「青春とは人生のある期間を言うのではなく心の様相を言う

 Vol Vol 18
Vol 18
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「人は希望ある限り若く、失望と共に老い朽ち
る。」
本年8月27日のリクルートが発表した、
2013年3月卒業予定の大学生の8月1日時
点の就職内定率は66.5%、理系大学院生が
90.9%だそうです。
日本の社会は昭和39年からの高度成長期を
過ぎ、幾たびかの好・不景気を繰り返し、最後
の平成景気といわれる1986年12月から1
992年(平成4年)2月までの期間を過ぎ、
リーマンショックを経て、現在は若者が完全に
就職できていない現状が続いています。
また、少子高齢化の波と共に日本社会に対
し、不安をもっている人びとが多くなって来ま
した。
この時にあたり、マッカーサー元帥が座右の
銘とし、私も大好きなサミエル・ウルマンの詩
を紹介し、この現状を考えてみたい。
全文を紹介します。
青 春 サミエル・ウルマン作
青春とは人生のある期間を言うのではなく心
の様相を言うのだ。優れた創造力、逞しき意
志、炎ゆる情熱、怯懦(きょうだ)を却(しり
ぞ)ける勇猛心、安易を振り捨てる冒険心。こ
う言う様相を青春と言うのだ。
年を重ねただけで人は老いない。理想を失う
時に初めて老いがくる。歳月は皮膚(ひふ)の
しわを増すが情熱を失う時に精神はしぼむ。
苦悶や、狐疑(こぎ)、不安、恐怖、失望、
こう言うものこそ恰(あたか)も長年月の如く
人を老いさせ、精気ある魂をも芥(あくた)に
帰せしめてしまう。
年は七十であろうと十六であろうと、その胸
中に抱き得るものは何か。曰く「驚異えの愛慕
心」(きょういへのあいぼしん)空にひらめく
星晨(せいしん)、その輝きにも似たる事物や
思想に対する欽迎(きんげい)、事に處する剛
毅な挑戦、小児の如く求めて止まぬ探求心、人
生への歓喜と興味。
今月のテーマはウルマンの詩
「青春」を取り上げました。
お子さまの中に困難に負けな
い果敢に挑戦することが明るい
未来を創ることに繋がります。
大地より、神より、人より、美と喜悦、勇気と
壮大、偉力と霊感を受ける限り人の若さは失われ
ない。これらの霊感が絶え、悲歎の白雪が人の心
の奥までも蔽(おお)いつくし、皮肉の厚氷がこ
れを固くとざすに至ればこの時にこそ人は全くに
老いて神の憐れみを乞う他はなくなる。
以上。
社会が発展しているときは人びとは希望を持
ち、明るい未来を夢見ます。 しかし日本の社会
は「少子高齢化社会」となり中国や韓国などの新
興国に押され気味であります。
このような現状だからこそ、人びとの心の中に
「希望が耀いているか」が大事であり、詩人であ
り、教育者である、ドイツ人のウルマンの言葉が
ますます重みを増してくるのではないでしょう
か。
限りある地球の資源を大切にして、自然との共
生を図るためには、経済的発展にのみに活路を見
出すことは出来ません。
だからこそ、私たちの心に中に「希望」を耀か
せることが大事であり、この事が「生涯青春」の
人生を歩みゆく事になります。
これからの日本の将来を担う子ども達に明るい
社会を作る方途は「私達の心の中」にその鍵があ
ることを教えていきましょう。
人は信念と共に若く 疑惑と共に老ゆる
人は自信と共に若く 恐怖と共に老ゆる
希望ある限り若く 失望と共に老い朽ちる
ウルマンは「青春とは人生のある期間を言うのではなく心の様相を言うのだ」と定義し
ています。
まず私たち自身が困難に遭遇したとき、失望することなく果敢に挑戦しつづけること
が、心の充実感を生み、ひいては明るい社会を創りあげる事に繋がる事を教えていくこと
が大事であります。
つまり社会を明るくするも暗くするも、すべて私たちの心の中の持ちようで変わってい
くことを伝えていくことが大事ではないでしょうか。 この発想の転換こそ、日本を明る
くする要諦であると確信し、希望を持って前進しましょう。