清里フォトアートミュージアム(K・MoPA)開館20周年 記念

清里フォトアートミュージアム(K・MoPA)開館20周年 記念
「
原点を、永遠に。」
世界の若い写真家の情熱を未来に伝える
“ヤング・ポートフォリオ”20 年の軌跡
清里フォトアートミュージアム(K・MoPA)は、2014 年 8 月 9 日(土)~24 日(日)まで、東京都写
真美術館・地下展示室で上記の展覧会を開催いたします。
K・MoPA は 1995 年に山梨県清里に開館した写真美術館です。開館以来、基本理念のひとつである
〈若い力の写真:ヤング・ポートフォリオ〉に、もっとも力を注いでまいりました。
ヤング・ポートフォリオとは、“写真を通して世界の若者を育てる”文化貢献活動です。若者にチャ
レンジの場を与えたい、写真家の原点を永遠に伝えたい、若者と写真の未来を拓いていきたい、と願っ
ております。『人を育て、文化がはぐくまれる』と信じるからです。
1)世界の若者の、創造性に富んだひたむきな力作を公募・購入・展示し、活動を応援します。
・ 世に埋もれがちな世界の若い才能を発見し、励ましていきたいと考えます。
・ 美術館に作品が収蔵されることが、写真家としての実績となり、勇気と誇りを与えます。
2)作家の個性を重んじたポートフォリオ(作品集)を、35 歳まで継続して購入し、成長を見守ります。
・ 報道写真・芸術写真など特定のジャンルやスタイルに限定せず、写真家の個性を尊重します。
・ 作家の世界観や芸術性を表現するポートフォリオとなるように、毎回複数の写真を選考します。
・ 若者の成長を支援するため、35 歳まで何度でも継続して公募・購入します。
3)若者の才能の真価を世に問い、館の収蔵作品として後世に伝えます。
・ 作品選考は日本を代表する写真家に依頼します。毎年、館長と選考委員2人が、若い才能に未来
を託す思いで選考し、全員が選出した写真を購入します。
・ 写真家の、散逸しがちな初期代表作を保存することができると考えます。
・ 収蔵作品全体から、世界のさまざまな国民性・芸術性などの多様性を俯瞰することができます。
また写真の変化や社会・文化の推移などの歴史的記録ともなるでしょう。
こうした主旨の企画は他に類を見ず、世界で唯一のものと思います。海外に門戸を開いた日本発の企
画としても先駆的で、その国際性と実績が、国内外から高い評価を得ております。(2004 年 日本写真
協会 文化振興賞受賞)
過去 20 年間、世界 74 カ国、のべ 9,191 人、106,224 点の応募があり、44 カ国、698 人、5296 点の
作品を収蔵してまいりました。本展はその中からさらに選出された作品と、歴代選考委員の青年期の作
品 35 点を加え、世代をこえた若者による 500 点の力作を一堂に公開します。
ホームページで購入作品の全貌をご覧いただけます。(HP: http://www.kmopa.com/)
概
要
【清里フォトアートミュージアム( Kiyosato Museum of Photographic Arts = K・MoPA )】
1995年、山梨県・八ヶ岳南麓の清里高原に開館した写真美術館。三つの基本理念〈生命(いのち)あるものへ
の共感〉〈永遠のプラチナ・プリント:作品の収集と技法の継承〉〈若い力の写真:ヤング・ポートフォリ
オ〉にもとづき、毎年数回の展覧会・収集活動をおこなっている。
【館長:細江英公(写真家)】
1933年山形県米沢市生まれ。戦後写真の転換期における中心的な存在。三島由紀夫を被写体とした『薔薇刑』
(63年)、舞踏家・土方巽を被写体に捉えた『鎌鼬』(69年)など、発表作品は国内外で高い評価を得ている。
英国王立写真協会創立150周年記念特別勲章。ルーシー・アワード(米)ビジョナリー賞。旭日小綬章、
毎日芸術賞を受賞。2010年度文化功労者。東京工芸大学名誉教授。
【選考委員-35人】*50音順
荒木経惟、石元泰博、今井寿惠、岩合光昭、江成常夫、 大石芳野、川田喜久治、鬼海弘雄、木之下晃、
桑原史成、坂田栄一郎、佐藤 明、篠山紀信、十文字美信、須田一政、 瀬戸正人、 高梨 豊、立木義浩、
田沼武能、土田ヒロミ、都築響一、東松照明、富山治夫、 内藤正敏、長野重一、 奈良原一高、野町和嘉、
英 伸三、広河隆一、細江英公、三好和義、本橋成一、森永 純、 森山大道、横須賀功光
