ダウンロード - 国立大学法人千葉大学 産学連携・知的財産機構

千葉大学産学連携・知的財産機構
2006.11.1
創刊号
Organization for Academic-Industrial Collaboration and Intellectual Property
機構発足のごあいさつ −−大学の知を形に−−
千葉大学産学連携・知的財産機構長 天野 洋(理事・研究担当) 皆様には,千葉大学への多方面からのご支援・ご鞭撻
容は後述しますが,これらの活動
をいただき心より感謝申し上げます。本学では,長らく
を強力に支援する組織として,東
課題であった産官学連携事業の窓口の組織整理が一段落
京サテライトオフィス(千葉大リ
を迎えましたので,ここに概要を示させて頂くと共に,
エ ゾ ン 室;http://www.ccr.chiba-u.
変わらぬご支援を賜りますようお願いいたします。
・・・・・・・・・・・ * ・・・・・・・・・・
jp/office/index.html) と 亥 鼻 地 区
に来年度完成予定のビジネスイン
去る2006年4月1日に,旧来からあった知的財産本部
キュベーション施設(千葉大学連
や VBL(ベンチャー・ビジネス・ラボラトリー)など
携型起業家育成施設;中小企業基
を統合して産学連携・知的財産機構を発足させました。
盤整備機構が建設)が設立,予定されています。
これは,全学組織の見直しを他の分野も含め実施したも
・・・・・・・・・・ * ・・・・・・・・・・
の で(http://www.chiba-u.ac.jp/general/about/pdf/organiza-
技術移転推進部(千葉大 TLO;北村部長)は,特許
アドミッション機構,学術推進機構などが同時に整備さ
学知財を産業と具体的に結ぶ役目を持っています。その
れました。つまり,全学の企画・運営組織を大学内外か
詳細は,後述の伊藤公一副機構長による説明をご覧下さ
ら分かりやすいシステムに再編したものです。もちろ
い。産学連携推進部(http://www.ccr.chiba-u.jp/sangaku-
tion.pdf),本機構の他にも教育総合機構,学生支援機構,
ん,産学連携・知的財産機構もずいぶん整理整頓された
組織となったと自負しています。機構の発足により,本
取得やライセシングなどを通して,大学内での発明や大
renkei/index.html)は,大学内の知的活性化を支援する
部署で,教員の技術相談への対応や,共同研究/受託研
学の産官学連携活動はすべて統合され,大学外の方々に
究・奨学寄附金による教育・研究の活性化を目指しま
とっては連携活動に関するすべての問い合わせが一本化
す。また,各種のイベント(産官学フォーラムやオープ
されました(いわゆる,ワンストップ・サービスです)。
ンリサーチなど)を開催し学内の環境を整えています。
従来から一部でご指摘を頂いた「たらい回し」のような
VBL(大坪施設長;http://www.vbl.chiba-u.jp/)は,創
事態は今後生じないと確信する次第です。
造性と起業マインドに富んだ国際的人材の育成や,大学
・・・・・・・・・・ * ・・・・・・・・・・
内ベンチャーの立ち上げを目標に,大学院教育(ベン
機構の組織図をご参照下さい(http://www.ccr.chiba-u.
チャービジネス論)や先端的共同研究を推進する母体と
jp/kikou/soshiki.html)。本機構は産学連携推進部,技術
移転推進部,及び VBL に大別されます。さらに,産学
なっています。従来,機構内の他部署とややもすると役
連携推進部は本学の有するキャンパスの地理的要因を反
によって効率的な活動が出来る結果となりました。
映させて,
機を逸せず行った事務組織の再編も大きな改革です。
① 産学連携統括推進部(菱田部長)
本機構の多様な活動を支えるべく,産学連携課(鈴木課
(全学対応産学連携推進にかかわる企画推進 / 西千
長)を新設し増加する事務対応に備えました。今回の承
② 亥鼻地区 産学連携推進部(中谷部長)
きな貢献を果たしました。
葉地区産学連携推進を担当)
③ 松戸・柏の葉地区 産学連携推進部(雨宮部長)
の3組織が設置され,各キャンパスが独自に持つ特色を
踏まえた活動を実践しています。それぞれの部の活動内
割が重なり勝ちであった本施設を,機構の下に置くこと
認 TLO 取得に当たっても,本課による迅速な対応が大
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承認 TLO 取得は,本機構の新たな出発です。皆様の
変わらぬご支援を頂き更なる発展を期したいと思います。
Newsletter No.1 (2006. 11. 1)
国立大学法人千葉大学
《役員会》学長
理事
利益相反委員会
産学連携・知的財産機構
運営委員会
機 構 長 ( 理事),副機構長(副理事)
◎産学連携統括推進部
◎亥鼻地区産学連携推進部
◎松戸・柏の葉地区産学連携推進部
《東京サテライトオフィス》
《大学連携型インキュベーション施設》
機 構 長 天野 洋 理事(研究担当)
副機構長 伊藤公一 副理事(産学連携・知的財産担当)
発明評価委員会
◎技術移転推進部(千葉大 TLO)
・知的財産管理チーム
・知的財産活用チーム
< 知財活用マネージャー > < 技術移転アソシエイト >
V.B.L.
