をインスタレーションとして提示、
同年のウィーン芸術週間での『Under de Si』では、アルゼンチン出身の美術家ディエゴ・ビアンキとの共同制作で新しい身体
の概念を提示した。それに続く今回の新作では、日本で見出した数十名のダンサーやパフォーマーを会場内に配置、その合間
を観客が巡り歩くインスタレーション型の上演形式を予定している。
ルイス・ガレー Luis Garay
1981 年コロンビア生まれ、現在はアルゼンチンを拠点に活動す
の極限の状態にさらすことになる。パノラマ・フェスティバル(リ
る。ブエノスアイレス・サン・マーチン演劇・現代ダンス学校
オデジャネイロ)
、ポンピドゥー・センター・メス(パリ)
、ウォー
卒業。フィンランド、コロンビア、フランスでもバレエ等を学ぶ。
カー・アート・センター(ミネアポリス)
、モンペリエ・ダンスフェ
哲学的問題と、エクササイズやスポーツ、労働、瞑想などの基
スティバル、ウィーン芸術週間など、世界各地の舞台芸術祭や芸術
礎的な行為との間で考察、探求する作品は、しばしば身体をそ
施設で作品を発表している。 http://luisgaray.hotglue.me/
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公式プログラム
003 フェデリコ・レオン < Theater | Buenos Aires, Argentine Republic >
『Las Ideas(アイディア)』 日本初演
日時| 10 月 28 日(金)20:00–
29 日(土)14:00– *
30 日(日)20:00–
*ポスト・パフォーマンス・トーク
会場| 京都芸術センター 講堂
料金| 自由席
[前売]一般 3,000 円 ユース(25 歳以下)・学生 2,500 円
シニア(65 歳以上)2,500 円
高校生 1,000 円 ペア(前売のみ) 5,500 円
※ 当日券は前売券 +500 円(高校生以下は同額)
時間| 60 分
フェデリコ・レオン『Las Ideas(アイディア)』 Photo by Ignacio Iasparra
言語| スペイン語(日本語字幕あり)
観劇にあたって| 18 歳未満入場不可
フェイクとリアル、映像とパフォーマンスの洒脱なラリー
1975 年、ブエノスアイレス生まれのフェデリコ・レオンは、舞台演出家、映画作家、俳優、作家 … といくつもの肩書きを持つ
稀代の才人。アルゼンチン国内はもちろん、ヨーロッパからも熱い注目を集めている。2010 年の KYOTO EXPERIMENT では、
青年、若者、老人の 3 組の俳優による演技と映像とを巧みに組み合わせ、人の一生のうちの甘美な時間の記憶へと観客を誘った。
今回、上演される『Las ideas(アイディア)
』は、制作過程における試行錯誤や葛藤、思わぬひらめきなど、頭の中で繰り広げ
られる自問自答を対話しながら描くというもの。舞台上には、作業机に見立てた卓球台と MacBook。レオン自身と彼の共同制作
者の 2 人が自身のアトリエで新たな作品の構想を練っている。パソコン上では過去の様々な映像素材を見たり、その場で思いつ
いたアイディアを検証したり、またその様子をリアルタイムで記録したり … 幾重にも入れ子になった設定さえも自らネタにしな
がら、小気味よい会話でどこまでもユーモラスにかき乱していく。
作家の内面と創作の神秘という普遍的ともいえるテーマを、さながら卓球のラリーのようにメディアを自在に行き来しながら、
多面的に描きだす本作。観客は作家の頭の中を覗き、しばし彼の思考に浸かることになる。演技とメディアの本質を射抜く機会
ともなりそうだ。
フェデリコ・レオン Federico León
俳優、演出家、劇作家、脚本家、映画監督。1975 年アルゼンチン・ブエノスアイレス生まれ。演劇と映画を学び、1997 年『Country
Smack』で演劇活動をスタート、
『Fifteen Hundred Feet Above Jack's Level』
(2001)などの作品をアルゼンチン国内で発表。2002 年、
ロレッ
クス社が行う若手芸術家支援事業「The Rolex Mentor and Protégé Arts Initiative」の第 1 回演劇部門に選抜され、
ロバート・ウィルソンに師事。
その後活動の場を海外にも広げ、
『The adolescent』
(2003)以降は、クンステンフェスティバルデザール(ブリュッセル)や HAU Hebbel
am Ufer(ベルリン)などとの共同製作をはじめ世界各地の劇場やフェスティバルで上演している。これまでアルゼンチン国立劇場が主催
する脚本賞最優秀賞の他、数多くの賞を受賞。また、2001 年に初の映画『It All Together』の脚本と監督を手がけ、2007 年に、第 2 作目
となる『Estrellas (STARS)』は第 60 回ロカルノ国際映画祭に出品されているなど映画監督としても活躍する。著書に『Registros (Registers)』
(2005)がある。
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Press Release
公式プログラム
004 マーティン・クリード
< Dance | London, UK / Alicudi, Italy >
『Work No. 1020(バレエ)』 日本初演
日時| 10 月 29 日(土)20:00–
30 日(日)14:00– *
*ポスト・パフォーマンス・トーク
会場| 京都府立府民ホール “ アルティ ”
料金| 自由席
[前売]一般 3,500 円 ユース(25 歳以下)・学生 3,000 円
シニア(65 歳以上)3,000 円
高校生以下 1,000 円 ペア(前売のみ) 6,500 円
※ 当日券は前売券 +500 円(高校生以下は同額)
時間| 75 分 上演にあたって| 16 歳未満入場不可
マーティン・クリード『Wrok No. 1020(バレエ)』 Photo by Hugo Glendinning
イギリスきっての破天荒アーティストによる、この上なく予測不可能な状況は、ただ楽しむしかない!
イギリス在住の現代美術家にとって最も重要な賞の 1 つであるターナー賞を 2001 年に受賞したマーティン・クリードは、身の
回りにある物を規則的に配置、動かすことから、作品を生み出している。「音楽や演劇の作品を作るように美術作品を作ってい
る」と言う彼の関心は、作品となり得るものはいったい何か、また作品が周辺の世界とどのように関わるのかということにある。
クリードによってひとたび社会の文脈から切り離されたモノにまつわる反復や規則性は「リズム」として再提示される。また、
ミニマムな美を追求するかに見えて、いつの間にか鑑賞者を巻きこんでいくその作品は、ときに排泄や嘔吐といった生理的な
行為にまで及び、議論を巻き起こすことも辞さない、ラディカルな側面も持ち合わせたアーティストだ。最近ではニューヨー
クにて、ブルックリンブリッジ・パークでの「UNDERSTANDING」の文字を象った巨大なパブリック・アート作品や、パーク・
アベニュー・アーモリーで大規模な個展を開催。さらには新しいアルバムもリリースするなど、その精力的で多彩な活動は話
題にこと欠かない。そんなクリードの作品を、公演・展示の 2 つの形で紹介する今回のプログラムは、国内では、2009 年広島
市現代美術館での国際的な巡回展以来の大規模な発表の機会となる。
日本初演となる『Work No. 1020(バレエ)』は、クリードが初めて振付を手がけたダンス作品。クラシックバレエの 5 つのポ
ジションにダンサーの動きを限定した中で、会話や歌、映像も取りこんだ舞台が進行。合間には、クリード自身がボーカルを
務めるバンドが「何がいいたいんだよ?」と題された楽曲を披露するなど、幾何学的にコントロールされた舞台上の動きと、
それを混ぜっ返すようなユーモアあふれる構成で楽しませる。美術作品としても独立している映像は、パフォーマンスを構成
する一つの要素として重奏を奏でる。これらの映像作品は公演でのみ鑑賞可能、本作は彼の多彩な活動が凝縮された作品とい
える。
