情報システム⑤ 2012年11月2日 文書ファイル • テキスト – 英数字、漢字など人間が読むことができる文字のみ で記述されたファイル – メモ帳で編集ができる – 拡張子は.txtなど • PDF – – – – Adobeの文書フォーマット 印刷情報をほぼ正確に再現 Adobe Readerで読むことができる 拡張子は.pdf 画像ファイル • • • JPEG(.jpg, .jpeg) – 静止画フルカラー – 非可逆圧縮でファイルサイズを小さく – 自然画像向き – プログレッシブJPEG(だんだん見えてくる) GIF(.gif) – 静止画256色まで – 透過色設定可能 – LZW圧縮 PNG(.png) – 静止画フルカラー – 可逆圧縮 – 透明度設定可能 – Zip圧縮 マルチメディアファイル • コンテナ形式の中に動画データと音声データが入る • 主なコンテナ形式 – – – – – – – – – – AIFF(.aiff):音声(Apple) WAV(.wav):音声(Microsoft) AVI(.avi):Microsoftが開発 ASF(.asf):AVIの後継 MP4(.mp4):ISO/IEC 3GPP(.3gp):携帯電話向け Ogg(.ogg):オープンソース QuickTime(.mov):Appleが開発 RealMedia(.rm):あまり使われなくなった FlashVideo(.flv):YouTube・ニコニコ動画 動画形式 • MPEG:ISO/IEC。DVDはMPEG-2 • H.263:ITU-T。テレビ電話 • H.264(MPEG-4 AVC):ISO/IEC&ITU-T。携 帯電話からハイビジョンまで • WMV(VC-1):MPEG-4のMicrosoft拡張 • DivX:MPEG-4のDivX拡張 • Theora:オープンソース • RealVideo:リアルネットワークス 音声形式 • • • • • • • MP3:MPEG-1 Layer 3 AAC:ISO/IEC WMA:Microsoft AC-3:ドルビー FLAC:オープンソース。可逆圧縮 Vorbis:オープンソース RealAudio:リアルネットワークス リッチコンテンツファイル • 動きのあるコンテンツのデータファイル • Flash(.swf) – ストリーミング再生可能 – Flash Player • Shockwave(.dcr) – インタラクティブな動画 – Shockwave Player • Silverlight(.xaml) – 動画やアニメーション – Silverlightプラグイン ファイル圧縮 • 可逆圧縮 – 元に戻せる – 文書ファイルやプログラムに使用 • 非可逆圧縮 – 元に戻せない – 画像データや音声データにおいて、人間が感じられないデータを削除 してデータを小さくする • 圧縮方法 – ランレングス • 連続する個数で表現 – ハフマン • データのパターンを符号で置き換え – LZ法 • 「辞書」を使って置き換え • GIFで使われるLZWの元 主な圧縮形式 • • • • • • Zip(.zip) – Windowsでは世界標準 LHA(.lzh) – 日本国内が多い GZIP/GNU zip(.gz) – UNIXで標準的 自己伸張形式 – 圧縮解除プログラムを圧縮ファイルに組み込んだもの RAR(.rar) – 圧縮率が高い→P2Pネットワークでの利用が多い JAR(.jar) – Javaのデータやファイルを一つのファイルにまとめたもの – 圧縮に使われているのはzip P2P • サーバを利用せず、PC同士がファイルをやりと りする仕組み – ピュアP2P • サーバを使わない • Gnutella(LimeWire、Cabos) – ハイブリッドP2P • どこになにがあるかの情報はサーバに • BitTorrent – ファイルをピースに分割して共有 • 暴露ウイルスによる情報漏洩が社会的問題に – P2Pネットワークに流れた情報は回収できない インターネット接続 • ブロードバンド接続 – 光回線終端装置(p.104) – ADSLモデム、ケーブルモデム(p.110) – VDSLモデム – ブロードバンドルータ(p.128) – VoIPアダプタ(p.124) • その他の接続 – モバイル通信(p.121) • 通信速度 ブロードバンドの通信速度 • データ転送の速度=bps(ビーピーエス) – bit per second – 1秒あたり何ビットのデータを転送できるか • 1ビット=「0」または「1」を表す 「場所(箱)」のこと • 8ビット=1バイト • 補助単位 – K(キロ, ×103)、M(メガ, ×106)、G (ギガ, ×109)、T(テラ, ×1012) PCの定義と種類 • PC=Personal Computer – コンシューマ向け機器として発達 • Windowsパソコン(Windows PC) – Microsoft WindowsがOSとして動作 • Mac(マック) – Apple Mac OSがOSとして動作 CPUの構造・速度 • 64ビットが主流 – OS、アプリケーションが対応する必要がある • キャッシュメモリ – 【仮想メモリとの違いに注意】 – 一度使用したデータを保持しCPUの処理を高速化 – CPUから近い順に1次キャッシュ、2次キャッシュ、 …と呼ばれる • 速度は動作速度のクロック周波数(GHz)で表 現されることが多いが、異なるメーカーのCPU 同士では単純に比較できない CPUの種類 • Intel Core(コア)シリーズとAMD Phenom(フェ ノム)シリーズが一般的 – MacにはIntel Coreシリーズが使用されている • デュアルコアプロセッサー – 