中国石油(857)のコー ルベッドメタン事業

中国油気(702)は国有企業を大株主に迎えてから、中国石油(857)のコー
ルベッドメタン事業の上場単位として大活躍だが、将来的に中国石油が大々的
な規模で展開するコールベッドメタンプロジェクトを受注する見込だ。昨今中
国油気株は活気があり、ホットマネーの吸引力も強く、間もなく株価の急上昇
が予想され、0.43 香港ドルの上げ幅を狙う。
先ごろ中国油気は東方資産管理に一株当たり 0.167 香港ドルで 2.75 億香港ド
ルの転換社債を発行した。これが全面行使されれば東方資産管理は 11%の株
を所有する単独の大株主となる。データによれば、東方資産管理は 1999 年に
国務院と中国人民銀行の批准で成立し、財政部からの出資で昨年の純資産は
300 億人民元以上だ。東方資産管理は超大物国有企業の一員と目されており、
現在中国油気が東方資産管理に高く評価されていることが、将来的に中国油気
が大型国営企業になる伏線になるだろう。
Weber Tang
852-2878-6993 weber.tang@kgia.com
Amanda Wong 852-2878-6891 amanda.wong@kgia.com
Maeda Chinatsu 852-2878-6869 chinatsu.maeda@kgia.com
2013-06-21
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実際に、中国油気は山西省、陝西省の三交地区でのコールベッドメタンプロ
ジェクトにおいて、2012 年 8 月に国家能源局発表の全体開発計画の回答を受
け、三交プロジェクトが商業化への正式な一歩となり、中国油気 70%と中国
石油 30%での製品分配契約を結んだ。中国石油はコールベッドメタン産出量
を本来の 40 億㎥から 2015 年には 60 億㎥に引き上げる 125 重点推進プロジェ
クトを掲げており、三交プロジェクトはその一つだと発表している。
中国石油コールベッドメタン事業の
上場単位としての期待
業界筋によると、中国油気の山西三交コールベッドメタンプロジェクトの埋
蔵量は、国家物資儲備局の回答認証によれば実証埋蔵量は 435 億㎥に達し、中
国石油のコールベッドメタン総埋蔵量の 10.35%に相当する。中国石油が中国
油気を積極的に取り込んでいるのはそのためで、中国石油傘下の中国石油華北
油田と中国石油コールベッドメタンの二大コールベッドメタングループを中
国石油に投入し、中国石油の異例な天然ガス事業の上場単位としたい考えだ。
資料によると、中国石油は国内の 70%のコールベッドメタン資源を所有し
ており、現在中国石油華北油田と中国石油コールベッドメタンの 2 社で展開し
ている掘削事業としては中国石油華北油田が沁水盆地南部で、中国石油コール
ベッドメタンが鄂東盆地があり、沁南、韓城、大寧吉県と三交の 4 地区の開発
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を計画中だ。鄂東盆地と沁南盆地はそれぞれ 1400 億㎥と 2000 億㎥のコールベ
ッドメタンを埋蔵し、9 億㎥、14 億㎥の生産能力がある。分析によれば、中連
煤層気から分家した 2008 年以降、中国石油は積極的にコールベッドメタンプ
ロジェクトの上場企業買収を準備している。
もし中国石油が中国石油華北油田と中国石油コールベッドメタンの 2 社の
資産を中国石油に注入した引換えに中国油気の株買占めの権利を得たならば、
中国油気の膨大な埋蔵量を手に入れるだけでなく、コールベッドメタン事業を
上場させグループ全体の業務を、それぞれ中国石油は石油開発、中国油気は天
然ガス開発、昆侖能源(135)は天然ガスパイプライン販売と明確に分けるこ
とができる、と分析では見られている。
現状では中国石油はコールベッドメタン上場単位を持たず、中国油気が唯一
のパートナーであり、そのうえ中国石油は三交コールベッドメタンプロジェク
トの大規模な埋蔵量を手にしたいとかねてから期待している。近頃国内では中
国石油コールベッドメタンが傘下の資源を中国油気に注入し、中国油気を中国
石油コールベッドメタンの業務の上場単位にするのでは、と伝わっている。
2012 年の試生産を経て、2012 年第 4 四半期にパイプライン天然ガス販売に
参入したが、中国油気経営陣は 2014 年から 2015 年にかけてコールベッド天然
ガス年間産出と売上が 5 億㎥に達し、利益が大きく増大すると見込んでいる。
目下、中国企業のコールベッドメタン開発と利用には政府が 0.2 人民元/㎥を
補助しており、同時に地方政府は 0.1 人民元/㎥の補助を実施している。国家安
全生産監督管理総局信息研究院によれば、中央政府補助金増額の見込があり、
現在の 0.2 人民元から大幅に 0.6 人民元に引き上げる方針で、既に関係部門に
報告済みで決裁待ちだという。分析では、上述の補助がある以外にコールベッ
ドメタン企業は増値税の払い戻し、資源税の減免、輸出税の免税(設備と部品)
の措置が受けられる、という。中国油気は長期でこの国策の恩恵を受け、大き
な株価上昇につながる、という見方の根拠だ。
前述の 125 重点プロジェクトに基づき、国は沁水盆地と鄂爾多斯盆地東側に
二つのコールベッドメタン産業化基地を重点的に建設する構えで、中国油気の
三交区塊は鄂爾多斯盆地東側の重点開発プロジェクトの一つとしてリストア
ップされており、中国油気は中央政と地方政府の踏み込んだサポートを得られ
る見込があり、株価への刺激も大きいだろう。先だって中国油気会長の戴小兵
は公開市場で一株当たり平均 0.205 香港ドルで 1600 万株を購入、経営陣が持
分を増やすことは株価が上向きになる機会に間違いなく、また現在の株価は会
長の買い増し額とほぼ同じで、積極的に買う価値がある。
(香港・経済日報 2013/6/20 より)
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