モダン、ポストモダンと積み上げてきたダンス界の歴史に、平然と横やりを入れるかのような、あくまでもクリード自身の創
作活動の延長から生まれたダンス作品。舞台芸術の見巧者たちにとっても、きついカウンターパンチとなるだろう。
展示
[展示]マーティン・クリード
会期| 10 月 22 日(土)–11 月 27 日(日) 11:00–19:00(最終入場 18:30 まで、月曜休館、10/22 のみ 20:00 まで)
会場| 京都市立芸術大学ギャラリー @KCUA
料金| 無料
主催| 京都市立芸術大学、KYOTO EXPERIMENT
広報に関するお問合せ | KYOTO EXPERIMENT 事務局 TEL: 075-213-5839(平日 11:00–19:00) E-mail: pr@kyoto-ex.jp
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Press Release
公式プログラム
005 池田亮司
< Audiovisual concert | Paris, France >
『Ryoji Ikeda: concert pieces』 日時| 11 月 1 日(火) 19:30− datamatics / 21:15− matrix,
2 日(水) 19:30− formula / 21:00− C4I
3 日(木祝)15:30− C4I / 17:30− datamatics,
19:30− formula / 21:00− matrix
4 日(金) 15:30− formula / 17:30− datamatics,
19:30− C4I / 21:00− matrix
5 日(土) 15:30− C4I / 17:30− datamatics,
19:30− formula / 21:00− matrix
6 日(日) 15:30− formula / 17:30− datamatics,
19:30− C4I / 21:00− matrix
会場| ロームシアター京都 サウスホール
料金| 自由席 [前売]一般 2,000 円 ユース(25 歳以下)・学生 1,500 円
シニア(65 歳以上)1,500 円
高校生以下 1,000 円 / ペア(前売のみ) 3,500 円
※ 当日券は前売券 +500 円(高校生以下は同額)
池田亮司コンサートパス(4 作品を 1 回ずつ観賞可。前売のみ)5,000 円
時間| formula: 40 分 / C4I: 43 分 / datamatics: 50 分 / matrix: 40 分
上演にあたって| 未就学児入場不可。本作品は強いストロボと重低音・高周波を
datamatics [prototype-ver.2.0], 2006- © Ryoji Ikeda
Photo by Ryuichi Maruo, courtesy of Yamaguchi Center for Arts
and Media (YCAM)
使用しておりますので、心臓の弱い方やペースメーカーをご使用の方はご遠慮下さい。
池田亮司コンサート作品を一挙上演。映像と音響の奔流に身を委ねる
池田はパリを拠点に世界的に活躍する、電子音楽家でヴィジュアル・アーティスト。音そのものの持つ本質的な特性とその視
覚化を、数学的精度と徹底した美学で追及する極限的アプローチによって、池田亮司は世界に衝撃を与えてきた。
KYOTO EXPERIMENT 2013 で発表されたパフォーマンス『superposition』は、量子力学や量子情報理論の世界観を、美学的
な視点でアプローチする、池田が次の段階へと移行した作品であり、多くの日本の観客から賞賛をもって迎えられた。
3 年振りの京都での作品発表は、2000 年以降のコンサート作品を一挙に体験出来る、まさに “ 総集編 ” とも言える企画。ダム
タイプ時代からの盟友、高谷史郎や藤本隆行も参加した『formula』(2000−)。世界に遍在するデータの存在、そしてデータが
4
持つ多面性を提示し、その後のシリーズの出発点ともなった『C I』(2004−)。巨視的かつ微視的に存在するデータに対する知
覚の臨界点を提示した『datamatics』(2006−)、日本初公開となる『matrix』を予定。
さらに『Ryoji Ikeda: concert pieces』が行われる期間には、劇場の中庭に巨大なスクリーンを設置、オーディオヴィジュアル
インスタレーションの新作『the radar [kyoto]』を展開する。
展示
[展示]池田亮司
『the radar [kyoto]』
屋外での大規模なオーディオヴィジュアルインスタレーション。
日本初公開作品。
会期| 11 月 1 日(火)−11 月 6 日(日)
時間未定
会場| ロームシアター京都 ローム・スクエア
the radar [shanghai], site-specific installation, 2014
© Ryoji Ikeda Courtesy of Shanghai 21st Century Minsheng Museum
料金| 無料
広報に関するお問合せ | KYOTO EXPERIMENT 事務局 TEL: 075-213-5839(平日 11:00–19:00) E-mail: pr@kyoto-ex.jp
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Press Release
公式プログラム
006 松根充和 < Performance | Vienna, Austria >
『踊れ、入国したければ!』 日本初演
日時| 11 月 3 日(木祝)16:30–
4 日(金)19:30− *
5 日(土)14:00−
6 日(日)19:30−
*ポスト・パフォーマンス・トーク
※上演前後の 1 時間に同会場にて展覧会「世界の向こう側へ」
をご覧いただけます
会場| 京都芸術センター 講堂
料金| 自由席
[前売]一般 2,500 円 ユース(25 歳以下)・学生 2,000 円
シニア(65 歳以上)2,000 円
高校生以下 1,000 円 ペア(前売のみ) 4,500 円
松根充和『踊れ、入国したければ!』 © Michikazu Matsune
※ 当日券は前売券 +500 円(高校生以下は同額)
時間| 70 分
国籍や民族の境界線を問い返すパフォーマンス
ウィーンを拠点に活躍する松根充和は、自分の身体を使って社会や制度を撃つようなパフォーマンス作品を発表している。昨
年 7 月、オーストリアで初演された本作は、イスラエルの空港での事件をひとつの契機として制作された。アメリカ国籍のダ
ンサー、アブドュル・ラヒム・ジャクソンが公演のため訪れたテルアビブ空港にて、ムスリム系の名前であることを理由に入
国審査で止められ、ダンサーであることを証明しろとその場で踊ることを強要されたというのだ。
松根は、単純な批判の声を上げるのではなく、自身の旅の経験を手がかりにこの奇妙な事件の真相に迫る。ジャクソンが所属
していたニューヨークの名門アルヴィン・エイリー・ダンスカンパニーの、黒人公民権運動の歴史に触発されて振りつけられ
たダンスを踊ってみせたり、パスポートの身分証明書としての真価を疑いながら、松根はこの事件が起こった背景について考
察していく。国籍、民族とそのアイデンティティに強引に線を引く社会に対して、長年海外暮らしを続ける松根はその境界に
立ちながら、どこまでも個人としての立場から、あの手この手で挑発を続ける。
なお、松根が企画する展覧会「世界の向こう側へ」も同会場内で開催する。国内外の作家が出品して、国境などの境界線にお
ける摩擦や矛盾をあぶり出す。
松根充和 Michikazu Matsune
1973 年神戸出身、1997 年よりウィーン在住。現代社会を反映する
までは、オーストリアのアーティスト、デービット・スバルとの
どこか滑稽でシリアスな作品を、パフォーマンス、インスタレー
共作も多数発表。代表的なプロジェクトに、世界二十以上の都市
ション、写真、ビデオなどのさまざまな形で発表している。コンテ
で展開(開店)してきた、客がリストから選んだパフォーマンス
ンポラリー・ダンサーとして活動した後、身体と物体、場と行動の
