情報システム④ 2013年10月30日 WWW • 1989年CERNのTim Berners-Leeが考案 – 「HTML」で記述 • 1993年画像表示可能なNCSA Mosaicが登 場 – Netscape Navigator, Internet Explorer • 現在はW3C(World Wide Web Consortium)が規格(HTMLの文法など)を 制定 – HTML 2.0→HTML 5 Webサーバ • Webブラウザから要求を受け取り(リクエ スト)、要求されたコンテンツを返す(レス ポンス) • ブラウザとサーバ間の通信プロトコルが HTTP – HTTPサーバとも言う • 要求に応じて動的にコンテンツを作成し て返す仕組みもある – CGI、SSIなど HTML • 「タグ」を使い文章を構造化 • 他の文書に「ハイパーリンク(リンク)」できる – <a href="リンク先URL">キーワード</a> • 画像を埋め込むことができる – <img src="画像のURL" alt="画像の説明"> • 構造 – 文書型宣言部 – ヘッダ部 – ボディ部 • デザインはCSSの利用が推奨 HTMLの基本 • ヘッダ部とボディ部は – <html>∼</html> • ヘッダ部は – <head>∼</head> – 文書に関する情報(タイトルなど)を記述 • ボディ部は – <body>∼</body> – 文書本文を記述 – 段落は<p>∼</p>、見出しは<h1>∼</h1> コンテンツ作成時の注意点 • W3Cで非推奨のタグは利用しない • 文書構造を明確にし、情報にあったタグを利用 する • 表をデザインに使用しない • 見栄えにはCSSを利用する • 画像にはALT属性で説明を付ける • 色遣いや文字の大きさに考慮する • リンクは、リンク先や内容をはっきりとわかる ようにする XML • W3Cが定めた文章構造記述言語 • タグを独自に定義可能 • XTHML – XMLに準拠したHTML • SVG – ベクトル画像記述言語 • RDF – 何もかも表現し分類や検索を効率化 – 応用例:RSS • 見出しや要約 Webブラウザの技術 • プラグイン – 動画・音声・画像など • Active X – IEのみ • Javaアプレット – ブラウザのみで動作する特殊なJavaプログラム • スクリプト – JavaScript, VBScriptなどWebブラウザの動作を制 御する クッキー(Cookie) • Webサーバからの要求に応じてクライアント側 に情報を保存する仕組み。必要に応じてサーバ に送信される – 有効期限やドメイン名などの付加情報を設定可能 • サーバからの指示によりクライアントがローカ ルディスクに書き込む • クッキーを送信したサーバにのみ返信 – セキュリティ上の理由 • ユーザー識別やセッション管理に使う FTP(File Transfer Protocol) • 制御用とデータ用にそれぞれTCP接続を用いる – 制御用:TCP21←ログインはこちら – データ用:TCP20(アクティブモード時) • データ用コネクションの方法により2つのモード – アクティブモード • サーバのTCP20からクライアントが指定したTCPポートに 向けてTCP接続(NAPT時に特別な処理が必要) – パッシブモード(PASV) • クライアントの任意のポートからサーバが指定したTCPポー トに向けてTCP接続(通常のTCP接続と同様なのでNAPT時 に問題なし) – データ用コネクションはデータ転送の度に接続する ファイル転送の形式 • Binaryモード – 変更を加えず転送 • ASCIIモード – テキストファイルとして転送 – 改行コードを自動的に変換 • CR+LF (Windows) • LF (UNIX/Linux) • CR (Mac OS X) コンテンツ配信 • ストリーミング再生 – Windows Mediaなど – ダウンロードと並行して再生を行うことがで きる • IPマルチキャスト – 複数のコンピュータに対して同一のデータを 送信する仕組み 文書ファイル • テキスト – 英数字、漢字など人間が読むことができる文字のみ で記述されたファイル – メモ帳で編集ができる – 拡張子は.txtなど • PDF – – – – Adobeの文書フォーマット 印刷情報をほぼ正確に再現 Adobe Readerで読むことができる 拡張子は.pdf 画像ファイル • • • JPEG(.jpg, .jpeg) – 静止画フルカラー – 非可逆圧縮でファイルサイズを小さく – 自然画像向き – プログレッシブJPEG(だんだん見えてくる) GIF(.gif) – 静止画256色まで – 透過色設定可能 – LZW圧縮 PNG(.png) – 静止画フルカラー – 可逆圧縮 – 透明度設定可能 – Zip圧縮 マルチメディアファイル • コンテナ形式の中に動画データと音声データが入る • 主なコンテナ形式 – – – – – – – – – – AIFF(.aiff):音声(Apple) WAV(.wav):音声(Microsoft) AVI(.avi):Microsoftが開発 ASF(.asf):AVIの後継 MP4(.mp4):ISO/IEC 3GPP(.3gp):携帯電話向け Ogg(.ogg):オープンソース QuickTime(.mov):Appleが開発 RealMedia(.rm):あまり使われなくなった FlashVideo(.flv):YouTube・ニコニコ動画 動画形式 • MPEG:ISO/IEC。DVDはMPEG-2 • H.263:ITU-T。