2つのプロセッサコアを1個のパッケージに集積 – Core 2 Duo、Athlon X2など • クアッドコアプロセッサー – 4つのプロセッサコアを集積 – Core i7、Phenom X4など • ネットブックではIntel Atom • スマートフォン(DSも)ではARMアーキテクチャ – 最近はクアッドコアも メモリの種類 • 現在のメモリーのデータ転送速度は10Gbps 以上(PC3-6400だと6.4GB/s) – PC3-22400(DDR3-2800)で 22.4GB/s(180Gbps) • RAMとROMがある • SDRAMを搭載したDIMMメモリモジュール が主流 – 高速化版DDR2/DDR3 SDRAMが一般的 – ノートPC用はSO-DIMM、より小さいものが Micro DIMM ROMとRAM • RAM (Random Access Memory) – データの読み書き可・比較的高速・CPUから 直接アクセス可能・電源断で消失・メインメ モリ • ROM (Read Only Memory) – データの読み出しのみ・RAMより遅い・電源 断でも消えない・電源投入時に最初に読み込 まれるプログラム(BIOS) • メインメモリー(主記憶装置)はRAM メモリーの容量 • 必要メモリ量 – Windows 7は1GB、Windows Vistaは512MB、 Mac OS Xは1GBだが、標準で1GB以上搭載されて いるのが一般的 • 仮想メモリ – 【キャッシュメモリとの違いに注意】 – 物理的にメインメモリが不足した場合、ハードディ スクを仮のメモリとして使用するような機能 – 動作速度がメモリ(速い)とハードディスク(遅 い)では異なるため、メインメモリが不足して仮想 メモリを使うと処理が遅くなる ハードディスクの接続規格 • 接続方式はシリアルATAが主流 – 第一世代で150MB/s、第二世代のシリアルATAIIで は300MB/s(パラレル方式では最大133MB/sだっ た.シリアルATA 3.0では600MB/s) – 従来は1ポートにマスターとスレーブの2台、通常 2ポート、計4台までだったが、シリアルATAは1 つのポートに対して1台 • USB、IEEE1394などによる外付け – これらはホットスワップ(本体電源を切らずに接 続・切断)が可能→他の規格ではできないのが普通 • NAS(LAN接続型)による外付け ハードディスクの容量 ・ファイルシステム • Windows (NTFS)では最大(推奨)ボリュームサ イズは2TB – OS、BIOSによる制限 • FAT、NTFS、HFS(HFS+)などのファイルシス テム – Windowsで用いられるNTFSは • ジャーナリングファイルシステム – データの書き込み・更新を記録しておき、障害発生時に記録に 基づいて修復 • アクセス権設定機能あり – FATはフラッシュメモリなど • MS-DOSのファイルシステム ハードディスクドライブの初期化 • フォーマット:データを読み書きできる状態に すること – Windows 7/Vistaの場合、[管理ツール]→[ハード ディスクパーティションの作成とフォーマット] – MacではOSが新しいドライブを認識したときにウィ ザード起動 • 物理フォーマット – データを書き込む区画を設定 • 論理フォーマット – 管理用データなどを設定 ハードディスクドライブの パーティション • 一つのハードディスクドライブは、複数の パーティション(ボリューム)に分割できる • プライマリパーティション – OSが起動できるパーティション • 拡張パーティション – OSが起動できないパーティション – その中に論理ドライブをいくつでも作成できる • プライマリ・拡張あわせて4つまで – 拡張パーティションを使えば領域はいくつでも NAS • ネットワーク対応ハードディスク (Network Attached Storage) – ハードディスクとネットワーク通信機能、ファイ ルシステムなどを一体化した単機能サーバ – RAID機能によるデータの保護 • RAID0:ストライピング(2台を1台にみせかけ・耐障 害性なし) • RAID1:ミラー(2台に同時書き込み) • RAID5:パリティ(3台にデータと誤り訂正符号) – DLNAサーバ機能によるデジタル家電からの利用 補助記憶装置(CD) • CD-ROM – 700MB(80分)、読み込みのみ – x倍速は150kB/秒の何倍か • CD-R、CD-RW – 640∼720MB、書き込み1回がCD-R、読み 書き可能がCD-RW 補助記憶装置(DVD) • DVD-ROM, DVD-R, DVD+R, DVD-RW, DVD-RAM, DVD+RW – 4.7GB 60分が1倍速(11.08Mbps・CDの9倍速相 当・最大16倍速) – 最大17GB(両面4層)まで対応、現在は片面2層 8.5GB(DL)や片面1層4.7GBのものが一般的 – 読み込みのみDVD-ROM、書き込み1回DVD-R, DVD+R、読み書きDVD-RW, DVD-RAM, DVD+RW – DVDマルチドライブ=DVD-R, DVD-RW, DVDRAMに対応 補助記憶装置(Blu-ray) • より大容量のBlu-ray Disc(1層25GB・ 2層50GB) – BD-ROM/BD-R/BD-RE – BD-R XL/BD-RE XL(3層100GB・4層 128GB) フラッシュメモリ • デジタルカメラや携帯電話で利用 – SD/SDHC/SDXCメモリーカード • miniSD/miniSDHCカード • microSD/microSDHC/microSDXCカード • SDは2GB以下、SDHCは4GB∼32GB、SDXCは規格上は2TB(現 在の技術では256GB)まで – コンパクトフラッシュ – メモリースティック(Duo・マイクロ) – xD-ピクチャカード • PCで利用 – USBメモリ • 「USBマスストレージクラス」規格に対応しており、Windows XP/Vista/7ではデバイスドライバなしで利用可能 • ReadyBoost(=HDD用キャッシュメモリ)に利用 USB(Universal Serial Bus) • 主な機器 – モデム、TA、プリンタ、スキャナ、マウス、デジタルカメラ、 キーボード • ホットスワップ・バスパワー対応 – 電源供給能力あるが電力は小さい(2.5W・500mA程度) • 速度 – USB 1.1は1.5Mbpsと12Mbps、USB 2.0は最大480Mbps – USB 3.0は4.8Gbps(USB 2.0の10倍)…普及の途上 • 接続数 – 127台まで、ハブは6階層、機器間のケーブル長は5mまで • コネクター – Aコネクター(PC)、Bコネクター(プリンタなど)、Mini-Bコネ クター(デジタルカメラなど) IEEE1394(iLink, FireWire) • 主な機器 – デジタルビデオカメラ、ハードディスク、CD-R/RWドライブ • ホットスワップ・バスパワー対応 – 電源供給能力あり(4ピン以外、機器によりまちまち) • 速度 – 100, 200, 400Mbps – 800Mbps, 1.6Gbps, 3.2Gbps(IEEE1394bのベータモード) • 接続数 – 63台まで接続可能 • デイジーチェーン接続(数珠つなぎ・最大17台)、ハブ接続の両方に対応 • コネクター – 4ピンと6ピンがある(IEEE1394bは9ピン) モジュラジャック • RJ-11 – 導線が2本(6極2芯)と4本(6極4芯)がある • RJ-45 – 8極8芯 – LANケーブルには「より対線」(ツイストペア ケーブル)が使用される • ストレート:ルータ・モデムとPCを接続 • クロス:2台のコンピュータを接続(送受信がクロス) • ストレート・クロスの自動認識機能(AutoMDI/MDIX)を備えた機器も – MDI: PC/MDI-X: ルータ・モデム 光ファイバ • コア・クラッド・保護層からなる – 屈折率が高いコアと低いクラッドの境界面で全反射 • コア(ガラス・プラスチック)の中を光が進む – ガラス:大容量、長距離 – プラスチック:折れにくいため建物内 • 許容最小曲げ半径(30∼100mm)より曲げた とき・重いものを載せたとき・縛ったとき、折 れる – 折り曲げ可能な光ファイバもある OSの種類 • OS=基本ソフトウェア – ハードウェアとそれを制御するアプリケー ションソフトの間にあって、入出力などの基 本的部分をつかさどる • PC向けの代表的なOS – Windows – Mac OS – PC UNIX Windows • Windows XP – 完全32ビット – コンピュータ管理者アカウント以外ではアプリケーションのインス トールに制限 – Home EditionとProfessional Edition(オフラインファイル、リモー トデスクトップ、暗号ファイルシステム、アクセスコントロール、NT ドメインへの参加など) – サーバー用途にはWindows Server 2003 • Windows Vista – 32ビット、64ビットの両バージョン – 視覚的効果(Windows Aero)が向上 – 多くのエディションがある • Home Basic, Business, Home Premium, Ultimate, Enterprise, Home Server • Windows 7 Mac OS • • • • Macintoshは1984年の発売当初からGUI システム、漢字Talk、MacOS、MacOS X ドライブレターの概念なし 最新版Mac OS X(2001年発売)ではUNIXの カーネル採用 – カーネル=OSの核心となる部分 – 2007年発売の10.5 LeopardではUNIX認定を受ける – 最新は10.8 Mountain Lion • 0: Cheetah, 1: Puma, 2: Jaguar, 3: Panther, 4: Tiger, 5: Leopard, 6: Snow Leopard, 7: Lion, 8: Mountain Lion サーバー用途に使えるOS • Windows NT/2000→Windows Server – Windows Server 2003/2003 R2/2008/2008 R2 • PC UNIX – ワークステーションで用いられているOSであ るUNIXをPC上で – LinuxとFreeBSD – インターフェースはCUIだが、X Window SystemによるGUIも スマートホンのOS • Android – Google・オープンソース • iPhone OS(iOS) – Apple・iPhone/iPod touch/iPad • Windows Phone(Windows Mobile) – Microsoft • Blackberry OS – Research In Motion OSのアップデート機能 • 予期せぬバグやセキュリティホールの修正・利 便性向上のための新たな機能の追加 • かつてはメディアによる修正プログラムの配布 やOSのバージョンアップで対応 • 現在は自動更新で更新プログラムを入手可能 – Windows Update – Apple Software Update – ユーザーが特別にアップデートを意識することなく ダウンロード・インストールを自動で実行
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