知的財産管理チーム
チーム長 高橋昌義(特約弁理士)
知的財産活用チーム
産学連携統括推進部
チーム長 小野幹幸,稲葉 均 部 長 菱田 誠(工学部教授)
技術移転アソシエイト
副部長 小林謙一(工学部助教授)
三位信夫,竹内延夫
副部長 石上明男(特任教授)
小寺宏曄,山内順一
文部科学省・産学官連携コーディネーター / 特任教授
渡辺隆男,大野彰夫
(全学対応各種産官学連携活動総括窓口) 平 隆臣
産学連携アドバイザー 東京サテライトオフィス担当 小林邦彦
ベンチャー・ビジネス・ラボラトリー(V.B.L.)
施設長 大坪泰文(工学部教授)
特任教授 柳内光子
特任教授 賀来宏和
亥鼻地区産学連携推進部
産学連携課
課 長 鈴木康仁
部 長 中谷晴昭(医学研究院教授)
知財総務係長 飯田猛継
副部長 高山廣光(薬学研究院教授)
産学連携推進係長 伊藤幹雄
副部長 関 直彦(医学研究院助教授)
千葉大学産官学連携行政実務研修員 花澤明洋
松戸・柏の葉地区産学連携推進部
部 長 雨宮良幹(園芸学部教授)
副部長 野島 博(環境健康都市園芸フィールド科学
教育研究センター助教授)
技術移転推進部 〈千葉大 TLO〉
部 長 北村孝司(工学部教授)
副部長 阪田史郎(工学部教授)
副部長 志岐弘之(特任教授)
Newsletter No.1 (2006. 11. 1)
技術相談,共同研究等へのご相談事はご遠慮な
く本機構までお問い合わせ下さい。
担当者・平 / 椎名
Tel 043-290-3563(平),3565(椎名)
Email tairachky@faculty.chiba-u.jp(平)
sangaku@office.chiba-u.jp(椎名)
年度事業計画
オープン・リサーチ2006
本年度,本機構が実施または計画している事業や参加
平成18年9月18日(月・祝)にオープン・リサーチ
イベント等は以下の通りです。イノベーション創出を目
2006を本学・けやき会館で開催しました。1999年より数
指し,産官学連携の強化・深化が叫ばれている昨今,年
えて,今回で第8回となります。台風14号の影響を避け
度途中でも各種イベントが入ります。出展打診等をする
ながら,内外から350名ほどの参加者がありました。半
可能性がありますが,その節は是非ご協力をお願いしま
日という短時間でしたが,例年通り各研究室の研究成果
す。
を一堂に会し,学外企業・団体関係者を始め,学内他部
❶ 産官学フォーラム
局の教職員にも日頃の成果を発表しました。(学内関係
第25回(平成18年5月17日(水))西千葉
60ブース,学外機関11ブース)
第26回(平成18年7月19日(水))亥鼻
引き続いて行われた大ホールでの講演は,
第27回(平成18年9月18日(月)〈オープン・リサー
⑴ 「イノベーション元年」
チ2006〉)西千葉
第28回(平成18年11月15日(水))松戸
第29回(平成19年1月17日(水))西千葉
第30回(平成19年3月16日(金)市ヶ谷
❷ オープン・リサーチ2006
平成18年9月18日(月) 西千葉・けやき会館
❸ 千葉県産業支援技術研究所との研究交流会
堀場雅夫 ㈱堀場製作所・最高顧問
⑵ 「ダイバーシティ・ガバナンスの視点からの産学
官連携」 堂本暁子 千葉県知事
であり,大勢の参加者のもと,活発な質疑がなされまし
た。堂本知事には公開後の交流会にもご参加頂き,盛会
裡に終了することが出来ました。なお,例年通り,優れ
た研究発表には後日,学長賞が贈呈される予定です。
平成18年5月29日(月) 産技研天台庁舎
平成18年10月6日(金) 西千葉
❹ 第5回産学官連携推進会議
平成18年6月10日(土)〜11日(日)
国立京都国際会館
❺ イノベーション・ジャパン
平成18年9月13日(水)〜15日(金)
東京国際フォーラム
❻ 2006産学官技術交流フェア
平成18年10月11日(水)〜13日(金)