テレビ電話 • H.264(MPEG-4 AVC):ISO/IEC&ITU-T。携 帯電話からハイビジョンまで • WMV(VC-1):MPEG-4のMicrosoft拡張 • DivX:MPEG-4のDivX拡張 • Theora:オープンソース • RealVideo:リアルネットワークス 音声形式 • • • • • • • MP3:MPEG-1 Layer 3 AAC:ISO/IEC WMA:Microsoft AC-3:ドルビー FLAC:オープンソース。可逆圧縮 Vorbis:オープンソース RealAudio:リアルネットワークス リッチコンテンツファイル • 動きのあるコンテンツのデータファイル • Flash(.swf) – ストリーミング再生可能 – Flash Player • Shockwave(.dcr) – インタラクティブな動画 – Shockwave Player • Silverlight(.xaml) – 動画やアニメーション – Silverlightプラグイン ファイル圧縮 • 可逆圧縮 – 元に戻せる – 文書ファイルやプログラムに使用 • 非可逆圧縮 – 元に戻せない – 画像データや音声データにおいて、人間が感じられないデータを削除 してデータを小さくする • 圧縮方法 – ランレングス • 連続する個数で表現 – ハフマン • データのパターンを符号で置き換え – LZ法 • 「辞書」を使って置き換え • GIFで使われるLZWの元 主な圧縮形式 • • • • • • Zip(.zip) – Windowsでは世界標準 LHA(.lzh) – 日本国内が多い GZIP/GNU zip(.gz) – UNIXで標準的 自己伸張形式 – 圧縮解除プログラムを圧縮ファイルに組み込んだもの RAR(.rar) – 圧縮率が高い→P2Pネットワークでの利用が多い JAR(.jar) – Javaのデータやファイルを一つのファイルにまとめたもの – 圧縮に使われているのはzip P2P • サーバを利用せず、PC同士がファイルをやりと りする仕組み – ピュアP2P • サーバを使わない • Gnutella(LimeWire、Cabos) – ハイブリッドP2P • どこになにがあるかの情報はサーバに • BitTorrent – ファイルをピースに分割して共有 • 暴露ウイルスによる情報漏洩が社会的問題に – P2Pネットワークに流れた情報は回収できない インターネット接続 • ブロードバンド接続機器 – 光回線終端装置(p.101-) – VDSLモデム – ADSLモデム、ケーブルモデム(p.107-) – ブロードバンドルータ(p.124-) – VoIPアダプタ(p.121-) • その他の接続 – モバイル通信(p.116-) PCの定義と種類 • PC=Personal Computer – コンシューマ向け機器として発達 • Windowsパソコン(Windows PC) – Microsoft WindowsがOSとして動作 • Mac(マック) – Apple Mac OSがOSとして動作 CPUの構造・速度 • 64ビットが主流 – OS、アプリケーションが対応する必要がある • キャッシュメモリ – 【仮想メモリとの違いに注意】 – 一度使用したデータを保持しCPUの処理を高速化 – CPUから近い順に1次キャッシュ、2次キャッシュ、 …と呼ばれる • 速度は動作速度のクロック周波数(GHz)で表 現されることが多いが、異なるメーカーのCPU 同士では単純に比較できない CPUの種類 • Intel Core(コア)シリーズとAMD Phenom(フェ ノム)シリーズが一般的 – MacにはIntel Coreシリーズが使用されている • デュアルコアプロセッサー – 2つのプロセッサコアを1個のパッケージに集積 – Core 2 Duo、Athlon X2など • クアッドコアプロセッサー – 4つのプロセッサコアを集積 – Core i7、Phenom X4など • ネットブックではIntel Atom • スマートフォン(DSも)ではARMアーキテクチャ – 最近はクアッドコアも メモリの種類 • 現在のメモリーのデータ転送速度は10Gbps 以上(PC3-6400だと6.4GB/s) – PC3-22400(DDR3-2800)で 22.4GB/s(180Gbps) • RAMとROMがある • SDRAMを搭載したDIMMメモリモジュール が主流 – 高速化版DDR2/DDR3 SDRAMが一般的 – ノートPC用はSO-DIMM、より小さいものが Micro DIMM ROMとRAM • RAM (Random Access Memory) – データの読み書き可・比較的高速・CPUから 直接アクセス可能・電源断で消失・メインメ モリ • ROM (Read Only Memory) – データの読み出しのみ・RAMより遅い・電源 断でも消えない・電源投入時に最初に読み込 まれるプログラム(BIOS) • メインメモリー(主記憶装置)はRAM メモリーの容量 • 必要メモリ量 – Windows 7は1GB、Windows Vistaは512MB、 Mac OS Xは1GBだが、標準で1GB以上搭載されて いるのが一般的 • 仮想メモリ – 【キャッシュメモリとの違いに注意】 – 物理的にメインメモリが不足した場合、ハードディ スクを仮のメモリとして使用するような機能 – 動作速度がメモリ(速い)とハードディスク(遅 い)では異なるため、メインメモリが不足して仮想 メモリを使うと処理が遅くなる
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