小品(商品)を即売するお店『ストア』や、旧ウィーン皇室専用
関係などをテーマに制作している。近年では、覆面マスクで店に入
乗馬訓練所(現在、Museumsquartier Vienna)で行った、馬につ
るが、強盗せずに商品を購入し、その成果を展示した『Buydentity
いての歌(ポップソングや子どもの歌など)を、二頭の馬に聴か
Unknown』や、ろう者の人達の手話で繰り広げられる舞台作品
せるインスタレーション『私は馬です』などがある。2012 年より、
『Zeichensturm』などを発表。ロシア人アーティストのマクシム・イ
非常勤講師としてベルリン芸術大学、サルツブルグ・エクスペリ
リューヒンとの共作『客観的なものの見方』では、お互いが少年時
メンタル・アカデミー・オブ・ダンスでパフォーマンスの授業を
代に無意識に擦り込まれた日本人・ロシア人のアイデンティティー
受け持つ。近年は、パフォーマンスを軸とした展覧会の企画も手
を個人的な観点から再考するパフォーマンスに取り組む。2010 年
掛けている。
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Press Release
展示
展示『世界の向こう側へ』 日時| 11 月 3 日(木祝)−6 日(日)
*公演『踊れ、入国したければ!』上演前後 1 時間
の間にご覧いただけます
(チケットに記載された日時以外の入場はできません)
会場| 京都芸術センター 講堂
料金| 公演『踊れ、入国したければ!』チケットの
ご購入が必要です
参加作家| 榎忠(Chu Enoki)
ムラット・ゴック(Murat Gök)
アルド・ジアノッティ(Aldo Giannotti)
© Marlene Hausegger
マレーネ・ハウスエッガー(Marlene Hausegger)
レオポルド・ケスラー(Leopold Kessler)
ミヤギフトシ(Futoshi Miyagi)
パトリシア・リード(Patricia Reed)
ジュン・ヤン(Jun Yang)
企画| 松根充和
「世界はまるい。あちこちに裂け目があるけれど」
松根充和企画の展覧会プロジェクト
松根充和のパフォーマンスと並行し、グループ展覧会『世界の向こう側へ』を開催する。本展は、現在のグローバル社
会にあらゆるレイヤーで存在する物理的および心理的な境界線をテーマにした作品を紹介する。旅をすることを題材に
し、国境などの境界線における摩擦や矛盾をあぶり出す作品群が、現代社会に生きる我々の在り方を問い直す。
日本人作家では、半刈りの頭でハンガリーを訪ねた美術家・榎忠、そして、自身の記憶や体験に基づき、国籍やアイデンティ
ティといった主題に向き合う沖縄出身のミヤギフトシが出品。その他、トルコとシリアの国境線のフェンスを切り取り、
そこにハンモックを掛けて横たわるパフォーマンスを強行したムラット・ゴックや、中国の一人っ子政策をポートレー
トした映像作品を発表するジュン・ヤンなど、国際的に活躍する作家 8 名の作品で構成する。松根充和が 2015 年から
企画を手掛けている展覧会プロジェクトの KYOTO EXPERIMENT バージョン。
榎忠 Chu Enoki
香川県出身、神戸在住。奇抜なハプニングから、兵器や未来都市
をテーマにした金属の作品など、多彩な制作活動を長年続けてい
る。http://chuenoki.com
レオポルド・ケスラー Leopold Kessler
ミュンヘン出身、ウィーン在住。 いたずらの延長のような公共空
間でのパフォーマンスを、写真やビデオに記録した作品群で知ら
れる作家。http://www.leopoldkessler.net
ムラット・ゴック Murat Gök
トルコ、ディヤルバクル出身、在住。トルコとシリアの国境近く
の都市に住み、この地域の政治的状況などを反映した作品を写真
などで発表している。
ミヤギフトシ Futoshi Miyagi
沖縄県生まれ、東京都在住。自身の記憶や体験に向き合いながら、
国籍やアイデンティティといった主題について、映像、オブジェ、
写真、テキストなどの形で発表している。
http://fmiyagi.com
アルド・ジアノッティ Aldo Giannotti
イタリア出身、ウィーン在住。時にはユーモラスな、時には挑発
的な作品をドローイングやパフォーマンスとして発表している。
www.aldogiannotti.com
マレーネ・ハウスエッガー Marlene Hausegger
ウィーン在住。世界の様々な都市で、サイトスペシフィックな作
品を制作している作家。http://mmhhh.com
パトリシア・リード Patricia Reed
カナダ出身、ベルリン在住。世界経済などのテーマに取り組む美
術作家、文筆家。www.aestheticmanagement.com
ジュン・ヤン Jun Yang
中国で生まれ、ウィーンで育つ。異文化の中で育った生い立ちな
どを題材に制作を続ける作家。http://junyang.info/bio
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Press Release
公式プログラム
007 木ノ下歌舞伎
< Theater | Kyoto, Japan >
『勧進帳』
日時| 11 月 3 日(木祝)19:00–
4 日(金)17:00–
5 日(土)19:00– *
6 日(日)14:00–
*ポスト・パフォーマンス・トーク
会場| 京都芸術劇場 春秋座
料金| 自由席
[前売]一般 3,000 円 ユース(25 歳以下)・学生 2,500 円
シニア(65 歳以上)2,500 円
高校生以下 1,000 円 ペア(前売のみ) 5,500 円
※ 当日券は前売券 +500 円(高校生以下は同額)
木ノ下歌舞伎『勧進帳』(2010) Photo by Naoko Azuma
時間| 80 分(予定)
言語| 日本語(英語字幕あり)
上演にあたって| 未就学児入場不可
10 年目の到達点は、古典の名作に境界を巡る対立と共存を探る
現代の視点から歌舞伎作品にアプローチしてきた木ノ下歌舞伎がついに今年、10 周年を迎えた。主宰する木ノ下裕一は、古典演
目のテキストや資料を徹底的に読みこんで、作品を補綴、監修。その上で、現代演劇の演出家たちに作品演出を委ね、古典がは
らむ無限の上演可能性を引き出してみせている。
現在、2 年がかりで開催中の「木ノ下 “ 大 ” 歌舞伎」は、これまで上演してきた演目を一挙に披露する、いわば木ノ下歌舞伎の顔
見世興行。木ノ下が拠点を構える京都では、2010 年に初演された『勧進帳』の再創作を上演する。
主君の義経を思う弁慶の忠義の物語として知られる『勧進帳』は、歌舞伎界でも上演機会の多い作品。木ノ下歌舞伎にとっても、
はじめて京都を飛び出して、横浜との 2 拠点で制作を行い、また、歌舞伎を完全コピーするところから稽古を始めるなど、今に
通じる木ノ下歌舞伎のスタイルを確立させた記念碑的作品といえる。日本の古典芸能を現代化して、同世代の演劇人や観客にも
歌舞伎の魅力を広げてきた木ノ下歌舞伎。今回の『勧進帳』は節目の集大成にして、新たな方向性を示す場となるだろう。
監修・補綴:木ノ下裕一
Yuichi Kinoshita
1985 年和歌山市生まれ。小学校 3 年生の時、上方落語を聞き衝撃を受け、古典芸能への関心を広げていく。
京都造形芸術大学映像・舞台芸術学科で現代の舞台芸術を学び、2006 年に古典演目の現代的上演を行う木
ノ下歌舞伎を旗揚げ。作品の補綴・監修という立場をとりつつ、様々な演出家とタッグを組みながら創作す
るスタイルをとっている。近作に、
『義経千本桜』
(2012)
、
『三人吉三』
(2014、2015 年再演にて読売演劇
大賞 2015 年上半期作品賞にノミネート)などがある。その他古典芸能に関する執筆、
講座など多岐にわたっ
て活動中。2014 年度よりセゾン文化財団ジュニアフェロー。2016 年に博士号(芸術博士)取得。 http://
kinoshita-kabuki.org
演出・美術:杉原邦生
Kunio Sugihara