東京国際展示場
❼ パテントソリューションフェア2006
平成18年10月11日(水)〜13日(金)
第一展示場(けやき会館レセプションホール)
東京国際展示場
❽テクニカルショウヨコハマ
平成19年1月31日(水)〜2月2日(金)
パシフィコ横浜
❾おおた工業フェア 平成19年2月15(木)〜17日(土)
東京都大田区産業プラザ(Pio)
新技術説明会
平成19年3月16日(金)
科学技術振興機構(JST) 市ヶ谷ホール
東葛テクノプラザ技術相談
随時
堂本暁子・千葉県知事の講演
Newsletter No.1 (2006. 11. 1)
「千葉大 TLO」発足について
産学連携・知的財産機構 副機構長 伊藤 公一 本学の産学連携・知的財産機構は,平成18年7月7日
て還流(配分)することなどがあ
付けで文部科学省および経済産業省より大学等技術移
ります。
転促進法に基づき,特定大学技術移転事業(TLO)実
本学 TLO の特色としては,主
施計画の承認を受けました。TLO としては全国で42番
に以下の4点があります。
目ですが,国立大学法人化後に承認された学内型 TLO
1)学内型 TLO とすることに
としては昨年度の佐賀大学に続いて2番目です(ここ
より,大学知的財産本部と学
で,学内型 TLO とは,学内組織の一部が TLO の承認を
外 TLO の業務および人員の
受けるものをいいます)。なお,TLO 承認までの経緯に
重複を避け,全体として業務の効率化が図られる。
ついては,別に記載されています。当機構の技術移転推
2)本学では医薬系の研究成果が多いため,知財活用
進部が TLO の中心的役割を果たすため,技術移転推進
マネージャーの一人を医薬系専任としている。
部を狭い意味で「千葉大 TLO」と呼ぶことがあります。
3)企業出身の本学 OB を技術移転アソシエイトとし
TLO 承認を機に,本学の有する広範な研究領域や高い
て活用し,研究成果の発掘からライセンス活動まで
研究ポテンシャルから,更なる発明・技術の創出および
を一人の担当者が実施できる体制を構築している。
学術研究活動の一層の進展とともに,地域への社会貢献
4)本学 TLO に協賛いただける企業等による会員制
が期待されています。
度「千葉大学技術交流会」を創設することにより,
TLO とは技術移転機関(Technology Licensing Organi-
安定的な運営経費の確保を図ることとしている。
zation)の略で,大学等の研究成果を産業界に移転するた
本学 TLO はスタートしたばかりですが,上記の特色
めの組織です。TLO として法律上の要件を満たしてい
を最大限に発揮して,本学の教員および学生等の研究活
ることを,文部科学省と経済産業省から承認された法人
動による「知の創造」を社会の発展に役立たせるため
は最長5年間の補助金など各種特典を受けることができ
に「知的財産」として権利化し,企業等へ積極的に技術
ます。TLO の主な事業内容としては,下図に示すよう
移転するとともに,亥鼻地区に設置予定のインキュベー
に,⑴ 大学の研究者の研究成果(特許等の発明)を発
ション施設等を活用して大学発ベンチャーの育成・活動
掘・評価し,⑵ 特許庁に出願して特許権化するととも
支援を行うことにより,新しい産業創成にも大きく貢献
に,⑶ その特許権等を企業に使用(実施許諾,ライセ
したいと考えています。皆様のより一層のご支援および
ンシング)させ,⑷ 対価として企業から実施料収入を
ご指導を宜しくお願い申し上げます。
受け取り,それを大学や研究者(発明者)に研究費とし
研究成果
大学等
(国・公・私立)
配分・フィードバック
TL O
実施料収入
(技術移転機関)
研究者等
・技術評価
特許出願・権利維持
特許庁(海外特許庁を含む)
ライセンシング
Newsletter No.1 (2006. 11. 1)
企業
・研究成果の
