赤外線カメラを用いた手形状認識 によるセキュリティキー入力装置 鹿児島大学 工学部 情報工学科 准教授 佐藤公則 特許出願済み 2007年9月 1 発想の源 ~ピッチャーとキャッチャー~ サインの交換=通信 2 3 従来型と本発明の比較 7 8 9 4 5 6 2 3 ▲隠しカメラに よる盗撮 1 ブラックボックス 0 ▲覗き見 従来型:暗証番号入力 4 桁暗証番号 赤外線カメラ 提案:赤外線カメラを用いたセキュリティキー入力 例:グー→チョキ→パー→グー 4 新規性・特徴 平成19年JSTシーズ発掘試験 採択 200万 特許出願済み 2007年9月 赤外線カメラ→照明条件にロバストである 入力キー部分を完全に覆う、隠すことができる 小型カメラなどの盗撮が不可能、のぞかれない マンションの入出管理→真夜中に帰宅→大丈夫 非接触である→特に女性からのアンケートより サインの組み合わせは、多数→信頼性 5 想定される用途 4つの暗証番号入力に替わる用途 1. 2. 3. 4. 銀行ATM マンションの入り口における入出管理 部屋の入出管理 未来型ロボットへの命令 6 想定される業界 想定されるユーザー 銀行ATM製造メーカー セキュリティ会社 大手電機メーカー 想定される市場規模 銀行ATMの設置数:多数 マンションの数:多数 →全世界の市場規模へと発展する可能性あり 7 プロトタイプ 手の形状認識結果表示部分 8 予備実験 9 予備実験結果(指文字認証結果) 10 認識するもの 指の開閉 →お互いの指が開いているか、あるいは閉じている かを示す。お互いの指が少しでも離れていれば「指 は開いている」、閉じていれば「指は閉じている」とす る。 出ている指の本数 →親指、人差し指、中指、薬指、小指のうち何本の 指が出ているか本数を示す。 出ている指の種類 →どの指が出ているかを示す。 11 12 手形状の切り出しと正規化 13 初期パラメータの取得 14 開閉の判定 15 指の種類の判定 16 セキュリティキーの認証結果 項目 登録 認証 提示回数 58回 52回 認証成功人数 26人 29人中、3人は、認証できなかった →自分で決めたサインをわすれてしまった →手の形状認識がまちがった 17 理論的 一つのサイン 2の5乗×2(開閉)=64通り 4つの暗証サイン入力ならば、64の4乗= 2の24乗 (16777216≒1600万通り ) 通常は、0~9の10通り 10通りの4乗=10000通り 18 比較 本発明 バイオメトリック認証(指紋、静脈など) 特殊な入力センサが必要で、高価 導入コスト 赤外線カメラは安価 盗難・偽造 ブラックボックス内での提 指紋は偽造できる 示のため、隠しカメラ では盗撮が不可能 盗難の場合 の対処 サインの変更ができる。 サインの組み合わせ は、多数ある。 指紋は、唯一のため、盗難の場合、代 替が不可能 使用におけ る抵抗感 非接触で、抵抗感がない 接触型で、嫌悪感を抱く人がいる。 指紋採取に抵抗感がある。 19 実用化に向けた課題 手の形状認識の信頼性 →実用化に向けて、100%の精度まで向上で きるよう技術を確立する必要もあり。 手の形状サインを忘れた場合の対策 20 企業への期待 手の形状認識については、アルゴリズム の改良により克服できると考えている。 画像処理の技術を持つ、企業との共同研 究を希望。 また、ATMのセキュリティを開発中の企業、 入退室管理のセキュリティへの展開を考え ている企業には、本技術の導入が有効と 思われる 21 本技術に関する知的財産権 発明の名称: セキュリティ認証システム及びセキュリティ認証方法 出願番号:特願2007-233169 出願人 発明者 :鹿児島大学 :佐藤公則、鹿嶋雅之、大野敬弘 kimi@ics.kagoshima-u.ac.jp kashima@ics.kagoshima-u.ac.jp 22 お問い合わせ先 鹿児島大学工学部情報工学科 コーディネーター 中村 恵造 TEL 099-285-8498 FAX 099-285-8495 e-mail knakamura@rdc.kagoshima-u.ac.jp 23 ご静聴どうもありがとうございました。 24
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