演出家、舞台美術家。KUNIO 主宰、木ノ下歌舞伎企画員。1982 年東京生まれ、神奈川県茅ケ崎育ち。京都
造形芸術大学映像・舞台芸術学科卒業。同科在籍中より演出・舞台美術を中心に活動。2004 年 KUNIO を立
ち上げ、上演時間が約 8 時間半にも及ぶ大作『エンジェルス・イン・アメリカ』
(作 : トニー・クシュナー)
、
最古のテキスト “Q1” バージョンを新訳で上演した『ハムレット』
(作 : ウィリアム・シェイクスピア)
、
劇作家・
柴幸男に書き下ろし戯曲を依頼し上演した最新作『TATAMI』などを発表。木ノ下歌舞伎ではこれまでに『三
番叟』
『黒塚』
『三人吉三』など 9 作品を演出。また、2008-10 年 こまばアゴラ劇場が主催する舞台芸術フェ
スティバル < サミット > ディレクター、2010-12 年 KYOTO EXPERIMENT フリンジ企画のコンセプトを務
Photo by Takashi Horikawa
めるなど持ち前の「お祭好き」精神で活動の幅を広げている。 www.kunio.me
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Press Release
公式プログラム
008 庭劇団ペニノ < Theater | Tokyo, Japan >
『地獄谷温泉 無明ノ宿』
日時| 11 月 9 日(水)19:00–
10 日(木)19:00–
11 日(金)13:00– *、19:00–
12 日(土)13:00–、19:00–
13 日(日)13:00–
*ポスト・パフォーマンス・トーク
会場| ロームシアター京都 ノースホール
料金| 自由席
[前売]一般 3,000 円 ユース(25 歳以下)・学生 2,500 円
シニア(65 歳以上)2,500 円
高校生以下 1,000 円 ペア(前売のみ) 5,500 円
庭劇団ペニノ『地獄谷温泉 無明ノ宿』 Photo by Shinsuke Sugino
※ 当日券は前売券 +500 円(高校生以下は同額)
時間| 130 分 言語| 日本語(英語字幕あり)
上演にあたって| 未就学児入場不可 妄想うずまく湯治宿で、心の深淵をのぞき見よ
元精神科医という異色のキャリアを持つタニノクロウの妄想世界を、驚異的に作り込んだ美術で舞台化する庭劇団ペニノ。意
識下にあるダークサイドを喚起させながら、後々まで尾を引くような鑑賞体験は他に類を見ない。タニノの岸田國士戯曲賞受
賞作ともなった『地獄谷温泉 無明ノ宿』が受賞後初の、待望の上演となる。
舞台は、北陸の山奥の湯治宿。風変わりな人形師の親子、盲目の男、三助(浴客の背中を流す使用人)
、老婆、芸妓…など、一
癖も二癖もある人物が次々に登場。見てはいけない世界を覗いてしまったような感覚とともに、常にはりつめた空気を漂わせ
る作劇の力は、岸田賞の選考委員たちからも強く賛辞を集めたところ。
線路建設のためにやがて取り壊される運命にある秘湯の宿から、人間の無明(迷い)
、欲望、残酷さなどの心の深淵に迫る本作、
異世界のようでいて、どうしようもなく日本であることもまた、覗き見感覚を増幅させる。ペニノの代名詞ともいえる美術作
品のような舞台装置、巨大な 2 階建ての回転舞台を活かした鮮やかな場面転換も見ものだ。
あらすじ|
舞台は山奥にある古い湯治宿。ここは村人たちの憩いの場、病気の療養の場として長い間愛されてきた。しかし、そこは近く新しい線
路を通す工事のため取り壊される運命にあった。2015 年、秋が冬支度をし始めたある日、東京から風変わりな二人の親子がやってきた。
この宿の主人に頼まれて人形劇を見せに来た人形遣いの親子だった。父親の方は身の丈が三尺ほどしかない小人症の老人で、その息子
は表情が乏しく仮面のような顔をして薄気味悪い。依頼主に会えぬまま待ちぼうけを食う親子。日が暮れて帰る手段もなくなり、仕方
なく一泊することとなる。村人たちはこの風変わりな親子の突然の訪問に、困惑する一方強く興味を惹かれていく。そして、やがて村
人たちは心の深淵を揺さぶられ、暗部を露わにしていく。
タニノクロウ Kuro Tanino
1976 年富山県出身。庭劇団ペニノの主宰、座付き劇作・演出家。セゾン文化財団シニアフェ
ロー(2015 年まで)
。2000 年医学部在学中に庭劇団ペニノを旗揚げ。以降全作品の脚本・演出
を手掛ける。ヨーロッパを中心に、国内外の主要な演劇祭に多数招聘。2015 年 3 月ドイツに
て新作『水の檻』を発表。2016 年『地獄谷温泉 無明ノ宿』にて第 60 回岸田國士戯曲賞受賞。
http://niwagekidan.org
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Press Release
公式プログラム
009 篠田千明
< Theater | Bangkok, Thailand >
『ZOO』 新作
日時| 11 月 11 日(金)20:00–
12 日(土)19:30– *
13 日(日)13:30–、19:30−
*公演終了後イベントを開催予定
会場| 京都芸術センター 講堂
料金| 自由席
[前売]一般 2,500 円 ユース(25 歳以下)・学生 2,000 円
シニア(65 歳以上)2,000 円
高校生以下 1,000 円 ペア(前売のみ) 4,500 円
※ 当日券は前売券 +500 円(高校生以下は同額)
時間| 75 分(予定) 言語| 日本語・英語(日本語および英語字幕あり)
上演にあたって| 作品の構成上、途中入退場不可
Design by Kazuki Takakura
独自のスタイルを貫く篠田がチリ発の先鋭戯曲と出会った
演劇という枠組みを越境して、ポップでストリートな活動を繰り広げる快快(ファイファイ)の演出家として活動してきた篠田
千明は、2012 年、快快を抜けてソロ活動を開始。タイ・バンコクへ拠点を移して、そこで出会った人たちとの集団制作を通し
て作品を発表してきた。一昨年からは、
『機劇』
『非劇』と題して新作を立ち上げ、“ 劇を機する ”、“ 劇に非ず ” という、劇の成
り立ちそのものを問い直すような関心の在処を示している。
そんな篠田が新たに目をつけたのは、チリ演劇界の若手を代表するマヌエラ・インファンテの戯曲『動物園』
。2016 年春の
KYOTO EXPERIMENT において、マヌエラ自身によって日本初演されたこの戯曲は、原住民を発見した科学者のレクチャーと
いう形式をとりながら、
植民地主義や「人間の展示」という主題に挑んだもの。日本人にとっての「他者」とは何かを見据えつつ、
篠田が本作で観客の目の前に展示するものとは? 文化的背景の異なる人間の出会いを様々なやり方でコーディネート、編集し
てきた篠田千明が、この戯曲からどんなエッセンスを抽出するのか、その制作手腕に興味は尽きない。
演出:篠田千明
Chiharu Shinoda
ドラマトゥルク:岸本佳子
Kako Kishimoto
アートディレクション:たかくらかずき
演出家、作家、イベンター。世界を思考指向嗜
演出家・ドラマトゥルク・翻訳家。2009 年よ
1987 年生まれ。ドット絵、イラスト作品を
好し、人・物・出来事を compose(配置・作曲)
り多言語劇団「空(utsubo)
」主宰。米国コロ
はじめ、グラフィックデザイン、ゲーム制
する。1982 年東京生まれ。2004 年に多摩美
ンビア大学芸術大学院ドラマツルギー専攻修
作、展示企画、舞台美術など、デジタルな
術大学の同級生と快快を立ち上げ、2012 年に
了(MFA)
。東京大学大学院総合文化研究科博
表現手法をベースにジャンルを横断し活動
脱退するまで、中心メンバーとして主に演出、
士課程単位取得満期退学。
翻訳に、
ネイチャー・
している。近年の仕事に、範宙遊泳『われ
脚本、企画を手がける。
シアター・オブ・オクラホマ『ライフ・アンド・
らの血がしょうたい』アートディレクショ
国内外のフェスティバルや劇場に招聘され、
タイムズ – エピソード 1』
(静岡県舞台芸術セ
PUFFY シングル「パフィピポ山」CD ジャ
ン、
2010 年にはチューリッヒシアタースペクタ
ンター SPAC 主催)
、ロジェ・ベルナット作
ケットグラフィックなど。
クルの ZKB パトロネーゼの最優秀賞を受賞す