実施主体
・技術評価
・マーケティング
・ライセンス交渉
TLO 承認までの経緯
技術移転推進部 副部長 阪田 史郎 千葉大学の TLO 承認に向けた活動は,当初平成17年
ができた。
度末の承認,18年度からの実施を目標に平成16年11月
1年9ヶ月にわたる準備委員会,実行委員会のメン
に開始された。表1に示す,国立大学法人千葉大学承
バーによる努力が実り大変喜ばしい反面,今後の TLO
認 TLO 化準備委員会(平成17年度のメンバ,以下準備
推進に向けた一層の体制強化,学内外における活動の強
委員会)と,国立大学法人千葉大学承認 TLO 化準備実
化が望まれる。
行委員会(発足当時のメンバ,以下実行委員会)が設置
され,準備委員会が全体的な方針の策定,重要案件に関
表1 TLO 化準備委員会(設置当時)
する協議および意思決定,学内執行部や学外企業の幹部
委 員 長 天野 洋・理事(研究担当)
との交渉を行い,実行委員会メンバーが実行部隊として
副委員長 伊藤公一・知的財産本部 本部長
TLO 承認に向けた具体的活動を実施した。
副委員長代理 阪田史郎・知的財産本部 副本部長
実行委員会の最初の活動として,平成16年12月に文部
委員 飯塚正明(教育学部講師),中原秀登(法経学部
科学省と経済産業省にヒアリングを行った。その結果,
教授),室 清文(理学部教授),宮崎美砂子(看護学
それまでの他大学における TLO の状況から,両省とも
部教授),北村孝司(工学部教授),雨宮良幹(園芸学
千葉大学単独による TLO 設置を推奨し,以後はこの方
部教授),間島保(自然科学研究科教授),中谷晴昭(医
針に基づき,TLO 承認に向けた実行計画を策定した。こ
学研究教授),齋藤和季(薬学研究院教授),青山紘一
の計画に基づき,実行委員会を中心として,他大学で実
(専門法務研究科教授),Josaphat(環境リモートセン
施中の TLO の現状調査,学内技術シーズの調査を行い,
シング研究センター助教授),矢口貴志(真菌医学研
TLO と特に関係が深い学部間の協力体制,財政面の鍵
究センター助教授),井宮淳(総合メディア基盤セン
となる学外の企業・機関で構成される TLO 会員制度の
ター教授),大高一雄(先進科学研究教育センター教
設置と会員の特典などに関する協議を重ねた。平成17年
授),高橋秀夫(国際教育開発センター教授),山口寿
11月の両省へのヒアリングでは,両省から平成17年度末の
之(海洋バイオシステム研究センター教授),下山一
承認,平成18年度4月からの実施の可能性を示唆された。
郎(フロンティアメディカル工学研究開発センター教
しかし,平成18年2月に他大学の学内 TLO における
授),小宮山政敏(環境健康都市園芸フィールド科学
問題が明らかになったことで千葉大の申請書に対する両
教育研究センター講師),齋藤恭一(電子光情報基盤
省の審査がより厳密なものとなった。平成18年4月以降
技術研究施設教授),立本英機(総合安全衛生管理機
の両省への2度以上のヒアリング,質問に対する回答を
構教授),大和田和平(事務局企画総務部長)
重ねた結果,ようやく7月7日の承認にこぎつけること
千葉大学 TLO 発足式典
契機に今後益々,有益な知財の創出,千葉大学発ベン
チャー企業創出・育成に努める所存です。
平成18年7月27日(木)に千葉大学承認 TLO 設置
を記念して,けやき会館にて記念式典と祝賀会が多数
の参加者の下で開催されました。
記念式典では結城章夫・文部科学省事務次官,古谷
毅・経済産業省大臣官房審議官,大槻幸一郎・千葉県
副知事,竹山正・千葉銀行頭取より暖かいご祝辞を頂
きました。その後,天野洋・産学連携・知的財産機構
長より「産学連携・知的財産活動に関する本学の取組
みについて」と題した講演と,松田修一・早稲田大学
ビジネススクール教授より「超成熟国家日本における
新技術ベンチャー」と題した記念講演がなされまし
