日本カムリ学会第11回例会のご案内 以下の要領で、日本カムリ学会の第11回例会を開催致します。お誘い合わせの上ご 参加下さい。出欠を、学会メールアドレス(nihoncymrugakkai@gmail.com)にて 5 月末日までにお知らせ下さい。尚、懇親会を予約制の会場で予定しておりますので、懇 親会への参加丌参加も合わせてお知らせ下さい。 *今例会は、日本ケルト学会との共同企画として行います。 開催日時:2010年6月12日(土)13:00~17:00 場所: 〒108-8345 東京都港区三田 2-15-45 グローバルセキュリティ研究所 慶應義塾大学 G-Sec Lab (別紙地図をご覧ください) プログラム 受付 13:00~13:30 個別報告1 13:30~14:15 個別報告2 14:15~15:00 休憩 15:00~15:30 (コーヒー、紅茶、バラブリス、ハープ演奏) 講演 15:30~17:30 懇親会 18:00~ (懇親会会場:アイリッシュパブ 三田82ALE 例会参加費:カムリ学会会員 無料 HOUSE) 当日会員 500 円 懇親会費:一人 2、000 円(食事代のみ) 飲み物は各自カウンターにてお求め下さい。 当日の連絡先:080-5533-1726(小池剛史 bacgenjapaneg@ezweb.ne.jp(小池剛史 携帯電話) 携帯メール) 東館 6 階 個別報告1 「ウェールズの企業家;デヴィッド・デイヴィス」 報告者 司会 帝塚山大学 大東文化大学 梶本 元信氏 小池 剛史氏 G. Evans(著)Welsh Nation Builders、(1988)には古代から現代にかけてウェー ルズのために貢献した署名な人物 65 人が紹介されている。しかしその中にはウェール ズ経済や産業に貢献した企業家は誰一人としてあげられていない。ウェールズの人々に とって、経済や産業の歴史は大きな関心事ではなかったのであろうか。周知のように、 イギリスは世界最初の工業国であり、人々の生活に根本的変化をもたらす産業革命はこ の国から始まった。しかしウェールズに関する限り、その工業化はイングランドより幾 分遅れて開始され、しかも大抵の場合、イングランド出身の企業家によって開始された。 工業化の波及は一方では豊かな社会をもたらしたが、他方で緑豊かな環境ばかりでなく、 ウェールズ固有の伝統文化や言語の破壊を引き起こした。その意味で、工業化の担い手 たる企業家は、見方によっては Nation Destroyer であったといえるかも知れない。本 報告ではウェールズ出身の企業家デヴィッド・デイヴィスに焦点を合わせ、彼の鉄道や 産業への貢献を紹介する中から、それらがもつ意味を考える。 個人報告2 「18 世紀ウェールズにおける “ancient music” の流行」 報告者 明治学院大学 司会 明星大学 寺本 圭佑氏 永田 喜文氏 古来より洋の東西を問わず、新旧論争、つまり新しいものがよいのか、それとも古い ものがよいのかという議論が繰り返されてきた。私たちも、日常的に「古き良き日本の 伝統」などという慣用表現を口にすることがあるだろう。18 世紀のウェールズにおい ても、古い音楽を肯定的にとらえる傾向がみられた。当時出版されていた曲集のタイト ルを見ると、 “ancient” や “relicks” という語が散見される。その傾向はウェールズ のみならず、スコットランドやアイルランドの出版譜にも見られるようになった。彼ら が思い描いていた “ancient music” とは、どの時代を指していたのであろうか。なぜ 古い音楽に価値を見出そうとしたのか。本発表では、出版譜のタイトルに着目して、18 世紀のウェールズで古い音楽が流行した背景とその影響について考察したい。 講演 「ギラルドゥスは『ウェールズ案内』末尾でなぜ矛盾含みの叙述をしたのか」 講演者 司会 愛知工業大学 永井 一郎氏 吉賀 憲夫氏 ギラルドゥス・カンブレンシス(Giraldus Cambrensis, Gerald of Wales)は 1194 年に『ウェールズ案内( Descriptio Kambiae )』を発表したが、その末尾に置かれた3 章(第2巻第8章~第 10 章)はそれぞれ「どうしたらこの人々[=ウェールズ人]を征 服できるか」、 「征服後[ウェールズ人]はどのように統治されるべきか」、 「どうしたら[ウ ェールズ人は]彼ら[=イングランド勢力]に反撃し、抵抗を持続できるか」と題されてい る。一見して前の2章と後の 1 章が対比的に扱われ、矛盾しかねない表現になっている ことがわかるであろう。 本報告は、ギラルドゥスが『ウェールズ案内』の結論部分をなぜこのような矛盾含み の構成にしたのか、その理由を彼の前半期(1145 ないし 1146 年~1194 年)の著 述から探る試みである。最終的な結論を得るのは難しいと思われるが、探索を進めるう ちに、彼が『ウェールズ案内』を著述したときの立場や判断基準が浮かび上がってくる のではないかと期待している。 報告は以下の順序で進められる予定である。 Ⅰ はじめに Ⅱ『ウェールズ案内』の二元性 Ⅲ ギラルドゥスの二元性 Ⅳ 12 世紀後半南ウェールズの政治状況とギラルドゥスの役割 Ⅴ 12 世紀後半南ウェールズの政治状況に関するギラルドゥスの理解 Ⅵ ギラルドゥスの思考の特色 Ⅶ おわりに 例会 会場案内図 〒108-8345 東京都港区三田 2-15-45 慶應義塾大学 グローバルセキュリティ研究所 東館 6 階 G-Sec Lab ・JR 山手線、京浜東北線:田町駅下車(徒歩約 8 分) ・都営地下鉄浅草線、都営地下鉄三田線:三田駅下車(徒歩約 7 分) ・都営地下鉄大江戸線:赤羽橋駅下車(徒歩約 8 分) *正門は工事中で閉鎖されておりますので、必ず東門よりお入り下さい。 懇親会会場 三田82 〒108-0073 電話 ALE HOUSE 東京都港区三田 3-4-12 03-5439-6482 田村ビル 1F
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