る。また 2012 年にはトヨタコレオグラフィー
『パブリック・ドメイン』
(フェスティバル /
トーキョー)他多数。これまでに、東京大学、
ア ワ ー ド の フ ァ イ ナ リ ス ト に 選 出 さ れ る。
東京女子大学、専修大学ほか兼任講師。2014
2012 年以降バンコクに拠点を移す。2016 年
年 2 月『林さん』作・演出にて芸創 connect
度セゾン・ジュニア・フェロー。
Kazuki Takakura
vol.7 最優秀賞受賞。
広報に関するお問合せ | KYOTO EXPERIMENT 事務局 TEL: 075-213-5839(平日 11:00–19:00) E-mail: pr@kyoto-ex.jp
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公式プログラム
010 シャンカル・ヴェンカテーシュワラン/シアター ルーツ&ウィングス
< Theater | Attappady, Kerala, India >
『水の駅』 日本初演
日時| 11 月 12 日(土)16:00−
13 日(日)16:00− *
*ポスト・パフォーマンス・トーク
会場| 京都芸術劇場 春秋座
料金| 自由席
[前売]一般 3,000 円 ユース(25 歳以下)・学生 2,500 円
シニア(65 歳以上)2,500 円
高校生以下 1,000 円 ペア(前売のみ) 5,500 円
※ 当日券は前売券 +500 円(高校生以下は同額)
時間| 120 分(予定)
上演にあたって| 未就学児入場不可。演出の都合上、
開演すると入場頂けない時間帯があります。
シャンカル・ヴェンカテーシュワラン/シアター ルーツ&ウィングス『水の駅』
Photo by Shoeb Mashadi
現代インドから太田省吾へ、沈黙劇の可能性を問いかける
2007 年に亡くなった演出家、
劇作家の太田省吾による
「沈黙劇」
は、
没後 10 年を前に注目が高まりつつある。一切のセリフを廃し、
極端に遅い動作を役者に課す沈黙劇は、社会的属性を剥ぎ取られた原初の人間を浮かび上がらせ、見る者に永遠につづく時間、
超越的な宇宙に触れる契機を与える。世代の離れた日本の若手から海外の演出家まで、沈黙劇の新たな舞台化の試みが続いて
いる。
シャンカル・ヴェンカテーシュワランは、
「ケーララ州国際演劇祭」の芸術監督にして、インド最注目の演出家。彼が 2011 年
に取り組んだ作品が、太田の代表作『水の駅』だった。
舞台上にぽつりと設けられた水飲み場。蛇口から細く流れ続けるひと筋の水。この「水の駅」をさまざまな人が訪れ、去って
いく …。ごくシンプルなこの設定に、多民族、多言語国家のインド全土から集められた役者が対峙する本作は、これまで日本
でつくられてきた沈黙劇とはまったく違った意味を帯びるだろう。太田省吾への 21 世紀インドからの新たなレスポンスとして、
沈黙劇の可能性を問いかける。
演出:シャンカル・ヴェンカテーシュワラン Sankar Venkateswaran
1979 年インド・ケーララ州カリカット生まれ。カリカット大学演劇学部を首席で卒業後、シンガポールの演劇学校
シアター・トレーニング・アンド・リサーチ・プログラムに 3 年間留学。帰国後、シアタールーツ&ウィングスを
旗揚げする。これまでに日本の舞台女優、美加理主演による『山脈の子』
(2008)を含む、5 作品を発表、インド
国内にて高い評価を得ている。最新作はドイツのミュンヘン・フォルクスシアターにて演出を務めた『暗黒の日』
(2016)。2009 年、国際交流基金 JENESYS プログラムにより来日、長野県松本市に 3 ヶ月滞在。2011 年、スイス
芸術財団の招聘によりチューリッヒにてアーティスト・イン・レジデンスを行う。2012 年、国際イプセン奨学金
受賞(ノルウェー)。現在は演出活動の傍ら、インド国内外の劇団や演劇学校にて、独自の俳優トレーニング法を
取り入れたワークショップを開催している。2015、2016 年、
「ケーララ州国際演劇祭」の芸術監督を務めた。
脚本:太田省吾 Shogo Ota
1939 年中国済南市に生まれる。1970 年より 1988 年まで転形劇場を主宰。1978 年『小町風伝』で岸田國士戯曲賞
を受賞。1960 年代という喧騒の時代に演劇活動を開始しながら、一切の台詞を排除した「沈黙劇」という独自の
スタイルを確立する。代表作『水の駅』は沈黙劇三部作と称され、
現在でも世界各地で作品が上演されている。また、
『飛翔と懸垂』
(1975)
、
『裸形の劇場』
(1980)など、数々の演出論、エッセイを著している。転形劇場の解散後は、
藤沢市湘南台文化センター市民シアター芸術監督、近畿大学文芸学部芸術学科教授を経て、2000 年の京都造形芸
術大学映像・舞台芸術学科開設や、続く 2001 年の同学舞台芸術研究センターの開設に深く関わり、日本現代演劇
の環境整備に力を注いだ。2007 年、67 歳で逝去。
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Press Release
公式プログラム
展示
011 researchlight < Research project | Osaka, Japan >
『河童と、ふたたび』 日時| 10 月 22 日(土)–11 月 13 日(日)
10:00–17:00、会期中無休
※ 時間は鑑賞可能時間です
※ 会期中に行われるイベントは随時公式ウェブ
サイトなどでお知らせします)
会場| ロームシアター京都 ローム・スクエア
料金| 無料
researchlight『河童よ、ふたたび』 Photo by Natsumi Kinugasa
公共空間でのオープンな実験を通して対話 / ダイアローグに迫る
春の KYOTO EXPERIMENT から継続して行われる本プログラムは、デザイナーと建築家を中心としたリサーチプロジェクト。
「河童よ、ふたたび」と題して行われた前回は、京都・岡崎で見出した「街のインフラ」を原寸大の木製構造物としてローム・
スクエアに配置。日常的には見向きもされない電源盤、信号機などのインフラ構造物が、予想以上に子どもたちで賑わう遊び
場として利用されるなど、オープンな実験場ならではの新たな風景、実践を生み出した。
今回は「対話 / dialogue」をテーマとしながら、人と人の対話ではなく、微生物や無機物との対話、時空を超えた対話などを通
して、対話することにつきまとう不可思議さ、ままならなさをあぶり出すことを目指している。
プロジェクトの中心となるのは、春と同じく、KYOTO EXPERIMENT のアートディレクションも担当している UMA/design
farm、建築ユニットの dot architects。デザインと建築の知見、視点を活用しながら、日常的で見過ごされた「対話 /dialogue」
を再定義して、ローム・スクエアに対話の森をつくりだす。
「河童よ、ふたたび」
街の人との映像制作の様子
京都芸術センターでの展示風景 Photo by Yuki Moriya まちあるき① 岡崎インフラ絵巻
UMA / design farm
dot architects(ドットアーキテクツ)
2007 年、原田祐馬により設立。大阪を拠点に文化や福祉、地域
家成俊勝、赤代武志により 2004 年共同設立。大阪・北加賀屋
企画開発などを通して、理念を可視化し新しい体験をつくりだす
の人たちと活動中。建築における設計、施工のプロセスにおい
にあるコーポ北加賀屋を拠点に、建築以外の色々なフィールド
に関わるプロジェクトを中心に、グラフィック、空間、展覧会や
て専門家、非専門家に関わらず、様々な人々を巻き込む、超並
ことを目指している。
「共に考え、共につくる」を大切に、対話
と実験を繰り返すデザインを実践。香川県・小豆島町のアートプ
列設計プロセスを実践。障害者と共に建築を建てる「Inclusive
ロジェクト「醤の郷 + 坂手港プロジェクト ー観光から関係へ」
、
Architecture」や小豆島において地域の方々と恊働した「Umaki
奈良のたんぽぽの家の障害のある方の仕事づくり「Good Job!