た。200名を超える参加者がありました。TLO 設立を
古在学長の挨拶
Newsletter No.1 (2006. 11. 1)
特許・知的財産ポリシーについて −−発明・成果が生まれたら−−
技術移転推進部 部長 北村 孝司 私達は,千葉大学において「知の創造」と学術研究の
e)特許出願(知的財産管理チームが特許出願を行い
成果を知的財産とした「社会への還元」を目的に活動し
ます。)
ています。皆様の日頃の研究活動により多くの知が創造
されていますが,その研究成果を社会の発展に役立たせ
2.技術移転活動は……
るために知的財産として権利化し,関心をもつ企業へ技
つぎに,この特許などについて発明者などの協力を得
術移転(ライセンシング)することを行っています。知
ながら技術移転活動が行われます。
的財産とは特許,意匠,実用新案,データベース,プロ
a)TLO 会員への開示(特許の概要が TLO 会員へ開
グラムなど多くの知的財産権を含んでいます。
示され,技術移転活動が開始されます。)
b)技術移転アソシエイトによる技術移転活動
1.発明が生まれたら……
c)各種エイジェントによる技術移転活動
発明や研究成果が生まれたら,つぎの手順に従って特
d) 特許シーズ集への掲載(特許の概要を記述した
許出願までの手続きを進めてください。
a)発明の届出(産学連携・知的財産機構長に「発明
シーズ集に掲載されます。)
e)データベースへの掲載および各種技術移転展示会
への出展活動
等届出書」を提出してください。)
b)特許明細書の作成(機構の担当者(弁理士ほか)
このような技術移転活動を通じて,皆様の研究成果を
が,発明者を訪問してインタビューを行い,特許明
社会に還元する活動を行います。そして,知的財産の技
細書等の作成方針の指示または指導を行い,それに
術移転が行われた後に,発明等の知的財産権の実施,第
基づき発明者が特許明細書等の素案を作成してくだ
三者への実施許諾又は譲渡等の処分により収益を得たと
さい。
きは,当該知的財産権にかかる発明者等に対して対価
c)発明評価委員会(職務発明に該当するか,特許を
(補償金)が支払われます。対価(補償金)の支払いに
受ける権利を本学が承継するか等を審議,決定しま
関しては,収益から必要経費を差し引いた残りの金額に
す。)
ついて,発明者50%,本学に50%(うち20% を発明者所
d)譲渡書の提出(大学への譲渡書を提出してくださ
い。)
属部局に配分)することを原則としています。このよう
にして,下図に示すような【研究活動→発明→技術移転
→対価→研究活動】の知的創造サイクルが構築され,皆
TLO 業務の流れ図(知的創造サイクル)
様の活動がより活発に行わることになります。是非,
「知
の創造」と「知的財産創出」による社会への還元に,私
達の総力を発揮しましょう。
発明の発掘
学内教員の意識・スキル向上
な お, 詳 細 お よ び 申 請 書 類 な ど は,http://www.ccr.
chiba-u.jp/gijutsuiten/seika/index.html にアクセスしてくだ
さい。
発明の評価
★★★ 千葉大 TLO・会員募集中 ★★★
特許出願
詳しくは下記担当者までお気軽にお問い合わせ下
さい。
特許の審査
請求
(権利化)
技術移転活動
(知財活用マネージャー,
技術移転アソシエイト
が担当)
阪田(業務全般)Tel. 043-290-3299
特許を用いた
起業支援
技術移転に伴う収入の還元
Newsletter No.1 (2006. 11. 1)
Email sakata@p08.itscom.net
小野寺(事務)
sakata@faculty.chiba-u.jp
Tel. 043-290-2920
Fax 043-290-3519
Email tlo@office.chiba-u.jp
千葉大学の皆様,はじめまして !