【購入作家出身国・地域-計44カ国】(本展では、この中から選考します)
<アジア、オセアニア> 日本、韓国、香港、台湾、中国、タイ、シンガポール、マレーシア、インド、バングラデシュ、
オーストラリア
<ヨーロッパ、アフリカ>
イギリス、ドイツ、フランス、イタリア、スペイン、チェコ、オランダ、ギリシャ、スイス、デンマーク、ノルウェー、
ハンガリー、フィンランド、ベルギー、ポーランド、ポルトガル、ラトヴィア、リトアニア、ルーマニア、ロシア、
ベラルーシ、グルジア、イスラエル、南アフリカ共和国
<南北アメリカ>
アメリカ合衆国、カナダ、メキシコ、ジャマイカ、エクアドル、ペルー、チリ、ブラジル、アルゼンチン
【ヤング・ポートフォリオ購入作家 その後の活躍】
多くの作家が活躍し、日本の主要な各賞を受賞。また写真教育者も輩出。作家略歴に「パブリック・コレク
ション:清里フォトアートミュージアム」と記載できることは、生涯その写真家の実績となる。
受賞例:<国内>土門拳賞2人、木村伊兵衛賞3人、上野彦馬賞4人、名取洋之助写真賞2人、
日本写真協会新人賞9人、写真新世紀グランプリ6人、写真の町東川賞4人など多数。
<海外>W.ユージン・スミス賞フェローシップ1人、ビザ・プール・リマージュ1人
【展示予定作家】
伊原美代子、岡原功祐、亀山亮、北野謙、古賀絵里子、中藤毅彦、野口里佳、林典子、本城直季、百瀬俊哉(日本)、
チョン・ミンス(韓国)、G.M.B.アカシュ(バングラデシュ)、パトリック・パリア・ベッカー(ドイツ)、ヴォイチェフ・スラーマ(チ
ェコ)、ハンネ・ファン・デル・ワウデ(オランダ)、ヴィクトル・コーエン(ギリシャ)、アダム・パンチュク(ポーランド)、マリ
ヤ・コジャノヴァ(ロシア)、ブライアン・フィンク(アメリカ)、ロドリゴ・マアワド(メキシコ)、トシオ・アサダ(ブラジル)他
【実施概要】
■名称:清里フォトアートミュージアム(K・MoPA)開館20周年 記念「原点を、永遠に。
」
■主催:清里フォトアートミュージアム
■共催:東京都写真美術館
■会期:2014年8月9日(土)~24日(日)(14日間)
■会場:東京都写真美術館・地下 1 階展示室
■開館時間: 10:00~18:00 木・金は 21:00 まで(入館は閉館 30 分前まで)
■休館日:毎週月曜日■入場料:無料
■出品作品数:約500点
35人の選考委員(1995年度~2013年度)の青年期“ヤング・ポートフォリオ”作品
35点
1995年から2013年にヤング・ポートフォリオにて収蔵した作品
◎本展は、主催者の清里フォトアートミュージアムが、真如苑・社会貢献基金の助成を受けて開催いたします。
●お問い合わせ:清里フォトアートミュージアム:小川直美(広報主任)、前島孝一(広報担当)
TEL:0551-48-5599
FAX:0551-48-5445
E-mail:ogawa@kmopa.com
■会期中のトーク・イベント(5 回)
「原点を、永遠に。
」
8/9(土)14:00-15:30
森山大道(1995,2014 年度選考委員)× 内藤正敏(2000 年度選考委員)
8/10(日)14:00-15:30
佐伯剛(『風の旅人』編集長)×
百瀬俊哉(購入作家)×中藤毅彦(購入作家)×会田法行(購入作家)
8/22(金)18:00-19:30
飯沢耕太郎(写真評論家)×
元田敬三(購入作家)×北野謙(購入作家)×秦雅則(購入作家)
8/23(土)14:00-15:30
瀬戸正人(2013,14 年度選考委員)×
熊谷聖司(購入作家)×有元伸也(購入作家)×下薗詠子(購入作家)
8/24(日)14:00-15:30
鬼海弘雄(2011,12 年度選考委員)
×都築響一(2011 年度選考委員)
<トーク会場>
◆8/9(土)、10(日)、22(金)
会場:東京都写真美術館 1 階アトリエ
定員:要整理券、70 名
◆8/23(土)、24(日)
会場:2 階ラウンジ
定員:要整理券、着席 50 名 *お立見は自由です
◆各会場共通
受付:各回当日 10:00 より東京都写真美術館 1 階受付にて整理券を配布します。
開場時間:各回とも開催時間の 15 分前より 整理券番号順着席、自由席。
*予定はやむを得ず変更となる場合がございます。ホームページなどの最新情報をご確認ください。