Camp」がある。建築設計だけに留まらず、現場施工、アートプ
project」などがある。現在のメンバーは、原田祐馬、山副佳祐、
ロジェクト、さまざまな企画にもかかわる。現在のメンバーは、
http://umamu.jp
http://dotarchitects.jp
家成俊勝、赤代武志、土井亘、寺田英史の 4 人。 西野亮介、津田祐果の 4 人。 19
Press Release
公式プログラム
012 小泉明郎
展示
< Exhibition | Yokohama, Japan >
CONFESSIONS
日時| 10 月 28 日(金)–11 月 27 日(日)
10:00–20:00 会期中無休
会場| 京都芸術センター ギャラリー北・南
料金| 無料
人間の精神の実験室
内奥の感情や記憶をテーマとした映像作品で人間の心理を探求
する小泉明郎。彼の作品が演劇的とも評されるのは、第一に、
登場人物の演技と、それに対する小泉本人の指示出しのような
演劇的状況を、そのままカメラに収めることを常套手段として
用いているためだろう。しかし、意図された役柄ではなく別の
何ものかが登場人物に憑依し、演技という枠を越え出る瞬間、
過剰なものを呼び込んだ異様な心理劇へと変化する。その意味
で小泉の作品は、映像という「メディア=霊媒」による口寄せ
の儀式であるといってもよいだろう。
《忘却の地にて》2 スクリーン・ビデオ・インスタレーション、絵葉書、2015
Image courtesy of the artist & Annet Gelink Gallery (Amsterdam), MUJIN-TO
Production (Tokyo)
本展では、
「告白」をキーワードに選出された二つの作品を展示する。映像作家であり「演出家」でもある小泉は、何者かの個
人的な秘密を暴露するだけには留まらず、感情や記憶といった亡霊が他者へと転移していく様子を映し出す。
《忘却の地にて》は、21 歳の時に交通事故で脳に損傷を受け、それ以来、記憶障害を抱えて生活してきた、ある男性とともに制
作された。小泉が彼に与えた指示は、一人の日本兵のトラウマに関する証言を記憶して、読み上げるということである。本作は
この証言の再現記録と、心象風景のような抽象的なシーンの 2 つの映像からなる。目に見えない情動や声にならない声までをも
映し出す本作は、人間の記憶がどのようにして、誰によって、誰に対して語られえる/語られえないのかを問う。
一方、
《最後の詩》は、小泉の Facebook 上での呼びかけに応じた、匿名の個人 6 名へのインタビューと都市の風景から構成さ
れている。素性不明の彼らに覆面を被らせ、人前では絶対に言えないような心の奥底の思いを打ち明けるように小泉は促す。し
かし、彼らの声は、東京の街頭のフィールドレコーディングの雑多な音によって吹き替えられ、ことばの意味や込められた感情
から切り離された「音」として再生される。発話の主体を宙づりにすることで、都市に潜在する狂気が浮かび上がってくる。
いずれの作品も、自己のアイデンティティを担保するはずの記憶や感情の所在が曖昧になっていく感覚をもたらす。声を別の身
体に憑依させることでリアリティーを増幅する小泉の手法の特異性が際立つ個展。
小泉明郎 Meiro Koizumi
1976 年群馬県生まれ。横浜市在住。国際基督教大学卒業後、
ロンドンのチェルシー・カレッジにて映像を学ぶ。2001 年にベックス・フューチャー
学生部門大賞受賞。2003 年に茨城県アーカス・スタジオに半年間滞在。2005 年、文化庁新進芸術家海外留学制度より助成を受け、オランダ国
立芸術アカデミー(ライクスアカデミー・ファン・ベールデンデ・クンステン)に 2 年間滞在。2012 年には上毛芸術文化賞を受賞。主な個展に「空
気」
(無人島プロダクション、東京、2016)
、
「捕われた声は静寂の夢を見る」
(アーツ前橋、2015)
、
「Project Series 99: Meiro Koizumi」
(ニューヨー
ク近代美術館、2013)
、
「Stories of a Beautiful Country」
(Centro de Arte Caja de Burgos [CAB]、ブルゴス、スペイン、2012)
、
「MAM Project
009:小泉明郎」
(森美術館、東京、2009)など。主なグループ展に「MOT アニュアル 2016:キセイノセイキ」
(東京都現代美術館、2016)
、
「Ten
Million Rooms of Yearning: Sex in Hong Kong」
(パラサイト、香港、2014)
、
「深圳ビエンナーレ」
(深圳、中国、2014)
、
「Affekte」
(クンストパレス・
2014)
エアランゲン、
ドイツ、
「
、幸福はぼくを見つけてくれるかな? ─ 石川コレクション(岡山)からの 10 作家」
(東京オペラシティアートギャ
ラリー、2014)
、
「日産アートアワード 2013」
(Bank Art 1929、横浜、2013)
、
「六本木クロッシング 2013 展:アウト・オブ・ダウト ― 来たる
べき風景のために」
(森美術館、東京、2013)
、
「フューチャー・ジェネレーション・アート・プライズ 2012」
(ピンチュック・アートセンター、
キエフ、ウクライナ、2012) 、
「アート・スコープ 2009-2011 ─インヴィジブル・メモリーズ」( 原美術館、東京、2011)など。
www.meirokoizumi.com
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Press Release
こどもとおとなの演劇祭 プレイ!パーク
お子さんと一緒に演劇を観に出かけませんか? KYOTO EXPERIMENT では、誰も
が楽しめる「こどもとおとなの演劇祭 プレイ!パーク」を開催します。子連れで
の観劇は難しいと感じることが多いかもしれません。こどもの遊び場からヒントを
得て作られた「こどもとおとなの演劇祭 プレイ!パーク」では、訪れる人みんな
の好奇心をくすぐり、自由な想像力をかき立てる演劇空間が登場します。五感を使っ
て多彩な表現に触れる参加型イベントの他、スイスからやってきたクラウン(道化
師)によるユーモア溢れるショーやデンマークの劇団による心温まる人形劇、アン
デルセン童話を取り入れた音楽劇など、舞台芸術の第一線で活躍するパフォーマー
たちが、他では観ることのできない個性的なショーをお届けします。こどもと大人
の視線が重なるとき、突然新しい世界が広がるかもしれません。
さあ、演劇の不思議な冒険が幕を開けます。
Illustration: Midori Tsuchiya
パフォーマンス
開催期間:2016 年 10 月 22 日(土)–11 月 13 日(日)の土日に開催
会場:ロームシアター京都、京都市北文化会館、京都市右京ふれあい文化会館、
京都市呉竹文化センター
バカラクラウン『ぷすぷす』 *対象年齢:9 歳以上。未就学児入場不可。開演後入場不可。
日時| 2016 年 10 月 22 日(土)16:00–、23 日(日)16:00–
会場| ロームシアター京都 サウスホール(京都市左京区岡崎最勝寺町 13)
スイスのチャーミングなクラウン(道化師)のデュオ「バカラクラウン」の、シモーヌとカミ
ラによる、ユーモアと驚き溢れるステージ。好奇心旺盛で常に体当たり。ちょっと意地悪でとっ
てもキュートなふたりが、昔懐かしい無声喜劇のように軽快なテンポで、ジャグリング、アク
ロバット、空中ブランコなど、スリリングなパフォーマンスを繰り広げる。スイスの名門ディ
ミトリ演劇学校で鍛え抜かれた高い表現力と、サーカスで習得した確かなテクニックで、重力
から解き放たれた夢のような世界を作り出している。本作品は、これまでに五大陸 50 以上の国
で上演され、高い評価を受けている話題作。個性派クラウンによるドキドキワクワク、心温ま
る公演をお見逃しなく。
パフォーマンス
+ワークショップ
+マルシェェ
Little seeds
『Little seeds 移動遊園地 vol.1』
*対象年齢:0 歳から入場可能(イベント参加への対象年齢はイベントにより異なる)
日時| 2016 年 10 月 23 日(日)10:30–16:00[雨天の場合、11/12 に延期]
会場| ロームシアター京都 ローム・スクエア(京都市左京区岡崎最勝寺町 13)
子育て中のダンサー、空間デザイナー、演出家など、幅広いジャンルで活躍中の 10 人のメンバー
が中心となって活動している Little seeds。それぞれが日々の生活から得た経験と専門的なノウハ
ウを持ち寄り、小さな子どもと大人が一緒に体験できる新鮮な驚きに満ちた空間を作ってきた。
今回は、一日限りのフェスティバル『Little seeds 移動遊園地 vol.1』を開催。広場のなかに登場
する大小さまざまなスペースで、マイム、音楽、ダンス、しかけ遊び、ジャグリング、キッズカ
ンフーのプログラムを間近で見たり、体験できる他、心と体が喜ぶマルシェも見逃せない。笑顔
あふれるカラフルな空間で、感性を高める小さな種を見つけよう!