文部科学省産学官連携コーディネーター / 特任教授 平 隆臣 このたび,8月1日付けで,文部科学省から産学官連
民営化時代の競争原理世界へ突入
携コーディネーターとして,国立大学法人千葉大学 産
した感もあります国立大学の第3
学連携・知的財産機構に配置されました 平 隆臣(たい
の柱 = 産官学連携事業による大学
ら たかおみ )です。よろしくお願いします。 着任のご
の社会貢献活動や安定収益構造の
挨拶と簡単な自己紹介をさせて戴きます。
構築を通して,大学の安定収益基
生誕地は,熊本県山鹿市で,大阿蘇の胸懐に抱かれな
盤の大きな柱の1つでもある産学
がら子供時代を過ごしました。山鹿市は紙のみで作製す
連携事業の構造基盤構築醸成と土
る伝統工芸“山鹿燈篭”で有名で,また,菊池,玉名温
台基礎固め等へお手伝いの機会を
泉と並んで,温泉でも有名な地域です。私の実家からも,
戴き,大変うれしく思っております。千葉大学独自の産
歩いて10分位の所に,町の大きな温泉があります。青春
学連携事業の堅実な更なる基盤構築の為にも,産学連携
謳歌時代は,福岡県で過ごし,大学院卒業後は㈱東芝に
活動 = 研究シーズ = 商品 = 経営資源への意識高揚を念頭
入社しました。東芝では,主に,エネルギー・環境分
に,皆様と共に,一歩一歩,新発見と喜びを得られるよ
野 / 原子力・電力・社会システム分野で,総括設計 / プ
うに,私自身は,接着剤,潤滑剤のスタンス・姿勢で,
ラント計画部門や技術研究所で,研究開発 PJ の運営・
頑張りたいと思います。今後とも,現場主義,Face to
推進・管理畑や東芝の各種技術シーズの探索・融合さ
Face をモットーに,皆様の所にお邪魔したいと思いま
せ,新たな事業モデルを構想する事業開発畑を歩いてま
す。また,学内の地域連携部門,広報部門,研究管理部
いりました。そのうち,通算15年近くは,経済産業省直
門の皆様とも連携・協力し合い,産学連携活動を進めれ
下団体で,大中の研究開発型国 PJ の運営・管理や戦略
ばと思います。西千葉南門近くの“産学連携・知的財産
的開発課題策定提言,ロードマップ策定,予算折衝への
機構”に,気楽に,雑談にでも,お立ち寄り下さい。い
支援等々に携わってまいりました。この間,7つ世界初
つも,オープンドア = オープンハートで,お待ちしてお
研究成果創出のプロデュース,NEDO から4本指の最
ります。よろしくお願い致します。
優秀 PJ の評価を戴いたり,米国機械学会から優秀論文
***********************************************
■主な支援対象分野:目利きと SN 変換技術を駆使し,
賞の受賞,OECD 世界標準問題 WS を企画開催運営,更
に,多くの海外研究機関との情報交換等国際協力にも携
汗を流し,協力・支援します。
わるなど,産(企業)・官(直下所管団体)・学(PJ/ 共
エネルギー・環境分野,新エネ / 省エネ /ESCO 分野 ,
同研究仲間)の各々の立場での業務等々経験をしてまい
コージェネレーション,化学分野,高機能部材開発分
りました。ここ千葉は,何よりも,健康に素晴らしい環
野,超臨界流体利用 / 有害化学物質削減技術分野,解
境とスポーツ施設の宝庫でもあり,特に,スポーツ分野
析技術開発分野,送変電システム,原子力分野,建築・
では,たびたび,早起きし,千葉県内の“地球を耕せる
地盤 / プラント耐震安全評価技術,腐食評価分野,情
スポーツ施設”を,殆んど,制覇した時期もありまし
報通信・IT 分野,地域コンソ等各分野開発型企画公
た。このたび,縁があり,このような思い出多き千葉県
募提案,事業化 BM 企画,ベンチャー設立支援,各種
(= 千葉大学)へ,10数年ぶりに戻れ,千葉大学の社会
イベント等企画・開催運営 , 新規 PJ 化プロデユース,
貢献事業の1つでもある産学官連携事業推進の為に,皆
国際協力 PJ 企画・運営,官庁対応予算編成 / 会計検
様と共に汗を流し,苦楽を分かち合える機会と場にめぐ
査受験等ノウハウ,技術移転コンサルタント,産総研,
り会えた喜びで一杯です。昔の思い出をばねに,“知の
NEDO,JST,官庁 / 全国大学関連人脈多数。
宝庫”とも言われている千葉大学の“知の力”を,皆様
と共に,さらに広く探索・深耕し,”深層の知力 = 商品”
■主な職務経歴
として捉え,千葉大学全教員の皆様と共に,アクアマ
前:㈶化学技術戦略推進機構 技術部長(〜 H18/3)
リーンやダイヤモンドとして,汗をかきながら磨き上げ
元:㈱東芝 電力社会システム社 事業開発推進担当部長
る仕事に,また,“謙譲の美徳”から“広報宣伝・商品
価値変換への美徳”への緩やかな変身へのお手伝いが,
日本コージェネレーションセンター業務部長
㈶原子力発電技術機構 耐震技術センター統括部長
微力ながらも,できればと思っております。昨今,法人・
Newsletter No.1 (2006. 11. 1)
産官学フォーラム
第5回産学官連携推進会議
地域密着型のシーズとニーズの出会いの場をより一層
平成18年6月10日(土)と11日(日)の2日間,国立
強化する活動の一環として,産官学フォーラムを開催し
京都国際会館にて標記会議が開催されました。本会議は
ています。第25回産官学フォーラムは平成18年5月17
イノベーションシーズの披露と発掘の場として200を超
日(水)に大学院自然科学研究科1号館大会議室で開催
える大学や研究機関,TLO などが一堂に会するもので
された。参加者は約90名であり,⑴ 本学海洋バイオシ
す。延べ4000人近い参加を得た本会議はこのほか,松田
ステム研究センター富樫 辰也 助手より「リサイクル炭
岩夫・科学技術担当大臣の基調講演,御手洗富士雄・経
素素材を用いた海洋環境の復元」について,⑵ ㈲京増
団連会長の特別講演などがありました。
の京増 弘志代表取締役より「ユビキタス時代のビジネ
本学からは前年度のオープン・リサーチで学長賞を受
ス戦略」について,⑶「千葉県の新たな産業振興施策に
賞した医学研究院・山下俊英 教授による「中枢神経再
ついて」千葉県商工労働部産業振興課 小林 正典課長 よ
生阻害機構の解明と創薬への応用」と環境健康都市園芸
り,研究発表,講演があり,活発な意見交換がなされた。
フィールド科学教育研究センター・渡辺均 助手による
「高圧ナトリウムランプの近接点灯による花壇苗・鉢花
生産技術の開発」,なのはなベンチャー賞を受賞した工
学部・尾松孝茂 助教授の「高品位高出力レーザーの開
発と応用」を,ポスターを中心に発表しました。
平成18年7月19日(水)に第26回産官学フォーラム
が開催された。亥鼻キャンパスで産官学フォーラムを開
催するのは初めての試みであったにも拘わらず,約100
名の参加者があった。このフォーラムでは,⑴ 千葉大
学医学研究院(産学連携・知的財産機構/亥鼻地区産学
連携推進部長)の中谷晴昭教授から「不整脈と薬物」,
⑵ 財団法人 旭硝子財団の内田啓一専務理事から「民間
財団の研究助成は大学の役に立っているのか」,⑶ 独立
行政法人 科学技術振興機構/産学連携推進部の鴨野則
昭部長から「科学技術振興機構( JST)の産学連携・技
術移転支援」と題して講演があった。その後,インキュ
ベーション施設の建設予定地の見学の後,交流会が開催
された。交流会には約50名の参加者があり,活発な意見
交換が行われた。
千葉大学産学連携・知的財産機構ニューズレター
Vol. 1 No. 1 通巻第1号
平成18年11月1日発行
発行者:千葉大学産学連携・知的財産機構広報委員会
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Newsletter No.1 (2006. 11. 1)