音楽劇
子どもに見せたい舞台 in きょうと『アンデルセン童話集』 *対象年齢:0 歳児から入場可能。
日時| 2016 年 10 月 29 日(土)16:30–、30 日(日)11:00– 会場| 京都市北文化会館 ホール(京都市北区小山北上総町 49-2 キタオオジタウン内)
毎夏東京・豊島区で開催されている「子どもに見せたい舞台」シリーズにて 2015 年に初演。アン
デルセン童話集の中から選び出された「はだかの王様」
「人魚姫」
「さやからとび出た五つのえん
どう豆」
「みにくいアヒルの子」
「マッチ売りの少女」の 5 つの物語を歌と踊りで彩った心に響く
舞台作品。音楽劇の新境地を開拓する糸井幸之介(FUKAI PRODUCE 羽衣)が脚本、演出、音楽
を手がけ、いつの時代も世界中のこどもたちに愛されてきた不朽の名作に、新たな息吹をもたら
している。本から飛び出した親しみ深いキャラクターたちが、個性的なダンスと迫力ある歌声で、
アンデルセン童話に漂うちょっと不気味な雰囲気と、純粋な世界の美しさを描き出す。大人がど
こかに置き忘れてしまった素朴な空想の世界を思い出させてくれる、こどもと一緒に見たい作品。
Photo by Yota Kataoka
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Press Release
人形劇
シアター・リフレクション『家へ帰ろう』 *対象年齢:4 歳以上。4 歳未満は入場不可。開演後は入場不可。
日時・会場| 2016 年 11 月 5 日(土)11:00–、14:00–、6 日(日)11:00– 京都市右京ふれあい文化会館 創造活動室(京都市右京区太秦安井西裏町 11-6)
2016 年 11 月 12 日(土)11:00–、14:00–、13 日(日)11:00– 京都市呉竹文化センター 創造活動室(京都市伏見区京町南 7-35-1)
洗練されたセンスと詩的な世界観で知られる、デンマークの劇団、シアター・リフレクション。
これまでに子どもとその両親に向けて 30 以上の作品を手がけてきた実力派だ。
『家へ帰ろう』
は、人気の絵本作家オリヴァー・ジェファーズの同じタイトルの著書を原作とする、一人の
男の子の冒険物語。言葉を使わずに、しなやかな人形の動きと音楽で表現されている。クロー
ゼットで見つけた飛行機に乗って、宇宙へと旅立つ主人公を、予期せぬ困難が待ち構えてい
る。それらを一生懸命に克服していく小さな主人公を、思わず両手で抱きしめたくなる。真っ
暗な背景にふわりと描き出される未知の世界への冒険は、愛と勇気と優しさに包まれている。
チケット料金:
『ぷすぷす』
一般 ¥2,500 /ユース(25 歳以下)・学生、シニア(65 歳以上)¥2,000 /子ども(高校生以下)¥500
『Little seeds 移動遊園地 vol.1』(Little seeds)
参加無料(一部ワークショップなど有料)
『アンデルセン童話集』
一般 2,500 円/ユース(25 歳以下)・学生、シニア(65 歳以上)2,000 円/子ども(高校生以下)500 円
『家へ帰ろう』
一般 1,500 円/ユース(25 歳以下)・学生、シニア(65 歳以上)1,000 円/子ども(高校生以下)500 円
*プレイ ! パークセット券:2 演目券 3,800 円、3 演目券 5,200 円 / 子ども 2 演目券 800 円、子ども 3 演目券 1,200 円
*当日券は前売券 +500 円(子どもは同額)
チケット取扱:
KYOTOEXPERIMENT チケットセンター、ロームシアター京都チケットカウンター、京都芸術センター、
チケットぴあ、イープラス(詳細は、p.23 を参照)
*全回、託児サービスをご利用いただけます。公演 7 日前までに要申込・有料(1,500 円)。
お問合せ:KYOTO EXPERIMENT 事務局(075-213-5839)
提携プログラム
超京都 2016
2017 年の本格アートフェアに向けた「超京都プレゼンテーション」
。現代美術を軸に、超京都の多面的な
活動のひとつとして、身体表現 × 現代美術をテーマに、映像上映、トーク、その他の作品を展示販売。
開催日:2016 年 10 月 28 日(金)–30 日(日)
会場:調整中
出品者:現代美術のギャラリー、アーティスト(予定)
主催:超京都実行委員会
*入場料あり
ホテルとの提携
公演チケット付宿泊プラン
アートを応援する京都のホテルが、公演チケット付きのお得な宿泊プランを企画。フェスティバル観劇や
京都観光などのアクセスが便利なシティホテルから、個性的な宿泊型アートスペースまで旅の楽し方をお
選びいただけます。
宿泊プラン提携宿泊施設:アランヴェールホテル京都、ホテルモントレ京都、KYOTO ART HOSTEL
kumagusuku、Editorial Haus MAGASINN KYOTO(マガザンキョウト)
*詳細は公式ウェブサイトにてご確認ください。
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Press Release
チケット情報
2016 年 8 月 8 日(月)11:00 より前売開始
* KYOTO EXPERIMENT チケットセンター先行販売:2016 年 7 月 28 日(木)11:00 より
(特典:手数料無料)
チケット取扱
▶ KYOTO EXPERIMENT チケットセンター(11:00–20:00 、
日曜・祝日休[フェスティバル開催期間中は無休]
)
オンライン| www.kyoto-ex.jp[セブン − イレブン引取]
電 話 予 約 | 075-213-0820[セブン − イレブン引取]
窓 口 |京都市中京区烏丸通蛸薬師下ル手洗水町 645 flowing KARASUMA 2F
▶ロームシアター京都チケットカウンター(10:00−19:00、無休)
オンライン| https://www.e-get.jp/kyoto/pt/[要事前登録]
電 話 予 約 | 075-746-3201
窓 口 |京都市左京区岡崎最勝寺町 13
▶京都芸術センター(10:00-20:00、無休) 窓 口|京都市中京区室町通蛸薬師下る山伏山町 546-2
▶チケットぴあ オンライン| http://t.pia.jp 電 話 予 約 | 0570-02-9999 ▶イープラス オンライン| http://eplus.jp/kyoto-ex/ ファミリーマート店内 Fami ポートでも直接購入可能 お得なチケット
※オンラインは年中無休、24 時間受付
セット券
お得な各種セット券(前売のみ)。取扱は KYOTO EXPERIMENT チケットセンターのみ。
■フリーパス/学生フリーパス【枚数限定】
フリーパス| 24,000 円 学生フリーパス| 14,000 円
公式プログラムとプレイ!パークの有料公演 16 演目すべてをご観劇いただけます(1 演目につき 1 回、
池田亮司『Ryoji Ikeda: concert pieces』は 4 演目を各 1 回ずつ)。
■ 3 演目券/学生 3 演目券
3 演目券| 7,500 円 学生 3 演目券| 6,000 円
公式プログラムとプレイ!パークの有料公演全 16 演目からお好きな 3 演目を選び、すべて同時に購入する
ことでお得に観劇できるセット券です。
■池田亮司コンサートパス| 5,000 円【枚数限定】
池田亮司『Ryoji Ikeda: concert pieces』の 4 演目を 1 回ずつお得に観劇できるセット券です。
■プレイ!パークセット券
2 演目券| 3,800 円 3 演目券| 5,200 円
子ども 2 演目券 | 800 円 子ども 3 演目券| 1,200 円
プレイ!パークの有料公演 3 演目の中から、2 演目または 3 演目を選んでお得に観劇できるセット券です。
KEX 半券割引
当日受付で、下記の対象公演の観劇済み公演チケットの半券をご提示いただくと、公式プログラムおよび
プレイ!パークの当日券が 500 円引き(前売料金)でご購入いただけます。
[対象公演 *:KYOTO EXPERIMENT 2016 AUTUMN 公式プログラム/プレイ!パーク/フリンジ企画「オー
プンエントリー作品」]
※半券 1 枚につき 1 名、1 回のみ有効。当日券のみの取扱で、残席がある場合に限ります。
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Press Release
フリンジ
フリンジ企画「オープンエントリー作品」
フェスティバル開催期間中に京都で発表される作品を一挙に紹介します。条件を満たせば、ジャンル不問・
審査なしで登録可能。4 回目を迎えた今回も 36 作品が登録されました。フェスティバルの会期中、公式プ
ログラムとともにこの 36 作品が京都中に展開します。
※「周辺」を意味する「フリンジ」は、フェスティバルのメインプログラムを取り巻いて行われる様々なイベントのことです。
01. 新田恭子『ひびきあう 小名浜-新地町』[ 宝塚 ( 兵庫 )][ インスタレーション ]
02. 遊劇体 #59『ありとほし』[ 京都 ][ 演劇 ]
03. 羅入『識閾上の死』[ 京都 ][ 展覧会、インスタレーション ]
04. BRDG『私達のこれからを考える検証委員会』[ 京都 ][ シンポジウム ]
05. THE GO AND MO'S『松村の右』[ 京都 ][ コント ]
06. よろしくご笑覧ください実行委員会『よろしくご笑覧ください』[ 京都 ][ ショーケース ]
07. Kyoto Dance Exchange(KDE)『だん・すぽ@明倫』[ 京都 ][ ダンス ]
08. Lacca『生きた部屋の展示』[ 京都 ][ インスタレーション ]
09. ASA-CHANG& 巡礼『「まほう」京都 ver.』[ 東京 ][ 音楽 ]
10. パオールの祝祭『間の景<アワイノケイ>』[ 京都 ][ パフォーマンス、展覧会 ]
11. ryotaro『Velvet Moon』[ 京都 ][ ダンス、音楽 ]
12. indigolily『mori』[ ストックホルム ][ パフォーマンス ]
13. 日置あつし『「極楽鳥の森」ショーイング』[ 京都 ][ ダンス ]
14. てんこもり堂『W(だぶりゅ~)』[ 京都 ][ 演劇 ]
15. ホン・オボン、おまゆみ『歴史ツアー日韓 2016 /パフォーマンスアートプロジェクト』[ ブチョン ( 韓
国 )、大阪 ][ インスタレーション、パフォーマンス ]
16. お寿司『病気』[ 京都 ][ 演劇 ]
17. 市川まや『弾丸だんす vol.3』[ アムステルダム、京都 ][ ダンス ]
18. 中川裕貴『後 / 戯』[ 京都 ][ 音楽 ]
19. METRO『Advanced Music from Berlin』[ ベルリン ][ 音楽 ]
20. あごうさとし『Pure Nation』[ 京都 ][ 演劇 ]
21. 狭間要一『浸透圧』[ 京都 ][ ダンス ]
22. トランク企画『トランク企画の小さな impro festa』[ 京都 ][ 演劇 ]
23. ensø watt『CLONOLOGIC HORIZONE®』[ 京都 ][ 音楽 ]
24. バストリオ『わたしたちのことを知っているものはいない』[ 東京 ][ 演劇 ]
25. MOVING 実行委員会『MOVING Screening + Live 2016』[ 東京、京都 ほか ][ 映像 × 音楽 ]
26. 劇団しようよ『CEREMONY』(完コピ ver.)[ 京都 ][ 演劇 ]
27. 竹之内芙美『1/n → 0 (n → ∞)』[ 京都、東京、山梨 ][ ダンス ]
28. N₂ Tab.1『水平と婉曲』[ 京都、大阪 ][ 演劇 ]
29. みすずとショーキー 秋の三部作『夕焼けと風の便り』[ 京都 ][ ダンス ]
30. ANTIBODIES Collective『A 界隈とは何だったのか?』[ 京都 ][ パフォーマンス ]
31. 大畑和樹・真都山みどり『call』[ 京都 ][ 音楽 ]
32. 菊竹ともゆき、早津あづき『哲学カフェ × 即興演劇』[ 神戸、奈良 ][ カフェ ]
33. 混沌の首/ Erehwon /石川雷太/神林和雄/石上和也/羅入『grotta △ grottesca vol.2』[ 京都、大阪、
東京 ][ 音楽、ダンス、舞踏 ]
34. 愛の教室委員会『大人のための愛の教室』[ 京都 ][ パフォーマンス ]
35. 空間現代『擦過』[ 京都 ][ 音楽 ]
36. ユニット美人『笑ひたまひ鎮めたまへ』[ 京都 ][ 演劇 ]
* アーティスト/カンパニー名『タイトル』[拠点][ジャンル]の順に表記しています。
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公演スケジュール
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会場マップ
A ロームシアター京都 Tel 075-771-6051
〒 606-8342 京都市左京区岡崎最勝寺町 13
*京都市バス「岡崎公園 ロームシアター京都・みやこめっせ前」
下車すぐ。京都市営地下鉄東西線「東山駅」下車徒歩約 10 分
C 京都芸術劇場 春秋座(京都造形芸術大学内) Tel 075-791-8240
〒 606-8271 京都市左京区北白川瓜生山 2-116 京都造形芸術大学内
*京都市営地下鉄烏丸線「北大路駅」
(北大路バスターミナル)より、市
バス 204 系統「高野・銀閣寺」ゆき「上終町京都造形芸大前」下車すぐ
B 京都芸術センター Tel 075-213-1000 D 京都府立府民ホール “アルティ” Tel 075-441-1414
〒 604-8156 京都市中京区室町通蛸薬師下る山伏山町 546-2
〒 602-0912 京都市上京区烏丸通一条下ル龍前町 590-1
*京都市営地下鉄烏丸線「四条駅」、阪急京都線「烏丸駅」下車、 *京都市営地下鉄烏丸線「今出川駅」下車、6 番出口より南へ徒歩 5 分
22・24 番出口より徒歩 5 分
E 京都市立芸術大学ギャラリー @KCUA Tel 075-253-1509
〒 604-0052 京都市中京区押油小路町 238-1
*京都市バス「堀川御池」下車すぐ
*京都市営地下鉄東西線「二条城前」駅下車 2 番出口より徒歩 3 分
広報に関するお問合せ | KYOTO EXPERIMENT 事務局 TEL: 075-213-5839(平日 11:00–19:00) E-mail: pr@kyoto-ex.jp
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Press Release
開催クレジット
ロームシアター京都オープニング事業
KYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭 2016 AUTUMN
主催
京都国際舞台芸術祭実行委員会
[京都市、ロームシアター京都(公益財団法人京都市音楽芸術文化振興財団)、
京都芸術センター(公益財団法人京都市芸術文化協会)、京都造形芸術大学 舞台芸術研究センター]
助成
平成 28 年度文化庁国際芸術交流支援事業
財団法人地域創造
公益社団法人企業メセナ協議会 2021 芸術・文化による社会創造ファンド
協賛
株式会社資生堂
特別協力
京都国際舞台芸術祭実行委員会
委員長
副委員長
株式会社長谷本社
森山直人(京都造形芸術大学 舞台芸術研究センター主任研究員/京都芸術センター運営委員)
藤井宏一郎(公益財団法人京都市音楽芸術文化振興財団専務理事)
委員
天野文雄(京都造形芸術大学 舞台芸術研究センター所長)
蔭山陽太(公益財団法人京都市音楽芸術文化振興財団/ロームシアター京都支配人兼エグゼクティブディレクター)
篠原資明(京都大学名誉教授)
畑律江(毎日新聞大阪本社学芸部編集委員)
山﨑弥生(公益財団法人京都市芸術文化協会事務局長)
吉岡久美子(京都市文化市民局文化芸術都市推進室文化芸術企画課担当課長)
吉岡洋(美学者/京都大学こころの未来研究センター特定教授)
監事
秋山正俊(京都市文化市民局文化芸術都市推進室文化芸術企画課長)
槙田雅也(公益財団法人京都市音楽芸術文化振興財団/ロームシアター京都総務部長)
顧問
太田耕人(演劇評論家/京都教育大学教育学部教授)
茂山あきら(狂言師/ NPO 法人京都アーツミーティング理事長)
千宗室(裏千家家元)
建畠晢(京都芸術センター館長)
平田オリザ(劇作家・演出家/劇団「青年団」主宰)
渡邊守章(京都造形芸術大学客員教授/東京大学名誉教授/演出家)
京都国際舞台芸術祭実行委員会事務局
プログラムディレクター
事務局長
事務局
広報
制作
テクニカルコーディネーター
インターン
英文和訳
和文英訳
ドキュメントコーディネート
アートディレクション
デザイン
ウェブディレクション
ウェブデザイン
ウェブプログラム・ウェブコーディング
京都国際舞台芸術祭
アドバイザリーボード
橋本裕介
垣脇純子
井上美葉子、門脇俊輔、和田ながら
多胡真佐子、西谷枝里子
飯川恭子、大藪もも、上村絵梨子、川崎陽子(SAYATEI)
[ロームシアター京都]河本あずみ、武田知也
[京都芸術センター]古川真宏、芝田江梨、谷竜一、堀越芽生子
[京都造形芸術大学 舞台芸術研究センター]井出亮、川原美保
[京都市立芸術大学ギャラリー @KCUA]藤田瑞穂
大鹿展明、尾崎聡、夏目雅也
有澤京花、鯉江真奈、豊山佳美、村上花織
板井由紀
ウィリアム・アンドリューズ
竹内厚
原田祐馬(UMA / design farm)
山副佳祐(UMA / design farm)
UNGLOBAL STUDIO KYOTO
TRACE
FLAM(桐谷典親)
小崎哲哉(編集者/ REALTOKYO、REALKYOTO 発行人兼編集長)
古後奈緒子(舞踊研究・批評/ dance+)
萩原麗子(京都芸術センター)
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